(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155900
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】複数の波長の光と音とで水を処理する装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/30 20230101AFI20241024BHJP
C02F 1/34 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
C02F1/30
C02F1/34
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024068928
(22)【出願日】2024-04-22
(31)【優先権主張番号】18/305,313
(32)【優先日】2023-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/493,206
(32)【優先日】2023-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/639,865
(32)【優先日】2024-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520199462
【氏名又は名称】ソールエトルーナ ホールディングス,インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】SOLETLUNA HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】9775 BUSINESSPARK AVE.,SAN DIEGO, CALIFORNIA 92131,U.S.A
(74)【代理人】
【識別番号】110000844
【氏名又は名称】弁理士法人クレイア特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド シュミット
【テーマコード(参考)】
4D037
【Fターム(参考)】
4D037AA02
4D037BA16
4D037BA26
4D037BB09
4D037CA09
4D037CA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】水の構造を変化させるために、複数の波長の光と場合によっては音とで水を処理する装置を提供する。
【解決手段】この装置は、処理する水を入れる透明容器の2つの異なる面に2つの光パネルを持つことができる。各光パネルは、3つの異なる波長の光を発する光源を持つことができる。特定の波長の組み合わせが、水に望ましい構造変化をもたらすことが分かっている。水素および/または酸素は、処理前または処理中に水に添加することができる。水素と酸素の供給源として考えられるのは、光処理装置に付属または一体化された電気分解ユニット、または水に添加される水素含有鉱物である。水を処理した後に凍結させる実験では、凍結した処理水中に珍しい結晶形が形成され、新しい構造が実証された。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の波長の光で水を処理する装置であって、
処理される前記水を収容するように構成された透明容器と、
前記透明容器の第1側に配置された第1光パネルであって、前記第1光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第1側の波長の前記光を放出するように構成された複数の第1光源を備える、第1光パネルと、
前記透明容器の第2側に配置された任意選択の第2光パネルであって、前記任意選択の第2光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第2側の波長の前記光を照射するように構成された複数の第2光源からなる、任意選択の第2光パネルと、を含み、
前記3つの異なる第2側の波長は、前記3つの異なる第1側の波長とすべて異なり、前記第1光パネルおよび前記任意選択の第2光パネルは、前記光の他の波長を実質的に放射せず、
前記第1光パネルおよび前記任意選択の前記第2光パネルの各光パネルが、前記複数の波長セットオプションから選択された1つの波長セットオプションに関連付けられるように、かつ、前記第1光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションが、前記任意選択の第2光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションとは異なる波長セットオプションとなるように、前記3つの異なる第1側の波長及び前記3つの異なる第2側の波長が、複数の波長セットオプションから選択され、
前記複数の波長セットオプションは、複数の異なる波長セットオプションを含み、
前記複数の異なる波長セットオプションの各波長セットオプションは、異なる波長1オプション、異なる波長2オプション、および異なる波長3オプションを含み、
前記第1光パネルのすべての波長は、前記複数の異なる波長セットオプションのうちの任意の波長セットオプションに関連付けられている一方で、前記任意選択の第2光パネルのすべての波長とは異なるように、前記各波長セットオプションの前記異なる波長1のオプション、前記異なる波長2のオプション、および前記異なる波長3のオプションは、前記複数の異なる波長セットオプションのすべてについて異なる、複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項2】
前記透明容器の前記第2側の面は、前記透明容器の前記第1側の面と対向している、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項3】
前記第1光パネルは、前記透明容器の上方にあり、かつ、前記任意の第2の光パネルは、前記透明容器の下方にある、請求項2に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項4】
前記3つの異なる第1側の波長の各々において、前記第1光パネルから放出される前記光の量は実質的に等しく、かつ、
前記3つの異なる第2側の波長の各々において、前記任意選択の第2光パネルから放出される前記光の量は実質的に等しい、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項5】
前記3つの異なる第1側の波長は、前記複数の異なる波長セットオプションから選択された第1波長セットから選択され、
前記3つの異なる第2側の波長は、前記複数の異なる波長セットオプションから選択された第2波長セットから選択され、前記第2波長セットは前記第1波長セットとは異なり、
前記3つの異なる第1側の波長は、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション1の1つに実質的に等しい第1波長と、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション2の1つに実質的に等しい第2波長と、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション3の1つに実質的に等しい第3波長とを含み、
前記3つの異なる第2側の波長は、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション1の1つに実質的に等しい第1波長と、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション2の1つに実質的に等しい第2の波長と、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション3の1つに実質的に等しい第3の波長とを含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項6】
前記複数の異なる波長セットオプションは、以下の第1波長セットオプション、第2波長セットオプション、第3波長セットオプション、第4波長セットオプション、第5波長セットオプション、第6波長セットオプション、および第7波長セットオプションのうちの2つ以上の波長セットオプションを含み、
前記第1波長セットオプションは、
315nm、630nm、および1260nmからなる波長1オプション、
276nm、511nm、および1102nmからなる波長2オプション、および
349nm、698nm、および1396nmからなる波長3オプションを含み、
前記第2波長セットオプションは、
281nm、561nm、および1122nmからなる波長1オプション、
246nm、491nm、および982nmからなる波長2オプション、および、
310nm、619nm、および1238nmからなる波長3オプションを含み、
前記第3波長セットオプションは、
266nm、532nm、および1064nmからなる波長1オプション、
233nm、466nm、および932nmからなる波長2オプション、および、
294nm、587nm、および1174nmからなる波長3オプションを含み、
前記第4波長セットオプションは、
237nm、473nm、および946nmからなる波長1オプション、
207nm、414nm、および828nmからなる波長2オプション、および、
261nm、522nm、および1044nmからなる波長3オプションを含み、
前記第5波長セットオプションは、
211nm、421nm、および842nmからなる波長1オプション、
185nm、369nm、および738nmからなる波長2オプション、および、
233nm、465nm、および930nmからなる波長3オプションを含み、
前記第6波長セットオプションは、
374nm、748nm、および1496nmからなる波長1オプション、
214nm、427nm、および855nmからなる波長2オプション、および、
339nm、677nm、および1354nmからなる波長3オプションを含み、
前記第7波長セットオプションは、
280nm、560nm、および1120nmからなる波長1オプション、
245nm、490nm、および980nmからなる波長2オプション、および、
309nm、618nm、および1239nmからなる波長3オプションを含む、
請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項7】
処理前または処理中に前記水に水素と酸素の一方または両方を添加する手段をさらに含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項8】
前記水に向かって音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置をさらに含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項9】
さらに、432Hzの音を前記水の面に投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項10】
さらに、256.87Hz、288.33Hz、323.63Hz、342.88Hz、384.87Hz、432Hz、484.90Hzのうちの2つの周波数の正、ゼロ、または負の2のべき乗の周波数の音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項11】
複数の波長の光で水を処理する装置であって、
処理される水を収容するように構成された透明容器と、
前記透明容器の第1側の面に配置された第1光パネルであって、前記第1光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第1側波長の前記光を放出するように構成された複数の第1光源を備える、第1光パネルと、
前記透明容器の第2側に配置された第2光パネルであって、前記第2光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第2側の波長の前記光を照射するように構成された複数の第2光源を備える、第2光パネルと、を備え、
前記第1光パネルおよび前記第2光パネルの各光パネルが、前記複数の波長セットオプションから選択された1つの波長セットオプションに関連付けられ、かつ、前記第1光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションは、前記第2光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションとは異なる波長セットオプションとなるように、前記3つの異なる第1側の波長は、複数の波長セットオプションから選択された第1波長セットから選択され、
前記複数の波長セットオプションは、少なくとも3つの異なる波長セットオプションを含み、
前記少なくとも3つの異なる波長セットオプションの各波長セットオプションが、異なる波長1オプション、異なる波長2オプション、および、異なる波長3オプションを含み、
前記第1光パネルのすべての波長は、前記複数の異なる波長セットオプションのうちの任意の波長セットオプションに関連付けられている一方で、前記第2光パネルのすべての波長とは異なるように、前記各波長セットオプションの前記異なる波長1オプション、前記異なる波長2オプション、および前記異なる波長3オプションは、前記少なくとも3つの異なる波長セットオプションのすべてに対して異なり、
前記第1光パネル及び前記第2光パネルは、前記光の他の波長を実質的に放射しない、
複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項12】
前記3つの異なる第2側の波長の少なくとも1つが、前記3つの異なる第1側の波長と異なることをさらに含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項13】
前記透明容器の前記第2側の面は、前記透明容器の前記第1側の面とは異なる側にある、請求項12に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項14】
前記少なくとも3つの波長セットオプションは、以下の第1波長セットオプション、第2波長セットオプション、第3波長セットオプション、第4波長セットオプション、第5波長セットオプション、第6波長セットオプション、および第7波長セットオプションのうちの3つ以上の波長セットオプションを含み、
前記第1波長セットオプションは、
315nm、630nm、および1260nmからなる波長1オプション、
276nm、511nm、および1102nmからなる波長2オプション、および、
349nm、698nm、および1396nmからなる波長3オプションを含み、
前記第2波長セットオプションは、
281nm、561nm、および1122nmからなる波長1オプション、
246nm、491nm、および982nmからなる波長2オプション、および、
310nm、619nm、および1238nmからなる波長3オプションを含み、
前記第3波長セットオプションは、
266nm、532nm、および1064nmからなる波長1オプション、
233nm、466nm、および932nmからなる波長2オプション、および、
294nm、587nm、および1174nmからなる波長3オプションを含み、
前記第4波長セットオプションは、
237nm、473nm、および946nmからなる波長1オプション、
207nm、414nm、および828nmからなる波長2オプション、および、
261nm、522nm、および1044nmからなる波長3オプションを含み、
前記第5波長セットオプションは、
211nm、421nm、および842nmからなる波長1オプション、
185nm、369nm、および738nmからなる波長2オプション、および、
233nm、465nm、および930nmからなる波長3オプションを含み、
前記第6波長セットオプションは、
374nm、748nm、および1496nmからなる波長1オプション、
214nm、427nm、および855nmからなる波長2オプション、および、
339nm、677nm、および1354nmからなる波長3オプションを含み、
前記第7波長セットオプションは、
280nm、560nm、および1120nmからなる波長1オプション、
245nm、490nm、および980nmからなる波長2オプション、および、
309nm、618nm、および1239nmからなる波長3オプションを含む、
請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項15】
前記水に向かって音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置をさらに備える、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項16】
さらに、432Hzの音を前記水に投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項17】
さらに、256.87Hz、288.33Hz、323.63Hz、342.88Hz、384.87Hz、432Hz、484.90Hzのうちの2つの周波数の正、ゼロ、負の2のべき乗の周波数の音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年10月24日に出願された米国実用特許出願シリアル番号18/493,206号の一部継続出願であり、2023年4月21日に出願された米国実用特許出願シリアル番号18/305,313号の継続出願であり、その明細書は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の1つまたは複数の実施形態は、水処理および水強化システムの分野に関連する。より詳細には、限定するものではないが、本発明の1つまたは複数の実施形態は、1つの方向または異なる方向からの複数の波長の光で水を処理する装置を可能にし、本発明の1つまたは複数の実施形態は、1つの方向または異なる方向からの複数の波長の光とともに水素の添加で水を処理する装置を可能にする。本発明の他の実施形態は、1つの方向または異なる方向からの複数の波長の光とともに、水素および酸素の添加により水を処理する装置を可能にし、1つまたは複数の実施形態では、音の使用も可能にする。
【背景技術】
【0002】
飲料水はしばしば、汚染物質の除去やミネラルやその他の成分の添加など、特定の効果をもたらすために改良されている。しかし、これらの既存のシステムは、水そのものの構造を変えるものではない。光と、場合によっては音とで水を処理し、より高いエネルギー含有量など、水の斬新な構造を実現するシステムは知られていない。
【0003】
少なくとも上述した制限のために、複数の波長の光と、場合によっては音とで水を処理する装置が必要とされている。さらに、水素が添加された水を複数の波長の光で処理する装置が必要とされている。さらに、水素と酸素が添加された水を、複数の波長の光で処理する装置が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態は、複数の波長の光と、場合によっては音とで水を処理する装置に関するものである。本発明の実施形態は、水を光で処理し、1つまたは複数の実施形態では音で処理して、水の新規な構造を作成することができる。本明細書に記載された1つまたは複数の実施形態は、水素または水素と酸素が添加された水を、複数の波長の光で処理する装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つ以上の実施形態では、処理すべき水を収容する透明容器と、容器の第1側に位置する第1光パネルと、容器の第2側に位置する第2光パネルとを備えることができる。あるいは、第1光パネルは透明容器の下側に配置され、第2光パネルは透明容器の上側に配置されてもよい。第1光パネルは、容器内の水に向けて照射される3つの異なる第1側の波長の光を放出する複数の光源を有することができる。第2光パネルは、容器内の水に向かって照射される3つの異なる第2側の波長の光を放出する複数の光源を有することができる。この3つの異なる第2側の波長は、3つの異なる第1側の波長とはすべて異なっていてもよい。1つ以上の実施形態では、複数の波長を透過する1つ以上の光パネルを利用することができる。さらに、1つまたは複数の音響出力を、水にエネルギーを付与するために1つまたは複数の周波数の音を利用することができる。
【0006】
本発明の1つ以上の実施形態において、容器の第2面は第1面の反対側であってもよい。1つ以上の実施形態において、第1光パネルは透明容器の上方にあり、第2光パネルは透明容器の下方にあることができる。
【0007】
本発明の1つ以上の実施形態では、3つの異なる第1側の波長の各々において第1光パネルから放出される光の量は実質的に等しくてもよく、3つの異なる第2側の波長の各々において第2光パネルから放出される光の量は実質的に等しくてもよい。加えて、所定の光パネルの波長を発する各LEDからの光量は異なっていてもよい。より具体的には、本発明で説明するようなパネルあたりの3つの波長の光について、LEDあたりの光量は、0.875:1:1.125の比率であってもよい。言い換えれば、LEDの数、すなわちこの発明に記載されているような直列の第1LEDのワット単位の総電力は、第2LEDの1単位および第3LEDの1.125単位に対して0.875単位となる。実際には、27ワットのLEDパネルの場合、LED1は約7.9ワット、LED2は約9ワット、LED3は約10.1ワットとなる。他のLEDパワーは、水の処理が遅いか速いか、容器が大きいか小さいかによって使い分けられる。
【0008】
本発明の1つ以上の実施形態では、3つの異なる第1側の波長は、複数の波長セットオプションから選択される第1波長セットから選択されてもよく、3つの異なる第2側の波長は、これらの波長セットオプションから選択される、第1波長セットとは異なる第2波長セットから選択されてもよい。各波長セットオプションは、3つの異なる波長1オプション、3つの異なる波長2オプション、および3つの異なる波長3オプションを有することができる。3つの異なる第1側の波長は、第1波長セットに関連付けられた3つの異なる波長1オプションのうちの1つに実質的に等しい第1波長と、第1波長セットに関連付けられた3つの異なる波長2オプションのうちの1つに実質的に等しい第2波長と、第1波長セットに関連付けられた3つの異なる波長3オプションのうちの1つに実質的に等しい第3波長とを含み得る。3つの異なる第2側の波長は、第2波長セットに関連付けられた3つの異なる波長1オプションのうちの1つに実質的に等しい第1波長、第2波長セットに関連付けられた3つの異なる波長2オプションのうちの1つに実質的に等しい第2波長、および第2波長セットに関連付けられた3つの異なる波長3オプションのうちの1つに実質的に等しい第3波長を含み得る。
【0009】
本発明の1つ以上の実施形態では、波長セットオプションは、315nm、630nm、および1260nmを含む波長1オプション、276nm、511nm、および1102nmを含む波長2オプション、ならびに349nm、698nm、および1396nmを含む波長3オプションを有する第1波長セットオプションを含むことができる
波長セットオプションは、281nm、561nm、および1122nmを含む波長1オプション、246nm、491nm、および982nmを含む波長2オプション、ならびに310nm、619nm、および1238nmを含む波長3オプションを有する第2波長セットオプションを含むことができる。
波長セットオプションは、266nm、532nm、および1064nmを含む波長1オプション、233nm、466nm、および932nmを含む波長2オプション、ならびに294nm、587nm、および1174nmを含む波長3オプションを有する第3波長セットオプションを含むことができる。
波長セットオプションは、237nm、473nm、および946nmを含む波長1オプション、207nm、414nm、および828nmを含む波長2オプション、ならびに261nm、522nm、および1044nmを含む波長3オプションを有する第4波長セットオプションを含むことができる。
波長セットオプションは、211nm、421nm、および842nmを含む波長1オプション、185nm、369nm、および738nmを含む波長2オプション、ならびに233nm、465nm、および930nmを含む波長3オプションを有する第5波長セットオプションを含むことができる。
波長セットオプションは、374nm、748nm、および1496nmを含む波長1オプション、214nm、427nm、および855nmを含む波長2オプション、ならびに339nm、677nm、および1354nmを含む波長3オプションを有する第6波長セットオプションを含むことができる。
波長セットオプションは、280nm、560nm、および1120nmを含む波長1オプション、245nm、490nm、および980nmを含む波長2オプション、ならびに309nm、618nm、および1239nmを含む波長3オプションを有する第7波長セットオプションを含むことができる。
表形式で表すと、以下のようになる。
【0010】
1つ以上の実施形態では、第1波長セットで利用できる音には、27Hz、54Hz、108Hz、216Hz、432Hz、864Hz、1728Hz、3546Hz、または6912Hzの周波数が含まれる。
第2波長セットでは、30.31Hz、60.61Hz、121.23Hz、242.45Hz、484.90Hz、969.81Hz、1939.61Hz、3879.23Hzまたは7758.46Hzの周波数を利用できる。
第3波長セットでは、16.05Hz、32.11Hz、64.22Hz、128.43Hz、256.87Hz、513.74Hz、1027.47Hz、2054.95Hz、または4109.90Hzの周波数を利用できる。
第4波長セットには、18.02Hz、36.04Hz、72.08Hz、144.16Hz、288.33Hz、576.65Hz、1153.30Hz、2306.60Hz、または4613.21Hzの周波数が含まれる。
第5波長セットでは、40.45Hz、80.91Hz、161.82Hz、323.63Hz、1294.54Hz、2589.07Hz、または5178.15Hzの周波数を利用できる。
第6波長セットでは、21.43Hz、42.86Hz、85.72Hz、171.44Hz、342.88Hz、685.76Hz、1371.51Hz、2743.03Hzまたは5486.06Hzの周波数を利用できる。
第7波長セットでは、24.05Hz、48.11Hz、96.22Hz、192.43Hz、384.87Hz、769.74Hz、1539.47Hz、3078.95Hzまたは6157.89Hzの周波数を利用できる。
432Hzチューニングの「ミドルA」音の2のべき乗、またはその2のべき乗(負または正の整数)である他の周波数も、第1波長セットと組み合わせて利用できるかもしれない。
同様に、他のセット、256.87Hz、288.33Hz、323.63Hz、342.88Hz、384.87Hz、(432Hz)、484.90Hzについても、それぞれの波長セットとともに、すべての2のべき乗の周波数(負または正の整数、あるいはその周波数自体を意味するゼロ)を利用することができる。
【0011】
本発明の1つ以上の実施形態では、処理前または処理中に水素と酸素の一方または両方を水に添加する手段を備えることもできる。水素は、電解槽を使用し、光パネルによる水の処理時間中に水素を水中にバブリングすることによって添加することができる。あるいは、水素を含む材料を用いて水素を添加することもできる。
本発明の一実施形態では、シリカケージに含まれる水素が選択され、この製品はPatrick Flanaganによって発明され、Crystal Energy(登録商標)という製品名で販売されている。あるいは、水素と酸素は電解槽から添加することもでき、光パネルで水を処理する際に水素と酸素の両方を水中にバブリングする。あるいは、水素と酸素は、水素を含む材料と酸素を含む材料で添加することもできる。あるいは、水素と酸素はブラウンズガス電解槽を使って添加し、光パネルで水を処理する際に水を通してバブリングすることもできる。あるいは、PEM燃料電池から水素と酸素を供給することもできる。あるいは、水素と酸素を貯蔵ガスのタンクから供給することもできる。
【0012】
本発明の上記およびその他の態様、特徴および利点は、以下の図面と併せて提示される、以下のより具体的な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、2つの光パネルの各々から放射される3つの異なる波長の光と、場合によっては音エネルギーを水に向ける音響出力とを用いて水を処理する、本発明の例示的な実施形態の概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の1つ以上の実施形態で使用され得る光の波長の例示的な選択肢を示す。
【
図3】
図3は、
図2の選択肢から、本発明の1つ以上の実施形態で使用することができる6つの波長の例示的な選択を示している。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態を使用して水を処理した実験結果の画像である。処理水を凍結させたときの結晶形は、水が新規な構造を有していることを示している。
【
図5】
図5は、被験者が本発明の実施形態で処理した水を飲んだ実験の結果を示す。
【
図6】
図6は、水を光で処理し、処理した水をコップや水筒などの飲料用容器に要求に応じて分配する、例示的な水処理装置を示している。
【
図7】
図7は、
図6の処理・分配装置の選択された要素の構成図である。
【
図8】
図8は、
図6の処理・分配装置の要素のより詳細な構成図である。
【
図9】
図9は、
図6の装置によって実行される処理ステップのフローチャートを示す。
【
図10】
図10は、
図9のフローチャートの続きで、処理水の分配とそれに続く次の分配サイクルに備えるための水処理の別のサイクルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
複数の波長の光で水を処理する装置について説明する。以下の例示的な説明では、本発明の実施形態をより完全に理解するために、多数の具体的な詳細を示す。しかしながら、本発明は、本明細書に記載された具体的な詳細の全ての態様を組み込むことなく実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、当業者によく知られている特定の特徴、量、または測定値は、本発明を不明瞭にしないように詳細には記載されていない。読者は、本発明の実施例が本明細書に記載されているが、特許請求の範囲、およびあらゆる均等物の全範囲が、本発明の範囲を規定するものであることに留意すべきである。
【0015】
本発明者によって行われた実験では、特定の波長の光を使用して水中に振動を発生させ、水に徐々にエネルギーを加えることが検討された。その結果、水を6つの異なる波長の光で処理すると、最適な結果が得られるようである。このような処理により、水中にエネルギーが追加されたような新しい水構造が得られる。下の
図4は、この新しい構造を示す実験結果を示している。
【0016】
図1は、所望の構造の水を生成するために使用することができる例示的な装置100を示している。この装置は、処理される水104を保持することができる透明な容器103を有する。容器103はどのような形や大きさであってもよい。2つの光パネル110と120が、容器の外側の異なる場所に配置されている。例えば、これらのパネルは容器の反対側にあることもある。装置100では、光パネル110は容器103の上方に位置し、光パネル120は容器103の下方に位置する。光パネルはそれぞれ、例えばLEDやレーザーなどの複数の光源を含むことができる。各光源は、容器103内の水104に向けられる特定の波長または波長範囲の光を放出することができる。光源から放出された光は、水104と相互作用し、以下に説明するように、その構造を変化させる。
本発明の1つ以上の実施形態では、光パネル110および120の各々は、3つの異なる波長の光を放射することができ、1つのパネルからの波長はすべて、他のパネルからの波長とは異なることができる。したがって、水は、6つの異なる波長で処理されることができる。異なる波長は、異なるタイプの光源、またはこれらの異なるタイプの波長を発するように制御された光源から発することができる。
図1では、パネル110および120上の異なる光源は、異なる波長に対応する異なる形状によって概略的に示されている。これらのアイコンは、必ずしも光源の実際の形状を示すものではない。光パネル110は18個の光源を有し、光パネル120は18個の光源を有するが、これらの数は例示であり、実施形態は任意の光パネル上に任意の数の光源を有することができる。光源115は波長111の光を照射し、光源116は波長112の光を照射し、光源117は波長113の光を照射し、光源125は波長121の光を照射し、光源126は波長122の光を照射し、光源127は波長123の光を照射する。波長111、112、113、121、122、123はすべて異なっていてもよい。
1つ以上の実施形態では、各波長で放出される光の量は、異なる波長のそれぞれについて実質的に等しくてもよい。例えば、パネル110には、波長111、112、及び113の各々に関連付けられる6つの光源があり、パネル120には、波長121、122、及び123の各々に関連する6つの光源があり、これらの光源の各々は、同様の又は等しい出力又は強度を有してもよい。
1つ以上の実施形態では、光パネルは、放出される3つの異なる波長を超える他の波長の光を実質的に出力しない。例えば、放出される光は、中心周波数の振幅に近い振幅で他の周波数が放出されないように、中心周波数付近で落差のあるピークを有することができる。さらに、場合によっては音響出力191および192は、例えばスピーカとして実装されてもよく、1つまたは複数の周波数の音を利用して、任意の持続時間または複数の持続時間、例えば連続出力または非連続出力の間、水104にエネルギーを付与することができる。
1つ以上の実施形態では、432Hzの音、またはその2のべき乗(負または正の整数乗)が利用され、例えば、第1波長が設定される。432Hzの周波数は、440Hzと比較して、平均収縮期および拡張期血圧値をわずかに低下させ、平均心拍数-4.79bpm、p=0.05を顕著に低下させ、平均呼吸数値(1r.a.、p=0.06)をわずかに低下させることが示されている。任意のパワーレベルの連続または非連続振幅を水処理に利用することができる。
1つ以上の実施形態では、音は、可聴であるか、感じられるが聞こえない強さであるかにかかわらず、ハウジングから漏れる。
1つ以上の実施形態では、音響出力は光パネルに対して直交しており、他の実施形態では、水を保持する容器に対してまたはその近傍に対して異なる角度で向けられている。
【0017】
本発明の1つ以上の実施形態では、パネル110および120からの光による処理の前または処理中に、水素105および酸素106のいずれか一方または両方を水104に添加する機構を提供することもできる。
1つ以上の実施形態では、水素および酸素は、水の電気分解によって生成することができ、得られた水素ガスおよび酸素ガスは、処理中に水を通してバブリングされる。電解槽を装置100に組み込むこともできる。電気分解中に発生した水素と酸素は、同じ容器103に保管することができる。水素と酸素は、光パネルからの光を受けると水に再結合する。電気分解の代わりに、または電気分解に加えて、水素および/または酸素ガスの他の供給源を使用してもよく、処理中にガスを水中にバブリングしてもよい。
1つ以上の実施形態では、水素および/または酸素の別の供給源として、水素および/または酸素を有する化合物、例えば、鉱物または他の複合体に結合した水素を水に導入することもできる。
【0018】
装置100の例示的な実施形態は、例えば、直径約4インチ、高さ約4インチで、約500mlの水を収容する容器103と、それぞれ直径約4インチで、それぞれ約20ワットの電力を消費するパネル110および120を使用することができる。水の例示的な処理時間は45分である。処理中、追加の水素源および/または酸素源が使用される場合もあれば、使用されない場合もある。
【0019】
図2は、装置100の1つ以上の実施形態では使用され得る光の例示的な波長を示す。
1つ以上の実施形態では、各光パネルに対して、テーブル200の7つの波長セットオプションのうちの1つを選択するための選択201が行われ得る。各光パネルは、異なる波長セットオプションと関連付けられるべきである。次に、各光パネルについて、テーブル200の3つの列の各々から1つの波長を選択するための選択202が行われることがある。これらの波長選択ステップ201および202は、すべての波長が異なることを保証し、テーブル200の行および列の特定の波長は、所望の結果を提供することが実験的に見出されている。実施形態で実際に使用される波長は、表200に示される理想的な波長と、例えば各波長について約±10nm異なる場合がある。
【0020】
図3は、
図1の装置100の光パネル110及び120並びに波長111、112、113、121、122、123に対する、テーブル200からの波長の例示的選択を示す。この例では、光パネル110は波長オプションセット301と関連付けられ、光パネル120は波長オプションセット302と関連付けられる。任意の2つの波長オプションセットを使用することができる。パネル110の場合、第1波長111は第1列の第2波長であり、第2波長112は第2列の第2波長であり、第3波長113は第3列の第2波長である。パネル120の場合、第1波長121は第1列の第1波長であり、第2波長122は第2列の第3波長であり、第3波長123は第3列の第2波長である。例示的な選択は、630nm、551nm、698nm、374nm、855nm、677nmにほぼ等しい6つの異なる波長で水を処理する装置に具現化される。
【0021】
図4は、水を処理するために本発明の実施形態を使用して本発明者が行った例示的実験の結果を示す。処理ステップ401において、500mlの水がガラス容器に入れられ、ガラス容器の直径は約4インチ、高さは約4インチであった。上記のLEDパネルの一方をガラス容器の下に置き、他方をガラス容器の上に置き、両方のLEDパネルが同時にガラス容器内の水を処理するようにした。水は45分間処理された。
【0022】
ステップ401での処理後、ステップ402で処理水をガラスビーカーに入れ、それを冷凍庫に入れた。冷凍庫内の水が凍るまでの数時間を観察した。画像410は時間403の90分後の水、画像420は時間404の16時間後の水である。注目されたのは、画像410では爆縮気泡411が現れ、画像420では凍った氷の内部に水渦421が凍結していることである。これらの異常な構造は、これまで水中で観察されたことがなく、処理によって水の構造が変化したことを示している。
【0023】
図5は、被験者が本発明の実施形態で処理した水500mlを飲んだ実験結果を示す。グラフ501は、被験者のバイオパルサー(登録商標)記録の一部を示しており、青い線502(
図5中では細い灰色の線として表示)は、被験者が処理された水を飲んだ時刻を示している。この結果は、全身的であると同時に即時的(10秒以下)であった。処理水を飲んだ後、被験者の測定値は複数の臓器系にわたってはるかに安定した。
【0024】
1つ以上の実施形態では、本発明は、水を処理して分配する装置に組み込むことができる。装置は、例えば、要求に応じて分配することができる処理水のストックを維持することができ、分配は、後続の分配サイクルに備えるための追加の水の処理をトリガすることができる。
図6は、例示的な処理・分配装置600を示す。この装置は、使用者が未処理の水で満たす貯水槽601を有する。照明やその他の部品はハウジング602内に収納されている。使用者が処理水を得たい場合、使用者はコップや水筒などの容器を分配領域603に置き、制御パネル605を使用して出力604からの処理水の分配を開始することができる。制御パネル605は、例えば、部品の交換や補充が必要な時期を示す、装置の状態を示すインジケータを含むこともできる。水の処理にはかなりの時間(例えば45分など)がかかることがあるため、装置は事前に水を処理し、分配する準備ができるように1つ以上のタンクに処理水を保持することができる。
【0025】
図7は、装置600の選択された例示的構成要素のブロック図である。使用者が未処理水を入れる貯水槽601の容量は、例えば2Lである。(これは例示であり、装置とそのタンクおよび貯水槽の容量は、任意のサイズであってよい)。この例示の装置では、1サイクルあたり500mLの水を処理する。最初の処理ステップでは、500mLが貯水槽601からフィルタを通ってタンク701に送られ、カートリッジ702からミネラルが水に加えられる。水にミネラルを注入した後、後続のステップで混合物を光で処理する(
図8に示すように)。制御パネル605は、水フィルタまたはミネラルカートリッジ702を交換する必要があることを示すインジケータを提供することができ、貯水槽601を再充填する必要があることを示すことができる。パネル605はまた、(処理後の)水を分配する準備ができたとき、および次の分配サイクルまでユーザがどのくらい待つ必要があるかを示すことができる。水を分配する準備ができたら、使用者はボタン703を押して、出力604から500mlの処理水を分配することができる。
【0026】
図8は、装置600の構成要素のより詳細なブロック図である。この装置には4つのタンクがある。未処理水を貯蔵する貯水槽601、水にミネラルを添加するタンク701、およびそれぞれ関連付けられるLEDパネル811および812を備えた2つの光処理タンク801および802である。水は貯水槽601からミネラルが添加されるタンク701に送られ、その後、水とミネラルの混合物が光で処理されるタンク801と802に送られる。処理された水は、タンク801または802のいずれかから分配することができる。
【0027】
図9および
図10は、水を処理し分配するために装置600によって実行される例示的なステップのフローチャートを示す。
図9は、最初の分配するための水を準備する処理ステップを示す。
図10は、分配した後、次の分配サイクルに備えるために行われる追加の処理サイクルを示す。
ステップ901において、利用者は貯水槽601を未処理の水で満たす。ステップ902では、タンク701にミネラルの量(例えば0.5mL)が注入され、ステップ903では、タンク701に500mLの水が加えられる(量は例示である)。ステップ904aで、水とミネラルの混合物を光処理タンク802に送る。ステップ902と903を繰り返した後、ステップ904bで水とミネラルの混合物を光処理タンク801に送る。ステップ905では、タンク801と802の両方に、例えば45分間光を当てる。貯水槽601に水が残っている場合、ステップ902aと903bはタンク701の充填とミネラルの添加を繰り返し、次の光処理サイクルに備える。その後、イベント910は、装置が処理水を分配する準備ができたことを(例えば表示パネルに)表示する。
システムはまた、水フィルタおよびミネラルカートリッジの使用回数のカウンタを保持することができ、水がフィルタを流れるとき、およびミネラルカートリッジからミネラルが注入されるときに、ステップ911および912においてこれらのカウンタを修正することができる。
1つ以上の実施形態では、異なる処理時間を光に利用することができる。他の実施形態では、
図1に示すような音響出力装置からの音を、このステップの前、ステップの間、またはステップの後に、あるいはこのステップの前、ステップの間、またはステップの後の任意のパターンまたは組み合わせで、水を処理するために、任意の周波数および任意の持続時間および電力設定で利用することができる。1つ以上の実施形態では、利用される周波数は432Hzである。他の実施形態では、他の周波数が利用されてもよいし、432Hz付近の周波数が利用されてもよい。
【0028】
図10を続けると、利用者がステップ1001で処理水を分配するためにボタンを押すと、装置はステップ1002でタンク801または802のいずれか(どちらが第1に処理されたかによる)から水を分配する。その後、ステップ904c、905c、905d、902c、903c、911c、912cがミネラル混合と光処理を繰り返し、ステップ1002で空になったタンクに水を補充する。これらのステップにより、利用者がシステムの処理能力を超える速さで分配しない限り、装置は要求に応じて処理水を利用できるようになる。
【0029】
本明細書に開示される本発明は、特定の実施形態およびその応用例によって説明されているが、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、数多くの修正および変形を行うことができるであろう。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の波長の光で水を処理する装置であって、
処理される前記水を収容するように構成された透明容器と、
前記透明容器の第1側に配置された第1光パネルであって、前記第1光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第1側の波長の前記光を放出するように構成された複数の第1光源を備える、第1光パネルと、
前記透明容器の第2側に配置された任意選択の第2光パネルであって、前記任意選択の第2光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第2側の波長の前記光を照射するように構成された複数の第2光源からなる、任意選択の第2光パネルと、を含み、
前記3つの異なる第2側の波長は、前記3つの異なる第1側の波長とすべて異なり、前記第1光パネルおよび前記任意選択の第2光パネルは、前記光の他の波長を実質的に放射せず、
前記第1光パネルおよび前記任意選択の前記第2光パネルの各光パネルが、前記複数の波長セットオプションから選択された1つの波長セットオプションに関連付けられるように、かつ、前記第1光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションが、前記任意選択の第2光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションとは異なる波長セットオプションとなるように、前記3つの異なる第1側の波長及び前記3つの異なる第2側の波長が、複数の波長セットオプションから選択され、
前記複数の波長セットオプションは、複数の異なる波長セットオプションを含み、
前記複数の異なる波長セットオプションの各波長セットオプションは、異なる波長1オプション、異なる波長2オプション、および異なる波長3オプションを含み、
前記第1光パネルのすべての波長は、前記複数の異なる波長セットオプションのうちの任意の波長セットオプションに関連付けられている一方で、前記任意選択の第2光パネルのすべての波長とは異なるように、前記各波長セットオプションの前記異なる波長1のオプション、前記異なる波長2のオプション、および前記異なる波長3のオプションは、前記複数の異なる波長セットオプションのすべてについて異なる、複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項2】
前記透明容器の前記第2側の面は、前記透明容器の前記第1側の面と対向している、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項3】
前記第1光パネルは、前記透明容器の上方にあり、かつ、前記任意の第2の光パネルは、前記透明容器の下方にある、請求項2に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項4】
前記3つの異なる第1側の波長の各々において、前記第1光パネルから放出される前記光の量は実質的に等しく、かつ、
前記3つの異なる第2側の波長の各々において、前記任意選択の第2光パネルから放出される前記光の量は実質的に等しい、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項5】
前記3つの異なる第1側の波長は、前記複数の異なる波長セットオプションから選択された第1波長セットから選択され、
前記3つの異なる第2側の波長は、前記複数の異なる波長セットオプションから選択された第2波長セットから選択され、前記第2波長セットは前記第1波長セットとは異なり、
前記3つの異なる第1側の波長は、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション1の1つに実質的に等しい第1波長と、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション2の1つに実質的に等しい第2波長と、
前記第1波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション3の1つに実質的に等しい第3波長とを含み、
前記3つの異なる第2側の波長は、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション1の1つに実質的に等しい第1波長と、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション2の1つに実質的に等しい第2の波長と、
前記第2波長セットに関連付けられる前記異なる波長オプション3の1つに実質的に等しい第3の波長とを含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項6】
前記複数の異なる波長セットオプションは、以下の第1波長セットオプション、第2波長セットオプション、第3波長セットオプション、第4波長セットオプション、第5波長セットオプション、第6波長セットオプション、および第7波長セットオプションのうちの2つ以上の波長セットオプションを含み、
前記第1波長セットオプションは、
315nm、630nm、および1260nmからなる波長1オプション、
276nm、511nm、および1102nmからなる波長2オプション、および
349nm、698nm、および1396nmからなる波長3オプションを含み、
前記第2波長セットオプションは、
281nm、561nm、および1122nmからなる波長1オプション、
246nm、491nm、および982nmからなる波長2オプション、および、
310nm、619nm、および1238nmからなる波長3オプションを含み、
前記第3波長セットオプションは、
266nm、532nm、および1064nmからなる波長1オプション、
233nm、466nm、および932nmからなる波長2オプション、および、
294nm、587nm、および1174nmからなる波長3オプションを含み、
前記第4波長セットオプションは、
237nm、473nm、および946nmからなる波長1オプション、
207nm、414nm、および828nmからなる波長2オプション、および、
261nm、522nm、および1044nmからなる波長3オプションを含み、
前記第5波長セットオプションは、
211nm、421nm、および842nmからなる波長1オプション、
185nm、369nm、および738nmからなる波長2オプション、および、
233nm、465nm、および930nmからなる波長3オプションを含み、
前記第6波長セットオプションは、
374nm、748nm、および1496nmからなる波長1オプション、
214nm、427nm、および855nmからなる波長2オプション、および、
339nm、677nm、および1354nmからなる波長3オプションを含み、
前記第7波長セットオプションは、
280nm、560nm、および1120nmからなる波長1オプション、
245nm、490nm、および980nmからなる波長2オプション、および、
309nm、618nm、および1239nmからなる波長3オプションを含む、
請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項7】
処理前または処理中に前記水に水素と酸素の一方または両方を添加する手段をさらに含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項8】
前記水に向かって音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置をさらに含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項9】
さらに、432Hzの音を前記水の面に投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項10】
さらに、256.87Hz、288.33Hz、323.63Hz、342.88Hz、384.87Hz、432Hz、484.90Hzのうちの2つの周波数の正、ゼロ、または負の2のべき乗の周波数の音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項1に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項11】
複数の波長の光で水を処理する装置であって、
処理される水を収容するように構成された透明容器と、
前記透明容器の第1側の面に配置された第1光パネルであって、前記第1光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第1側波長の前記光を放出するように構成された複数の第1光源を備える、第1光パネルと、
前記透明容器の第2側に配置された第2光パネルであって、前記第2光パネルは、前記透明容器内の前記水に向けて照射される3つの異なる第2側の波長の前記光を照射するように構成された複数の第2光源を備える、第2光パネルと、を備え、
前記第1光パネルおよび前記第2光パネルの各光パネルが、前記複数の波長セットオプションから選択された1つの波長セットオプションに関連付けられ、かつ、前記第1光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションは、前記第2光パネルに関連付けられる前記1つの波長セットオプションとは異なる波長セットオプションとなるように、前記3つの異なる第1側の波長は、複数の波長セットオプションから選択された第1波長セットから選択され、
前記複数の波長セットオプションは、少なくとも3つの異なる波長セットオプションを含み、
前記少なくとも3つの異なる波長セットオプションの各波長セットオプションが、異なる波長1オプション、異なる波長2オプション、および、異なる波長3オプションを含み、
前記各波長セットオプションの前記異なる波長1オプション、前記異なる波長2オプション、および前記異なる波長3オプションは、前記少なくとも3つの異なる波長セットオプションのすべてに対して異なり、
前記第1光パネル及び前記第2光パネルは、前記光の他の波長を実質的に放射しない、
複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項12】
前記3つの異なる第2側の波長の少なくとも1つが、前記3つの異なる第1側の波長と異なることをさらに含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項13】
前記透明容器の前記第2側の面は、前記透明容器の前記第1側の面とは異なる側にある、請求項12に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項14】
前記少なくとも3つの波長セットオプションは、以下の第1波長セットオプション、第2波長セットオプション、第3波長セットオプション、第4波長セットオプション、第5波長セットオプション、第6波長セットオプション、および第7波長セットオプションのうちの3つ以上の波長セットオプションを含み、
前記第1波長セットオプションは、
315nm、630nm、および1260nmからなる波長1オプション、
276nm、511nm、および1102nmからなる波長2オプション、および、
349nm、698nm、および1396nmからなる波長3オプションを含み、
前記第2波長セットオプションは、
281nm、561nm、および1122nmからなる波長1オプション、
246nm、491nm、および982nmからなる波長2オプション、および、
310nm、619nm、および1238nmからなる波長3オプションを含み、
前記第3波長セットオプションは、
266nm、532nm、および1064nmからなる波長1オプション、
233nm、466nm、および932nmからなる波長2オプション、および、
294nm、587nm、および1174nmからなる波長3オプションを含み、
前記第4波長セットオプションは、
237nm、473nm、および946nmからなる波長1オプション、
207nm、414nm、および828nmからなる波長2オプション、および、
261nm、522nm、および1044nmからなる波長3オプションを含み、
前記第5波長セットオプションは、
211nm、421nm、および842nmからなる波長1オプション、
185nm、369nm、および738nmからなる波長2オプション、および、
233nm、465nm、および930nmからなる波長3オプションを含み、
前記第6波長セットオプションは、
374nm、748nm、および1496nmからなる波長1オプション、
214nm、427nm、および855nmからなる波長2オプション、および、
339nm、677nm、および1354nmからなる波長3オプションを含み、
前記第7波長セットオプションは、
280nm、560nm、および1120nmからなる波長1オプション、
245nm、490nm、および980nmからなる波長2オプション、および、
309nm、618nm、および1239nmからなる波長3オプションを含む、
請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項15】
前記水に向かって音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置をさらに備える、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項16】
さらに、432Hzの音を前記水に投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【請求項17】
さらに、256.87Hz、288.33Hz、323.63Hz、342.88Hz、384.87Hz、432Hz、484.90Hzのうちの2つの周波数の正、ゼロ、負の2のべき乗の周波数の音を投射するように構成された少なくとも1つの音響出力装置を含む、請求項11に記載の複数の波長の光で水を処理する装置。
【外国語明細書】