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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155022
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】プレス機械
(51)【国際特許分類】
   B21D 5/02 20060101AFI20241024BHJP
   B21D 43/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
B21D5/02 W
B21D43/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069371
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107836
【弁理士】
【氏名又は名称】西 和哉
(72)【発明者】
【氏名】山本 克親
【テーマコード(参考)】
4E063
【Fターム(参考)】
4E063AA01
4E063BA07
4E063GA01
4E063GA04
4E063LA01
(57)【要約】
【課題】簡易な構成でワーク後方部を適切に支持する。
【解決手段】上型7と下型4とで板状のワークWを挟んで加工するプレス機械1であって、水平面上において左右方向R1と直交する方向を前後方向R2とし、下型4上に配置されるワークWの後側の端部Waが突き当てられてワークWを前後方向R2に位置決めするバックゲージ10と、バックゲージ10を支持し、左右方向R1に延在する棒状に設けられて少なくとも前後方向R2に移動可能なガータ20と、下型4上に配置されたワークWのワーク後方部Wbを下方から受けるように前後方向R2に延在する板状に設けられ、前側部分42が前側支持部50に支持されかつ後側部分60がガータ20に載置されるワーク受け40と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向に延在する上型と下型とで板状のワークを挟んで加工するプレス機械であって、
水平面上において左右方向と直交する方向を前後方向とし、
前記下型上に配置される前記ワークの後側の端部が突き当てられて前記ワークを前後方向に位置決めするバックゲージと、
前記バックゲージを支持し、左右方向に延在する棒状に設けられて少なくとも前後方向に移動可能なガータと、
前記下型上に配置された前記ワークのワーク後方部を下方から受けるように前後方向に延在する板状に設けられ、前側部分が前側支持部に支持されかつ後側部分が前記ガータに載置されるワーク受けと、を備える、プレス機械。
【請求項2】
前記ワーク受けの後側部分を載置可能な後側支持部を備え、
前記前側支持部は、前記ワーク受けの前記前側部分を固着しており、
前記前側支持部及び前記後側支持部は、それぞれ昇降可能に設けられ、
前記前側支持部及び前記後側支持部が下降することで前記ワーク受けを下降させる、請求項1に記載のプレス機械。
【請求項3】
前記後側支持部は、前記ガータが前方に移動する際に、前記ワーク受けから離れて前記ガータの移動経路より下方まで退避可能である、請求項2に記載のプレス機械。
【請求項4】
前記ワーク受けの前記前側部分は、前記前側支持部が下降する際に、前記プレス機械の本体フレームの一部に当たることで折れ曲がり可能である、請求項2に記載のプレス機械。
【請求項5】
前記前側支持部は、前記ワーク受けの前記前側部分が折れ曲がった状態から直線状に復帰させる弾性部材を備える、請求項4に記載のプレス機械。
【請求項6】
前記ガータは、前記ワーク受けが外れる位置まで後方に移動可能であり、前記ワーク受けが外れた状態で前記前側支持部及び前記後側支持部を下降させて前記ワーク受けを下降させることで、前記ワーク受けの上方側において前方に移動可能である、請求項2に記載のプレス機械。
【請求項7】
前記ガータは、前記後側支持部が上昇している状態では前方への移動が規制される、請求項2に記載のプレス機械。
【請求項8】
前記ワーク受けは、左右方向に間隔を空けた状態で複数配置される、請求項1に記載のプレス機械。
【請求項9】
前記ガータは、左右方向に延在するガイド部を備え、
前記バックゲージは、前記ガイド部に沿って左右方向に移動可能である、請求項1に記載のプレス機械。
【請求項10】
前記ガータは、昇降可能に設けられ、前記下型に対する前記バックゲージの高さを変更可能である、請求項1に記載のプレス機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレス機械に関する。
【背景技術】
【0002】
プレス機械の一つとして、板状のワークに曲げ加工を施すプレスブレーキ(曲げ加工機)が知られている。プレスブレーキでは、左右方向に延在する上型と下型とでワークを挟むことによりワークを加工する。プレスブレーキでは、下型の後方に配置されたバックゲージにワークを突き当てることで、下型上においてワークを位置決めする。このとき、下型からバックゲージまでの間においてワークの後方部(ワーク後方部)を下方から受けて支持するため、ワーク受けが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6-154881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のプレス機械は、下型からバックゲージまでの間において前後方向に複数のワーク受けが設けられている。これら複数のワーク受けは、それぞれ昇降可能に設けられており、複数のワーク受けを選択的に昇降させることで、バックゲージの配置位置すなわち下型から後方におけるワーク後方部の長さに対応させている。このような複数のワーク受けを用いる構成では、バックゲージに応じて複数のワーク受けを選択的に昇降させるので、制御が複雑となり、制御装置にかかる負担が大きくなる。また、特許文献1のように、前後方向に間隔を空けてワーク受けが配置される構成では、ワーク後方部を断続的に支持することになり、ワークを支持しない部分が生じることからワーク後方部を適切に支持できない場合があるといった問題がある。
【0005】
本発明は、簡易な構成でワーク後方部を適切に支持することが可能なプレス機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るプレス機械は、左右方向に延在する上型と下型とで板状のワークを挟んで加工するプレス機械であって、水平面上において左右方向と直交する方向を前後方向とし、下型上に配置されるワークの後側の端部が突き当てられてワークを前後方向に位置決めするバックゲージと、バックゲージを支持し、左右方向に延在する棒状に設けられて少なくとも前後方向に移動可能なガータと、下型上に配置されたワークのワーク後方部を下方から受けるように前後方向に延在する板状に設けられ、前側部分が前側支持部に支持されかつ後側部分がガータに載置されるワーク受けと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
上記態様に係るプレス機械によれば、前後方向に延在する板状のワーク受けの後側部分がガータに載置された状態となっている。従って、ガータは、ワーク受けを載置した状態で前後方向に移動可能である。その結果、バックゲージを前後方向に移動させる場合、ガータを前後方向に移動させるだけでよく、複数のワーク受けを選択的に昇降させることと比較してバックゲージの配置に関する制御を容易にすることができる。すなわち、簡易な構成でワーク後方部を適切に支持することができる。また、ワーク受けが前後方向に延在して配置されるため、ワーク後方部を安定して支持することができ、ワークの位置決めを適切に行うことができる。
【0008】
また、上記態様に係るプレス機械において、ワーク受けの後側部分を載置可能な後側支持部を備え、前側支持部は、ワーク受けの前側部分を固着しており、前側支持部及び後側支持部は、それぞれ昇降可能に設けられ、前側支持部及び後側支持部が下降することでワーク受けを下降させてもよい。この構成によれば、後側支持部でワーク受けの後側部分を載置するので、ワーク受けが下方に撓むのを防止できる。さらに、前側支持部及び後側支持部を下降させることで、容易にワーク受けを下降できる。また、上記態様に係るプレス機械において、後側支持部は、ガータが前方に移動する際に、ワーク受けから離れてガータの移動経路より下方まで退避可能であってもよい。この構成によれば、後側支持部が下方に退避することでガータと公報支持部が干渉することを防止できる。
【0009】
また、上記態様に係るプレス機械において、ワーク受けの前側部分は、前側支持部が下降する際に、プレス機械の本体フレームの一部に当たることで折れ曲がり可能であってもよい。この構成によれば、ワーク受けの前側の端部を下型の近傍まで配置した場合、ワーク受けを下降する際にワーク受けの前側部分がプレス機械の本体フレームに当たって下降できなくなるが、ワーク受けの前側部分を折れ曲がり可能とすることで、ワーク受けを適切に下降させることができる。また、上記態様に係るプレス機械において、前側支持部は、ワーク受けの前側部分が折れ曲がった状態から直線状に復帰させる弾性部材を備えてもよい。この構成によれば、ワーク受けを上昇させた際に、ワーク受け弾性部材によって前後方向に延びた状態に適切に戻すことができる。
【0010】
また、上記態様に係るプレス機械において、ガータは、ワーク受けが外れる位置まで後方に移動可能であり、ワーク受けが外れた状態で前側支持部及び後側支持部を下降させてワーク受けを下降させることで、ワーク受けの上方側において前方に移動可能であってもよい。この構成によれば、バックゲージを下型の近くに配置する場合など、ワーク受けが不要な場合に前側支持部及び後側支持部を下降させてワーク受けを下降させることで、ガータをワーク受けの上方側において前方に移動させることができる。また、上記態様に係るプレス機械において、ガータは、後側支持部が上昇している状態では前方への移動が規制されてもよい。この構成によれば、ガータが前方に移動する際に後側支持部と干渉することを防止できる。
【0011】
また、上記態様に係るプレス機械において、ワーク受けは、左右方向に間隔を空けた状態で複数配置されてもよい。この構成によれば、複数のワーク受けによって左右方向に広いワークを適切に支持することができる。また、上記態様に係るプレス機械において、ガータは、左右方向に延在するガイド部を備え、バックゲージは、ガイド部に沿って左右方向に移動可能であってもよい。この構成によれば、バックゲージの左右位置を容易に変更できる。また、上記態様に係るプレス機械において、ガータは、昇降可能に設けられ、下型に対するバックゲージの高さを変更可能であってもよい。この構成によれば、ガータを昇降することでバックゲージの高さを容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係るプレス機械の一例を示す正面図である。
図2】実施形態に係るプレス機械の要部を示す斜視図である。
図3】ワーク受けの後側部分をガータに載置した状態を示す側面図である。
図4】ガータが前方に移動した状態を示す斜視図である。
図5】ガータが前方に移動した状態を示す側面図である。
図6】ワーク受けの後側部分をガータ及び後側支持部に載置した状態を示す斜視図である。
図7】ワーク受けの後側部分をガータ及び後側支持部に載置した状態を示す側面図である。
図8】ワーク受けからガータを外した状態を示す側面図である。
図9】ワーク受けが下降した状態を示す斜視図である。
図10】ワーク受けが下降した状態を示す側面図である。
図11】ガータが前方に移動した状態を示す斜視図である。
図12】ガータが前方に移動した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下に説明する内容に限定されない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きく又は強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現しており、実際の製品とは形状、寸法等が異なっている場合がある。以下の各図において、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。このXYZ座標系においては、水平面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面において一方向と表記し、X方向に直交する方向をY方向と表記する。また、XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。なお、左右方向R1はX方向と平行であり、-X側が右側であり、+X側が左側である。また、前後方向R2はY方向と平行であり、-Y側が前側であり、+Y側が後側である。
【0014】
図1は、実施形態に係るプレス機械1の一例を示す正面図(前面図)である。図1では、プレス機械1を前側(-Y側)から見た図を示している。本実施形態では、プレス機械1は、ワークWに曲げ加工(成形加工)を施すことが可能なプレスブレーキ(曲げ加工機)である。プレス機械1は、前面側(-Y側)が作業者の作業スペースとなる。作業者は、プレス機械1の前面側からワークWを所定位置に配置し、後述する上型7と下型4とでワークWを挟み込むことにより、ワークWに対して曲げ加工を行う。プレス機械1は、図1に示すように、本体フレーム2と、ラム3とを備える。
【0015】
本体フレーム2は、テーブル2Aと、側部フレーム2Bと、梁部2Cとを含んで形成され、プレス機械1の外郭を形成する。テーブル2Aは、上面側において下型4を支持する。下型4は、例えば固定側の金型であり、左右方向R1(X方向)に沿って長く形成されている。下型4は、下型ホルダ5を介してテーブル2Aに支持される。下型4は、上面に、ワークWを曲げ加工するためのV字状の凹部4aを有する。この凹部4aは、左右方向R1に沿って連続して形成されている。また、テーブル2Aは、ワークWを+Y方向に突き当てて位置決めするためのバックゲージ10を備える。なお、バックゲージ10の詳細については後述する。
【0016】
側部フレーム2Bは、本体フレーム2の左右方向R1の側部にそれぞれ設けられている。側部フレーム2Bは、昇降装置6を支持する。昇降装置6は、ラム3をZ方向に移動(昇降)させる。昇降装置6は、例えば、電動モータ等を用いたボールねじ機構、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置等が用いられる。ラム3は、側部フレーム2Bに設けられた図示しないガイド部により本体フレーム2に対して昇降可能に支持されている。ラム3は、昇降装置6の一部に吊り下げられた状態で配置されている。ラム3は、昇降装置6を駆動することにより昇降し、テーブル2A上の下型4に対して近接又は離間する。
【0017】
ラム3の下方には、上型7が保持される。上型7は、ラム3に取り付けられた複数の上型ホルダ8を介してラム3に保持される。複数の上型ホルダ8は、左右方向R1に沿って配列されており、ラム3に対して着脱可能である。複数の上型ホルダ8は、隣同士の間隔を任意に設定可能である。複数の上型ホルダ8は、それぞれ上型7を保持可能である。例えば、ワークWの曲げ加工を行う際に、複数の上型ホルダ8には曲げ加工の各工程に応じた上型7が保持される。
【0018】
上型7は、上型ホルダ8で保持された際、下型4の上方に対向しかつ下端が左右方向R1に沿って配置される。また、上型7の下端には、下型4の凹部4aに進入する先端部7aを有する。上型7は、ラム3及び上型ホルダ8と一体となって昇降する。プレス機械1は、ラム3の下降に伴って上型7が下型4に向かって移動し、上型7と下型4とでワークWを挟み込み、上型7が最下点に達するまでの間にワークWに対して曲げ加工を施す。
【0019】
プレス機械1は、制御部9を備える。制御部9は、プレス機械1を統括して制御する。制御部9は、上位の制御装置等から送られる指令、又は作業者等により入力された指令に基づいて、ラム3の昇降動作を制御する。また、制御部9は、バックゲージ10の配置位置の指令に基づいて、後述するガータ20の前後方向R2への移動及び昇降、後述するスライダ30の左右方向R1における位置、並びに後述する前側支持部50及び後側支持部60の昇降動作を制御する。
【0020】
図2は、実施形態に係るプレス機械1の要部を示す斜視図である。図3は、ワーク受け40の後側部分41をガータ20に載置した状態を示す側面図である。図3は、図2に示すプレス機械1の要部を-X側から見た図である。図2及び図3に示すように、プレス機械1は、上記したバックゲージ10と、ガータ20と、スライダ30と、ワーク受け40と、前側支持部50と、後側支持部60と、を備える。
【0021】
バックゲージ10は、下型4上に配置されるワークWの後側の端部Wa(図3参照)が突き当てられてワークWを前後方向R2に位置決めする。バックゲージ10は、左右方向R1に沿って複数設けられる。本実施形態では、バックゲージ10は、左右方向R1に離間した2カ所に設けられている。ただし、バックゲージ10の数は任意である。バックゲージ10は、1カ所又は3カ所以上設けられてもよい。バックゲージ10は、スライダ30を介してガータ20の上面23側に支持される。バックゲージ10は、平面視において、ガータ20よりも前方(-Y側)に突出した状態で配置される。
【0022】
ガータ20は、左右方向R1に延在する棒状に設けられる。ガータ20は、本体フレーム2(図1参照)において、図示しないガイド部により前後方向R2及び上下方向(Z方向)に昇降可能に支持される。ガータ20は、前後駆動部21(図3参照)を駆動することにより前後方向R2に移動する。ガータ20は、前後駆動部21により、左右方向R1に延在した状態を維持したまま前後方向R2に移動する。
【0023】
また、ガータ20は、昇降駆動部22(図3参照)を駆動することにより昇降する。ガータ20は、昇降駆動部22により、左右方向R1に延在した状態を維持したまま昇降する。ガータ20は、上記したように、スライダ30を介してバックゲージ10を支持する。ガータ20は、上面23にガイド部24を備える。ガイド部24は、ガータ20の上面23において左右方向R1に延在して設けられる。
【0024】
スライダ30は、ガータ20の上面23に載置された状態で配置される。スライダ30は、支持部31と突起32とを備える。支持部31は、バックゲージ10が固定される。バックゲージ10は、支持部31に固定されることで、ガータ20より前方側に突出した状態で保持される。突起32は、ガータ20のガイド部24に入り込んだ状態となる。スライダ30は、突起32がガイド部24に案内されることで左右方向R1に移動可能である。すなわち、バックゲージ10は、ガータ20に対して左右方向R1に移動可能となっている。
【0025】
スライダ30は、図示しない駆動部を駆動することにより左右方向R1に移動する。従って、スライダ30を左右方向R1に移動させることで、バックゲージ10を左右方向R1の任意の位置まで移動させることができる。また、ガータ20は、昇降駆動部22により所定の高さに制御される。例えば、ワーク受け40上のワークWの端部Waがバックゲージ10に当たるように、昇降駆動部22によりガータ20の高さ(バックゲージ10の高さ)が制御される。
【0026】
ワーク受け40は、下型4上に配置されたワークWのワーク後方部Wbを下方から受けるように前後方向R2に延在する板状に設けられる。ワーク受け40は、下型4の後方側近傍から後方(+Y方向)に向けて延びるように設けられる。ワーク受け40は、左右方向R1において間隔を空けた状態で複数平行して設けられる。複数のワーク受け40は、同一の形状が用いられるが、この形態に限定されず、複数のワーク受け40のうちの一部について左右方向R1の幅が異なるなど、複数のワーク受け40の形状が互いに異なる形態であってもよい。
【0027】
ワーク受け40は、板状に設けられ、後側部分41と、前側部分42と、ヒンジ部43とを備える。前側部分42は、前側支持部50に支持される。前側部分42のうちヒンジ部43より後方側が前側支持部50に固定される。後側部分41は、ガータ20の上面23に載置される。ヒンジ部43は、後側部分41と前側部分42とを連結する。このヒンジ部43により、前側部分42は、後側部分41に対して水平方向の軸まわりに回転可能となっている。つまり、ワーク受け40は、後側部分41に対して前側部分42が折れ曲がり可能となっている。また、ワーク受け40は、ガータ20が後方(+Y方向)に移動することで、後側部分41をガータ20の上面23から外した状態とすることが可能である。
【0028】
前側支持部50は、本体フレーム2の一部である架台2Dに支持される。前側支持部50は、ワーク受け40の前側部分42の下方に配置される。前側支持部50は、昇降駆動部51と、昇降ロッド52と、受け部53と、弾性部材54とを備える。昇降駆動部51は、昇降ロッド52を昇降させる。昇降駆動部51としては、例えば、空圧又は油圧を用いたシリンダ装置、電動モータ等が用いられる。昇降駆動部51の動作は、制御部9によって制御される。昇降ロッド52は、昇降駆動部51から上方に突出するように設けられる。昇降ロッド52は、昇降駆動部51を駆動することで昇降する。
【0029】
受け部53は、昇降ロッド52の上端に固定される。受け部53は、昇降ロッド52が昇降することで昇降する。受け部53の上昇位置は、例えば、昇降駆動部51に設けられたストッパ等により昇降ロッド52の上昇位置を規定することで設定される。受け部53の下降位置(退避位置)は、ガータ20が前方に移動する際にガータ20と干渉しない位置に設定される。受け部53の上面には、ワーク受け40の前側部分42のうち、ヒンジ部43よりも後方部分が固着されている。従って、受け部53が昇降することにより、ワーク受け40の前側部分42も一体として昇降する。
【0030】
弾性部材54は、受け部53に設けられる。弾性部材54は、前側部分42が水平方向に向くように弾性力を付与している。従って、前側部分42は、ヒンジ部43を中心として上方に折れ曲がる場合、弾性部材54の弾性力に抗して折れ曲がることになる。また、前側部分42が折れ曲がった状態から前側部分42を解放すると、前側部分42は、弾性部材54によって水平方向に向いた状態に復帰する。つまり、弾性部材54は、折れ曲がった状態のワーク受け40を直線状に復帰させる。弾性部材54としては、例えば、コイルスプリング等が用いられる。
【0031】
後側支持部60は、前側支持部50と同様に、本体フレーム2の一部である架台2Dに支持される。後側支持部60は、ワーク受け40の後側部分41の下方に配置される。従って、前側支持部50と後側支持部60とは、テーブル2Aの後方側において、前後方向R2に並んで配置される。後側支持部60は、昇降駆動部61と、昇降ロッド62と、受け部63とを備える。昇降駆動部61は、昇降ロッド62を昇降させる。昇降駆動部61としては、例えば、空圧又は油圧を用いたシリンダ装置、電動モータ等が用いられる。昇降駆動部61の動作は、制御部9によって制御される。昇降ロッド62は、昇降駆動部61から上方に突出するように設けられる。昇降ロッド62は、昇降駆動部61を駆動することで昇降する。
【0032】
受け部63は、昇降ロッド62の上端に固定される。受け部63は、昇降ロッド52が昇降することで昇降する。受け部63の上昇位置は、例えば、昇降駆動部61に設けられたストッパ等により昇降ロッド62の上昇位置を規定することで設定される。受け部63の下降位置(退避位置)は、ガータ20が前方に移動する際にガータ20と干渉しない位置に設定される。受け部63の上面は、ワーク受け40の後側部分41を載置可能である。従って、ワーク受け40の後側部分41がガータ20に載置された状態では、受け部63は、後側部分41から離れて下降することになる。すなわち、受け部63は、ワーク受け40から離れて、ガータ20の前後方向R2における移動経路より下方まで退避可能である。
【0033】
また、ガータ20が後方に移動してワーク受け40から外れた状態では、ワーク受け40は、前側支持部50と後側支持部60との双方に支持された状態となる。この状態で、前側支持部50の昇降駆動部51、及び後側支持部60の昇降駆動部61を駆動して、受け部53及び受け部63を昇降させることにより、ワーク受け40は、受け部53及び受け部63とともに昇降する。つまり、受け部53及び受け部63を下降させることにより、ワーク受け40を下降させることができる。このとき、受け部53及び受け部63は、ガータ20の前後方向R2への移動と干渉しない位置まで下降しており、ワーク受け40もガータ20の前後方向R2への移動経路から退避した状態となる。
【0034】
ワーク受け40(受け部53及び受け部63)が下降した状態で、ガータ20は、前後駆動部21によりワーク受け40の上方側において前方に移動可能である。この場合、下型4上に配置されたワークWは、ワーク受け40とは非接触となる。本実施形態のプレス機械1は、ワーク受け40を用いてワークWを下側から受けつつバックゲージ10を用いる形態と、ワーク受け40を用いずにバックゲージ10を用いる形態とで用いることができる。
【0035】
なお、制御部9は、後側支持部60が上昇している状態では、ガータ20の前方への移動を規制してもよい。制御部9は、例えば、後側支持部60から受け部63が退避位置にあることを示す信号を受け取らない限り、ガータ20を前方に移動させないように前後駆動部21を制御してもよい。この構成により、ガータ20が前方へ移動した場合に後側支持部60と干渉することを防止できる。
【0036】
続いて、本実施形態に係るプレス機械1の動作について説明する。先ず、ワーク後方部Wbが長い場合について説明する。なお、本明細書において、ワーク後方部Wbは、ワークWを下型4上に配置した際に、下型4から後方の端部Waまでの部分を指す意味で用いている。また、ワーク前方部Wcは、ワークWを下型4上に配置した際に、下型4から前方の部分を指す意味で用いている。図2及び図3に示すように、ワーク後方部Wbが長い場合、バックゲージ10は、下型4から+Y側に大きく離れて配置される。
【0037】
制御部9は、ガータ20をワーク受け40から外した位置で、ワークWの端部Waが2つのバックゲージ10に当たるように、スライダ30を左右方向R1に移動させる。スライダ30(バックゲージ10)の左右方向R1における位置は、スライダ30がワーク受け40と干渉しない位置に設定される。このとき、ワーク受け40は、前側支持部50及び後側支持部60の双方により支持されている。続いて、制御部9は、前後駆動部21及び昇降駆動部22を駆動してガータ20を移動及び昇降させて、ガータ20をワーク受け40の後側部分41の下方に配置させる。この状態では、バックゲージ10は、ワーク受け40よりも上方に突出した状態となる。
【0038】
なお、スライダ30を左右方向R1に移動させる場合、ガータ20をワーク受け40から外した位置において、昇降駆動部22によりガータ20を上昇させてもよい。つまり、ガータ20をワーク受け40から外した位置であっても、スライダ30が左右方向R1に移動した際に、スライダ30の一部がワーク受け40の後側部分41と干渉する場合がある。そのため、ガータ20をワーク受け40から外した位置において、さらにガータ20を上昇させ、スライダ30が左右方向R1に移動した際に、スライダ30がワーク受け40と干渉するのを回避させてもよい。
【0039】
複数のワーク受け40のそれぞれは、上昇した受け部53により前側部分42が下型4の後方近傍に配置され、後側部分41がガータ20に載置された状態となっている。ワーク受け40の上面の高さは、下型4の上端の凹部4aと同一又はほぼ同一の高さに設定される。なお、後側支持部60は、受け部63を下降させてもよいし、受け部63を上昇させてワーク受け40を支持してもよい。後側支持部60の受け部63でワーク受け40を支持することで、ワーク受け40が下方に撓むことを防止できる(ワーク受け40の剛性を高めることができる)。また、スライダ30(バックゲージ10)は、左右方向R1において、複数のワーク受け40の間に配置された状態となっている。
【0040】
作業者等は、ワーク前方部Wcを持って下型4上にワークWを置いて後方に差し込み、ワークWの端部Waをバックゲージ10に突き当てる。このとき、ワーク後方部Wbは、ワーク受け40上を滑りながら後方に移動する。その結果、ワーク後方部Wbが下方に撓むのを防止し、ワークWの端部Waを容易かつ正確にバックゲージ10に突き当てることができる。この状態を保持したまま、作業者等は、制御部9に対して曲げ加工を実行させる。制御部9は、昇降装置6(図1参照)を駆動してラム3(図1参照)を下降させる。ワークWは、下型4と上型7とで挟み込まれることにより曲げ加工が施される。なお、ワーク後方部Wbがワーク受け40で支持されているので、ワークWの曲げ加工を適切に行うことができる。
【0041】
次に、ワーク後方部Wbが中程度の場合について説明する。ワーク後方部Wbが中程度とは、図3に示すワーク後方部Wbよりは短いが、下型4から後方の端部Waまでの部分が比較的長い場合を示している。図4は、ガータ20が前方に移動した状態を示す斜視図である。図5は、ガータ20が前方に移動した状態を示す側面図である。なお、図4及び図5において、上記した実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。また、図5以降において、制御部9、前後駆動部21、及び昇降駆動部22の記載を省略している。図4及び図5に示すように、ガータ20は、前後方向R2において前方に移動し、バックゲージ10のワークWの端部Waに対応した位置に配置させる。
【0042】
制御部9は、曲げ加工するワークWの情報を取得して、ワーク後方部Wbの長さを把握している。制御部9は、先ず、後側支持部60に対して昇降駆動部61を駆動し、受け部63を下降させてガータ20の移動経路から退避させる。制御部9は、前側支持部50に対しては、受け部53が上昇した位置を維持させる。その結果、ワーク受け40は、図3に示す高さにおいて前後方向R2に延びる直線状に維持される。
【0043】
続いて、制御部9は、前後駆動部21(図3参照)を駆動してガータ20を前方に向けて移動させ、ワーク後方部Wbの長さに対応するようにバックゲージ10を配置させる。この場合、ワーク受け40の後側部分41は、ガータ20の上面23に載置されたままとなり、後側部分41の下面に対してガータ20の上面23が摺動することになる。なお、後側部分41の下面、及びガータ20の上面23の一方又は双方に摩擦係数が低い表面処理又は膜等が設けられてもよい。この構成により、ガータ20の動作をスムーズにすることができ、さらに発塵等を防止できる。
【0044】
作業者等は、上記と同様に、ワーク前方部Wcを持って下型4上にワークWを置いて後方に差し込み、ワークWの端部Waをバックゲージ10に突き当てる。また、ワークWを配置した後に下型4と上型7とでワークWを挟み込むことにより曲げ加工を施す点も上記と同様であるため説明を省略する。図4及び図5に示す形態であっても、ワークWを下型4上に配置する際に、ワーク後方部Wbがワーク受け40に支持されるので、ワーク後方部Wbが下方に撓むのを防止し、ワークWの端部Waを容易かつ正確にバックゲージ10に突き当てることができる。また、ワーク後方部Wbがワーク受け40で支持されているので、ワークWの曲げ加工を適切に行うことができる。
【0045】
次に、ワーク後方部Wbが短い場合について説明する。ワーク後方部Wbが短いとは、図5に示すワーク後方部Wbよりさらに短い場合を示している。図6から図12では、図4及び図5に示す状態からワーク後方部Wbが短い場合のプレス機械1の動作について説明している。なお、図6から図12において、上記した実施形態と同様の部材については同一の符号を付してその説明を省略又は簡略化する。図6は、ワーク受け40の後側部分41をガータ20及び後側支持部60に載置した状態を示す斜視図である。図7は、ワーク受け40の後側部分41をガータ20及び後側支持部60に載置した状態を示す側面図である。
【0046】
先ず、図6及び図7に示すように、ガータ20は、前後方向R2において後方に移動する。ガータ20の移動後、後側支持部60の受け部63でワーク受け40の後側部分41支持する。制御部9は、前後駆動部21(図3参照)を駆動して、ガータ20を後側支持部60より後方となるまで移動させる。続いて、制御部9は、後側支持部60の昇降駆動部61を駆動し、受け部63を上昇させてワーク受け40の後側部分41に当接させる。その結果、ワーク受け40の後側部分41は、ガータ20の上面23に載置され、かつ受け部63に載置された状態となる。
【0047】
続いて、制御部9は、ガータ20をさらに後方に移動させる。図8は、ワーク受け40からガータ20を外した状態を示す側面図である。図8に示すように、制御部9は、前後駆動部21を駆動して、ガータ20をワーク受け40から外れる位置まで後方に移動させる。その結果、ガータ20とワーク受け40との間には、隙間Dが形成される。隙間Dの大きさは任意に設定可能である。また、ワーク受け40の後側部分41は、ガータ20が外れたことから後側支持部60の受け部63に載置された状態となる。
【0048】
続いて、制御部9は、前側支持部50及び後側支持部60によってワーク受け40を下降させる。図9は、ワーク受け40が下降した状態を示す斜視図である。図10は、ワーク受け40が下降した状態を示す側面図である。図9及び図10に示すように、制御部9は、前側支持部50の昇降駆動部51、及び後側支持部60の昇降駆動部61を駆動して、受け部53及び受け部63を下降させる。制御部9は、例えば、昇降駆動部51及び昇降駆動部61を同期して駆動し、受け部53及び受け部63が同時又はほぼ同時に下降するように制御する。
【0049】
受け部53及び受け部63が下降することにより、ワーク受け40は、前後方向R2に直線状に延びた状態で下降する。このとき、ガータ20とワーク受け40との間には上記したように予め隙間Dが形成されているので、ワーク受け40の下降に伴ってガータ20とワーク受け40とが干渉しないようにしている。ワーク受け40が下降する際、ワーク受け40の前側部分42は、テーブル2Aの上面後方側の角部2A1に当たってヒンジ部43を中心として徐々に上方に回転する。つまり、前側部分42は、プレス機械1の本体フレーム2の一部である角部2A1に当たって折れ曲がった状態となる。前側部分42の回転は、受け部53内に備える弾性部材54の弾性力に抗した状態となっている。
【0050】
受け部53及び受け部63が退避位置まで下降した場合、ワーク受け40は、ガータ20の前後方向R2における移動経路から下方に退避した状態となる。なお、ワーク受け40の前側部分42は、本体フレーム2の一部であるテーブル2A(角部2A1)に当たったままとなり、折れ曲がった状態が維持されている。
【0051】
続いて、制御部9は、前後駆動部21(図3参照)を駆動してガータ20を前方に向けて移動させ、ワーク後方部Wbの長さに対応するようにバックゲージ10を配置させる。図11は、ガータ20が前方に移動した状態を示す斜視図である。図12は、ガータ20が前方に移動した状態を示す斜視図である。ガータ20は、ワーク受け40から離間した上方において前方に移動する。つまり、ガータ20は、ワーク受け40と非接触で前後方向R2における前方に移動する。
【0052】
作業者等は、上記と同様に、ワーク前方部Wcを持って下型4上にワークWを置いて後方に差し込み、ワークWの端部Waをバックゲージ10に突き当てる。また、ワークWを配置した後に下型4と上型7とでワークWを挟み込むことにより曲げ加工を施す点も上記と同様であるため説明を省略する。図11及び図12に示す形態では、ワークWを下型4上に配置する際に、ワーク後方部Wbがワーク受け40に支持されない。ただし、ワーク後方部Wbが短いので、ワーク後方部Wbが下方に撓む量も極めて小さく、ワークWの端部Waをバックゲージ10に突き当てることは容易である。また、ワーク後方部Wbが短いので、ワーク後方部Wbがワーク受け40で支持されていなくても、ワークWの曲げ加工を適切に行うことができる。
【0053】
図11及び図12に示す形態からワーク受け40を上方させる場合について説明する。先ず、制御部9は、前後駆動部21を駆動してガータ20をワーク受け40から外れた位置まで後方に移動させる(図8参照)。続いて、制御部9は、前側支持部50の昇降駆動部51、及び後側支持部60の昇降駆動部61を駆動して、受け部53及び受け部63を上昇させる。制御部9は、例えば、昇降駆動部51及び昇降駆動部61を同期して駆動し、受け部53及び受け部63が同時又はほぼ同時に上昇するように制御する。
【0054】
受け部53及び受け部63が上昇することにより、ワーク受け40は上昇する。ワーク受け40の前側部分42は、テーブル2Aの角部2A1を超える前から弾性部材54の弾性力によって徐々に下方に向けて回転し、角部2A1を超えたタイミングで前後方向R2に延びた状態に戻る。すなわち、ワーク受け40は、例えば図8に示す状態まで上昇した場合、前側部分42が後側部分41に対して折れ曲がった状態から、前後方向R2に延びる直線状に復帰する。弾性部材54を用いるといった簡単な構成で、折れ曲がったワーク受け40を直線状に容易に復帰させることができる。
【0055】
このように、本実施形態のプレス機械1によれば、前後方向R2に延在するワーク受け40の後側部分41がガータ20に載置された状態となっている。従って、ガータ20は、ワーク受け40を載置した状態で前後方向R2に移動可能である。その結果、バックゲージ10を前後方向R2に移動させる場合、ガータ20を前後方向R2に移動させるだけでよく、バックゲージ10の配置に関する制御を容易にすることができる。すなわち、簡易な構成でワーク後方部Wbを適切に支持することができる。また、ワーク受け40が前後方向R2に延在して配置されるため、ワーク後方部Wbを安定して支持することができ、ワークWの位置決めを適切に行うことができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態に限定されない。上記した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者において明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。上記した実施形態で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上記した実施形態で説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、実施形態において示した各動作の実行順序は、前の動作の結果を後の動作で用いない限り、任意の順序で実現可能である。また、上記した実施形態における動作に関して、便宜上「先ず」、「次に」、「続いて」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須ではない。
【符号の説明】
【0057】
R1・・・左右方向
R2・・・前後方向
W・・・ワーク
Wa・・・端部
Wb・・・ワーク後方部
Wc・・・ワーク前方部
1・・・プレス機械
2・・・本体フレーム
4・・・下型
7・・・上型
10・・・バックゲージ
20・・・ガータ
24・・・ガイド部
40・・・ワーク受け
41・・・後側部分
42・・・前側部分
50・・・前側支持部
54・・・弾性部材
60・・・後側支持部
図1
図2
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