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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155474
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】スイッチ装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/14 20060101AFI20241024BHJP
   G05G 1/02 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H01H13/14 A
G05G1/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070220
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本田 智也
(72)【発明者】
【氏名】明星 英之
【テーマコード(参考)】
3J070
5G206
【Fターム(参考)】
3J070AA07
3J070BA17
3J070BA57
3J070CB16
3J070CB37
3J070CC71
5G206AS33F
5G206AS33H
5G206AS33J
5G206AS33M
5G206FS23J
5G206FS23M
5G206HW14
5G206HW16
5G206HW36
5G206HW44
5G206HW54
5G206KS03
5G206NS02
5G206RS24
5G206RS32
(57)【要約】
【課題】安定した操作感を与えることができるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】スイッチ装置1は、筐体2と、筐体2に保持され、プッシュ操作によって筐体2に押し込まれる操作体5と、操作体5の下面51から突出する操作体側案内部52と、筐体2の内部32の底面33から突出し、操作体側案内部52と共にプッシュ操作に基づく操作体5の移動を案内する筐体側案内部34と、操作体側案内部52及び筐体側案内部34の外側であって操作体5と筐体2の間に設けられ、筐体2及び操作体5に弾性力を付加する弾性体6と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に保持され、プッシュ操作によって前記筐体に押し込まれる操作体と、
前記操作体の下面から突出する操作体側案内部と、
前記筐体の内部の底面から突出し、前記操作体側案内部と共に前記プッシュ操作に基づく前記操作体の移動を案内する筐体側案内部と、
前記操作体側案内部及び前記筐体側案内部の外側であって前記操作体と前記筐体の間に設けられ、前記筐体及び前記操作体に弾性力を付加する弾性体と、
を備えたスイッチ装置。
【請求項2】
前記筐体は、前記筐体側案内部が設けられた下部筐体、及び前記操作体が挿入される挿入開口を有し、前記下部筐体と一体となって前記操作体を保持する上部筐体を備え、
前記操作体は、前記下面から突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記筐体に保持された状態において前記挿入開口の外側に突出して設けられた突出片を有し、
前記突出片は、前記プッシュ操作前の状態では、前記弾性体の前記弾性力によって前記上部筐体と接し、前記プッシュ操作がなされると、前記上部筐体及び前記下部筐体と接触しないで前記操作体と共に移動する、
請求項1に記載のスイッチ装置。
【請求項3】
前記操作体は、前記プッシュ操作がなされる上面の対向する少なくとも一対の辺が前記弾性体に応じた形状となり、
前記弾性体は、その一部が前記少なくとも一対の辺の下方に位置する、
請求項2に記載のスイッチ装置。
【請求項4】
前記操作体は、前記上面の対称な位置に4つの角を有し、4つの前記角の下方に前記突出部及び前記突出片が設けられ、前記突出片の上側の面が前記上部筐体と接することにより、前記筐体に保持される、
請求項3に記載のスイッチ装置。
【請求項5】
前記操作体側案内部は、柱体であり、
前記筐体側案内部は、前記操作体側案内部が挿入される挿入孔を有する筒体であり、
前記挿入孔は、前記下部筐体の前記底面を貫通する孔であり、
前記挿入孔に配置され、前記プッシュ操作を検出する電子部品を備えた、
請求項2乃至4のいずれか1項に記載のスイッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、弾性材料からなるドーム形状を有するばね体と、ばね体上に載せられ、ばね体のドーム部外周を囲うように形成された円筒部の外方に二ヶ所の爪部を有する押しボタンと、この押しボタンの円筒部外径よりもやや大きい内径の筒状に形成されて押しボタンを上下動可能に保持すると共に、押しボタン外周の爪部と係合して上方への抜け止め部を形成する上下溝を有するケースと、を備えたプッシュオンスイッチが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このプッシュオンスイッチは、固定接点などが設けられた接点基板とケースとがカシメにより一体とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-92260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のプッシュオンスイッチは、プッシュ操作により、押しボタンの爪部がケース及び接点基板と摺動しながら移動する場合、爪部と摺動する部材が切り替わることによる抵抗感を操作者に与え、操作感が安定しない問題がある。
【0006】
従って本発明の目的は、安定した操作感を与えることができるスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、筐体と、筐体に保持され、プッシュ操作によって筐体に押し込まれる操作体と、操作体の下面から突出する操作体側案内部と、筐体の内部の底面から突出し、操作体側案内部と共にプッシュ操作に基づく操作体の移動を案内する筐体側案内部と、操作体側案内部及び筐体側案内部の外側であって操作体と筐体の間に設けられ、筐体及び操作体に弾性力を付加する弾性体と、を備えたスイッチ装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、安定した操作感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、スイッチ装置の爆発図の一例である。
図2図2(a)は、スイッチ装置の平面図の一例であり、図2(b)は、底面図の一例である。
図3図3(a)は、スイッチ装置の正面図の一例であり、図3(b)は、背面図の一例である。
図4図4(a)は、スイッチ装置の左側面図の一例であり、図4(b)は、右側面図の一例である。
図5図5(a)は、スイッチ装置の図2(a)のV(a)-V(a)線で切断した断面図の一例であり、図5(b)は、スイッチ装置の図2(a)のV(b)-V(b)線で切断した断面図の一例である。
図6図6(a)は、上部筐体の一例を示す斜視図であり、図6(b)は、下部筐体と上部筐体の境界において摺動がないことを説明するための一例を示す図である。
図7図7(a)は、上部筐体と弾性体の位置関係の一例を示す図であり、図7(b)は、上部筐体の下面側の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施の形態の要約)
実施の形態に係るスイッチ装置は、筐体と、筐体に保持され、プッシュ操作によって筐体に押し込まれる操作体と、操作体の下面から突出する操作体側案内部と、筐体の内部の底面から突出し、操作体側案内部と共にプッシュ操作に基づく操作体の移動を案内する筐体側案内部と、操作体側案内部及び筐体側案内部の外側であって操作体と筐体の間に設けられ、筐体及び操作体に弾性力を付加する弾性体と、を備えて概略構成されている。
【0011】
このスイッチ装置は、プッシュ操作によって操作体が筐体内部を移動する際、摺動する部品が操作体側案内部及び筐体側案内部であるので、摺動する部材が切り替わる場合と比べて、安定した操作感を与えることができる。
【0012】
[実施の形態]
(スイッチ装置1の概要)
図1は、実施の形態に係るスイッチ装置の爆発図の一例である。図2(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の平面図の一例であり、図2(b)は、スイッチ装置の底面図の一例である。図3(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の正面図の一例であり、図3(b)は、スイッチ装置の背面図の一例である。図4(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の左側面図の一例であり、図4(b)は、スイッチ装置の右側面図の一例である。図5(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の図2(a)のV(a)-V(a)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例であり、図5(b)は、スイッチ装置の図2(a)のV(b)-V(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図の一例である。図6(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の上部筐体の一例を示す斜視図であり、図6(b)は、下部筐体と上部筐体の境界において摺動がないことを説明するための一例を示す図である。図7(a)は、実施の形態に係るスイッチ装置の上部筐体と弾性体の位置関係の一例を示す図であり、図7(b)は、上部筐体の下面側の一例を示す図である。
【0013】
なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、一例であって実際の比率や形状とは異なる場合がある。
【0014】
スイッチ装置1は、図1に示すように、筐体2と、筐体2に保持され、プッシュ操作によって筐体2に押し込まれる操作体5と、操作体5の下面51から突出する操作体側案内部52と、筐体2の内部32の底面33から突出し、操作体側案内部52と共にプッシュ操作に基づく操作体5の移動を案内する筐体側案内部34と、操作体側案内部52及び筐体側案内部34の外側であって操作体5と筐体2の間に設けられ、筐体2及び操作体5に弾性力を付加する弾性体6と、を備えて概略構成されている。
【0015】
筐体2は、図1図4(b)に示すように、筐体側案内部34が設けられた下部筐体3、及び操作体5が挿入される挿入開口42を有し、下部筐体3と一体となって操作体5を保持する上部筐体4を備えて構成されている。操作体5は、下面51から突出する突出部53を有している。突出部53は、筐体2に保持された状態において挿入開口42の外側に突出して設けられた突出片54を有している。この突出片54は、プッシュ操作前の状態では、弾性体6の弾性力によって上部筐体4と接し、プッシュ操作がなされると、上部筐体4及び下部筐体3と接触することなく操作体5と共に移動する。
【0016】
操作体側案内部52は、柱体である。また筐体側案内部34は、操作体側案内部52が挿入される挿入孔340を有する筒体である。この挿入孔340は、図2(b)に示すように、下部筐体3の底面33を貫通する孔である。スイッチ装置1は、図5(a)及び図5(b)に示すように、挿入孔340に配置され、プッシュ操作を検出する電子部品8を備えている。この電子部品8については、後述する。
【0017】
なお本実施の形態では、操作体側案内部52が柱体であり、筐体側案内部34が筒体であるとしたがこれに限定されず、操作体側案内部52が筒体であり、筐体側案内部34が柱体であっても良い。
【0018】
(筐体2の構成)
筐体2は、一例として、樹脂材料を用いて形成されるがこれに限定されず、下部筐体3及び上部筐体4の一方が樹脂材料、他方が金属材料、又は双方が金属材料で形成されても良い。
【0019】
下部筐体3は、上面30側が解放された箱形状を有している。筐体2は、下部筐体3と上部筐体4とが一体となると概形が直方体となる。つまりスイッチ装置1は、概形が直方体であるがこれに限定されない。また筐体2は、上面視では、長方形であるが正方形や円形状でも良く、これらに限定されない。
【0020】
・下部筐体3について
下部筐体3は、一例として、図1及び図2(b)に示すように、対向する正面35から背面36までの距離と、対向する左側面37から右側面38までの距離と、が等しくされている。
【0021】
正面35は、図1図2(b)及び図3(a)に示すように、2つの溝部350が設けられている。背面36は、図1図2(b)及び図3(b)に示すように、2つの溝部360が設けられている。この溝部350及び溝部360は、上面30から下面31に渡って形成された溝である。
【0022】
2つの溝部350は、図3(a)に示すように、それぞれに取付爪351が設けられている。また2つの溝部360は、図3(b)に示すように、それぞれに取付爪361が設けられている。
【0023】
下部筐体3は、図5(a)及び図5(b)に示すように、内部32の中央に筐体側案内部34が設けられている。この筐体側案内部34は、挿入された弾性体6を支持する。筐体側案内部34は、下部筐体3の底面33から下面31に貫通する挿入孔340が設けられている。
【0024】
挿入孔340は、図2(b)に示すように、操作体側案内部52に応じた形状を有している。挿入孔340は、さらに、後述する第1のリブ522aに応じた凹部である第1の凹部340aと、後述する第2のリブ523aに応じた凹溝である第2の凹部340bと、を有している。この第1の凹部340a及び第2の凹部340bは、対向している。
【0025】
・上部筐体4について
上部筐体4は、一例として、図1及び図2(a)に示すように、対向する正面43から背面44までの距離と、対向する左側面45から右側面46までの距離と、が等しくされている。
【0026】
正面43は、図3(a)に示すように、下部筐体3の2つの溝部350に対応した2つの取付片430が設けられている。また背面44は、図3(b)に示すように、2つの溝部360に対応した2つの取付片440が設けられている。この取付片430及び取付片440は、板形状を有し、下面41から突出している。
【0027】
2つの取付片430は、図3(a)に示すように、それぞれ取付開口431が設けられている。また2つの取付片440は、図3(b)に示すように、それぞれ取付開口441が設けられている。
【0028】
取付片430は、上部筐体4を下部筐体3に取り付ける際、下部筐体3の溝部350に挿入され、取付爪351が取付開口431に嵌まり込む。また取付片440は、溝部360に挿入され、取付爪361が取付開口441に嵌まり込む。つまり取付開口と取付爪は、スナップフィットとして構成されている。
【0029】
上部筐体4は、図6(a)に示すように、4つの角部47を備えている。この角部47は、挿入開口42の一部を形成するように設けられ、下面となる接触面470が突出片54の接触面530と接触する。この角部47は、一例として、三角柱形状を有している。
【0030】
(操作体5の構成)
操作体5は、図2(a)に示すように、上面50の対称な位置に4つの角55を有し、4つの角55の下方に突出部53及び突出片54が設けられ、突出片54の上側の面としての接触面530が上部筐体4と接することにより、筐体2に保持される。
【0031】
突出部53は、一例として、上面50から接触面530まで、三角柱体を切り欠いたような形状を有している。スイッチ装置1は、図6(b)に示すように、プッシュ操作がなされてない状態では、弾性体6の弾性力によって操作体5が上部筐体4に押し付けられ、接触面530と接触面470とが接触して操作体5が筐体2に保持されると共に、操作体5の筐体2からの抜け止めとして機能している。
【0032】
なお突出部53及び突出片54は、一例として、操作体5の周囲に設けられたフランジとして構成されても良い。
【0033】
操作体5は、図7(a)及び図7(b)に示すように、プッシュ操作がなされる上面50の対向する少なくとも一対の辺が弾性体6に応じた形状となっている。弾性体6は、その一部が少なくとも一対の辺の下方に位置している。
【0034】
上面50は、図2(a)に示すように、上部筐体4の正面43を基準として第1の辺57a~第4の辺57dを有している。上記の一対の辺は、一例として、正面43と背面44に対応する第1の辺57a及び第3の辺57cである。
【0035】
第1の辺57a及び第3の辺57cは、図7(a)及び図7(b)に示すように、中央が弾性体6に応じて円弧状に膨らんでいる。
【0036】
スイッチ装置1は、図5(a)及び図5(b)に示すように、操作体5の移動を案内する筐体側案内部34が下部筐体3の中央に、また操作体側案内部52が操作体5の中央に大きく設けられる。そのため、スイッチ装置1は、上面視において操作体5からはみ出さない大きさの弾性体6を用いることが可能となる。
【0037】
操作体5は、図3(a)~図4(b)に示すように、上部56が上部筐体4の上面40から突出している。この上部56は、一例として、入力装置としてのキーボードのキーキャップが嵌め込まれる。
【0038】
・操作体5の移動について
スイッチ装置1は、図6(b)に示すように、操作体5の突出片54の側面541と上部筐体4の内面48、及び下部筐体3の内面320とが接触しない。従って操作体5は、内面48と内面320とを摺動しながら移動しないので、内面48と内面320の境界20において部材が切り替わることに起因する抵抗感を操作者に与えない。なお境界20は、一例として、図6(b)において点線で示すように、側面541と対向する、内面320と内面48の切り替わり部分である。
【0039】
(弾性体6の構成)
弾性体6は、一例として、金属材料で形成されたコイルばねである。なお弾性体6は、コイルばねに限定されず、なされたプッシュ操作に応じて弾性力を蓄積し、プッシュ操作がなされていない場合に蓄積した弾性力の一部を解放して操作体5を上部筐体4に押し付ける板ばねなどであっても良い。また弾性体6の材料は、金属材料に限定されず、ゴムなどの樹脂材料であっても良い。
【0040】
また弾性体6は、図5(a)、図5(b)、図7(a)及び図7(b)に示すように、一端が4つの突出部53の間に保持され、他端が筐体側案内部34に保持される。
【0041】
(組み付け方向について)
スイッチ装置1は、図1に示すように、矢印A方向に組み付けられる。つまりスイッチ装置1は、下部筐体3に弾性体6が取り付けられ、取り付けられた弾性体6に操作体5が取り付けられ、操作体5の上部56を挿入開口42に挿入し、弾性体6を収縮させながら押し込んで取付爪351及び取付爪361を取付開口432及び取付開口443にはめ込むことにより、下部筐体3と上部筐体4が一体となり、組み付けが完了する。
【0042】
(電子部品8について)
スイッチ装置1は、図5(a)及び図5(b)に示すように、プリント基板7に配置される。また電子部品8は、このプリント基板7に配置される。
【0043】
電子部品8は、一例として、プッシュ操作を検出する検出素子や操作体5を照明する発光素子などを含んで構成される。電子部品8がプッシュ操作を磁場の変化に基づいて検出する場合、操作体5は、一例として、操作体側案内部52の端部が着磁されても良いし、操作体側案内部52がプッシュ操作の方向に沿って中空部を有し、その中空部に磁石が挿入されても良い。電子部品8は、一例として、プッシュ操作に伴って作用する磁場の変化を検出する磁気抵抗素子やホール素子を備えた磁気センサとして構成されるがこれに限定されず、光によってプッシュ操作を検出する光学センサであっても良い。
【0044】
また電子部品8は、操作体5を照明する場合、LED(Light Emitting Diode)素子などの電気信号を光に変換する発光素子を含んで構成される。電子部品8が操作体5を照明する場合、スイッチ装置1は、操作体側案内部52に設けられた中空部にライトガイドを挿入して構成されても良いし、操作体側案内部52を、光が透過する透明材料を用いて形成しても良い。
【0045】
さらに電子部品8は、磁気センサと発光素子とを備えて構成されても良い。この場合、スイッチ装置1は、一例として、操作体側案内部52の端部を着磁し、設けられた中空部にライトガイドが挿入される。
【0046】
またさらに電子部品8は、マイクロスイッチであっても良い。電子部品8がマイクロスイッチである場合、操作体側案内部52の端部がマイクロスイッチと接触する。
【0047】
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係るスイッチ装置1は、安定した操作感を与えることができる。具体的には、スイッチ装置1は、プッシュ操作によって操作体5が移動する際、摺動する部品が操作体側案内部52及び筐体側案内部34であるので、摺動する部材が切り替わる場合と比べて、安定した操作感を与えることができる。
【0048】
スイッチ装置1は、摺動する操作体側案内部52及び筐体側案内部34の外側に弾性体6を配置し、操作体5の上面50に応じた大きさの弾性体6を使用することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、操作体5の上面50のどの位置でプッシュ操作が行われても操作感のばらつきが抑制され、安定した操作感を操作者に与えることができる。従ってスイッチ装置1は、上面50の端が押し下げられたとしても中央を押し下げた場合と同様の操作感を操作者に与えることができる。
【0049】
スイッチ装置1は、摺動するリブなどが弾性体の外側に設けられる場合と比べて、操作体側案内部52及び筐体側案内部34を大きく形成することができるので、プッシュ操作に伴う摺動のストロークを長くとることができる。従ってスイッチ装置1は、プッシュ操作の方向の高さを低く抑えたまま、ガタツキの少ない操作感を操作者に与えることができる。
【0050】
スイッチ装置1は、弾性体6、操作体5及び上部筐体4の順で下部筐体3に組み付けることができるので、組み付け方向が一方向であり、組み付けが容易である。またスイッチ装置1は、組み付けが容易であるので、製造コストを抑制することができる。
【0051】
以上、本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、この実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。この新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、この実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、この実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1…スイッチ装置、2…筐体、3…下部筐体、4…上部筐体、5…操作体、6…弾性体、8…電子部品、20…境界、30…上面、31…下面、32…内部、33…底面、34…筐体側案内部、40…上面、41…下面、42…挿入開口、47…角部、48…内面、50…上面、51…下面、52…操作体側案内部、53…突出部、54…突出片、55…角、57a…第1の辺、57c…第3の辺、320…内面、340…挿入孔、470…接触面、530…接触面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7