(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156048
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】混雑状況予測装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20241024BHJP
G06Q 10/04 20230101ALI20241024BHJP
【FI】
G06Q50/26
G06Q10/04
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024147797
(22)【出願日】2024-08-29
(62)【分割の表示】P 2022551059の分割
【原出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181135
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 隆史
(72)【発明者】
【氏名】吉田 昂右
(72)【発明者】
【氏名】高橋 伸寿
(57)【要約】
【課題】免許更新の手続きが特定の場所で行われる場合に、混雑状況を予測できるようにする。
【解決手段】混雑状況予測装置が、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測する混雑状況予測手段を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測する混雑状況予測手段
を備える混雑状況予測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、混雑状況予測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
娯楽施設などの混雑を予測するための技術が提案されている。
例えば特許文献1には、娯楽施設の混雑状況の割合を利用者に提供するための混雑状況提供システムが記載されている。この混雑状況監視システムは、利用者が、娯楽施設の入場口に設置される管理装置を通過してから、娯楽施設を利用するまでに並んでいる待人数に応じた混雑状況の割合の履歴を管理する。そして、混雑状況監視システムは、管理装置を通過してから、娯楽施設を利用するまでに並んでいる現在の待人数に応じた混雑状況の割合を算出する。
また、この混雑状況提供システムは、季節や曜日、時間帯などの変動要因情報を基に、娯楽施設における単位時間当たりの利用単位数を算出し、算出した単位時間当たりの利用単位数を用いて、娯楽施設の混雑状況の割合を測定する。
【0003】
また、特許文献2には、将来における施設の混雑状況を予測可能な施設混雑情報を利用者に提供するための施設混雑状況提供システムが記載されている。この施設混雑状況提供システムは、施設利用者の平均利用時間や、現在の施設利用者についての入場後の経過時間の人数分布などの集計結果をグラフ等で利用者に提供する。
また、特許文献2には、季節毎や繁忙期などの各時期における過去のデータを参照して平均利用時間を算出することが記載されている。
【0004】
また、特許文献3には、曜日や時間帯等に応じて施設の混雑状況をユーザに提供するための情報提供システムが記載されている。この情報提供システムは、来訪履歴データを用いて曜日ごとおよび天気情報ごとに混雑状況を集計し、曜日ごとに、施設への来訪を推奨する来訪推奨時間を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-141812号公報
【特許文献2】特開2009-282687号公報
【特許文献3】特開2019-067109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
運転免許更新など、免許更新の手続きが特定の場所で行われる場合、その場所に免許更新対象者が集まって混雑することが考えられる。その場合、混雑状況を予測できることが好ましい。
【0007】
本発明の目的の一例は、上記の問題を解決することができる混雑状況予測装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様によれば、混雑状況予測装置は、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測する混雑状況予測手段を備える。
【発明の効果】
【0009】
上記した混雑予測装置によれば、免許更新の手続きが特定の場所で行われる場合に、混雑状況を予測できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る混雑状況予測システムの構成例を示す概略構成図である。
【
図2】実施形態に係る混雑状況予測装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。
【
図3】実施形態に係る端末装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。
【
図4】実施形態に係る混雑状況予測装置が、運転免許センターの混雑予測を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
【
図5】実施形態に係る混雑状況予測装置の構成例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る混雑状況予測方法における処理手順の例を示すフローチャートである。
【
図7】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下では、運転免許センターにおける免許更新手続きの混雑状況情報の提供に実施形態を提供する場合を例に説明する。運転免許センターは、免許更新施設の例に該当する。
【0012】
ただし、実施形態の適用対象は、運転免許センターにおける免許更新手続きの混雑状況情報の提供に限定されない。例えば、パスポートの受け取りのための来場者数の予測など、手続対象者数の上限値を計数可能ないろいろな手続きに、実施形態を適用可能である。
【0013】
図1は、実施形態に係る混雑状況予測システムの構成例を示す概略構成図である。
図1に示す構成で、混雑状況予測システム10は、混雑状況予測装置100と、端末装置200とを備える。
混雑状況予測装置100と端末装置200とは、通信ネットワーク900を介して通信を行う。
【0014】
混雑状況予測システム10は、運転免許センターにおける免許更新手続きの混雑状況の予測情報を提供するシステムである。運転免許センターにおける免許更新手続きの混雑状況を、単に混雑状況とも称する。
混雑状況予測装置100は、混雑状況を予測し、予測結果の混雑状況予測情報を、端末装置200に提供する。
【0015】
運転免許の更新手続では、免許更新期間が設定されており、免許更新期間該当者数を計数することができる。そこで、混雑状況予測装置100は、免許更新期間該当者数に基づいて混雑状況の予測を行う。この点で、混雑状況予測装置100が高精度に混雑予測を行えると期待される。
【0016】
ここでいう免許更新期間該当者は、混雑予測対象日が免許更新期間内に含まれる者である。混雑予測対象日は、混雑状況予測装置100の混雑予測の対象日である。免許更新期間該当者の人数を免許更新期間該当者数とも称する。
ここでいう更新未完了者は、免許更新対象者のうち、混雑状況予測装置100が混雑予測を行う時点で免許更新を完了していない者である。なお、運転免許を有している者全員を免許更新対象者とする。
【0017】
あるいは、更新未完了者は、免許更新対象者のうち、混雑状況予測装置100が混雑予測を行う時点で免許更新を完了しておらず、かつ、混雑予測対象日の前日までの免許更新の予約が登録されていない者であってもよい。
更新未完了者の人数を、更新未完了者数とも称する。
【0018】
また、混雑状況予測システム10では、免許更新のための手続きの一部を事前に行うことができる。ここでいう事前は、運転免許センターなど免許更新のための施設へ行って免許更新手続きを行う前である。混雑状況予測装置100は、事前手続きの情報を端末装置200から取得し、事前手続きの実施状況に基づいて混雑状況の予測を行う。この点で、混雑状況予測装置100がより高精度に混雑予測を行えることが期待される。
【0019】
また、混雑状況予測システム10では、免許更新手続きの予約が可能である。混雑状況予測装置100は、端末装置200からの予約申し込みに応じて免許更新手続きの予約登録を行う。そして、混雑状況予測装置100は、免許更新手続きの予約状況に基づいて混雑状況の予測を行う。この点で、混雑状況予測装置100がより高精度に混雑予測を行えることが期待される。
混雑状況予測装置100は、例えばワークステーション(Workstation)またはパソコン(Personal Computer;PC)などのコンピュータを用いて構成されてもよい。
【0020】
端末装置200は、混雑状況予測装置100から混雑状況情報を取得し、取得した混雑状況情報をユーザに通知する。端末装置200が、混雑状況情報を表示するようにしてもよい。
また、免許更新対象者であるユーザは、端末装置200を用いて、例えば免許更新の講習を事前受講するなど、免許更新手続きの一部を事前手続きとして実施可能である。端末装置200は、ユーザ操作に応じて事前手続きの処理を行う。また、端末装置200は、事前手続きの実施状況を混雑状況予測装置100に通知する。
また、端末装置200は、免許更新手続きの予約申し込みのユーザ操作に従って、混雑状況予測装置100に対して予約申し込みを行う。
【0021】
端末装置200は、免許更新対象者が所持するスマートフォンを用いて構成されてもよい。例えば端末装置200の機能は、スマートフォンが免許更新手続き用のアプリケーションプログラムを実行することで実行されてもよい。
ただし、端末装置200の構成は、スマートフォンを用いる構成に限定されない。例えば、端末装置200が、免許更新対象者が所持するタブレット端末またはパソコンなど、スマートフォン以外のコンピュータを用いて構成されていてもよい。
【0022】
通信ネットワーク900は、混雑状況予測装置100と端末装置200との通信を仲介する。通信ネットワーク900は、特定の種類の通信ネットワークに限定されず、混雑状況予測装置100および端末装置200に応じていろいろな種類の通信ネットワークとすることができる。例えば、端末装置200がスマートフォンを用いて構成され、アクセスポイントを経由してインターネットに接続する場合、通信ネットワーク900は、アクセスポイントによる無線通信ネットワークと、インターネットと、インターネットに接続する混雑状況予測装置100側のLAN(Local Area Network)との組み合わせを含んで構成されていてもよい。
【0023】
図2は、混雑状況予測装置100の機能構成の例を示す概略ブロック図である。
図2に示す構成で、混雑状況予測装置100は、第一通信部110と、第一記憶部180と、第一制御部190とを備える。第一制御部190は、更新期間該当者数情報処理部191と、混雑状況予測部192と、予約受付部193と、事前手続き情報取得部194と、窓口数決定部195と、混雑状況通知処理部196と、フィードバック処理部197とを備える。
【0024】
第一通信部110は、第一制御部190の制御に従って、他の装置と通信を行う。特に、第一通信部110は、通信ネットワーク900を介して端末装置200と通信を行い、上述した混雑状況予測情報を端末装置200へ送信する。また、第一通信部110は、端末装置200からの事前手続きの情報を受信する。また、第一通信部110は、端末装置200からの免許更新手続きの予約申し込みを受信する。
【0025】
第一記憶部180は、各種情報を記憶する。例えば、第一記憶部180は、混雑状況の実績情報(履歴情報)を記憶する。第一記憶部180は、混雑状況予測装置100が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第一制御部190は、混雑状況予測装置100の各部を制御して各種処理を行う。混雑状況予測装置100の機能は、例えば、混雑状況予測装置100が備えるCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が第一記憶部180からプログラムを読み出して実行することで実行される。
【0026】
更新期間該当者数情報処理部191は、免許更新期間該当者数のうち更新未完了者数を算出する。
免許更新では、免許更新対象者の誕生日の1か月前から1か月後までの期間が免許更新期間に設定されており、一般的には、免許更新対象者は免許更新期間内に運転免許センターに出向いて免許更新手続きを行う。混雑予測対象日が決まれば、免許更新期間該当者数を計数可能である。
【0027】
免許更新期間該当者数から、そのうちの手続完了者数を減算した更新未完了者数を、混雑予測対象日に運転免許センターで免許更新手続きを行う来場者数の上限値として扱うことができる。なお、この場合の誤差の要因として、都道府県内から都道府県外への移住者、かつ、免許更新期間該当者の人数、都道府県外から都道府県内への移住者、かつ、免許更新期間該当者の人数、および、免許更新期間前に更新手続きを行う人数が挙げられる。これらの何れも、免許更新期間該当者数に対する割合は小さく、混雑予測への影響は小さいと期待される。
運転免許センターで免許更新手続きを行う来場者を、運転免許センターへの来場者、あるいは単に来場者とも称する。運転免許センターで免許更新手続きを行う来場者数を、運転免許センターへの来場者数、あるいは単に来場者数とも称する。
【0028】
更新期間該当者数情報処理部191は、例えば、運転免許保有者のデータベースにアクセスして、免許更新期間該当者数、および、免許更新期間該当者のうちの更新手続完了者の人数を計数する。そして、更新期間該当者数情報処理部191は、免許更新期間該当者数から更新手続完了者数を減算して、免許更新期間該当者数のうち更新未完了者数を算出する。
【0029】
混雑状況予測部192は、免許更新期間該当者数に基づいて混雑状況を予測する。具体的には、混雑状況予測部192は、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数に基づいて、混雑状況を予測する。混雑状況予測部192は、混雑状況予測手段の例に該当する。
【0030】
上記のように、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数は、混雑予測対象日に運転免許センターで免許更新手続きを行う来場者数の上限値として扱うことができる。来場者数の上限値が既知であることで、混雑状況予測部192が、混雑予測を高精度に行えると期待される。
【0031】
あるいは、免許更新期間該当者数に対する更新手続き未完了者数の割合が一定の割合であることが統計的に分かっている場合、混雑状況予測部192が、更新手続未完了者ではなく直接、免許更新期間該当者数を用いて、混雑予測を行うようにしてもよい。この場合も、更新未完了者数を用いる場合と同様、混雑状況予測部192が、混雑予測を高精度に行えると期待される。
【0032】
また、混雑状況予測部192は、免許更新の実績情報に基づく混雑傾向に基づいて、混雑状況を予測する。
例えば、予め曜日ごとなど混雑予測対象日の条件ごとに統計データを解析して、運転免許センターの混雑度を、免許更新期間該当者数のうち手続き未完了者数に対する来場者数の割合にて算出しておくようにしてもよい。そして、混雑状況予測部192が、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数に、混雑予測対象日の条件に応じた混雑度を乗算して、来場者数を予測するようにしてもよい。混雑度は混雑傾向を示す指標といえる。
【0033】
混雑予測対象日の条件として、曜日、月、月の何週目か、春休みまたはゴールデンウィークなどの休み期間中か否か、春休みまたはゴールデンウィークなどの休み期間明けか否か、天候などの条件のうち何れか、あるいはこれらの組み合わせを用いるようにしてもよいが、これらに限定されない。
【0034】
混雑状況予測部192が、免許更新手続受付状況のリアルタイム情報に基づいて、混雑状況を予測するようにしてもよい。
免許更新手続受付状況の情報として、窓口で受け付けを行った人数の情報を用いるようにしてもよい。あるいは、免許更新手続受付状況の情報として、運転免許センターへの来場者数の実測情報を用いるようにしてもよい。運転免許センターの入口に、来場者数計数用のセンサまたはカメラを設置して、来場者数を計数するようにしてもよい。あるいは、混雑状況予測装置100または計数用の装置が端末装置200と通信を行って、端末装置200のユーザかつ運転免許センターへの来場者の人数を計数し、運転免許センターへの来場者全体の人数を推定するようにしてもよい。
【0035】
混雑状況予測部192が、混雑予測対象日の前日までに混雑状況の予測を行い、混雑予測対象日当日に、免許更新手続受付状況のリアルタイム情報に基づいて、混雑状況の予測を更新するようにしてもよい。
【0036】
混雑状況予測部192が、混雑状況として、運転免許センターへの来場者数に加えて、あるいは代えて、免許更新申請の待ち時間、または、免許更新完了までの所要時間の何れか一方または両方を予測するようにしてもよい。
【0037】
免許更新申請の待ち時間は、免許更新対象者が運転免許センターに来場してから、窓口で受け付け手続を受けるまでの時間であってもよい。
例えば、混雑状況予測装置100または待ち時間測定用の装置が、端末装置200と通信を行って端末装置200の位置情報を取得し、端末装置200ごとに、ユーザが運転免許センターに来場してから、窓口で受け付け手続を受けるまでの時間の履歴情報を取得するようにしてもよい。
【0038】
そして、予め、免許更新申請の待ち時間の履歴情報を統計的に解析して、来場者数予測の場合と同様の混雑予測対象日の条件、および、来場者数に応じて、免許更新申請の待ち時間を算出する計算式を生成しておいてもよい。混雑状況予測部192が、この計算式を用いて、混雑予測対象日の条件、および、来場者数の予測に基づいて、免許更新申請の待ち時間の予測値を算出するようにしてもよい。
【0039】
免許更新完了までの所要時間は、免許更新対象者が運転免許センターに来場してから、更新後の免許証を受け取るまでの時間であってもよい。
例えば、混雑状況予測装置100または所要時間測定用の装置が、端末装置200と通信を行って端末装置200の位置情報を取得し、端末装置200ごとに、ユーザが運転免許センターに来場してから、更新後の免許証を受け取るまでの時間の履歴情報を取得するようにしてもよい。
【0040】
そして、予め、免許更新完了までの所要時間の履歴情報を統計的に解析して、来場者数予測の場合と同様の混雑予測対象日の条件、および、来場者数に応じて、免許更新完了までの所要時間を算出する計算式を生成しておいてもよい。混雑状況予測部192が、この計算式を用いて、混雑予測対象日の条件、および、来場者数の予測に基づいて、免許更新完了までの所要時間の予測値を算出するようにしてもよい。
混雑状況予測部192が、来場者数の予測を更新した場合に、免許更新完了までの所要時間の予測値、または、免許更新完了までの所要時間の予測値、あるいはこれらの両方についても更新するようにしてもよい。
【0041】
混雑状況予測部192が、免許更新手続きの予約状況に基づいて、混雑状況を予測するようにしてもよい。
例えば、上述した混雑状況予測対象日の条件に、免許更新手続きの予約人数のランクが含まれていてもよい。これにより、混雑状況予測部192は、免許更新手続きの予約状況に基づいて混雑状況を予測する。免許更新手続きの予約人数は、その人数の多少に応じてランク分けされる。例えば、予約人数がランク1からランク5までの5段階に分類されていてもよいが、これに限定されない。
【0042】
混雑状況予測部192は、事前手続きの実施状況に基づいて、混雑状況を予測するようにしてもよい。
例えば、上述した混雑状況予測対象日の条件に、事前手続き実施人数のランクが含まれていてもよい。これにより、混雑状況予測部192は、事前手続きの実施状況に基づいて混雑状況を予測する。事前手続きの実施人数は、その人数の多少に応じてランク分けされる。例えば、事前手続きの実施人数がランク1からランク5までの5段階に分類されていてもよいが、これに限定されない。
【0043】
事前手続きを行っている免許更新対象者は、事前手続きを行っていない免許更新対象者よりも、運転免許センターでの手続きに要する時間が短く、したがって、免許更新完了までの所要時間が短くて済む。
そこで、混雑状況予測部192が、事前手続きの実施ありの場合、事前手続きの実施なしの場合それぞれについて、免許更新完了までの所要時間を予測するようしてもよい。
【0044】
事前手続きを行うことで短縮される所要時間の標準時間が予め定められていてもよい。そして、混雑状況予測部192が、事前手続きを行わない場合の所要時間の予測値から、定められている標準時間を減算して、事前手続きを行った場合の所要時間を算出するようにしてもよい。
【0045】
事前手続きを行うことで短縮される所要時間は、例えば、講習の受講、または、免許証用写真撮影など、事前手続き可能な項目ごとに定められていてもよい。この場合、混雑状況予測部192が、事前手続き可能な項目ごとに、その項目の事前手続きを行った場合の、免許更新完了までの所要時間を算出するようにしてもよい。
【0046】
あるいは、事前手続き可能な項目に共通して、事前手続きを行うことで短縮される所要時間が1つだけ定められていてもよい。この場合、混雑状況予測部192が、事前手続きを行った場合の免許更新完了までの所要時間と、事前手続きを行わない場合の免許更新完了までの所要時間との2つの所要時間を算出するようにしてもよい。
混雑状況予測部192が、例えば午前および午後、あるいは、毎時刻など、時間帯毎に混雑状況を予測するようにしてもよい。
【0047】
端末装置200が、事前手続きを行った場合の免許更新完了までの所要時間を表示することで、ユーザが、事前手続きを行うことで運転免許センターでの所要時間が短くなることを把握することが期待される。これにより、事前手続きを行うユーザが増えることが期待される。事前手続きを行うユーザが増えて運転免許センターでの所要時間が短くなることで、運転免許センターの混雑が緩和されることが期待される。
【0048】
予約受付部193は、免許更新手続きの予約を受け付ける。予約受付部193は、予約受付手段の例に該当する。
事前手続き情報取得部194は、免許更新のための事前手続きの実施状況を示す事前手続き情報を取得する。事前手続き情報取得部194は、事前手続き情報取得手段の例に該当する。
【0049】
端末装置200が、事前手続きが行われたときに事前手続き実施を示す情報を送信するなどにより、事前手続き情報取得部194が、免許更新対象者が運転免許センターに来場する日前に、事前手続き情報を取得するようにしてもよい。この場合、上記のように混雑状況予測部192が、事前手続きの実施状況に基づいて、混雑状況を予測するようにしてもよい。
【0050】
あるいは、事前手続き情報取得部194が、運転免許センターに来場した免許更新対象者に関する事前手続き情報を取得するようにしてもよい。この場合、混雑状況予測部192が、事前手続きの実施状況を、免許更新完了までの所要時間に反映させるようにしてもよい。
【0051】
窓口数決定部195は、混雑状況予測部192による混雑状況の予測結果に基づいて、免許更新手続きの稼働窓口数を決定する。窓口数決定部195は、窓口数決定手段の例に該当する。
混雑状況予測部192が、運転免許センターへの来場者数を予測し、窓口数決定部195が、運転免許センターへの来場者数の予測値と所定の閾値との比較により、稼働窓口数を決定するようにしてもよい。
【0052】
そして、混雑状況予測部192が、稼働窓口数が1つの場合の免許更新申請の待ち時間の予測値を稼働窓口数で除算して、稼働窓口数を反映した免許更新申請の待ち時間の予測値を算出するようにしてもよい。
混雑状況予測部192が、稼働窓口数に応じて短縮される待ち時間を、免許更新完了までの所要時間に反映させるようにしてもよい。
【0053】
例えば、混雑状況予測部192は、稼働窓口数が1つの場合の免許更新申請の待ち時間の予測値から、稼働窓口数を反映した免許更新申請の待ち時間の予測値を減算して、短縮される待ち時間を算出する。そして、混雑状況予測部192は、稼働窓口数が1つの場合の免許更新完了までの所要時間から、短縮される待ち時間を減算して、稼働窓口数を反映した免許更新完了までの所要時間を算出する。
混雑状況予測部192が、例えば1週間先までなど、所定期間の各日について、混雑状況を予測するようにしてもよい。混雑状況予測部192が、混雑状況の予測を毎日更新するようにしてもよい。
【0054】
混雑状況通知処理部196は、混雑状況予測部192による混雑状況の予測結果を、混雑状況の問い合わせのあった端末装置200などの通知先に通知する。具体的には、混雑状況通知処理部196は、第一通信部110を制御して、混雑状況の予測結果を通知先に送信させる。
【0055】
混雑状況通知処理部196が、運転免許センターへの行き来に利用されるバスを運行するバス会社などの関係機関に、混雑状況の予測結果を通知するようにしてもよい。例えばバス会社では、混雑状況の予測結果に応じて臨時便の運行を決定することができる。
【0056】
フィードバック処理部197は、混雑状況の実績を混雑状況予測部192による混雑状況の予測にフィードバックさせる。例えば、フィードバック処理部197は、実際の来場者数から混雑状況予測部192による来場者数の予測値を減算した誤差を、実際の来場者数で除算した割合に、学習度合いの係数として予め定められている係数αを乗算して、補正値を算出する。αは、0≦α≦1の実数の定数係数である。そして、フィードバック処理部197は、上述した運転免許センターの混雑度に補正値を加算して、混雑度を補正する。
これにより、混雑状況予測部192が混雑状況の予測をより高精度に行えることが期待される。
【0057】
図3は、端末装置200の機能構成の例を示す概略ブロック図である。
図3に示す構成で、端末装置200は、第二通信部210と、表示部220と、操作入力部230と、第二記憶部280と、第二制御部290とを備える。第二制御部290は、予約申請部291と、事前手続き処理部292と、混雑状況提示処理部293と、応答処理部294とを備える。
【0058】
第二通信部210は、第二制御部290の制御に従って、他の装置と通信を行う。特に、第二通信部210は、通信ネットワーク900を介して混雑状況予測装置100と通信を行い、上述した混雑状況予測情報を混雑状況予測装置100から受信する。また、第二通信部210は、事前手続きの情報を混雑状況予測装置100へ送信する。また、第二通信部210は、免許更新手続きの予約申し込みを混雑状況予測装置100へ送信する。
【0059】
表示部220は、例えば液晶パネルまたはLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)パネル等の表示画面を備え、第二制御部290の制御に従って、各種画像を表示する。例えば表示部220は、混雑状況予測情報を表示する。
操作入力部230は、例えば表示部220の表示画面に設けられてタッチパネルを構成するタッチセンサなどの入力デバイスを備え、ユーザ操作を受け付ける。例えば、操作入力部230は、免許更新手続きの事前手続きを行うユーザ操作、および、運転免許センターでの免許更新手続きの予約申し込みのユーザ操作を受け付ける。
【0060】
第二記憶部280は、各種データを記憶する。第二記憶部280は、端末装置200が備える記憶デバイスを用いて構成される。
第二制御部290は、端末装置200の各部を制御して各種処理を行う。第二制御部290の機能は、例えば、端末装置200が備えるCPUが第二記憶部280からプログラムを読みだして実行することで実行される。
【0061】
予約申請部291は、ユーザ操作に従って、運転免許センターでの免許更新手続きの予約申し込みを行う。具体的には、予約申請部291は、第二通信部210を用いて、免許更新手続きの予約申し込みを混雑状況予測装置100へ送信する。
事前手続き処理部292は、は、ユーザ操作に従って、免許更新手続きの事前手続きを行う。例えば、操作入力部230が、免許更新の講習を事前受講する旨のユーザ操作を受けた場合、事前手続き処理部292は、第二通信部210を用いて混雑状況予測装置100と通信を行い、講習コンテンツを取得する。そして、事前手続き処理部292は、講習コンテンツを表示部220に再生させるなど、講習コンテンツを再生する。
【0062】
講習コンテンツによる受講が完了すると、事前手続き処理部292は、受講完了を記録する。事前手続き処理部292が、講習コンテンツによる受講時にカメラで受講者の顔画像を撮影する等により、免許更新対象者が実際に講習を受講しているか確認するようにしてもよい。
【0063】
また、事前手続き処理部292は、第二通信部210を用いて事前手続きの情報を混雑状況予測装置100へ送信する。事前手続き処理部292が、事前手続き完了時に、第二通信部210を用いて事前手続き完了の通知を混雑状況予測装置100へ送信するようにしてもよい。
【0064】
混雑状況提示処理部293は、混雑状況予測情報をユーザに提示する。例えば、混雑状況提示処理部293は、第二通信部210の受信信号から混雑状況予測情報を抽出する。そして、混雑状況提示処理部293は、表示部220を制御して混雑状況予測情報を表示させる。
【0065】
応答処理部294は、上述した免許更新申請の待ち時間の履歴情報の取得のための、混雑状況予測装置100または待ち時間測定用の装置からの通信に応答する。また、応答処理部294は、上述した免許更新完了までの所要時間の履歴情報の取得のための、混雑状況予測装置100または所要時間測定用の装置からの通信に応答する。
【0066】
図4は、混雑状況予測装置100が、運転免許センターの混雑予測を行う処理手順の例を示すフローチャートである。
図4の処理で、更新期間該当者数情報処理部191は、免許更新期間該当者数のうち更新未完了者数を算出する(ステップS101)。上述したように、更新期間該当者数情報処理部191は、免許更新期間該当者数から、そのうちの更新完了者数を減算して、更新未完了者数を算出する。
【0067】
次に、混雑状況予測部192は、混雑予測対象日の条件に応じた混雑度を示す情報を取得する(ステップS102)。そして、混雑状況予測部192は、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数に、混雑予測対象日の条件に応じた混雑度を乗算して、来場者数を予測する(ステップS103)。
【0068】
次に、窓口数決定部195は、来場者数の予測値に基づいて、免許更新手続きの稼働窓口数を決定する(ステップS104)。例えば、窓口数決定部195は、来場者数の予測値と所定の閾値との比較により、稼働窓口数を決定する。
次に、混雑状況予測部192は、稼働窓口数を反映した免許更新申請の待ち時間の予測値、および、稼働窓口数を反映した免許更新完了までの所要時間を算出する(ステップS105)。
【0069】
そして、混雑状況予測部192は、混雑状況の予測結果を第一記憶部180に記憶させる(ステップS106)。例えば、混雑状況予測部192は、来場者数、稼働窓口数を反映した免許更新申請の待ち時間の予測値、および、稼働窓口数を反映した免許更新完了までの所要時間を、予測対象日と紐付けて混雑状況予測部192に記憶させる。
ステップS106の後、混雑状況予測装置100は、
図4の処理を終了する。
【0070】
混雑状況予測装置100が、端末装置200からの要求に応じて、混雑状況の予測結果を要求元の端末装置200へ送信するようにしてもよい。あるいは、混雑状況予測装置100が、混雑状況の予測結果を定期的に端末装置200の各々に送信するなど、PUSH通知にて端末装置200へ送信するようにしてもよい。
【0071】
以上のように、混雑状況予測部192は、免許更新期間該当者数に基づいて運転免許センターの混雑状況を予測する。
例えば、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数を運転免許センターへの来場者数の上限値と見做せるなど、免許更新期間該当者数と運転免許センターの混雑状況との間に相関関係があると考えられる。混雑状況予測部192が、免許更新期間該当者数に基づいて運転免許センターの混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
このように、混雑状況予測装置100によれば、免許更新の手続きが運転免許センターなど特定の場所で行われる場合に、混雑状況を予測できる。
【0072】
また、混雑状況予測部192は、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数に基づいて混雑状況を予測する。
免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数は、運転免許センターへの来場者数の上限値と見做すことができる。混雑状況予測部192が、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数に基づいて混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
【0073】
また、混雑状況予測部192は、免許更新の実績情報に基づく混雑傾向に基づいて、混雑状況を予測する。
これにより、混雑状況予測部192は、混雑状況の予測に実際の混雑状況を反映させることができ、この点で、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
【0074】
また、混雑状況予測部192は、免許更新手続受付状況のリアルタイム情報に基づいて、混雑状況を予測する。
これにより、混雑状況予測部192は、混雑状況の予測に実際の混雑状況を反映させることができ、この点で、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
【0075】
また、混雑状況予測部192は、混雑状況として、運転免許センターにおける免許更新申請の待ち時間を予測する。
免許更新対象者は、混雑状況予測部192による混雑状況の予測結果を参照して、免許更新申請の待ち時間を把握することができ、スケジュールの決定に役立てることができる。
【0076】
また、混雑状況予測部192は、混雑状況として、運転免許センターにおける免許更新完了までの所要時間を予測する。
免許更新対象者は、混雑状況予測部192による混雑状況の予測結果を参照して、免許更新完了までの所要時間を把握することができ、スケジュールの決定に役立てることができる。
【0077】
また、予約受付部193は、免許更新手続きの予約を受け付ける。混雑状況予測部192は、免許更新手続きの予約状況に基づいて、混雑状況を予測する。
免許更新手続きを予約した免許更新対象者は、予約日に実際に運転免許センターに来場して免許更新手続きを行うと考えられる。このように、免許更新手続きの予約状況と、運転免許センターの混雑状況との間に相関関係があると考えられる。混雑状況予測部192が、免許更新手続きの予約状況に基づいて運転免許センターの混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
【0078】
また、事前手続き情報取得部194は、免許更新のための事前手続きの実施状況を示す事前手続き情報を取得する。混雑状況予測部192は、事前手続きの実施状況に基づいて、混雑状況を予測する。
事前手続きを行った免許更新対象者が、近いうちに運転免許センターで免許更新手続き行うと考えられ、事前手続きの実施状況と、運転免許センターの混雑状況との間に相関関係があると考えられる。混雑状況予測部192が、事前手続きの実施状況に基づいて運転免許センターの混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
【0079】
また、混雑状況予測部192は、事前手続きの実施ありの場合、事前手続きの実施なしの場合それぞれについて、免許更新施設における免許更新完了までの所要時間を予測する。
免許更新対象者が、事前手続きの実施ありの場合、事前手続きの実施なしの場合それぞれについて、免許更新施設における免許更新完了までの所要時間の予測参照することで、事前手続きを行うことで運転免許センターでの所要時間が短くなることを把握することが期待される。これにより、事前手続きを行う免許更新対象者が増えることが期待される。事前手続きを行う免許更新対象者が増えて運転免許センターでの所要時間が短くなることで、運転免許センターの混雑が緩和されることが期待される。
【0080】
また、窓口数決定部195は、混雑状況の予測結果に基づいて、免許更新手続きの稼働窓口数を決定する。
混雑状況予測装置100によれば、混雑状況に応じて効率よく窓口を稼働させられると期待される。また、混雑状況予測装置100よれば、混雑状況に応じて窓口を稼働させることができ、混雑を緩和させることができる。
【0081】
図5は、実施形態に係る混雑状況予測装置の構成例を示す図である。
図5に示す構成で、混雑状況予測装置610は、混雑状況予測部611を備える。
かかる構成で、混雑状況予測部611は、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測する。
混雑状況予測部611は、混雑状況予測手段の例に該当する。
【0082】
例えば、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数を免許更新施設への来場者数の上限値と見做せるなど、免許更新期間該当者数と免許更新施設の混雑状況との間に相関関係があると考えられる。混雑状況予測部611が、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
このように、混雑状況予測部611によれば、免許更新の手続きが特定の場所で行われる場合に、混雑状況を予測できる。
【0083】
図6は、実施形態に係る混雑状況予測方法における処理手順の例を示すフローチャートである。
図6に示す混雑状況予測方法は、混雑状況を予測すること(ステップS611)を含む。
混雑状況を予測すること(ステップS611)では、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測する。
【0084】
例えば、免許更新期間該当者数のうちの更新未完了者数を免許更新施設への来場者数の上限値と見做せるなど、免許更新期間該当者数と免許更新施設の混雑状況との間に相関関係があると考えられる。
図6の混雑状況予測方法では、免許更新期間該当者数に基づいて免許更新施設の混雑状況を予測することで、混雑状況を高精度に予測できると期待される。
このように、
図6の混雑状況予測方法によれば、免許更新の手続きが特定の場所で行われる場合に、混雑状況を予測できる。
【0085】
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
図7に示す構成で、コンピュータ700は、CPU710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
【0086】
上記の混雑状況予測装置100、端末装置200および混雑状況予測装置610のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。各装置と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。
【0087】
混雑状況予測装置100がコンピュータ700に実装される場合、第一制御部190およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、第一記憶部180に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
第一通信部110による通信は、インタフェース740が通信機を有し、CPU710の制御に従って動作することで実行される。
【0088】
端末装置200がコンピュータ700に実装される場合、第二制御部290およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
また、CPU710は、プログラムに従って、第二記憶部280に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。
【0089】
第二通信部210による通信は、インタフェース740が通信機を有し、CPU710の制御に従って動作することで実行される。表示部220による表示は、インタフェース740が表示装置を有し、CPU710の制御に従って各種画像を表示することで実行される。操作入力部230によるユーザ操作の受け付けは、インタフェース740が入力デバイスを有し、受け付けたユーザ操作を示す情報をCPU710に出力することで実行される。
【0090】
混雑状況予測装置610がコンピュータ700に実装される場合、混雑状況予測部611の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
【0091】
また、CPU710は、プログラムに従って、混雑状況予測装置610が処理を行うための記憶領域を主記憶装置720に確保する。混雑状況予測装置610が行う通信は、インタフェース740が通信機を有し、CPU710の制御に従って動作することで実行される。
【0092】
なお、混雑状況予測装置100、端末装置200および混雑状況予測装置610が行う処理の全部または一部を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0093】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明の実施形態は、混雑状況予測装置、混雑状況予測方法および記録媒体に適用してもよい。
【符号の説明】
【0095】
10 混雑状況予測システム
100、610 混雑状況予測装置
110 第一通信部
180 第一記憶部
190 第一制御部
191 更新期間該当者数情報処理部
192、611 混雑状況予測部
193 予約受付部
194 事前手続き情報取得部
195 窓口数決定部
196 混雑状況通知処理部
197 フィードバック処理部
200 端末装置
210 第二通信部
220 表示部
230 操作入力部
280 第二記憶部
290 第二制御部
291 予約申請部
292 事前手続き処理部
293 混雑状況提示処理部
294 応答処理部
900 通信ネットワーク