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▶ 増渕 秀雄の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155641
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】常温核融合
(51)【国際特許分類】
   G21B 3/00 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
G21B3/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023078191
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】599003198
【氏名又は名称】増渕 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】増渕 秀雄
(57)【要約】      (修正有)
【課題】結晶の格子を使った常温核融合法を提供する。
【解決手段】外部3方向から、高周波で電気的揺さぶりをかけることにより、電子の動きを反応が起きる場所と同じようにして、反応用物体全部で、起きるようにした。使用する薄板はさらに薄い板を積層させたものを使用する。使用する交流を波形反転により直流として使う。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
核融合を発生させる手助けとなる金属全体に、3方向から電気的に高周波で揺さぶりをかけることを特徴とする常温核融合法。
【請求項2】
使用する金属薄板を、さらに薄い多数の薄板を積層させたものにすることを特徴とする常温核融合法。
【請求項3】
使用する高周波に波形反転をすることにより、直流にして使用することを特徴とする常温核融合法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
結晶の格子を使った常温核融合に関するものである。
【背景技術】
【0002】
常温核融合の実験では、発熱や残渣の分析から核変換が起こっていることは実証されているが、原因が分からず、
その説明が出来ずにいた。
【先行技術文献】
【0003】
本出願人が先週4月14日に出願した常温核融合の文面に常温核融合が起きる説明を書いたが、それを前提として書き進める。
【特許文献】
【特許文献】2023年4月14日出願の常温核融合が先行文献。
【発明の概要】
【0004】
格子内に出来る自由電子が捕らわれる細長い少し安定したポテンシャルの溝、それを前述特許出願では竹筒(銃、大砲)と表現し、それが隣接する格子内に存在する、その銃の向かう方向と鉛直な軌道面を持つ水素原子ならば、その電子軌道の作るドウナツの電子雲からの反発を受けずに、陽子に引き付けられ、結果中性子が出来ると説明した。ここではその竹筒内に自由電子を次々と送り込む方法についてである.また高周波をつかうため、使用する金属の形状にも関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
自由電子のうち、たまたまその筒に入りやすい動きや振動などをしていたものは、真っ先に取り込まれるが、それ以外のものはなかなか入っていかない。そこで外部から3方向に分けて高周波電場をかけ、自由電子をランダムに揺さぶり、また入りやすい電子を造るというものである。3方向とはx軸、y軸、z軸のようなものである。具体例を1つ上げると、実発電で圧力容器に入れる、コイル(らせん)状に丸めた長い反応板(例えばニッケル)の長い上下の部分にプラス、マイナス電極をつける。長い板の両端にも同様に電極をつける。もう一つの板の表裏に電極をつけるというのは現実的ではないので、これはコイルの中心部に一つの電極(中心部はコイルがなく十分な空間がある)、もう一つは容器の内側に絶縁体を挟んで張り付けたようなものを残りの電極とする。この場合は電圧はかけるが、実際の電流は流れない。電界だけが発生すればよいとする。一番目の長い電極の場合、板全体に電流を流すには、多少の工夫がいる。電極をいくつかの区分に分け、大きさの異なる抵抗を介して板についた電極に電流を流し込む。こうすれば、比較的均等に電流が流れる。本発明はもと居た自由電子を揺さぶるために考えたものであるが、流入してきた電子も、十分に役に立つ。高周波は金属の表面しか流れないという事象があるため、薄いこの板はさらに薄い板を多数張り合わせたものにすることが望ましい。交流用の電気コードは折れにくくするためでなく、この現象のために細線をより合わせたものになっている。また電流の波形を下半分反転させることにより、高周波でも直流という風にすれば、内部の電子も動いてくるだろう。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば近隣の水素原子核に向けて次々と電子を発射することができ、核融合の比率が高まる。従来の常温核融合では接合部や結晶粒界でのみ、反応が起きているようだが、これはその部分で自由電子がランダムに動くということが原因と思う。そのため、2金属を接合したり、不純物を混ぜたり、格子欠陥を作るとよいなどと言われていた。本発明では欠陥等により自由電子のランダムな動きを作るのではなく、外部からの電圧、電界により電子にランダムな動きをさせるので、どんな深い部分でも、どんな大きさの金属でも、全体で反応を進めることが出来る。前出願にも書いたが、これらの電気的作用は極短時間のパルスとして行うのは当然である。これらのことをやっている時間帯には、その影響により電子は的に当たりづらくなり、反応は激減すると思う。逆から見ればこれは炉の出力制御にも使えるということである。
この発明のために配置した電極等は、少し変えると、電気分解にも使える。これは反応版内の水素が減ってきたとき役に立つ。その場合中央電極はプラス、反応コイルは電極をすべてつなぎマイナスにしてプラスの水素イオンを吸収していく。真水では反応が弱すぎるので、多少の電解質を投入する。ここの水は発電機にも回るので、水素吸入がすんだら、あらかじめ作ってある分岐室にも水を回し、そこで中和、生成物除去を行う。人工透析と同じ要領だ。その部屋では高圧のままやるか、減圧して行うかは一長一短あり、検討を要する。高周波の欠点は薄い板を積層させることにより、軽減させる。もう一つの方法として、マイナス側の波形を反転させ、直流の高周波にしてしまう。これで界面から深い部分にある電子も動き出せる。
この発明の趣旨とは違うが、結晶粒の大きさを小さめにして、結晶粒界の面積を増やすという方法も考えられる。アモルファスにしてはどうしようもないが、適度な大きさならば、無理に外部から揺さぶらなくとも、効果は得られると思う。
結晶粒の大きさは融点よりどのようなスピードで温度を下げてくるかによって決まる熱処理、焼き入れの問題で、いろいろな大きさの結晶粒径を作って試してみるとよい。