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特開2024-155053視聴制御装置、サーバ、視聴制御方法、サーバ制御方法、視聴制御プログラム、およびサーバ制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155053
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】視聴制御装置、サーバ、視聴制御方法、サーバ制御方法、視聴制御プログラム、およびサーバ制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/6332 20110101AFI20241024BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20241024BHJP
【FI】
H04N21/6332
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069437
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 崇浩
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164SC11P
5C164SC31S
5C164TB22P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】他の視聴装置におけるコンテンツの視聴状態を参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える。
【解決手段】視聴制御装置(1)は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報を取得する取得部(121)と、取得部(121)が取得した視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替え部(122)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替え部と、
を備える、視聴制御装置。
【請求項2】
前記取得部は、外部サーバから前記コンテンツの視聴情報を取得する
請求項1に記載の視聴制御装置。
【請求項3】
前記切り替え部は、対象の視聴装置が属するクラスタ内の他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える
請求項1に記載の視聴制御装置。
【請求項4】
前記切り替え部は、外部に接続している前記対象の視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する
請求項1から3のいずれか1項に記載の視聴制御装置。
【請求項5】
前記他の複数の視聴制御装置における前記コンテンツの視聴情報を管理する管理部を備え、
前記取得部は、当該管理部を介して前記コンテンツの視聴情報を取得する
請求項1から3のいずれか1項に記載の視聴制御装置。
【請求項6】
複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替え部と、
を備える、サーバ。
【請求項7】
前記切り替え部は、前記視聴装置が属するクラスタ毎に、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する
請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、
を含む、視聴制御方法。
【請求項9】
複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、
を含む、サーバ制御方法。
【請求項10】
コンピュータに、
一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、
を実行させる、視聴制御プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、
複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、
を実行させる、サーバ制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視聴制御装置、サーバ、視聴制御方法、サーバ制御方法、視聴制御プログラム、およびサーバ制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送局側で例えば青少年等による視聴が適切ではないコンテンツを指定し、テレビ側で当該コンテンツにモザイク処理をかける技術が、従来技術として知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07-336658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような従来技術は、青少年による視聴が適切ではないコンテンツに対し、放送局側が当該コンテンツを指定していない場合、視聴者がテレビ側で明示的にコンテンツ切替え等の操作をするまでは当該コンテンツが視聴できてしまう、という問題がある。
【0005】
本発明の一態様は、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る視聴制御装置は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替え部と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係るサーバは、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替え部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る視聴制御方法は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るサーバ制御方法は、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、を含む。
【0010】
本発明の一態様に係る視聴制御プログラムは、コンピュータに、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、を実行させる。
【0011】
本発明の一態様に係るサーバ制御プログラムは、コンピュータに、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1に係る視聴制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態1に係る視聴制御方法の流れを示すフロー図である。
図3】本発明の実施形態1に係るサーバ制御方法の流れを示すフロー図である。
図4】本発明の実施形態1に係るクラスタ構成の例を示す図である。
図5】本発明の実施形態1に係る装置の関係の例を示す図である。
図6】本発明の実施形態1に係る視聴中のデータベース更新の例を示す図である。
図7】本発明の実施形態1に係るデータベースの差分算出方法の例を示す図である。
図8】本発明の実施形態2に係る視聴制御装置の構成を示すブロック図である。
図9】本発明の実施形態2に係る視聴制御方法の流れを示すフロー図である。
図10】本発明の実施形態2に係るクラスタ構成の例を示す図である。
図11】本発明の実施形態2に係る装置の関係の例を示す図である。
図12】本発明の実施形態3に係る視聴制御装置の構成を示すブロック図である。
図13】本発明の実施形態3に係る視聴制御方法の流れを示すフロー図である。
図14】本発明の実施形態3に係る装置の関係の例を示す図である。
図15】本発明の実施形態4に係るサーバの構成を示すブロック図である。
図16】本発明の実施形態4に係る視聴制御方法の流れを示すフロー図である。
図17】本発明の実施形態4に係るサーバ制御方法の流れを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本実施形態は、後述する実施形態の基本となる形態である。
【0015】
(視聴制御装置1の構成)
本実施形態に係る視聴制御装置1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る視聴制御装置1の構成を示すブロック図である。視聴制御装置1は、入力部11、制御部12、記憶部13、出力部14を備える。
【0016】
視聴制御装置1は、視聴情報VIを参照して、視聴装置におけるコンテンツを非表示に切り替える装置である。視聴情報VIは、コンテンツの視聴に係る情報である。視聴装置は、コンテンツの視聴に供される装置である。視聴装置は、例えば受信機であってもよい。視聴装置の具体例としてはテレビが挙げられる。また、例えば、視聴装置は、視聴制御装置1を備えていてもよい。視聴情報VIには、他の1又は複数の視聴装置において、各コンテンツが、視聴状態または非視聴状態に遷移した度合いを示す情報が含まれている。例えば、視聴情報VIには、機器ID、および、視聴中の放送局などのコンテンツを特定できる情報が含まれていてもよい。
【0017】
(入力部11)
入力部11は、制御部12が参照する各種のデータを取得するインタフェースである。例えば、入力部11は、制御部12が参照する、コンテンツ、および視聴情報VIを取得する。入力部11はキーボード、マウス、及びタッチパッド等の各種の入力デバイスの少なくとも何れかを備える構成としてもよい。また、そのような入力デバイスと視聴制御装置1とを接続するための有線又は無線のインタフェースであってもよい。
【0018】
(制御部12)
制御部12は、視聴制御装置1の各部を統括して制御する。制御部12は、取得部121、切り替え部122を備える。
【0019】
(取得部121)
取得部121は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIを取得する。例えば、取得部121は、放送、またはインターネット等の手段を介して、一斉配信されたコンテンツを取得してもよい。
【0020】
また、例えば、取得部121は、複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIとして、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを取得してもよい。視聴装置においてコンテンツが非視聴状態に遷移する場合としては、例えば、視聴装置の電源を切った場合、または、他放送局を選局した場合が挙げられる。また、複数の視聴装置において、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いとは、例えば、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した割合であってもよい。
【0021】
また、取得部121は、外部サーバからコンテンツの視聴情報VIを取得してもよい。
【0022】
(切り替え部122)
切り替え部122は、取得部121が取得した視聴情報VIが示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える。例えば、切り替え部122は、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した割合が所定の閾値を超えた場合に、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替えてもよい。また、当該コンテンツを非表示に切り替える際、例えば、当該視聴装置のユーザインタフェースで、非視聴状態へ遷移することをユーザへ通知してもよい。
【0023】
また、切り替え部122は、対象の視聴装置が属するクラスタ内の他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替えてもよい。クラスタとは、複数の視聴装置をクラスタリングしたもので、外部サーバにおいて、管理する複数の視聴装置の各々が、複数のクラスタの何れに属するかを管理している。例えば、各視聴装置において非視聴としたいコンテンツのジャンルを登録し、ジャンルが近い視聴装置同士をクラスタリングする方法により、クラスタを作成してもよい。
【0024】
(記憶部13)
記憶部13は、制御部12が参照する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部13は、クラスタ情報Cおよび視聴情報VIを記憶する。クラスタ情報Cとは、対象の視聴装置が属するクラスタを示す情報である。クラスタ情報Cは、例えば、外部サーバから取得される。
【0025】
(出力部14)
出力部14は、制御部12が参照する各種のデータを出力するインタフェースである。例えば、出力部14は、取得部121が取得したコンテンツ、および、対象の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIを出力する。
【0026】
(視聴制御方法S1の流れ)
視聴制御装置1が実行する視聴制御方法S1の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る視聴制御方法S1の流れを示すフロー図である。
【0027】
(ステップS11)
ステップS11において、制御部12は、取得部121がサーバから取得したクラスタ情報Cを登録する。本実施形態に係るクラスタ構成の例については、図4の説明として後述する。
【0028】
(ステップS12)
ステップS12において、取得部121は、サーバへ、対象の視聴装置における視聴中のコンテンツなどの視聴情報VIを送信する。また、ステップS12において、取得部121は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIを取得する。外部サーバおよび視聴装置の関係の例については、図5の説明として後述する。
【0029】
(ステップS13)
ステップS13において、取得部121は、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けたかを判定する。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けた場合(ステップS13:YES)、処理はステップS14へ進む。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けていない場合(ステップS13:NO)、処理はステップS15へ進む。
【0030】
(ステップS14)
ステップS14において、取得部121は、サーバへ、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移したことを送信する。その後、処理はステップS18へ進む。
【0031】
(ステップS15)
ステップS15において、取得部121は、視聴情報VIが示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを取得する。一例として、図2のステップS15では、取得部121は、視聴中コンテンツの単位時間当たりに非視聴状態に遷移した受信機、すなわち視聴装置の割合を取得する。
【0032】
(ステップS16)
ステップS16において、切り替え部122は、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態へ遷移する対象か否かを判断する。一例として、図2のステップS16では、切り替え部122は、ステップS15において非視聴状態に遷移した受信機の割合が所定の閾値を超えたかを判定する。所定の閾値は、例えば対象の視聴装置で設定してもよい。閾値を超えた場合(ステップS16:YES)、処理はステップS17へ進む。閾値を超えない場合(ステップS16:NO)、処理はステップS12へ進む。
【0033】
(ステップS17)
ステップS17において、切り替え部122は、受信機のユーザインタフェース等で、非視聴状態への遷移をユーザへ通知する。
【0034】
(ステップS18)
ステップS18において、切り替え部122は、対象の視聴装置における当該コンテンツを非視聴状態へ遷移、すなわち非表示に切り替える。
【0035】
(サーバ制御方法S2の流れ)
視聴制御装置1と接続する外部のサーバ制御方法S2の流れについて、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るサーバ制御方法S2の流れを示すフロー図である。
【0036】
当該外部のサーバの構成は本実施形態を限定するものではないが、一例として、図15を参照して説明するサーバ4と同様の構成であってもよい。ただし、本実施形態に係るサーバは、図15を参照して説明するサーバ4から「指示部4221」を削除して得られる構成であってもよい。
【0037】
(ステップS21)
ステップS21において、サーバは、時刻tにおける、複数の受信機、すなわち視聴装置のクラスタと、一斉配信された視聴中コンテンツ等を含む視聴情報VIと、を取得する。
【0038】
(ステップS22)
ステップS22において、サーバは、全クラスタ×全コンテンツの視聴中の受信機等の数をデータベース上で更新する。視聴中のデータベース更新の例については、図6の説明として後述する。
【0039】
(ステップS23)
ステップS23において、サーバは、全クラスタ×全コンテンツに対し、時刻t-1から時刻tの間で非視聴状態に遷移した受信機の増加数を算出する。算出方法については、図7の説明として後述する。
【0040】
(ステップS24)
ステップS24において、サーバは、ネットワーク上の各受信機等に対し、その受信機等が視聴中のコンテンツに対する、所属するクラスタにおける非視聴状態への遷移数を送信する。その後、処理は時刻t+1におけるステップS21へ進む。
【0041】
(実施形態1に係るクラスタ構成の例)
図4は、本実施形態に係るクラスタ構成の例を示す図である。図4の例では、視聴者に未就学児が含まれるクラスタ(視聴者として未就学児を想定していないクラスタ)、および、暴力描写を含むコンテンツが不適切コンテンツに該当するクラスタが、それぞれ示されている。図4の場合、対象の視聴装置である受信機について、今回登録されているのは、視聴者に未就学児が含まれるクラスタである。また、図4の場合、その他の視聴装置は別ユーザ機器として示されている。
【0042】
(実施形態1に係る装置の関係)
図5は、本実施形態に係る装置の関係の例を示す図である。図5の例では、視聴中の放送局プログラム等の視聴情報VIが、視聴装置である受信機および別ユーザ機器から、外部サーバへ出力されている。このとき、視聴情報VIは外部サーバ内のデータベースに取得される。
【0043】
(視聴中のデータベース更新)
図6は、視聴中のデータベース更新の例を示す図である。図6の例では、データベースの内容として、全クラスタ×全コンテンツの視聴中の視聴装置の数が、各時刻における表として示されている。図6の表において、一番左の列は、各視聴装置が属するクラスタについて、視聴者として未就学児を想定していないクラスタは小学生未満NG、暴力描写を含むコンテンツが不適切コンテンツに該当するクラスタは暴力NG、災害描写を含むコンテンツが不適切コンテンツに該当するクラスタは災害NG、・・・と設定している。また、図6の表において、一番上の行は、コンテンツを特定する情報として視聴中の放送局を、地D1ch、地D2ch、地D3ch、・・・と設定している。
【0044】
例えば、図6の場合、時間=t-1から時間=tの間で、サーバが各々の受信機、すなわち視聴装置から、視聴情報VIを取得し、データベースを更新している。図6の場合、地D1chの暴力NGクラスタにおいて、時間=t-1における視聴装置の数は500であるところ、時間=tにおいては100に更新されている。
【0045】
(データベースの差分算出)
図7は、図6に係るデータベースの差分算出方法の例を示す図である。例えば、図7では、時間=t-1時点の視聴装置の数と、時間=t時点の視聴装置の数の差分から、時間=tにおける非視聴状態への遷移数を算出している。図7の場合、地D1chの暴力NGクラスタの遷移数のみが400で、その他の遷移数は0となっている。算出した差分は、当該コンテンツに対する非視聴状態への遷移数として、各視聴装置へ送信される。
【0046】
(視聴制御装置1および視聴制御方法S1の効果)
以上のように、本実施形態に係る視聴制御装置1および視聴制御方法S1によれば、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0047】
〔実施形態2〕
以下、本発明の実施形態2について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0048】
(視聴制御装置2の構成)
本実施形態に係る視聴制御装置2の構成を説明する。図8は、本実施形態に係る視聴制御装置2の構成を示すブロック図である。視聴制御装置2は、入力部21、制御部22、記憶部23、出力部24を備える。
【0049】
視聴制御装置2は、視聴装置に外部から接続した外部制御機器として、視聴情報VIを参照して、当該視聴装置におけるコンテンツを非表示に切り替える装置である。視聴制御装置2の例としては、スマートスピーカ、ホームエネルギーマネジメントシステム、スマートフォンが挙げられる。視聴制御装置2と視聴装置とは、有線または無線の手段で接続してもよい。また、例えば、スマートフォンにおいては、視聴制御装置2の機能を備えたアプリを介して、接続している視聴装置を制御してもよい。
【0050】
入力部21、記憶部23、出力部24は、実施形態1で説明した入力部11、記憶部13、出力部14と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0051】
(制御部22)
制御部22は、視聴制御装置2の各部を統括して制御する。制御部22は、取得部221、切り替え部222を備える。取得部221は、実施形態1で説明した取得部121と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0052】
(切り替え部222)
切り替え部222は、実施形態1における切り替え部122と同様の機能に加え、指示部2221を備える。
【0053】
(指示部2221)
指示部2221は、外部に接続している視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する。
【0054】
(視聴制御方法S3の流れ)
視聴制御装置2が実行する視聴制御方法S3の流れについて、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る視聴制御方法S3の流れを示すフロー図である。
【0055】
(ステップS31)
ステップS31において、取得部221は、サーバから取得したクラスタ情報Cを登録する。本実施形態に係るクラスタ構成の例については、図10の説明として後述する。
【0056】
(ステップS32)
ステップS32において、取得部221は、外部に接続された対象の受信機、すなわち視聴装置の視聴中コンテンツを取得する。
【0057】
(ステップS33)
ステップS33において、取得部221は、サーバへ、対象の視聴装置における視聴中のコンテンツなどの視聴情報VIを送信する。また、このとき、取得部221は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIを取得する。外部サーバ、視聴制御装置2、および視聴装置の関係の例については、図11の説明として後述する。
【0058】
(ステップS34)
ステップS34において、取得部221は、受信機、すなわち視聴装置が、ユーザ操作で非視聴状態へ遷移したかを判定する。非視聴状態へ遷移した場合(ステップS34:YES)、処理はステップS35へ進む。非視聴状態へ遷移しない場合(ステップS34:NO)、処理はステップS36へ進む。
【0059】
(ステップS35)
ステップS35において、取得部221は、サーバへ、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移したことを送信する。
【0060】
(ステップS36)
ステップS36において、取得部221は、視聴情報VIが示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを取得する。一例として、図9のステップS36では、取得部221は、視聴中コンテンツの単位時間当たりに非視聴状態に遷移した受信機、すなわち視聴装置の割合を取得する。
【0061】
(ステップS37)
ステップS37において、切り替え部222は、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態へ遷移する対象か否かを判断する。一例として、図9のステップS37では、切り替え部222は、ステップS36において非視聴状態に遷移した受信機の割合が所定の閾値を超えたかを判定する。所定の閾値は、例えば対象の視聴装置で設定してもよい。閾値を超えた場合(ステップS37:YES)、処理はステップS38へ進む。閾値を超えない場合(ステップS37:NO)、処理はステップS33へ進む。
【0062】
(ステップS38)
ステップS38において、切り替え部222は、外部制御機器のユーザインタフェースなどで、非視聴状態への遷移をユーザへ通知する。
【0063】
(ステップS39)
ステップS39において、切り替え部222は、外部に接続している視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を、例えばリモコン制御で送信し、受信機を非視聴状態へ遷移させる。
【0064】
(実施形態2に係るクラスタ構成の例)
図10は、本実施形態に係るクラスタ構成の例を示す図である。図10の例では、視聴者に未就学児が含まれるクラスタ(視聴者として未就学児を想定していないクラスタ)、および、暴力描写を含むコンテンツが不適切コンテンツに該当するクラスタが、それぞれ示されている。図10の場合、対象の視聴装置に接続された外部制御機器、すなわち視聴制御装置2について、今回登録されているのは、視聴者に未就学児が含まれるクラスタである。また、図10の場合、その他の視聴装置は別ユーザ機器として示されている。
【0065】
(実施形態2に係る装置の関係)
図11は、本実施形態に係る装置の関係の例を示す図である。図11の例では、視聴中の放送局プログラム等の視聴情報VIが、視聴装置である受信機から、外部制御機器、すなわち視聴制御装置2を介して、外部サーバへ出力されている。このとき、視聴情報VIは外部サーバ内のデータベースに取得される。
【0066】
(視聴制御装置2および視聴制御方法S3の効果)
以上のように、本実施形態に係る視聴制御装置2および視聴制御方法S3によれば、視聴制御装置2を視聴装置と接続することにより、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0067】
〔実施形態3〕
以下、本発明の実施形態3について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0068】
(視聴制御装置3の構成)
本実施形態に係る視聴制御装置3の構成を説明する。図12は、本実施形態に係る視聴制御装置3の構成を示すブロック図である。視聴制御装置3は、入力部31、管理部32、制御部33、記憶部34、出力部35を備える。
【0069】
視聴制御装置3は、視聴制御装置3内の構成で視聴情報VIを管理するとともに、当該構成を介して視聴情報VIを参照して、視聴装置におけるコンテンツを非表示に切り替える装置である。
【0070】
入力部31、出力部35は、実施形態1で説明した入力部11、出力部14と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0071】
(管理部32)
管理部32は、他の複数の視聴制御装置におけるコンテンツの視聴情報VIを管理する。例えば、管理部32は、視聴情報VIを管理するデータベースを備えてもよい。また、例えば、管理部32は、ネットワークで接続された他の複数の視聴制御装置とともに、視聴情報VIを分散型台帳の形態で管理してもよい。また、例えば、管理部32が備えるデータベースは、実施形態1におけるサーバのデータベースと同じ機能を有してもよい。
【0072】
(制御部33)
制御部33は、視聴制御装置3の各部を統括して制御する。制御部33は、取得部331、切り替え部332を備える。切り替え部332は、実施形態1で説明した切り替え部122と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0073】
(取得部331)
取得部331は、管理部32を介してコンテンツの視聴情報VIを取得する。
【0074】
(記憶部34)
記憶部34は、制御部33が参照する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部34は、クラスタ情報Cおよび視聴情報VIを記憶する。クラスタ情報Cは、例えば、管理部32におけるデータベースから取得される。また、例えば、記憶部34は取得部331が管理部32を介して取得した視聴情報VIを記憶し、当該視聴情報VIは切り替え部332からの参照に供されるものとしてもよい。
【0075】
(視聴制御方法S4の流れ)
視聴制御装置3が実行する視聴制御方法S4の流れについて、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る視聴制御方法S4の流れを示すフロー図である。
【0076】
(ステップS41)
ステップS41において、取得部331は、他の複数の視聴制御装置から取得したクラスタ情報Cを登録する。
【0077】
(ステップS42)
ステップS42において、管理部32は、他の複数の視聴制御装置が接続されたネットワークからデータベースを受信する。以後の処理において、管理部32は、他の複数の視聴制御装置におけるコンテンツの視聴情報VIを管理する。
【0078】
(ステップS43)
ステップS43において、管理部32は、データベースへ当該視聴制御装置3の視聴情報VIを更新してネットワークへ送信する。各々の視聴制御装置3の関係の例については、図14の説明として後述する。
【0079】
(ステップS44)
ステップS44において、取得部331は、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けたかを判定する。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けた場合(ステップS44:YES)、処理はステップS45へ進む。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けていない場合(ステップS44:NO)、処理はステップS46へ進む。
【0080】
(ステップS45)
ステップS45において、管理部32は、非視聴状態へ遷移したことをデータベースへ更新してネットワークへ送信する。その後、処理はステップS49へ進む。
【0081】
(ステップS46)
ステップS46において、管理部32は、前回受信したデータベースと比較し、視聴情報VIが示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを算出する。一例として、図13のステップS46では、管理部32は、視聴中コンテンツの単位時間当たりに非視聴状態に遷移した受信機、すなわち視聴装置の割合を算出する。また、取得部331は、管理部32を介して、管理部32の算出結果が反映されたコンテンツの視聴情報VIを取得する。
【0082】
(ステップS47)
ステップS47において、切り替え部332は、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態へ遷移する対象か否かを判断する。一例として、図13のステップS47では、切り替え部332は、ステップS46において非視聴状態に遷移した受信機の割合が所定の閾値を超えたかを判定する。所定の閾値は、例えば対象の視聴装置で設定してもよい。閾値を超えた場合(ステップS47:YES)、処理はステップS48へ進む。閾値を超えない場合(ステップS47:NO)、処理はステップS42へ進む。
【0083】
(ステップS48)
ステップS48において、切り替え部332は、受信機のユーザインタフェース等で、非視聴状態への遷移をユーザへ通知する。
【0084】
(ステップS49)
ステップS49において、切り替え部332は、対象の視聴装置における当該コンテンツを非視聴状態へ遷移、すなわち非表示に切り替える。
【0085】
(実施形態3に係る装置の関係)
図14は、本実施形態に係る装置の関係の例を示す図である。図14の例では、視聴中の放送局プログラム等の視聴情報VIが、例えば視聴制御装置3を備える視聴装置、すなわち受信機同士で、送信および受信されている。このとき、視聴情報VIは、各々の視聴制御装置3の管理部32において管理される。
【0086】
(視聴制御装置3および視聴制御方法S4の効果)
以上のように、本実施形態に係る視聴制御装置3および視聴制御方法S4によれば、分散して管理する視聴情報により、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0087】
〔実施形態4〕
以下、本発明の実施形態4について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0088】
(サーバ4の構成)
本実施形態に係るサーバ4の構成を説明する。図15は、本実施形態に係るサーバ4の構成を示すブロック図である。サーバ4は、入力部41、制御部42、記憶部43、出力部44を備える。
【0089】
サーバ4は、各視聴装置からの視聴情報VIを取得および参照して、各視聴装置におけるコンテンツを非表示に切り替える装置である。
【0090】
入力部41、出力部44は、実施形態1で説明した入力部11、出力部14と同じ機能を有するので、説明は省略する。
【0091】
(制御部42)
制御部42は、サーバ4の各部を統括して制御する。制御部42は、取得部421、切り替え部422を備える。
【0092】
(取得部421)
取得部421は、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報VIを取得する。例えば、取得部421は、複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIとして、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを取得してもよい。また、複数の視聴装置において、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いとは、例えば、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した割合であってもよい。
【0093】
(切り替え部422)
切り替え部422は、指示部4221を備える。切り替え部422は、取得部421が取得した視聴情報VIが示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態に遷移する対象か否かを判断する。例えば、切り替え部422は、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した割合が所定の閾値を超えた場合に、当該コンテンツについて非視聴状態に遷移する対象と判断してもよい。
【0094】
また、切り替え部422は、視聴装置が属するクラスタ毎に、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態に遷移する対象か否かを判断してもよい。
【0095】
(指示部4221)
指示部4221は、視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する。
【0096】
(記憶部43)
記憶部43は、制御部42が参照する各種のデータを記憶する。例えば、記憶部43は、クラスタ情報Cおよび視聴情報VIを記憶する。例えば、記憶部43は、視聴情報VIを管理するデータベースを備えてもよい。
【0097】
(視聴制御方法S5の流れ)
サーバ4と接続する視聴制御装置が実行する視聴制御方法S5の流れについて、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る視聴制御方法S5の流れを示すフロー図である。
【0098】
本実施形態に係る視聴制御装置は、一例として、図1を参照して説明した実施形態1に係る視聴制御装置1と同様の構成であってもよい。ただし、本実施形態に係る視聴制御装置は、実施形態1に係る視聴制御装置1から「切り替え部122」を削除して得られる構成であってもよい。
【0099】
(ステップS51)
ステップS51において、視聴制御装置は、サーバから取得したクラスタ情報Cを登録する。
【0100】
(ステップS52)
ステップS52において、視聴制御装置は、サーバへ、対象の視聴装置における視聴中のコンテンツなどの視聴情報VIを送信する。
【0101】
(ステップS53)
ステップS53において、視聴制御装置は、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けたかを判定する。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けた場合(ステップS53:YES)、処理はステップS54へ進む。非視聴状態へ遷移するユーザ操作を受けていない場合(ステップS53:NO)、処理はステップS55へ進む。
【0102】
(ステップS54)
ステップS54において、視聴制御装置は、サーバへ、対象の視聴装置が非視聴状態へ遷移したことを送信する。その後、処理はステップS57へ進む。
【0103】
(ステップS55)
ステップS55において、視聴制御装置は、サーバからコンテンツを非表示に切り替える旨の指示を受けたかを判定する。コンテンツを非表示に切り替える旨の指示は、例えば、視聴オフ指示であってもよい。サーバから指示を受けた場合(ステップS55:YES)、処理はステップS56へ進む。サーバから指示を受けていない場合(ステップS55:NO)、処理はステップS52へ進む。
【0104】
(ステップS56)
ステップS56において、視聴制御装置は、受信機のユーザインタフェース等で、非視聴状態への遷移をユーザへ通知する。
【0105】
(ステップS57)
ステップS57において、視聴制御装置は、対象の視聴装置における当該コンテンツを非視聴状態へ遷移、すなわち非表示に切り替える。
【0106】
(サーバ制御方法S6の流れ)
サーバ4が実行するサーバ制御方法S6の流れについて、図17を参照して説明する。図17は、本実施形態に係るサーバ制御方法S6の流れを示すフロー図である。
【0107】
(ステップS61)
ステップS61において、取得部421は、時刻tにおける、複数の受信機、すなわち視聴装置のクラスタと、一斉配信された視聴中コンテンツ等を含む視聴情報VIと、を取得する。例えば、取得部121は、複数の視聴装置におけるコンテンツの視聴情報VIとして、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを取得してもよい。また、複数の視聴装置において、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いとは、例えば、当該コンテンツが非視聴状態に遷移した割合であってもよい。
【0108】
(ステップS62)
ステップS62において、取得部421は、全クラスタ×全コンテンツの視聴中の受信機等の数をデータベース上で更新する。
【0109】
(ステップS63)
ステップS63において、取得部421は、全クラスタ×全コンテンツに対し、時刻t-1から時刻tの間で非視聴状態に遷移した受信機の増加数を算出する。
【0110】
(ステップS64)
ステップS64において、切り替え部422は、取得部421が取得した視聴情報VIが示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態に遷移する対象か否かを判断する。また、切り替え部422は、視聴装置が属するクラスタ毎に、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、当該コンテンツについて非視聴状態に遷移する対象か否かを判断してもよい。一例として、図17のステップS64では、切り替え部422は、視聴装置が属するクラスタ毎に、コンテンツに対する非視聴操作の割合が所定の閾値を超えた当該コンテンツについて、該当クラスタ内では、視聴オフ、すなわち非視聴状態に遷移する対象と判断する。所定の閾値は、例えば、サーバ側で設定してもよく、また、各視聴装置側で設定してもよい。
【0111】
(ステップS65)
ステップS65において、指示部4221は、ネットワーク上の各受信機、すなわち視聴装置等に対し、その視聴装置等が視聴中のコンテンツについて非表示に切り替える対象であれば、視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する。コンテンツを非表示に切り替える旨の指示は、例えば、視聴オフ指示であってもよい。その後、処理は時刻t+1におけるステップS61へ進む。
【0112】
(サーバ4およびサーバ制御方法S6の効果)
以上のように、本実施形態に係るサーバ4およびサーバ制御方法S6によれば、サーバ4を視聴装置と接続することにより、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0113】
〔ソフトウェアによる実現例〕
視聴制御装置1およびサーバ4(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部12および42に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0114】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0115】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0116】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0117】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0118】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る視聴制御装置は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替え部と、を備える。
【0119】
上記の構成によれば、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0120】
本発明の態様2に係る視聴制御装置は、上記態様1において、前記取得部は、外部サーバから前記コンテンツの視聴情報を取得する。
【0121】
上記の構成によれば、外部サーバから視聴情報を取得することができる。
【0122】
本発明の態様3に係る視聴制御装置は、上記態様1または2において、前記切り替え部は、対象の視聴装置が属するクラスタ内の他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える。
【0123】
上記の構成によれば、クラスタ毎に、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0124】
本発明の態様4に係る視聴制御装置は、上記態様1から3のいずれかにおいて、前記切り替え部は、外部に接続している前記対象の視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する。
【0125】
上記の構成によれば、視聴制御装置を視聴装置と接続することにより、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0126】
本発明の態様5に係る視聴制御装置は、上記態様1から4のいずれかにおいて、前記他の複数の視聴制御装置における前記コンテンツの視聴情報を管理する管理部を備え、前記取得部は、当該管理部を介して前記コンテンツの視聴情報を取得する。
【0127】
上記の構成によれば、分散して管理する視聴情報により、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0128】
本発明の態様6に係るサーバは、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替え部と、を備える。
【0129】
上記の構成によれば、サーバを視聴装置と接続することにより、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0130】
本発明の態様7に係るサーバは、上記態様6において、前記切り替え部は、前記視聴装置が属するクラスタ毎に、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する。
【0131】
上記の構成によれば、サーバを視聴装置と接続することにより、クラスタ毎に、視聴者による明示的な操作がなくても、視聴が適切ではないコンテンツの視聴を避けることができる。
【0132】
本発明の態様8に係る視聴制御方法は、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、を含む。
【0133】
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
【0134】
本発明の態様9に係るサーバ制御方法は、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、を含む。
【0135】
上記の構成によれば、態様4と同様の効果を奏する。
【0136】
本発明の態様10に係る視聴制御プログラムは、コンピュータに、一斉配信されたコンテンツ、および、他の複数の視聴装置における前記コンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、他の複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、対象の視聴装置における当該コンテンツを非表示に切り替える切り替えステップと、を実行させる。
【0137】
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
【0138】
本発明の態様11に係るサーバ制御プログラムは、コンピュータに、複数の視聴装置における、一斉配信されたコンテンツの視聴情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップが取得した前記視聴情報が示す、複数の視聴装置において当該コンテンツが非視聴状態に遷移した度合いを参照して、前記視聴装置へ当該コンテンツを非表示に切り替える旨の指示を送信する切り替えステップと、を実行させる。
【0139】
上記の構成によれば、態様4と同様の効果を奏する。
【0140】
本発明の各態様に係る視聴制御装置1およびサーバ4は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを、上記視聴制御装置1およびサーバ4が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより、上記視聴制御装置1およびサーバ4をコンピュータにて実現させる、視聴制御装置1の視聴制御プログラム、サーバ4のサーバ制御プログラム、およびそれらのうちの1つ以上を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【0141】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0142】
1、2、3 視聴制御装置
4 サーバ
11、21、31、41 入力部
12、22、33、42 制御部
13、23、34、43 記憶部
14、24、35、44 出力部
32 管理部
121、221、331、421 取得部
122、222、332、422 切り替え部
2221、4221 指示部
S1、S3、S4、S5 視聴制御方法
S2、S6 サーバ制御方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17