(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154822
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 29/00 20060101AFI20241024BHJP
G06F 16/387 20190101ALI20241024BHJP
G06F 16/909 20190101ALI20241024BHJP
【FI】
G09B29/00 F
G06F16/387
G06F16/909
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023068924
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】田口 雄毅
(72)【発明者】
【氏名】山下 孝之介
【テーマコード(参考)】
2C032
5B175
【Fターム(参考)】
2C032HB05
2C032HC27
2C032HC31
5B175DA03
(57)【要約】
【課題】地図を介した情報共有において利用者間でより柔軟な情報共有を行うことができる情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラムを提供すること。
【解決手段】端末装置に、地図の表示を伴うコンテンツを配信するコンテンツ配信部と、音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを第1の端末装置から取得し、取得した前記音声データを、前記登録位置を示す情報に対応づけて保存することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録する登録部と、を備え、前記コンテンツ配信部は、前記地図上の前記登録位置に前記音声データが登録されていることを表示するコンテンツであって、再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生可能なコンテンツを第2の端末装置に配信する、情報処理装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に、地図の表示を伴うコンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを第1の端末装置から取得し、取得した前記音声データを、前記登録位置を示す情報に対応づけて保存することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録する登録部と、
を備え、
前記コンテンツ配信部は、前記地図上の前記登録位置に前記音声データが登録されていることを表示するコンテンツであって、再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生可能なコンテンツを第2の端末装置に配信する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記端末装置は、前記コンテンツを表示する第1画面と、他の端末装置の第1画面に表示された内容を表示する第2画面とを表示可能であり、
前記登録部は、第1の端末装置の第2画面を介して前記登録位置を指定する操作を受け付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツ配信部は、前記音声データを再生可能なコンテンツが第2の端末装置において第1画面に表示されるように前記コンテンツを配信する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツ配信部は、第2の端末装置の第1画面に表示されたコンテンツに対する操作を、第1の端末装置の第2画面を介して受け付け、前記操作の内容を反映したコンテンツを第2の端末装置に配信する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が、
端末装置に、地図の表示を伴うコンテンツを配信するコンテンツ配信処理と、
音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを第1の端末装置から取得し、取得した前記音声データを、前記登録位置を示す情報に対応づけて保存することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録する登録処理と、
を実行し、
前記コンテンツ配信処理において、前記地図上の前記登録位置に前記音声データが登録されていることを表示するコンテンツであって、再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生可能なコンテンツを第2の端末装置に配信する、
情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置から地図の表示を伴うコンテンツの配信を受ける端末装置において前記コンテンツを表示するアプリケーションプログラムであって、
前記端末装置に、
音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを入力する操作を受け付けさせ、
入力された前記音声データを、前記登録位置を示す情報と対応づけて前記情報処理装置に送信することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録させ、
前記音声データが登録されたコンテンツを前記情報処理装置から取得して表示させ、
前記音声データの再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生させる、
アプリケーションプログラム。
【請求項7】
前記端末装置に、
前記コンテンツを表示する第1画面と、他の端末装置の第1画面に表示された内容を表示する第2画面とを表示させ、
前記第2画面において前記登録位置を指定する操作を受け付ける、
請求項6に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
前記端末装置に、
前記第1画面および前記第2画面を同時に並べて表示させ、
前記第1画面と前記第2画面の間に、両者の表示サイズを相対的に変更するためのユーザインターフェースを配置する、
請求項7に記載のアプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地図を介した情報共有の方法として、利用者が地図上に投稿した情報の存在を他の利用者に確実に気づかせるとともに、利用者が投稿した情報に対する他の利用者からのコメントをより確実に入手できるようにする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、利用者間で必ずしも十分な情報共有ができない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、地図を介した情報共有において利用者間でより柔軟な情報共有を行うことができる情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、端末装置に、地図の表示を伴うコンテンツを配信するコンテンツ配信部と、音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを第1の端末装置から取得し、取得した前記音声データを、前記登録位置を示す情報に対応づけて保存することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録する登録部と、を備え、前記コンテンツ配信部は、前記地図上の前記登録位置に前記音声データが登録されていることを表示するコンテンツであって、再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生可能なコンテンツを第2の端末装置に配信する、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置から地図の表示を伴うコンテンツの配信を受ける端末装置において前記コンテンツを表示するアプリケーションプログラムであって、前記端末装置に、音声データと、前記音声データの前記地図上における登録位置を示す情報とを入力する操作を受け付けさせ、入力された前記音声データを、前記登録位置を示す情報と対応づけて前記情報処理装置に送信することで前記音声データを前記地図上の前記登録位置に登録させ、前記音声データが登録されたコンテンツを前記情報処理装置から取得して表示させ、前記音声データの再生操作が入力されたことに応じて前記音声データを再生させる、アプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、地図を介した情報共有において利用者間でより柔軟な情報共有を行うことができる情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【
図2】地図アプリ271による地図コンテンツの表示例を示す図である。
【
図3】分割バーによるメイン画面およびサブ画面のサイズ変更例を示す図である。
【
図5】情報処理システム1の動作例を示すシーケンス図である。
【
図6】実施形態の情報処理システム1について第1の変形例を説明する図である。
【
図7】実施形態の情報処理システム1について第2の変形例を説明する図である。
【
図8】実施形態の情報処理システム1について第3の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびアプリケーションプログラムの実施形態について説明する。説明の便宜上、アプリケーションプログラムは、地図上のPOI(Point of Interest)に関する情報を表示する地図アプリであるとして説明するが、地図の表示を伴うアプリケーションであれば地図アプリ以外でも構わない。例えば、アプリケーションプログラムは、現在地から目的地までの経路を示すナビアプリであってもよい。
【0011】
<1.システム構成>
図1は、情報処理システム1の全体構成を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置100と、1以上の端末装置200とを備える。情報処理装置100および端末装置200は、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうち一部または全部を含む。
図1では、説明の便宜上、端末装置200と情報処理装置100とが独立して示されているが、以下で説明する情報処理装置100の機能の一部は、端末装置200が有してもよい。
【0012】
1以上の端末装置200は、1以上のユーザによって使用される、スマートフォンなどの携帯電話やタブレット端末などである。1以上の端末装置200では、ユーザ操作により情報処理装置100と連携する地図アプリ271(後述)が実行される。また、複数の端末装置200は、地図アプリ271を介して地図コンテンツの表示を共有することができる。地図コンテンツとは、地図の表示を伴うコンテンツである。以下では、複数の端末装置200の間でそれぞれの地図コンテンツの表示を共有することを「地図コンテンツの共有」という。なお、本実施形態において、複数の端末装置200の地図アプリ271には、情報処理装置100からそれぞれの利用者に向けた異なる地図コンテンツが提供されるものとする。なお、地図アプリ271は、専用のアプリケーションプログラムとして構成されてもよいし、ウェブブラウザなどの汎用的なアプリケーションプログラムを用いて実現されてもよい。
【0013】
以下では、説明の便宜上、情報処理システム1が複数の端末装置200を備える場合について説明する。なお、以下の説明において複数の端末装置200を特に区別しない場合には、複数の端末装置200のうちの一つまたは全体を指して単に「端末装置200」と称する。また、以下の説明において、複数の端末装置200のうちいずれか1つの端末装置200と、その他の端末装置200との連携を説明する場合、前者を指して「自端末装置200」と称し、その他の端末装置200群を指して「他端末装置200」と称するものとする。
【0014】
情報処理装置100は、端末装置200に対して上述の地図コンテンツを提供するコンピュータである。情報処理装置100は、通信部110と、コンテンツ配信部120と、メモ情報登録部130と、記憶部170とを備える。
【0015】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0016】
コンテンツ配信部120およびメモ情報登録部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。コンテンツ配信部120およびメモ情報登録部130の一方または両方は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0017】
コンテンツ配信部120は、端末装置200に地図コンテンツを配信する。より具体的には、コンテンツ配信部120は、端末装置200に地図コンテンツを表示させるためのデータ(以下「コンテンツデータ」という。)を地図コンテンツの配信要求に応じて生成し、生成したコンテンツデータを配信要求元の端末装置200に送信する。コンテンツデータは、端末装置200から適宜取得される情報や、地図情報171、メモデータ172、各種の管理情報173などをもとにして生成される。
【0018】
メモ情報登録部130は、端末装置200からの要求を受けてメモ情報を情報処理装置100に登録する。より具体的には、メモ情報登録部130は、登録すべきメモ情報の指定、および当該メモ情報の登録位置の指定を受け付け、指定されたメモ情報を、指定された地図上の登録位置に対応づけて記憶部170に保存する。例えば、メモ情報登録部130は、メモ情報として登録すべきデータをメモデータ172として記憶部170に格納し、メモデータ172と登録位置との対応関係を管理情報173によって管理する。なお、メモ情報は、利用者が地図アプリ271を介して認識することができるものであればよく、テキストや画像、音声などの情報のほか、任意の態様の情報であってよい。また、1つのメモ情報は、テキストと画像の組み合わせや、画像と音声の組み合わせなど、複数の態様の情報を含んでもよい。
【0019】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、情報処理装置100がネットワークNWを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、地図情報171や、メモデータ172、管理情報173などの情報が格納される。これらの情報は、地図コンテンツの生成や配信、管理などに使用されるものであるが、詳細は後述する。
【0020】
端末装置200は、通信部210と、表示部220と、操作部230と、測位部240と、制御部250と、記憶部270とを備える。通信部210は、ネットワークNWに接続された無線基地局と無線通信を行う無線通信モジュールである。表示部220は、液晶表示装置などの表示装置である。操作部230は、ユーザからの操作指示を受け付ける装置である。なお、表示部220および操作部230は、タッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
【0021】
測位部240は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機である。測位部240は、衛星から受信した電波に基づく測位を行って、端末装置200の位置(すなわちユーザの位置)を特定する。また、端末装置200は、通信部210が通信可能な無線基地局の位置から端末装置200の位置を推定してもよい。
【0022】
制御部250は、CPU等のプロセッサが、記憶部270に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することで実現される。なお、制御部250は、プロセッサがプログラムを実行するのと同様の機能を有するLSI、ASIC、およびFPGA等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
【0023】
記憶部270は、例えば、RAMやROM、HDD、フラッシュメモリ、またはこれらのうち複数が組み合わされたハイブリッド型記憶装置などにより実現される。記憶部270には、地図アプリ271が記憶されるほか、端末装置200や地図アプリ271の動作に必要な各種情報が記憶されてよい。これらの情報の詳細については後述する。
【0024】
端末装置200は、定期的に(例えば数[sec]おきに)、測位部240によって特定された端末装置200の位置を現在地情報として情報処理装置100に送信する。また、端末装置200は、ユーザにより設定されたPOIの検索条件を情報処理装置100に送信し、情報処理装置100から当該検索条件による検索結果を取得する。
【0025】
図1において、情報処理装置100は、端末装置200からのリクエストに応じて地図コンテンツを表示させるためのデータ(以下「コンテンツデータ」という。)を生成して端末装置200に送信する。地図アプリ271は、情報処理装置100から受信されたコンテンツデータを用いて端末装置200の表示部220に地図コンテンツを表示させる。地図アプリ271は、端末装置200の現在位置に応じて地図の表示範囲を変更してもよいし、ユーザが指定した地点やPOIを含むように地図の表示範囲を変更してもよい。
【0026】
図2は、地図アプリ271による地図コンテンツの表示例を示す図である。
図2に示されるように、本実施形態の地図アプリ271は、自端末装置200の利用者向けに配信された地図コンテンツを表示するメイン画面MG21と、自端末装置200において他の端末装置200のメイン画面に表示されている地図コンテンツの内容を表示するサブ画面SG22とを有し、メイン画面における地図コンテンツの表示内容を予め定められた利用者間で共有可能にするものである。なお、サブ画面SG22には、他の端末装置200のメイン画面の表示内容と画像レベルで同じ内容が表示されてもよいし、内容レベルで同じ内容(例えば表示する地図の範囲や注目するPOIなどが同じ)が表示されてもよい。ここで、メイン画面は「第1画面」の一例であり、サブ画面は「第2画面」の一例である。
【0027】
例えば、自端末装置200と、他の端末装置200との間で、内容レベルで同じ内容を表示する方法の一例として、情報処理装置100が他の端末装置200のメイン画面に表示されている地図の中心点および縮尺の情報をもとに、自端末装置200のサブ画面に表示させるコンテンツデータを生成する方法が挙げられる。より具体的には、この場合、情報処理装置100は、他の端末装置200のメイン画面に表示されている地図コンテンツと同じ中心点および縮尺で地図を表示するコンテンツデータを生成して自端末装置200に送信することにより、他の端末装置200のメイン画面に表示されている地図コンテンツと同じ内容を自端末装置200のサブ画面に表示させることができる。
【0028】
メイン画面MG21において、アイコンP1は、自端末装置200の現在地および向きを示すものである。また、サブ画面SG22において、オブジェクトSG22Aは、サブ画面SG22の表示と、他の端末装置200との関係を示すユーザインターフェースである。オブジェクトSG22Aにおいて、利用者アイコンU1A~U3Aは他の端末装置200の利用者を表す。以下、利用者アイコンU1A~U3Aによって表される利用者を利用者U1~U3という。利用者U1~U3のうち利用者U1は、メイン画面の内容をサブ画面SG22に表示する対象(以下「表示対象」という。)として、自端末装置200の利用者により選択された利用者を表し、利用者U2およびU3は、表示対象として選択可能な他の利用者を表す。オブジェクトSG22Aは、利用者アイコンの選択に応じてサブ画面SG22の表示対象を変更するように構成されてもよい。
【0029】
利用者アイコンU1A~U3Aは、自端末装置200の利用者が他の利用者U1~U3のオンライン状態を認識可能な態様で表示されてもよい。
図2の例は、利用者アイコンU1Aに重畳されたドットD1によって利用者U1がオンライン状態であることを表したものである。すなわち、この例の場合、利用者U2およびU3はオフライン状態であることが認識され得る。
【0030】
また、サブ画面SG22において、オブジェクトSG22A以外に表示された利用者アイコンU2BおよびU2Cと、利用者アイコンU1Bと、利用者アイコンU3Bとは、それぞれ利用者U2、利用者U1、利用者U3によりメモ情報が登録されていることを表す。以下、利用者アイコンU2BおよびU2Cによって示されるメモ情報をメモ情報U2BおよびU2Cといい、利用者アイコンU1Bによって示されるメモ情報をメモ情報U1Bといい、利用者アイコンU3Bによって示されるメモ情報をメモ情報U3Bという。なお、メモ情報U2Bに重畳されたドットD2は、メモ情報U2Bが利用者U2によって登録された最新のメモ情報であることを表し、メモ情報U3Bに重畳されたドットD3は、メモ情報U3Bが利用者U3によって登録された最新のメモ情報であることを表す。
【0031】
また、サブ画面SG22において、オブジェクトVM1は、地図上の特定地点(またはPOI)P2に対して、音声によるメモ情報を登録する操作が行われている状況を表している。例えば、自端末装置200の地図アプリ271は、サブ画面SG22に対する地点P2の選択操作(長押しやタップなど)を受け付けると、地点P2に対して登録するメモ情報の入力操作を受け付ける。この例では、音声の録音を開始する。地図アプリ271は、録音の終了操作を受け付けると、選択地点P2を示す情報と、記録した録音データとを対応づけて情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、自端末装置200から受信された録音データに地点P2の識別情報を対応付けたものをメモデータ172として保存する。なお、上述のとおり、地点P2に登録されるメモ情報はテキストデータであってもいし、画像データであってもよい。地図アプリ271は、登録地点の選択操作を受け付けた場合、メモ情報のデータ形式を指定する操作を受け付け、指定されたデータ形式に応じた入力操作を受け付けるように構成されてもよい。なお、メモ情報の登録が完了したことに応じて、地図コンテンツは、登録されたメモ情報の存在を示すアイコン(自端末装置200の利用者の利用者アイコン)を表示するように更新される。
【0032】
なお、メイン画面MG21とサブ画面SG22とは、表示有無や表示サイズが変更可能に構成されてよい。
図2は、表示有無や表示サイズを変更するためのユーザインターフェースとして、メイン画面MG21とサブ画面SG22との間に分割バーDB2を配置した例を示すものである。
図2は、メイン画面MG21がサブ画面SG22よりも小さく表示された状態を表している。この状態において、利用者は、分割バーDB2を右方向にスライドさせることでメイン画面MG21を大きくし、サブ画面SG22を小さくすることができる。また、分割バーDB2は、左右いずれかの画面端までスライドされることで一方の画面を非表示にするように構成されてもよい。
図3は、
図2の状態の分割バーDB2が右側にスライドされたことにより、メイン画面MG21の大きさがサブ画面SG22よりも大きくなるように変更された状態を表している。なお、この表示サイズの変更は、地図アプリ271の機能によって実現されてもよいし、情報処理装置100が配信するコンテンツの制御によって実現されてもよい。
【0033】
図4は、管理情報173の一例を示す図である。例えば、管理情報173は、メモ情報の登録内容を管理するための第1管理テーブル173Aと、地図コンテンツの共有範囲を管理するための第2管理テーブル173Bとを含む。第1管理テーブル173Aは、例えば、登録されたメモ情報の識別情報(メモID)と、当該メモ情報に係るメモデータ172の識別情報(メモデータID)と、当該メモ情報の登録位置と、当該メモ情報を登録した利用者の識別情報(登録元ユーザID)と、当該メモ情報の登録先となる地図コンテンツを有する利用者の識別情報(登録先ユーザID)と、当該メモ情報が登録された日時(登録日時)とを対応づけて保持する。例えば、メモIDは、メモ情報登録部130により、メモ情報の登録時に一意に割り振られる。また、例えば、メモデータIDは、メモデータ172のファイルパスやメモデータ172が格納された記憶領域のアドレス情報などであってもよい。なお、登録元ユーザIDおよび登録先ユーザIDには、第2管理テーブル173Bで管理されるいずれかのユーザIDが保持される。
【0034】
第2管理テーブル173Bは、例えば、共有グループの識別情報(共有グループID)と、共有グループに所属する利用者の識別情報(ユーザID)とを対応づけて保持する。共有グループは、地図コンテンツを互いに共有することができる利用者のグループである。第2管理テーブル173Bの内容は、各利用者やシステム管理者等によって予め適切に登録されているものとする。また、各利用者の地図コンテンツには、コンテンツの共有範囲としていずれかの共有グループが設定されているものとする。地図コンテンツに対する共有グループの設定は、利用者によって行われてもよいし、地図アプリ271や情報処理装置100が設定情報などに基づいて自動的に行ってもよい。また、地図コンテンツに対する共有グループの設定は、必要に応じて適宜変更されてよい。
【0035】
情報処理装置100は、このような管理情報173を参照することにより、メモ情報の登録内容や、地図コンテンツの共有範囲を適宜認識することができる。なお、情報処理装置100は、端末装置200との通信により、地図アプリ271を使用する利用者も適宜認識可能である。例えば、情報処理装置100は、地図コンテンツに関する各種要求を受け付ける際に端末装置200から利用者のユーザIDを取得することによって利用者を認識してもよい。また、例えば、地図アプリ271が情報処理装置100にログイン済みの利用者に対して地図コンテンツを提供するように構成される場合、情報処理装置100は、利用者のログイン状態を管理し、適宜ログイン状態を参照することにより利用者を認識してもよい。
【0036】
<2.情報処理システムの処理>
図5は、情報処理システム1の動作例を示すシーケンス図である。ここでは、複数の利用者として利用者A、利用者B、利用者Cを想定し、利用者Aが利用者Bの地図コンテンツに対してメモ情報を登録する場合の動作例を説明する。以下、利用者A、利用者B、利用者Cの端末装置200を、それぞれ端末装置A、端末装置B、端末装置Cと記載する。また、
図5のシーケンス開始時において、端末装置A、端末装置Bおよび端末装置Cは、予め地図アプリ271が起動された状態であるものとする。また、この状態において、端末装置Aの地図アプリ271(以下、地図アプリ271A)のサブ画面には、端末装置Bの地図アプリ271(以下、地図アプリ271B)のメイン画面の内容が表示されているものとする。ここでの端末装置Aは「第1の端末装置」の一例であり、端末装置Bおよび端末装置Cは「第2の端末装置」の一例である。
【0037】
まず、端末装置Aにおいて、利用者Aが、地図アプリ271Aのサブ画面に表示された地図上の任意の地点から、これから登録するメモ情報の登録位置を指定する操作を入力する。地図アプリ271Aは、この操作を受け付ける(S101)とともに、当該操作により指定された登録位置を認識する(S102)。
【0038】
続いて、地図アプリ271Aは、当該登録位置に登録すべきメモ情報の入力について、入力手段の選択肢を利用者Aに提示する(S103)。例えば、ここでは、地図アプリ271Aが、テキスト、音声、画像の各入力手段を選択肢として利用者Aに提示した場合を想定する。続いて、地図アプリ271Aは、提示した選択肢の中からいずれかの入力手段を選択する操作を受け付ける(S104)。例えば、ここでは、利用者Aは、音声入力手段を選択するものとする。この場合、地図アプリ271Aは、マイクによる録音機能を起動し、音声の入力を受け付ける(S105)。地図アプリ271Aは、利用者Aによる音声入力操作が終了した後、メモ情報の登録要求を情報処理装置100に送信する(S106)。このとき、地図アプリ271Aは、録音によって取得した音声データと、利用者Aによって指定された登録位置と、利用者AのユーザIDとをメモ情報の登録要求とともに情報処理装置100に送信する。
【0039】
続いて、情報処理装置100では、メモ情報登録部130が、ステップS106で送信されたメモ情報の登録要求を受信する。ここで、メモ情報登録部130は、受信した音声データをメモデータ172として記憶部170に保存するとともに(S107)、当該音声データの管理情報(メモID、メモデータID、登録位置、登録元ユーザID(ここでは利用者AのユーザID)、登録先ユーザID(ここでは利用者BのユーザID)、登録日時など)を管理情報173に保存する(S108)。ここまでの処理により、利用者Aによる新たなメモ情報の登録が完了する。メモ情報の登録が完了すると、コンテンツ配信部120は、メモ情報の登録を反映した地図コンテンツを登録先の利用者Bに提供すべく地図コンテンツの更新データを生成して端末装置Bに送信する(S109)。端末装置Bでは、地図アプリ271Bが更新データを用いて地図コンテンツの表示を更新する(S110)ことにより、地図アプリ271Bのメイン画面に、利用者Aによるメモ情報の登録が通知される。
【0040】
なお、ここでは簡単のため、メモ情報が登録されたことに応じて端末装置Bの地図コンテンツの表示が更新される場合について説明したが、端末装置Bのメイン画面の内容が他の端末装置200で表示されている場合には、メモ情報が登録されたことに応じて他の端末装置200における地図コンテンツの表示も更新されてよい。例えば、メモ情報の登録元である端末装置Aでは、地図アプリ271Aが地図アプリ271Bのメイン画面の内容をサブ画面に表示しているので、この場合、端末装置Bにおける地図コンテンツ(メイン画面)の表示とともに、端末装置Aにおける地図コンテンツ(サブ画面)の表示が更新されてもよい。また、メモ情報の登録の際に、端末装置Cの地図アプリ271(以下、地図アプリ271C)が地図アプリ271Bのメイン画面の内容をサブ画面に表示している場合、端末装置Aと同様に、端末装置Cにおける地図コンテンツ(サブ画面)の表示が更新されてもよい。
【0041】
続いて、端末装置Bにおいて、利用者Bが、更新された地図アプリ271Bのメイン画面の内容を見て、利用者Aが登録したメモ情報を認識し、メイン画面に対して当該メモ情報を再生する操作を入力する。地図アプリ271Bは、当該操作を受け付けると(S111)、当該メモ情報を再生するためのコンテンツデータ(再生データ)を情報処理装置100に要求する(S112)。情報処理装置100では、再生データの要求を受けて、コンテンツ配信部120が再生対象のメモ情報を特定し(S113)、特定したメモ情報の再生データを生成して要求元の端末装置Bに送信する(S114)。端末装置Bでは、地図アプリ271Bが、情報処理装置100から受信された再生データをもとに、利用者Bが選択したメモ情報(音声データ)を再生する(S115)。
【0042】
なお、ステップS113において、情報処理装置100に再生対象のメモ情報を認識させる方法は特定の方法に限定されないが、一例として以下のような方法が挙げられる。例えば、ステップS109の更新データに、登録されたメモ情報のメモIDを含めることにより、情報処理装置100において再生対象のメモ情報を特定することができる。この場合、地図アプリ271Bは、利用者Bが選択したメモ情報のメモIDを情報処理装置100に送信することにより、情報処理装置100に再生対象のメモ情報を通知することができる。
【0043】
以上のように、情報処理装置100が、端末装置200で動作する地図アプリ271と協働してメモ情報を地図上の指定位置に対応づけて管理することにより、地図を介した情報共有において利用者間でより柔軟な情報共有を行うことが可能となる。
【0044】
以下、実施形態の情報処理システム1の変形例について説明する。
<第1の変形例>
図6は、実施形態の情報処理システム1について第1の変形例を説明する図である。第1の変形例は、1つのメモ情報に複数の利用者のメモデータを含めるものである。
図6の例は、第1の変形例として、複数の利用者のコメントC1~C3を登録の順に時系列に並べて表示するメモ情報M1を例示するものである。例えば、このような表示態様は、複数の利用者のメモデータおよび登録時刻を同じメモIDで管理することによって実現することができる。このようなメモ情報の表示態様によれば、登録位置について複数の利用者のコメントを残せるので、情報の訂正や補足などが可能になり、メモ情報の利便性をより高めることが可能となる。なお、
図6は、メモデータがテキストデータである場合の例を示すものであるが、1つのメモ情報に登録される複数のメモデータはテキストデータ以外のデータ(例えば、音声データや画像データなど)であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0045】
<第2の変形例>
図7は、実施形態の情報処理システム1について第2の変形例を説明する図である。第2の変形例は、地図コンテンツに表示される地
図MAPを背景として、複数の利用者間でのメッセージの送受信(いわゆるチャット機能)を行えるようにしたものである。
図7は、自端末装置200の利用者のコメントCM1と、他の端末装置200の利用者のコメントCM2~CM4とが、発言の順に時系列に並べて表示された状態を表している。この場合、背景となる地
図MAPを表示する地図コンテンツは、メイン画面の地図コンテンツであってもよいし、サブ画面の地図コンテンツであってもよい。このような機能は、例えば、情報処理装置100のコンテンツ配信部120が、各端末装置200の地図アプリ271から送信メッセージの内容(テキストデータ)を随時取得し、メッセージの送信に応じて地図コンテンツの更新データを配信することにより実現することができる。
【0046】
また、これとは異なり、地図を背景としたメッセージの表示は、地図コンテンツとは別の仕組みによって実現されてもよい。例えば、地図アプリ271は、地図コンテンツから独立したチャット機能を有し、チャット機能の表示を地図コンテンツの前景にオーバレイ表示するように構成されてもよい。この場合、チャット機能を提供するサーバは情報処理装置100であってもよいし、それ以外の装置であってもよい。
【0047】
このようなチャット機能の表示態様によれば、自端末装置200の利用者は、チャットの背景を見ながら他の端末装置200の利用者の状況を認識しつつ、チャット機能により他の端末装置200の利用者とメッセージ交換をすることができる。例えば、メッセージ交換により、自端末装置200の利用者は、移動や地図コンテンツの操作について説明をしたり、他の端末装置200の利用者向けに登録したメモ情報の補足をしたりすることができる。
【0048】
<第3の変形例>
上記の実施形態では、利用者ごとに提供される地図コンテンツに対してメモ情報を登録する場合を説明した。これに対し、第3の変形例では、利用者ごとの地図コンテンツとは別の共有専用の地図コンテンツ(以下、共有地図コンテンツという。)を生成し、共有地図コンテンツに対してメモ情報を登録する場合について説明する。上記の実施形態では、地図コンテンツの共有は、地図コンテンツの表示を共有するものであったのに対し、第3の変形例では、地図コンテンツそのものが共有されるものである。
【0049】
図8は、実施形態の情報処理システム1について第3の変形例を説明する図である。例えば、
図8では、
図5と同様の利用者構成およびシステム構成において、利用者A、利用者B、利用者Cが同じ共有グループに所属している場合を想定して共有地図コンテンツの配信の流れを説明する。この場合、例えば、情報処理装置100において、コンテンツ配信部120は、地図アプリ271Aから新たな共有地図コンテンツの配信要求を受け付け(S201)、共有地図コンテンツの管理情報を生成するとともに(S202)、共有地図コンテンツのコンテンツデータを生成し(S203)、生成した共有地図コンテンツにアクセスするための情報(以下、アクセス情報という。)を地図アプリ271Aに送信する(S204)。例えば、アクセス情報は、情報処理装置100が当該共有地図コンテンツを公開するURLである。アクセス情報は、リクエストを当該URLにリダイレクトするウェブサービスのURLであってもよい。端末装置Aでは、地図アプリ271Aが当該URLにアクセスすることにより(S205)、コンテンツデータを情報処理装置100から取得して(S206)、共有地図コンテンツを表示する(S207)。
【0050】
利用者Aは、情報処理装置100から通知されたアクセス情報を利用者Bおよび利用者Cに共有することにより(S208)、利用者Bおよび利用者Cと、共有地図コンテンツを共有することができる。利用者Bおよび利用者Cは、それぞれの地図アプリ271Bおよび271Cを介して当該URLにアクセスすることにより(S209)、情報処理装置100からコンテンツデータを取得して(S210)、利用者Aが生成した共有地図コンテンツを表示させることができる(S211)。
【0051】
なお、アクセス情報の共有は、地図アプリ271を介して行われてもよいし、地図アプリ271とは異なる手段で行われてもよい。例えば、アクセス情報は、電子メールやSMS(Short Mail Service)、SNS(Social Network Service)などのツールで共有されてもよいし、手書きや会話によって伝えられてもよい。また、コンテンツ配信部120が、アクセス情報を地図アプリ271Aに送信する際に、利用者Aと同じ共有グループに所属する利用者Bおよび利用者Cを認識し、対応する端末装置Bおよび端末装置Cに同じアクセス情報を送信してもよい。
【0052】
コンテンツ配信部120は、アクセス情報に有効期限を設けてもよい。また、コンテンツ配信部120は、共有地図コンテンツにアクセスしてきた利用者が、当該共有地図コンテンツの共有グループに含まれるか否かを判定し、含まれる場合には当該共有地図コンテンツのコンテンツデータを配信し、含まれない場合には当該コンテンツデータを配信しないように構成されてもよい。また、これとは逆に、コンテンツ配信部120は、アクセス元の利用者や端末装置200を制限しないことで、不特定多数の利用者に共有地図コンテンツを提供するように構成されてもよい。
【0053】
また、第3の変形例においても、上記の実施形態と同様に、地図アプリ271はメイン画面およびサブ画面の表示を行うことができる。また、第3の変形例においても、上記の実施形態と同様に、地図アプリ271は地図上の指定位置にメモ情報を登録することができる。この場合、上記の実施形態と異なり、各端末装置200の地図アプリ271は、同じ共有地図コンテンツを表示することになるので、あるメモ情報の登録は、共有グループに係る全ての端末装置200における地図アプリ271の表示に反映される。
【0054】
<その他の変形例>
情報処理装置100のコンテンツ配信部120は、自端末装置200の地図アプリ271のサブ画面に対する利用者の操作を、当該サブ画面と同じ内容を表示する他の端末装置200のメイン画面の表示内容に反映するようにコンテンツデータを生成してもよい。これにより、自端末装置200の利用者が、他の端末装置200に表示された地図コンテンツを遠隔操作することが可能になり、他の端末装置200との間でより柔軟な情報共有を行うことが可能になる。また、これとは逆に、コンテンツ配信部120は、他の端末装置200のサブ画面に対する操作が、自端末装置200のメイン画面の表示内容に反映されるようにしてもよい。なお、双方向で地図コンテンツを操作可能とした場合、操作が競合して情報共有が煩雑になる場合がある。このような事象を回避するため、コンテンツ配信部120は、地図アプリ271と連携して、地図コンテンツの操作権を制御するように構成されてもよい。この場合、地図アプリ271には、利用者がメイン画面またはサブ画面の操作権を要求、取得、または放棄することをコンテンツ配信部120に通知するためのユーザインターフェースが配置されてもよい。
【0055】
利用者は、複数の共有グループに所属してもよい。また、地図アプリ271は、地図コンテンツを複数のインスタンス(タスク)として管理するように構成されてもよい。この場合、地図アプリ271は、所定の操作により、地図コンテンツの表示を複数のインスタンス間で切り替えることができるように構成されてもよい。また、この場合、地図アプリ271は、地図コンテンツの管理をインスタンスごとに行うことにより、異なるインスタンスの地図コンテンツに対するメモ情報の登録を管理するように構成されてもよい。
【0056】
また、地図アプリ271の機能の一部は、情報処理装置100が配信する地図コンテンツを制御することによって実現されてもよい。また、これとは逆に、情報処理装置100が地図コンテンツの制御によって実現する機能の一部は、地図アプリ271の機能として実装されてもよい。例えば、メイン画面とサブ画面の大きさを相対的に変更する分割バーDB2(
図2、
図3参照)は、地図アプリ271の機能として実装されてもよいし、情報処理装置100が配信する地図コンテンツの一部として構成されてもよい。
【0057】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0058】
1…情報処理システム、100…情報処理装置、110…通信部、120…コンテンツ配信部、130…メモ情報登録部、170…記憶部、171…地図情報、172…メモデータ、173…管理情報、173A…第1管理テーブル、173B…第2管理テーブル、200…端末装置、210…通信部、220…表示部、230…操作部、240…測位部、250…制御部、270…記憶部、271…地図アプリ