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特開2024-155113塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具
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  • 特開-塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155113
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具
(51)【国際特許分類】
   B43L 19/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
B43L19/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069543
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000134589
【氏名又は名称】株式会社トンボ鉛筆
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100087893
【弁理士】
【氏名又は名称】中馬 典嗣
(72)【発明者】
【氏名】牧野 端慶
(57)【要約】
【課題】転写テープが巻かれた供給リールと巻取リールとを筐体に取り付ける際に、取り付けやすい塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具を提供する。
【解決手段】本発明は、筐体2Rと、供給リール4及び該供給リール4に巻かれた転写テープ4Tを有する供給リール部40と、供給リール4から繰り出されて、被転写面に塗膜が転写された後の転写テープ4Tを巻き取る巻取リール5と、を備え、供給リール部40と巻取リール5とが筐体2Rに軸支されている塗膜転写リール構造100であって、転写テープ4Tが巻かれて最大径の状態の供給リール部40と、巻取リール5とが、筐体2Rに保持されている状態を、供給リール4及び巻取リール5の軸部43,53の一方から見たときに、巻取リール5のフランジ部51には、供給リール部40に重ならないように切り欠き51aが形成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
供給リール及び該供給リールに巻かれた転写テープを有する供給リール部と、
前記供給リールから繰り出されて、被転写面に塗膜が転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、を備え、
前記供給リール部と前記巻取リールとが前記筐体に軸支されている塗膜転写リール構造であって、
前記転写テープが巻かれて最大径の状態の前記供給リール部と、前記巻取リールとが、前記筐体に保持されている状態を、前記供給リール及び前記巻取リールの軸部の一方から見たときに、
前記巻取リールのフランジ部には、前記供給リール部に重ならないように切り欠きが形成されている、
塗膜転写リール構造。
【請求項2】
前記切り欠きは、前記巻取リールの一方のフランジ部に形成されている、
請求項1に記載の塗膜転写リール構造。
【請求項3】
前記切り欠きは、前記フランジ部の周方向の3か所に形成されている、
請求項1に記載の塗膜転写リール構造。
【請求項4】
前記切り欠きは、前記フランジ部の外縁部の一部を、前記供給リール部の外周に沿って切り欠いたものである、
請求項1に記載の塗膜転写リール構造。
【請求項5】
前記切り欠きは、前記フランジ部の外縁部の一部を、直線に沿って切り欠いたものである
請求項1に記載の塗膜転写リール構造。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の塗膜転写リール構造を有する、
塗膜転写具用カートリッジ。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の塗膜転写リール構造を有する、
塗膜転写具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具に関する。
【背景技術】
【0002】
塗膜転写具として、前端に開口部を有する筐体内に供給リールと巻取リールを配置し、開口部より転写ヘッドを突出させ、供給リールから繰り出した転写テープを転写ヘッドの先端で反転させて巻取リールに巻き取らせる塗膜転写具がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-001607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、塗膜転写具のサイズが小さくなると、供給リールと巻取リールとの距離を近くする必要性が生じる。そうすると、転写テープが巻かれた供給リールと巻取リールとが重なるので、転写テープが巻かれた供給リールと巻取リールとを筐体に取り付ける際に、取り付けづらくなる。ゆえに、全体として取り付け時間が長くなり、また、取り付けに技術や熟練が必要となるという問題があった。
【0005】
本発明は、転写テープが巻かれた供給リールと巻取リールとを筐体に取り付ける際に、取り付けやすい塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、筐体と、供給リール及び該供給リールに巻かれた転写テープを有する供給リール部と、前記供給リールから繰り出されて、被転写面に塗膜が転写された後の前記転写テープを巻き取る巻取リールと、を備え、前記供給リール部と前記巻取リールとが前記筐体に軸支されている塗膜転写リール構造であって、前記転写テープが巻かれて最大径の状態の前記供給リール部と、前記巻取リールとが、前記筐体に保持されている状態を、前記供給リール及び前記巻取リールの軸部の一方から見たときに、前記巻取リールのフランジ部には、前記供給リール部に重ならないように切り欠きが形成されている、塗膜転写リール構造を提供する。
【0007】
前記切り欠きは、前記巻取リールの一方のフランジ部に形成されていてもよい。
【0008】
前記切り欠きは、前記フランジ部の周方向の3か所に形成されていてもよい。
【0009】
前記切り欠きは、前記フランジ部の外縁部の一部を、前記供給リール部の外周に沿って切り欠いたものであってもよい。
【0010】
前記切り欠きは、前記フランジ部の外縁部の一部を、直線に沿って切り欠いたものであってもよい。
【0011】
また、本発明は、上記記載の塗膜転写リール構造を有する塗膜転写具用カートリッジであってもよい。
【0012】
また、本発明は、上記記載の塗膜転写リール構造を有する塗膜転写具であってもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、転写テープが巻かれた供給リールと巻取リールとを筐体に取り付ける際に、取り付けやすい塗膜転写リール構造、塗膜転写具用カートリッジ及び塗膜転写具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態の塗膜転写具1の斜視図である。
図2】実施形態の塗膜転写具1を左前斜め上から見た分解斜視図である。
図3】実施形態の塗膜転写具1を右前斜め上から見た分解斜視図である。
図4】巻取リール5の斜視図である。
図5】(a)は、最大径の状態の供給リール部40と巻取リール5とを、供給リール4及び巻取リール5の軸部の一方である右側から見た図である。(b)は、(a)の断面図である。
図6】切り欠き51aが第1フランジ部51の外縁部における周方向の6か所に形成されている実施形態の変形例における、巻取リール5の斜視図である。
図7】円環部材の第1フランジ部51の外縁部の一部を、直線に沿って切り欠いた実施形態の変形例における、巻取リール5の斜視図である。
図8】塗膜転写リール構造100の組立工程を説明する図で、(a)は比較形態で、(b)は実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態の塗膜転写具1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態の塗膜転写具1の斜視図である。以下、使用時に右利きの使用者が塗膜転写具1を右手に持った時の左右、前後、上下を明細書中においても左右、前後、上下として説明する。図2は、実施形態の塗膜転写具1を左前斜め上から見た分解斜視図である。図3は、実施形態の塗膜転写具1を右前斜め上から見た分解斜視図である。いずれの図も、供給リール4に巻かれた状態以外の箇所の転写テープ4Tは省略している。
【0016】
塗膜転写具1は、筐体2と、筐体2の前側に設けられた開閉可能な蓋部21と、筐体2の前部を覆う前カバー23とを備える。蓋部21を開いて筐体2の前側に設けられた転写ヘッド3を露出させ、筐体2の前側の開口部2aから突出している転写ヘッド3を下方の被転写面(図示せず)に押し付けて、塗膜転写具1を後方に移動させることにより、転写ヘッド3に掛け回された、片面に粘着用又は修正用等の塗膜が設けられた転写テープ4T(図1には図示せず)の塗膜を被転写面(図示せず)に転写する。
【0017】
筐体2は、左右一対の筐体2Lと筐体2Rとを備える。筐体2Lと筐体2Rとの間には、塗膜転写前の転写テープ4Tが保持される供給リール4と、塗膜転写後の転写テープ4Tを巻き取る巻取リール5と、供給リール4の回転を巻取リール5に伝達する回転伝達機構10が配置されている。
【0018】
筐体2Rの内面には、供給リール保持軸22と、巻取リール保持軸24とが立設されている。供給リール保持軸22には、供給リール4、ギア部11、筒部12、スプリング14が回転可能に保持される。巻取リール保持軸24には、巻取リール5が回転可能に保持される。
【0019】
(供給リール4)
供給リール4は、円筒状の供給軸部43の右左に一対の円輪状のフランジ部41とフランジ部42とを配置した形状で、供給軸部43の内面には、軸方向に延びるリブ状係合部4aが円周方向に一定のピッチで複数本設けられている。供給リール4の供給軸部43の外周には、塗膜を保持する転写前の状態の転写テープ4Tが巻かれており、本明細書においてこの供給リール4と転写テープ4Tとを、合わせて供給リール部40という。
【0020】
(巻取リール5)
巻取リール5は、円筒状の巻取軸部53の右左に一対の第1フランジ部51と第2フランジ部52とを配置した形状で、右側の第1フランジ部51の右面には巻取リール用ギア54が第1フランジ部51と一体的に配置されている。なお、実施形態と異なり、巻取リール5と巻取リール用ギア54とが別部品で一体的に回転するような構成であってもよい。
【0021】
(回転伝達機構10)
回転伝達機構10は、塗膜転写時に発生した供給リール4の回転を巻取リール5に伝達する機構である。回転伝達機構10は、右側に配置されたギア部11と、ギア部11から左側に突出した筒部12と、筒部12の外周面に設けられた係合突起13及びスプリング14と連結ギア6と巻取リール用ギア54と、を備える。係合突起13は、供給リール4の内周面に設けられたリブ状係合部4aと係合する。
【0022】
(連結ギア6)
連結ギア6はギア部11と巻取リール用ギア54との間に配置され、ギア部11及び巻取リール用ギア54と噛み合っている。実施形態では連結ギア6が2個設けられている。
【0023】
転写テープ4Tが繰り出されると供給リール4が回転(左側から見たときに時計回りに回転)する。そうすると、供給リール4の内周面に設けられたリブ状係合部4aと係合突起13との係合によって筒部12が回転し、スプリング14を介する摩擦を利用したクラッチ機構によりギア部11が回転する。ギア部11の回転により、ギア部11と噛み合っている2個の連結ギア6が回転し、巻取リール用ギア54に回転が伝達されて巻取リール5が回転(左側から見たときに反時計回りに回転)する。これにより転写後の転写テープ4Tが巻取リール5に巻き取られる。
なお、本実施形態では、ギア部11に設けられたラチェット爪と筐体2Rに円環状に設けられたラチェット歯により、ギア部11の逆転(左側から見たときの反時計回りの回転)が防止されている。
【0024】
(塗膜転写リール構造100)
次に、本実施形態に係る、筐体2Rと、筐体2Rの内面に設けられた、供給リール保持軸22と、巻取リール保持軸24と、供給リール部40と、巻取リール5とを備える塗膜転写リール構造100について説明する。
【0025】
図4は、巻取リール5の斜視図である。図5は、転写テープ4Tが最大量巻かれて最大径の状態の供給リール部40と巻取リール5とが、筐体2Rに保持されたときの位置関係で、(a)は、供給リール4及び巻取リール5の軸部43,53の一方である右側から見た図である。(b)は、(a)のA-A線断面図である。
【0026】
巻取リール5の第2フランジ部52は、円板の中心に円形の穴が設けられた所定の内径及び外径を有する円環部材である。巻取リール5の第1フランジ部51は、第2フランジ部52と同形の円環部材の外縁部に、切り欠き51aが形成された形状を有する。第2フランジ部52及び第1フランジ部51の外径は、転写後の転写テープ4Tを全て巻取軸部53に巻き取った状態の外径より大きいことが好ましい。
【0027】
巻取リール5の第2フランジ部52は、図5(a)に示すような筐体2Rに保持された状態で、供給リール部40と一部重なっている。一方、巻取リール5の第1フランジ部51は、切り欠き51aが設けられている部分を供給リール部40に対向させた図5に示す状態では、供給リール部40と重ならない。すなわち、巻取リール5の第1フランジ部51と供給リール部40との間は離間しており、巻取リール5の第1フランジ部51と供給リール部40との間には一定の隙間がある。
【0028】
切り欠き51aは、実施形態において、第1フランジ部51にのみに形成され、第2フランジ部52には形成されてないが、これに限らず、切り欠き51aは、第1フランジ部51と第2フランジ部52との両方に形成されていてもよい。
【0029】
(切り欠き51aの数)
切り欠き51aは、実施形態では、第1フランジ部51の外縁部における周方向の3か所に形成されている。ただし、これに限らず、切り欠き51aは、少なくとも1か所に形成されていればよい。また、図6は、切り欠き51aが第1フランジ部51の外縁部における周方向の6か所に形成されている本実施形態の変形例における、巻取リール5の斜視図であり、このように切り欠き51aは3か所より多くてもよい。
【0030】
(切り欠き51aの形状)
切り欠き51aは、実施形態において、巻取リール5の第1フランジ部51の外縁部を、図5に示すような筐体2Rに保持されたときの位置関係において、供給リール部40の外周に沿って、該外周から一定距離離間するように切り欠いたものである。すなわち、切り欠き51aは、切り欠き51aが設けられている部分を供給リール部40に対向させると、供給リール部40の軸線を中心とした一定径の円の円弧に沿って切り欠いた形状となる。ただし、切り欠き51aの形状はこれに限らない。例えば、図7は、円環部材の第1フランジ部51の外縁部の一部を、直線に沿って弓形に切り欠いた本実施形態の変形例における、巻取リール5の斜視図であり、このような形状であってもよい。
【0031】
(組立工程)
図8は塗膜転写リール構造100の組立工程を説明する図である。図8(a)は比較形態であり、図8(b)は実施形態である。以下、図8(a)に示す比較形態の巻取リールは5´とし、図8(b)に示す実施形態の巻取リールは5で示すが、それ以外は同一の符号で説明する。比較形態の巻取リール5´は、実施形態と異なり、第1フランジ部51に切り欠きが設けられておらず、第1フランジ部51と第2フランジ部52とが同形である。
【0032】
上述のように、供給リール保持軸22には供給リール部40が保持され、巻取リール保持軸24には巻取リール5が回転可能に保持される。ここで、塗膜転写具1のサイズを小さくしたい場合、供給リール保持軸22と巻取リール保持軸24との間の距離を近くする必要が生じる。
【0033】
あるいは、塗膜転写具1のサイズ(供給リール保持軸22と巻取リール保持軸24との間の距離)は同じままでも、転写テープ4Tの搭載量すなわち供給リール4(供給軸部43の外周)に巻く転写テープ4Tの長さを増やしたい場合、供給リール部40の最大径が大きくなるうえに、巻取リール5(巻取軸部53)に巻き取る転写後の転写テープ4Tの量も増えて、巻取リール5のフランジ部51,52の外径を大きくする必要も生じる。
【0034】
そうすると、比較形態においては、図8(a)に示すように、供給リール部40が配置されている筐体2Rに、巻取リール5´を取り付けようとすると、巻取リール5´の第1フランジ部51が供給リール部40と重なるので、配置することができない。
【0035】
このため、巻取リール5´の場合、まず、供給リール部40に対して巻取リール5´を空中で適切な位置関係になるように配置する。次いで、そのままの位置関係を保持しつつ、供給リール部40及び巻取リール5´を、供給リール保持軸22と巻取リール保持軸24とに同時に取り付ける。しかし、このように取り付けると、取り付けづらく、取り付けに時間を要し、また、取り付けに技術や熟練が必要となる。
【0036】
また、取り付けやすいようにするために、巻取リール5´の第1フランジ部51をなくすことも考えられるが、第1フランジ部51が設けられていないと、転写時に転写テープ4Tに巻き乱れが生じ、ひいては塗膜転写具1が使用不能となる可能性が大きくなる。
【0037】
しかし、実施形態の塗膜転写リール構造100によると、図8(b)に示すように、まず、供給リール部40を、転写テープ4Tが巻かれて最大径の状態において、筐体2Rの供給リール保持軸22に取り付ける。次いで、切り欠き51aが、供給リール部40側に位置するようにして、巻取リール5を巻取リール保持軸24に取り付ける。そうすると、巻取リール5の第1フランジ部51には、切り欠き51aが設けられているので、供給リール部40と干渉せず、巻取リール5を巻取リール保持軸24に容易に取り付けることができる。
【0038】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、これに限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態において筐体2は、塗膜転写具1の外周を覆うもので、あったがこれに限定されない。カートリッジ式の塗膜転写具の場合、筐体2は塗膜転写具の外ケースではなく、塗膜転写具用カートリッジの外壁部であってもよい。この場合、塗膜転写リール構造100は塗膜転写具用カートリッジに含まれる構造となる。
【0039】
また、巻取リール5において、切り欠き51aを第1フランジ部51ではなく第2フランジ部52に設けてもよい。この場合、組立工程において、先に巻取リール5を巻取リール保持軸24に取り付け、その後に供給リール部40を供給リール保持軸22に取り付ける。
【0040】
さらに、供給リール部40において、フランジ部41,42の外径が、巻かれた転写テープ4Tの最大径より大きくてもよい。また、供給リール4のフランジ部41,42は無くてもよい。さらに、供給リール4が後側で巻取リール5が前側の配置であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 塗膜転写具
2 筐体
2L 筐体
2R 筐体
3 転写ヘッド
4 供給リール
4T 転写テープ
5 巻取リール
6 連結ギア
10 回転伝達機構
22 供給リール保持軸
24 巻取リール保持軸
40 供給リール部
41 フランジ部
42 フランジ部
43 供給軸部
51 第1フランジ部
51a 切り欠き
52 第2フランジ部
53 巻取軸部
54 巻取リール用ギア
100 塗膜転写リール構造
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8