IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ミネベア株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ハードディスク駆動装置 図1
  • 特開-ハードディスク駆動装置 図2
  • 特開-ハードディスク駆動装置 図3
  • 特開-ハードディスク駆動装置 図4
  • 特開-ハードディスク駆動装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155497
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】ハードディスク駆動装置
(51)【国際特許分類】
   G11B 33/12 20060101AFI20241024BHJP
   G11B 33/02 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
G11B33/12 313T
G11B33/02 301A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070258
(22)【出願日】2023-04-21
(71)【出願人】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 昭彦
(57)【要約】
【課題】ハードディスク駆動装置において、筐体内部に封入した低密度ガスが漏れにくい構造を提供する。
【解決手段】底面部11と、底面部11の全周の縁部に沿って底面部11に直交する方向に延びる側壁部12と、側壁部12の全周に亘って溝部14が形成された先端面13と、を有するベースプレート10と、板状に形成され底面部11を覆うように側壁部12に重ね合された板面部31と、板面部31の底面部11と対向する側の面に設けられ溝部14に嵌め込まれた突起部32と、を有する外側カバー30と、を備え、外側カバー30は、突起部32が溝部14に嵌め込まれた状態でベースプレート10に接合されているハードディスク駆動装置1。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部と、前記底面部の全周の縁部に沿って前記底面部に直交する方向に延びる側壁部と、前記側壁部の全周に亘って溝部が形成された先端面と、を有するベースプレートと、
板状に形成され前記底面部を覆うように前記側壁部に重ね合された板面部と、前記板面部の前記底面部と対向する側の面に設けられ前記溝部に嵌め込まれた突起部と、を有するカバーと、
を備え、
前記カバーは、前記突起部が前記溝部に嵌め込まれた状態で前記ベースプレートに接合されているハードディスク駆動装置。
【請求項2】
前記カバーは、圧入によって前記ベースプレートに接合されている、請求項1に記載のハードディスク駆動装置。
【請求項3】
前記カバーは、接着剤を用いた接着によって前記ベースプレートに接合されている、請求項1に記載のハードディスク駆動装置。
【請求項4】
前記カバーは、溶接によって前記ベースプレートに接合されている、請求項1に記載のハードディスク駆動装置。
【請求項5】
前記突起部は、前記板面部の縁に設けられている、請求項1に記載のハードディスク駆動装置。
【請求項6】
前記溝部は、前記底面部に直交する方向に形成され、前記突起部は、前記板面部に直交する方向に形成されている、請求項1に記載のハードディスク駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハードディスク駆動装置の筐体内部にヘリウムなどの低密度ガスを封入することによって、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの回転抵抗を低減する方法が採用されている。このようなハードディスク駆動装置では、筐体内部の気密性を向上させるために、トップカバーを筐体のベースプレートに溶接することによって密閉型の筐体を構成している。
【0003】
例えば、特許文献1には、筐体を構成するベースプレートに板状のカバーを載せ、カバーの外周縁部を上方から溶接することによって接合しているハードディスク駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-42870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、溶接に不備があると、ベースプレートとカバーの間には隙間が形成される。その隙間から筐体内部に封入した低密度ガスが漏れることが考えられる。
【0006】
本発明は、ハードディスク駆動装置において、筐体内部に封入した低密度ガスが漏れにくい構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、底面部と、前記底面部の全周の縁部に沿って前記底面部に直交する方向に延びる側壁部と、前記側壁部の全周に亘って溝部が形成された先端面と、を有するベースプレートと、板状に形成され前記底面部を覆うように前記側壁部に重ね合された板面部と、前記板面部の前記底面部と対向する側の面に設けられ前記溝部に嵌め込まれた突起部と、を有するカバーと、を備え、前記カバーは、前記突起部が前記溝部に嵌め込まれた状態で前記ベースプレートに接合されているハードディスク駆動装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ハードディスク駆動装置において、筐体内部に封入した低密度ガスを漏れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ハードディスク駆動装置1の斜視図である。
図2】ベースプレート10及び外側カバー30の部分断面図である。
図3】ベースプレート10に外側カバー30を溶接で接合した状態を示す部分断面図である。
図4】ベースプレート10に外側カバー30を接着剤で接合した状態を示す部分断面図である。
図5】ベースプレート10に外側カバー30を圧入で接合した状態を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0011】
図1は、ハードディスク駆動装置1の構成を示す斜視図である。なお、説明のために、図1におけるベースプレート10側を下、内側カバー20側を上として、上下方向を定義する。
【0012】
<ハードディスク駆動装置>
ハードディスク駆動装置1は、筐体2と、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5と、を備える。
【0013】
筐体2は、ベースプレート10と、内側カバー20と、外側カバー30と、を備える。ベースプレート10は、略直方体の一方の面が開放された有底の箱状の形状を有する。内側カバー20は、ベースプレート10の開放された面を塞ぐ板状の部材である。内側カバー20は、ねじ6を用いてベースプレート10に締結される。ベースプレート10と内側カバー20との間には図示しないシール手段が設けられ、これにより、ベースプレート10と内側カバー20とによって、密閉された内部空間Sが形成される。
【0014】
外側カバー30は、内側カバー20が締結されたベースプレート10の開放された側の面を、内側カバー20の上からさらに塞ぐ略板状の部材である。外側カバー30は、外周縁部をベースプレート10に接合される。これにより、内部空間Sは、内側カバー20と外側カバー30とによって二重に密封される。なお、ベースプレート10と、外側カバー30の詳細な構造については後述する。
【0015】
内部空間Sには、低密度ガスであるヘリウムガスが充填されている。なお、内部空間Sには、ヘリウムガスの他に、例えば窒素ガス、もしくはヘリウムと窒素との混合ガスが充填されてもよい。また、内部空間Sには、空気が充填されてもよい。内部空間Sには、スピンドルモータ3と、記録ディスク4と、軸受装置5とが収容される。
【0016】
スピンドルモータ3は、複数の記録ディスク4を回転可能に支持する。
【0017】
記録ディスク4は、複数設けられ、それぞれのディスク面が対向するようにスピンドルモータ3に支持される。それぞれの記録ディスク4の間には、隙間が形成される。
【0018】
軸受装置5は、それぞれの記録ディスク4の間の隙間に配置される複数のスイングアーム7を揺動可能に支持する。
【0019】
スイングアーム7は、先端部に磁気ヘッド8を有する。磁気ヘッド8は、記録ディスク4に磁気を与え、また、記録ディスク4から磁気を読み取る。スイングアーム7が揺動すると、磁気ヘッド8は、記録ディスク4の上を移動する。
【0020】
スピンドルモータ3が回転すると、記録ディスク4も回転する。その状態で、スイングアーム7が揺動すると、磁気ヘッド8は、回転する記録ディスク4の上を移動する。そして、磁気ヘッド8は、記録ディスク4に磁気を与え、記録ディスク4にデータを記録する。また、磁気ヘッド8は、記録ディスク4から磁気を読み取って、記録ディスク4に記憶されたデータの読み出しを行う。
【0021】
<筐体>
筐体2は、スピンドルモータ3等を収容する箱型のケースである。筐体2は、ベースプレート10の開放された側の面に外側カバー30を接合して、開放された面を塞ぐことにより形成される。
【0022】
<ベースプレート>
図2は、ベースプレート10と、外側カバー30の部分断面図である。ベースプレート10は、底面部11と、側壁部12と、を備える。なお、ベースプレート10には、内側カバー20が取り付けられる壁面部が側壁部12と連続して設けられるが、図2においては、壁面部と内側カバー20を省略している。
【0023】
底面部11は、一方の面が開放された有底の箱状の形状であるベースプレート10において、底面に相当する。底面部11は、矩形状の板状の部材である。底面部11には、側壁部12が設けられる。
【0024】
側壁部12は、一方の面が開放された有底の箱状の形状であるベースプレート10において、側面の壁に相当する。側壁部12は、底面部11の全周の外縁部に沿って、底面部11から直交する方向に延びる。側壁部12は、一律に同じ長さだけ底面部11から延び、先端に先端面13を有する。
【0025】
先端面13は、一方の面が開放された有底の箱状の形状であるベースプレート10において、側壁の開放された側の面に相当する。先端面13には、凹凸が形成される。先端面13における凹部を、特に溝部14と称する。
【0026】
溝部14は、側壁部12の全周に亘って先端面13に形成される。溝部14は、底面部11に対して直交する方向(側壁部12が延びる方向と平行)に形成される。ここで、溝部14の深さは、先端面13から底面部11に対して直交する方向の凹部の長さを指す。また、溝部14の幅は、側壁部12の厚さ方向の凹部の長さを指す。
【0027】
<外側カバー>
外側カバー30は、ベースプレート10の開放された面を塞ぐ部材である。外側カバー30は、板面部31と、突起部32と、を備える。
【0028】
板面部31は、矩形状の板状の部材である。板面部31の大きさは、上面視において底面部11よりも小さい。板面部31は、外縁部に突起部32を有する。
【0029】
突起部32は、溝部14に嵌め込まれる部位である。突起部32は、板面部31の全周に亘って板面部31の外縁部に設けられる。突起部32は、板面部31から直交する方向に延びる。突起部32は、一律に同じ長さだけ板面部31から延びる。突起部32が板面部31から延びる長さは、溝部14の深さよりも短い。突起部32の厚さは、溝部14の幅よりも厚い又は略等しい。
【0030】
<外側カバーの接合>
外側カバー30は、圧入、接着、溶接の3つの接合方法を組み合わせてベースプレート10に接合される。初めに、溝部14には接着剤40が充填される。次に、外側カバー30は、板面部31の突起部32が形成されている側の面と底面部11の側壁部12が形成されている側の面とが対向するように、ベースプレート10の上方から嵌め込まれる。この時、突起部32の厚さが溝部14の幅よりも厚い又は略等しいため、突起部32は、溝部14に嵌め込まれる際に、溝部14に圧入される。
【0031】
また、突起部32が溝部14に嵌め込まれるにしたがって、溝部14に充填された接着剤40は、溝部14の壁面と突起部32の表面の間に入り込む。そして、外側カバー30は、突起部32が溝部14に完全に嵌め込まれ、板面部31の突起部32が形成されている側の面が先端面13に接触するまで嵌め込まれる。つまり、板面部31は、底面部11を上方から覆い、側壁部12に重ね合される。そして、接着剤40が室温放置、加熱、光照射などの方法により硬化することによって、外側カバー30は、ベースプレート10に接着される。
【0032】
その後、外側カバー30は、ベースプレート10に溶接される。本実施形態においては、板面部31の外縁部の面及び先端面13によって囲まれる部位50が、側壁部12の全周に亘って溶接される。なお、溶接される部位は、前述の部位50に限定されず、例えば、板面部31の上面から溶接を行って、板面部31と先端面13を溶接してもよい。
【0033】
<変形例>
なお、筐体2は、以下に説明する各変形例によるものであってもよい。
【0034】
(1)変形例1
外側カバー30は、溶接のみによってベースプレート10に接合されてもよい。
【0035】
図3は、変形例1におけるベースプレート10及び外側カバー30の部分断面図である。本変形例においては、突起部32の厚さは、溝部14の幅よりも薄い。
【0036】
外側カバー30は、板面部31の突起部32が形成されている側の面と底面部11の側壁部12が形成されている側の面とが対向するように、ベースプレート10の上方から嵌め込まれる。この時、突起部32の厚さが溝部14の幅よりも薄いため、突起部32は、溝部14に嵌め込まれる。そして、外側カバー30は、突起部32が溝部14に完全に嵌め込まれ、板面部31の突起部32が形成されている側の面が先端面13に接触するまで嵌め込まれる。つまり、板面部31は、底面部11を覆い、側壁部12に重ね合される。その後、外側カバー30は、ベースプレート10に溶接される。本変形例においては、板面部31の外縁部の面及び先端面13によって囲まれる部位50が、側壁部12の全周に亘って溶接される。
【0037】
(2)変形例2
外側カバー30は、接着剤による接着のみによってベースプレート10に接合されてもよい。
【0038】
図4は、変形例2におけるベースプレート10及び外側カバー30の部分断面図である。本変形例においては、突起部32の厚さは、溝部14の幅よりも薄い。
【0039】
外側カバー30は、板面部31の突起部32が形成されている側の面と底面部11の側壁部12が形成されている側の面とが対向するように、ベースプレート10の上方から嵌め込まれる。この時、突起部32の厚さが溝部14の幅よりも薄いため、突起部32は、溝部14に嵌め込まれる。外側カバー30は、突起部32が溝部14に完全に嵌め込まれ、板面部31の突起部32が形成されている側の面が先端面13に接触するまで嵌め込まれる。つまり、板面部31は、底面部11を覆い、側壁部12に重ね合される。その後、本変形例においては、接着剤40は、板面部31の外縁部の面及び先端面13によって囲まれる部位に側壁部12の全周に亘って塗布される。なお、接着剤40の塗布される部位は、前述の部位に限定されず、例えば、予め溝部14に充填されるものでもよい。そして、接着剤40が室温放置、加熱、光照射などの方法により硬化することによって、外側カバー30は、ベースプレート10に接着される。
【0040】
(3)変形例3
外側カバー30は、圧入のみによってベースプレート10に接合されてもよい。
【0041】
図5は、変形例3におけるベースプレート10及び外側カバー30の部分断面図である。本変形例においては、突起部32の厚さは、溝部14の幅よりも厚い又は略等しい。
【0042】
外側カバー30は、板面部31の突起部32が形成されている側の面と底面部11の側壁部12が形成されている側の面とが対向するように、ベースプレート10の上方から嵌め込まれる。この時、突起部32の厚さが溝部14の幅よりも厚い又は略等しいため、突起部32は、溝部14に嵌め込まれる際に、溝部14に圧入される。そして、外側カバー30は、突起部32が溝部14に完全に嵌め込まれ、板面部31の突起部32が形成されている側の面が先端面13に接触するまで嵌め込まれる。つまり、板面部31は、底面部11を覆い、側壁部12に重ね合される。
【0043】
なお、外側カバー30は、圧入と変形例1の溶接との組み合わせによってベースプレート10に接合されてもよい。また、外側カバー30は、圧入と変形例2の接着剤による接着との組み合わせによってベースプレート10に接合されてもよい。
【0044】
<効果>
本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、底面部11と、底面部11の全周の縁部に沿って底面部11に直交する方向に延びる側壁部12と、側壁部12の全周に亘って溝部14が形成された先端面13と、を有するベースプレート10と、板状に形成され底面部11を覆うように側壁部12に重ね合された板面部31と、板面部31の底面部11と対向する側の面に設けられ溝部14に嵌め込まれた突起部32と、を有する外側カバー30と、を備え、外側カバー30は、突起部32が溝部14に嵌め込まれた状態でベースプレート10に接合されている。
【0045】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、ベースプレート10は、側壁部12の先端面13に溝部14が設けられる。そして、外側カバー30は、溝部14に嵌め込まれる突起部32を有する。溝部14に突起部32が嵌め込まれた状態で外側カバー30がベースプレート10に接合されるため、ベースプレート10と外側ケース30の接合部は、溝部14と突起部32によって屈曲して形成される。つまり、ベースプレート10と外側カバー30の接合部には、ラビリンス構造が形成される。従って、筐体2の内部に封入される低密度ガスが筐体2の外部に漏れにくい。
【0046】
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、外側カバー30が圧入によってベースプレート10に接合されている。
【0047】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、外側カバー30が圧入によってベースプレート10に接合されているため、接合部である溝部14の壁面と突起部32の表面の間に形成される隙間が小さい。従って、筐体2の内部に封入される低密度ガスは、筐体2の外部にさらに漏れにくい。
【0048】
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、外側カバー30が接着剤40を用いた接着によってベースプレート10に接合されている。
【0049】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、溝部14の壁面と突起部32の表面の間の隙間が接着剤40によって塞がれる。つまり、ラビリンス構造を有するベースプレート10と外側カバー30の接合部が、さらに、接着剤40によって塞がれる。従って、筐体2の内部に封入される低密度ガスは、筐体2の外部にさらに漏れにくい。
【0050】
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、外側カバー30が溶接によってベースプレート10に接合されている。
【0051】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、板面部31の外縁部の面及び先端面13によって囲まれる部位50が、側壁部12の全周に亘って溶接される。つまり、ラビリンス構造を有するベースプレート10と外側カバー30の接合部が、さらに、溶接によって塞がれる。従って、筐体2の内部に封入される低密度ガスは、筐体2の外部にさらに漏れにくい。
【0052】
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、突起部32が板面部31の縁に設けられている。
【0053】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、突起部32が板面部31の縁に設けられているため、板状の部材の縁を曲げ加工することによって突起部32を有する外側カバー30を形成することができる。従って、外側カバー30を形成することが容易である。
【0054】
また、本実施形態に係るハードディスク駆動装置1は、溝部14が底面部11に直交する方向に形成され、突起部32が板面部31に直交する方向に形成されている。
【0055】
以上のハードディスク駆動装置1によれば、外側カバー30は、底面部11と板面部31が対向した状態でベースプレート10に接合される。つまり、底面部11に直交する方向に形成された溝部14と、板面部31に直交する方向に形成された突起部32は、互いに平行な状態である。従って、外側カバー30をベースプレート10の上方から嵌め込む際に、突起部32は、溝部14に嵌め込まれやすい。
【符号の説明】
【0056】
1…ハードディスク駆動装置,10…ベースプレート,11…底面部,12…側壁部,13…先端面,14…溝部,30…外側カバー(カバー),31…板面部,32…突起部,40…接着剤
図1
図2
図3
図4
図5