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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155008
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】電力変換装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20241024BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H05K7/20 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069334
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】501137636
【氏名又は名称】株式会社TMEIC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 祐生
【テーマコード(参考)】
5E322
5H770
【Fターム(参考)】
5E322AA01
5E322BA01
5E322BA03
5E322BA04
5E322BA05
5E322BB03
5E322EA05
5H770AA21
5H770BA15
5H770CA01
5H770CA06
5H770PA02
5H770PA05
5H770PA21
5H770PA42
5H770QA06
5H770QA08
5H770QA22
5H770QA25
5H770QA28
(57)【要約】
【課題】ヒートシンクによる半導体モジュールの冷却性能をさらに向上させることが可能な電力変換装置を提供する。
【解決手段】
電力変換装置は、内部を吸気口側の第1領域と第2領域とに仕切る仕切り板と、第1領域に設置された半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却するヒートシンクとを備える。第2領域側に設置されたファンは、吸気口から第1領域に空気を吸い込み、当該空気を第2領域を介して外部へ排出する。ヒートシンクは、半導体モジュールが搭載されるベース部と、ベース部に対して半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有するフィン部とを含む。フィン部は、第1領域に位置する部位と、仕切り板の第1貫通孔を介して第2領域に突出した部位とを有する。第1貫通孔よりもファンから離れた位置に、仕切り板の第2貫通孔が形成されている。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口が形成された筐体と、
前記筐体の内部空間を、前記吸気口側の第1の領域と、第2の領域とに仕切る仕切り板と、
前記筐体の前記第2の領域側に設置されたファンと、
前記第1の領域に設置された電力変換用の第1の半導体モジュールと、
前記第1の半導体モジュールを冷却する第1のヒートシンクとを備え、
前記仕切り板には、前記第1の領域と前記第2の領域とをつなぐ複数の貫通孔が形成されており、
前記ファンは、前記吸気口から前記第1の領域に空気を吸い込み、かつ、吸い込んだ前記空気を前記複数の貫通孔と前記第2の領域とを介して前記筐体の外部へと排出し、
前記第1のヒートシンクは、
前記第1の半導体モジュールが搭載される第1のベース部と、
前記第1のベース部に対して前記第1の半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、前記吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有する第1のフィン部とを含み、
前記第1のフィン部は、前記第1の領域に位置する第1部位と、前記複数の貫通孔のうちの第1の貫通孔を介して前記第2の領域に突出した第2部位とを有し、
前記第1の貫通孔よりも前記ファンから離れた位置に、前記複数の貫通孔のうちの第2の貫通孔が形成されている、電力変換装置。
【請求項2】
前記第1のベース部は、前記第1の領域および前記第2の領域のうちの前記第1の領域のみに位置する、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記第1の領域、かつ、前記筐体の高さ方向において前記第1の半導体モジュールと異なる位置に設置された電力変換用の第2の半導体モジュールと、
前記第2の半導体モジュールを冷却する第2のヒートシンクとをさらに備え、
前記第2のヒートシンクは、
前記第2の半導体モジュールが搭載される第2のベース部と、
前記第2のベース部に対して前記第2の半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、前記吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有する第2のフィン部とを含み、
前記第2のフィン部は、前記第1の領域に位置する第3部位と、前記第2の貫通孔または前記複数の貫通孔のうち前記第1の貫通孔よりも前記ファンに近い位置に設けられた第3の貫通孔を介して前記第2の領域に突出した第4部位とを有する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記電力変換装置は、前記第2の領域に巻線をさらに備え、
前記第2の貫通孔は、前記巻線に対向する位置に形成されている、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1の領域から前記第2の領域に向かう方向における前記第1のフィン部の前記第2の領域への突出の割合は、10%以下である、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無停電電源装置等の電力変換装置が知られている。このような電力変換装置として、強制空冷式の電力変換装置が知られている。強制空冷式の電力変換装置は、コンバータ、インバータ等を含む電力変換ユニットと、リアクトル等の巻物と、ファンとを備える。電力変換ユニットは、半導体モジュール(パワーモジュール)と、当該半導体モジュールを冷却するヒートシンクとを含む。ファンによって電力変換装置の外部から吸引された空気(冷却風)がヒートシンクに当たることによって、半導体モジュールが冷却される。
【0003】
特開2022-76285号公報(特許文献1)に開示された無停電電源装置では、冷却ファンによって吸気口から筐体内部に流入した空気(冷却風)は、多段に積まれた電力変換ユニットによって分流される。分流した冷却風は、それぞれ、電力変換ユニットのヒートシンクのフィン部に当たる。その後、分流した冷却風の各々は、電力変換ユニットの後方の背面側流路に吹き出し、かつ合流する。背面側流路において合流した冷却風(合流風)は、リアクトルの冷却に用いられる。このように、吸気口から流入した冷却風は、複数の電力変換ユニットで分流され、その後、背面側流路で合流する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-76285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
筐体内の背面側流路を流れる冷却風を半導体モジュールの冷却に利用することができれば、冷却性能を向上させることができる。
【0006】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ヒートシンクによる半導体モジュールの冷却性能をさらに向上させることが可能な電力変換装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に従うと、電力変換装置は、吸気口が形成された筐体と、筐体の内部空間を、吸気口側の第1の領域と、第2の領域とに仕切る仕切り板と、筐体の第2の領域側に設置されたファンと、第1の領域に設置された電力変換用の第1の半導体モジュールと、第1の半導体モジュールを冷却する第1のヒートシンクとを備える。仕切り板には、第1の領域と第2の領域とをつなぐ複数の貫通孔が形成されている。ファンは、吸気口から第1の領域に空気を吸い込み、かつ、吸い込んだ空気を複数の貫通孔と第2の領域とを介して筐体の外部へと排出する。第1のヒートシンクは、第1の半導体モジュールが搭載される第1のベース部と、第1のベース部に対して第1の半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有する第1のフィン部とを含む。第1のフィン部は、第1の領域に位置する第1部位と、複数の貫通孔のうちの第1の貫通孔を介して第2の領域に突出した第2部位とを有する。第1の貫通孔よりもファンから離れた位置に、複数の貫通孔のうちの第2の貫通孔が形成されている。
【発明の効果】
【0008】
上記の開示によれば、ヒートシンクによる半導体モジュールの冷却性能をさらに向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】無停電電源装置の外観を説明する図である。
図2】無停電電源装置の側方断面図である。
図3】コンバータの斜視図である。
図4】コンバータを図3の矢印IVの方向から見た側面図である。
図5】コンバータの平面図である。
図6】コンバータを図3の矢印VIの方向から見た側面図である。
図7】筐体内を流れる空気の流れを説明するための図である。
図8】無停電電源装置の熱流体解析用のモデルを示した図である。
図9】フィン部の一部が背面領域側に突出していない比較例の装置の熱流体解析用のモデルを示した図である。
図10】無停電電源装置のモデルにおける、風速解析結果として風速分布を示した図である。
図11】比較例のモデルにおける、風速解析結果として風速分布を示した図である。
図12】無停電電源装置のモデルにおけるベクトル付き風速分布を示した図である。
図13】比較例のモデルにおけるベクトル付き風速分布を示した図である。
図14】無停電電源装置のモデルにおける、熱解析結果として温度分布を示した図である。
図15】比較例のモデルにおける、熱解析結果として温度分布を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る電力変換装置について説明する。詳しくは、電力変換装置の1つである無停電電源装置を例に挙げて説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
また、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合があるが、本開示の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。さらに、図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。
【0012】
以下では、電力変換装置の一例として、強制空冷式の無停電電源装置を例に挙げて説明する。なお、電力変換装置は、無停電電源装置に限定されず、たとえば、太陽光発電システム用パワーコンディショナ、モータドライブ装置、瞬停補償装置、風力蓄電池用変換器、水素製造自励式整流器等であってもよい。
【0013】
図1は、実施形態に基づく無停電電源装置1の外観を説明する図である。なお、図1は、無停電電源装置1の前面カバー20(図2)を外した状態を示している。
【0014】
無停電電源装置1は、CVCF(Constant Voltage/Constant Frequency)機能を有する機器と、蓄電池盤の充電および放電機能を備えた機器とを金属製の筐体2に収めたものである。通常時(正常時)は、商用電源等から供給される交流電源をCVCFの機能で安定した電源に変換して、負荷に電力を供給する。不測の事態により交流電源が消失した際は、蓄電池設備から供給される直流電源を交流電源に変換して負荷に電力を供給することにより、系統の復旧や発電機稼働までのバックアップ電源として稼働する。
【0015】
図1に示すように、無停電電源装置1は、筐体2を備える。筐体2の内部には、複数の電力変換ユニットが収容されている。三相回路の向けの無停電電源装置の一例である本図では、筐体2の内部に、U相、V相、W相の電力変換ユニット3~5が設けられている。各電力変換ユニット3~5は、前後方向に挿脱可能に設けられており、保守点検等が容易となるように設けられている。筐体2の上部には、貫通孔が形成され、当該貫通孔に冷却用のファン7がはめ込まれている。なお、Z軸正方向が、筐体2の高さ方向である。
【0016】
図2は、無停電電源装置1の側方断面図である。図2を参照して、無停電電源装置1は、前面カバー20と、制御ユニット6と、コンデンサユニット8と、遮断器ユニット10と、仕切り板9と、リアクトルL1,L2,L3とをさらに備える。
【0017】
電力変換ユニット3は、コンバータ51と、複数の電解コンデンサ14とを有する。さらに、電力変換ユニット3は、図2の側面視において、コンバータ51の奥側(X軸負方向側)に、インバータ61(図7)をさらに有する。筐体2内において、無停電電源装置1の前面側に複数の電解コンデンサ14が配置される。複数の電解コンデンサ14の背面に、コンバータ51とインバータ61とが配置される。
【0018】
同様に、電力変換ユニット4は、コンバータ52と、複数の電解コンデンサ14とを有する。さらに、電力変換ユニット4は、図2の側面視において、コンバータ52の奥側(X軸負方向側)に、インバータ62(図7)をさらに有する。複数の電解コンデンサ14の背面に、コンバータ52とインバータ62とが配置される。
【0019】
電力変換ユニット5は、コンバータ53と、複数の電解コンデンサ14とを有する。さらに、電力変換ユニット5は、図2の側面視において、コンバータ53の奥側(X軸負方向側)に、インバータ63(図7)をさらに有する。複数の電解コンデンサ14の背面に、コンバータ53とインバータ63とが配置される。
【0020】
電力変換ユニット3~5は、全てほぼ同形状であり、奥行きおよび幅に比べて高さが短い(低い)直方体形状である。電力変換ユニット3~5は、無停電電源装置1の前面側で下側の空間に設けられている。
【0021】
電力変換ユニット3~5は、多段積みされるように垂直方向(Z軸方向)に配置されており、各電力変換ユニット3~5間には、少し隙間がある。電力変換ユニット3は、無停電電源装置1の底部に設置されている。電力変換ユニット4は、電力変換ユニット3の上に設置されている。電力変換ユニット5は、電力変換ユニット4の上に設置されている。
【0022】
コンデンサユニット8は、図示しない、入力側コンデンサおよび出力側コンデンサが収納されたユニットである。遮断器ユニット10は、図示しない2つの遮断器が収納されたユニットである。遮断器ユニット10は、コンデンサユニット8の上の前面側に設置されている。制御ユニット6は、無停電電源装置1の制御を行う基板等が実装されたユニットである。制御ユニット6は、遮断器ユニット10の上に設置されている。
【0023】
リアクトルL1,L2,L3は、長手方向が垂直方向の直方体形状又は円柱形状である。リアクトルL1,L2、L3は、垂直方向に積み重なるように配置されている。本例では、リアクトルL1の上にリアクトルL2が積み重ねられ、リアクトルL2の上にリアクトルL3が積み重ねられている。
【0024】
前面カバー20は、筐体2の一部を構成する。前面カバー20は、筐体2の本体部に対して着脱可能に構成されている。前面カバー20には、吸気口21が形成されている。このように、筐体2には、吸気口21が形成されている。
【0025】
仕切り板9は、筐体2の内部空間を、吸気口21側の領域R1と、背面側の領域R2とに仕切る。領域R1には、制御ユニット6と、遮断器ユニット10と、コンデンサユニット8とが収容されている。領域R2には、リアクトルL1,L2,L3が収容されている。ファン7は、領域R2側に設置されている。領域R1は、冷却風の前面側流路としての役割を果たす。領域R2は、冷却風の背面側流路としての機能を果たす。
【0026】
仕切り板9には、各々が領域R1と領域R2とをつなぐ複数の貫通孔91,92,93が形成されている。貫通孔91は、貫通孔92よりもファン7から離れた位置に形成されている。貫通孔91は、貫通孔92の下側(Z軸負方向側)に形成されている。貫通孔91は、リアクトルL1に対向する位置に形成されている。貫通孔92は、貫通孔93よりもファン7から離れた位置に形成されている。貫通孔92は、貫通孔93の下側に形成されている。貫通孔91,92,93の開口の形状は、典型的には、矩形である。
【0027】
ファン7は、吸気口21から領域R1に空気を吸い込み、かつ、吸い込んだ前記空気を複数の貫通孔91,92,93と領域R2とを介して筐体2の外部へと排出する。なお、筐体2内での空気の流れについては、後述する。
【0028】
なお、以下では、説明の便宜上、コンバータ51とコンバータ52とコンバータ53とのうちの任意の一つのコンバータを、「コンバータ50」と称する。同様に、インバータ61とインバータ62とインバータ63とのうちの任意の一つのインバータを、「インバータ60」と称する。貫通孔91と貫通孔92と貫通孔93とのうちの任意の一つの貫通孔を、「貫通孔90」と称する。
【0029】
図3は、コンバータ50の斜視図である。図4は、コンバータ50を図3の矢印IVの方向から見た側面図である。図5は、コンバータ50の平面図(上面図)である。図6は、コンバータ50を図3の矢印VIの方向から見た側面図である。
【0030】
図3図6に示すように、コンバータ50は、複数の半導体モジュール(パワーモジュール)200と、ヒートシンク100とを備える。各半導体モジュール200は、正極端子201と、中性点端子202と、負極端子203とを有する。ヒートシンク100は、ベース部110と、フィン部120とを有する。
【0031】
各半導体モジュール200は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等を含む。図2に示されるように、各半導体モジュール200は、領域R1に位置する。
【0032】
図2図6に示すように、ベース部110には、複数の半導体モジュール200が搭載される。本例では、9個の半導体モジュール200が2列でベース部110の一方の面上に配置されている。図2に示されるように、ベース部110は、領域R1に位置する。詳しくは、ベース部110は、領域R1および領域R2のうち領域R1のみに位置する。なお、ベース部110は、仕切り板9の直下迄延びていてもよい。
【0033】
図2図6に示すように、フィン部120は、ベース部110に対して複数の半導体モジュール200とは反対側に設けられている。フィン部120は、上記一方の面とは反対側の面に設けられている。図4および図5に示すように、フィン部120は、吸気口21(図2参照)側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板129を有する。
【0034】
詳しくは、ヒートシンク100には、冷却風を吸気口21側の側面から受けて反対側の側面に排出することが可能な櫛状の空隙が設けられている。より詳しくは、ヒートシンク100では、ベース部110に対するフィン部120の付け根からフィン部120の下部まで気流が循環可能に構成されている。
【0035】
ヒートシンク100は、ベース部110で半導体モジュール200の熱量を受熱し、個体の熱伝導によりフィン部120に熱を伝える。ヒートシンク100は、フィン部120の表面から熱伝達にて気中に熱輸送する機構を備えている。詳しくは、ファン7によって外部から筐体2内に送り込まれた風を各放熱板129にあてることにより、半導体モジュール200の熱が放熱される。
【0036】
図5および図6に示すように、フィン部120は、部位121と、部位122とを有する。部位121は、ベース部110の直下の部位である。部位122は、ベース部110からはみ出した部位である。部位122は、ベース部110とは接続されていない。詳しくは、各放熱板129のY軸正方向側の端部が、ベース部110からはみ出している。
【0037】
詳しくは、図2に示すように、部位121は、領域R1に位置する。図2および図6に示すように、部位122は、部位121側の部位1221と、部位121とは反対側の部位1222とを有する。フィン部120では、吸気口21側から順に、部位121と、部位1221と、部位1222とを有する。
【0038】
図2に示すように、部位1221は、仕切り板9の直下の部位である。部位1221は、貫通孔90に位置する部位である。部位1221は、周囲が貫通孔90に囲まれる部位である。部位1222は、貫通孔90を介して領域R2に突出した部位である。
【0039】
このように、フィン部120は、少なくとも、領域R1に位置する部位121と、複数の貫通孔91~93のうちの1つの貫通孔90を介して領域R2に突出した部位1222とを有する。
【0040】
領域R1から領域R2に向かう方向におけるフィン部120の領域R2への突出の割合は、10%以下である。すなわち、フィン部120のY軸方向の長さに対する、部位1222のY軸方向の長さの比率は、10%以下である。このように、部位1222の寸法(領域R2に突出した部位の寸法)は、盤背面用品スペースに影響を及ぼさないように、僅かであることが望ましい。
【0041】
なお、インバータ60もコンバータ50と同様の構成を有するため、ここでは、インバータ60の具体的構成についての説明は、繰り返さない。
【0042】
図7は、筐体2内を流れる空気の流れを説明するための図である。図7に示すように、ファン7によって、筐体2の前面カバー20に形成された吸気口21から、筐体2内の領域R1に空気(以下、「冷却風」とも称する)が流れ込む。冷却風は、3つのコンバータ51~53および3つのインバータ61~63の各々のフィン部120を通過し、領域R2に流入する。領域R2に流入した冷却風は、3つのリアクトルL1~L3を冷却する。特に、最下段の貫通孔91を介して領域R2に流れ込んだ冷却風によって、最下段のリアクトルL1を冷却できる。なお、インバータ61,62,63は、それぞれ、コンバータ51、52,53の隣(X軸負方向側)に設置されている。
【0043】
図5および図6等に示したように、コンバータ51のフィン部120の部位1222の上側にはベース部110が存在しない。加えて、ベース部110は、領域R1および領域R2のうちの領域R1のみに位置する。このため、コンバータ51のフィン部120を通過した冷却風の一部は、図7に示すように、コンバータ51よりも1つ上段のコンバータ52のフィン部120の部位1222の方向(上方)に進む。その後、当該冷却風の一部は、コンバータ52のフィン部120の部位1222に当たる。詳しくは、当該冷却風の一部は、コンバータ52のフィン部120の部位1222の隙間を通過する。より詳しくは、コンバータ52のフィン部120の部位1222の上側にはベース部110が存在しないため、当該冷却風の一部は、コンバータ52のフィン部120の部位1222の隙間を上方(Z軸正方向)に通過する。
【0044】
さらにその後、当該冷却風の一部は、コンバータ52よりも1つ上段のコンバータ53のフィン部120の部位1222の方向(上方)に進み、コンバータ53のフィン部120の部位1222に当たる。当該冷却風の一部は、コンバータ53のフィン部120の部位1222の隙間を通過する。より詳しくは、コンバータ53のフィン部120の部位1222の上側にはベース部110が存在しないため、当該冷却風の一部は、コンバータ53のフィン部120の部位1222の隙間を上方(Z軸正方向)に通過する。その後、コンバータ53のフィン部120の部位1222の隙間を上方に通過した冷却風は、ファン7によって筐体2の外部へ排気される。
【0045】
同様に、コンバータ52のフィン部120(部位121および部位122)を通過した冷却風の一部は、コンバータ52よりも1つ上段のコンバータ53のフィン部120の部位1222の方向(上方)に進む。その後、当該冷却風の一部は、コンバータ53のフィン部120の部位1222に当たる。詳しくは、当該冷却風の一部は、コンバータ53のフィン部120の部位1222の隙間を上方に通過する。さらにその後、コンバータ53のフィン部120の部位1222の隙間を上方に通過した冷却風は、ファン7によって排気される。
【0046】
以上のように、無停電電源装置1では、コンバータ51の冷却に用いられた冷却風は、少なくとも、コンバータ51よりも上段のコンバータ52,53の冷却に再利用される。同様に、コンバータ52の冷却に用いられた冷却風は、少なくとも、コンバータ52よりも上段のコンバータ53の冷却に再利用される。
【0047】
同様に、無停電電源装置1では、インバータ61の冷却に用いられた冷却風は、少なくとも、インバータ61よりも上段のインバータ62,63の冷却に再利用される。同様に、インバータ62の冷却に用いられた冷却風は、少なくとも、インバータ62よりも上段のインバータ63の冷却に再利用される。
【0048】
それゆえ、無停電電源装置1によれば、背面側流路としての領域R2を流れる冷却風を半導体モジュール200の冷却に利用することができる。したがって、無停電電源装置1によれば、フィン部120の一部が領域R2側に突出していない構成に比べて、ヒートシンク100による半導体モジュール200の冷却性能を向上させることができる。
【0049】
以下では、熱流体解析(シミュレーション)結果を用いて、フィン部120の部位1222による効果を説明する。
【0050】
図8は、無停電電源装置1の熱流体解析用のモデルを示した図である。図9は、フィン部120の一部が領域R2側に突出していない無停電電源装置(比較例としての装置)の熱流体解析用のモデルを示した図である。このように、図8および図9は、シミュレーション用の3次元簡易解析モデルを示している。
【0051】
図8に示すように、モデルM1は、無停電電源装置1の一部の流路とコンバータ50とを模擬したものである。モデルM1は、領域R1側の流路を模擬した流路モデル801Mと、領域R2側の流路を模擬した流路モデル802Mと、コンバータ50を模擬したコンバータモデル50Mとを備える。コンバータモデル50Mは、半導体モジュール200を模擬した半導体モジュールモデル200Mと、ヒートシンク100を模擬したヒートシンクモデル100Mとを含む。
【0052】
本例では、コンバータモデル50Mは、下から2段目のコンバータ52または最上段のコンバータ53に対応する。コンバータモデル50Mの半導体モジュールモデル200Mは、流路モデル801Mを介して前面側流れてくる冷却風によって冷却される。コンバータモデル50Mのヒートシンクモデル100Mを通過した冷却風は、流路モデル802Mの上方に進む。
【0053】
さらに、半導体モジュールモデル200Mは、流路モデル802Mを介して下方から流れてくる冷却風によって冷却される。詳しくは、ヒートシンクモデル100Mの流路モデル802M側に突出した部分(フィン部120の部位1222に対応する部分)が流路モデル802Mを介して下方から流れてくる冷却風によって冷却される。
【0054】
図9に示すように、比較例であるモデルM9は、ヒートシンクモデル100Mの代わりにヒートシンクモデル900Mを備える点のみがモデルM1とは異なる。モデルM9では、ヒートシンクモデル100Mとは異なり、ヒートシンクモデル900Mは、流路モデル802M側に突出した部分を有していない。
【0055】
このように、ヒートシンクモデル100M,900Mの前面側と、背面側の流路モデル802Mの下部とから冷却風が流路モデル802M内に流入し、かつ、流路モデル802Mの上部で流路モデル802Mから吐き出されるような風の流れを作り、発熱体である半導体モジュールモデル200Mを冷却する熱流体解析を実施した。
【0056】
なお、当該熱流体解析では、ヒートシンク前面の風速として、所定の値を用いた。背面側の流路モデル802Mの下部の風速は、装置条件により様々であるため、例として、ヒートシンク前面と同じ風速値とした。さらに、半導体モジュールモデル200Mの発熱量として、所定のデータを用いた。
【0057】
図10は、モデルM1における、風速解析結果として風速分布を示した図である。図11は、モデルM9における、風速解析結果として風速分布を示した図である。図12は、モデルM1におけるベクトル付き風速分布を示した図である。図13は、モデルM9におけるベクトル付き風速分布を示した図である。図14は、モデルM1における、熱解析結果として温度分布を示した図である。図15は、モデルM9における、熱解析結果として温度分布を示した図である。
【0058】
図10図12図14に示した各解析結果G101,G102,G103は、YZ平面に平行なモデルM1の中央縦断面の分布である。図11図13図15に示した各解析結果G901,G902,G903は、YZ平面に平行なモデルM9の中央縦断面の分布である。
【0059】
図10および図11を参照して、モデルM1では、放熱板(フィン)が背面側流路(領域R2に対応)側に突出している領域、フィンの後方側の風速分布は、モデルM9より高くなっている。逆に、モデルM1では、上部右側の風速分布が落ちている傾向がある。それゆえ、モデルM1は、背面側の流路の後方側に熱が拡散しやすい条件となっている。
【0060】
また、モデルM1では、フィン部の放熱面が拡大しているため、放熱面により気体と固体との境界面での摩擦が増えて風が失速し、熱伝達の減少が発生する虞もある。しかしながら、モデルM1程度の放熱板の拡大では風速低減は現れておらず、モデルM1にて十分な風速発達が得られているが確認できた。
【0061】
図12および図13を参照して、モデルM1では、モデルM9で現れたヒートシンクの上部でわずかに見られる逆流のベクトルが改善されている。モデルM1では、背面側の流路に突出した放熱板が風の整流化したことにより、逆流分の風の運動量ロスと、空気で運搬される熱量の空間の停滞とが改善されたと考えられる。
【0062】
図14および図15を参照して、モデルM1では、冷却対象のヒートシンクのベース部の上部の半導体モジュール周り分布がモデルM9と比べて、大きく改善されている。この理由は、先に述べた放熱面の拡大と、空間熱量停滞や熱輸送する風のロスの改善とによるものと考えられる。
【0063】
上記の熱流体解析により、フィン部の一部が背面側の領域R2に突出していないヒートシンクに比べて、無停電電源装置1のヒートシンク100が冷却面で優位性が高いことが確認された。また、フィン部120の領域R2側への僅かな突出量で十分放熱が改善されていることが確認された。
【0064】
このため、冷却性能を担保するための、装置容量、ヒートシンクサイズ、ファン容量、ヒートシンクの材質、冷媒等の見直し作業を低減することが可能となった。ヒートシンク100を用いることにより、効率的に空冷できる可能性が広がった。
【0065】
<小括>
コンバータ51~53に着目して無停電電源装置1の構成を小括すると、以下のとおりである。
【0066】
(1)無停電電源装置1は、筐体2の内部空間を、吸気口21側の領域R1(第1の領域)と、領域R2(第2の領域)とに仕切る仕切り板9と、筐体2の領域R2側に設置されたファン7と、コンバータ51~53とを備える。仕切り板9には、領域R1と領域R2とをつなぐ複数の貫通孔91~93が形成されている。ファン7は、吸気口21から領域R1に空気を吸い込み、かつ、吸い込んだ空気を複数の貫通孔91~93と領域R2とを介して筐体2の外部へと排出する。
【0067】
(2)コンバータ52のヒートシンク100は、半導体モジュール200(第1の半導体モジュール)が搭載されるベース部110(第1のベース部)と、ベース部110に対して半導体モジュール200とは反対側に設けられ、かつ、吸気口21側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有するフィン部120(第1のフィン部)とを含む。フィン部120は、領域R1に位置する部位121(第1部位)と、貫通孔92(第1の貫通孔)を介して領域R2に突出した部位1222(第2部位)とを有する。貫通孔92よりもファン7から離れた位置に、貫通孔91(第2の貫通孔)が形成されている。
【0068】
(3)コンバータ53のヒートシンク100も、コンバータ52のヒートシンク100と同様に、ベース部110(第2のベース部)と、フィン部120(第2のフィン部)とを含む。コンバータ53のフィン部120は、コンバータ52のフィン部120と同様に、領域R1に位置する部位121(第3部位)と、貫通孔92よりもファン7に近い位置に設けられた貫通孔93(第3の貫通孔)を介して領域R2に突出した部位1222(第4部位)とを有する。
【0069】
(4)コンバータ51のヒートシンク100も、コンバータ52のヒートシンク100と同様に、ベース部110(第2のベース部)と、フィン部120(第2のフィン部)とを含む。コンバータ51のフィン部120は、コンバータ52のフィン部120と同様に、領域R1に位置する部位121(第3部位)と、貫通孔91(第2の貫通孔)を介して領域R2に突出した部位1222(第4部位)とを有する。
【0070】
なお、上記の内容は、インバータ61~63でも同様であるため、ここでは、その説明を繰り返さない。
【0071】
<変形例>
(1)上記においては、無停電電源装置1が、3つのコンバータ51~53と、3つのインバータ61~63とを備える構成を例に挙げて説明した。しかしながら、これに限定されない。たとえば、2つのコンバータ52,53と、2つのインバータ62,63とを備える構成であってもよい。この場合、リアクトルL1は、貫通孔91を介して、コンバータ51およびインバータ61と対向しない。したがって、吸気口21から吸気された空気の一部は、コンバータ51およびインバータ61の各々のフィン部120に当たることなく、直接、リアクトルL1に当たる。
【0072】
(2)無停電電源装置1は、少なくとも1つの電力変換ユニットを有してればよい。無停電電源装置1の仕切り板9には、電力変換ユニットの段数よりも多くの貫通孔が形成されていればよい。1または複数の電力変換ユニットの下方に、少なくとも1つの貫通孔が形成されていればよい。
【0073】
(3)上記においては、各電力変換ユニット3~5が、コンバータとインバータとを有する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、電力変換装置に含まれる電力変換ユニットは、コンバータとインバータとの両方を備えている必要は必ずしもない。たとえば、1つの電力変換ユニットが、コンバータおよびインバータのいずれか一方のみを含んでいてもよい。電力変換ユニット(電力変換装置)が、コンバータおよびインバータの代わりに、入力周波数より低い周波数の交流を得るためのサイクロコンバータ、あるいは、直流チョッパ等を含んでいてもよい。
【0074】
少なくとも、電力変換装置は、電力変換用の半導体モジュールと、当該半導体モジュールを冷却するヒートシンクとを有している構成であればよい。なお、電力変換は、直流から交流への変換、交流から直流への変換、直流から直流への変換、交流から交流への返還を含む。
【0075】
<付記>
〔項目1〕
吸気口が形成された筐体と、
前記筐体の内部空間を、前記吸気口側の第1の領域と、第2の領域とに仕切る仕切り板と、
前記筐体の前記第2の領域側に設置されたファンと、
前記第1の領域に設置された電力変換用の第1の半導体モジュールと、
前記第1の半導体モジュールを冷却する第1のヒートシンクとを備え、
前記仕切り板には、前記第1の領域と前記第2の領域とをつなぐ複数の貫通孔が形成されており、
前記ファンは、前記吸気口から前記第1の領域に空気を吸い込み、かつ、吸い込んだ前記空気を前記複数の貫通孔と前記第2の領域とを介して前記筐体の外部へと排出し、
前記第1のヒートシンクは、
前記第1の半導体モジュールが搭載される第1のベース部と、
前記第1のベース部に対して前記第1の半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、前記吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有する第1のフィン部とを含み、
前記第1のフィン部は、前記第1の領域に位置する第1部位と、前記複数の貫通孔のうちの第1の貫通孔を介して前記第2の領域に突出した第2部位とを有し、
前記第1の貫通孔よりも前記ファンから離れた位置に、前記複数の貫通孔のうちの第2の貫通孔が形成されている、電力変換装置。
【0076】
〔項目2〕
前記第1のベース部は、前記第1の領域および前記第2の領域のうちの前記第1の領域のみに位置する、項目1に記載の電力変換装置。
【0077】
〔項目3〕
前記第1の領域、かつ、前記筐体の高さ方向において前記第1の半導体モジュールと異なる位置に設置された電力変換用の第2の半導体モジュールと、
前記第2の半導体モジュールを冷却する第2のヒートシンクとをさらに備え、
前記第2のヒートシンクは、
前記第2の半導体モジュールが搭載される第2のベース部と、
前記第2のベース部に対して前記第2の半導体モジュールとは反対側に設けられ、かつ、前記吸気口側から視て、各々が隙間を空けて並んだ複数の放熱板を有する第2のフィン部とを含み、
前記第2のフィン部は、前記第1の領域に位置する第3部位と、前記第2の貫通孔または前記複数の貫通孔のうち前記第1の貫通孔よりも前記ファンに近い位置に設けられた第3の貫通孔を介して前記第2の領域に突出した第4部位とを有する、項目1または2に記載の電力変換装置。
【0078】
〔項目4〕
前記電力変換装置は、前記第2の領域に巻線をさらに備え、
前記第2の貫通孔は、前記巻線に対向する位置に形成されている、項目1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【0079】
〔項目5〕
前記第1の領域から前記第2の領域に向かう方向における前記第1のフィン部の前記第2の領域への突出の割合は、10%以下である、項目1から4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
【0080】
〔項目6〕
第1の電力変換ユニットと、第2の電力変換ユニットとを備え、
前記第1の電力変換ユニットは、前記第1の半導体モジュールと、前記第1のヒートシンクとを含み、
前記第2の電力変換ユニットは、前記第2の半導体モジュールと、前記第2のヒートシンクとを含む、項目3に記載の電力変換装置。
【0081】
〔項目7〕
前記第1の電力変換ユニットおよび前記第2の電力変換ユニットの各々は、少なくとも、コンバータおよびインバータのいずれか一方を含む、項目3に記載の電力変換装置。
【0082】
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0083】
1 無停電電源装置、2 筐体、3,4,5 電力変換ユニット、6 制御ユニット、7 ファン、8 コンデンサユニット、9 仕切り板、10 遮断器ユニット、14 電解コンデンサ、20 前面カバー、21 吸気口、51,52,53 コンバータ、50M コンバータモデル、61,62,63 インバータ、91,92,93 貫通孔、100 ヒートシンク、100M,900M ヒートシンクモデル、110 ベース部、120 フィン部、121,122,1221,1222 部位、129 放熱板、200 半導体モジュール、200M 半導体モジュールモデル、201 正極端子、202 中性点端子、203 負極端子、801M,802M 流路モデル、G101,G102,G103,G901,G902,G903 画像、L1,L2,L3 リアクトル、M1,M9 モデル、R1,R2 領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15