(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155169
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/33 20190101AFI20241024BHJP
【FI】
G06F16/33
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069630
(22)【出願日】2023-04-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥村 奈々
(72)【発明者】
【氏名】駒宮 大己
(72)【発明者】
【氏名】上杉 堅生
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175HB03
5B175KA11
5B175KA12
(57)【要約】
【課題】利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、算出部と、決定部と、表示制御部とを備える。算出部は、キーワードの上昇度合と検索数とに基づきキーワードのトレンドスコアを算出する。決定部は、算出部により算出されたキーワードのトレンドスコアに基づきキーワードの色を決定し、キーワードの検索を行ったユーザ数に基づきキーワードの面積を決定する。表示制御部は、決定部により決定されたキーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーワードの上昇度合と検索数とに基づき当該キーワードのトレンドスコアを算出する算出部と、
前記算出部により算出された前記キーワードのトレンドスコアに基づき前記キーワードの色を決定し、前記キーワードの検索を行ったユーザ数に基づき前記キーワードの面積を決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記キーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記ツリーマップを表示させるUI画面中に、利用者の操作に応じて前記ツリーマップの時系列変化の表示を可能にする再生バーを表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
関連性の高いキーワード同士の位置が近くなるように前記ツリーマップを表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
関連性の高いキーワード同士の色が近くなるように前記ツリーマップを表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記キーワードの検索を行ったユーザ数が所定の閾値以下となった前記キーワードのうち利用者が予め指定したキーワードが前記ツリーマップから消えないように表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記キーワードの検索を行ったユーザ数が所定の閾値以下となった前記キーワードのうち利用者が予め指定していないキーワードを前記ツリーマップの表示から除外する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記キーワードの色の明度と色彩と前記キーワードの面積とに基づき、前記ツリーマップを三次元表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
キーワードの上昇度合と検索数とに基づき当該キーワードのトレンドスコアを算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された前記キーワードのトレンドスコアに基づき前記キーワードの色を決定し、前記キーワードの検索を行ったユーザ数に基づき前記キーワードの面積を決定する決定工程と、
前記決定工程により決定された前記キーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる表示制御工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
キーワードの上昇度合と検索数とに基づき当該キーワードのトレンドスコアを算出する算出手順と、
前記算出手順により算出された前記キーワードのトレンドスコアに基づき前記キーワードの色を決定し、前記キーワードの検索を行ったユーザ数に基づき前記キーワードの面積を決定する決定手順と、
前記決定手順により決定された前記キーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる表示制御手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トレンドのキーワードを表示させる技術が知られている。例えば、トレンドのキーワードをツリーマップで表示させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Googleトレンド,[online],[令和5年4月4日検索],インターネット<https://trends.google.com/trends/hottrends/visualize?pn=p4&hl=ja&nrow=5&ncol=5>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、直感的にどのキーワードに注目すべきかが分かり難く、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることができなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、キーワードの上昇度合と検索数とに基づき当該キーワードのトレンドスコアを算出する算出部と、前記算出部により算出された前記キーワードのトレンドスコアに基づき前記キーワードの色を決定し、前記キーワードの検索を行ったユーザ数に基づき前記キーワードの面積を決定する決定部と、前記決定部により決定された前記キーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、利用者の入力情報に基づき決定された所定の条件を満たすトレンドのキーワードを示すUI画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、トレンド結果の時系列変化を示すUI画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る検索履歴記憶部の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0011】
端末装置10は、トレンドのキーワードを表示させるための操作を行う利用者によって利用される情報処理装置である。利用者は、例えば、キーワードを用いて商品企画/改善、競合調査などを行うことを検討しているものである。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。
図2では、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G~5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受け付けてもよい。
図2では、端末装置10は利用者U1によって利用される。
【0013】
情報処理装置100は、トレンドのキーワードの表示の際に、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることを目的とした情報処理装置であり、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。情報処理装置100は、例えば、トレンドのキーワードを表示させるためのプラットフォームを提供するサーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0014】
なお、
図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。
【0015】
〔2.情報処理の一例〕
従来、トレンドのキーワードを表示させる技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、直感的にどのキーワードに注目すべきかが分かり難く、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることができなかった。
【0016】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、トレンドのキーワードの表示の際に、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることを目的とする。これにより、例えば、トレンドに影響力の強いキーワードを利用者に簡単に判断させることが可能になる。
【0017】
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。利用者U1はトレンドのキーワードを表示させるために端末装置10の操作で検索を行うと、情報処理装置100は、利用者U1が端末装置10の操作で入力した入力情報を取得する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が所定のUI画面上で入力した対象期間情報(キーワードのトレンド情報(上昇度合/検索数)を取得するための対象期間の情報)、対象基準日情報(トレンドのキーワードを決定するための対象基準日の情報)、対象属性情報(検索情報を取得するためのユーザの対象属性の情報)、対象傾向情報(トレンド情報を取得するためのキーワードの対象傾向の情報)、対象カテゴリ情報(トレンド情報を取得するためのキーワードの対象カテゴリの情報)、対象キーワード情報(トレンド情報を取得するための対象キーワードの情報)などを取得する。すなわち、情報処理装置100は、対象期間中のキーワードのトレンド情報(上昇度合/検索数)を取得する。また、情報処理装置100は、対象基準日におけるトレンドのキーワードを決定する。また、情報処理装置100は、対象属性であるユーザの検索情報を取得する。また、情報処理装置100は、対象傾向にあるキーワードのトレンド情報を取得する。また、情報処理装置100は、対象カテゴリに属するキーワードのトレンド情報を取得する。また、情報処理装置100は、対象キーワードであるキーワードのトレンド情報を取得する。
【0018】
図3は、利用者の入力情報に基づき決定された所定の条件を満たすトレンドのキーワードを示すUI画面の一例を示す図である。コンテンツC1は、情報処理装置100から送信された情報に基づき端末装置10で表示されるコンテンツである。コンテンツC1には、対象基準日を指定するための領域R1が含まれる。領域R1で対象基準日を指定すると、指定された対象基準日におけるトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
図3では、利用者U1が対象基準日に「2022年5月16日」を指定したため、領域R1には「2022年5月16日」が表示されている。また、コンテンツC1には、対象期間を指定するための領域R2が含まれる。領域R2で対象期間を指定すると、指定された対象期間中のキーワードのトレンド情報に基づくトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
図3では、利用者U1が対象期間に「2021年5月10日~2022年5月15日」を指定したため、領域R2には「2021年5月10日~2022年5月15日」が表示されている。また、コンテンツC1には、対象属性を指定するための領域R3が含まれる。領域R3で対象属性を指定すると、指定された対象属性であるユーザの検索情報に基づくトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
図3では、利用者U1が対象属性に「性別:すべて、年代:すべて」を指定したため、領域R3には「性別:すべて、年代:すべて」が表示されている。
【0019】
また、コンテンツC1には、対象傾向を指定するための領域R4が含まれる。領域R4で対象傾向を指定すると、指定された対象傾向にあるキーワードのトレンド情報に基づくトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
図3では、利用者U1が対象傾向に「上昇、鈍化、下降」を指定したため、領域R4には「上昇、鈍化、下降」のいずれにもボックスにチェックが付されている。また、コンテンツC1には、対象カテゴリを指定するための領域R5が含まれる。領域R5で対象カテゴリを指定すると、指定された対象カテゴリに属するキーワードのトレンド情報に基づくトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
図3では、利用者U1が対象カテゴリに「カテゴリ絞り込みなし」を指定したため、領域R5には「カテゴリ絞り込みなし」が表示されている。また、コンテンツC1には、対象キーワードを指定するための領域R6が含まれる。領域R6で対象キーワードを指定すると、指定された対象キーワードであるキーワードのトレンド情報に基づくトレンド結果が(後述の領域R11に)表示される。
【0020】
また、コンテンツC1には、トレンド結果を表示した画面に遷移するための操作用のボタンB1が表示される。利用者U1がボタンB1を操作(例えば、クリックやタップなど)すると、コンテンツC1のUI画面が、トレンド結果を表示したUI画面に遷移する。具体的には、領域R11にトレンド結果を表示したUI画面に遷移する。このように、コンテンツC1には、トレンド結果を表示するための領域R11が含まれる。領域R1乃至領域R6で指定された条件に基づきトレンド結果が領域R11に表示される。具体的には、対象期間中のキーワードのトレンド情報のうち対象属性と対象傾向と対象カテゴリと対象キーワードとに基づき絞り込まれたトレンド情報に基づいて、対象基準日におけるトレンドのキーワードを決定することで、トレンド結果が表示される。
図3では、対象属性と対象傾向と対象カテゴリと対象キーワードとのいずれにも対象を絞り込むための要素が指定されていないことから、情報処理装置100は、例えば、対象期間「2021年5月10日~2022年5月15日」のトレンド情報に基づいて、対象基準日「2022年5月16日」のトレンドのキーワードを決定する。
【0021】
情報処理装置100は、利用者U1がコンテンツC1で指定した情報に基づき、対象期間中のキーワードのトレンド情報(上昇度合/検索数)を取得する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が領域R2で指定した「2021年5月10日~2022年5月15日」に基づき、「2021年5月10日~2022年5月15日」の所定の期間を対象期間として収集したキーワードのトレンド情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得したトレンド情報に基づき、それぞれのキーワードについてトレンドスコアを算出する(ステップS103)。そして、情報処理装置100は、算出したトレンドスコアに基づきそれぞれのキーワードの色(ツリーマップ中で表示させる色)を決定する(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、トレンドスコアの高いキーワードほどキーワードの色が所定の色になるように色を決定する。また、例えば、情報処理装置100は、トレンドスコアの高いキーワードほどキーワードの色が濃くなるように色を決定する。また、例えば、情報処理装置100は、関連性の高いキーワード同士ほどキーワード同士の色のトーンが同系色になるように色を決定する。例えば、情報処理装置100は、カテゴリの近いキーワード同士ほどキーワード同士の色のトーンが同系色になるように色を決定する。
【0022】
情報処理装置100は、利用者U1がコンテンツC1で指定した情報に基づき、それぞれのキーワードについて検索を行ったユーザ数を取得する(ステップS105)。例えば、情報処理装置100は、利用者U1が領域R2で指定した「2021年5月10日~2022年5月15日」に基づき、「2021年5月10日~2022年5月15日」の所定の期間を対象期間として検索を行ったそれぞれのキーワードのユーザ数を取得する。そして、情報処理装置100は、取得したユーザ数に基づきそれぞれのキーワードの面積(ツリーマップ中で表示させる面積)を決定する(ステップS106)。
【0023】
情報処理装置100は、それぞれのキーワードについて決定した色と面積とに基づいて生成したツリーマップをトレンド結果として領域R11に表示させる(ステップS107)。この際、情報処理装置100は、ツリーマップを表示させるUI画面中に、ツリーマップの時系列変化の表示を可能にする再生バーを表示させる。再生バーを操作して領域R2で指定した対象期間中の期間を自由に変更させることでツリーマップの時系列変化の表示が可能になる。例えば、利用者U1が領域R2で指定した「2021年5月10日~2022年5月15日」において、対象期間を「2021年5月10日~2021年6月10日」から「2021年5月10日~2021年10月10日」へと再生バーをドラッグすることで、「2021年5月10日~2021年6月10日」から「2021年5月10日~2021年10月10日」へのツリーマップの時系列変化の表示が可能になる。このように、情報処理装置100は、トレンド結果の時系列変化を可視化することが可能になる。
【0024】
図4は、トレンド結果の時系列変化を示すUI画面の一例を示す図である。コンテンツC21乃至コンテンツC23は、情報処理装置100から送信された情報に基づき端末装置10で表示されるコンテンツである。コンテンツC21乃至コンテンツC23には、コンテンツC1のUI画面上で表示されたトレンド結果に対して、時系列変化の表示を可能にするための操作が可能な領域R21乃至領域R23が含まれる。コンテンツC21乃至コンテンツC23には、トレンド結果の時系列変化の表示を可能にする再生バーが領域R21乃至領域R23に表示される。すなわち、コンテンツC21乃至コンテンツC23は、コンテンツC1のツリーマップとともにツリーマップの時系列変化の表示を可能にする再生バーを表示させたコンテンツである。コンテンツC21の状態から、利用者U1が再生ボタンB21を操作すると、コンテンツC21がコンテンツC22やコンテンツC23などへと変化する。また、コンテンツC22の状態から、利用者U1が再生ボタンB22を操作すると、コンテンツC22がコンテンツC23などへと変化する。
図4では、コンテンツC21からコンテンツC23への変化に応じて「キーワード#1」の面積が大きくなるため、この期間中(コンテンツC21に対応する期間からコンテンツC23に対応する期間までの期間中)に「キーワード#1」を検索したユーザ数が増加したことが分かる。
【0025】
(処理のバリエーション)
上記実施形態において、情報処理装置100は、関連性の高いキーワード同士の色が近くなるようにツリーマップを表示させるだけでなく、関連性の高いキーワード同士の位置が近くなるようにツリーマップを表示させてもよい。例えば、情報処理装置100は、「キーワード#1」と「キーワード#2」との関連性が高い場合には、「キーワード#1」と「キーワード#2」とが隣接するようにツリーマップを表示させてもよい。このように、表示させるツリーマップにおけるキーワードの表示位置は、所定のUI画面を提供する提供者が予め定めた所定のアルゴリズムに基づき決定されてもよいし、情報処理装置100により決定されてもよい。
【0026】
上記実施形態において、情報処理装置100は、所定の期間内にキーワードの検索を行ったユーザ数が所定の閾値以下となったキーワードをツリーマップの表示から除外してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザ数が小さくなってもツリーマップから消えないように表示させ続けたいキーワードの指定を利用者から受け付けてもよい。すなわち、情報処理装置100は、ユーザ数が所定の閾値以下となったキーワードのうち利用者が予め指定したキーワードをツリーマップから消えないように表示させてもよい。また、情報処理装置100は、ユーザ数が所定の閾値以下となったキーワードのうち利用者が予め指定していないキーワードをツリーマップの表示から除外してもよい。
【0027】
上記実施形態において、キーワードの色の色彩(例えば、「赤」や「青」など)だけでなくキーワードの色の明度を加味させてツリーマップの表示を行ってもよい。すなわち、情報処理装置100は、キーワードの色の明度と色彩と面積とに基づき、ツリーマップを三次元表示させてもよい。また、情報処理装置100は、トレンドスコアの高いキーワードほどキーワードの色の明度が高くなるように色を決定してもよい。また、情報処理装置100は、関連性の高いキーワード同士ほどキーワード同士の色の明度差が低くなるように色を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、カテゴリの近いキーワード同士ほどキーワード同士の色の明度差が低くなるように色を決定してもよい。
【0028】
上記実施形態において、情報処理装置100は、キーワードのカテゴリが時系列の所定の時点で変化した場合は、変化前と変化後とのそれぞれにおいて、キーワードのカテゴリに対応した表示を行ってもよい。例えば、所定の事象によってキーワードのカテゴリが「カテゴリ#1」から「カテゴリ#2」に変化した場合は、情報処理装置100は、キーワードの色を「カテゴリ#1」に対応した色から「カテゴリ#2」に対応した色へと時系列に応じて変化するようにツリーマップを表示させてもよい。
【0029】
〔3.端末装置の構成〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図5に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0030】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送取得を行う。
【0031】
(入力部12)
入力部12は、利用者からの各種操作を受け付ける。
図2では、利用者U1からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介して利用者からの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0032】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から受信した情報に基づきコンテンツを表示する。
【0033】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(Controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から受信した情報に基づくコンテンツを表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0034】
図5に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0035】
(受信部141)
受信部141は、利用者の入力情報に基づき決定された所定の条件を満たすトレンドのキーワードを表示させるための情報を受信する。具体的には、受信部141は、トレンド結果の時系列変化を表示させるための情報を受信する。例えば、受信部141は、コンテンツC21乃至コンテンツC23を表示させるための情報を受信する。
【0036】
(送信部142)
送信部142は、利用者の操作に基づく情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が所定のUI画面上で指定した情報を送信する。例えば、送信部142は、利用者が所定のUI画面上で入力した対象期間情報、対象基準日情報、対象属性情報、対象傾向情報、対象カテゴリ情報、対象キーワード情報などを送信する。また、例えば、送信部142は、トレンド結果の時系列変化の表示を可能にする再生バーに対する操作情報を送信する。
【0037】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0038】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送取得を行う。
【0039】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図6に示すように、記憶部120は、検索履歴記憶部121を有する。
【0040】
検索履歴記憶部121は、キーワードの検索履歴を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係る検索履歴記憶部121の一例を示す。
図7に示すように、検索履歴記憶部121は、「検索ID」、「検索日時」、「キーワード」、「カテゴリ」といった項目を有する。
【0041】
「検索ID」は、キーワードの検索行為を識別するための識別情報を示す。「検索日時」は、キーワードが検索された日時を示す。「キーワード」は、検索されたキーワードを示す。「カテゴリ」は、検索されたキーワードのカテゴリを示す。
【0042】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0043】
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、算出部132と、決定部133と、表示制御部134とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0044】
(取得部131)
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。
【0045】
取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0046】
取得部131は、キーワードのトレンド情報を取得する。例えば、取得部131は、所定の期間内(対象期間内)のキーワードの上昇度合と検索数とを取得する。また、取得部131は、所定の期間内にキーワードの検索を行ったユーザ数を取得する。また、取得部131は、利用者の所定のUI画面上での操作に基づく操作情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者の所定のUI画面上での操作に基づき決定された所定の条件を満たすキーワードのトレンド情報を取得する。
【0047】
(算出部132)
算出部132は、取得部131により取得されたキーワードのトレンド情報に基づきキーワードのトレンドスコアを算出する。例えば、算出部132は、キーワードごとにキーワードの上昇度合と検索数とに基づきキーワードのトレンドスコアを算出する。
【0048】
(決定部133)
決定部133は、算出部132により算出されたキーワードのトレンドスコアに基づき、ツリーマップ上でのキーワードの色をキーワードごとに決定する。なお、決定部133が「キーワード#1」の色を赤色に決定した場合は、「キーワード#1」の領域が赤色のツリーマップが表示される。また、決定部133は、取得部131により取得されたユーザ数に基づき、ツリーマップ上でのキーワードの面積をキーワードごとに決定する。なお、決定部133が「キーワード#1」の面積をツリーマップ全体の3割に決定した場合は、「キーワード#1」の領域が全体の3割を占めるツリーマップが表示される。
【0049】
(表示制御部134)
表示制御部134は、決定部133により決定されたキーワードの色と面積とに基づきツリーマップを表示させる。例えば、表示制御部134は、「キーワード#1」の色を赤色に決定し、「キーワード#1」の面積をツリーマップ全体の3割に決定した場合は、「キーワード#1」の領域が赤色で、且つ、「キーワード#1」の領域が全体の3割を占めるツリーマップを表示させる。また、表示制御部134は、時系列に応じた表示が可能なツリーマップを表示させる。また、表示制御部134は、利用者の操作に応じてツリーマップの時系列変化の表示を可能にする再生バーを表示させる。また、表示制御部134は、このようなツリーマップ及び再生バーを含む所定のUI画面を表示させる。
【0050】
〔5.情報処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0051】
図8に示すように、情報処理装置100は、利用者の所定のUI画面上での操作に基づく操作情報を取得する(ステップS201)。
【0052】
情報処理装置100は、取得した操作情報に基づき決定された所定の条件を満たすキーワードのトレンド情報を取得する(ステップS202)。
【0053】
情報処理装置100は、取得したトレンド情報に基づき、それぞれのキーワードについてトレンドスコアを算出する(ステップS203)。
【0054】
情報処理装置100は、算出したトレンドスコアに基づき、キーワードの色をキーワードごとに決定する(ステップS204)。
【0055】
情報処理装置100は、キーワードの検索を行ったユーザ数に基づき、キーワードの面積をキーワードごとに決定する(ステップS205)。
【0056】
情報処理装置100は、決定したキーワードの色と面積とに基づき、時系列に応じた表示が可能なツリーマップを表示させる(ステップS206)。
【0057】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、算出部132と、決定部133と、表示制御部134とを有する。算出部132は、キーワードの上昇度合と検索数とに基づきキーワードのトレンドスコアを算出する。決定部133は、算出部132により算出されたキーワードのトレンドスコアに基づきキーワードの色を決定し、キーワードの検索を行ったユーザ数に基づきキーワードの面積を決定する。表示制御部134は、決定部133により決定されたキーワードの色と面積とに基づき、時系列変化の表示が可能なツリーマップを表示させる。
【0058】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、色と面積とに基づき直感的にどのキーワードに注目すべきかが分かり易くなるため、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることが可能になる。
【0059】
また、表示制御部134は、ツリーマップを表示させるUI画面中に、利用者の操作に応じてツリーマップの時系列変化の表示を可能にする再生バーを表示させる。
【0060】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、時系列変化の表示が可能になるため、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させるサービスにおいて、ユーザビリティの向上を促進することが可能になる。
【0061】
また、表示制御部134は、関連性の高いキーワード同士の位置が近くなるようにツリーマップを表示させる。
【0062】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、注目すべきキーワードとともに、関連性の高いキーワードを簡単に判断させることが可能になる。
【0063】
また、表示制御部134は、関連性の高いキーワード同士の色が近くなるようにツリーマップを表示させる。
【0064】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、注目すべきキーワードとともに、関連性の高いキーワードを簡単に判断させることが可能になる。
【0065】
また、表示制御部134は、キーワードの検索を行ったユーザ数が所定の閾値以下となったキーワードのうち利用者が予め指定したキーワードがツリーマップから消えないように表示させる。
【0066】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、表示させ続けたいキーワードの指定が可能になるため、ユーザビリティの向上を促進することが可能になる。
【0067】
また、表示制御部134は、キーワードの検索を行ったユーザ数が所定の閾値以下となったキーワードのうち利用者が予め指定していないキーワードをツリーマップの表示から除外する。
【0068】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザ数が少なくなったキーワードをツリーマップから除外することができるため、利用者に注目すべきキーワードを簡単に判断させることが可能になる。
【0069】
また、表示制御部134は、キーワードの色の明度と色彩とキーワードの面積とに基づき、ツリーマップを三次元表示させる。
【0070】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、キーワードの色の色彩とキーワードの面積の他に、キーワードの色の明度を軸とすることが可能になるため、より詳細なツリーマップの表示が可能になる。
【0071】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0072】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0073】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを取得してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0074】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0075】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0076】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0077】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0078】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0079】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0080】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0081】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0082】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 検索履歴記憶部
130 制御部
131 取得部
132 算出部
133 決定部
134 表示制御部
141 受信部
142 送信部
N ネットワーク