(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024155997
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
H04M 1/247 20210101AFI20241024BHJP
H04M 1/72403 20210101ALI20241024BHJP
H04M 1/72469 20210101ALI20241024BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
H04M1/247
H04M1/72403
H04M1/72469
H04M11/00 302
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024145502
(22)【出願日】2024-08-27
(62)【分割の表示】P 2021009127の分割
【原出願日】2021-01-22
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2020年6月11日、教育活動振興協会準備委員会(令和2年12月10日以降は一般社団法人教育活動振興協会)のウェブサイトにて公開 2020年6月11日から継続中、つくば市教育局総合教育研究所、つくば市立学園の森義務教育学校、つくば市立春日学園義務教育学校、つくば市立みどりの学園義務教育学校、およびつくば市立秀峰筑波義務教育学校にて実証実験 2020年6月11日から継続中、横浜市立上山小学校、横浜市立中山小学校、横浜市立森の台小学校、横浜市立中山中学校、および横浜市立本牧南小学校にて実証実験
(71)【出願人】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】袁 彬
(57)【要約】
【課題】ユーザの利便性を向上できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システム1は、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされたユーザ端末5と、サーバ装置2とを備える。ユーザ端末5は、表示部と、表示部を制御する表示制御部と、ユーザ端末5を示す情報を含む使用可能機能情報取得要求をサーバ装置2へ送信する機能実行部とを備える。サーバ装置2は、ユーザ端末5を、ユーザ端末5を有するユーザとは異なる契約者と関連付けて登録するユーザ登録部と、複数の機能のうち契約者が契約済みの機能を登録し、ユーザ端末5から使用可能機能情報取得要求を受信すると、契約者が契約済みの機能をユーザ端末5で使用可能な機能として含む使用可能機能情報をユーザ端末5へ送信する機能管理部とを備える。ユーザ端末5の表示制御部は、ユーザ端末5で使用可能な機能のみを表示部に表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置と、
サーバ装置とを備え、
前記情報処理装置は、
表示部と、
前記表示部を制御する表示制御部と、
前記情報処理装置を示す情報を含む使用可能機能情報取得要求を前記サーバ装置へ送信する機能実行部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記情報処理装置を、前記情報処理装置を有するユーザとは異なる契約者と関連付けて登録する登録部と、
前記複数の機能のうち前記契約者が契約済みの機能を登録し、前記情報処理装置から前記使用可能機能情報取得要求を受信すると、前記契約者が契約済みの機能を前記情報処理装置で使用可能な機能として含む使用可能機能情報を前記情報処理装置へ送信する機能管理部とを備え、
前記表示制御部は、前記使用可能な機能のみを前記表示部に表示させることを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示部を有する装置において、表示部に複数の機能を表示し、それらの機能の中からユーザに選択された機能を実行する技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スマートフォン等で使用されるアプリケーションにおいて、上述した技術のように、アプリケーションが有する複数の機能をスマートフォン等の表示部に表示し、それらの機能の中からユーザに選択された機能を実行するものがある。また、スマートフォン等の表示部に表示される複数の機能に、条件に応じて使用可能な機能と使用不可能な機能とが含まれることがある。このような場合において、使用不可能な機能が使用可能な機能と同様に表示されているために、ユーザはどの機能が使用可能であるかが分からず、不便なことがあった。
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、ユーザの利便性を向上できる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置であって、表示部と、前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させる制御部とを備えることを特徴とする情報処理装置が提供される。
【0007】
本発明の他の態様によれば、表示部を備え、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置における情報処理方法であって、前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させるステップを含むことを特徴とする情報処理方法が提供される。
【0008】
本発明の他の態様によれば、表示部を備え、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置に、前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させるステップを実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図1に示す情報処理システムのユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図1に示す情報処理システムにおけるサービスの機能の申し込み時の動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図7】
図1に示す情報処理システムのユーザ端末においてアプリケーションで使用可能な機能を表示する動作を説明するためのシーケンス図である。
【
図10】ホーム画面のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2は、
図1に示す情報処理システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図3は、ユーザ管理テーブルを示す図である。
図4は、機能管理テーブルを示す図である。
図5は、
図1に示す情報処理システムのユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、サーバ装置2と、運用管理者端末3と、契約者端末4と、ユーザ端末(情報処理装置に相当)5とを備える。運用管理者端末3、契約者端末4、およびユーザ端末5は、インターネット等のネットワーク6を介してサーバ装置2と接続可能になっている。
【0014】
ここで、本実施形態の情報処理システム1では、複数の運用管理者により運営されるサービスが契約者に提供される。このサービスには複数の機能が含まれる。各運用管理者が少なくとも1つの機能を運営する。すなわち、複数の機能のうちの一部と、その他の機能のうちの少なくとも一部とが、異なる運用管理者により運営される。
【0015】
契約者は、機能ごとに使用する契約を運用管理者と結ぶ。契約者は、上記のサービスに含まれる複数の機能のうちの少なくとも1つの機能を使用する契約を運用管理者と結んでいる者である。ただし、以下において、初めて機能の契約が成立する前の申し込みを行う段階の者も「契約者」と称することがある。上記のサービスに含まれる各機能は、有償の契約で使用可能となるものでもよいし、無償の契約で使用可能なものでもよい。
【0016】
本実施形態では、情報処理システム1には、上述した複数の運用管理者がそれぞれ有する複数の運用管理者端末3が設けられている。また、
図1では、契約者が有する契約者端末4を複数示しているが、契約者端末4は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、
図1では、後述するユーザが有するユーザ端末5を複数示しているが、ユーザ端末5は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0017】
サーバ装置2は、運用管理者が運営するサービスの各機能を契約者に提供するためのサーバである。サーバ装置2は、CPU,ROM,RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。なお、サーバ装置2は、クラウド上に設けられたクラウドサーバであってもよい。
【0018】
図2に示すように、サーバ装置2は、制御部11と、データベース部12と、記憶部13と、外部通信部14とを備える。
【0019】
制御部11は、サーバ装置2全体の動作を制御する。制御部11は、CPU等を備えて構成されている。制御部11は、ユーザ管理部21と、機能管理部22とを備える。制御部11の各部は、CPUが記憶部13に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
【0020】
ユーザ管理部21は、情報処理システム1におけるサービス(上述の運用管理者が運営するサービス)のユーザ登録のための処理を行う。
【0021】
機能管理部22は、情報処理システム1におけるサービスが有する複数の機能から各契約者に提供する機能の管理を行う。また、機能管理部22は、各機能を実行するための各種の処理を行う。
【0022】
データベース部12は、ユーザ管理テーブル31と、機能管理テーブル32とを記憶している。データベース部12は、ハードディスク等により構成されている。
【0023】
ユーザ管理テーブル31は、
図3に示すように、契約者IDと端末IDとを関連付けたテーブルである。契約者IDは、情報処理システム1におけるサービスの契約者を一意に識別するための情報である。端末IDは、各ユーザ端末5を一意に識別するための情報である。
【0024】
機能管理テーブル32は、
図4に示すように、契約者IDと、それぞれの契約者IDに対応する契約者におけるサービスの各機能の契約状況とを関連付けたテーブルである。機能の契約状況は、契約済みか未契約かを示すものである。
【0025】
記憶部13は、サーバ装置2のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。記憶部13は、ハードディスク等により構成されている。
【0026】
外部通信部14は、ネットワーク6を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0027】
運用管理者端末3は、運用管理者が運用するサービスの機能に関する操作を行うための端末装置である。運用管理者端末3は、CPU,ROM,RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。
【0028】
契約者端末4は、契約者が情報処理システム1におけるサービスの機能に関する操作を行うための端末装置である。契約者端末4は、運用管理者端末3と同様に、CPU,ROM,RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。
【0029】
ユーザ端末5は、情報処理システム1におけるサービスの機能をユーザが専用のアプリケーションで使用するための端末装置である。ユーザ端末5は、スマートフォン、タブレット端末等からなる。
【0030】
図5に示すように、ユーザ端末5は、制御部41と、記憶部42と、表示部43と、入力部44と、外部通信部45とを備える。
【0031】
制御部41は、ユーザ端末5全体の動作を制御する。制御部41は、CPU等を備えて構成されている。制御部41は、表示制御部51と、登録処理部52と、機能実行部53とを備える。制御部41の各部は、CPUが記憶部42に記憶された、サーバ装置2が提供するサービスの機能を使用するための専用のアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
【0032】
表示制御部51は、後述するアプリケーションのホーム画面61等の画面を表示部43に表示するよう制御する。
【0033】
登録処理部52は、情報処理システム1におけるサービスの機能をユーザ端末5において専用のアプリケーションで使用するためのユーザ登録に関する処理を行う。
【0034】
機能実行部53は、ユーザ操作によりホーム画面61から選択された機能を実行するための各種の処理を行う。
【0035】
記憶部42は、サーバ装置2が提供するサービスの各機能を使用するためのアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。記憶部42は、フラッシュメモリ等により構成されている。サーバ装置2が提供するサービスの各機能を使用するための専用のアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク6を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。また、記憶部42は、ユーザ端末5の端末ID等の各種情報を記憶する。
【0036】
表示部43は、各種の画面を表示する。表示部43は、液晶表示パネル等により構成されている。
【0037】
入力部44は、ユーザ端末5に対する各種の入力操作を受け付ける。入力部44は、タッチパネル(図示せず)を含む。タッチパネルは、表示部43の上に重ねて配置されている。タッチパネルは、操作者による接触操作を検出する。
【0038】
外部通信部45は、ネットワーク6を介した外部の装置との通信処理を行う。
【0039】
次に、情報処理システム1におけるサービスの機能の申し込み時の動作について、
図6に示すシーケンス図を参照して説明する。
【0040】
まず、
図6のステップS1において、契約者端末4は、契約者による操作により指定された、使用(契約)の申し込みを行う機能を示す申込情報をサーバ装置2に送信する。
【0041】
ここで、機能の申し込みを行う場合としては、初めて機能の申し込みを行う場合と、機能を追加するための申し込みを行う場合とがある。複数の機能をまとめて申し込んでもよい。
【0042】
契約者端末4は、初めての機能の申し込みに先立ち、サーバ装置2にアクセスし、サーバ装置2から契約者IDの発行を受けている。上述の申込情報には契約者IDが含まれる。
【0043】
なお、ここでは、前述のように、初めて機能の契約が成立する前の申し込みを行う段階の者も「契約者」と称している。同様に、当該契約者の端末装置を契約者端末4とし、当該契約者に発行されたIDを契約者IDとしている。
【0044】
サーバ装置2が申込情報を受信すると、ステップS2において、サーバ装置2の機能管理部22は、申込情報により申し込まれた機能を運営する運用管理者の運用管理者端末3に申込通知を送信する。申込通知には、申し込まれた機能と当該機能を申し込んだ契約者の契約者IDとが含まれる。
【0045】
申込情報に異なる運用管理者が運営する複数の機能が含まれている場合には、機能管理部22は、それぞれの機能を運営する複数の運用管理者の運用管理者端末3に申込通知を送信する。
【0046】
申込通知を受信すると、ステップS3において、運用管理者端末3は、申し込まれた機能を使用する契約を契約者と締結して当該機能を使用可能とするための申込機能有効化指示をサーバ装置2へ送信する。申込機能有効化指示には、申し込まれた機能と当該機能を申し込んだ契約者の契約者IDとが含まれる。
【0047】
サーバ装置2が申込機能有効化指示を受信すると、ステップS4において、サーバ装置2の機能管理部22は、申し込まれた機能を、当該機能を申し込んだ契約者に対して有効化し、当該契約者における契約済みの機能として登録する。具体的には、機能管理部22は、機能を申し込んだ契約者の契約者IDに対応する、申し込まれた機能の機能管理テーブル32における契約状況を、契約済みとする。これにより、申し込まれた機能を使用可能な契約が運用管理者と締結された状態となる。この結果、一連の処理が終了となる。
【0048】
次に、情報処理システム1におけるサービスの機能をユーザ端末5において専用のアプリケーションで使用するためのユーザ登録の処理について説明する。
【0049】
ここで、ユーザ端末5を有するユーザは、情報処理システム1におけるサービスのいずれかの機能を使用する契約を運用管理者と結んでいる契約者との間で当該機能を使用する者である。
【0050】
ユーザは、ユーザ端末5を操作して専用のアプリケーションをユーザ端末5にインストールする。その後、ユーザは、ユーザ端末5においてアプリケーションを起動し、所定の手順でユーザ登録操作を行う。このユーザ登録操作には、ユーザがその契約者との間でサービスの機能を使用しようとしている契約者の契約者IDを取得する操作、およびユーザに関する所定の情報を入力する操作が含まれる。
【0051】
上記のユーザ登録操作が行われると、ユーザ端末5の登録処理部52は、契約者IDおよびユーザに関する所定の情報を含むユーザ情報をサーバ装置2へ送信する。
【0052】
ユーザ情報を受信したサーバ装置2のユーザ管理部21は、ユーザ情報の送信元のユーザ端末5に対する端末IDを発行し、この端末IDをユーザ情報に含まれる契約者IDと関連付けてユーザ管理テーブル31に記憶させる。これにより、ユーザ登録が終了し、ユーザ端末5が契約者と関連付けられる。なお、ユーザ管理テーブル31に、契約者IDおよび端末IDに関連付けて、上記のユーザ登録操作で入力されたユーザに関する所定の情報等も記憶してもよい。
【0053】
また、サーバ装置2のユーザ管理部21は、ユーザ端末5に対して発行した上記の端末IDを当該ユーザ端末5に送信する。端末IDを受信したユーザ端末5の登録処理部52は、当該端末IDを記憶部42に記憶させる。
【0054】
なお、ユーザ登録操作において、ユーザ端末5が、契約者ID以外の、契約者を特定可能な情報を取得し、その後、当該情報を含むユーザ情報をサーバ装置2へ送信するようにしてもよい。
【0055】
次に、情報処理システム1のユーザ端末5においてアプリケーションで使用可能な機能を表示する動作について、
図7に示すシーケンス図を参照して説明する。
【0056】
ユーザ端末5において専用のアプリケーションを起動する操作が行われると、
図7のステップS11において、ユーザ端末5の機能実行部53は、使用可能機能情報取得要求をサーバ装置2へ送信する。
【0057】
ここで、使用可能機能情報取得要求は、専用のアプリケーションが有する複数の機能のうち、使用可能機能情報取得要求の送信元のユーザ端末5で使用可能な機能をサーバ装置2に問い合わせるものである。専用のアプリケーションが有する複数の機能は、情報処理システム1におけるサービスが有する複数の機能に相当する。ユーザ端末5で使用可能な機能は、当該ユーザ端末5が関連付けられた契約者が運用管理者との間で使用する契約を結んでいる機能である。使用可能機能情報取得要求には、その送信元のユーザ端末5の端末IDが含まれる。
【0058】
サーバ装置2が使用可能機能情報取得要求を受信すると、ステップS12において、サーバ装置2の機能管理部22は、使用可能機能情報取得要求の送信元のユーザ端末5で使用可能な機能を示す使用可能機能情報を当該ユーザ端末5へ送信する。具体的には、機能管理部22は、ユーザ管理テーブル31および機能管理テーブル32を参照して、使用可能機能情報取得要求の送信元のユーザ端末5で使用可能な機能を判断し、その使用可能な機能を示す使用可能機能情報をユーザ端末5へ送信する。
【0059】
ユーザ端末5が使用可能機能情報を受信すると、ステップS13において、ユーザ端末5の機能実行部53は、使用可能機能情報が示す使用可能な機能を有効化する。これにより、使用可能機能情報が示す使用可能な機能の実行が可能となる。
【0060】
次いで、ステップS14において、表示制御部51は、専用のアプリケーションが有する複数の機能のうち、使用可能機能情報が示す使用可能な機能のみを表示部43に表示させる。
【0061】
使用可能な機能の表示は、
図8~
図10に示すような、専用のアプリケーションのホーム画面61を表示部43に表示させることにより行われる。
図8~
図10の例では、専用のアプリケーションは、機能A~Cの3つの機能を有する。
図10に示す機能ボタン62A~62Cは、それぞれ機能A~Cを選択して実行するためのボタンである。なお、機能ボタン62A~62Cの符号におけるアルファベットの添え字を省略して総括的に表記することがある。
【0062】
ユーザ端末5において機能A~Cのうちの機能Aのみが専用のアプリケーションで使用可能な機能である場合、
図8のように、ホーム画面61に機能ボタン62Aが表示され、機能ボタン62B,62Cは表示されない。ユーザ端末5において機能A~Cのうちの機能A,Bのみが専用のアプリケーションで使用可能な機能である場合、
図9のように、ホーム画面61に機能ボタン62A,62Bが表示され、機能ボタン62Cは表示されない。ユーザ端末5において機能A~Cが専用のアプリケーションで使用可能な機能である場合、
図10のように、ホーム画面61に機能ボタン62A~62Cが表示される。
【0063】
契約者が契約する機能が追加された場合、それに応じて、ホーム画面61に表示される機能ボタン62が追加される。
【0064】
ホーム画面61に表示された機能ボタン62を押下する操作が行われると、ユーザ端末5の表示制御部51は、押下された機能ボタン62に対応する機能の画面に表示部43の表示画面を遷移させる。
【0065】
この後、当該機能における各種の操作がユーザにより行われる。機能実行部53は、当該機能におけるユーザ操作に応じた各種の処理を行う。また、サーバ装置2の機能管理部22は、当該機能におけるユーザ端末5の機能実行部53の処理に応じた各種の処理を行う。
【0066】
ここで、本実施形態における契約者は、例えば学校であり、ユーザは、例えば学校の児童や生徒の保護者である。
【0067】
また、この場合の情報処理システム1におけるサービスの機能(専用のアプリケーションの機能)の一例として、学校が保護者への連絡事項を印刷物とデータ配信とで伝達する機能がある。
【0068】
また、サービスの機能の他の例として、学校と保護者との間で児童や生徒の健康状態や出欠等に関する各種の情報を送受信する機能がある。
【0069】
また、サービスの機能のさらに他の例として、保護者がユーザ端末5で広告サイトを閲覧することで、物品やサービス等と交換可能なポイントを学校に付与する機能がある。
【0070】
なお、サービスが上述のポイントを学校に付与する機能を有する場合において、サービスが有する他の機能に有償の機能が含まれている場合に、学校が付与されたポイントを用いて、有償の機能を使用する契約が可能としてもよい。
【0071】
以上説明したように、情報処理システム1では、ユーザ端末5の表示制御部51は、アプリケーションが有する複数の機能のうち、ユーザ端末5で使用可能な機能のみを表示部43に表示させる。これにより、ユーザがアプリケーションで使用可能な機能を容易に認識できるので、ユーザの利便性を向上できる。
【0072】
また、ユーザ端末5で表示される使用可能な機能は、当該使用可能な機能を運営する運用管理者と、ユーザ端末5が関連付けられた契約者との間の契約により、使用可能となったものである。このため、運用管理者と契約者との間の機能を使用する契約を、ユーザ端末5における使用可能な機能の表示に反映できる。
【0073】
また、情報処理システム1では、アプリケーションが有する複数の機能(情報処理システム1におけるサービスが有する複数の機能)のうちの一部と、その他の機能のうちの少なくとも一部とが、異なる運用管理者により運営されるものである。このため、異なる運用管理者により運営される複数の機能を、ユーザ端末5においてアプリケーションで使用可能な機能として表示可能である。
【0074】
なお、専用のアプリケーションが有する複数の機能(情報処理システム1におけるサービスが有する複数の機能)がすべて1つの運用管理者により運営されるものであってもよい。
【0075】
本実施形態におけるサービスが有する機能(専用のアプリケーションが有する機能)の契約者および当該契約者に関連付けられたユーザの例として、上述のように、契約者が学校で、ユーザが当該学校の児童や生徒の保護者である例がある。この例において、学校には、小学校、中学校、高校、大学等が含まれる。また、ユーザは、学校の児童や生徒、卒業生、それらの家族であってもよい。
【0076】
また、上述の例に限らず、契約者は、保育園、幼稚園、病院、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所等であってもよい。
【0077】
契約者が保育園、幼稚園の場合には、ユーザは、園児または保護者、卒園生またはその保護者、それらの家族であってもよい。契約者が病院の場合には、ユーザは、患者、その介助者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。契約者が企業および企業内の部署の場合には、ユーザは、従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族などが含まれてもよい。契約者が公立消防署、保健所、消防団などの互助組織等の、地域に根差した自治体等である場合には、ユーザは、地域の住民、訪問客、またはそれらの家族であってもよい。
【0078】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【0079】
[付記]
本出願は、以下の発明を開示する。
【0080】
(付記1)
複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置であって、
表示部と、
前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させる制御部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0081】
(付記2)
前記使用可能な機能は、前記使用可能な機能を運営する運用管理者と、前記情報処理装置が関連付けられた契約者との間の契約により、使用可能となったものであることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0082】
(付記3)
前記複数の機能のうちの一部と、その他の機能のうちの少なくとも一部とが、異なる運用管理者により運営されるものであることを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
【0083】
(付記4)
表示部を備え、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置における情報処理方法であって、
前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させるステップ
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【0084】
(付記5)
表示部を備え、複数の機能を有するアプリケーションがインストールされた情報処理装置に、
前記複数の機能のうち前記情報処理装置で使用可能な機能のみを前記表示部に表示させるステップ
を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
2 サーバ装置
3 運用管理者端末
4 契約者端末
5 ユーザ端末
6 ネットワーク
11 制御部
12 データベース部
13 記憶部
14 外部通信部
21 ユーザ管理部
22 機能管理部
31 ユーザ管理テーブル
32 機能管理テーブル
41 制御部
42 記憶部
43 表示部
44 入力部
45 外部通信部
51 表示制御部
52 登録処理部
53 機能実行部
61 ホーム画面
62,62A~62C 機能ボタン