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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156050
(43)【公開日】2024-10-31
(54)【発明の名称】紅茶茶葉抽出液、及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23F 3/16 20060101AFI20241024BHJP
   A23G 9/42 20060101ALI20241024BHJP
【FI】
A23F3/16
A23G9/42
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024147945
(22)【出願日】2024-08-29
(71)【出願人】
【識別番号】505414492
【氏名又は名称】株式会社ロンドンティールーム
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金川 宏
(57)【要約】
【課題】加熱できない食品組成物を製造する際においても使用可能な紅茶茶葉抽出液を提供する。
【解決手段】紅茶茶葉抽出液であって、前記紅茶茶葉抽出液は、容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、前記前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却することを含む、工程により調製され、前記茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、紅茶茶葉抽出液、により課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紅茶茶葉抽出液であって、
前記紅茶茶葉抽出液は、
容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、
煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、
前記前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却すること
を含む、工程により調製され、
前記茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、
紅茶茶葉抽出液。
【請求項2】
冷却した後に、12時間以上静置することを含む、請求項1に記載の紅茶茶葉抽出液。
【請求項3】
紅茶茶葉抽出液の調製方法であって、
前記調製方法は、
容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、
煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、
前記前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却すること
を含み、
前記茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、
前記調製方法。
【請求項4】
請求項3に記載の紅茶茶葉抽出液の調製方法を実施するために使用される、紅茶の茶葉組成物であって、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、茶葉組成物。
【請求項5】
請求項1に記載の紅茶茶葉抽出液を含む、紅茶風味を有するクリームを使用する食品組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書には、紅茶茶葉抽出液、紅茶茶葉抽出液の調製方法、茶葉組成物及び食品組成物が開示される。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロイヤルミルクティーの製造方法が開示されている。
【0003】
非特許文献1には、紅茶を貯蔵しておくとその間に青臭が抜け、水色は濃くなり、渋みが減るなどで、一般的に品質が改善することが記載されている。また、和紅茶であるべにほまれの茶葉を1年間貯蔵した結果が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7303589号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】古畑哲他:茶業研究報告、第15号、63ページ~69ページ、1960年、6月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているロイヤルミルクティー製造においては、茶葉とミルクを一緒に煮込む工程を含むため、味が馴染みやすい。
一方で、食品組成物の中には、製造過程において茶葉以外の成分を加熱することができない場合がある。
本発明は、このような食品組成物を製造する際においても使用可能な紅茶茶葉抽出液を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の実施形態を含む。
項1.
紅茶茶葉抽出液であって、
前記紅茶茶葉抽出液は、
容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、
煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、
前記前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却すること
を含む、工程により調製され、
前記茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、
紅茶茶葉抽出液。
項2.
冷却した後に、12時間以上静置することを含む、項1に記載の紅茶茶葉抽出液。
項3.
紅茶茶葉抽出液の調製方法であって、
前記調製方法は、
容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、
煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、
前記前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却すること
を含み、
前記茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、
前記調製方法。
項4.
項3に記載の紅茶茶葉抽出液の調製方法を実施するために使用される、紅茶の茶葉組成物であって、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であり、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである、茶葉組成物。
項5.
項1に記載の紅茶茶葉抽出液を含む、紅茶風味を有するクリームを使用する食品組成物。
【発明の効果】
【0008】
茶葉以外の成分を加熱することができない成分を含む食品組成物に混合可能な紅茶茶葉抽出液を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.茶葉組成物
本発明のある実施形態は、紅茶茶葉抽出液を製造するための紅茶の茶葉組成物(以下、単に「茶葉組成物」と表記する)に関する。
本明細書において、茶葉は、萎凋、揉捻、発酵、及び乾燥工程を経た紅茶の茶葉を意図する。
茶葉組成物は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉の混合茶葉であって、(1)と(2)の茶葉を混合してから所定期間後熟させたものである。
【0010】
アッサム産の茶葉は、インドのアッサム地方で収穫され、加工された茶葉を意図する。アッサム種の茶の木は、インドのアッサム地方以外でも栽培されているが、本発明では、アッサム産の茶葉として、インドのアッサム地方で収穫され、加工された茶葉を使用することが好ましい。アッサム産の茶葉は特に制限されないが、例えば、三井農林株式会社が提供する茶葉(例えばアッサムCTC SA等)を挙げることができる。
【0011】
スリランカ産の茶葉は、いわゆるセイロンティーと呼ばれる。スリランカ産の茶葉は、産地や茶葉加工工場が位置する標高に応じて、ハイグロウン、ミディアムグロウン、及びローグロウンに大別される。世界三大銘茶の1つであるウバ産の紅茶は、ハイグロウンティーに分類される。本発明において、茶葉組成物には、ハイグロウンティー又はミディアムグロウンティーを使用することが好ましい。より好ましくはミディアムグロウンティーである。特に好ましくは、ディンブラ産の茶葉を使用することが好ましい。ディンブラ産の茶葉は、スリランカのディンブラ地方で収穫され、加工された茶葉を意図する。ディンブラ産の茶葉には、ディコヤ産の茶葉を含む。また、ディンブラ地方には、ハイグロウンとミディアムグロウンが含まれ得るため、本明細書においても両方を含むものとする。
【0012】
ディンブラ産の茶葉として、例えば、三井農林株式会社ディンブラSH-2(商品コード23397)、三井農林株式会社NO R#2(商品コード23014)、ディンブラL.B.F(株式会社ロンドン・ティールーム)等を挙げることができる。ディコヤ産の茶葉としては、5 o'clock(株式会社ロンドン・ティールーム)、ミディアムグロウン(株式会社ロンドン・ティールーム)を挙げることができる。
【0013】
本発明では、収穫した季節によって茶葉の風味が変わるシーズナルの茶葉ではなく、通年同じ風味や味となるようにブレンダーが調合した茶葉を使用することが好ましい。
【0014】
茶葉の大きさ(グレード)には、CTC(Crush/Tear/Curl)、ホールリーフ、ブロークン、ファニングス、ダスト等がある。茶葉のグレードは、特に制限されないが、CTC、ブロークン等が好ましい。
【0015】
茶葉組成物の配合は、アッサム産の茶葉を1重量部とした時に、スリランカ産の茶葉が0.3~1重量部、好ましくは0.45~0.8重量部程度と、より好ましくは0.5~0.7重量部である。
【0016】
後熟とは、茶葉は、萎凋、揉捻、発酵、及び乾燥工程を経た紅茶の茶葉を所定期間貯蔵することを意図する。所定期間とは、6ヶ月以上、好ましくは11ヶ月以上、より好ましくは1年以上を意図する。所定期間は、例えば3年以下、好ましくは2年以下、より好ましくは1年半以下であることが好ましい。
貯蔵の際の温度は室温程度、例えば10℃~30℃程度であることが好ましい。
【0017】
貯蔵時の茶葉は、容器や袋に密閉されている必要はないが、解放されている容器ではなく、蓋付きの容器や袋等に格納されていることが好ましい。好ましくは、貯蔵時の茶葉は遮光されていることが好ましい。
【0018】
茶葉を後熟させることにより、後熟されていない茶葉と比較して、食品組成物を製造した際により紅茶感(紅茶の風味)、紅茶の旨味が感じられるようになる。茶葉の後熟は、(1)アッサム産、及び(2)スリランカ産の茶葉を混合してから行うことが好ましい。このようにすることで、(1)の茶葉と(2)の茶葉の風味がそれぞれの茶葉の特性を生かしながら馴染んでいくことが期待される。
【0019】
2.紅茶茶葉抽出液の調製方法及び紅茶茶葉抽出液
本発明のある実施形態は、紅茶茶葉抽出液の調製方法「以下、単に「調製方法」と表記する」と、当該製造方法によって調製された紅茶茶葉抽出液に関する。前記調製方法は、容器内で所定量の水を沸騰させ、沸騰した水に紅茶の茶葉組成物を投入し、容器を強火にかけた状態で所定時間煮出すことと、煮出し後直ちに、容器の内容物を漉して前記紅茶茶葉抽出液を回収することと、前記紅茶茶葉抽出液を室温まで冷却することを含む。
【0020】
ここで、茶葉組成物は、上記1.において説明したとおりである。
紅茶の茶葉組成物を煮出す工程では、はじめに容器内で所定量の水を沸騰させる。所定量は、投入する茶葉組成物との比率で決定される。例えば、投入する茶葉組成物1重量部に対して水は15~30重量部、好ましくは18~23重量部である。
【0021】
紅茶の茶葉組成物を煮出す工程において、容器は例えば、鍋であり、好ましくは沸騰しても内容物がこぼれない寸胴鍋である。ミルクパンのように小さな鍋よりも寸胴鍋の方が水分の蒸発が少なく紅茶茶葉抽出液の収率がよい。ここで、容器の容量は、水の蒸発を防ぐため、水の容量の1.2倍から2倍、好ましくは1.25倍から1.5倍程度であることが好ましい。
【0022】
水は、特に制限されないが、水道水であることが好ましい。特に日本は、水道水が軟水であるため、水道水を使用して差し支えない。
【0023】
煮出し工程は、沸騰した水の中で茶葉組成物を強火で煮出す。より詳細には、煮出し工程は最初から最後まで強火で加熱する。強火とは、ガスコンロの炎が鍋底にあたり、炎が反り返る程度、ただし、好ましくは、炎は鍋底の外へは広がらない程度の火力である。熱源が、IH、熱線、遠赤外線である場合には、ガス火の火力と同程度に調整する。
煮出しは、例えば13分から20分程度、好ましくは14分から17分程度行う。
【0024】
煮出しが終わったあと、直ちに鍋の中の内容物を漉して茶葉を取り除き、紅茶茶葉抽出液を回収する。内容物は、ざる、茶漉し等で2回以上漉すことが好ましい。好ましくは、内容物をざるで漉し茶葉と抽出液を分離した後に、さらに抽出液を目の細かい茶漉し等で漉して紅茶茶葉抽出液を回収する。
回収した紅茶茶葉抽出液は、室温(10℃~30℃)に放置する等して室温まで冷却する。
【0025】
冷却した紅茶茶葉抽出液は、さらに12時間以上静置することが好ましい。このようにすることで味が安定する。この静置は、最長でも72時間以内であることが好ましい。
【0026】
3.食品組成物
本発明は、紅茶風味を有するクリームを使用する食品組成物に関する。食品組成物は、上記2.の調製方法によって調製された紅茶茶葉抽出液をクリームの製造工程において添加し、前記クリームを使用することにより製造される。
【0027】
食品組成物はクリームを使用する限り特に制限されない。クリームには乳製品を原料とするクリーム、植物性又は動物性脂肪、植物性又は動物性脂肪を乳化させたクリーム、及びこれらの混合物を含み得る。食品組成物には、ソフトクリーム、アイスクリーム、ジェラート、シャーベットを含み得る。また、食品組成物には、洋菓子、和菓子等のクリームを使用する菓子を含み得る。
クリームに添加される紅茶茶葉抽出液は、クリーム全体を100重量%とした場合に10重量%~50重量%、好ましくは20重量%~40重量%である。
【0028】
例えばソフトクリームは、上記2.において調製された紅茶茶葉抽出液をソフトクリームミックスと室温で混合し、ソフトクリームメーカーに投入することにより製造できる。
【実施例0029】
以下に実施例を示して本発明についてより詳細に説明する。しかし、本発明は実施例に限定して解釈されるものではない。
【0030】
I.製造例
比較例と実施例の2種類の紅茶茶葉抽出液を調製し、それぞれの紅茶茶葉抽出液を使ってソフトクリームを作製した。
1.ブレンド茶葉
(1)比較例
アッサムCTC SA(三井農林株式会社)及びセイロンディンブラSH-2(三井農林株式会社)の2種類の紅茶茶葉を60:40で混合し、ブレンド茶葉を作製した。
(2)実施例
比較例と同様にブレンド茶葉を作製し、その後1年間室温(作業雰囲気温度10℃~30℃、以下同様)に貯蔵し後熟させた。
【0031】
2.紅茶茶葉抽出液の調製
3800 mLの水を5000mL容量の寸胴鍋に入れ沸騰させた。沸騰してからブレンド茶葉180gを投入し、15分間沸騰させた状態で煮出し紅茶エキスを抽出した。15分後に寸胴鍋を火から下ろし、抽出液を漉し器を使って2回漉し、紅茶茶葉抽出液とした。紅茶茶葉抽出液を室温まで冷ました。その後冷ました紅茶茶葉抽出液を冷蔵庫で一晩静置した。
紅茶茶葉抽出液は比較例のブレンド茶葉、実施例のブレンド茶葉のそれぞれについて調製した。
【0032】
3.ソフトクリームの調製
それぞれの紅茶茶葉抽出液150 mLとソフトクリームミックス 北海道ソフトクリーム(NISSEI)500 mLを室温で混合し、ソフトサーバー(NISSEI CI-9724AT)に投入し、ソフトクリームを製造した。それぞれの紅茶茶葉抽出液を使用したソフトクリームをそれぞれ9等分した。
【0033】
II.比較結果
パネラーは9名であり、それぞれのパネラーが2種のソフトクリームを試食し、紅茶感、旨み、甘み、渋み、酸味、ミルク感について5段階で評価を行った。なお、試食は、2種のソフトクリームのどちらが実施例であるかわからない状態で行った。
表1に結果を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
ソフトクリームを食した際に感じる紅茶感(紅茶の風味の強さ)は、パネラー9名全員が実施例に比較例よりも高い評点をつけた。旨味に関してもほとんどのパネラー8名が、実施例に比較例よりも高い評点をつけた。甘みについては、平均評点が実施例の方が比較例を下回っているが、渋みでは、平均評点が実施例の方が比較例を上回っている。紅茶は元々多かれ少なかれ渋みを持つものである。このことから、紅茶らしさという点では、甘みが抑えられ渋みが感じられる実施例の方が本来の紅茶の風味を保っているといえる。この点は、ミルク感についても同様であり、比較例の方が実施例よりもミルク感の評点が高いものの、ミルク感の評点が低かった実施例の方が、ソフトクリームに含まれる生乳や生クリームの風味に紅茶の風味が負けていないことを示していると考えられた。
【0036】
総合的に判断すると、比較例よりも実施例の方が紅茶らしさを保持しており、単に茶葉をブレンドするだけでなく、ブレンド後ブレンド茶葉を後熟することにより、紅茶感を保持した紅茶茶葉抽出液が製造できると考えられた。
【0037】
また、今回の紅茶茶葉抽出液は15分間煮出している。通常の紅茶では15分煮出すことは想定されていない。また、特許文献1においても、茶葉の煮出し時間は10分程度である。今回の比較実験により、ブレンド茶葉を後熟することにより15分間茶葉を煮出した場合であっても紅茶感が向上することが示された。
さらに、非特許文献1には、紅茶を貯蔵しておくことにより渋みが減ると記載されているが、今回の実験ではむしろ逆の結果が得られた。渋みは紅茶にとって重要な味の1つであり、渋みが強く感じられることは紅茶の旨味が増していることを意味する。また渋みが強くなれば、クリームの風味に負けない紅茶感が得られる。したがって、今回の比較実験の結果は非特許文献1とは相反する結果である。