IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

<>
  • 特開-コンテンツ提供装置 図1
  • 特開-コンテンツ提供装置 図2
  • 特開-コンテンツ提供装置 図3
  • 特開-コンテンツ提供装置 図4
  • 特開-コンテンツ提供装置 図5
  • 特開-コンテンツ提供装置 図6
  • 特開-コンテンツ提供装置 図7
  • 特開-コンテンツ提供装置 図8
  • 特開-コンテンツ提供装置 図9
  • 特開-コンテンツ提供装置 図10
  • 特開-コンテンツ提供装置 図11
  • 特開-コンテンツ提供装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155370
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】コンテンツ提供装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070032
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蜂谷 雄介
(72)【発明者】
【氏名】▲福▼囿 貴嗣
(72)【発明者】
【氏名】白取 悟
(72)【発明者】
【氏名】新谷 敦史
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】アニメと漫画等の静止画コンテンツとを連動させて一画面で同時に見ることが可能なコンテンツ提供装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ提供装置は、端末装置と通信する通信装置と、通信装置を介して、アニメデータを端末装置に提供するアニメデータ提供部と、通信装置を介して、アニメデータと対応する静止画コンテンツデータを端末装置に提供する静止画コンテンツデータ提供部と、端末装置が有する画面内のうちの第1領域にアニメデータに基づくアニメを表示させ、画面内のうちの第1領域とは異なる第2領域に静止画コンテンツデータに基づく静止画コンテンツを、アニメに同期して前記端末装置に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と通信する通信装置と、
前記通信装置を介して、アニメデータを前記端末装置に提供するアニメデータ提供部と、
前記通信装置を介して、前記アニメデータと対応する静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する静止画コンテンツデータ提供部と、
前記端末装置が有する画面内のうちの第1領域に前記アニメデータに基づくアニメを表示させ、前記画面内のうちの第1領域とは異なる第2領域に前記静止画コンテンツデータに基づく静止画コンテンツを、前記アニメに同期して前記端末装置に表示させる表示制御部と、を備え、
前記アニメデータは、再生時間ごとに複数の個別アニメデータに分割されており、
前記静止画コンテンツデータは、ページまたは参照表現ごとに複数の個別静止画コンテンツデータに分割されており、
前記アニメデータ提供部は、前記複数の個別アニメデータのうち一の個別アニメデータを再生順に選択し、選択された前記一の個別アニメデータを前記端末装置に提供し、
前記静止画コンテンツデータ提供部は、前記アニメの再生時間に関する情報と前記静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報に基づいて、前記複数の個別静止画コンテンツデータにのうち、前記アニメデータ提供部によって提供される一の個別アニメデータに対応する一の個別静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項2】
次の個別アニメデータの提供要求を前記端末装置から前記通信装置を介して取得する通信制御部、をさらに備え、
前記アニメデータ提供部は、前記提供要求に応じて、前記次の個別アニメデータを前記端末装置に提供し、
前記静止画コンテンツデータ提供部は、前記次の個別アニメデータに対応する次の個別静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する、
請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項3】
端末装置と通信する通信装置と、
前記通信装置を介して、アニメデータを前記端末装置に提供するアニメデータ提供部と、
前記通信装置を介して、前記アニメデータと対応する静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する静止画コンテンツデータ提供部と、
前記通信装置を介して、アニメの再生時間に関する情報と静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報を前記端末装置に提供することによって、前記端末装置が有する画面内のうち第1領域に前記アニメデータに基づくアニメを表示させ、前記画面内のうち第1領域とは異なる第2領域に前記静止画コンテンツデータに基づく静止画コンテンツを、前記アニメに同期して表示させる表示制御部とを、
備える、
ことを特徴とするコンテンツ提供装置。
【請求項4】
前記アニメデータは、複数の個別アニメデータに分割されており、
前記静止画コンテンツデータは、ページまたは参照表現ごとに複数の静止画コンテンツデータに分割されており、
前記関係情報は、前記複数の個別アニメデータを、前記複数の静止画コンテンツデータに対応付ける、
請求項3に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項5】
表示制御部は、前記端末装置に対して、前記アニメと前記静止画コンテンツとを並べて表示させる指示を行う、
請求項1又は3に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項6】
表示制御部は、前記端末装置に対して、前記アニメまたは前記静止画コンテンツの一方を他方に対してPicture in Pictureで表示させる指示を行う、
請求項1又は3に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項7】
前記静止画コンテンツは、漫画である、
請求項1又は3に記載のコンテンツ提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツ提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトまたはアプリを通じて、スマートフォンまたはタブレットなどの端末装置に対して、動画および静止画などのコンテンツを提供するコンテンツ提供装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、アニメを端末装置で見る技術が開示される。特許文献2には、漫画を端末装置で見る技術が開示される。また、特許文献2には、漫画をアニメーションのように動かすモーションコミックついて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001-351116号公報
【特許文献2】特開2018-067253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アニメおよび漫画のうちのいずれか一方をユーザに視聴させる技術は、従来から知られている。しかし、アニメと漫画とを連動させて同時に一画面で再生することができる技術は知られていない。このため、ユーザは、アニメを見ているときに、当該アニメと同一作品の漫画を連動させて同時に見ることができない。
【0006】
本開示は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、アニメと漫画等の静止画コンテンツとを連動させて一画面で同時に見ることが可能なコンテンツ提供装置を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、本開示の好適な態様にかかるコンテンツ提供装置は、端末装置と通信する通信装置と、前記通信装置を介して、アニメデータを前記端末装置に提供するアニメデータ提供部と、前記通信装置を介して、前記アニメデータと対応する静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する静止画コンテンツデータ提供部と、前記端末装置が有する画面内のうちの第1領域に前記アニメデータに基づくアニメを表示させ、前記画面内のうちの第1領域とは異なる第2領域に前記静止画コンテンツデータに基づく静止画コンテンツを、前記アニメに同期して前記端末装置に表示させる表示制御部と、を備え、前記アニメデータは、再生時間ごとに複数の個別アニメデータに分割されており、前記静止画コンテンツデータは、ページまたは参照表現ごとに複数の個別静止画コンテンツデータに分割されており、前記アニメデータ提供部は、前記複数の個別アニメデータのうち一の個別アニメデータを再生順に選択し、選択された前記一の個別アニメデータを前記端末装置に提供し、前記静止画コンテンツデータ提供部は、前記アニメの再生時間に関する情報と前記静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報に基づいて、前記複数の個別静止画コンテンツデータにのうち、前記アニメデータ提供部によって提供される一の個別アニメデータに対応する一の個別静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する。
【0008】
また、本開示の好適な態様にかかるコンテンツ提供装置は、端末装置と通信する通信装置と、前記通信装置を介して、アニメデータを前記端末装置に提供するアニメデータ提供部と、前記通信装置を介して、前記アニメデータと対応する静止画コンテンツデータを前記端末装置に提供する静止画コンテンツデータ提供部と、前記通信装置を介して、アニメの再生時間に関する情報と静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報を前記端末装置に提供することによって、前記端末装置が有する画面内のうち第1領域に前記アニメデータに基づくアニメを表示させ、前記画面内のうち第1領域とは異なる第2領域に前記静止画コンテンツデータに基づく静止画コンテンツを、前記アニメに同期して表示させる表示制御部とを、備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、アニメと静止画コンテンツとを連動させて一画面で同時に見ることが可能なコンテンツ提供装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態のコンテンツ提供システムを示す図である。
図2図1の端末装置の構成例を示すブロック図である。
図3図1のコンテンツ提供装置の構成例を示すブロック図である。
図4】アニメデータファイルの一例を示す図である。
図5】アニメ再生リストファイルの一例を示す図である。
図6】静止画コンテンツデータファイルの一例を示す図である。
図7】静止画コンテンツリストファイルの一例を示す図である。
図8】関係情報ファイルの一例の一部を示す図である。
図9】端末装置が有する画面の一例を示す図である。
図10】端末装置が有する画面の他の一例を示す図である。
図11】第1実施形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図12】第2実施形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本開示にかかる実施形態を説明する。以下に記載する実施形態は、本開示の好適な具体例である。このため、実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本開示の範囲は、以下の説明において特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
【0012】
1.第1実施形態
1-1.システムの全体構成
図1は、第1実施形態のコンテンツ提供システムを示す図である。図1に示すように、コンテンツ提供システム100は、コンテンツ提供装置10と、端末装置30-1、30-2、…30-K、…30-Nとを備える。Nは1以上の整数である。Kは1以上N以下の整数である。本実施形態において、端末装置30-1~30-Nは同一の構成である。ただし、構成が同一でない端末装置が含まれても良い。以下では、端末装置30-1~30-Nについて端末装置30-Kを代表して説明する。また、端末装置30-Kの所有者をユーザUKとする。また、端末装置30-1~30-Nのそれぞれは、コンテンツ提供装置10とインターネット等の通信網50を介して互いに通信する。
【0013】
コンテンツ提供システム100は、クライアントサーバーシステムである。コンテンツ提供装置10はサーバに相当し、端末装置30-Kはクライアントに相当する。コンテンツとは、画像、文字、図形、もしくは映像、またはこれらを組み合わせたものであって、アニメ、及び静止画コンテンツを示す。静止画コンテンツとしては、例えば、漫画及びライトノベルが挙げられる。図1に示すコンテンツ提供システム100では、コンテンツ提供装置10が端末装置30-Kに対して、アニメと静止画コンテンツとを配信する。
【0014】
コンテンツ提供装置10は、アニメの再生時間に関する情報と静止画コンテンツのページまたはepub形式等によって表現される参照表現に関する情報とを対応付けた関係情報を生成する。コンテンツ提供装置10は、端末装置30-Kに対して、アニメデータと、アニメデータの流れに対応した静止画コンテンツデータとを配信し、端末装置30-Kが有する画面内にアニメ及び静止画コンテンツを同期して表示させる。端末装置30-Kを所有するユーザUKは、アニメの内容と静止画コンテンツの内容とが合致した状態でアニメと静止画コンテンツとを一画面内で同時に視聴することができる。
【0015】
1-1a.端末装置30-K
図2は、図1の端末装置30-Kの構成例を示すブロック図である。端末装置30-Kは、コンテンツを表示するビューアの機能を有する。端末装置30-Kとしては、例えば、スマートフォン、及びタブレット等の携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、並びにウェアラブルデバイスが挙げられる。
【0016】
端末装置30-Kは、処理装置31、記憶装置32、通信装置33、表示装置34、及び入力装置35を備える。端末装置30-Kが有する各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスを用いて相互に接続される。
【0017】
処理装置31は、端末装置30-Kの全体を制御するプロセッサである。処理装置31は、例えば、単数または複数のチップを用いて構成される。処理装置31は、例えば、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を含む。なお、処理装置31が有する機能の一部または全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置31は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0018】
記憶装置32は、処理装置31による読取及び書込が可能な記録媒体である。記憶装置32は、処理装置31が実行する実行プログラムP3を含む複数のプログラム、及び各種データファイルを記憶する。
【0019】
通信装置33は、コンテンツ提供装置10と通信を行うための送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置33は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、及び通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置33は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えてもよい。また、通信装置33は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0020】
表示装置34は、画像及び文字情報を表示するデバイスである。表示装置34は、処理装置31による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネル及び有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置34として好適に利用される。
【0021】
入力装置35は、ユーザUKからの操作を受け付ける。例えば、入力装置35は、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたはマウス等のポインティングデバイスを含む。例えば、入力装置35がタッチパネルを含む場合、表示装置34を兼ねてもよい。
【0022】
前述の処理装置31は、記憶装置32から実行プログラムP3を読み出して実行する。その結果、処理装置31は、通信制御部311、及び表示制御部312として機能する。
【0023】
通信制御部311は、コンテンツ提供装置10との間で、各種の情報を通信装置33に送受信させる。当該各種の情報には、コンテンツ提供装置10から提供される、アニメデータ、及び静止画コンテンツデータが含まれる。また、当該各種の情報には、例えば、ユーザUKによる入力装置35に対する操作を示す操作情報が含まれる。当該操作情報には、例えば、アニメ及び静止画コンテンツの同期再生を開始する指示を示す情報と、アニメ及び静止画コンテンツの画面内の表示のレイアウトに関する指示を示す情報とが含まれる。
【0024】
表示制御部312は、通信制御部311が通信装置33に受信させた各種の情報を表示装置34に表示させる。例えば、表示制御部312は、アニメ及び静止画コンテンツを表示装置34の一画面に同期して表示させる。また、表示制御部312は、アニメビューワおよび漫画ビューワを起動する。アニメビューワおよび漫画ビューワは、ブラウザ上で漫画を視聴可能なブラウザビューワでもよいし、アプル上で漫画を視聴可能なアプリビューワでもよい。
【0025】
1-1b.コンテンツ提供装置10
図3は、図1のコンテンツ提供装置10の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、コンテンツ提供装置10は、処理装置11、記憶装置12、通信装置13、表示装置14、および入力装置15を備える。コンテンツ提供装置10が有する各要素は、情報を通信するための単体または複数のバスを用いて相互に接続される。
【0026】
処理装置11は、コンテンツ提供装置10の全体を制御するプロセッサである。また、処理装置11は、例えば、単数または複数のチップを用いて構成される。処理装置11は、例えば、演算装置およびレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)を用いて構成される。なお、処理装置11が有する機能の一部または全部を、DSP、ASIC、PLD、及びFPGA等のハードウェアを用いて実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的または逐次的に実行する。
【0027】
記憶装置12は、処理装置11による読取および書込が可能な記録媒体である。また、記憶装置12は、処理装置11が実行する制御プログラムP1を含む複数のプログラムを記憶する。また、記憶装置12は、アニメ再生リストファイルF1、静止画コンテンツリストファイルF2、関係情報ファイルF3、アニメデータファイルF10、および静止画コンテンツデータファイルF20等の各種データを含むファイルを記憶する。
【0028】
図4は、アニメデータファイルF10の一例の一部を示す図である。図4に示すアニメデータファイルF10は、アニメデータD1を含む。アニメデータD1は、複数の個別アニメデータD10-1、D10-2、D10-3、…D10-αを含む。αは2以上の整数である。なお、以下では、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αを総称して個別アニメデータD10と表示する場合がある。
【0029】
複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのそれぞれは、アニメの元データをセグメント化したデータである。具体的には、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αは、アニメの元データを再生時間ごとに複数に分割されたデータである。例えば、個別アニメデータD10-1は、再生時間0秒から1秒までのデータである。例えば、個別アニメデータD10-2は、再生時間1秒から2秒までのデータである。
【0030】
なお、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのそれぞれは、1秒ごとに分割されている必要はなく、任意の再生時間ごとに分割される。また、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのそれぞれは、互いに同一の時間で分割されていてもよいし、互いに異なる時間で分割されてもよい。
【0031】
図5は、アニメ再生リストファイルF1の一例の一部を示す図である。図5に示すアニメ再生リストファイルF1は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αの再生リストである。アニメ再生リストファイルF1は、再生時間(♯EXTINF: )、セグメントの場所(segment )、および再生順を含む。セグメントの場所(segment )は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのうちのどの個別アニメデータD10であるかを示す。なお、図5は、HLS形式でのストリーミング配信の場合の例示である。アニメ再生リストファイルF1の形式は、図5に示す例に限定されず、HLS形式以外のSmooth Streaming形式や、MPEG-DASH形式などのストリーミング配信の形式であってもよい。
【0032】
例えば、2行目に示すセグメントの場所(segment -000.ts)は、個別アニメデータD10-1を示す。1行目は、4行目に示すセグメントの場所(segment -001.ts)は、個別アニメデータD10-2を示す。また、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αは、アニメ再生リストファイルF1の上から順に再生される。例えば、1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)に、2行目に示す個別アニメデータD10-1が再生される。3行目示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)に、4行目に示す個別アニメデータD10-2が再生される。
【0033】
図6は、静止画コンテンツデータファイルF20の一例の一部を示す図である。図6に示す静止画コンテンツデータファイルF20は、静止画コンテンツデータD2を含む。静止画コンテンツデータD2は、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1、D20-2、D20-3、…D20-βを含む。βは2以上の整数である。なお、以下では、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βを総称して個別静止画コンテンツデータD20と表示する場合がある。
【0034】
複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのそれぞれは、静止画コンテンツの元データをセグメント化したデータである。具体的には、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βは、静止画コンテンツの元データをページまたは参照表現ごとに複数に分割されたデータである。図6に示す例では、ページごとに分割される。例えば、個別静止画コンテンツデータD20-1は、0ページ目のデータである。例えば、個別静止画コンテンツデータD20-2は、1ページ目のデータである。
【0035】
なお、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのそれぞれは、1ページごとに分割されている必要はなく、任意のページ数ごとに分割される。また、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのそれぞれは、互いに同一のページ数またはコマ数で分割されていてもよいし、互いに異なるページ数またはコマ数で分割されてもよい。
【0036】
図7は、静止画コンテンツリストファイルF2の一例の一部を示す図である。図7に示す静止画コンテンツリストファイルF2は、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのリストである。静止画コンテンツリストファイルF2は、ページ(p. )およびページ順を含む。なお、ページ(p. )の代わりに、epub形式等によって表現される参照表現が用いられてもよい。ページ(p. )は、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのうちのどの個別静止画コンテンツデータD20であるかを示す。
【0037】
例えば、1行目に示すページ(p.0)は、個別静止画コンテンツデータD20-1を示す。2行目に示すページ(p.1)は、個別静止画コンテンツデータD20-2を示す。また、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βは、静止画コンテンツリストファイルF2の上から順に用いられる。
【0038】
図8は、関係情報ファイルF3の一例の一部を示す図である。図8に示す関係情報ファイルF3は、アニメの再生時間に関する情報と静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報を含む。すなわち、関係情報ファイルF3は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αと複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βとを紐づける紐づけファイルである。
【0039】
例えば、図8の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)と2行目に示すページ(p.0)とが対応付けられる。図8の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)は、図5の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)に対応している。図8の2行目に示すページ(p.0)は、図7の1行目に示すページ(p.0)に対応している。このため、図8の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)において、図5の2行目に示すセグメントの場所(segment -000.ts)に相当する図4の個別アニメデータD10-1と、図7の1行目に示すページ(p.0)に相当する図6の個別静止画コンテンツデータD20-1とが対応付けられている。つまり、図8の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:10.500000)において、図4の個別アニメデータD10-1に基づくアニメのシーンと、図6の個別静止画コンテンツデータD20-1に基づく静止画コンテンツのページとが同期再生される。
【0040】
また例えば、図8の3行目に示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)と4行目に示すページ(p.0)とが対応付けられる。図8の3行目に示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)は、図5の3行目に示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)に対応している。図8の4行目に示すページ(p.0)は、図7の1行目に示すページ(p.0)に対応している。このため、図8の3行目に示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)において、図5の2行目に示すセグメントの場所(segment -001.ts)に相当する図4の個別アニメデータD10-2と、図7の1行目に示すページ(p.0)に相当する図6の個別静止画コンテンツデータD20-1とが対応付けられている。つまり、図8の1行目に示す再生時間(♯EXTINF:1.458333)において、図4の個別アニメデータD10-2に基づくアニメのシーンと、図6の個別静止画コンテンツデータD20-1に基づく静止画コンテンツのページとが同期再生される。
【0041】
図3に示す通信装置13は、他の装置と通信を行うための送受信デバイスとしてのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、および通信モジュール等とも呼ばれる。通信装置13は、有線接続用のコネクターを備え、上記コネクターに対応するインタフェース回路を備えていてもよい。また、通信装置13は、無線通信インタフェースを備えていてもよい。有線接続用のコネクター及びインタフェース回路としては有線LAN、IEEE1394、及びUSBに準拠した製品が挙げられる。また、無線通信インタフェースとしては無線LAN及びBluetooth(登録商標)等に準拠した製品が挙げられる。
【0042】
表示装置14は、画像および文字情報を表示するデバイスである。表示装置14は、処理装置11による制御のもとで各種の画像を表示する。例えば、液晶表示パネルおよび有機EL(Electro Luminescence)表示パネル等の各種の表示パネルが表示装置14として好適に利用される。
【0043】
入力装置15は、コンテンツ提供装置10の管理者からの操作を受け付ける。例えば、入力装置15は、キーボード、タッチパッド、タッチパネルまたはマウス等のポインティングデバイスを含んで構成される。ここで、入力装置15は、タッチパネルを含んで構成される場合、表示装置14を兼ねてもよい。
【0044】
処理装置11は、記憶装置12から制御プログラムP1を読み出して実行する。その結果、処理装置11は、生成部111、通信制御部112、提供部110、および表示制御部117として機能する。
【0045】
生成部111は、アニメの元データからアニメデータファイルF10およびアニメ再生リストファイルF1を生成する。また、生成部111は、静止画コンテンツの元データから静止画コンテンツデータファイルF20および静止画コンテンツリストファイルF2を生成する。例えば、生成部111は、端末装置30-Kからの指示とは関係なく、アニメデータファイルF10、アニメ再生リストファイルF1、静止画コンテンツデータファイルF20および静止画コンテンツリストファイルF2を予め生成する。また、生成部111は、関係情報ファイルF3を生成する。例えば、生成部111は、端末装置30-Kからの指示とは関係なく関係情報ファイルF3を予め生成する。
【0046】
なお、生成部111は、端末装置30-Kからアニメおよび静止画コンテンツの同期再生を開始する指示を受けた後に関係情報ファイルF3を生成してもよい。例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いて同期再生を開始する指示をする操作をした場合、生成部111は、通信装置13を介して、端末装置30-Kから当該操作を示す操作情報を取得する。当該操作情報を取得したことをトリガとして、生成部111は、関係情報ファイルF3を生成してもよい。
【0047】
通信制御部112は、端末装置30-Kとの間で、各種の情報を通信装置13に送受信させる。例えば、通信制御部112は、通信装置13を介して、端末装置30-KからユーザUKの操作を示す操作情報を取得する。前述のように、当該操作情報には、例えば、アニメおよび静止画コンテンツの同期再生を開始する指示を示す情報と、アニメおよび静止画コンテンツの表示のレイアウトに関する指示を示す情報とが含まれる。さらに、当該操作情報には、例えば、個別アニメデータD10の提供要求を示す情報が含まれる。
【0048】
提供部110は、アニメデータ提供部115、および静止画コンテンツデータ提供部116を含む。アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、アニメデータD1を端末装置30-Kに提供する。本実施形態では、アニメデータ提供部115は、端末装置30-Kに対して、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αを順次提供する。
【0049】
アニメデータ提供部115は、アニメ再生リストファイルF1およびアニメデータファイルF10を参照して、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのシーク処理を行う。この処理により、アニメデータ提供部115は、所定の個別アニメデータD10を選択する。そして、アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対して当該所定の個別アニメデータD10を提供する。これらの処理が繰り返し行われる。
【0050】
静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、アニメデータD1と対応する静止画コンテンツデータD2を端末装置30-Kに提供する。本実施形態では、静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対して、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βを順次提供する。
【0051】
静止画コンテンツデータ提供部116は、静止画コンテンツリストファイルF2、静止画コンテンツデータファイルF20、および関係情報ファイルF3を参照して、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのシーク処理を行う。この処理により、静止画コンテンツデータ提供部116は、所定の個別静止画コンテンツデータD20を選択する。そして、静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対して当該所定の個別静止画コンテンツデータD20を提供する。これらの処理が繰り返し行われる。
【0052】
表示制御部117は、端末装置30-Kの画面のレイアウト要求に応じて、端末装置30-Kが有する画面内にアニメおよび静止画コンテンツの両方を同時に表示させる。図9および図10に、画面S1のレイアウト例を示す。
【0053】
図9は、端末装置30-Kが有する画面の一例を示す図である。図9に示すように、画面S1は、第1領域S01と第2領域S02とを有する。第1領域S01は、アニメA1を表示する領域である。第2領域は、静止画コンテンツC1を表示する領域である。図9に示す例では、静止画コンテンツC1が漫画であり、漫画の任意の1ページが表示されている。図9に示す例では、第1領域S01と第2領域S02とは横並びであって、アニメA1と静止画コンテンツC1とは、ピクチャ・バイ・ピクチャで表示される。
【0054】
図10は、端末装置30-Kが有する画面の他の一例を示す図である。図10に示す例では、第2領域S02の隅に、第2領域S02よりも小さい第1領域S01が設けられる。つまり、図10に示す例では、第1領域S01に表示されるアニメA1は、第2領域S02に表示させる静止画コンテンツC1に対して、ピクチャ・イン・ピクチャで表示される。なお、第2領域S02に表示させる静止画コンテンツC1が、第1領域S01に表示されるアニメA1に対して、ピクチャ・イン・ピクチャで表示されてもよい。
【0055】
なお、図9および図10に示す画面S1のレイアウト例以外の形態で、第1領域S01および第2領域S02がレイアウトされてもよい。
【0056】
また、例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いてレイアウトに関する指示をする操作をした場合、通信制御部112は、通信装置13を介して、端末装置30-Kから当該操作を示す操作情報を取得する。表示制御部117は、当該操作情報に応じて、端末装置30-Kが有する画面S1の第1領域S01および第2領域S02のレイアウトを端末装置30-Kに指示する。なお、レイアウトの設定は、端末装置30-Kで行ってもよい。また、表示制御部117は、画面S1のうちの第1領域S01にアニメデータD1に基づくアニメA1を表示させ、画面S1のうちの第2領域S02に静止画コンテンツデータD2に基づく静止画コンテンツC1をアニメA1に同期して表示させる。
【0057】
1-2.コンテンツ提供装置10の動作
図11は、第1実施形態におけるコンテンツ提供装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図11に示す例では、コンテンツ提供装置10は、ステップS11からステップS18を行う。本実施形態では、端末装置30-Kがデータを受信しながら同時に再生していくストリーミングにより、アニメおよび静止画コンテンツを同時に視聴可能である。
【0058】
ステップS11において、コンテンツ提供装置10が有する通信制御部112は、通信装置13を介して、アニメおよび静止画コンテンツの同期再生を開始する指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得していない場合、取得するまで、当該判断が繰り返される。一方、当該情報を取得した場合、ステップS12に移行する。
【0059】
例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いて同期再生を開始する指示をする操作をした場合、通信制御部112は、通信装置13を介して、端末装置30-Kから当該操作を示す操作情報を取得する。例えば、ユーザUKによる同期再生を開始する指示をする操作としては、ユーザUKが入力装置35を用いて、端末装置30-Kが有する画面に表示される「同期再生を開始」を示すボタンを選択する操作が想定される。また、端末装置30では、ユーザUによる漫画の再生開始の指示を受け、表示制御部312は、漫画ビューワを起動する。
【0060】
ユーザUKによる同期再生を開始する指示は、例えば、ユーザUKがアニメを視聴している最中に操作することが可能である。ユーザUKがアニメを視聴している最中に操作することが可能であることで、例えば、ユーザUKがアニメを視聴している最中に例当該アニメに対応する漫画を視聴したくなった場合、当該アニメの視聴を中断せずに当該漫画を視聴することができる。また、同期再生を開始する指示は、ユーザUKがアニメおよび静止画コンテンツを未だ視聴開始していない状態で操作することも可能である。
【0061】
なお、表示制御部312は、ビューワを起動させる前に、ユーザUKに対してブラウザでの視聴またはアプリでの視聴を選択させるボタンを端末装置30-Kが有する画面に表示させる指示を行ってもよい。表示制御部312は、例えば、「ブラウザで視聴すること」を示すボタン、および「アプリで視聴すること」を示すボタンを画面内に表示させる指示を行う。この場合、表示制御部312は、入力装置35を用いてユーザUKが選択したボタンに応じてビューワを起動すればよい。
【0062】
ステップS12において、コンテンツ提供装置10が有する通信制御部112は、通信装置13を介して、アニメおよび静止画コンテンツの表示のレイアウトに関する指示を示す情報を取得したか否かを判断する。当該情報を取得していない場合、ステップS14に移行する。一方、当該情報を取得した場合、ステップS13に移行する。
【0063】
例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いてレイアウトに関する指示をする操作をした場合、通信制御部112は、通信装置13を介して、端末装置30-Kから当該操作を示す操作情報を取得する。例えば、ユーザUKによるレイアウトに関する指示をする操作としては、ユーザUKが入力装置35を用いて、端末装置30-Kが有する画面に表示される「レイアウトの変更」を示すボタンを選択する操作が想定される。
【0064】
ステップS13において、表示制御部117は、通信装置13を介して、端末装置30-Kに対してユーザUKの要望とする表示のレイアウトに設定させる。例えば、前述の図9または図10に示す表示レイアウトが挙げられる。ユーザUKは自身の要望とするレイアウトでアニメと静止画コンテンツとを視聴することができるので、ユーザUKの満足度を高めることができる。
【0065】
ステップS14において、アニメデータ提供部115は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αのシーク処理を行う。アニメデータ提供部115は、アニメ再生リストファイルF1を参照してアニメデータファイルF10から所定の個別アニメデータD10を選択する。
【0066】
例えば、アニメの視聴を未だ開始されておらず、これから開始される場合、アニメデータ提供部115は、個別アニメデータD10-1を選択する。また、例えば、アニメの視聴が開始されている場合、現在視聴されている個別アニメデータD10の次の個別アニメデータD10をアニメデータ提供部115は選択する。現在視聴されている個別アニメデータD10が個別アニメデータD10-2である場合、アニメデータ提供部115は、アニメ再生リストファイルF1を参照して次の個別アニメデータD10-3を選択する。例えば、途中まで視聴していたアニメを最後に視聴した位置から再生するレジューム再生が想定される。
【0067】
ステップS15において、アニメデータ提供部115は、選択した個別アニメデータD10を、通信装置13を介して端末装置30-Kに対して提供する。例えば、アニメの視聴を未だ開始されておらず、これから開始される場合、アニメデータ提供部115は、個別アニメデータD10-1を、通信装置13を介して端末装置30-Kに対して提供する。また、例えば、アニメの視聴が開始されている場合、アニメデータ提供部115は、現在視聴されている個別アニメデータD10の次の個別アニメデータD10を提供する。端末装置30-Kにおいて個別アニメデータD10-2のアニメが再生されている場合、アニメデータ提供部115は、次の個別アニメデータD10-3を端末装置30-Kに提供する。
【0068】
ステップS16において、静止画コンテンツデータ提供部116は、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βのシーク処理を行う。静止画コンテンツデータ提供部116は、静止画コンテンツリストファイルF2および関係情報ファイルF3を参照して静止画コンテンツデータファイルF20から所定の個別静止画コンテンツデータD20を選択する。
【0069】
例えば、ステップS15において個別アニメデータD10-1が提供されている場合、静止画コンテンツデータ提供部116は、関係情報ファイルF3を参照して、個別アニメデータD10-1に対応する個別静止画コンテンツデータD20-1を特定する。そして、静止画コンテンツデータ提供部116は、静止画コンテンツリストファイルF2を参照して静止画コンテンツデータファイルF20から個別静止画コンテンツデータD20-1を選択する。
【0070】
ステップS17において、静止画コンテンツデータ提供部116は、選択した個別静止画コンテンツデータD20を、通信装置13を介して端末装置30-Kに対して提供する。例えば、ステップS16において選択された、個別アニメデータD10-1に対応する個別静止画コンテンツデータD20-1を、通信装置13を介して端末装置30-Kに対して提供する。
【0071】
ステップS18において、通信制御部112は、通信装置13を介して、次の個別アニメデータD10の提供要求を端末装置30-Kから取得したか否かを判断する。当該情報を取得していない場合、図11に示すフローは終了する。一方、当該情報を取得した場合、ステップS12に移行する。
【0072】
なお、図11に示すフローチャートは一例である。例えば、ステップS12よりも前にステップS14~S18が行われてもよい。また、例えば、ステップS15およびS16は並列処理されてもよい。また、図11に示すフローチャートでは、ステップS18で端末装置30-Kから次の個別アニメデータD10の提供要求を受けた場合、ステップS15で次の個別アニメデータD10を提供する。しかし、端末装置30-Kからの要求無しで、アニメデータ提供部115が現在のアニメのシーンの再生時間の終了が近づいたら次の個別アニメデータD10を提供するようにしてもよい。
【0073】
1-3:第1実施形態が奏する効果
以上説明のように、コンテンツ提供装置10は、端末装置30-Kと通信する通信装置13と、処理装置11とを含む。処理装置11は、アニメデータ提供部115と、静止画コンテンツデータ提供部116と、表示制御部117とを含む。アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、アニメデータD1を端末装置30-Kに提供する。静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、アニメデータD1と対応する静止画コンテンツデータD2を端末装置30-Kに提供する。表示制御部117は、端末装置30-Kが有する画面内のうちの第1領域S01にアニメデータD1に基づくアニメを表示させ、画面内のうちの第1領域S01とは異なる第2領域S02に静止画コンテンツデータD2に基づく静止画コンテンツを、アニメに同期して端末装置30-Kに表示させる。アニメデータD1は、再生時間ごとに複数の個別アニメデータD10-1~D10-αに分割される。静止画コンテンツデータD2は、ページまたは参照表現ごとに複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βに分割される。アニメデータ提供部115は、個別アニメデータD10-1~D10-αのうち一の個別アニメデータD10を再生順に選択し、選択された一の個別アニメデータD10を端末装置30-Kに提供する。静止画コンテンツデータ提供部116は、アニメの再生時間に関する情報と静止画コンテンツのページまたは参照表現に関する情報とを対応付ける関係情報に基づいて、複数の個別静止画コンテンツデータにのうち、アニメデータ提供部115によって提供される一の個別アニメデータD10に対応する一の個別静止画コンテンツデータD20を端末装置30-Kに提供する。
【0074】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、ユーザUKは、アニメと静止画コンテンツとが同期した状態で、アニメと静止画コンテンツとを同時に視聴することができる。つまり、ユーザUKは、アニメを見ながら、当該アニメに関連する静止画コンテンツを視聴することができる。また、コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、アニメのシーンと同期して静止画コンテンツが流れる。このため、静止画コンテンツのページがアニメのシーンと同期して自動的に捲られていく。このため、ユーザUKは、自身の操作を要せずにアニメとともに静止画コンテンツを自動送りで視聴することができる。それゆえ、ユーザUKが視聴しているアニメに対応する静止画コンテンツを見たいと要望した場合、アニメを一時停止する必要がない。加えて、アニメと別に静止画コンテンツを用意し、かつ、現在視聴しているアニメのシーンに対応する静止画コンテンツのページを検索するという手間が省ける。よって、ユーザビリティに優れている。
【0075】
また、前述のように、アニメデータD1は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αに分割されている。静止画コンテンツデータD2は、ページまたは参照表現ごとに複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βに分割されている。したがって、1つのアニメが複数に分割されており、当該1つのアニメに対応する静止画コンテンツも複数に分割されている。そして、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αと複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βとが関係付けられている。このため、分割されていない1つのアニメと分割されていない1つの静止画コンテンツとが関係付けられている場合に比べ、アニメと静止画コンテンツとの同期再生において、アニメと静止画コンテンツとのズレを抑制することができる。よって、ユーザUKは快適に同期再生を視聴することができる。
【0076】
また、前述のように、コンテンツ提供装置10の処理装置11は、通信制御部112を備える。通信制御部112は、次の個別アニメデータD10の提供要求を端末装置30-Kから通信装置13を介して取得する。また、アニメデータ提供部115は、当該提供要求に応じて、次の個別アニメデータD10を端末装置30-Kに提供する。静止画コンテンツデータ提供部116は、次の個別アニメデータD10に対応する次の個別静止画コンテンツデータD20を端末装置30-Kに提供する。以上の構成を有するコンテンツ提供装置10は、端末装置30-Kからの提供要求に応じて次の個別アニメデータD10、および次の個別静止画コンテンツデータD20を端末装置30-Kに提供する。
【0077】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、ストリーミングによりアニメおよび静止画コンテンツを同時に視聴可能である。このため、端末装置30-Kのストレージ容量を過度に増やす必要はなく、かつユーザUKにとってはダウンロードの待ち時間が不要である。
【0078】
また、前述のように、表示制御部117は、端末装置30-Kに対して、図9に示すようにアニメと静止画コンテンツとを並べて表示させる指示を行う。すなわち、表示制御部117は、端末装置30-Kに対してアニメと静止画コンテンツとをピクチャ・バイ・ピクチャで表示させる指示を行う。図9に示すように、画面が左右に分割されて横並びにアニメと静止画コンテンツとが表示されることで、ユーザUKは、アニメと静止画コンテンツとの両方を視認し易い。
【0079】
また、前述のように、表示制御部117は、端末装置30-Kに対して、図10に示すようにアニメを静止画コンテンツに対してピクチャ・イン・ピクチャで表示させる指示を行う。図10に示すように、画面内において静止画コンテンツに対してアニメが小さく表示されることで、ユーザUKは静止画コンテンツを中心として視認することができる。
【0080】
なお、表示制御部117は、端末装置30-Kに対して、静止画コンテンツをアニメに対してピクチャ・イン・ピクチャで表示させる指示を行ってもよい。この場合、ユーザUKはアニメを中心として視認することができる。
【0081】
また、前述のように、静止画コンテンツとしては、例えば、漫画およびライトノベルが挙げられる。特に、静止画コンテンツとしては漫画であることが好ましい。漫画は絵で表現されており、アニメと同期した状態でユーザUKが視認し易い。
【0082】
2.第2実施形態
以下、本開示の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が前述の実施形態と同様である要素については、前述の実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0083】
本実施形態では、端末装置30-KがアニメデータD1および静止画コンテンツデータD2をコンテンツ提供装置10からダウンロードして同期再生を実行することが、第1実施形態と異なる。
【0084】
2-1a.端末装置30-K
本実施形態では、図2に示す表示制御部312は、関係情報ファイルF3を参照して、画面内のうち第1領域S01にアニメデータD1に基づくアニメを表示させ、第2領域S02に静止画コンテンツデータD2に基づく静止画コンテンツをアニメに同期して表示する。
【0085】
また、表示制御部312は、ユーザUKのレイアウト要求に応じて、コンテンツ提供装置10の表示制御部117の制御の下で、画面内にアニメおよび静止画コンテンツの両方を同時に表示させる。例えば、ユーザUKが端末装置30-Kに対して、入力装置35を用いてレイアウトに関する指示をする操作をした場合、表示制御部117は、当該操作情報に応じて、画面の第1領域S01および第2領域S02のレイアウトを設定する。
【0086】
なお、図示省略するが、記憶装置32は、コンテンツ提供装置10から提供された、アニメ再生リストファイルF1、アニメデータファイルF10、静止画コンテンツリストファイルF2、静止画コンテンツデータファイルF20、及び関係情報ファイルF3を記憶する。
【0087】
2-1b.端末装置30-K
本実施形態では、図3に示すアニメデータ提供部115は、端末装置30-Kに対して、アニメ再生リストファイルF1およびアニメデータファイルF10を提供する。なお、ダウンロードの場合、アニメ再生リストファイルF1の形式は図5に示す形式と異なる場合があり、図5に示す形式に限定されない。同様に、アニメデータファイルF10の形式は図4に示す形式と異なる場合があり、図4に示す形式に限定されない。したがって、アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αを一括して提供する。
【0088】
静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、静止画コンテンツリストファイルF2および静止画コンテンツデータファイルF20を提供する。したがって、静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βを一括して提供する。
【0089】
表示制御部117は、通信装置13を介して関係情報ファイルF3を端末装置30-Kに提供することによって、端末装置30-Kの画面S1内のうち第1領域S01にアニメデータD1に基づくアニメA1を表示させ、第2領域S02に静止画コンテンツデータD2に基づく静止画コンテンツC1をアニメA1に同期して表示させる。
【0090】
1-2.コンテンツ提供装置10の動作
図12は、第2実施形態におけるコンテンツ提供装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図12に示す例では、第1実施形態のステップS12~S18が省略され、ステップS21~S23が追加される。コンテンツ提供装置10は、ステップS11、S21、S22およびS23を行う。
【0091】
ステップS21において、アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、アニメデータファイルF10及びアニメ再生リストファイルF1を端末装置30-Kに提供する。ステップS22において、静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、静止画コンテンツデータファイルF20及び静止画コンテンツリストファイルF2を端末装置30-Kに提供する。
【0092】
ステップS23において、表示制御部117は、通信装置13を介して関係情報ファイルF3を端末装置30-Kに提供する。表示制御部117は、関係情報ファイルF3を端末装置30-Kに提供することによって、端末装置30-Kに対して、アニメデータD1に基づくアニメA1と静止画コンテンツC1をアニメA1とを同期して表示させる。
【0093】
なお、図12に示すフローチャートは一例である。例えば、前述の説明では、ステップS21、S22およびS23は、この順に行われるが、これらステップS21、S22およびS23は、並列で行われてもよいし、ステップS21、S22およびS23以外の順序で行われてもよい。
【0094】
なお、ダウンロードの場合、ステップS21、22、および23を行った後、端末装置30-Kの処理装置31は、アニメ再生リストファイルF1、静止画コンテンツリストファイルF2および関係情報ファイルF3を参照しつつ、個別アニメデータD10に基づくアニメおよび個別静止画コンテンツデータD20に基づく漫画を画面に表示させる。
【0095】
2-3:第2実施形態が奏する効果
以上説明のように、コンテンツ提供装置10は、端末装置30-Kと通信する通信装置13と、処理装置11とを含む。処理装置11は、アニメデータ提供部115と、静止画コンテンツデータ提供部116と、表示制御部117とを含む。アニメデータ提供部115は、通信装置13を介して、アニメデータD1を端末装置30-Kに提供する。静止画コンテンツデータ提供部116は、通信装置13を介して、アニメデータD1と対応する静止画コンテンツデータD2を端末装置30-Kに提供する。表示制御部117は、通信装置13を介して関係情報ファイルF3を端末装置30-Kに提供することによって、端末装置30-Kの画面内のうち第1領域S01にアニメデータD1に基づくアニメを表示させ、第2領域S02に静止画コンテンツデータD2に基づく静止画コンテンツをアニメに同期して表示させる。
【0096】
コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、ユーザUKは、アニメと静止画コンテンツとが同期した状態で、アニメと静止画コンテンツとを同時に視聴することができる。つまり、ユーザUKは、アニメを見ながら、当該アニメに関連する静止画コンテンツを視聴することができる。また、コンテンツ提供装置10が以上の構成を有することで、アニメのシーンと同期して静止画コンテンツが流れる。このため、静止画コンテンツのページがアニメのシーンと同期して自動的に捲られていく。このため、ユーザUKは、自身の操作を要せずにアニメとともに静止画コンテンツを自動送りで視聴することができる。それゆえ、ユーザUKが視聴しているアニメに対応する静止画コンテンツを見たいと要望した場合、アニメを一時停止する必要がない。加えて、アニメと別に静止画コンテンツを用意し、かつ、現在視聴しているアニメのシーンに対応する静止画コンテンツのページを検索するという手間が省ける。よって、ユーザビリティに優れている。
【0097】
さらに、コンテンツ提供装置10は、アニメデータD1と静止画コンテンツデータD2と関係情報ファイルF3とのそれぞれを一括して端末装置30-Kに提供する。このため、ダウンロード方式でアニメと静止画コンテンツとを同時再生することができる。ダウンロード方式であることで、インターネット環境を必要とせずに、ユーザUKは、アニメと静止画コンテンツとが同期した状態でこれらを同時視聴することができる。
【0098】
また、前述のように、アニメデータD1は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αに分割されている。静止画コンテンツデータD2は、ページまたは参照表現ごとに複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βに分割されている。関係情報ファイルF3の関係情報は、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αを、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βに対応付ける。
【0099】
以上の構成では、1つのアニメが複数に分割されており、当該1つのアニメに対応する静止画コンテンツも複数に分割されている。そして、複数の個別アニメデータD10-1~D10-αを、複数の個別静止画コンテンツデータD20-1~D20-βに対応付ける。このため、分割されていない1つのアニメと分割されていない1つの静止画コンテンツC1とが関係付けられている場合に比べ、アニメと静止画コンテンツとの同期再生において、アニメと静止画コンテンツとのズレを抑制することができる。よって、ユーザUKは快適に同期再生を視聴することができる。
【0100】
3.変形例
以上、好適な実施形態について説明した。当該好適な実施形態は多様に変形され得る。上述の好適な実施形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。
【0101】
例えば、アニメには有って静止画コンテンツには無いシーンがある場合、アニメと静止画コンテンツとで同一シーンが存在するまで、静止画コンテンツの同期は停止してもよい。また、この場合、静止画コンテンツは非表示にせずに、異なるシーン等が存在する前の表示を維持してもよい。なお、静止画コンテンツには有ってアニメには無いシーンがある場合も、上記と同様の表示を行ってもよい。
【0102】
例えば、アニメと静止画コンテンツとで互いに異なるシーンが存在する場合、アニメと静止画コンテンツとのいずれか一方を優先表示させてもよい。
【0103】
4.その他
(1)上述した実施形態では、記憶装置12及び記憶装置32としては、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。
【0104】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0105】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0106】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットを用いて表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0107】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0108】
(6)図2及び図3に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0109】
(7)上述した実施形態において例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称を用いて呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0110】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0111】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0112】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0113】
(10)上述した実施形態において、コンテンツ提供装置10、及び端末装置30-1~30-Nは、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0114】
(11)上述した実施形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的な結合又は接続であっても、論理的な結合又は接続であっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」を用いて読み替えられてもよい。本開示において使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0115】
(12)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0116】
(13)本開示において使用される「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0117】
(14)上述した実施形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0118】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0119】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0120】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行う通知に限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0121】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。
【0122】
本開示が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本開示は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様及び変形例から選択された構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0123】
10…コンテンツ提供装置、11…処理装置、12…記憶装置、13…通信装置、14…表示装置、15…入力装置、30…端末装置、30-1…端末装置、30-2…端末装置、30-K…端末装置、30-N…端末装置、31…処理装置、32…記憶装置、33…通信装置、34…表示装置、35…入力装置、50…通信網、100…コンテンツ提供システム、110…提供部、111…生成部、112…通信制御部、115…アニメデータ提供部、116…静止画コンテンツデータ提供部、117…表示制御部、311…通信制御部、312…表示制御部、A1…アニメ、C1…静止画コンテンツ、D1…アニメデータ、D10…個別アニメデータ、D10-1…個別アニメデータ、D10-2…個別アニメデータ、D10-3…個別アニメデータ、D10-α…個別アニメデータ、D2…静止画コンテンツデータ、D20…個別静止画コンテンツデータ、D20-1…個別静止画コンテンツデータ、D20-2…個別静止画コンテンツデータ、D20-3…個別静止画コンテンツデータ、D20-β…個別静止画コンテンツデータ、F1…アニメ再生リストファイル、F10…アニメデータファイル、F2…静止画コンテンツリストファイル、F20…静止画コンテンツデータファイル、F3…関係情報ファイル、P1…制御プログラム、P3…実行プログラム、S01…第1領域、S02…第2領域、S1…画面、S11…ステップ、S12…ステップ、S13…ステップ、S14…ステップ、S15…ステップ、S16…ステップ、S17…ステップ、S18…ステップ、S21…ステップ、S22…ステップ、S23…ステップ、UK…ユーザ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12