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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015597
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】物品収受システム
(51)【国際特許分類】
   A47G 29/30 20060101AFI20240130BHJP
   A47G 29/122 20060101ALI20240130BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
A47G29/30
A47G29/122 A
E05B65/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117759
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】501377139
【氏名又は名称】日本宅配システム株式會社
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】淺井 泰夫
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100CA02
3K100CA23
3K100CA43
3K100CA45
3K100CA48
3K100CC05
3K100CD03
(57)【要約】
【課題】収納する物品の形状やサイズに合わせて収納ボックスの大きさを容易に変更することの可能な物品収受システムを提供する。
【解決手段】本発明の物品収受システムは、第1収納ボックス10と、第1収納ボックス10に隣接して配置された第2収納ボックス20と、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20との間に配置され、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20とを隔てた状態とする第1位置と、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20とを繋げた状態とする第2位置との間を移動可能に構成されている仕切り板50と、第1収納ボックス10内に物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段12と、第2収納ボックス20内に物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段22と、第1検出手段12による検出結果に基づいて第1収納ボックス10の使用状態を判断し、第2検出手段22による検出結果に基づいて第2収納ボックス20の使用状態を判断する制御部30と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な第1扉を備えた第1収納ボックスと、
前記第1収納ボックスに隣接して配置され、開閉可能な第2扉を備えた第2収納ボックスと、
前記第1収納ボックスと前記第2収納ボックスとの間に配置され、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを隔てた状態とする第1位置と、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを繋げた状態とする第2位置との間を移動可能に構成されている仕切り板と、
前記第1収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段と、
前記第2収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段による検出結果に基づいて前記第1収納ボックスの使用状態を判断し、前記第2検出手段による検出結果に基づいて前記第2収納ボックスの使用状態を判断する制御部と、を備える、物品収受システム。
【請求項2】
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記第1検出手段が、前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出する、請求項1に記載の物品収受システム。
【請求項3】
前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第1検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断する、請求項2に記載の物品収受システム。
【請求項4】
前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出する第3検出手段を備える、請求項1に記載の物品収受システム。
【請求項5】
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断する、請求項4に記載の物品収受システム。
【請求項6】
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの横に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第1検出手段が前記第1収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、又は、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第2検出手段が前記第2収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックス及び前記第2収納ボックスを使用中であると判断する、請求項4に記載の物品収受システム。
【請求項7】
前記仕切り板が、前記第1扉及び前記第2扉がいずれも開いた状態においてのみ、前記第1位置から前記第2位置へと移動可能に構成されている、請求項1-6のいずれか1項に記載の物品収受システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収受システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、宅配ボックス(宅配ロッカーとも呼ばれる)等のように物品を収納するための収納ボックスを、例えば、マンション等の集合住宅の玄関ホール等に設置して、種々の物品(宅配物、郵便物、あるいは食品等の種々の物品)を収受する物品収受システムが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
収納ボックスに収納される物品は多種多様な形状やサイズを有するため、特許文献1の物品収受システムにおいては、複数の大きさの収納ボックスが用意されており、収納対象物品の形状やサイズに応じて、適切な大きさの収納ボックスを利用者に選択させる仕組みが採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-180588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、収納ボックスを集合住宅の玄関ホール等のみならず、集合住宅の各戸の玄関付近に設置したり、戸建て住宅の玄関付近に設置したりすることも増えてきている。また、共用部分の狭い集合住宅やオフィスに設置される場合も考えられるが、このような設置スペースが限られている場所に収納ボックスを設置する場合、複数の大きさの収納ボックスを多数用意した構造とすることが難しいという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、収納する物品の形状やサイズに合わせて収納ボックスの大きさを容易に変更することの可能な物品収受システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、開閉可能な第1扉を備えた第1収納ボックスと、前記第1収納ボックスに隣接して配置され、開閉可能な第2扉を備えた第2収納ボックスと、前記第1収納ボックスと前記第2収納ボックスとの間に配置され、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを隔てた状態とする第1位置と、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを繋げた状態とする第2位置との間を移動可能に構成されている仕切り板と、前記第1収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段と、前記第2収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段と、前記第1検出手段による検出結果に基づいて前記第1収納ボックスの使用状態を判断し、前記第2検出手段による検出結果に基づいて前記第2収納ボックスの使用状態を判断する制御部と、を備える、物品収受システムを提供する(発明1)。
【0008】
かかる発明(発明1)によれば、制御部が第1収納ボックス及び第2収納ボックスの使用状態を判断し、使用できるボックスのみを利用者に提示することができる。その上で、第1収納ボックスと第2収納ボックスとの間に移動可能な仕切り板が設けられており、仕切り板を第1位置から第2位置への移動させることによって、第1収納ボックスと第2収納ボックスとを繋げて1つの収納ボックスとして使用することができる。例えば第1収納ボックスよりも第2収納ボックスを大きな収納空間を持つものとすれば、利用者は、第1収納ボックスのみ、第2収納ボックスのみ、両者を繋げた状態、の3つの大きさの収納ボックスを選択可能となるので、収納する物品の形状やサイズに合わせて収納ボックスの大きさを容易に変更することの可能な物品収受システムが提供される。
【0009】
上記発明(発明1)においては、前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記第1検出手段が、前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出してもよい(発明2)。
【0010】
上記発明(発明2)においては、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第1検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断してもよい(発明3)。
【0011】
上記発明(発明1)においては、前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出する第3検出手段を備えていてもよい(発明4)。
【0012】
上記発明(発明4)においては、前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断してもよい(発明5)。また、上記発明(発明4)においては、前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの横に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第1検出手段が前記第1収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、又は、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第2検出手段が前記第2収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックス及び前記第2収納ボックスを使用中であると判断してもよい(発明6)。
【0013】
上記発明(発明1-6)においては、前記仕切り板が、前記第1扉及び前記第2扉がいずれも開いた状態においてのみ、前記第1位置から前記第2位置へと移動可能に構成されていてもよい(発明7)。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、収納する物品の形状やサイズに合わせて収納ボックスの大きさを容易に変更することの可能な物品収受システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す説明図である。
図2】物品収受システムの宅配ボックスの構成を概略的に示す説明図である。
図3】物品収受システムの宅配ボックスの外観を示す説明図である。
図4】宅配ボックスの操作部の構成を示す説明図である。
図5】宅配ボックスの扉を開いた状態を示す説明図であり、(a)は仕切り板が第1位置にある状態を、(b)は仕切り板が第2位置にある状態を示す。
図6】宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
図7】宅配ボックスの使用状態を更新する流れを示すフローチャートである。
図8】宅配ボックスのお届け操作の流れを示すフローチャートである。
図9】宅配ボックスの受け取り操作の流れを示すフローチャートである。
図10】宅配ボックスの発送操作の流れを示すフローチャートである。
図11】宅配ボックスの集荷操作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態にのみ限定されるものではなく、記載された実施形態はあくまでも本発明の技術的特徴を説明するための例示にすぎない。また、各図面に示す形状や寸法はあくまでも本発明の内容の理解を容易にするために示したものであり、実際の形状や寸法を正しく反映したものではない。
【0017】
(1)物品収受システムの基本構成
図1は、本発明の一実施形態に係る物品収受システムの基本構成を概略的に示す図である。図1に示すように、この物品収受システムは、例えば、インターネット等の通信網NW(ネットワーク)に接続可能な複数の宅配ボックス1と、通信網NWに接続されている管理サーバ2と、によって構成されている。また、この物品収受システムは、宅配ボックス1の設置場所において、荷送り人が、集配業者に対して物品の集荷依頼を行うことができ、さらには、例えば集配業者によって収納された物品を荷受け人が取り出すことができるようになっている。宅配ボックス1は、例えば集合住宅の各戸の玄関付近、戸建て住宅の玄関付近、集合住宅の玄関ホール(共用部)、企業や施設等のエントランスホール等に設置される。
【0018】
管理サーバ2は、通信網NWを介して各宅配ボックス1と接続されており、各宅配ボックス1の収納状態と、物品の荷送り人、荷受け人(物品の届け先)及び集配業者に関する情報等と、を管理する。
【0019】
本実施形態において、各宅配ボックス1は、物品の集荷依頼が行われた場合に、例えば集配業者が管理する端末装置3に対して、通信網NWを介して集荷指示を送信するように構成されている。
【0020】
端末装置3は、例えば、携帯端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、双方向の通信機能を備えたテレビジョン受像機(いわゆる多機能型のスマートテレビも含む)等のように、個々のユーザ(例えば集配業者の配達員等)によって操作される端末装置であってもよい。
【0021】
なお、物品収受システムを、必ずしも複数の宅配ボックス1が管理サーバ2や端末装置3と通信網NWを介して接続されたシステムとしなくともよく、例えば、単独の宅配ボックス1のみで構成された物品収受システムとし、物品の荷送り人や荷受け人と集配業者との連絡が、別途電話や電子メール等の通信手段を用いて行われるようになっていてもよい。
【0022】
(2)宅配ボックスの構成
図2から図6を参照して、宅配ボックス1の構成について説明する。図2は、宅配ボックス1の構成を概略的に示す説明図であり、図3は、宅配ボックス1の外観を示す説明図であり、図4は、宅配ボックス1の操作部の構成を示す説明図である。また、図5は、宅配ボックス1の扉を開いた状態を示す説明図であり、図6は、宅配ボックスの内部構成を示すブロック図である。
【0023】
宅配ボックス1は、図2に示すように、開閉可能な第1扉11を備えた第1収納ボックス10と、第1収納ボックス10に隣接して配置され、開閉可能な第2扉21を備えた第2収納ボックス20と、第1収納ボックス10内の収納空間1Sに物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段12と、第2収納ボックス20内の収納空間2Sに物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段22と、第1検出手段12による検出結果に基づいて第1収納ボックス10の使用状態を判断し、第2検出手段22による検出結果に基づいて第2収納ボックス20の使用状態を判断する制御部30と、を備える。本実施形態においては、図3に示すように、第1収納ボックス10が第2収納ボックス20の上側に並べて配置されている。第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20は、例えば宅配物(例えば、集配業者によって配送される荷物や、集配業者に対して集荷依頼を行う荷物、新聞、広告ビラ、回覧板等を含む)や郵便物等の物品を収納するためのものである。第1扉11及び第2扉21の解錠・施錠は電気錠(不図示)を用いて制御される。
【0024】
宅配ボックス1の第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20には、物品が収納ボックスに収納されているか否かを示す物品センサ信号を制御部30に送信するための、透過式ないし反射式光センサ等から構成された物品センサが、それぞれ第1検出手段12及び第2検出手段22として設けられている。第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20は、異なるサイズであってもよいし、同じサイズであってもよい。また、第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20以外の収納ボックスを有していてもよい。
【0025】
宅配ボックス1は、第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20への物品の収納および取り出しのために必要な操作に用いることができる操作部40を有しており、操作部40は、図3に示すように、第1収納ボックス10の第1扉11の外表面に配置されている。操作部40には、図4に示すように、情報を表示するための表示部41と、情報を入力するための入力部42とが設けられている。
【0026】
本実施形態では、入力部42は、4つのファンクションキー(「受」、「集」、「届」、「発」の4つの漢字が表示されたキー)と、1から0までの数字等を入力するためのテンキーとで構成されている。入力部42は、例えばタッチパネルやタッチパッド等で構成されてもよく、この場合には、例えば表示画面を指先又はペンで触れること等によるタッチ方式の入力を受け付ける。タッチ入力方式は、例えば静電容量方式等の周知の方式でよい。また、入力部42は、音声入力用のマイクであってもよい。
【0027】
図3及び図5に示すように、本実施形態の第1収納ボックス10の収納空間1Sは、第2収納ボックス20の収納空間2Sよりも小さくなっている。第1収納ボックス10の収納空間1S及び第2収納ボックス20の収納空間2Sはどのような大きさでもよく、例えば同一の大きさであってもよい。また、宅配ボックス1は、第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20以外の収納ボックスを有していてもよい。
【0028】
第1収納ボックス10と第2収納ボックス20とは縦に並べて配置されており、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20との間には、可動式の仕切り板50が配置されている。図5(a)は仕切り板50が第1位置にある状態を示しており、図5(b)は仕切り板50が第2位置にある状態を示している。ここで、第1位置とは、第1収納ボックス10の収納空間1Sと第2収納ボックス20の収納空間2Sとを隔てた状態とする位置であり、第2位置とは、第1収納ボックス10の収納空間1Sと第2収納ボックス20の収納空間2Sとを繋げた状態とする位置である。
【0029】
仕切り板50は、その左側辺部が宅配ボックス1の側面に対して軸着されており、右側辺部を跳ね上げるように動かすことにより、第1位置から第2位置へと移動可能に構成されている。仕切り板50が第1位置にある状態では、仕切り板50は、収納空間1Sの下面に位置して第1収納ボックス10の底板として機能するとともに、収納空間2Sの上面に位置して第2収納ボックス20の天板として機能する。仕切り板50が第2位置にある状態では、重力によって仕切り板50が第1位置に戻らないように、仕切り板50を第2位置に固定するための固定機構(不図示)が設けられていてもよい。なお、コイルばね等を用いて仕切り板50が跳ね上がって第2位置にある状態がニュートラルになるように構成し、ばねの復元力によって仕切り板50が第2位置に戻らないように、仕切り板50を第1位置に固定するための固定機構を別途設ける構成にしてもよいし、また、仕切り板50を着脱式のものとし、仕切り板50を第1収納ボックス10の底板として機能するように置く位置を第1位置、仕切り板50を宅配ボックス1から取り外して宅配ボックス1の外部に置く位置を第2位置としてもよい。
【0030】
仕切り板50は、第1扉11及び第2扉12がいずれも開いた状態においてのみ、第1位置から第2位置へと移動可能に構成されている。このように構成されていることにより、例えば、第1収納ボックス10に物品が収納されておらず、第2収納ボックス20には物品が収納されている場合に、第1扉11を開いて第1収納ボックス10側から仕切り板50を操作して第2収納ボックス20に収納されている物品を取り出したり、第1収納ボックス10には物品が収納されているが、第2収納ボックス20に物品が収納されていない場合に、第2扉12を開いて第2収納ボックス20側から仕切り板50を操作して第1収納ボックス20に収納されている物品を取り出したりすることができないようになっている。
【0031】
本実施形態のように、第1収納ボックス10が第2収納ボックス20の上側に並べて配置されている場合、第1検出手段12は、第1収納ボックス10内の収納空間1Sに物品が収納されているかどうかを検出するだけではなく、仕切り板50が第2位置にあるかどうかも併せて検出する。なお、仕切り板50が第2位置にあるかどうかを検出するために、宅配ボックス1内に第3検出手段51を別途設けてもよい。第3検出手段51は、仕切り板50が第2位置にあるか否かを示す仕切り板センサ信号を制御部30に送信するための、透過式ないし反射式光センサ等から構成された仕切り板センサであってよい。第1収納ボックス10内の収納空間1Sに物品が収納されているかどうかと、仕切り板50が第2位置にあるかどうかの二つを第1検出手段12に検出させるようにすれば、装置構成を簡潔にすることができ、宅配ボックス1の製造コストを下げることもできる。一方、宅配ボックス1内に第1検出手段12及び第2検出手段22に加えて第3検出手段51を別途設ける場合、宅配ボックス1内におけるセンサの配置の自由度が上がり、また、センサ選定の選択肢を増やすことができる。
【0032】
宅配ボックス1の制御部30は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33と、記憶装置34と、表示処理部35と、通信インタフェース部36と、を備えており、各部間の制御信号又はデータ信号を伝送するためのバス37が設けられている。また、制御部30は、バス37を介して操作部40(表示部41及び入力部42)と接続されている。
【0033】
CPU31は、電源が宅配ボックス1に投入されると、ROM32又は記憶装置34に記憶された各種のプログラムをRAM33にロードして実行する。本実施形態では、CPU31は、ROM32又は記憶装置34に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する各機能を実現する。
【0034】
CPU31は、管理サーバ2から送信された情報を、通信インタフェース部36を介して受信し、受信した情報をRAM33又は記憶装置34に記憶する。また、CPU31は、ROM32、RAM33又は記憶装置34に記憶されているデータを、通信インタフェース部36を介して管理サーバ2に送信する。
【0035】
記憶装置34は、例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、磁気記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)、フロッピーディスク(登録商標)、磁気テープ等)、光ディスク等の不揮発性の記憶装置であってもよいし、RAM等の揮発性の記憶装置であってもよく、CPU31が実行するプログラムやCPU31が参照するデータを格納する。
【0036】
表示処理部35は、CPU31から与えられる表示用データを、表示部41に表示する。表示部41は、例えば、マトリクス状に画素単位で配置された薄膜トランジスタを含むLCD(Liquid Crystal Display)モニタであり、表示用データに基づいて薄膜トランジスタを駆動することで、表示されるデータを表示画面に表示する。
【0037】
通信インタフェース部36は、通信網NWを介して通信を行うためのインタフェース回路を含む。
【0038】
なお、本実施形態に係る物品収受システムにおいては、制御部30が宅配ボックス1内に配置されているが、これに限られるものではなく、例えば管理サーバ2のような外部のサーバや端末装置を制御部30として機能させるものとしてもよい。また、制御部30を構成する上述の各構成要素の一部だけを宅配ボックス1の外部、例えば、宅配ボックス1と通信網NWを介して通信可能な所定の装置等に設けてもよい。
【0039】
(3)宅配ボックスの使用状態の判断
本実施形態の物品収受システムでは、制御部30が、宅配ボックス1の第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20の使用状態をそれぞれ判断し、その使用状態に基づいて、利用者による各種操作に対応する。
【0040】
宅配ボックス1のそれぞれの収納ボックス(第1収納ボックス10、第2収納ボックス20)は、制御部30によって、「お届け中」、「受取済み」、「発送中」、「集荷済み」という4つの使用状態のうち、どの使用状態にあるのか管理されている。集配業者が「お届け操作」を行なって収納ボックスに物品を収納すると、物品が収納された収納ボックスは「お届け中」という使用状態になる。「お届け中」の状態にある収納ボックスに対して、荷受け人が「受け取り操作」を行なって収納ボックスから物品を取り出すと、物品が取り出された収納ボックスは「受取済み」という使用状態になる。
【0041】
一方、荷送り人が「発送操作」を行なって収納ボックスに物品を収納すると、物品が収納された収納ボックスは「発送中」という使用状態になる。「発送中」の状態にある収納ボックスに対して、集配業者が「集荷操作」を行なって収納ボックスから物品を取り出すと、物品が取り出された収納ボックスは「集荷済み」という使用状態になる。
【0042】
第1検出手段11が、第1収納ボックス10の収納空間1S内に物品があると検出した場合、第1検出手段11から制御部30へと物品センサ信号が送信される。当該物品センサ信号を受信した制御部30は、第1収納ボックス10を使用中であると判断する。
【0043】
同様に、第2検出手段21が、第2収納ボックス20の収納空間2S内に物品があると検出した場合、第2検出手段21から制御部30へと物品センサ信号が送信される。当該物品センサ信号を受信した制御部30は、第2収納ボックス20を使用中であると判断する。
【0044】
一方、第1検出手段11が、仕切り板50が第2位置にあると検出した場合にも、第1検出手段11から制御部30へと物品センサ信号が送信される。当該物品センサ信号を受信した制御部30は、第1収納ボックス10を使用中であると判断する。
【0045】
前述のように、宅配ボックス1内に第3検出手段51を別途設け、第3検出手段51によって仕切り板50が第2位置にあるかどうかを検出させる構成としていれば、第3検出手段51が、仕切り板50が第2位置にあると検出した場合、第3検出手段51から制御部30へと仕切り板センサ信号が送信される。当該仕切り板センサ信号を受信した制御部30は、第1収納ボックス10を使用中であると判断する。
【0046】
図7は、制御部30が、宅配ボックス1の使用状態を更新する流れを示すフローチャートである。ここでは第1収納ボックス10を更新対象とした例を説明する。まず、制御部30は、ステップ101において、第1収納ボックス10の使用状態が現在どのような状態にあるのか確認し、使用状態が「お届け中」であれば、ステップ102へと進み、使用状態が「受取済み」又は「集荷済み」であれば、ステップ104へと進み、使用状態が「発送中」であれば、ステップ106へと進む。
【0047】
ステップ101で第1収納ボックス10の使用状態が「お届け中」であると確認された場合、ステップ102において、制御部30は第1検出手段12によって収納空間S1内の荷物(物品)の検出及び仕切り板50の位置の検出を行う。荷物が検出された場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出された場合には、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「お届け中」のままにして更新を行わないが、荷物が検出されなかった場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出されなかった場合には、荷物はすでに取り出された状態にあることとなるので、ステップ103において、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「受取済み」に更新する。
【0048】
ステップ101で第1収納ボックス10の使用状態が「受取済み」又は「集荷済み」であると確認された場合、ステップ104において、制御部30は第1検出手段12によって収納空間S1内の荷物(物品)の検出を行う。荷物が検出されなかった場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出されなかった場合には、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「受取済み」又は「集荷済み」のままにして更新を行わないが、荷物が検出された場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出された場合には、利用者が荷送り人として荷物を第1収納ボックス10に収納した状態にあるか、あるいは利用者が荷送り人として仕切り板50を跳ね上げた状態で荷物を第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20に収納した状態にあることとなるので、ステップ105において、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「発送中」に更新する。
【0049】
ステップ101で第1収納ボックス10の使用状態が「発送中」であると確認された場合、ステップ106において、制御部30は第1検出手段12によって収納空間S1内の荷物(物品)の検出を行う。荷物が検出された場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出された場合には、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「発送中」のままにして更新を行わないが、荷物が検出されなかった場合、又は仕切り板50が第2位置にあると検出されなかった場合には、荷物はすでに取り出された状態にあることとなるので、ステップ107において、制御部30は第1収納ボックス10の使用状態を「集荷済み」に更新する。
【0050】
第2収納ボックス20についても、基本的には第1収納ボックス10と同様に使用状態の更新が制御部30によって行われるが、第2検出手段22は仕切り板50が第2位置にあるかどうかの検出は行わない。
【0051】
(4)宅配ボックスの各種操作
図8は宅配ボックス1のお届け操作の流れを示すフローチャートであり、図9は宅配ボックス1の受け取り操作の流れを示すフローチャートであり、図10は宅配ボックス1の発送操作の流れを示すフローチャートであり、図11は宅配ボックス1の集荷操作の流れを示すフローチャートである。基本的には、宅配ボックス1の制御部30が、集配業者や荷送り人、荷受け人が入力部42を利用して入力した内容に応じて、各種操作の処理を行う。
【0052】
(4-1)お届け操作
図8に示すように、まず、集配業者が入力部42の「届」ボタンを押すと(ステップ201)、使用状態が「受取済み」又は「集荷済み」の全ての収納ボックスが順番に開扉する(ステップ202)。このとき、使用状態が「お届け中」や「発送中」の収納ボックスは開扉せず、もし全ての収納ボックスの使用状態が「お届け中」や「発送中」であれば、表示部41に「利用できるボックスがありません」との画面(全ボックス使用通知画面)が表示される(ステップ203)。収納ボックスが開扉すると、表示部41には「荷物を入れてください」との画面(入荷待機画面)が表示される(ステップ204)。もし集配業者が荷物を入れずに扉を閉めると、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ205)。集配業者が開扉されているいずれかの収納ボックスに荷物を入れると(ステップ206)、当該収納ボックスの物品センサ(第1収納ボックス10であれば第1検出手段12)が荷物を検出し(ステップ207)、表示部41には「扉を閉めてください」との画面(閉扉待機画面)が表示される(ステップ208)。集配業者が扉(第1収納ボックス10であれば第1扉11)を閉める(ステップ209)と、表示部41には「暗証番号は○○○○○○です」との画面(暗証番号通知画面)が表示される(ステップ210)。集配業者が入力部42の所定のボタン(例えば「♯」ボタン)を押すと、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ205)。
【0053】
(4-2)受け取り操作
図9に示すように、まず、荷受け人が入力部42の「受」ボタンを押すと(ステップ301)、使用状態が「お届け中」の収納ボックスがなければ、表示部41に「荷物はありません」との画面(荷物なし通知画面)が表示される(ステップ302)。使用状態が「お届け中」の収納ボックスがあれば、表示部41に「暗証番号を入力してください」との画面(暗証番号入力画面)が表示される(ステップ303)。荷受け人が集配業者から通知された暗証番号を入力部42のテンキーを用いて入力すると(ステップ304)、使用状態が「お届け中」の収納ボックスが順番に開扉し、表示部42に「荷物を出してください」との画面(出荷待機画面)が表示される(ステップ305)。もし荷受け人が荷物を取り出さずに扉を閉めると、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ306)。当該収納ボックスの物品センサ(第1収納ボックス10であれば第1検出手段12)によって荷物が検出されなくなると、表示部41には「扉を閉めてください」との画面(閉扉待機画面)が表示される(ステップ307)。荷送り人が扉(第1収納ボックス10であれば第1扉11)を閉める(ステップ308)と、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ306)。
【0054】
(4-3)発送操作
図10に示すように、まず、荷送り人が入力部42の「発」ボタンを押すと(ステップ401)、使用状態が「受取済み」又は「集荷済み」の全ての収納ボックスが順番に開扉する(ステップ402)。このとき、使用状態が「お届け中」や「発送中」の収納ボックスは開扉せず、もし全ての収納ボックスの使用状態が「お届け中」や「発送中」であれば、表示部41に「利用できるボックスがありません」との画面(全ボックス使用通知画面)が表示される(ステップ403)。収納ボックスが開扉すると、表示部41には「荷物を入れてください」との画面(入荷待機画面)が表示される(ステップ404)。もし荷送り人が荷物を入れずに扉を閉めると、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ405)。荷送り人が開扉されているいずれかの収納ボックスに荷物を入れると(ステップ406)、当該収納ボックスの物品センサ(第1収納ボックス10であれば第1検出手段12)が荷物を検出し(ステップ407)、表示部41には「扉を閉めてください」との画面(閉扉待機画面)が表示される(ステップ408)。荷送り人が扉(第1収納ボックス10であれば第1扉11)を閉める(ステップ409)と、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ405)。なお、発送操作においては、暗証番号が都度発行されると、その発行された暗証番号を荷送り人から集配業者に連絡しなければならなくなるため、原則として暗証番号を都度発行することはなく、例えば、事前に集配業者と荷送り人との間で収納ボックス固有の連絡番号を設定しておく。
【0055】
(4-4)集荷操作
図11に示すように、まず、集配業者が入力部42の「集」ボタンを押すと(ステップ501)、使用状態が「発送中」の収納ボックスがなければ、表示部41に「荷物はありません」との画面(荷物なし通知画面)が表示される(ステップ502)。使用状態が「発送中」の収納ボックスがあれば、表示部41に「連絡番号を入力してください」との画面(連絡番号入力画面)が表示される(ステップ503)。集配業者が荷送り人との間で事前に設定済みの連絡番号を入力部42のテンキーを用いて入力すると(ステップ504)、使用状態が「発送中」の収納ボックスが順番に開扉し、表示部42に「荷物を出してください」との画面(出荷待機画面)が表示される(ステップ505)。もし集配業者が荷物を取り出さずに扉を閉めると、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ506)。当該収納ボックスの物品センサ(第1収納ボックス10であれば第1検出手段12)によって荷物が検出されなくなると、表示部41には「扉を閉めてください」との画面(閉扉待機画面)が表示される(ステップ507)。集配業者が扉(第1収納ボックス10であれば第1扉11)を閉める(ステップ508)と、表示部41には「ありがとうございました」との画面(完了画面)が表示される(ステップ506)。
【0056】
なお、宅配ボックス1を集合住宅の各戸の玄関付近や、戸建て住宅の玄関付近に設置し、複数の利用者(世帯)で共用しない場合は、表側が玄関の外側に、裏側が玄関の内側に位置するように、宅配ボックス1を設置するとともに、宅配ボックス1の裏側に居住者用の扉を設けた構造とすることもできる。この場合、居住者用の扉には鍵や電子錠を設ける必要はなく、荷送り人となる場合も、荷受け人となる場合も、居住者が表側の操作部40を使用して各種操作を行う必要はない。例えば、収納ボックスが「お届け中」の使用状態にあるとき、居住者(荷受け人)が居住者用の扉を開いて荷物(物品)を取り出すと、当該収納ボックスの物品センサによって荷物が検出されなくなるので、制御部30が当該収納ボックスの使用状態を「受取済み」に更新する。また、収納ボックスが「受取済み」又は「集荷済み」の使用状態にあるとき、居住者(荷送り人)が居住者用の扉を開いて荷物(物品)を入れると、当該収納ボックスの物品センサによって荷物が検出されるので、制御部30が当該収納ボックスの使用状態を「発送中」に更新する。仮に居住者(荷送り人)が一度入れた荷物を収納ボックスから取り出し、発送を取りやめる場合、当該収納ボックスの物品センサによって荷物が検出されなくなるので、制御部30が当該収納ボックスの使用状態を「集荷済み」に更新する。
【0057】
このような宅配ボックス1を有する物品収受システムであれば、制御部30が第1収納ボックス10及び第2収納ボックス20の使用状態を判断し、使用できるボックスのみを利用者に提示することができる。その上で、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20との間に配置された移動可能な仕切り板50を、第1位置から第2位置への移動させることによって、第1収納ボックス10と第2収納ボックス20とを繋げて1つの収納ボックスとして使用することができる。本実施形態では、第1収納ボックス10よりも第2収納ボックス20を大きな収納空間を持つものとしており、利用者は、小:第1収納ボックス10のみ、中:第2収納ボックス20のみ、大:第1収納ボックス10と第2収納ボックス20とを繋げた状態、の3つの大きさの収納ボックスを選択可能となる。
【0058】
以上、本発明に係る物品収受システムについて図面に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、種々の変更実施が可能である。例えば、宅配ボックスの第1収納ボックスと第2収納ボックスとが横に並べて配置されており、第1収納ボックスと第2収納ボックスとの間に可動式の仕切り板が配置された構成としてもよい。また、3つ以上の収納ボックスを有する宅配ボックスであってもよいし、それぞれの収納ボックスの間に可動式の仕切り板が配置されていてもよい。
【0059】
なお、第1収納ボックスが第2収納ボックスの横に並べて配置されている場合においては、例えば、仕切り板は、その上側辺部が宅配ボックス1の天面に対して軸着されており、下側辺部を跳ね上げるように動かすことにより、第1位置から第2位置へと移動可能に構成されていてもよい。この場合、仕切り板が第1位置にある状態では、仕切り板は、第1収納ボックスの側板として機能するとともに、第2収納ボックスの側板としても機能することになる。
【0060】
また、第1収納ボックスが第2収納ボックスの横に並べて配置されている場合においては、第1収納ボックスに物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段が、仕切り板が第2位置にあるかどうかを検出することは難しいため、仕切り板が第2位置にあるかどうかを検出する第3検出手段を別途設けることが求められる。ここで、仕切り板が第2位置にあることを第3検出手段が検出し、かつ、第1検出手段が第1収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、又は、仕切り板が第2位置にあることを第3検出手段が検出し、かつ、第2検出手段が第2収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、制御部が、第1収納ボックス及び前記第2収納ボックスを使用中であると判断するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 宅配ボックス
10 第1収納ボックス
1S 収納空間
11 第1扉
12 第1検出手段
20 第2収納ボックス
2S 収納空間
21 第2扉
22 第2検出手段
30 制御部
40 操作部
50 仕切り板
2 管理サーバ
3 端末装置
NW 通信網
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な第1扉を備えた第1収納ボックスと、
前記第1収納ボックスに隣接して配置され、開閉可能な第2扉を備えた第2収納ボックスと、
前記第1収納ボックスと前記第2収納ボックスとの間に配置され、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを隔てた状態とする第1位置と、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを繋げた状態とする第2位置との間を移動可能に構成されている仕切り板と、
前記第1収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段と、
前記第2収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段による検出結果に基づいて前記第1収納ボックスの使用状態を判断し、前記第2検出手段による検出結果に基づいて前記第2収納ボックスの使用状態を判断する制御部と、を備え
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記第1検出手段が、前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出する、物品収受システム。
【請求項2】
前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第1検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断する、請求項に記載の物品収受システム。
【請求項3】
開閉可能な第1扉を備えた第1収納ボックスと、
前記第1収納ボックスに隣接して配置され、開閉可能な第2扉を備えた第2収納ボックスと、
前記第1収納ボックスと前記第2収納ボックスとの間に配置され、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを隔てた状態とする第1位置と、前記第1収納ボックスの収納空間と前記第2収納ボックスの収納空間とを繋げた状態とする第2位置との間を移動可能に構成されている仕切り板と、
前記第1収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第1検出手段と、
前記第2収納ボックス内に物品が収納されているかどうかを検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段による検出結果に基づいて前記第1収納ボックスの使用状態を判断し、前記第2検出手段による検出結果に基づいて前記第2収納ボックスの使用状態を判断する制御部と、
前記仕切り板が前記第2位置にあるかどうかを検出する第3検出手段と、を備える、物品収受システム。
【請求項4】
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの上側に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックスを使用中であると判断する、請求項に記載の物品収受システム。
【請求項5】
前記第1収納ボックスが前記第2収納ボックスの横に並べて配置されている場合において、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第1検出手段が前記第1収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、又は、前記仕切り板が前記第2位置にあることを前記第3検出手段が検出し、かつ、前記第2検出手段が前記第2収納ボックス内に物品が収納されていると検出した場合、前記制御部が、前記第1収納ボックス及び前記第2収納ボックスを使用中であると判断する、請求項に記載の物品収受システム。
【請求項6】
前記仕切り板が、前記第1扉及び前記第2扉がいずれも開いた状態においてのみ、前記第1位置から前記第2位置へと移動可能に構成されている、請求項1-のいずれか1項に記載の物品収受システム。