(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155082
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理システム及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20241024BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20241024BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G06F3/12 326
B41J29/393 105
G06F3/12 308
G06F3/12 329
G06F3/12 340
H04N1/00 127B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069493
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 慧
(72)【発明者】
【氏名】野口 大介
(72)【発明者】
【氏名】中山 博義
(72)【発明者】
【氏名】河部 匡剛
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061KK25
2C061KK28
5C062AA05
5C062AB22
5C062AB38
5C062AC04
5C062AC42
(57)【要約】
【課題】複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くする。
【解決手段】プロセッサを備え、プロセッサは、第1閾値に関する情報を受け付け、複数の画像形成装置32それぞれについての印刷基準を満たさない印刷物の割合である不合格割合に関する情報、及び、第1閾値に基づいて、不合格割合が第1閾値以下である画像形成装置に印刷動作を実行させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
第1閾値に関する情報を受け付け、
複数の画像形成装置それぞれについての印刷基準を満たさない印刷物の割合である不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる情報処理システム。
【請求項2】
前記印刷基準が、互いに内容が異なる複数の基準を含み、
前記プロセッサが、選択された少なくとも一つの前記基準に対応する前記不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記複数の基準が、色味基準及びかすれ基準を含む、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記印刷基準が、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準の少なくとも一つを含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
入力装置を用いて前記第1閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第1閾値に関する情報を表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記入力装置を用いて前記不合格割合が前記第1閾値より大きい第2閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第2閾値に関する情報を前記表示部に表示させる、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記第2閾値以上である前記画像形成装置を、特定画像形成装置であると認識する、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記特定画像形成装置に関する情報を前記表示部に表示させる、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定する判定装置から判定結果に関する情報を受信し、
前記判定結果に関する情報が、前記不合格割合に関する情報であるか、又は、前記プロセッサが前記不合格割合に関する情報を算出可能な情報である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1項に記載の前記情報処理システムと、
印刷動作を実行可能な複数の前記画像形成装置と、
前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定し、判定結果を前記情報処理システムへ送信する判定装置と、
を備える画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の情報処理装置は、画像形成装置による印刷物の測色結果を保存する保存手段から、画像形成装置による印刷物の色検証結果を、定期的にまたは要求に応じてまたはその両方で取得する取得手段と、指示された画像形成を行わせる前記画像形成装置について前記色検証結果が基準を満たしている場合には前記指示された画像形成を実行させる実行手段とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の情報処理システムは、プロセッサを備え、前記プロセッサは、第1閾値に関する情報を受け付け、複数の画像形成装置それぞれについての印刷基準を満たさない印刷物の割合である不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる。
【0006】
本発明に係る第2の態様の情報処理システムは、第1の態様の情報処理システムであって、前記印刷基準が、互いに内容が異なる複数の基準を含み、前記プロセッサが、選択された少なくとも一つの前記基準に対応する前記不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる。
【0007】
また、本発明に係る第3の態様の情報処理システムは、第2の態様の情報処理システムであって、前記複数の基準が、色味基準及びかすれ基準を含む。
【0008】
また、本発明に係る第4の態様の情報処理システムは、第1の態様の情報処理システムであって、前記印刷基準が、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準の少なくとも一つを含む。
【0009】
また、本発明に係る第5の態様の情報処理システムは、第1の態様の情報処理システムであって、前記プロセッサは、入力装置を用いて前記第1閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第1閾値に関する情報を表示部に表示させる。
【0010】
また、本発明に係る第6の態様の情報処理システムは、第5の態様の情報処理システムであって、前記プロセッサは、前記入力装置を用いて前記不合格割合が前記第1閾値より大きい第2閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第2閾値に関する情報を前記表示部に表示させる。
【0011】
また、本発明に係る第7の態様の情報処理システムは、第6の態様の情報処理システムであって、前記プロセッサは、前記第2閾値以上である前記画像形成装置を、特定画像形成装置であると認識する。
【0012】
また、本発明に係る第8の態様の情報処理システムは、第7の態様の情報処理システムであって、前記プロセッサは、前記特定画像形成装置に関する情報を前記表示部に表示させる。
【0013】
また、本発明に係る第9の態様の情報処理システムは、第1の態様の情報処理システムであって、前記プロセッサは、前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定する判定装置から判定結果に関する情報を受信し、前記判定結果に関する情報が、前記不合格割合に関する情報であるか、又は、前記プロセッサが前記不合格割合に関する情報を算出可能な情報である。
【0014】
また、本発明に係る第10の態様の画像形成システムは、第1~第9の態様の何れかの前記情報処理システムと、印刷動作を実行可能な複数の前記画像形成装置と、前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定し、判定結果を前記情報処理システムへ送信する判定装置と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
第1の態様によれば、複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くなる。
【0016】
第2の態様によれば、印刷基準が一つの基準のみを含む場合と比べて、印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
【0017】
第3の態様によれば、印刷基準が色味基準及びかすれ基準を含まない場合と比べて、色味基準及びかすれ基準に関する印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
【0018】
第4の態様によれば、印刷基準が色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準を含まない場合と比べて、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準の少なくとも一つに関する印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
【0019】
第5の態様によれば、印刷要求者が、第1閾値の大きさを設定でき且つ設定された第1閾値の大きさを認識できる。
【0020】
第6の態様によれば、印刷要求者が、第1閾値より大きい第2閾値の大きさを設定でき且つ設定された第2閾値の大きさを認識できる。
【0021】
第7の態様によれば、不合格割合が第2閾値以上である画像形成装置を特定できる。
【0022】
第8の態様によれば、印刷要求者が、特定画像形成装置を認識できる。
【0023】
第9の態様によれば、作業者がプロセッサに接続された入力装置を用いて不合格割合に関する情報を入力する場合と比べて、作業者の負担が軽減される。
【0024】
第10の態様によれば、複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本実施形態に係る画像形成システムの全体構成図である。
【
図2】サーバ及び検査装置のハードウェア構成の制御ブロック図である。
【
図5】サーバのストレージに記録されたNG率リストを示す図である。
【
図6】印刷装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【
図8】サーバのCPUが実行する処理を表すフローチャートである。
【
図9】検査装置のCPUが実行する処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。
【0027】
図1に示されるように本実施形態の画像形成システム10は、操作端末17、サーバ(情報処理システム)20、入力装置24、表示装置(表示部)25及び複数の印刷ユニット30を備える。本実施形態の操作端末17及び印刷ユニット30は、印刷業者のオフィスが設けられた建物(図示省略)内に設置されている。また入力装置24及び表示装置25はサーバ20と電気的に接続されており、サーバ20、入力装置24及び表示装置25は上記建物とは別の建物(図示省略)内に設置されている。操作端末17及び各印刷ユニット30とサーバ20は、インターネット又はLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信回線15を介して相互に通信可能に接続されている。以下、画像形成システム10の各部について説明する。
【0028】
図2に示されたように、サーバ20はハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit:プロセッサ)20A、ROM(Read Only Memory)20B、RAM(Random Access Memory)20C、ストレージ20D、通信I/F(Inter Face)20E及び入出力I/F20Fを含んで構成されている。CPU20A、ROM20B、RAM20C、ストレージ20D、通信I/F20E及び入出力I/F20Fは、バス20Zを介して相互に通信可能に接続されている。
【0029】
CPU20Aは、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU20Aは、ROM20B又はストレージ20Dからプログラムを読み出し、RAM20Cを作業領域としてプログラムを実行する。CPU20Aは、ROM20B又はストレージ20Dに記録されているプログラムに従って、各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0030】
ROM20Bは、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM20Cは、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ20Dは、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置により構成され、各種プログラム及び各種データを格納する。通信I/F20Eは、他の機器と通信するためのインタフェースである。
【0031】
図3には、サーバ20の機能構成の一例がブロック図で示されている。サーバ20は機能構成として、ジョブ受取部201、比較部202、ジョブ割当部203、表示制御部204及びリスト更新部205を有する。ジョブ受取部201、比較部202、ジョブ割当部203、表示制御部204及びリスト更新部205は、CPU20AがROM20Bに記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0032】
ジョブ受取部201は、印刷業者の作業者(図示省略)が操作端末17へ入力した情報に基づいて操作端末17が生成したジョブを、通信回線15を介して受け取る。なお操作端末17はサーバ20と同様のハードウェア構成を備える。ジョブには、例えば印刷ユニット30の印刷装置(画像形成装置)32が印刷用紙(記録媒体)に対して印刷を行うときの印刷条件が含まれる。この印刷条件には、例えば、印刷内容を表す印刷データ、印刷用紙の種類、印刷用紙の寸法、及び印刷処理が行われる印刷用紙の枚数に関する情報が含まれる。
【0033】
図4に示されたように入力装置24によってサーバ20へ入力された情報は表示装置25に表示される。表示装置25には第1閾値表示部26A、第2閾値表示部26B、決定部26C、キャンセル操作部26D及び警告部26Eが表示される。
【0034】
作業者は入力装置24を利用して、サーバ20へ第1閾値に関する情報を入力可能である。この第1閾値は、操作端末17から受け取ったジョブに関連付けられる値であり、各印刷装置32の印刷NG率に関する閾値である。ここで印刷NG率とは、各印刷装置32によって生成され且つ後述する検査の対象となった全ての印刷物に対する印刷基準を満たさない印刷物の割合である。即ち、印刷NG率とは、印刷用紙の不合格割合のことである。この印刷基準は、印刷ユニット30の検査装置(判定装置)36が判定可能な基準である。
図4は、第1閾値として「30%」が設定された場合の第1閾値表示部26Aを示す。
【0035】
作業者は入力装置24を利用して、サーバ20へ第2閾値に関する情報を入力可能である。この第2閾値も印刷装置32の印刷NG率に関する閾値である。但し、第2閾値は第1閾値より大きい値である。
図4は、第2閾値として「70%」が設定された場合の第2閾値表示部26Bを示す。通常、印刷装置32によって生成される印刷物に対する品質要求を作業者が有する場合に、作業者は第1閾値及び第2閾値を設定する。一方、印刷物に対する品質要求を作業者が有さない場合は、作業者は第1閾値及び第2閾値を設定しない。
【0036】
比較部202は、受け取ったジョブについて第1閾値及び第2閾値が設定された場合に、入力装置24を用いて入力された第1閾値及び第2閾値と、ストレージ20Dに記録されたNG率リスト28(
図5参照)と、を比較する比較処理を実行する。NG率リスト28は、各印刷装置32を表すID情報と、各IDに対応する印刷NG率に関する情報と、を含む。さらに比較部202は、比較結果に関する情報である比較情報を生成する。なお、受け取ったジョブについて第1閾値及び第2閾値が設定されていない場合に、比較部202は比較処理を実行しない。
【0037】
作業者が入力装置24を利用した決定処理を実行すると、表示制御部204の制御により決定部26Cの色が変化する。一方、作業者が入力装置24を利用したキャンセル処理を実行すると、表示制御部204の制御によりキャンセル操作部26Dの色が変化し、表示制御部204が入力装置24を用いて入力された情報をサーバ20から消去する。
【0038】
比較部202が比較情報を生成せず且つ決定処理が実行された場合、ジョブ割当部203は通常の割当処理である通常割当処理を実行する。この場合、全ての印刷装置32がジョブの割り当て対象になる可能性がある。例えばジョブ割当部203は、通信I/F20E及び通信回線15を利用して、設定された優先順位に基づいて1つ又は複数の印刷装置32へジョブを送信する。
【0039】
一方、比較部202が比較情報を生成し且つ決定処理が実行された場合、ジョブ割当部203は特別な割当処理である特別割当処理を実行する。この場合、印刷NG率が、第1閾値表示部26Aに表示された第1閾値以下の大きさである印刷装置32のみがジョブの割り当て対象になる可能性がある。例えばジョブ割当部203は、通信I/F20E及び通信回線15を利用して、印刷NG率が第1閾値以下である1つ又は複数の印刷装置32へ、設定された優先順位に基づいてジョブを送信する。
【0040】
表示制御部204は表示装置25を制御する。例えば表示制御部204は、上述のように入力装置24を用いた入力操作が行われたときに、第1閾値表示部26A、第2閾値表示部26B、決定部26C及びキャンセル操作部26Dに上述の表示動作を実行させる。
【0041】
表示制御部204は、比較部202が生成した比較情報が、第2閾値以上の印刷NG率を有する印刷装置32が存在することを表すとき、この印刷NG率を有する印刷装置32のID情報を表示装置25の警告部26Eに表示させる。即ち、表示制御部204は警告部26Eへ警告指令を出す。
図4は、IDが「005」の印刷装置32の印刷NG率が第2閾値以上であることを示す。
【0042】
リスト更新部205は、サーバ20が検査装置36から受信した後述する第1演算要素及び第2演算要素に基づいて、印刷装置32の印刷NG率を演算する。ここで第1演算要素とは、現在時刻までに印刷装置32によって印刷された全ての印刷用紙の枚数である。第2演算要素とは、現在時刻までに検査装置36によって印刷基準を満たさないと判定された、印刷装置32によって印刷処理が実行された印刷用紙の枚数である。即ち、リスト更新部205は、第1演算要素で第2演算要素を割ることにより、各印刷装置32の印刷NG率を演算する。さらにリスト更新部205は、最新の印刷NG率を用いて、NG率リスト28を更新する。
【0043】
図1に示されたように、各印刷ユニット30は印刷装置32及び検査装置36を有する。
【0044】
印刷装置32は、サーバ20からジョブを受けたときに印刷用紙に対して印刷処理を行う装置である。
図6に示されたように印刷装置32は、媒体収容部32Aと、媒体搬送部32Bと、印刷部32Cと、排出部32Dと、を備える。
【0045】
媒体収容部32Aは、多数の印刷用紙を収容可能である。媒体搬送部32Bは、媒体収容部32Aに収容された印刷用紙を印刷部32Cへ搬送する。印刷部32Cは、媒体搬送部32Bによって搬送された印刷用紙に対して印刷処理を行う。換言すれば、印刷部32Cは、ジョブを実行する実行部である。印刷部32Cによる印刷処理は、例えば、帯電、露光、現像、転写、及び定着の各工程を含む。排出部32Dは、印刷部32Cによって印刷された各印刷用紙を印刷装置32から排出する。なお、各印刷装置32はインクジェット式又はオフセット式の印刷装置であってもよい。
【0046】
検査装置36は印刷装置32から排出された各印刷用紙の検査処理を実行する。検査装置36は、検査処理を実行する検査部(図示省略)を有する。この検査部は、後述するストレージ36Dに記録された印刷基準に関する情報を用いて、印刷装置32から送られた各印刷用紙が印刷基準を満たすか否かを判定する。この印刷基準は、例えば色味基準である。例えば検査装置36は、サーバ20から受信したジョブに含まれる印刷データ、印刷装置32から送られた印刷用紙及び印刷基準を用いて、各印刷用紙が印刷基準を満たすか否かを判定する。
【0047】
図2に示されたように、検査装置36はハードウェア構成として、CPU36A、ROM36B、RAM36C、ストレージ36D、通信I/F36E及び入出力I/F36Fを含んで構成されている。CPU36A、ROM36B、RAM36C、ストレージ36D、通信I/F36E及び入出力I/F36Fは、バス36Zを介して相互に通信可能に接続されている。
【0048】
図7には、検査装置36の機能構成の一例がブロック図で示されている。検査装置36は機能構成として、検査部制御部361、演算要素取得部362及び演算要素送信部363を有する。検査部制御部361、演算要素取得部362及び演算要素送信部363は、CPU36AがROM36Bに記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0049】
検査部制御部361は上記検査部を制御する。
【0050】
演算要素取得部362は上記検査部の検査結果に基づいて、対応する印刷装置32の第1演算要素及び第2演算要素を取得する。さらに演算要素取得部362は、最新の第1演算要素及び第2演算要素をストレージ36Dに記録する。
【0051】
演算要素送信部363はストレージ36Dに記録されている最新の第1演算要素及び第2演算要素を、データ更新周期毎に、通信I/F36E及び通信回線15を利用してサーバ20へ送信する。
【0052】
次に、以上のような構成の画像形成システム10の作用について、
図8及び
図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0053】
最初に
図8のフローチャートの処理について説明する。サーバ20のCPU20Aは、演算周期毎に
図8のフローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0054】
まずステップS10(以下、ステップの文字を省略する)においてCPU20Aは、操作端末17からジョブを受け取ったか否かを判定する。
【0055】
S10においてYesと判定した場合、CPU20AはS11へ進み、受け取ったジョブに関する第1閾値及び第2閾値が入力されたか否かを判定する。
【0056】
S11においてYesと判定した場合、CPU20AはS12へ進み、フラグの値を「1」に設定する。なお、フラグの初期値は「0」である。
【0057】
一方、S11においてNoと判定した場合、CPU20AはS13へ進み、フラグの値を「0」に設定する。
【0058】
S12又はS13の処理を終えた場合、CPU20AはS14へ進み、何れか一つの検査装置36から第1演算要素及び第2演算要素を受信したか否かを判定する。
【0059】
S14においてYesと判定した場合、CPU20AはS15へ進み、印刷NG率を演算し且つNG率リスト28を更新する。即ち、CPU20Aは、サーバ20へ第1演算要素及び第2演算要素を送信した検査装置36に対応する印刷装置32の印刷NG率を更新する。
【0060】
S14でNoと判定した場合又はS15の処理を終えた場合、CPU20AはS16へ進み、フラグの値が「1」か否かを判定する。
【0061】
S16においてYesと判定した場合、CPU20AはS17へ進み、比較処理を実行する。即ち、CPU20Aは、入力装置24を用いて入力された第1閾値及び第2閾値とNG率リスト28とを比較する。
【0062】
S17の処理を終えた場合、CPU20AはS18へ進み、比較処理の結果に基づいて、印刷NG率が第1閾値以下の印刷装置32が存在するか否かを判定する。例えば、第1閾値が30%の場合、印刷装置IDが001、002、004の印刷装置32の印刷NG率が第1閾値以下である。
【0063】
S18においてYesと判定した場合、CPU20AはS19へ進み、特別割当処理を実行する。例えば、印刷装置IDが001、002、004の印刷装置32の印刷NG率が第1閾値以下の場合、CPU20Aは上記優先順位に従って、印刷装置IDが001、002の印刷装置32へジョブを送信する。そのためこの場合は、印刷装置IDが001、002の印刷装置32が、このジョブに基づく印刷処理を実行し、且つ、これらの印刷装置32に対応する各検査装置36が検査処理を実行する。例えば、ジョブに含まれる印刷用紙の枚数に関する情報が「100」を表す場合、CPU20Aは、印刷装置IDが001の印刷装置32に30枚の印刷用紙に対する印刷処理を実行させ、印刷装置IDが002の印刷装置32に70枚の印刷用紙に対する印刷処理を実行させる。
【0064】
S18でNoと判定した場合又はS19の処理を終えた場合、CPU20AはS20へ進み、比較処理の結果に基づいて、印刷NG率が第2閾値以上の印刷装置32が存在するか否かを判定する。例えば、第2閾値が70%の場合、印刷装置IDが005の印刷装置32の印刷NG率が第2閾値以上である。
【0065】
S20においてYesと判定した場合、CPU20AはS21へ進み、印刷NG率が第2閾値以上の印刷装置32を表す印刷装置IDに関する情報を警告部26Eに表示させる。
【0066】
一方、S16においてNoと判定した場合、CPU20AはS22へ進み、通常割当処理を実行する。例えば、CPU20Aは上記優先順位に従って、印刷装置IDが004、005の印刷装置32にジョブを送信する。そのためこの場合は、印刷装置IDが004、005の印刷装置32が、このジョブに基づく印刷処理を実行し、且つ、これらの印刷装置32に対応する各検査装置36が検査処理を実行する。例えば、ジョブに含まれる印刷用紙の枚数に関する情報が「100」を表す場合、CPU20Aは、印刷装置IDが004の印刷装置32に50枚の印刷用紙に対する印刷処理を実行させ、印刷装置IDが005の印刷装置32に50枚の印刷用紙に対する印刷処理を実行させる。
【0067】
S10でNoと判定したとき又はS21、S22の処理を終えたとき、CPU20Aは
図8のフローチャートの処理を一旦終了する。
【0068】
次に
図9のフローチャートの処理について説明する。各検査装置36のCPU36Aは演算周期毎に、
図9のフローチャートの処理を繰り返し実行する。
【0069】
まずS30においてCPU36Aは、印刷データ及び印刷用紙を取得したか否かを判定する。
【0070】
S30においてYesと判定した場合、CPU36AはS31へ進み、印刷データ、印刷用紙及び印刷基準を用いて、取得した各印刷用紙が印刷基準を満たすか否かを判定する。さらにCPU36Aは対応する印刷装置32の第1演算要素及び第2演算要素を取得し、最新の第1演算要素及び第2演算要素をストレージ36Dに記録する。
【0071】
S31の処理を終えた場合、CPU36AはS32へ進み、データ更新周期が到来したか否かを判定する。
【0072】
S32においてYesと判定した場合、CPU36AはS33へ進み、ストレージ36Dに記録されている最新の第1演算要素及び第2演算要素をサーバ20へ送信する。
【0073】
S30、32でNoと判定したとき又はS33の処理を終えたとき、CPU36Aは
図9のフローチャートの処理を一旦終了する。
【0074】
以上説明したように本実施形態の画像形成システム10では、印刷要求者である作業者が、入力装置24を用いてサーバ20へ入力した第1閾値を利用して、印刷処理を実行させる印刷装置32を複数の印刷装置32の中から選択できる。即ち、作業者は、入力装置24を用いて設定した第1閾値以下の印刷NG率を有する印刷装置32のみに印刷処理を実行させられる。第1閾値以下の印刷NG率を有する印刷装置32は、作業者が要求する印刷基準(品質基準)を満たさない印刷物を生成し難いと考えらえる。そのため画像形成システム10では、画像形成システム10に含まれる全ての印刷装置32を利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難い。換言すると、画像形成システム10は、印刷基準が満たされていないことに起因して廃棄処理される印刷物の数を減らすことが可能である。
【0075】
さらに画像形成システム10は、ジョブに関して第1閾値及び第2閾値が設定されている場合と設定されていない場合の何れにおいても、複数の印刷装置32に印刷処理を実行させられる。そのため、画像形成システム10は、1台の印刷装置32にのみ印刷処理を実行させる場合と比べて、多数の印刷物を短時間で生成できる。
【0076】
さらに画像形成システム10を利用する作業者は、入力装置24を用いて第1閾値の大きさを設定できる。さらに画像形成システム10は、表示装置25の第1閾値表示部26Aに入力された第1閾値を表示させるので、作業者に設定された第1閾値の大きさを認識させられる。
【0077】
さらに画像形成システム10を利用する作業者は、入力装置24を用いて第2閾値の大きさを設定できる。さらに画像形成システム10は、表示装置25の第2閾値表示部26Bに入力された第2閾値を表示させるので、作業者に設定された第2閾値の大きさを認識させられる。
【0078】
さらに画像形成システム10は、表示装置25の警告部26Eに不合格割合が第2閾値以上である印刷装置32のID情報を表示させる。即ち、画像形成システム10は、不合格割合が第2閾値以上である印刷装置32である特定画像形成装置を特定できる。換言すると、画像形成システム10は、不合格割合が実用に耐えないほど高い印刷装置32を特定できる。
【0079】
さらに警告部26Eに不合格割合が第2閾値以上である印刷装置32のID情報を表示されるので、作業者は、不合格割合が第2閾値以上である印刷装置32を認識できる。
【0080】
さらに画像形成システム10では、サーバ20が各検査装置36から受信した第1演算要素及び第2演算要素に基づいて印刷NG率を演算する。そのため画像形成システム10は、作業者が入力装置24を用いて不合格割合に関する情報をサーバ20へ入力する場合と比べて、作業者の負担を軽減できる。このように印刷用紙に対して行われた印刷処理が印刷基準を満たすか否かの判断を作業者が行う必要がない。そのため作業経験が短い作業者であっても、自身が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難く且つ多数の印刷物が短時間で生成されるように画像形成システム10を操作できる。
【0081】
以上、本実施形態に係る画像形成システム10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る画像形成システム10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
【0082】
例えば、
図10に示される変形例の態様で本発明が実施されてもよい。この変形例では、印刷要求者である作業者が、上記印刷基準を複数の基準の中から選択できる。即ち、表示装置25には印刷基準表示部26Fが含まれる。作業者は入力装置24を利用して、複数の基準の中から一つの基準を印刷基準として選択できる。例えば、印刷基準には、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準が含まれる。例えば、作業者が印刷基準として色味基準を選択すると、
図10に示されたように、印刷基準表示部26Fに「色味」という文字が表示される。
【0083】
各検査装置36の検査部は、印刷装置32から受け取った全ての印刷用紙に対して、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準を満たすか否かの判定処理を実行する。さらに演算要素取得部362は検査部の検査結果に基づいて、対応する印刷装置32の第1演算要素及び第2演算要素を、3つの基準(色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準)毎に取得し、3つの基準毎の第1演算要素及び第2演算要素をストレージ36Dに記録する。さらに演算要素送信部363はストレージ36Dに記録されている3つの基準毎の最新の第1演算要素及び第2演算要素を、データ更新周期毎に、通信I/F36E及び通信回線15を利用してサーバ20へ送信する。
【0084】
各検査装置36から3つの基準毎の第1演算要素及び第2演算要素を受信したサーバ20は、最新の印刷NG率を3つの基準毎に演算し且つNG率リスト28を更新する。さらにサーバ20は、最新の印刷NG率を利用して比較処理を実行する。例えば、作業者が印刷基準として色味基準を選択した場合は、CPU20Aが入力装置24を用いて入力された第1閾値及び第2閾値と、色味基準のNG率リスト28とを比較する。
【0085】
この変形例によれば、印刷基準が複数の色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準を含まない場合と比べて、印刷基準の内容を、作業者が求める内容に合致させ易い。さらに印刷基準が一つの基準のみを含む場合と比べて、印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。従って、上記実施形態と比べて、印刷用紙に対して実行される印刷処理の内容を作業者が所望する内容に近づけやすい。
【0086】
少なくとも一つの印刷基準が第1閾値以下である印刷装置32のみにジョブが送信されてもよい。例えば、IDが001の印刷装置32の色味基準の印刷NG率が第1閾値以下であり、IDが002の印刷装置32のかすれ基準の印刷NG率が第1閾値以下であり、IDが003の印刷装置32の印刷位置基準の印刷NG率が第1閾値以下の場合に、サーバ20がIDが001、002、003の印刷装置32へジョブを送信してもよい。
【0087】
同様に、少なくとも一つの印刷基準が第2閾値以上である印刷装置32のID情報が、警告部26Eに表示されてもよい。
【0088】
また、複数の基準が第1閾値以下である印刷装置32のみにジョブが送信されてもよい。例えば、色味基準及びかすれ基準が共に第1閾値以下である印刷装置32のみにジョブが送信されるようにしてもよい。また、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準が共に第1閾値以下である印刷装置32のみにジョブが送信されるようにしてもよい。
【0089】
同様に、複数の印刷基準が第2閾値以上である印刷装置32のID情報が、警告部26Eに表示されてもよい。
【0090】
印刷基準に、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準とは異なる基準が含まれてもよい。
【0091】
印刷装置32が印刷用紙とは異なる記録媒体に印刷処理を行ってもよい。
【0092】
各検査装置36が第1演算要素及び第2演算要素に基づいて対応する印刷装置32の印刷NG率を演算し、この印刷NG率をサーバ20へ送信してもよい。
【0093】
印刷基準に、色味基準及びかすれ基準のみが含まれてもよい。
【0094】
(付記)
(((1)))
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
第1閾値に関する情報を受け付け、
複数の画像形成装置それぞれについての印刷基準を満たさない印刷物の割合である不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる情報処理システム。
(((2)))
前記印刷基準が、互いに内容が異なる複数の基準を含み、
前記プロセッサが、選択された少なくとも一つの前記基準に対応する前記不合格割合に関する情報、及び、前記第1閾値に基づいて、前記不合格割合が前記第1閾値以下である前記画像形成装置に印刷動作を実行させる、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記複数の基準が、色味基準及びかすれ基準を含む、
(((1)))又は(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記印刷基準が、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準の少なくとも一つを含む、
(((1)))から(((3)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((5)))
前記プロセッサは、
入力装置を用いて前記第1閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第1閾値に関する情報を表示部に表示させる、
(((1)))から(((4)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((6)))
前記プロセッサは、
前記入力装置を用いて前記不合格割合が前記第1閾値より大きい第2閾値に関する情報が入力されたときに、入力された前記第2閾値に関する情報を前記表示部に表示させる、
(((1)))から(((5)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((7)))
前記プロセッサは、
前記第2閾値以上である前記画像形成装置を、特定画像形成装置であると認識する、
(((1)))から(((6)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記プロセッサは、
前記特定画像形成装置に関する情報を前記表示部に表示させる、
(((1)))から(((7)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((9)))
前記プロセッサは、
前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定する判定装置から判定結果に関する情報を受信し、
前記判定結果に関する情報が、前記不合格割合に関する情報であるか、又は、前記プロセッサが前記不合格割合に関する情報を算出可能な情報である、
(((1)))から(((8)))の何れか1項に記載の情報処理システム。
(((10)))
(((1)))から(((9)))の何れか1項に記載の前記情報処理システムと、
印刷動作を実行可能な複数の前記画像形成装置と、
前記印刷物が前記印刷基準を満たすか否かを判定し、判定結果を前記情報処理システムへ送信する判定装置と、
を備える画像形成システム。
【0095】
(((1)))に係る情報処理システムによれば、複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くなる。
(((2)))に係る情報処理システムによれば、印刷基準が一つの基準のみを含む場合と比べて、印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
(((3)))に係る情報処理システムによれば、印刷基準が色味基準及びかすれ基準を含まない場合と比べて、色味基準及びかすれ基準に関する印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
(((4)))に係る情報処理システムによれば、印刷基準が色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準を含まない場合と比べて、色味基準、かすれ基準及び印刷位置基準の少なくとも一つに関する印刷基準の内容を、印刷要求者が求める内容に合致させ易い。
(((5)))に係る情報処理システムによれば、印刷要求者が、第1閾値の大きさを設定でき且つ設定された第1閾値の大きさを認識できる。
(((6)))に係る情報処理システムによれば、印刷要求者が、第1閾値より大きい第2閾値の大きさを設定でき且つ設定された第2閾値の大きさを認識できる。
(((7)))に係る情報処理システムによれば、不合格割合が第2閾値以上である画像形成装置を特定できる。
(((8)))に係る情報処理システムによれば、印刷要求者が、特定画像形成装置を認識できる。
(((9)))に係る情報処理システムによれば、作業者がプロセッサに接続された入力装置を用いて不合格割合に関する情報を入力する場合と比べて、作業者の負担が軽減される。
(((10)))に係る画像形成システムによれば、複数の画像形成装置の全てを利用して印刷物を生成する場合と比べて、印刷要求者が要求する印刷基準を満たさない印刷物が生成され難くなる。
【符号の説明】
【0096】
10 画像形成システム
20 サーバ(情報処理システム)
20A CPU(プロセッサ)
25 表示装置(表示部)
32 印刷装置(画像形成装置)
36 検査装置(判定装置)