(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155150
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0217 20230101AFI20241024BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20241024BHJP
【FI】
G06Q30/0217
G06F16/9035
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069598
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣▲瀬▼ 雄規
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
【テーマコード(参考)】
5B175
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B175HA01
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、提供部と、付与部とを備える。取得部は、投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する。提供部は、取得部によって取得された投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者に提供する。付与部は、提供部によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者に閲覧された場合に、投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する取得部と、
前記取得部によって取得された前記投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者に提供する提供部と、
前記提供部によって提供された前記提供コンテンツを通じて配信コンテンツが前記利用者に閲覧された場合に、前記投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する付与部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記配信コンテンツに紐付けられた複数の前記投稿コンテンツのうち前記利用者の属性に応じた投稿コンテンツを取得し、
前記提供部は、
前記利用者の属性に応じた前記投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記利用者からの検索クエリを受け付ける受付部を備え、
前記取得部は、
前記配信コンテンツに紐付けられた複数の前記投稿コンテンツのうち前記検索クエリに応じた投稿コンテンツを取得し、
前記提供部は、
前記検索クエリに応じた前記投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記取得部によって取得された前記投稿コンテンツの情報と、前記配信コンテンツの情報とを含む提供コンテンツを前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記配信コンテンツのサムネイルを含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの投稿によって前記配信コンテンツに関する議論を行った投稿者群を特定する特定部を備え、
前記取得部は、
前記投稿者群が投稿した複数の前記投稿コンテンツを取得し、
前記提供部は、
前記取得部によって取得された複数の前記投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供し、
前記付与部は、
前記提供部によって提供された前記投稿者群の前記投稿コンテンツの情報が前記利用者に閲覧された場合に、前記投稿コンテンツを投稿した前記投稿者群に利益を付与する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記利用者に前記配信コンテンツを提供し、
前記付与部は、
前記提供部による前記配信コンテンツの前記利用者への提供に伴う利益の一部を前記投稿者に付与する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記配信コンテンツを提供する提供者から前記配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうちの1以上の投稿コンテンツの選択を受け付ける受付部を備え、
前記取得部は、
前記受付部によって選択が受け付けられた前記1以上の投稿コンテンツを取得し、
前記提供部は、
前記取得部によって取得された前記1以上の投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供し、
前記付与部は、
前記提供部によって提供された前記提供コンテンツを通じて前記配信コンテンツが前記利用者に閲覧された場合に、前記1以上の投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記配信コンテンツに紐付けられた複数の前記投稿コンテンツの情報のうち対応する情報を各々含む複数の前記提供コンテンツの各々を通じた前記配信コンテンツの閲覧度合いを推定する推定部を備え、
前記取得部は、
前記推定部によって推定された閲覧度合いに基づいて、複数の前記投稿コンテンツの中から1以上の投稿コンテンツを取得し、
前記提供部は、
前記取得部によって取得された前記1以上の投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを前記提供コンテンツとして前記利用者に提供し、
前記付与部は、
前記提供部によって提供された前記提供コンテンツを通じて前記配信コンテンツが前記利用者に閲覧された場合に、前記1以上の投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記推定部は、
機械学習によって生成されたモデルを用いて複数の前記投稿コンテンツの閲覧度合いを推定する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された前記投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者に提供する提供工程と、
前記提供工程によって提供された前記提供コンテンツを通じて配信コンテンツが前記利用者に閲覧された場合に、前記投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する付与工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する取得手順と、
前記取得手順によって取得された前記投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者に提供する提供手順と、
前記提供手順によって提供された前記提供コンテンツを通じて配信コンテンツが前記利用者に閲覧された場合に、前記投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する付与手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュース記事などの配信コンテンツに対して利用者がコメントを投稿コンテンツとして投稿し、かかる投稿コンテンツが配信コンテンツに紐付けられる技術が知られている。例えば、特許文献1には、配信コンテンツと、かかる配信コンテンツに対する各投稿コンテンツとを表示する提供コンテンツを提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術では、投稿コンテンツに対して投稿コンテンツを投稿することができ、投稿者同士で議論を行うことができることから、投稿コンテンツの投稿を促進することができるが、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することが望ましい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の情報処理装置は、取得部と、提供部と、付与部とを備える。取得部は、投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する。提供部は、取得部によって取得された投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者に提供する。付与部は、提供部によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者に閲覧された場合に、投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され端末装置に表示される提供コンテンツの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され端末装置に表示される提供コンテンツの他の例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施の形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され端末装置に表示される提案コンテンツの他の例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施の形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され端末装置に表示される提案コンテンツのさらに他の例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図であり、情報処理装置1によって実行される。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、複数の利用者Uの端末装置2と連携し、オンラインで各種の情報を利用者Uに提供する情報処理装置であり、例えば、1以上のサーバまたはクラウドシステムなどにより実現される。なお、
図1に示す例では、説明の便宜上、2つの端末装置2を端末装置2A,2Bと記載し、端末装置2Aの利用者Uを利用者UAと記載し、端末装置2Bの利用者Uを利用者UBと記載している。
【0012】
情報処理装置1は、配信コンテンツの配信要求であって利用者UAの端末装置2Aから送信される配信要求を受け付ける(ステップS1)。配信コンテンツは、例えば、ニュース記事のコンテンツであるが、ブログ記事のコンテンツ、SNS(Social Networking Service)に投稿されたコンテンツなどであってもよく、その他のコンテンツであってもよい。また、配信コンテンツは、例えば、動画コンテンツ、音楽コンテンツ、またはゲームコンテンツなどに関するコンテンツであってもよい。
【0013】
利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、端末装置2Aに配信コンテンツの配信要求を送信させることができる。例えば、端末装置2Aは、利用者UAが端末装置2Aを操作することで配信コンテンツの一覧の中から所望する配信コンテンツを選択した場合、利用者UAが選択した配信コンテンツの配信要求を情報処理装置1に送信する。以下において、ステップS1で配信要求が情報処理装置1によって受け付けられた配信コンテンツを配信対象コンテンツと記載する場合がある。
【0014】
情報処理装置1は、配信対象コンテンツの配信要求を受け付けた場合、複数の投稿者が投稿し配信対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの一部または全部を取得する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、複数の投稿コンテンツが配信コンテンツ毎に紐付けられたデータベースを有しており、かかるデータベースまたは外部のストレージなどから配信対象コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツを取得する。投稿コンテンツを投稿した投稿者には、利用者UBが含まれる。
【0015】
情報処理装置1は、利用者UBを含む複数の投稿者の各々が配信コンテンツに関連して投稿したコンテンツである投稿コンテンツを受け付け、受け付けた投稿コンテンツを上述したデータベースに追加することができる。
【0016】
投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURL(Uniform Resource Locator)などであってもよい。
【0017】
配信コンテンツに対して投稿者が投稿コンテンツとして投稿するコメントは、配信コンテンツの一部に対するコメントであるが、配信コンテンツの全体に対するコメントであってもよい。また、配信コンテンツに対するコメントである投稿コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントは、投稿コンテンツの全体に対するコメントであるが、投稿コンテンツの一部に対するコメントであってもよい。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS2で取得した複数の投稿コンテンツと配信対象コンテンツとを含む統合コンテンツを配信要求元の利用者UAに提供する(ステップS3)。配信要求元の利用者UAは、配信要求を送信した端末装置2Aの利用者Uであり、統合コンテンツの閲覧者である。
【0019】
端末装置2Aは、情報処理装置1から統合コンテンツを受信した場合、受信した統合コンテンツを表示する。
図1の(a)は、端末装置2に表示される統合コンテンツの一例を示す図であり、配信対象コンテンツが含まれる。利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、「コメントを書く」をクリックする等の操作を行うことで、配信対象コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして投稿することができる。
【0020】
また、利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、統合コンテンツをスクロール操作することで、
図1の(b)に示すように、投稿コンテンツを端末装置2Aに表示させることができる。
【0021】
利用者UAは、「返信」の表示領域を選択することで、「返信」に対応する投稿コンテンツとその投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツとを含む投稿コンテンツ群を端末装置2Aに表示させることができる。また、利用者UAは、端末装置2Aに投稿コンテンツ群が表示された状態で、端末装置2Aを操作することで、「返信」に対応する投稿コンテンツに対する投稿コンテンツを投稿することができる。
【0022】
利用者UAは、端末装置2Aを操作することによって、投稿コンテンツを投稿する(ステップS4)。利用者UAが端末装置2を操作して投稿コンテンツを入力し所定のボタンを選択することで、利用者UAが入力した投稿コンテンツが端末装置2Aから情報処理装置1に送信されて投稿コンテンツの投稿が行われる。
【0023】
利用者UAによって投稿された投稿コンテンツは、端末装置2Aから情報処理装置1に送信され、情報処理装置1によって受け付けられる。情報処理装置1は、受け付けた投稿コンテンツを配信コンテンツに紐付けて内部の記憶部などに記憶する。
【0024】
利用者Uから投稿された投稿コンテンツは、
図1の(b)に示すように、配信コンテンツに紐付けられた状態で他の利用者Uなどに提供されるが、配信コンテンツの閲覧をさらに促進する点で改善の余地がある。
【0025】
そこで、実施形態に係る情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを内部の記憶部などから取得し、取得した投稿コンテンツを閲覧可能に利用者Uに提供し、利用者Uによって閲覧された場合に、利用者Uが閲覧した投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する処理を実行する。かかる処理について以下具体的に説明する。
【0026】
まず、情報処理装置1は、利用者UBの端末装置2Bからの要求を受け付ける(ステップS5)。利用者UBの端末装置2Bからの要求は、例えば、複数の配信コンテンツを一覧表示する一覧コンテンツの配信要求、トップコンテンツの配信要求、配信コンテンツの配信要求、投稿コンテンツの配信要求、または検索クエリなどであるが、かかる例に限定されない。トップコンテンツは、例えば、ポータルサイトのトップページなどである。
【0027】
例えば、情報処理装置1は、一覧コンテンツの配信要を受け付けたり、トップコンテンツの配信要求を受け付けたり、投稿コンテンツの配信要求を受け付けたり、検索クエリを受け付けたりすることができる。
【0028】
つづいて、情報処理装置1は、投稿者である利用者UAによって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する(ステップS6)。例えば、情報処理装置1は、ステップS5で一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求を受け付けた場合、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、予め定められた条件を満たす投稿コンテンツを取得する。
【0029】
予め定められた条件を満たす投稿コンテンツは、例えば、利用者UBの属性に応じた投稿コンテンツ、利用者UBの行動履歴に応じた投稿コンテンツ、閲覧度合いに応じた投稿コンテンツ、または検索クエリに応じたコンテンツなどである。
【0030】
例えば、情報処理装置1は、ステップS5で一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求を受け付けた場合、利用者UBの属性に応じた投稿コンテンツを取得する。情報処理装置1は、利用者Uの属性と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、利用者UBに紐付けられた種類の投稿コンテンツを取得する。
【0031】
利用者Uの属性は、例えば、年齢、性別、居住地、職業、年収、家族構成、または興味関心などのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。投稿コンテンツの種類は、投稿コンテンツが紐付けられた配信コンテンツのカテゴリ、または投稿コンテンツの内容に基づいて区分される種類である。
【0032】
投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿コンテンツの内容である投稿内容で示される投稿者の感情(肯定的、否定的、または中立的な感情)、投稿内容の意図である投稿意図(質問、要求、提案、批評、感謝など)、投稿内容のスタイル(例えば、フォーマル、インフォーマル、学術的、話し言葉、文学的などのスタイル)、ポライトネス(例えば、礼儀正しい、無礼、攻撃的など)などのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0033】
また、利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツは、利用者Uによる後述の提供コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツであってもよい。情報処理装置1は、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを介した配信コンテンツの閲覧度合いを利用者Uの属性毎に推定閲覧度合いとして推定する。閲覧度合いは、例えば、提供コンテンツに対するCTR(Click Through Rate)であるが、かかる例に限定されない。
【0034】
投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、例えば、利用者Uの属性と、投稿コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)と配信コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)とを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とする推定モデルによって推定される。かかる推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0035】
また、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、利用者Uの属性と、配信コンテンツと、投稿コンテンツとを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力する言語モデルを用いて、推定することもできる。
【0036】
言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0037】
情報処理装置1は、利用者Uの属性にかかわらず、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを推定することもできる。この場合、情報処理装置1は、例えば、利用者Uの属性を特徴量として用いない推定モデルや言語モデルを用いて、配信コンテンツの閲覧度合いを推定する。
【0038】
また、情報処理装置1は、ステップS5で一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求を受け付けた場合、利用者UBの行動履歴に応じた投稿コンテンツを取得することもできる。情報処理装置1は、利用者Uの行動履歴の特徴と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、利用者UBに紐付けられた種類の投稿コンテンツを取得する。
【0039】
利用者Uの行動履歴は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける検索履歴、閲覧履歴、配信履歴、および取引履歴などを含む。投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿内容で示される投稿者の感情、投稿内容の意図である投稿意図、投稿内容のスタイル、ポライトネスなどのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0040】
また、利用者Uの行動履歴に応じた投稿コンテンツは、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、利用者Uによる提供コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツであってもよい。情報処理装置1は、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを利用者Uの情動履歴の特徴から推定する。
【0041】
例えば、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、例えば、利用者Uの行動履歴を統計処理して得られる情報と、投稿コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)と、配信コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)とを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とする推定モデルによって推定される。かかる推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0042】
また、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、利用者Uの行動履歴を統計処理して得られる情報(または利用者Uの行動履歴そのもの)と、配信コンテンツと、投稿コンテンツとを入力し、推定閲覧度合いを出力する言語モデルを用いて、推定することもできる。
【0043】
また、情報処理装置1は、ステップS5で受け付けられた要求が検索クエリである場合、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち検索クエリに応じた投稿コンテンツを取得する。
【0044】
例えば、情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち特定のワードの出現率または出現数が最も高いまたは閾値以上である投稿コンテンツを取得する。特定のワードは、検索クエリに含まれる検索キーワードまたは当該検索キーワードに類似するワードである。
【0045】
また、情報処理装置1は、検索クエリである場合、検索キーワード群と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、検索クエリに含まれる検索キーワードに紐付けられた種類の投稿コンテンツを検索クエリに応じた投稿コンテンツとして取得する。
【0046】
投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿内容で示される投稿者の感情、投稿内容の意図である投稿意図、投稿内容のスタイル、ポライトネスなどのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0047】
また、検索クエリに応じた投稿コンテンツは、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、利用者Uによる提供コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツであってもよい。情報処理装置1は、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを利用者Uの情動履歴の特徴から推定する。
【0048】
例えば、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、例えば、検索クエリに含まれる検索キーワードと、投稿コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)と、配信コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)とを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とする推定モデルによって推定される。かかる推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0049】
また、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いは、例えば、検索クエリに含まれる検索キーワードと、投稿コンテンツと、配信コンテンツとを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とする言語モデルによって推定されてもよい。
【0050】
また、情報処理装置1は、ステップS6において、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの投稿によって配信コンテンツに関する議論を行った投稿者群である議論投稿者群を複数特定し、投稿者群が投稿した複数の投稿コンテンツを取得することもできる。この場合、情報処理装置1は、例えば、上述した投稿コンテンツの取得方法と同様の方法で、複数の議論投稿者群の中から1以上の議論投稿者群を取得することができる。
【0051】
また、情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち配信コンテンツの配信者などによって1以上の投稿コンテンツが選択された場合、ステップS6において、配信者などによって選択された1以上の投稿コンテンツを取得することもできる。
【0052】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS6で取得した投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者UBに提供する(ステップS7)。投稿コンテンツの情報は、投稿コンテンツそのもののであってもよく、投稿コンテンツの一部または投稿コンテンツを要約した情報などであってもよい。
【0053】
情報処理装置1は、ステップS6で取得した投稿コンテンツの情報を含む配信コンテンツへのリンク付きコンテンツを提供コンテンツとして提供する。配信コンテンツへのリンク付きコンテンツは、配信コンテンツの広告とも捉えることができ、バナー広告ともいえる。以下において、配信コンテンツへのリンク付きコンテンツをリンク付きコンテンツと記載する場合がある。なお、リンク付きコンテンツは、バナー広告形式に代えてリスティング広告形式のコンテンツであってもよい。
【0054】
提供コンテンツは、配信コンテンツの情報を含む。配信コンテンツの情報は、例えば、配信コンテンツのタイトルと、配信コンテンツのサムネイルとを含む。配信コンテンツのサムネイルは、配信コンテンツの画像または動画を縮小したプレビュー画像と、配信コンテンツのリンクとを含む。
【0055】
配信コンテンツのリンクは、例えば、配信コンテンツのURLなどである。利用者UBは、リンク付きコンテンツに含まれる投稿コンテンツの情報を見て、配信コンテンツを閲覧したいと考えた場合、クリック操作やタップ操作などによってリンク付きコンテンツを選択することで、端末装置2Bに配信コンテンツが表示される。
【0056】
このように、利用者UBは、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じて配信コンテンツを閲覧することができる。配信コンテンツは、広告コンテンツと共に配信されるコンテンツ、または有料コンテンツである。有料コンテンツは、利用者Uによる利用料の支払を前提として提供される配信コンテンツであるが、かかる例に限定されず、例えば、配信者による配信料の支払を前提として提供される配信コンテンツであってもよい。運営者は、例えば、情報処理装置1を用いて配信サービスを提供する事業者である。
【0057】
図1の(c)に示す例では、投稿コンテンツの情報と、配信コンテンツのタイトルと、配信コンテンツのサムネイルとを含むリンク付きコンテンツが提供コンテンツとして端末装置2Bに表示されている。
図1の(c)に示す例では、投稿コンテンツの情報は、投稿コンテンツの一部であるが、投稿コンテンツの全部であってもよく、投稿コンテンツの要約であってもよい。
【0058】
リンク付きコンテンツは、配信コンテンツのタイトルおよびプレビュー画像の一方または双方を含まないコンテンツであってもよい。また、リンク付きコンテンツは、配信コンテンツのタイトルに代えて、配信コンテンツを短いフレーズで示す情報または配信コンテンツをイメージ画像で示す情報などを含んでいてもよい。
【0059】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS5で提供した提供コンテンツの情報を通じて配信コンテンツが利用者UBに閲覧された場合に、利用者UBが閲覧した提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者である利用者UAに利益を付与する(ステップS8)。
【0060】
情報処理装置1は、例えば、配信コンテンツの提供に伴う利益の一部を投稿者である利用者UAに付与する。配信コンテンツの提供に伴う利益は、例えば、提供コンテンツに含まれる広告コンテンツの広告料および提供コンテンツに含まれる提案対象配信コンテンツの利用料や配信料のうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
配信コンテンツの提供に伴う利益の一部は、例えば、電子マネー、ポイント、現金、または各種の特典などで投稿者である利用者UAに付与される。ポイントは、例えば、オンラインサイトなどで商品の購入やサービスの利用などに用いられる価値(バリュー)である。特典は、例えば、クーポン、商品券、サービス利用券などであるが、かかる例に限定されない。
【0062】
情報処理装置1は、例えば、投稿者である利用者UAにおけるオンラインサービスのアカウントやウォレットにタスクに応じた額の電子マネーやタスクに応じたポイントを追加することによって、投稿者である利用者UAに利益を付与する。
【0063】
また、情報処理装置1は、例えば、特典を示す情報である報酬情報を投稿者である利用者UAの端末装置2Aで表示可能に端末装置2Aに送信することで、投稿者である利用者UAに利益を付与する。また、利益が現金である場合、利益は、例えば、銀行口座を通じた現金の入金処理などによって付与される。
【0064】
なお、情報処理装置1は、例えば、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置2から入力された情報に基づき、複数の情報(例えば、投稿コンテンツや投稿者アバターなど)を端末装置2に提供することもできる。
【0065】
このように、情報処理装置1は、投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得し、かかる投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者Uに提供する。そして、情報処理装置1は、提供した提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者Uに閲覧された場合に、投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0066】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および端末装置2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0067】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2とを含む。
【0068】
複数の端末装置2は、互いに異なる利用者Uによって用いられる。端末装置2は、例えば、ノートPC(Personal Computer)、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートグラス、またはスマートウォッチなどであるが、かかる例に限定されない。利用者Uは、情報処理装置1などから提供されるサービスを利用する利用者である。
【0069】
情報処理装置1および端末装置2の各々は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1などが複数含まれてもよい。
【0070】
ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)およびLTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)などの移動体通信網などを含む。
【0071】
端末装置2は、移動体通信網、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)などの近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
【0072】
〔3.情報処理装置1の構成〕
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置1は、通信部10と、記憶部11と、処理部12とを有する。
【0073】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、通信モジュールやNIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部10は、端末装置2との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0074】
〔3.2.記憶部11〕
記憶部11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部11は、利用者情報記憶部20と、配信コンテンツ記憶部21と、投稿コンテンツ記憶部22とを有する。
【0075】
〔3.2.1.利用者情報記憶部20〕
利用者情報記憶部20は、利用者Uに関する各種の情報を記憶する。
図4は、実施形態に係る利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルの一例を示す図である。
【0076】
図4に示す例では、利用者情報記憶部20に記憶される利用者情報テーブルは、「利用者ID」、「属性情報」および「履歴情報」といった項目の情報を含む。「利用者ID」は、利用者Uを識別する識別子であり、利用者U毎に付される情報である。
【0077】
「属性情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの属性を示す属性情報である。利用者Uの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などの複数の属性項目を含む。
【0078】
サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などに関する複数の属性項目を含む。例えば、サイコグラフィック属性における複数の属性項目の各々は、車、服、旅行、ゲーム、キャンプ、バイク、電車、家電、またはパソコンなどといった利用者Uの興味関心を有する対象である。
【0079】
「履歴情報」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの行動履歴の情報を含む。利用者Uの行動履歴は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける行動履歴の情報を含む。利用者Uのオンラインサービスにおける行動履歴の情報は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける検索履歴情報、閲覧履歴情報、配信履歴情報、および取引履歴情報などを含む。
【0080】
利用者Uの検索履歴情報は、例えば、ウェブ検索サービスにおける利用者Uによる検索履歴の情報などを含む。利用者Uの閲覧履歴情報は、例えば、オンラインサービスにおける利用者Uによるコンテンツの閲覧履歴の情報などを含む。配信履歴情報は、利用者Uの端末装置2に配信された配信コンテンツの配信履歴の情報などを含む。
【0081】
取引履歴情報は、オンラインサービスにおける利用者Uによる商品の取引履歴の情報などを含む。なお、「履歴情報」には、「利用者ID」に対応付けられた利用者Uの端末装置2で表示された投稿コンテンツなどの情報が含まれてもよい。
【0082】
〔3.2.2.配信コンテンツ記憶部21〕
配信コンテンツ記憶部21は、配信コンテンツに関する各種の情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0083】
図5に示す例では、配信コンテンツ記憶部21に記憶される配信コンテンツテーブルは、「配信コンテンツID」、「コンテンツ種別」、「コンテンツ」、および「リンク」といった項目の情報を含む。「配信コンテンツID」は、配信コンテンツを識別する識別子であり、配信コンテンツ毎に付される情報である。
【0084】
「コンテンツ種別」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツの種類を示す情報である。配信コンテンツの種類は、例えば、配信コンテンツの内容のカテゴリであり、配信コンテンツがニュースである場合、事件、経済、芸能、グルメなどであるが、かかる例に限定されない。
【0085】
「コンテンツ」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツである。「リンク」は、「配信コンテンツID」に対応付けられた配信コンテンツのリンク情報である。
【0086】
〔3.2.3.投稿コンテンツ記憶部22〕
投稿コンテンツ記憶部22は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツに関する各種の情報を記憶する。
図6は、実施形態に係る投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0087】
図6に示す例では、投稿コンテンツ記憶部22に記憶される投稿コンテンツテーブルは、「投稿ID」、「利用者ID」、「投稿対象ID」、「投稿箇所」、および「投稿コンテンツ」といった項目の情報を含む。「投稿コンテンツID」は、投稿コンテンツを識別する識別子であり、投稿コンテンツ毎に付される情報である。
【0088】
「利用者ID」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツを投稿した投稿者である利用者Uの利用者IDである。「投稿対象ID」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツの投稿対象となるコンテンツのコンテンツIDであり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツIDであり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿IDである。
【0089】
「投稿箇所」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツが投稿されたコンテンツ箇所を示す情報であり、例えば、投稿対象が配信コンテンツである場合、配信コンテンツのうちの一部または全部であり、投稿対象が投稿コンテンツである場合、投稿コンテンツの一部または全部である。
【0090】
「投稿コンテンツ」は、「投稿ID」に対応付けられた投稿コンテンツである。投稿コンテンツは、例えば、配信コンテンツに対して投稿者が投稿したコメントや配信コンテンツに対するコメントに対して投稿者が投稿したコメントなどである。コメントは、投稿者の意見や感想などであり、文字列、スタンプ、絵文字などが含まれる。なお、投稿コンテンツは、コメントに代えて、または加えて、他のコンテンツのURLなどであってもよい。
【0091】
〔3.3.処理部12〕
処理部12は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0092】
処理部12は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0093】
図3に示すように、処理部12は、取得部30と、受付部31と、特定部32と、推定部33と、提供部34と、付与部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部12の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0094】
〔3.3.1.取得部30〕
取得部30は、外部の情報処理装置や端末装置2などから通信部10を介して種々の情報を取得し、取得した情報を記憶部11に記憶させる。
【0095】
例えば、取得部30は、外部の情報処理装置または端末装置2などから通信部10を介して利用者Uの情報である利用者情報を取得し、取得した利用者情報を利用者情報記憶部20の利用者情報テーブルに追加する。
【0096】
また、取得部30は、記憶部11から各種の情報を取得する。例えば、取得部30は、利用者Uの情報である利用者情報を利用者情報記憶部20などから取得する。取得部30によって取得される利用者情報は、例えば、上述した属性情報および履歴情報のうちの少なくとも1つ以上の情報の一部または全部を含む。
【0097】
また、取得部30は、配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。例えば、取得部30は、配信コンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、配信要求に対応する配信コンテンツを配信コンテンツ記憶部21などから取得し、各投稿者が投稿し配信要求に対応する配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0098】
また、取得部30は、受付部31によって要求などが受け付けられた場合、投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0099】
例えば、取得部30は、利用者Uの端末装置2から送信された一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、予め定められた条件を満たす投稿コンテンツを取得する。
【0100】
予め定められた条件を満たす投稿コンテンツは、例えば、配信要求元の利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツ、配信要求元の利用者Uの行動履歴に応じた投稿コンテンツ、推定部33によって推定された閲覧度合いに応じた投稿コンテンツ、または検索クエリに応じたコンテンツなどである。
【0101】
例えば、取得部30は、一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、配信要求元の利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツを取得する。取得部30は、利用者Uの属性と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、配信要求元の利用者Uに紐付けられた種類の投稿コンテンツを取得する。
【0102】
利用者Uの属性は、例えば、年齢、性別、居住地、職業、年収、家族構成、または興味関心などのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。投稿コンテンツの種類は、投稿コンテンツが紐付けられた配信コンテンツのカテゴリ、または投稿コンテンツの内容に基づいて区分される種類である。
【0103】
投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿コンテンツの内容である投稿内容で示される投稿者の感情(肯定的、否定的、または中立的な感情)、投稿内容の意図である投稿意図(質問、要求、提案、批評、感謝など)、投稿内容のスタイル(例えば、フォーマル、インフォーマル、学術的、話し言葉、文学的などのスタイル)、ポライトネス(例えば、礼儀正しい、無礼、攻撃的など)などのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0104】
また、配信要求元の利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツは、配信要求元の利用者Uによる投稿コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる投稿コンテンツであってもよい。推定閲覧度合いは、後述する推定部33によって推定される閲覧度合いである。
【0105】
また、取得部30は、一覧コンテンツの配信要求やトップコンテンツの配信要求が受付部31によって受け付けられた場合、配信要求元の利用者Uの行動履歴に応じた投稿コンテンツを取得することもできる。取得部30は、利用者Uの行動履歴の特徴と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、配信要求元の利用者Uに紐付けられた種類の投稿コンテンツを取得する。
【0106】
利用者Uの行動履歴は、例えば、利用者Uのオンラインサービスにおける検索履歴、閲覧履歴、配信履歴、および取引履歴などを含む。投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿内容で示される投稿者の感情、投稿内容の意図である投稿意図、投稿内容のスタイル、ポライトネスなどのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0107】
また、配信要求元の利用者Uの行動履歴に応じた投稿コンテンツは、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、利用者Uによる投稿コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる投稿コンテンツであってもよい。推定閲覧度合いは、後述する推定部33によって推定される閲覧度合いである。
【0108】
また、取得部30は、受付部31によって受け付けられた要求が検索クエリである場合、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち検索クエリに応じた投稿コンテンツを取得する。
【0109】
例えば、取得部30は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち特定のワードの出現率または出現数が最も高いまたは閾値以上である投稿コンテンツを取得する。特定のワードは、検索クエリに含まれる検索キーワードまたは当該検索キーワードに類似するワードである。
【0110】
また、取得部30は、検索クエリである場合、検索キーワード群と投稿コンテンツの種類とを紐付けた紐付け情報を有しており、検索クエリに含まれる検索キーワードに紐付けられた種類の投稿コンテンツを検索クエリに応じた投稿コンテンツとして取得する。
【0111】
投稿コンテンツの種類は、例えば、投稿内容で示される投稿者の感情、投稿内容の意図である投稿意図、投稿内容のスタイル、ポライトネスなどのうちの1つまたは複数の組み合わせで規定される。
【0112】
また、検索クエリに応じた投稿コンテンツは、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち、利用者Uによる投稿コンテンツを通じた配信コンテンツの推定閲覧度合いが最も高いまたは閾値以上になる投稿コンテンツであってもよい。すなわち、配信コンテンツの推定閲覧度合いは、後述する推定部33によって推定される閲覧度合いである。
【0113】
また、取得部30は、特定部32によって特定された投稿者群が投稿した複数の投稿コンテンツを取得することもできる。この場合、取得部30は、例えば、上述した投稿コンテンツの取得方法と同様の方法で、複数の議論投稿者群の中から1以上の議論投稿者群を取得することができる。
【0114】
また、取得部30は、受付部31によって選択が受け付けられた1以上の投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22などから取得する。
【0115】
〔3.3.2.受付部31〕
受付部31は、通信部10を介して端末装置2から各種の要求や情報などを受け付ける。例えば、受付部31は、利用者Uの端末装置2から送信される要求を受け付ける。
【0116】
受付部31によって受け付けられる要求は、例えば、複数の配信コンテンツを一覧表示する一覧コンテンツの配信要求、トップコンテンツの配信要求、配信コンテンツの配信要求、投稿コンテンツの配信要求などの利用者Uからの各種の配信要求、および利用者Uからの検索クエリなどであるが、かかる例に限定されない。トップコンテンツは、例えば、ポータルサイトのトップページなどである。
【0117】
配信コンテンツの配信要求には、例えば、配信コンテンツのリンク情報などといった配信コンテンツを特定するための情報が含まれ、投稿コンテンツの配信要求には、例えば、投稿コンテンツのリンク情報などといった配信コンテンツを特定するための情報が含まれる。検索クエリには、検索キーワードなどが含まれる。なお、検索クエリは、検索キーワードに代えてまたは加えて画像が含まれてもよい。
【0118】
また、受付部31は、配信コンテンツに対するコメントまたは投稿コンテンツに対するコメントを投稿コンテンツとして受け付ける。例えば、受付部31は、配信コンテンツや投稿コンテンツの一部または全部に対して投稿された投稿コンテンツを受け付ける。受付部31は、受け付けた投稿コンテンツを投稿コンテンツ記憶部22の投稿コンテンツテーブルに追加する。
【0119】
また、受付部31は、配信コンテンツを提供する提供者などから配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうちの1以上の投稿コンテンツの選択を受け付ける。
【0120】
〔3.3.3.特定部32〕
特定部32は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの投稿によって配信コンテンツに関する議論を行った投稿者群を特定する。配信コンテンツに関する議論を行った複数の投稿者とは、投稿コンテンツを通じて議論を行った複数の投稿者であり、議論には一方向の議論と双方向の議論とが含まれる。
【0121】
例えば、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されていないとする。この場合の議論は、第2の投稿者の第1の投稿者に対する一方向の議論であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは議論を行った複数の投稿者に含まれる。
【0122】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツに対して第2の投稿者の投稿コンテンツが投稿され、第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第1の投稿者の投稿コンテンツが投稿されたとする。この場合の議論は、第1の投稿者と第2の投稿者との互いの議論である双方向の議論であり、第1の投稿者と第2の投稿者とは議論を行った複数の投稿者に含まれる。
【0123】
また、第1の投稿者の投稿コンテンツまたは第2の投稿者の投稿コンテンツに対して第3の投稿者の投稿コンテンツが投稿された場合、第1の投稿者と第2の投稿者と第3の投稿者とは議論を行った複数の投稿者に含まれる。
【0124】
このように、議論には、一方向の議論と双方向の議論とが含まれるが、一方向の議論を含まなくてもよい。また、投稿コンテンツに対して投稿された投稿コンテンツは、例えば、返信によるものに代えて、グループチャット形式での投稿コンテンツであってもよい。
【0125】
グループチャットは、複数人が参加してリアルタイムでテキストなどによってコミュニケーションを取ることができるチャットであり、例えば、一つの投稿コンテンツを主題として設定されるが、複数のコンテンツを主題としてまとめて一つ設定されてもよい。
【0126】
特定部32は、例えば、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの投稿によって配信コンテンツに関する議論であって予め定められた条件を満たす議論を行った複数の投稿者のグループを投稿者群として特定することもできる。
【0127】
予め定められた条件を満たす議論は、例えば、ポジティブな議論、建設的な議論、またはネガティブではない議論などである。特定部32は、予め定められた条件を満たす議論であるかの判定を、感情辞書、分類モデル、または言語モデルを用いて行うことができる。分類モデルおよび言語モデルの各々は、機械学習によって生成されたモデルである。
【0128】
感情辞書は、ポジティブな単語のリスト、ネガティブな単語のリスト、建設的な単語のリストなどを含む。特定部32は、ポジティブな単語、ネガティブな単語、および建設的な単語の各々の数や割合などに基づいて、ポジティブな議論、建設的な議論、またはネガティブではない議論などを判定することができる。
【0129】
分類モデルは、例えば、ポジティブな議論、建設的な議論、ネガティブではない議論、およびそれ以外の議論のいずれであるかを分類する多クラス分類モデルであるが、かかる例に限定されない。例えば、分類モデルは、予め定められた条件を満たす議論であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよく、ポジティブな議論、建設的な議論、およびネガティブではない議論の各々であるか否かを分類する二値分類モデルであってもよい。
【0130】
特定部32は、配信コンテンツに関する議論を行った複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツに含まれる複数のワードを特徴量として分類モデルに入力し、かかる分類モデルから出力される結果を取得することで、予め定められた条件を満たす議論であるかの判定を行うことができる。
【0131】
また、言語モデルは、例えば、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。かかる言語モデルは、情報処理装置1内にあり、情報処理装置1の運営者によって独自に作成されたものである。なお、入力された情報は、新たな回答として利用されないような学習を行うことで、入力された個人情報などの情報を秘匿するものが望ましい。
【0132】
特定部32は、配信コンテンツに関する議論を行った複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツを時系列順に言語モデルに入力し、かかる分類モデルから出力される結果を取得することで、予め定められた条件を満たす議論であるかの判定を行うことができる。
【0133】
このように、特定部32は、配信コンテンツに関する議論を行った複数の投稿者によって投稿された複数の投稿コンテンツの内容が予め定められた条件を満たす複数の投稿者を機械学習によって生成されたモデルを用いて特定することができる。
【0134】
〔3.3.4.推定部33〕
推定部33は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの情報のうち対応する情報を各々含む複数の提供コンテンツの各々を通じた配信コンテンツの閲覧度合いを推定する。例えば、推定部33は、機械学習によって生成された推定モデルまたは言語モデルを用いて投稿コンテンツ毎の配信コンテンツの閲覧度合いを推定する。
【0135】
推定部33は、例えば、配信要求元の利用者Uの属性および行動履歴のうちの少なくとも一方に基づいて、投稿コンテンツ毎の配信コンテンツの閲覧度合いを推定する。以下、利用者Uの属性および行動履歴のうちの少なくとも一方を利用者Uの情報と記載する場合がある。
【0136】
推定部33は、例えば、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを、例えば、推定モデルを用いて推定することができる。かかる推定モデルは、例えば、利用者Uの情報と、投稿コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)と配信コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)とを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とするモデルである。かかる推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0137】
推定部33は、例えば、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを、例えば、言語モデルを用いて推定することができる。言語モデルは、利用者Uの情報と、配信コンテンツと、投稿コンテンツとを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力するモデルである。言語モデルは、例えば、上述したように、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。
【0138】
推定部33は、利用者Uの情報にかかわらず、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを推定することもできる。この場合、推定部33は、例えば、利用者Uの属性を特徴量として用いない推定モデルや言語モデルを用いて、配信コンテンツの閲覧度合いを推定する。
【0139】
また、推定部33は、受付部31で受け付けられた要求が検索クエリである場合、かかる検索クエリに基づき、利用者Uによる提供コンテンツを通じた配信コンテンツの閲覧度合いを推定モデルや言語モデルを用いて推定することができる。
【0140】
例えば、推定モデルは、検索クエリに含まれる検索キーワードと、投稿コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)と、配信コンテンツに含まれる複数の情報(例えば、ワードや画像)とを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力とするモデルである。かかる推定モデルは、例えば、機械学習によって生成されたモデルであり、例えば、GBDT、ランダムフォレスト、回帰モデル、ニューラルネットワークなどであるが、かかる例に限定されない。
【0141】
また、言語モデルは、利用者Uの情報と、配信コンテンツと、投稿コンテンツとを各々特徴量として入力し、推定閲覧度合いを出力するモデルである。言語モデルは、例えば、上述したように、入力されたトークン列から次のトークンを推定して出力するように学習されたトランスフォーマなどのモデルである。
【0142】
〔3.3.5.提供部34〕
提供部34は、配信コンテンツと投稿コンテンツとを含む統合コンテンツを提供する。
【0143】
例えば、受付部31によって配信コンテンツの配信要求が受け付けられた場合、複数の投稿者が投稿し配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの一部または全部が投稿コンテンツ記憶部22から取得部30によって取得される。
【0144】
提供部34は、取得部30によって取得された複数の投稿コンテンツと配信コンテンツとを含む統合コンテンツを配信要求元の利用者Uに提供する。提供部34は、配信要求を送信した端末装置2に通信部10を介して統合コンテンツを送信することによって、統合コンテンツを配信要求元の利用者Uに提供する。
【0145】
提供部34は、例えば、受付部31によって特定の要求などが受け付けられた場合において、取得部30によって取得された投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者Uに提供する。投稿コンテンツの情報は、投稿コンテンツそのもののであってもよく、投稿コンテンツの一部または投稿コンテンツを要約した情報などであってもよい。
【0146】
提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツは、配信要求元の利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツ、配信要求元の利用者Uの行動履歴に応じた投稿コンテンツ、検索クエリに応じた投稿コンテンツ、配信コンテンツの閲覧度合いに応じた投稿コンテンツ、または配信者などによって選択された投稿コンテンツなどである。提供コンテンツには、取得部30によって取得された1つの投稿コンテンツの情報または複数の投稿コンテンツの情報が含まれる。提供コンテンツには、例えば、特定部32によって投稿者群が特定された場合、かかる投稿者群が投稿した複数の投稿コンテンツの情報が含まれる。
【0147】
提供部34は、取得部30によって取得された投稿コンテンツの情報を含む配信コンテンツへのリンク付きコンテンツを提供コンテンツとして提供する。配信コンテンツへのリンク付きコンテンツは、配信コンテンツの広告とも捉えることができ、バナー広告ともいえる。なお、リンク付きコンテンツは、バナー広告形式に代えてリスティング広告形式のコンテンツであってもよい。
【0148】
提供コンテンツは、配信コンテンツの情報を含む。配信コンテンツの情報は、例えば、配信コンテンツのタイトルと、配信コンテンツのサムネイルとを含む。配信コンテンツのサムネイルは、配信コンテンツの画像または動画を縮小したプレビュー画像と、配信コンテンツのリンクとを含む。
【0149】
配信コンテンツのリンクは、例えば、配信コンテンツのURLなどである。利用者UBは、リンク付きコンテンツに含まれる投稿コンテンツの情報を見て、配信コンテンツを閲覧したいと考えた場合、クリック操作やタップ操作などによってリンク付きコンテンツを選択することで、端末装置2Bに配信コンテンツが表示される。
【0150】
このように、利用者UBは、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを通じて配信コンテンツを閲覧することができる。配信コンテンツは、広告コンテンツと共に配信されるコンテンツ、または有料コンテンツである。有料コンテンツは、利用者Uによる利用料の支払を前提として提供される配信コンテンツであるが、かかる例に限定されず、例えば、配信者による配信料の支払を前提として提供される配信コンテンツであってもよい。運営者は、例えば、情報処理装置1を用いて配信サービスを提供する事業者である。
【0151】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部34によって提供され端末装置2に表示される提供コンテンツの一例を示す図である。
図7に示す例では、端末装置2の表示領域60には、検索枠61と、検索ボタン62と、検索結果を示すコンテンツ63と、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツ64とが含まれている。
【0152】
検索枠61には、検索キーワードとして「マイナス金利」が入力されており、検索結果を示すコンテンツ63には、検索キーワード「マイナス金利」に応じた検索結果が示されている。また、提供コンテンツ64は、投稿コンテンツの情報641と、配信コンテンツのタイトル642と、配信コンテンツのサムネイル643とを含む。
【0153】
投稿コンテンツの情報641は、文字列「連邦準備制度がマイナス金利制度を導入すると、金利がマイナスになるため預金者が金利を払うことになりますよね。」の情報を含む。配信コンテンツのタイトル642は、文字列「驚愕のマイナス金利政策」の情報を含む。配信コンテンツのサムネイル643は、配信コンテンツに含まれる画像のサムネイルである。
【0154】
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部34によって提供され端末装置2に表示される提供コンテンツの他の例を示す図である。
図8に示す例では、端末装置2の表示領域60には、投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツ64と、配信コンテンツ65とが含まれている。
図8に示す提供コンテンツ64は、
図7に示す提供コンテンツ64と同じである。配信コンテンツ65は、ニュース記事のコンテンツであり、複数の領域に分割して配置される。提供コンテンツ64は、配信コンテンツ65が分割して表示される複数つの領域間に配置される。
【0155】
なお、提供コンテンツ64において投稿コンテンツの情報641に含まれる文字列は、横方向または縦方向にスクロール表示されてもよい。また、投稿コンテンツの情報641が複数の投稿コンテンツから生成される場合、投稿コンテンツの一部、全部、または要約の文字列が時間の経過に伴って投稿コンテンツ単位で切り替わるように投稿コンテンツの情報641が構成されてもよい。スクロール表示や切り替えは、例えば、投稿コンテンツの情報641に含まれるスプリクト(例えば、Java(登録商標)スプリクト)などによって行われる。
【0156】
提供コンテンツ64は、
図7および
図8に示す例に限定されない。
図9は、実施の形態に係る情報処理装置1の提供部34によって提供され端末装置2に表示される提案コンテンツの他の例を示す図である。
図10は、実施の形態に係る情報処理装置1の提供部34によって提供され端末装置2に表示される提案コンテンツのさらに他の例を示す図である。
【0157】
図9に示す提供コンテンツ64において投稿コンテンツの情報641は、議論を行った複数の投稿者のアバター71と、各アバター71に対応する位置に配置され議論を行った投稿者に投稿された投稿コンテンツの情報が表示される吹き出し72とを含む。吹き出し72に表示される投稿コンテンツの情報は、例えば、スクロール表示されたり、切り替えられたりする。これにより、複数の投稿者の議論の一部、全部、または要約が会話形式で表示される。
【0158】
また、
図10に示す提供コンテンツ64において投稿コンテンツの情報641は、複数の提案用投稿コンテンツを投稿した投稿者のアバター73と、複数の提案用投稿コンテンツのうち対応する提案用投稿コンテンツの一部、全部、または要約を各々表示する複数の吹き出し74とを含む。
【0159】
吹き出し74に表示される情報は、投稿日時が古いものから順に投稿コンテンツの情報を表示する際に、情報が表示される投稿コンテンツを投稿した投稿者のアバター73に対応する位置に吹き出し74が表示され、かかる吹き出し74に投稿コンテンツの情報が表示される。
【0160】
提供コンテンツ64は、リンク付きコンテンツであり、かかる提供コンテンツ64が利用者Uによってクリック操作またはタップ操作などによって選択された場合、端末装置2から提供コンテンツ64に情報が含まれる投稿コンテンツに紐付けられている配信コンテンツの配信要求が情報処理装置1に送信される。提供部34は、受付部31によって配信コンテンツの配信要求が受け付けられた場合、取得部30によって取得された配信コンテンツを端末装置2の利用者Uに提供する。
【0161】
提供コンテンツは、配信コンテンツのタイトルおよびプレビュー画像の一方または双方を含まないコンテンツであってもよい。また、提供コンテンツは、配信コンテンツのタイトルに代えて、配信コンテンツを短いフレーズで示す情報または配信コンテンツをイメージ画像で示す情報などを含んでいてもよい。
【0162】
〔3.3.6.付与部35〕
付与部35は、提供部34による配信コンテンツの利用者Uへの提供に伴う利益の一部を投稿者に付与する。例えば、付与部35は、提供部34によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者に閲覧された場合に、提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。
【0163】
付与部35は、例えば、配信コンテンツの提供に伴う利益の一部を、提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者に付与する。配信コンテンツの提供に伴う利益は、例えば、提供コンテンツに含まれる広告コンテンツの広告料および提供コンテンツに含まれる提案対象配信コンテンツの利用料や配信料のうちの少なくとも1つを含む。
【0164】
配信コンテンツの提供に伴う利益の一部は、例えば、電子マネー、ポイント、現金、または各種の特典などで投稿者である利用者UAに付与される。ポイントは、例えば、オンラインサイトなどで商品の購入やサービスの利用などに用いられる価値(バリュー)である。特典は、例えば、クーポン、商品券、サービス利用券などであるが、かかる例に限定されない。
【0165】
付与部35は、例えば、投稿者である利用者UAにおけるオンラインサービスのアカウントやウォレットにタスクに応じた額の電子マネーやタスクに応じたポイントを追加することによって、投稿者である利用者UAに利益を付与する。
【0166】
また、付与部35は、例えば、特典を示す情報である報酬情報を投稿者である利用者UAの端末装置2Aで表示可能に端末装置2Aに送信することで、投稿者である利用者UAに利益を付与する。また、利益が現金である場合、利益は、例えば、銀行口座を通じた現金の入金処理などによって付与される。
【0167】
付与部35は、例えば、配信コンテンツの閲覧数またはCTRに応じた利益を、提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者に付与する。
【0168】
〔4.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の手順について説明する。
図11は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部12による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0169】
図11に示すように、情報処理装置1の処理部12は、端末装置2から配信コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。処理部12は、配信コンテンツの配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS10:Yes)、配信要求で特定される配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとを記憶部11から取得し、配信要求で特定される配信コンテンツとかかる配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツとを含む統合コンテンツを要求元に提供する(ステップS11)。
【0170】
処理部12は、ステップS11の処理が終了した場合、または配信コンテンツの配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS10:No)、特定の要求があったか否かを判定する(ステップS12)。特定の要求は、複数の配信コンテンツを一覧表示する一覧コンテンツの配信要求、トップコンテンツの配信要求、配信コンテンツの配信要求、投稿コンテンツの配信要求、または検索クエリなどであるが、かかる例に限定されない。
【0171】
処理部12は、特定の要求があったと判定した場合(ステップS12:Yes)、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち予め定められた条件を満たす投稿コンテンツを取得する(ステップS13)。そして、処理部12は、ステップS13で取得した投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを要求元の利用者Uに提供する(ステップS14)。
【0172】
処理部12は、ステップS14の処理が終了した場合、または特定の要求がないと判定した場合(ステップS12:No)、提供コンテンツの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS15)。処理部12は、提供コンテンツの選択を受け付けたと判定した場合(ステップS15:Yes)、選択された提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツが紐付けられた配信コンテンツを、提供コンテンツを選択した利用者Uに提供する(ステップS16)。また、処理部12は、選択された提供コンテンツに情報が含まれる投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する(ステップS17)。
【0173】
処理部12は、ステップS17の処理が終了した場合、または提供コンテンツの選択を受け付けていないと判定した場合(ステップS15:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS18)。処理部12は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合などに動作終了タイミングになったと判定する。
【0174】
処理部12は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS18:No)、処理をステップS10へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS18:Yes)、
図11に示す処理を終了する。
【0175】
〔5.変形例〕
端末装置2は、専用のアプリケーションプログラムがインストールされており、かかる専用のアプリケーションプログラムによってAPIを介して情報処理装置1から複数の情報が端末装置2に取得されるが、専用のアプリケーションプログラムに代えて汎用のブラウザプログラムによって情報処理装置1から複数の情報が端末装置2で取得される構成であってもよい。なお、端末装置2の、専用のアプリケーションプログラムは、情報処理装置1が行う処理の一部または全部を行う構成であってもよい。
【0176】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。
図12は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0177】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラム、およびコンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0178】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(
図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0179】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイおよびプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0180】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0181】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部12の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部11内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0182】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0183】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0184】
例えば、上述した情報処理装置1は、端末装置とサーバコンピュータとで実現してもよく、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0185】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0186】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、投稿者によって投稿され配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツを取得する取得部30と、取得部30によって取得された投稿コンテンツの情報を含む提供コンテンツを利用者Uに提供する提供部34と、提供部34によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者Uに閲覧された場合に、投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する付与部35とを備える。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0187】
また、取得部30は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツを取得し、提供部34は、利用者Uの属性に応じた投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0188】
また、情報処理装置1は、利用者Uからの検索クエリを受け付ける受付部31を備える。取得部30は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうち検索クエリに応じた投稿コンテンツを取得し、提供部34は、検索クエリに応じた投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0189】
また、提供部34は、取得部30によって取得された投稿コンテンツと、配信コンテンツの情報とを含む提供コンテンツを利用者Uに提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0190】
また、提供部34は、配信コンテンツのサムネイルを含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0191】
また、情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた投稿コンテンツの投稿によって配信コンテンツに関する議論を行った投稿者群を特定する特定部32を備える。取得部30は、投稿者群が投稿した複数の投稿コンテンツを取得し、提供部34は、取得部30によって取得された複数の投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供する。付与部35は、提供部34によって提供された投稿者群の投稿コンテンツの情報が利用者Uに閲覧された場合に、投稿コンテンツを投稿した投稿者群に利益を付与する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0192】
また、提供部34は、利用者Uに配信コンテンツを提供し、付与部35は、提供部34による配信コンテンツの利用者Uへの提供に伴う利益の一部を投稿者に付与する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0193】
また、情報処理装置1は、配信コンテンツを提供する提供者から配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツのうちの1以上の投稿コンテンツの選択を受け付ける受付部31を備える。取得部30は、受付部31によって選択が受け付けられた1以上の投稿コンテンツを取得し、提供部34は、取得部30によって取得された1以上の投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供し、付与部35は、提供部34によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者Uに閲覧された場合に、1以上の投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0194】
また、情報処理装置1は、配信コンテンツに紐付けられた複数の投稿コンテンツの情報のうち対応する情報を各々含む複数の提供コンテンツの各々を通じた配信コンテンツの閲覧度合いを推定する推定部33を備える。取得部30は、推定部33によって推定された閲覧度合いに基づいて、複数の投稿コンテンツの中から1以上の投稿コンテンツを取得し、提供部34は、取得部30によって取得された1以上の投稿コンテンツの情報を含むコンテンツを提供コンテンツとして利用者Uに提供し、付与部35は、提供部34によって提供された提供コンテンツを通じて配信コンテンツが利用者Uに閲覧された場合に、1以上の投稿コンテンツを投稿した投稿者に利益を付与する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0195】
また、推定部33は、機械学習によって生成されたモデルを用いて複数の投稿コンテンツの閲覧度合いを推定する。これにより、情報処理装置1は、投稿コンテンツの投稿をさらに促進することができる。
【0196】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0197】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0198】
1 情報処理装置
2,2A,2B 端末装置
30 取得部
10 通信部
11 記憶部
12 処理部
20 利用者情報記憶部
21 配信コンテンツ記憶部
22 投稿コンテンツ記憶部
31 受付部
32 特定部
33 推定部
34 提供部
35 付与部
100 情報処理システム