(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155211
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】消火栓装置
(51)【国際特許分類】
A62C 35/20 20060101AFI20241024BHJP
H02G 3/30 20060101ALI20241024BHJP
H02G 3/04 20060101ALI20241024BHJP
A62C 3/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A62C35/20
H02G3/30
H02G3/04 050
A62C3/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069694
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】梅原 寛
【テーマコード(参考)】
2E189
5G357
5G363
【Fターム(参考)】
2E189EB01
5G357DA10
5G357DB01
5G357DB02
5G357DC11
5G357DD02
5G357DD06
5G357DE05
5G363AA08
5G363BA01
5G363DA11
5G363DA20
5G363DC08
(57)【要約】
【課題】導電ケーブルを内部にコンパクトに敷設することが可能となる消火栓装置を提供すること及び消火栓装置の小型化、薄型化の実現。
【解決手段】防災のための消火栓装置であって、消火栓装置の構成要素を収容する筐体と、筐体の内部に設けられる端子箱2と、内線C1及び外線C2と、筐体の内部に設けられる通線台4と、を備え、内線C1及び外線C2の一端側は、端子箱2の第2外面及び第3外面における各ケーブル取付部に保持されており、通線台4は、内線C1及び外線C2が端子箱2の第2外面及び第3外面における各ケーブル取付部から、第1基準方向における第1外面側に向かって延在するように、内線C1及び外線C2を敷設しており、通線台4は、第1基準方向及び第2基準方向にて定まる基準面S1に対して、内線C1及び外線C2の一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災のための消火栓装置であって、
前記消火栓装置の構成要素を収容する筐体と、
前記筐体の内部に設けられる端子箱と、
少なくとも一部が前記筐体の内部に配線される導電ケーブルであって、前記端子箱の内部から当該端子箱の外部であって前記筐体の内部へ延在している前記導電ケーブルと、
前記筐体の内部に設けられる配線補助部材であって、前記導電ケーブルを前記筐体の内部に敷設するための前記配線補助部材と、を備え、
前記端子箱は、前記端子箱における第1基準方向を基準として相互に対向する第1外面及び第2外面と、前記端子箱における第2基準方向であって前記第1基準方向と直交する前記第2基準方向を基準として設けられる第3外面と、を備え、
前記導電ケーブルの一端側は、前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面におけるケーブル取付部に保持されており、
前記配線補助部材は、前記導電ケーブルが前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面における前記ケーブル取付部から、前記第1基準方向における前記第1外面側に向かって延在するように、前記導電ケーブルを敷設しており、
前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向にて定まる基準面であって前記ケーブル取付部を通る前記基準面に対して、前記導電ケーブルの一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている、
消火栓装置。
【請求項2】
前記配線補助部材は、前記第1基準方向に沿って延在している長尺形状であり、
前記配線補助部材は、前記第2基準方向において前記端子箱に隣接して設けられており、
前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向に直交する第3基準方向において、前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられている、
請求項1に記載の消火栓装置。
【請求項3】
前記配線補助部材は、前記端子箱の前記第2外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第1導電ケーブル、又は、前記端子箱の前記第3外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第2導電ケーブルが、内部に敷設される敷設中空部、を有している、
請求項2に記載の消火栓装置。
【請求項4】
前記配線補助部材は、前記敷設中空部の内外に連通する連通孔であって、前記配線補助部材の前記第1基準方向における両端間の所定位置に設けられる前記連通孔、を有しており、
前記第2導電ケーブルは、前記連通孔を介して前記敷設中空部内に導入されている、
請求項3に記載の消火栓装置。
【請求項5】
前記配線補助部材は、前記第2基準方向における前記配線補助部材が設けられている位置よりも前記端子箱から遠い側に、前記第1導電ケーブル又は前記第2導電ケーブルがはみ出ることを防止する防止部材、を有する
請求項3に記載の消火栓装置。
【請求項6】
前記敷設中空部は、前記第1導電ケーブルが敷設されている第1敷設中空部と、前記第2導電ケーブルが敷設されている第2敷設中空部であって前記第1敷設中空部に対して仕切られている前記第2敷設中空部と、を備える、
請求項3に記載の消火栓装置。
【請求項7】
前記配線補助部材は、前記第2基準方向において、隙間を介して前記端子箱の隣に設けられており、
前記敷設中空部は、前記第2基準方向において、前記配線補助部材の内部に設けられており、
前記第1導電ケーブルは、前記隙間に敷設されており、
前記第2導電ケーブルは、前記敷設中空部に敷設されている、
請求項3に記載の消火栓装置。
【請求項8】
前記第3基準方向において、前記配線補助部材が前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられるように、前記端子箱を支持する支持部材、を備える、
請求項2に記載の消火栓装置。
【請求項9】
前記導電ケーブルの一端側を保持する保持部、を備える、
請求項2に記載の消火栓装置。
【請求項10】
前記導電ケーブルの曲率を所定の曲率以上に維持するための維持部材、を備える、
請求項1に記載の消火栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル内等に設置される消火栓装置が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の消火栓装置の内部の空間には、各種電気的要素に関する導電ケーブルが配線されていたが、当該内部の空間の広さには限りがあり、導電ケーブルをコンパクトに敷設する要望があった。また、このような消火栓装置においては、設置スペースを削減するため、設置工事の作業性を向上するために装置全体の小型化や薄型化の要望があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、導電ケーブルを内部にコンパクトに敷設することが可能となる消火栓装置を提供すること及び消火栓装置の小型化、薄型化の実現を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の消火栓装置は、防災のための消火栓装置であって、前記消火栓装置の構成要素を収容する筐体と、前記筐体の内部に設けられる端子箱と、少なくとも一部が前記筐体の内部に配線される導電ケーブルであって、前記端子箱の内部から当該端子箱の外部であって前記筐体の内部へ延在している前記導電ケーブルと、前記筐体の内部に設けられる配線補助部材であって、前記導電ケーブルを前記筐体の内部に敷設するための前記配線補助部材と、を備え、前記端子箱は、前記端子箱における第1基準方向を基準として相互に対向する第1外面及び第2外面と、前記端子箱における第2基準方向であって前記第1基準方向と直交する前記第2基準方向を基準として設けられる第3外面と、を備え、前記導電ケーブルの一端側は、前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面におけるケーブル取付部に保持されており、前記配線補助部材は、前記導電ケーブルが前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面における前記ケーブル取付部から、前記第1基準方向における前記第1外面側に向かって延在するように、前記導電ケーブルを敷設しており、前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向にて定まる基準面であって前記ケーブル取付部を通る前記基準面に対して、前記導電ケーブルの一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている。
【0007】
また、請求項2に記載の消火栓装置は、請求項1に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記第1基準方向に沿って延在している長尺形状であり、前記配線補助部材は、前記第2基準方向において前記端子箱に隣接して設けられており、前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向に直交する第3基準方向において、前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられている。
【0008】
また、請求項3に記載の消火栓装置は、請求項2に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記端子箱の前記第2外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第1導電ケーブル、又は、前記端子箱の前記第3外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第2導電ケーブルが、内部に敷設される敷設中空部、を有している。
【0009】
また、請求項4に記載の消火栓装置は、請求項3に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記敷設中空部の内外に連通する連通孔であって、前記配線補助部材の前記第1基準方向における両端間の所定位置に設けられる前記連通孔、を有しており、前記第2導電ケーブルは、前記連通孔を介して前記敷設中空部内に導入されている。
【0010】
また、請求項5に記載の消火栓装置は、請求項3に記載の消火栓装置において、記配線補助部材は、前記第2基準方向における前記配線補助部材が設けられている位置よりも前記端子箱から遠い側に、前記第1導電ケーブル又は前記第2導電ケーブルがはみ出ることを防止する防止部材、を有する。
【0011】
また、請求項6に記載の消火栓装置は、請求項3に記載の消火栓装置において、前記敷設中空部は、前記第1導電ケーブルが敷設されている第1敷設中空部と、前記第2導電ケーブルが敷設されている第2敷設中空部であって前記第1敷設中空部に対して仕切られている前記第2敷設中空部と、を備える。
【0012】
また、請求項7に記載の消火栓装置は、請求項3に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記第2基準方向において、隙間を介して前記端子箱の隣に設けられており、前記敷設中空部は、前記第2基準方向において、前記配線補助部材の内部に設けられており、前記第1導電ケーブルは、前記隙間に敷設されており、前記第2導電ケーブルは、前記敷設中空部に敷設されている。
【0013】
また、請求項8に記載の消火栓装置は、請求項2に記載の消火栓装置において、前記第3基準方向において、前記配線補助部材が前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられるように、前記端子箱を支持する支持部材、を備える。
【0014】
また、請求項9に記載の消火栓装置は、請求項2に記載の消火栓装置において、前記導電ケーブルの一端側を保持する保持部、を備える。
【0015】
また、請求項10に記載の消火栓装置は、請求項1に記載の消火栓装置において、前記導電ケーブルの曲率を所定の曲率以上に維持するための維持部材、を備える。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の消火栓装置によれば、配線補助部材は、第1基準方向及び第2基準方向にて定まる基準面であってケーブル取付部を通る基準面に対して、導電ケーブルの一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されていることにより、例えば、消火栓装置内の空間を有効に活用することができるので、導電ケーブルの屈曲部の屈曲半径を不要に小さくすることなく、或いは限度を超えて小さくすることなく消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。このため、消火栓装置の小型化や薄型化が可能となる。
【0017】
請求項2に記載の消火栓装置によれば、配線補助部材がケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられていることにより、例えば、消火栓装置の内部において、導電ケーブルの一端側を確実に傾斜させることができるので、導電ケーブルを消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0018】
請求項3に記載の消火栓装置によれば、敷設中空部を有していることにより、例えば、第1導電ケーブルの少なくとも一部及び第2導電ケーブルの少なくとも一部を敷設中空部内に敷設することができるので、各導電ケーブルを消火栓装置の内部の想定した位置に敷設することが可能となる。
【0019】
請求項4に記載の消火栓装置によれば、第2導電ケーブルは連通孔を介して敷設中空部内に導入されていることにより、例えば、第2導電ケーブルの取り回しが容易となる。
【0020】
請求項5に記載の消火栓装置によれば、防止部材を有することにより、例えば、第1導電ケーブル又は第2導電ケーブルが、配線のために想定した位置からはみ出るのを防止することが可能となる。
【0021】
請求項6に記載の消火栓装置によれば、第1敷設中空部及び第2敷設中空部を備えることにより、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを相互に異なる敷設中空部に敷設することができるので、導電ケーブルに関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを容易に識別することが可能となる。また、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルが相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0022】
請求項7に記載の消火栓装置によれば、第1導電ケーブルは隙間に敷設されており、第2導電ケーブルは敷設中空部に敷設されていることにより、例えば、導電ケーブルに関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを容易に識別することが可能となる。また、例えば、第1導電ケーブルの敷設作業が容易となる。また、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルが相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0023】
請求項8に記載の消火栓装置によれば、支持部材を備えることにより、例えば、配線補助部材をケーブル取付部の位置から確実にオフセットさせることがでるので、消火栓装置の内部において、導電ケーブルの一端側を確実に傾斜させることができ、導電ケーブルを消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0024】
請求項9に記載の消火栓装置によれば、導電ケーブルの一端側を保持することにより、例えば、導電ケーブルを想定通りに敷設することが可能となる。また、ケーブル取付部又は導電ケーブルにおけるケーブル取付部に取り付けられている部分に対して、意図しない力(例えば、導電ケーブルの自重に基づく力等)が付与されるのを防止することが可能となる。
【0025】
請求項10に記載の消火栓装置によれば、維持部材を備えることにより、例えば、導電ケーブルの曲率を所定の曲率以上に維持することができるので、導電ケーブルを仕様に沿って用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明に係る消火栓装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0028】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、消火栓装置に関するものである。
【0029】
「消火栓装置」とは、防災のために用いられる装置であり、具体的には、トンネル内又は他の任意の位置に設置される装置であり、例えば、防災に関する各種要素(例えば、消火用のホース、消火器、あるいは、火災発生を通報するための電気的要素等)を備える装置である。「消火栓装置」とは、例えば、配線補助部材を備える。
【0030】
「配線補助部材」とは、消火栓装置の筐体の内部に配線される導電ケーブルを筐体の内部に敷設するための敷設手段であり、例えば、消火栓装置の筐体の内部に設けられている。
【0031】
[各実施の形態の具体的内容]
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
【0032】
(実施の形態1)
最初に、実施の形態1について説明する。
【0033】
(構成)
まず、本実施の形態の消火栓装置の構成について説明する。
図1は、消火栓装置の正面図であり、
図2は、消火栓装置の側面図であり、
図3~
図11は、通線台等を示す図である。
【0034】
なお、
図1及び
図2においては、端子箱2、架台31、及び通線台4は、消火栓装置1の筐体11の内部に収容されて見えない状態となっているが、説明の便宜上、外形が簡略化されて点線で図示されている。また、
図3~11においては、消火栓装置1(
図2)の筐体11の内部において背面板15に固定設置されている状態が図示されている。また、
図6~
図11においては、説明の便宜上、
図3~
図5の内線C1及び外線C2の図示が省略されている。また、
図5においては、説明の便宜上、内線C1及び外線C2各々が実線にて簡略化されて図示されている。また、
図11においては、
図3の端子箱2の図示が省略されている。
【0035】
また、
図3、
図6、及び
図11は、通線台4等の斜視図である。
図4及び
図7は、通線台4等を-Z側から見た状態の図であり、詳細には、
図3の通線台4等よりも-Z側の所定位置での断面図であり、背面板15の断面が図示されている図である。
図5及び
図8は、通線台4等を+Y側から見た状態の図である。
図9は、通線台4等を+X側から見た状態の図であり、詳細には、
図3の通線台4等よりも+X側の所定位置での断面図であり、背面板15の断面が図示されている図である。
図10は、架台31等を-X側から見た状態の図であり、詳細には、
図3の架台31等よりも-X側の所定位置での断面図であり、背面板15の断面が図示されている図である。
【0036】
なお、各図では、X-Y-Z軸は相互に直交していることとし、Z軸が、垂直方向(つまり、消火栓装置1の設置状態における縦方向)を示しており、X軸が、水平方向(つまり、消火栓装置1の設置状態における横方向又は幅方向)を示しており、Y軸が、前後方向(つまり、消火栓装置1の設置状態における奥行方向)を示していることとして説明する。
【0037】
また、
図3には、説明の便宜上、第1基準方向D1、第2基準方向D2、及び第3基準方向D3が図示されている。これらの各基準方向は、例えば、端子箱2の中心を基準としたX-Y-Z軸に平行な方向である。具体的には、第1基準方向D1はZ軸に平行方向であり、第2基準方向D2はX軸に平行な方向であり、及び第3基準方向D3はY軸に平行な方向である。
【0038】
以下の説明では、第1基準方向D1を「Z軸方向」、「垂直方向」、又は「縦方向」と適宜言い換えて説明し、また、第2基準方向D2を「X軸方向」、「水平方向」、「横方向」、又は「幅方向」と適宜言い換えて説明し、また、第3基準方向D3を「Y軸方向」、「前後方向」、又は「奥行方向」と適宜言い換えて説明する。また、向きについては、X-Y-Z軸を適宜用いて説明する。
【0039】
図1の消火栓装置1は、例えば、筐体11、保守扉12、消火栓扉13、消火器扉14、赤色表示灯14A、手動発信機14B、応答ランプ14C、
図2の背面板15、
図3の内線C1、外線C2、端子箱2、架台31、及び通線台4を備える。
【0040】
(構成-筐体、保守扉、消火栓扉、消火器扉)
図1及び
図2の筐体11は、各種構成要素を収容する中空部を有するケースである。保守扉12及び消火栓扉13は、放水ホース及び放水に関する各種バルブ等が収容されている空間を開閉する扉である。消火器扉14は、消火器、
図3の端子箱2、架台31、及び通線台4等が収容されている空間を開閉する扉である。
【0041】
なお、端子箱2、架台31、及び通線台4については、上述の通り、消火器扉14によって開閉される空間に収容されていることとしてもよいし、保守扉12及び消火栓扉13によって開閉される空間に収容されていることとしてもよい。
【0042】
(構成-赤色表示灯、手動発信機、応答ランプ)
図1の赤色表示灯14Aは、赤色の光を出力することにより、消火栓装置1の位置を表示して知らせるための装置である。手動発信機14Bは、火災発生時等の異常時に押下操作される装置である。応答ランプ14Cは、手動発信機14Bを操作した際に出力される火災発生信号を、防災センタ側に設置されている防災受信盤で受信して応答したことを知らせる装置である。
【0043】
(構成-消火栓装置-背面板)
図2の背面板15は、筐体11における背面側(-Y側)を形成する板部材である。そして、消火器扉14で開閉される空間内において、背面板15における正面側(+Y側)の面に対して、
図3に示すように、端子箱2、架台31、及び通線台4が固定されている。
【0044】
(構成-内線)
図3の内線C1は、消火栓装置1に関する導電ケーブルであり、例えば、少なくとも一部が筐体11(
図1及び
図2)の内部に敷設されて配線される導電ケーブルであって、端子箱2の内部から当該端子箱2の外部であって筐体11の内部へ延在している導電ケーブルである。また、内線C1は、例えば、端子箱2における第3外面23の内線用取付部25から延在する第2導電ケーブルである。
【0045】
なお、消火栓装置1に設けられる内線C1の本数は任意であるが、ここでは、説明の便宜上、1本のみ図示し、この図示されている内線C1に着目して説明する。
【0046】
内線C1の一端は、例えば、端子箱2の内部に設けられており、当該端子箱2の内部の電気的要素(例えば、端子、他の内線、又は外線等)に電気的に接続されている。また、内線C1の他端側は、例えば、赤色表示灯14A、手動発信機14B、又は応答ランプ14C等の消火栓装置1に設けられている電気的要素に対して接続されている。
【0047】
(構成-外線)
図3の外線C2は、消火栓装置1に関する導電ケーブルであり、例えば、少なくとも一部が筐体11(
図1及び
図2)の内部に敷設されて配線される導電ケーブルであって、端子箱2の内部から当該端子箱2の外部であって筐体11の内部へ延在している導電ケーブルである。また、外線C2は、例えば、端子箱2における第2外面22の外線用取付部26から延在する第2導電ケーブルである。
【0048】
なお、消火栓装置1に設けられる外線C2の本数は任意であるが、ここでは、説明の便宜上、1本のみ図示し、この図示されている外線C2に着目して説明する。
【0049】
外線C2の一端は、例えば、端子箱2の内部に設けられており、当該端子箱2の内部の電気的要素(例えば、端子、他の外線、又は内線等)に電気的に接続されている。また、外線C2の他端側は、例えば、不図示の防災受信盤等の消火栓装置1とは異なる別の電気的要素に対して接続されている。
【0050】
(構成-内線及び外線の物理的構成)
図3の内線C1及び外線C2として用いられる導電ケーブルの種類や構成は任意であるが、例えば、導電ケーブルの外径(太さ)に応じて最小屈曲半径が定められているものを用いる場合について説明する。
【0051】
「最小屈曲半径」とは、導電ケーブルを曲げる場合に最低限確保する必要がある所定の曲率を示す概念であり、例えば、導電ケーブルについては、最小屈曲半径以上の曲率となるように曲げる必要がある。
【0052】
例えば、外径が「8」(単位はミリメートルであり、以下省略)以下の導電ケーブルの場合、最小屈曲半径は外径の2倍程度に定められており、また、外径が「8」より大きく且つ「12」以下の導電ケーブルの場合、最小屈曲半径は外径の3倍程度に定められており、また、外径が「12」より大きい導電ケーブルの場合、最小屈曲半径は外径の4倍程度に定められている場合について説明する。
【0053】
すなわち、例えば、外径が小さくなる程、最小曲率半径が小さくなるので、より小さなスペースで曲げることが可能となり、一方、外径が大きくなる程、最小曲率半径が大きくなるので、曲げるためにより大きなスペースを確保することが必要となる。なお、ここで示した数値は例示であり、用いる導電ケーブルの種類等に応じて他の数値となることも想定される。
【0054】
そして、
図3の内線C1及び外線C2として、いずれの外径の導電ケーブルを用いるかは任意であるが、例えば、内線C1として用いる導電ケーブルの外径の方が、外線C2として用いる導電ケーブルの外径よりも小さい場合について説明する。つまり、例えば、内線C1の最小曲率半径の方が、外線C2の最小曲率半径よりも小さい場合について説明する。
【0055】
なお、バリエーションとしては、内線C1及び外線C2の導電ケーブルの外径の大小関係は上記に限らず、例えば、内線C1の導電ケーブルの外径の方が、外線C2として用いる導電ケーブルの外径よりも大きくなるよう構成してもよいし、複数の内線相互間、又は、複数の外線相互間で、少なくとも一部の導電ケーブルの外径を相互に異ならせてもよし、あるいは、全て同径としてもよい。
【0056】
(構成-端子箱)
図3の端子箱2は、内線C1及び外線C2に関して電気的に接続するための構成要素であり、具体的には、
図1及び
図2の消火栓装置1の筐体11の内部に設けられており、例えば、消火器扉14によって開閉される空間に設けられている。
【0057】
なお、端子箱2の内部には、例えば、内線C1及び外線C2等の一端が電気的に接続されている端子等が設けられているが、端子箱2の電気的な接続に関する構成としては、公知の構成を含む任意の構成を適用することができるので、詳細の説明を省略する。
【0058】
図3の端子箱2は、例えば、全体としては略矩形の箱型形状となっており、第1外面21、第2外面22、第3外面23、第4外面24、内線用取付部25、及び外線用取付部26を備える。
【0059】
(構成-端子箱-第1外面)
図3の第1外面21は、端子箱2の外形の一部を形成する面であり、例えば、第1基準方向D1を基準にして第2外面22に対向する面であり、また、第1基準方向D1に対して直交している面であり、また、第2外面22と同様な形状(略矩形)となっている面である。
【0060】
なお、「第1基準方向D1を基準にして第2外面22に対向する」とは、
図3に示すにように、第1外面21が、端子箱2の中心を基準として第1基準方向D1に沿った方向において第2外面22の反対側に設けられていることを示しているものと解釈してもよい。
【0061】
(構成-端子箱-第2外面)
図3の第2外面22は、端子箱2の外形の一部を形成する面であり、例えば、第1基準方向D1を基準にして第1外面21に対向する面であり、また、第1基準方向D1に対して直交している面であり、略矩形の面である。
【0062】
なお、「第1基準方向D1を基準にして第1外面21に対向する」とは、
図3に示すにように、第2外面22が、端子箱2の中心を基準として第1基準方向D1に沿った方向において第1外面21の反対側に設けられていることを示しているものと解釈してもよい。
【0063】
(構成-端子箱-第3外面)
図3の第3外面23は、端子箱2の外形の一部を形成する面であり、例えば、第2基準方向D2を基準にして第4外面24に対向する面であり、また、第2基準方向D2に対して直交している面であり、略矩形の面である。
【0064】
なお、「第2基準方向D2を基準にして第4外面24に対向する」とは、
図3に示すにように、第3外面23が、端子箱2の中心を基準として第2基準方向D2に沿った方向において第4外面24の反対側に設けられていることを示しているものと解釈してもよい。
【0065】
(構成-端子箱-第4外面)
図3及び
図10の第4外面24は、端子箱2の外形の一部を形成する面であり、例えば、第2基準方向D2を基準にして第3外面23に対向する面であり、また、第2基準方向D2に対して直交している面であり、略矩形の面である。
【0066】
なお、「第2基準方向D2を基準にして第3外面23に対向する」とは、
図3に示すにように、第4外面24が、端子箱2の中心を基準として第2基準方向D2に沿った方向において第3外面23の反対側に設けられていることを示しているものと解釈してもよい。
【0067】
(構成-端子箱-内線用取付部)
図3の内線用取付部25は、端子箱2に対して内線C1を取り付けるためのケーブル取付部であり、例えば、第3外面23に設けられている。また、内線用取付部25は、例えば、
図9に示すように、Y軸方向における端子箱2の中央において、Z軸方向に沿って相互に等間隔を隔てて3個設けられている。
【0068】
この内線用取付部25の種類や具体的な構成は任意であるが、例えば、内線C1の一端側を保持しつつ当該内線C1を端子箱2の内外に挿通するための貫通孔、及び当該貫通孔周辺に設けられているいわゆるケーブルブッシュ(不図示)等を備えて構成されていることとする。
【0069】
(構成-端子箱-外線用取付部)
図3の外線用取付部26は、端子箱2に対して外線C2を取り付けるためのケーブル取付部であり、例えば、第2外面22に設けられている。また、外線用取付部26は、例えば、
図7に示すように、Y軸方向における端子箱2の中央において、X軸方向に沿って所定間隔を隔てて2個設けられている。また、例えば、
図3の外線用取付部26におけるY軸方向の位置は、内線用取付部25におけるY軸方向の位置と同じになるように構成されている。
【0070】
この外線用取付部26の種類や具体的な構成は任意であるが、例えば、外線C2の一端側を保持しつつ当該外線C2を端子箱2の内外に挿通するための貫通孔、及び当該貫通孔周辺に設けられているいわゆるケーブルブッシュ(不図示)等を備えて構成されていることとする。
【0071】
(構成-架台)
図3の架台31は、第3基準方向D3において、通線台4が端子箱2における内線用取付部25の位置及び外線用取付部26の位置からオフセットされた位置に設けられるように、端子箱2を支持する支持部材である。
【0072】
この架台31を設けることにより、例えば、
図4に示すように、外線用取付部26及び内線用取付部25(
図4では不図示)を通り、且つ、X軸方向及びY軸方向に平行な面である基準面S1が、通線台4における第1板部材41よりも+Y側に設けられることになる。
【0073】
この架台31の種類や具体的な構成は任意であるが、例えば、全体としては略矩形の箱型形状であり、金属製又は樹脂製等の任意の材料で構成してもよいが、本実施の形態では、金属製の材料で構成する場合について説明する(他の実施の形態及び変形例についても、特記する場合を除いて同様とする)。また、金属製として構成する場合は、例えば、板材を折り曲げて製造してもよいし、あるいは、複数の板材を相互に溶接して構成してもよい。
【0074】
また、架台31は、例えば、消火栓装置1の背面板15に固定されている。この固定手法は任意であるが、例えば、架台31の第1脚部311(
図3、
図5、
図11)及び第2脚部312(
図5)を背面板15にねじ止めすることにより固定してもよいし、固定用の金具(不図示)を用いて固定してもよいし、あるいは、接着剤を用いて固定してもよい。
【0075】
また、
図3の架台31における+Y側には端子箱2が載せられて固定されている。この固定手法は任意であるが、例えば、所定位置をねじ止めして固定してもよいし、固定用の金具(不図示)を用いて固定してもよいし、あるいは、接着剤を用いて固定してもよい。
【0076】
なお、バリエーションとしては、例えば、消火栓装置1の内部において背面板15にスタッド等の棒状の部材を設けて固定し、当該棒状の部材に対して端子箱2を固定することにより、架台31の代わり、当該棒状の部材を支持部材として用いてよい。
【0077】
(構成-通線台)
図3の通線台4は、前述の配線補助部材である。通線台4は、例えば、内線C1及び外線C2が内線用取付部25及び外線用取付部26から、第1基準方向D1における第1外面21側(+Z側)に向かって延在するように、内線C1及び外線C2を敷設するように構成されている。また、通線台4は、第1基準方向D1及び第2基準方向D2に直交する第3基準方向D3において、端子箱2における内線用取付部25の位置及び外線用取付部26の位置からオフセットされた位置(つまり、ずれた位置)に設けられている。また、通線台4は、例えば、
図4の基準面S1に対して、内線C1の一端側及び外線C2の一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている。
【0078】
なお、ここでの「内線C1の一端側」とは、内線C1における
図4で図示されている内線用取付部25(
図3)に保持される側の一部を示すものと解釈してもよい。また、ここでの「外線C2の一端側」とは、外線C2における
図4で図示されている外線用取付部26に保持される側の一部を示すものと解釈してもよい。
【0079】
通線台4の種類や具体的な構成は任意であるが、例えば、全体としては略矩形の箱型形状であり、金属製又は樹脂製等の任意の材料で構成してもよいが、本実施の形態では、金属製の材料で構成する場合について説明する(他の実施の形態及び変形例についても、特記する場合を除いて同様とする)。また、金属製で構成する場合は、例えば、板材を折り曲げて製造してもよいし、あるいは、複数の板材を相互に溶接して構成してもよい。
【0080】
また、通線台4は、架台31と一体的に形成してもよいし、架台31から分離して別体として形成してもよいが、本実施の形態では、例えば、
図11に示すように、架台31と一体的に形成する場合について説明する。
【0081】
図3の通線台4は、第1基準方向D1に沿って延在している長尺形状であり、また、第2基準方向D2において端子箱2に隣接して設けられている。通線台4は、例えば、第1板部材41、第2板部材42、及び敷設中空部43を備える。
【0082】
(構成-通線台-第1板部材)
図3及び
図4の第1板部材41は、通線台4における+Y側の一部を形成する平板状の部材であり、例えば、X軸方向及びZ軸方向に対して平行となっており、Z軸方向において延在している。
図4及び
図11に示すように例えば、第1板部材41における+Y側の面は、架台31における+Y側の面と同一平面上に設けられるように構成されている。
【0083】
図3及び
図4の第1板部材41における-X側の端部は、架台31に接続されており、また、第1板部材41における+X側の端部は、第2板部材42に接続されている。
【0084】
(構成-通線台-第1板部材-第1板部材側連通孔)
図3及び
図5の第1板部材41には、第1板部材側連通孔411が設けられている。第1板部材側連通孔411は、内線C1を敷設中空部43の外部から内部へ導入するための連通孔である。第1板部材側連通孔411は、例えば、敷設中空部43の内外に連通する連通孔であって、通線台4における第1板部材41のZ軸方向における両端間の所定位置に設けられる連通孔である。第1板部材側連通孔411は、例えば、X軸方向における第1板部材41の中心付近に設けられており、また、Z軸方向において延在している貫通長孔である。
【0085】
そして、第1板部材側連通孔411が設けられているので、例えば、
図3に示すように、通線台4のZ軸方向における両端間の位置から、内線C1を敷設中空部43の内部に導入することが可能となる。また、第1板部材側連通孔411により、通線台4の軽量化が実現されている。
【0086】
(構成-通線台-第2板部材)
図3及び
図4の第2板部材42は、通線台4における+X側の一部を形成する平板状の部材であり、例えば、Z軸方向及びY軸方向に対して平行となっており、Z軸方向において延在している。また、第2板部材42は、X軸方向における第2板部材42が設けられている位置よりも端子箱2から遠い側(+X側)に、内線C1及び外線C2の敷設中空部43に設けられている部分がはみ出ることを防止する防止部材としても機能する。
【0087】
図3及び
図4の第2板部材42における+Y側の端部は、第1板部材41に接続されており、また、第2板部材42における-Y側の端部は、背面板15に固定されている。この固定手法は任意であるが、例えば、第2板部材42の脚部42A(
図3及び
図4)を背面板15にねじ止めすることにより固定してもよいし、固定用の金具(不図示)を用いて固定してもよいし、あるいは、接着剤を用いて固定してもよい。
【0088】
(構成-通線台-第2板部材-第2板部材側連通孔)
図3及び
図9の第2板部材42には、第2板部材側連通孔421が設けられている。第2板部材側連通孔421は、内線C1及び外線C2を配線する際の作業時に用いられる作業用の貫通孔である。第2板部材側連通孔421は、例えば、Y軸方向における第2板部材42の中心付近に設けられており、また、Z軸方向において延在している貫通長孔である。
【0089】
そして、第2板部材側連通孔421が設けられているので、例えば、
図3に示すように内線C1及び外線C2を配線して敷設する作業時に、第2板部材側連通孔421を介して工具や指の一部を挿入して、敷設中空部43内の内線C1及び外線C2の位置の微調整等が可能となる。また、第2板部材側連通孔421により、通線台4の軽量化が実現されている。
【0090】
(構成-通線台-敷設中空)
図3~
図5の敷設中空部43は、内線C1及び外線C2の両方が内部に導入されて敷設される中空部であり、例えば、Z軸方向において延在している中空部であり、また、Z軸方向における-Z側の端部の開口部から+Z側の端部の開口部まで通じている中空部である。敷設中空部43は、例えば、通線台4の第1板部材41、第2板部材42、消火栓装置1の背面板15、及び架台31における+X側の面によって取り囲まれている空間である。
【0091】
(配線方法)
次に、
図3~
図5の内線C1及び外線C2の配線方法について説明する。なお、以下に示す配線方法の各手順は例示であり、最終的に
図3~
図5に示す通り配線される限りにおいて、他の任意の手順で配線してもよい(他の実施の形態も同様)。以下では、外線C2の配線方法について説明した後に、内線C1の配線方法について説明するが、これらの外線C2及び内線C1については、順次配線してよいし、あるいは、同時に配線してもよい(他の実施の形態も同様)。
【0092】
(配線方法-外線)
外線C2の配線方法について説明する。外線C2を通線台4の敷設中空部43に敷設し、外線C2の一端側の一部を、外線C2の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図3に示すように、外線C2を端子箱2の外線用取付部26に取り付けることにより配線する。なお、この場合において、外線用取付部26側から見た場合、外線用取付部26から延在している外線C2は、敷設中空部43における-Z側の端部の開口部から、敷設中空部43の内部に導入され、敷設中空部43における+Z側の端部の開口部から、敷設中空部43の外部に導出されることになる。
【0093】
すなわち、外線C2は、端子箱2の第2外面22の外線用取付部26側へ、Z軸方向における-Z側(つまり、第2外面22側)に向かって延在するように敷設されることになる。
【0094】
なお、この場合、
図4に示すように、外線C2の一端側が基準面S1に対して背面板15の方に上から下(例えば
図4の+Y側から-Y側)に傾斜した状態となるように配線する。このように配線することにより、配線用スペース、特に高さ(例えば
図4のY軸方向の高さ)を低くすることが可能となり、配線用スペースを有効に活用することができるとともに、薄型化も可能となる。例えば、外線C2を最小曲率半径以上となる曲率で曲げて配線する必要がある場合においても、架台31、端子箱2、及び通線台4からなる構造体全体における、X軸方向及びY軸方向のサイズを比較的コンパクトにすることが可能となる。よって、消火栓装置1の内部の空間を有効に活用することが可能となり、また、消火栓装置1の内部の空間が比較的狭い場合でも容易に配線可能となるので、消火栓装置1の設計の自由度を広げることが可能となる。
【0095】
また、
図3の通線台4には、X軸方向における端子箱2から遠い側(+X側)に第2板部材42が設けられているので、外線C2における敷設中空部43の内部に設けられている部分が、第2板部材42よりも+X側にはみ出ることが第2板部材42によって防止されるので、外線C2を想定通りに敷設することが可能となる。
【0096】
(配線方法-内線)
内線C1の配線方法について説明する。内線C1を通線台4の敷設中空部43に敷設し、内線C1の一端側の一部を、内線C1の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図3に示すように、第1板部材側連通孔411を介して、内線C1を端子箱2の内線用取付部25に取り付けることにより配線する。なお、この場合において、内線用取付部25側から見た場合、内線用取付部25から延在している内線C1は、第1板部材側連通孔411から敷設中空部43の内部に導入され、敷設中空部43における+Z側の端部の開口部から、敷設中空部43の外部に導出されることになる。
【0097】
すなわち、内線C1は、端子箱2の第3外面23の内線用取付部25側へ、Z軸方向における-Z側(つまり、第2外面22側)に向かって延在するように敷設されることになる。
【0098】
なお、この場合、
図4に示すように、内線C1の一端側が基準面S1に対して背面板15の方に上から下(例えば
図4の+Y側から-Y側)に傾斜した状態となるように配線する。このように配線することにより、配線用スペース、特に高さ(例えば
図4のY軸方向の高さ)を低くすることが可能となり、配線用スペースを有効に活用することができるとともに、薄型化も可能となる。例えば、内線C1を最小曲率半径以上となる曲率で曲げて配線する必要がある場合においても、架台31、端子箱2、及び通線台4からなる構造体全体における、X軸方向及びY軸方向のサイズを比較的コンパクトにすることが可能となる。よって、消火栓装置1の内部の空間を有効に活用することが可能となり、また、消火栓装置1の内部の空間が比較的狭い場合でも容易に配線可能となるので、消火栓装置1の設計の自由度を広げることが可能となる。
【0099】
また、この場合、配線用スペースを有効に活用することができるので、内線C1の一端側に水切り用の直線部分を設ける必要がある場合においても、上述の効果を奏することが可能となる。
【0100】
また、
図3の通線台4には、X軸方向における端子箱2から遠い側(+X側)に第2板部材42が設けられているので、内線C1における敷設中空部43の内部に設けられている部分が、第2板部材42よりも+X側にはみ出ることが第2板部材42によって防止されるので、内線C1を想定通りに敷設することが可能となる。
【0101】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、通線台4は、第1基準方向D1及び第2基準方向D2にて定まる基準面S1であって内線用取付部25及び外線用取付部26を通る基準面S1に対して、内線C1及び外線C2の一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されていることにより、例えば、消火栓装置1内の空間を有効に活用することができるので、内線C1及び外線C2の屈曲部の屈曲半径を不要に小さくすることなく、或いは限度を超えて小さくすることなく消火栓装置1の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。このため、消火栓装置の小型化や薄型化が可能となる。
【0102】
また、通線台4が内線用取付部25及び外線用取付部26の位置からオフセットされた位置に設けられていることにより、例えば、消火栓装置1の内部において、内線C1及び外線C2の一端側を確実に傾斜させることができるので、内線C1及び外線C2を消火栓装置1の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0103】
また、敷設中空部43を有していることにより、例えば、内線C1の少なくとも一部及び外線C2の少なくとも一部を敷設中空部43内に敷設することができるので、各内線C1及び外線C2を消火栓装置1の内部の想定した位置に敷設することが可能となる。
【0104】
また、内線C1は第1板部材側連通孔411を介して敷設中空部43内に導入されていることにより、例えば、内線C1の取り回しが容易となる
【0105】
また、第2板部材42を有することにより、例えば、内線C1及び外線C2が、配線のために想定した位置からはみ出るのを防止することが可能となる。
【0106】
また、架台31を備えることにより、例えば、通線台4を内線用取付部25及び外線用取付部26の位置から確実にオフセットさせることができるので、消火栓装置1の内部において、内線C1及び外線C2の一端側を確実に傾斜させることができ、内線C1及び外線C2を消火栓装置1の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0107】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図12は、通線台等を示す斜視図である。実施の形態2は、
図12に示すように、実施の形態1の通線台4(
図3)を、通線台5に変更したものであり、他の構成は実施の形態1のものと同様である。
【0108】
この実施の形態2においては、実施の形態1を含む他の実施の形態の構成と同様な構成には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。すなわち、実施の形態2で特記した構成以外は実施形態1を含む他の実施の形態の対応する構成(同一符号の構成又は同一名称の構成)と同様であることとする。
【0109】
実施の形態2の消火栓装置は、
図12の通線台5を備える。通線台5は、実施の形態1の通線台4(
図3及び
図6)に対して、防止柵51を設けたものである。
【0110】
防止柵51は、X軸方向における防止柵51が設けられている位置よりも端子箱2から遠い側(+X側)に、内線C1がはみ出ることを防止する防止部材である。防止柵51は、第1板部材41における+X側の端部に設けられており、第1板部材41から所定長分だけ+Y側に向かって突出しており、また、Z軸方向において延在している板部材である。この防止柵51は、例えば、Z軸方向に沿って相互に等間隔を隔てて3個設けられている。
【0111】
例えば、内線C1(
図3)の長さが比較的長い場合等に、内線C1の一端側の一部が撓んだ状態で第1板部材41の+Y側(つまり、敷設中空部43の外側)に設けられる場合も想定される。このような場合であっても、防止柵51が設けられているので、内線C1の前述の撓んだ状態の一部が、X軸方向における防止柵51が設けられている位置よりも端子箱2から遠い側(+X側)にはみ出ることを防止することが可能となる。
【0112】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、防止柵51を有することにより、例えば、内線C1が、配線のために想定した位置からはみ出るのを防止することが可能となる。
【0113】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
図13は、通線台等を示す斜視図である。実施の形態3は、
図12に示すように、実施の形態1の通線台4(
図3)を、通線台6に変更したものであり、他の構成は実施の形態1のものと同様である。
【0114】
この実施の形態3においては、実施の形態1を含む他の実施の形態の構成と同様な構成には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。すなわち、実施の形態3で特記した構成以外は実施形態1を含む他の実施の形態の対応する構成(同一符号の構成又は同一名称の構成)と同様であることとする。
【0115】
(構成-通線台)
実施の形態3の消火栓装置は、
図13の通線台6を備える。通線台6は、前述の配線補助部材である。
図13の通線台6は、例えば、第1板部材61、第2板部材62、仕切板部材63、内線用敷設中空部631、及び外線用敷設中空部632を備える。
【0116】
(構成-通線台-第1板部材)
図13の第1板部材61の構成は、
図3の第1板部材41の構成と同様であり、例えば、第1板部材側連通孔611が設けられている。第1板部材側連通孔611は、内線C1を内線用敷設中空部631の外部から内部へ導入するための連通孔である。第1板部材側連通孔611は、例えば、内線用敷設中空部631の内外に連通する連通孔であって、通線台6における第1板部材61のZ軸方向における両端間の所定位置に設けられる連通孔である。第1板部材側連通孔611は、例えば、X軸方向における第1板部材61の中心付近に設けられており、また、Z軸方向において延在している貫通長孔である。
【0117】
そして、第1板部材側連通孔611が設けられているので、例えば、
図13に示すように、通線台6のZ軸方向における両端間の位置から、内線C1を内線用敷設中空部631の内部に導入することが可能となる。
【0118】
(構成-通線台-第2板部材)
図13の第2板部材62の構成は、
図3の第2板部材42において第2板部材側連通孔421が省略されていること以外は、第2板部材42の構成と同様である。
【0119】
(構成-通線台-仕切板部材)
図13の仕切板部材63は、内線用敷設中空部631及び外線用敷設中空部632を相互に仕切って、別空間として区切るための平板状の部材である。仕切板部材63は、例えば、第1板部材61に対して平行となっており、また、Z軸方向において延在している。仕切板部材63は、例えば、Y軸方向において、背面板15と第1板部材61との間の所定位置(一例としては、中間位置)に設けられている。仕切板部材63における-X側の端部は、架台31における+X側の面に接続されており、また、仕切板部材63における+X側の端部は、第2板部材62に接続されている。
【0120】
(構成-通線台-内線用敷設中空部)
図13の内線用敷設中空部631は、内線C1が内部に導入されて敷設される第2敷設中空部であり、例えば、Z軸方向において延在している中空部であり、また、Z軸方向における-Z側の端部の開口部から+Z軸側の端部の開口部まで通じている中空部である。内線用敷設中空部631は、例えば、通線台6の第1板部材61、第2板部材62、仕切板部材63、及び架台31における+X側の面によって取り囲まれている空間である。
【0121】
(構成-通線台-外線用敷設中空部)
図13の外線用敷設中空部632は、外線C2が内部に導入されて敷設される第1敷設中空部であり、例えば、Z軸方向において延在している中空部であり、また、Z軸方向における-Z側の端部の開口部から+Z軸側の端部の開口部まで通じている中空部である。外線用敷設中空部632は、例えば、通線台6の仕切板部材63、第2板部材62、消火栓装置の背面板15、及び架台31における+X側の面によって取り囲まれている空間である。
【0122】
(配線方法)
次に、
図13の内線C1及び外線C2の配線方法について説明する。
【0123】
(配線方法-外線)
外線C2の配線方法について説明する。外線C2を通線台6の外線用敷設中空部632に敷設し、外線C2の一端側の一部を、外線C2の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図13に示すように、外線C2を端子箱2の外線用取付部26に取り付けることにより配線する。
【0124】
なお、この場合、実施の形態1の場合(
図4)と同様にして、外線C2の一端側が基準面(
図13では不図示)に対して傾斜した状態となるように配線する。特に、この場合、外線用敷設中空部632が内線用敷設中空部631よりも-Y側に設けられているので、最小曲率半径がより大きい外線C2の配線スペースを十分に確保することが可能となる。
【0125】
(配線方法-内線)
内線C1の配線方法について説明する。内線C1を通線台6の内線用敷設中空部631に敷設し、内線C1の一端側の一部を、内線C1の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図13に示すように、板部材側連通孔611を介して、内線C1を端子箱2の内線用取付部25に取り付けることにより配線する。
【0126】
なお、この場合、実施の形態1の場合(
図4)と同様にして、内線C1の一端側が基準面(
図13では不図示)に対して傾斜した状態となるように配線する。
【0127】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、内線用敷設中空部631及び外線用敷設中空部632を備えることにより、例えば、内線C1及び外線C2を相互に異なる敷設中空部に敷設することができるので、内線C1及び外線C2に関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、内線C1及び外線C2を容易に識別することが可能となる。また、内線C1及び外線C2が相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0128】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。
図14~
図16は、通線台等を示す図である。なお、
図14は、通線台等の斜視図である。
図15は、通線台7等を-Z側から見た状態の図であり、詳細には、
図14の通線台7等よりも-Z側の所定位置での断面図であり、背面板15の断面が図示されている図である。
図16は、通線台7等を+Y側から見た状態の図である。
【0129】
実施の形態4は、
図12に示すように、実施の形態1の架台31(
図3)及び通線台4(
図3)を、架台32及び通線台7に変更したものであり、他の構成は実施の形態1のものと同様である。
【0130】
この実施の形態4においては、実施の形態1を含む他の実施の形態の構成と同様な構成には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。すなわち、実施の形態4で特記した構成以外は実施形態1を含む他の実施の形態の対応する構成(同一符号の構成又は同一名称の構成)と同様であることとする。
【0131】
実施の形態4の消火栓装置は、
図14の架台32、及び通線台7を備える。
【0132】
(構成-架台)
図14の架台32は、Y軸方向において、通線台7が端子箱2における内線用取付部25の位置及び外線用取付部26の位置からオフセットされた位置に設けられるように、端子箱2を支持する支持部材である。この架台32の構成は、
図3の架台31においてY軸方向におけるサイズを変更したこと以外は、架台31の構成と同様である。
図14の架台32は、Y軸方向における背面板15から架台32の+Y側の面までの距離が、Y軸方向における背面板15から通線台7の第1板部材71の+Y側の面までの距離より短くなるように構成されている。
【0133】
(構成-通線台)
図14の通線台7は、前述の配線補助部材である。通線台7は、X軸方向において、隙間75を介して、端子箱2の隣に設けられている。すなわち、通線台7は、X軸方向において、架台32及び端子箱2と通線台7との間に隙間75(外線C2を敷設するための敷設用隙間)を形成している。つまり、通線台7は、架台32から分離して別体として形成されている。
【0134】
通線台7は、例えば、内線C1及び外線C2が内線用取付部25及び外線用取付部26から、Z軸方向における+Z側に向かって延在するように、内線C1及び外線C2を敷設するように構成されている。また、通線台7は、例えば、
図15の基準面S1に対して、内線C1の一端側及び外線C2の一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている。
【0135】
図14の通線台7は、例えば、第1板部材71、第2板部材72、第3板部材73、敷設中空部74、及び角部側連通孔700を備える。
【0136】
(構成-通線台-第1板部材)
図14~
図16の第1板部材71は、通線台7における+Y側の一部を形成する平板状の部材であり、例えば、X軸方向及びZ軸方向に対して平行となっており、Z軸方向において延在している。
【0137】
図14及び
図15の第1板部材71における-X側の端部は、第3板部材73に接続されており、また、第1板部材71における+X側の端部は、第2板部材72に接続されている。
【0138】
(構成-通線台-第2板部材)
図14及び
図15の第2板部材72は、通線台7における+X側の一部を形成する平板状の部材であり、例えば、Z軸方向及びY軸方向に対して平行となっており、Z軸方向において延在している。また、第2板部材72は、X軸方向における第2板部材72が設けられている位置よりも端子箱2から遠い側(+X側)に、内線C1の敷設中空部74に設けられている部分がはみ出ることを防止する防止部材としても機能する。
【0139】
図14及び
図15の第2板部材72における+Y側の端部は、第1板部材71に接続されており、また、第2板部材72における-Y側の端部は、背面板15に固定されている。この固定手法は任意であるが、例えば、実施の形態1で説明した固定手法と同様な手法を用いてもよい。
【0140】
(構成-通線台-第3板部材)
図14及び
図15の第3板部材73は、通線台7における-X側の一部を形成する平板状の部材であり、例えば、Z軸方向及びY軸方向に対して平行となっており、Z軸方向において延在している。
【0141】
図14及び
図15の第3板部材73における+Y側の端部は、第1板部材41に接続されており、また、第3板部材73における-Y側の端部は、背面板15に固定されている。この固定手法は任意であるが、例えば、第2板部材72と同様な手法を用いてもよい。
【0142】
(構成-通線台-敷設中空)
図14~
図16の敷設中空部74は、内線C1が内部に導入されて敷設される中空部であり、例えば、Z軸方向において延在している中空部であり、また、Z軸方向における-Z側の端部の開口部から+Z軸側の端部の開口部まで通じている中空部である。敷設中空部74は、例えば、通線台7の第1板部材71、第2板部材72、第3板部材73、及び消火栓装置の背面板15によって取り囲まれている空間である。
【0143】
(構成-通線台-角部側連通孔)
図14及び
図16の角部側連通孔700は、内線C1を敷設中空部74の外部から内部へ導入するための連通孔である。角部側連通孔700は、例えば、敷設中空部74の内外に連通する連通孔である。
【0144】
角部側連通孔700は、例えば、通線台7における第1板部材71と第3板部材73とによって形成されている角部701に対して、Z軸方向に沿って等間隔を隔て3個設けられている。また、3個の角部側連通孔700各々は、例えば、X軸方向において、端子箱2の3個の内線用取付部25各々と向かい合って対向する位置に設けられている。
【0145】
また、
図14の角部側連通孔700は、第1板部材71における-X側の端部(つまり、角部701に対応する部分)から、+X側に向かって切り欠かれた部分(以下、第1板部材側切欠部)と、第3板部材73における+Y側の端部(つまり、角部701に対応する部分)から、-Y側に向かって切り欠かれた部分(以下、第3板部材側切欠部)とによって形成されている。そして、角部側連通孔700における「第3板部材側切欠部」は、内線C1を敷設する場合に、当該内線C1の一端側を保持する保持部として機能する。
【0146】
(配線方法)
次に、
図14~
図16の内線C1及び外線C2の配線方法について説明する。
【0147】
(配線方法-外線)
外線C2の配線方法について説明する。外線C2を隙間75に敷設し、外線C2の一端側の一部を、外線C2の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図14に示すように、外線C2を端子箱2の外線用取付部26に取り付けることにより配線する。なお、この場合、外線用取付部26から延在している外線C2は、隙間75内において通線台7が延在している方向(Z軸方向)に沿って敷設されることになる。
【0148】
すなわち、外線C2は、端子箱2の第2外面22の外線用取付部26側へ、Z軸方向における-Z側(つまり、第2外面22側)に向かって延在するように敷設されることになる。
【0149】
なお、この場合、
図15に示すように、外線C2の一端側が基準面S1に対して傾斜した状態となるように配線する。このように配線することにより、配線用スペースを有効に活用することができ、例えば、外線C2を最小曲率半径以上となる曲率で曲げて配線する必要がある場合においても、架台32、端子箱2、及び通線台7からなる構造体全体における、X軸方向及びY軸方向のサイズを比較的コンパクトにすることが可能となる。よって、消火栓装置1の内部の空間を有効に活用することが可能となり、また、消火栓装置1の内部の空間が比較的狭い場合でも容易に配線可能となるので、消火栓装置1の設計の自由度を広げることが可能となる。
【0150】
(配線方法-内線)
内線C1の配線方法について説明する。内線C1を通線台7の敷設中空部74に敷設し、内線C1の一端側の一部を、内線C1の最小曲率半径以上となる曲率で曲げた状態とした上で、
図14に示すように、角部側連通孔700を介して、内線C1を端子箱2の内線用取付部25に取り付けることにより配線する。なお、この場合において、内線用取付部25側から見た場合、内線用取付部25から延在している内線C1は角部側連通孔700を介して敷設中空部74の内部に導入され、敷設中空部74における+Z側の端部の開口部から、敷設中空部74の外部に導出されることになる。また、この場合、内線C1の一端側の一部は、角部側連通孔700の「第3板部材側切欠部」に保持されることになる。
【0151】
すなわち、内線C1は、端子箱2の第3外面23の内線用取付部25側へ、Z軸方向における-Z側(つまり、第2外面22側)に向かって延在するように敷設されることになる。
【0152】
なお、この場合、
図15に示すように、内線C1の一端側が基準面S1に対して傾斜した状態となるように配線する。このように配線することにより、配線用スペースを有効に活用することができ、例えば、内線C1を最小曲率半径以上となる曲率で曲げて配線する必要がある場合においても、架台32、端子箱2、及び通線台7からなる構造体全体における、X軸方向及びY軸方向のサイズを比較的コンパクトにすることが可能となる。よって、消火栓装置1の内部の空間を有効に活用することが可能となり、また、消火栓装置1の内部の空間が比較的狭い場合でも容易に配線可能となるので、消火栓装置1の設計の自由度を広げることが可能となる。
【0153】
また、この場合、配線用スペースを有効に活用することができ、且つ、内線用取付部25と対向する位置に設けられている角部側連通孔700の「第3板部材側切欠部」で内線C1の一端側の一部が保持されるので、内線C1の一端側に水切り用の直線部分を確実に設けることが可能となる。
【0154】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、外線C2は隙間75に敷設されており、内線C1は敷設中空部74に敷設されていることにより、例えば、内線C1及び外線C2に関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、内線C1及び外線C2を容易に識別することが可能となる。また、例えば、外線C2の敷設作業が容易となる。また、例えば、内線C1及び外線C2が相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0155】
また、内線C1の一端側を保持することにより、例えば、内線C1を想定通りに敷設することが可能となる。また、内線用取付部25又は内線C1における内線用取付部25に取り付けられている部分に対して、意図しない力(例えば、内線C1の自重に基づく力等)が付与されるのを防止することが可能となる。
【0156】
(実施の形態5)
次に、実施の形態5について説明する。
図17~
図18は、通線台等を示す図であり、
図19は、
図18の一部の拡大図である。なお、
図17及び
図18は、
図15及び
図16の通線台7等に対応する通線台8等を図示した図である。実施の形態5は、
図17~
図19に示すように、実施の形態4の通線台7(
図14~
図16)を、通線台8に変更したものであり、他の構成は実施の形態4のものと同様である。
【0157】
この実施の形態5においては、実施の形態4を含む他の実施の形態の構成と同様な構成には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。すなわち、実施の形態5で特記した構成以外は実施形態4を含む他の実施の形態の対応する構成(同一符号の構成又は同一名称の構成)と同様であることとする。
【0158】
実施の形態5の消火栓装置は、
図17~
図19の通線台8を備える。通線台8は、実施の形態4の通線台7(
図14~
図16)に対して、維持部材81を設けたものである。
【0159】
維持部材81は、内線C1の曲率を最小屈曲半径(所定の曲率)以上に維持するための維持部材であり、例えば、敷設中空部74の内部に設けられている部材であり、また、
図17に示すように、Y軸方向に向かって延在している棒状の部材である。
図17の維持部材81の-Y側の端部は、例えば、任意の固定手法(例えば、ねじ止め又は溶接等)で消火栓装置の背面板15に固定されている。
【0160】
また、維持部材81の個数は任意であるが、例えば、
図19に示すように、1本の内線C1に対して2個の維持部材81を用いる場合について説明する。また、維持部材81が設けられる位置は、内線C1の曲率を最小屈曲半径(所定の曲率)以上に維持可能な位置である限りにおいて任意であるが、例えば、
図19に示すように、内線C1の曲げ部(最小屈曲半径以上で曲げられる部分)が、2個の維持部材81の-Z側及び+X側から、当該2個の維持部材81に当てられて当該2個の維持部材81に沿うように、X軸方向及びZ軸方向にオフセットした位置に設けられている。
【0161】
このように、
図19の内線C1の曲げ部が、2個の維持部材81に沿って配置されているので、仮に、内線C1に意図しない方向への力が付与されて、内線C1の曲げ部の曲率が最小屈曲半径よりも小さい曲率となるように変形しそうな場合、当該曲げ部に沿って設けられている2個の維持部材81によって、曲げ部に関する上述の変形が抑制又は防止されるので、内線C1の曲率を最小屈曲半径(所定の曲率)以上に維持することが可能となる。
【0162】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、維持部材81を備えることにより、例えば、内線C1の曲率を所定の曲率以上に維持することができるので、内線C1を導電ケーブルの仕様に沿って用いることが可能となる。
【0163】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0164】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。また、発明が解決しようとする課題については、例えば、消火栓装置の内部に導電ケーブルをコンパクトに敷設することが可能となる技術を提供することであるものと解釈してもよい。
【0165】
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
【0166】
(形状、位置、大きさ、個数について)
また、本発明に係る実施の形態で説明した構成要素の形状、位置、大きさ、個数は例示であり、発明の主旨を逸脱しない限りにおいて、これらを任意に変更してもよい。
【0167】
(維持部材について)
また、実施の形態5については、内線C1の曲率を最小屈曲半径(所定の曲率)以上に維持するための維持部材81(
図19)を設ける場合について説明したが、これに限らない。例えば、外線C2の曲率を最小屈曲半径(所定の曲率)以上に維持するための維持部材を設けてもよい。
【0168】
具体的には任意であるが、例えば、
図16の外線C2の曲げ部(最小屈曲半径以上で曲げられる部分)に対応する位置に、維持部材81と同様な構成の維持部材を設けてもよい。この場合、例えば、
図16の隙間75よりも-Z側寄りの位置に当該維持部材を設けてもよい。
【0169】
(端子箱について)
また、各実施の形態の端子箱2の構成を任意に変更してもよい。例えば、
図3の第3外面23側に外線C2を取り付けるように構成してもよいし、第2外面22側に内線C1を取り付けるように構成してもよいし、内線C1及び外線C2の両方を第2外面22側又は第3外面23側に取り付けるように構成してよい。
【0170】
このように構成した場合、第3外面23側に取り付けられた内線C1又は外線C2は、各実施の形態で説明した内線C1と同様にして配線してもよい。また、第2外面22側に取り付けられた内線C1又は外線C2は、各実施の形態で説明した外線C2と同様にして配線してもよい。
【0171】
また、例えば、第4外面24側(
図3及び
図10)に内線C1又は外線C2を取り付けるように構成してもよい。この場合、各実施の形態の通線台を、X軸方向における端子箱2の-X側に設けた上で、第4外面24側に取り付けられた内線C1又は外線C2が、各実施の形態で説明した内線C1と同様にして配線されるように構成してもよい。
【0172】
(架台ついて)
また、各実施の形態の架台(例えば、
図4の架台31)を適宜省略してもよい。この場合、例えば、端子箱2を背面板15に直接接続した上で、内線C1及び外線C2を配線するように構成してもよい。この場合、内線用取付部25(
図4では不図示)及び
図4の外線用取付部26は、Y軸方向において、背面板15から各取付部までの距離分だけ、背面板15からオフセットされた位置に設けられているので、内線C1及び外線C2を、基準面S1に対して僅かに傾斜した状態で配線することが可能となる。
【0173】
なお、このように架台を省略する場合、
図4の端子箱2の形状を変更することにより、例えば、Y軸方向において、端子箱2における-Y側の面から内線用取付部25(
図4では不図示)及び
図4の外線用取付部26までの距離が比較的長くなるように構成し、
図4に示す場合と同様な傾斜角度で、基準面S1に対して、内線C1及び外線C2を傾斜させてもよい。
【0174】
(特徴について)
また、上記各実施の形態の構成、及び変形例の特徴を、任意に組み合わせてもよい。
【0175】
(付記)
付記1の消火栓装置は、防災のための消火栓装置であって、前記消火栓装置の構成要素を収容する筐体と、前記筐体の内部に設けられる端子箱と、少なくとも一部が前記筐体の内部に配線される導電ケーブルであって、前記端子箱の内部から当該端子箱の外部であって前記筐体の内部へ延在している前記導電ケーブルと、前記筐体の内部に設けられる配線補助部材であって、前記導電ケーブルを前記筐体の内部に敷設するための前記配線補助部材と、を備え、前記端子箱は、前記端子箱における第1基準方向を基準として相互に対向する第1外面及び第2外面と、前記端子箱における第2基準方向であって前記第1基準方向と直交する前記第2基準方向を基準として設けられる第3外面と、を備え、前記導電ケーブルの一端側は、前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面におけるケーブル取付部に保持されており、前記配線補助部材は、前記導電ケーブルが前記端子箱の前記第2外面又は前記第3外面における前記ケーブル取付部から、前記第1基準方向における前記第1外面側に向かって延在するように、前記導電ケーブルを敷設しており、前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向にて定まる基準面であって前記ケーブル取付部を通る前記基準面に対して、前記導電ケーブルの一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されている。
【0176】
付記2の消火栓装置は、付記1に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記第1基準方向に沿って延在している長尺形状であり、前記配線補助部材は、前記第2基準方向において前記端子箱に隣接して設けられており、前記配線補助部材は、前記第1基準方向及び前記第2基準方向に直交する第3基準方向において、前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられている。
【0177】
付記3の消火栓装置は、付記2に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記端子箱の前記第2外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第1導電ケーブル、又は、前記端子箱の前記第3外面の前記ケーブル取付部から延在する前記導電ケーブルである第2導電ケーブルが、内部に敷設される敷設中空部、を有している。
【0178】
付記4の消火栓装置は、付記3に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記敷設中空部の内外に連通する連通孔であって、前記配線補助部材の前記第1基準方向における両端間の所定位置に設けられる前記連通孔、を有しており、前記第2導電ケーブルは、前記連通孔を介して前記敷設中空部内に導入されている。
【0179】
付記5の消火栓装置は、付記3に記載の消火栓装置において、記配線補助部材は、前記第2基準方向における前記配線補助部材が設けられている位置よりも前記端子箱から遠い側に、前記第1導電ケーブル又は前記第2導電ケーブルがはみ出ることを防止する防止部材、を有する。
【0180】
付記6の消火栓装置は、付記3に記載の消火栓装置において、前記敷設中空部は、前記第1導電ケーブルが敷設されている第1敷設中空部と、前記第2導電ケーブルが敷設されている第2敷設中空部であって前記第1敷設中空部に対して仕切られている前記第2敷設中空部と、を備える。
【0181】
付記7の消火栓装置は、付記3に記載の消火栓装置において、前記配線補助部材は、前記第2基準方向において、隙間を介して前記端子箱の隣に設けられており、前記敷設中空部は、前記第2基準方向において、前記配線補助部材の内部に設けられており、前記第1導電ケーブルは、前記隙間に敷設されており、前記第2導電ケーブルは、前記敷設中空部に敷設されている。
【0182】
付記8の消火栓装置は、付記2に記載の消火栓装置において、前記第3基準方向において、前記配線補助部材が前記端子箱における前記ケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられるように、前記端子箱を支持する支持部材、を備える。
【0183】
付記9の消火栓装置は、付記2に記載の消火栓装置において、前記導電ケーブルの一端側を保持する保持部、を備える。
【0184】
付記10の消火栓装置は、付記1に記載の消火栓装置において、前記導電ケーブルの曲率を所定の曲率以上に維持するための維持部材、を備える。
【0185】
(付記の効果)
付記1に記載の消火栓装置によれば、配線補助部材は、第1基準方向及び第2基準方向にて定まる基準面であってケーブル取付部を通る基準面に対して、導電ケーブルの一端側が傾斜した状態で敷設されるように構成されていることにより、例えば、消火栓装置内の空間を有効に活用することができるので、導電ケーブルの屈曲部の屈曲半径を不要に小さくすることなく、或いは限度を超えて小さくすることなく消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。このため、消火栓装置の小型化や薄型化が可能となる。
【0186】
付記2に記載の消火栓装置によれば、配線補助部材がケーブル取付部の位置からオフセットされた位置に設けられていることにより、例えば、消火栓装置の内部において、導電ケーブルの一端側を確実に傾斜させることができるので、導電ケーブルを消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0187】
付記3に記載の消火栓装置によれば、敷設中空部を有していることにより、例えば、第1導電ケーブルの少なくとも一部及び第2導電ケーブルの少なくとも一部を敷設中空部内に敷設することができるので、各導電ケーブルを消火栓装置の内部の想定した位置に敷設することが可能となる。
【0188】
付記4に記載の消火栓装置によれば、第2導電ケーブルは連通孔を介して敷設中空部内に導入されていることにより、例えば、第2導電ケーブルの取り回しが容易となる。
【0189】
付記5に記載の消火栓装置によれば、防止部材を有することにより、例えば、第1導電ケーブル又は第2導電ケーブルが、配線のために想定した位置からはみ出るのを防止することが可能となる。
【0190】
付記6に記載の消火栓装置によれば、第1敷設中空部及び第2敷設中空部を備えることにより、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを相互に異なる敷設中空部に敷設することができるので、導電ケーブルに関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを容易に識別することが可能となる。また、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルが相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0191】
付記7に記載の消火栓装置によれば、第1導電ケーブルは隙間に敷設されており、第2導電ケーブルは敷設中空部に敷設されていることにより、例えば、導電ケーブルに関する作業(一例としては、設置作業、点検作業等)を行う際に、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルを容易に識別することが可能となる。また、例えば、第1導電ケーブルの敷設作業が容易となる。また、例えば、第1導電ケーブル及び第2導電ケーブルが相互に絡まるのを防止することが可能となる。
【0192】
付記8に記載の消火栓装置によれば、支持部材を備えることにより、例えば、配線補助部材をケーブル取付部の位置から確実にオフセットさせることがでるので、消火栓装置の内部において、導電ケーブルの一端側を確実に傾斜させることができ、導電ケーブルを消火栓装置の内部にコンパクトに敷設することが可能となる。
【0193】
付記9に記載の消火栓装置によれば、導電ケーブルの一端側を保持することにより、例えば、導電ケーブルを想定通りに敷設することが可能となる。また、ケーブル取付部又は導電ケーブルにおけるケーブル取付部に取り付けられている部分に対して、意図しない力(例えば、導電ケーブルの自重に基づく力等)が付与されるのを防止することが可能となる。
【0194】
付記10に記載の消火栓装置によれば、維持部材を備えることにより、例えば、導電ケーブルの曲率を所定の曲率以上に維持することができるので、導電ケーブルを仕様に沿って用いることが可能となる。
【符号の説明】
【0195】
以下、括弧内には、実施形態中で使用した用語に対応する、請求項の発明特定事項が記載されているが、両者の対応関係はこれに限られるものではない。
1 消火栓装置
2 端子箱
4 通線台(配線補助部材)
5 通線台(配線補助部材)
6 通線台(配線補助部材)
7 通線台(配線補助部材)
8 通線台(配線補助部材)
11 筐体
12 保守扉
13 消火栓扉
14 消火器扉
14A 赤色表示灯
14B 手動発信機
14C 応答ランプ
15 背面板
21 第1外面
22 第2外面
23 第3外面
24 第4外面
25 内線用取付部(ケーブル取付部)
26 外線用取付部(ケーブル取付部)
31 架台(支持部材)
32 架台(支持部材)
41 第1板部材
42 第2板部材(防止部材)
43 敷設中空部
51 防止柵
61 第1板部材
62 第2板部材(防止部材)
63 仕切板部材
71 第1板部材
72 第2板部材(防止部材)
73 第3板部材
74 敷設中空部
75 隙間
81 維持部材
C1 内線(第2導電ケーブル)
C2 外線(第1導電ケーブル)
D1 第1基準方向
D2 第2基準方向
D3 第3基準方向
S1 基準面
311 第1脚部
312 第2脚部
411 第1板部材側連通孔(連通孔)
421 第2板部材側連通孔
611 第1板部材側連通孔
631 内線用敷設中空部(第2敷設中空部)
632 外線用敷設中空部(第1敷設中空部)
700 角部側連通孔(連通孔、保持部)
701 角部