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特開2024-155110情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155110
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/00 20180101AFI20241024BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20241024BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20241024BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20241024BHJP
   H04W 12/55 20210101ALI20241024BHJP
【FI】
H04W4/00 111
H04W88/06
H04W12/06
H04W76/15
H04W12/55
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069539
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】石榑 克範
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE12
(57)【要約】
【課題】自動機械に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、別の端末装置との間において、第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信を行う接続情報通信部と、接続情報通信部によって通信された結果、別の端末装置に対応する第2無線通信の接続情報に基づいて、別の端末装置との間において第2無線通信により自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、を備える。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動機械の動作に関する情報を別の端末装置との間で送受信する情報処理装置において、
前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、
前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、
前記接続情報通信部によって通信された結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第2無線通信の接続情報を管理する接続情報管理装置から、前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部
を備える、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第2無線通信の接続情報を生成する接続情報生成部と、
前記接続情報生成部によって生成された前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報処理装置において、
前記自動機械から送信される前記自動機械の動作結果を取得する動作結果取得部と、
ユーザの指示に応じて、前記動作結果取得部が取得する前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置に送信する第1処理と、前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置から受信する第2処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である切替部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項3のうち何れか一項に記載の情報処理装置において、
前記第1無線通信は、近距離無線通信を含み、
前記第2無線通信は、無線LAN通信を含み、
前記第2無線通信の接続情報は、IPアドレスを含む、情報処理装置。
【請求項6】
自動機械の動作に関する情報を送受信する情報処理システムにおいて、
第1端末装置と、
前記第1端末装置と通信可能である第2端末装置と、
を備え、
前記第1端末装置及び前記第2端末装置は、
第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、
通信先の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、
前記接続情報通信部によって通信された結果、前記通信先の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記通信先の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、
を有する、情報処理システム。
【請求項7】
自動機械の動作に関する情報を別の端末装置の間で送受信する情報処理方法において、
前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行うことと、
前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行うことと、
前記第1無線通信が行われた結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信することと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、自動機械を駆動制御するコントローラとの通信により、自動機械に関する情報を表示する情報処理装置が開示されている。このような情報処理装置においては、複数の自動機械の配置図を表示することにより、接続対象とする自動機械を直感的に選択することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-197856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような情報処理装置において、自動機械に関する情報をコントローラから適切に取得するために通信速度の速い無線通信を行う必要があるが、コントローラとの接続情報の設定が煩雑であった。このように、自動機械に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する情報処理装置は、自動機械の動作に関する情報を別の端末装置との間で送受信する情報処理装置において、前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、前記接続情報通信部によって通信された結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、を備える。
【0006】
上記情報処理装置において、前記第2無線通信の接続情報を管理する接続情報管理装置から、前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部を備えるとよい。
上記情報処理装置において、前記第2無線通信の接続情報を生成する接続情報生成部と、前記接続情報生成部によって生成された前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部と、を備えるとよい。
【0007】
上記情報処理装置において、前記自動機械から送信される前記自動機械の動作結果を取得する動作結果取得部と、ユーザの指示に応じて、前記動作結果取得部が取得する前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置に送信する第1処理と、前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置から受信する第2処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である切替部と、を備えるとよい。
【0008】
上記情報処理装置において、前記第1無線通信は、近距離無線通信を含み、前記第2無線通信は、無線LAN通信を含み、前記第2無線通信の接続情報は、IPアドレスを含むとよい。
【0009】
上記課題を解決する情報処理システムは、自動機械の動作に関する情報を送受信する情報処理システムにおいて、第1端末装置と、前記第1端末装置と通信可能である第2端末装置と、を備え、前記第1端末装置及び前記第2端末装置は、第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、通信先の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、前記接続情報通信部によって通信された結果、前記通信先の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記通信先の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、を有する。
【0010】
上記課題を解決する情報処理方法は、自動機械の動作に関する情報を別の端末装置の間で送受信する情報処理方法において、前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行うことと、前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行うことと、前記第1無線通信が行われた結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信することと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、自動機械に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、第1実施形態の情報処理システムの全体構成を示す図である。
図2図2は、第1実施形態の設置処理を示すフローチャートである。
図3図3は、第1実施形態の第1無線設定制御処理を示すフローチャートである。
図4図4は、第1実施形態の第2無線設定制御処理を示すフローチャートである。
図5図5は、第1実施形態の第2無線接続制御処理を示すフローチャートである。
図6図6は、第1実施形態の自動機械制御処理を示すフローチャートである。
図7図7は、第1実施形態の第2無線設定制御処理及び第2無線接続制御処理を示すフローチャートである。
図8図8は、第1実施形態の自動機械制御処理を示すフローチャートである。
図9図9は、第2実施形態の第2無線接続制御処理を示すフローチャートである。
図10図10は、第2実施形態の第2無線接続制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<第1実施形態>
以下、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法の一実施形態を説明する。
<情報処理システム10の構成>
図1に示すように、情報処理システム10は、自動機械20の制御を行うためのシステムである。情報処理システム10は、自動機械20と、自動機械制御装置30と、を備えてもよい。情報処理システム10は、複数の自動機械20を備えてもよい。情報処理システム10は、複数の自動機械制御装置30を備えてもよい。情報処理システム10は、複数の情報処理装置40を備える。情報処理システム10は、接続情報管理装置50を備えてもよい。
【0014】
自動機械20は、アクチュエータ21を自動的に動作させる機械であってもよい。自動機械20は、工場内で用いられてもよい。自動機械20は、アクチュエータ21と、モータ22と、エンコーダ23と、を備える。アクチュエータ21は、電気式のアクチュエータであってもよい。モータ22は、アクチュエータ21の駆動源である。エンコーダ23は、モータ22の駆動を符号化することにより、モータ22の駆動検出信号を出力する。
【0015】
自動機械制御装置30は、自動機械20と通信可能に接続される。自動機械制御装置30は、1又は複数の自動機械20と通信可能に接続されてもよい。自動機械制御装置30は、自動機械20と有線接続される。自動機械制御装置30は、自動機械20との通信により、自動機械20を制御するコントローラである。自動機械制御装置30は、自動機械20との通信により、自動機械20の駆動状態を受信するコントローラである。
【0016】
自動機械制御装置30は、自動機械制御部31と、駆動制御部32と、検出部33と、制御通信部34と、を備える。自動機械制御部31は、自動機械制御装置30を制御する。特に、自動機械制御部31は、駆動制御部32を制御することにより、アクチュエータ21の動作を制御する。自動機械制御部31は、演算装置、主記憶媒体及び副記憶媒体を含む。演算装置は、副記憶媒体に記憶されたプログラムを主記憶媒体にロードする。演算装置は、主記憶媒体にロードしたプログラムに従って、各種処理を実行する。
【0017】
駆動制御部32は、モータ22に駆動信号を出力することにより、モータ22の駆動を制御する。検出部33は、エンコーダ23からの駆動検出信号を受信することにより、モータ22の駆動を検出する。特に、検出部33は、エンコーダ23からの駆動検出信号に基づいて、パルス信号を計数することにより、モータ22の駆動を検出するパルスカウンタであってもよい。制御通信部34は、情報処理装置40と通信可能である。制御通信部34は、情報処理装置40と有線通信を行う。制御通信部34は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB、Universal Serial Bus)通信を行ってもよい。
【0018】
情報処理装置40は、自動機械20の動作に関する制御を行う。情報処理装置40は、自動機械制御装置30と接続可能である。情報処理装置40は、自動機械20の動作に関する情報を別の端末装置との間で送受信する。別の端末装置は、別の情報処理装置40であってもよい。情報処理装置40は、作業者により携帯可能な携帯端末装置であってもよい。情報処理装置40は、第1端末装置40Aと、第2端末装置40Bと、を備える。第1端末装置40A及び第2端末装置40Bは、同じ機能を備えてもよい。
【0019】
第1端末装置40Aは、親機として用いられる。第1端末装置40Aは、自動機械制御装置30と通信可能に接続される。第1端末装置40Aは、複数の自動機械制御装置30のそれぞれと通信可能に接続されてもよい。
【0020】
第2端末装置40Bは、子機として用いられる。第2端末装置40Bは、第1端末装置40Aと通信可能に接続される。第2端末装置40Bは、複数の第1端末装置40Aと通信可能に接続されてもよい。第1端末装置40Aは、複数の第2端末装置40Bと通信可能に接続されてもよい。
【0021】
情報処理装置40は、制御部41と、記憶部42と、第1無線通信部43と、第2無線通信部44と、第3通信部45と、表示部46と、入力部47と、を備える。制御部41は、情報処理装置40を制御する。制御部41は、演算装置及び主記憶媒体を含む。演算装置は、記憶部42に記憶されたプログラムを主記憶媒体にロードする。演算装置は、主記憶媒体にロードしたプログラムに従って、各種処理を実行する。記憶部42は、副記憶媒体を含む。
【0022】
第1無線通信部43は、第1無線通信を行うことにより、他の端末装置との間で情報の送受信を行う。第1無線通信は、近距離無線通信を含んでもよい。第1無線通信は、ブルートゥース(Bluetooth)(商標登録)を含んでもよい。第1無線通信部43は、ペアリングにより、別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行ってもよい。
【0023】
第2無線通信部44は、第2無線通信を行うことにより、他の端末装置との間で情報の送受信を行う。第2無線通信は、第1無線通信よりも通信速度が速い通信である。第2無線通信は、第1無線通信よりも通信範囲が広い通信である。第2無線通信部44は、無線LAN通信を含んでもよい。第2無線通信部44は、ワイファイ(Wi-Fi)(商標登録)を含んでもよい。第2無線通信部44は、第2無線通信の接続情報に基づいて、別の端末装置との間において通信を行う。第2無線通信の接続情報は、IPアドレスを含んでもよい。
【0024】
第3通信部45は、第3通信を行うことにより、他の端末装置との間で情報の送受信を行う。第3通信部45は、自動機械制御部31との間で情報の送受信を行ってもよい。第3通信は、有線通信であってもよい。第3通信は、ユニバーサル・シリアル・バスを用いた通信であってもよい。
【0025】
表示部46は、情報を表示するように構成される。入力部47は、作業者による指示を入力可能である。表示部46及び入力部47は、タッチパネルのように一体的に設けられてもよい。
【0026】
接続情報管理装置50は、情報処理装置40と通信可能に接続される。接続情報管理装置50は、情報処理装置40における第2無線通信の接続情報を管理する。接続情報管理装置50は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能を有してもよい。
【0027】
接続情報管理装置50は、通信範囲内の情報処理装置40に対して、第2無線通信の接続情報を生成する。接続情報管理装置50は、生成した第2無線通信の接続情報を記憶する。接続情報管理装置50は、接続対象である情報処理装置40に対して、生成した第2無線通信の接続情報を送信することにより、情報処理装置40と第2無線通信を行うアクセスポイントとして機能する。接続情報管理装置50は、外部ネットワークと通信可能に接続されるルーター機能を備えてもよい。
【0028】
<情報処理装置40の詳細構成>
情報処理装置40において、制御部41は、プログラムを実行することで処理回路を構成する。制御部41は、処理回路として、第1無線認証部41Aと、接続情報取得部41Bと、接続情報通信部41Cと、切替部41Dと、情報送受信部41Eと、動作結果取得部41Fと、を備える。
【0029】
第1無線認証部41Aは、別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行う。特に、第1無線認証部41Aは、別の端末装置との間においてペアリングを行うことにより、第1無線通信に関する認証を行う。
【0030】
接続情報取得部41Bは、第2無線通信の接続情報を取得する。特に、接続情報取得部41Bは、接続情報管理装置50に対して接続要求を行うことにより、第2無線通信の接続情報を接続情報管理装置50から取得してもよい。
【0031】
接続情報通信部41Cは、別の端末装置との間において、第1無線通信により、第2無線通信の接続情報を送受信する。つまり、接続情報通信部41Cは、別の端末装置との間において、第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信を行う。
【0032】
詳しくは、接続情報通信部41Cは、別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証が行われた場合に、第1無線通信により、自己の第2無線通信の接続情報を送信する。このように、接続情報通信部41Cは、接続情報送信部を含む。
【0033】
接続情報通信部41Cは、別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証が行われた場合に、第1無線通信により、通信先となる別の端末装置における第2無線通信の接続情報を受信する。このように、接続情報通信部41Cは、接続情報受信部を含む。以降、通信先となる別の端末装置を通信先の端末装置と示す場合がある。
【0034】
切替部41Dは、親機と子機との切替を行う。切替部41Dは、入力部47から入力されたユーザの指示に応じて、親機と子機との切替を行う。切替部41Dは、親機に設定された場合、親機に対応する処理を有効な処理として切り替え、子機に設定された場合、子機に対応する処理を有効な処理として切り替える。つまり、切替部41Dは、ユーザの指示に応じて、親機に対応する処理と子機に対応する処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である。
【0035】
情報送受信部41Eは、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。詳しくは、情報送受信部41Eは、親機に設定された場合、自動機械制御装置30との間において、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。情報送受信部41Eは、親機に設定された場合、子機に設定された別の端末装置との間において、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。情報送受信部41Eは、子機に設定された場合、親機に設定された別の端末装置との間において、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。
【0036】
動作結果取得部41Fは、自動機械20から送信される自動機械20の動作結果を取得する。動作結果取得部41Fは、情報送受信部41Eによって受信した自動機械20の動作結果を取得する。
【0037】
<設定処理>
図2を参照して設定処理について説明する。設定処理は、情報処理装置40において制御部41により所定周期毎に実行される処理である。
【0038】
図2に示すように、ステップS10において、制御部41は、入力部47から親機切替指示の入力があったか否かを判定する。制御部41は、親機切替指示の入力がなかったと判定した場合、ステップS11を実行せずに、ステップS12に処理を移行する。制御部41は、親機切替指示の入力があったと判定した場合、ステップS11に処理を移行する。
【0039】
ステップS11において、制御部41は、親機切替処理を実行する。親機切替処理において、制御部41は、記憶部42に親機を示す情報を設定する。これにより、制御部41は、情報処理装置40を親機として設定する。制御部41は、親機切替処理が終了すると、ステップS12に処理を移行する。
【0040】
ステップS12において、制御部41は、入力部47から子機切替指示の入力があったか否かを判定する。制御部41は、子機切替指示の入力がなかったと判定した場合、ステップS13を実行せずに、設定処理を終了する。制御部41は、子機切替指示の入力があったと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。
【0041】
ステップS13において、制御部41は、子機切替処理を実行する。子機切替処理において、制御部41は、記憶部42に子機を示す情報を設定する。これにより、制御部41は、情報処理装置40を子機として設定する。制御部41は、子機切替処理が終了すると、設定処理を終了する。
【0042】
このように、制御部41は、ユーザの指示に応じて、親機と子機との切替を行う。特に、制御部41は、ユーザの指示に応じて、親機に対応する処理と、子機に対応する処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である。
【0043】
<第1無線設定制御処理>
図3を参照して第1無線設定制御処理について説明する。第1無線設定制御処理は、情報処理装置40において制御部41により所定周期毎に実行される処理である。
【0044】
図3に示すように、ステップS20において、制御部41は、入力部47から第1無線設定指示の入力があったか否かを判定する。制御部41は、第1無線設定指示の入力がなかったと判定した場合、ステップS21~S23を実行せずに、第1無線設定制御処理を終了する。制御部41は、第1無線設定指示の入力があったと判定した場合、ステップS21に処理を移行する。
【0045】
ステップS21において、制御部41は、第1無線認証処理を実行する。第1無線認証処理において、制御部41は、第1無線通信の通信範囲における別の端末装置との間において、第1無線通信に関する認証を行う。特に、制御部41は、ペアリングを行うことにより、第1無線通信に関する認証を行う。制御部41は、第1無線認証処理が終了すると、ステップS22に処理を移行する。
【0046】
ステップS22において、制御部41は、第1無線通信に関する認証が正常に行われたか否かを判定する。制御部41は、第1無線通信に関する認証が正常に行われなかったと判定した場合、ステップS23を実行せずに、第1無線設定制御処理を終了する。制御部41は、第1無線通信に関する認証が正常に行われたと判定した場合、ステップS23に処理を移行する。
【0047】
ステップS23において、制御部41は、第1無線設定処理を実行する。第1無線設定処理において、制御部41は、第1無線通信に関する設定を行う。これにより、情報処理装置40は、第1無線に関する認証が正常に行われた別の端末装置との間において、第1無線通信を行うことができる。制御部41は、第1無線設定処理が終了した場合、第1無線設定制御処理を終了する。
【0048】
<第2無線設定制御処理>
図4を参照して第2無線設定制御処理について説明する。第2無線設定制御処理は、情報処理装置40において制御部41により所定周期毎に実行される処理である。
【0049】
図4に示すように、ステップS30において、制御部41は、第2無線接続要求処理を実行する。第2無線接続要求処理において、制御部41は、第2無線通信において接続要求を示す情報を送信する。制御部41は、第2無線接続要求処理が終了した場合、ステップS31に処理を移行する。
【0050】
ステップS31において、制御部41は、第2無線通信の接続情報を受信したか否かを判定する。第2無線通信の接続情報は、接続要求を示す情報に応じて接続情報管理装置50が送信する情報である。制御部41は、第2無線通信の接続情報を受信していないと判定した場合、ステップS32を実行せずに、第2無線設定制御処理を終了する。制御部41は、第2無線通信の接続情報を受信したと判定した場合、ステップS32に処理を移行する。
【0051】
ステップS32において、制御部41は、接続情報取得処理を実行する。接続情報取得処理において、制御部41は、接続情報管理装置50から受信した第2無線通信の接続情報を取得する。つまり、制御部41は、自己の第2無線通信の接続情報を接続情報管理装置50から取得する。制御部41は、取得した第2無線通信の接続情報を記憶部42に記憶する。これにより、情報処理装置40は、接続情報管理装置50との間において、第2無線通信を行うことができる。制御部41は、接続情報取得処理が終了した場合、第2無線設定制御処理を終了する。
【0052】
<第2無線接続制御処理>
図5を参照して第2無線接続制御処理について説明する。第2無線接続制御処理は、情報処理装置40において制御部41により所定周期毎に実行される処理である。
【0053】
図5に示すように、ステップS40において、制御部41は、入力部47から第2無線接続指示の入力があったか否かを判定する。制御部41は、第2無線接続指示の入力がなかったと判定した場合、ステップS41~S44を実行せずに、第2無線接続制御処理を終了する。制御部41は、第2無線接続指示の入力があったと判定した場合、ステップS41に処理を移行する。
【0054】
ステップS41において、制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置があるか否かを判定する。制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置がないと判定した場合、ステップS42~S44を実行せずに、第2無線接続制御処理を終了する。制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置があると判定した場合、ステップS42に処理を移行する。
【0055】
ステップS42において、制御部41は、接続情報送信処理を実行する。接続情報送信処理において、制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置との間において、第1無線通信を用いて、自己の第2無線通信の接続情報を送信する。この処理が終了した場合、ステップS43に処理を移行する。
【0056】
ステップS43において、制御部41は、接続情報受信処理を実行する。接続情報受信処理において、制御部41は、第1無線通信を用いて、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置との間において、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報を受信する。このように、制御部41は、別の端末装置との間において、第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信を行う。この処理が終了した場合、ステップS44に処理を移行する。
【0057】
ステップS44において、制御部41は、接続情報設定処理を実行する。接続情報設定処理において、制御部41は、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報を記憶部42に設定する。これにより、情報処理装置40は、第1無線に関する認証が正常に行われた別の端末装置との間において、第2無線通信を行うことができる。制御部41は、接続情報設定処理が終了した場合、第2無線接続制御処理を終了する。
【0058】
<自動機械制御処理>
図6を参照して自動機械制御処理について説明する。自動機械制御処理は、情報処理装置40において制御部41により所定周期毎に実行される処理である。
【0059】
図6に示すように、ステップS50において、制御部41は、親機設定であるか否かを判定する。制御部41は、親機設定であると判定した場合、ステップS53に処理を移行する。制御部41は、親機設定ではなく子機設定であると判定した場合、ステップS51に処理を移行する。
【0060】
子機である第2端末装置40Bでは、ステップS51において、制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力されたか否かを判定する。自動機械20の動作に関する指示は、自動機械20の動作結果を表示させるための指示を含んでもよい。制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力されていないと判定した場合、自動機械制御処理を終了する。制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力されたと判定した場合、ステップS52に処理を移行する。
【0061】
ステップS52において、制御部41は、入力指示送信処理を実行する。入力指示送信処理において、制御部41は、第2無線通信を用いて、入力された入力指示を親機である別の端末装置に送信する。制御部41は、入力指示送信処理が終了した場合、ステップS61に処理を移行する。
【0062】
一方、親機である第1端末装置40Aでは、ステップS53において、制御部41は、入力指示受信処理を実行する。入力指示受信処理において、制御部41は、第2無線通信を用いて、自動機械20の動作に関する入力指示を、子機である別の端末装置から受信する。制御部41は、入力指示受信処理が終了した場合、ステップS54に処理を移行する。
【0063】
ステップS54において、制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力された、又は、自動機械20の動作に関する入力指示を、子機である別の端末装置から受信したか否かを判定する。制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力されておらず、かつ、自動機械20の動作に関する入力指示を、子機である別の端末装置から受信していないと判定した場合、自動機械制御処理を終了する。制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力された、又は、自動機械20の動作に関する入力指示を、子機である別の端末装置から受信したと判定した場合、ステップS55に処理を移行する。
【0064】
ステップS55において、制御部41は、入力指示送信処理を実行する。入力指示送信処理において、制御部41は、子機である別の端末装置から受信した自動機械20の動作に関する入力指示を、第3通信を用いて、自動機械制御装置30に送信する。また、制御部41は、自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力された場合にも、入力指示送信処理を実行する。制御部41は、入力指示送信処理が終了した場合、ステップS56に処理を移行する。
【0065】
ステップS56において、制御部41は、動作結果受信処理を実行する。動作結果受信処理において、制御部41は、第3通信を用いて自動機械制御装置30から自動機械20の動作結果を受信する。制御部41は、動作結果受信処理が終了すると、ステップS57に処理を移行する。
【0066】
ステップS57において、制御部41は、動作結果取得処理を実行する。動作結果取得処理において、制御部41は、自動機械制御装置30から受信した自動機械20の動作結果を取得する。制御部41は、自動機械20の動作結果を記憶部42に記憶する。制御部41は、動作結果取得処理が終了すると、ステップS58に処理を移行する。
【0067】
ステップS58において、制御部41は、動作結果表示処理を実行する。動作結果表示処理において、制御部41は、自動機械20の動作結果を表示部46に表示させる。制御部41は、動作結果表示処理が終了すると、ステップS59に処理を移行する。
【0068】
ステップS59において、制御部41は、転送条件が成立したか否かを判定する。転送条件は、子機から送信された入力指示を親機が受信したときに成立する。転送条件は、親機において自動機械20の動作に関する指示が入力部47から入力されたときには成立しない。制御部41は、転送条件が成立していないと判定した場合、自動機械制御処理を終了する。制御部41は、転送条件が成立したと判定した場合、ステップS60に処理を移行する。
【0069】
ステップS60において、制御部41は、動作結果送信処理を実行する。動作結果送信処理において、制御部41は、第2無線通信を用いて、子機である別の端末装置に自動機械20の動作結果を送信する。制御部41は、動作結果送信処理が終了すると、自動機械制御処理を終了する。
【0070】
一方、子機である第2端末装置40Bでは、ステップS61において、制御部41は、動作結果受信処理を実行する。動作結果受信処理において、制御部41は、第2無線通信を用いて、親機である別の端末装置から自動機械20の動作結果を受信する。制御部41は、動作結果受信処理が終了すると、ステップS57に処理を移行する。
【0071】
ステップS57において、制御部41は、動作結果取得処理を実行する。動作結果取得処理において、制御部41は、親機である別の端末装置から受信した自動機械20の動作結果を取得する。制御部41は、自動機械20の動作結果を記憶部42に記憶する。制御部41は、動作結果取得処理が終了すると、ステップS58に処理を移行する。
【0072】
ステップS58において、制御部41は、親機と同じように、動作結果表示処理を実行する。制御部41は、動作結果表示処理が終了すると、自動機械制御処理を終了する。
このように、制御部41は、別の端末装置との間において、第2無線通信により、別の端末装置に対応する第2無線通信の接続情報に基づいて、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。制御部41は、自動機械20から送信される自動機械20の動作結果を取得する。
【0073】
特に、制御部41は、ユーザの指示に応じて、親機に対応する処理と、子機に対応する処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である。詳しくは、親機に対応する処理は、自動機械20の動作結果を、子機である別の端末装置に送信する処理を含む。子機に対応する処理は、自動機械20の動作結果を、親機である別の端末装置から受信する処理を含む。親機に対応する処理が第1処理の一例に相当し、子機に対応する処理が第2処理の一例に相当する。
【0074】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図7に示すように、第2無線通信を用いて、親機である第1端末装置40Aから接続情報管理装置50に接続要求が接続情報管理装置50に送信されると、接続情報管理装置50では、ステップS70において、接続情報生成処理が実行される。接続情報生成処理では、接続要求を送信した第1端末装置40Aに対する第2無線通信の接続情報が生成される。この場合、第2無線通信を用いて、接続情報管理装置50から第1端末装置40Aに対して、第2無線通信の接続情報が送信される。
【0075】
同じように、第2無線通信を用いて、子機である第2端末装置40Bから接続情報管理装置50に接続要求が接続情報管理装置50に送信されると、接続情報管理装置50では、ステップS70において、接続情報生成処理が実行される。接続情報生成処理では、接続要求を送信した第2端末装置40Bに対する第2無線通信の接続情報が生成される。この場合、第2無線通信を用いて、接続情報管理装置50から第2端末装置40Bに対して、第2無線通信の接続情報が送信される。
【0076】
第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとが第1無線通信の認証が正常に行われており、かつ、第2無線接続指示の入力があった場合に、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとの間において第1無線通信を用いて、第2無線通信の接続情報が送受信される。このように、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとの間において、第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信が行われる。これにより、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとの間において、第2無線通信の接続情報に基づいて、第2無線通信が可能となる。
【0077】
図8に示すように、第2端末装置40Bでは、ステップS62において入力指示が入力されると、第2無線通信を用いて入力指示が第2端末装置40Bから第1端末装置40Aに送信される。第1端末装置40Aにおいて入力指示が受信されると、第3通信を用いて入力指示が第1端末装置40Aから自動機械制御装置30に送信される。これにより、第2端末装置40Bにおいて入力された入力指示に応じて自動機械20が動作する。
【0078】
第1端末装置40Aでは、ステップS62において入力指示が入力されると、第3通信を用いて入力指示が第1端末装置40Aから自動機械制御装置30に送信される。これにより、第1端末装置40Aにおいて入力された入力指示に応じて自動機械20が動作する。
【0079】
そして、第3通信を用いて、自動機械20の動作結果が、自動機械制御装置30から第1端末装置40Aに送信される。第1端末装置40Aにおいて自動機械20の動作結果が受信されると、転送条件が成立している場合に、第2無線通信を用いて、自動機械20の動作結果が、第1端末装置40Aから第2端末装置40Bに送信される。第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとでは、ステップS58において動作結果表示処理が実行されることにより、自動機械20の動作結果が表示部46に表示される。
【0080】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1-1)情報処理装置40において、制御部41は、別の端末装置との間において、第1無線通信により、第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を送受信する。制御部41は、別の端末装置との間において、第2無線通信により、別の端末装置に対応する第2無線通信の接続情報に基づいて、自動機械20の動作に関する情報を送受信する。このため、別の端末装置との間において、第1無線通信を用いて、第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信の接続情報の送受信を行うことにより、第2無線通信を用いて、自動機械20に関する情報を送受信することができる。このように、別の端末装置における第2無線通信の接続情報を調べて入力するというように煩雑な作業を行う必要がなく、第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を用いて円滑に自動機械20に関する情報の送受信を行うことができる。したがって、自動機械20に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【0081】
(1-2)制御部41は、第2無線通信の接続情報を接続情報管理装置50から取得する。このため、接続情報管理装置50と通信可能となれば、煩雑な作業を行う必要がなく、第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を用いて円滑に自動機械20に関する情報の送受信を行うことができる。したがって、自動機械20に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【0082】
(1-3)制御部41は、自動機械20から送信される自動機械20の動作結果を取得する。制御部41は、ユーザの指示に応じて、自動機械20の動作結果を子機に送信する親機に対応する処理と、自動機械20の動作結果を親機から受信する子機に対応する処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である。このため、情報処理装置40を親機として用いるか子機として用いるかをユーザの意図するように切り替えることができる。したがって、情報処理装置40の利便性を向上させることができるとともに、自動機械20に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【0083】
(1-4)第1無線通信は、近距離無線通信を含み、第2無線通信は、無線LAN通信を含み、第2無線通信の接続情報は、IPアドレスを含む。このため、煩雑な作業を行う必要がなく、近距離無線通信よりも通信速度が速い無線LAN通信を用いて円滑に自動機械20に関する情報の送受信を行うことができる。したがって、自動機械20に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【0084】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、情報処理装置40において第2無線通信の接続情報が生成されてもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
【0085】
第2実施形態において、情報処理装置40は、第2無線情報の接続情報を生成するように構成される。詳しくは、情報処理装置40は、接続情報管理装置50と同じように、DHCP機能を有し、第2無線通信を行うアクセスポイントとして機能する。
【0086】
図9に示すように、第2実施形態の第2無線接続制御処理では、ステップS41において、制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置があると判定した場合、ステップS45に処理を移行する。
【0087】
ステップS45において、制御部41は、接続情報生成処理を実行する。接続情報生成処理において、制御部41は、自己の第2無線通信の接続情報と、別の端末装置における第2無線通信の接続情報とを生成する。このような処理を実行する制御部41が接続情報生成部の一例に相当する。つまり、情報処理装置40は、接続情報生成部を備える。制御部41は、接続情報生成処理が終了した場合、ステップS46に処理を移行する。
【0088】
ステップS46において、制御部41は、接続情報取得処理を実行する。接続情報取得処理において、制御部41は、生成した自己の第2無線通信の接続情報と、別の端末装置における第2無線通信の接続情報とを取得する。制御部41は、接続情報生成処理が終了した場合、ステップS42に処理を移行する。
【0089】
ステップS42において、制御部41は、接続情報送信処理を実行する。接続情報送信処理において、制御部41は、第1無線通信に関する認証を行った別の端末装置との間において、第1無線通信を用いて、自己の第2無線通信の接続情報と、別の端末装置における第2無線通信の接続情報とを送信する。この処理が終了した場合、ステップS44に処理を移行する。
【0090】
ステップS44において、制御部41は、接続情報設定処理を実行する。接続情報設定処理において、制御部41は、自己の第2無線通信の接続情報と、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報とを記憶部42に設定する。制御部41は、接続情報設定処理が終了した場合、第2無線接続制御処理を終了する。
【0091】
一方、別の端末装置では、制御部41は、第1無線通信を用いて、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報と、自己の第2無線通信の接続情報とを受信する。つまり、制御部41は、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報と、自己の第2無線通信の接続情報とを取得する。そして、制御部41は、自己の第2無線通信の接続情報と、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報とを記憶部42に設定する。
【0092】
これにより、情報処理装置40は、第1無線に関する認証が正常に行われた別の端末装置との間において、第2無線通信を行うことができる。つまり、制御部41は、別の端末装置との間において、第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信を行う。また、制御部41は、別の端末装置との間において、第1無線通信を用いて、第2無線通信の接続情報を共有することができれば、第2無線通信の接続情報の送信及び受信のうち少なくとも何れか一方を行えばよい。
【0093】
<第2実施形態の作用>
第2実施形態の作用について説明する。
図10に示すように、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとが第1無線通信の認証が正常に行われており、かつ、第1端末装置40Aで第2無線接続指示の入力があった場合に、ステップS45において、接続情報生成処理が実行される。この場合、第1端末装置40Aでは、第1端末装置40Aの第2無線通信の接続情報と、第2端末装置40Bの第2無線通信の接続情報とが生成される。
【0094】
そして、第1端末装置40Aでは、第2端末装置40Bとの間において、第1無線通信を用いて、第1端末装置40Aの第2無線通信の接続情報と、第2端末装置40Bの第2無線通信の接続情報とが送信される。このように、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとの間において、第2無線通信の接続情報を共有するように第1無線通信が行われる。これにより、第1端末装置40Aと第2端末装置40Bとの間において、第2無線通信の接続情報に基づいて、第2無線通信が可能となる。
【0095】
一方、第2端末装置40Bでも、第2無線接続指示の入力があった場合、第1端末装置40Aの第2無線通信の接続情報と、第2端末装置40Bの第2無線通信の接続情報とが生成される。第2端末装置40Bでは、第1端末装置40Aとの間において、第1無線通信を用いて、第1端末装置40Aの第2無線通信の接続情報と、第2端末装置40Bの第2無線通信の接続情報とが送信される。
【0096】
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(2-1)制御部41は、第2無線通信の接続情報を生成する。制御部41は、生成された第2無線通信の接続情報を取得する。このため、例えば接続情報管理装置50というように別の管理装置と通信可能でなくても、煩雑な作業を行う必要がなく、第1無線通信よりも通信速度が速い第2無線通信を用いて円滑に自動機械20に関する情報の送受信を行うことができる。したがって、自動機械20に関する情報の送受信に際して作業性を向上させることができる。
【0097】
<変更例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0098】
・第2実施形態において、制御部41は、第1無線通信において接続要求を示す情報を受信した場合に、自己の第2無線通信の接続情報と、通信先の端末装置における第2無線通信の接続情報とを生成してもよい。
【0099】
・自動機械制御装置30と情報処理装置40との間において、第3無線通信が行われてもよい。この場合、第3無線通信は、第1無線通信又は第2無線通信と同じ通信方式であってもよく、第1無線通信及び第2無線通信と異なる通信方式であってもよい。
【0100】
・接続情報管理装置50は、情報処理装置40に接続要求を送信してもよい。この場合、情報処理装置40は、接続情報管理装置50に接続要求を送信しなくてもよい。
・情報処理装置40が自己の第2無線通信の接続情報を取得可能であれば、情報処理システム10は、接続情報管理装置50を備えなくてもよい。
【0101】
・情報処理システム10は、自動機械制御装置30を備えなくてもよい。この場合、自動機械20は、自動機械制御装置30の機能を備えてもよい。情報処理装置40は、自動機械制御装置30の機能を備えてもよい。
【0102】
・アクチュエータ21は、油圧式、空気圧式、化学式及び磁性流体のうち何れかのアクチュエータであってもよい。
<付記>
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0103】
[態様1] 自動機械の動作に関する情報を別の端末装置との間で送受信する情報処理装置において、前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、前記接続情報通信部によって通信された結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、を備える、情報処理装置。
【0104】
[態様2] [態様1]に記載の情報処理装置において、前記第2無線通信の接続情報を管理する接続情報管理装置から、前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部を備える、情報処理装置。
【0105】
[態様3] [態様1]又は[態様2]に記載の情報処理装置において、前記第2無線通信の接続情報を生成する接続情報生成部と、前記接続情報生成部によって生成された前記第2無線通信の接続情報を取得する接続情報取得部と、を備える、情報処理装置。
【0106】
[態様4] [態様1]~[態様3]のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記自動機械から送信される前記自動機械の動作結果を取得する動作結果取得部と、ユーザの指示に応じて、前記動作結果取得部が取得する前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置に送信する第1処理と、前記自動機械の動作結果を前記別の端末装置から受信する第2処理とのうち何れかを有効な処理として切替可能である切替部と、を備える、情報処理装置。
【0107】
[態様5] [態様1]~[態様4]のうち何れか一つに記載の情報処理装置において、前記第1無線通信は、近距離無線通信を含み、前記第2無線通信は、無線LAN通信を含み、前記第2無線通信の接続情報は、IPアドレスを含む、情報処理装置。
【0108】
[態様6] 自動機械の動作に関する情報を送受信する情報処理システムにおいて、第1端末装置と、前記第1端末装置と通信可能である第2端末装置と、を備え、前記第1端末装置及び前記第2端末装置は、第1無線通信に関する認証を行う第1無線認証部と、通信先の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行う接続情報通信部と、前記接続情報通信部によって通信された結果、前記通信先の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記通信先の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信する情報送受信部と、を有する、情報処理システム。
【0109】
[態様7] 自動機械の動作に関する情報を別の端末装置の間で送受信する情報処理方法において、前記別の端末装置との間において第1無線通信に関する認証を行うことと、前記別の端末装置との間において、前記第1無線通信と比較して通信速度が速い第2無線通信の接続情報を共有するように前記第1無線通信を行うことと、前記第1無線通信が行われた結果、前記別の端末装置に対応する前記第2無線通信の接続情報に基づいて、前記別の端末装置との間において前記第2無線通信により前記自動機械の動作に関する情報を送受信することと、を含む、情報処理方法。
【符号の説明】
【0110】
10…情報処理システム、20…自動機械、40…情報処理装置、40A…第1端末装置、40B…第2端末装置、41…制御部、41A…第1無線認証部、41B…接続情報取得部、41C…接続情報通信部、41D…切替部、41E…情報送受信部、41F…動作結果取得部、43…第1無線通信部、44…第2無線通信部、50…接続情報管理装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10