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特開2024-154870ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム
<図1>
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図1
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図2
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  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図17
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図18
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図19
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図20
  • 特開-ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム 図21
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154870
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】ネットワークシステム、情報処理方法、サーバ、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q30/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069070
(22)【出願日】2023-04-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)新サービスの営業のためのメール送信 (送信先)「営業先リスト1」に記載の通り (公開内容)「営業資料1~5」に記載の通り (2)新サービスの発表会 (開催日) 2022年9月28日、29日、30日 (場所) 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-13-22 (3)新サービスの営業のためのメール送信 (送信先)「営業先リスト2」に記載の通り (公開内容)「営業資料1~5」に記載の通り (4)新サービスの展示会 (展示日) 2023年2月9日、10日 (場所) 東京都江東区有明3丁目11-1 東京ビッグサイト 南1ホール (5)スマホ向けアプリのダウンロードサイトでの公開 (公開日) 2023年4月14日 (場所) Google PlayストアおよびApp Store (6)新サービスのお知らせのためのメールマガジン配信 (配信日) 2023年4月20日
(71)【出願人】
【識別番号】523007410
【氏名又は名称】株式会社ぐるかい
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲げん▼
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB73
5L049BB73
(57)【要約】
【課題】ユーザが所望する商品を手に入れることができつつ、当該商品の情報を多くの者に周知することが可能なネットワークシステムを提供する。
【解決手段】複数の端末200X,200Yと、サーバ100と、を備えるネットワークシステム1が提供される。サーバは、商品の情報を受け付けて、商品の情報を複数の端末に提示する。複数の端末のうちの第1の端末200Xは、チャレンジャーとして、商品の取得を申し出る。複数の端末のうちの第2の端末200Y,200Y・・・は、サポーターとして、第1の端末の購入を応援するための処理を行う。サーバは、複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、第1の端末のユーザへの商品の提供を確定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末と、
サーバと、を備え、
前記サーバは、商品の情報を受け付けて、前記商品の情報を前記複数の端末に提示して、
前記複数の端末のうちの第1の端末は、チャレンジャーとして、前記商品の取得を申し出て、
前記複数の端末のうちの第2の端末は、サポーターとして、前記第1の端末の前記商品の取得を応援するための処理を行い、
前記サーバは、前記複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、前記第1の端末のユーザへの前記商品の提供を確定する、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記サーバは、前記第2の端末からの応援の度に、ポイントを増加させていき、所定値に達すると、前記所定の条件が達成されたと判断する、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記複数の第2の端末のユーザ毎に、所定のルールに従って、前記所定のポイントを計算する、請求項2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
サーバが、商品の情報を受け付けて登録するステップと、
前記サーバが、前記商品の情報を複数の端末に提示するステップと、
前記複数の端末のうちの第1の端末が、チャレンジャーとして、前記商品の取得を申し出るステップと、
前記複数の端末のうちの第2の端末が、サポーターとして、前記商品の取得を応援するための処理を行うステップと、
前記サーバが、複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、前記第1の端末のユーザへの前記商品の提供を確定するステップと、を備える情報処理方法。
【請求項5】
複数の端末と通信するための通信インターフェイスと、
メモリと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、商品の情報を前記メモリに格納し、前記通信インターフェイスを介して前記商品の情報を前記複数の端末に提示して、第1の端末からの前記商品の取得の申し出と複数の第2の端末からの前記取得を応援するための申し出とを受け付けて、前記応援が所定の条件を達成すると前記第1の端末のユーザへの前記商品の提供を確定する、サーバ。
【請求項6】
通信端末のためのプログラムであって、
サーバから、商品の情報を受信して、ディスプレイに表示するステップと、
チャレンジャーとしてのユーザからの命令に応じて、通信インターフェイスを介して、前記サーバに前記商品の取得の申し出を送信するステップと、
サポーターとしてのユーザからの命令に応じて、前記通信インターフェイスを介して、前記サーバに他のチャレンジャーによる前記商品の取得の申し出を応援する申し出を送信するステップと、をプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用して商品の提供を行うためのネットワークシステムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従前より、インターネットを利用して商品の販売を行うための技術が知られている。たとえば、特開2015-41236号公報(特許文献1)には、商品の利益循環型共同購入システムが開示されている。特許文献1によると、管理センターが管理サーバに予め登録されている共同購入を希望する各会員のために管理サーバから商品提供者の商品管理端末機器に共同購入の依頼を送信して商品提供者から各会員に商品を発送させ、管理者が管理サーバから各会員の会員端末機器に購入品について共同購入により得られた利益の中から会員が購入した商品の金額にあわせて管理センターが管理する商品の購入が可能なポイントを付与する際に、会員が複数人でグループを形成するとともにそのグループでは各会員についてのポイント獲得数を合算し且つその合算したポイント獲得数を各グループを構成する各会員に非均等に配分する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-41236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザが所望する商品を手に入れることができつつ、当該商品の情報を多くの者に周知することが可能なネットワークシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に従うと、複数の端末と、サーバと、を備えるネットワークシステムが提供される。サーバは、商品の情報を受け付けて、商品の情報を複数の端末に提示する。複数の端末のうちの第1の端末は、チャレンジャー(プロモーター)として、商品の取得を申し出る。複数の端末のうちの第2の端末は、サポーターとして、第1の端末の取得を応援するための処理を行う。サーバは、複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、第1の端末のユーザへの商品の提供を確定する。
【発明の効果】
【0006】
以上のように、本発明によれば、ユーザが所望する商品を手に入れることができつつ、当該商品の情報を多くの者に周知することが可能なネットワークシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
図2】第1の実施の形態にかかるユーザ端末200Xの画面例を示すイメージ図である。
図3】第1の実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
図4】第1の実施の形態にかかるサーバ100の構成を示すブロック図である。
図5】第1の実施の形態にかかるユーザデータ121を示すイメージ図である。
図6】第1の実施の形態にかかる商品データ122を示すイメージ図である。
図7】第1の実施の形態にかかる注文データ123を示すイメージ図である。
図8】第1の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示す第1のフローチャートである。
図9】第1の実施の形態にかかるユーザ端末200の構成を示すブロック図である。
図10】第1の実施の形態にかかるユーザ端末200の情報処理を示す第1のフローチャートである。
図11】第1の実施の形態にかかる提供者端末300の構成を示すブロック図である。
図12】第1の実施の形態にかかる提供者端末300の商品情報の入力画面を示すイメージ図である。
図13】第4の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示す第1のフローチャートである。
図14】第5の実施の形態にかかるユーザ端末200Xの画面例を示すイメージ図である。
図15】第5の実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要を示すイメージ図である。
図16】第5の実施の形態にかかるユーザデータ121Bを示すイメージ図である。
図17】第5の実施の形態にかかる商品データ122Bを示すイメージ図である。
図18】第5の実施の形態にかかるPRデータ123Bを示すイメージ図である。
図19】第5の実施の形態にかかるサーバ100の情報処理を示す第1のフローチャートである。
図20】第5の実施の形態にかかるプロモーターのユーザ端末200の情報処理を示す第1のフローチャートである。
図21】第5の実施の形態にかかるサポーターのユーザ端末200の情報処理を示す第1のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステム1の全体構成>
【0009】
まず、図1を参照して本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、商品を安価な値段で販売するサービスを提供するためのサーバ100と、当該サービスを利用する商品の購入を試みる者すなわちチャレンジャーやプロモーターが利用するユーザ端末200Xと、当該チャレンジャーの購入を応援するサポーターが利用するユーザ端末200Yと、商品の販売を申し出る販売者が使用する提供者端末300とを含む。なお、以下では、消費の取得を試みるユーザを主に「チャレンジャー」と記載するが、商品のことを多くのサポーターにPRするという意味で当該ユーザを「プロモーター」と呼んでもよい。
【0010】
ユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300は、スマートフォンやタブレットやパーソナルコンピュータなどによって実現され、インターネットやキャリア網を介してサーバ100と通信可能である。なお、以下では、チャレンジャーのユーザ端末200Xと、サポーターのユーザ端末200Yと、を合わせてユーザ端末200ともいう。
<ネットワークシステム1の動作概要>
【0011】
次に、図1および図2を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。本実施の形態においては、まず、販売者が、提供者端末300を利用して、サーバ100に対して、商品を格安で販売するための登録処理を行う。これによって、図2(A)に示すように、サービスを利用するユーザのユーザ端末200は、本サービスのアプリケーションプログラムに従って、各種の商品を選択可能に表示する。より詳細には、ユーザ端末200は、商品毎に、写真231と、商品名232と、目標の販売価格を含む注文ボタン233と、を表示する。
【0012】
チャレンジャーが商品を選択すると、ユーザ端末200Xは、たとえば、当該商品の写真や詳細な説明、通常の販売価格、目標価格、目標販売価格で購入するために必要となるポイント数、注文確定ボタンなどを表示する。本実施の形態においては、通常の販売価格と目標価格との差が、目標販売価格で購入するために必要となるポイント数となる。たとえば、5千円(通常の販売価格)するものを、1円(目標価格)で購入するために必要となるポイントは、4999ポイントとなる。ただし、1円が1ポイントでなくてもよいし、目標価格は1円でなくてもよい。
【0013】
ユーザが注文確定ボタンを押すと、ユーザ端末200Xは、その旨をサーバ100に送信する。サーバ100は、当該ユーザのランクに応じてくじ引きを行って割引ポイントを決定して、現在のポイントから当該割引ポイントを減じる。図2(B)に示すように、ユーザ端末200Xは、サーバ100から、割引ポイントや減算後の残りのポイントなどを受信して、これらを表示する。これによって、チャレンジャーとして、注文や購入を正式に申し出た状態となる。
【0014】
その後、チャレンジャーは、自身の商品購入を応援してもらうために、友人などに応援処理を実行してもらう。本実施の形態においては、チャレンジャーが、募集ボタン234を押すなどして、ユーザ端末200Xに自身の注文を特定するためのQRコード(登録商標)を表示させたり、SNS(Social networking service)などを通じてコードを送信したりする。サポーターは、ユーザ端末200Yを利用してユーザ端末200Xに表示されているコードの画像を読み取ったり、ユーザ端末200Xから当該コードの画像を受信したりして、本サービスのアプリケーションプログラムに従って、当該コードの画像に基づいて応援対象である注文を特定してサーバ100に送信する。
【0015】
サーバ100は、当該サポーターのユーザのランクに応じてくじ引きを行って割引ポイントを決定して、現在の残りポイントから当該割引ポイントを減じる。これによって、チャレンジャーのユーザ端末200Xは、サーバ100から、今回の割引ポイントや減算後の残りのポイントなどを受信して、これらを表示する。このようにして、期限内に、目標ポイントが目標販売価格まで下がると、チャレンジャーによる当該商品の格安価格での購入が決済される。期限は、たとえば1週間などである。
【0016】
まとめると、本実施の形態にかかるネットワークシステム1に関しては、図3に示すような動作概要となる。まず、チャレンジャーが注文を出す(ステップS002)。乱数計算による割引金額が初期の通常の販売金額から引かれる(ステップS004)。チャレンジャーがサポーターを勧誘する(ステップS006)。サポーターが応援処理を行う(ステップS008)。乱数計算による割引金額が現在の残り金額から引かれる(ステップS010)。ステップS006からステップS010を繰り返すことによって目標金額に達すると(ステップS012にてYESである場合)、当該目標金額によって注文が決済される(ステップS014)。在庫がなくなったり(ステップS016にてYESである場合)、期限が過ぎたりすると(ステップS018にてYESである場合)、購入は失敗する(ステップS020)。
【0017】
このように、本実施の形態においては、チャレンジャーが、欲しい商品を格安で手に入れるために、多くのサポーターに当該商品の購入を応援してもらうことになる。これによって、商品の販売者にとっては、チャレンジャーやサポーターなどのインフルエンサーに商品を紹介してもらうことができる。そして、チャレンジャーにとっては、商品を格安で手に入れることができる。また、サポーターは、将来チャレンジャーに応援してもらえる可能性が高まり、結果的に自身が所望する商品を格安で手に入れられたりする可能性が高まる。
【0018】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバの構成>
【0019】
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1を構成するサーバ100の構成の一態様について説明する。図4を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
【0020】
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0021】
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)などによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
【0022】
たとえば、本サービスにおいては、メモリ120は、ユーザデータ121、商品データ122、注文データ123などを記憶する。
【0023】
ユーザデータ121は、図5に示すように、本サービスに登録されたユーザ毎に、ユーザID、ユーザ名、住所、決済情報、ランク情報、標準減額ポイントなどが格納される。
【0024】
商品データ122は、図6に示すように、本サービスに登録された商品毎に、商品ID、商品名、商品の画像データ、商品の詳細情報、注文開始日時、注文終了日時、初期販売価格、目標販売価格、個数、在庫などが格納される。
【0025】
注文データ123は、図7に示すように、商品の購入を試みるチャレンジャーからの注文毎に、注文ID、商品ID、チャレンジャーのユーザID、獲得減算ポイント、注文日時、期限、現在時点における達成までの残りポイント、応援してくれたサポーター毎のユーザIDと、獲得減算ポイントなどが格納される。
【0026】
図4に戻って、操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
【0027】
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、ユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300や、その他の機器などに送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介してそれらの機器からのデータを受信して、CPU110に受け渡したり、メモリ120に格納したりする。
<サーバの情報処理方法>
【0028】
次に、図8を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、メモリ120のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0029】
まず、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、チャレンジャーとしてのユーザ端末200Xから、商品の注文を受け付けたか否かを判断する(ステップS102)。
【0030】
商品の注文を受け付けた場合(ステップS102にてYESである場合)、当該商品の注文を注文データ123に登録する(ステップS104)。
【0031】
このときに、CPU110は、ユーザデータ121を参照して、チャレンジャーのランク情報に基づいて、初期販売価格から割り引くポイントを計算する(ステップS106)。なお、CPU110は、ランクに対応する標準減額ポイントを中心に、乱数計算によって今回の割引ポイントを計算する。なお、本実施の形態においては、乱数計算を「くじ引き」ともいう。
【0032】
CPU110は、割引ポイントを注文データ123に追加して、達成までの残りポイントを減算したり更新したりする(ステップS108)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、今回の割引ポイントや、達成までの残りポイントをユーザ端末200Xに送信する(ステップS110)。これによって、ユーザ端末200Xでは、今回の割引ポイントや、達成までの残りポイントをチャレンジャーに表示する。
【0033】
商品の注文を受け付けなかった場合(ステップS102にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、サポーターとしてのユーザ端末200Yから、応援の指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS112)。
【0034】
応援の指示を受け付けた場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、ユーザデータ121を参照して、サポーターのランク情報に基づいて、達成までの残りポイントから割り引くポイントを計算する(ステップS116)。なお、CPU110は、ランクに対応する標準減額ポイントを中心に、乱数計算によるくじ引きを振ることによって、今回の割引ポイントを計算する。
【0035】
CPU110は、割引ポイントを注文データ123に追加して、達成までの残りポイントを減算したり更新したりする(ステップS118)。
【0036】
CPU110は、残りのポイントが、目標ポイントに達した場合(ステップS119にてYESである場合)、たとえば残り1円まで下がった場合、当該目標の価格で当該商品の販売・購入を確定した旨を、通信インターフェイス160を介してチャレンジャーのユーザ端末200Xに送信する(ステップS120)。
【0037】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、今回の割引ポイントをユーザ端末200Yに送信する(ステップS121)。これによって、ユーザ端末200Yでは、今回の割引ポイントをサポーターに表示する。
【0038】
なお、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、チャレンジャーのユーザ端末200Xからの要請に応じて、注文データ123を参照することによって、現在時点の達成までの残りポイントをユーザ端末200Xに送信する。これによって、ユーザ端末200Xでは、現在時点での達成までの残りポイントをチャレンジャーに提示することができる。
【0039】
応援の指示を受け付けなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、販売者の提供者端末300から新たな商品の登録の指示を受信したか否かを判断する(ステップS122)。
【0040】
販売者の提供者端末300から新たな商品の登録の指示を受信した場合(ステップS122にてYESである場合)、CPU110は、販売者の提供者端末300から受け付けた情報に基づいて、商品名、商品の画像データ、商品の詳細情報、注文受付開始日時、注文受付終了日時、応援受付期間、初期販売価格、目標販売価格、個数、在庫などを商品データ122に登録する(ステップS124)。
【0041】
なお、注文申込開始日時に基づいて、CPU110が、1週間後を販売終了日時として自動で設定しても良いし、販売者が自由に設定できても良い。また、CPU110が、目標販売価格として所定の金額、たとえば1円や10円など、を自動で設定しても良いし、販売者が自由に設定できても良い。
【0042】
商品の登録の指示を受信しなかった場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU110は、その他の処理を実行する(ステップS130)。
<ユーザ端末200の構成>
【0043】
次に、図9を参照して、チャレンジャーやサポーターなどのユーザが利用するユーザ端末200の構成の一態様について説明する。たとえば本実施の形態にかかるユーザ端末200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230と、操作部240と、通信インターフェイス260と、スピーカ270と、マイク280と、カメラ290とを含む。
【0044】
CPU210は、メモリ220に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、ユーザ端末200の各部を制御する。
【0045】
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、各種サービスのためのアプリケーションプログラム、インターネットからダウンロードしたWEBページ、カメラ290で撮影した動画像データや静止画像データ、SNSなどから取得したQRコード(登録商標)の画像、マイク280で取得した音声データ、各種のサービス専用のアプリケーションプログラム、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータ、ユーザ端末200自身の情報やユーザを特定するための情報などを記憶する。
【0046】
ディスプレイ230は、CPU210からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。操作部240は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU210に入力する。なお、ユーザ端末200は、ディスプレイ230と操作部240とを含むタッチパネル250を有してもよい。
【0047】
通信インターフェイス260は、インターネットやキャリア網やルータなどを介して、サーバ100などの他の装置との間でデータを送受信する。たとえば、CPU210は、WEBブラウザのプログラムやその他のアプリケーションプログラムに従って、通信インターフェイス260を介してサーバ100と、画像データや、音声データなど、各種の情報をやりとりする。
【0048】
スピーカ270は、CPU210からの信号に基づいて、各種の音声を出力する。
【0049】
マイク280は、音声を受け付けて、音声データをCPU210に入力する。CPU210は、操作部240に限らず、ユーザからの音声メッセージを受け付けて、当該音声メッセージをサーバ100に送信する。
【0050】
カメラ290は、CPU210からの指示に従って、QRコード(登録商標)などの静止画像や動画像を撮影して、当該画像データをCPU210に入力したり、メモリ220に格納したりする。
<ユーザ端末の情報処理方法>
【0051】
次に、図10を参照しながら、本実施の形態にかかるユーザ端末200における情報処理について説明する。ユーザ端末200のCPU210は、メモリ220のアプリケーションプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0052】
まず、CPU210は、アプリが起動されると、通信インターフェイス260を介して、サーバ100から本サービスに関するホームページのデータを受信して、ディスプレイ230に当該ホームページを表示させる(ステップS152)。たとえば、CPU210は、ダウンロードした商品データなどに基づいて、図2(A)のような画面をディスプレイ230に表示させる。
【0053】
CPU210は、チャレンジャーとしてのユーザから、商品の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS154)。商品の選択を受け付けた場合(ステップS154にてYESである場合)、CPU210は、商品の詳細の画面をディスプレイ230に表示させてから、当該商品の購入の確定命令を受け付ける(ステップS156)。
【0054】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、商品の注文を示すデータをサーバ100に送信する(ステップS158)。
【0055】
これによって、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、チャレンジャーに応じた割引ポイントや、達成までの残りポイントなどをサーバ100から受信する(ステップS160)。
【0056】
CPU210は、受信データに基づいて、図2(B)に示すように、チャレンジャーに応じた割引ポイントや、達成までの残りポイントなどをディスプレイ230に表示させる(ステップS162)。
【0057】
商品の選択を受け付けなかった場合(ステップS154にてNOである場合)、CPU210は、他のチャレンジャーの応援のための命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS172)。
【0058】
他のチャレンジャーの応援のための命令を受け付けた場合(ステップS172にてYESである場合)、CPU210は、サポーターとしてのユーザから指示に従って、カメラ290を介したり、SNSを介したりして、QRコード(登録商標)を読み込む(ステップS174)。
【0059】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、QRコード(登録商標)の画像データをサーバ100に送信する(ステップS176)。
【0060】
CPU210は、通信インターフェイス260を介してサーバ100から、チャレンジャーの達成までの残りポイントをいくら割り引いたかを示す情報を受信する(ステップS178)。
【0061】
CPU210は、サーバ100からのデータに基づいて、ディスプレイ230に、チャレンジャーの達成までの残りポイントをいくら割り引いたかを示す情報を表示させる(ステップS180)。
【0062】
他のチャレンジャーの応援のための命令を受け付けなかった場合(ステップS172にてNOである場合)、CPU210は、その他の処理を実行する(ステップS190)。
<提供者端末300の構成>
【0063】
次に、ネットワークシステム1を構成する商品の販売者が利用する提供者端末300の構成の一態様について説明する。本実施の形態においては、図11に示すように、販売者の提供者端末300のハードウェア構成は、チャレンジャーやサポーターのユーザ端末200と同様の構成を有するため、ここでは説明を繰り返さない。
【0064】
なお、本実施の形態にかかる販売者の提供者端末300は、商品を販売する会社の担当者などから、販売商品に関する各種の情報の入力を受け付けて、サーバ100に登録するものである。たとえば、図12に示すように、CPU310は、商品の情報の入力を受け付けるための画面をディスプレイ330に表示させながら、操作部340やメモリ320や通信インターフェイス360などを介して各種の操作や各種の情報を受け付ける。CPU310は、受け付けた各種の情報、たとえば、商品名、商品の画像データ、商品の詳細情報、注文開始日時、注文終了日時、応援受付期限、初期販売価格、目標販売価格、個数、在庫などを、通信インターフェイス360を介してサーバ100に送信する。
<第2の実施の形態>
【0065】
上記の実施の形態においては、チャレンジャーやサポーターのランク情報に基づいて割り引くポイントをくじ引きすなわち乱数計算によって決定するものであった(ステップS106,S116)。しかしながら、ランクに応じて割り引くポイントが固定されていてもよい。
【0066】
すなわち、本実施の形態においては、ステップS106において、サーバ100のCPU110は、ユーザデータ121を参照して、チャレンジャーのランク情報に対応するポイントに基づいて、初期販売価格から割り引くポイントを決定する(ステップS106)。同様に、CPU110は、ユーザデータ121を参照して、サポーターのランク情報に基づいて、達成までの残りポイントから割り引くポイントを決定する(ステップS116)。
<第3の実施の形態>
【0067】
あるいは、チャレンジャーやサポーターのランクに関係なく、割り引くポイントをくじ引きすなわち乱数計算する構成であってもよい。より詳細には、本実施の形態においては、サーバ100のCPU110は、チャレンジャーのランクに関係なく、初期販売価格から割り引くポイントを乱数で決定する(ステップS106)。同様に、サーバ100のCPU110は、サポーターのランクに関係なく、割り引くポイントを乱数で決定する(ステップS116)。
<第4の実施の形態>
【0068】
あるいは、常に一定のポイントを割り引くものであってもよい。本実施の形態においては、図13に示すように、サーバ100のCPU110は、ステップS106を実行せずに、一定の割引ポイント、常に100ポイントなど、を注文データ123に追加して、達成までの残りポイントを減算したり更新したりする(ステップS108)。同様に、サーバ100のCPU110は、ステップS116を実行せずに、一定の割引ポイントを注文データ123に追加して、達成までの残りポイントを減算したり更新したりする(ステップS118)。
<第5の実施の形態>
【0069】
上記の実施の形態においては、初期の販売価格から、チャレンジャーの申し出やサポーターの応援によって、ポイントを割り引いていって、期限内に最終的に目標の格安価格まで下がった場合に、当該格安価格での販売が決定するというものであった。しかしながら、最終的に販売するのではなく、サポーターからの応援が所定の程度に達した場合に、対象の製品をプロモーターに無料で提供する形態であってもよい。
【0070】
より詳細には、本実施の形態においては、商品の提供者が、提供者端末300を利用して、サーバ100に対して、商品を提供するための登録処理を行う。これによって、図14(A)に示すように、サービスを利用するユーザのユーザ端末200は、本サービスのアプリケーションプログラムに従って、各種の商品を選択可能に表示する。より詳細には、ユーザ端末200は、商品毎に、写真231と、商品名232と、必要なPR回数や残りPR回数235などを表示する。
【0071】
図14(B)に示すように、プロモーターが商品を選択すると、ユーザ端末200Xは、たとえば、当該商品の写真や詳細な説明、無料での提供を受けるために必要となるポイント数、注文確定ボタンなどを表示する。
【0072】
ユーザが注文確定ボタンを押すと、ユーザ端末200Xは、その旨をサーバ100に送信する。サーバ100は、当該ユーザのランクに応じてくじ引きを行って取得ポイントを決定して、0ポイントに当該ポイントをプラスする。図14(C)に示すように、ユーザ端末200Xは、サーバ100から、現在のポイントを受信して表示する。これによって、プロモーターとして、当該商品の取得を正式に申し出た状態となる。
【0073】
本実施の形態においては、サポーターに「いいね」をもらった回数が必要な回数に達すると当該商品が無料で提供される。本実施の形態においては、プロモーターの端末には、必要な「いいね」の回数を100%として、現在までに取得した「いいね」の回数の割合をパーセンテージで示すものである。
【0074】
プロモーターは、自身の商品の取得を応援してもらうために、友人などに応援処理を実行してもらう。本実施の形態においては、プロモーターが、募集ボタン234を押すなどして、ユーザ端末200Xに自身の注文を特定するためのQRコード(登録商標)を表示させたり、SNS(Social networking service)などを通じてコードを送信したりする。サポーターは、ユーザ端末200Yを利用してユーザ端末200Xに表示されているコードの画像を読み取ったり、ユーザ端末200Xから当該コードの画像を受信したりして、本サービスのアプリケーションプログラムに従って、当該コードの画像に基づいて応援対象であるPRを特定してサーバ100に送信する。
【0075】
サーバ100は、当該サポーターのユーザのランクに応じてくじ引きを行って取得ポイントを決定して、現在のポイントに当該取得ポイントを足していく。これによって、プロモーターのユーザ端末200Xは、サーバ100から、今回の取得ポイントや増加パーセンテージなどを受信して、これらを表示する。このようにして、期限内に、100パーセントまで達すると、プロモーターに対する当該商品の無料での提供が決定される。期限は、たとえば1週間などである。
【0076】
まとめると、本実施の形態にかかるネットワークシステム1に関しては、図15に示すような動作概要となる。まず、プロモーターが注文を出す(ステップS002)。乱数計算による取得ポイントまたは取得パーセンテージが初期値として決定される(ステップS004)。プロモーターが商品をサポーターに紹介する(ステップS006)。サポーターが「いいね」を押すことによって応援処理を行う(ステップS008)。乱数計算による取得ポイントが加算される(ステップS010)。ステップS006からステップS010を繰り返すことによって100パーセントに達すると(ステップS012にてYESである場合)、対象となる商品の提供が決定される(ステップS014)。在庫がなくなったり(ステップS016にてYESである場合)、期限が過ぎたりすると(ステップS018にてYESである場合)、商品の取得は失敗する(ステップS020)。
【0077】
このように、本実施の形態においては、プロモーターが、欲しい商品を手に入れるために、多くのサポーターに当該商品の取得を応援してもらうことになる。これによって、商品の販売者にとっては、プロモーターやサポーターなどのインフルエンサーに当該商品を多くの人に対して紹介してもらったりPRしてもらったりすることができる。そして、プロモーターにとっては、商品を無料で手に入れることができる。また、サポーターは、将来プロモーターに応援してもらえる可能性が高まり、結果的に自身が所望する商品を手に入れられたりする可能性が高まる。
【0078】
本実施の形態においては、ユーザデータ121Bは、図16に示すように、本サービスに登録されたユーザ毎に、ユーザID、ユーザ名、住所、決済情報、ランク情報、標準ポイントなどが格納される。
【0079】
商品データ122Bは、図17に示すように、本サービスに登録された商品毎に、商品ID、商品名、商品の画像データ、商品の詳細情報、PR開始日時、PR終了日時、PR受付期間、初期販売価格、PRされる商品の提供可能な個数、提供可能な商品の在庫数などが格納される。
【0080】
PRデータ123Cは、図18に示すように、商品の取得を試みるプロモーターからの申し出毎に、PRのID、商品ID、プロモーターのユーザID、獲得パーセンテージ、PR開始日時、現在時点における達成までの残りパーセンテージ、応援してくれたサポーター毎のユーザIDと、獲得パーセンテージなどが格納される。
【0081】
次に、図19を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、メモリ120のプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0082】
まず、CPU110は、商品の提供者の提供者端末300から新たな商品の登録の指示を受け付けて、当該商品をサービスに登録する(ステップS202)。
【0083】
次に、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、プロモーターとしてのユーザ端末200Xから、商品のPRの応募すなわち申し出を受け付けたか否かを判断する(ステップS212)。
【0084】
応募を受け付けた場合(ステップS212にてYESである場合)、CPU110は、当該商品のPRの申し出をPRデータ123Bに登録する。
【0085】
このときに、CPU110は、ユーザデータ121を参照して、プロモーターのランク情報に基づいて、初期の取得パーセンテージを計算する。なお、CPU110は、ランクに対応する標準ポイントを中心に、乱数計算によって今回の取得パーセンテージを計算する。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、今回の取得ポイントや、達成までの残りポイントをプロモーターのユーザ端末200Xに送信する。
【0086】
CPU110は、在庫が無くなるまで(ステップS232にてNOである場合)、かつ、PRの応募期間が過ぎるまで(ステップS234にてNOである場合)、以下の処理を実行する。
【0087】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、サポーターとしてのユーザ端末200Yから、プロモーターのPRに応じた当該商品に対する「いいね」を受け付けるたびに、パーセンテージ増加処理を実行する。
【0088】
より詳細には、CPU110は、サポーターのユーザ端末200Yから「いいね」を受け付けた場合ユーザデータ121Bを参照して、サポーターのランク情報に基づいて、増加パーセンテージを計算する(ステップS216)。なお、CPU110は、ランクに対応する標準ポイントを中心に、乱数計算によるくじ引きを振ることによって、今回のパーセンテージを計算する。
【0089】
CPU110は、増加パーセンテージをPRデータ123Bに追加して、現在のまでの合計パーセンテージや、達成までの残りパーセンテージを更新する(ステップS218)。
【0090】
CPU110は、合計パーセンテージが目標ポイントに達した場合、商品の無料提供が確定した旨を、通信インターフェイス160を介してプロモーターのユーザ端末200Xに送信する(ステップS220)。
【0091】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、発送用の装置やサーバなどに、当該商品の無料の発送の処理を実行する(ステップS222)。
【0092】
CPU110は、在庫が無くなったり(ステップS232にてYESである場合)、または、PRの応募期間が過ぎたりすると(ステップS234にてYESである場合)、PRに失敗した旨や、商品の提供ができない旨の情報を、通信インターフェイス160を介してプロモーターのユーザ端末200Xに送信する(ステップS236)。
【0093】
なお、商品の登録の指示を受信しなかった場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU110は、その他の処理を実行する(ステップS240)。
【0094】
そして、本実施の形態においては、プロモーターまたはプロモーターのユーザ端末200XのCPU210は、メモリ220のアプリケーションプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0095】
図20を参照して、CPU210は、アプリが起動されると、通信インターフェイス260を介して、サーバ100から本サービスに関するホームページのデータを受信して、ディスプレイ230に当該ホームページを表示させる(ステップS252)。たとえば、CPU210は、ダウンロードした各種の商品のデータなどに基づいて、図14(A)のような画面をディスプレイ230に表示させる。
【0096】
CPU210は、プロモーターとしてのユーザから、商品の選択を受け付けて(ステップS254)、通信インターフェイス260を介して、PRに応募するためのデータをサーバ100に送信する(ステップS256)。
【0097】
これによって、CPU210は、プロモーターとしてのユーザから、サポーターに「いいね」を押してもらうための処理を実行する(ステップS256)。たとえば、画面に当該プロモーターのPRを示すQRコード(登録商標)を表示して、サポーターのユーザ端末200Yで撮影してもらったり、当該コードをSNSなどでサポーターのユーザ端末200Yに拡散して読み込んでもらったりする。
【0098】
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100からPR処理すなわち「いいね」された際の処理が100%達成された情報を受信すると(ステップS258にてYESである場合)、その旨をディスプレイ230に表示したり、無料で商品が発送されたことをディスプレイ230に表示したりする(ステップS260)。
【0099】
CPU210は、自身の判断によって、あるいはサーバ100からのデータに基づいて、商品の在庫が切れた場合(ステップS264にてYESである場合)、または商品の提供期限が切れた場合(ステップS266にてYESである場合)、PRに失敗した旨や商品の取得に失敗した旨をディスプレイ230に表示する(ステップS268)。
【0100】
一方、サポーターのユーザ端末200YのCPU210は、メモリ220のアプリケーションプログラムに従って、以下の処理を実行する。
【0101】
図21を参照して、CPU210は、サポーターの操作に基づいて、アプリを起動して、QRコード(登録商標)をスキャンする(ステップS272)。これによってCPU210は、サポーターの名前や商品や「いいね」ボタンなどディスプレイ230に表示する。CPU210は、操作部240を介して、ユーザが「いいね」を押す命令を受け付けると(ステップS274にてYESである場合)、通信インターフェイス260を介して「いいね」処理に成功した旨の情報をサーバ100に送信する(ステップS276)。CPU210は、その旨をホーム画面に表示する(ステップS280)。
【0102】
ユーザが「いいね」を押さなかった場合(ステップS274にてNOである場合)、CPU210は、通信インターフェイス260を介して「いいね」処理に失敗した旨の情報をサーバ100に送信する(ステップS278)。CPU210は、その旨をホーム画面に表示する(ステップS280)。
<第6の実施の形態>
【0103】
上記の実施の形態においては、達成度合いをプラス方向のパーセンテージで表示したり、達成度合いをプラス方向のパーセンテージで記憶・管理したり、期限内に100%に達すると商品が無料で提供されるものであった。しかしながら、達成度合いをマイナス方向の達成までの残りパーセンテージで表示したり、達成度合いをマイナス方向の達成までの残りパーセンテージで記憶・管理したり、期限内に0%に達すると商品が無料で提供されてもよい。
【0104】
あるいは、達成度合いをプラス方向のポイントで表示したり、達成度合いをプラス方向のポイントで記憶したり管理したり、期限内に商品毎の必要ポイントに達すると商品が無料で提供されてもよい。
【0105】
また、商品毎の開始ポイントが設定されて、達成度合いをマイナス方向の達成までの残りポイントで表示したり、達成度合いをマイナス方向の達成までの残りポイントで記憶したり管理したり、期限内に0ポイントに達すると商品が無料で提供されてもよい。
<第7の実施の形態>
【0106】
上記の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、上記の実施の形態のサーバ100の役割の一部または全部をユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300などの別の装置が担ったり、クラウド上の複数の装置で分担したりしてもよい。この場合は、サーバ100が搭載するプログラムの一部または全部をユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300で記憶して実行することになる。
【0107】
逆に、上記の実施の形態のユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300の役割の一部または全部を1つまたは複数のサーバ100などの別の装置が担ったりしてもよい。この場合は、ユーザ端末200X,200Yまたは提供者端末300が特別なアプリケーションプログラムを有さずに、WEBブラウザによって本実施の形態のサービスを受けることが好ましい。
<まとめ>
【0108】
上記の実施の形態においては、複数の端末と、サーバと、を備えるネットワークシステムが提供される。サーバは、商品の情報を受け付けて、商品の情報を複数の端末に提示する。複数の端末のうちの第1の端末は、チャレンジャーとして、商品の取得を申し出る。複数の端末のうちの第2の端末は、サポーターとして、第1の端末の商品の取得を応援するための処理を行う。サーバは、複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、第1の端末のユーザへの商品の提供を確定する。
【0109】
好ましくは、サーバは、第2の端末からの応援の度に、所定のポイント分を増加させていき、所定値に達すると、所定の条件が達成されたと判断する。
【0110】
好ましくは、サーバは、複数の第2の端末のユーザ毎に、所定のルールに従って、所定のポイントを計算する。
【0111】
上記の実施の形態においては、サーバが、商品の情報を受け付けて登録するステップと、サーバが、商品の情報を複数の端末に提示するステップと、複数の端末のうちの第1の端末が、チャレンジャーとして、商品の取得を申し出るステップと、複数の端末のうちの第2の端末が、サポーターとして、商品の取得を応援するための処理を行うステップと、サーバが、複数の第2の端末からの応援が所定の条件を達成すると、第1の端末のユーザへの商品の提供を確定するステップと、を備える情報処理方法が提供される。
【0112】
上記の実施の形態においては、複数の端末と通信するための通信インターフェイスと、メモリと、プロセッサと、を備えるサーバが提供される。プロセッサは、商品の情報をメモリに格納し、通信インターフェイスを介して商品の情報を複数の端末に提示して、第1の端末からの商品の取得の申し出と複数の第2の端末からの取得を応援するための申し出とを受け付けて、応援が所定の条件を達成すると第1の端末のユーザへの商品の提供を確定する。
【0113】
上記の実施の形態においては、通信端末のためのプログラムが提供される。プログラムは、サーバから、商品の情報を受信して、ディスプレイに表示するステップと、チャレンジャーとしてのユーザからの命令に応じて、通信インターフェイスを介して、サーバに商品の取得の申し出を送信するステップと、サポーターとしてのユーザからの命令に応じて、通信インターフェイスを介して、サーバに他のチャレンジャーによる商品の取得の申し出を応援する申し出を送信するステップと、をプロセッサに実行させる。
【0114】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0115】
1 :ネットワークシステム
100 :サーバ
110 :CPU
120 :メモリ
121 :ユーザデータ
121B :ユーザデータ
122 :商品データ
122B :商品データ
123 :注文データ
123B :PRデータ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
200 :ユーザ端末
200X :ユーザ端末
200Y :ユーザ端末
210 :CPU
220 :メモリ
230 :ディスプレイ
240 :操作部
250 :タッチパネル
260 :通信インターフェイス
270 :スピーカ
280 :マイク
290 :カメラ
300 :提供者端末
310 :CPU
330 :ディスプレイ
340 :操作部
360 :通信インターフェイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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