(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155146
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】監視システム、分析装置の制御方法、及び、制御プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20241024BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20241024BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H04N7/18 K
G06T7/00 660B
G06T7/00 300F
H04N7/18 D
G08B25/00 510M
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069591
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】浜口 沙月
(72)【発明者】
【氏名】小林 航生
(72)【発明者】
【氏名】大西 洋二
(72)【発明者】
【氏名】櫟原 英士
(72)【発明者】
【氏名】白井 良介
(72)【発明者】
【氏名】伊能 大雅
(72)【発明者】
【氏名】諸角 有紗
【テーマコード(参考)】
5C054
5C087
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054HA19
5C087AA02
5C087AA10
5C087AA37
5C087DD05
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG66
5L096AA02
5L096AA06
5L096BA02
5L096CA05
5L096DA03
5L096FA66
5L096JA11
(57)【要約】
【課題】個人情報を漏洩させることなく、対象人物のストーカ被害の可能性の有無を監視することが可能な監視システム、分析装置の制御方法、及び、制御プログラムを提供すること。
【解決手段】本開示に係る監視システムは、第1画像処理装置と、分析装置と、を備え、第1画像処理装置は、第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる画像を抽出する第1抽出部と、抽出した各画像に含まれる対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第1割り当て部と、を有し、分析装置は、第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する分析部と、分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する出力部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像処理装置と、
分析装置と、
を備え、
前記第1画像処理装置は、
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる画像を抽出する第1抽出部と、
抽出した各画像に含まれる前記対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第1割り当て部と、
を有し、
前記分析装置は、
前記第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する分析部と、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する出力部と、
を有する、監視システム。
【請求項2】
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報を送信する送信部をさらに有し、
前記第1画像処理装置は、
前記分析装置から送信された前記対象人物に関する情報を受信する受信部をさらに有し、
前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物を、当該対象人物に関する情報を用いて特定する、
請求項1に記載の監視システム。
【請求項3】
前記第1画像処理装置において、前記第1割り当て部は、抽出した各画像に含まれる所定人物に対して予め定められた所定の処理を実施する、
請求項1に記載の監視システム。
【請求項4】
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を送信する送信部をさらに有し、
前記第1画像処理装置は、
前記分析装置から送信された前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を受信する受信部をさらに有し、
前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物及び前記所定人物を、前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を用いて特定する、
請求項3に記載の監視システム。
【請求項5】
前記第1画像処理装置において、前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物から所定距離の範囲内に位置する人物を前記所定人物として特定する、
請求項3に記載の監視システム。
【請求項6】
前記分析装置において、
前記分析部は、前記第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子の存在の有無、他の分類識別子の発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、及び、前記対象人物が含まれない画像での発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、の少なくとも何れかを分析し、
前記出力部は、前記分析部による分析結果に基づいて、前記対象人物のストーカ被害に関する情報を前記所定の情報として出力する、
請求項1に記載の監視システム。
【請求項7】
前記分析装置は、
前記第1画像処理装置の所有者に対し、前記所定数の分類識別子のうち、前記分析部による分析によって特定された分類識別子、が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求する要求部をさらに有する、
請求項1に記載の監視システム。
【請求項8】
第2画像処理装置をさらに備え、
前記第2画像処理装置は、
第2監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、前記対象人物が含まれる画像を抽出する第2抽出部と、
抽出した各画像に含まれる前記対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた前記所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第2割り当て部と、
を有し、
前記分析装置において、前記分析部は、前記第1画像処理装置及び前記第2画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する、
請求項1に記載の監視システム。
【請求項9】
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信し、
受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析し、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する、
分析装置の制御方法。
【請求項10】
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信する処理と、
受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する処理と、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、監視システム、分析装置の制御方法、及び、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ストーカ被害の対策が求められている。関連する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された画像処理装置は、撮影された映像における人物の出現状態を判定する出現状態判定部と、出現状態に基づいて所定人物候補を推定する所定人物候補推定部と、を備える。それにより、この画像処理装置は、不審人物が判っていない場合であっても、不審人物を監視することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、関連技術では、単に不審人物を監視するに過ぎず、依頼者等の対象人物につきまとうストーカの有無を監視することができない、という課題があった。
【0006】
本開示の目的の一つは、上述した課題を解決する監視システム、分析装置の制御方法、及び、制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る監視システムは、第1画像処理装置と、分析装置と、を備え、前記第1画像処理装置は、第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる画像を抽出する第1抽出部と、抽出した各画像に含まれる前記対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第1割り当て部と、を有し、前記分析装置は、前記第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する分析部と、前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する出力部と、を有する。
【0008】
本開示の一態様に係る分析装置の制御方法は、第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信し、受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析し、前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する。
【0009】
本開示の一態様に係る制御プログラムは、第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信する処理と、受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する処理と、前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示は、個人情報を漏洩させることなく、対象人物のストーカ被害の可能性の有無を監視することが可能な監視システム、分析装置の制御方法、及び、制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1にかかる監視システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1にかかる監視システムの変形例を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態2にかかる監視システムの構成例を示すブロック図である。
【
図4】実施の形態2にかかる監視システムの変形例を示すブロック図である。
【
図5】
図4に示す監視システムの動作を説明するための概念図である。
【
図6】実施の形態3にかかる監視システムの構成例を示すブロック図である。
【
図7】実施の形態3にかかる監視システムの変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。ただし、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0014】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
【0015】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかる監視システム1の構成例を示すブロック図である。監視システム1は、例えば、依頼者等の対象人物のストーカ被害の可能性の有無を監視するシステムとして用いられる。
【0016】
図1に示すように、監視システム1は、分析装置11と、画像処理装置12と、を備える。分析装置11と画像処理装置12とは、有線又は無線のネットワークを介して互いに通信可能に構成されている。
【0017】
ここで、本実施の形態では、分析装置11及び画像処理装置12のそれぞれの所有者は異なっているものとする。そのため、分析装置11と画像処理装置12との間では、個人情報保護の観点から、個人情報の受け渡しが困難である。具体的には、画像処理装置12は、監視カメラ15によって撮影された画像を、当該画像に映る人物を特定可能な状態で、分析装置11に渡すことが困難である。
【0018】
画像処理装置12は、マンションや市街地等に設置された監視カメラ15によって撮影された画像に対して所定の処理を行う。画像処理装置12は、監視カメラ15とは別に設けられていてもよいし、監視カメラ15に内蔵されていてもよい。
【0019】
具体的には、画像処理装置12は、抽出部121と、割り当て部122と、を備える。抽出部121は、監視カメラ15によって撮影された複数の画像のうち、依頼者等の対象人物TG1が含まれる画像を抽出する。割り当て部122は、抽出部121によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に対して、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる。外見特徴情報は、例えば、顔、身長、性別、服装、持ち物など、人物が所定数の分類識別子のうち何れに属するかを判断するのに用いられる情報である。
【0020】
なお、各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられる分類識別子の数(種類)は、手動で任意の数に変更されてもよいし、対象人物TG1の情報に応じて自動的に設定されるものであってもよい。例えば、対象人物TG1の居住する地域や行動範囲に基づいて分類識別子の数を決定することができる。より具体的には、対象人物TG1の居住する地域の人口が多いほど、分類識別子の数を多くする。また、対象人物TG1の行動範囲において、通行する人の量が多いほど、分類識別子の数を多くすることなどが挙げられる。
【0021】
分析装置11は、画像処理装置12から受け取った、各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報、に基づいて、対象人物TG1のストーカ被害の可能性の有無を分析する。なお、分析装置11は、その機能の一部又は全部がクラウド上において構築されていてもよい。
【0022】
具体的には、分析装置11は、分析部111と、出力部112と、を備える。分析部111は、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度(割り当て頻度)を分析する。
【0023】
出力部112は、分析部111により分析された分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する。所定の情報は、例えば、対象人物TG1のストーカ被害に関する情報(対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性があるか否かに関する情報)などである。出力部112によって出力された情報は、例えば、分析装置11のモニタに表示されたりスピーカから音声出力されたりする。或いは、出力部112によって出力された情報は、依頼者が所有するパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信端末に出力されてもよい。
【0024】
例えば、分析部111は、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子の存在の有無、を分析する。そして、分析部111が、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子が存在すると判断した場合、出力部112は、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性がある旨の情報を出力する。
【0025】
或いは、分析部111は、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、他の分類識別子の発生頻度と比較して相対的に(例えば所定比率以上に)発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、を分析する。なお、他の分類識別子の発生頻度は、例えば、他の全ての分類識別子の発生頻度の平均値、中央値、及び、最大値の何れであってもよい。そして、分析部111が、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、他の分類識別子の発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子が存在すると判断した場合、出力部112は、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性がある旨の情報を出力する。
【0026】
或いは、分析部111は、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、対象人物TG1が含まれない画像での発生頻度と比較して相対的に(例えば所定比率以上に)発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、を分析する。そして、分析部111が、画像処理装置12によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、対象人物TG1が含まれない画像での発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子が存在すると判断した場合、出力部112は、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性がある旨の情報を出力する。
【0027】
ここで、画像処理装置12は、監視カメラ15によって撮影された画像をそのまま分析装置11に渡すのではなく、当該画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を分析装置11に渡している。それにより、画像処理装置12と分析装置11との間での、個人情報の漏洩を防ぐことができる。また、画像処理装置12は、抽出した各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てる分類識別子の数を所定数に制限している。それにより、分類識別子の数に制限がない場合と比較して、各人物に割り当てられた分類識別子から個人を特定することがより困難になる。つまり、個人情報の秘匿化がさらに強固になる。
【0028】
このように、本実施の形態にかかる監視システム1は、個人情報を漏洩させることなく、対象人物のストーカ被害の可能性の有無を監視することができる。
【0029】
なお、本実施の形態では、監視システム1が、1台の画像処理装置12を備える場合を例に説明したが、それには限定されない。監視システム1は、複数の監視カメラに対応する複数の画像処理装置を備えていてもよい。以下、
図2を用いて具体的に説明する。
【0030】
図2は、監視システム1の変形例を監視システム1aとして示すブロック図である。監視システム1が監視カメラ15に対応する画像処理装置12を備えているのに対し、監視システム1aは、監視カメラ15~17に対応する画像処理装置12~14を備える。
【0031】
画像処理装置13は、抽出部131と、割り当て部132と、を備える。画像処理装置14は、抽出部141と、割り当て部142と、を備える。画像処理装置13における抽出部131及び割り当て部132は、画像処理装置12における抽出部121及び割り当て部122に対応する。画像処理装置14における抽出部141及び割り当て部142は、画像処理装置12における抽出部121及び割り当て部122に対応する。
【0032】
分析装置11において、分析部111は、画像処理装置12~14によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する。出力部112は、分析部111により分析された分類識別子の発生頻度に基づいて、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性があるか否かに関する情報(所定の情報)を出力する。
【0033】
監視システム1aのその他の構成及び動作については、監視システム1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0034】
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2にかかる監視システム2の構成例を示すブロック図である。監視システム2は、監視システム1と比較して、分析装置11の代わりに分析装置21を備え、画像処理装置12の代わりに画像処理装置22を備える。
【0035】
分析装置21は、分析部211と、出力部212と、登録部213と、通信部214と、を備える。分析部211及び出力部212は、分析部111及び出力部112に対応する。
【0036】
分析装置21において、登録部213は、例えば、依頼者又は依頼者から依頼を受けた業者等によって操作端末等を介して入力された、対象人物TG1に関する情報、をデータベース(不図示)に登録する。対象人物TG1に関する情報は、対象人物TG1の外見特徴情報(顔特徴情報含む)などである。通信部214は、データベースに登録された対象人物TG1に関する情報を、ネットワークを介して、画像処理装置22に送信する。また、通信部214は、画像処理装置22から送信された情報を受信する。
【0037】
画像処理装置22は、抽出部221と、割り当て部222と、通信部223と、を備える。抽出部221及び割り当て部222は、抽出部121及び割り当て部122に対応する。通信部223は、分析装置21の通信部214から送信された対象人物TG1に関する情報を受信する。それにより、抽出部221は、監視カメラ15によって撮影された複数の画像のうち、対象人物TG1を含む画像を抽出することができる。また、通信部223は、割り当て部222によって各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を、ネットワークを介して、分析装置21に送信する。なお、通信部223は、分類識別子に関する情報に、画像が撮影された場所(位置)に関する情報等を含めて、ネットワークを介して、分析装置21に送信してもよい。
【0038】
監視システム2のその他の構成及び動作については、監視システム1の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0039】
本実施の形態にかかる監視システム2は、監視システム1と同等程度の効果を奏することができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、監視システム2が、1台の画像処理装置22を備える場合を例に説明したが、それには限定されない。監視システム2は、複数の監視カメラに対応する複数の画像処理装置を備えていてもよい。以下、
図4を用いて具体的に説明する。
【0041】
図4は、監視システム2の変形例を監視システム2aとして示すブロック図である。監視システム2が監視カメラ15に対応する画像処理装置22を備えているのに対し、監視システム2aは、監視カメラ15~17に対応する画像処理装置22~24を備える。
【0042】
画像処理装置23は、抽出部231と、割り当て部232と、通信部233と、を備える。画像処理装置24は、抽出部241と、割り当て部242と、通信部243と、を備える。画像処理装置23における抽出部231、割り当て部132及び通信部233は、画像処理装置22における抽出部221、割り当て部222及び通信部223に対応する。画像処理装置24における抽出部241、割り当て部242及び通信部243は、画像処理装置22における抽出部221、割り当て部222及び通信部223に対応する。
【0043】
分析装置21において、分析部211は、画像処理装置22~24によって抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する。出力部212は、分析部211により分析された分類識別子の発生頻度に基づいて、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性があるか否かに関する情報(所定の情報)を出力する。
【0044】
監視システム2aのその他の構成及び動作については、監視システム2の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0045】
図5は、監視システム2aの動作を説明するための概念図である。
【0046】
まず、画像処理装置22~24は、それぞれ、監視カメラ15~17によって撮影された複数の画像を取得する。その後、画像処理装置22~24は、それぞれ、監視カメラ15~17によって撮影された複数の画像のうち、対象人物TG1が含まれる画像IMG1~IMG3を抽出する(ステップS101)。
【0047】
その後、画像処理装置22~24は、それぞれ、対象人物TG1が含まれる画像IMG1~IMG3に含まれる対象人物TG1以外の人物に対して、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる(ステップS102)。
図5の例では、分類識別子の数がID1~ID10の10個であるものとする。
【0048】
図5の例では、画像処理装置22が、画像IMG1に含まれる対象人物TG1以外の5人の人物のそれぞれに対して、分類識別子ID1~ID5を割り当てている。また、
図5の例では、画像処理装置23が、画像IMG2に含まれる対象人物TG1以外の3人の人物のそれぞれに対して、分類識別子ID1,ID5,ID6を割り当てている。さらに、
図5の例では、画像処理装置24が、画像IMG3に含まれる対象人物TG1以外の4人の人物のそれぞれに対して、分類識別子ID3,ID5,ID7,ID8を割り当てている。
【0049】
その後、画像処理装置22~24は、それぞれ画像IMG1~IMG3に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を、分析装置21に送信する(ステップS103)。
【0050】
その後、分析装置21は、画像処理装置22~24から受け取った、各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報、に基づいて、対象人物TG1のストーカ被害の可能性の有無を監視する。
【0051】
図5の例では、分析装置21が、画像処理装置22~24から受け取った、各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報、に基づいて、分類識別子ID5の発生頻度が所定頻度(例えば所定頻度が3回)以上の3回であると判断する(ステップS104)。この場合、分析装置21は、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性がある旨の情報を出力する。
【0052】
本実施の形態では、分析装置21に設けられた通信部214が、対象人物TG1に関する情報を画像処理装置22等に送信する場合を例に説明したが、それには限定されない。通信部214は、対象人物TG1に関する情報に加えて、親しい友人や家族など、対象人物TG1の近くにいることが自明であり、且つ、ストーカ被害の可能性を分析するうえで考慮する必要のない人物に関する情報を画像処理装置22等に送信してもよい。以下、親しい友人や家族など、対象人物TG1の近くにいることが自明であり、且つ、ストーカ被害の可能性を分析するうえで考慮する必要のない人物を所定人物(以下、所定人物P1とも称す)と定義する。この場合、例えば、画像処理装置22に設けられた通信部223は、分析装置21の通信部214から送信された対象人物TG1に関する情報及び所定人物P1に関する情報を受信する。そして、分析装置21において、抽出部221は、対象人物TG1に関する情報及び所定人物P1に関する情報を用いて、監視カメラ15によって撮影された複数の画像に含まれる対象人物TG1及び所定人物P1を特定する。割り当て部222は、抽出部221によって抽出された各画像に含まれる所定人物P1に対して所定数の分類識別子の割り当てを行わない。それにより、ストーカに該当する恐れのない親しい友人や家族などを、ストーカであるか否かを分析する分析対象から除外することができる。
【0053】
なお、分析装置21に設けられた通信部214が所定人物P1に関する情報を画像処理装置22等に送信する代わりに、例えば、画像処理装置22に設けられた抽出部221が、監視カメラ15によって撮影された画像に含まれる対象人物TG1から所定距離(例えば10m)の範囲内に位置する人物を、所定人物P1として特定してもよい。
【0054】
また、分析装置(情報処理装置)21に設けられた通信部214は、色、数値、識別子等の人物を分類するための情報を、さらに画像処理装置(第1の装置)22等に送信してもよい。この場合、例えば、画像処理装置22は、対象人物TG1に関する情報と、人物を分類するための情報と、に基づいて画像処理を行って、対象人物TG1以外の人物の情報を、個人情報を特定できない状態で生成する。分析装置21は、画像処理装置22から対象人物TG1以外の人物の情報を受け取り、受け取った情報に基づいて対象人物TG1に関する所定の情報(例えば、対象人物TG1のストーカ被害の可能性の有無に関する情報)を出力する。
【0055】
<実施の形態3>
図6は、実施の形態3にかかる監視システム3の構成例を示すブロック図である。監視システム3は、監視システム2と比較して、分析装置21の代わりに分析装置31を備える。
【0056】
分析装置31は、分析部311と、出力部312と、登録部313と、通信部314と、要求部315と、を備える。分析部311、出力部312、登録部313、及び、通信部314は、分析部211、出力部212、登録部213、及び、通信部214に対応する。
【0057】
分析装置31において、例えば、分析部311が、画像処理装置22において抽出された各画像に含まれる対象人物TG1以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、何れかの分類識別子の発生頻度が所定頻度以上であると判断した場合、出力部312は、対象人物TG1がストーカ被害を受けている可能性がある旨の情報を出力する。この場合、要求部315は、画像処理装置22の所有者に対し、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求する。発生頻度が所定頻度以上の分類識別子が割り当てられた人物を特定可能な情報は、例えばその人物を含む画像であってもよいし、画像処理装置22が顔認証機能を有している場合には、その人物の名称情報等であってもよい。この要求は、例えば、画像処理装置22の所有者が所有するパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信端末に通知される。
【0058】
なお、本実施の形態では、要求部315が、画像処理装置22の所有者に対し、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子、が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求する場合を例に説明したが、それには限定されない。要求部315は、画像処理装置22の所有者に対し、他の分類識別子の発生頻度と比較して相対的に(例えば所定比率以上に)発生頻度の高い分類識別子、が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求してもよい。或いは、要求部315は、画像処理装置22の所有者に対し、前記対象人物が含まれない画像での発生頻度と比較して相対的に(例えば所定比率以上に)発生頻度の高い分類識別子、が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求してもよい。
【0059】
監視システム3のその他の構成及び動作については、監視システム2の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0060】
本実施の形態にかかる監視システム3は、監視システム2と同等程度の効果を奏することができる。また、本実施の形態にかかる監視システム3は、ストーカに該当する恐れのある人物を含む画像の提供を、当該画像の所有者に要求することもできる。
【0061】
なお、本実施の形態では、監視システム3が、1台の画像処理装置22を備える場合を例に説明したが、それには限定されない。監視システム3は、複数の監視カメラに対応する複数の画像処理装置を備えていてもよい。以下、
図7を用いて具体的に説明する。
【0062】
図7は、監視システム3の変形例を監視システム3aとして示すブロック図である。監視システム3が監視カメラ15に対応する画像処理装置22を備えているのに対し、監視システム2aは、監視カメラ15~17に対応する画像処理装置22~24を備える。
【0063】
監視システム3aのその他の構成及び動作については、監視システム3の場合と同様であるため、その説明を省略する。
【0064】
以上のように、上記実施の形態に係る監視システムは、個人情報を漏洩させることなく、対象人物のストーカ被害の可能性の有無を監視することができる。
【0065】
上記実施の形態に係る監視システムにおいて、監視カメラは、マンションや市街地に設置されるカメラに限られず、例えば、車両に搭載されたドライブレコーダのカメラであってもよい。また、上記実施の形態に係る監視システムにおいて、監視カメラの所有者には、一定の報酬が支払われるように構成されていてもよいし、情報の提供状況に応じた額の報酬が支払われるように構成されていてもよい。例えば、対象人物TG1を含む画像を提供した枚数が多いほど、多くの報酬が支払われるように報酬を算出する。また、対象人物TG1以外の人物が多く含まれる画像を提供した場合に報酬が多くなるように算出するものであってもよい。
【0066】
なお、本開示は、分析装置及び画像処理装置の処理の一部又は全部を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することが可能である。
【0067】
具体的には、上述したプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、RAM(Random-Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid-State Drive)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0068】
以上、図面を参照して、本開示の実施の形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等が可能である。
【0069】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0070】
(付記1)
第1画像処理装置と、
分析装置と、
を備え、
前記第1画像処理装置は、
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる画像を抽出する第1抽出部と、
抽出した各画像に含まれる前記対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第1割り当て部と、
を有し、
前記分析装置は、
前記第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する分析部と、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する出力部と、
を有する、監視システム。
【0071】
(付記2)
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報を送信する送信部をさらに有し、
前記第1画像処理装置は、
前記分析装置から送信された前記対象人物に関する情報を受信する受信部をさらに有し、
前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物を、当該対象人物に関する情報を用いて特定する、
付記1に記載の監視システム。
【0072】
(付記3)
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報をデータベースに登録する登録部をさらに有し、
前記送信部は、前記データベースに登録された前記対象人物に関する情報を送信する、
付記2に記載の監視システム。
【0073】
(付記4)
前記第1画像処理装置において、前記第1割り当て部は、抽出した各画像に含まれる所定人物に対して予め定められた所定の処理を実施する、
付記1に記載の監視システム。
【0074】
(付記5)
前記第1画像処理装置において、前記第1割り当て部は、前記所定人物に対する前記所定数の分類識別子の割り当てを行わない、
付記4に記載の監視システム。
【0075】
(付記6)
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を送信する送信部をさらに有し、
前記第1画像処理装置は、
前記分析装置から送信された前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を受信する受信部をさらに有し、
前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物及び前記所定人物を、前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報を用いて特定する、
付記4に記載の監視システム。
【0076】
(付記7)
前記分析装置は、
前記対象人物に関する情報及び前記所定人物に関する情報をデータベースに登録する登録部をさらに有し、
前記送信部は、前記データベースに登録された前記対象人物に関する情報を送信する、
付記6に記載の監視システム。
【0077】
(付記8)
前記第1画像処理装置において、前記第1抽出部は、前記第1監視カメラによって撮影された画像に含まれる前記対象人物から所定距離の範囲内に位置する人物を前記所定人物として特定する、
付記4に記載の監視システム。
【0078】
(付記9)
前記分析装置において、
前記分析部は、前記第1画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子のうち、発生頻度が所定頻度以上の分類識別子の存在の有無、他の分類識別子の発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、及び、前記対象人物が含まれない画像での発生頻度と比較して相対的に発生頻度の高い分類識別子の存在の有無、の少なくとも何れかを分析し、
前記出力部は、前記分析部による分析結果に基づいて、前記対象人物のストーカ被害に関する情報を前記所定の情報として出力する、
付記1に記載の監視システム。
【0079】
(付記10)
前記分析装置は、
前記第1画像処理装置の所有者に対し、前記所定数の分類識別子のうち、前記分析部による分析によって特定された分類識別子、が割り当てられた人物を特定可能な情報の提供を要求する要求部をさらに有する、
付記1に記載の監視システム。
【0080】
(付記11)
第2画像処理装置をさらに備え、
前記第2画像処理装置は、
第2監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、前記対象人物が含まれる画像を抽出する第2抽出部と、
抽出した各画像に含まれる前記対象人物以外の人物のそれぞれに対し、外見特徴情報に応じた前記所定数の分類識別子の何れかを割り当てる第2割り当て部と、
を有し、
前記分析装置において、前記分析部は、前記第1画像処理装置及び前記第2画像処理装置によって抽出された各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する、
付記1に記載の監視システム。
【0081】
(付記12)
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信し、
受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析し、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する、
分析装置の制御方法。
【0082】
(付記13)
第1監視カメラによって撮影された複数の画像のうち、対象人物が含まれる各画像、に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子に関する情報を受信する処理と、
受信した分類識別子に関する情報から、前記対象人物が含まれる各画像に含まれる前記対象人物以外の人物に割り当てられた分類識別子の発生頻度を分析する処理と、
前記分類識別子の発生頻度に基づいて、所定の情報を出力する処理と、
をコンピュータに実行させる制御プログラム。
【0083】
(付記14)
対象人物に関する情報を第1の装置へ送信する手段と、
人物を分類するための情報を前記第1の装置へ送信する手段と、
前記第1の装置から、前記対象人物に関する情報と前記人物を分類するための情報とに基づいて処理された前記対象人物以外の人物の情報を取得する手段と、
前記対象人物以外の人物の情報に基づいて、前記対象人物に関する所定の情報を出力する手段と、を備える情報処理装置。
【0084】
(付記15)
前記対象人物以外の人物の情報は、前記第1の装置によって管理される画像に基づいて取得される、
付記14に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0085】
1,1a 監視システム
2,2a 監視システム
3,3a 監視システム
11,21,31 分析装置
12,22 画像処理装置
13,23 画像処理装置
14,24 画像処理装置
15~17 監視カメラ
111,211,311 分析部
112,212,312 出力部
121,221 抽出部
122,222 割り当て部
131,231 抽出部
132,232 割り当て部
141,241 抽出部
142,242 割り当て部
213,313 登録部
214,314 通信部
315 要求部
223 通信部
233 通信部
243 通信部
IMG1~IMG3 画像
TG1 対象人物