(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155647
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】引戸用養生具
(51)【国際特許分類】
E06B 3/46 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
E06B3/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023078920
(22)【出願日】2023-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】515250325
【氏名又は名称】株式会社ピースメイン
(72)【発明者】
【氏名】中野 和明
【テーマコード(参考)】
2E014
【Fターム(参考)】
2E014AA01
2E014AA07
2E014BB00
2E014CA01
2E014FA00
2E014GB01
(57)【要約】
【課題】 上記従来のものは、エレベーター用で、かつ、板状のものであり、本発明のような、引戸の表面と裏面に固着部を設け、この固着部に保護シートを着脱自在に取り付けるものではなく、伸縮自在に形成されたものではない。
【解決手段】本発明の引戸用養生具は、リフォーム時における引戸を保護する養生具であって、引戸の表面及び裏面に着脱自在な固着具を設けると共に、この固着具に引戸の表裏面を保護する保護シートを着脱自在に設けてなること。前記固着具が、帯状凹凸テープであること。前記固着具を、2箇所以上設けてなること。前記保護シートが、シート本体と凹凸テープにより構成されること。前記シート本体が伸縮自在であること。前記凹凸テープが、上下分離してなることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リフォーム時における引戸を保護する養生具であって、引戸の表面及び裏面に着脱自在な固着部を設けると共に、この固着部に引戸の表裏面を保護する保護シートを着脱自在に設けてなることを特徴とする引戸用養生具。
【請求項2】
前記固着部が、帯状凹凸テープであることを特徴とする請求項1記載の引戸用養生具。
【請求項3】
前記固着部を、2箇所以上設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の引戸用養生具。
【請求項4】
前記保護シートが、シート本体と凹凸テープにより構成されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の引戸用養生具。
【請求項5】
前記シート本体が伸縮自在であることを特徴とする請求項4記載の引戸用養生具。
【請求項6】
前記凹凸テープが、上下分離してなることを特徴とする請求項4又は5記載の引戸用養生具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物リフォーム時における引戸を養生(保護)する引戸用養生具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術としては、適当なものは無いが、例えば、戸の釣り手締結機構及び戸の脚締結機構によって、引戸を出入口の出入方向縁部に対する所定位置に配置する。これによって、出入口の出入方向縁部と引戸の表面の隙間を拡幅する。このため、エレベーターの工事用運転時に引戸の表面に汚損、損傷の発生を防止するための所要の厚さの養生板を、出入口の出入方向縁部と引戸の表面の隙間に容易に仮設することができる。したがって、エレベーターの工事用運転時に引戸の表面に対する有効な汚損防止作用、損傷防止作用を得ることができるものがある。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のものは、エレベーター用で、かつ、板状のものであり、本発明のような、引戸の表面と裏面に固着部を設け、この固着部に保護シートを着脱自在に取り付けるものではなく、伸縮自在に形成されたものではない。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するもので、建物リフォーム時において、特に、引戸の表面及び裏面に固着部を設け、固着部に保護シートを着脱自在に取り付けることができる。
また、保護シートが伸縮自在に設けることにより、各種引戸に対応できる引戸用養生具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の引戸用養生具は、リフォーム時における引戸を保護する養生具であって、引戸の表面及び裏面に着脱自在な固着部を設けると共に、この固着部に引戸の表裏面を保護する保護シートを着脱自在に設けてなること。前記固着部が、帯状凹凸テープであること。前記固着部を、2箇所以上設けてなること。前記保護シートが、シート本体と凹凸テープにより構成されること。前記シート本体が伸縮自在であること。前記凹凸テープが、上下分離してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
1)、固着部と保護シートにより、引戸の表面及び裏面の養生(保護)が、確実・簡単に施工できる。
2)、固着部が、帯状の凹凸テープにより、引戸の表面及び裏面に簡単に着脱自在に取り付けられる。
3)、固着部を2箇所以上設けることにより、より確実に安定した保護シートを取り付けられる。
4)、保護シートが、シート本体と凹凸テープにより、固着部に確実に着脱自在に取り付けられる。
5)、シート本体が、伸縮自在であることにより、引戸の大きさに対して自在に対応できる。
6)、凹凸テープが上下分離してなることにより、特に、シート本体の上下方向への伸縮が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】 本発明の第1実施例を示す引戸用養生具の固着部の要部の正面図。
【
図2】 本発明の第1実施例を示す引戸用養生具の保護シートの正面図。
【
図3】 本発明の第1実施例を示す引戸用養生具の固着部の取付状態の正面図。
【
図4】 本発明の第1実施例を示す引戸用養生具の固着部の取付状態の側面図。
【
図5】 本発明の第1実施例を示す引戸用養生具の固着部に保護シートを取り付けた取付状態の正面図。
【
図6】 本発明の第2実施例を示す引戸用養生具の保護シートの正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
まず、第1実施例の引戸用養生具について説明する。
1は、引戸の表面及び裏面に着脱自在に取り付ける帯状凹凸テープによる固着部で、本実施例は3本で構成される。(
図1参照)
2は、引戸の表面及び裏面に設けた固着部1に着脱自在に取り付ける保護シートで、傷の付きにくい適度な厚みのある引戸の大きさに適合する大きさのシート本体2aと、固着部1に着脱自在に取り付けられるやや幅広の凹凸テープ2b(3本)とにより構成される。
なお、側部に引戸の取手に対応する取手孔2cを形設してある。(
図2参照)
【0010】
この引戸用養生具の実施例(施工例)について説明する。
まず、リフォームする部屋(図示せず)の引戸Hの表面及び裏面に対して、固着部1(3本)を等間隔にて1周させて取り付ける。
この時、レールRと引戸Hの上端の間に固着部1を通して取付けるものである。(
図3・4参照)
【0011】
つづいて、引戸Hに取り付けた3本の固着部1に対して保護シート2の凹凸テープ2bをシート本体2aが引戸Hの表面及び裏面に適合すべく重合わせる。
この時、引戸Hの取手Tに保護シート2の取手孔2cを合せておく。(
図5参照)
【0012】
次に、第2実施例の引戸用養生具について説明する。
保護シート22は、伸縮自在なシート本体22aの上部と下部に凹凸テープ22b(6箇所)を設けてある。
なお、凹凸テープ22bの幅は、上記凹凸テープ2bより広い方が望ましい。
【0013】
この保護シート22は、上下左右に伸縮自在に形成できるため、引戸Hの多少の大きさの違いにも対応できるものである。(
図6参照)
【0014】
上記実施例において、固着具と保護シートにおいて、同様な機能を有するものであれば他のものも考えられる。
また、大きさや素材においても必要に応じて決めればよい。
さらに、引戸以外にも使用できるものである。
【符号の説明】
【0015】
1―――固着部
2―――保護シート
2a――シート本体
2b――凹凸テープ
2c――取手孔
H―――引戸