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2024-154915情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154915
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20241024BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241024BHJP
【FI】
G16H10/00
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069137
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】523141932
【氏名又は名称】株式会社THREE
(74)【代理人】
【識別番号】110003546
【氏名又は名称】弁理士法人伊藤IP特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 秋帆
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L050CC12
5L099AA01
(57)【要約】
【課題】ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理装置である。この情報処理装置は、ユーザから依頼情報を取得することと、複数の事業者からサービス情報を取得することと、依頼情報及びサービス情報に基づいて、複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、ユーザに対して所定数の事業者についてのサービス情報を提供することと、ユーザから依頼事業者の選択を受付けることと、を実行する制御部を備える。そして、制御部は、所定のタイミングにおいて、依頼事業者から細胞情報を取得し、該ユーザに対して該細胞情報を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理装置であって、
前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、
前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、
前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザに対して、該ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する細胞情報を含んだ情報を提供する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、
前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、を更に実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、
前記制御部は、
前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の保管場所に関する情報である保管場所情報を、前記細胞情報と併せて提供する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記保管場所情報が提供された前記ユーザから、前記保管場所の変更リクエストに関する情報を含んだ第1変更情報を取得したとき、
前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子を現在保管している前記依頼事業者である変更前依頼事業者に対して、前記複数の事業者のうち前記第1変更情報に合致する事業者が提供可能な前記サービス情報を提供することと、
前記変更前依頼事業者から、前記変更リクエストに対する承諾の可否に関する承諾可否情報を取得することと、
前記変更リクエストをした前記ユーザに対して、前記承諾可否情報を提供するとともに、該承諾可否情報に該変更リクエストに対する承諾が含まれている場合には、前記第1変更情報に合致する事業者が提供可能な前記サービス情報を提供することと、を更に実行する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記サービス種別は、
前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、
前記制御部は、
前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付ける、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する第2変更情報を取得したとき、
前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記第2変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、
前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、
前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、
前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、
前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、
所定のタイミングにおいて、前記依頼事業者から、前記ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、
前記サービス種別は、前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、
前記コンピュータが、
前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付けることと、
前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供することと、
前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する変更情報を取得したとき、前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供することと、を実行する、
請求項8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、
前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、
前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、
前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、
前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、
所定のタイミングにおいて、前記依頼事業者から、前記ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【請求項11】
前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、
前記サービス種別は、前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、
前記コンピュータに、
前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付けることと、
前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供することと、
前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する変更情報を取得したとき、前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供することと、を実行させる、
請求項10に記載の情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、再生医療や不妊治療のために、生体から細胞を採取し、それを保管することが知られている。例えば、特許文献1には、生体から採取した細胞を管理する管理システムにおいて、細胞の取り違え等、生体に与える危険(バイオハザード)を未然に回避するための技術が開示されている。
【0003】
また、このような医療利用支援に関する情報処理サービスの要求も高まっている。そして、或る特定のサービスにおいては、サービスを提供する事業者と、そのサービスの利用を所望する依頼者とのマッチングを行うシステムが知られている。
【0004】
例えば、特許文献2には、一又は複数の事業者が提供するサービスのうち所望のサービスを選択するのに好適なサーバ装置が開示されている。このサーバ装置では、依頼者端末装置に対する、サービス種別情報に応じた質問情報の送信および該質問情報に対する回答情報の受信が行われるとともに、受信した回答情報に応じて算出された見積金額を依頼者端末装置に送信することが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-332046号公報
【特許文献2】特開2022-61753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来からの生体から採取した細胞を保管するシステムにおいて、特許文献1に記載の技術によれば、生体に与える危険を未然に回避するための細胞の管理を確実にすることで、再生医療や不妊治療を支援できるようにも思われる。しかしながら、このような技術は、細胞の管理には適しているものの、例えば、不妊治療におけるユーザと事業者との間のコミュニケーションの円滑化・効率化に寄与するものではない。
【0007】
一方で、特許文献2に記載の技術によれば、ユーザと事業者とのマッチングを容易に実現できるようにも思われる。しかしながら、例えば、再生医療や不妊治療におけるユーザの生体から採取される細胞に関するサービスに対して、ユーザと事業者とをマッチングさせるのみでは、このような医療利用支援におけるユーザと事業者との間のコミュニケーションの円滑化・効率化には不十分である。
【0008】
本開示の目的は、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、を実行する制御部を備え、前記制御部は、所定のタイミングにおいて、前記ユーザに対して、該ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する細胞情報を含んだ情報を提供する。
【0010】
上記の情報処理装置では、依頼者であるユーザと事業者とをマッチングすることができ、該ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。ここで、前記制御部は、前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、を更に実行してもよい。そして、ユーザと事業者とのマッチングが行われた後に、更に所定のタイミングにおいて、ユーザに対して細胞情報を含んだ情報が提供されることで、比較的長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑且つ効率的に進めることができる。
【0011】
そして、上記の情報処理装置において、前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、前記制御部は、前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供してもよい。そして、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の保管場所に関する情報である保管場所情報を、前記細胞情報と併せて提供してもよい。
【0012】
更に、この場合、前記制御部は、前記保管場所情報が提供された前記ユーザから、前記保管場所の変更リクエストに関する情報を含んだ第1変更情報を取得したとき、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子を現在保管している前記依頼事業者である変更前依頼事業者に対して、前記複数の事業者のうち前記第1変更情報に合致する事業者が提供可能な前記サービス情報を提供することと、前記変更前依頼事業者から、前記変更リクエストに対する承諾の可否に関する承諾可否情報を取得することと、前記変更リクエストをした前記ユーザに対して、前記承諾可否情報を提供するとともに、該承諾可否情報に該変更リクエストに対する承諾が含まれている場合には、前記第1変更情報に合致する事業者が提供可能な前記サービス情報を提供することと、を更に実行してもよい。これによれば、卵子の凍結保存サービスにおける一連のサービスにおいて、ユーザが凍結卵子の保管場所を変更したい場合には、ユーザは、それに応じて事業者を改めて選択し直すことが可能になり、以て、長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進めることができる。
【0013】
また、上記の情報処理装置において、前記サービス種別は、前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、前記制御部は、前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付けてもよい。
【0014】
そして、この場合、前記制御部は、前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する第2変更情報を取得したとき、前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記第2変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供してもよい。これによれば、卵子の凍結保存サービスにおける一連のサービスが比較的長期間に亘り、その間に、ユーザの居住地域や属性が変化したとしても、ユーザは、その変化に応じて事業者を改めて選択し直すことが可能になり、以て、長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進めることができる。
【0015】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、所定のタイミングにおいて、前記依頼事業者から、前記ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供することと、を実行する。
【0016】
また、上記の情報処理方法において、前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、前記サービス種別は、前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、前記コンピュータが、前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付けることと、前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供することと、前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する変更情報を取得したとき、前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供することと、を実行してもよい。
【0017】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザから、前記サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である依頼情報を取得することと、前記複数の事業者から、前記サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報であるサービス情報を取得することと、前記依頼情報及び前記サービス情報に基づいて、前記複数の事業者の中から所定数の事業者を選択することと、前記ユーザに対して、前記所定数の事業者についての前記サービス情報を提供することと、前記ユーザから、前記所定数の事業者のうち前記サービス提供依頼に応じた前記サービスの提供を依頼する事業者である依頼事業者の選択を受付けることと、所定のタイミングにおいて、前記依頼事業者から、前記ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供することと、を実行させる。
【0018】
また、上記の情報処理プログラムにおいて、前記サービスは、前記ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスであって、前記サービス種別は、前記ユーザの生体から卵子を採取するサービス、又は/及び採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、又は/及び凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスであって、前記コンピュータに、前記サービス種別の夫々についての前記依頼事業者の選択を受付けることと、前記細胞情報として、前記ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報を、前記ユーザに対して提供することと、前記細胞情報が提供された前記ユーザから、該ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する変更情報を取得したとき、前記依頼事業者から既に提供を受けた前記サービス種別に続く次の前記サービス種別について、前記複数の事業者の中から、前記変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者を選択するとともに、選択された該事業者についての前記サービス情報を前記ユーザに提供することと、を実行させてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図4】依頼者ユーザが依頼情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第1の図である。
図5】依頼者ユーザが依頼情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第2の図である。
図6】複数の事業者ユーザの中から所定数の事業者ユーザを選択する選択処理を説明するための図である。
図7】第1実施形態の変形例における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
図8】第2実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0022】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示の情報処理システムは、ユーザと、該ユーザの生体から採取される細胞に関して所定のサービスを提供する複数の事業者と、の間の取引を管理するシステムであって、該取引の管理がサーバ300によって実行される。また、本実施形態において、上記のサービスは、ユーザの生体から卵子を採取し、且つ採取した該卵子を凍結保存するサービスである。
【0023】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0024】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0025】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0026】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0027】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザが保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。なお、本実施形態における情報処理システム100を利用するユーザとは、卵子の凍結保存サービスの提供を受けたい依頼者ユーザ、および卵子の凍結保存サービスを提供する事業者ユーザである。
【0028】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0029】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0030】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0031】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶し、記憶部302には、ユーザ情報や、依頼情報、サービス情報が記憶される。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得することができる。また、記憶部302には、後述する細胞情報や保管場所情報も記憶される。
【0032】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、第1取得部3031と、第2取得部3032と、選択部3033と、第1提供部3034と、受付部3035と、第2提供部3036と、の6つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0033】
第1取得部3031は、情報処理システム100を利用するユーザのうち卵子の凍結保存サービスの提供を受けたい依頼者ユーザから、ユーザの生体から卵子を採取し且つ採取した該卵子を凍結保存するサービス(以下、「卵子の凍結保存サービス」と称する場合もある。)についての依頼情報を取得する。ここで、依頼情報は、卵子の凍結保存サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだサービス提供依頼に関する情報である。
【0034】
なお、卵子の凍結保存サービスでは、そのサービス種別として、ユーザの生体から卵子を採取するサービス、採取した卵子を凍結保存して保管するサービス、および凍結卵子を融解して体外受精させた受精卵を生体へ胚移植するサービスが例示される。そして、上記の依頼者ユーザは、依頼情報として、これらのサービス種別を含んだ情報を、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、サーバ300に送信することができる。第1取得部3031は、このようにして送信された情報を取得し、これを依頼情報としてサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0035】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0036】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0037】
そうすると、依頼者ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、上記の依頼情報をサーバ300に送信することができる。なお、依頼者ユーザは、サーバ300に対して、依頼情報と同時に自身に関するユーザ情報を送信してもよいし、事前に情報処理システム100を利用するためのユーザ登録を行うことでユーザ情報を送信してもよい。そして、このユーザ情報は、サーバ300の記憶部302に記憶される。
【0038】
第2取得部3032は、情報処理システム100を利用するユーザのうち卵子の凍結保存サービスを提供する複数の事業者ユーザから、卵子の凍結保存サービスについてのサービス情報を取得する。ここで、サービス情報は、卵子の凍結保存サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報である。なお、このサービス情報には、サービス種別毎の見積金額が含まれてもよい。複数の事業者ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、上記のサービス情報をサーバ300に送信することができる。第2取得部3032は、このようにして送信された情報を取得し、これをサービス情報としてサーバ300の記憶部302に記憶させる。なお、事業者ユーザは、サーバ300に対して、事前に情報処理システム100を利用するためのユーザ登録を行うことでユーザ情報を送信し、サーバ300は、これを記憶部302に記憶させる。
【0039】
選択部3033は、上記の依頼情報及びサービス情報に基づいて、複数の事業者ユーザの中から所定数の事業者ユーザを選択する処理を実行する。ここで、選択部3033は、複数の事業者ユーザの中から、依頼情報に含まれるサービス種別と合致するサービス種別を提供可能な事業者ユーザを選択することができる。また、例えば、選択部3033は、複数の事業者ユーザの中から、依頼者ユーザが居住する地域と合致する地域に所在する事業者ユーザを選択することができる(この場合、上記の地域に関する情報が、依頼情報およびサービス情報に含まれる、または、ユーザ情報に含まれる。)。また、例えば、選択部3033は、複数の事業者ユーザの中から、依頼者ユーザの属性(これには、年齢、治療や疾患や既往症の状態、生活習慣、運動習慣、栄養状態等が含まれる。)と類似する属性を有する患者への卵子の凍結保存サービスの提供実績がある事業者ユーザを選択することができる(この場合、上記の依頼者ユーザの属性やサービス提供実績に関する情報が、依頼情報およびサービス情報に含まれる、または、ユーザ情報に含まれる。)。なお、上記の所定数とは、例えば、5である。
【0040】
第1提供部3034は、依頼者ユーザに対して、上記の所定数の事業者ユーザについてのサービス情報を提供する。ここで、第1提供部3034は、第2取得部3032によって取得され記憶部302に記憶されている複数の事業者ユーザからのサービス情報のうち、選択部3033によって選択された所定数の事業者ユーザについてのサービス情報を、依頼者ユーザのユーザ端末400に送信することで、所定数の事業者ユーザについてのサービス情報を提供することができる。そうすると、依頼者ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、サーバ300から送信されたサービス情報を閲覧することができる。
【0041】
受付部3035は、依頼者ユーザから、サービスの提供を依頼する事業者ユーザ(依頼事業者ユーザ)の選択を受付ける。このとき、依頼者ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、サービス情報が提供された上記の所定数の事業者ユーザの中から依頼事業者ユーザを選択することで、その情報をサーバ300に送信することができる。受付部3035は、このようにして送信された情報を取得することで、依頼事業者ユーザの選択を受付けるとともに、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0042】
第2提供部3036は、所定のタイミングにおいて、依頼事業者ユーザから、依頼者ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該依頼者ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供する。なお、第2提供部3036が実行する処理の詳細は、後述する図3に基づいて説明する。
【0043】
なお、制御部303が、第1取得部3031、第2取得部3032、選択部3033、第1提供部3034、受付部3035、および第2提供部3036の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0044】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図3では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、図3(a)は、依頼者ユーザと事業者ユーザとのマッチングの動作の流れを例示する図であって、図3(b)は、当該マッチングの成立後の動作の流れを例示する図である。
【0045】
図3(a)に示す例では、先ず、依頼者ユーザのユーザ端末400にユーザ登録情報が入力される(S101)。ここで、上記のユーザ登録情報は、依頼者ユーザが情報処理システム100を利用するためのユーザ登録に関する情報であって、依頼者ユーザの氏名、年齢、居住地域等が含まれ、依頼者ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのようなユーザ登録情報を入力することができる。そして、ユーザ登録情報は、依頼者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0046】
また、同様に、事業者ユーザのユーザ端末400にもユーザ登録情報が入力される。このとき、図3(a)に示す例では、ユーザ登録情報と併せてサービス情報が入力される(S102)。ここで、上記のユーザ登録情報は、事業者ユーザが情報処理システム100を利用するためのユーザ登録に関する情報であって、事業者ユーザの名称、所在地域等が含まれる。また、上記のサービス情報は、卵子の凍結保存サービスについて提供が可能なサービス種別を含んだ情報である。なお、このサービス情報には、サービス種別毎の見積金額が含まれてもよい。事業者ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのようなユーザ登録情報やサービス情報を入力することができる。そして、これら情報は、事業者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0047】
そして、サーバ300は、依頼者ユーザおよび事業者ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S103)。
【0048】
図3(a)に示す例では、次に、依頼者ユーザのユーザ端末400に依頼情報が入力される(S104)。なお、上記の依頼情報は、卵子の凍結保存サービスについて提供を受けたいサービス種別を含んだ情報である。依頼者ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのような依頼情報を入力することができる。そして、この情報は、依頼者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信され、サーバ300が該情報を取得する(S105)。
【0049】
ここで、図4は、依頼者ユーザが依頼情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第1の図である。図4に例示する画面SC1は依頼者ユーザのユーザ端末400の表示部4021に表示され、画面SC1には、希望するサービス種別の選択欄SC11、治療中の疾患または既往症の選択欄SC12、および送信ボタンSC13が示される。そして、依頼者ユーザは、選択欄SC11において、希望するサービス種別を選択することで依頼情報を入力することができる。なお、選択欄SC11に表示され得るサービス種別は、「AMH検査」、「卵子の採取」、「採取した卵子の保管(凍結保存)」、「受精卵の胚移植」等である。同様に、依頼者ユーザは、選択欄SC12において、治療中の疾患または既往症を選択することで依頼情報を入力することができる。そして、依頼者ユーザは、送信ボタンSC13を押下することで、依頼情報をサーバ300に送信することができる。
【0050】
また、図5は、依頼者ユーザが依頼情報を入力するために用いられるインタフェースで表示される画面を例示する第2の図である。本実施形態では、依頼者ユーザは、複数のサービス種別を依頼情報として入力してもよい。この場合、図5に示すように、希望するサービス種別として、例えば、ユーザの生体から卵子を採取するサービス、採取した該卵子を凍結保存して保管するサービス、および凍結保存された該卵子を融解して体外受精させた受精卵を該ユーザの生体へ胚移植するサービスの3つが選択され得る。
【0051】
そして、図3(a)に戻って、サーバ300は、依頼者ユーザおよび事業者ユーザのユーザ登録情報、依頼者ユーザからの依頼情報、および事業者ユーザからのサービス情報を取得すると、これら情報に基づいて、複数の事業者ユーザの中から所定数の事業者ユーザを選択する選択処理を実行する(S106)。
【0052】
ここで、図6は、複数の事業者ユーザの中から所定数の事業者ユーザを選択する選択処理を説明するための図である。なお、図6の例では、上記の所定数は5である。この場合、サーバ300は、先ず、依頼情報に含まれるサービス種別(卵子の採取)とマッチするサービス種別を提供可能な事業者(事業者A、B、C、D、E、F、G、H)を選択する。次に、サーバ300は、上記の中から、依頼情報に含まれる依頼者ユーザの居住地域(東京都)と合致する又は近隣の所在地域の事業者(事業者A、D、E、F、G、H)を選択する。更に、サーバ300は、上記の中から、依頼情報に含まれる依頼者ユーザの属性(図6に示す例では、年齢および既往症)と類似する属性を有する患者へのサービスの提供実績がある事業者(事業者A、D、E、G、H)を選択する。この場合、依頼情報に含まれる依頼者ユーザの年齢が40歳であるのに対して、事業者Fのサービス提供実績における患者の最高齢は35歳であるため、事業者Fが除外される。
【0053】
そして、図3(a)に戻って、サーバ300は、S106の処理で選択した所定数の事業者ユーザのサービス情報を、依頼者ユーザのユーザ端末400に送信する(S107)。
【0054】
そうすると、依頼者ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得し(S108)、依頼者ユーザから依頼事業者ユーザの選択を受付ける(S109)。依頼者ユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリによって提供されるインタフェース、または所定のウェブサイトによって提供されるインタフェースを介して、依頼事業者ユーザを選択し、その情報をサーバ300に送信することができる。そして、サーバ300は、依頼者ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得する(S110)。なお、サーバ300は、依頼情報に含まれる希望するサービス種別が一つの場合は、単一の依頼事業者ユーザの選択を受付け、依頼情報に含まれる希望するサービス種別が複数の場合は、サービス種別の夫々について、同一又は別々の依頼事業者ユーザの選択を受付けることができる。
【0055】
以上に述べた処理によれば、依頼者ユーザと事業者ユーザとをマッチングすることができ、卵子の凍結保存サービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。なお、情報処理システム100を利用してマッチングされた各ユーザについての情報は、QRコード(登録商標)で閲覧可能に管理され得る。
【0056】
ここで、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスでは、生体から採取された細胞は直ぐに使用されず、一旦保管された後に任意のタイミングにて使用される傾向にある。そして、例えば、卵子の凍結保存サービスでは、ユーザの生体からの卵子の採取、採取した該卵子の保管(凍結保存)、受精卵の生体への胚移植の各サービス種別について、比較的長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進める必要がある。
【0057】
そこで、本実施形態では、サーバ300は、所定のタイミングにおいて、依頼事業者ユーザから、依頼者ユーザの生体から採取された細胞の状態に関する情報である細胞情報を取得し、該依頼者ユーザに対して、取得した該細胞情報を提供する。これについて、図3(b)に基づいて説明する。
【0058】
図3(b)に示す例では、図3(a)に示した処理によって依頼者ユーザと事業者ユーザとのマッチングが行われた後、所定のタイミングが到来したか否かが判別される(S201)。ここで、上記のタイミングは、例えば、ユーザの生体から卵子を採取してから、または採取した卵子の凍結保存を開始してから半年経過する毎のタイミングである。そして、S201の処理で肯定判定された場合、本フローはS202の処理へ進む。
【0059】
S201の処理で肯定判定された場合、次に、S202において、サーバ300は、依頼事業者ユーザに対して、細胞情報の提供を要求する(S202)。この場合、サーバ300は、上記要求に関する情報を依頼事業者ユーザのユーザ端末400に送信し、依頼事業者ユーザのユーザ端末400が、その情報を取得する(S203)。
【0060】
そうすると、依頼事業者ユーザのユーザ端末400に細胞情報が入力される(S204)。ここで、依頼事業者ユーザは、所定のインタフェースを用いて細胞情報を入力することができる。また、細胞情報は、依頼者ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の数を含んだ情報である。なお、このとき、依頼事業者ユーザのユーザ端末400には、依頼者ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子の保管場所に関する情報である保管場所情報が併せて入力されてもよい。そして、このような情報は、依頼事業者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信され、サーバ300が、その情報を取得する(S205)。
【0061】
そして、サーバ300は、細胞情報を取得すると、その情報を依頼者ユーザのユーザ端末400に送信し(S206)、依頼者ユーザのユーザ端末400が該情報を取得する(S207)。これにより、依頼者ユーザに対して、細胞情報が提供されることになる。
【0062】
このように、図3(a)に示した処理によって依頼者ユーザと事業者ユーザとのマッチングが行われた後に図3(b)に示す処理が行われることで、比較的長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑且つ効率的に進めることができる。
【0063】
そして、以上に述べた情報処理システム100によれば、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0064】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例について、図7に基づいて説明する。上記の第1実施形態の説明で述べたように、卵子の凍結保存サービスでは、ユーザの生体からの卵子の採取、採取した該卵子の保管(凍結保存)、受精卵の生体への胚移植の各サービス種別について、比較的長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進める必要がある。そうすると、この間に、依頼者ユーザの居住地域や属性が変化し得るため、上記の図3(a)に示した処理によって依頼者ユーザと事業者ユーザとのマッチングが行われたとしても、上記の変化に伴って、マッチングされた事業者ユーザが依頼者ユーザにとって適切ではなくなる事態が生じ得る。
【0065】
そこで、本変形例では、サーバ300は、細胞情報が提供された依頼者ユーザから、該依頼者ユーザの居住地域又は/及び属性を含んだユーザ情報の変更に関する変更情報を取得したとき、依頼事業者ユーザから既に提供を受けたサービス種別に続く次のサービス種別について、複数の事業者ユーザの中から、上記の変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者ユーザを選択するとともに、選択された該事業者ユーザについてのサービス情報を依頼者ユーザに提供する。
【0066】
図7は、本変形例における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図7では、本変形例における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、図7に示す処理フローは、上記の図3(b)に示したS207の処理の後に実行される。
【0067】
図7に示す例では、上記の図3(b)に示したS207の処理の後に、S208において、依頼者ユーザのユーザ端末400に変更情報が入力される。ここで、上記の変更情報は、依頼者ユーザが居住する地域や依頼者ユーザの属性(これには、年齢、治療や疾患や既往症の状態、生活習慣、運動習慣、栄養状態等が含まれる。)の変更に関する情報である。依頼者ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのような変更情報を入力することができる。そして、変更情報は、依頼者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。なお、上記の依頼者ユーザの居住地域や属性に変更がない場合には、変更がない旨の情報が依頼者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信され、以降の処理は実行されない。
【0068】
サーバ300は、依頼者ユーザのユーザ端末400から送信された変更情報を取得すると(S209)、該変更情報と事業者ユーザのサービス情報とに基づいて、複数の事業者ユーザの中から所定数の事業者ユーザを選択する選択処理を実行する(S210)。このとき、サーバ300は、複数の事業者ユーザの中から、上記の変更情報に合致又は類似する所在地域又は/及びサービス提供実績を有する所定数の事業者ユーザを選択することができる。なお、このような選択方法は、上記の図6に例示した方法と同様である。これにより、変更後の依頼者ユーザの情報とマッチする事業者ユーザが改めて抽出されることになる。
【0069】
なお、上記のようにして改めて抽出される事業者ユーザが依頼者ユーザに対して提供するサービス種別は、該依頼者ユーザが前回選択した依頼事業者ユーザから既に提供を受けたサービス種別に続く次のサービス種別である。例えば、依頼者ユーザが生体から卵子を採取するサービスを初回に選択した依頼事業者ユーザから受けた後に、該依頼者ユーザが居住する地域に変更があった場合には、卵子の採取サービスに続く次のサービス(採取した卵子を凍結保存して保管するサービスや、凍結保存された卵子を融解して体外受精させた受精卵を依頼者ユーザの生体へ胚移植するサービス)について、変更後の依頼者ユーザの居住地域にマッチする所定数の事業者ユーザが改めて抽出される。
【0070】
そして、サーバ300は、S210の処理で選択した所定数の事業者ユーザのサービス情報を、依頼者ユーザのユーザ端末400に送信する(S211)。
【0071】
そうすると、依頼者ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得する(S212)。これにより、依頼者ユーザは、変更後の状況にマッチする事業者ユーザを改めて選択し直すことができる。
【0072】
そうすると、例えば、卵子の凍結保存サービスにおける一連のサービスが比較的長期間に亘り、その間に、依頼者ユーザの居住地域や属性が変化したとしても、その変化に応じて事業者ユーザを改めて選択し直すことが可能になり、以て、長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進めることができる。
【0073】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0074】
<第2実施形態>
第2実施形態について、図8に基づいて説明する。上記の第1実施形態の説明で述べたように、依頼者ユーザには細胞情報と併せて保管場所情報が提供され得るが、依頼者ユーザは、細胞の管理に対する意識の変化等により、後に保管場所の変更を希望することがある。しかしながら、例えば、凍結保存されている卵子は、その取扱いに慎重を期する必要があり、容易に移動させることができない。そして、細胞の管理については、専門的な知見を要する。そこで、本実施形態では、依頼者ユーザから細胞の保管場所についての変更リクエストがあった場合に、サーバ300は、その変更リクエストに応えるサービスについて事業者ユーザ間でマッチングを行う。
【0075】
詳しくは、サーバ300は、保管場所情報が提供された依頼者ユーザから、保管場所の変更リクエストに関する情報を含んだ変更情報を取得したとき、該依頼者ユーザの生体から採取され凍結保存されている卵子を現在保管している依頼事業者ユーザである変更前依頼事業者に対して、複数の事業者ユーザのうち上記の変更情報に合致する事業者ユーザが提供可能なサービス情報を提供するとともに、該変更前依頼事業者から、上記の変更リクエストに対する承諾の可否に関する承諾可否情報を取得する。そして、サーバ300は、変更リクエストをした依頼者ユーザに対して、上記の承諾可否情報を提供するとともに、該承諾可否情報に該変更リクエストに対する承諾が含まれている場合には、変更情報に合致する事業者ユーザが提供可能なサービス情報を提供する。
【0076】
図8は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図8では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、図8に示す処理フローは、上記の図3(b)に示したS207の処理(このとき、細胞情報と併せて保管場所情報が提供される。)の後に実行される。
【0077】
図8に示す例では、上記の図3(b)に示したS207の処理(このとき、細胞情報と併せて保管場所情報が提供される。)の後に、S308において、依頼者ユーザのユーザ端末400に変更情報が入力される。ここで、上記の変更情報は、保管場所の変更リクエストに関する情報であって、例えば、保管場所に対する地域や管理要求(セキュリティ対策や災害対策等)が含まれる。依頼者ユーザは、所定のインタフェースを用いてこのような変更情報を入力することができる。そして、変更情報は、依頼者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0078】
サーバ300は、依頼者ユーザのユーザ端末400から送信された変更情報を取得すると(S309)、複数の事業者ユーザの中から、この変更情報に合致する所定数の事業者ユーザを選択する選択処理を実行する(S310)。このとき、サーバ300は、複数の事業者ユーザの中から、上記の変更情報に対して地域や管理要求において合致する所定数の事業者ユーザを選択することができる。
【0079】
そして、サーバ300は、S310の処理で選択した所定数の事業者ユーザのサービス情報を、変更前依頼事業者ユーザのユーザ端末400に送信する(S311)。
【0080】
そうすると、変更前依頼事業者ユーザのユーザ端末400は、サーバ300から送信された情報を取得し(S312)、該変更前依頼事業者ユーザからの承諾可否情報の入力を受付ける(S313)。なお、変更前依頼事業者ユーザのユーザ端末400には、上記のサービス情報と併せて依頼者ユーザからの変更情報も送信され、変更前依頼事業者ユーザは、これら情報に基づいて、現在保管している細胞を新たな保管場所へ移動させることが可能か否かを専門的な知見から判断することができる。そして、上記の承諾可否情報は、変更前依頼事業者ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0081】
サーバ300は、変更前依頼事業者ユーザのユーザ端末400から送信された承諾可否情報を取得する(S314)。そして、承諾可否情報に上記の変更リクエストに対する承諾が含まれている場合には(S315の処理において肯定判定される場合には)、上記の変更情報に合致する所定数の事業者ユーザが提供可能なサービス情報を、依頼者ユーザのユーザ端末400に送信する(S316)。これにより、依頼者ユーザは、ユーザ端末400が取得した情報に基づいて(S317)、変更リクエストにマッチする事業者ユーザを改めて選択し直すことができる。なお、承諾可否情報に上記の変更リクエストに対する承諾が含まれていない場合には(S315の処理において否定判定される場合には)、その旨が依頼者ユーザのユーザ端末400に送信される。
【0082】
そうすると、例えば、卵子の凍結保存サービスにおける一連のサービスにおいて、凍結卵子の保管場所を変更したい場合には、それに応じて事業者ユーザを改めて選択し直すことが可能になり、以て、長期間に亘ってユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑に進めることができる。
【0083】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、ユーザの生体から採取される細胞に関する所定のサービスについて、ユーザと事業者との間のコミュニケーションを円滑化・効率化することができる。
【0084】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0085】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、第1取得部3031および第2取得部3032をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0086】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0087】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8