(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155762
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】可搬型ケーブル接続モジュールおよびケーブル組立装置、ならびにそのような装置にケーブルを接続するための方法
(51)【国際特許分類】
H02G 1/14 20060101AFI20241024BHJP
B21F 1/02 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H02G1/14
B21F1/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024061218
(22)【出願日】2024-04-05
(31)【優先権主張番号】23168643
(32)【優先日】2023-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】503231561
【氏名又は名称】コマツクス・ホールデイング・アー・ゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コンテ,アロイス
(72)【発明者】
【氏名】ビビロリ,シュテファン
【テーマコード(参考)】
4E070
5G355
【Fターム(参考)】
4E070AC01
4E070BB01
5G355BA08
5G355BA11
5G355CA02
(57)【要約】
【課題】既知のものの欠点を回避し、特にケーブル交換中のケーブルの取り扱いを改善する。
【解決手段】ケーブルを組み立てるための装置は、少なくとも1つ、好ましくは複数の処理ステーション(2、3)を有するケーブル処理機械と、この装置のための可搬型ケーブル接続モジュール(10)とから構成され、ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブル接続モジュール(10)をケーブル(21)に取り付けることができる保持装置を備え、ケーブル接続モジュール(10)は、装置のケーブル処理機械(1)にケーブル(21)と共に接続されることができるように設計される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブル組立装置用の可搬型ケーブル接続モジュール(10)であって、ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブル接続モジュール(10)をケーブル(21)に取り付けることができる保持装置を備え、ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブル(21)と共に装置のケーブル処理機械(1)に接続されることができるように設計されている、可搬型ケーブル接続モジュール(10)。
【請求項2】
保持装置()は、ケーブル(21)をクランプ方式で保持するための少なくとも2つの対向する保持ジョー(18、19;23、24)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項3】
ケーブル(21)を矯正し、かつケーブル矯正ユニット(13)を形成するためのケーブル接続モジュール(10)は、2つのローラ群(14、15)を有し、各ローラ群は、それぞれ1つ、好ましくは複数の矯正ローラ(16、17)を有し、ケーブル(21)は、それぞれの場合に2つのローラ群(14、15)の矯正ローラ(16、17)の間で輸送方向(x)に交互に案内され得ることを特徴とする、請求項1または2に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項4】
ケーブル矯正ユニット(13)は、2つのローラ群(14、15)のための2つのローラ支持体(37、38)を備え、その上に、それぞれのローラ群(14、15)のそれぞれの矯正ローラ(16、17)が、回転自在であるように締結されることと、2つのローラ支持体(37、38)、好ましくは一方のローラ支持体(37)(のみ)を支えるためのケーブルモジュールフレーム(39)は、ケーブルモジュールフレーム(39)の閉鎖方向(s)に変位可能であるように取り付けられることと、ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブル矯正ユニット(13)のローラ支持体(37、38)のうちの少なくとも1つを介してケーブル処理機械(1)に取り外し可能に接続されることができることと、および/または、ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブルモジュールフレーム(39)を介してケーブル処理機械(1)に取り外し可能に接続されることができることと、を特徴とする、請求項3に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項5】
ケーブル接続モジュール(10)は、横方向ローラ挿入開口部(44)を有し、横方向ローラ挿入開口部(44)によって、必要に応じて、ケーブル(21)を前方および/または後方に駆動するように動作可能な接続を確立するために、駆動ローラ(25、26)がケーブルの半径方向に引き込まれることができることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項6】
ケーブル接続モジュール(10)は、ケーブル束(7)に接続されるように設計されており、それによって、ケーブル束(7)と共にケーブル接続モジュール(10)を保管および輸送することが可能であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項7】
ケーブル接続モジュール(10)は、機械可読識別情報(40)を装備することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のケーブル接続モジュール(10)。
【請求項8】
ケーブル組立装置であって、少なくとも1つ、好ましくは複数の処理ステーション(2、3)を有するケーブル処理機械(1)と、例えば、ケーブル(21)のケーブル端部を処理ステーション(2)のうちの1つに送るためのケーブルグリッパを具備する送りユニット(4)と、を備えるケーブル組立装置において、ケーブル処理機械(1)は、締結装置を有し、締結装置は、特に請求項1~7のいずれか一項に記載のケーブルを保持する可搬型ケーブル接続モジュール(10)が、締結装置を介してケーブル処理機械に締結され得る、または着脱可能に締結されることを特徴とする、ケーブルを組み立てるための装置。
【請求項9】
ケーブル矯正ユニット(13)を具備するケーブル前処理ステーションをさらに備え、ケーブル矯正ユニット(13)は、ケーブル接続モジュール(10)に関連付けられており、したがって可搬であるように設計されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
ケーブル処理機械(1)は、ケーブル接続モジュール(10、11)のうちの1つからのケーブル(21、22)を選択的に処理するための複数のケーブル接続モジュール(10、11)用の接続プラットフォーム(50)を有し、接続プラットフォーム(50)は、ケーブル接続モジュール(10、11)が作動位置と停止位置との間で調整され得るように調整機構によって移動可能であることを特徴とする、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
ケーブル処理機械(1)は、駆動装置によって駆動されることができる駆動ローラ(25、26)を備え、駆動ローラ(25、26)は、互いから所定の距離にあるか、または開位置に位置決めされ、それによって、ケーブル接続モジュール(10)は、駆動ローラ(25、26)とケーブル処理機械(1)との間に配置され、かつ締結されることができることと、駆動ローラ(25、26)が、開位置から稼働位置に移動されることができ、稼働位置においてクランプ方式でケーブル接続モジュール(10)に位置するケーブル(21)に接触するようにケーブル接続モジュール(10)に導入されることができることと、を特徴とする、請求項8~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
ケーブル処理機械(1)は、いずれの場合も、前部駆動ローラ対および後部駆動ローラ対を形成するための2つの駆動ローラ(25、26)を備え、前部駆動ローラ対の駆動ローラ(26)は、ケーブル(21)をケーブル処理機械(1)に通すために使用され、後部駆動ローラ対の駆動ローラ(25)は、ケーブル処理機械(1)からケーブル(21)を外すために設けられることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
ケーブル接続モジュール(10)によって保持されたケーブル(21)に関するデータを検出するように設計された読取装置(47)を備えることを特徴とする、請求項8~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
少なくとも1つの処理ステーション(2)と、ケーブル(21)のケーブル端部を少なくとも1つの処理ステーション(2)に送るための送りユニット(4)と、を備えるケーブル組立装置、特に、請求項8~13のいずれか一項に記載の装置にケーブル(21)接続するための方法であって、
ケーブル端部の領域でケーブル接続モジュール(10)をケーブル(21)に取り付けるステップと、
ケーブル接続モジュール(10)を配置して装置のケーブル処理機械(1)に締結するために、ケーブル端部を、それに取り付けられたケーブル接続モジュール(10)と共に移送するステップであって、それによってケーブル(21)は接続される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項15】
輸送のために、または接続されるまで、ケーブル(21)は、ケーブル接続モジュール(10)から突出するようにケーブル接続モジュール(10)内に保持されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬型ケーブル接続モジュールに関する。本発明は、請求項11のプリアンブルに記載のケーブル組立装置に関する。さらに、本発明は、ケーブル組立装置にケーブルを接続するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブル組立装置は、例えば欧州特許出願公開第1447888号明細書から知られている。この装置は、実質的に、複数の処理ステーションを備えるケーブル処理機械からなる。ケーブル処理機械におけるケーブルの組み立て中に、ケーブルは、例えば、ある長さに切断され、剥がされ、次いで、ケーブル端部が圧着され、任意選択的にスリーブが設けられ、プラグハウジングを装備されることができる。「圧着」とは、導体と圧着接点との間の塑性変形による取り外し不能な電気的および機械的接続(圧着接続)の生成を意味すると理解される。欧州特許出願公開第1447888号明細書によるケーブル処理機械は、切断および剥離ユニットと、圧着プレスを有する2つの処理ステーションとを備える。ケーブル処理機械はまた、長手方向軸線に沿ってケーブルを移動させるための、ベルト駆動装置として設計された搬送ユニットを有する。切断および剥離ユニットは、長手方向軸線上に配置される。しかしながら、2つの圧着プレスステーションが長手方向軸線の隣に位置するため、ケーブルは、グリッパが設けられた旋回アームとして設計された送りユニットによって、対応する圧着プレスに案内されなければならない。第1の圧着プレスは、ケーブル先端を圧着するために使用され、第2の圧着プレスは、ケーブル後端に圧着接点を装備するために使用される。ケーブル処理機械で処理される、銅または鋼で作られた絶縁ストランドまたは中実導体などのケーブルは、通常、束で、例えばドラムまたはローラの形態で提供され、ケーブル搬送装置を使用してケーブル処理機械の処理ステーションは案内される。ドラム、ケーブルローラまたはケーブル束から来るケーブルは、多かれ少なかれ強く湾曲し、かつねじれを有するため、ケーブルを矯正する必要があり得る。直線ケーブルは、剥離および圧着などの装置またはケーブル処理機械に設けられたプロセスステップを確実に実行できるようにするために重要である。ケーブルを可能な限り矯正するために、これらは、搬送ユニットによって矯正装置を通して引っ張られる。この種の矯正装置は、例えば欧州特許出願公開第2399856号明細書から知られている。矯正装置は、互いに対向するローラの列を有し、矯正されるべきケーブルは、2列のローラのローラ間を通って案内される。
【0003】
ケーブル供給部、例えばケーブルスプール、ケーブルバレル、または別の束が終了した場合、新しいケーブルが新しい束から取り外され、ケーブル処理機械に送られる必要がある。製造作業に応じて、ケーブル処理機械上で準備される他のケーブル材料が必要とされ機械る。ケーブルアセンブリの場合、例えば、他のケーブル、例えば別の色のケーブルを処理することが必要な場合がある。第2のケーブルが使用されることができる前に、第1のケーブルをケーブル処理機械から事前に取り外されなければならない。この目的のために、ケーブル搬送装置は、搬送ユニットによるケーブル搬送が逆に行われ、ケーブルがケーブル搬送装置を離れるまでケーブルが反対方向に移動される特別な動作モードになる。このプロセスステップは、「アンスレッディング」という名称で当業者に知られている。アンスレッディング後、新しいケーブルが使用されることができる。実際には、ケーブル交換中のケーブルの取り扱いが困難である可能性があり、特に、アンスレッディングおよびスレッディングが要求される場合には困難となり得ることが分かっている。新しいケーブルの場合、ケーブルは、ケーブル処理機械の1つまたは複数の矯正装置に手動で通されなければならない。次いで、ケーブル先端は、搬送ユニットに手動または自動で挿入され、次いで、搬送ユニットは、ケーブルを自動的に引き込み、その結果、ケーブルはケーブル処理機械に接続されることができる。上述した解決策の欠点は、ケーブル処理機械上のケーブルのスレッディングは、時間がかかり、間違いを起こしやすく、以前のケーブルが再び使用される場合であっても、毎回繰り返さなければならないことである。加えて、ケーブル材料に応じて、異なる矯正装置および案内装置が必要とされるため、特定の状況下では、異なるローラ構成を有する矯正装置などの複数の異なる装置がケーブル処理機械に取り付けられなければならず、またはケーブル処理機械は、ケーブル材料に応じて再構築されなければならない。さらに、ケーブル処理機械からのアンスレッディング中にケーブルが望ましくないループを形成する可能性がある場合がある。このループは、ケーブル始端を分離ナイフから切断および剥離ユニットへ、搬送ユニットの前まで戻さなければならず、矯正装置を通って容易に押すことができないため、搬送ユニットと矯正装置との間に形成する可能性がある。ループは、最終的に他の機械部品に引っ掛かり、誤動作を引き起こす可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1447888号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第2399856号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、既知のものの欠点を回避し、特にケーブル交換中のケーブルの取り扱いを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴を有する可搬型ケーブル接続モジュールによって達成される。ケーブルを組み立てるためのケーブル処理機械を備える装置用の可搬型ケーブル接続モジュールは、保持装置を備え、保持装置によって、ケーブル接続モジュールはケーブルに取り付けられることができ、ケーブル接続モジュールとケーブルとの間の少なくとも一時的に堅固な接続のために、手動で、または例えばロボットもしくは別の移送装置によって把持されることができ、ケーブル処理機械に導入されることができる、可搬型で容易に管理可能なユニットを形成する。この場合、ケーブル接続モジュールは、ケーブルと共に装置のケーブル処理機械に接続されることができるように設計される。したがって、ケーブル接続モジュールは、ケーブルに取り付けられることができ、ケーブル処理機械に接続するためにケーブルに固定される。ケーブルを保持するために、ケーブル接続モジュールは、保持装置を形成するためのクランプ保持手段を装備することができる。しかしながら、ケーブル接続モジュールとケーブルとの間の固定接続は、特にケーブル接続モジュールがケーブルと共にケーブル処理機械に接続されるまでの期間の一時的な接続にすぎない。ケーブル処理機械に接続されたケーブル接続モジュールが機械に取り付けられるか、または機械に接続されると、ケーブル接続モジュールはケーブル処理機械の一部となる。作動位置では、ケーブルアセンブリが行われると、保持装置による保持作用が除去され、ケーブルはケーブル接続モジュールを通過し、プロセスにおいて、ケーブルが矯正プロセスなどのケーブル前処理を受けることが可能である。ケーブル接続モジュールのおかげで、ケーブル交換中のケーブルの取り扱いが大幅に改善されることができる。
【0007】
ケーブル接続モジュールは、明らかにコンパクトで比較的小さく軽量なユニットであり、したがって、特に便利で可搬型である。有利な可搬性のおかげで、ケーブル接続モジュールは、人が手に大きな労力をかけずに、せいぜい片手でも簡単に持ち運ぶことができ、所望の位置に導入されることができる。ケーブル接続モジュールの重量は、2kg未満、好ましくは1kg未満、好ましくは500g未満とすることができる。外形寸法は、約30cm×20cm×10cm、好ましくは25cm×10cm×3cm以下である。
【0008】
ケーブル束のケーブルの始端は、保持装置が開いているときに、オペレータによって任意の位置でケーブル接続モジュールに挿入されることができる。保持装置は、挿入後に閉じられることができるか、または閉じられ、ケーブル接続モジュールおよびケーブルは、多かれ少なかれ固定的に互いに接続される。次いで、ケーブル受容モジュールは、例えば、束の上または近傍に堆積されることができる。
【0009】
保持装置は、好ましくは、ケーブル先端がその位置から意図せずに離れないようにケーブルを固定または阻止する、保持ジョーなどの1つ以上の解放可能な保持手段を有する。保持装置はケーブルの始端を取り囲むので、ケーブルの始端を変形から同時に保護し、変形は、ケーブル受容モジュールの取り扱い中または輸送中に起こる可能性があり、ケーブル処理機械への移送をより困難にする。
【0010】
一実施形態によれば、保持装置は、ケーブルをクランプ方式で保持するための少なくとも2つの対向する保持ジョーを備えることができ、好ましくは、保持ジョーの少なくとも1つは、クランプ力を加えるためにばね付勢されている。ばねのおかげで、所望のクランプ力を生成するために、ケーブルへの十分に強いクランプが結果として生じる。ケーブル接続モジュールが、長手方向のケーブル方向によって予め定められた前端または後端を有する場合、いずれの場合にもケーブルの確実な固定のために、2つの対向する保持ジョーは、一方の側に、特に好ましくは前側の領域および反対側の後側の領域(すなわち、後端の側)の両方に配置されることができる。この場合も、2つの対向する保持ジョーは、ケーブル接続モジュールの上述の2つの側面の各々に配置されることができるのが好ましい。したがって、外見上二重の保持ジョー装置が側面ごとに生じる。ここで言及される前側および後側は、この場合、長手方向中心軸線xに関連し、長手方向中心軸線xは、同時にケーブル長手方向軸線に対応し、接続されているとき、これは機械長手方向軸線にも対応する。この場合、前方とは、ケーブル処理機械に処理ステーションを向けていること、またはケーブルの自由端が向いている方向を意味し、それに対応して、後側は、ケーブル機械から遠い側、またはケーブルの自由端を有する側とは反対の方向である。
【0011】
有利な実施形態は、ケーブル矯正ユニットがケーブル接続モジュールに組み込まれる場合に得られる。その結果、ケーブル処理機械に矯正装置が取り付けられる必要はなく、またはケーブル処理機械は、ケーブル材料に応じて再構築されなければならない。したがって、矯正機能は、機械側装置によってではなく、ケーブル処理機械にドッキングされることができる外部可搬型ユニットによって実行される。
【0012】
好ましくは、ケーブル接続モジュールは、ケーブルを矯正するためのケーブル矯正ユニットを形成するための2つのローラ群を有することができ、各ローラ群は、各場合に1つ、好ましくは複数の矯正ローラを具備し、ケーブルは、各場合に2つのローラ群の矯正ローラ間で輸送方向に交互に案内されることができる。上述の輸送方向は、ケーブル接続モジュールが接続されているとき、一般に機械長手方向軸線に対応する。送出装置を使用して、第1のローラ群が第2のローラ群に対して閉鎖方向に変位されることができる(送出移動)。この場合、送出装置は、ケーブル処理機械に関連付けられることができる。しかしながら、ケーブル矯正ユニットをある程度自律的に動作させることができるように、送出装置をケーブル接続モジュールに統合することも考えられる。
【0013】
ローラ群のうちの1つは、最初に、開位置から開始して、反対側のローラ群に対して、ケーブルの輸送方向に対して直角に延びる閉鎖方向に変位して、閉位置に至る。この閉位置では、互いに平行に延びる2つのローラ群の矯正ローラはケーブル上にあり、ケーブルに接触する。このプロセスはまた、「送出」という名称で当業者によく知られている。この場合、ローラ間の距離は手動で設定されることができる。あるいは、ローラ間隔が自動的に設定されることもできる。
【0014】
ケーブル接続モジュールのケーブル矯正ユニットは、2つのローラ群のための2つのローラ支持体を備えることができ、ローラ支持体上にそれぞれのローラ群のそれぞれの矯正ローラが回転自在に締結される。さらに、2つのローラ支持体を支えるためのケーブルモジュールフレームが設けられることができ、好ましくは一方のローラ支持体のみが閉鎖方向に変位可能にケーブルモジュールフレームに取り付けられる。ケーブル接続モジュールは、ローラ支持体の少なくとも1つを介して、および/またはケーブルモジュールフレームを介してケーブル処理機械に着脱可能に接続されるか、または接続されることができる。
【0015】
例えば、一方では、接続手段がローラ支持体の1つに設けられることができ、他方では、ケーブル処理機械に接続するための接続手段がケーブルモジュールフレームに設けられることができる。しかしながら、ケーブル接続モジュールは、ケーブルモジュールフレームを介してケーブル処理機械に着脱可能に接続されるか、または接続可能であることも考えられる。ケーブル接続モジュールが、ケーブル矯正ユニットのローラ支持体を介してケーブル処理機械に着脱可能に接続されるか、または接続されることができるとき、特に最適な接続が得られる。その結果、ケーブル接続モジュールをケーブル処理機械に接続するために、接続手段がローラ支持体に設けられることができる。接続手段は、例えば、ケーブル接続モジュールがケーブル処理機械の対応する受容マンドレルに挿入されることができる開口部とすることができる。逆接続解決策、すなわちケーブル処理機械の開口部およびケーブル接続モジュールの受容マンドレルも当然考えられる。
【0016】
保持装置を有するケーブル受容モジュールは、ケーブル先端が意図せずにその位置を離れないように、ケーブルを固定または抑制することができる。したがって、ケーブルは、ケーブル受容モジュール内に有利に保持され、引き伸ばされたままとなることができる。ケーブルの伸長位置は、ローラ支持体が一緒に移動されるとき、または送出中にケーブルが規定の方法で矯正ローラ間に静止し、矯正ローラを回避しないようにするのに寄与する。
【0017】
代替的な実施形態は、2つのローラ群のための2つのローラ支持体を有するケーブル矯正ユニットに関するものであり、それぞれのローラ群のそれぞれの矯正ローラは緩く保持される(すなわち、支持体の回転性を規定するための軸受によって、固定して締結されていない)。矯正ローラを回転自在に取り付けることは、例えば、シャフト要素が矯正ローラの軸受ブッシュに外側から(すなわち、機械から)挿入されることができ、したがって、シャフト要素を中心に回転自在である矯正ローラ用に軸受が形成されるという事実に起因する。
【0018】
さらに、特に効率に関して、ケーブル接続モジュールが、ケーブル接続モジュールが装置のケーブル処理機械に接続された後に、例えば少なくとも2つの対向する保持ジョーを有する保持装置が、ケーブル矯正ユニットが送出されたときに、保持ジョーまたは保持装置の他の手段によるケーブルへのクランプ作用が持ち上げられるか、または持ち上げられることができるように、ケーブル矯正ユニットと動作可能に接続されるように設計されている場合に有利となり得る。
【0019】
ケーブル接続モジュールは、ケーブル接続モジュールの輸送のために、ローラ支持体が意図せずに一緒に押圧され得ることを防止する、例えばブロッキングラグの形態のブロッキング要素を装備することができる。
【0020】
ローラ支持体は、例えば、開位置においてケーブル矯正ユニットのための予圧力を発生させるための、1つまたは好ましくは2つの圧縮コイルばねを備えるばね装置によって互いに動作可能に接続されることができる。ケーブルを矯正するために、ローラ支持体は、送出移動において互いに向かって移動される。ローラ支持体間の距離を減少させる相対運動は、ケーブル制御ユニットの送出または閉鎖と呼ばれる。
【0021】
しかしながら、圧縮コイルばねの代わりに、ローラ支持体間の開位置で予荷重を発生させるための他の解決策も考えられる。代替的な実施形態によれば、ケーブル制御ユニットのローラ支持体は、ばねアセンブリを介して互いに接続され、一体に形成されることができ、ばねアセンブリは、好ましくは平坦に設計され、共通の金属板からローラ支持体と共に製造されることができる。ばねアセンブリは、レーザ鋼板によって製造されることができる。ばねアセンブリは、蛇行構造または曲折構造を有することができる。したがって、ローラ支持体は共通の構成要素によって形成され、ローラ支持体間の必要な可撓性および可動性は、平面ばね装置(板ばねとしても知られる)の形態の上記のばね装置によって達成される。ばね装置を介して互いに一体的に接続されたローラ支持体を備える上述の変形例は、矯正装置を装備した従来のケーブル処理機械にも有利となり得る。
【0022】
スレッディングおよび/またはアンスレッディングプロセスを容易にするために、駆動ローラが使用されることができ、それによってケーブルの輸送方向への前進および/または後退が可能になる。2つの駆動ローラは、互いに対向して配置され、駆動ローラ対を形成することができる。
【0023】
ケーブル処理機械の駆動ローラ対の場合、ケーブル接続モジュールは、ケーブルモジュールフレーム内に配置された横方向ローラ挿入開口部を有することができ、これを介して、必要に応じて、ケーブルを前方および/または後方に駆動するための動作可能な接続を確立するために、駆動ローラはケーブルの半径方向に引き込まれることができる。
【0024】
特に好ましくは、ローラ挿入開口部は、側面ごとに、好ましくはそれぞれ2つの保持ジョーの間に配置されることができる。
【0025】
この場合、ケーブルの前進はスレッディングの役割を果たし、ケーブルの後退はアンスレッディングの役割を果たす。
【0026】
ケーブル受容モジュールは、ケーブルをその軸線に沿って、または機械長手方向軸線の方向に前方および後方に移動させるケーブル駆動機能を含むことができる。結果として、これは、ケーブル処理機械上のコンベヤユニットをサポートするか、または完全に省略されることができる。例えば、これは、専用のモータを有する矯正ローラを設けることによって、または矯正ローラをケーブル処理機械の駆動装置に機械的に結合することによって実施されることができる。この場合、機械的または電気的エネルギーは、適切なインターフェース(駆動シャフト、電気接点)を介して伝達されることができる。
【0027】
ケーブル接続モジュールは、ケーブル接続モジュールがケーブル束と共に保管および輸送されることができるように、接続前にケーブル束に接続されることができるようにさらに設計されることができる。したがって、ケーブル受容モジュールは束にされることができる。したがって、ケーブル受容モジュールが、使用されるまで関連するケーブル束に締結されたままであることをさらに保証されることができ、したがって、ケーブル受容モジュールは、一方ではケーブル始端、他方ではケーブル束と共に、保管および輸送中に残ることができる。
【0028】
ケーブル接続モジュールは、最適で追跡可能な組立プロセスを確実にするために、接続前、接続中、または接続後にリーダがケーブルの正確なタイプを認識できるように、機械可読識別子を装備することができる。この実施形態は、ケーブル束と機械との関連付けを機械によって識別されることができない、すなわち、正しいケーブル材料がクランプされているかどうかを機械自体が識別することができないという、従来のアセンブリ装置の通常の手法の欠点を解決する。
【0029】
本発明のさらなる態様は、ケーブル組立装置であって、少なくとも1つ、好ましくは複数の処理ステーションを有するケーブル処理機械と、ケーブルのケーブル端部を処理ステーションの1つに供給するための、例えばケーブルグリッパを備える供給ユニットとを備える装置に関する。一連の利点は、ケーブル処理機械が、ケーブルを保持する可搬型ケーブル接続モジュール、特に前述の説明によるケーブル接続モジュールが、ケーブルを接続するためにケーブル処理機械に着脱可能に締結され得るか、または締結される締結装置を有するという事実に起因する。従来技術と比較して改善されたまたは代替の装置が提供され、それによってケーブル処理機械においてケーブル交換が効率的かつ効果的に実行されることができる。可搬型多機能ケーブル接続モジュールのおかげで、ケーブル処理機械は、より簡単で、安全で、費用効果の高い方法で設計されることができる。可搬型ケーブル接続モジュールは、特に、ケーブル処理機械へのケーブルのスレッディングを単純化する。ケーブル接続モジュールは、ケーブル交換後もケーブル上に残るため、必要に応じて容易に再使用されることができ、複雑なスレッディングが毎回繰り返される必要がない。
【0030】
ケーブル組立装置は、一種のキットとすることができ、したがって、少なくとも1つ、好ましくは複数の処理ステーションを有するケーブル処理機械と、この装置のための可搬型ケーブル接続モジュールとから構成されることができ、ケーブル接続モジュールは、ケーブル接続モジュールをケーブルに取り付けることができる保持装置を備え、ケーブル接続モジュールは、ケーブル接続モジュールが装置のケーブル処理機械にケーブルと共に接続され得るように、または接続されるように設計される。
【0031】
ケーブル処理機械は、ケーブルを送りユニットに輸送するために、送りユニットの上流に搬送ユニットを有することができる。この搬送ユニットは、例えば、反対方向に移動可能な搬送手段を備え、ケーブルは、搬送手段の少なくとも1つが駆動されると、摩擦接続によって搬送手段間で搬送されることが可能であり、例えば、それ自体公知の方法でベルト駆動装置として設計されることができる。
【0032】
可搬型ケーブル受容モジュールは、例えばピンチローラ、汚れスクレーパ、またはケーブルブレーキなどのさらなる処理装置を含むことができる。ケーブル受容モジュールは、品質モニタ(例えば、スプライス監視またはノード検出)をさらに含むことができる。この目的のために、ケーブル受容モジュールは、適切な電気的または機械的インターフェース(例えば、電気的もしくは機械的な接触面または電気ソケット)を有することができる。ケーブル受容モジュールは、これらのインターフェースを介してケーブル処理機械または、例えばセットアップ装置に接続されることができる。
【0033】
さらに、装置は、ケーブル矯正ユニットを有するケーブル前処理ステーションを備えることができ、ケーブル矯正ユニットは、ケーブル接続モジュールに関連付けられ、それによって移動可能に設計される。その結果、ケーブル接続モジュールは、ケーブルと共にケーブル矯正ユニットに接続され、ケーブル処理機械に接続されることができる。したがって、ケーブル材料に応じて異なる矯正および案内装置を有する複雑なケーブル処理機械は必要とされない。異なる材料へのケーブル交換中の従来のケーブル処理機械のような再構築も不要である。
【0034】
この場合、ケーブル矯正ユニットを有するケーブル前処理ステーションは、好ましくは、搬送ユニットの上流に配置されることができる。
【0035】
ケーブル処理機械は、ケーブル接続モジュールのうちの1つからのケーブルを選択的に処理するための複数のケーブル接続モジュール用の接続プラットフォームを有することができ、接続プラットフォームは、ケーブル接続モジュールが作動位置と停止位置との間で調整され得るように調整機構によって移動可能である。
【0036】
好ましい実施形態では、接続プラットフォームは、横方向または横断方向に、好ましくは機械長手方向軸線に対して直角に変位可能であるように機械フレームに取り付けられることができる。あるいは、接続プラットフォームを枢動可能に設計することも考えられる。
【0037】
ケーブル処理機械は、駆動装置によって駆動可能な駆動ローラを備えることができ、駆動ローラは、2つの駆動ローラの間にクランプされたケーブルを搬送するように設計されている。さらに、ケーブルに押圧力を加えるために駆動ローラが互いに対して移動され得るローラ移動装置を設けることができる。開位置では、駆動ローラは、対になって組み合わされた駆動ローラ間を接続するときにケーブル接続モジュールが配置されてケーブル処理機械に締結されることができ、駆動ローラが開位置から稼働位置に移動されることができ、駆動ローラが稼働位置においてクランプ方式でケーブル接続モジュール内に位置するケーブルに接触するようにケーブル接続モジュールに挿入されることができ、したがって、スレッディングおよび/またはアンスレッディングに関してケーブル搬送を可能にするように、互いに遠く離間するか、または他の方法で位置決めされることができる。
【0038】
本発明による装置の結果として、特に駆動ローラのおかげで、ケーブル処理機械からのアンスレッディング中にケーブルが望ましくないループを形成することは事実上不可能である。
【0039】
ケーブル処理機械は、いずれの場合も、前部駆動ローラ対および後部駆動ローラ対を形成するための2つの駆動ローラを備えることができ、前部駆動ローラ対の駆動ローラは、ケーブルをケーブル処理機械に通すように機能し、後部駆動ローラ対の駆動ローラは、ケーブル処理機械からケーブルを外すために設けられる。
【0040】
駆動ローラは、ケーブルを前方および/または後方に駆動するための動作可能な接続を確立するために、接続されたケーブル接続モジュールの、既に述べた横方向ローラ挿入開口部内に、またはそれを介して引き込まれることができる。
【0041】
ケーブル処理機械、特に、存在する場合、ケーブル処理機械の接続プラットフォームは、それぞれの場合においてケーブル接続モジュールのためのスロットを指定するための受容マンドレルを有することができ、受容マンドレル上で、ケーブル接続モジュールは、マンドレルに対応する開口部を介して締結または接続するために、ケーブル処理機械に挿入または配置され得る。マンドレルおよび開口部の代わりに、他の正の接続部などの接続手段も考えられる。摩擦接続も可能である。受容マンドレルは、可動であるように設計されることができ、これにより、ケーブル矯正ユニットがケーブル接続モジュールに組み込まれたときに、受容マンドレルを介してケーブル矯正ユニットの送り運動を行うことが可能になる。
【0042】
装置は、ケーブル接続モジュールによって保持されたケーブルに関するデータを検出するように設計された読取装置を備えることができる。特に、読取装置は、リーダとして、ケーブル接続モジュールの機械可読識別情報を認識するように設計されることができる。
【0043】
本発明は、さらに、ケーブル組立装置にケーブルを接続するための方法に関する。この場合、装置は、少なくとも1つの処理ステーションと、ケーブルのケーブル端部を少なくとも1つの処理ステーションに送るための、例えばケーブルグリッパを備える供給ユニットとを含むことができる。この装置は、好ましくは上述の装置とすることができる。本方法は、
ケーブル端部の領域内のケーブルに可搬型ケーブル接続モジュールを取り付けるステップと、
ケーブル接続モジュールを配置して装置のケーブル処理機械に締結するために、ケーブル端部をそれに取り付けられたケーブル接続モジュールと共に移送し、それによってケーブルが接続されるステップと、
により特徴付けられる。
【0044】
取付は、任意の場所、例えば、ケーブル供給業者の施設でのプロセスの初期に行うことができる。この場所から、ケーブルをそれに取り付けられたケーブル接続モジュールと共に輸送するステップは、移送の前に実行されることができる。
【0045】
接続後、ケーブル接続モジュールは停止位置にあるか、または既に作動位置にある。
【0046】
この場合、移送は、好ましくは、ロボットまたは別の移送装置を使用して手動または自動で行われる。
【0047】
ケーブル整列装置の回転ケーブルグリッパ(複数可)がオフセットを生成するために垂直方向に移動される場合、有利となり得る。あるいは、回転ケーブルグリッパを移動させるための他の移動方向も考えられる。例えば、回転ケーブルグリッパの少なくとも1つは、オフセットを生成するために対角方向に変位されることができる。
【0048】
ケーブルがケーブル接続モジュールから突出するように、輸送および移送のために、または接続まで、ケーブルがケーブル接続モジュール内に保持される場合、特に有利となり得る。このようにして、ケーブルのスレッディングは再び単純化されることができる。
【0049】
輸送および移送のためにケーブルがケーブル接続モジュール内に保持され、ケーブルが矯正ローラによって作用されず、ケーブルが接続後にケーブルを矯正するためにケーブル接続モジュールの矯正ローラによってのみ作用されるように、ケーブル接続モジュールが矯正ローラを備える場合、特に有利な方法が生じる。
【0050】
本発明のさらなる個々の特徴および利点は、例示的な実施形態の以下の説明および図面から導き出されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【
図1】ケーブル処理機械と、ケーブル処理機械に接続されたケーブル接続モジュールとを備える、ケーブルを組み立てるための本発明による装置の概略図である。
【
図2】接続プラットフォームを備える、ケーブル組立装置のケーブル処理機械に接続するための可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図3】接続プラットフォームを備える、ケーブル組立装置のケーブル処理機械を示す図である。
【
図4】ケーブル接続モジュールがケーブル処理機械に接続されている、
図3のケーブル処理機械のわずかに小さい図である。
【
図5】接続プラットフォーム上に配置された2つのケーブル接続モジュールを備えるケーブル処理機械を示す図である。
【
図6】接続プラットフォームが変位された、ケーブル交換後のケーブル処理機械を示す図である。
【
図7】スレッディングプロセスの前の、ケーブル処理機械に接続されたケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図8】スレッディング中の
図5のケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図9】アンスレッディング動作前の、ケーブル処理機械に接続されたケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図10】アンスレッディング中の
図5のケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図11】別の可搬型ケーブル接続モジュールの平面図である。
【
図12】別の実施形態による、ケーブル組立装置のケーブル処理機械を示す図である。
【
図13】ケーブル接続モジュールが接続された
図12のケーブル処理機械を示す図である。
【
図14】閉位置にある手動で作動可能なケーブル矯正ユニットを有する可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図15】開位置にあるケーブル矯正ユニットを有する代替の可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図16】ケーブル矯正ユニットが閉位置にある、
図15の可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図17】開いた保持装置を有する可搬型ケーブル接続モジュールの拡大断面図である。
【
図18】閉じた保持装置を有する
図15の可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図19】保持装置によるケーブルへのクランプ作用を解放するために閉じた保持装置内に部分的に引き込まれる解放要素を備える、
図15の可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図20】閉じた保持装置と、輸送のためにブロックされたケーブル矯正ユニットのローラ支持体とを備える、
図15に示す可搬型ケーブル接続モジュールの変形例を示す図である。
【
図21】送出プロセス後のケーブル矯正ユニット(閉位置にあるケーブル矯正ユニット)を備える
図20の可搬型ケーブル接続モジュールを示す図である。
【
図22】ケーブル処理機械に接続されることができる可搬型ユニットを共に形成する、ケーブル接続モジュールを有するケーブル束の概略図である。
【
図23】別の実施形態による可搬型ケーブル接続モジュールの斜視図である。
【
図24】
図23の可搬型ケーブル接続モジュールの異なる視野角からの斜視図である。
【
図25】可搬型ケーブル接続モジュールの代替的な実施形態の斜視図である。
【
図26】矯正ローラの軸受ブッシュに挿入されたシャフト要素を有する
図25のケーブル接続モジュールの断面図である。
【
図27】ケーブル処理機械および可搬型ケーブル接続モジュールを備える、ケーブルを組み立てるための装置の非常に概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
図1は、1で示されるケーブル処理機械を備える装置を示す。ケーブル処理機械1は、ベルトコンベヤとして設計されたコンベヤユニット6を備え、このコンベヤユニット6は、ケーブル21を機械長手方向軸線20に沿って、矢印tによって示される輸送方向に、枢動ユニットとして設計された供給ユニット4へ運ぶ。ケーブルは、通常、例えば、銅または鋼からなる中実導体、または撚り線、および導体のシースとしての絶縁体を含む電気ケーブルである。枢動ユニット2は、鉛直軸線を中心に回転可能であり、ケーブル21を保持するためのグリッパを有する。図から分かるように、ケーブルをある長さに切断して剥ぎ取るための剥離ステーション45が、それぞれの長手方向機械軸線20上に配置されている。対照的に、処理ステーション2および3は、長手方向機械軸線20の隣に配置されている。
図1では、簡略化のために、いずれの場合も、片面あたり1つの処理ステーションのみが示されているが、ケーブル処理機械1は、片面あたり複数の処理ステーションを有することが多い。
【0053】
処理ステーション2、3は、スリーブステーションおよび/または圧着ステーションとすることができる。この場合、圧着ステーションは、ケーブル端部を圧着接点に接続するための圧着プレスを含むことができる。処理ステーション2(複数可)は、ケーブル先端に関連付けられており、処理ステーション3(複数可)は、ケーブル後端の組み立てに役立つ。圧着プレスを備えるケーブル処理機械の設計および動作モードに関して、例として欧州特許出願公開第1341269号明細書を参照する。追加的または代替的に、ケーブル端部にプラグハウジングを装備するための装備ステーションもまた、処理ステーションとして考えられる。ここでの焦点はケーブルの先端を処理することにあるので、以下ではコンベヤユニット6、場合によっては送りユニット4、場合によっては処理ステーション2(複数可)のみを参照する。
【0054】
ケーブル処理機械1を備える装置は、コンベヤユニット6の上流に配置されたケーブル前処理ステーションをさらに備える。この場合、このケーブル前処理ステーションは、ケーブル処理機械1から取り外されることができるケーブル矯正ユニット13から実質的に構成される。ケーブル矯正ユニット13は、以下で詳細に説明する方法で移動可能に設計されており、ケーブル処理機械1に接続されることができる。この可搬型ユニットは、以下ではケーブル接続モジュール10と呼ばれる。この場合、既に述べたように、ケーブル接続モジュール10は、ケーブル矯正ユニット13を有する。特定の用途では、例えば、十分に直線状であるか、または既に前処理されて提供されているケーブルが使用される場合、ケーブル矯正ユニットなしの可搬型ケーブル接続モジュール10が考えられるときがある。
【0055】
x-y-z軸を有する
図1および以下の図に示すデカルト座標系は、ケーブル処理機械1およびケーブル接続モジュール10を備えるケーブル組立装置の構成要素の方向および主な動きを理解するための補助として機能する。
【0056】
図2は、ケーブル処理機械1に接続されることができる可搬型ケーブル接続モジュール10を示す。ケーブル接続モジュール10は、ケーブル接続モジュール10をケーブル21に取り付けることができる保持装置を備える。本実施形態では、この保持装置は4対の保持ジョーを備え、各対は2つの対向する保持ジョーを有する。ケーブル接続モジュールは、ケーブル長手方向または軸線xによって指定される前端または後端を有することが分かる。各2つの対向する保持ジョー18および19は、それぞれ前面の領域に配置されており、各2つの対向する保持ジョー23、24は、それぞれ前面の領域に配置されている。2つの対向する保持ジョー18、19、23、24は、ケーブル21をクランプ方式で保持するように機能し、保持ジョー18、19、23、24のうちの1つは、クランプ力を加えるためにばね荷付勢重される。一例として、圧縮コイルばねの形態の対応するばねは、符号34で示されている。ケーブル接続モジュール10は、保持装置によってケーブル21のケーブル始端に取り付けられることができ、したがってケーブル処理機械にもたらされることができる。保持ジョー18、19、23、24を備える保持装置は、手動でまたはロボットまたは別の移送装置によって把持されることができ、ケーブル処理機械1にもたらされることができる、移動可能で容易に管理可能なユニットを作成するために、ケーブル接続モジュールとケーブルとの間の少なくとも一時的に堅固な接続を可能にする。
【0057】
ケーブル21を矯正するための、ケーブル接続モジュール10の一体の構成要素を形成するケーブル矯正ユニット13は、2つのローラ群を有し、各ローラ群は、それぞれの場合に複数の矯正ローラ16、17を有し、ケーブル21は、それぞれの場合に、2つのローラ群14、15の矯正ローラ16、17の間で輸送方向xに交互に案内されることができる。ケーブル矯正ユニット13は、2つのローラ群14、15に対する2つのローラ支持体37、38を有し、各ローラ群の各矯正ローラ16、17が回転自在に締結されている。ケーブル矯正ユニット13は、2つのローラ支持体37、38を支えるためのケーブルモジュールフレーム39をさらに有し、一方のローラ支持体37は、矢印sで示す閉鎖方向に変位可能であるようにケーブルモジュールフレーム39に取り付けられている。
【0058】
一方の矯正ローラ16および他方の矯正ローラ17は、互いに平行に延び、それぞれ水平ローラ線上に位置する。矯正のためにローラ16とローラ17との間を通って案内されることができるケーブル21は、同様に水平方向xに延びる。開位置では、2つのローラ群14、15は、ローラ16とローラ17との間にケーブルを挿入または敷設できる程度に互いに離間している。次いで、ローラ群は、矯正ローラ16によって、対向するローラ群に対して移動される。閉鎖方向sは、x軸に対して直角に、すなわちy軸の方向に延びる。送出プロセスの完了後、ローラ群14が他のローラ群15に対して閉鎖方向に移動された後、ここで矯正ローラ16、17によって交互に作用されるケーブル21は、搬送ユニット6によって、接続されたケーブル接続モジュール10の矯正ユニット13によって輸送方向に引っ張られ得る。2つのローラ群は、少なくともケーブル接続モジュールが接続されているときに並んで配置され、この場合、閉鎖方向は水平面上を延びる。
【0059】
第1のローラ群14の矯正ローラ16は、37で示すローラ支持体に回転自在に締結されている。第2のローラ群15の矯正ローラ17は、第2のローラ支持体38に回転自在に締結されている。ケーブル接続モジュール10は、第1のローラ支持体37および第2のローラ支持体38を支えるためのベースプレートの形態のモジュールフレーム39をさらに備える。ローラ支持体37、38は、この場合、板状に構成される。
【0060】
変位可能性に加えて、第1のローラ群14用のローラ支持体37は、輸送方向に対して直角に(すなわち、z軸の方向に)延びる垂直枢動軸線に対して回転可能であるように、モジュールフレーム39内に追加的に取り付けられ得る(例えば、以下の
図13を参照されたい)。矯正ユニット13の基本構造は、欧州特許出願公開第2399856号明細書から知られている矯正装置と同様である。
【0061】
ローラ支持体37は、閉鎖方向sとは反対のばね力でローラ支持体37に作用する圧縮コイルばねの形態のばね要素33によってモジュールフレーム39に支持されている。
【0062】
ケーブル21および矯正ローラ16、17を保持する保持装置に加えて、可搬型ケーブル受容モジュール10は、ピンチローラ、クリーニング装置、ガイド部品、測定および監視装置などのケーブル材料を処理するために必要または有用となり得るさらなる装置(ここでは図示せず)を備えることもできる。特に、ガイド部品を備えることができ、ガイド部品は、トラブルのないケーブル輸送を確実にする。
【0063】
ここに示すケーブル接続モジュール10の特別な特徴は、ケーブル接続モジュール10をケーブル処理機械1に接続するための接続手段がローラ支持体37、38に設けられていることである。この場合、接続手段は、例として、ケーブル接続モジュール10がケーブル処理機械1の対応する受容マンドレルに挿入されることができる開口部27である。これらの受容マンドレルは、
図3に見ることができ、符号28および29で示されている。
【0064】
図3は、ケーブル組立装置のためのケーブル処理機械1の一部を示す。ケーブル処理機械1のうち、ケーブルを供給ユニット(ここでは図示せず)に輸送するためにその上に配置された機械フレーム12およびコンベヤユニット6が見える。
図1を参照して説明されたケーブル処理機械と同様に、このケーブル処理機械1は、少なくとも1つまたは複数の処理ステーションをさらに備えることもできる。ケーブル処理機械1には接続プラットフォーム50が設けられており、このプラットフォームは、機械長手方向軸線20に対して横方向または直角に、すなわち機械フレーム12上のy方向に取り付けられている。接続プラットフォーム50の変位可能性は、二重矢印によって示されている。
【0065】
この場合、接続プラットフォーム50は、ケーブル接続モジュールのうちの一方からのケーブルを選択的に処理するための2つのケーブル接続モジュール用のプラットフォームとして設計される。この場合、接続手段は、受容マンドレル28および29である。第1のケーブル接続モジュールは、4つの受容マンドレル28上に配置されることができる。第1のケーブル接続モジュールは、4つの受容マンドレル29上に配置されることができる。したがって、受容マンドレル28、29の群は、ケーブル接続モジュール用のスロット30、31を形成する。
【0066】
ケーブル処理機械1が特定のケーブル受容モジュール10上に位置するケーブルを処理する場合、このケーブル受容モジュール10は、ケーブル処理機械1に、例えば、停止位置にもたらされる。これは、ケーブル処理機械が以前のケーブルを使用して製造されている間に生じる可能性がある。
【0067】
この場合、ケーブルを輸送するために機械長手方向軸線20に沿ってまたはx方向に延びる搬送ユニット13は、ベルトコンベヤとして設計される。ケーブルは、2つのベルトの間で把持されて輸送され得る。この目的のために、搬送ユニット13は、無端ベルトとして設計され、反対方向に移動可能な搬送手段をさらに備え、ケーブルは、搬送手段の少なくとも一方が駆動されると、摩擦接続によって搬送手段間で搬送されることができる。搬送ユニット13は、原則としてローラ駆動装置として設計されることもできる。
【0068】
ケーブル接続モジュールのうちの1つからのケーブルを選択的に処理するための2つのケーブル接続モジュール用の接続プラットフォーム50を備えるケーブル処理機械1の動作モードは、
図4~
図5を参照すると明らかである。接続プラットフォーム50は、ケーブル接続モジュールが作動位置と停止位置との間で調整可能であるように、調整機構によって移動されることができる。
図4は、可搬型ケーブル接続モジュール10が接続されたケーブル処理機械1を示す。ケーブル接続モジュール10は、ケーブルをケーブル処理機械1に組み付けることができる作動位置に位置する。接続プラットフォーム50上で指定された第2のスロット31は、停止位置に位置し、空いている。ケーブル交換に関して、11で示す第2の可搬型ケーブル接続モジュール(それによって保持されたケーブル22と共に)はこのスロット31に配置されることができる。この構成は
図5に示されている。これは、ケーブル処理機械1が前のケーブル21でまだ製造されている間に行うことができる。ここで、例えば、ケーブル21を有するケーブル束が空になった後、またはケーブル接続モジュール10でアンスレッディングプロセスが実行された後、接続プラットフォーム50は、ケーブル接続モジュール1が接続されたスロット31が作動位置にあるように変位される。その後、
図6に示すように、ケーブル接続モジュール10はケーブル処理機械1から取り去られることができる。ケーブルを保持する次のケーブル接続モジュールは、現在空いているスロット30に配置されていない。スロット30は、停止位置にある。
【0069】
オペレータは、機械の停止位置(
図5)において、ボタンを作動させることによってケーブル受容モジュールの取り付けを通信することができ、またはケーブル処理機械1は、ケーブル受容モジュール11が停止位置に位置していることを決定するための適切なセンサを有し、これは、有利には、その後の変更のための必要な前提条件とすることができる。
【0070】
ケーブル処理機械1は、例えば、停止位置に関連付けられたRFIDリーダを有することができ、RFIDリーダは、特定の識別情報を有するケーブル受容モジュール11の外観を検出する。ケーブル処理機械1は、フィードバック(例えば、着色照明器具)によって、それが予想されるケーブル受容モジュールであるかどうかを取付オペレータに通知し、エラーの場合にはその後の変更を阻止することができる。
【0071】
停止位置から、ケーブル受容モジュール11は、次の製造が開始される前に作動位置にもたらされ、その後、ケーブル処理機械は、必要に応じて、ケーブル受容モジュールから搬送ユニット内にケーブル始端を移動させ、新しいケーブルによる製造を開始することができる。したがって、オペレータが存在することなく、機械内でケーブル材料が交換されることができる。
【0072】
図4~
図6に示す例では、停止位置および作動位置は、変位可能なプレートとして設計され、複数のケーブル受容モジュール用のレセプタクルを有する接続プラットフォーム50上に位置する。作動位置は、いずれの場合も、機械長手方向軸線20に位置する。他の位置は、機械が動作している間にケーブル受容モジュール10が挿入されることができる、またはそこから取り外されることができる停止位置である。
【0073】
ケーブル処理機械1には、複数の停止位置および作動位置が存在することができる。しかしながら、ケーブル受容モジュール10、11はまた、例えば、回転運動によってそれらを2つの停止位置から作動位置にもたらすことによって、停止位置と作動位置との間で相互に独立した運動で移動されることができる。
【0074】
したがって、2つのスロットの代わりに、3つ以上のスロットを有する接続プラットフォーム50が設けられてもよい。もちろん、単一のスロットのみを有するケーブル処理機械1も考えられる。このスロットは、好ましくは、ケーブル接続モジュールが配置または接続された後に、ケーブル接続モジュールまたはそれによって保持されたケーブルが機械長手方向軸線20と同軸に位置合わせされるように、ケーブル処理機械1に適合されることができる(
図12および
図13をさらに参照されたい)。ケーブル受容モジュール10を停止位置にもたらす代わりに、ケーブル受容モジュールを直接作動位置にもたらすこともできる。
【0075】
ケーブル受容モジュール10の、ケーブル処理機械1の停止位置または作動位置への移動は、手動で、または例えばロボットなどの自動移送システムを使用して行うことができる。後者を容易にするために、ケーブル受容モジュール10は、自動把持を可能にする機械的インターフェースを装備することができる。
【0076】
ケーブル処理機械1は、2つの駆動ローラ対を備える。
図7および
図8は、第1の駆動ローラ対を示す。ケーブル処理機械1は、駆動装置によって駆動されることができる前部駆動ローラ25を備え、駆動ローラ25は、2つの駆動ローラ25の間にクランプされたケーブル21を搬送ユニットに向かって搬送するように設計されている。ローラ変位装置の助けを借りて、ケーブル21に押圧力を加えるために、2つの駆動ローラ25が互いに対して移動されることができる。
図7に示す静止位置では、駆動ローラ25間の接続中または接続後にケーブル接続モジュール10が配置されてケーブル処理機械1に締結されることができるように、駆動ローラ25は互いに離間している。
【0077】
2つの駆動ローラ25は、静止位置から稼働位置に移動されることができ、稼働位置においてクランプ方式でケーブル接続モジュール10内に位置するケーブル21に接触するように、ケーブル接続モジュール10内に導入されることができる。この場合、駆動ローラ25は、機械長手方向軸線20に対して直角に移動可能である。この駆動ローラ25の動きは、
図7において2つの矢印vによって示されている。駆動ローラ25が稼働位置になるとすぐに、駆動装置によって回転状態に設定され、したがってケーブル21をf方向に前方に搬送することができる。これは
図8に示されている。したがって、ケーブル21のケーブル始端は搬送ユニット6まで到達し、このようにしてケーブルは通されることができる。最後に、ケーブル始端は、搬送ユニット6によってさらにt方向に搬送されることができ、その後、スレッディングプロセスが完了する。ここで、駆動ローラ25は静止位置に戻されることができる。原則として、駆動ローラ25は、通常動作中、すなわちケーブルが大規模に組み立てられる動作段階中、静止位置に留まる。
【0078】
駆動ローラ対25の場合、ケーブル接続モジュール10は、ケーブル21を前方に駆動するように動作可能な接続を確立するために、駆動ローラ25が機械長手方向軸線20に対して直角に、またはケーブルの半径方向に引き込まれることができる横方向ローラ挿入開口部44を有する。ローラ挿入開口部44は、明らかに、ケーブル接続モジュール10の前側の領域に配置されている。例えば
図8から分かるように、駆動ローラ25は、x軸に関して、2つの保持ジョー対18、18’と19、19’との間に配置されている。保持ジョーを備える保持装置は、好ましくは、スレッディング中に、もはやケーブルを保持しない位置に既にあることができる。ばね34によってもたらされる力は比較的小さくすることができるため、しかしながら、保持ジョー18、18’;19、19’;23、23’;24、24’によるケーブル21のクランプ作用は克服されていないとも考えられる。駆動ローラ25の駆動は、保持ジョーが接触した場合でもケーブル21が依然として移動されることができるように十分に強くすることができる。
【0079】
ケーブルをより確実に把持するために、ケーブル受容モジュール10はローラ挿入開口部44を有し、ローラ挿入開口部44は、ケーブルがそれらを避けることができずにケーブル処理機械の駆動ローラを引き込むことを可能にするように設計されている。
【0080】
ケーブル処理機械1がケーブル材料の処理を終了した場合、もはや必要とされないクランプされたケーブルは再び外されることができる。この目的のために、ケーブル処理機械1および/またはケーブル受容モジュール10は、搬送ユニットがケーブルを後方に押す場合に、ケーブル搬送ユニットとケーブル受容モジュールとの間の制御されないループ形成を防止するために、ケーブルがケーブル受容モジュール10内へ後方に引っ張られることができる手段を備える。アンスレッディングプロセスが実行されることができる方法は、
図9および
図10から分かる。ケーブル処理機械1は、駆動装置によって駆動されることができる後部駆動ローラ26を備え、駆動ローラ26は、2つの駆動ローラ26の間にクランプされたケーブル21を主輸送方向とは反対方向(矢印r)に搬送するように設計されており、それによってケーブルは搬送ユニット6から搬送されることができる。ケーブル21の引っ張り運動によって、望ましくないループ形成が防止されることができる。2つの駆動ローラ26は、
図9に示され、矢印vによって示される静止位置から稼働位置に移動され、ケーブル接続モジュール10に入り、その結果、2つの駆動ローラ26は、稼働位置においてクランプ方式でケーブル接続モジュール10内に位置するケーブル21に接触する。ここで、駆動ローラ26は、ケーブル21をr方向に後方に搬送することができる。これは
図10に示されている。ケーブル21のケーブル始端が搬送ユニット6を離れるとすぐに、アンスレッディングプロセスが完了する。ケーブル接続モジュール10は、ケーブル処理機械1から解放および取り外しされることができ、駆動ローラ26は、以前に再び戻されており、保持ジョー18、18’;19、19’;23、23’;24、24’を有する保持装置は、好ましくは、固定のためにクランプ方式でケーブル21に作用する位置にもたらされる。
【0081】
アンスレッディング中、搬送ユニット6は、問題の駆動ローラ26の速度以下の速度で逆方向に駆動されることもできる。
【0082】
さらに有利な実施形態は、ケーブル21が矯正ローラ16、17に対して規定の力で引っ張られているため、駆動ローラ26がアンスレッディング中にのみケーブル21に接触する場合、または、駆動ローラ26が矯正装置の上流で反対のトルクで前方輸送中にケーブル21を引き伸ばすために製造中に一緒であるか、もしくは一緒に残っている場合に、特に正確な矯正効果をもたらすことができる。
【0083】
両方の駆動ローラは、対応する駆動ローラ25、26によって対ごとに能動的に駆動されることができる。しかしながら、2つの駆動ローラのうちの一方のみが駆動されることも可能であり、2つの駆動ローラのうちの他方は、回転自在に支持体に締結され、他方の駆動ローラを介して受動的に駆動される。
【0084】
搬送ユニット内へのケーブル始端の導入は、ケーブル21をケーブル受容モジュール10から搬送ユニット6内に押し出す駆動ローラ25、26を有する、図に示されている装置によって補助されることができる。
図7~
図10に記載の実施形態のように、これらの駆動ローラ25、26は、ケーブル処理機械1の一部であってもよく、あるいはケーブル受容モジュール10の(図示されていない)一部であってもよい。上述の実施形態によれば、装置は、ケーブル処理機械1に属する2つの駆動ローラ対から構成することができ、これらはケーブル受容モジュール内に引き込まれる。しかしながら、1つの駆動ローラ対のみを使用することも考えられる。
【0085】
ケーブル組立装置にケーブル21を接続するための方法は、
1.ケーブル端部の領域で、またはケーブルの始端に、可搬型ケーブル接続モジュール10をケーブル21に取り付けるステップと、
2.ケーブル21を、それに取り付けられたケーブル接続モジュール10と共に輸送し、ケーブル端部またはケーブル始端を、それに取り付けられたケーブル接続モジュール10と共に移送して、ケーブル接続モジュール10を配置して装置のケーブル処理機械1に締結し、それによってケーブル(21)は接続され、ケーブル接続モジュールは、停止位置にあるか、または接続後に既に作動位置にある、ステップと、
を実質的に含む。
【0086】
この場合、移送は、ロボットまたは別の移送装置を使用して手動または自動で行うことができる。
【0087】
輸送時まで、または接続時まで、ケーブル21は、ケーブル接続モジュール10から突出するようにケーブル接続モジュール10内に保持されることが好ましい(例えば、
図2および
図4を参照)。
【0088】
図11は、可搬型ケーブル接続モジュール10の変形例に関し、これは、機械可読識別情報40を装備している点でのみ
図2によるケーブル接続モジュール10と実質的に異なる。機械可読識別情報40のおかげで、接続前、接続中、または接続後に、ケーブル処理機械1を有する装置は、それが正確にどの種類のケーブル21であるかに関して読取装置によって識別されることができる。
【0089】
ケーブル受容モジュール10は、読取装置または人によって機械上で読み取られることができる識別情報、特に、データメモリを有するもしくは有さない識別キャリア、例えば光コード(バーコード、QRコードなど)またはRFIDタグを装備することができる。
【0090】
ケーブル受容モジュール10のケーブル矯正ユニット13は、2つのローラ支持体37、38を備え、そのうちの少なくとも一方は、ローラ軸線に垂直な平面内で移動可能であることが好ましい。ローラ支持体37は、例えばばねによって開位置に保持されている。この開位置では、矯正ローラは、ケーブルを問題なく押し通したり挿入したりできる距離に位置し、矯正ローラによって湾曲されないことが好ましい。
【0091】
ケーブル受容モジュール10が作動位置にある後、ケーブル処理機械1は、最適な矯正効果を達成するために、ローラ支持体37、38を互いに対して正しい位置に移動させることができる。
【0092】
図12および
図13は、ケーブル接続モジュール10のための単一のスロットを有するケーブル処理機械1の変形例に関する。ケーブル接続モジュール10がケーブル処理機械1に接続されると、それによって保持されたケーブルは、機械長手方向軸線20と同軸に位置合わせされ、既に作動位置にある(
図13)。さらに、
図12から、ケーブル処理機械1がアクチュエータ32を備え、このアクチュエータ32を用いて、受容マンドレル28が移動されることができることが分かる。このように移動される受容マンドレル28のおかげで、ケーブル矯正ユニット13は、
図13に示すように、閉じられて枢動されるように調整されることができる。固定配置されたまたは不動の受容マンドレルは、28’で示されている。
【0093】
このための可能な一実施形態は、可動ローラ支持体37のための、アクチュエータ32によって可動である2つの受容マンドレル28が、ローラ支持体37がローラ軸線に垂直な平面内の所望の力(例えば空気圧シリンダ)または位置(例えば、モータ駆動装置)で作用されることを可能にすることである。例えば、右側の受容マンドレル28は、2つの対向する出力側矯正ローラ16、17が既にケーブル21に接触しているように設定され、一方、左側の受容マンドレル28は、所望の矯正強度が達成されるようにケーブル21に対して力を作用される。
【0094】
しかしながら、ケーブルを矯正するための矯正機能が別の方法で達成される、ケーブル接続モジュール10の変形例も考えられる。例えば、
図14は、ケーブル矯正ユニット13の手動調整オプションを有する可搬型ケーブル接続モジュール10を示す。調整ねじ51によって、ケーブル矯正ユニット13のローラ支持体37は、閉鎖のために移動され、
図14に示す斜めの向きにされることができる。
図14では、可搬型ケーブル接続モジュール10は、ケーブルなしで示されている。ケーブル接続モジュール10にケーブルを導入し、ケーブル接続モジュール10をケーブルに取り付け、特にケーブル接続モジュール10がケーブル処理機械1に接続される前に、任意の位置でケーブル矯正ユニット13を調整することが有利となり得る。したがって、矯正ユニット13のこの実施形態の特別な特徴は、2つのローラ支持体37、38が、例えば2つの調整ねじ51によって互いに対して固定されるようにケーブル受容モジュール10に設定されることである。
【0095】
ローラ支持体37または適用可能であれば両方のローラ支持体の調整は、例えば、手動で行われる2つの調整ねじ51の設定、またはこれらの調整ねじ51に結合され、ケーブル矯正ユニットが正しい位置になるまでそれらを回転させる自動調整装置によって、手動で、またはセットアップステーションで自動もしくは半自動調整装置を使用して、またはケーブル処理機械で直接行うことができる。
【0096】
さらに、ケーブル接続モジュール10のケーブル方向ユニット13は、ローラ支持体37、38が調整可能性を有さず、むしろ特定のケーブルタイプに最適化されるように設計されることができる。このような設計は、可動部品を省略することによって、特に費用効果的に実施されることができる。
【0097】
半自動の変形例は、
図15および
図16に示されている。可搬型ケーブル接続モジュール10のケーブル矯正ユニット13は、閉じた傾斜位置を予め設定するための手段を有する。
図15に示すように、ローラ支持体37から異なる距離に明確に突出する予め設定されたねじ52によって、所望の位置が予め設定されることができる。接続後、ケーブル処理機械1に関連付けられた単純なアクチュエータを、パンチ状プランジャの形態のストッパを用いてs方向に移動させるだけでよく、これにより、ローラ支持体37が押し退けられ、
図15に示す位置にもたらされる。
【0098】
図17~
図19は、可搬型ケーブル接続モジュール10のさらなる実施形態に関する。ケーブル接続モジュール10は、特別な保持装置を特徴とする。クランプ力は、張力をかけられた圧縮コイルばね34によって生成されることができる。保持装置は、ローラ支持体37が一緒に移動されるときに保持装置が開かれるように、ローラ支持体37の移動に機械的に結合されることができる。
【0099】
保持装置は、例えば、外力なしでばね34が閉位置または開位置に留まる双安定機構として設計されることができる。結果として、ケーブル21は、挿入中にばね34のばね力に抗して保持装置を開いて保持する必要なしに手動で挿入されることができる(
図17)。挿入プロセスの終わりに、保持装置はスナップ留めされて閉じられ、ばね力によってケーブルを意図された位置(
図18)に保持する。ケーブル受容モジュールが作動位置にある後、ケーブル処理機械は、ケーブル21を移動させて処理することができるように解放要素46を作動させる適切なアクチュエータ、例えば空気圧シリンダによって保持装置を解放することができる(
図19)。同様に、ケーブル処理機械は、ケーブルが開始位置に戻された後、かつケーブル受容モジュールが作動位置から移動される前に、保持装置を再び閉じることができる。
【0100】
ローラ支持体37、38が意図せずに一緒に押圧された場合、例えば、ケーブル受容モジュール10が輸送中に手で保持され、誤って一緒に押圧された場合、ローラ支持体に張力がかけられていないとき、保持ジョー間の矯正ローラに沿った延長経路のためにケーブル21が内側に引っ張られ、それによって矯正ローラ間にきれいに存在しなくなるリスクがある。これを防止するために、ケーブル接続モジュールには、ローラ支持体が意図せずに一緒に押圧される可能性を防止する装置が設けられることができる。このような装置は、
図20に示されている。
【0101】
図20は、ラグの形態で設計されたロック要素36を有する可搬型ケーブル接続モジュール10を示しており、これにより、ケーブル接続モジュール10を輸送するためにローラ支持体37、38は意図せずに一緒に押圧されることができる。保持装置には、前述のラグが設けられており、このラグは、ケーブルを保持またはクランプする位置でローラ支持体の間にあり、その結果、この望ましくない動きが阻止される。接続後、この阻止は克服されることができ、その結果、ローラ支持体37は、送出の目的でローラ支持体38に対して移動されることができる(
図21を参照)。その結果、輸送のために、ケーブル21は、接続後にのみ、ケーブルを矯正するために、ケーブル接続モジュール10が矯正ローラ16、17によって作用されず、ケーブル21が矯正ローラ16、17によって作用されるように、ケーブル接続モジュール10内に保持されることができる。
【0102】
図22に示すように、ケーブル接続モジュール10は、ケーブル束7に接続され、ケーブル束7と共に可搬型ユニットを形成することができる。ケーブル受容モジュール10のこの変形例の特別な特徴は、ケーブル束の容器がケーブル受容モジュール10上に成形されるか、または別の方法で締結され、その容器からケーブルが引っ張られるか、またはその中に再び押し戻されるという点で、ケーブル束の機能を統合することである。これは、ほとんどボリュームを必要とせず、狭い曲げ半径を可能にする細いケーブルに特に実行可能である。このタイプのケーブル接続モジュール10は、全体として軸受上に配置されることができ、非常に簡単で省スペースの物流を可能にする。
【0103】
さらに、ケーブル接続モジュール10とケーブル束7との間の取り外し可能な接続も考えられる。したがって、ケーブル接続モジュール10は、接続前にケーブル束7に接続されるように設計されることができ、その結果、ケーブル接続モジュール10は、ケーブル束7と共に保管および輸送されることができる。
【0104】
可搬型ケーブル接続モジュール10の構造的詳細は、
図23および
図24に示されている。第1のローラ群14の矯正ローラ16は、プレート状に設計されたローラ支持体37に回転自在に締結されている。第2のローラ群15の矯正ローラ17は、プレート状に設計されたローラ支持体38に回転自在に締結されている。ベースプレートの形態のモジュールフレーム39は、2つのローラ支持体37、38を支える役割を果たす。ローラ支持体37、38は、ケーブル矯正ユニット(13)のための予荷重を発生させるためのばね装置によって開位置で動作可能に接続されている。この場合、ケーブル矯正ユニット13のローラ支持体37、38は、35で示されるばね装置を介して互いに接続され、一体に形成される。このばねアセンブリ35は、
図34に見ることができる。ばねアセンブリ35は、平坦になるように設計されており、ローラ支持体37、38と共に共通の金属板から製造されることができる。ばねアセンブリ35は、レーザ鋼板によって製造されることができる。ばねアセンブリ35は、明らかに蛇行構造または曲折構造を有する。ケーブルを矯正するために、ローラ支持体37、38は、送出移動において互いに向かって移動される。
【0105】
さらに、矯正ローラの少なくとも一部がローラ支持体に回転自在に締結されていない可搬型ケーブル接続モジュールも考えられる。そのような実施形態は、
図25に示されている。可搬型ケーブル接続モジュール10のケーブル矯正ユニット13は、ローラ群14のためのローラ支持体37を有し、ローラ群の各矯正ローラ16は緩く保持される。矯正ローラ16を回転自在に取り付けることにより、シャフト要素41がケーブル処理機械1の方向から矯正ローラ16の軸受ブッシュ42に挿入される。このようにしてシャフト要素41の周りで回転自在である矯正ローラ16のために製造された軸受は、
図26の詳細図から特によく分かる。
【0106】
したがって、複数のローラ(すなわち、矯正ローラ16)もまた、ケーブル受容モジュール10内に緩く保持されることができ、このため実際のローラ支持体は必要ない。ケーブル処理機械1は、矯正ローラ16の(軸受ブッシュ42によって形成された)穴に挿入される円錐形の先端を有するシャフトまたはシャフト要素41を有することができる。したがって、ケーブル処理機械1は、矯正ローラを固定し、次いで、前述のローラ支持体と同様に、矯正ローラを意図された位置に移動させる。矯正ローラ16の回転のための軸受は、ケーブル処理機械1の一部とすることができ、その結果、矯正ローラ16は、それ自体の軸受を必要とせず、ケーブル受容モジュール10側のコストを節約することができる。
【0107】
ケーブル接続モジュール10が機械可読識別情報40を装備しているとき、様々な利点が得られる。
図27は、ケーブル接続モジュール10によって保持されたケーブル21に関するデータを検出するように設計された読取装置47を備える装置を示す。ケーブル受容モジュール10のセットアップのための作業場(略称「セットアップステーション」)では、ケーブル材料およびケーブル受容モジュールの識別情報、特性、調整値、処理パラメータ、およびさらなるデータが、コンピュータシステムまたは識別子40、特に識別キャリアに書き込まれることができ、データはリンクされて記憶されることができる。対応する装置を有するケーブル処理機械1自体も、セットアップステーションとして使用されることができる。セットアップステーションの人は、例えば、バーコードが使用されている場合、バーコードスキャナによってケーブル束の識別情報を読み取ることができ、セットアップステーションのコンピュータは、関連する材料およびプロセスパラメータを上位レベルのコンピュータシステムから決定する。ケーブル接続モジュール10は、一例として、RFIDタグ40を装備している。人がケーブル受容モジュール10にケーブルを挿入した後、人は、セットアップステーションにおいて、読取装置47としてRFIDリーダを使用して、ケーブル受容モジュール10の識別情報およびさらなるデータを読み取る。もちろん、このステップを自動的に行うこともできる。
図27から分かるように、セットアップステーションのコンピュータは、ケーブル束およびケーブル接続モジュールのデータをリンクし、これを上位コンピュータシステムまたはRFIDタグ40に記憶する。
【0108】
ケーブル接続モジュール10がケーブル処理機械10に接続されている場合、これは、RFIDタグ40を介して記憶されたデータを取得するか、もしくはケーブル受容モジュールを識別し、上位レベルのコンピュータシステムを介してリンクされたデータを取得し、そこからケーブル処理機械1を制御するための、もしくは製造されたケーブルのトレーサビリティのための関連プロセスデータを導出するか、またはケーブル消費量および残りのケーブル量を書き戻すことができる。
【0109】
データ記憶装置はまた、ケーブル受容モジュール10(例えば、ローラ支持体の最後の位置)を有するケーブル処理機械10上で最後に実行された関連設定を、ケーブル処理機械10から、
図28から分かるように、ローラ支持体のRFIDタグ40に、または
図27に示すように、ケーブル受容モジュール10の上位コンピュータシステムを介して関連付けられた関連設定に書き込むためだけに使用されることもできる。
【0110】
ケーブル受容モジュール10に取り付けられたRFIDタグ40は、ケーブル受容モジュール10を配置するために使用されることもでき、その結果、ケーブル受容モジュール10を容易に見つけることができ、または自動在庫管理が実行されることができる。
【0111】
記憶された消費データから、上位レベルのコンピュータシステムはまた、ケーブル材料の需要を決定し、新しいケーブル材料の注文を自動的に開始するか、またはケーブル受容モジュールおよび/もしくはケーブル処理機械1のメンテナンスを要求することができる。
【符号の説明】
【0112】
1 ケーブル処理機械
2 枢動ユニット
2、3 処理ステーション
4 送りユニット
4 供給ユニット
6 コンベヤユニット
7 ケーブル束
10、11 ケーブル受容モジュール
10 ケーブル接続モジュール
12 機械フレーム
13 ケーブル矯正ユニット
14、15 ローラ群
16、17 矯正ローラ
18、18’、19、19’、23、23’、24、24’ 保持ジョー
20 長手方向軸線
21、22 ケーブル
25、26 駆動ローラ
27 開口部
28、28’、29 受容マンドレル
30、31 スロット
32 アクチュエータ
33 ばね要素
34 ばね
35 ばねアセンブリ
37、38 ローラ支持体
39 ケーブルモジュールフレーム
40 機械可読識別情報、識別子
40 RFIDタグ
41 シャフト要素
42 軸受ブッシュ
44 ローラ挿入開口部
45 剥離ステーション
46 解放要素
50 接続プラットフォーム
51 調整ねじ
52 ねじ
【外国語明細書】