(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154781
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】容器保持部品及び容器保持構造
(51)【国際特許分類】
A47K 5/12 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
A47K5/12 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068838
(22)【出願日】2023-04-19
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】592106328
【氏名又は名称】日野興業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174805
【弁理士】
【氏名又は名称】亀山 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】山嵜 周拓
(57)【要約】
【課題】大きさの異なる容器を保持可能な容器保持部品及び容器保持構造を提供する。
【解決手段】容器保持構造900は、石鹸や洗剤等の液体が収容されたポンプ式容器Pを壁板90近傍に保持するためのものであり、壁板90に取り付けられる壁固定ユニット910と、壁固定ユニット910に支持される容器保持部品920と、を備える。容器保持部品920は、ポンプ式容器Pを保持するためのものであり、分岐部921と、分岐部921から水平に延びる横板部922と、分岐部921から下方へ延びる縦板部923と、を備える。分岐部921は、XY平面に配される水平分岐板部921Hと、YZ平面に配される垂直分岐板部921Vと、を備えるものであり、XZ平面における分岐部921の断面形状はL字状となっている。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器保持部品であって、
L字状の分岐部と、
前記分岐部の一端側から横方向へ延びる横板部と、
前記分岐部の他端側から下方向へ延びる縦板部と、を備え、
前記横板部には横板用容器保持孔が形成されたことを特徴とする容器保持部品。
【請求項2】
前記横板部の幅と、前記縦板部の幅とは等しく、
前記縦板部には縦板用容器保持孔の形成用の識別子が設けられたことを特徴とする請求項1記載の容器保持部品。
【請求項3】
前記縦板部には縦板用容器保持孔が形成され、
前記横板用容器保持孔は、前記縦板用容器保持孔に対して、形状又は寸法が異なることを特徴とする請求項1記載の容器保持部品。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちいずれか1項記載の容器保持部品と、
前記容器保持部品とは別体に形成され前記容器保持部品を壁部材に固定するための壁固定ユニットと、を備えた容器保持構造であり、
前記壁固定ユニットは、
前記壁部材に取り付けられる壁取付部と、
前記壁取付部に設けられ前記壁部材から離れる方向に延びる突出部と、
前記突出部に設けられ、前記壁部材に沿って伸びる横板支持部と、を備え、
前記横板支持部の上端が前記分岐部の一端側の下面を支持する姿勢のとき、前記縦板部の下端は前記横板支持部よりも下方に位置することを特徴とする容器保持構造。
【請求項5】
前記壁固定ユニットよりも下方に配された縦板支持部品を備え、
前記横板支持部の上端が前記容器保持部品の前記横板部の下面を支持するとき、前記縦板支持部品は、当該容器保持部品の前記縦板部の端部を支持することを特徴とする請求項4記載の容器保持構造。
【請求項6】
前記壁部材を備え、
前記壁部材は前記縦板支持部品を兼ねることを特徴とする請求項5記載の容器保持構造。
【請求項7】
前記横板支持部と前記壁部材との間に前記縦板部が挿入されるとき、
前記横板支持部が前記横板部を下方から支持可能となっていることを特徴とする請求項5記載の容器保持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器保持部品及び容器保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
洗剤、石けん、シャンプーやリンス等の液体を収容するポンプ式容器の容器ハンガーが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている容器ハンガーは、容器を保持するための保持孔が形成されている。様々な大きさの容器の保持を可能にするために、幅が漸減する保持孔を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、幅が漸減する保持孔を用いてポンプ式容器を保持した場合には、ポンプ式容器に対する保持力が容器の全周方向において発揮されない。このため、ポンプ式容器に外力が働いた際、保持孔の幅が漸増する方向にポンプ式容器が移動する結果、ポンプの押し込み操作を行っても液が十分に供給されない場合や、ポンプ式容器が脱落する場合等の弊害が生じる。
【0005】
そこで、本発明では、大きさの異なる容器を保持可能な容器保持部品及び容器保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、容器保持部品であって、L字状の分岐部と、前記分岐部の一端側から横方向へ延びる横板部と、前記分岐部の他端側から下方向へ延びる縦板部と、を備え、前記横板部には横板用容器保持孔が形成されたことを特徴とする。
【0007】
前記横板部の幅と、前記縦板部の幅とは等しく、前記縦板部には縦板用容器保持孔の形成用の識別子が設けられたことが好ましい。また、前記縦板部には縦板用容器保持孔が形成され、前記横板用容器保持孔は、前記縦板用容器保持孔に対して、形状又は寸法が異なることが好ましい。
【0008】
本発明は、上記の容器保持部品と、前記容器保持部品とは別体に形成され前記容器保持部品を壁部材に固定するための壁固定ユニットと、を備えた容器保持構造であり、前記壁固定ユニットは、前記壁部材に取り付けられる壁取付部と、前記壁取付部に設けられ前記壁部材から離れる方向に延びる突出部と、前記突出部に設けられ、前記壁部材に沿って伸びる横板支持部と、を備え、前記横板支持部の上端が前記分岐部の一端側の下面を支持する姿勢のとき、前記縦板部の下端は前記横板支持部よりも下方に位置することを特徴とする。
【0009】
前記壁固定ユニットよりも下方に配された縦板支持部品を備え、前記横板支持部の上端が前記容器保持部品の前記横板部の下面を支持するとき、前記縦板支持部品は、当該容器保持部品の前記縦板部の端部を支持することが好ましい。また、前記壁部材を備え、前記壁部材は前記縦板支持部品を兼ねることが好ましい。さらに、前記横板支持部と前記壁部材との間に前記縦板部が挿入されるとき、前記横板支持部が前記横板部を下方から支持可能となっていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大きさの異なる容器を保持可能な容器保持部品及び容器保持構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】シンク支持構造の概要を示す分解斜視図である。
【
図4】シンク支持ケースの概要を示す展開図である。
【
図5】(A)は、底板、第1側板(伏臥状態)及び第1底板ヒンジの概要を示すV-V’線断面図であり、(B)は、底板、第1側板(起立状態)及び第1底板ヒンジの概要を示すV-V’線断面図である。
【
図6】(A)は、底板、第2側板(伏臥状態)及び第2底板ヒンジの概要を示すVI-VI’線断面図であり、(B)は、底板、第2側板(起立状態)及び第2底板ヒンジの概要を示すVI-VI’線断面図である。
【
図7】4つの側板が起立状態となったシンク支持ケースの概要を示す斜視図である。
【
図8】4つの側板が伏臥状態となったシンク支持ケースの概要を示す斜視図である。
【
図9】第1側板及び第2側板を連結する側板連結構造の概要を示す断面図である。
【
図10】第1側板及び第2側板を連結する側板連結構造の概要を示す分解断面図である。
【
図12】容器保持構造の概要を表す分解斜視図である。
【
図13】(A)は、容器保持部品の概要を表す平面図であり、(B)は、容器保持部品の概要を表すXIIIb-XIIIb’線断面図である。
【
図14】(A)は、壁固定ユニットの概要を表す平面図であり、(B)は、壁固定ユニットの概要を表す分解図である。
【
図15】容器保持構造の概要を表す分解斜視図である。
【
図16】(A)は、容器保持部品が壁固定ユニットよりも上方に位置するときの容器保持構造の概要を表すXIIIb-XIIIb’線断面図であり、(B)は、縦板部が挿入空間に挿入されたときの容器保持構造の概要を表すXIIIb-XIIIb’線断面図である。
【
図17】(A)は、横板部が垂直に配された姿勢の容器保持部品が壁固定ユニットよりも上方に位置するときの容器保持構造の概要を表すXIIIb-XIIIb’線断面図であり、(B)は、横板部が挿入空間に挿入されたときの容器保持構造の概要を表すXIIIb-XIIIb’線断面図である。
【
図18】(A)及び(B)は、それぞれ、容器保持部品(変形例)の概要を表す平面図である。
【
図19】(A)は、容器保持構造の平面図である。(B)は、容器保持構造の左側面図であり、(C)、(D)、(E)及び(F)は、それぞれ、容器保持構造の正面図、右側面図、背面図及び底面図である。
【
図20】(A)は、壁固定ユニットの平面図である。(B)は、壁固定ユニットの左側面図であり、(C)、(D)、(E)及び(F)は、それぞれ、壁固定ユニットの正面図、右側面図、背面図及び底面図である。
【
図21】(A)は、容器保持部品の平面図である。(B)は、容器保持部品の左側面図であり、(C)、(D)、(E)及び(F)は、それぞれ、容器保持部品の正面図、右側面図、背面図及び底面図である。
【
図22】(A)は、可搬型トイレの筐体の外壁における容器保持構造の取り付け位置の概要を示す斜視図であり、(B)は、可搬型手洗い室の筐体の内壁における容器保持構造の取り付け位置の概要を示す斜視図である。
【
図23】シンク支持ケース(変形例)の概要を示す展開図である。
【
図24】シンク支持ケース(変形例)の概要を示す展開図である。
【
図25】シンク支持ケース(変形例)の概要を示す展開図である。
【
図26】横広シンク支持ケースを構成する部品についての概要を示す平面図である。
【
図27】(A)は、連結構造についての概要を示す正面図であり、(B)は、連結構造についての概要を示すXVb-XVb’線断面図である。
【
図28】横広シンク支持ケースを構成する部品についての概要を示す分解断面図である。
【
図29】横広シンク支持ケースの概要を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降、説明の便宜上、水平面における任意の方向をX方向とし、水平面においてX方向に直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
【0013】
図1に示すように、シンクユニット2は、シンク10と、シンク10を支持するシンク支持構造20と、を備える。
【0014】
シンク10は、蛇口からの水等を受けたり、貯めたりすることができる有底の四角筒状の水槽部10Sと、水槽部10Sの底に形成された排水部10Lと、水槽部10Sの上部に設けられたシンク鍔部10Tと、シンク鍔部10Tの前端に設けられたシンク前端部10Fと、シンク鍔部10Tの後端に設けられたシンク後端部10Rと、を備える。水槽部10Sは、X方向及びY方向の辺を持つ水槽底面と、X方向及びZ方向の辺を持つ水槽側面と、Y方向及びZ方向の辺を持つ水槽側面と、を備える。排水部10Lには、排水管Hが接続する排水口が開口する。シンク鍔部10Tは、水槽部10Sの上方開口縁に設けられるものであり、水槽部10Sの上方開口の全周方向において水平方向に突出する。シンク前端部10Fは、シンク鍔部10Tの前端から下方に向けて延びるものである。シンク後端部10Rは、シンク鍔部10Tの後端から上方に向けて延びるものであり、ネジ93が螺合可能なネジ孔が所定の間隔でY方向に並ぶように形成される。
【0015】
図2~3に示すように、シンク支持構造20は、シンクを支持する箱状のシンク支持ケース21と、シンク支持ケース21を支持するフレーム22と、を備える。
【0016】
フレーム22は、4本の脚22Aと、奥行方向連結棒22Bと、下方幅方向連結棒22Cと、上方幅方向連結棒22Dと、パイプジョイント22Xと、を備える。脚22Aは、シンク支持ケース21の角部分の外側に配され、それぞれZ方向に延びる。奥行方向連結棒22Bは、X方向に延びるものであり、脚22A同士を連結する。下方幅方向連結棒22Cは、Y方向に延びるものであり、奥行方向連結棒22B同士を連結する。上方幅方向連結棒22Dは、下方幅方向連結棒22Cよりも上方においてY方向に延びるものであり、脚22A同士を連結する。パイプジョイント22Xは、脚22Aや各連結棒22B~22Dを連結する。
【0017】
パイプジョイント22Xは、一の方向に延びる基準筒部と、当該一の方向に直交する方向に延びる直交筒部と、を備えるものであり、基準筒部と直交筒部とは、それぞれ、脚22A、連結棒22B~22Dに対して装着可能である。また、基準筒部や直交筒部にはネジが設けられる。このため、基準筒部や直交筒部に装着された脚22Aや連結棒22B~22Dは、ネジにより、個別に、基準筒部や直交筒部に対して、連結可能である。これにより、脚22Aや連結棒22B~22Dは、約90°の角を作る向きで固定される。
【0018】
脚22A、連結棒22B~22D及びパイプジョイント22Xの形成材料としては、金属やプラスチック等を用いることができる。
【0019】
図3~4に示すように、シンク支持ケース21は、シンク10の下側に位置する底板50と、シンク10の周りに位置する4枚の側板60と、底板50と側板60を連結する4個の底板ヒンジ70と、側板60同士を着脱自在に連結させるための4個の側板連結構造80と、1枚の側板60の上端から上方へ延設される壁板90と、を備える。
【0020】
シンク支持ケース21の形成材料としては、金属やプラスチック等を用いることができる。
【0021】
側板60は、シンク10を側方から覆うためのものである。底板50は、シンク10を下方から覆うためのものである。また、底板50及び側板60は、フレーム22の補強部材としても機能する。
【0022】
底板50は、矩形状に形成されるものであり、X方向及びY方向に延びる辺を有する。底板50の中央部には、排水管Hが挿入可能な排水管挿入孔50Xが形成される。側板60は、矩形状に形成される。底板ヒンジ70は、各側板60を底板50に対して連結するとともに、各側板60を、
図3に示す垂直な姿勢(起立状態)と、
図4に示す水平な姿勢(伏臥状態)との間で回動自在にする。
【0023】
起立状態(
図3)の側板60は、自身の上端により、シンク10のシンク鍔部10Tを下方から支持する。側板60は、起立状態(
図3)において、Y方向及びZ方向に延びる辺を有する2枚の第1側板61と、X方向及びZ方向に延びる辺を有する2枚の第2側板62と、を備える。第1側板61の幅方向(Y方向)の長さは、底板50のY方向の長さにほぼ等しく、第2側板62の幅方向(X方向)の長さは、底板50のX方向の長さにほぼ等しい。また、起立状態(
図2)における4枚の側板60の高さ方向(Z方向)は、いずれも等しい。
【0024】
図4、5に示すように、底板ヒンジ70は、第1側板61と底板50とを連接する第1底板ヒンジ71と、第2側板62と底板50とを連接する第2底板ヒンジ72と、を備える。第1側板61のY方向両側には脚22Aが配され、第2側板62のX方向両側には、脚22Aが配されることが好ましい。
【0025】
第1底板ヒンジ71は、それぞれ、第1側板61(起立状態)の下辺61Uの中途部分から、底板50の辺50Rの中途部分まで延びる。第1底板ヒンジ71の幅方向(Y方向)の長さは、連接する側板60の幅方向(Y方向)の長さよりも短いことが好ましい。
【0026】
第1底板ヒンジ71は、底板50に連なる底板ヒンジ板部71Aと、第1側板61に連なる側板ヒンジ板部71Bと、底板ヒンジ板部71Aと側板ヒンジ板部71Bとをつなぐ連接部71C、を備える。連接部71Cの厚みは、底板50や第1側板61の厚みに比べて薄い。連接部71Cにより、第1側板61は、伏臥状態(
図5(A))と起立状態(
図5(B))との間で回動自在となる。
【0027】
また、底板ヒンジ板部71Aの厚みは、底板50から連接部71Cに向かって次第に薄くなる。そして、側板ヒンジ板部71Bの厚みは、第1側板61から連接部71Cに向かって次第に薄くなる。すなわち、底板ヒンジ板部71Aの底板ヒンジ面71AFは、自身の厚み方向(
図5(A)におけるZ方向)に対して斜めに形成され、側板ヒンジ板部71Bの側板ヒンジ面71BFは、自身の厚み方向(
図5(A)におけるZ方向)に対して斜めに形成される。第1側板61が伏臥状態のとき、底板ヒンジ面71AFと側板ヒンジ面71BFとがなす角θ1は、ほぼ直角となっている。このため、伏臥状態の第1側板61を、連接部71Cにおいて回動させると、底板ヒンジ面71AFと側板ヒンジ面71BFとが当接し、第1側板61は起立状態となる。
【0028】
また、底板ヒンジ面71AFには、幅方向(Y方向)に延びる底板ヒンジ凹部71AXが形成され、側板ヒンジ面71BFは幅方向(Y方向)に延びる側板ヒンジ凹部71BXが形成される。このため、第1側板61が起立状態のとき、側板ヒンジ凹部71BXと底板ヒンジ凹部71AXとの近接により筒状の係合孔71Xが形成する(
図5(B))。係合孔71Xは、上方幅方向連結棒22D(
図3)がY方向から挿入可能である。底板ヒンジ板部71Aと側板ヒンジ板部71Bとは、係合孔71Xに挿入された上方幅方向連結棒22D(
図3)に対して、X方向及びZ方向への係止が可能となる。すなわち、互いに近接した側板ヒンジ凹部71BXと底板ヒンジ凹部71AXとが上方幅方向連結棒22Dに対する係合が可能な係合凹部構造として機能する。また、第1側板61が伏臥状態のとき、側板ヒンジ凹部71BXと底板ヒンジ凹部71AXとが離れることにより、係合孔71Xが割れるため、結果として、上方幅方向連結棒22D(
図3)に対するX方向及びZ方向への係止が解かれる(
図5(B))。
【0029】
したがって、底板ヒンジ凹部71AXを備える底板ヒンジ板部71Aと、側板ヒンジ凹部71BXを備える側板ヒンジ板部71Bと、連接部71Cと、が、フレームに対する着脱構造として機能する。
【0030】
図4、6に示すように、第2底板ヒンジ72は、第1底板ヒンジ71と同様に、底板50に連なる底板ヒンジ板部72Aと、第2側板62に連なる側板ヒンジ板部72Bと、底板ヒンジ板部72Aと側板ヒンジ板部72Bとをつなぐ連接部72C、を備える。このため、伏臥状態(
図6(A))の第2側板62を、連接部72Cにおいて回動させると、底板ヒンジ板部72Aの底板ヒンジ面72AFと、側板ヒンジ板部72Bの側板ヒンジ面72BFとが当接し、第2側板62は起立状態となる(
図6(B))。
【0031】
図7~8に示すように、側板連結構造80は、起立状態において隣接する第1側板61と第2側板62とを着脱自在に連結するものである。
図9~10に示すように、第1側板61の外面61GMに設けられる第1外面凹部81Aと、第1側板61の横面61YMに設けられる第1横面凹部81B(凹構造)と、第2側板62の外面62GMに設けられる第2外面凹部82Aと、第2側板62の横面62YMに設けられる第2横面凸部82B(凸構造)と、第1凹部81及び第2凹部82を連結するためのボルト83と、ボルト83に螺合するナット84と、を備える。
【0032】
第1外面凹部81Aと第1横面凹部81Bとは、共通の底部81Zを備える。底部81Zには、ボルト83が挿入可能な第1ボルト孔81Xが形成される。第1外面凹部81Aと第1横面凹部81Bとは、第1ボルト孔81Xを介して連通する。第2外面凹部82Aの底部82AZは、第2横面凸部82Bの先端82BYまで及ぶ。底部82AZ、すなわち先端82BYには、ボルト83が挿入可能な第2ボルト孔82Xが形成される。このような側板連結構造80により、シンク支持ケース21の強度が高まる。
【0033】
第2外面凹部82Aの開口は、第2側板62の外面62GMにおいて、幅方向(X方向)端部まで延びていることが好ましい。さらに、第2外面凹部82Aの開口は、第2側板62の横面62YMまで延びていることが好ましい。この場合において、第2外面凹部82Aの開口は、第2横面凸部82Bの先端82BYまで延びることが好ましい。これにより、第2ボルト孔82Xの視認性が高まり、ボルト締めの作業性が高まる。
【0034】
図7に示すように、隣接する第1側板61と第2側板62とが起立状態となったとき、第1側板61に形成された第1横面凹部81Bには、第2側板62に形成された第2横面凸部82Bが挿入する(
図9)。また、隣接する第1側板61と第2側板62とが伏臥状態(
図8)となったとき、底部81Bに挿入していた第2横面凸部82Bは、第1横面凹部81Bから外れる(
図10)。
【0035】
さらに、隣接する第1側板61と第2側板62とが起立状態となったとき、第1ボルト孔81Xと第2ボルト孔82Xとが同一直線状となる。同一直線状となった第1ボルト孔81Xと第2ボルト孔82Xに対して、ボルト83を通し、ナット84をボルト83に対して螺合することにより、第1側板61と第2側板62とは起立状態の状態で連結される。すなわち、第2横面凸部82Bと、第1横面凹部81Bと、ボルト83と、ナット84とは、側板連結構造として機能する。
【0036】
図9に示すように、隣接する第1側板61と第2側板62とが起立状態となったときの第1ボルト孔81Xが延びる向きは、第1底板ヒンジ71による第1側板61の回動方向とは異なる向きとなっていることが好ましい。同様に、隣接する第1側板61と第2側板62とが起立状態となったときの第2ボルト孔82Xが延びる向きは、第2底板ヒンジ72による第2側板62の回動方向とは異なる向きとなっていることが好ましい。これにより、第1ボルト孔81Xと第2ボルト孔82Xにボルト83を挿入することで、第1側板61や第2側板62の回動を規制することができる。なお、本実施形態では、隣接する第1側板61と第2側板62とが起立状態となったとき、第1ボルト孔81Xや第2ボルト孔82Xが伸びる向きは、水平面において、X方向及びY方向に対して斜めに向いている。
【0037】
なお、隣接する第1側板61及び第2側板62が起立状態となったとき、第1外面凹部81A、第1横面凹部81B(凹構造)と、第2外面凹部82Aと、第2横面凸部82B(凸構造)とは、脚22Aと水槽部10Sとの間に位置することが好ましい(
図9)。これにより、脚22Aとして用いる部品は、シンク支持ケース21の形状に影響を受けずに設計することができる。
【0038】
なお、隣接する2つの側板60が起立状態となったとき、第1外面凹部81A、第1横面凹部81Bと、第2外面凹部82Aと、第2横面凸部82Bとは、脚22Aの挿入空間を避けることが好ましい。ここで、脚22Aの挿入空間とは、Z方向においては、脚22Aの上端に連結するパイプジョイント22Xの筒部から、脚22Aの中途部を挿通するパイプジョイント22Xの筒部までの間をいい、XY平面においては、第1側面61と第2側面62との間、すなわち、第1側面61の横面61YMよりも外側であって、第2側面62の横面62YMよりも外側である。
【0039】
図4,5に示すように、第1側板61には、Y方向に延びる挿入孔61Xが形成される。挿入孔61Xは、第1側板61の一方の横面61YMから他方の横面61YMまで貫通する。挿入孔61Xには、上方幅方向連結棒22D(
図3)が挿入可能となっている。
【0040】
図1に戻って、壁板90には、蛇口が取り付けられる蛇口取付孔90Xと、固定金具取付凹部91Yとが形成される。蛇口取付孔90Xは、壁板90において、幅方向(Y方向)においては中央部であり、Z方向においては中央からやや上部に形成される。固定金具取付凹部91Yは、壁板90に対して容器保持構造900を固定するためのものであり、蛇口取付孔90Xよりも低い位置において、Y方向に2個形成される。固定金具取付凹部91Yの底部には、ボルト孔91Xが形成される。
【0041】
図11,12に示すように、容器保持構造900は、石鹸や洗剤等の液体が収容されたポンプ式容器Pを壁板90近傍に保持するためのものであり、壁板90に取り付けられる壁固定ユニット910と、壁固定ユニット910に支持される容器保持部品920と、を備える。
【0042】
容器保持部品920は、ポンプ式容器Pを保持するためのものであり、分岐部921と、分岐部921から水平に延びる横板部922と、分岐部921から下方へ延びる縦板部923と、を備える。
【0043】
図13に示すように、分岐部921は、XY平面に配される水平分岐板部921Hと、YZ平面に配される垂直分岐板部921Vと、を備えるものであり、XZ平面における分岐部921の断面形状はL字状となっている(
図13(B))。水平分岐板部921Hからは横板部922が延設し、垂直分岐板部921Vからは縦板部923が延設する。なお、水平分岐板部921Hと垂直分岐板部921Vとがなす角は、略直角となっていることが好ましい。
【0044】
横板部922は、矩形状に形成され、自身の中央部には横板用容器保持孔922Xが形成される。横板用容器保持孔922Xは、円形であり、横板部922を貫通するようにZ方向(横板部922の厚み方向)に延びる。すなわち、横板部922が水平姿勢となったとき横板用容器保持孔922XはZ方向に開口する。
【0045】
縦板部923は、矩形状に形成され、自身の中央部には縦板用容器保持孔923Xが形成される。縦板用容器保持孔923Xは、円形であり、縦板部923を貫通するようにX方向(縦板部923の厚み方向)に延びる。すなわち、横板部922が水平方向に配された姿勢において縦板用容器保持孔923XはX方向に開口する。また、横板部922と縦板部923との寸法は等しいが、縦板用容器保持孔923Xの半径は、横板用容器保持孔922Xの半径よりも大きい。
【0046】
図12、14に示すように、壁固定ユニット910は、容器保持部品920とは別体に形成されるものであり、1対の壁取付部911と、1対の壁取付部911から突出する突出部912と、1対の突出部912を連結する横板支持部913と、ボルト914と、を備える。壁取付部911は、YZ平面において平板状に形成され、ボルト914が挿通可能なボルト孔911Xが形成される。壁取付部911は、1対の壁取付部911は、Y方向に配され、その間隔は、固定金具取付凹部91Yの形成ピッチに等しい。突出部912は、壁取付部911のY方向内側の端部からX方向へ突出するように設けられる。横板支持部913は、YZ平面において平板状に形成される。横板支持部913は、Y方向に長く延び、1対の突出部912を連結する。壁取付部911のボルト孔911Xを介して、ボルト914をボルト孔91Xに螺合することにより、壁固定ユニット910を壁板90に取り付けることができる。壁固定ユニット910を壁板90に取り付けたとき、突出部912はX方向に延び、横板支持部913は、Y方向において延びることが好ましい。
【0047】
次に、容器保持構造900の使用方法について説明する。
【0048】
図12に示すように、ポンプ式容器Pは、容器本体P1と、容器本体P1の上方に配されたポンプユニット付蓋P2と、を備える。容器本体P1の開口部P1Nの外周面と、ポンプユニット付蓋P2の蓋部P2Nの内周面には、それぞれネジが形成され、互いに螺合可能となっている。ポンプユニット付蓋P2を容器本体P1に対して所定方向に回転させることにより、ポンプユニット付蓋P2を容器本体P1に対して装着したり(
図11)、外したり(
図12)することができる。ポンプ式容器Pには、洗剤、石けん、シャンプー、リンスや手指消毒用の液(除菌液、消毒用アルコール等)等の液体が収容される。
【0049】
ポンプ式容器Pにおける螺合操作により、容器本体P1からポンプユニット付蓋P2を取り外す(
図12)。容器保持部品920の横板部922に形成された横板用容器保持孔922Xに対し下方から、容器本体P1の開口部P1Nを挿入する。横板用容器保持孔922Xよりも上方に位置することとなった容器本体P1の開口部P1Nに対して、ポンプユニット付蓋P2の蓋部P2Nを螺合する。これにより、横板部922は、容器本体P1とポンプユニット付蓋P2とにより挟持される(
図15)。
【0050】
次に、壁固定ユニット910を壁板90に取り付ける(
図14)。これにより、1対の突出部912と壁板90と横板支持部913とによって囲まれる空間が、横板部922及び縦板部923の挿入空間920Kとなる。
【0051】
このとき、Y方向における壁取付部911の形成ピッチ及び突出部912のX方向における壁取付部911に対する突出量は、容器保持部品920の挿入空間920Kとして横板部922及び縦板部923が択一的に挿入可能なものであればよい。すなわち、Y方向における1対の突出部912の形成ピッチは、横板部922と縦板部923の幅方向(Y方向)の長さよりも広いことが好ましい。また、壁板90と横板支持部913との間隔は、横板部922と縦板部923の厚みよりも大きいことが好ましい。
【0052】
その後、容器保持部品920の横板部922を水平姿勢にしたとき、縦板部923は下方に向く(
図16(A))。容器保持部品920の横板部922を水平姿勢にしたまま、縦板部923を容器保持部品920の挿入空間920Kに挿入すると、縦板部923の下端923Uは横板支持部913よりも下方に位置する(
図16(B))。このとき、横板支持部913の上端913Tは、分岐部921の水平分岐板部921Hの下面921HUを支持する。
【0053】
手を離すと、ポンプ式容器Pの重み等により、横板支持部913の上端913Tにおける支点周り(Y軸周り)に、横板部922は基端部から先端部に向かってやや斜め下を向くように回動しようとする。一方、壁板90は、X方向において、縦板部923を基準にして横板部922と反対側に位置するため、縦板部923の下端923Uは壁板90と係合する。すなわち、壁板90のうち、固定金具取付凹部91Yが形成された位置よりも下方部分90Zは、縦板部923の下端923Uと係合するため、縦板部923の端部を支持する縦板支持部品として機能する。この結果、ポンプ式容器Pは、壁板90に対して着脱自在に保持される。
【0054】
容器保持構造900からポンプ式容器Pを取り外す場合には、螺合操作により、ポンプ式容器Pを、容器本体P1と、容器本体P1の上方に配されたポンプユニット付蓋P2とに分ける(
図12)。これにより、ポンプ式容器Pから容器保持部品920を取り外すことができる。
【0055】
容器保持部品920の挿入空間920Kは、縦板部923のみならず、横板部922も挿入可能である(
図17)。容器保持部品920の縦板部923を水平状態にしたまま、横板部922を容器保持部品920の挿入空間920Kに挿入すると、横板部922の下端922Uは横板支持部913よりも下方に位置する(
図17(B))。このとき、横板支持部913の上端913Tは、分岐部921の垂直分岐板部921Vの下面921VUを支持する。容器保持部品920に取り付けられたポンプ式容器Pの重み等により、横板支持部913の上端913Tにおける支点周り(Y軸周り)に、縦板部923は基端部から先端部に向かってやや斜め下を向くように回動しようとする。一方、壁板90は、X方向において、横板部922を基準にして縦板部923と反対側に位置するため、横板部922の下端922Uは壁板90(下方部分90Z)と係合する。この結果、ポンプ式容器Pは、壁板90に対して着脱自在に保持される。
【0056】
このように、容器保持部品920は、横板用容器保持孔922Xと縦板用容器保持孔923Xを備えるため、対象となるポンプ式容器Pのサイズに適したものを横板用容器保持孔922Xと縦板用容器保持孔923Xとから択一的に選べばよい。また、サイズ違いのポンプ式容器Pに交換する際、ポンプ式容器Pに液体を補給する際、工具を使うことなく交換作業や補給作業を行うことが可能となる。また、シンクユニット2を現場に設置する又は現場から撤去する際等、壁固定ユニット910から容器保持部品920を取り外すことにより、壁板90に対する大きな突起物がなくなるため、工具を使うことなく設置作業や撤去作業を行うことが可能となる。
【0057】
上記実施形態では、横板用容器保持孔922Xの半径が縦板用容器保持孔923Xの半径よりも小さいとしたが、本発明はこれに限られず、横板用容器保持孔922Xの半径が縦板用容器保持孔923Xの半径よりも大きいとしてもよい。
【0058】
上記実施形態では、横板用容器保持孔922X及び縦板用容器保持孔923Xとして、ともに半径の異なる円形の孔を形成したが、本発明はこれに限られない。本発明の趣旨の範囲において、保持対象とする容器を保持可能な形状であれば、楕円形、多角形や切り欠き等などでもよい。また、横板用容器保持孔922X及び縦板用容器保持孔923Xの形状は互いに異なっていてもよい。
【0059】
上記実施形態では、1対の壁取付部911と1対の突出部912とを用いて、横板支持部913の両端を壁板90に対して保持したが、本発明はこれに限られず、壁取付部911と突出部912とを用いて、横板支持部913の片端を壁板90に対して保持してもよい。同様にして、上記実施形態では、固定金具取付凹部91Yを2個設けたが、本発明はこれに限られず、固定金具取付凹部91Yを1個設けてもよい。
【0060】
上記実施形態では、横板用容器保持孔922X及び縦板用容器保持孔923Xを、それぞれ、横板部922及び縦板部923の中央部に形成したが、本発明はこれに限られず、本発明の趣旨の範囲内であれば、横板部922及び縦板部923のいずれの位置に形成してもよい。
【0061】
上記実施形態では、横板部922に横板用容器保持孔922Xを形成するとともに、縦板部923に縦板用容器保持孔923Xを形成したが、縦板用容器保持孔923Xを省略してもよい。また、縦板用容器保持孔923Xを省略するとともに、縦板用容器保持孔923Xを形成するための位置決め用識別子を、縦板部923に設けてもよい。位置決め用識別子としては、縦板用容器保持孔の中心を示す中心識別子925C(
図18(A))でもよいし、縦板用容器保持孔の輪郭を示す輪郭識別子925Rでもよい(
図18(B))。なお、縦板用容器保持孔923Xの省略に替えて、横板用容器保持孔922Xの省略及び横板部922における位置決め用識別子の設定を行ってもよい。
【0062】
図19~21には、それぞれ、好ましい容器保持構造900、壁固定ユニット910及び容器保持部品920についての六面図を示す。
【0063】
このような容器保持構造900は、シンクユニット2(可搬型シンク)の壁部材90のみならず、可搬型トイレの筐体950の外壁950(
図22(A))に設けてもよい。また、可搬型トイレの筐体950の内外壁に容器保持構造900を設けてもよい。同様に、可搬型トイレの筐体950等に併設され得る可搬型手洗い室の筐体960の内壁960N(
図22(B))に容器保持構造900を設けてもよい。なお、図の煩雑化を避けるため、可搬型手洗い室の筐体960の収容物についての図示は省略している。同様に、可搬型手洗い室の筐体960の外壁に容器保持構造900を設けてもよい。また、可搬型浴室の筐体の内壁や外壁、可搬型シャワー室の筐体の内壁や外壁、屋内に設置されたトイレ、台所、洗面室、浴室やシャワー室の壁面に設置されていてもよい。
【0064】
次に、シンク支持構造20の組み立て方法について説明する。
【0065】
4枚の側板60が伏臥状態となったシンク支持ケース21(
図8)において、4枚の側板60を起立状態にする(
図7)。次に、ボルト83とナット84とを用いて、隣り合う側板60を連結する(
図9)。
【0066】
図3に示すように、第1側板61の係合孔71X及び挿入孔61Xに対して連結棒22Dを挿入し、それぞれの連結棒22Dの両端は第1側板61の側面から突出した状態にする。
【0067】
次に、奥行方向連結棒22Bの中途部にパイプジョイント22Xを挿入する。その後、パイプジョイント22Xを用いて、奥行方向連結棒22Bの両端部と、2本の脚22Aの中途部とを連結する。これにより、H型のスタンドが組み立てられる。同様にして、H型のスタンドをもう1組つくる。各H型のスタンドにおいて、脚22Aの中途部及び上端部にパイプジョイント22Xを装着する。
【0068】
下方幅方向連結棒22Cの両端を、奥行方向連結棒22Bの中途部に装着されたパイプジョイント22Xに挿入する。次に、第1側板61の挿入孔61Xに挿入された連結棒22Dの両端を、脚22Aの中途部に装着されたパイプジョイント22Xに挿入する。そして、第1側板61の係合孔71Xに挿入された連結棒22Dの両端を、脚22Aの上端部に装着されたパイプジョイント22Xに挿入する。最後に、パイプジョイント22Xに対してネジ止めを行い、脚22Aや各連結棒22B~22Dを固定する。こうして、シンク支持構造20を組み立てることができる。
【0069】
なお、脚22Aの上端部に装着されるパイプジョイント22Xにおいては、ネジ止めを省略してもよい。
【0070】
その後、側板60に囲まれた空間に水槽部10Sが位置するように、シンク支持構造20に対して、シンク10を載置すると、側板60の上端面61T、62Tがシンク鍔部10Tを支持する。必要に応じて、シンク10のシンク後端部10Rに設けられたネジ孔にネジ93を通し、壁板90の下部に設けられたネジ穴に対してネジ93を螺合する。こうして、シンクユニット2を組み立てることができる。
【0071】
なお、シンク10をシンク支持構造20に載置したとき、シンク前端部10Fはシンク支持構造20の側面61の前面と係合し、シンク後端部10Rはシンク支持構造20の壁板90の前面と係合する。このため、シンク前端部10F及びシンク後端部10Rは、前後方向(X方向)における水槽部10Sの位置決め部材としても機能する。
【0072】
現場においては、シンク支持構造20の底板50の排水管挿入孔50Xから排水管Hを通して、シンク10の排水口に接続する。シンク支持ケース21の壁板90に形成された蛇口取付孔90Xに蛇口を取り付ける。これにより、現場にてシンクユニット2を利用できる。
【0073】
現場からシンクユニット2を撤去する場合には、
図3に示すように、シンク10を上に持ち上げてシンク支持ケース21から取り外す。次に、第1側板61の係合孔71Xに挿入された連結棒22Dの両端を、脚22Aの上端部に装着されたパイプジョイント22Xから外す。また、第1側板61の挿入孔61Xに挿入された連結棒22Dの両端を、脚22Aの中途部に装着されたパイプジョイント22Xから外す。そして、第1側板61の挿入孔61Xに挿入された連結棒22Dを抜く。その後、シンク支持ケース21に対し、ボルト83及びナット84を外し、第1側板61及び第2側板62の連結を解く。その後、4枚の側板60を起立状態(
図7)から伏臥状態(
図4)にする。その後、第1側板61の係合孔71Xに挿入された連結棒22Dを抜く。これにより、シンク10と、シンク支持ケース21と、フレーム22と、を分解することができる。
【0074】
このように、シンクに対して着脱自在に設けられたシンク支持構造20であるため、工事現場やイベント会場等の現場における組み立て作業、現場からのシンクを回収するときの分解作業や、部品交換作業が容易となる。さらに、シンク支持構造20は、組み立て作業、分解作業や部品交換作業の作業効率が向上する。このため、シンクやシンク支持構造の製造販売業者のみならず、シンクやシンク支持構造のレンタル業者にとっても、好適に利用できる。
【0075】
上記実施形態では、底板ヒンジ板部72Aにおける底板ヒンジ凹部や、側板ヒンジ板部72Bにおける側板ヒンジ板部を省略したが、本発明はこれに限られず、底板ヒンジ板部72AにX方向に延びる底板ヒンジ凹部を形成し、側板ヒンジ板部72BにX方向に延びる側板ヒンジ板部を形成してもよい。これにより、第2側板62が起立状態のとき、側板ヒンジ凹部と底板ヒンジ凹部との近接により筒状の係合孔が形成する。係合孔は、上方幅方向連結棒22D(
図3)がX方向から挿入可能である。底板ヒンジ板部と側板ヒンジ板部とは、係合孔に挿入された上方幅方向連結棒22D(
図3)に対して、Y方向及びZ方向への係止が可能となる。また、第2側板62が伏臥状態のとき、側板ヒンジ凹部と底板ヒンジ凹部とが離れることにより、係合孔が割れるため、結果として、上方幅方向連結棒22D(
図3)に対するY方向及びZ方向への係止が解かれる。
【0076】
上記実施形態では、底板ヒンジ板部に底板ヒンジ凹部を設け、側板ヒンジ板部に側板ヒンジ凹部を設けたが、本発明はこれに限られず、底板ヒンジ板部及び側板ヒンジ板部によって、上方幅方向連結棒22Dに対して、X方向及びZ方向への係止が可能なものであれば、底板ヒンジ凹部や側板ヒンジ凹部以外のものを設けてもよい。底板ヒンジ面や側板ヒンジ面による挟持により、上方幅方向連結棒22Dに対して、X方向及びZ方向への係止が可能なものであれば、底板ヒンジ凹部や側板ヒンジ凹部を省略してもよい。
【0077】
上記実施形態では、第1外面凹部81Aと第1横面凹部81B(凹構造)とを第1側板61に設けるとともに、第2外面凹部82Aと第2横面凸部82B(凸構造)とを第2側板62に設けたが、本発明はこれに限られず、起立状態において隣接する第1側板61と第2側板62とを着脱自在に連結するものであればよい。例えば、第1外面凹部81Aと第1横面凹部81B(凹構造)とを第2側板62に設けるとともに、第2外面凹部82Aと第2横面凸部82B(凸構造)とを第1側板61に設けてもよい。
【0078】
上記実施形態では、底板50の4辺から側板60に延設する4個の底板ヒンジ70と、側板60同士を着脱自在に連結させるための4個の側板連結構造80と、を備えるシンク支持ケース21としたが、本発明はこれに限られず、底板50の4辺のうち3辺から側板60に延設する3個の底板ヒンジ70と、側板60同士を連結する側板ヒンジ77と、を用いたシンク支持ケース21(
図23)としてもよい。この場合には、4個の側板連結構造80に替えて、3個の側板連結構造80と、底板50と側板60を連結する1個の底板連結構造87と、を備えることが好ましい。
【0079】
底板連結構造87は、側板60の下面に設けられる第1凹部87X(凹構造)と、底板50の横面に設けられ第1凹部87Xに挿入可能な第2凸部87T(凸構造)と、第1凹部及び第2凹部を連結するためのボルトと、ボルトに螺合するナットと、を備える。第2凸部87Tは、底板50の4辺のうち底板ヒンジ70が設けられない辺に設けられる。第1凹部87Xは、4つの側板60のうち底板ヒンジ70が延設されない側板60に設けられる。
【0080】
側板ヒンジ77は、一方の側板が他方の側板に対して起立した状態と、一方の側板が他方の側板に対して伏臥した状態と、の間で切り替え自在にするものであり、その構造は、底板ヒンジ70と同様である。側板ヒンジ77は、底板ヒンジ70が延設された側板60から第1凹部87Xが設けられた側板60まで延設される。
【0081】
なお、底板50の4辺のうち2辺から側板60に延設する2個の底板ヒンジ70と、2個の側板ヒンジ77と、を用いたシンク支持ケース21(
図24)としてもよい。第2凸部87Tは、底板50の4辺のうち底板ヒンジ70が設けられない2辺に設けられる。第1凹部87Xは、4つの側板60のうち底板ヒンジ70が延設されない2つの側板60に設けられる。側板ヒンジ77は、底板ヒンジ70が延設された側板60から第1凹部87Xが設けられた側板60まで延設される。
【0082】
また、底板50の4辺のうち1辺から側板60に延設する1個の底板ヒンジ70と、3個の側板ヒンジ77と、を用いたシンク支持ケース21(
図25)としてもよい。第2凸部87Tは、底板50の4辺のうち底板ヒンジ70が設けられない3辺に設けられる。第1凹部87Xは、4つの側板60のうち底板ヒンジ70が延設されない3つの側板60に設けられる。側板ヒンジ77は、底板ヒンジ70が延設された側板60から第1凹部87Xが設けられた側板60まで延設される。
【0083】
上記実施形態では、1つのシンク支持構造を用いて1つのシンクを支持したが、本発明はこれに限られず、複数のシンク支持構造を用いて1つのシンクを支持してもよい。
【0084】
図26に示すように、4つの連接部72Cのうち1つの連接部72Cが切断された第1のシンク支持構造120と、4つの連接部72Cのうち1つの連接部72Cが切断された第2のシンク支持構造220と、第1のシンク支持構造120及び第2のシンク支持構造220を連結する1対の連結構造300と、を備える横広シンク支持構造320としてもよい。
【0085】
図27に示すように、連結構造300は、Y方向及びZ方向に辺を持つ矩形状に形成されたベース板部300Bと、ベース板部300Bの四隅からY方向に延びる突出部300Zと、を備える。突出部300Zは、第1側板61の第1横面凹部81Bに挿入可能な形状となっている。また、突出部300Zにはボルト孔300Xが形成されており、突出部300Zを第1横面凹部81Bに挿入したとき、ボルト孔300Xは、第1横面凹部81Bのボルト孔81Xと一直線状となる。
【0086】
まず、
図26(A)に示すように第1シンク支持構造120において、片方の第2側板62を伏臥状態にするために、対象となる第2側板62に挿入されるボルト83を外すとともに、脚22Aの上端に取り付けられているパイプジョイント22Xを外す。次に、伏臥状態となった第2側板62と底板50とを連結する底板ヒンジ72を、連接部72Cに設けられた切断線上において切断する(
図26(B))。同様にして、第2のシンク支持構造220においても、第2側板62と底板50とを連結する底板ヒンジ72を、連接部72Cに設けられた切断線上において切断する。連接部72は、底板50や第1側板61の厚みに比べて薄いため、切断箇所にも適している。
【0087】
図28に示すように、底板ヒンジ72の切断部分(すなわち、側板62が取り除かれた部分)同士が正対するように、第1のシンク支持構造120と第2のシンク支持構造220とを配置する。当該配置において、第1のシンク支持構造120と第2のシンク支持構造220において隣り合う第1側板61同士を連結する。
【0088】
連結方法の例は以下のとおりである。まず、第1のシンク支持構造120の第1側板61のボルト孔81Xと、連結構造300の一方の突出部300Zに形成されたボルト孔300Xにボルト83を挿入し、ボルト83に対しナット84を締める。これにより、第1側板61と連結構造300とが連結される。同様に、第2のシンク支持構造220の第1側板61のボルト孔81Xと、連結構造300の他方の突出部300Zに形成されたボルト孔300Xにボルト83を挿入し、ボルト83に対しナット84を締める。これにより、第1側板61と連結構造300とが連結される。
【0089】
そして、
図29に示すように、第1のシンク支持構造120及び第2のシンク支持構造220が連結されることにより、横広シンク支持構造320を得ることができる。横広シンク支持構造320によれば、シンク10より大きな横広のシンク310を支持することができる。
【0090】
なお、底板ヒンジ72の切断部分の両側に位置する脚22Aが連結構造300と干渉する場合、当該脚22Aを取り外してもよい。さらに、横広のシンク310の両側に位置する奥行方向連結棒22B同士を連結するために、下方幅方向連結棒22Cとしてより長いものに交換することが好ましい。
【0091】
上記実施形態では、第1のシンク支持構造120及び第2のシンク支持構造220を連結する際、連結構造300を用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、連結構造300に替えて、第1のシンク支持構造120及び第2のシンク支持構造220の第1側板61の係合孔71Xに挿入される上方幅方向連結棒22Dを用いてもよいし、両方のシンク支持構造の第1側板61の挿入孔61Xに挿入される上方幅方向連結棒22Dを用いてもよいし、これらを併用してもよい。さらに、上方幅方向連結棒22Dとともに、連結構造300とを併用してもよい。
【0092】
なお、片方の第2側板62を伏臥状態にするために、対象となる第2側板62に挿入されたボルト83を外すとともに、脚22Aの上端に取り付けられているパイプジョイント22Xを外したとき、当該第2側板62に隣接する第1側板61においては、挿入孔61Xに上方幅方向連結棒22Dが挿入されているため、第1側板61の回動は規制される。すなわち、上方幅方向連結棒22Dが第1側板61の回動の規制構造としても機能する。
【0093】
上記実施形態では、底板ヒンジ72の切断部分同士が正対するように、第1のシンク支持構造120と第2のシンク支持構造220とを配置したが、本発明はこれに限られず、底板ヒンジ71を切断し、その切断部分同士が向き合っていてもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、底板ヒンジ72の切断部分同士が正対するように、第1のシンク支持構造120と第2のシンク支持構造220とを配置したが、本発明はこれに限られず、底板ヒンジ71を切断し、その切断部分同士が正対するように、第1のシンク支持構造120と第2のシンク支持構造220とを配置してもよい。なお、側板連結構造80が設けられているときは、シンクの収容スペースを確保しやすい点において、第2横面凸部82B(凸構造)が設けられる第2側板62に連接する底板ヒンジを切断し、第1横面凹部81B(凹構造)が設けられる第1側板61を残すことが好ましい。
【0095】
上記実施形態では、4つの底板ヒンジのうち1つの底板ヒンジが切断されたシンク支持構造20を2つ備えた横広シンク支持構造320について述べたが、本発明はこれに限られず、4つの底板ヒンジのうち2つの底板ヒンジが切断されたシンク支持構造20を組み合わせて横広シンク支持構造としてもよい。
【0096】
上記実施形態では、底板ヒンジが切断されたシンク支持構造を複数用いて、大きな底シンク支持構造を得たが、本発明はこれに限られない。底板ヒンジを切断する代わりに、底板ヒンジを溶断してもよいし、その他の形で、対象となる側板を、他の部分から分割してもよい。また、対象となる側板を他の部分から分割する代わりに、対象となる側板が設けられていないシンク支持構造を用いてもよい。
【0097】
上記実施形態では、底板と側板とを連接するヒンジを用いたが、回動操作が不要の場合には、ヒンジを設けなくてもよい。かかる場合には、側板連結構造80のような別の構造を用いて底板と側板とを着脱自在に連結してもよいし、底板と側板とを固定してもよい。
【0098】
現場から引き上げたシンクユニット2の脚22Aの長さを変更する場合には、
図3に示すように、シンク10を上に持ち上げてシンク支持ケース21から取り外した後に、脚22Aの変更を行ってもよいし、シンク10がシンク支持ケース21に装着された状態のまま脚22Aの変更を行ってもよい。その後の脚22Aの長さ変更については次のようにして行う。まず、取り外し対象となる脚22Aに連結するパイプジョイント22Xの基準筒部や直交筒部において、当該脚22Aを固定しているネジを緩める。これにより、当該脚22Aを当該パイプジョイント22Xから外すことができる。その後、所定の長さの脚22Aを当該パイプジョイント22Xに挿入し、当該パイプジョイント22Xにおいてネジ締めを行う。これにより、シンクユニット2の脚22Aの長さを変更することができる。ネジ緩めの対象となるパイプジョイント22Xの基準筒部や直交筒部は、同一直線状に並ぶため、取り外し対象となる脚22Aを取り外し作業が容易となるともに、交換後の脚22Aの取り付け作業も容易となる。
【0099】
上記実施形態では、起伏可能な4枚の側板60を備えるシンク支持構造を用いたが、本発明はこれに限られず、側板60は回動せず、隣り合う側板60同士は固定されているものでもよい。
【0100】
なお、本発明には、以下のようなシンク支持構造及びシンクユニットが含まれる。
【0101】
本発明は、シンクを支持するためのシンク支持構造であって、前記シンクの下側に位置する底板と、前記シンクの周りに位置する側板と、前記底板と前記側板とを連結する底板ヒンジと、を備え、前記底板ヒンジにより、前記側板は起立状態と伏臥状態との間で回動自在であることを特徴とする。
【0102】
前記起立状態の前記側板は、自身の上端により前記シンクを支持することが好ましい。
【0103】
前記底板又は前記側板を支持するフレームと、前記底板又は前記側板に対して前記フレームを着脱自在にする着脱構造と、を備え、前記底板ヒンジが前記着脱構造を兼ねることが好ましい。また、前記底板ヒンジは、前記底板に連なる底板ヒンジ板部と、前記側板に連なる側板ヒンジ板部と、前記底板ヒンジ板部と前記側板ヒンジ板部とをつなぐ連接部と、を備え、前記連接部により、前記側板は前記起立状態と前記伏臥状態との間で回動自在であり、前記起立状態では前記側板ヒンジ板部と前記底板ヒンジ板部との近接により前記フレームに対する係合が可能となる係合構造を形成し、前記伏臥状態では、前記側板ヒンジ板部と前記底板ヒンジ板部とが離れることにより前記フレームに対する係合が解かれることが好ましい。さらに、前記底板ヒンジ板部は底板ヒンジ凹部を有し、前記側板ヒンジ板部は側板ヒンジ凹部を有し、前記起立状態では前記側板ヒンジ凹部と前記底板ヒンジ凹部との近接により前記フレームに対する係合が可能となる係合凹構造を形成し、前記伏臥状態では、前記側板ヒンジ凹部と前記底板ヒンジ凹部とが離れることにより、前記フレームに対する係合が解かれることが好ましい。加えて、前記連接部の厚みは、前記底板及び前記側板よりも薄いことが好ましい。
【0104】
前記底板ヒンジは、肉厚部と肉薄部とを備え、前記肉薄部は前記底板の厚み及び前記側板よりも薄いことが好ましい。
【0105】
前記起立状態において互いに隣接する第1の前記側板と第2の前記側板とを着脱自在に連結する側板連結構造を備え、前記側板連結構造は、第1の前記側板の端部に設けられた凹構造と、第2の前記側板の端部に設けられた凸構造と、前記凸構造及び前記凹構造に対し係合する連結部品と、を備え、前記起立状態において前記凸構造は前記凹構造に挿入される一方、前記伏臥状態において前記凸構造は前記凹構造から外れることが好ましい。また、前記凸構造には連結部品が挿入可能な凸構造側孔が形成され、前記凹構造には前記連結部品が挿入可能な凹構造側孔が形成され、前記起立状態において、前記凸構造側孔が伸びる向きと前記凹構造側孔が伸びる向きとは直線状となることが好ましい。
【0106】
上記の2つのシンク支持構造のうち、一方を第1シンク支持部品と、他方を第2シンク支持部品と定義した際、前記第1シンク支持部品と、前記第2シンク支持部品と、前記第1シンク支持部品及び前記第2シンク支持部品を連結する連結構造と、を備え、前記第1シンク支持部品のうち前記側板が設けられていない部分と、前記第2シンク支持部品のうち前記側板が設けられていない部分とが向き合うように配置され、前記連結構造は、当該配置において、前記第1シンク支持部品の前記側板と前記第2シンク支持部品の前記側板とを連結することが好ましい。
【0107】
上記のシンク支持構造のうち、一方を第1シンク支持部品と、他方を第2シンク支持部品と定義した際、前記第1シンク支持部品と、前記第2シンク支持部品と、前記第1シンク支持部品及び前記第2シンク支持部品を連結する連結構造と、を備え、前記第1シンク支持部品のうち前記底板ヒンジが分割された部分と前記第2シンク支持部品のうち前記底板ヒンジが分割された部分とが向き合うように配置され、前記連結構造は、当該配置において、前記第1シンク支持部品の前記側板と前記第2シンク支持部品の前記側板とを連結することが好ましい。
【0108】
本発明は、シンクを着脱自在に支持するためのシンク支持構造であって、前記シンクの周りを囲むように配される複数の側板と、前記側板を支持するフレームと、前記フレームと連結される脚と、を備え、前記側板の両側に前記脚が配されることを特徴とする。
【0109】
前記側板は、自身の上端により前記シンクを着脱自在に支持することが好ましい。
【0110】
前記隣り合う側板同士を着脱自在に連結した側板連結構造を備え、前記側板連結構造は、前記シンクと前記フレームとの間に位置することが好ましい。
【0111】
前記フレーム棒を中心に前記側板を回動自在にするヒンジを備え、前記ヒンジにより、前記側板は起立状態と伏臥状態との間で切替自在であり、前記側板連結構造は、第1の前記側板の端部に設けられた凸構造と、第2の前記側板の端部に設けられた凹構造と、を備え、前記第1の側板及び前記第2の側板が前記起立状態において、前記凸構造は、前記凹構造に挿入され、前記第1の側板及び前記第2の側板の少なくとも一方が前記伏臥状態において、前記凸構造は、前記凹構造から外れることが好ましい。また、前記凸構造は連結部品が挿入可能な凸構造側孔を有し、前記凹構造は前記連結部品が挿入可能な凹構造側孔を有し、前記凸構造側孔及び前記凹構造側孔は、前記シンクと前記脚との間に位置することが好ましい。
【0112】
前記隣り合う側板同士を固定する側板固定構造を備え、前記側板固定構造は、前記シンクと前記脚との間に位置することが好ましい。
【0113】
前記側板を回動自在にするヒンジを備え、前記フレームは、横棒と、前記横棒に対して着脱自在であるとともに前記脚が挿入される上方脚挿入筒と、前記上方脚挿入筒よりも下方に配され、前記横棒に対して着脱自在であるとともに前記脚が挿入される下方脚挿入筒と、を備え、前記ヒンジは、前記下方脚挿入筒周りにおいて前記側板を回動可能であり、前記ヒンジによる回動により、前記側板は起立状態と伏臥状態との間で切替自在であり、前記側板が前記起立状態のとき、前記上方脚挿入筒と前記下方脚挿入筒とが同一直線状に並ぶとなることが好ましい。
【0114】
前記側板を回動自在にするヒンジを備え、前記フレームは、横棒と、前記横棒に対して着脱自在であるとともに前記脚が挿入される上方脚挿入筒と、前記上方脚挿入筒よりも下方に配され、前記横棒に対して着脱自在であるとともに前記脚が挿入される下方脚挿入筒と、を備え、前記ヒンジは、前記下方脚挿入筒周りにおいて前記側板を回動可能であり、前記ヒンジによる回動により、前記側板は起立状態と伏臥状態との間で切替自在であり、前記上方脚挿入筒と前記フレーム側脚挿入筒とに挿入された前記脚は、前記ヒンジによる前記側板の回動を規制することが好ましい。
【0115】
本発明のシンクユニットは、上記のシンク支持構造と、前記シンク支持構造に支持されるシンクと、を備えたことを特徴とする。
【0116】
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0117】
2 シンクユニット
10 シンク
10L 排水部
10S 水槽部
10T シンク鍔部
20 シンク支持構造
21 シンク支持ケース
22 フレーム
22A 脚
22B 奥行方向連結棒
22C 下方幅方向連結棒
22D 上方幅方向連結棒
22X パイプジョイント
50 底板
60 側板
61GM 外面
61YM 横面
62GM 外面
62YM 横面
61U 下辺
61X 挿入孔
70 底板ヒンジ
71A 底板ヒンジ板部
71AF 底板ヒンジ面
71AX 底板ヒンジ凹部
71B 側板ヒンジ板部
71BF 側板ヒンジ面
71BX 側板ヒンジ凹部
71C 連接部
71X 係合孔
72 底板ヒンジ
77 側板ヒンジ
80 側板連結構造
81A 第1外面凹部
81B 第1横面凹部
82A 第2外面凹部
82B 第2横面凸部
83 ボルト
84 ナット
87 底板連結構造
90 壁板
90Z 下方部分
900 容器保持構造
910 壁固定ユニット
911 壁取付部
912 突出部
913 横板支持部
914 ボルト
920 容器保持部品
921 分岐部
921H 水平分岐板部
921V 垂直分岐板部
922 横板部
923 縦板部
923U 下端
923X 縦板用容器保持孔
925C 中心識別子
925R 輪郭識別子