(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155386
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0235 20230101AFI20241024BHJP
【FI】
G06Q30/0235
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070058
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】塩見 真由子
(72)【発明者】
【氏名】小田 理佳子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 香織
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】使用可能回数が限定されている電子クーポンの利便性を高めることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理サーバSAは、選択可能状態に設定された電子クーポンの情報をユーザに対して提示し、当該ユーザによる電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンがその選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻す処理を行う。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、
前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電子クーポンには有効期限が予め設定されており、
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ前記有効期限までに前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを使用済状態に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電子クーポンは特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの識別情報と、当該ユーザによる前記特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記電子クーポンが前記ユーザにより使用されたか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示手段は、前記電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間を、前記ユーザが使用する端末に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提示手段は、前記選択可能状態に設定された複数の前記電子クーポンの情報を前記ユーザに対して提示し、当該提示された前記複数の前記電子クーポンのうち、前記ユーザによる何れか1つ以上の前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの情報を前記ユーザが使用する端末に一覧表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記電子クーポンには提示対象となるユーザ属性が予め設定されており、
前記提示手段は、前記ユーザ属性を有するユーザに対して前記電子クーポンの情報を提示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示するステップと、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、
前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザにより使用可能な電子クーポンを発行するシステム等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品購入時の値引きに使用可能な電子クーポンや、商品購入に対するポイント還元に使用可能な電子クーポンなどを発行するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、電子クーポンの発行が一次クーポンの発行と二次クーポンの発行とに分けて行われるように構成されたシステムが開示されている。かかるシステムでは、有効期間の長い一次期限を有する一次クーポンがユーザに対して発行された後、当該ユーザの携帯端末から当該一次クーポンに基づいて二次クーポンの発行要求を受けると、利用者確認及び利用場所確認を行った上で、有効期間の短い二次期限(使用期限)を有する二次クーポンを当該ユーザに対して発行するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、上述したようなシステムでは、ユーザからの発行要求に応じて電子クーポンが発行された後に、当該電子クーポンの使用対象となる商品の購入が保留され、当該電子クーポンの使用期限が経過した後に、当該商品の購入が決定された場合、ユーザはもはや当該電子クーポンを使用できないという不都合がある。また、ユーザが電子クーポンの発行要求を誤って行ってしまった場合、発行された電子クーポンは使用されることなく当該ユーザの意向に反して使用期限が経過してしまうという不都合がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記不都合などに鑑みてなされたものであり、使用可能回数が限定されている電子クーポンの利便性を高めることが可能な情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(適用例1)上記課題を解決するために、本適用例に係る情報処理装置は、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
(適用例2)本適用例に係る情報処理方法は、1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示するステップと、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
(適用例3)本適用例に係るプログラムは、コンピュータを、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用可能回数が限定されている電子クーポンの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成例を示す図である。
【
図2】ユーザ端末UTの概要構成例を示す図である。
【
図3】電子クーポンの情報を表示するアプリケーション画面の一例を示す図である。
【
図4】電子クーポンが選択可能状態から獲得状態を介して使用可能状態へ遷移する例を示す図である。
【
図5】情報処理サーバSAの概要構成例を示す図である。
【
図7】クーポンステータスの状態遷移の一例を示す図である。
【
図8】制御部13における機能ブロック例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図10】制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(値引き用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
【
図11】制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(値引き用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
【
図12】制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(ポイント還元用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
【
図13】制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(ポイント還元用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を情報処理システムに適用した場合の実施形態である。
【0012】
[
1.情報処理システムSの構成及び動作概要]
先ず、
図1等を参照して、本実施形態に係る情報処理システムSの構成及び概要機能について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、店舗端末ST、ユーザ端末UT、及び情報処理サーバSA等を含んで構成される。店舗端末ST、及びユーザ端末UTは、それぞれ、ネットワークNWを介して情報処理サーバSAにアクセス可能になっている。ネットワークNWは、例えば、インターネット、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築される。なお、
図1の例において、店舗端末ST及びユーザ端末UTは、それぞれ1台ずつ示されているが複数存在してよい。
【0013】
店舗端末STは、例えば、POS(Point Of Sale)端末を含んで構成され、商品を販売する店舗(例えば、スーパーマーケット、ブックストア、デパートなど)またはサービスを提供する店舗(例えば、レストラン、ホテル、サロンなど)のレジカウンターに設置される。店舗端末STは、商品の購入またはサービスの利用に対する決済処理を実行する決済機能、及び決済処理された購買情報(POSデータ)を管理する管理機能を有する。決済処理には、例えば、現金、クレジットカード、電子マネーカード、またはポイントカードが利用される。購買情報は、定期的または不定期にネットワークNWを介して情報処理サーバSAへ送信される。また、店舗端末STには、バーコードまたはQRコード(登録商標)等の2次元コードを読み取ることが可能なコードリーダ(図示せず)が接続されている。
【0014】
また、店舗端末STには、ユーザ端末UTのユーザが所持する決済用カードに搭載されたIC(Integrated Circuit)チップとの間で接触または非接触で通信を行うことが可能なリーダライタが接続されてもよい。決済用カードとは、例えば、クレジットカード、電子マネーカード、またはポイントカードである。ポイントカードにより管理されるポイントは、電子マネーと同様、商品の購入時またはサービスの利用時の支払いに使用することができる。なお、決済用カードの機能を有するICチップがユーザ端末UTに搭載されてもよい。
【0015】
[
1-1.ユーザ端末UTの構成及び機能]
次に、
図2を参照して、ユーザ端末UTの構成及び機能について説明する。ユーザ端末UTは、例えばスマートフォン等の携帯端末である。
図2は、ユーザ端末UTの概要構成例を示す図である。
図2に示すように、ユーザ端末UTは、通信部1、操作・表示部2、記憶部3、及び制御部4等を備える。なお、ユーザ端末UTには、音声処理部及びスピーカが備えられてもよい。通信部1は、無線通信機能を備え、ネットワークNWを介して行われる通信の制御を担う。操作・表示部2は、例えば、ユーザの指やペン等による操作を受け付ける入力機能と、各種画面を表示する表示機能とを有する。記憶部3は、不揮発性メモリ等から構成され、各種プログラム及びデータを記憶する。各種プログラムには、オペレーティングシステム(OS)、及びクーポン情報表示用アプリケーション(ウェブブラウザでもよい)が含まれる。クーポン情報表示用アプリケーションは、店舗端末STが設置された店舗で使用可能な電子クーポンの情報を画面に表示するためのアプリケーションである。
【0016】
ここで、電子クーポンは、電子データで作成され、特定の商品または特定のサービスに対応付けられて情報処理サーバSA等により発行される。電子クーポンは、特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、その使用可能回数は限定(つまり、上限値が予め設定)されている。例えば、1人のユーザが特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたり、n回(例えば、2)限り電子クーポンを使用可能になっている。また、複数のユーザ全体でm回(例えば、100回)というように使用可能回数が限定されてもよい。この場合、例えば先着順で100名のユーザが1回限り電子クーポンを使用することができる。
【0017】
クーポン種別(つまり、電子クーポンの種別)として、例えば、ポイント還元用電子クーポン、値引き用電子クーポン、割引き用電子クーポン、景品交換用電子クーポンなどが挙げられる。ポイント還元用電子クーポンは、決済処理の後に商品またはサービスに応じたポイント還元(つまり、ユーザに対するポイント付与)のために使用される。値引き用電子クーポンまたは割引き用電子クーポンは、決済処理の際に商品またはサービスの価格から所定額の値引きまたは所定割合の割引きのために使用される。景品交換用電子クーポンは、決済処理の後に商品またはサービスに応じた景品との交換のために使用される。なお、各電子クーポンには、固有のクーポンID(識別情報)が割り当てられている。
【0018】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備える。制御部4は、例えばROMまたは記憶部3に記憶されたクーポン情報アプリケーションにしたがって、通信部1及びネットワークNWを介して情報処理サーバSAにアクセスし、店舗で使用可能な電子クーポンのクーポン提示要求を送信する。そして、制御部4は、当該クーポン提示要求に応じて情報処理サーバSAから送信された電子クーポンの情報を操作・表示部2の画面(アプリケーション画面)に表示させる。これにより、店舗で使用可能な電子クーポンの情報がユーザに対して提示される。
【0019】
図3は、電子クーポンの情報を表示するアプリケーション画面の一例を示す図である。
図3に示すアプリケーション画面AP1には、先着順で使用可能なポイント還元用電子クーポンの情報C1と、1回限り使用可能なポイント還元用電子クーポンの情報C2と、1回限り使用可能な値引き用電子クーポンの情報C3と、2回限り使用可能な割引き用電子クーポンの情報C4とが一覧表示されている。ポイント還元用電子クーポンの情報C1には、当該電子クーポンの使用対象となる商品の情報C11(この例では、商品名及び商品画像)及び還元ポイントC12が含まれている。ポイント還元用電子クーポンの情報C2には、当該電子クーポンの使用対象となる商品の情報C21及び還元ポイントC22が含まれている。値引き用電子クーポンの情報C3には、当該電子クーポンの使用対象となる商品の情報C31及び値引き額C32が含まれている。割引き用電子クーポンの情報C4には、当該電子クーポンの使用対象となる商品の情報C41及び割引率C42が含まれている。電子クーポンの情報C1~C4には、それぞれの電子クーポンを選択するためのボタンB1~B4が対応付けられて表示されている。
図3の例では、ボタンB1~B4はユーザにより選択可能になっている。
【0020】
アプリケーション画面AP1において、ユーザによりボタンB1が選択(つまり、ポイント還元用電子クーポンが選択)されると、ボタンB1の表記が“使う”(選択可能)から“獲得済”に変わるとともに、当該電子クーポンのクーポンID、当該電子クーポンが選択された選択時刻(当該選択時刻は、年月日及び時刻で表されるとよい)、及び当該ユーザのユーザIDを含むクーポン選択要求が情報処理サーバSAへ送信される。これにより、ポイント還元用電子クーポンは使用可能状態に設定される。つまり、ユーザによる電子クーポンの選択に応じて、当該電子クーポンは選択可能状態から使用可能状態に設定される。ここで、電子クーポンの使用可能状態とは、当該電子クーポンの獲得状態ということもできる(つまり、使用可能状態と獲得状態とが一致する)。この場合、ユーザは電子クーポンを選択することで当該電子クーポンを獲得することができる。使用可能状態に設定された電子クーポンの情報は、当該電子クーポンの選択(選択時刻)から所定時間が経過するまで、且つ有効期限までは、ユーザに対して提示可能となる。例えば、アプリケーション画面AP1から電子クーポンの情報が表示消去された後であっても、当該電子クーポンの選択(選択時刻)から所定時間が経過するまで、且つ有効期限までは、ユーザによる所定の操作に応じて再表示される。
【0021】
他方、使用可能状態と獲得状態とが必ずしも一致しない場合もある。この場合、ユーザによる選択に応じて選択可能状態から獲得状態に設定された電子クーポンのうち、当該ユーザにより使用対象として指定された(当該指定は、上記選択とは区別される)電子クーポンが使用可能状態に設定される。つまり、当該電子クーポンが選択可能状態から獲得状態を介して使用可能状態に設定されることになる。
図4は、電子クーポンが選択可能状態から獲得状態を介して使用可能状態へ遷移する例を示す図である。
図4の例では、ユーザは選択可能状態にある電子クーポンA~Eのうち興味のある電子クーポンA、C及びEを選択することで、電子クーポンA、C及びEは選択可能状態から獲得状態に設定される。そして、ユーザは獲得状態にある電子クーポンA、C及びEのうち使用対象として電子クーポンA及びCを指定することで、電子クーポンA及びCは獲得状態から使用可能状態に設定される。この場合、獲得状態に設定された電子クーポンのうち使用対象として指定されていない電子クーポンEはユーザに対して提示されなくてよい。
【0022】
そして、ポイント還元用電子クーポンの選択から所定時間が経過すると、当該電子クーポンは使用済状態に設定される。ポイント還元用電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、当該電子クーポンの使用対象となる商品についての決済処理が行われると、ユーザに対して還元ポイントが付与される。これにより、ポイント還元用電子クーポンが使用されることになり、当該電子クーポンは使用済状態に設定される。ここで、使用済状態とは、電子クーポンの選択ができない状態である。一方、ポイント還元用電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより当該電子クーポンが使用されなかった場合(つまり、当該電子クーポンの使用対象となる商品についての決済処理が行われなかった場合)、当該電子クーポンは少なくともこの時点では使用不可となる。つまり、所定時間が経過した後に商品についての決済処理が行われてもポイントバックされない。
【0023】
一方、アプリケーション画面AP1において、ユーザによりボタンB3が選択(つまり、値引き用電子クーポンが選択)されると、
図3に示すようなメッセージMがポップアップ表示されるとともに、当該電子クーポンのクーポンID、当該電子クーポンが選択された選択時刻、及び当該ユーザのユーザIDを含むクーポン選択要求が情報処理サーバSAへ送信される。これにより、値引き用電子クーポンは使用可能状態に設定される。そして、メッセージMにおいてユーザにより“はい”が選択されると、アプリケーション画面AP2に示すように、値引き用電子クーポンの情報C3が拡大表示されるとともに、ボタンB1の表記が“使う”から“使用中”(獲得済または使用可能でもよい)に変わる。さらに、値引き用電子クーポンの情報C3において、上記選択された電子クーポンのクーポンID及び値引き額を有するバーコード画像C33及び当該電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間C34が追加して表示される。かかるカウントダウンは、タイマーに設定されたタイマー時間(所定時間の一例)が“0”になるか、または当該電子クーポンの有効期限まで行われる。
【0024】
このようなタイマー時間は、特に限定されるものではないが、例えば10分~60分の間に設定される。また、タイマー時間が“0”になるか、または当該電子クーポンの有効期限が経過すると、バーコード画像C33及びカウントダウンを示す時間C34はアプリケーション画面AP2から表示消去される。つまり、ユーザにより選択された値引き用電子クーポンは、少なくともこの時点では使用不可となる。カウントダウンを示す時間C34により、表示中の電子クーポンの複数回数の使用を防止するとともに、商品の購入を促進させることができる。なお、バーコード画像C33及びカウントダウンを示す時間C34は、アプリケーション画面AP2から表示消去された後であっても、当該電子クーポンの選択(選択時刻)から所定時間が経過するまで、且つ有効期限までは、ユーザによる所定の操作に応じて再表示される。そして、値引き用電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、店舗端末STのコードリーダによりバーコード画像C33を読み取らせると、当該電子クーポンのクーポンID及び値引き額が店舗端末STにより取得され、当該電子クーポンの使用対象となる商品の価格から当該値引き額が値引きされた額により決済処理が行われる。一方、値引き用電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより当該電子クーポンが使用されなかった場合(つまり、決済処理において値引きに使用されなかった場合)、当該電子クーポンは少なくともこの時点では使用不可となる。
【0025】
なお、
図3に示すように、アプリケーション画面AP1には、ユーザにより選択された電子クーポンの一覧を表示するためのボタンB5が表示されている。ユーザによりボタンB5が選択されると、当該ユーザのユーザIDを含む選択クーポン一覧要求が情報処理サーバSAへ送信される。そして、制御部4は、当該選択クーポン一覧要求に応じて情報処理サーバSAから送信された、1または複数の電子クーポンの情報をアプリケーション画面に一覧表示させる。ここで、1または複数の電子クーポンとは、ユーザに対して提示された複数の電子クーポンのうち、当該ユーザにより選択された電子クーポン(つまり、使用可能状態に設定された電子クーポン)である。また、景品交換用電子クーポンの場合、ポイント還元用電子クーポンと同様の処理の流れとなる。すなわち、景品交換用電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、当該電子クーポンの使用対象となる商品についての決済処理が行われると、ユーザに対して景品が提供される。例えば、当該ユーザのメールアドレス宛にデジタルコンテンツ(景品の一例)が添付された電子メール、またはデジタルコンテンツへのURL(Uniform Resource Locator)が記述された電子メールが送信される。
【0026】
[
1-2.情報処理サーバSAの構成及び機能]
次に、
図5を参照して、情報処理サーバSAの構成及び機能について説明する。情報処理サーバSAは、1または複数のサーバコンピュータにより構成される。
図5は、情報処理サーバSAの概要構成例を示す図である。
図5に示すように、情報処理サーバSAは、通信部11、記憶部12、及び制御部13等を備える。通信部11は、ネットワークNWを介して行われる通信の制御を担う。記憶部12は、ハードディスクドライブ等から構成され、各種プログラム(本発明のプログラムを含む)及びデータを記憶する。また、記憶部12には、クーポン情報管理データベース(DB)121、ユーザ情報管理データベース(DB)122、及び購買情報管理データベース(DB)123等が構築される。
【0027】
クーポン情報管理データベース121は、店舗で使用可能な電子クーポンの情報を管理するためのデータベースである。クーポン情報管理データベース121には、例えば、電子クーポンのクーポンID、クーポン種別、クーポン内容、使用可能回数、有効期限、当該使用可能回数分のクーポンステータス、及び電子クーポンの使用対象となる(つまり、当該電子クーポンに紐づく)商品またはサービスの情報等が電子クーポン(クーポンID)ごとに対応付けられて格納(登録)される。
【0028】
ここで、クーポン内容は、電子クーポンの内容であり、クーポン種別に応じて異なる。例えば、クーポン種別がポイント還元用電子クーポンである場合、クーポン内容は還元ポイントとなる。クーポン種別が値引き用電子クーポンである場合、クーポン内容は値引き額となる。クーポン種別が割引き用電子クーポンである場合、クーポン内容は割引率となる。クーポン種別が景品交換用電子クーポンである場合、クーポン内容は景品名となる。使用可能回数は、電子クーポンごと(換言すると、クーポンIDごと)に予め設定された上限値である。使用可能回数は、例えば、ユーザ全体でn回(例えば、100回)というように設定されるが、ユーザ一人あたりの使用可能回数(例えば、2回)を含んでもよい。有効期限は、例えば、電子クーポンごとに予め設定された期日であり、時刻を含んでもよい。ただし、有効期限が設定されていない電子クーポンがあってもよい。
【0029】
クーポンステータスは、選択可能状態、使用可能状態(=獲得状態)、使用済状態、及び失効状態のうち何れか1つの状態を示す。或いは、クーポンステータスは、選択可能状態、獲得状態、使用可能状態、使用済状態、及び失効状態のうち何れか1つの状態を示す。
図6は、クーポンステータスの一例を示す図である。
図6の例では、クーポンID“C0001”の電子クーポンのクーポンステータスを示しており、当該電子クーポンの使用可能回数がユーザ全体で10回であるため、10個のクーポンステータスが管理される。それぞれのクーポンステータスにはシリアルNo.1~No.10の何れかが割り当てられている。ここで、シリアルNo.は、クーポンID“C0001”の電子クーポンが何回使用可能であるかを示す番号である。
図6の例では、シリアルNo.1~No.10であるので、当該電子クーポンは10回分使用可能であることを示している。シリアル番号No.1~No.3のクーポンステータスは“USED”(使用済状態の一例)に設定されており、それぞれのクーポンステータスには、電子クーポンを使用したユーザのユーザIDが対応付けられている。
【0030】
シリアル番号No.4~No.7のクーポンステータスは“ACQUIRED”(獲得状態または使用可能状態の一例)に設定されており、電子クーポンを選択したユーザのユーザID、及び当該電子クーポンの選択時刻が対応付けられている。かかるユーザID及び選択時刻は、クーポン選択要求に含まれるものである。なお、選択時刻は、ユーザ端末UTによるクーポン選択要求の送信時刻、または情報処理サーバSAによるクーポン選択要求の受信時刻であってもよい。例えば、ユーザID“0004”のユーザが当該電子クーポンを使用した場合、ユーザID“0004”に対応付けられているクーポンステータス“ACQUIRED”が“USED”に変更される。シリアル番号No.8~No.10のクーポンステータスは“NON-USED”(選択可能状態の一例)に設定されており、ユーザIDは対応付けられていない(つまり、ユーザにより選択されていない)。
図6には示されていないが、失効状態は、有効期限切れを示す。有効期限切れになった電子クーポンのクーポンステータスは失効状態に設定(例えば、選択可能状態、使用可能状態、または使用済状態から失効状態に変更)される。
【0031】
図7は、クーポンステータスの状態遷移の一例を示す図である。
図7の例では、クーポンステータスは、選択可能状態、使用可能状態、使用済状態、及び失効状態のうちで、矢印で示すように状態遷移するようになっている。なお、
図7の例によれば、
図6に示すユーザID“0004”のユーザが電子クーポンの選択時刻から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンを使用しなかった場合も、ユーザID“0004”に対応付けられているクーポンステータス“ACQUIRED”が一旦“USED”に変更される。ただし、
図6に示すユーザID“0004”のユーザが電子クーポンの選択時刻から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンを使用しなかった場合、ユーザID“0004”に対応付けられているクーポンステータス“ACQUIRED”は維持され、“USED”に変更されないように構成してもよい。この場合、
図7に示す使用可能状態から選択可能状態に状態遷移することになる。
【0032】
電子クーポンの使用対象となる商品の情報には、商品の商品ID、商品名、商品画像、価格、及び商品を販売する店舗の情報等が含まれる。電子クーポンの使用対象となるサービスの情報には、サービスのサービスID、サービス名、サービス画像、価格、及びサービスを提供する店舗の情報等が含まれる。店舗の情報には、店舗の店舗ID、店舗名、及び所在地等が含まれる。なお、電子クーポンによっては、その提示対象となるユーザ属性(以下、「提示ユーザ属性」という)がクーポンIDに対応付けられてクーポン情報管理データベース121に格納されてもよい。提示ユーザ属性は、例えば、年齢層や性別を示す。提示ユーザ属性が対応付けられた電子クーポンの情報は、当該提示ユーザ属性を有するユーザに限り提示(例えば、20代女性に対してのみ提示)される。
【0033】
ユーザ情報管理データベース122は、システム利用者として登録されたユーザのユーザ情報を管理するためのデータベースである。ユーザ情報管理データベース122には、例えば、ユーザのユーザID、パスワード、氏名、電話番号、メールアドレス、住所、ユーザ属性(例えば、年齢や性別)、及び付与ポイント情報等がユーザごとに対応付けられて格納される。ここで、ユーザID及びパスワードは、ユーザがシステムにログインするために用いられる。付与ポイント情報は、ユーザに対して付与されたポイントの残高を示す。なお、ユーザ情報管理データベース122には、ユーザにより選択された電子クーポンのクーポンID、及びユーザにより使用された電子クーポンのクーポンIDが含まれてもよい。
【0034】
購買情報管理データベース123は、店舗端末STにおいて決済処理された購買情報を管理するためのデータベースである。購買情報管理データベース123には、例えば、店舗の店舗ID、決済処理ごとの購買情報及び受信時刻等が店舗ごとに対応付けられて格納される。ここで、購買情報には、ユーザにより購入された商品の商品ID(または利用されたサービスのサービスID)、当該ユーザのユーザID、決済額、決済時刻等が含まれる。つまり、購買情報には、商品IDとユーザIDとの組(またはサービスIDとユーザIDとの組)が含まれる。なお、決済時刻は、年月日及び時刻で表されるとよい。また、決済処理において値引き用電子クーポンまたは割引き用電子クーポンが使用された場合、購買情報には、当該使用された電子クーポンのクーポンIDが含まれることになる。つまり、この場合、購買情報には、ユーザIDとクーポンIDとの組が含まれる。
【0035】
制御部13は、CPU、ROM、及びRAM等を備える。
図8は、制御部13における機能ブロック例を示す図である。制御部13は、例えばROMまたは記憶部12に記憶されたプログラムに従って、
図8に示すように、クーポン提示部131(提示手段の一例)、情報処理部132(処理手段の一例)、及び使用判定部133(判定手段の一例)等として機能する。
【0036】
クーポン提示部131は、店舗で使用可能な電子クーポンのうち選択可能状態に設定された電子クーポンの情報をユーザに対して提示する。例えば、ユーザのユーザ端末UTからのクーポン提示要求に応じて、例えばユーザにより指定された店舗で使用可能な電子クーポンのうち選択可能状態に設定されている電子クーポンの情報を、通信部11を介してユーザ端末UTへ送信して表示させる。なお、クーポン提示部131は、選択可能状態に設定された電子クーポンの情報とともに、ユーザにより選択された電子クーポン(使用可能状態に設定された電子クーポン)の情報を当該ユーザに対して提示してもよい。
【0037】
ここで、ユーザがログインにより特定されている場合、クーポン提示部131は、当該ユーザのユーザIDに対応付けられたユーザ属性をユーザ情報管理データベース122から取得するとよい。この場合、クーポン提示部131は、店舗で使用可能な電子クーポンであり且つ選択可能状態に設定された電子クーポンのうち、上記取得されたユーザ属性を含む提示ユーザ属性が対応付けられた電子クーポンをクーポン情報管理データベース121から特定し、当該特定された電子クーポンの情報をユーザに対して提示する。これにより、ユーザに対して提示した電子クーポンを当該ユーザに使用させる確率を高めることができる。
【0038】
また、クーポン提示部131は、提示された値引き用電子クーポンまたは割引き用電子クーポンがユーザにより選択された場合、当該選択からのカウントダウンを示す時間をユーザ端末UTに表示させる。これにより、電子クーポンの使用を、より効果的に促進させることができ、当該電子クーポンの使用対象となる商品の購入、またはサービスの利用を促進させることができる。なお、カウントダウンするためのタイマー制御は、ユーザ端末UTの制御部4により行われるとよい。また、クーポン提示部131は、選択可能状態に設定されている複数の電子クーポンの情報がユーザに提示された場合において、当該提示された複数の電子クーポンのうち、当該ユーザによる何れか1つ以上の電子クーポンの選択に応じて使用可能状態に設定された電子クーポンの情報を、例えばユーザ端末UTからの選択クーポン一覧要求に応じて、ユーザ端末UTに送信して一覧表示させる。これにより、ユーザが選択した電子クーポンを当該ユーザに迅速に使用させることができる。
【0039】
なお、電子クーポンの選択に応じて使用可能状態に設定された電子クーポンとは、電子クーポンの選択に応じて選択可能状態から使用可能状態に設定される電子クーポン、または、電子クーポンの選択に応じて選択可能状態から獲得状態を介して使用可能状態に設定される電子クーポンをいう。
【0040】
情報処理部132は、ユーザによる電子クーポンの選択に応じてユーザ端末UTからクーポン選択要求が通信部11により受信された場合に、当該クーポン選択要求に含まれるクーポンIDにより特定される電子クーポンのクーポンステータスを、クーポン情報管理データベース121において選択可能状態から使用可能状態に設定する。
図6の例では、クーポンIDにより特定される電子クーポンのクーポンステータスは、選択可能状態が対応付けられた何れか1のシリアル番号に対応するクーポンステータスである。さらに、情報処理部132は、クーポン選択要求に含まれる選択時刻及びユーザIDを、使用可能状態に設定されたクーポンステータスに対応付けてクーポン情報管理データベース121に格納する。
【0041】
そして、情報処理部132は、ユーザによる電子クーポンの選択に応じて使用可能状態に設定された電子クーポンが、当該電子クーポンの選択(上記選択時刻)から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポン(つまり、上述したように使用不可になった電子クーポン)を選択可能状態に戻す処理を行う。これにより、電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンが使用されなかった場合であっても、当該電子クーポンを所定タイミングで復活させることで当該電子クーポンの利便性を高めることができる。例えば、情報処理部132は、当該電子クーポンのクーポンステータスを、クーポン情報管理データベース121において使用済状態から選択可能状態に設定しなおすとともに、当該クーポンステータスに対応付けられているユーザID及び選択時刻を削除する。一方、情報処理部132は、使用可能状態に設定された電子クーポンが、当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用された場合、当該電子クーポン(クーポンステータス)を、クーポン情報管理データベース121において使用可能状態から使用済状態に設定する。なお、後述するように、当該電子クーポンに有効期限が設定されている場合において、当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該有効期限が経過した場合、当該電子クーポンは失効状態になる。
【0042】
ここで、上記選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用されたか否かの判定は、使用判定部133により行われる。例えば、使用判定部133は、ユーザによる電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンのクーポンIDをクーポン情報管理データベース121から取得する。そして、使用判定部133は、当該取得されたクーポンIDと、当該ユーザによる特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて(突き合わせて)、当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンがユーザにより使用されたか否かを判定する(詳細は後述)。これにより、電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンがユーザにより使用されたか否かを効率良く判定することができる。
【0043】
また、ユーザにより選択された電子クーポンに有効期限が設定されている場合、使用判定部133は、当該選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンが当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ当該有効期限までにユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻す処理を行う。一方、情報処理部132は、当該選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンが当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ上記有効期限までにユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを、クーポン情報管理データベース121において使用済状態に設定する。或いは、情報処理部132は、当該選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンが当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、上記有効期限が経過した場合、当該電子クーポンを、クーポン情報管理データベース121において失効状態に設定する。これにより、電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンの使用されなかった場合であっても、当該電子クーポンの有効期限内であれば所定タイミングで復活させることで当該電子クーポンの利便性を高めることができる。
【0044】
[
2.情報処理システムSの動作]
次に、
図9~
図13を参照して、本実施形態に係る情報処理システムSの動作例について、電子クーポンのクーポンステータスが選択可能状態、使用可能状態、使用済状態、及び失効状態のうち何れか1つの状態を示す場合を例にとって説明する。なお、以下に説明する動作例では、商品を販売する店舗にユーザが訪れる場合を想定しているが、サービスを提供する店舗にユーザが訪れる場合に対しても同様に適用することができる。
図9は、本実施形態に係る情報処理システムSの動作の一例を示すシーケンス図である。
図10及び
図11は、制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(値引き用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
図12及び
図13は、制御部13により実行されるクーポン使用判定処理の一例(ポイント還元用電子クーポンの場合)を示すフローチャートである。
【0045】
先ず、ユーザ端末UTにおいて、クーポン情報表示用アプリケーションが起動した後に表示されたログイン画面を通じて入力されたユーザID及びパスワードが情報処理サーバSAへ送信され、ログイン処理を経てユーザがログインする。次いで、ユーザ端末UTは、ログインしているユーザの操作に応じて、店舗で使用可能な電子クーポンのクーポン提示要求を情報処理サーバSAへ送信する(ステップS1)。このとき、ユーザは店舗に訪れる前であってもよいし、店舗に訪れている際中であってってもよい。なお、クーポン情報表示用アプリケーションが複数の店舗に対応している場合、アプリケーション画面上でユーザにより指定された店舗の店舗IDが含むクーポン提示要求が情報処理サーバSAへ送信される。
【0046】
次いで、情報処理サーバSAは、ユーザ端末UTからのクーポン提示要求を受信すると、クーポン情報管理データベース121を参照し、店舗で使用可能な電子クーポンを1つまたは複数特定(例えば、クーポンIDで特定)する(ステップS2)。次いで、情報処理サーバSAは、ステップS2で特定された電子クーポンのうち、クーポンステータス(例えば、シリアルNo.の何れか1つ)が選択可能状態に設定されている電子クーポンを特定する(ステップS3)。次いで、情報処理サーバSAは、ステップS3で特定された電子クーポンの情報をユーザ端末UTへ送信する(ステップS4)。
【0047】
なお、ステップS3において、選択可能状態に設定されている電子クーポンのうち、提示ユーザ属性が対応付けられている電子クーポンがある場合、情報処理サーバSAは、ログインしているユーザのユーザIDに対応付けられたユーザ属性をユーザ情報管理データベース122から取得するとよい。この場合、情報処理サーバSAは、当該取得されたユーザ属性を含む提示ユーザ属性が対応付けられた電子クーポンを特定し(ステップS3)、当該特定された電子クーポンの情報をユーザ端末UTへ送信する(ステップS4)。これにより、ログインしているユーザのユーザ属性に合った電子クーポンを提示することができる。
【0048】
次いで、ユーザ端末UTは、情報処理サーバSAからの電子クーポンの情報を受信すると、当該電子クーポンの情報を、上述したように、アプリケーション画面に表示する(ステップS5)。次いで、ユーザ端末UTは、アプリケーション画面上でユーザにより電子クーポンが選択されると(ステップS6)、当該選択された選択時刻を当該電子クーポンのクーポンIDに対応付けて記憶する(ステップS7)。次いで、ユーザ端末UTは、ステップS6で選択された電子クーポンのクーポンID、当該電子クーポンが選択された選択時刻、及び当該ユーザのユーザIDを含むクーポン選択要求を情報処理サーバSAへ送信する(ステップS8)。なお、ステップS7及びステップS8の処理は、後述するステップS12の決済処理までの間に、上記ステップS6で電子クーポンが選択される度に行われる。ユーザは、店舗に訪れる前にアプリケーション画面上で電子クーポンを選択してもよいし、店舗に訪れている際中(例えば、レジカウンターで支払いを行うとき)にアプリケーション画面上で電子クーポンを選択してもよい。
【0049】
ここで、ユーザ端末UTにおいて、ユーザによりアプリケーション画面AP1上で値引き用電子クーポン(例えば、
図3に示すボタンB3)が選択されると、
図3に示すように、バーコード画像C33及びカウントダウンを示す時間C34が表示されるが、ステップS7で記憶された選択時刻から所定時間(例えば、60分)が経過するか、または当該値引き用電子クーポンの有効期限が経過すると、バーコード画像C33及びカウントダウンを示す時間C34はアプリケーション画面AP2から表示消去される。なお、バーコード画像C33及びカウントダウンを示す時間C34は、アプリケーション画面AP2から表示消去された後であっても、選択時刻から所定時間が経過する前、且つ有効期限までであれば、ユーザによる所定の操作に応じて再表示される。
【0050】
次いで、情報処理サーバSAは、ユーザ端末UTからのクーポン選択要求を受信すると、クーポン情報管理データベース121を参照し、当該クーポン選択要求に含まれるクーポンIDにより特定される電子クーポンのクーポンステータス(例えば、シリアルNo.の何れか1つ)を選択可能状態から使用可能状態に設定する(ステップS9)。次いで、情報処理サーバSAは、クーポン選択要求に含まれる選択時刻及びユーザIDを、ステップS9で使用可能状態に設定されたクーポンステータスに対応付けてクーポン情報管理データベース121に格納する(ステップS10)。そして、ステップS10で格納された選択時刻から所定時間が経過した場合、情報処理サーバSAは、当該電子クーポンのクーポンステータスを使用済状態に設定する(ステップS11)。なお、ステップS11の処理は実行されないように構成してもよい。
【0051】
一方、店舗において商品がユーザによりピックアップされた後(例えば買い物カゴに入れられた後)、レジカウンターに設置された店舗端末STのリーダライタに当該ユーザの決済用カードまたはユーザ端末UTが翳されると、当該決済用カードまたはユーザ端末UTに搭載されたICチップから当該ユーザのユーザIDを含む決済用情報が読み取られる。これにより、店舗端末STは、ユーザのユーザIDを含む決済用情報を取得する(ステップS12)。次いで、店舗端末STは、ステップS11で取得された決済用情報を用いて、ユーザによりピックアップされた商品についての決済処理を実行する(ステップS13)。
【0052】
ここで、上記ステップS6で選択された電子クーポンの中に、ユーザによりピックアップされた商品の購入の際に使用可能な値引き用電子クーポンが含まれる場合、当該電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、店舗端末STにより当該電子クーポンのクーポンID及び値引き額がコードリーダを介して取得されると、当該電子クーポンの使用対象となる商品の価格から当該値引き額が値引きされた額により決済処理が行われる。
【0053】
次いで、店舗端末STは、ステップS13で決済処理された購買情報を記憶する(ステップS14)。値引き用電子クーポンが使用されて決済処理された購買情報には、上記商品を購入したユーザのユーザID等に加えて、当該使用された値引き用電子クーポンのクーポンIDが含まれる。次いで、店舗端末STは、ステップS14で記憶された購買情報を情報処理サーバSAへ送信する(ステップS15)。なお、店舗端末STに記憶された購買情報は、例えば予め設定された時間(例えば、12時間)間隔で情報処理サーバSAにまとめて送信されるとよい。
【0054】
次いで、情報処理サーバSAは、店舗端末STからの購買情報を受信すると、当該購買情報及びその受信時刻を、店舗端末STが設置された店舗の店舗IDに対応付けて購買情報管理データベース123に格納する(ステップS16)。こうして購買情報が格納された後、情報処理サーバSAの制御部13(情報処理部132、及び使用判定部133等)は、所定タイミング(例えば、12時間~24時間に1回のタイミング)でクーポン使用判定処理を実行する(ステップS17)。ここで、クーポン使用判定処理の詳細について、(i)値引き用電子クーポンの場合と、(ii)ポイント還元用電子クーポンの場合とに分けて以下に説明する。
【0055】
(i)値引き用電子クーポンの場合のクーポン使用判定処理
図10に示すクーポン使用判定処理が開始されると、情報処理サーバSAの制御部13は、クーポンステータス(少なくともシリアルNo.の何れか1つ)が使用可能状態に設定されている電子クーポンのクーポンIDをクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS101)。次いで、制御部13は、ステップS101で取得されたクーポンIDに対応付けられたユーザID(つまり、使用可能状態が対応付けられた何れか1つのユーザID)及び選択時刻をクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS102)。
【0056】
次いで、制御部13は、購買情報管理データベース123を参照し、ステップS101で取得されたクーポンIDと、ステップS102で取得されたユーザIDとの組を含む購買情報があるか(格納されているか)否かを判定する(ステップS103)。クーポンIDとユーザIDとの組を含む購買情報があると判定された(つまり、当該電子クーポンの選択時刻から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用された)場合(ステップS103:YES)、処理はステップS104へ進む。一方、クーポンIDとユーザIDとの組を含む購買情報がないと判定された場合(ステップS103:NO)、処理はステップS105へ進む。
【0057】
ステップS104では、制御部13は、ステップS102で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態を使用済状態に設定(変更)し、処理をステップS107へ進める。一方、ステップS105では、制御部13は、現在日時が、ステップS101で取得されたクーポンIDに対応付けられた有効期限(当該電子クーポンの有効期限)以内であるか否かを判定する。現在日時が有効期限以内であると判定された場合(ステップS105:YES)、ステップS102で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態が維持され(次回のクーポン使用判定処理で再度判定される)、処理はステップS107へ進む。なお、電子クーポンに有効期限が設定されていない場合、処理はステップS103:NOからステップS107へ進む。一方、現在日時が有効期限以内でないと判定された場合(ステップS105:NO)、ステップS102で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態が失効状態に設定され(ステップS106)、処理はステップS107へ進む。
【0058】
ステップS107では、制御部13は、ステップS101で取得されたクーポンIDに対応付けられたユーザIDのうち、ステップS102で未取得の(未だ取得されていない)ユーザIDがあるか否かを判定する。未取得のユーザIDがあると判定された場合(ステップS107:YES)、処理はステップS102に戻り、当該ユーザID及び選択時刻が取得され、上記と同様に以降の処理が実行される。一方、未取得のユーザIDがないと判定された場合(ステップS107:NO)、処理はステップS108へ進む。
【0059】
ステップS108では、制御部13は、クーポンステータス(少なくともシリアルNo.の何れか1つ)が使用可能状態に設定されている電子クーポンのクーポンIDのうち、ステップS101で未取得のクーポンIDがあるか否かを判定する。未取得のクーポンIDがあると判定された場合(ステップS108:YES)、処理はステップS101に戻り、当該クーポンIDが取得され、上記と同様に以降の処理が実行される。未取得のクーポンIDがないと判定された場合(ステップS108:NO)、処理は、
図11に示すステップS109へ進む。
【0060】
ステップS109では、制御部13は、クーポンステータス(少なくともシリアルNo.の何れか1つ)が使用済状態に設定されている電子クーポンのクーポンIDをクーポン情報管理データベース121から取得する。次いで、制御部13は、ステップS109で取得されたクーポンIDに対応付けられたユーザIDをクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS110)。
【0061】
次いで、制御部13は、購買情報管理データベース123を参照し、ステップS109で取得されたクーポンIDと、ステップS110で取得されたユーザIDとの組を含む購買情報があるか否かを判定する(ステップS111)。クーポンIDとユーザIDとの組を含む購買情報があると判定された場合(ステップS111:YES)、当該ユーザIDに対応付けられている使用済状態が維持され、処理はステップS115へ進む。一方、クーポンIDとユーザIDとの組を含む購買情報がないと判定された場合(ステップS111:NO)、つまり、当該ユーザIDに対応付けられている選択時刻から所定時間が経過することで使用済状態になっている場合、処理はステップS112へ進む。
【0062】
ステップS112では、制御部13は、現在日時が、ステップS109で取得されたクーポンIDに対応付けられた有効期限以内であるか否かを判定する。現在日時が有効期限以内であると判定された場合(ステップS112:YES)、ステップS110で取得されたユーザIDに対応付けられている使用済状態が選択可能状態に設定しなおされる(ステップS113)とともに、ステップS110で取得されたユーザID及び選択時刻がクーポン情報管理データベース121から削除され、処理はステップS115へ進む。なお、電子クーポンに有効期限が設定されていない場合、処理はステップS111:NOからステップS113へ進み、ステップS113の処理が行われた後にステップS115へ進む。一方、現在日時が有効期限以内でないと判定された場合(ステップS112:NO)、ステップS110で取得されたユーザIDに対応付けられている使用済状態が失効状態に設定され(ステップS114)、処理はステップS115へ進む。
【0063】
ステップS115及びS116の処理は、
図10に示すステップS107及びS108と同様に行われ、未取得のクーポンIDがないと判定された場合(ステップS116:NO)、
図11に示す処理は終了する。なお、
図10及び
図11に示すクーポン使用判定処理は、割引き用電子クーポンの場合にも同様に実行することができる。ところで、電子クーポンの選択時刻から所定時間が経過した場合であっても使用済状態に設定されず使用可能状態を維持する構成の場合、
図10に示すステップS105において有効期限以内であると判定されたときに、制御部13は、ステップS102で取得された選択時刻から所定時間(例えば、60分)が経過したか否かを判定すればよい。そして、当該選択時刻から所定時間が経過したと判定された場合、ステップS102で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態が選択可能状態に設定しなおされるとともに、ステップS102で取得されたユーザID及び選択時刻がクーポン情報管理データベース121から削除されるとよい。
【0064】
(ii)ポイント還元用電子クーポンの場合のクーポン使用判定処理
図12に示すクーポン使用判定処理が開始されると、情報処理サーバSAの制御部13は、クーポンステータス(少なくともシリアルNo.の何れか1つ)が使用可能状態に設定されている電子クーポンのクーポンIDをクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS121)。次いで、制御部13は、ステップS121で取得されたクーポンIDに対応付けられたユーザID(つまり、使用可能状態が対応付けられた何れか1つのユーザID)及び選択時刻をクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS122)。次いで、制御部13は、ステップS121で取得されたクーポンIDに対応付けられた商品ID(つまり、当該電子クーポンに紐づく商品の商品ID)をクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS123)。
【0065】
次いで、制御部13は、購買情報管理データベース123を参照し、ステップS122で取得されたユーザIDと、ステップS123で取得された商品IDとの組を含む購買情報があるか否かを判定する(ステップS124)。ユーザIDと商品IDとの組を含む購買情報があると判定された場合(ステップS124:YES)、当該ユーザIDと商品IDとの組に対応付けられた決済時刻が取得され(ステップS125)、処理はステップS126へ進む。一方、ユーザIDと商品IDとの組を含む購買情報がないと判定された場合(ステップS124:NO)、処理はステップS129へ進む。
【0066】
ステップS126では、制御部13は、ステップS122で取得された選択時刻から、ステップS125で取得された決済時刻までの差分(時間長)が所定時間(例えば、60分)以下であるか否かを判定する。当該選択時刻から当該決済時刻までの差分が所定時間以下であると判定された場合(ステップS126:YES)、処理はステップS127へ進む。一方、当該選択時刻から当該決済時刻までの差分が所定時間以下でないと判定された場合(ステップS126:NO)、処理はステップS129へ進む。
【0067】
ステップS127では、制御部13は、ステップS122で取得されたユーザIDにより特定されるユーザに対して、ステップS123で取得された商品IDにより特定される商品に応じたポイントを付与する処理を実行する。これにより、ユーザ情報管理データベース122において、当該ユーザのユーザIDに対応付けられた付与ポイント情報が示す残高に、当該商品に応じたポイントが加算される。次いで、制御部13は、ステップS122で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態を使用済状態に設定し、処理をステップS131へ進める。
【0068】
ステップS129では、制御部13は、現在日時が、ステップS121で取得されたクーポンIDに対応付けられた有効期限以内であるか否かを判定する。現在日時が有効期限以内であると判定された場合(ステップS129:YES)、処理はステップS131へ進む。なお、電子クーポンに有効期限が設定されていない場合、処理はステップS126:NOからステップS131へ進む。一方、現在日時が有効期限以内でないと判定された場合(ステップS129:NO)、ステップS122で取得されたユーザIDに対応付けられている使用可能状態が失効状態に設定され(ステップS130)、処理はステップS131へ進む。
【0069】
ステップS131及びS132の処理は、
図10に示すステップS107及びS108と同様に行われ、未取得のクーポンIDがないと判定された場合(ステップS132:NO)、処理は、
図13に示すステップS133へ進む。
【0070】
ステップS133では、制御部13は、クーポンステータス(少なくともシリアルNo.の何れか1つ)が使用済状態に設定されている電子クーポンのクーポンIDをクーポン情報管理データベース121から取得する。次いで、制御部13は、ステップS133で取得されたクーポンIDに対応付けられたユーザID及び選択時刻をクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS134)。次いで、制御部13は、ステップS133で取得されたクーポンIDに対応付けられた商品IDをクーポン情報管理データベース121から取得する(ステップS135)。
【0071】
次いで、制御部13は、購買情報管理データベース123を参照し、ステップS134で取得されたユーザIDと、ステップS135で取得された商品IDとの組を含む購買情報があるか否かを判定する(ステップS136)。ユーザIDと商品IDとの組を含む購買情報があると判定された場合(ステップS136:YES)、当該ユーザIDと商品IDとの組に対応付けられた決済時刻が取得され(ステップS137)、処理はステップS138へ進む。一方、ユーザIDと商品IDとの組を含む購買情報がないと判定された場合(ステップS136:NO)、処理はステップS139へ進む。
【0072】
ステップS138では、制御部13は、ステップS134で取得された選択時刻から、ステップS137で取得された決済時刻までの差分(時間長)が所定時間(例えば、60分)以下であるか否かを判定する。当該選択時刻から当該決済時刻までの差分が所定時間以下であると判定された場合(ステップS138:YES)、当該ユーザIDに対応付けられている使用済状態が維持され、処理はステップS142へ進む。一方、当該選択時刻から当該決済時刻までの差分が所定時間以下でないと判定された場合(ステップS138:NO)、処理はステップS139へ進む。
【0073】
ステップS139~S143の処理は、
図11に示すステップS112~S116と同様に行われ、未取得のクーポンIDがないと判定された場合(ステップS143:NO)、
図13に示す処理は終了する。なお、
図12及び
図13に示すクーポン使用判定処理は、景品交換用電子クーポンの場合にも同様に実行することができる。この場合のステップS127では、制御部13は、ステップS122で取得されたユーザIDにより特定されるユーザのメールアドレス宛にデジタルコンテンツが添付された電子メール、またはデジタルコンテンツへのURLが記述された電子メールが送信されるとよい。
【0074】
以上説明したように、上記実施形態によれば、使用可能回数が限定され選択可能状態に設定された電子クーポンの情報をユーザに対して提示し、当該ユーザによる電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンがその選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻す処理を行うように構成したので、使用可能回数が限定されている電子クーポンの利便性を高めることができる。すなわち、ユーザにより電子クーポンが選択された後に当該電子クーポンの使用対象となる商品の購入がユーザにより保留されたり、或いは電子クーポンがユーザにより誤って選択されてしまったりすることで、上記選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンの使用されなかった場合であっても、当該電子クーポンが所定タイミングで復活するので、当該電子クーポンの利便性を高めることができる。
【0075】
なお、上記実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態から種々構成等に変更を加えてもよく、その場合も本発明の技術的範囲に含まれる。上記実施形態においては、決済機能及び管理機能を有する店舗端末STが設置された店舗において商品が購入される場合を例にとったが、インターネット上のショッピングサイトに出品された商品が購入される場合(この場合、店舗端末STは不要となる)にも本発明を適用することができる。この場合、ユーザ端末UT(例えば、パーソナルコンピュータ)は、例えばウェブブラウザによりショッピングサイトにアクセスすることで、情報処理サーバSAは、ユーザ端末UTへ電子クーポンの情報を含むウェブページを送信して表示させる。こうして表示されたウェブページの商品選択画面上でユーザが所望の電子クーポンを選択すると、ユーザ端末UTは、上述したクーポン選択要求を情報処理サーバSAへ送信する。そして、情報処理サーバSAは、ユーザ端末UTからのクーポン選択要求を受信すると、上述したように、選択された電子クーポンのクーポンステータスを選択可能状態から使用可能状態に設定し、当該使用可能状態に設定された電子クーポンがその選択から所定時間が経過するまでの間に当該ユーザにより使用されなかった場合、上述したタイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻す処理を行う。
【0076】
ここで、電子クーポンが値引き用電子クーポンである場合、ユーザ端末UTに表示されたウェブページの商品決済画面には、上記選択された電子クーポンのクーポンID及び値引き額を有する2次元コード画像が表示されるとよい。この場合、ユーザは、例えばユーザ端末UT以外の携帯端末のカメラにより2次元コード画像を読み取らせると、当該読み取られたクーポンID、値引き額、及び当該ユーザのユーザIDを含む情報が情報処理サーバSAに送信される。そして、ユーザ端末UTは、上記商品決済画面においてユーザから上記選択された電子クーポンの使用対象となる商品の購入指示を受け付けると、当該商品の商品ID、及び当該ユーザのユーザIDを含む決済要求を情報処理サーバSAへ送信する。情報処理サーバSAは、ユーザ端末UTから決済要求を受信すると、当該電子クーポンの使用対象となる商品の価格から上記値引き額が値引きされた額により決済処理を行う。
【0077】
また、上記実施形態においては、情報処理サーバSAは、選択可能状態に設定された電子クーポンの情報をユーザに対して提示し、当該ユーザによる電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定された電子クーポンがその選択から所定時間が経過するまでの間にユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻すように構成したが、このような処理はユーザ端末UTにより行われるように構成してもよい。この場合、例えば、ユーザ端末UTにインストールされたクーポン情報管理用アプリケーション(本発明のプログラムの一例)によりユーザへ提示可能な電子クーポンのクーポンID、有効期限及びクーポンステータス等が管理される。そして、ユーザ端末UTは、クーポン情報表示用アプリケーション(本発明のプログラムの一例)により電子クーポンの情報を表示させ、ユーザにより所望の電子クーポンが選択されると、上記クーポン情報管理用アプリケーションにより、当該電子クーポンのクーポンステータスを選択可能状態から使用可能状態に設定し、当該使用可能状態に設定された電子クーポンがその選択から所定時間が経過するまでの間に当該ユーザにより使用されなかった場合、上述したタイミングで、当該電子クーポンを選択可能状態に戻す処理を行う。
【0078】
<付記>
[1]本開示に係る情報処理装置は、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、を備えることを特徴とする。これにより、使用可能回数が限定されている電子クーポンの利便性を高めることができる。
【0079】
[2]上記[1]に記載の情報処理装置において、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする。これにより、電子クーポンを所定タイミングで復活させることで当該電子クーポンの利便性を高めることができる。
【0080】
[3]上記[1]または[2]に記載の情報処理装置において、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする。これにより、電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンの使用されなかった場合であっても、当該電子クーポンの有効期限内であれば所定タイミングで復活させることで当該電子クーポンの利便性を高めることができる。
【0081】
[4]上記[1]乃至[3]の何れか一つに記載の情報処理装置において、前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを前記使用可能状態から使用済状態に設定することを特徴とする。
【0082】
[5]上記[1]乃至[4]の何れか一つに記載の情報処理装置において、前記電子クーポンは特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンの識別情報と、当該ユーザによる前記特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記電子クーポンが前記ユーザにより使用されたか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする。これにより、電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に当該電子クーポンがユーザにより使用されたか否かを効率良く判定することができる。
【0083】
[6]上記[1]乃至[5]の何れか一つに記載の情報処理装置において、前記提示手段は、前記電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間を、前記ユーザが使用する端末に表示させることを特徴とする。これにより、電子クーポンの使用を、より効果的に促進させることができる。
【0084】
[7]上記[1]乃至[6]の何れか一つに記載の情報処理装置において、前記提示手段は、前記選択可能状態に設定された複数の前記電子クーポンの情報を前記ユーザに対して提示し、当該提示された前記複数の前記電子クーポンのうち、前記ユーザによる何れか1つ以上の前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンの情報を前記ユーザが使用する端末に一覧表示させる。これにより、ユーザが選択した電子クーポンを当該ユーザに迅速に使用させることができる。
【0085】
[8]上記[1]乃至[7]の何れか一つに記載の情報処理装置において、前記電子クーポンには提示対象となるユーザ属性が予め設定されており、前記提示手段は、前記ユーザ属性を有するユーザに対して前記電子クーポンの情報を提示することを特徴とする。ユーザに対して提示した電子クーポンを当該ユーザに使用させる確率を高めることができる。
【0086】
[9]本開示に係る情報処理方法は、1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示するステップと、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、を含むことを特徴とする。
【0087】
[10]本開示に係るプログラムは、コンピュータを、使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報を当該ユーザに対して提示する提示手段と、前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させることを特徴とする。
【符号の説明】
【0088】
1 通信部
2 操作・表示部
3 記憶部
4 制御部
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 クーポン提示部
132 情報処理部
133 使用判定部
ST 店舗端末
UT ユーザ端末
SA 情報処理サーバ
S 情報処理システム
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、
前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電子クーポンには有効期限が予め設定されており、
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ前記有効期限までに前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを使用済状態に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電子クーポンは特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの識別情報と、当該ユーザによる前記特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記電子クーポンが前記ユーザにより使用されたか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示手段は、前記電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間を、前記ユーザが使用する端末に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提示手段は、前記選択可能状態に設定された複数の前記電子クーポンの情報を前記ユーザに対して提示し、当該提示された前記複数の前記電子クーポンのうち、前記ユーザによる何れか1つ以上の前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの情報を前記ユーザが使用する端末に一覧表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記電子クーポンには提示対象となるユーザ属性が予め設定されており、
前記提示手段は、前記ユーザ属性を有するユーザに対して前記電子クーポンの情報を提示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示するステップと、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、
前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、
前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電子クーポンには有効期限が予め設定されており、
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ前記有効期限までに前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを使用済状態に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電子クーポンは特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの識別情報と、当該ユーザによる前記特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記電子クーポンが前記ユーザにより使用されたか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示手段は、前記電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間を、前記ユーザが使用する端末に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提示手段は、前記選択可能状態に設定された複数の前記電子クーポンの情報を前記ユーザに対して提示し、当該提示された前記複数の前記電子クーポンのうち、前記ユーザによる何れか1つ以上の前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの情報を前記ユーザが使用する端末に一覧表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記電子クーポンには提示対象となるユーザ属性が予め設定されており、
前記提示手段は、前記ユーザ属性を有するユーザに対して前記電子クーポンの情報を提示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示するステップと、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、
前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-10-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンを前記使用可能状態から使用済状態に設定し、その後、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段と、
を備え、
前記選択可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを未だ使用可能でない状態であり、前記使用可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを使用可能である状態であり、前記所定時間は電子クーポンごとに予め設定された有効期限とは異なることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンは使用不可になり、
前記処理手段は、前記使用不可になった前記電子クーポンを、所定タイミングで、前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記電子クーポンには前記有効期限が予め設定されており、
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に、且つ前記有効期限までに前記ユーザにより使用されなかった場合、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理手段は、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用された場合、当該電子クーポンを使用済状態に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記電子クーポンは特定の商品の購入または特定のサービスの利用にあたって使用可能になっており、
前記ユーザによる前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの識別情報と、当該ユーザによる前記特定の商品の購入または特定のサービスの利用に対して決済処理された購買情報とに基づいて、前記電子クーポンの選択から所定時間が経過するまでの間に前記電子クーポンが前記ユーザにより使用されたか否かを判定する判定手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提示手段は、前記電子クーポンの選択からのカウントダウンを示す時間を、前記ユーザが使用する端末に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提示手段は、前記選択可能状態に設定された複数の前記電子クーポンの情報を前記ユーザに対して提示し、当該提示された前記複数の前記電子クーポンのうち、前記ユーザによる何れか1つ以上の前記電子クーポンの選択に応じて、前記使用可能状態に設定される前記電子クーポンの情報を前記ユーザが使用する端末に一覧表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記電子クーポンには提示対象となるユーザ属性が予め設定されており、
前記提示手段は、前記ユーザ属性を有するユーザに対して前記電子クーポンの情報を提示することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
1または複数のコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示するステップと、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されたか否かを判定するステップと、
前記電子クーポンが、前記選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかったと判定された場合、当該電子クーポンを前記使用可能状態から使用済状態に設定し、その後、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行うステップと、
を含み、
前記選択可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを未だ使用可能でない状態であり、前記使用可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを使用可能である状態であり、前記所定時間は電子クーポンごとに予め設定された有効期限とは異なることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
使用可能回数が限定されている電子クーポンであって、選択可能状態に設定された前記電子クーポンの情報をユーザに対して提示する提示手段と、
前記ユーザに対して提示された前記電子クーポンの情報に基づいて当該ユーザにより選択された前記電子クーポンの当該選択に応じて、使用可能状態に設定される前記電子クーポンが、前記電子クーポンの当該選択から所定時間が経過するまでの間に前記ユーザにより使用されなかった場合、当該電子クーポンを前記使用可能状態から使用済状態に設定し、その後、所定タイミングで、当該電子クーポンを前記選択可能状態に戻す処理を行う処理手段として機能させるプログラムであって、
前記選択可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを未だ使用可能でない状態であり、前記使用可能状態とは前記ユーザが前記電子クーポンを使用可能である状態であり、前記所定時間は電子クーポンごとに予め設定された有効期限とは異なることを特徴とするプログラム。