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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155307
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】パッキン、および、時計
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/10 20060101AFI20241024BHJP
   G04B 37/08 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
F16J15/10 T
G04B37/08 A
F16J15/10 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023069930
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】中田 祐一
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040AA17
3J040BA03
3J040EA03
3J040EA16
3J040EA22
3J040FA06
3J040FA07
3J040HA21
3J040HA30
(57)【要約】
【課題】寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼルを回転可能なパッキンを提供すること。
【解決手段】パッキンが外周面と内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向としたときに、前記パッキンは、断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、前記圧縮が生じていない第1状態では、前記内側接続部は前記外周面と接しておらず、かつ、前記外側接続部は前記内周面と接していない。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側円環の外周面と、外側円環の内周面との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキンであって、
前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、
断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、
2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、
前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、
前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、
前記圧縮が生じていない第1状態では、前記内側接続部は前記外周面と接しておらず、かつ、前記外側接続部は前記内周面と接していない、
パッキン。
【請求項2】
前記圧縮が生じている第2状態では、
前記内側接続部は前記外周面と接するとともに、前記外側接続部も前記内周面と接しており、
前記圧縮によるつぶし量が前記第2状態よりも大きい第3状態では、
前記内側接続部は前記外周面から離れるとともに、前記外側接続部も前記内周面から離れ、
2つの前記支持面は、前記Z方向において相互に離れる方に屈曲する、
請求項1に記載のパッキン。
【請求項3】
2つの前記支持面の前記X方向における中央付近は肉薄となっており、
前記屈曲は、2つの前記支持面における前記肉薄付近から生じる、
請求項2に記載のパッキン。
【請求項4】
風防ガラスを支持する円環状のガラス縁と、前記ガラス縁の周囲に回転可能に設けられるベゼルと、前記ガラス縁と、前記ベゼルとの間に挟持されるパッキンとを備えた時計であって、
前記パッキンは、前記ガラス縁に設けられた内側円環の外周面と、前記ベゼルの外側円環の内周面との間に挟持され、
前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、
断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、
2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、
前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、
前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、
前記圧縮によるつぶしが生じている状態では、前記内側接続部は前記外周面から離れるとともに、前記外側接続部も前記内周面から離れ、2つの前記支持面は、前記Z方向において相互に離れる方に屈曲している、
時計。
【請求項5】
内側円環の外周面と、外側円環の内周面との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキンであって、
前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、
断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、
2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、
前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、
前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、
前記圧縮によるつぶし量が所定の値の範囲においては、反発力が一定となる範囲を有する、
パッキン。
【請求項6】
風防ガラスを支持する円環状のガラス縁と、前記ガラス縁の周囲に回転可能に設けられるベゼルと、前記ガラス縁と、前記ベゼルとの間に挟持されるパッキンとを備えた時計であって、
前記パッキンは、前記ガラス縁に設けられた内側円環の外周面と、前記ベゼルの外側円環の内周面との間に挟持され、
前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、
断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、
2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、
前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、
前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、
前記圧縮されている状態で反発力が一定となるつぶし量の範囲を有しており、前記ベゼルの回転時にかかる回転トルクは一定にできている、
時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッキン、および、当該パッキンを備えた時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文字板の周囲に、回転式のベゼルを備えた時計が知られている。回転式のベゼルは、文字板の周囲にベゼルを回転可能に装着したものであり、ベゼルには、時計の指針に対応した目盛りが設けられており、回転させて目盛りと指針との関係を調節することにより、例えば、ある時点からの経過時間を読み取ることができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、回転ベゼル付時計が開示されている。当該文献によれば、ベゼルは、風防ガラスを保持するガラス縁の外周面に沿って配置され、ガラス縁の外周面とベゼルの内周面との間に合成樹脂やゴム等の弾性部材で形成されたパッキンが配置されていた。当該パッキンの断面形状は、円形状(例えば、図4)であり、パッキンの弾性力により、ガラス縁に対するベゼルのがたつきを抑制していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-108512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の時計では、ベゼルを回転させる際の回す重さである回転トルクにバラつきが生じてしまうという課題があった。詳しくは、ガラス縁、パッキン、ベゼルの各部品が持つ寸法公差内のバラつきの組み合せによりパッキンのつぶし量が変わってしまい、ベゼルを回す重さにバラつきが生じていた。
つまり、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼルを回転可能なパッキン、及び、時計が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の一態様に係るパッキンは、内側円環の外周面と、外側円環の内周面との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキンであって、前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、前記圧縮が生じていない第1状態では、前記内側接続部は前記外周面と接しておらず、かつ、前記外側接続部は前記内周面と接していない。
【0007】
本願の一態様に係る時計は、風防ガラスを支持する円環状のガラス縁と、前記ガラス縁の周囲に回転可能に設けられるベゼルと、前記ガラス縁と、前記ベゼルとの間に挟持されるパッキンとを備えた時計であって、前記パッキンは、前記ガラス縁に設けられた内側円環の外周面と、前記ベゼルの外側円環の内周面との間に挟持され、前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、前記圧縮が生じていない第1状態では、前記内側接続部は前記外周面と接しておらず、かつ、前記外側接続部は前記内周面と接していない。
【0008】
本願の一態様に係るパッキンは、内側円環の外周面と、外側円環の内周面との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキンであって、前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、前記圧縮によるつぶし量が所定の値に達すると、2つの前記支持面は相互に離れる方に屈曲し、前記所定の値を超えても反発力が一定となる範囲を有する。
【0009】
本願の一態様に係る時計は、風防ガラスを支持する円環状のガラス縁と、前記ガラス縁の周囲に回転可能に設けられるベゼルと、前記ガラス縁と、前記ベゼルとの間に挟持されるパッキンとを備えた時計であって、前記パッキンは、前記ガラス縁に設けられた内側円環の外周面と、前記ベゼルの外側円環の内周面との間に挟持され、前記パッキンが前記外周面と前記内周面との間で圧縮される方向をX方向、前記X方向と交差し、前記円環に接する円周方向をY方向、前記X方向及び前記Y方向と交差する方向をZ方向とし、断面的に前記Z方向において対向する2つの支持面を有し、2つの前記支持面は、前記外周面と接する内側脚部と、前記内周面と接する外側脚部とをそれぞれが有し、平面的には前記円環に沿って延在しており、前記内側脚部側で2つの前記支持面を接続する内側接続部と、前記外側脚部側で2つの前記支持面を接続する外側接続部と、を備え、前記パッキンは、前記圧縮によるつぶし量が所定の値に達すると、2つの前記支持面は相互に離れる方に屈曲し、前記所定の値を超えても反発力が一定となる範囲を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態1に係る時計の平面図。
図2図1のb-b断面における斜視断面図。
図3図1のb-b断面における断面図。
図4図3のc部の拡大図。
図5】パッキンの圧縮時における一態様を示す図。
図6】比較例のパッキンを用いた場合の断面図。
図7】パッキンのつぶし量と反発力との相関関係を示すグラフ図。
図8】第1状態におけるパッキンの断面態様図。
図9】第2状態におけるパッキンの断面態様図。
図10】第3状態におけるパッキンの断面態様図。
図11】実施形態2に係るパッキンの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態1
***時計の概要***
図1は、本実施形態に係る時計の平面図である。
本実施形態の時計100は、文字板5の周囲を回転可能に設けられたベゼル20を備えたアナログ式の腕時計である。
【0012】
時計100は、胴50、文字板5、ベゼル20、リュウズ51などから構成されている。なお、胴50の背面には、裏蓋が設けられているが図示を省略している。
胴50は、ケースであり、好適例ではチタンから構成されている。なお、チタンに限定するものではなく、硬質な材料であれば良く、例えば、ステンレスなどの金属や、セラミックスであっても良い。
また、文字板5の上面には、サファイヤガラスなどの透明な風防ガラス30が取付けられている。
【0013】
文字板5は、円形をなした時計用文字板であり、その中央には、指針の軸を通す挿通穴(図示せず)が設けられている。文字板5の挿通穴に挿通された指針の軸には、時針2、分針3、秒針4が取付けられている。時針2は時を、分針3は分を、秒針4は秒を、それぞれ指し示す。文字板5には、12時の位置には時刻目盛8が、1時から11時までの位置には時刻目盛9が設けられている。
ベゼル20には、12時の位置には基準マーク27が、1時以降の各時の位置には5分刻みの分目盛が設けられている。例えば、時計100がダイバーズウォッチである場合、潜水前にベゼル20を回転させて、ゼロ位置となる基準マーク27を該当する分目盛に合わせることにより、潜水時間を計時することができる。
【0014】
***ベゼル周辺の構造***
図2は、図1のb-b断面における斜視断面図である。図3は、図1のb-b断面における断面図である。
図2に示すように、ベゼル20は、風防ガラス30を支持する円環状のガラス縁31の周囲に回転可能に設けられている。ガラス縁31とベゼル20との間には、円環状のパッキン10が挟持されている。なお、ベゼル20、ガラス縁31は、胴50と同様な材料で形成される。
【0015】
図3に示すように、ベゼル20は、ベゼル本体21と表示板22とから構成されている。表示板22の表面には、前述の基準マーク27(図1)や、分目盛が設けられている。ベゼル本体21と表示板22とは、プラスチックパッキン23を介して一体化している。パッキン10は、ガラス縁31とベゼル本体21との間に配置されている。換言すれば、時計100は、風防ガラス30を支持する円環状のガラス縁31と、ガラス縁31の周囲に回転可能に設けられるベゼル20と、ガラス縁31と、ベゼル20との間に挟持されるパッキン10とを備える。
【0016】
風防ガラス30とガラス縁31との間にはプラスチックパッキン32が設けられており、風防ガラス30は、プラスチックパッキン32を介してガラス縁31に圧入されている。そして、ガラス縁31の下部は胴50に固定されている。ベゼル本体21は、胴50の上でガラス縁31の外側に配置されている。なお、図3を含む各図では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。詳しくは、時計100の厚さ方向をZプラス方向とし、ガラス縁31からベゼル本体21に向かう方向をXプラス方向としている。そして、パッキン10の奥行方向をYプラス方向としている。また、Xプラス方向とXマイナス方向とを合せてX方向ともいう。Y方向、Z方向についても同様である。
【0017】
ガラス縁31のXプラス側には、パッキン10を収納するための溝である凹部40が形成されている。凹部40は、矩形をなしており、その底面が外周面41となる。そして、凹部40の開口部には、ベゼル本体21の内周における円環状の壁面である内周面25が位置している。なお、外周面41を内側円環の外周面ともいう。内周面25を外側円環の内周面ともいう。
パッキン10は、内側円環の外周面41と、外側円環の内周面25との間で圧縮される。なお、図3では、圧縮されていない状態のパッキン10の断面を図示している。換言すれば、パッキン10が外周面41と内周面25との間で圧縮される方向がX方向であり、X方向と交差し、円環に接する円周方向がY方向であり、X方向及びY方向と交差する方向がZ方向となる。
【0018】
***パッキンの構造***
図4は、図3のc部の拡大図である。図5は、パッキンの圧縮時における一態様を示す図であり、図4に対応している。
図4では、圧縮されていない状態のパッキン10の断面を示している。図4に示すように、パッキン10の断面は、略矩形をなしており、当該矩形の4つの角部に、それぞれ脚部12a,12b,13a,13bを備えた形状をなしている。
パッキン10は、圧縮方向であるX方向に立設する2つの支持面11a,11bを備えている。支持面11aと支持面11bとは、矩形における対向辺に相当し、Z方向において対向している。支持面11aは、平面的にはY方向に伸びるガラス縁31(図2)の円周に沿って延在している。支持面11bも同じである。
【0019】
図4に示すように、支持面11aのXマイナス側には、外周面41と接する脚部12aが設けられている。支持面11aのXプラス側には、仮想内周面25bと接する脚部13aが設けられている。なお、図4では圧縮が生じていない状態のパッキン10を示しているため、点線で示す仮想内周面25bに脚部13aが接触している状態を示している。なお、この状態を第1状態ともいう。支持面11bも、支持面11aと同様に、Xマイナス側には外周面41と接する脚部12bが設けられ、Xプラス側には仮想内周面25bと接する脚部13bが設けられている。なお、脚部12a,12bは内側脚部に相当し、脚部13a,13bは外側脚部に相当する。
また、凹部40は外周面41を底面とした矩形状の溝であり、その側面は側壁42aと側壁42bとなる。パッキン10と側壁42a,42bとの間には、パッキン10が後述の第3状態に変形した場合でも、両者が接触しない程度の間隙が設けられている。
【0020】
Xマイナス側において、支持面11aと支持面11bとは内側接続部14で接続されている。内側接続部14は、中ほどがXマイナス側に張り出して湾曲したアーチ状をなしている。同様に、Xプラス側において、支持面11aと支持面11bとは外側接続部15で接続されている。外側接続部15は、中ほどがXプラス側に張り出して湾曲したアーチ状をなしている。
図4に示すように、第1状態において、パッキン10は外周面41と内周面25との間に4つの脚部12a,12b,13a,13bで立設しており、内側接続部14は外周面41と接しておらず、かつ、外側接続部15は仮想内周面25bと接していない。パッキン10の内部は、略正方形状の空洞部18となっている。空洞部18は、矩形をなすパッキン10の略中央に約45°傾いた状態で配置されている。空洞部18の対向する頂点が、支持面11a,11bの略中央に位置しているため、支持面11a,11bの中央付近は、その周辺部よりも肉薄の肉薄部19a,19bとなっている。
【0021】
換言すれば、パッキン10は、断面的にZ方向において対向する2つの支持面11a,11bを有し、2つの支持面11a,11bは、外周面41と接する内側脚部としての脚部12a,12bと、内周面25と接する外側脚部としての脚部13a,13bとをそれぞれが有し、平面的には円環に沿って延在している。そして、パッキン10は、内側の脚部12a,12b側で2つの支持面11a,11bを接続する内側接続部14と、外側の脚部13a,13b側で2つの支持面11a,11bを接続する外側接続部15とを備えており、圧縮が生じていない第1状態では、内側接続部14は外周面41と接しておらず、かつ、外側接続部15は内周面25と接していない。
【0022】
パッキン10の材料は、好適例では、FKMなどのフッ素ゴムを用いる。なお、これに限定するものではなく、同等の反発力、物性を有するゴムであれば良い。また、このような断面形状のパッキン10は、これに限定するものではないが、例えば、押し出し成型法により成形することができる。
図4では、仮想内周面25bと内周面25との間の寸法をつぶし量d1としている。つぶし量d1は、ガラス縁31、パッキン10、ベゼル本体21が持つ寸法公差内のバラつきの組み合せにより変化するため、一定の幅がある。
【0023】
***定荷重バネとしての作用原理***
図5は、外周面41と内周面25との間にパッキン10を組み込み、パッキン10が圧縮された第3状態を示している。第3状態は、ベゼル20の回転時における標準的な使用状態である。パッキン10は、つぶし量d1(図4)分の圧縮により変形している。
図5に示すように、第3状態では、支持面11aは、その中ほどでZプラス方向に屈曲している。支持面11bは、その中ほどでZマイナス方向に屈曲している。つまり、2つ支持面11a,11bは、Z方向において相互に離れる方に屈曲している。そして、内側接続部14は外周面41から離れている。同様に、外側接続部15も内周面25から離れている。そして、空洞部18は、Z方向に長いひし形状に変形している。
【0024】
このような第3状態の形状にパッキン10が変形すると、パッキン10は定荷重バネと同様の作用を奏する。つまり、つぶし量d1がバラつきの範囲内で変化してもパッキン10の反発力が一定となるため、回転時の回転トルクを一定にすることができる。なお、本実施形態における一定とは、略一定と同義であり、パッキン10の設計規格内のバラつき分を含む若干の幅を有している。
【0025】
図6は、比較例のパッキンを用いた場合の断面図であり、図3に対応している。図7は、パッキンのつぶし量と反発力との相関関係を示すグラフ図である。
ここでは、本実施形態のパッキン10が定荷重バネとして機能し得る原理について説明する。図6では、比較例として通常の断面が円形のパッキン60を用いた場合の断面を示している。パッキン60は、外周面41と内周面25との間に挟持される。なお、図6では、圧縮されていない状態のパッキン60の断面を示している。
【0026】
パッキン60を用いた際において、ベゼル20を回転させる際の回転トルクMは、下記の数式(1)で求められる。
回転トルクM(N・mm)=摩擦係数(μ)×ゴム反発力(N) …式(1)
【0027】
数式(1)より、パッキン60を用いた際の回転トルクは、圧縮に対抗するゴム反発力に比例することが解る。
図7では、横軸につぶし量(mm)を、縦軸に反発力(N)を取っている。図7のグラフ91は、パッキン60によるグラフであり、つぶし量が増加するに連れて、反発力も増加していることが解る。つまり、つぶし量と反発力とは比例関係にあることが解る。
ここで、例えば、つぶし量のバラつきの範囲が、つぶし量d1=0.08~0.12mmであった場合、反発力は0.06~0.11Nとなり、大きくバラついてしまうことが解る。このバラつきは、個体差による回転トルクのバラつきとして感知されることになる。
【0028】
図7のグラフ71は、本実施形態のパッキン10によるグラフであり、つぶし量d1が0.06mmまでの間は、つぶし量が増加するに連れて反発力も増加するが、つぶし量d1が0.06mmを超えると、つぶし量が増加しても反発力は一定となることが解る。この反発力が一定となる範囲が、定荷重バネとして機能する範囲であり、図7の事例のつぶし量d1=0.07~0.12mmの範囲が含まれている。なお、パッキン10が圧縮されている状態で、反発力が一定となる範囲を、つぶし量の範囲ともいう。
図7の事例は一例であり、この設定に限定するものではなく、定荷重バネとして機能する範囲は、時計100のサイズや、ベゼルの構造などの設計仕様に応じて、適宜、設定すれば良い。詳しくは、設計仕様に応じて、パッキン10のサイズや、肉厚などを調整して所望のバネ特性を有するパッキン10を用いれば良い。
換言すれば、パッキン10は、圧縮によるつぶし量が所定の値に達すると、2つの支持面11a,11bは相互に離れる方に屈曲し、所定の値を超えても反発力が一定となる範囲を有する。
【0029】
図8は、第1状態におけるパッキンの断面態様を示す図である。図9は、第2状態におけるパッキンの断面態様を示す図である。図10は、第3状態におけるパッキンの断面態様を示す図である。図8図10は、つぶし量を変化させた際におけるパッキン10の支持面11aの断面態様をシミュレーションにより生成した画像である。
【0030】
図8に示すように、圧縮が生じていない第1状態では、支持面11aは、外周面41と内周面25との間に、脚部12aと脚部13aとにより立設している。この際、内側接続部14は外周面41と接しておらず、かつ、外側接続部15も内周面25と接していない。
【0031】
図9に示すように、圧縮が生じている第2状態では、支持面11aは、外周面41と内周面25との間に、脚部12aと脚部13aとにより立設しているが、第1状態に比べて支持面11aの中ほどがZプラス方向に曲がり始めている。この際、内側接続部14は外周面41と接しており、かつ、外側接続部15も内周面25と接している。なお、第2状態は、図7のグラフ71における正比例部分に対応している。
【0032】
図10に示すように、圧縮によるつぶし量が第2状態よりも大きい第3状態では、支持面11aは、その中ほどでZプラス方向に屈曲している。屈曲は、支持面11aの中央付近の肉薄部19aから生じている。この際、内側接続部14は外周面41から離れている。なお、第3状態は、図7のグラフ71における反発力が一定となる部分に対応している。なお、図8図10では、支持面11aについて説明したが、支持面11bも形状が上下逆転すること以外は、支持面11aと同様の態様となる。
【0033】
図5に戻る。
図5に示すように、時計100にパッキン10が組み込まれた第3状態においては、パッキン10がパンタグラフ状にひし形に変形することにより、ガラス縁31に対するベゼル20のがたつきを抑制するとともに、一定の反発力によりベゼル20の回転時における回転トルクを一定にする。
換言すれば、圧縮が生じている第2状態では、内側接続部14は外周面41と接するとともに、外側接続部15も内周面25と接しており、圧縮によるつぶし量が第2状態よりも大きい第3状態では、内側接続部14は外周面41から離れるとともに、外側接続部15も内周面25から離れ、2つの支持面11a,11bは、Z方向において相互に離れる方に屈曲する。また、屈曲は、2つの支持面11a,11bにおける肉薄部19a,19b付近から生じている。
【0034】
以上、述べた通り、本実施形態のパッキン10、時計100によれば、以下の効果を得ることができる。
内側円環の外周面41と、外側円環の内周面25との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキン10であって、パッキン10が外周面41と内周面25との間で圧縮される方向がX方向、X方向と交差し、円環に接する円周方向をY方向、X方向及びY方向と交差する方向がZ方向とし、断面的にZ方向において対向する2つの支持面11a,11bを有し、2つの支持面11a,11bは、外周面41と接する内側脚部としての脚部12a,12bと、内周面25と接する外側脚部としての脚部13a,13bとをそれぞれが有し、平面的には円環に沿って延在しており、内側の脚部12a,12b側で2つの支持面11a,11bを接続する内側接続部14と、外側の脚部13a,13b側で2つの支持面11a,11bを接続する外側接続部15とを備え、圧縮が生じていない第1状態では、内側接続部14は外周面41と接しておらず、かつ、外側接続部15は内周面25と接していない。
【0035】
これによれば、パッキン10が時計100に組み込まれた第3状態においては、2つの支持面11a,11bがZ方向において相互に離れる方に屈曲し、パッキン10はパンタグラフ状にひし形に変形する。これにより、パッキン10が定荷重バネとして機能するため、つぶし量d1がバラつきの範囲内で変化しても反発力が一定となる。よって、ガラス縁31に対するベゼル20のがたつきを抑制するとともに、一定の反発力によりベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。つまり、個体差なくベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。
従って、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼル20を回転可能なパッキン10を提供することができる。
【0036】
また、圧縮が生じている第2状態では、内側接続部14は外周面41と接するとともに、外側接続部15も内周面25と接しており、圧縮によるつぶし量が第2状態よりも大きい第3状態では、内側接続部14は外周面41から離れるとともに、外側接続部15も内周面25から離れ、2つの支持面11a,11bは、Z方向において相互に離れる方に屈曲する。
これによれば、パッキン10が時計100に組み込まれた第3状態においては、パッキン10が定荷重バネとして機能する。
【0037】
また、2つの支持面11a,11bのX方向における中央付近は肉薄な肉薄部19a,19bとなっており、屈曲は、2つの支持面11a,11bにおける肉薄部19a,19b付近から生じている。
これによれば、肉薄部19a,19bの厚さを調整することにより、定荷重バネとして機能する範囲を調整することができる。
【0038】
風防ガラス30を支持する円環状のガラス縁31と、ガラス縁31の周囲に回転可能に設けられるベゼル20と、ガラス縁31と、ベゼル20との間に挟持されるパッキン10とを備えた時計100であって、パッキン10は、ガラス縁31に設けられた内側円環の外周面41と、ベゼル20の外側円環の内周面25との間に挟持され、パッキン10が外周面41と内周面25との間で圧縮される方向がX方向、X方向と交差し、円環に接する円周方向をY方向、X方向及びY方向と交差する方向がZ方向とし、断面的にZ方向において対向する2つの支持面11a,11bを有し、2つの支持面11a,11bは、外周面41と接する内側脚部としての脚部12a,12bと、内周面25と接する外側脚部としての脚部13a,13bとをそれぞれが有し、平面的には円環に沿って延在しており、内側の脚部12a,12b側で2つの支持面11a,11bを接続する内側接続部14と、外側の脚部13a,13b側で2つの支持面11a,11bを接続する外側接続部15とを備え、圧縮によるつぶしが生じている状態では、内側接続部14は外周面41から離れるとともに、外側接続部15も内周面25から離れ、2つの支持面11a,11bは、Z方向において相互に離れる方に屈曲している。
【0039】
これによれば、時計100はパッキン10を備えている。
よって、ガラス縁31に対するベゼル20のがたつきを抑制するとともに、一定の反発力によりベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。つまり、個体差なくベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。
従って、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼル20を回転可能な時計100を提供することができる。
【0040】
また、パッキン10は、圧縮が生じている第2状態では、内側接続部14は外周面41と接するとともに、外側接続部15も内周面25と接しており、圧縮によるつぶし量が第2状態よりも大きい第3状態では、内側接続部14は外周面41から離れるとともに、外側接続部15も内周面25から離れ、2つの支持面11a,11bは、Z方向において相互に離れる方に屈曲する。
これによれば、パッキン10が時計100に組み込まれた第3状態においては、パッキン10が定荷重バネとして機能する。
【0041】
また、パッキン10は、2つの支持面11a,11bのX方向における中央付近は肉薄な肉薄部19a,19bとなっており、屈曲は、2つの支持面11a,11bにおける肉薄部19a,19b付近から生じている。
これによれば、肉薄部19a,19bの厚さを調整することにより、定荷重バネとして機能する範囲を調整することができる。
【0042】
内側円環の外周面41と、外側円環の内周面25との間に挟まれて用いられる平面的に円環状のパッキン10であって、パッキン10が外周面41と内周面25との間で圧縮される方向がX方向、X方向と交差し、円環に接する円周方向をY方向、X方向及びY方向と交差する方向がZ方向とし、断面的にZ方向において対向する2つの支持面11a,11bを有し、2つの支持面11a,11bは、外周面41と接する内側脚部としての脚部12a,12bと、内周面25と接する外側脚部としての脚部13a,13bとをそれぞれが有し、平面的には円環に沿って延在しており、内側の脚部12a,12b側で2つの支持面11a,11bを接続する内側接続部14と、外側の脚部13a,13b側で2つの支持面11a,11bを接続する外側接続部15とを備え、圧縮によるつぶし量が所定の値の範囲においては、反発力が一定となる範囲を有する。
【0043】
これによれば、パッキン10が時計100に組み込まれた第3状態においては、パッキン10は定荷重バネとして機能する。
従って、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼル20を回転可能なパッキン10を提供することができる。
【0044】
風防ガラス30を支持する円環状のガラス縁31と、ガラス縁31の周囲に回転可能に設けられるベゼル20と、ガラス縁31と、ベゼル20との間に挟持されるパッキン10とを備えた時計100であって、パッキン10は、ガラス縁31に設けられた内側円環の外周面41と、ベゼル20の外側円環の内周面25との間に挟持され、パッキン10が外周面41と内周面25との間で圧縮される方向がX方向、X方向と交差し、円環に接する円周方向をY方向、X方向及びY方向と交差する方向がZ方向とし、断面的にZ方向において対向する2つの支持面11a,11bを有し、2つの支持面11a,11bは、外周面41と接する内側脚部としての脚部12a,12bと、内周面25と接する外側脚部としての脚部13a,13bとをそれぞれが有し、平面的には円環に沿って延在しており、内側の脚部12a,12b側で2つの支持面11a,11bを接続する内側接続部14と、外側の脚部13a,13b側で2つの支持面11a,11bを接続する外側接続部15とを備え、圧縮されている状態で反発力が一定となるつぶし量の範囲を有しており、ベゼル20の回転時にかかる回転トルクは一定にできている。
【0045】
これによれば、時計100はパッキン10を備えている。
よって、ガラス縁31に対するベゼル20のがたつきを抑制するとともに、一定の反発力によりベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。つまり、個体差なくベゼル20の回転時における回転トルクを一定にすることができる。
従って、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼル20を回転可能な時計100を提供することができる。
【0046】
実施形態2
***パッキンの異なる態様***
図11は、実施形態2に係るパッキンの断面図であり、図4に対応している。
上記実施形態では、パッキン10は、例えば、押し出し成型により一体に成形されるものとして説明したが、これに限定するものではなく、2つの部品を接合して形成しても良い。以下、上記実施形態と同じ部位には、同じ付番を付し、重複する説明は省略する。
【0047】
本実施形態のパッキン80は、Xマイナス方向(左側)の部品85aと、Xプラス方向(右側)の部品85bとを、支持面81a,81bの中央で接合して構成されている。
部品85aは、例えば、コンプレッションと呼ばれる直圧成形法で形成される。これは、部品85aが左右に開いた形状となっているため、通常の上型と下型とで容易に成形し得るからである。部品85bは、部品85aを左右反転させた部品である。換言すれば、パッキン80は、同じ金型で成形された部品を2個用いて構成される。
図11では、2部品で構成されることを解り易くするために、部品85aと部品85bとの間に隙間を設けているが、実際は、部品85aの側面82と部品85bの側面82とを接着して一体化した支持面81aとする。同様に、部品85aの側面83と部品85bの側面83とを接着して一体化した支持面81bとする。その他は、実施形態1のパッキン10と同様である。
【0048】
なお、パッキン80の分割線は、支持面81a,81bの中央に限定するものではなく、例えば、内側接続部14の中央でX軸に沿って2つに分割することでも良い。この構成であっても、同様の作用効果を得ることができる。
【0049】
以上、述べた通り、本実施形態のパッキン80によれば、上記実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
パッキン80は、同じ部品85a,85bを2つ結合させて構成される。好適例では、部品85a,85bは、同じ金型で成形される。よって、1つのシンプルな金型により、複雑な断面構成のパッキン80を形成することができる。パッキン80は、パッキン10と同様の作用効果を有する。
従って、寸法公差内のバラつきがあっても、一定の回転トルクでベゼル20を回転可能なパッキン80を提供することができる。
【符号の説明】
【0050】
2…時針、3…分針、4…秒針、5…文字板、8…時刻目盛、9…時刻目盛、10…パッキン、11a…支持面、11b…支持面、12a…脚部、12b…脚部、13a…脚部、13b…脚部、14…内側接続部、15…外側接続部、18…空洞部、19a…肉薄部、20…ベゼル、21…ベゼル本体、22…表示板、23…プラスチックパッキン、25…内周面、25b…仮想内周面、27…基準マーク、30…風防ガラス、31…ガラス縁、32…プラスチックパッキン、40…凹部、41…外周面、42a,42b…側壁、50…胴、51…リュウズ、60…パッキン、71…グラフ、80…パッキン、81a…支持面、81b…支持面、82…側面、83…側面、85a…部品、85b…部品、91…グラフ、d1…つぶし量、100…時計。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11