(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155935
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】パーソナルケアデバイス
(51)【国際特許分類】
B26B 19/38 20060101AFI20241024BHJP
【FI】
B26B19/38 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024134087
(22)【出願日】2024-08-09
(62)【分割の表示】P 2022100910の分割
【原出願日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】21182670.6
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】508117514
【氏名又は名称】ブラウン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーティン フュエルグラーベ
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン ネイヤー
(57)【要約】
【課題】増加した弾力性及び伸ばされた寿命サイクルを有する改良されたパーソナルケアデバイスを提供する。
【解決手段】本発明は、パーソナルケアデバイス、特に、電気シェーバなどの脱毛デバイスであって、パーソナルケア処理を身体表面にもたらすための作業ヘッドと、身体表面に沿って手動で作業ヘッドを移動させるためのハンドルと、作業ヘッド及び/又はその部品の機械的設定及び/又は機械的機能を調整するための調整デバイスと、を備え、パーソナルケアデバイスの危険を判定するための危険判定デバイスが提供され、調整デバイスが、危険判定デバイスからの危険信号に応答して、作業ヘッド及び/又はその部品を安全域機械的設定及び/又は安全域機械的機能に調整するように構成されている、パーソナルケアデバイスに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケアデバイス、特に、電気シェーバなどの脱毛デバイスであって、パーソナルケア処理を身体表面にもたらすための作業ヘッド(2)と、前記身体表面に沿って手動で前記作業ヘッド(2)を移動させるためのハンドル(1)と、前記作業ヘッド(2)及び/若しくはその部品の機械的設定及び/若しくは機械的機能、並びに/又は電子的及び/若しくはモータ設定を調整するための調整デバイス(15)と、を備え、前記パーソナルケアデバイスの危険を判定するための危険判定デバイス(16)が提供され、前記調整デバイス(15)が、前記危険判定デバイス(16)からの危険信号に応答して、前記作業ヘッド(2)及び/又はその部品を安全域機械的設定及び/又は安全域機械的機能に調整するように構成されており、前記危険判定デバイス(16)が、前記パーソナルケアデバイス(20)の自由落下を判定し、かつ前記パーソナルケアデバイス(20)の自由落下を判定すると前記危険信号を発行するための自由落下判定モジュール(17)を含み、前記安全域機械的設定及び/又は安全域機械的機能が、前記作業ヘッド(2)の最大可動性及び/又は前記作業ヘッド(2)の最小移動剛性、具体的には、前記作業ヘッド(2)の最大枢動/旋回範囲及び/若しくは最大ダイブ範囲、並びに/又は最小枢動/旋回/ダイブ剛性を提供する、前記調整デバイス(15)の構成である、パーソナルケアデバイス。
【請求項2】
前記自由落下判定モジュール(17)が、少なくとも1つの加速度センサ(8)と、自由落下特性を示す特性に関して前記加速度センサ(8)の加速度信号を分析するための評価ユニット(18)と、を含む、請求項1に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項3】
前記評価ユニット(18)は、前記加速度センサ(8)の前記加速度信号が、3つの方向すべてでゼロ又はゼロに近い加速度、及び/又は重力加速度の少なくとも125%を超える加速度を示すときに、前記危険信号を発行するように構成されている、請求項2に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項4】
前記加速度センサ(8)が、前記パーソナルケアデバイスの重心の周りの領域内の前記ハンドル(1)の内側に位置付けられ、前記重心の周りのそのような領域が、前記ハンドル(1)の内部に完全に収容された前記重心の周りの仮想球である、請求項2に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項5】
前記自由落下判定モジュール(17)が、少なくとも1つのジャイロセンサ(10)と、自由落下特性に関して前記ジャイロセンサ(10)のジャイロ信号を評価するための評価ユニット(18)と、を含む、請求項1に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項6】
前記評価ユニット(18)は、前記ジャイロセンサ(10)の前記ジャイロ信号が特定のジャイロ閾値を超えるときに、前記危険信号を発行するように構成されている、請求項5に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項7】
前記危険判定デバイス(16)が、電池(12)などの温度感受性構成要素への温度負荷を判定するための少なくとも1つの温度センサ(11)と、温度が下限閾値を下回る及び/又は上限閾値を上回るときに前記危険信号を発行するように構成された評価ユニット(18)と、を含む、請求項1に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項8】
前記危険判定デバイス(16)が、前記パーソナルケアデバイス(20)の電池(12)の充電レベルを検出するための充電レベル検出器(19)と、前記電池充電レベルが事前定義された下限閾値を下回ったときに前記危険信号を発行するための評価ユニット(18)と、を含む、請求項1に記載のパーソナルケアデバイス。
【請求項9】
前記安全域機械的設定及び/又は安全域機械的機能が、パーソナルケア処理を提供する前記パーソナルケアデバイスの使用中に最小エネルギー消費を達成する前記調整デバイス(15)の構成である、請求項1に記載のパーソナルケアデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルケアデバイス、具体的には、電気シェーバなどの脱毛デバイスであって、パーソナルケア処理を身体表面にもたらすための作業ヘッドと、身体表面に沿って作業ヘッドを移動させるためのハンドルと、作業ヘッド及び/又はその部品の機械的設定及び/又は機械的機能を調整するための調整デバイスと、を備える、パーソナルケアデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルケアデバイスは、異なるタイプのパーソナルケア処理をユーザに適用するために広く使用され、このようなパーソナルケアデバイスは、電動若しくは手動式かつ/又は湿式若しくは乾式であってもよい脱毛器、シェーバ、又はかみそり、あるいは髭用トリマーなどの除毛デバイスを含み得る。更に、そのような作業ヘッドを有する他のパーソナルケアデバイスは、電動若しくは手動式の歯ブラシ、歯間洗浄デバイス若しくは歯茎マッサージデバイス、又はマッサージデバイス若しくは振動器などの皮膚処置デバイスを含み得る。
【0003】
パーソナルケア処理の効率及び作業結果を改善するために、作業ヘッド及び/又は切断ツール、シェービングブレード、若しくはカートリッジなどの、作業ヘッドの部品は、皮膚輪郭へのより良好な適合を可能にするために、ハンドルに対して、及び/又は作業ヘッドの他の構成要素に対して移動可能に支持されている場合がある。例えば、作業ヘッド全体は、ハンドルに対して様々な軸の周りを/様々な軸に沿って枢動及び/又は旋回及び/又はダイブし得る。また、輪郭適合を更に向上させるために、互いに対する及び/又は作業ヘッドフレームに対するカッターカートリッジの追加の枢動及び/又は旋回及び/又はダイブ移動を可能にすることも提案されている。同様の可動性は、他のパーソナルケアデバイスについて知られている。
【0004】
しかしながら、ユーザの個人的な好みに応じて、作業/動作シナリオに応じて、枢動/旋回範囲の制限又は剛性の増加/減少など、作業ヘッドの機械的設定及び/又は機械的機能を修正することが望ましい場合がある。例えば、先行技術の参考文献欧州特許第3546153(A1)号は、自然挙動と非自然挙動とを区別するようにユーザの挙動を検出するための複数のセンサを有する電気シェーバを開示し、このようなユーザの挙動の検出に応答して、作業ヘッドの機械的設定は、シェーバの動作挙動をユーザの好みにより良く適合させるように調整される。
【0005】
検出されたユーザパターンに応答した機械的設定のそのような適応は、当然のことながら、作業結果を改善するのに役立つが、パーソナルケアデバイスの安全性、摩耗、及び引き裂き、又はエネルギー効率などの他の目標に悪影響を及ぼし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の根底にある目的は、従来技術の欠点の少なくとも1つを回避する、及び/又は既存の解決方法を更に発展させる、改善されたパーソナルケアデバイスを提供することである。
【0007】
本発明の根底にあるより具体的な目的は、増加した弾力性及び伸ばされた寿命サイクルを有する改良されたパーソナルケアデバイスを提供することである。
【0008】
本発明の根底にある更なる目的は、作業ヘッド又は駆動ユニット若しくは他の機械的作動ユニットなどのパーソナルケアデバイスの構造構成要素の改善された耐久性である。
【0009】
前述の目的のうちの少なくとも1つを達成するために、作業ヘッド又はその部品の機械的設定及び/又は機械的機能の調整性を、作業処理をユーザの好み及びユーザ挙動に調整するためだけでなく、そのような機械的設定及び/又は機械的機能を調整するときにパーソナルケアデバイスの必要性に従うために利用することが提案される。より具体的には、作業ヘッド及び/若しくはその部品並びに/又は電子若しくはモータ設定の機械的設定及び/又は機械的機能が、パーソナルケアデバイスを損傷並びに/又は時期尚早な摩耗及び引き裂きから保護するように修正される。
【0010】
一態様によれば、パーソナルケアデバイスは、パーソナルケアデバイスの危険を判定するための危険判定デバイスを含み得、調整デバイスは、危険判定デバイスからの危険信号に応答して、作業ヘッド及び/又はその部品を保存機械的設定及び/又は保存機械的機能に調整するように構成され得る。危険な状況が判定されると、調整デバイスは、自動的に起動及び/若しくは停止並びに/又は制御されて、作業ヘッドの機械的設定及び/又は機械的機能の保護構成を達成する。
【0011】
例えば、危険判定デバイスは、衝突したときにパーソナルケアデバイスに損傷を与える可能性が高い床又は他の表面上へのパーソナルケアデバイスの落下又は自由落下を判定するための落下又は自由落下判定モジュールを含み得る。
【0012】
追加的又は代替的に、危険判定デバイスは、パーソナルケアデバイスが異常に高い温度若しくは異常に低い温度にさらされたとき、並びに/又はパーソナルケアデバイスの構成要素のうちの1つが異常に熱く及び/若しくは異常に冷たくなったときに、危険信号を発行するように構成され得る。
【0013】
これら及び他の利点は、図面及び可能な例に言及する以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】ハンドルと、それに枢動可能に連結されたシェーバヘッドとを備える電気シェーバに関するパーソナルケアデバイスの側面図であり、シェーバヘッドの許容される枢動又は旋回範囲をそれぞれ調整及び制限することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一態様によれば、作業ヘッド及び/又はその部品の機械的設定及び/又は機械的機能の調整性は、リスクのあるシナリオに対して作業ヘッド及び/又はパーソナルケアデバイス全体を安全に防護し、パーソナルケアデバイスを外部衝撃及び/又は動作危険からの損傷に対して保護するために使用される。パーソナルケアデバイスは、パーソナルケアデバイスの危険を自動的に判定するための危険判定デバイスを含み得、調整デバイスは、デバイスの無傷性及び/又は構造的完全性に対するリスクをもたらすシナリオを示す危険判定デバイスからの危険信号に応答して、作業ヘッド及び/又はその部品を保存機械的設定及び/又は安全機械的機能に調整するように構成され得る。危険な状況が判定されると、調整デバイスは、自動的に保護構成にされ、作業ヘッドは、作業ヘッド、及び/又はパーソナルケアデバイスの部品を損傷に対して保護するように、安全防護機械的設定及び/又は安全防護機械的機能に自動的に調整される。
【0016】
作業ヘッドをそのような安全防護機械的設定及び/又は機能にするために、調整デバイスは、調整デバイスの構造及び機能に応じて、特定の方式で起動若しくは停止及び/又は制御され得る。例えば、調整デバイスが、その非動作状態の安全防護機械的設定を提供するように構成されている場合、調整デバイスは、危険信号に応答して停止され得る。そのような停止は、パーソナルケアデバイスの使用中に、すなわち、パーソナルケアデバイスのスイッチがオンにされたとき、及び/又は危険信号に応答して無効にされ得るユーザによる異なる設定の要求にもかかわらず、もたらされ得る。一方、安全防護設定を提供するために調整デバイスに通電する必要がある場合、調整デバイスが起動され得る。より一般的には、調整デバイスは、危険判定デバイスからの危険信号を受信すると、安全防護設定及び/又は安全防護機能を提供するように制御される。
【0017】
調整デバイスは、パーソナルケアデバイスの少なくとも1つの作業パラメータを調整し得、かつ/又はその設定は、危険信号に応答して安全防護機械的設定及び/又は機械的機能を提供するように変更され得る。そのような機械的設定又は機能は、ハンドルに対する作業ヘッドの可動性、及び/又は作業ヘッドの作業ヘッドベース部分若しくは他の要素に対する作業ヘッドの部品の可動性を含み得る。追加的又は代替的に、調整デバイスによって影響を受ける機械的設定及び/又は機能は、長毛カッター若しくは短毛カッター又はそのグループなどの1つ以上の作業ツールの動作、及び/あるいは他のツールに対する作業ツールの位置、及び/あるいは処理される体の部分に潤滑剤を塗布するための潤滑剤塗布器の動作を含み得る。
【0018】
より具体的には、パーソナルケアデバイスは、少なくとも1つの軸の周りでのハンドルに対する作業ヘッドの枢動及び/又は旋回運動を可能にするために、その作業ヘッドの枢動可能なサスペンションを有してもよく、調整機構は、パーソナルケアデバイスに、一方ではより低い輪郭適応可能操作を与え、他方ではより快適でスムーズな操作を与えるように、作業ヘッドのサスペンションの枢動運動剛性、及び/又は作業ヘッドの枢動及び/又は旋回運動に対する抵抗力(resistance)及び/又は抵抗力(unwillingness)を調整するように構成されてもよい。より具体的には、調整機構は、ハンドルに対して作業ヘッドを枢動し、及び/又はその中立位置から変化する作業ヘッドの特定の枢軸角度を達成するのに必要なトルク及び/又は力を変化させ得る。
【0019】
同様に、毛カッターカートリッジなどの作業ヘッドの1つ以上の要素は、ハンドルに対する作業ヘッド全体の枢動可能なサスペンションに追加的又は代替的に、作業ヘッドによって枢動可能に吊り下げられ得る。調整機構は、そのような枢動可能な要素の枢動剛性、並びに/又は、枢動移動に対する、その抵抗力(resistance)及び/又は抵抗力(unwillingness)を変化させ得る。
【0020】
そのような枢動可能に吊り下げられた作業ヘッド及び/又は枢動可能な支持作業ヘッド要素のための安全防護設定を達成するために、調整機構は、制御され、例えば、低減した枢動剛性及び/又は増加した枢動意思を提供するように、危険判定デバイスからの危険信号に応答して停止され得る。
【0021】
枢動可能なサスペンションに代替的又は追加的に、作業ヘッド及び/又はその要素(カッターカートリッジなど)は、ハンドルに対して、及び/又は作業ヘッドの他の要素に対して支持され得、そのため、作業ヘッドは、ハンドルに対してダイブし得、作業ヘッド要素は、作業ヘッドの皮膚接触輪郭に実質的に垂直な、及び/又は処理される皮膚表面に対して垂直な軸に沿った他の作業ヘッド要素に対してダイブし得る。そのようなダイブ移動について、調整デバイスは、ダイブ移動に対するダイブ剛性及び/又は抵抗を修正するように構成され得る。より具体的には、調整デバイスは、作業ヘッド及び/若しくはその要素をそのような軸に沿ってダイブさせる、並びに/又は特定のダイブ距離を達成させるために必要な力を変更し得る。
【0022】
作業ヘッドがそのようなダイブサスペンションを備えているとき、調整デバイスは制御され、特に、ダイブサスペンションを危険信号に応答して必要な最小の力で容易にダイブすることを可能にする、最も弾性のある又は最も柔軟な構成にするために、停止され得る。
【0023】
枢動及び/又はダイブ剛性を調整することに代替的又は追加的に、調整デバイスは、作業ヘッド及び/又はその可動要素の角度枢動範囲及び/又はダイブ範囲を調整し、かつより大きい若しくはより小さい最大角変位及び/又はより大きい若しくはより小さい最大ダイブ変位を可能にするように構成され得る。そのような可変枢動範囲及び/又はダイブ範囲は、動作中に使用されて、最大の利用可能な枢動角度又はダイブ変位がより小さいか、又はより高い旋回抵抗を有するときに、ユーザの皮膚輪郭に対するより低い輪郭適応能力を有するパーソナルケアデバイスを提供し得る一方で、より快適でより滑らかな感触が、より大きい最大枢動角度及び/又はより大きい最大ダイブ範囲を備えている。
【0024】
安全防護機械的設定を達成するために、調整デバイスは、危険判定デバイスが危険信号を発行するときに、作業ヘッド及び/又はその可動要素に利用可能な最大の可能な角度変位及び/又は最大の可能なダイブ変位を行うように、制御され得、特に停止され得る。
【0025】
作業ヘッドだけでなく調整機構も保護するために、危険信号の別の可能な反応は、調整機構を保存域構成にすることを含み得る。より具体的には、危険シナリオが判定されると、調整機構のアクチュエータを保存位置にされ得る。例えば、調整機構又はその調整要素(アクチュエータなど)は、作業ヘッドから、及び/又は調整可能な作業ヘッド要素から切り離され得る。調整機構が作業ヘッドから、及び/又はハンドルから、及び/又は調整可能な作業ヘッド要素から切り離されると、調整要素に破壊力は伝達されず、結果として、それらは保護される。
【0026】
そのような手段に加えて、関与する機械部品の追加の安全性を達成するために、調整機構の受動的な過負荷保護が提供され得る。例えば、過負荷クラッチは、それぞれ、調整デバイスのアクチュエータと作業ヘッドと作業ヘッド要素との間の調整トレインの間に提供され得、そのような過負荷クラッチは、機械的接続を開放し、前述の調整要素を保護し得る。過負荷事象がなくなるとすぐに、接続が再確立され得、過負荷クラッチが再び閉鎖し、かつ/又は係合し得る。
【0027】
追加的又は代替的に、それは、調整デバイスが危険判定デバイスからの危険信号に応答して他の動作パラメータを修正することができるときに、パーソナルケアデバイスが危険シナリオに耐えるのに役立ち得る。例えば、駆動速度及び/若しくは往復周波数及び/若しくは振幅は低減され得、かつ/又はトレーディング強度及び/若しくは切断速度は、形式的な危険が検出されたときに低減される。より具体的には、調整デバイスは、危険判定デバイスからの危険信号に応答して、前述の動作パラメータのうちの少なくとも1つの機械的機能を変更するように構成され得る。
【0028】
検出された危険のタイプ及び/又は危険の強度に応じて、調整デバイスは、前述の測定値のうちの1つのみ又はそれらの組み合わせを提供し得る。例えば、パーソナルケアデバイスが床上への強い衝撃に直面する場合、調整デバイスは、作業ヘッドのサスペンションの機械的剛性を低減し得る。一方、駆動ユニット及び/又はエネルギー貯蔵部(電池など)が非常に低い又は非常に高温の環境条件に起因して悪影響に直面する場合、作業ヘッドの作業ツールの駆動速度が低減され得る。代替的に、駆動速度は低減され得、枢動/ダイブ剛性は低減され得る(皮膚の収縮圧力、したがって耐駆動性を低減する)(駆動ユニットに対する熱的危険が検出されたとき)。
【0029】
様々なタイプの危険を判定するために、危険判定手段は、異なるタイプの様々なセンサを含み得、基本的には、それは、危険判定デバイスが少なくとも1つのセンサを含むときに十分であり得る。
【0030】
より具体的には、危険判定デバイスは、パーソナルケアデバイスの落下又は自由落下を判定し、かつパーソナルケアデバイスの落下を判定すると危険信号を発行するための落下又は自由落下判定モジュールを含み得る。
【0031】
自由落下シナリオのそのような判定に応答して、調整デバイスは、作業ヘッドの最も柔軟な機械的設定、例えば、減少した枢動及び/若しくはダイブ剛性などを提供し得、並びに/又は最大の利用可能な枢動範囲及び/若しくはダイブ変位を提供し得る。パーソナルケアデバイスが、そのような自由落下シナリオの終わりに地面又は任意の他の表面に当たるとき、それは、作業ヘッドが、地面に当たることにより、機械的エネルギーの少なくともいくつかを吸収するように枢動及び/又はダイブし得るときに、パーソナルケアデバイスが地面上へそのように当たることに耐えるのに役立ち得る。
【0032】
上記落下判定モジュールは、落下又は自由落下を示す少なくとも1つのパラメータを検出するための少なくとも1つのセンサ又は検出器を含み得る。例えば、落下判定モジュールは、パーソナルケアデバイスの自由落下を検出するための加速度センサを含み得る。そのような加速度センサは、デバイスの重心又は重心に少なくとも近くに取り付けられ得る。自由落下シナリオでは、そのようなセンサは、3つの方向すべてでゼロ又は少なくともゼロに近い加速度に対応する。
【0033】
そのようなセンサの取り付け位置に関係なく、それは、2つ又は3つの軸の加速度を検出することができる多軸加速度センサであり得る。そのような多軸センサに代替的又は追加的に、異なる軸の加速度を検出するために複数のセンサが提供され得る。例えば、第1のセンサは、互いに垂直であり、かつハンドルの長手方向軸に垂直な2つの軸又は方向に沿った加速度を検出するために提供され得る。ハンドルの上記長手方向軸に沿った加速度を検出するために、第2のセンサが提供され得る。一方、減少した部品の数、及び容易な製造プロセスを有するように、互いに垂直な3つの異なる軸に沿って加速度を検出することができる1つのセンサのみを有することが有利であり得る。
【0034】
少なくとも1つの加速度センサの出力信号は、パーソナルケアデバイスの電子コントローラに含まれ得る評価ユニットに供給され得る。そのような評価又は分析ユニットは、加速度信号を、異なる加速度軸の少なくとも1つの閾値と比較するように構成され得る。より具体的には、評価ユニットは、定義された最小期間にわたって3つの次元すべてにおいて事前定義された閾値よりも小さい加速度値を認識するように構成され得る。そのような場合、すなわち、加速度信号及び/又は加速度値が、上記時間閾値よりも長い期間にわたって3つの次元すべての閾値よりも小さい場合、自由落下が想定又は判定される。
【0035】
加速度値の限界は、重力加速度よりも著しく低い閾値に設定され得る。加速度の量の閾値に関係なく、事前定義された最小期間又は時間間隔に関する時間閾値は、デバイスが典型的な作業高さから地面まで落下する必要がある時間よりも著しく短い時間値に設定され得る。例えば、時間閾値は、デバイスがメータの4分の1の高さ又は半分のメータ又は1つのメータから地面に落下する必要がある時間値に設定され得る。
【0036】
そのような加速度センサに追加的又は代替的に、自由落下判定モジュールは、1つ以上の軸を中心としたパーソナルケアデバイスの回転加速度及び/又は回転速度を判定するためのジャイロスコープセンサ及び/又はジャイロメータを含み得る。そのようなジャイロスコープセンサ及び/又はジャイロメータは、パーソナルケアデバイスの重心に近接して位置付けられ得る。例えば、そのようなジャイロスコープセンサ及び/又はジャイロメータは、前述の加速度センサと組み合わされて、センサユニットを形成し、及び/又は加速度センサのハウジング内に収容され得る。
【0037】
そのようなジャイロセンサのセンサ信号は、加速度信号と同じ評価ユニットであり得る評価ユニットに供給され得、そのような評価ユニットは、回転角度及び/又は回転加速度及び/又は回転速度を閾値と比較し得、危険信号は、そのような閾値を超えたときにトリガされ得る。追加的又は代替的に、ジャイロ信号オーバー時間は、例えば、ジャイロ信号の傾向を判定するために分析され得る。例えば、回転加速度が急激な増加を示す場合、危険信号が発行され得る。
【0038】
特に、評価ユニットは、パーソナルケアデバイスの回転速度及び回転角度及び/又は回転加速度を定義された値を超えて組み合わせる回転が観察されたときに、危険信号を発行するように構成され得、自由落下の仮定を正当化する。
【0039】
追加的又は代替的に、評価ユニットは、デバイスの自由落下を想定し、したがって、加速度センサの加速度信号、及び/又はジャイロセンサのジャイロ信号が、突然の大きい値及び/又は突然の著しい増加を示すときに、調整デバイスの危険信号を発行するように構成され得る。そのような突然の大きい加速度及び/又は突然の大きいジャイロ信号は通常、パーソナルケアデバイスが、落下する途中で、地面までの対象又は表面に当たるときに現れる。
【0040】
例えば、そのような突然の大きい加速度の閾値は、重力加速度よりも著しく高く設定され得る。例えば、加速度値が重力加速度の125%又は150%又は200%を超えると、パーソナルケアデバイスが、地面、又は地面への途中で物体に当たると、評価ユニットが危険信号を発行して、作業ヘッド及び/又は調整デバイスを保存機械的設定及び/又は保存域機能にし得ることが想定され得る。
【0041】
前述の自由落下判定モジュールに追加的又は代替的に、危険判定デバイスは、パーソナルケアデバイスの温度感受性要素への温度負荷を判定するための温度センサを含み得る。そのような温度センサの温度信号は、例えば、デバイスの要素の非常に低い環境温度及び/若しくは非常に低い温度、並びに/又はパーソナルケアデバイスの1つ以上の要素の非常に高い環境温度及び/若しくは非常に高い温度を判定するために、評価ユニットに供給され得る。
【0042】
例えば、温度センサは、電池若しくはアキュムレータの温度及び/又は駆動ユニットの温度を判定するように構成され得る。例えば、電池の非常に低い温度は、電池の性能に悪影響を及ぼす可能性があるため、電池が冷たすぎる場合にエネルギーを保存すべきであり、パーソナルケアデバイスの基本的な機能のみがアクティブなままであり得る。追加的又は代替的に、駆動ユニットの非常に低い温度は、増加した駆動抵抗を意味し得るため、高いエネルギー消費を有する駆動モードが防止され得る。一方、特定の閾値を超える高温も、危険信号をトリガして、少なくとも1つの機能をオフにするか、又はパーソナルケアデバイスを保護する機能の強度を低減し得る。
【0043】
より具体的には、作業ヘッドの機械的設定及び/又は機械的機能を調整するための前述の調整デバイスは、保存域構成及び/又はエネルギー保存構成を想定するように起動又は停止又は制御され得る。例えば、下限閾値を下回るか又は上限閾値を上回る温度を検出すると、調整デバイスは、既にそのような位置にない場合、事前定義された位置にされ得る。そのような構成が与えられるとすぐに、調整デバイスは、温度が危険でない温度ウィンドウに戻るまで、もはや使用されない場合がある。別の選択肢は、事前定義された温度ウィンドウ外の温度を検出すると、エネルギーを保存するために、その現在の位置に関係なく調整機構を停止することであり得る。
【0044】
一方、調整デバイスが、事前定義された保存域機械的設定及び/又は機械的機能を提供するように制御される場合、作業ヘッド及び/又はその調整可能要素は、最大のヘッド可動性が与えられ、かつ/又は枢動及び/又はダイブのための最小剛性が与えられる構成にされ得る。
【0045】
温度負荷判定モジュールに応答して危険信号を発行することに追加的又は代替的に、危険判定デバイスはまた、電池の充電レベルを判定するための電池充電モジュールを含み得、危険信号は、特定の閾値を下回る充電レベルの判定時に発行され得る。
【0046】
電池充電レベルは、異なる方式で判定され得る。例えば、電池電荷判定モジュールは、電池電圧を判定するための電圧センサ及び/又は電圧判定回路を含み得る。追加的又は代替的に、充電デバイスの関連するパラメータを検出し、分析して、電池の充電レベルを判定し得る。例えば、電流の充電レベルを計算するために、任意の充電電流及びまた放電電流が判定され得る。
【0047】
低い電荷シナリオを検出すると、前述の手段を取得することができ、例えば、調整機構は、保存域構成にされ、次いで、場合によっては停止され得る。追加的又は代替的に、駆動周波数及び/又は振幅若しくは駆動速度を低減するなど、他のエネルギー保存測定が行われ得る。
【0048】
これら及び他の特徴は図面に示す例から明らかになる。
【0049】
図1から分かるように、パーソナルケアデバイス20は、電気シェーバなどのシェーバとして構成され得る。パーソナルケア機能に関係なく、デバイス20は、デバイスの更なる構成要素を収容するハウジングによって形成され得る細長いハンドル1を含み得る。
【0050】
作業ヘッド2は、1つ以上の枢動軸を中心にハンドル1の一端に枢動可能に支持され得る。例えば、作業ヘッド2は、ハンドル1の長手方向軸に垂直に、かつ作業ヘッドの主軸のうちの1つと平行に延在する旋回軸13を中心に旋回し得る。矢印3は、そのような可能な旋回運動を図示する。
【0051】
作業ヘッド2は、所望のパーソナルケア処理をもたらすための1つ以上の作業ツール14を含み得る。シェーバの場合、そのような作業ツール14は、穿孔剪断箔、並びに/又は長毛カッター及び/若しくは短毛カッター、並びに/又はそれらの組み合わせの下で往復移動又は回転可能に移動するカッターブロックなどの切断ツールを含み得る。
【0052】
作業ヘッド2の機械的設定及び/又は機械的機能は、調整デバイス15によって調整及び/又は可変的に制御され得、そのような調整デバイス15は、例えば、作業ヘッド2の旋回範囲及び/又は旋回剛性を変化させ得る。
図1に示されるように、旋回は、調整デバイス15によって許容され、ブロックされ得、及び/又は作業ヘッドのための旋回範囲は、調整デバイス15によって変化され得る。
【0053】
図1に示されるように、調整デバイス15は、ハンドル1に移動可能に支持され得、かつ/又は作業ヘッド2に向けて、及びそれから離れて移動され得るくさび状要素であり得る、移動可能に支持された制限器6を含み得る。そのような制限器6は、作業ヘッドに提供され得る、かつ/又は例えば、くさび形状の制限器6が入り得る先細の凹部に関して輪郭を含み得る、制限器対応物7と協働し得る。
【0054】
調整デバイス15は、制限器6をより制限的な位置に移動及び/又は駆動するためのアクチュエータ4を含み得、アクチュエータ4は、制限器6を完全に制限的な位置及び最小の制限的な位置にのみ駆動するように構成され得る。代替的に、アクチュエータ4は、作業ヘッド2の旋回範囲の中間制限を提供する1つ以上の中間位置に制限器6を駆動するように構成され得、そのような中間位置は、段階的に又は連続的に可変であり得る。
【0055】
アクチュエータ4は、制限器6を所望の位置に駆動するための電気モータなどの駆動モータを含み得る。
【0056】
パーソナルケアデバイス20の通常動作中、調整デバイス15は、パーソナルケアデバイスの使用を示す、及び/又はユーザの挙動を示す、1つ以上の動作パラメータに応答し得る。調整デバイス15のそのような通常の使用に加えて、それは、損傷及び/又は危険状況からのパーソナルケアデバイスを防止するための、パーソナルケアデバイス20の危険防止システムの一部であり得る。
【0057】
より具体的には、パーソナルケアデバイス20は、パーソナルケアデバイスの危険を自動的に判定するための危険判定デバイス16を含み、調整デバイス15は、危険判定デバイス16からの危険信号に応答して、作業ヘッド2を保存域構成に調整するように構成されている。
【0058】
図1に示されるように、危険判定デバイス16は、パーソナルケアデバイス20が意図せずに落下する自由落下シナリオを自動的に判定するための自由落下判定モジュール17を含み得る。
【0059】
そのような自由落下判定モジュール17は、パーソナルケアデバイス20の重心又はその近くに取り付けられ得る加速度センサ8を含み得る。例えば、加速度センサ8は、ハンドル1の内部に収容され得る。
【0060】
自由落下の場合では、加速度センサ8は、3つの方向すべてでゼロ又は少なくともゼロに近い加速度を示す信号を発行し得る。
【0061】
加速度センサ8の出力信号は、評価ユニット18に供給され得、評価ユニット18は、電子コントローラ9を含み得るか、又はそれによって実装され得、電子コントローラ9は、マイクロプロセッサ及び/若しくはデータ処理結果を記憶するための記憶装置を含み得、並びに/又はデバイスの電子コントローラの内側、若しくは、例えば、スマートフォンソフトウェアアプリ内の外側の、評価アルゴリズムなどのソフトウェアを含み得る。
【0062】
評価ユニット18が、事前定義された最小期間にわたって3つの次元すべてにおいて事前定義された閾値よりも小さい加速度値を認識すると、自由落下事象が想定され得、危険判定デバイス16は、そのような危険信号に応答して構成されている調整デバイス15に危険信号を発行し得る。
【0063】
加速度値の閾値は、重力加速度よりも著しく低い値に設定され得る。時間間隔の長さは、デバイスが典型的な作業高さから地面まで落下する必要がある時間よりも著しく短い時間値に設定され得る。
【0064】
その上、自由落下判定モジュール17は、回転角及び/又は回転速度及び/又は回転加速度に関して回転運動を判定するためのジャイロセンサ10を含み得る。そのようなジャイロセンサ10は、そのジャイロ信号を前述の評価ユニット18に供給し得る。
【0065】
ジャイロセンサ10は、ハンドル1に収容され得、及び/又は前述の加速度センサ18と組み合わされ得る。例えば、ジャイロセンサ10は、加速度センサ8と同じセンサハウジング内に収容され得る。
【0066】
評価ユニット18は、自由落下シナリオを示す特性について、ジャイロセンサ10のジャイロ信号を分析するように構成され得る。例えば、事前定義された閾値を超えてパーソナルケアデバイス20の回転速度と回転角度を組み合わせる回転が観察される場合、自由落下シナリオが想定され得、危険判定デバイス16は、そのような場合に危険信号を発行し得る。
【0067】
自由落下事象を判定するための別の選択肢は、突然の増加又は突然の大きい加速度値、例えば、加速度センサ8の加速度信号及び/又はジャイロセンサ10のジャイロ信号の突然の増加の判定を含み得る。パーソナルケアデバイス20が落下して、地面への途中で物体に当たるとき、加速度センサ8及び/又はジャイロセンサ10のセンサ信号の突然の増加が発生することになる。評価ユニット18は、そのような特性のセンサ信号を分析し得る。例えば、センサ信号は、閾値と比較され得、そのような閾値は、重力加速度よりも著しく高く設定され得る。他のものと組み合わせることもできる更に別の選択肢は、危険判定デバイス16が電子設定又はモータ設定を分析することである。そのような電子設定は、例えば、シェーバがオン又はオフであるかにかかわらず、シェーバヘッドがどの旋回傾斜を有し得るかであり得、モータ設定は、モータが動作しているかどうかであり得る。
【0068】
危険判定デバイス16が、例えば、自由落下シナリオの検出時に危険信号を発行すると、調整デバイス15は、保存域構成を提供するように制御される。より具体的には、調整デバイス15は、制限器6をその最小制限位置に駆動して、作業ヘッド2の最大移動を可能にし得る。より具体的には、制限器6は、作業ヘッド2と調整デバイス15との間に機械的結合が与えられない位置にされ得、その結果、調整デバイスの要素に破壊力が伝達され得ず、結果として、それらは保護される。
【0069】
そのような測定に加えて、及び関与する機械部品の追加の安全性に加えて、受動的な過負荷保護が同様に構築され得、このような過負荷保護は、例えば、過剰な負荷及び/又は過剰なトルクに供されるときに自動的に開放する過負荷クラッチを含み得る。例えば、調整デバイス15のアクチュエータ4に作用する力及び/又はトルクが特定の所定の閾値レベルに達するか、又はそれを超える場合、そのような過負荷クラッチは反応し得、機械的接続を開放して、前述の調整要素を保護し得る。そのような過負荷クラッチは、例えば、くさび状制限器6に取り付けられ得る。より具体的には、過負荷クラッチは、通常の動作及び通常の負荷中に駆動アームに対して所定の位置にくさび状の制限器6を保持し得るが、それは、過剰な負荷及び/又はトルクにより、くさび状制限器6の屈曲及び/又は枢動を可能にし得る。
【0070】
更に、
図1から分かるように、危険判定デバイス16は、パーソナルケアデバイス20の温度感受性要素への温度負荷を判定するための温度センサ11を含み得る。例えば、温度センサ11は、ハンドル1の内部に、及び/又は温度感受性構成要素である電池12に近接して配置され得る。
【0071】
温度センサ11の温度信号は、例えば、調整デバイス15の特定のアクションをトリガし得る評価ユニット18に供給され得る。より具体的には、電池12の温度が低すぎる場合、及び/又は高すぎる場合、エネルギーを保存するべきであり、パーソナルケアデバイス20の基本的な機能のみが許容され得る。より具体的には、調整デバイス15は、エネルギー保存構成に関して保存域構成にされ得る。より具体的には、アクチュエータ4は、最大ヘッド可動性を可能にする位置であり得る事前定義された位置に駆動され得る。調整デバイス15をそのような構成にした後、温度が事前定義された温度ウィンドウに戻るまで、それは、停止されてもよく、及び/又はもはや使用されなくてもよい。
【0072】
その上、危険判定デバイス16は、充電レベル検出器19を含み得、特定の閾値を下回る電池12の充電レベルの検出時に危険信号を発行するように構成され得る。電池12が、ほぼ空であるか、又は上述の閾値を下回る場合、残りのエネルギーは、デバイスの主な機能のために保持されるべきであり、調整デバイス15の調整アクションによる追加の消費は、回避されるべきである。より具体的には、電池レベルが事前定義された閾値未満である場合、調整デバイス15は、停止され得るか、又は代替的に、それは、作業ヘッド2の最大可動性を可能にする制限器6の位置などの事前定義された構成にされ得、その後、それは、停止され得る。
【0073】
充電レベル検出器19は、電池12の電池電圧を検出するための電圧センサを含み得る。追加的又は代替的に、充電レベル検出器19は、充電システムから情報を分析するように構成され得る。例えば、電流検出器は、負荷電流を検出し得る。
【外国語明細書】