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特開2024-156276建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法
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  • 特開-建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法 図1
  • 特開-建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156276
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20241029BHJP
【FI】
G06Q30/0601 302
G06Q30/0601 322
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070605
(22)【出願日】2023-04-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.発行日:令和5年4月11日 発行物:日刊木材新聞 令和5年4月11日付、第7面
(71)【出願人】
【識別番号】523153957
【氏名又は名称】株式会社S.A.U
(74)【代理人】
【識別番号】100141852
【弁理士】
【氏名又は名称】吉本 力
(72)【発明者】
【氏名】木下 訓典
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB47
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができ、かつ、建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法を提供する。
【解決手段】購入者端末3は、サーバ22との間で通信可能であり、購入者3が建築資材10を購入する際に操作される。サーバ22には、建築資材10の名称の情報に対応付けて、当該建築資材10の在庫数の情報、及び、当該建築資材10の販売終了時期に関する情報が格納され、これらの各情報は販売元1から事前に入手される情報である。購入者3が、購入者端末3に表示される各情報に基づいて、サーバ22に格納されている任意の建築資材10の名称の情報及び数量を指定し、当該建築資材10の販売終了時期までに購入の操作を行った場合に、販売元1から購入者3に対して当該建築資材10の発送処理が行われる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売元にある建築資材に関する情報を管理するための建築資材情報管理システムであって、
販売元にある建築資材に関する情報を格納するサーバと、
前記サーバとの間で通信可能であり、購入者が建築資材を購入する際に操作される端末とを備え、
前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の在庫数の情報、及び、当該建築資材の販売終了時期に関する情報が格納され、これらの各情報は販売元から事前に入手される情報であって、
購入者が、前記端末に表示される各情報に基づいて、前記サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定し、当該建築資材の販売終了時期までに購入の操作を行った場合に、販売元から購入者に対して当該建築資材の発送処理が行われる、建築資材情報管理システム。
【請求項2】
前記販売終了時期に関する情報には、建築資材に予め設定されている使用期限に関する情報が含まれる、請求項1に記載の建築資材情報管理システム。
【請求項3】
前記販売終了時期に関する情報には、新品として販売できなくなった未使用の建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれる、請求項1に記載の建築資材情報管理システム。
【請求項4】
前記販売終了時期に関する情報には、後継商品が発売された建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれる、請求項1に記載の建築資材情報管理システム。
【請求項5】
前記端末には、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の後継商品に関する情報が表示される、請求項4に記載の建築資材情報管理システム。
【請求項6】
前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の内容又は施工に関する付加情報が格納されており、
購入者が、前記端末を用いて前記購入の操作を行う際、指定した建築資材の名称の情報に対応する当該建築資材の前記付加情報の送信を要求した場合に、前記サーバから前記端末に前記付加情報が送信される、請求項1に記載の建築資材情報管理システム。
【請求項7】
販売元にある建築資材に関する情報を管理するための建築資材情報管理方法であって、
販売元にある建築資材に関する情報をサーバに格納する格納ステップと、
前記サーバとの間で通信可能な端末を操作することにより、購入者が建築資材を購入する購入ステップとを含み、
前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の在庫数の情報、及び、当該建築資材の販売終了時期に関する情報が格納され、これらの各情報は販売元から事前に入手される情報であって、
購入者が、前記端末に表示される各情報に基づいて、前記サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定し、当該建築資材の販売終了時期までに購入の操作を行った場合に、販売元から購入者に対して当該建築資材の発送処理が行われる、建築資材情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売元にある建築資材に関する情報を管理するための建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、接着剤、シーリング材、防水材、塗料などの建築資材(建材)は、メーカーで製造された後、商社又はホームセンターなどを経由して、住宅会社、リフォーム会社、その他の購入者に対して販売される。このとき、直接的又は間接的な販売元となるメーカー、商社又はホームセンターなどは、各種建築資材の在庫を保管することになる。
【0003】
一方で、インターネットなどのネットワークを用いて建築資材を販売する方法も提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の方法では、購入者が端末を操作することにより、ネットワークを介してサーバにアクセスし、建築資材を購入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-284897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の建築資材の管理方法では、建築資材の廃棄によるロスが生じやすいという問題があった。例えばサイリング材などの外壁材は、建築資材として多めに購入される場合が多いが、余った外壁材は再利用が困難であるため、廃棄によるロスが生じやすい。したがって、必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができるような管理方法が好ましい。
【0006】
また、建築資材の中には、使用期限が設定されているものなどように、ある期間を過ぎると販売できなくなったり、販売が困難になったりするものもある。そのような建築資材を適切なタイミングで販売することができれば、建築資材の廃棄によるロスを効果的に抑制することができる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができ、かつ、建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる建築資材情報管理システム及び建築資材情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明に係る建築資材情報管理システムは、販売元にある建築資材に関する情報を管理するための建築資材情報管理システムであって、サーバと、端末とを備える。前記サーバは、販売元にある建築資材に関する情報を格納する。前記端末は、前記サーバとの間で通信可能であり、購入者が建築資材を購入する際に操作される。前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の在庫数の情報、及び、当該建築資材の販売終了時期に関する情報が格納され、これらの各情報は販売元から事前に入手される情報である。購入者が、前記端末に表示される各情報に基づいて、前記サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定し、当該建築資材の販売終了時期までに購入の操作を行った場合に、販売元から購入者に対して当該建築資材の発送処理が行われる。
【0009】
このような構成によれば、サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定して、必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができる。また、販売元から事前に入手される販売終了時期に関する情報に基づいて、その販売終了時期までに購入の操作が行われた建築資材の発送処理が行われるため、販売終了時期が経過する前に建築資材の販売を促進することができる。したがって、販売終了時期が経過した建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【0010】
(2)前記販売終了時期に関する情報には、建築資材に予め設定されている使用期限に関する情報が含まれていてもよい。
【0011】
このような構成によれば、使用期限が予め設定されている建築資材の在庫がある場合に、その使用期限に関する情報を販売元から事前に入手し、販売終了時期に関する情報としてサーバに格納することができる。これにより、使用期限が経過した建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【0012】
(3)前記販売終了時期に関する情報には、新品として販売できなくなった未使用の建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0013】
このような構成によれば、新品として販売できなくなった未使用の建築資材の在庫がある場合に、その建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報を販売元から事前に入手し、サーバに格納することができる。これにより、新品として販売できなくなった未使用の建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【0014】
(4)前記販売終了時期に関する情報には、後継商品が発売された建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれていてもよい。
【0015】
このような構成によれば、後継商品が発売された建築資材の在庫がある場合に、その建築資材に設定されている販売終了時期に関する情報を販売元から事前に入手し、サーバに格納することができる。これにより、後継商品が発売された建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【0016】
(5)前記端末には、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の後継商品に関する情報が表示されてもよい。
【0017】
このような構成によれば、後継商品が発売された建築資材を購入しようとする購入者の端末に、後継商品に関する情報が表示されるため、後継商品の販売を促進することができる。
【0018】
(6)前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の内容又は施工に関する付加情報が格納されていてもよい。この場合、購入者が、前記端末を用いて前記購入の操作を行う際、指定した建築資材の名称の情報に対応する当該建築資材の前記付加情報の送信を要求した場合に、前記サーバから前記端末に前記付加情報が送信されてもよい。
【0019】
このような構成によれば、建築資材の購入時に、当該建築資材の内容又は施工に関する付加情報を購入者が入手し、確認することができる。
【0020】
(7)本発明に係る建築資材情報管理方法は、販売元にある建築資材に関する情報を管理するための建築資材情報管理方法であって、格納ステップと、購入ステップとを含む。前記格納ステップでは、販売元にある建築資材に関する情報をサーバに格納する。前記購入ステップでは、前記サーバとの間で通信可能な端末を操作することにより、購入者が建築資材を購入する。前記サーバには、建築資材の名称の情報に対応付けて、当該建築資材の在庫数の情報、及び、当該建築資材の販売終了時期に関する情報が格納され、これらの各情報は販売元から事前に入手される情報である。購入者が、前記端末に表示される各情報に基づいて、前記サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定し、当該建築資材の販売終了時期までに購入の操作を行った場合に、販売元から購入者に対して当該建築資材の発送処理が行われる。
【0021】
このような構成によれば、サーバに格納されている任意の建築資材の名称の情報及び数量を指定して、必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができる。また、販売元から事前に入手される販売終了時期に関する情報に基づいて、その販売終了時期までに購入の操作が行われた建築資材の発送処理が行われるため、販売終了時期が経過する前に建築資材の販売を促進することができる。したがって、販売終了時期が経過した建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、必要なときに必要な数量の建築資材を容易に購入することができ、かつ、建築資材の廃棄によるロスを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】建築資材情報管理システムの一実施形態を示したブロック図である。
図2】管理者における建築資材に関する情報の管理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1.建築資材情報管理システムの構成
図1は、建築資材情報管理システムの一実施形態を示したブロック図である。この建築資材情報管理システムは、販売元1にある建築資材10に関する情報を管理者2において管理し、購入者3に対して建築資材10を販売するためのシステムである。
【0025】
建築資材10としては、サイリング材などの外壁材の他、接着剤、シーリング材、防水材、塗料といった各種資材を例示することができる。また、建築資材10には、IH(Induction Heating)クッキングヒーターやエアコンディショナーなどの各種電化製品も含まれる。
【0026】
販売元1としては、例えば建築資材10のメーカーの他、メーカーから建築資材10を購入して販売する商社又はホームセンターなどを例示することができる。販売元1にある建築資材10には、販売元1で直接保管されている建築資材10だけでなく、倉庫などの別の場所で保管されている建築資材10も含まれる。
【0027】
販売元1には、販売元端末11が設置されている。販売元端末11は、例えばパーソナルコンピューター、タブレット端末又はスマートフォンなどにより構成され、表示部111及び操作部112を備えている。表示部111及び操作部112は、タッチパネルを用いて一体化された構成であってもよい。
【0028】
管理者2は、この建築資材情報管理システムを運営する。管理者2は、管理者端末21及びサーバ22を所有しており、これらを用いて建築資材10の情報の管理を行うことができる。管理者端末21は、例えばパーソナルコンピューター、タブレット端末又はスマートフォンなどにより構成され、表示部211及び操作部212を備えている。表示部211及び操作部212は、タッチパネルを用いて一体化された構成であってもよい。
【0029】
サーバ22には、建築資材10に関する情報が格納される。この建築資材10に関する情報は、販売元1にある情報であり、管理者2が販売元1から事前に入手して管理者端末21を操作することにより、サーバ22に格納される。
【0030】
建築資材10に関する情報には、各建築資材10の名称の情報、各建築資材10の在庫数の情報、各建築資材10の販売終了時期に関する情報、各建築資材10の後継商品に関する情報、各建築資材10の内容又は施工に関する付加情報などが含まれるが、これらに限られるものではない。これらの各情報は、互いに対応付けてサーバ22に格納されている。なお、後継商品とは、新型の商品を意味しており、後継商品が発売された建築資材10は型落ちの商品となる。
【0031】
サーバ22に格納されている建築資材10に関する情報は、管理者2によって定期的に更新される。例えば、建築資材10の種類が増減した場合には、販売元1から事前に入手した情報に基づいて、サーバ22内の建築資材10に関する情報が追加又は削除される。また、販売元1における建築資材10の在庫が増減した場合には、販売元1から事前に入手した情報に基づいて、サーバ22内の建築資材10の在庫数の情報が増減される。
【0032】
建築資材10の販売終了時期に関する情報は、建築資材10の販売を終了するのに適した時期として販売元1において設定される日付などの情報であり、建築資材10の状態に応じて設定される。例えば、建築資材10の一例である接着剤は、ある期間を過ぎると劣化して性能が低下するため、使用期限が設定されている。このような建築資材10に予め設定されている使用期限に関する情報は、建築資材10の販売終了時期に関する情報に含まれる。
【0033】
また、軽微な破損が生じた建築資材10などのように、新品として販売できなくなった未使用の建築資材10にも、見切り品として販売終了時期が設定される場合がある。このように、販売終了時期に関する情報には、新品として販売できなくなった未使用の建築資材10に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれる。
【0034】
さらに、後継商品が発売された型落ちの建築資材10についても、できるだけ早く在庫を処分するために販売終了時期が設定される場合がある。このように、販売終了時期に関する情報には、後継商品が発売された建築資材10に設定されている販売終了時期に関する情報が含まれる。
【0035】
購入者3としては、住宅会社又はリフォーム会社などのように、購入した建築資材10を用いて施工を行う者を例示することができるが、これに限らず、建築資材10を使用する他の各種購入者が含まれる。購入者3は、購入者端末31を所有しており、建築資材10を購入する際に購入者端末31が購入者3により操作される。購入者端末31は、例えばパーソナルコンピューター、タブレット端末又はスマートフォンなどにより構成され、表示部311及び操作部312を備えている。表示部311及び操作部312は、タッチパネルを用いて一体化された構成であってもよい。
【0036】
購入者端末31は、インターネットなどのネットワークNを介して、管理者2のサーバ22との間で通信可能である。購入者3が建築資材10を購入する際には、購入者端末31を操作してサーバ22にアクセスすることにより、建築資材10を購入するための画面(購入画面)を表示部311に表示させる。そして、購入者3は、購入者端末31の操作部312を操作することにより、購入画面上で必要な建築資材10を購入することができる。
【0037】
購入者端末31の表示部311に表示される建築資材10の購入画面には、サーバ22に格納されている各建築資材10の名称の情報、各建築資材10の在庫数の情報、各建築資材10の販売終了時期に関する情報などが含まれる。なお、後継商品が存在する型落ちの建築資材10については、その建築資材10の名称の情報に対応付けて、当該建築資材10の後継商品に関する情報が表示部311(購入画面)に表示されてもよい。これにより、後継商品の販売を促進することができる。
【0038】
購入者3は、購入者端末31の表示部311に表示される各情報に基づいて、サーバ22に格納されている任意の建築資材10の名称の情報及び数量を指定することにより、建築資材10の購入の操作を行うことができる。このような建築資材10の購入の操作が、当該建築資材10の販売終了時期までに行われた場合に、販売元1から購入者3に対して当該建築資材10の発送処理が行われる。
【0039】
このように、本実施形態では、サーバ22に格納されている任意の建築資材10の名称の情報及び数量を指定して、必要なときに必要な数量の建築資材10を容易に購入することができる。また、販売元1から事前に入手される販売終了時期に関する情報に基づいて、その販売終了時期までに購入の操作が行われた建築資材10の発送処理が行われるため、販売終了時期が経過する前に建築資材10の販売を促進することができる。したがって、販売終了時期が経過した建築資材10の廃棄によるロスを抑制することができる。
【0040】
ネットワークNには、サーバ22及び購入者端末31だけでなく、販売元1の販売元端末11も接続されている。購入者3が購入者端末31を操作して建築資材10を購入した場合には、その情報がネットワークNを介して販売元端末11の表示部111に表示される。この情報に基づいて、販売元1から購入者3に対して建築資材10の発送処理が行われる。発送処理は、配達業者に建築資材10の発送を依頼する処理であり、販売元端末11から自動で行われてもよいし、販売元1において手動で行われてもよい。
【0041】
2.建築資材に関する情報の管理方法
図2は、管理者2における建築資材10に関する情報の管理方法について説明するためのフローチャートである。以下では、図2に示す各ステップS1~S6のうち、一部が管理者端末21により自動で行われ、残りが管理者2により手動で行われる場合について説明するが、いずれのステップも自動又は手動に適宜変更して実施することができる。
【0042】
管理者2は、まず、建築資材10に関する情報を販売元1から事前に入手し(ステップS1)、管理者端末21を操作することによりサーバ22に格納する(ステップS2:格納ステップ)。これらのステップS1は、管理者2により手動で行われる。ただし、例えば販売元1において販売元端末11を操作することにより行われてもよいし、販売元端末11又は管理者端末21により自動で行われてもよい。
【0043】
その後、購入者3が購入者端末31を操作することにより、購入画面で建築資材10を購入した場合には(ステップS3でYes:購入ステップ)、購入者3から建築資材10の内容又は施工に関する付加情報の送信の要求があるか否かが判定される(ステップS4)。購入者3は、購入画面で建築資材10を購入する際、購入者端末31を操作することにより、指定した建築資材10の名称の情報に対応する当該建築資材10の付加情報の送信を要求することができる。
【0044】
なお、購入画面で建築資材10を購入する操作には、サーバ22に格納されている任意の建築資材10の名称の情報及び数量を指定する操作の他、必要に応じて、建築資材10の発送先の情報、配達希望日の情報、支払方法に関する情報などの各種情報を入力する操作が含まれていてもよい。また、このような建築資材10を購入する操作が、当該建築資材10に予め設定されている販売終了時期までに行われた場合にのみ、当該操作がステップS3において受け付けられる。
【0045】
購入者3が購入画面で建築資材10を購入する際、付加情報の送信が要求されていない場合には(ステップS4でNo)、そのまま購入時の購入者3による入力情報が販売元1に通知される(ステップS6)。この通知は、ネットワークNを介して販売元端末11に自動で行われる。ただし、例えば管理者2が管理者端末21を操作することにより通知が行われてもよいし、管理者2が販売元1に別途連絡することにより通知が行われてもよい。
【0046】
一方、購入者3が購入画面で建築資材10を購入する際、購入者端末31を操作することにより付加情報の送信を要求した場合には(ステップS4でYes)、その建築資材10に対応する付加情報がサーバ22から読み出されて、購入者端末31に送信された後(ステップS5)、購入時の購入者3による入力情報が販売元1に通知される(ステップS6)。これにより、購入者3は、購入者端末31の表示部311に表示される付加情報を確認することができる。ただし、付加情報は、購入者端末31の表示部311に直接表示されるのではなく、購入者端末31にダウンロードされ、購入者3が必要に応じて表示部311に表示させたり、印刷したりすることができてもよい。
【0047】
付加情報に含まれる建築資材10の内容に関する情報は、例えば当該建築資材10の成分データ(成分を表す情報)などである。また、付加情報に含まれる建築資材10の施工に関する情報は、例えば当該建築資材10を用いて施工を行う際の施工マニュアル(施工の方法を表す情報)などである。
【0048】
購入者3による購入の通知を受けた販売元1は、購入時の購入者3による入力情報に基づいて、購入者3に対する建築資材10の発送処理を行う。なお、購入者3が要求した付加情報は、購入時に事前に購入者3に送信されるのではなく、例えば販売元1から購入者3に対して建築資材10を発送する際に、販売元1において付加情報の印刷物を建築資材10とともに発送してもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 販売元
2 管理者
3 購入者
10 建築資材
11 販売元端末
21 管理者端末
22 サーバ
31 購入者端末
図1
図2