IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社イトーキの特許一覧

<>
  • 特開-棚札用収納カバー 図1
  • 特開-棚札用収納カバー 図2
  • 特開-棚札用収納カバー 図3
  • 特開-棚札用収納カバー 図4
  • 特開-棚札用収納カバー 図5
  • 特開-棚札用収納カバー 図6
  • 特開-棚札用収納カバー 図7
  • 特開-棚札用収納カバー 図8
  • 特開-棚札用収納カバー 図9
  • 特開-棚札用収納カバー 図10
  • 特開-棚札用収納カバー 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155356
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】棚札用収納カバー
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/12 20060101AFI20241024BHJP
   G09F 7/18 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G09F1/12 A
G09F7/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070011
(22)【出願日】2023-04-21
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000139780
【氏名又は名称】株式会社イトーキ
(74)【代理人】
【識別番号】110003823
【氏名又は名称】弁理士法人柳野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺本 宜広
(72)【発明者】
【氏名】高村 恵花
(72)【発明者】
【氏名】石塚 美晴
(57)【要約】
【課題】電子棚札の筐体の前側を被覆した状態で使用できるため、設備の意匠性を向上さ
せることが可能となる、棚札用収納カバーを提供する。
【解決手段】棚札用収納カバー20は、オフィスに配置される設備の予約状況を表示する
電子棚札10を被覆する棚札用収納カバー20であって、電子棚札10は、電子ペーパー
11と、電子ペーパー11を覆う筐体10aと、を有し、筐体10aの前側を覆う第1カ
バー面を含む表カバー21を備え、表カバー21には、電子ペーパー11の表示面を露出
させる開口21aが形成される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフィスに配置される設備の予約状況を表示する電子棚札を被覆する棚札用収納カバー
であって、
前記電子棚札は、電子ペーパーと、前記電子ペーパーを覆う筐体と、を有し、
前記筐体の前側を覆う第1カバー面を含む表カバーを備え、
前記表カバーには、前記電子ペーパーの表示面を露出させる開口が形成される、棚札用
収納カバー。
【請求項2】
前記表カバーは、前記筐体の上側、下側、及び、左右両側を覆う第2カバー面を含む、
請求項1に記載の棚札用収納カバー。
【請求項3】
前記筐体の後側を覆う裏カバーをさらに備える、請求項1に記載の棚札用収納カバー。
【請求項4】
前記裏カバーは、前記筐体を支持する支持部を有する、請求項3に記載の棚札用収納カ
バー。
【請求項5】
前記裏カバーは、前記表カバーとの間に前記電子棚札を挟んだ状態で、前記表カバーに
装着される、請求項3又は請求項4に記載の棚札用収納カバー。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、オフィスに配置される設備の表示状況を表示する電子棚札の収納カバーに
関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスに配置される会議室や個室ブースなどの設備の予約システムに関する技
術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-95675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の予約システムにおいては、表示端末が露出した状態で使用されるた
め、設備の意匠性を損なう可能性があった。そこで、本開示は、上記に関する課題を解決
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る棚札用収納カバーは、オフィスに配置される設備の予約状況を
表示する電子棚札を被覆する棚札用収納カバーであって、前記電子棚札は、電子ペーパー
と、前記電子ペーパーを覆う筐体と、を有し、前記筐体の前側を覆う第1カバー面を含む
表カバーを備え、前記表カバーには、前記電子ペーパーの表示面を露出させる開口が形成
される。
【0006】
上記第1観点に係る棚札用収納カバーによれば、電子棚札の筐体の前側を被覆した状態
で使用できるため、設備の意匠性を向上させることができる。
【0007】
本発明の第2観点に係る棚札用収納カバーは、第1観点に係る棚札用収納カバーであっ
て、前記表カバーは、前記筐体の上側、下側、及び、左右両側を覆う第2カバー面を含む
【0008】
上記第2観点に係る棚札用収納カバーによれば、電子棚札の筐体の上側、下側、及び、
左右両側を被覆した状態で使用できるため、設備の意匠性をさらに向上させることができ
る。
【0009】
本発明の第3観点に係る棚札用収納カバーは、第1観点に係る棚札用収納カバーであっ
て、前記筐体の後側を覆う裏カバーをさらに備える。
【0010】
上記第3観点に係る棚札用収納カバーによれば、電子棚札の筐体の後側を被覆した状態
で使用できるため、設備の意匠性をさらに向上させることができる。
【0011】
本発明の第4観点に係る棚札用収納カバーは、第3観点に係る棚札用収納カバーであっ
て、前記裏カバーは、前記筐体を支持する支持部を有する。
【0012】
上記第4観点に係る棚札用収納カバーによれば、裏カバーで電子棚札を支持できる。
【0013】
本発明の第5観点に係る棚札用収納カバーは、第3観点又は第4観点に係る棚札用収納
カバーであって、前記裏カバーは、前記表カバーとの間に前記電子棚札を挟んだ状態で、
前記表カバーに装着される。
【0014】
上記第5観点に係る棚札用収納カバーによれば、表カバー及び裏カバーで電子棚札を安
定的に保持できる。
【0015】
なお、上記第2観点から第5観点の内容は、本発明に係る棚札用収納カバーにおいて必
ずしも必須の構成ではなく、適宜省略/変更することが可能である。
【発明の効果】
【0016】
以上における本発明に係る棚札用収納カバーによれば、電子棚札の筐体の前側を被覆し
た状態で使用できるため、設備の意匠性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る予約表示システムを示したブロック図。
図2】予約表示システムを採用したブースの斜視図。
図3】(a)及び(b)はそれぞれ、予約表示システムにおける電子ペーパーの表示態様を示した図。
図4】予約表示部材を示した前側斜視図。
図5】予約表示部材を示した後側斜視図。
図6】予約表示部材の組付構成を示した前側分解斜視図。
図7】予約表示部材の組付構成を示した後側分解斜視図。
図8図4中のA-A線断面図。
図9】予約表示部材の背面図。
図10】(a)は通信装置の収納装置を示した斜視図、(b)はその使用状態を示した斜視図。
図11】(a)は通信装置の収納装置の変形例を示した斜視図、(b)はその使用状態を示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[予約表示システム]
まず、図1から図3を用いて、本実施形態に係る予約表示システム1について説明する
。本実施形態に係る予約表示システム1は、図2に示す如く、オフィスの設備である三個
の個人用ブースB(第1ブースBa、第2ブースBb、第3ブースBc)の予約状況を表
示するものとして用いられる。
【0019】
図1に示す如く、予約表示システム1は通信回線101及びアンテナ102を介して管
理サーバ100と通信可能に接続される。管理サーバ100は図示しない予約端末(予約
表示システム1の利用者が携帯するスマートフォンやタブレット等)と通信可能に接続さ
れており、予約端末からの予約情報の取得や、予約表示システム1に対する予約情報の通
知等を行う。
【0020】
それぞれの個人用ブースBa・Bb・Bcは、扉(第1扉Da、第2扉Db、第3扉D
c)を備えている。各扉Da・Db・Dcには、対応する個人用ブースBa・Bb・Bc
の予約状況を表示する予約表示部材2(第1予約表示部材2A、第2予約表示部材2B、
第3予約表示部材2C)が設置される。それぞれの予約表示部材2は、図1に示す如く予
約表示システム1を構成する電子棚札10(第1電子棚札10A、第2電子棚札10B、
第3電子棚札10C)を備える。
【0021】
図3から図5に示す如く、それぞれの予約表示部材2において、電子棚札10は棚札用
収納カバー20によって被覆されている。また、図4図6、及び図7に示す如く、電子
棚札10は、電子ペーパー11と、電子ペーパー11を覆う筐体10aと、を有して構成
されている。
【0022】
図1に示す如く、それぞれの電子棚札10は、電子ペーパー11(第1電子ペーパー1
1A、第2電子ペーパー11B、第3電子ペーパー11C)と、受信部12(第1受信部
12A、第2受信部12B、第3受信部12C)と、制御部13(第1制御部13A、第
2制御部13B、第3制御部13C)と、を備える。
【0023】
電子ペーパー11は、図3に示す如く、対応する電子棚札10が設置された個人用ブー
スB(本実施形態においては「第1ブース」)の予約状況を表示する。本実施形態におけ
る「予約状況」とは、当該個人用ブースBが現在使用されていない空き状況にあるか否か
を示す空き状況情報Ib、当該個人用ブースBの予約者を示す予約者情報In、当該個人
用ブースBの予約者の予約時間を示す予約時間情報It等を意味している(図3を参照)
【0024】
また、電子ペーパー11は、図3に示す如く、対応する電子棚札10が設置された個人
用ブースBの名称「第1ブース」を示す場所情報Ip、及び、予約表示システム1の利用
者が当該個人用ブースBを予約するためのコード情報Icとして所定の二次元バーコード
を表示する。予約表示システム1の利用者は当該二次元バーコードを予約端末で読み取る
ことにより、管理サーバ100にアクセスすることが可能となる。
【0025】
図3に示す如く、本実施形態において電子ペーパー11は、空き状況情報Ib、場所情
報Ip、及びコード情報Icを、正面視で左側の空き状況表示領域11aに表示する。ま
た、電子ペーパー11は、予約者情報In、及び予約時間情報Itを、正面視で右側の時
間氏名表示領域11bに時系列で表示する。
【0026】
受信部12は、管理サーバ100から送信される予約情報のデータを受信する。また、
制御部13は、受信部12が受信するデータに基づいて電子ペーパー11の表示内容(予
約状況を表示する領域、色彩、文字、記号等)を制御する。換言すれば、制御部13は、
受信部12が受診する予約情報のデータに基づいて、各種の予約状況を電子ペーパー11
に表示させる。
【0027】
本実施形態に係る予約表示システム1において、電子ペーパー11は、第一の色である
白色、第二の色である黒色、及び、第三の色である赤色の三種類の色で表示可能とされて
いる。そして、図3(a)に示す如く、電子ペーパー11が各種情報を表示する際に、制
御部13は電子ペーパー11に第一の色である白色で背景を表示させる。
【0028】
また、図3(a)に示す如く、制御部13は、空き状況表示領域11aを電子ペーパー
11の横辺の5分の1以上の大きさに形成し、空き状況表示領域11aに空き状況情報I
bを表示させている。この際、個人用ブースB(第1ブース)が使用されていない場合、
電子ペーパー11の横辺の5分の1以上の大きさにおいて空き状況表示領域11aを第二
の色である黒色で表示することにより、空き状況情報Ibを表示する際に、当該個人用ブ
ースBが空き状況にあることを電子ペーパー11に表示させる。
【0029】
一方、個人用ブースB(第1ブース)が使用されている場合、図3(b)に示す如く、
制御部13は、電子ペーパー11の横辺の5分の1以上の大きさにおいて空き状況表示領
域11aを第三の色である赤色で表示することにより、空き状況情報Ibを表示する際に
、当該個人用ブースBが空き状況にない(使用中である)ことを電子ペーパー11に表示
させる。
【0030】
上記の如く、本実施形態に係る予約表示システム1においては、電子ペーパー11に表
示する空き状況情報Ibを利用者が視認する際に、電子ペーパー11の横辺の5分の1以
上の大きさである空き状況表示領域11aを、背景色である第一の色(白色)とは異なる
第二の色(黒色)と第三の色(赤色)とで、個人用ブースBの空き状況によって区別して
表示している。これにより、当該個人用ブースBが現在空き状況にあるか否かを予約表示
システム1の利用者が識別し易くすることができる。このため、予約表示システム1の利
用者が直感的に当該個人用ブースBの使用状況を把握することが可能となる。
【0031】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、予約者情報In及び予約時間情報Itを、予約時間の時系列に並べて電
子ペーパー11に表示させている。これにより、予約表示システム1の利用者が前後の時
間における個人用ブースBの使用状況を把握することが可能となる。即ち、他者が当該個
人用ブースBを何時から使用するかを理解した上で個人用ブースBを使用することが可能
となる。
【0032】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、空き状況情報Ibを表示する空き状況表示領域11aと、予約者情報I
n及び予約時間情報Itとを表示する時間氏名表示領域11bを、電子ペーパー11の異
なる表示部分に配置している。換言すれば、制御部13は、空き状況情報Ibと、予約者
情報In及び予約時間情報Itと、を異なる表示部分に表示させている。これにより、電
子ペーパー11に表示する空き状況情報Ibと、予約者情報In及び予約時間情報Itと
、を利用者が視認し易くすることができる。
【0033】
また、本実施形態に係る予約表示システム1において制御部13は、図3(a)及び(
b)に示す如く、利用者が個人用ブースBを予約するためのコード情報Icとして所定の
二次元バーコードを電子ペーパー11に表示させる。これにより、利用者が予約端末で二
次元バーコードを読み取ることで、個人用ブースBの使用状況を把握することが可能とな
る。
【0034】
また、本実施形態に係る予約表示システム1は、背景色である第一の色が白色であり、
個人用ブースBが空いている場合の空き状況情報Ibを表示する第二の色が黒色であり、
個人用ブースBが空いていない場合の空き状況情報Ibを表示する第三の色が赤色である
。これにより、電子ペーパー11に表示する空き状況情報Ibを識別し易くできる。
【0035】
[棚札用収納カバー]
次に、図4から図9を用いて、本実施形態に係る電子棚札10を被覆する棚札用収納カ
バー20について説明する。棚札用収納カバー20は、表カバー21、上裏カバー22、
及び、下裏カバー23を主な構成部材として構成されている。
【0036】
表カバー21は、電子棚札10の筐体10aの前側を覆う第1カバー面(前面)を含ん
で構成される。また、図4及び図6に示す如く、表カバー21の第1カバー面には、電子
ペーパー11の表示面を露出させる開口21aが形成される。また、表カバー21は、筐
体10aの上側、下側、及び、左右両側を覆う第2カバー面(上面、下面、及び、左右両
面)を含んで構成される。
【0037】
図7及び図9に示す如く、表カバー21の内面には、複数の規制部21bが形成されて
いる。表カバー21に電子棚札10を収容した際には、図9に示す如く規制部21bによ
り表カバー21の内側における電子棚札10の変位(上下左右方向の変位)が規制される
【0038】
図7及び図9に示す如く、表カバー21の内面の上部には、上裏カバー22の係合部2
2aと係合する二個の被係合部21cが左右両側に形成されている。また、図7及び図9
に示す如く、表カバー21の内面の下部には、下裏カバー23を固定する際に用いられる
被固定片21dが形成されている。
【0039】
上記の如く、本実施形態に係る棚札用収納カバー20によれば、表カバー21によって
電子棚札10の筐体10aの前側を被覆した状態で使用できるため、個人用ブースBの意
匠性を向上させることができる。また、棚札用収納カバー20によれば、表カバー21に
よって電子棚札10の筐体10aにおける上側、下側、及び、左右両側を被覆した状態で
使用できるため、個人用ブースBの意匠性をさらに向上させることができる。
【0040】
本実施形態に係る棚札用収納カバー20は、図5及び図7に示す如く、電子棚札10の
筐体10aの後側を覆う裏カバーとして、棚札用収納カバー20の後面の上側に設けられ
る上裏カバー22をさらに備える。上裏カバー22の左右両端部には、前側に突出する係
合部22aが形成されている。係合部22aを表カバー21の被係合部21cと係合させ
ることにより、上裏カバー22が表カバー21に組付けられる。
【0041】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20は、図5及び図7に示す如く、電子棚札
10の筐体10aの後側を覆う裏カバーとして、棚札用収納カバー20の後面の下側に設
けられる下裏カバー23をさらに備える。下裏カバー23の下部には、電子棚札10の側
である前側に突出する支持部23aが形成されている。図8及び図9に示す如く、棚札用
収納カバー20で電子棚札10を被覆した際には、電子棚札10の筐体10aは支持部2
3aによって支持される。
【0042】
図6に示す如く、支持部23aにはナット23bが収容されており、ナット23bの下
方には支持部23aを上下方向に貫通する孔が開口されている。下裏カバー23を表カバ
ー21に組付ける際には、図8に示す如く支持部23aの下方から固定ボルト25を孔に
挿入し、ナット23bと螺合させる。この際、固定ボルト25の頭部と支持部23aとの
間に被固定片21dを挟持することにより、下裏カバー23が表カバー21に固定される
【0043】
図7及び図8に示す如く、上裏カバー22の後面には一個のマグネット24が固着され
る。また、下裏カバー23の後面には三個のマグネット24が固着される。これらのマグ
ネット24は、予約表示部材2をスチール製の部品(本実施形態に係る個人用ブースBに
おける扉D等)に吸着させて組付ける際に用いられる。
【0044】
図7及び図9に示す如く、本実施形態における電子棚札10は、電池を保持する電池保
持部14が後方に突出して形成される。これにより、電子棚札10は電池によって給電さ
れるため、電子棚札10に電源用の配線を繋ぐ必要がなくなる。
【0045】
本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、上裏カバー22及び下裏カバー23
は筐体10aの後面のうち、電池保持部14の上側と下側とを被覆している。換言すれば
、予約表示部材2の後面において、電子棚札10の電池保持部14が露出するように構成
されている。これにより、予約表示部材2は棚札用収納カバー20から電子棚札10を取
り外さずに(上裏カバー22及び下裏カバー23を表カバー21に組付けた状態で)電池
の交換を可能としている。
【0046】
上記の如く、本実施形態に係る棚札用収納カバー20においては、上裏カバー22及び
下裏カバー23により、電子棚札10の筐体10aの後側を被覆した状態で使用できる。
このため、個人用ブースBの意匠性をさらに向上させることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、下裏カバー23は電子棚札1
0の筐体10aを支持する支持部23aを有する。これにより、下裏カバー23で電子棚
札10を支持することが可能となる。
【0048】
また、本実施形態に係る棚札用収納カバー20において、上裏カバー22及び下裏カバ
ー23は、表カバー21との間に電子棚札10を挟んだ状態で、表カバー21に装着され
る。これにより、表カバー21と、上裏カバー22及び下裏カバー23とで電子棚札10
を安定的に保持することが可能となる。
【0049】
[収納装置]
次に、図10を用いて、本実施形態に係る予約表示部材2(電子棚札10)を支持する
とともに、予約表示システム1における通信装置40を収納するために用いられる収納装
置30について説明する。本実施形態において、電子棚札10は図10(b)に示す如く
収納装置30に支持されて、オフィスにおけるテーブル等の什器に載置される。
【0050】
本実施形態に係る予約表示システム1は、通信装置40を備えることが可能である。通
信装置40は、オフィスに配置されて所定の信号を発信または受信するビーコン発信装置
であり、コード41を介して管理サーバ100と通信可能に接続されている。通信装置4
0は、固有のID情報を含む信号を一定時間間隔で発信する。予約表示システム1の利用
者の予約端末が通信装置40の電波受信範囲内に入ると、通信装置40は予約端末からの
電波を受信する。そして、利用者が当該設備の近傍に位置することを認識し、位置情報を
管理サーバ100に送信する。
【0051】
収納装置30は、オフィスに設置されるテーブル等の什器に載置される。収納装置30
は、スチール製の板材を複数回屈曲させて構成される。図10(a)に示す如く、本実施
形態に係る収納装置30は、傾斜部31、背板部32、載置部33、背支持部34を備え
て構成される。
【0052】
収納装置30において、前面側に配置される傾斜部31と後面側に配置される背板部3
2とは、それぞれが反対方向に傾斜して配置され、互いに上辺で連続する。傾斜部31の
前端部には載置部33が前方に突出して形成される。背板部32の後端部には背支持部3
4が前方に突出して形成される。背支持部34の前辺にはコード41を挿通する切り欠き
である挿通溝34aが形成される。
【0053】
図10(b)に示す如く、収納装置30において傾斜部31と背板部32との間は通信
装置40を収納する収納部として機能する。また、載置部33の上面と傾斜部31の前面
とで予約表示部材2を支持している。この際、予約表示部材2(電子棚札10)の背面に
固着されたマグネット24が傾斜部31に吸着する。
【0054】
このように、傾斜部31と載置部33とは予約表示部材2を支持する支持部として機能
する。これにより、予約表示部材2は収納部に収納された通信装置40を隠すことができ
る。即ち、本実施形態に係る収納装置30によれば、オフィスにおいて空間デザインを損
なわない態様で通信装置40を配置することが可能となる。
【0055】
また、収納装置30における支持部は、什器の載置面に対して傾斜して上方に沿って延
びる傾斜部31を含んで構成される。そして、傾斜部31において予約表示部材2の背面
を支持する。これにより、予約表示部材2の電子棚札10で表示する電子ペーパー11の
視認性を向上させることができる。
【0056】
上記の如く、本実施形態に係る収納装置30は、電子端末である電子棚札10(予約表
示部材2)が支持部によって支持される。これにより、電子棚札10(予約表示部材2)
で通信装置40を隠すことができる。なお、収納装置30において、収納部のカバーを支
持部で支持する構成とすることにより、当該カバーで通信装置40を隠すことも可能であ
る。
【0057】
次に、図11を用いて、変形例に係る収納装置50について説明する。図11(a)に
示す如く、本変形例に係る収納装置50は、支持部51、固着面52、脚部53を備えて
構成される。支持部51は脚部53によって支持されることにより什器の載置面に立設さ
れる。固着面52は支持部51の前面に付着された両面テープ等の接着部である。図11
(b)に示す如く、固着面52に予約表示部材2の背面を接着することにより、予約表示
部材2が収納装置50に支持される。
【0058】
図11(b)に示す如く、収納装置50において支持部51の背後は通信装置40を収
納する収納部として機能する。これにより、予約表示部材2は支持部51により収納部に
収納された通信装置40を隠すことができる。即ち、本変形例に係る収納装置50によれ
ば、オフィスにおいて空間デザインを損なわない態様で通信装置40を配置することが可
能となる。
【0059】
[他の変形例]
上記の実施形態は、以下に示す他の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、
本明細書に記載する各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用さ
れてもよい。
【0060】
棚札用収納カバーにおいて、表カバーは電子棚札の筐体の前側を覆う構成であれば良く
、表カバーが電子棚札の筐体の上側、下側、及び、左右両側を一部又は全部を覆わない構
成とすることも可能である。この場合、電子棚札の筐体の上側、下側、及び、左右両側の
一部又は全部を裏カバーで覆う構成とすることもできる。
【0061】
棚札用収納カバーにおいて、裏カバーを設けない構成とすることも可能である。また、
裏カバーを設けた場合に、電子棚札の筐体を支持する支持部を設けない構成とすることも
可能である。また、裏カバーと表カバーとで電子棚札を挟まない構成とすることも可能で
ある。
【符号の説明】
【0062】
1 予約表示システム 2 予約表示部材
10 電子棚札 10a 筺体
11 電子ペーパー 11a 空き状況表示領域
11b 時間氏名表示領域 12 受信部
13 制御部 14 電池保持部
20 棚札用収納カバー 21 表カバー
21a 開口 21b 規制部
21c 被係合部 21d 被固定片
22 上裏カバー 22a 係合部
23 下裏カバー 23a 支持部
23b ナット 24 マグネット
25 固定ボルト
30 収納装置 31 傾斜部
32 背板部 33 載置部
34 背支持部 34a 挿通溝
40 通信装置 41 コード
50 収納装置(変形例) 51 支持部
52 固着面 53 脚部
100 管理サーバ 101 通信回線
102 アンテナ
B 個人用ブース D 扉
Ip 場所情報 Ib 空き状況情報
It 予約時間情報 In 予約者情報
Ic コード情報

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11