(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024154993
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】削孔機の位置決め装置、削孔機の位置決め方法、および削孔機
(51)【国際特許分類】
E21B 7/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
E21B7/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069289
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】523141954
【氏名又は名称】荒井建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】大森 伸樹
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 竜志
【テーマコード(参考)】
2D129
【Fターム(参考)】
2D129AB20
2D129BA01
2D129CB11
2D129DA21
2D129DC11
2D129HA01
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で削孔体の向きを容易に測定することができ、以て、削孔作業を効率よく行うことができるようにした削孔機の位置決め装置を提供する。
【解決手段】削孔機1は、先端部5と基端部6とを有するブーム3と、このブーム3を傾倒可能および旋回可能に支持する支持部4と、ブーム3にスライド可能に設けられた、削孔ロッド7を保持するための保持部9とを備える。位置決め装置12は、削孔機1の削孔ロッド7の位置決めを行うもので、ブーム3の基端部6に設けたターゲットミラー13と、このターゲットミラー13を視準して削孔ロッド7の少なくとも向きを測定する測定部を具備する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部と基端部とを有するブームと、
該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、
前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、を備えた削孔機の前記削孔体の位置決めを行うものであって、
前記ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、
該ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定する測定部と、
を具備したことを特徴とする削孔機の位置決め装置。
【請求項2】
前記ターゲットミラーは、該ターゲットミラーの軸と前記削孔体の軸とが一致するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項3】
前記削孔機は、移動可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項4】
前記削孔機は、自走可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項5】
前記削孔体の削孔予定位置を3次元データ化するとともに該削孔予定位置と前記測定部の測定結果に基づく前記削孔体の位置とのずれを表示する測量端末を備えたことを特徴とする請求項1に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項6】
先端部と基端部とを有するブームと、該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の前記削孔体の位置決めを行う方法であって、
前記ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、
前記削孔機から離間した場所に前記ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、
該測定部で前記ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする削孔機の位置決め方法。
【請求項7】
先端部と基端部とを有するブームと、
該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、
前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、
前記ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、
該ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部と、
を具備したことを特徴とする削孔機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばアンカー孔の削孔作業などに用いる削孔機の位置決め装置、削孔機の位置決め方法、および削孔機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の削孔機の位置決め装置としては、従来、次のようなものが知られている。
【0003】
たとえば特許文献1には、アンカー孔形成機のスライドベースに削孔角度計測部を設け、ロッド保持部で保持された削孔ロッド体の傾斜角度を計測するように構成した計測装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、アンカー孔を削孔する削孔機に設置される削孔ロッドの削孔角度及び地山への貫入位置を検出する位置出しセンサに、GNSSセンサを用いるようにしたアンカー孔削孔位置管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2022-11336号公報
【特許文献2】特開2019-214902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前者では、削孔ロッド体の垂直面内での角度は測定できるが、水平面内での角度は測定できないばかりか、計測部自体をスライドベースに設ける必要がある。
【0007】
また、後者では、装置が複雑で大掛かりなものとなり、扱いが面倒である。
【0008】
特に、GNSS(衛星)を用いた装置のため精度が低下する。
【0009】
すなわち、衛星では5cm程度まで精度が低下する場合があり、設置時に5cm程度の誤差がある場合、アンカー削孔完了時の先端では長さ40mの場合40cm程の誤差となる。
【0010】
そのため、地中内でアンカー等が錯綜・干渉する場合は精緻な施工が必要となるため適さない。
【0011】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で削孔体の向きを容易に測定することができ、以て、削孔作業を効率よく行うことができるようにした削孔機の位置決め装置、削孔機の位置決め方法、および削孔機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係る削孔機の位置決め装置は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行うものであって、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するする測定部とを具備したことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明に係る削孔機の位置決め方法は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行う方法であって、ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、削孔機から離間した位置に、ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、この測定部でターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする方法である。
【0014】
さらに、本発明に係る削孔機は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部とを具備したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡単な構成で削孔体の向きを容易に測定することができ、以て、削孔作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】本発明の一実施形態に係る削孔機を示す概略図。
【
図2】同削孔機で用いる位置決め装置のターゲットミラ-を示す側面図。
【
図3】同ターゲットミラーの取付状態を示す側面図。
【
図4】同ターゲットミラーの取付状態を示す平面図。
【
図5】同ターゲットミラーの取付状態を拡大して示す側面図。
【
図6】同ターゲットミラーの取付状態を拡大して示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1中、符号1は、本発明の一実施形態に係る削孔機を示している。
【0019】
この削孔機1は、
図2にも示すように、たとえばクローラタイプのロータリーパーカッションドリルマシン等であり、自走可能な走行部2と、ブーム3と、このブーム3を走行部2に傾倒および旋回が可能に支持する支持部4を備えている。
【0020】
ブーム3は、先端部5と基端部6を有していて、先端部5には、削孔ロッド(削孔体)7の先端側を回転自在かつスライド自在に支承する支承部8が設けられている。
【0021】
また、ブーム3の先端部5と基端部6との間には、掘削ロッド7の基端側を保持する保持部9が設けられている。
【0022】
保持部9は、削孔ロッド7に回転力および打撃力を付与する機能を有し、ブーム3の長さ方向にスライド可能に設けられている。
【0023】
そして、保持部9がスライドすると、削孔ロッド7がブーム3に平行にスライドするように構成されている。
【0024】
削孔ロッド7は、管状のケーシング10や、このケーシング10内に配置される管状のロッド体11などを備えた二重構造を呈していて、これらケーシング10およびロッド体11の先端には図示しない掘削刃が設けられている。
【0025】
このように構成された削孔機1には、削孔ロッド6の位置決めを行うための位置決め装置12が付設されている。
【0026】
この位置決め装置12は、削孔ロッド7の向き(水平角および鉛直角)および距離を測定するたとえば自動追尾型トータルステーションからなる測定装置21と、既設のアンカーなどを3次元データ化するとともに削孔ロッド7の削孔予定位置(削孔予定中心軸A)を3次元データ化するための測量端末22を備えている。
【0027】
この測定装置21は、入射光を入射方向と反対方向へ反射するターゲットミラー13と、このターゲットミラー13を視準して測定を行う測定部14を備えている。
【0028】
測量端末22は、削孔ロッド7の削孔予定位置(削孔予定中心軸A)と測定部14の測定結果に基づく削孔ロッド7の位置(ロッド中心軸B)とのずれを表示するとともに、測定部14の測定結果などに基づくガイダンスデータを表示するモニター15を備えている。
【0029】
ターゲットミラー13は、
図3~
図8に示すように、たとえばミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムなどで構成され、ブーム3の基端部6に台座16を介してボルトおよびナットなどにより着脱可能に取り付けられている。
【0030】
台座16は、ターゲットミラー13のミラー中心軸Cが削孔ロッド7のロッド中心軸Bと一致するようにターゲットミラー13を支持する構成となっている。
【0031】
また、測定部14は、削孔機1から離間した場所に設置され、ターゲットミラー13を視準して測定部14からターゲットミラー13までの距離とターゲットミラー13の向き(水平角および鉛直角)を測定するようになっている。
【0032】
これにより、ターゲットミラー13と削孔ロッド7は、ミラー中心軸Cとロッド中心軸Bとが一致するように配置されていることから、削孔ロッド7の位置すなわち距離と向き(水平角および鉛直角)を測定することができるように構成されている。
【0033】
以上の構成において、たとえば法面Nにアンカーを施工する場合、
図9に示すように、削孔作業を開始すると、先ず、ステップS1において、施工するアンカーが既設のアンカーと干渉しないように既設のアンカーを1本1本、3次元データ化するとともに、削孔ロッド7の位置決めを行うために削孔ロッド7の削孔予定位置(削孔予定中心軸A)すなわち新設するアンカーを線状に3次元データ化し、ステップS2に進む。
【0034】
次いで、ステップS2において、地山に削孔点Pを明示し、削孔機1を削孔点P付近に移動させて削孔ロッド7の先端を削孔点Pにセットし、ステップS3に進む。
【0035】
次いで、ステップS3において、ブーム3の基端部6にたとえば360°プリズムからなるターゲットミラー13を取付け、ステップS4に進む。
【0036】
次いで、ステップS4において、削孔機1から離間した場所に測定部14を設置し、ステップS5に進む。
【0037】
次いで、ステップS5において、ターゲットミラー13を測定部14で視準する。
【0038】
このとき、測定装置21の自動追尾システムも起動し、ステップS6に進む。
【0039】
次いで、ステップS6において、
図10に示すように、測量端末22のモニター15に削孔予定位置(削孔予定中心軸A)などのガイダンスデータが表示されているか確認する。
【0040】
ガイダンスデータが表示されていなければステップS6に戻り、表示されていればステップS7に進む。
【0041】
次いで、ステップS7において、ガイダンスデータを元に削孔機1の移動とブーム3の傾倒および旋回を行いながら削孔機1の削孔ロッド7を削孔予定位置(削孔予定中心軸A)に据え付け、ステップS8に進む。
【0042】
次いで、ステップS8において、削孔ロッド7の先端の口づけ位置とガイダンスデータを確認し、削孔ロッド7の位置と向き(鉛直角および水平角)に誤差(削孔予定中心軸Aとロッド中心軸Bとの誤差)が無いか、確認する。
【0043】
誤差があれば、ステップS7に戻り、削孔機1の移動とブーム3の傾倒および旋回により微調整を行い、誤差がなければ、ステップS9に進む。
【0044】
次いで、ステップS9において、削孔を開始し、ステップS10に進む。
【0045】
次いで、ステップS10において、削孔が終了したか確認する。
【0046】
削孔が終了していなければステップS10に戻り、削孔を継続し、削孔が終了していればステップS11に進む。
【0047】
次いで、ステップS11において、他の削孔は不要か確認する。
【0048】
他の削孔が必要であればステップS2に戻り、他の削孔が不要であれば、削孔作業を終了する。
【0049】
以上の構成によれば、削孔機1の傾倒可能および旋回可能なブーム3の基端部6にターゲットミラー13を設け、測定部14で視準して削孔ロッド7の位置および向きを測定するようにしたので、簡単な構成で削孔ロッド7の位置および向きを容易に測定することができる。
【0050】
したがって、削孔ロッド7の削孔予定位置(削孔予定中心軸A)からの位置ずれを容易に把握し、位置決めを行うことができるので、削孔作業を効率よく行うことができる。
【0051】
すなわち、従来工法では、予め計算した前後の2点に削孔ロッドを合わせ、すなわち、該2点に削孔ロッドが重なるように合わせる必要があるが、削孔機のブームは3次元的に動くので、前の点を合わせると後の点が合わなくなり、逆に、後の点を合わせると前の点が合わなくなるという現象が連続的に生じ、前後の調整が難しくなる。
【0052】
一方、本発明では、削孔ロッド7の位置決めを行うために新設するアンカーの線状の3次元データ(削孔予定中心軸A)を作成したので、この線状の3次元データ(削孔予定中心軸A)に削孔ロッド7のロッド中心軸Bを一致させるたけで、削孔ロッド7の位置決めを容易に行うことができる。
【0053】
なお、測定部14は、削孔ロッド7の位置および向き(水平角および鉛直角)を測定するように構成したが、本発明はこれに限定することは無く、削孔ロッド7の先端を削孔点に目視で位置合わせすれば、測定部14は、削孔ロッド7の向きのみを測定する構成としてもよい。
【0054】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0055】
すなわち、本発明に係る削孔機の位置決め装置は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行うものであって、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するする測定部とを具備したことを特徴とするものである。
【0056】
また、本発明に係る削孔機の位置決め方法は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行う方法であって、ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、削孔機から離間した位置に、ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、この測定部でターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする方法である。
【0057】
さらに、本発明に係る削孔機は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部とを具備したことを特徴とするものである。
【0058】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0059】
(1)ターゲットミラーは、ターゲットミラーの軸と削孔体の軸とが一致するように配置する。
【0060】
(2)削孔機は、移動可能に構成する。
【0061】
(3)削孔機は、自走可能に構成する。
【0062】
(4)削孔体の削孔予定位置を3次元データ化するとともに削孔予定位置と測定部の測定結果に基づく削孔体の位置とのずれを表示する測量端末を備える。
【符号の説明】
【0063】
1 削孔機
3 ブーム
4 支持部
5 先端部
6 基端部
7 削孔体(削孔ロッド)
9 保持部
12 位置決め装置
13 ターゲットミラー
14 測定部
22 測量端末
A 削孔予定中心軸
B ロッド中心軸
C ミラー中心軸
【手続補正書】
【提出日】2024-09-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部と基端部とを有するブームと、
該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、
前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、を備えた削孔機の前記削孔体の位置決めを行うものであって、
前記ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、
該ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定する測定部と、
を具備し、
前記ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、該ターゲットミラーのミラー中心軸Cが前記削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配した、
ことを特徴とする削孔機の位置決め装置。
【請求項2】
前記削孔機は、移動可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項3】
前記削孔機は、自走可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の削孔機の位置決め装置。
【請求項4】
先端部と基端部とを有するブームと、該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の前記削孔体の位置決めを行う方法であって、
前記ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、
前記削孔機から離間した場所に前記ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、
前記ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、該ターゲットミラーのミラー中心軸Cが前記削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配し、
前記測定部で前記ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする削孔機の位置決め方法。
【請求項5】
先端部と基端部とを有するブームと、
該ブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、
前記ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、
前記ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、
該ターゲットミラーを視準して前記削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部と、
を具備し、
前記ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、該ターゲットミラーのミラー中心軸Cが前記削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配した、
ことを特徴とする削孔機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明に係る削孔機の位置決め装置は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行うものであって、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定する測定部とを具備し、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配したことを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、本発明に係る削孔機の位置決め方法は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行う方法であって、ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、削孔機から離間した位置 に、ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配し、測定部でターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする方法である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
さらに、本発明に係る削孔機は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部とを具備し、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配したことを特徴とするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
すなわち、本発明に係る削孔機の位置決め装置は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行うものであって、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定する測定部とを具備し、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配したことを特徴とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
また、本発明に係る削孔機の位置決め方法は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部とを備えた削孔機の削孔体の位置決めを行う方法であって、ブームの基端部にターゲットミラーを設けるとともに、削孔機から離間した位置 に、ターゲットミラーを視準するための測定部を設け、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配し、測定部でターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定することを特徴とする方法である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
さらに、本発明に係る削孔機は、先端部と基端部とを有するブームと、このブームを傾倒可能および旋回可能に支持する支持部と、ブームにスライド可能に設けられた、削孔体を保持するための保持部と、ブームの基端部に設けたターゲットミラーと、このターゲットミラーを視準して削孔体の少なくとも向きを測定するための測定部とを具備し、ターゲットミラーは、ミラー中心軸Cの周りに円筒面状に複数のプリズムを配置した360°プリズムで構成し、ターゲットミラーのミラー中心軸Cが削孔体のロッド中心軸Bと一致するように配したことを特徴とするものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
(1)削孔機は、移動可能に構成する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
(2)削孔機は、自走可能に構成する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】削除
【補正の内容】