(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155071
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/105 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q10/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069477
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】507384939
【氏名又は名称】Sansan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】家後 佑美
(72)【発明者】
【氏名】西田 貴紀
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】従来技術においては、人事異動に関する情報を適切に取得できなかった。
【解決手段】コンピュータを、1以上の各ユーザ識別子に対応付く第一ユーザ情報を格納し、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置2の人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較部131と、比較結果に応じた処理を行う後処理部133として機能させるためのプログラムにより、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
1以上の各ユーザ識別子に対応付く第一ユーザ情報を格納し、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置の前記人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較部と、
前記比較結果に応じた処理を行う後処理部として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
1以上の各ユーザ識別子に対応する1または2以上の担当者情報が格納される担当者管理部を参照し、
前記後処理部は、
前記比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、前記ユーザ識別子に対応付く1以上の各担当者情報が特定する担当者に、人事異動があったことを示す通知情報を送信する通知手段を具備するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記後処理部は、
前記比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、前記ユーザ識別子に対応付くユーザに関して、人事異動があったことを示す通知情報を含むレポートを構成し、出力するレポート手段を具備するものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記人事情報が通知条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部をさらに具備し、
前記後処理部は、
前記判断結果に応じて、前記比較結果に応じた処理を行ったり、行わなかったりするものとして、前記コンピュータを機能させるための請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記通知条件は、前記人事情報に含まれる時期情報に関する条件である請求項4記載のプログラム。
【請求項6】
前記通知条件は、前記人事情報に含まれる部署情報または役職情報に関する条件である請求項4記載のプログラム。
【請求項7】
前記第二装置で動作する請求項1から請求項6いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記第一装置で動作する請求項1から請求項6いずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
1以上の各ユーザ識別子に対応付く第一ユーザ情報を格納し、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置の前記人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較部と、
前記比較結果に応じた処理を行う後処理部とを具備する情報処理装置。
【請求項10】
比較部と、後処理部とにより実現される情報処理方法であって、
前記比較部が、1以上の各ユーザ識別子に対応付く第一ユーザ情報を格納し、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置の前記人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較ステップと、
前記後処理部が、前記比較結果に応じた処理を行う後処理ステップとを具備する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人事異動の情報を利用するプログラム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、役職の人事異動を通知する名刺情報管理システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用できなかった。さらに詳細には、従来技術においては、名刺情報の更新を行なわない場合には、人事異動を通知できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明のプログラムは、コンピュータを、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置の人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較部と、比較結果に応じた後処理を行う後処理部として機能させるためのプログラムである。
【0006】
かかる構成により、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【0007】
また、本第二の発明のプログラムは、第一の発明に対して、1以上の各ユーザ識別子に対応する1または2以上の担当者情報が格納される担当者管理部にアクセス可能なコンピュータを、後処理部が、比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、ユーザ識別子に対応付く担当者情報を、担当者管理部を参照して決定し、担当者情報が特定する担当者に、人事異動があったことを示す通知情報を送信する通知手段を具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0008】
かかる構成により、人事異動に関するユーザの情報を関係者に通知できる。
【0009】
また、本第三の発明のプログラムは、第一の発明に対して、後処理部は、比較結果が、第一装置の人事情報と第二装置の人事情報とが異なることを示す情報である場合に、ユーザ識別子に対応付くユーザに関して、人事異動があったことを示す通知情報を含むレポートを構成し、出力するレポート手段を具備するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0010】
かかる構成により、人事異動に関する情報のレポートを得ることができる。
【0011】
また、本第四の発明のプログラムは、第一から第三いずれか1つの発明に対して、コンピュータを人事情報が通知条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する判断部としてさらに機能させ、後処理部は、判断結果に応じて、比較結果に応じた後処理を行ったり、行わなかったりするものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0012】
かかる構成により、人事異動に関する適切な情報を適切に取得し、利用きる。
【0013】
また、本第五の発明のプログラムは、第四の発明に対して、通知条件は、人事情報に含まれる時期情報に関する条件であるプログラムである。
【0014】
かかる構成により、人事異動に関する適切な情報を適切に取得し、利用きる。
【0015】
また、本第六の発明のプログラムは、第四の発明に対して、通知条件は、人事情報に含まれる部署情報または役職情報に関する条件であるプログラムである。
【0016】
かかる構成により、人事異動に関する適切な情報を適切に取得し、利用きる。
【0017】
また、本第七の発明のプログラムは、第一から第六いずれか1つの発明に対して、第二装置で動作するプログラムである。
【0018】
かかる構成により、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【0019】
また、本第八の発明のプログラムは、第一から第六いずれか1つの発明に対して、第一装置で動作するプログラムである。
【0020】
かかる構成により、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【発明の効果】
【0021】
本発明による情報処理装置によれば、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図5】同比較処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同後処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同判断処理の例について説明するフローチャート
【
図8】同レポート処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、人事異動情報を受け付ける装置である第一装置の人事異動情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納している1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果に応じた処理を行う情報処理装置について説明する。なお、比較結果に応じた処理は、例えば、人事異動があったユーザに対応する1以上の担当者への通知処理、人事異動のレポートの作成処理、異動後の人事情報の蓄積処理である。
【0025】
また、本実施の形態において、人事情報が通知条件を満たすか否かの判断結果に応じた処理を行う情報処理装置について説明する。
【0026】
さらに、本実施の形態において、第二装置で動作し、第一装置の人事異動情報プログラム、または第一装置で動作し、1以上の各第二装置の人事情報を取得するプログラムについて説明する。
【0027】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0028】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、第一装置2、1または2以上の第二装置3、および1または2以上の端末装置4を備える。
【0029】
情報処理装置1は、第一装置2が有する人事異動情報に含まれる人事情報と、第二装置3が有する人事情報とが異なるか否かを判断し、比較結果に応じた処理を行う装置である。
【0030】
第一装置2は、人事異動情報を受け付ける装置である。第一装置2は、例えば、端末装置4または図示しない装置から人事異動情報を受信する装置である。
【0031】
第二装置3は、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納している装置である。
【0032】
情報処理装置1、第一装置2、第二装置3は、通常、いわゆるサーバであるが、その種類は問わない。サーバは、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。なお、情報処理装置1の機能は、第一装置2または第二装置3が有しても良い。
【0033】
端末装置4は、ユーザが使用する装置である。ユーザは、人事異動の情報を確認する者、人事異動情報を入力する者、人事情報を入力する者である。端末装置4は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンであるが、その種類は問わない。
【0034】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0035】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、および処理部13を備える。格納部11は、担当者管理部111を備える。処理部13は、比較部131、判断部132、および後処理部133を備える。後処理部133は、通知手段1331、およびレポート手段1332を備える。
【0036】
第一装置2は、第一格納部21、第一受信部22、第一処理部23、および第一送信部24を備える。
【0037】
第二装置3は、第二格納部31、第二受信部32、第二処理部33、および第二送信部34を備える。
【0038】
端末装置4は、端末格納部41、端末受付部42、端末処理部43、端末送信部44、端末受信部45、および端末出力部46を備える。
【0039】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する担当者情報、通知条件である。
【0040】
通知条件とは、ユーザの異動に関する情報を通知するか、通知しないかを判断するための条件である。なお、通知条件は、通知をすることを決定するための条件でも良いし、通知しないことを決定するための条件でも良い。通知条件は、例えば、後述する比較結果が「異動あり」であることである。通知条件は、例えば、人事情報に含まれる時期情報に関する条件、人事情報に含まれる部署情報に関する条件、または人事情報に含まれる役職情報に関する条件である。時期情報とは、異動の時または人事異動情報の取得の時等を特定する情報である。時期情報は、例えば、人事異動発令日、人事異動日である。人事情報に含まれる時期情報に関する条件は、例えば、「人事異動発令日が1年以内であること」「人事異動日が6ヶ月以内であること」である。人事情報に含まれる部署情報に関する条件は、例えば、「部署=購買部」である。人事情報に含まれる役職情報に関する条件は、例えば、「役職が課長以上であること」である。
【0041】
担当者管理部111には、1または2以上の担当者情報が格納される。担当者情報とは、担当者に関する情報である。担当者とは、ユーザの人事異動情報を取得する者である。担当者は、ユーザの人事異動情報を知っておくべく者である。担当者情報は、担当者識別子に対応付く。担当者情報は、例えば、担当者通知情報を有する。
【0042】
担当者識別子とは、担当者を識別する情報である。担当者識別子は、例えば、担当者のID、メールアドレス、電話番号、担当者の端末装置4のIPアドレスである。担当者通知情報とは、担当者に通知するための情報である。担当者通知情報は、例えば、メールアドレス、電話番号、担当者の端末装置4のIPアドレスである。担当者通知情報は、担当者識別子でも良い。
【0043】
担当者管理部111の1または2以上の各担当者情報は、1以上の各ユーザ識別子に対応付いている。ここでのユーザ識別子は、人事異動するユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、ユーザ識別のID、メールアドレス、電話番号、ユーザの端末装置4のIPアドレスである。ユーザは、担当者が担当する者である。担当する者は、例えば、業務上の営業先である。
【0044】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、開始指示、人事異動情報、人事情報である。
【0045】
開始指示とは、動作の開始の指示である。開始指示は、1または2以上のユーザ識別子を含んでも良いし、含まなくても良い。開始指示にユーザ識別子が含まれている場合、比較部131は、当該ユーザ識別子に対応する人事異動情報を用いた処理を行う。開始指示にユーザ識別子が含まれない場合、比較部131は、例えば、第一装置2のすべての人事異動情報を用いた処理を行う。
【0046】
ここで受け付けとは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0047】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0048】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、比較部131、判断部132、後処理部133が行う処理である。
【0049】
比較部131は、第一装置2の人事異動情報が有する人事情報と、1または2以上の各第二装置3の人事情報とを比較し、比較結果を取得する。なお、第一装置2の人事異動情報が有する人事情報と1または2以上の各第二装置3の人事情報のデータ構造は同じでなくても良い。
【0050】
人事異動情報とは、人事異動に関する情報である。人事異動情報は、人事異動後の人事情報を有する。人事異動情報は、人事異動前の人事情報を有しても良い。人事異動後の人事情報は、例えば、人事異動後の新しい部署情報と、人事異動後の新しい役職情報とを含む。部署情報とは、部署を特定する情報である。部署情報は、例えば、部署名である。部署情報は、適宜、「部署」と言う。役職情報とは、役職を特定する情報である。役職情報は、例えば、役職名、または役職のである。部署情報は、適宜、「部署」と言う。
【0051】
人事情報とは、ユーザの人事に関する情報である。人事情報は、例えば、組織識別子、部署情報、役職情報を有する。人事情報は、部署情報と役職情報のみでも良い。
【0052】
組織識別子とは、組織を識別する情報である。組織識別子は、例えば、組織名、または組織のIDである。組織とは、例えば、企業であるが、地方自治体、個人事業主、組合等の団体でも良く、その種類は問わない。
【0053】
部署情報とは、部署を識別する情報である。部署情報は、例えば、部署名、または部署のIDである。部署名は、例えば、事業部の名称、部の名称、課の名称、係の名称であるが、問わない。
【0054】
役職情報とは、役職を識別する情報である。役職情報は、例えば、役職名、または役職のIDである。役職情報は、例えば、「代表取締役」「専務」「部長」「課長」「係長」「社員」である。
【0055】
比較部131は、第一装置2の人事異動情報が有する人事情報を第一装置2から取得する。ここでの人事異動情報が有する人事情報は、通常、異動後の部署情報と異動後の役職情報とを含む。また、比較部131は、当該人事異動情報と対になるユーザ識別子と対になる人事情報を、1または2以上の各第二装置3から取得する。次に、比較部131は、1または2以上の各第二装置3ごとに、第一装置2から取得した人事情報と、第二装置3から取得した人事情報とを比較し、比較結果を取得する。
【0056】
比較結果とは、2つの人事情報を比較した結果である。比較結果は、例えば、「同一であることを示す情報」「人事異動があった場合の人事異動情報が有する人事情報」「異動あり」「異動なし」である。
【0057】
判断部132は、人事情報が通知条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。なお、ここでの人事情報は、異動後の人事情報である。異動後の人事情報は、通常、異動後の部署情報または異動後の役職情報のうちの1以上の情報を含む。判断部132が使用する人事情報は、異動前の人事情報を含んでも良い。また、通知条件は、格納部11に格納されている。格納部11に格納されていることは、プログラム中に埋め込まれていることでも良い。
【0058】
後処理部133は、比較部131が取得した判断結果に応じた処理を行う。判断結果に応じた処理を行うことは、判断結果に応じて、処理を行ったり、行わなかったりすることでも良いし、判断結果に応じて、異なる処理を行うことでも良い。
【0059】
後処理部133は、例えば、後述する通知処理、後述するレポート処理、後述する更新処理を行う。
【0060】
通知手段1331は、通知処理を行う。比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、通知手段1331は、担当者管理部111を参照し、当該人事情報に対応するユーザ識別子に対応付く1以上の各担当者情報が特定する1以上の担当者を決定し、当該1以上の担当者に、人事異動があったことを示す通知情報を送信する。
【0061】
通知手段1331は、比較結果が2つの人事情報が同じ情報であることを示す情報である場合には、通知処理を行わないことは好適である。
【0062】
レポート手段1332は、比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、当該人事情報に対応するユーザ識別子に対応付くユーザに関して、人事異動があったことを示す通知情報を含むレポートを構成し、出力する。なお、レポートとは、通常、1または2以上の人事異動情報の集合である。ここでの人事異動情報は、異動後の人事情報だけでも良い。
【0063】
レポート手段1332は、レポート処理を行う。レポート手段1332は、比較結果が2つの人事情報が同じ情報であることを示す情報である場合には、レポート処理を行わないことは好適である。
【0064】
ここで、出力とは、通常、端末装置4への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0065】
後処理部133は、例えば、更新処理を行う。例えば、比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、後処理部133は、第一装置2の人事異動情報が有する異動後の人事情報を用いて、第二装置3の人事情報を更新する。例えば、比較結果が2つの人事情報が異なることを示す情報である場合に、後処理部133は、第一装置2の人事異動情報の一部または全部を、当該人事異動情報と対になるユーザ識別子に対応する第二ユーザ情報であり、第二装置3の第二ユーザ情報に追記する。つまり、後処理部133は、人事異動情報を用いて、第二ユーザ情報を更新しても良いし、第二ユーザ情報に情報を追記しても良い。
【0066】
第一装置2を構成する第一格納部21には、1以上の各ユーザ識別子に対応付く第一ユーザ情報が格納される。第一ユーザ情報は、通常、人事異動情報を有する。第一ユーザ情報は、通常、人事情報を有する。
【0067】
第一受信部22は、端末装置4または図示しない外部の装置から人事異動情報を受信する。なお、人事異動情報は、ユーザ識別子に対応付いている。
【0068】
第一処理部23は、例えば、第一受信部22が受信した人事異動情報を第一格納部21に蓄積する。第一処理部23は、例えば、第一受信部22が受信した人事異動情報が対応付いているユーザ識別子と対になる第一ユーザ情報に含まれる人事情報を、当該人事異動情報が有する人事情報を用いて更新する。
【0069】
第一送信部24は、例えば、人事情報を含む人事異動情報を情報処理装置1に送信する。第一送信部24は、人事異動情報に含まれる異動後の人事情報を情報処理装置1に送信しても良い。第一送信部24は、例えば、情報処理装置1からの指示により、人事異動情報または異動後の人事情報を情報処理装置1に送信する。第一送信部24は、例えば、人事異動情報が受信された場合に、当該人事異動情報または異動後の人事情報を情報処理装置1に送信する。
【0070】
第二装置3を構成する第二格納部31には、1または2以上の第二ユーザ情報が格納される。第二ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。第二ユーザ情報は、人事情報を有する。第二ユーザ情報は、ユーザ識別子に対応付く。
【0071】
第二受信部32は、端末装置4または図示しない装置から人事情報を受信する。
【0072】
第二処理部33は、第二受信部32が受信した人事情報を用いて、第二ユーザ情報を構成し、ユーザ識別子に対応付けて、当該第二ユーザ情報を第二格納部31に蓄積する。
【0073】
第二送信部34は、人事情報を情報処理装置1に送信する。第二送信部34は、例えば、情報処理装置1からの指示により、人事情報を情報処理装置1に送信する。
【0074】
端末装置4を構成する端末格納部41には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。なお、端末格納部41のユーザ識別子は、ユーザにより入力され、一時的に格納されている情報でも良い。
【0075】
端末受付部42は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、開始指示、人事異動情報、人事情報である。
【0076】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0077】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0078】
端末処理部43は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0079】
端末送信部44は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、開始指示、人事異動情報、人事情報である。
【0080】
端末受信部45は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報は、例えば、人事情報、人事異動情報、レポートである。
【0081】
端末出力部46は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、人事情報、人事異動情報、レポートである。
【0082】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0083】
格納部11、担当者管理部111、第一格納部21、第二格納部31、および端末格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0084】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0085】
受付部12は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0086】
処理部13、比較部131、後処理部133、通知手段1331、レポート手段1332、第一処理部23、第二処理部33、および端末処理部43は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0087】
第一受信部22、第二受信部32、および端末受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0088】
第一送信部24、第二送信部34、および端末送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0089】
端末受付部42は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0090】
端末出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部46は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0091】
次に、情報処理装置1の動作例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0092】
(ステップS401)受付部12は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS402に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS410に行く。
【0093】
なお、ここで、受付部12は、例えば、端末装置4から開始指示を受信したか否かを判断する。
【0094】
(ステップS402)比較部131は、カウンタiに1を代入する。
【0095】
(ステップS403)比較部131は、情報を比較する対象のi番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS404に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合はステップS408に行く。
【0096】
なお、i番目のユーザ識別子は、例えば、開始指示に含まれるユーザ識別子、担当者管理部111に格納されているユーザ識別子、開始指示に対応付く担当者識別子と対になるユーザ識別子であり、担当者管理部111に格納されているユーザ識別子、または情報処理装置1に格納されているすべてのユーザ識別子である。
【0097】
(ステップS404)比較部131は、i番目のユーザ識別子を取得する。
【0098】
(ステップS405)比較部131は、i番目のユーザ識別子で識別されるユーザの人事情報の比較処理を行う。かかる比較処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。なお、比較処理は、通常、第一装置2の人事異動情報に含まれる人事情報と、第二装置3の人事情報との比較の処理を含む。
【0099】
(ステップS406)後処理部133は、ステップS405において取得された比較結果に応じた後処理を行う。後処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0100】
(ステップS407)比較部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0101】
(ステップS408)レポート手段1332は、レポートを作成するか否かを判断する。レポートを作成する場合はステップS409に行き、レポートを作成しない場合はステップS401に戻る。
【0102】
なお、例えば、レポート手段1332は、比較部131が比較結果「異動あり」を取得した場合に、レポートを作成する、と判断する。レポート手段1332は、常に、レポートを作成しても良い。
【0103】
(ステップS409)レポート手段1332は、レポートを作成する。ステップS401に戻る。レポートを作成する処理であるレポート処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
(ステップS410)受付部12は、人事異動情報を受け付けたか否かを判断する。人事異動情報を受け付けた場合はステップS411に行き、人事異動情報を受け付けなかった場合はステップS401に戻る。なお、ここでの人事異動情報は、ユーザ識別子に対応付いている。
【0105】
なお、ここで、受付部12は、例えば、端末装置4または第一装置2から人事異動情報を受信したか否かを判断する。
【0106】
(ステップS411)比較部131は、ステップS410で受け付けられた人事異動情報と対になるユーザ識別子を取得する。
【0107】
(ステップS412)比較部131は、ステップS411で取得したユーザ識別子で識別されるユーザの人事情報の比較処理を行う。かかる比較処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0108】
(ステップS413)後処理部133は、ステップS412において取得された比較結果に応じた後処理を行う。ステップS401に戻る。後処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0109】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0110】
次に、ステップS405の比較処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0111】
(ステップS501)比較部131は、取得しているユーザ識別子と対になる人事異動情報を第一装置2から取得する。
【0112】
(ステップS502)比較部131は、ステップS501で取得した人事異動情報から異動後の人事情報を取得する。
【0113】
(ステップS503)比較部131は、カウンタiに1を代入する。
【0114】
(ステップS504)比較部131は、i番目の第二装置3が存在するか否かを判断する。i番目の第二装置3が存在する場合はステップS505に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0115】
(ステップS505)比較部131は、i番目の第二装置3から取得しているユーザ識別子と対になる人事情報を取得する。
【0116】
(ステップS506)比較部131は、ステップS505で人事情報を取得できたか否かを判断する。人事情報を取得できた場合はステップS507に行き、人事情報を取得できなかった場合はステップS510に行く。
【0117】
(ステップS507)比較部131は、ステップS502で取得した人事情報とステップS505で取得した人事情報とが一致するか否かを判断する。2つの人事情報が一致する場合はステップS509に行き、一致しない場合はステップS508に行く。
【0118】
(ステップS508)比較部131は、比較結果に「異動あり」を代入する。比較部131は、比較結果に取得しているユーザ識別子と第二装置3の識別子である第二識別子に対応付けて当該比較結果を図示しないバッファに一時蓄積する。ステップS510に行く。
【0119】
(ステップS509)比較部131は、比較結果に「異動なし」を代入する。比較部131は、比較結果に取得しているユーザ識別子と第二装置3の識別子である第二識別子に対応付けて当該比較結果を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0120】
(ステップS510)比較部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS504に戻る。
【0121】
次に、ステップS406の後処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0122】
(ステップS601)通知手段1331は、図示しないバッファに一時蓄積された比較結果が基本通知条件を満たすか否かを判断する。基本通知条件を満たす場合はステップS602に行き、基本通知条件を満たさない場合は上位処理にリターンする。
【0123】
なお、基本通知条件は、例えば、いずれかの第二識別子に対応付く比較結果が「異動あり」であることである。基本通知条件は、例えば、すべての第二識別子に対応付く比較結果が「異動あり」であることである。基本通知条件は、通知条件の一例であると考えても良いし、他の通知条件とは異なる条件である、と考えても良い。
【0124】
(ステップS602)通知手段1331は、格納部11の1以上の通知条件を参照し、通知処理を行うか否かを判断する。かかる判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
(ステップS603)通知手段1331は、ステップS602における判断結果が「通知する」である場合はステップS604に行き、「通知しない」である場合はステップS607に行く。
【0126】
(ステップS604)通知手段1331は、通知情報を構成する。通知手段1331は、例えば、図示しないバッファに蓄積された比較結果、当該比較結果と対になるユーザ識別子、および第二識別子を用いて、通知情報を構成する。通知手段1331は、例えば、図示しないバッファに蓄積された比較結果、および当該比較結果と対になるユーザ識別子を用いて、通知情報を構成する。なお、通知情報は、例えば、ユーザ識別子、および1以上の各第二識別子ごとの比較結果、および人事異動情報を有する。
【0127】
(ステップS605)通知手段1331は、ユーザ識別子と対になる1以上の担当者情報を担当者管理部111から取得する。
【0128】
(ステップS606)通知手段1331は、ステップS605で取得した1以上の担当者情報が特定する1以上の担当者に、ステップS604で構成した通知情報を送信する。
【0129】
通知手段1331は、例えば、ステップS605で取得した1以上の担当者情報が有する担当者通知情報(例えば、メールアドレス)を取得し、当該担当者通知情報が有する通知先に通知情報を送信する。
【0130】
(ステップS607)後処理部133は、カウンタiに1を代入する。
【0131】
(ステップS608)後処理部133は、人事情報を更新するべきi番目の第二装置3が存在するか否かを判断する。i番目の第二装置3が存在する場合はステップS609に行き、i番目の第二装置3が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0132】
なお、ここで、例えば、後処理部133は、比較結果「異動あり」と対になるi番目の第二識別子が図示しないバッファに存在するか否かを判断する。
【0133】
(ステップS609)後処理部133は、i番目の第二装置3において、更新する人事情報を構成する。
【0134】
(ステップS610)後処理部133は、ユーザ識別子と対にして、ステップS609で構成した人事情報を、i番目の第二装置3に書き込む。なお、ここで、後処理部133は、ユーザ識別子と対にして、人事異動情報を第二ユーザ情報に追記しても良い。つまり、後処理部133は、第二装置3の情報を書き換えなくても良い。
【0135】
(ステップS611)後処理部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS608に戻る。
【0136】
次に、ステップS602の判断処理の例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0137】
(ステップS701)判断部132は、カウンタiに1を代入する。
【0138】
(ステップS702)判断部132は、格納部11に、i番目の通知条件が存在するか否かを判断する。i番目の通知条件が存在する場合はステップS703に行き、i番目の通知条件が存在しない場合はステップS708に行く。
【0139】
(ステップS703)判断部132は、i番目の通知条件を格納部11から取得する。
【0140】
(ステップS704)判断部132は、i番目の通知条件のために使用する1以上の情報を取得する。なお、かかる情報は、例えば、異動後の役職情報、異動後の部署情報、異動前の役職情報、日付である。なお、日付は、例えば、人事異動発令日、人事異動日である。
【0141】
(ステップS705)判断部132は、i番目の通知条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0142】
(ステップS706)判断部132は、i番目の通知条件に対応付けて、図示しないバッファに判断結果を一時蓄積する。
【0143】
(ステップS707)判断部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0144】
(ステップS708)判断部132は、図示しないバッファに一時蓄積された1以上の判断結果に基づいて、最終の判断結果を取得する。上位処理にリターンする。なお、最終の判断結果は「通知する」または「通知しない」である。
【0145】
次に、ステップS409のレポート処理の例について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0146】
(ステップS801)レポート手段1332は、カウンタiに1を代入する。
【0147】
(ステップS802)レポート手段1332は、人事異動に関するレポートの作成対象のi番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS803に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0148】
(ステップS803)レポート手段1332は、i番目のユーザ識別子と対になる比較結果が「異動あり」であったか否かを判断する。「異動あり」であった場合はステップS804に行き、「異動なし」であった場合はステップS806に行く。
【0149】
(ステップS804)レポート手段1332は、i番目のユーザ識別子に対応する異動情報を構成する。
【0150】
(ステップS805)レポート手段1332は、レポートに、ステップS804で構成した異動情報を追記する。
【0151】
(ステップS806)レポート手段1332は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS802に戻る。
【0152】
なお、
図8のフローチャートにおいて、異動があったユーザの情報のみを含むレポートが構成されたが、異動が無かったユーザの情報をも含むレポートが構成しても良い。
【0153】
次に、第一装置2の動作例について説明する。第一装置2の第一受信部22は、端末装置4または図示しない外部の装置から、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受信する。次に、第一処理部23は、第一受信部22が受信した人事異動情報を第一格納部21に蓄積する。第一送信部24は、受信された人事異動情報を、ユーザ識別子に対応付けて情報処理装置1に送信する。
【0154】
次に、第二装置3の動作例について説明する。第二装置3の第二受信部32は、端末装置4または図示しない装置から、ユーザ識別子に対応付く人事情報を受信する。次に、第二処理部33は、第二受信部32が受信した人事情報を用いて、第二ユーザ情報を構成し、ユーザ識別子に対応付けて、当該第二ユーザ情報を第二格納部31に蓄積する。第二受信部32は、ユーザ識別子に対応付く指示を情報処理装置1から受信する。次に、第二処理部33は、当該指示に応じて、当該ユーザ識別子に対応付く第二ユーザ情報が有する人事情報を第二格納部31から取得する。次に、第二送信部34は、当該人事情報を情報処理装置1に送信する。
【0155】
次に、端末装置4の動作例について説明する。端末装置4の端末受信部45は、担当しているユーザの人事異動に関する通知情報を受信する。端末出力部46は、当該通知情報を出力する。また、端末装置4の端末受信部45は、人事異動に関するレポートを受信する。端末出力部46は、当該レポートを出力する。
【0156】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0157】
今、情報処理装置1の担当者管理部111には、
図9に示す担当者管理表が格納されている、とする。担当者管理表とは、担当者情報を管理する表である。担当者管理表は、「ID」「担当者識別子」「ユーザ識別子」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「担当者識別子」は担当者を識別する情報である。担当者識別子は、ここではメールアドレスである。「ユーザ識別子」は、担当者が担当するユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、ここではメールアドレスである。
【0158】
格納部11には、
図10に示す通知条件管理表が格納されている、とする。通知条件管理表とは、通知条件を管理する表である。通知条件管理表は、「ID」「通知条件」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「通知条件」は、ここでは、仮に、ユーザの人事異動があったと判断された場合でも、人事異動があった旨を当該ユーザの担当者等に通知しない場合の条件である。本具体例において、人事異動後の人事情報が、通知条件管理表のいずれかの通知条件に合致する場合、担当者等に通知しないものとする。
【0159】
通知条件管理表(
図10)の「ID=1」の通知条件は、人事異動情報が有する人事異動発令日が1年以上前である場合、当該人事異動を通知しないことを示す条件である。「ID=2」の通知条件は、人事異動後の部署が「人事」または「経理」である場合、当該人事異動を通知しないことを示す条件である。「ID=3」の通知条件は、人事異動後の役職が「係長」または「社員」または「NULL」である場合、当該人事異動を通知しないことを示す条件である。「ID=4」の通知条件は、人事異動が降格である場合、当該人事異動を通知しないことを示す条件である。
【0160】
端末装置4または図示しない装置から多数の人事異動情報が第一装置2に送信され、第一装置2の端末受信部45は、当該多数の人事異動情報を受信する。次に、端末処理部43は、当該多数の人事異動情報を第一格納部21に蓄積する。その結果、第一装置2の第一格納部21には、
図11に示す人事異動管理表が格納された、とする。人事異動管理表とは、人事異動情報を管理する表である。人事異動管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「人事異動情報」を有する1以上のレコードを管理する。「人事異動情報」は、「旧部署」「旧役職」「新部署」「新役職」「人事異動発令日」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、人事異動されたユーザを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、ここではメールアドレスである。「旧部署」は人事異動前のユーザの所属部署である。「旧役職」は人事異動前のユーザの役職である。「新部署」は人事異動後のユーザの所属部署である。「新役職」は人事異動後のユーザの役職である。「人事異動発令日」は、人事異動が発令された日である。
【0161】
第二装置3の第二格納部31には、
図12に示すユーザ管理表が格納されている、とする。ユーザ管理表は、第二ユーザ情報を管理する表である。ユーザ管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「氏名」「メールアドレス」「人事情報」「人事異動情報」を有する1以上のレコードを管理する。「人事情報」は「会社名」「部署」「役職」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、ここでは、ユーザのIDである。
【0162】
かかる状況において、以下の3つ具体例について説明する。具体例1は、通知情報を通知する場合である。具体例2、3は、通知情報を通知しない場合である。
【0163】
(具体例1)
予め決められた時刻になり、情報処理装置1の受付部12は、開始指示を取得した、とする。なお、ここでの開始指示は、ユーザ識別子を有さない、とする。
【0164】
次に、比較部131は、第一装置2の第一格納部21の人事異動管理表(
図11)にアクセスする。次に、比較部131は、「ID=1」のユーザ識別子「u0011@x.jp」を取得する。次に、当該ユーザ識別子と対になる人事異動情報「<旧部署>営業部 <旧役職>部長 <新部署>企画推進本部 <新役職>本部長 <人事異動発令日>2023/4/1」を人事異動管理表から取得する。
【0165】
次に、比較部131は、ユーザ識別子「u0011@x.jp」と対になる人事情報「<会社名>株式会社X <部署>営業部 <部署>営業部 <役職>-」をユーザ管理表(
図12)から取得する。
【0166】
次に、比較部131は、取得した人事異動情報が有する異動後の人事情報「<新部署>企画推進本部 <新役職>本部長」と、ユーザ管理表の人事情報(ここでは「<部署>営業部 <役職>-」)とが一致しない、と判断する。次に、比較部131は、比較結果に「異動あり」を代入する。ここで使用されるユーザ管理表の人事情報は、人事情報の一部である。
【0167】
次に、後処理部133の通知手段1331は、比較結果が基本通知条件を満たす、と判断する。なお、ここでの基本通知条件は、「異動あり」であることである。
【0168】
次に、判断部132は、通知条件管理表(
図10)を参照し、通知処理を行うか否かを判断する。つまり、判断部132は、通知条件管理表の「ID=1」の通知条件を取得する。また、判断部132は、図示しない時計から本日の日付「2023/4/11」を取得した、とする。次に、判断部132は、「<人事異動発令日>2023/4/1」と本日の日付「2023/4/11」とから、「ID=1」の通知条件を満たさない、と判断する。また、判断部132は、取得した「<新部署>企画推進本部」に基づいて、「ID=2」の通知条件を満たさない、と判断する。また、判断部132は、取得した「<新役職>本部長」に基づいて、「ID=3」の通知条件を満たさない、と判断する。また、判断部132は、図示しない役職管理表を参照し、「<旧役職>部長 <新役職>本部長」に基づいて、「ID=4」の通知条件を満たさない、と判断する。役職管理表は、2以上の役職の上下関係を管理する表である。役職管理表は、例えば、役職の高い順に、役職情報が格納している。以上より、判断部132は、判断結果「通知する」を取得する。
【0169】
次に、通知手段1331は、比較結果「異動あり」、ユーザ識別子「u0011@x.jp」を用いて、通知情報を構成する。なお、通知情報は、ユーザ識別子「u0011@x.jp」と対になる氏名「山田A夫」、人事異動情報「<旧部署>営業部 <旧役職>部長 <新部署>企画推進本部 <新役職>本部長 <人事異動発令日>2023/4/1」を含む、とする。
【0170】
次に、通知手段1331は、ユーザ識別子「u0011@x.jp」と対になる1以上の担当者識別子「h001@a.com」を担当者管理表(
図9)から取得する。
【0171】
次に、通知手段1331は、取得した担当者識別子「h001@a.com」を用いて、当該担当者に構成した通知情報を送信する。
【0172】
次に、当該担当者の端末装置4は、当該通知情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図13である。
【0173】
また、後処理部133は、ユーザ識別子「u0011@x.jp」に対応するレコードであり、第二装置3のユーザ管理表(
図12)のレコードの人事異動情報として、取得した人事異動情報「<旧部署>営業部 <旧役職>部長 <新部署>企画推進本部 <新役職>本部長 <人事異動発令日>2023/4/1」を追記する。
【0174】
ここで、後処理部133は、ユーザ識別子「u0011@x.jp」と対になる「部署」を「<新部署>企画推進本部」に更新し、「役職」を「<新役職>本部長」に更新しても良い。
【0175】
以降、比較部131は、第一装置2の第一格納部21の人事異動管理表(
図11)から、「ID=2」以降のユーザ識別子を取得し、上記と同様の処理を行う。
【0176】
次に、レポート手段1332は、レポートを作成する、と判断する。次に、レポート手段1332は、以下のようにレポートを作成する。つまり、レポート手段1332は、
図8のフローチャートを用いて説明したレポート処理を行い、通知すべき人事異動があった1または2以上のユーザの情報を含むレポートを作成し、格納部11に蓄積する。なお、かかるレポ-トは、端末装置4からの指示により端末装置4へ送信しても良い。レポ-トの利用方法は問わない。
【0177】
(具体例2)
比較部131は、第一装置2の第一格納部21の人事異動管理表(
図11)から、「ID=2」のユーザ識別子「u0012@x.jp」を取得する。次に、当該ユーザ識別子と対になる人事異動情報「<旧部署>営業部 <旧役職>- <新部署>営業部 <新役職>係長 <人事異動発令日>2023/4/1」を人事異動管理表から取得する。
【0178】
比較部131は、上述した処理と同様の比較処理を行い、比較結果「異動あり」を取得する。
【0179】
次に、判断部132は、通知条件管理表(
図10)を参照し、通知処理を行うか否かを判断する。ここで、判断部132は、通知条件管理表の「ID=3」の通知条件を満たすと判断し、判断結果「通知しない」を取得する。
【0180】
その結果、通知手段1331は、通知処理を行わない。一方、後処理部133は、人事異動情報「<旧部署>営業部 <旧役職>- <新部署>営業部 <新役職>係長 <人事異動発令日>2023/4/1」を、第二装置3のユーザ管理表(
図12)の「ID=2」の人事異動情報として、書き込む。
【0181】
(具体例3)
比較部131は、第一装置2の第一格納部21の人事異動管理表(
図11)から、「ID=3」のユーザ識別子「u0022@y.com」を取得する。次に、当該ユーザ識別子と対になる人事異動情報「<旧部署>人事部 <旧役職>- <新部署>営業部 <新役職>課長 <人事異動発令日>2022/1/10」を人事異動管理表から取得する。
【0182】
比較部131は、上述した処理と同様の比較処理を行い、比較結果「異動あり」を取得する。
【0183】
次に、判断部132は、通知条件管理表(
図10)を参照し、通知処理を行うか否かを判断する。ここで、判断部132は、通知条件管理表の「ID=1」の通知条件を満たすと判断し、判断結果「通知しない」を取得する。
【0184】
その結果、通知手段1331は、通知処理を行わない。一方、後処理部133は、人事異動情報「<旧部署>人事部 <旧役職>- <新部署>営業部 <新役職>課長 <人事異動発令日>2022/1/10」を、第二装置3のユーザ管理表(
図12)の「ID=4」の人事異動情報として、書き込む。
【0185】
以上、本実施の形態によれば、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きる。
【0186】
また、本実施の形態によれば、人事異動に関するユーザの情報を関係者に通知できる。
【0187】
さらに、本実施の形態によれば、人事異動に関する情報のレポートを得ることができる。
【0188】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザ識別子に対応付く人事異動情報を受け付け、蓄積する第一装置の前記人事異動情報が有する人事情報と、1以上の各ユーザ識別子に対応付く人事情報を有する第二ユーザ情報を格納する1以上の各第二装置の人事情報とを比較し、比較結果を取得する比較部と、前記比較結果に応じた後処理を行う後処理部として機能させるためのプログラムである。
【0189】
また、本実施の形態におけるプログラムは、第一装置2で動作しても良い。かかる場合、情報処理装置1は不要である。また、本実施の形態におけるプログラムは、第二装置3で動作しても良い。かかる場合、情報処理装置1は不要である。
【0190】
また、
図14は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図14は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図15は、システム300のブロック図である。
【0191】
図14において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0192】
図15において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0193】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0194】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0195】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0196】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0197】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0198】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0199】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0200】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置1は、人事異動に関する情報を適切に取得し、利用きるという効果を有し、人事異動に関する情報を利用するサーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0201】
1 情報処理装置
2 第一装置
3 第二装置
4 端末装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
21 第一格納部
22 第一受信部
23 第一処理部
24 第一送信部
31 第二格納部
32 第二受信部
33 第二処理部
34 第二送信部
41 端末格納部
42 端末受付部
43 端末処理部
44 端末送信部
45 端末受信部
46 端末出力部
111 担当者管理部
131 比較部
132 判断部
133 後処理部
1331 通知手段
1332 レポート手段