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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155355
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】通信装置の収納装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20241024BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G06Q10/10
H05K5/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070010
(22)【出願日】2023-04-21
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】110003823
【氏名又は名称】弁理士法人柳野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺本 宜広
(72)【発明者】
【氏名】高村 恵花
(72)【発明者】
【氏名】石塚 美晴
【テーマコード(参考)】
4E360
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB12
4E360BA02
4E360EA14
4E360GA51
4E360GB25
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】オフィスにおいて空間デザインを損なわない態様で通信装置を配置することが可
能となる、通信装置の収納装置を提供する。
【解決手段】収納装置30は、オフィスに配置され所定の信号を発信または受信する通信
装置40を収納する、通信装置の収納装置であって、オフィスに設置される什器に載置さ
れ、通信装置40を収納する収納部と、収納部の前面側に配置され、収納部に収納された
通信装置40を隠す物体を支持する支持部(傾斜部31及び載置部33)と、を備える。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフィスに配置され所定の信号を発信または受信する通信装置を収納する、通信装置の
収納装置であって、
オフィスに設置される什器に載置され、
前記通信装置を収納する収納部と、
収納部の前面側に配置され、前記収納部に収納された前記通信装置を隠す物体を支持す
る支持部と、を備える、通信装置の収納装置。
【請求項2】
前記支持部は、前記什器の載置面に対して傾斜して上方に沿って延びる傾斜部を含み、
前記傾斜部において前記物体の背面を支持する、請求項1に記載の通信装置の収納装置。
【請求項3】
前記支持部によって支持される物体が電子端末である、請求項1又は請求項2に記載の
通信装置の収納装置。
【請求項4】
前記支持部によって支持される物体は、前記収納部を被覆するカバーである、請求項1
又は請求項2に記載の通信装置の収納装置。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、オフィスに配置される設備における通信装置の収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスに配置される会議室や個室ブースなどの設備の予約システムに関する技
術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-95675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような従来技術においては、オフィスの空間デザインを損なわない態様で
通信装置を配置することが困難であるという問題があった。そこで、本開示は、上記に関
する課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る通信装置の収納装置は、オフィスに配置され所定の信号を発信
または受信する通信装置を収納する、通信装置の収納装置であって、オフィスに設置され
る什器に載置され、前記通信装置を収納する収納部と、収納部の前面側に配置され、前記
収納部に収納された前記通信装置を隠す物体を支持する支持部と、を備える。
【0006】
上記第1観点に係る通信装置の収納装置によれば、オフィスにおいて空間デザインを損
なわない態様で通信装置を配置することが可能となる。
【0007】
本発明の第2観点に係る通信装置の収納装置は、第1観点に係る通信装置の収納装置で
あって、前記支持部は、前記什器の載置面に対して傾斜して上方に沿って延びる傾斜部を
含み、前記傾斜部において前記物体の背面を支持する。
【0008】
上記第2観点に係る通信装置の収納装置によれば、物体の視認性を向上させることがで
きる。
【0009】
本発明の第3観点に係る通信装置の収納装置は、第1観点又は第2観点に係る通信装置
の収納装置であって、前記支持部によって支持される物体が電子端末である。
【0010】
上記第3観点に係る通信装置の収納装置によれば、電子端末で通信装置を隠すことがで
きる。
【0011】
本発明の第4観点に係る通信装置の収納装置は、第1観点又は第2観点に係る通信装置
の収納装置であって、前記支持部によって支持される物体は、前記収納部を被覆するカバ
ーである
【0012】
上記第4観点に係る通信装置の収納装置によれば、カバーで通信装置を隠すことができ
る。
【0013】
なお、上記第2観点から第4観点の内容は、本発明に係る通信装置の収納装置において
必ずしも必須の構成ではなく、適宜省略/変更することが可能である。
【発明の効果】
【0014】
以上における本発明に係る通信装置の収納装置によれば、オフィスにおいて空間デザイ
ンを損なわない態様で通信装置を配置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る予約表示システムを示したブロック図。
図2】予約表示システムを採用したブースの斜視図。
図3】(a)及び(b)はそれぞれ、予約表示システムにおける電子ペーパーの表示態様を示した図。
図4】予約表示部材を示した前側斜視図。
図5】予約表示部材を示した後側斜視図。
図6】予約表示部材の組付構成を示した前側分解斜視図。
図7】予約表示部材の組付構成を示した後側分解斜視図。
図8図4中のA-A線断面図。
図9】予約表示部材の背面図。
図10】(a)は通信装置の収納装置を示した斜視図、(b)はその使用状態を示した斜視図。
図11】(a)は通信装置の収納装置の変形例を示した斜視図、(b)はその使用状態を示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[予約表示システム]
まず、図1から図3を用いて、本実施形態に係る予約表示システム1について説明する
。本実施形態に係る予約表示システム1は、図2に示す如く、オフィスの設備である三個
の個人用ブースB(第1ブースBa、第2ブースBb、第3ブースBc)の予約状況を表
示するものとして用いられる。
【0017】
図1に示す如く、予約表示システム1は通信回線101及びアンテナ102を介して管
理サーバ100と通信可能に接続される。管理サーバ100は図示しない予約端末(予約
表示システム1の利用者が携帯するスマートフォンやタブレット等)と通信可能に接続さ
れており、予約端末からの予約情報の取得や、予約表示システム1に対する予約情報の通
知等を行う。
【0018】
それぞれの個人用ブースBa・Bb・Bcは、扉(第1扉Da、第2扉Db、第3扉D
c)を備えている。各扉Da・Db・Dcには、対応する個人用ブースBa・Bb・Bc
の予約状況を表示する予約表示部材2(第1予約表示部材2A、第2予約表示部材2B、
第3予約表示部材2C)が設置される。それぞれの予約表示部材2は、図1に示す如く予
約表示システム1を構成する電子棚札10(第1電子棚札10A、第2電子棚札10B、
第3電子棚札10C)を備える。
【0019】
図3から図5に示す如く、それぞれの予約表示部材2において、電子棚札10は棚札用
収納カバー20によって被覆されている。また、図4図6、及び図7に示す如く、電子
棚札10は、電子ペーパー11と、電子ペーパー11を覆う筐体10aと、を有して構成
されている。
【0020】
図1に示す如く、それぞれの電子棚札10は、電子ペーパー11(第1電子ペーパー1
1A、第2電子ペーパー11B、第3電子ペーパー11C)と、受信部12(第1受信部
12A、第2受信部12B、第3受信部12C)と、制御部13(第1制御部13A、第
2制御部13B、第3制御部13C)と、を備える。
【0021】
電子ペーパー11は、図3に示す如く、対応する電子棚札10が設置された個人用ブー
スB(本実施形態においては「第1ブース」)の予約状況を表示する。本実施形態におけ
る「予約状況」とは、当該個人用ブースBが現在使用されていない空き状況にあるか否か
を示す空き状況情報Ib、当該個人用ブースBの予約者を示す予約者情報In、当該個人
用ブースBの予約者の予約時間を示す予約時間情報It等を意味している(図3を参照)
【0022】
また、電子ペーパー11は、図3に示す如く、対応する電子棚札10が設置された個人
用ブースBの名称「第1ブース」を示す場所情報Ip、及び、予約表示システム1の利用
者が当該個人用ブースBを予約するためのコード情報Icとして所定の二次元バーコード
を表示する。予約表示システム1の利用者は当該二次元バーコードを予約端末で読み取る
ことにより、管理サーバ100にアクセスすることが可能となる。
【0023】
図3に示す如く、本実施形態において電子ペーパー11は、空き状況情報Ib、場所情
報Ip、及びコード情報Icを、正面視で左側の空き状況表示領域11aに表示する。ま
た、電子ペーパー11は、予約者情報In、及び予約時間情報Itを、正面視で右側の時
間氏名表示領域11bに時系列で表示する。
【0024】
受信部12は、管理サーバ100から送信される予約情報のデータを受信する。また、
制御部13は、受信部12が受信するデータに基づいて電子ペーパー11の表示内容(予
約状況を表示する領域、色彩、文字、記号等)を制御する。換言すれば、制御部13は、
受信部12が受診する予約情報のデータに基づいて、各種の予約状況を電子ペーパー11
に表示させる。
【0025】
本実施形態に係る予約表示システム1において、電子ペーパー11は、第一の色である
白色、第二の色である黒色、及び、第三の色である赤色の三種類の色で表示可能とされて
いる。そして、図3(a)に示す如く、電子ペーパー11が各種情報を表示する際に、制
御部13は電子ペーパー11に第一の色である白色で背景を表示させる。
【0026】
また、図3(a)に示す如く、制御部13は、空き状況表示領域11aを電子ペーパー
11の横辺の5分の1以上の大きさに形成し、空き状況表示領域11aに空き状況情報I
bを表示させている。この際、個人用ブースB(第1ブース)が使用されていない場合、
電子ペーパー11の横辺の5分の1以上の大きさにおいて空き状況表示領域11aを第二
の色である黒色で表示することにより、空き状況情報Ibを表示する際に、当該個人用ブ
ースBが空き状況にあることを電子ペーパー11に表示させる。
【0027】
一方、個人用ブースB(第1ブース)が使用されている場合、図3(b)に示す如く、
制御部13は、電子ペーパー11の横辺の5分の1以上の大きさにおいて空き状況表示領
域11aを第三の色である赤色で表示することにより、空き状況情報Ibを表示する際に
、当該個人用ブースBが空き状況にない(使用中である)ことを電子ペーパー11に表示
させる。
【0028】
上記の如く、本実施形態に係る予約表示システム1においては、電子ペーパー11に表
示する空き状況情報Ibを利用者が視認する際に、電子ペーパー11の横辺の5分の1以
上の大きさである空き状況表示領域11aを、背景色である第一の色(白色)とは異なる
第二の色(黒色)と第三の色(赤色)とで、個人用ブースBの空き状況によって区別して
表示している。これにより、当該個人用ブースBが現在空き状況にあるか否かを予約表示
システム1の利用者が識別し易くすることができる。このため、予約表示システム1の利
用者が直感的に当該個人用ブースBの使用状況を把握することが可能となる。
【0029】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、予約者情報In及び予約時間情報Itを、予約時間の時系列に並べて電
子ペーパー11に表示させている。これにより、予約表示システム1の利用者が前後の時
間における個人用ブースBの使用状況を把握することが可能となる。即ち、他者が当該個
人用ブースBを何時から使用するかを理解した上で個人用ブースBを使用することが可能
となる。
【0030】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、空き状況情報Ibを表示する空き状況表示領域11aと、予約者情報I
n及び予約時間情報Itとを表示する時間氏名表示領域11bを、電子ペーパー11の異
なる表示部分に配置している。換言すれば、制御部13は、空き状況情報Ibと、予約者
情報In及び予約時間情報Itと、を異なる表示部分に表示させている。これにより、電
子ペーパー11に表示する空き状況情報Ibと、予約者情報In及び予約時間情報Itと
、を利用者が視認し易くすることができる。
【0031】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、利用者が個人用ブースBを予約するためのコード情報Icとして所定の
二次元バーコードを電子ペーパー11に表示させる。これにより、利用者が予約端末で二
次元バーコードを読み取ることで、個人用ブースBの使用状況を把握することが可能とな
る。
【0032】
また、本実施形態に係る予約表示システム1は、背景色である第一の色が白色であり、
個人用ブースBが空いている場合の空き状況情報Ibを表示する第二の色が黒色であり、
個人用ブースBが空いていない場合の空き状況情報Ibを表示する第三の色が赤色である
。これにより、電子ペーパー11に表示する空き状況情報Ibを識別し易くできる。
【0033】
[棚札用収納カバー]
次に、図4から図9を用いて、本実施形態に係る電子棚札10を被覆する棚札用収納カ
バー20について説明する。棚札用収納カバー20は、表カバー21、上裏カバー22、
及び、下裏カバー23を主な構成部材として構成されている。
【0034】
表カバー21は、電子棚札10の筐体10aの前側を覆う第1カバー面(前面)を含ん
で構成される。また、図4及び図6に示す如く、表カバー21の第1カバー面には、電子
ペーパー11の表示面を露出させる開口21aが形成される。また、表カバー21は、筐
体10aの上側、下側、及び、左右両側を覆う第2カバー面(上面、下面、及び、左右両
面)を含んで構成される。
【0035】
図7及び図9に示す如く、表カバー21の内面には、複数の規制部21bが形成されて
いる。表カバー21に電子棚札10を収容した際には、図9に示す如く規制部21bによ
り表カバー21の内側における電子棚札10の変位(上下左右方向の変位)が規制される
【0036】
図7及び図9に示す如く、表カバー21の内面の上部には、上裏カバー22の係合部2
2aと係合する二個の被係合部21cが左右両側に形成されている。また、図7及び図9
に示す如く、表カバー21の内面の下部には、下裏カバー23を固定する際に用いられる
被固定片21dが形成されている。
【0037】
上記の如く、本実施形態に係る棚札用収納カバー20によれば、表カバー21によって
電子棚札10の筐体10aの前側を被覆した状態で使用できるため、個人用ブースBの意
匠性を向上させることができる。また、棚札用収納カバー20によれば、表カバー21に
よって電子棚札10の筐体10aにおける上側、下側、及び、左右両側を被覆した状態で
使用できるため、個人用ブースBの意匠性をさらに向上させることができる。
【0038】
本実施形態に係る棚札用収納カバー20は、図5及び図7に示す如く、電子棚札10の
筐体10aの後側を覆う裏カバーとして、棚札用収納カバー20の後面の上側に設けられ
る上裏カバー22をさらに備える。上裏カバー22の左右両端部には、前側に突出する係
合部22aが形成されている。係合部22aを表カバー21の被係合部21cと係合させ
ることにより、上裏カバー22が表カバー21に組付けられる。
【0039】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20は、図5及び図7に示す如く、電子棚札
10の筐体10aの後側を覆う裏カバーとして、棚札用収納カバー20の後面の下側に設
けられる下裏カバー23をさらに備える。下裏カバー23の下部には、電子棚札10の側
である前側に突出する支持部23aが形成されている。図8及び図9に示す如く、棚札用
収納カバー20で電子棚札10を被覆した際には、電子棚札10の筐体10aは支持部2
3aによって支持される。
【0040】
図6に示す如く、支持部23aにはナット23bが収容されており、ナット23bの下
方には支持部23aを上下方向に貫通する孔が開口されている。下裏カバー23を表カバ
ー21に組付ける際には、図8に示す如く支持部23aの下方から固定ボルト25を孔に
挿入し、ナット23bと螺合させる。この際、固定ボルト25の頭部と支持部23aとの
間に被固定片21dを挟持することにより、下裏カバー23が表カバー21に固定される
【0041】
図7及び図8に示す如く、上裏カバー22の後面には一個のマグネット24が固着され
る。また、下裏カバー23の後面には三個のマグネット24が固着される。これらのマグ
ネット24は、予約表示部材2をスチール製の部品(本実施形態に係る個人用ブースBに
おける扉D等)に吸着させて組付ける際に用いられる。
【0042】
図7及び図9に示す如く、本実施形態における電子棚札10は、電池を保持する電池保
持部14が後方に突出して形成される。これにより、電子棚札10は電池によって給電さ
れるため、電子棚札10に電源用の配線を繋ぐ必要がなくなる。
【0043】
本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、上裏カバー22及び下裏カバー23
は筐体10aの後面のうち、電池保持部14の上側と下側とを被覆している。換言すれば
、予約表示部材2の後面において、電子棚札10の電池保持部14が露出するように構成
されている。これにより、予約表示部材2は棚札用収納カバー20から電子棚札10を取
り外さずに(上裏カバー22及び下裏カバー23を表カバー21に組付けた状態で)電池
の交換を可能としている。
【0044】
上記の如く、本実施形態に係る棚札用収納カバー20においては、上裏カバー22及び
下裏カバー23により、電子棚札10の筐体10aの後側を被覆した状態で使用できる。
このため、個人用ブースBの意匠性をさらに向上させることができる。
【0045】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、下裏カバー23は電子棚札1
0の筐体10aを支持する支持部23aを有する。これにより、下裏カバー23で電子棚
札10を支持することが可能となる。
【0046】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、上裏カバー22及び下裏カバ
ー23は、表カバー21との間に電子棚札10を挟んだ状態で、表カバー21に装着され
る。これにより、表カバー21と、上裏カバー22及び下裏カバー23とで電子棚札10
を安定的に保持することが可能となる。
【0047】
[収納装置]
次に、図10を用いて、本実施形態に係る予約表示部材2(電子棚札10)を支持する
とともに、予約表示システム1における通信装置40を収納するために用いられる収納装
置30について説明する。本実施形態において、電子棚札10は図10(b)に示す如く
収納装置30に支持されて、オフィスにおけるテーブル等の什器に載置される。
【0048】
本実施形態に係る予約表示システム1は、通信装置40を備えることが可能である。通
信装置40は、オフィスに配置されて所定の信号を発信または受信するビーコン発信装置
であり、コード41を介して管理サーバ100と通信可能に接続されている。通信装置4
0は、固有のID情報を含む信号を一定時間間隔で発信する。予約表示システム1の利用
者の予約端末が通信装置40の電波受信範囲内に入ると、通信装置40は予約端末からの
電波を受信する。そして、利用者が当該設備の近傍に位置することを認識し、位置情報を
管理サーバ100に送信する。
【0049】
収納装置30は、オフィスに設置されるテーブル等の什器に載置される。収納装置30
は、スチール製の板材を複数回屈曲させて構成される。図10(a)に示す如く、本実施
形態に係る収納装置30は、傾斜部31、背板部32、載置部33、背支持部34を備え
て構成される。
【0050】
収納装置30において、前面側に配置される傾斜部31と後面側に配置される背板部3
2とは、それぞれが反対方向に傾斜して配置され、互いに上辺で連続する。傾斜部31の
前端部には載置部33が前方に突出して形成される。背板部32の後端部には背支持部3
4が前方に突出して形成される。背支持部34の前辺にはコード41を挿通する切り欠き
である挿通溝34aが形成される。
【0051】
図10(b)に示す如く、収納装置30において傾斜部31と背板部32との間は通信
装置40を収納する収納部として機能する。また、載置部33の上面と傾斜部31の前面
とで予約表示部材2を支持している。この際、予約表示部材2(電子棚札10)の背面に
固着されたマグネット24が傾斜部31に吸着する。
【0052】
このように、傾斜部31と載置部33とは予約表示部材2を支持する支持部として機能
する。これにより、予約表示部材2は収納部に収納された通信装置40を隠すことができ
る。即ち、本実施形態に係る収納装置30によれば、オフィスにおいて空間デザインを損
なわない態様で通信装置40を配置することが可能となる。
【0053】
また、収納装置30における支持部は、什器の載置面に対して傾斜して上方に沿って延
びる傾斜部31を含んで構成される。そして、傾斜部31において予約表示部材2の背面
を支持する。これにより、予約表示部材2の電子棚札10で表示する電子ペーパー11の
視認性を向上させることができる。
【0054】
上記の如く、本実施形態に係る収納装置30は、電子端末である電子棚札10(予約表
示部材2)が支持部によって支持される。これにより、電子棚札10(予約表示部材2)
で通信装置40を隠すことができる。なお、収納装置30において、収納部のカバーを支
持部で支持する構成とすることにより、当該カバーで通信装置40を隠すことも可能であ
る。
【0055】
次に、図11を用いて、変形例に係る収納装置50について説明する。図11(a)に
示す如く、本変形例に係る収納装置50は、支持部51、固着面52、脚部53を備えて
構成される。支持部51は脚部53によって支持されることにより什器の載置面に立設さ
れる。固着面52は支持部51の前面に付着された両面テープ等の接着部である。図11
(b)に示す如く、固着面52に予約表示部材2の背面を接着することにより、予約表示
部材2が収納装置50に支持される。
【0056】
図11(b)に示す如く、収納装置50において支持部51の背後は通信装置40を収
納する収納部として機能する。これにより、予約表示部材2は支持部51により収納部に
収納された通信装置40を隠すことができる。即ち、本変形例に係る収納装置50によれ
ば、オフィスにおいて空間デザインを損なわない態様で通信装置40を配置することが可
能となる。
【0057】
[他の変形例]
上記の実施形態は、以下に示す他の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、
本明細書に記載する各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用さ
れてもよい。
【0058】
収納装置に収納する通信装置は、無線ルーター等、本実施形態におけるビーコン発信装
置以外を採用することも可能である。また、収納装置が載置される什器は特に限定される
ものではなく、テーブル以外のキャビネット、収納棚、チェア、ソファなどを採用するこ
とができる。また、収納装置において、物体を支持する支持部が、什器の載置面に対して
直交する上方に延びる形状とすることも可能である。
【0059】
収納装置における支持部で支持する物品は、電子棚札以外に、スマートフォン、タブレ
ット等の電子端末でもよい。また、収納装置における支持部で支持する物品は、手動のサ
イネージや、メモ台、写真立て、掲示板、物をたてる物品スタンド等、電子端末でなくて
もよい。また、収納装置の形状は、側面視でコ字形状、Z字形状、S字形状、M字形状、
N字形状等、他の形状を採用することが可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 予約表示システム 2 予約表示部材
10 電子棚札 10a 筺体
11 電子ペーパー 11a 空き状況表示領域
11b 時間氏名表示領域 12 受信部
13 制御部 14 電池保持部
20 棚札用収納カバー 21 表カバー
21a 開口 21b 規制部
21c 被係合部 21d 被固定片
22 上裏カバー 22a 係合部
23 下裏カバー 23a 支持部
23b ナット 24 マグネット
25 固定ボルト
30 収納装置 31 傾斜部
32 背板部 33 載置部
34 背支持部 34a 挿通溝
40 通信装置 41 コード
50 収納装置(変形例) 51 支持部
52 固着面 53 脚部
100 管理サーバ 101 通信回線
102 アンテナ
B 個人用ブース D 扉
Ip 場所情報 Ib 空き状況情報
It 予約時間情報 In 予約者情報
Ic コード情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11