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特開2024-155164情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155164
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20241024BHJP
【FI】
G06F16/33
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069623
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中司 智朱希
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175HA02
5B175KA12
(57)【要約】
【課題】訪問者増加のための施策を立て易くすること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、表示制御部とを備える。取得部は、利用者の検索クエリを取得する。表示制御部は、取得部により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の検索クエリを取得する取得部と、
前記取得部により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、当該検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記検索クエリに対応した所定の行動前の前記ユーザの行動に基づく行動対象である第1行動対象と、前記検索クエリに対応した所定の行動後の前記ユーザの行動に基づく行動対象である第2行動対象と、前記検索クエリとの関係性を示す前記サンキーダイアグラムに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記第1行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線と、前記第2行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線とが配置された前記サンキーダイアグラムに表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記第1行動対象の行動を行った後に前記検索クエリに対応した所定の行動を行ったユーザ数に応じた太さの、前記第1行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線と、当該所定の行動を行った後に前記第2行動対象の行動を行ったユーザ数に応じた太さの、前記第2行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線とが配置された前記サンキーダイアグラムに表示させる
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記第1行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線に前記第1行動対象を示す情報を前記所定のキーワードとして重畳表示させ、且つ、前記第2行動対象と前記検索クエリとをつなぐ線に前記第2行動対象を示す情報を前記所定のキーワードとして重畳表示させる
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記第1行動対象の行動の際に前記ユーザが検索した検索キーワードのうち特徴的なキーワードを前記所定のキーワードとして重畳表示させ、且つ、前記第2行動対象の行動の際に前記ユーザが検索した検索キーワードのうち特徴的なキーワードを前記所定のキーワードとして重畳表示させる
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記ユーザの属性と、前記検索クエリに対応した所定の行動前若しくは所定の行動後の前記ユーザの行動に基づく行動対象と、前記検索クエリとの関係性を示す前記サンキーダイアグラムに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
利用者の検索クエリを取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、当該検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
利用者の検索クエリを取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、当該検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる表示制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、観光客の動態を、地点間を結ぶサンキーダイアグラムで表示する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-023851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、訪問者の前後行動が把握できないため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者の検索クエリを取得する取得部と、前記取得部により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、当該検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、訪問者増加のための施策を立て易くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るサンキーダイアグラムの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、検索クエリを指定(選択や入力など)してサンキーダイアグラムを表示させるための操作を行う利用者によって利用される情報処理装置である。利用者は、例えば、キーワードを用いて商品企画/改善、競合調査などを行うことを検討しているものである。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受け付けてもよい。図2では、端末装置10は利用者U1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、サンキーダイアグラムに所定のキーワードを重畳表示させて検索クエリに対応した所定の行動を行った訪問者の前後行動の把握を可能にすることで、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、サンキーダイアグラムを表示させるためのプラットフォームを提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
従来、観光客の動態を、地点間を結ぶサンキーダイアグラムで表示する技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、訪問者の前後行動が把握できないため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができなかった。訪問者の前後行動が把握できれば、例えば、マーケティングする場所や競合店等が分かるため、訪問者増加のための施策を立て易くすることが可能になる。
【0016】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、訪問者増加のための施策を立て易くすることを目的とする。これにより、例えば、どのキーワードをターゲティングにする広告を出せばよいかの判断が可能になる。
【0017】
以下実施形態において、検索クエリはサンキーダイアグラムの軸となる対象である。例えば、検索クエリが施設、EC(Electronic Commerce)サイト、行動等である場合は、施設、EC(Electronic Commerce)サイト、行動等がサンキーダイアグラムの軸となる対象となる。以下実施形態では、検索クエリを利用者に指定させることで、サンキーダイアグラムの軸となる対象を受け付ける。
【0018】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。利用者U1は検索クエリを指定して検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムを表示させるための操作を端末装置10で行うと、情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象を受け付ける(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が「施設A」を検索クエリに指定した場合は、「施設A」をサンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付け、「施設A」をサンキーダイアグラムの軸となる対象として後述の処理を行う。
【0019】
情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付けた対象(例えば、「施設A」など)を訪問又は利用したことがあるユーザを特定(又は推定)する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴やアクセス履歴などを用いて、このようなユーザを特定する。例えば、情報処理装置100は、受け付けた対象が「施設A」であって、ユーザP1が「施設A」を訪問又は利用していた場合は、ユーザP1を特定する。情報処理装置100は、「施設A」を訪問又は利用したことがあるユーザ情報に含まれる全てのユーザを特定する。
【0020】
情報処理装置100は、このように特定したユーザが、受け付けた対象の訪問又は利用前に訪問又は利用した対象(以下、適宜、「前対象」とする。)を特定(又は推定)する(ステップS103)。すなわち、情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付けた対象を訪問又は利用したことがあるユーザが、受け付けた対象の訪問又は利用前に訪問又は利用した前対象をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴やアクセス履歴などを用いて、このような前対象をユーザごとに特定する。この際、情報処理装置100は、多段階の前対象を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象が「施設A」であって、ユーザが「施設C」から「施設B」から「施設A」へと行動していた場合は、「施設B」と「施設C」との2段階の前対象を特定してもよい。
【0021】
情報処理装置100は、前対象の場合と同様に、特定したユーザが、受け付けた対象の訪問又は利用後に訪問又は利用した対象(以下、適宜、「後対象」とする。)を特定(又は推定)する(ステップS104)。すなわち、情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付けた対象を訪問又は利用したことがあるユーザが、受け付けた対象の訪問又は利用後に訪問又は利用した後対象をユーザごとに特定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザ情報の位置履歴やアクセス履歴などを用いて、このような後対象をユーザごとに特定する。この際、情報処理装置100は、多段階の後対象を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象が「施設A」であって、ユーザが「施設A」から「施設D」から「施設E」へと行動していた場合は、「施設D」と「施設E」との2段階の後対象を特定してもよい。
【0022】
このように、情報処理装置100は、前対象、軸となる対象、後対象の行動の流れをユーザごとに特定することができる。情報処理装置100は、このように特定した流れに基づいて、サンキーダイアグラムを生成する。サンキーダイアグラムは、検索クエリに対応した所定の行動前のユーザの行動に基づく行動対象と、検索クエリに対応した所定の行動後の行動に基づく行動対象と、検索クエリとの関係性を示す。以下、サンキーダイアグラムの軸となる対象を、適宜、「基準施設」とする。
【0023】
情報処理装置100は、基準施設を訪問又は利用したことがある全てのユーザの前対象を特定し、特定した前対象ごとにユーザ数をカウントする(ステップS105)。例えば、情報処理装置100は、「施設B」、「施設BB」、「施設C」、「施設CC」を前対象とするユーザ数がそれぞれ200人、100人、150人、50人である場合は、「施設B」、「施設BB」、「施設C」、「施設CC」のユーザ数をそれぞれ「200人」、「100人」、「150人」、「50人」とする。そして、情報処理装置100は、ユーザ数が多い方から所定数の前対象を選択する(ステップS106)。この場合、例えば、情報処理装置100は、ユーザ数の多い「施設B」と「施設C」とを選択する。
【0024】
情報処理装置100は、前対象の場合と同様に、基準施設を訪問又は利用したことがある全てのユーザの後対象を特定し、特定した後対象ごとにユーザ数をカウントする(ステップS107)。例えば、情報処理装置100は、「施設D」、「施設DD」、「施設E」、「施設EE」を後対象とするユーザ数がそれぞれ300人、200人、250人、150人である場合は、「施設D」、「施設DD」、「施設E」、「施設EE」のユーザ数をそれぞれ「300人」、「200人」、「250人」、「150人」とする。そして、情報処理装置100は、ユーザ数が多い方から所定数の後対象を選択する(ステップS108)。この場合、例えば、情報処理装置100は、ユーザ数の多い「施設D」と「施設E」とを選択する。
【0025】
情報処理装置100は、選択した前対象ごとに、前対象から基準施設をつなぐ線(曲線でも何でもよく特に限定されなくてもよい。)を配置し、選択した後対象ごとに、基準施設から後対象をつなぐ線(曲線でも何でもよく特に限定されなくてもよい。)を配置することで、サンキーダイアグラムを生成する(ステップS109)。例えば、情報処理装置100は、「施設B」から基準施設をつなぐ線と、「施設C」から基準施設をつなぐ線と、基準施設から「施設D」をつなぐ線と、基準施設から「施設E」をつなぐ線とを(地図上に)配置することで、サンキーダイアグラムを生成する。この際、例えば、情報処理装置100は、配置する線ごとに線の太さや色などをユーザ数に応じて変更してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザ数が多いほど線を太くしてもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザ数に応じて配置する線の太さを決定してもよい。このように、情報処理装置100は、ユーザの区別をせずに、前対象から基準施設へ移動したユーザ数と、基準施設から後対象へ移動したユーザ数とを把握させることが可能になる。
【0026】
情報処理装置100は、このように生成したサンキーダイアグラムを利用者U1へ提供する(ステップS110)。具体的には、情報処理装置100は、生成したサンキーダイアグラムを端末装置10に表示させる。この際、例えば、情報処理装置100は、選択した前対象を示す情報をサンキーダイアグラムに重畳表示させる。例えば、情報処理装置100は、選択した前対象を示す情報を、選択した前対象ごとに基準施設をつなぐ線の端に重畳表示させてもよい。また、例えば、情報処理装置100は、選択した前対象の行動時に検索された検索キーワード(又は選択した前対象とともに検索された検索キーワードなど)を示す情報を、選択した前対象ごとに基準施設をつなぐ線の端に重畳表示させてもよい。また、この際、例えば、情報処理装置100は、選択した後対象を示す情報をサンキーダイアグラムに重畳表示させる。例えば、情報処理装置100は、選択した後対象を示す情報を、選択した後対象ごとに基準施設をつなぐ線の端に重畳表示させてもよい。また、例えば、情報処理装置100は、選択した後対象の行動時に検索された検索キーワード(又は選択した後対象とともに検索された検索キーワードなど)を示す情報を、選択した後対象ごとに基準施設をつなぐ線の端に重畳表示させてもよい。
【0027】
図3は、実施形態に係るサンキーダイアグラムの一例を示す図である。コンテンツC1は、端末装置10で表示されるコンテンツである。情報処理装置100は、コンテンツC1を表示させるための情報を端末装置10へ送信する。コンテンツC1はサンキーダイアグラムを含む。コンテンツC1において「施設A」が基準施設であるためサンキーダイアグラムの中央に表示させる。また、サンキーダイアグラムの左側には前対象である「施設B」など(例えば、「施設BB」、「施設C」、「施設CC」、「その他」)が表示され、サンキーダイアグラムの右側には後対象である「施設D」など(例えば、「施設DD」、「施設E」、「施設EE」、「その他」)が表示される。また、「施設B」から「施設A」をつなぐ線には「キーワード#1」、「キーワード#2」、「キーワード#3」などがサンキーダイアグラムに重畳して表示される。
【0028】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0029】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0030】
(入力部12)
入力部12は、利用者からの各種操作を受け付ける。図2では、利用者U1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0031】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から受信した情報に基づきコンテンツを表示する。
【0032】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から受信した情報に基づくコンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0033】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0034】
(受信部141)
受信部141は、利用者の検索クエリに対応したサンキーダイアグラムを表示させるための情報を受信する。具体的には、受信部141は、利用者の指定した検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムを表示させるための情報を受信する。また、受信部141は、利用者の検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させるための情報を受信する。例えば、受信部141は、特定の行動を行ったユーザ数に基づき特定された前対象を示すキーワード(又は前対象とともに検索された検索キーワード)を重畳表示させるための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、特定の行動を行ったユーザ数に基づき特定された後対象を示すキーワード(又は後対象とともに検索された検索キーワード)を重畳表示させるための情報を受信する。
【0035】
(送信部142)
送信部142は、利用者の操作に基づく情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が所定のUI画面上で指定した情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が所定のUI画面上で指定した検索クエリに関する情報を送信する。
【0036】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0037】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0038】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、ユーザ情報記憶部121を有する。
【0039】
ユーザ情報記憶部121は、ユーザ情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。図6に示すように、ユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「位置履歴」、「アクセス履歴」、「検索履歴」といった項目を有する。
【0040】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「位置履歴」は、ユーザの位置履歴(例えば、ユーザの訪問又は利用した施設の名称など)を示す。「アクセス履歴」は、ユーザのアクセス履歴(例えば、ユーザの訪問又は利用したECサイトのURLなど)を示す。「検索履歴」は、ユーザの検索履歴(例えば、検索キーワードなど)を示す。
【0041】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0042】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、特定部132と、カウント部133と、選択部134と、生成部135と、表示制御部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0043】
(取得部131)
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0044】
取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0045】
取得部131は、利用者がサンキーダイアグラムの軸としたい対象情報を取得する。具体的には、取得部131は、利用者の検索クエリを取得する。また、取得部131は、サンキーダイアグラムの軸として受け付けた対象を訪問又は利用したことがあるユーザ情報を取得する。
【0046】
(特定部132)
特定部132は、サンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付けた対象を訪問又は利用したことがあるユーザを特定(又は推定)する。また、特定部132は、取得部131により取得されたユーザ情報に基づき、このようなユーザが訪問又は利用した前対象及び後対象をユーザごとに特定する。例えば、特定部132は、多段階の前対象及び後対象をユーザごとに特定する。
【0047】
(カウント部133)
カウント部133は、特定部132により特定された前対象ごとにユーザ数(基準施設の訪問又は利用前に前対象を訪問又は利用したユーザ数)をカウントする。また、カウント部133は、特定部132により特定された後対象ごとにユーザ数(基準施設の訪問又は利用前に後対象を訪問又は利用したユーザ数)をカウントする。
【0048】
(選択部134)
選択部134は、カウント部133によりカウントされたユーザ数に基づき、所定の条件を満たす前対象及び後対象をそれぞれ選択する。例えば、選択部134は、ユーザ数の多い所定数の前対象及び後対象をそれぞれ選択する。
【0049】
(生成部135)
生成部135は、選択部134により選択された前対象(第1行動対象に対応)ごとに基準施設をつなぐ線を配置し、選択部134により選択された後対象(第2行動対象に対応)ごとに基準施設をつなぐ線を配置したサンキーダイアグラムを生成する。また、生成部135は、このような線ごとにユーザ数に応じて線の太さを決定し、決定した太さの線を配置したサンキーダイアグラムを生成する。
【0050】
(表示制御部136)
表示制御部136は、生成部135により生成されたサンキーダイアグラムを表示させるための情報を提供する。すなわち、表示制御部136は、取得部131により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムを表示させる。また、表示制御部136は、検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードをサンキーダイアグラムに重畳表示させる。例えば、表示制御部136は、選択部134により選択された前対象を示す情報及び後対象を示す情報をそれぞれサンキーダイアグラムに重畳表示させる。また、例えば、表示制御部136は、選択部134により選択された前対象の行動時に検索された検索キーワード(又は選択した前対象とともに検索された検索キーワードなど)を示す情報及び後対象の行動時に検索された検索キーワード(又は選択した後対象とともに検索された検索キーワードなど)を示す情報をそれぞれサンキーダイアグラムに重畳表示させる。なお、表示制御部136は、このような検索キーワードのうち特徴的なキーワードを重畳表示させてもよい。例えば、表示制御部136は、このような検索キーワードのうち前対象又は後対象との関連性の高いキーワードや検索数の最も多いキーワードなどを重畳表示させてもよい。
【0051】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0052】
図7に示すように、情報処理装置100は、利用者の検索クエリを取得する(ステップS201)。
【0053】
情報処理装置100は、取得した検索クエリに基づき所定の条件を満たすユーザを特定する(ステップS202)。
【0054】
情報処理装置100は、特定したユーザごとに前対象及び後対象をそれぞれ特定する(ステップS203)。
【0055】
情報処理装置100は、特定した前対象及び後対象ごとにユーザ数をカウントする(ステップS204)。
【0056】
情報処理装置100は、カウントしたユーザ数に基づきサンキーダイアグラムを生成する(ステップS205)。
【0057】
情報処理装置100は、生成したサンキーダイアグラムに所定のキーワードを重畳表示させる(ステップS206)。
【0058】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
【0059】
上記実施形態では、前対象と後対象と検索クエリとの関係性を示すサンキーダイアグラムを生成する場合を示した。そして、上記実施形態では、前対象が、検索クエリに対応した所定の行動前のユーザの行動に基づく行動対象であり、後対象が、検索クエリに対応した所定の行動後のユーザの行動に基づく行動対象である場合を示したが、前対象及び後対象のどちらかは、ユーザの行動に基づく行動対象に特に限定されなくてもよい。前対象及び後対象のどちらかは、例えば、ユーザの属性(ペルソナ)であってもよい。すなわち、上記実施形態において、サンキーダイアグラムは、ユーザの属性と、検索クエリに対応した所定の行動前若しくは所定の行動後のユーザの行動に基づく行動対象と、検索クエリとの関係性を示すものであってもよい。情報処理装置100は、サンキーダイアグラムの軸となる対象として受け付けた対象を訪問又は利用したことがあるユーザの属性をユーザごとに特定し、属性ごとにユーザ数をカウントし、カウント結果に基づき属性を選択し、選択した属性と検索クエリとをつなぐ線を配置したサンキーダイアグラムを生成してもよい。
【0060】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、表示制御部136とを有する。取得部131は、利用者の検索クエリを取得する。表示制御部136は、取得部131により取得された検索クエリを軸としたサンキーダイアグラムに、検索クエリに基づき特定されたユーザの行動に基づく所定のキーワードを重畳表示させる。
【0061】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のキーワードを重畳表示させてユーザの行動を把握可能にするため、訪問者増加のための施策を立て易くすることができる。
【0062】
また、表示制御部136は、検索クエリに対応した所定の行動前のユーザの行動に基づく行動対象である第1行動対象と、検索クエリに対応した所定の行動後のユーザの行動に基づく行動対象である第2行動対象と、検索クエリとの関係性を示すサンキーダイアグラムに表示させる。
【0063】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索クエリとユーザの前後行動との関係性を簡単に把握させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの前後行動を表現することが可能になるため、来店者の割合を簡単に把握させることができる。
【0064】
また、表示制御部136は、第1行動対象と検索クエリとをつなぐ線と、第2行動対象と検索クエリとをつなぐ線とが配置されたサンキーダイアグラムに表示させる。
【0065】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索クエリとユーザの前後行動との関係性を簡単に把握させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの移動を簡単に把握させることができる。
【0066】
また、表示制御部136は、第1行動対象の行動を行った後に検索クエリに対応した所定の行動を行ったユーザ数に応じた太さの、第1行動対象と検索クエリとをつなぐ線と、所定の行動を行った後に第2行動対象の行動を行ったユーザ数に応じた太さの、第2行動対象と検索クエリとをつなぐ線とが配置されたサンキーダイアグラムに表示させる。
【0067】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索クエリとユーザの前後行動との関係性を簡単に把握させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの移動数を簡単に把握させることができる。
【0068】
また、表示制御部136は、第1行動対象と検索クエリとをつなぐ線に第1行動対象を示す情報を所定のキーワードとして重畳表示させ、且つ、第2行動対象と検索クエリとをつなぐ線に第2行動対象を示す情報を所定のキーワードとして重畳表示させる。
【0069】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のキーワードを重畳表示させてユーザの行動の詳細をより簡単に把握させることができる。
【0070】
また、表示制御部136は、第1行動対象の行動の際にユーザが検索した検索キーワードのうち特徴的なキーワードを所定のキーワードとして重畳表示させ、且つ、第2行動対象の行動の際にユーザが検索した検索キーワードのうち特徴的なキーワードを所定のキーワードとして重畳表示させる。
【0071】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のキーワードを重畳表示させてユーザの行動の詳細をより簡単に把握させることができる。
【0072】
また、表示制御部136は、ユーザの属性と、検索クエリに対応した所定の行動前若しくは所定の行動後のユーザの行動に基づく行動対象と、検索クエリとの関係性を示すサンキーダイアグラムに表示させる。
【0073】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、検索クエリとユーザの行動とユーザの属性との関係性を簡単に把握させることができる。
【0074】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0075】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0076】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0077】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0078】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0079】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0080】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0081】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0082】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0083】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0084】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 カウント部
134 選択部
135 生成部
136 表示制御部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8