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特開2024-155676動産の位置情報を取得するための方法、サーバ、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155676
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】動産の位置情報を取得するための方法、サーバ、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/02 20100101AFI20241024BHJP
【FI】
G01S5/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023150711
(22)【出願日】2023-09-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0051372
(32)【優先日】2023-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523253796
【氏名又は名称】シーアンドテック・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】C&TECH CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B‐DONG 214‐HO, 17, TECHNO 4‐RO, YUSEONG‐GU, DAEJEON 34013, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】キム,キ・ドク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソ・ユン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン・ホ
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062BB01
5J062CC07
5J062CC11
5J062FF01
(57)【要約】
【課題】複数の測位データに基づいて動産の位置情報を決定することによって前記動産を監視するための方法、サーバ、およびシステムを提供すること。
【解決手段】動産の位置情報を取得するための方法、サーバ、およびシステムを開示し、前記方法は、前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信すること、前記第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第二の測位データを受信すること、および前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定すること、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動産の位置情報を取得するための方法であって、
前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信すること、
前記第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第二の測位データを受信すること、および
前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定すること、を含む方法。
【請求項2】
前記第一の測位データが、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報を含み、
前記第二の測位データが、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報のうちの前記第一の測位データとは異なる少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の測位データが前記GPS情報であり、かつ
前記第二の測位データが前記セルに基づく位置情報である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の測位データが前記セルに基づく位置情報であり、かつ
前記第二の測位データが前記GPS情報である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記動産の前記位置情報を決定することが、
前記第一の測位データから第一の位置情報を導出すること、
前記第一の位置情報の有効性を検証すること、および
検証結果に基づいて前記第一の位置情報または前記第二の測位データから導出される第二の位置情報を前記位置情報として選択的に決定すること、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記動産の前記位置情報を決定することにおいて、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効であることが決定されるとき、前記第一の位置情報が前記動産の前記位置情報として決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記動産の前記位置情報を決定することにおいて、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効ではないことが決定されるとき、前記第二の位置情報が前記動産の前記位置情報として決定される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の測位データまたは前記第二の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第三の測位データを受信すること、および
前記第一の測位データ、前記第二の測位データ、および前記第三の測位データのうちの少なくとも一つに基づいて前記動産の前記位置情報を決定すること、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
動産の位置情報を取得するためのサーバであって、
前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信し、該第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で取得された第二の測位データを受信する通信モジュール、および
前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定するプロセッサ、を含むサーバ。
【請求項10】
前記第一の測位データが、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報を含み、
前記第二の測位データが、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報のうちの前記第一の測位データとは異なる少なくとも一つを含む、請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記第一の測位データが前記GPS情報であり、かつ
前記第二の測位データが前記セルに基づく位置情報である、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記第一の測位データが前記セルに基づく位置情報であり、かつ
前記第二の測位データが前記GPS情報である、請求項10に記載のサーバ。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記第一の測位データから第一の位置情報を導出し、
前記第一の位置情報の有効性を検証し、
検証結果に基づいて前記第一の位置情報または前記第二の測位データから導出される第二の位置情報を前記位置情報として選択的に決定する、請求項9に記載のサーバ。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効であると決定するとき、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定する、請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
前記プロセッサが、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効ではないと決定するとき、前記第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定する、請求項13に記載のサーバ。
【請求項16】
前記通信モジュールが、前記第一の測位データまたは前記第二の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第三の測位データを受信し、および
前記プロセッサが、前記第一の測位データ、前記第二の測位データ、および前記第三の測位データのうちの少なくとも一つに基づいて前記動産の前記位置情報を決定する、請求項9に記載のサーバ。
【請求項17】
動産の位置情報を取得するためのシステムであって、
前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイス、
前記金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラ、および
前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信し、該第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で取得された第二の測位データを受信し、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定するサーバ、を含むシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
分野
本開示と一致する装置および方法は、動産の位置情報を取得するための方法、サーバ、およびシステムに関し、より詳細には動産の位置情報についてのサービスを提供するための方法、サーバ、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
資本主義社会では、債務者が金融部門から融資を受けることは一般的である。ここで、前記金融部門は、前記債務者の信用格付けを参照することによって前記債務者の融資可能額を決定することができる。また、前記債務者の融資額が特定の水準を超えるまたは前記債務者の信用格付けが不十分であるとき、前記債務者は債務不履行に陥る可能性がある。したがって、この可能性に備えるために、前記金融部門は、前記債務者が所有する所有物の一部を担保として確保することができる。すなわち、銀行などの前記金融部門は、前記債務者の個人的な所有物を前記担保として保持し、前記債務者に金を貸し、前記債務者が特定の期間内に債務不履行に陥った場合に、前記担保として保持する前記所有物の所有権を変更することができる。
【0003】
しかしながら、個人や法人などの前記債務者が所有する前記所有物の中でも常時不動の不動産とは異なり、動産の場合、前記動産の状態に基づいて担保価格が変わる可能性があり、これにより債権者に困難が生じる場合がある。したがって、前記動産の前記状態を常に監視する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】韓国特許第10‐2018‐0045631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
概要
本開示は、複数の測位データに基づいて動産の位置情報を決定することによって前記動産を監視するための方法、サーバ、およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態によれば、動産の位置情報を取得するための方法が提供される。前記方法は、前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信すること、前記第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第二の測位データを受信すること、および前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定すること、を含む。
【0007】
前記第一の測位データは、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報を含んでよく、前記第二の測位データは、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報のうちの前記第一の測位データとは異なる少なくとも一つを含んでよい。
【0008】
前記第一の測位データは前記GPS情報でよく、かつ前記第二の測位データは前記セルに基づく位置情報でよい。
【0009】
前記第一の測位データは前記セルに基づく位置情報でよく、かつ前記第二の測位データは前記GPS情報でよい。
【0010】
前記動産の前記位置情報を決定することは、前記第一の測位データから第一の位置情報を導出すること、および前記第一の位置情報の有効性を検証すること、および検証結果に基づいて前記第一の位置情報または前記第二の測位データから導出される第二の位置情報を前記位置情報として選択的に決定すること、を含んでよい。
【0011】
前記動産の前記位置情報を決定する際、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効であることが決定されたとき、前記第一の位置情報は前記動産の前記位置情報として決定されてよい。
【0012】
前記動産の前記位置情報を決定する際、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効ではないことが決定されたとき、前記第二の位置情報は前記動産の前記位置情報として決定されてよい。
【0013】
前記方法は、前記第一の測位データまたは前記第二の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第三の測位データを受信すること、および前記第一の測位データ、前記第二の測位データ、および前記第三の測位データのうちの少なくとも一つに基づいて前記動産の前記位置情報を決定すること、をさらに含んでよい。
【0014】
本開示の別の実施形態によれば、動産の位置情報を取得するためのサーバが提供される。前記サーバは、前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信し、該第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で取得された第二の測位データを受信する通信モジュール、および前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定するプロセッサ、を含む。
【0015】
前記第一の測位データは、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報を含んでよく、前記第二の測位データは、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方の全地球測位システム(GPS)情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置情報、またはセンサデータに基づく位置情報のうちの前記第一の測位データとは異なる少なくとも一つを含んでよい。
【0016】
前記第一の測位データは前記GPS情報でよく、かつ前記第二の測位データは前記セルに基づく位置情報でよい。
【0017】
前記第一の測位データは前記セルに基づく位置情報でよく、かつ前記第二の測位データは前記GPS情報でよい。
【0018】
前記プロセッサは、前記第一の測位データから第一の位置情報を導出し、前記第一の位置情報の有効性を検証し、検証結果に基づいて前記第一の位置情報または前記第二の測位データから導出される第二の位置情報を前記位置情報として選択的に決定してよい。
【0019】
前記プロセッサは、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効であると決定したとき、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0020】
前記プロセッサは、前記検証結果に基づいて前記第一の位置情報が有効ではないと決定したとき、前記第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0021】
前記通信モジュールは、前記第一の測位データまたは前記第二の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第三の測位データを受信してよく、前記プロセッサは、前記第一の測位データ、前記第二の測位データ、および前記第三の測位データのうちの少なくとも一つに基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。
【0022】
本開示のさらに別の実施形態によれば、動産の位置情報を取得するためのシステムが提供される。前記システムは、前記動産に取り付けられた金融情報取得デバイス、前記金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラ、および前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信し、該第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で取得された第二の測位データを受信し、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定するサーバ、を含む。
【0023】
本開示の前記実施形態は、次の利点を含む効果を有し得る。しかしながら、本開示の前記実施形態がこれらの利点の全てを含むべきという意味ではなく、本開示の範囲は、前記実施形態に限定されるものとして理解すべきではない。
【0024】
本開示の前記実施形態に係る前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法、前記サーバ、および前記システムは、前記複数の測位データに基づいて前記動産の前記位置情報を正確に計算し得る。
【0025】
また、本開示の前記実施形態に係る前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法、前記サーバ、および前記システムは、前記動産の前記位置が屋内または屋外で変更されたときも、前記動産の前記位置を正確に決定し得る。
【0026】
また、本開示の前記実施形態に係る前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法、前記サーバ、および前記システムは、前記位置情報の前記有効性を検証することにより前記動産の前記位置をより高精度に正確に決定し得る。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の一実施形態に係る動産の位置情報を取得するためのシステムを概略的に示す図である。
図2】本開示の別の実施形態に係る動産の位置情報を取得するための方法を示すフローチャートである。
図3図2のステップS230の具体的な動作を示す詳細なフローチャートである。
図4】本開示のさらに別の実施形態に係る動産の位置情報を取得するためのサーバのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
詳細な説明
本開示は様々に変形することができ、いくつかの実施形態を有することができる。したがって、本開示の具体的な実施形態を添付の図面に示し、詳細に説明する。しかしながら、本開示は前記具体的な実施形態に限定されず、本開示の主旨および範囲に含まれる全ての変形、均等物、および代替物を含むと理解するものとする。
【0029】
「第一の」、「第二の」、「A」、「B」などの用語は、様々な構成要素を説明するために使用する場合があり、前記構成要素は、前記用語によって制限されると解釈してはならない。前記用語は、ある構成要素を別の構成要素と区別するためにのみ使用する。例えば、本開示の範囲から逸脱しなければ、第一の構成要素は第二の構成要素と呼んでよいし、同様に第二の構成要素も第一の構成要素と呼んでよい。「および/または」という用語は、複数の関連事項の組み合わせまたは該複数の関連事項のうちのいずれか一つを含む。
【0030】
ある要素が別の要素「に接続される」または「に結合される」と言うときは、ある要素が別の要素に直接接続または直接結合されてもよいし、互いの間に第三の要素を介在しながら別の要素に接続または結合されてもよいと理解するものとする。一方、ある構成要素が別の構成要素「に直接接続される」または「に直接結合される」と言うときは、ある構成要素が別の構成要素に対して互いの間に第三の構成要素を介在せずに接続または結合してよいと理解するものとする。
【0031】
本明細書で使用する用語は、本開示を制限するのではなく前記具体的な実施形態を説明するためにのみ使用する。単数の用語は、文脈上明らかに他の意味でない限り、その複数を含んでよい。さらに、本明細書で使用する「含む(comprise)」、「含む(include)」などの用語は、本明細書で言及する特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分またはそれらの組み合わせの存在を指定し、一つまたは複数の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部分、またはそれらの組み合わせの存在または追加を除外しないと理解するものとする。
【0032】
別段の定めのない限り、技術的および科学的な用語を含む本明細書で使用する用語は全て、当業者が一般的に理解する意味と同じ意味を有すると理解するものとする。一般的に使用される辞書が定義する用語は、前記関連技術の文脈の範囲内のそれらの意味と同じ意味を有すると解釈すべきであり、これらの用語は、文脈上明らかに他の意味でない限り、理想的にまたは過度に形式的に解釈すべきではない。
【0033】
前記図面を参照して本開示の詳細な説明を提供する前に、本明細書中の構成要素同士は、各構成要素の主な機能によってのみ互いに分けられることを明確にしなければならない。すなわち、下記の二つ以上の構成要素は組み合わせて一つの構成要素にしてもよいし、一つの構成要素はさらに細分された機能ごとに二つ以上の構成要素に分けられてもよい。
【0034】
また、下記の各構成要素は、その主な機能に加えて、別の構成要素の機能のうちのいくつかまたは全てを付加的に行ってよく、各構成要素の主な機能のうちのいくつかは別の構成要素の専用とし、該別の構成要素によって行われてよい。したがって、本明細書で説明する各構成要素の有無は機能的に解釈すべきである。
【0035】
本明細書では、「AまたはB」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味する場合がある。換言すれば、本明細書の「AまたはB」は、「Aおよび/またはB」と解釈してよい。例えば、本明細書の「A、B、またはC」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、または「A、B、およびCのうちの任意の組み合わせ」を意味する場合がある。
【0036】
本明細書で使用するスラッシュ(/)または読点(、)は、「および/または」を意味する場合がある。例えば、「A/B」は、「Aおよび/またはB」を意味する場合がある。したがって、「A/B」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味する場合がある。例えば、「A、B、C」は、「A、B、またはC」を意味する場合がある。
【0037】
本明細書の「AおよびBのうちの少なくとも一方」は、「Aのみ」、「Bのみ」、または「AとBの両方」を意味する場合がある。また、本明細書の「AまたはBのうちの少なくとも一方」または「Aおよび/またはBのうちの少なくとも一方」という表現は、「AおよびBのうちの少なくとも一方」と同様に解釈してよい。
【0038】
また、本明細書の「A、B、およびCのうちの少なくとも一つ」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、「A、B、およびCのうちの任意の組み合わせ」を意味する場合がある。また、「A、B、またはCのうちの少なくとも一つ」または「A、B、および/またはCのうちの少なくとも一つ」という表現は、「A、B、およびCのうちの少なくとも一つ」を意味する場合がある。
【0039】
以下、本開示の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。本開示の完全な理解を促すために、本開示を説明する際、同じ構成要素は、添付の図面の全体を通して同じ参照番号で示し、同じ構成要素に関して重複する説明は省略する。
【0040】
図1を参照して提供する前記説明の前に、本開示で言及する用語を以下の通りに定義する。
【0041】
動産とは、不動産以外のいかなる種類の所有物をも意味し、すなわち、個人または法人が所有する移動可能な所有物を意味する。例えば、前記動産としては、車両、電子デバイス、機械デバイス、家具、宝飾品、装飾品、衣類、所持品、家財などが挙げられる。すなわち、前記動産とは、不動産以外のあらゆる種類の所有物を含む辞書的意味の概念を有するものとして使用することができる。以下の説明では、一例として前記動産が車両である場合を説明する。しかしながら、前記動産は、上記の別の種類の動産でもよい。
【0042】
図1は、本開示の一実施形態に係る動産の位置情報を取得するためのシステムを概略的に示す図である。
【0043】
図1を参照すると、この実施形態に係る動産の位置情報を取得するためのシステム100は、複数の測位データに基づいて動産の位置情報を取得するためのシステムである。前記システム100は、金融情報取得デバイス110、該金融情報取得デバイスに関連付けられた通信インフラ120、およびサーバ130を含んでよい。図1に示す前記動産の前記位置情報を取得するための前記システム100に基づいて、前記動産の前記位置情報を取得するビジネスモデル(BM)が実施されてよい。
【0044】
前記金融情報取得デバイス110は、前記動産の情報を収集するデバイスである。前記動産に取り付けられるとは、前記動産と接触した状態または前記動産に搭載した状態が維持されることを意味してよい。すなわち、前記金融情報取得デバイス110は、該デバイスが前記動産に取り付けられた状態で前記動産に関する前記情報を収集してよい。例えば、前記金融情報取得デバイス110は、前記動産の測位情報(または測位データ)を収集してよい。前記測位情報を収集するために、前記金融情報取得デバイス110は、前記測位データを収集するデバイス(例えば、全地球測位システム(GPS)受信機)を搭載してよい。前記金融情報取得デバイス110は、通信端末、モノのインターネット(IoT)端末、セットトップ端末、ポータブル端末、スマート端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータなどとして実施してよい。本説明では、下記の金融情報取得デバイス110が一例としてセットトップ端末である場合を説明する。しかしながら、前記金融情報取得デバイス110は、上記の別の種類の端末を使用してもよい。
【0045】
前記通信インフラ120は、前記測位データを提供するデバイスである。前記通信インフラ120は、前記金融情報取得デバイス110に関連付けられたデバイスでよい。関連付けられるとは、前記金融情報取得デバイス110に物理的に近接しているまたは前記金融情報取得デバイス110の信号強度が高いということを意味する。すなわち、前記通信インフラ120は、前記金融情報取得デバイス110から通信可能な距離の範囲内にある基地局でもよいし、前記金融情報取得デバイス110の信号強度が最も高い基地局に搭載されたデバイスでもよい。前記金融情報取得デバイス110と同様に、前記通信インフラ120は、通信端末、モノのインターネット(IoT)端末、セットトップ端末、ポータブル端末、スマート端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータなどとして実施してよい。本説明では、下記の通信インフラ120が一例として前記基地局に搭載された通信端末である場合を説明する。しかしながら、前記通信インフラ120は、上記の別の種類の端末を使用してもよい。
【0046】
前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイス110および前記通信インフラ120のうちの少なくとも一方から取得された前記測位データを受信することにより前記動産の前記位置情報を決定するデバイスである。前記測位データとは、目標物の位置を特定するために使用される情報を意味する。前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイス110および前記通信インフラ120のうちの少なくとも一方から取得された第一の測位データを受信し、該第一の測位データを取得するやり方とは異なるやり方で取得された第二の測位データを受信してよい。前記第一の測位データまたは前記第二の測位データは、前記金融情報取得デバイス110および前記通信インフラ120のうちの少なくとも一方のGPS情報、セルに基づく位置情報、ワイヤレスフィデリティ(WiFi)測位情報、ビーコンに基づく位置、またはセンサデータに基づく位置情報を含んでよい。すなわち、前記第一の測位データが前記GPS情報であるとき、前記第二の測位データは、前記GPS情報とは異なる前記セルに基づく位置情報、前記WiFi測位情報、前記ビーコンに基づく位置情報、または前記センサデータに基づく位置情報でよい。同様に、前記第一の測位データが前記セルに基づく位置情報であるとき、前記第二の測位データは、前記セルに基づく位置情報とは異なる前記GPS情報、前記WiFi測位情報、前記ビーコンに基づく位置情報、または前記センサデータに基づく位置情報でよい。本説明では、前記測位データの一例として、前記GPS情報、前記セルに基づく位置情報、前記WiFi測位情報、前記ビーコンに基づく位置情報、または前記センサデータに基づく位置情報を説明する。しかしながら、屋内位置特定用の屋内測位システム(IPS)情報も前記測位データとして使用してよい。
【0047】
前記サーバ130は前記複数の測位データを受信してよい。例えば、前記サーバ130は、前記第一の測位データを受信した後で前記第二の測位データを受信してよい。別の例では、前記サーバ130は、前記第一の測位データと前記第二の測位データを同時に受信してもよい。前記第一の測位データと前記第二の測位データを逐次的に受信するとき、前記サーバ130は、前記動産が移動中という状況を考慮して、前記第一の測位データと前記第二の測位データとの間の大きな誤差の発生を避けるために、短い間隔で前記二つのデータを受信してよい。前記サーバ130は、IoTサーバ、クラウドサーバ、エッジサーバ、ルータ、ゲートウェイ、パーソナルコンピュータ(PC)、スマート端末などとして実施してよい。本説明では、下記のサーバ130が一例としてゲートウェイである場合を説明する。しかしながら、前記サーバ130は、上記の別の種類のサーバを使用してもよい。
【0048】
上記の説明では、前記金融情報取得デバイス110は前記動産に取り付けられていると説明しており、前記金融情報取得デバイス110の位置と前記動産の位置は、通常の監視状況では互いに同じでよい。したがって、前記金融情報取得デバイス110から前記測位データを受信するとき、前記サーバ130は、前記測位データに対応する位置(すなわち、地点、スポット、または座標)が前記動産の前記位置であると決定してよい。一方、前記通信インフラの測位データを受信するときは、前記サーバ130は、前記動産が前記受信した測位データの近傍(すなわち、範囲または領域)にあると決定してよい。
【0049】
前記サーバ130は、状況に基づいて、前記金融情報取得デバイス110の前記測位データのみ、または前記通信インフラ120の前記測位データのみ、または前記金融情報取得デバイス110および前記通信インフラ120の前記測位データの両方を受信してよい。前記金融情報取得デバイス110の前記測位データのみまたは前記通信インフラ120の前記測位データのみを受信するとき、前記サーバ130は、前記測位データが正確であるか否かを比較するための対象がないので、前記受信した測位データに基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。一方、前記金融情報取得デバイス110および前記通信インフラ120の前記測位データの両方を受信するとき、前記サーバ130は、前記二つの測位データに基づいて前記位置情報の有効性を検証することによって前記動産の前記位置情報を決定してよい。
【0050】
上記のように前記有効性を検証するために、前記サーバ130は、フェイルオーバ法を使用することにより前記有効性を検証してよい。例えば、前記サーバ130は、前記第一の測位データから第一の位置情報を導出し、該第一の位置情報の有効性を検証してよい。また、前記サーバ130は、前記有効性の検証結果に基づいて前記第一の位置情報または前記第二の測位データから導出される第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として選択的に決定してよい。前記有効性を検証することとは、前記動産が前記位置情報に対応する位置または場所に存在し得るか否か、または前記動産がこの位置に移動され得るか否かを決定することを意味してよい。すなわち、前記有効性は、前記第一の測位データから導出された前記第一の位置情報が、前記動産(または車両)が移動され得る位置であるか否かを決定することにより検証してよい。例えば、前記第一の位置情報が、前記動産が移動され得る位置であると決定したとき、前記サーバ130は、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。別の例では、前記サーバ130は、前記第一の位置情報が、前記動産が移動され得る位置ではないと決定したとき、前記第二の測位データから前記第二の位置情報を導出し、前記第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0051】
このようにして、前記サーバ130は、前記導出した第一の位置情報が、前記動産が移動され得る位置であるか否かを決定するために、予め記憶されている地図情報に前記第一の位置情報がマッピングされるときに、前記第一の位置情報が地図上のどの位置にあるかを確認してよく、該確認した位置に前記車両が移動され得るか否かを決定してよい。例えば、前記サーバ130は、前記第一の位置情報を前記地図情報にマッピングした結果、前記第一の位置情報が道路上であることを確認したとき、前記車両が移動され得ると決定してよい。前記サーバ130は、前記地図情報とともに、前記車両が移動され得る位置の情報(例えば、前記車両が移動され得る位置のリスト、索引、またはID)も記憶し、該記憶した情報を、前記有効性を検証する過程で使用してよい。
【0052】
一方、前記サーバ130は、前記第一の位置情報を導出する前に前記第一の測位データの前記有効性を検証することにより前記動産の前記位置情報を決定してもよい。前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイス110または前記通信インフラ120から受信した前記第一の測位データが正確な値であるか否かを決定することにより前記有効性を検証してよい。例えば、前記第一の測位データが前記GPS情報であるとき、前記サーバ130は、前記GPS情報がGPSプロトコルの特定の規格(すなわち、NMEA0183)に準拠しているか否か、前記GPS情報が特定のフォーマットで受信されているか否か、およびGPS信号を認証するための証明書または認証プロトコルが有効か否かを決定することにより、前記第一の測位データの前記有効性を検証してよい。その結果、前記第一の測位データが有効であると決定したとき、前記サーバ130は前記第一の位置情報を導出してよく、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。前記サーバ130は、前記第一の測位データが有効ではないと決定したとき、前記第二の測位データから前記第二の位置情報を導出し、前記第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0053】
一方、前記サーバ130は、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データだけでなく第三の測位データをさらに使用することにより前記動産の前記位置情報を決定してもよい。ここで、前記第三の測位データとは、前記第一の測位データまたは前記第二の測位データを取得したやり方とは異なるやり方で取得された測位データを意味する。例えば、前記第一の測位データが前記GPS情報であり、前記第二の測位データが前記セルに基づく位置情報であるとき、前記第三の測位データは前記センサ(すなわち、地磁気センサまたは振動センサ)データに基づく位置情報でよい。同様に、前記第一の測位データが前記セルに基づく位置情報であり、前記第二の測位データが前記センサデータに基づく位置情報であるとき、前記第三の測位データは前記GPS情報でよい。つまり、前記第一から第三の測位データの各々は、重複して測定されない情報でよい。
【0054】
前記サーバ130は、前記第一から第三の測位データに基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。前記サーバ130は、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データを受信したとき、前記第一の測位データ(または前記第一の位置情報)の前記有効性を先に検証してよい。同様に、前記サーバ130は、前記第一から第三の測位データを受信したとき、前記第一の測位データ(または前記第一の位置情報)の前記有効性を検証し、前記第一の測位データが有効ではないと決定したとき、前記第二の測位データ(または前記第二の位置情報)の有効性を逐次的に検証してよい。また、前記第二の測位データが有効ではないと決定したとき、前記サーバ130は、前記第三の測位データ(または第三の位置情報)を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0055】
図2は、本開示の別の実施形態に係る動産の位置情報を取得するための方法を示すフローチャートである。
【0056】
図2を参照すると、前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法は、ステップS210からS230を含んでよい。この実施形態に係る前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法は、図1を参照して説明した前記サーバ130によって行われる動作といってよい。
【0057】
前記ステップS210では、前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得される第一の測位データを受信してよい。前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイスによって測定された前記測位データおよび前記通信インフラによって測定された前記測位データのうちの少なくとも一方を前記第一の測位データとして受信してよい。
【0058】
前記ステップS220では、前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイスおよび該金融情報取得デバイスに関連付けられた前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された第二の測位データを受信してよい。前記サーバ130は、前記金融情報取得デバイスによって測定された前記測位データおよび前記通信インフラによって測定された前記測位データのうちの少なくとも一方を前記第二の測位データとして受信してよい。ここで、前記第一の測位データと前記第二の測位データは異なるやり方で測定されてよい。例えば、前記第一の測位データが前記金融情報取得デバイスの前記GPS情報または前記通信インフラの前記GPS情報であるとき、前記第二の測位データは、前記金融情報取得デバイスの前記セルに基づく位置情報または前記通信インフラの前記セルに基づく位置情報でよい。別の例では、前記第一の測位データが前記金融情報取得デバイスの前記セルに基づく位置情報または前記通信インフラの前記セルに基づく位置情報であるとき、前記第二の測位データは、前記金融情報取得デバイスの前記GPS情報または前記通信インフラの前記GPS情報でよい。換言すれば、前記第一の測位データと前記第二の測位データは、異なるやり方で測定された情報でよい。
【0059】
前記動産がリアルタイムで移動されているとき、前記動産の前記位置は、前記測位データを取得する時点に基づいて異なる場合がある。例えば、前記動産の前記位置が第一の時点で(x1,y1)であるとき、第二の時点での前記動産の前記位置は(x2,y2)に変化する場合がある。この点を考慮し、前記サーバ130は、前記動産の前記位置をより正確に決定するために、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から同じ時点でまたは短い間隔で取得された前記第一の測位データおよび前記第二の測位データを受信してよい。すなわち、前記ステップS210とS220は同時にまたは前記短い間隔で行われてよい。
【0060】
前記ステップS230では、前記サーバ130は、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データのうちの少なくとも一方に基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。例えば、前記第一の測位データのみを受信するとき、前記サーバ130は、前記第一の測位データに基づいて前記第一の位置情報を導出し、該導出した第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。別の例では、前記第二の測位データのみを受信するとき、前記サーバ130は、前記第二の測位データに基づいて前記第二の位置情報を導出し、該導出した第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。別の例では、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データを受信するとき、前記サーバ130は、図1を参照して上述した有効性検証方法に基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。すなわち、前記サーバ130は、より信頼性の高い測位データを前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0061】
図3は、図2の前記ステップS230の具体的な動作を示す詳細なフローチャートである。
【0062】
図3を参照すると、ステップS310からS330は、前記サーバ130によって行われる動作とされている。前記サーバ130は、図2を参照して上述したステップS230を細分化することにより前記ステップS310からS330を行ってよい。
【0063】
ステップS310では、前記サーバ130は、前記第一の測位データから前記第一の位置情報を導出してよい。前記サーバ130は前記地図情報を予め記憶しておき、該地図情報に前記第一の測位データをマッピングすることにより前記第一の位置情報を導出してよい。
【0064】
前記ステップS320では、前記サーバ130は、前記第一の位置情報の有効性を検証してよい。前記サーバ130は、前記第一の位置情報が、前記動産が移動され得る位置であるか否かを決定することにより前記有効性を検証してよい。図1を参照して上述したように、前記サーバ130は、前記第一の測位データから導出された前記第一の位置情報の前記有効性を検証してもよいし、前記第一の測位データの有効性を検証してもよい。
【0065】
前記ステップS330では、前記サーバ130は、前記有効性の検証に基づいて前記第一の位置情報が有効であると決定したとき、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。例えば、前記動産が車両であり、前記地図情報にマッピングされた前記第一の位置情報が幹線道路であるとき、前記車両は前記動産が移動され得る位置にあるので、前記サーバ130は前記第一の位置情報が有効であると決定してよい。したがって、前記サーバ130は、前記第一の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。別の例では、前記動産が車両であり、前記地図情報にマッピングされた前記第一の位置情報がスイミングプールであるとき、前記車両は前記スイミングプールに移動され得ないので、前記サーバ130は前記第一の位置情報が有効ではないと決定してよい。したがって、前記サーバ130は前記第一の位置情報を捨て、前記第二の測位データを使用することにより前記第二の位置情報を導出し、前記第二の位置情報を前記動産の前記位置情報として決定してよい。
【0066】
一方、図1を参照して説明したように、前記第一の測位データおよび前記第二の測位データに加えて前記第三の測位データをさらに受信するとき、前記サーバ130は、前記第一から第三の測位データに基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。例えば、前記サーバ130は、前記第一の位置情報の前記有効性を検証した結果、前記第一の位置情報が有効ではないとき、前記第二の位置情報の前記有効性を検証し、前記第二の位置情報の前記有効性を検証した結果、前記第二の位置情報が有効ではないとき、前記第三の位置情報を前記動産の前記位置情報として導出してよい。
【0067】
図4は、本開示のさらに別の実施形態に係る動産の位置情報を取得するためのサーバのブロック図である。
【0068】
図4を参照すると、動産の位置情報を取得するためのサーバ400は、通信モジュール410、プロセッサ420、およびメモリ430を含んでよい。前記動産の前記位置情報を取得するための前記サーバ400は、図1を参照して上述したサーバ130として実施してよい。
【0069】
前記通信モジュール410は、前記金融情報取得デバイスおよび前記通信インフラのうちの少なくとも一方から取得された前記第一の測位データおよび前記第二の測位データを受信してよい。前記通信モジュール410はモジュールまたはモデムとして実施してよく、該モジュールまたはモデムは、前記金融情報取得デバイスまたは前記通信インフラと3G、4G,または5Gなどの移動体通信を行ってよい。
【0070】
前記プロセッサ420は、前記受信した第一の測位データまたは第二の測位データに基づいて前記動産の前記位置情報を決定してよい。前記プロセッサ420は、前記サーバ400の中央処理装置(CPU)またはアプリケーションプロセッサ(AP)として実施してよい。
【0071】
前記メモリ430は、前記プロセッサ420によって導出された前記位置情報を記憶してよい。前記メモリ430は、前記有効性を検証する過程で使用される前記地図情報をさらに記憶してよい。前記メモリ430に記憶された前記位置情報は、前記プロセッサ420の制御下で前記通信モジュール410を通して受信者(例えば、前記動産の所有者、前記動産に対する担保権を設定する保有者、および前記システムの管理者)に送信されてよい。前記メモリ430は、前記サーバ400のハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)などのストレージとして実施してよい。
【0072】
一方、上述したサーバ400は、コンピュータ上で実行され得る実行可能アルゴリズムを含むプログラム(またはアプリケーション)として実施されてよい。前記プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体または非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され提供されてよい。
【0073】
本開示では、よりよく理解するための前記図面に示す前記実施形態を参照して本開示の前記実施形態に係る前記動産の前記位置情報を取得するための前記方法、前記サーバ、および前記システムを説明しているが、これらは例として提供されているに過ぎず、当業者は、そこから様々な変形および均等な他の実施形態が可能であると理解してよい。したがって、本開示の範囲は、添付物によって決定すべきである。
図1
図2
図3
図4
【外国語明細書】