(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024015619
(43)【公開日】2024-02-06
(54)【発明の名称】電子機器の衝撃防止構造
(51)【国際特許分類】
H05K 7/14 20060101AFI20240130BHJP
H05K 7/12 20060101ALI20240130BHJP
H05K 1/14 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
H05K7/14 D
H05K7/12 D
H05K7/14 C
H05K1/14 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117806
(22)【出願日】2022-07-25
(71)【出願人】
【識別番号】304020498
【氏名又は名称】サクサ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】三舩 史智
【テーマコード(参考)】
4E353
5E344
5E348
【Fターム(参考)】
4E353AA16
4E353AA18
4E353AA25
4E353BB02
4E353BB04
4E353CC02
4E353CC12
4E353CC26
4E353CC33
4E353DR04
4E353DR08
4E353DR55
4E353GG40
5E344AA01
5E344AA16
5E344BB02
5E344BB09
5E344EE30
5E348AA10
5E348AA32
5E348AA40
(57)【要約】
【課題】装置の落下時に衝撃力が吸収され、機器の破損を防止することが可能な電子機器の衝撃防止構造を提供する。
【解決手段】電子機器1の筐体2の内部に固定されたプリント基板3を備える。プリント基板3の厚み方向にプリント基板3とは所定の間隔をおいて対向する板状の部品搭載部31を有し、部品搭載部31の一端部と他端部とにおいて筐体2に固定された懸架部材4を備える。部品搭載部31にプリント基板3へ向けて突設されたスペーサ35を備える。プリント基板3におけるスペーサ35と対向する部位は、配線パターンが形成されていない非回路部22によって構成されている。スペーサ35と、プリント基板3の非回路部22との間に間隔L2の隙間dが形成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の筐体の内部に固定された基板と、
前記基板の厚み方向に前記基板とは所定の間隔をおいて対向する板状の部品搭載部を有し、前記部品搭載部の一端部と他端部とにおいて前記筐体に固定された懸架部材と、
前記部品搭載部に前記基板へ向けて突設されたスペーサとを備え、
前記基板における前記スペーサと対向する部位は、配線パターンが形成されていない非回路部によって構成され、
前記スペーサと、前記基板の前記非回路部との間に所定の間隔の隙間が形成されていることを特徴とする電子機器の衝撃防止構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器の衝撃防止構造において、
前記基板は、この基板の前記非回路部を貫通する固定用ねじによって前記筐体に固定され、
前記隙間は、前記固定用ねじの頭部と前記スペーサとの間に形成されていることを特徴とする電子機器の衝撃防止構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電子機器の衝撃防止構造において、
前記隙間の前記間隔は、前記基板に搭載された電子部品と前記部品搭載部との間隔より小さいことを特徴とする電子部品の衝撃防止構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誤って電子機器を落下させてしまった際に電子機器内部の基板や基板上の電子部品が落下の衝撃で変位した部品と衝突して破損することを防止する電子機器の衝撃防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子機器としては、例えば特許文献1や特許文献2に示すように、電子機器内部に固定された基板と、この基板とは別の基板や板材等をベースにした板状の組立体とが層状に配置されているものがある。特許文献1や特許文献2には、基板の上方にスペーサやリブを介して板状の組立体が載せられた電子機器が記載されている。
【0003】
このようなスペーサやリブは、基板の配線パターンが配置されていない箇所や、電子部品が搭載されていない箇所に取付けられる。このため、基板にスペーサやリブを設置するにあたっては、空きスペースを設ける必要がある。しかし、空きスペースを広く形成することは難しいため、スペーサやリブは必要最小限の箇所で取り付けられることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-80033号公報
【特許文献2】特開2007-12951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように基板と板状の組立体とが層状に並べられた構成の電子機器を誤って落下させてしまった場合、上層に設けられた板状の組立体が落下の衝撃で撓んで変位することがある。上層に位置する板状の組立体が変位して下層に位置する基板上の電子部品に衝突すると、この電子部品が破損するおそれがある。
【0006】
また、板状の組立体が落下時に変位することがないように板状の組立体を剛性が高いスペーサやリブによって基板や電子機器の筐体に強固に締結すると、落下時の衝撃で板状の組立体が損傷するおそれがある。落下時の衝撃力の大きさや衝撃が加えられる方向は、落下時の電子機器の姿勢に応じて様々である。このため、落下時の電子機器の姿勢によっては、落下時の衝撃が電子機器の筐体で吸収しきれずに基板からスペーサやリブを介して板状の組立体に直接加えられることがある。このような場合は、板状の組立体のスペーサやリブで固定されている箇所に過大な応力が生じ、この箇所が破損することがある。
【0007】
本発明の目的は、装置の落下という想定外の衝撃が加わった場合であっても、衝撃力が吸収され、機器の破損を防止することが可能な電子機器の衝撃防止構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために本発明に係る電子機器の衝撃防止構造は、電子機器の筐体の内部に固定された基板と、 前記基板の厚み方向に前記基板とは所定の間隔をおいて対向する板状の部品搭載部を有し、前記部品搭載部の一端部と他端部とにおいて前記筐体に固定された懸架部材と、前記部品搭載部に前記基板へ向けて突設されたスペーサとを備え、前記基板における前記スペーサと対向する部位は、配線パターンが形成されていない非回路部によって構成され、前記スペーサと、前記基板の前記非回路部との間に所定の間隔の隙間が形成されているものである。
【0009】
本発明は、前記電子機器の衝撃防止構造において、前記基板は、この基板の前記非回路部を貫通する固定用ねじによって前記筐体に固定され、前記隙間は、前記固定用ねじの頭部と前記スペーサとの間に形成されていてもよい。
【0010】
本発明は、前記電子機器の衝撃防止構造において、前記隙間の前記間隔は、前記基板に搭載された電子部品と前記部品搭載部との間隔より小さくてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明において、懸架部材の部品搭載部が落下時の衝撃で基板に向けて変位した場合、スペーサが基板の非回路部に接近する。スペーサが非回路部に当接することにより、部品搭載部のそれ以上の変位が規制される。このため、基板上の電子部品と部品搭載部との衝突を回避することができる。また、懸架部材を電子機器の筐体に固定する構造は、弾性変形可能で負荷が分散される構造を採ることができる。
したがって、本発明によれば、電子機器を落下させて電子機器に衝撃が加わった場合であっても、衝撃力が吸収され、機器の破損を防止することが可能な電子機器の衝撃防止構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明に係る衝撃防止構造を採用した電子機器の斜視図である。
【
図7】
図7は、衝撃防止構造の変形例を示す断面図である。
【
図8】
図8は、懸架部材の一端部の取付構造を示す斜視断面図である。
【
図9】
図9は、懸架部材の他端部の取付構造を示す斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る電子機器の衝撃防止構造の一実施の形態を
図1~
図9を参照して詳細に説明する。
図1に示す電子機器1は、直方体状に形成された筐体2と、筐体2の内部に収容されたプリント基板3および懸架部材4などを備えている。
筐体2は、プリント基板3を支持する箱状の本体5と、本体5の開口部を閉塞する蓋体6とによって構成されている。この実施の形態による本体5と蓋体6は、金属製の板材を所定の形状に曲げて形成されている。
【0014】
本体5は、平面視矩形の底壁5aと、底壁5aの3箇所の側部からそれぞれ起立する縦壁5b~5dとによって構成されている。以下において、電子機器1の構成部品を説明するうえで方向を示すにあたっては、底壁5aの縦壁5b~5dが設けられていない一側部を前部とし、電子機器1を前方から見たときの方向で説明する。すなわち、
図1において、左下側を前側とし、右上側を後側とし、左上側を左側とし、右下側を右側として説明する。このため、以下においては、本体5の三つの縦壁5b~5dうち、左側に位置する縦壁5bを左側壁5bといい、中央に位置する縦壁5cを後壁5cといい、右側に他の縦壁5dを右側壁5dという。
図1に示す右側壁5dは、一部を破断して描いてある。
蓋体6は、底壁5aと対向する天井壁6aと、底壁5aの縦壁が設けられていない一側部に重なる前壁6bとによって断面L字状に形成されている。
【0015】
プリント基板3は、本発明でいう「基板」を構成するもので、平面視において左右方向に長い長方形状に形成されている。プリント基板3には、多数の電子部品7(
図1においては代表的な一つの電子部品のみが図示されている。)が実装されている。
図1に図示した電子部品7は、プリント基板3から突出する高さが他の電子部品より高くなるものである。以下においては、このプリント基板3上の電子部品7を後述する懸架部材4の電子部品と区別するために「第1の電子部品7」という。第1の電子部品7は、プリント基板3と後述する懸架部材4との間に位置付けられている。
【0016】
このプリント基板3は、4箇所の角部と、後側の左右方向の中央部との5箇所において、それぞれ本体5の底壁5aに第1~第5の支柱部材11~15(
図2参照)を介して取付けられている。プリント基板3の5箇所の取付部のうち、4箇所の角部は第1~第4の支柱部材11~14に取り付けられ、プリント基板3の後側の左右方向の中央部は、第5の支柱部材15に取り付けられている。
【0017】
第1~第5の支柱部材11~15は、円柱状に形成されており、底壁5aに立設されている。第1~第5の支柱部材11~15は、同一の構造である。ここでは、第5の支柱部材15を
図3および
図4を参照して詳細に説明する。
図3の破断位置は、
図1中に二点鎖線の仮想線Aで示す位置である。
第1~第5の支柱部材11~15の底壁5aへの固定は、第1~第5の支柱部材11~15の一端部を底壁5aの貫通孔16(
図4参照)に圧入して行われている。
【0018】
第1~第5の支柱部材11~15の他端部(先端部)には、固定用ねじ17が螺着されている。固定用ねじ17は、
図4に示すように、プリント基板3に形成された貫通孔18に通されて第1~第5の支柱部材11~15のねじ孔19にねじ込まれている。固定用ねじ17の頭部17aとプリント基板3との間には、平ワッシャ20とスプリングワッシャ21とが挟み込まれている。
プリント基板3の貫通孔18の周辺は、配線パターンが形成されていない非回路部22によって構成されている。
【0019】
懸架部材4は、プリント基板3の上方(底壁5aとは反対の方向)にプリント基板3上の第1の電子部品7とは別の第2の電子部品23を搭載するためのものである。この実施の形態による懸架部材4は、平面視略長方形状の金属製の板材を所定の形状に曲げて形成されており、
図5に示すように、平坦な部品搭載部31と、部品搭載部31の長手方向の両端部に接続された第1、第2の取付部32,33とによって構成されている。
部品搭載部31は、平面視において筐体2の左右方向に長い長方形状に形成されている。この部品搭載部31の上面、すなわちプリント基板3とは反対側の面には、第2の電子部品23が搭載されている。また、この部品搭載部31は、後述する第1、第2の取付部32,33が筐体2の本体5に固定されることによって、
図6に示すようにプリント基板3の厚み方向にプリント基板3とは間隔L1をおいて対向するように配置されている。
【0020】
部品搭載部31の後側であって左右方向(長手方向)の中央部には、
図3に示すように、本発明に係る衝撃防止構造34の一部を構成するスペーサ35が設けられている。衝撃防止構造34は、プリント基板3と、懸架部材4と、スペーサ35などによって構成されている。
スペーサ35は、有底円筒状に形成され、底部が部品搭載部31に接続された状態で部品搭載部31にプリント基板3へ向けて突設されている。プリント基板3におけるスペーサ35と対向する部位は、配線パターンが形成されていない非回路部22によって構成されている。この実施の形態によるスペーサ35が取り付けられている位置は、
図4に示すように、第5の支柱部材15と同一軸線上となる位置である。
スペーサ35の部品搭載部31への固定は、スペーサ35の一端部(底部)を部品搭載部31の貫通孔36に圧入して行われている。
【0021】
図6に示すように、スペーサ35の先端と、第5の支柱部材15にねじ込まれた固定用ねじ17の頭部17aとの間には、間隔L2となる隙間dが形成されている。なお、スペーサ35を取り付ける位置は、
図7に示すように、第1~第5の支柱部材15とは左右方向、前後方向に離間した位置であってもよい。この場合、プリント基板3の配線パターンが形成されていない非回路部22にスペーサ35を対向させ、非回路部22とスペーサ35との間に間隔L2となる隙間dを形成する。間隔L2は、
図6に示すように、第1の電子部品7と部品搭載部31との間隔L3より小さい。
【0022】
懸架部材4の第1の取付部32は、
図8に示すように、部品搭載部31と平行になる板状に形成されており、部品搭載部31からプリント基板3とは反対方向に延びる第1の段差部37を介して部品搭載部31に接続され、部品搭載部31に対してプリント基板3とは反対側(上側)に偏って位置するように形成されている。
この第1の取付部32は、筐体2の左側壁5bに設けられたブラケット38に固定用ねじ39によって固定されている。固定用ねじ39の頭部39aと第1の取付部32との間には平ワッシャ40とスプリングワッシャ41とが挟み込まれている。
【0023】
懸架部材4の第2の取付部33は、
図9に示すように、部品搭載部31と平行になる板状に形成されており、部品搭載部31からプリント基板3に接近する方向に延びる第2の段差部42を介して部品搭載部31に接続され、部品搭載部31に対してプリント基板3側(下側)に偏って位置するように形成されている。第2の取付部33は、部品搭載部31と平行になるように形成されている。この第2の取付部33は、筐体2の底壁5aに立設された第6、第7の支柱部材43,44(
図1および
図2参照)に固定用ねじ45によって固定され、第6、第7の支柱部材43,44を介して底壁5aに固定されている。
【0024】
第6および第7の支柱部材43,44は、第1~第5の支柱部材11~15と同等のものである。固定用ねじ45の頭部45aと第2の取付部33と間には、平ワッシャ46とスプリングワッシャ47とが挟み込まれている。この実施の形態による第2の段差部42には、
図5に示すように軽量化のために複数の貫通穴48が形成されている。
ここで、部品搭載部31の厚み方向における、第1の段差部37と第2の段差部42の長さについて説明する。第1の段差部37と第2の段差部42は、部品搭載部31を上述した隙間dが形成される位置に位置付けるために設けられている。以下においては、第5の支柱部材15にプリント基板3を固定している固定用ねじ17の頭部17aとスペーサ35との間に隙間dが形成されるときの部品搭載部31の位置を「基準取付位置」という。
【0025】
第1の段差部37の長さは、第1の取付部32がブラケット38に重ねることができるような長さに設定されている。すなわち、部品搭載部31が基準取付位置からプリント基板3に近付いて設置されるような場合は、第1の段差部37が長くなる。
第2の段差部42の長さは、第5の支柱部材15とスペーサ35の長さに応じた長さに設定されている。第5の支柱部材15とスペーサ35は、既製品を用いているために、その長さが予め決められている。なお、第5の支柱部材15は、長さの異なるものが複数種類販売されているため、長さをある程度選ぶことが可能である。
【0026】
このように長さが決められている第5の支柱部材15とスペーサ35を使用しながら、固定用ねじ17とスペーサ35との間に最終的に狙い値としたい間隔L2が得られるように(所望の間隔L2の隙間dが形成されるように)、第2の段差部42の長さを設定している。言い換えれば、全長が決められている既製品の第5の支柱15とスペーサ35を使用して部品搭載部31が基準取付位置に位置付けられるように、第2の段差部42を利用して部品搭載部31の厚み方向の位置を調整している。
【0027】
上述したように構成された衝撃防止構造34を備えた電子機器1を誤って落下させてしまった場合、筐体2が床に衝突し、懸架部材4に衝撃が加えられる。懸架部材4は、長手方向の両端部である第1、第2の取付部32,33で筐体2に固定されているために、落下時の衝撃で長手方向の両端側が弾性変形して長手方向の中央部(部品搭載部31)が変位する。このとき、懸架部材4の部品搭載部31が落下時の衝撃でプリント基板3に向けて変位した場合、この実施の形態においてはスペーサ35がプリント基板3側の固定用ねじ17に接近する。スペーサ35が固定用ねじ17の頭部17aに当接することにより、部品搭載部31のそれ以上の変位が規制され、プリント基板3上の第1の電子部品7と部品搭載部31との衝突を回避することができる。
【0028】
第1および第2の取付部32,33は、プリント基板3や部品搭載部31と平行な板状に形成されている。このため、懸架部材4の両端部は、部品搭載部31の厚み方向に弾性変形可能である。すなわち、懸架部材4を電子機器1の筐体2に固定する構造は、弾性変形可能で、荷重が加えられた方向に懸架部材4が自由に変形して負荷が分散される構造が採られている。この実施の形態においては第1および第2の取付部32,33と部品搭載部31との間に第1および第2の段差部37,42が設けられており、懸架部材4の両端部に折り曲げ部が形成されているから、上述した弾性変形がより一層容易になって負荷がより一層広く分散されるようになる。
したがって、この実施の形態によれば、電子機器を落下させて電子機器に衝撃が加わった場合であっても、衝撃力が吸収され、機器の破損を防止することが可能な電子機器の衝撃防止構造を提供することができる。
【0029】
この実施の形態によるプリント基板3は、このプリント基板3の非回路部22を貫通する固定用ねじ17によって筐体2の本体5に固定されている。間隔L2となる隙間dは、固定用ねじ17の頭部17aとスペーサ35との間に形成されている。このため、落下時の衝撃で部品搭載部31が変位したときにスペーサ35が固定用ねじ17の頭部17aに当たるから、スペーサ35の衝突が原因でプリント基板3が傷付くことがない。
【0030】
この実施の形態によるスペーサ35と固定用ねじ17との間の隙間dや、スペーサ35とプリント基板3の非回路部22との間の隙間dの間隔L2は、プリント基板3に搭載された第1の電子部品7と部品搭載部31との間隔L3より小さい。このため、第1の電子部品7に部品搭載部31が当たるより先にスペーサ35が固定用ねじ17や非回路部22に当たるから、第1の電子部品7を確実に保護することができる。
【符号の説明】
【0031】
1…電子機器、2…筐体、3…プリント基板(基板)、4…懸架部材、5…本体、6…蓋体、17…固定用ねじ、17a…頭部、21…非回路部、31…部品搭載部、35…スペーサ、d…隙間、L2,L3…間隔。