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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156312
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】アンテナ装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/22 20060101AFI20241029BHJP
【FI】
H01Q1/22 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070671
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006758
【氏名又は名称】株式会社ヨコオ
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 隼人
(72)【発明者】
【氏名】篠原 有輝
【テーマコード(参考)】
5J047
【Fターム(参考)】
5J047AA02
5J047AA05
5J047AB13
5J047EB01
(57)【要約】
【課題】基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続する。
【解決手段】アンテナ装置は、アンテナベースと、基板と、前記アンテナベース及び前記基板の間に位置して延在部を有する導電性プレートと、前記基板に電気的に接続されたアンテナエレメントと、前記アンテナベース、前記基板及び前記導電性プレートを互いに固定する導電性締結部品と、を備え、前記延在部及び前記導電性締結部品が互いに電気的に接続されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナベースと、
基板と、
前記アンテナベース及び前記基板の間に位置して延在部を有する導電性プレートと、
前記基板に電気的に接続されたアンテナエレメントと、
前記アンテナベース、前記基板及び前記導電性プレートを互いに固定する導電性締結部品と、
を備え、
前記延在部及び前記導電性締結部品が互いに電気的に接続されている、アンテナ装置。
【請求項2】
前記導電性締結部品が前記導電性プレートの所定部分を貫通している、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記延在部の少なくとも一部分が、前記導電性プレートの前記所定部分において前記導電性締結部品及び前記基板の間に位置している、請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
複数の前記延在部が前記導電性プレートの前記所定部分に設けられている、請求項2又
は3に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記アンテナベースが、前記導電性締結部品が挿通される樹脂部を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なアンテナ装置が開発されている。アンテナ装置は、アンテナベースと、アンテナベースとともに収容空間を形成するケースと、収容空間に収容されるアンテナと、を備えている。
【0003】
特許文献1には、アンテナベースの一例について記載されている。アンテナベースは、金属製のダイカストベースと、樹脂製の樹脂ベースと、を備えている。樹脂ベースの上面側には、アンテナ基板がねじ止めされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-046142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、特許文献1に記載されているように、アンテナベース及び基板がねじ止めされている場合、グランドプレート等の導電性プレートがアンテナベース及び基板の間に配置されることがある。導電性プレート及び基板は、アンテナベース及び基板のねじ止めによって、互いに接触している。しかしながら、アンテナベース及び基板のねじ止めの緩みによって基板及び導電性プレートの接圧が低下すると、基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続することが難しくなることがある。
【0006】
本発明の目的の一例は、基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続することにある。本発明の他の目的は、本明細書の記載から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
アンテナベースと、
基板と、
前記アンテナベース及び前記基板の間に位置して延在部を有する導電性プレートと、
前記基板に電気的に接続されたアンテナエレメントと、
前記アンテナベース、前記基板及び前記導電性プレートを互いに固定する導電性締結部品と、
を備え、
前記延在部及び前記導電性締結部品が互いに電気的に接続されている、アンテナ装置である。
【0008】
本発明の上記態様によれば、基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1に係るアンテナ装置の分解斜視図である。
図2】施形態1に係るリアグランドプレート及びその周辺の拡大分解斜視図である。
図3】実施形態1に係るフロントグランドプレート及びその周辺の拡大分解斜視図である。
図4】実施形態1に係るアンテナ装置の前部の拡大断面図である。
図5】実施形態1に係る樹脂ベース及び基板の固定方法を説明するための図である。
図6】実施形態1に係る樹脂ベース及び基板の固定方法を説明するための図である。
図7】実施形態に係る容量装荷素子の固定方法を説明するための図である。
図8】実施形態2に係るアンテナ装置の分解斜視図である。
図9】実施形態2に係る金属ベースの拡大下面図である。
図10】実施形態2に係る基板の前部の拡大上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0011】
本明細書において、「略」、「約」、「実質的に」等の近似の用語は、ある要素の形状、位置、数値等の状態を修飾する場合、その状態よって意図した目的が達成可能なことが当業者であれば理解される範囲を意味する。例えば、「略平行」とは、文脈に応じて、完全に平行な状態だけでなく、完全な平行からのずれが所定の角度の範囲にある状態を含んでいてもよい。「略垂直」とは、文脈に応じて、完全に垂直な状態だけなく、完全な垂直からのずれが所定の角度の範囲にある状態を含んでいてもよい。「略直角」とは、文脈に応じて、完全に直角な状態だけなく、完全な直角からのずれが所定の角度の範囲にある状態を含んでいてもよい。
【0012】
図1は、実施形態1に係るアンテナ装置10Aの分解斜視図である。図2は、実施形態1に係るリアグランドプレート200A及びその周辺の拡大分解斜視図である。図3は、実施形態1に係るフロントグランドプレート300A及びその周辺の拡大分解斜視図である。図4は、実施形態1に係るアンテナ装置10Aの前部の拡大断面図である。図4は、実施形態1に係るアンテナ装置10Aの前部の後述するY方向の中央部の断面図を示している。図4では、説明のため、後述するパッチアンテナ600A及び無給電素子610Aが取り除かれている。
【0013】
方向を説明するために、X方向、Y方向及びZ方向を定義する。Z方向は、鉛直方向に平行な方向である。X方向は、Z方向に垂直な水平方向の一つである。Y方向は、Z方向及びX方向に垂直な水平方向の一つである。実施形態1では、X方向が前後方向、Y方向が左右方向、Z方向が上下方向であるとして説明する。図1図4において、X軸、Y軸及びZ軸の矢印が指し示す方向は、それぞれ、前方向、左方向及び上方向である。図4等の一部の図におけるX軸、Y軸又はZ軸を指し示す黒点付き白丸は、当該白丸によって示される軸の矢印が紙面の手前側を指し示していることを示している。後述する図7等の一部の図におけるX軸、Y軸又はZ軸を指し示すX付き白丸は、当該白丸によって示される軸の矢印が紙面の奥側を指し示していることを示している。
【0014】
以下、必要に応じて、X軸の矢印が指し示す側を+X側といい、X軸の矢印が指し示す側の反対側を-X側といい、Y軸の矢印が指し示す側を+Y側といい、Y軸の矢印が指し示す側の反対側を-Y側といい、Z軸の矢印が指し示す側を+Z側といい、Z軸の矢印が指し示す側の反対側を-Z側という。以下、必要に応じて、X方向に垂直な平面をYZ平面といい、Y方向に垂直な平面をZX平面といい、Z方向に垂直な方向をXY平面という。
【0015】
実施形態1に係るアンテナ装置10Aは、自動車等の車両のルーフの上面側に搭載されている。ただし、アンテナ装置10Aは、車両のルーフの上面側以外に搭載されていてもよく、アンテナ装置10Aの用途は、車両に限定されない。以下、特に断りがない限り、実施形態1において、アンテナ装置10Aが車両のルーフの上面側に搭載されているものとして説明する。
【0016】
図1を参照して、必要に応じて図2図4を参照して、実施形態1に係るアンテナ装置10Aについて説明する。
【0017】
図1に示すように、実施形態1に係るアンテナ装置10Aは、アンテナベース100A、取付部材130A、囲繞シール140A、リアグランドプレート200A、フロントグランドプレート300A、インナーケース400A、インナーパッド410A、基板500A、コネクタ510A、パッチアンテナ600A、無給電素子610A及びラジオアンテナ700Aを備えている。
【0018】
図1に示すように、実施形態1に係るアンテナベース100Aは、樹脂ベース110A及び金属ベース120Aを有している。よって、アンテナベース100Aの全体が金属ベースのみからなる場合と比較して、金属ベース120Aのサイズを小さくすることができる。したがって、アンテナベース100Aの全体が金属ベースのみからなる場合と比較して、金属ベース120Aのサイズを小さくした分だけアンテナベース100Aのコスト及び質量を低減することができる。ただし、アンテナベース100Aは、樹脂ベース110Aに代えて、例えば、樹脂ベース110Aと略同一形状の金属ベースを有していてもよい。すなわち、アンテナベース100Aの全体が金属ベースであってもよい。アンテナベース100Aの全体が金属ベースである場合、金属ベース120Aは、樹脂ベース110Aに代えて設けられた金属ベースと一体であってもよいし、又は別体であってもよい。以下、特に断りがない限り、アンテナベース100Aが樹脂ベース110A及び金属ベース120Aを有するものとして説明する。
【0019】
樹脂ベース110Aは、アンテナベース100Aの樹脂部となっている。樹脂ベース110Aは、例えば、絶縁性樹脂からなっている。図1に示すように、樹脂ベース110Aは、XY平面に対して略平行に延在する略板形状となっている。以下、特に断りがない限り、略板形状とは、例えば、板が滑らかな面を有することを意味してもよいし、又は板が凹凸面を有することを意味してもよい。樹脂ベース110Aの長手方向及び短手方向は、それぞれ、X方向及びY方向に対して略平行となっている。
【0020】
図1に示すように、樹脂ベース110Aは、取付孔112A及び囲繞溝114Aを画定している。取付孔112Aは、樹脂ベース110AのX方向及びY方向の略中央部に位置している。以下、特に断りがない限り、略中央部とは、完全な中央部を意味してもよいし、又は完全な中央部によって意図した目的が達成可能な限り、完全な中央部からずれた部分を意味してもよい。囲繞溝114Aは、樹脂ベース110Aの上面に設けられている。Z方向から見て、囲繞溝114Aは、樹脂ベース110Aの上面における金属ベース120A、リアグランドプレート200A及びフロントグランドプレート300AとZ方向に重なる領域を囲んでいる。
【0021】
図1に示すように、樹脂ベース110Aの上面には、フロントボス116A、インナーボス117A、第1リアボス118A、第2リアボス119Aが設けられている。Z方向から見て、フロントボス116A、インナーボス117A、第1リアボス118A、第2リアボス119Aは、樹脂ベース110Aの上面のY方向の略中央部において、X方向に対して略平行に並んでいる。Z方向から見て、フロントボス116Aは、樹脂ベース110Aの上面における囲繞溝114Aによって囲まれる領域の前部に位置している。インナーボス117Aは、取付孔112Aの前方に位置している。第1リアボス118A及び第2リアボス119Aは、樹脂ベース110Aの上面における囲繞溝114Aによって囲まれる領域の後部に位置している。
【0022】
金属ベース120Aは、アンテナベース100Aの金属部となっている。金属ベース120Aは、例えば、ダイカストからなっている。金属ベース120Aの少なくとも一部分は、取付孔112Aに挿通されている。具体的には、後述する実施形態2の図9を用いて説明する例と同様にして、金属ベース120Aの少なくとも一部分は、取付孔112Aの内側面に設けられた圧入突起によって、取付孔112Aに圧入されている。圧入突起は金属ベース120Aに設けられていてもよい。ただし、金属ベース120Aは、取付孔112Aに圧入されていなくてもよく、取付孔112Aに単に挿通されているだけでもよい。図1図3及び図4に示すように、金属ベース120Aの少なくとも一部分が取付孔112Aに挿通された状態において、インナーボス117Aは、金属ベース120Aの前部に設けられた切欠き122Aに入り込んでいる。金属ベース120Aの少なくとも一部分が取付孔112Aに挿通された状態において、樹脂ベース110A及び金属ベース120Aは、ねじ止めによって互いに固定されている。樹脂ベース110A及び金属ベース120Aは、ねじ止め以外の方法で互いに固定されていてもよい。樹脂ベース110A及び金属ベース120Aは、例えば、スナップフィットによって互いに固定されていてもよい。
【0023】
金属ベース120Aの少なくとも一部分が取付孔112Aに挿通された状態において、樹脂ベース110Aは、金属ベース120AのZ方向の周りの周囲を囲んでいる。よって、アンテナベース100AのZ方向の周りの周囲の被水部に金属ベース120Aが露出しなくなる。したがって、金属ベース120Aが被水部に露出している場合と比較して、金属ベース120Aの錆びを抑制することができる。さらに、金属ベース120Aが被水部に露出していない場合、カチオン塗装等の防錆塗装を金属ベース120Aに施す必要がなくなる。よって、金属ベース120Aの防錆塗装が不要になる分だけ金属ベース120Aのコストを低減することができる。ただし、金属ベース120Aには防錆塗装が施されていてもよい。
【0024】
図1に示すように、実施形態1に係る取付部材130Aは、ホルダ132A、ワッシャ134A及びボルト136Aを有している。ワッシャ134Aは、3つの腕部134Aaを含んでいる。Z方向から見て、3つの腕部134Aaは、ホルダ132A及びボルト136Aの周りに位置している。
【0025】
取付部材130Aは、アンテナ装置10Aが搭載される車両の不図示のルーフと、アンテナベース100Aと、を互いに固定しているとともに、ルーフと、金属ベース120Aと、を互いに電気的に接続している。具体的には、金属ベース120Aの下面には、凸部124Aが設けられている。アンテナ装置10Aがルーフの上面側に搭載された状態において、凸部124Aの少なくとも一部分は、ルーフに設けられた取付挿通孔をZ方向に貫通している。ホルダ132Aは、凸部124Aに取り付けられている。ボルト136Aは、ワッシャ134AをZ方向に貫通して、凸部124Aの下面に設けられたねじ孔に挿通されている。ボルト136A及び凸部124Aが互いに締結されることで、各腕部134AaがZ方向の圧縮によって折り曲げられて、各腕部134Aaに設けられた爪の先端がルーフの下面に接触する。よって、アンテナベース100A及びルーフを互いに固定することができる。さらに、ルーフの下面が塗料によって覆われていても、各腕部134Aaの爪によって塗料を突き破ることができる。したがって、金属ベース120A及びルーフは、ワッシャ134A及びボルト136Aを介して、互いに電気的に接続されている。
【0026】
囲繞シール140Aは、樹脂ベース110Aの下面と、車両の不図示のルーフの上面と、の間に位置している。囲繞シール140Aは、発泡ウレタン、エラストマー、ゴム等の弾性材料からなっている。Z方向から見て、囲繞シール140Aは、ルーフの取付挿通孔を囲んでいる。取付部材130Aによってアンテナベース100A及びルーフが互いに固定された状態において、囲繞シール140Aは、樹脂ベース110Aの下面及びルーフの上面によってZ方向に圧縮されている。よって、ルーフの取付挿通孔への水の侵入を囲繞シール140Aによって抑制することができる。
【0027】
図1及び図2に示すように、実施形態1に係るリアグランドプレート200Aは、リアプレート部210A、第1接続部220A及び一対の第2接続部230Aを有している。リアグランドプレート200Aは、板金等の導電性プレートである。リアグランドプレート200Aに用いられる導電性プレートの例としては、板金に限定されず、金属にすることができる。リアグランドプレート200Aは、金属ベース120Aの後方に位置している。
【0028】
図2に示すように、リアプレート部210Aは、XY平面に対して略平行な略板形状となっている。リアプレート部210Aは、リアプレート貫通孔212Aを画定している。リアプレート貫通孔212Aは、リアプレート部210Aの後部のY方向の略中央部に位置している。リアグランドプレート200Aが樹脂ベース110Aの後部の上面側に搭載された状態において、第1リアボス118Aは、リアプレート貫通孔212AをZ方向に貫通している。
【0029】
図2に示すように、第1接続部220Aは、リアプレート部210Aの後端部のY方向の略中央部から前方に向けて折り返されている。第1接続部220Aの先端部は、第1リア貫通孔222Aを画定している。第1リア貫通孔222A及びリアプレート貫通孔212Aは、Z方向に互いに重なっている。リアグランドプレート200Aが樹脂ベース110Aの後部の上面側に搭載された状態において、第1リア貫通孔222A及び第1リアボス118Aは、Z方向に互いに重なっている。
【0030】
図2に示すように、一対の第2接続部230Aは、リアプレート部210Aの前端のY方向の両側から前方に向けて延在している。各第2接続部230Aは、第2リア貫通孔232Aを画定している。リアグランドプレート200Aが樹脂ベース110Aの後部の上面側に搭載された状態において、一対の第2リア貫通孔232A及び金属ベース120Aの後端部は、Z方向に互いに重なっている。
【0031】
リアグランドプレート200A及び金属ベース120Aは、一対の第2接続部230A及び金属ベース120Aの後端部を介して、互いに電気的に接続されている。よって、アンテナ装置10Aが搭載される車両の不図示のルーフと、アンテナベース100Aと、の間に生じる不要共振周波数を、金属ベース120A及びリアグランドプレート200Aを含む電気長によって調整することができる。具体的には、リアグランドプレート200Aが設けられずに金属ベース120Aが設けられている場合と比較して、金属ベース120A及びリアグランドプレート200Aを含む電気長が長くなり、不要共振周波数を、アンテナベース100Aの上面側に配置されるアンテナの動作周波数よりも低域側へ移動させることができる。
【0032】
図1及び図3に示すように、実施形態1に係るフロントグランドプレート300Aは、フロントプレート部310A、一対の第1突起脚部320A及び一対の第2突起脚部330Aを有している。図1及び図3に示すように、実施形態1に係るフロントプレート部310Aは、第1フロント貫通孔312A、第2フロント貫通孔314A及び凹部316Aを画定している。フロントグランドプレート300Aは、板金等の導電性プレートである。フロントグランドプレート300Aに用いられる導電性プレートの例としては、板金に限定されず、金属にすることができる。フロントグランドプレート300Aは、金属ベース120Aの前方に位置している。
【0033】
図3に示すように、第1フロント貫通孔312Aは、フロントプレート部310Aの前部のY方向の略中央部に位置している。フロントグランドプレート300Aが樹脂ベース110Aの前部の上面側に搭載された状態において、第1フロント貫通孔312A及びフロントボス116Aは、Z方向に互いに重なっている。
【0034】
図3に示すように、第2フロント貫通孔314Aは、フロントプレート部310Aの後部のY方向の略中央部に位置している。フロントグランドプレート300Aが樹脂ベース110Aの前部の上面側に搭載された状態において、インナーボス117Aは、第2フロント貫通孔314AをZ方向に貫通している。さらに、フロントグランドプレート300Aが樹脂ベース110Aの前部の上面側に搭載された状態において、インナーボス117AのZ方向の周りの周辺において、フロントプレート部310Aの下面及び金属ベース120Aの上面は、互いに接触している。よって、フロントプレート部310A及び金属ベース120Aは、互いに電気的に接続されている。
【0035】
図3に示すように、凹部316Aは、X方向においてフロントプレート部310Aの前部及び後部の間に位置している。フロントプレート部310Aの凹部316Aは、下方に向けて凹状に折れ曲がっている。Z方向から見て、凹部316Aは、略四角形形状となっている。具体的には、Z方向から見て、凹部316Aは、X方向に対して略平行な一対の辺及びY方向に対して略平行な他の一対の辺を有する略正方形形状となっている。略四角形とは、例えば、少なくとも1つの角が丸まった四角形であってもよい。同様に、略正方形とは、例えば、少なくとも1つの角が丸まった正方形であってもよい。
【0036】
図3に示すように、一対の第1突起脚部320Aは、フロントプレート部310Aの前部のY方向の両側から延在している。各第1突起脚部320Aは、第1扁平部322A及び第2扁平部324Aを含んでいる。第1扁平部322Aは、囲繞溝114Aの内側側面に沿ってフロントプレート部310Aに対して略直角に折り曲げられている。ただし、フロントプレート部310Aに対する第1扁平部322Aの折り曲げ角度は、完全な直角に限定されず、完全な直角に対して所定角度傾いていてもよい。第2扁平部324Aは、囲繞溝114Aの底面に沿って第1扁平部322Aに対して略直角に折り曲げられている。ただし、第1扁平部322Aに対する第2扁平部324Aの折り曲げ角度は、完全な直角に限定されず、完全な直角に対して所定角度傾いていてもよい。
【0037】
図3に示すように、一対の第2突起脚部330Aは、フロントプレート部310Aの後部のY方向の両側から延在している。各第2突起脚部330Aは、第3扁平部332A及び第4扁平部334Aを含んでいる。第3扁平部332Aは、囲繞溝114Aの内側側面に沿ってフロントプレート部310Aに対して略直角に折り曲げられている。第4扁平部334Aは、囲繞溝114Aの底面に沿って第3扁平部332Aに対して略直角に折り曲げられている。
【0038】
図3に示すように、一対の第1突起脚部320AのX方向の位置と、一対の第2突起脚部330AのX方向の位置と、凹部316AのX方向の位置と、はX方向に互いにずれて位置している。すなわち、一対の第1突起脚部320Aを形成するためのフロントグランドプレート300Aの折り曲げ部分と、一対の第2突起脚部330Aを形成するためのフロントグランドプレート300Aの折り曲げ部分と、凹部316Aを形成するためのフロントグランドプレート300Aの折り曲げ部分と、がX方向に互いにずれて位置している。よって、これらの3つの折り曲げ部分のうちの少なくとも2つの折り曲げ部分がX方向に揃っている場合と比較して、フロントグランドプレート300Aの折り曲げ加工を容易に行うことができる。
【0039】
インナーケース400Aは、略ドーム形状となっている。インナーケース400Aは、例えば、電波透過性の合成樹脂からなっている。インナーケース400A及び樹脂ベース110Aは、ねじ止めによって互いに固定されている。インナーケース400A及び樹脂ベース110Aは、ねじ止めに加えて又は代えて、ねじ止めと異なる方法によって互いに固定されていてもよい。インナーケース400A及び樹脂ベース110Aが互いに固定された状態において、アンテナベース100A及びインナーケース400Aは、収容空間を形成している。実施形態1において、収容空間は、基板500A、パッチアンテナ600A、無給電素子610A及びラジオアンテナ700Aを収容している。ただし、ラジオアンテナ700Aの一部分は、インナーケース400Aの外側に位置していてもよい。インナーケース400Aのパッチアンテナ600A及び無給電素子610AとZ方向に重なる部分のZ方向の高さは、インナーケース400Aのラジオアンテナ700AとZ方向に重なる部分のZ方向の高さより低くなっている。インナーケース400Aのラジオアンテナ700AとZ方向に重なる部分のZ方向の高さは、インナーケース400Aの後端に向かうにつれて高くなっている。よって、インナーケース400AのZ方向の高さがX方向内の位置によらず一定である場合と比較して、アンテナ装置10Aのサイズを低減することができる。
【0040】
インナーパッド410Aは、囲繞溝114Aに埋め込まれている。インナーパッド410Aは、発泡ウレタン、エラストマー、ゴム等の弾性材料からなっている。Z方向から見て、インナーパッド410Aは、収容空間を囲む囲繞体となっている。インナーケース400A及び樹脂ベース110Aが互いに固定された状態において、インナーパッド410Aは、収容空間のZ方向の周りの周囲において、樹脂ベース110A及びインナーケース400AによってZ方向に圧縮されている。よって、収容空間への水の侵入をインナーパッド410Aによって抑制することができる。
【0041】
図3に示すように、インナーパッド410Aが囲繞溝114Aに埋め込まれた状態において、各第1突起脚部320Aの第1扁平部322A及び各第2突起脚部330Aの第3扁平部332Aは、インナーパッド410Aの内側側面と、囲繞溝114Aの内側側面と、の間に位置している。また、インナーパッド410Aが囲繞溝114Aに埋め込まれた状態において、各第1突起脚部320Aの第2扁平部324A及び各第2突起脚部330Aの第4扁平部334Aは、インナーパッド410Aの底面と、囲繞溝114Aの底面と、の間に位置している。よって、各第1突起脚部320A及び第2突起脚部330Aは、インナーパッド410A及び囲繞溝114Aによって保持されている。したがって、各第1突起脚部320A及び各第2突起脚部330Aがインナーパッド410A及び囲繞溝114Aによって保持されていない場合と比較して、アンテナ装置10Aの組み立てにおいて、フロントグランドプレート300Aの樹脂ベース110Aからの脱落を抑制することができる。
【0042】
実施形態1に係るアンテナ装置10Aは、インナーケース400Aを上方から覆う不図示のアウターケースをさらに備えている。アウターケースの色は、例えば、アンテナ装置10Aが搭載される車両の色と略同一となっている。アウターケースの色が車両の色と略同一の場合、アウターケースの色が車両の色と異なる場合と比較して、アンテナ装置10Aを車両に対して目立たせなくすることができる。ただし、アウターケースの色は、アンテナ装置10Aが搭載される車両の色と異なっていてもよい。アンテナ装置10Aは、インナーケース400A及びアウターケースの双方を備えていなくてもよい。例えば、アンテナ装置10Aは、アンテナベース100Aとともに収容空間を形成するケースを備えていてもよい。このケースは、実施形態1に係るインナーケース400A及びアウターケースの双方として機能している。
【0043】
基板500Aは、プリント回路基板(PCB)である。Z方向から見て、基板500Aは、X方向に対して略平行な一対の長辺及びY方向に対して略平行な一対の短辺を有する略長方形形状となっている。略長方形とは、例えば、少なくとも1つの角が丸まった長方形であってもよい。基板500A及びアンテナベース100Aは、Z方向に互いに重なっている。基板500Aは、基板フロント貫通孔502A、基板リア貫通孔504A、一対の基板サイド貫通孔506A及び基板大径貫通孔508Aを画定している。基板フロント貫通孔502Aは、基板500Aの前部のY方向の略中央部に位置している。基板リア貫通孔504Aは、基板500Aの後部のY方向の略中央部に位置している。一対の基板サイド貫通孔506Aは、基板500AのY方向の中央部に対してY方向の両側に位置している。図1及び図4に示すように、リアグランドプレート200A及びフロントグランドプレート300Aが基板500Aの下面及び樹脂ベース110Aの上面の間に位置する状態で、インナーボス117Aは、基板大径貫通孔508AをZ方向に貫通している。
【0044】
コネクタ510Aは、基板500Aの下面側に位置している。コネクタ510A及び基板500Aは、互いに電気的に接続されている。コネクタ510Aは、基板500Aがアンテナベース100Aの上面側に搭載された状態において、金属ベース120Aのコネクタ挿通孔126Aに挿通されている。
【0045】
基板500A及び樹脂ベース110Aは、第1フロントねじ522A及び第1リアねじ524Aによって、互いに固定されている。第1フロントねじ522A及び第1リアねじ524Aは、2条ねじ等の導電性締結部品である。第1フロントねじ522A及び第1リアねじ524Aに用いられる導電性締結部品の例としては、2条ねじだけでなく、1条ねじであってもよいし、又は3条ねじ等の多条ねじであってもよい。具体的には、図1及び図3に示すように、フロントボス116A、第1フロント貫通孔312A及び基板フロント貫通孔502AがZ方向に互いに重なった状態において、第1フロントねじ522Aは、基板フロント貫通孔502A及び第1フロント貫通孔312AをZ方向に貫通して、フロントボス116Aのねじ孔に挿通されている。図1及び図2に示すように、第1リアボス118Aがリアプレート貫通孔212AをZ方向に貫通して、第1リアボス118A、第1リア貫通孔222A及び基板リア貫通孔504AがZ方向に互いに重なった状態において、第1リアねじ524Aは、基板リア貫通孔504A及び第1リア貫通孔222AをZ方向に貫通して、第1リアボス118Aのねじ孔に挿通されている。
【0046】
基板500A及び金属ベース120Aは、一対のサイドねじ526Aによって、互いに固定されている。一対のサイドねじ526Aは、2条ねじ等の導電性締結部品である。一対のサイドねじ526Aに用いられる導電性締結部品の例としては、2条ねじだけでなく、1条ねじであってもよいし、又は3条ねじ等の多条ねじであってもよい。具体的には、図1及び図2に示すように、金属ベース120Aの後端部、一対の第2リア貫通孔232A及び一対の基板サイド貫通孔506AがZ方向に互いに重なった状態において、一対のサイドねじ526Aは、一対の基板サイド貫通孔506A及び一対の第2リア貫通孔232AをZ方向に貫通して、金属ベース120Aの後端部の一対のねじ孔に挿通されている。
【0047】
パッチアンテナ600Aは、衛星アンテナの少なくとも一部分を構成するアンテナエレメントであり、衛星アンテナの衛星信号を少なくとも受信するアンテナエレメントである。実施形態1において、パッチアンテナ600Aは、SXM(SiriusXM)アンテナである。ただし、パッチアンテナ600Aは、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナであってもよい。パッチアンテナ600A及び基板500Aは、Z方向に互いに重なっている。パッチアンテナ600A及び基板500Aは、互いに電気的に接続されている。具体的には、パッチアンテナ600Aは、基板500AのX方向の前部の上面側に位置している。Z方向から見て、パッチアンテナ600Aは、X方向に対して略平行な一対の辺及びY方向に対して略平行な他の一対の辺を有する略正方形形状となっている。パッチアンテナ600Aの下面と、基板500AのX方向の前部の上面と、は両面テープ602Aを介して互いに取り付けられている。ただし、パッチアンテナ600A及び基板500Aを互いに固定する方法は、両面テープ602Aに限定されない。無給電素子610Aの少なくとも一部分は、XY平面に対して略平行な略板形状となっている。無給電素子610Aは、パッチアンテナ600Aの上方に位置している。
【0048】
図1及び図4に示すように、パッチアンテナ600A及びフロントプレート部310Aの凹部316Aは、Z方向に互いに重なっている。よって、フロントプレート部310Aの凹部316Aは、グランドとしてだけでなく、パッチアンテナ600Aのシールドカバーとしても機能することができる。よって、基板500Aの下面における凹部316Aによって覆われた部分に設けられた回路への外部電磁ノイズ等の電気的な影響や接触等の物理的な影響を凹部316Aによって抑制することができる。さらに、グランドプレート及びシールドカバーと別々に設ける場合と比較して、アンテナ装置10Aの部品点数を少なくすることができる。
【0049】
図1に示すように、実施形態1に係るラジオアンテナ700Aは、エレメントホルダ710A、ボビン730A及びアンテナエレメントを有している。アンテナエレメントは、エレメントホルダ710Aによって保持された容量装荷素子720Aと、ボビン730Aによって保持された不図示のヘリカル素子と、を含んでいる。すなわち、ボビン730Aは、ヘリカル素子を保持するエレメントホルダとなっている。図1に示すように、実施形態1に係るエレメントホルダ710Aは、ホルダ部712A、フロント脚部714A及びリア脚部716Aを含んでいる。
【0050】
ラジオアンテナ700Aは、AM/FM(Amplitude Modulation/Frequency Modulation)放送受信用アンテナである。ラジオアンテナ700Aは、パッチアンテナ600Aの後方に位置している。ラジオアンテナ700A及び基板500Aは、Z方向に互いに重なっている。具体的には、ラジオアンテナ700Aは、基板500Aの上面側に位置している。
【0051】
ホルダ部712Aは、ホルダ部712Aの下面及び基板500Aの上面が互いに離間した状態で、フロント脚部714A及びリア脚部716Aによって支持されている。フロント脚部714Aは、ホルダ部712Aの前部から下方に向けて延在している。リア脚部716Aは、ホルダ部712Aの後部から下方に向けて延在している。
【0052】
容量装荷素子720Aは、ホルダ部712AのY方向の両側面に取り付けられている。以下、必要に応じて、容量装荷素子720Aにおけるホルダ部712AのY方向の左側面に取り付けられた部分を容量装荷素子720Aの左部分といい、容量装荷素子720Aにおけるホルダ部712AのY方向の右側面に取り付けられた部分を容量装荷素子720Aの右部分という。図1に示す例において、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の各々は、容量装荷素子720AのX方向の略中央部及び前部の間と、容量装荷素子720AのX方向の略中央部及び後部の間と、にミアンダ形状部を有している。ただし、容量装荷素子720Aのミアンダ形状部の形状及び位置は、図1に示す例に限定されない。或いは、容量装荷素子720Aは、ミアンダ形状部を有していなくてもよい。
【0053】
ボビン730Aは、ホルダ部712Aの下面及び基板500Aの上面の間に位置している。不図示のヘリカル素子は、ボビン730Aに巻き付けられている。ヘリカル素子は、一対の容量装荷素子720A及び基板500Aに電気的に接続されている。
【0054】
エレメントホルダ710A及びアンテナベース100Aは、第2フロントねじ742A及び第2リアねじ744Aによって、互いに固定されている。具体的には、図1図3及び図4に示すように、インナーボス117Aが切欠き122Aに入り込んで第2フロント貫通孔314A及び基板大径貫通孔508AをZ方向に貫通している。図1及び図4に示すように、第2フロントねじ742Aは、フロント脚部714Aの下端部の貫通孔をZ方向に貫通して、インナーボス117Aのねじ孔に挿通されている。図1及び図2に示すように、第2リアねじ744Aは、リア脚部716Aの下端部の貫通孔をZ方向に貫通して、第2リアボス119Aのねじ孔に挿通されている。
【0055】
図5及び図6は、実施形態1に係る樹脂ベース110A及び基板500Aの固定方法を説明するための図である。
【0056】
図2及び図5を参照して、第1接続部220Aの先端部について説明する。
【0057】
図2に示すように、第1接続部220Aの先端部は、3つのリア延在部223Aを含んでいる。Z方向から見て、3つのリア延在部223Aは、第1リア貫通孔222Aの縁から内側に向けて延在している。Z方向から見て、リア延在部223Aは、3つの第1リア貫通孔222Aの縁に沿って略等間隔に配置されている。図5に示すように、基板500A及び第1リアボス118Aからリア延在部223AにZ方向に力がかかっていない状態において、各リア延在部223Aは、第1延在部223Aa及び第2延在部223Abを含んでいる。第1延在部223Aaは、第1リア貫通孔222Aの周辺における第1接続部220Aに対して下方に向けて折り曲げられている。第2延在部223Abは、第1延在部223Aaに対して上方に向けて折り曲げられている。第2延在部223Abは、リア延在部223Aの先端部となっている。
【0058】
図5を参照して、第1リアねじ524Aについて説明する。
【0059】
第1リアねじ524Aは、ねじ部524Aa及び頭部524Abを含んでいる。頭部524Abは、ねじ部524Aaの上端に接続されている。頭部524AbのZ方向に垂直な方向の直径は、ねじ部524AaのZ方向に垂直な方向の直径より大きくなっている。
【0060】
図2図5及び図6を参照して、樹脂ベース110A及び基板500Aの固定方法について説明する。
【0061】
まず、図2に示すように、第1リアボス118Aがリアプレート貫通孔212AをZ方向に貫通し、かつ第1リアボス118A及び第1リア貫通孔222AがZ方向に互いに重なった状態で、リアプレート部210Aを樹脂ベース110Aの後部の上面側に搭載する。次いで、第1リアボス118A、第1リア貫通孔222A及び基板リア貫通孔504AがZ方向に互いに重なった状態において、リアグランドプレート200Aの上方に基板500Aを配置する。
【0062】
次いで、図5に示すように、第1リアねじ524Aのねじ部524Aaを基板リア貫通孔504A及び第1リア貫通孔222AにZ方向に貫通させ、第1リアねじ524Aのねじ部524Aaを第1リアボス118Aのねじ穴にZ方向に挿通させる。第1リアねじ524Aの頭部524AbのZ方向に垂直な方向の直径は、基板リア貫通孔504AのZ方向に垂直な方向の直径より大きくなっている。よって、第1リアねじ524Aの頭部524Abの座面と、基板500Aの基板リア貫通孔504AのZ方向の周りの上面と、が互いに接触する。第1リアねじ524Aの頭部524Abの座面とは、頭部524Abのねじ部524Aaの上端のZ方向の周りの下面である。
【0063】
次いで、第1リアねじ524AをZ方向の周りに回転させて、第1リアねじ524A及び第1リアボス118Aを互いに締め付ける。よって、第1接続部220Aの第1リア貫通孔222Aの周辺部分と、基板500Aの下面と、が互いに接触し、かつリア延在部223Aの第1延在部223Aa及び第2延在部223Abの間の折り曲げ部分と、第1リアボス118Aの上面と、が互いに接触した状態で、リア延在部223Aが基板500A及び第1リアボス118AによってZ方向に圧縮される。
【0064】
次いで、図6に示すように、第1リア貫通孔222Aの周辺における第1接続部220Aの上面及び下面がそれぞれ基板500Aの下面及び第1リアボス118Aの上面に接触するまで、第1リアねじ524A及び第1リアボス118Aを互いに締め付ける。よって、リア延在部223Aは、上方に向けて倒れて、図5に示す形状から、図6に示す形状に変形している。具体的には、図6に示す例において、図5に示す第1延在部223Aaに相当する部分は、XY平面に略平行となっている。図6に示す例において、図5に示す第2延在部223Abに相当する部分は、ねじ部524Aaの外側面及び基板リア貫通孔504Aの内側面の間の隙間に入り込んでいる。
【0065】
図6に示す例において、第1リアねじ524Aは、ねじ部524Aa及び第1リアボス118Aが互いに締め付けられることで、第1リアボス118A、基板500A及び第1接続部220Aを互いに固定している。具体的には、頭部524Abの座面から基板500Aの上面へ下向きの力がかかり、第1リアボス118Aの上面から第1接続部220Aの下面へ上向きの力がかかっている。よって、第1接続部220Aは、第1リアボス118A及び基板500AによってZ方向に挟持されている。したがって、第1接続部220Aが第1リアボス118A及び基板500AによってZ方向に挟持されていない場合と比較して、第1リアボス118A、基板500A及び第1接続部220Aを安定的に互いに固定することができる。
【0066】
図6を参照して、第1リアねじ524Aが第1リアボス118A、基板500A及び第1接続部220Aを互いに固定した状態について説明する。
【0067】
図6に示すように、基板500Aの基板リア貫通孔504Aの周りの下面と、第1接続部220Aの第1リア貫通孔222Aの周りの上面と、は互いに接触して、互いに電気的に接続されている。よって、基板500Aの基板リア貫通孔504Aの周りの下面と、第1接続部220Aの第1リア貫通孔222Aの周りの上面と、の間には、第1接続経路C1が形成されている。図6に示すように、頭部524Abの座面と、基板500Aの基板リア貫通孔504Aの周りの上面と、は互いに接触して、互いに電気的に接続されている。よって、頭部524Abの座面と、基板500Aの基板リア貫通孔504Aの周りの上面と、の間には、第2接続経路C2が形成されている。図6に示すように、リア延在部223Aの先端部と、ねじ部524Aaの外側面と、は互いに接触して、互いに電気的に接続されている。よって、リア延在部223Aの先端部と、ねじ部524Aaの外側面と、の間には、第3接続経路C3が形成されている。
【0068】
図6に示す例では、第1接続経路C1を介して、基板500Aの下面及び第1接続部220Aが互いに電気的に接続されている。さらに、図6に示す例では、第2接続経路C2と、第3接続経路C3と、第1リアねじ524Aの第2接続経路C2及び第3接続経路C3の間の部分と、を介して、基板500Aの上面及び第1接続部220Aが互いに電気的に接続されている。
【0069】
実施形態1では、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合と比較して、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。仮に、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合を検討する。第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合、第1接続部220Aのいずれの部分も、第1リアねじ524Aに接触しなくなる。よって、基板500A及び第1接続部220Aは、第2接続経路C2及び第3接続経路C3を介さずに、主に、第1接続経路C1を介してしか互いに電気的に接続することができない。第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合、熱負荷等の所定の要因による第1リアボス118Aのクリープによって第1リアねじ524Aが緩んで基板500Aの下面及び第1接続部220Aの上面の接圧が低下すると、第1接続経路C1の電気的接続が不安定になることがある。よって、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合、基板500A及び第1接続部220Aを安定的に互いに電気的に接続することが難しくなることがある。これに対して、実施形態1では、第1接続経路C1、第2接続経路C2及び第3接続経路C3を形成することができる。第3接続経路C3の電気的接続は、第1接続経路C1の電気的接続及び第2接続経路C2の電気的接続よりも、第1リアねじ524Aの緩みの影響にかかわらず安定させることができる。よって、実施形態1では、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合と比較して、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0070】
実施形態1では、第1リアねじ524Aと、樹脂製の第1リアボス118Aと、が互いに締結されている。すなわち、第1リアねじ524Aは、樹脂ベース110Aに締結されている。しかしながら、アンテナベース100Aの全体が金属ベースである場合等の所定の場合において、第1リアねじ524Aは、樹脂ベース110Aに代えて設けられた金属ベースに締結されていてもよい。第1リアねじ524A及び金属ベースが互いに締結される場合においても、実施形態1と同様にして、第1リアねじ524Aが金属ベース、基板500A及び第1接続部220Aを互いに固定した状態において、リア延在部223A及び第1リアねじ524Aは、互いに電気的に接続されていてもよい。第1リアねじ524A及び金属ベースが互いに締結される場合においても、リア延在部223Aを有する第1接続部220Aは、リア延在部223Aを有しない第1接続部220Aよりも、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0071】
実施形態1では、リア延在部223Aの先端部がねじ部524Aaの外側面及び基板リア貫通孔504Aの内側面の間の隙間に位置している。よって、リア延在部223Aの先端部がねじ部524Aaの外側面及び基板リア貫通孔504Aの内側面の間の隙間に位置していない場合と比較して、第1リアねじ524Aを緩みにくくすることができる。したがって、実施形態1では、リア延在部223Aの先端部がねじ部524Aaの外側面及び基板リア貫通孔504Aの内側面の間の隙間に位置していない場合と比較して、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0072】
実施形態1では、Z方向から見て、3つのリア延在部223Aが第1リア貫通孔222Aの縁に沿って略等間隔に配置されている。すなわち、複数のリア延在部223Aが第1リア貫通孔222Aに設けられている。よって、単一のリア延在部223Aが設けられている場合と比較して、複数のリア延在部223Aのいずれかの先端部がねじ部524Aaのねじ山に接触しやすくすることができる。したがって、単一のリア延在部223Aが設けられている場合と比較して、複数のリア延在部223Aのいずれかの先端部がねじ部524Aaの外側面及び基板リア貫通孔504Aの内側面の間に隙間に入り込みやすくすることができる。
【0073】
リア延在部223Aの数及び配置は、図2に示す例に限定されない。例えば、第1リア貫通孔222Aに設けられるリア延在部223Aの数は、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、7つ等、3つと異なっていてもよい。また、Z方向から見て、複数のリア延在部223Aが第1リア貫通孔222Aの縁に沿って非等間隔に配置されていてもよい。
【0074】
第1リアねじ524Aが1条ねじ又は2条ねじである場合、第1リアねじ524Aのねじ径、ピッチ、条数や各リア延在部223Aの形状等の第1リアねじ524A及びリア延在部223Aの所定の条件に応じて、Z方向から見て、第1リア貫通孔222Aの縁に沿って3、5、7等の3以上の奇数個、又は3、6、9等の3の倍数個のリア延在部223Aを略等間隔に配置させてもよい。以下、Z方向から見て第1リア貫通孔222Aの縁に沿って略等間隔に配置されたリア延在部223Aの数を、単に、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数という。第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が2つ又は4つである場合、いずれのリア延在部223Aもねじ部524Aaのねじ山に接触しないことがある。これに対して、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が3以上の奇数個又は3の倍数個である場合、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が2つ又は4つのである場合と比較して、第1リアねじ524A及びリア延在部223Aの上述した所定の条件に応じて、少なくとも1つのリア延在部223Aをねじ部524Aaのねじ山に接触させやすくすることができる。特に、第1リアねじ524Aが2条ねじである場合、第1リアねじ524Aが1条ねじである場合と比較して、少なくとも1つのリア延在部223Aをねじ部524Aaのねじ山に、より接触させやすくすることができる。第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数は、3以上の奇数と異なったり、又は3の倍数と異なったりしていてもよい。第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が3以上の奇数と異なったり、又は3の倍数と異なったりしていても、第1リアねじ524A及びリア延在部223Aの上述した所定の条件に応じて、少なくとも1つのリア延在部223Aをねじ部524Aaのねじ山に接触させることができる。
【0075】
第1リアねじ524Aが1条ねじ又は2条ねじである場合、第1リアねじ524Aのねじ径、ピッチ、条数や各リア延在部223Aの形状等の第1リアねじ524A及びリア延在部223Aの所定の条件に応じて、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数は3つであってもよい。上述したように、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が3つである場合、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が2つ又は4つである場合と比較して、リア延在部223Aをねじ部524Aaのねじ山に接触させやすくすることができる。特に、第1リアねじ524Aが2条ねじである場合、第1リアねじ524Aが1条ねじである場合と比較して、少なくとも1つのリア延在部223Aをねじ部524Aaのねじ山に、より接触させやすくすることができる。さらに、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が3つである場合、第1リア貫通孔222Aに設けられたリア延在部223Aの数が5つ以上である場合と比較して、リア延在部223Aの形成の際のリアグランドプレート200Aの加工においてリア延在部223A同士の干渉を抑制しやすくすることができる。
【0076】
第1接続部220Aの形状は、実施形態1に係る形状に限定されない。例えば、第1接続部220Aは、第1リア貫通孔222Aに代えて、第1接続部220Aの外縁に切欠きを画定していてもよい。第1接続部220Aが切欠きを画定している場合、第1リアねじ524Aのねじ部524Aaは、第1接続部220Aの切欠きを貫通してもよい。ねじ部524Aaが第1接続部220Aの切欠きを貫通している場合においても、実施形態1と同様にして、第1リアねじ524Aは、第1リアボス118A、基板500A及び第1接続部220Aを互いに固定することができる。
【0077】
リア延在部223Aの形状は、実施形態1に係る形状に限定されない。
【0078】
例えば、基板500A及びフロントボス116Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、リア延在部223Aの形状は、図5に示すリア延在部223Aの形状に対して上下反転していてもよい。リア延在部223Aの形状が図5に示すリア延在部223Aの形状に対して上下反転した状態において、第1延在部223Aaは、第1リア貫通孔222Aの周辺における第1接続部220Aに対して上方に向けて折り曲げられており、第2延在部223Abは、第1延在部223Aaに対して下方に向けて折り曲げられている。リア延在部223Aの形状が図5に示すリア延在部223Aの形状に対して上下反転していても、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合と比較して、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0079】
或いは、基板500A及びフロントボス116Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、リア延在部223Aは、XY平面に対して略平行であってもよい。リア延在部223AがXY平面に対して略平行であっても、第1リアねじ524A等の条件に応じて、リア延在部223A及びねじ部524Aaを互いに接触させることができる。よって、リア延在部223AがXY平面に対して略平行であっても、第1接続部220Aがリア延在部223Aを有しない場合と比較して、基板500A及びリアグランドプレート200Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0080】
実施形態1において、一対の第2接続部230Aは、リア延在部223Aに相当する延在部を含んでいない。第2リア貫通孔232Aを貫通するサイドねじ526Aは、金属ベース120Aに挿通されている。金属ベース120Aでは、樹脂ベース110Aと比較して、クリープによるねじ止めの緩みが生じにくい。よって、一対の第2接続部230Aは、リア延在部223Aに相当する延在部を含む必要がない。よって、一対の第2接続部230Aがリア延在部223Aに相当する延在部を含む場合と比較して、リアグランドプレート200Aの加工コストを低減することができる。ただし、一対の第2接続部230Aは、リア延在部223Aに相当する延在部を含んでいてもよい。
【0081】
図3に示すように、実施形態1において、フロントプレート部310Aの前部は、第1接続部220Aと同様にして、3つの第1フロント延在部313Aを含んでいる。Z方向から見て、3つの第1フロント延在部313Aは、第1フロント貫通孔312Aの縁から内側に向けて延在している。Z方向から見て、3つの第1フロント延在部313Aは、第1フロント貫通孔312Aの縁に沿って略等間隔に配置されている。図3に示すように、基板500A及びフロントボス116Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、各第1フロント延在部313Aは、第1フロント貫通孔312Aの周辺におけるフロントプレート部310Aに対して上方に向けて折り曲げられている。よって、リア延在部223Aについて説明した理由と同様の理由によって、第1フロントねじ522Aがフロントボス116A、基板500A及びフロントプレート部310Aを互いに固定した状態において、第1フロント延在部313A及び第1フロントねじ522Aは、互いに接触することができる。したがって、フロントプレート部310Aの前部が第1フロント延在部313Aを含まない場合と比較して、基板500A及びフロントグランドプレート300Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0082】
第1フロント延在部313Aの数及び配置は、図3に示す例に限定されない。例えば、第1フロント貫通孔312Aに設けられる第1フロント延在部313Aの数は、1つ、2つ、4つ、5つ、6つ、7つ等、3つと異なっていてもよい。また、Z方向から見て、複数の第1フロント延在部313Aが第1フロント貫通孔312Aの縁に沿って非等間隔に配置されていてもよい。
【0083】
各第1フロント延在部313Aの形状は、図3に示す例に限定されない。例えば、基板500A及びフロントボス116Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、各第1フロント延在部313Aは、図3に示す各第1フロント延在部313Aの形状に対して上下反転していてもよい。或いは、基板500A及びフロントボス116Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、各第1フロント延在部313Aは、XY平面に対して略平行であってもよい。リア延在部223Aについて説明した理由と同様の理由によって、フロントプレート部310Aの前部が第1フロント延在部313Aを含む場合、フロントプレート部310Aの前部が第1フロント延在部313Aを含まない場合と比較して、各第1フロント延在部313Aの形状によらず、基板500A及びフロントグランドプレート300Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0084】
図3に示すように、実施形態1において、フロントプレート部310Aの後部は、4つの第2フロント延在部315Aを含んでいる。Z方向から見て、4つの第2フロント延在部315Aは、第2フロント貫通孔314Aの縁から内側に向けて延在している。Z方向から見て、4つの第2フロント延在部315Aは、第2フロント貫通孔314Aの縁に沿って略等間隔に配置されている。図3に示すように、基板500A及び金属ベース120Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、各第2フロント延在部315Aは、第2フロント貫通孔314Aの周辺におけるフロントプレート部310Aに対して下方に向けて折り曲げられている。よって、フロントプレート部310Aが第2フロント延在部315Aを含まない場合や、第2フロント延在部315AがXY平面に対して略平行である場合と比較して、第2フロントねじ742Aによってインナーボス117A、基板500A及びフロント脚部714Aを互いに固定した際に、第2フロント延在部315A及び金属ベース120Aを確実に接触させることができる。よって、フロントプレート部310Aが第2フロント延在部315Aを含まない場合や、第2フロント延在部315AがXY平面に対して略平行である場合と比較して、金属ベース120A及びフロントグランドプレート300Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0085】
第2フロント延在部315Aの数及び配置は、図3に示す例に限定されない。例えば、第2フロント貫通孔314Aに設けられる第2フロント延在部315Aの数は、1つ、2つ、3つ、5つ、6つ、7つ等、4つと異なっていてもよい。また、Z方向から見て、複数の第2フロント延在部315Aが第2フロント貫通孔314Aの縁に沿って非等間隔に配置されていてもよい。
【0086】
各第2フロント延在部315Aの形状は、図3に示す例に限定されない。例えば、基板500A及び金属ベース120Aからフロントプレート部310Aに力がかかっていない状態において、各第2フロント延在部315Aは、XY平面に対して略平行であってもよいし、又は第2フロント貫通孔314Aの周辺におけるフロントプレート部310Aに対して上方に向けて折り曲げられていてもよい。フロントプレート部310Aに上述した力が加わっていない状態で各第2フロント延在部315AがXY平面に対して略平行であっても、フロントプレート部310Aが第2フロント延在部315Aを含まない場合と比較して、金属ベース120A及びフロントグランドプレート300Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。フロントプレート部310Aに上述した力が加わっていない状態で各第2フロント延在部315Aが上方に向けて折り曲げられていても、各第2フロント延在部315Aを基板500Aの下面によって金属ベース120Aの前部の上面に向けて押し当てることができる。よって、フロントプレート部310Aが第2フロント延在部315Aを含まない場合と比較して、金属ベース120A及びフロントグランドプレート300Aを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0087】
図7は、実施形態に係る容量装荷素子720Aの固定方法を説明するための図である。図7を参照し、必要に応じて図1を参照して、実施形態に係る容量装荷素子720Aの固定方法について説明する。
【0088】
図1に示すように、ホルダ部712Aは、一対の下部リブ712Aaと、三対の上部リブ712Abと、、を含んでいる。一対の下部リブ712Aaは、ホルダ部712Aの下端部のY方向の両側においてホルダ部712Aの前端及び後端の間で断続的に延在している。図1に示す例において、一対の下部リブ712Aaは、ホルダ部712Aの下端のY方向の両側において、X方向の前部、略中央部及び後部に設けられている。三対の上部リブ712Abは、ホルダ部712AのY方向の両側の側面の上端部において、X方向の前部、略中央部及び後部に設けられている。ただし、上部リブ712Abの数及び配置は、図1に示す例に限定されない。例えば、一対のみの上部リブ712Abがホルダ部712AのY方向の両側の側面の上端部に設けられていてもよい。或いは、二対、四対、五対等の複数対の上部リブ712Abが、X方向に対して略平行に互いにずれて、ホルダ部712AのY方向の両側の側面の上端部に設けられていてもよい。
【0089】
容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われる前において、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分は、一対の下部リブ712Aaの上面側に搭載されている。容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われる前において、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の各々の上端部は、インナーケース400Aから外力を受けていない。よって、容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われる前において、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の各々の上端部の内側面は、各対の上部リブ712AbからY方向に離間している。
【0090】
次いで、図7に示すように、容量装荷素子720Aをインナーケース400Aによって覆う。インナーケース400AのY方向の両側の内側面には、複数対のストッパ402AがX方向に対して略平行に互いにずれて設けられている。具体的には、容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われた状態において、ホルダ部712AのX方向の前部、略中央部及び後部の各々では、X方向に対して略平行にずれて配置された二対のストッパ402Aが一対の上部リブ712Abに対向している。よって、ホルダ部712AのX方向の前部、略中央部及び後部の各々において、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の上端部は、X方向に対して略平行にずれた二対のストッパ402Aによって一対の上部リブ712Abに押し当てられている。また、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の上端部は、複数対のストッパ402Aによって一対の下部リブ712Aaに押し当てられている。ただし、ストッパ402Aの配置及び数は、上述した例に限定されない。例えば、容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われた状態において、一対のみ又は三対以上のストッパ402Aが一対の上部リブ712Abに対向していてもよい。或いは、容量装荷素子720Aがインナーケース400Aによって覆われた状態において、一対又は複数対のストッパ402Aが複数対の上部リブ712Abに対向していてもよい。
【0091】
図7を用いて説明した方法によれば、ねじ等の締結部品を用いることなく、ホルダ部712A及び容量装荷素子720Aを互いに固定することができる。さらに、各上部リブ712Abの高さを調整することで、容量装荷素子720Aの上端部の位置を調整することができる。
【0092】
図7を用いて説明した方法においては、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の上端部は、インナーケース400Aの内側面のストッパ402Aによって、一対の下部リブ712Aa及び一対の上部リブ712Abに押し当てられている。しかしながら、インナーケース400Aに代えてアウターケース又はケースが容量装荷素子720Aを覆う場合、容量装荷素子720Aの左部分及び右部分の上端部は、アウターケース又はケースの内側面のストッパによって、一対の下部リブ712Aa及び一対の上部リブ712Abに押し当てられていてもよい。
【0093】
図8は、実施形態2に係るアンテナ装置10Bの分解斜視図である。図9は、実施形態2に係る金属ベース120Bの拡大下面図である。図10は、実施形態2に係る基板500Bの前部の拡大上面図である。実施形態2に係るアンテナ装置10Bは、以下の点を除いて、実施形態1に係るアンテナ装置10Aと同様である。
【0094】
図8を参照して、必要に応じて図9及び図10を参照して、実施形態1に係るアンテナ装置10Aについて説明する。
【0095】
実施形態2に係るアンテナ装置10Bは、アンテナベース100B、取付部材130B、囲繞シール140B、グランドプレート200B、インナーケース400B、インナーパッド410B、基板500B、コネクタ510B及びラジオアンテナ700Bを備えている。実施形態2に係るアンテナベース100Bは、樹脂ベース110B及び金属ベース120Bを有している。実施形態2に係る樹脂ベース110Bは、取付孔112B及び囲繞溝114Bを画定している。実施形態2に係る取付部材130Bは、ホルダ132B、ワッシャ134B及びボルト136Bを有している。実施形態2に係るグランドプレート200Bは、プレート部210B、第1接続部220B及び一対の第2接続部230Bを有している。グランドプレート200Bは、板金等の導電性プレートである。グランドプレート200Bに用いられる導電性プレートの例としては、板金に限定されず、金属にすることができる。実施形態2に係る基板500Bは、基板リア貫通孔504B及び一対の基板サイド貫通孔506Bを画定している。実施形態2に係るラジオアンテナ700Bは、エレメントホルダ710B、容量装荷素子720B及びボビン730Bを有している。実施形態2に係るエレメントホルダ710Bは、ホルダ部712B、フロント脚部714B及びリア脚部716Bを含んでいる。
【0096】
図8に示すように、樹脂ベース110Bの上面には、フロントボス116B、一対のインナーボス117B、第1リアボス118B及び第2リアボス119Bが設けられている。図10に示すように、一対のインナーボス117Bは、樹脂ベース110BのY方向の中心に対してY方向の両側に位置している。図10に示す例において、一対のインナーボス117Bの各々のX方向の位置は、X方向に互いにずれて位置している。
【0097】
金属ベース120Bは、樹脂ベース110Bの取付孔112Bに挿通されている。具体的には、図9に示すように、金属ベース120Bは、取付孔112Bの内側面に設けられた第1圧入突起112Ba及び第2圧入突起112Bbによって、取付孔112Bに圧入されている。第1圧入突起112Baは、金属ベース120Bの+Y側の端部の前部に接触している。取付孔112Bの内側面は、第1基準面112Bcを含んでいる。第1基準面112Bcが位置する側と、第1圧入突起112Baが位置する側と、はX方向において互いに対向している。したがって、金属ベース120Bは、第1圧入突起112Baによって、第1基準面112Bcに向けて押圧されている。第2圧入突起112Bbは、金属ベース120Bの前部の+Y側の端部に接触している。取付孔112Bの内側面は、第2基準面112Bdを含んでいる。第2基準面112Bdが位置する側と、第2圧入突起112Bbが位置する側と、はY方向において互いに対向している。したがって、金属ベース120Bは、第2圧入突起112Bbによって、第2基準面112Bdに向けて押圧されている。よって、実施形態2では、金属ベース120Bが取付孔112Bに単に挿通されている場合と比較して、金属ベース120Bの位置決めを容易にすることができる。
【0098】
図8に示すように、プレート部210Bは、プレート貫通孔212B及び開口214Bを画定している。プレート貫通孔212Bは、プレート部210Bの後部のY方向の略中央部に位置している。開口214Bは、プレート貫通孔212Bの前部に位置している。
【0099】
図8に示すように、第1接続部220Bは、プレート部210Bの後端部のY方向の略中央部から前方に向けて折り返されている。第1接続部220Bの先端部は、リア貫通孔222Bを画定している。グランドプレート200Bがアンテナベース100Bの上面側に搭載された状態において、第1リアボス118Bは、プレート貫通孔212BをZ方向に貫通し、第1リアボス118B及びリア貫通孔222Bは、Z方向に互いに重なっている。
【0100】
一対の第2接続部230Bは、プレート部210BのY方向の両側からプレート部210BのY方向の中央部に向けて折り返されている。図8に示す例において、一対の第2接続部230Bは、開口214Bの前部のY方向の両側に位置している。一対の第2接続部230Bは、一対のフロント貫通孔232Bを画定している。グランドプレート200Bがアンテナベース100Bの上面側に搭載された状態において、一対のフロント貫通孔232B及び一対のインナーボス117Bは、Z方向に互いに重なっている。
【0101】
基板500B及び樹脂ベース110Bは、一対の第1フロントねじ522B及び第1リアねじ524Bによって、互いに固定されている。一対の第1フロントねじ522B及び第1リアねじ524Bは、2条ねじ等の導電性締結部品である。一対の第1フロントねじ522B及び第1リアねじ524Bに用いられる導電性締結部品の例としては、2条ねじだけでなく、1条ねじであってもよいし、又は3条ねじ等の多条ねじであってもよい。具体的には、図8及び図10に示すように、一対のインナーボス117A及び一対のフロント貫通孔232BがZ方向に互いに重なった状態において、一対の第1フロントねじ522Bは、基板500B及び一対のフロント貫通孔232BをZ方向に貫通して、一対のインナーボス117Aのねじ孔に挿通されている。図8に示すように、第1リアボス118Bがプレート貫通孔212BをZ方向に貫通して第1リアボス118B、リア貫通孔222B及び基板リア貫通孔504BがZ方向に互いに重なった状態において、第1リアねじ524Bは、基板リア貫通孔504B及びリア貫通孔222BをZ方向に貫通して、第1リアボス118Bのねじ孔に挿通されている。
【0102】
図10に示すように、Z方向から見て、左側の第1フロントねじ522Bの頭部の略左半分部分は、基板500Bの左辺の外側に位置している。例えば、左側の第1フロントねじ522Bの頭部の略左半分部分では、Z方向から見て、左側の第1フロントねじ522Bの基板500Bの左辺の外側に位置する部分の面積が、左側の第1フロントねじ522Bの頭部の全体の面積の所定割合以上所定割合以下であってもよい。よって、Z方向から見て、左側の第1フロントねじ522Bの頭部の全体が基板500Bと重なっている場合と比較して、基板500BのY方向の幅を狭くすることができる。また、Z方向から見て、右側の第1フロントねじ522Bの頭部の略右半分部分は、基板500Bの右辺の外側に位置している。例えば、右側の第1フロントねじ522Bの頭部の略右半分部分では、Z方向から見て、右側の第1フロントねじ522Bの基板500Bの右辺の外側に位置する部分の面積が、右側の第1フロントねじ522Bの頭部の全体の面積の所定割合以上所定割合以下であってもよい。よって、Z方向から見て、左側の第1フロントねじ522Bの頭部の全体が基板500Bと重なっている場合と比較して、基板500BのY方向の幅を狭くすることができる。
【0103】
各第1フロントねじ522Bの頭部及び基板500BのZ方向の重なり合いの面積は、図10に示す例に限定されない。Z方向から見て第1フロントねじ522Bの頭部の少なくとも一部分が基板500Bの外縁の外側に位置する限り、Z方向から見て第1フロントねじ522Bの頭部の全体が基板500Bと重なっている場合と比較して、基板500BのY方向のサイズを小さくすることができる。
【0104】
実施形態2において、Z方向から見て、コネクタ510Bは、コネクタ510Bの前辺又は後辺がX方向に対して所定角度傾いた状態で配置されている。よって、一対の第1フロントねじ522Bは、コネクタ510Bと干渉しないよう、X方向に互いにずれて位置している。ただし、各第1フロントねじ522Bがコネクタ510Bと干渉しない限り、一対の第1フロントねじ522Bの配置は、図10に示す例に限定されない。
【0105】
基板500B及び金属ベース120Bは、一対のサイドねじ526Bによって、互いに固定されている。一対のサイドねじ526Bは、2条ねじ等の導電性締結部品である。一対のサイドねじ526Bに用いられる導電性締結部品としては、2条ねじだけでなく、1条ねじであってもよいし、又は3条ねじ等の多条ねじであってもよい。具体的には、図8に示すように、一対のサイドねじ526Bは、一対の基板サイド貫通孔506BをZ方向に貫通して、金属ベース120Bの後端部の一対のねじ孔に挿通されている。
【0106】
エレメントホルダ710B及びアンテナベース100Bは、第2フロントねじ742B及び第2リアねじ744Bによって、互いに固定されている。具体的には、図8に示すように、第2フロントねじ742Bは、フロント脚部714Bの下端部の貫通孔をZ方向に貫通して、フロントボス116Bのねじ孔に挿通されている。図8に示すように、第2リアねじ744Bは、リア脚部716Bの下端部の貫通孔をZ方向に貫通して、第2リアボス119Bのねじ孔に挿通されている。
【0107】
実施形態1に係る第1接続部220Aと同様にして、実施形態2に係る第1接続部220Bは、少なくとも1つのリア延在部223Bを含んでいる。よって、第1接続部220Bがリア延在部223Bを含まない場合と比較して、基板500B及びグランドプレート200Bを安定的に互いに電気的に接続することができる。同様に、一対のフロント貫通孔232Bの各々も、少なくとも1つのフロント延在部233Bを含んでいる。よって、一対のフロント貫通孔232Bの各々がフロント延在部233Bを含まない場合と比較して、基板500B及びグランドプレート200Bを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0108】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0109】
例えば、基板に電気的に接続されるアンテナエレメントは、衛星アンテナ又はラジオアンテナの少なくとも一部分を構成するアンテナエレメントに限定されない。基板は、衛星アンテナ又はラジオアンテナの少なくとも一部分を構成するアンテナエレメントに代えて、又は加えて、テレマティクスアンテナ(電話アンテナ、TELアンテナ)、V2X(Vehicle-to-everything)アンテナ、Wi-Fi(登録商標)アンテナ、DAB(Digital Audiо Brоadcasting)アンテナ、キーレスアンテナ、直線偏波(垂直偏波、水平偏波)に対応するアンテナ等の他のアンテナの少なくとも一部分を構成するアンテナエレメントに電気的に接続されていてもよい。
【0110】
本明細書によれば、以下の態様のアンテナ装置が提供される。
(態様1)
態様1では、アンテナ装置が、アンテナベースと、基板と、前記アンテナベース及び前記基板の間に位置して延在部を有する導電性プレートと、前記基板に電気的に接続されたアンテナエレメントと、前記アンテナベース、前記基板及び前記導電性プレートを互いに固定する導電性締結部品と、を備え、前記延在部及び前記導電性締結部品が互いに電気的に接続されている。
【0111】
「ケース」は、上述の実施形態の「インナーケース」、「アウターケース」又は「ケース」に相当する。「導電性プレート」は、上述の実施形態の「リアグランドプレート」、「フロントグランドプレート」又は「グランドプレート」に相当する。「延在部」は、上述の実施形態の「リア延在部」、「第1フロント延在部」又は「フロント延在部」に相当する。「アンテナエレメント」は、上述の実施形態の「パッチアンテナ」、「容量装荷素子」又は「ヘリカル素子」に相当する。「導電性締結部品」は、上述の実施形態の「第1フロントねじ」又は「第1リアねじ」に相当する。
【0112】
上述の態様によれば、延在部及び導電性締結部品の間に接続経路を形成することができる。延在部及び導電性締結部品の間の接続経路の電気的接続は、基板及び導電性プレートの間の接続経路の電気的接続、又は導電性締結部品及び基板の間の接続経路の電気的接続よりも、導電性締結部品の緩みの影響にかかわらず、安定させることができる。したがって、上述の態様では、導電性プレートが延在部を有しない場合と比較して、基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0113】
(態様2)
態様2では、前記導電性締結部品が前記導電性プレートの所定部分を貫通している。
【0114】
「所定部分」は、上述の実施形態の「第1リア貫通孔」、「第1フロント貫通孔」、「リア貫通孔」、「フロント貫通孔」又は「切欠き」に相当する。
【0115】
上述の態様によれば、導電性締結部品が導電性プレートの所定部分を貫通していない場合と比較して、基板及び導電性プレートを安定的に互いに固定することができる。
【0116】
(態様3)
態様3では、前記延在部の少なくとも一部分が、前記導電性プレートの前記所定部分において前記導電性締結部品及び前記基板の間に位置している。
【0117】
上述の態様によれば、延在部のいずれの部分も導電性締結部品及び基板の間に位置しない場合と比較して、導電性締結部品を緩みにくくすることができる。よって、上述の態様によれば、延在部のいずれの部分も導電性締結部品及び基板の間に位置しない場合と比較して、基板及び導電性プレートを安定的に電気的に接続することができる。
【0118】
(態様4)
態様4では、複数の前記延在部が前記導電性プレートの前記所定部分に設けられている。
【0119】
上述の態様によれば、単一の延在部が設けられている場合と比較して、複数の延在部のいずれかが導電性締結部品に接触しやすくすることができる。よって、単一の延在部が設けられている場合と比較して、基板及び導電性プレートを安定的に電気的に接続することができる。
【0120】
(態様5)
前記アンテナベースが、前記導電性締結部品が挿通される樹脂部を有している。
【0121】
「樹脂部」は、上述の実施形態の「樹脂ベース」に相当する。
【0122】
上述の態様によれば、熱負荷等の所定の要因による樹脂部のクリープによって導電性締結部品が緩んだとしても、導電性プレートが延在部を有しない場合と比較して、基板及び導電性プレートを安定的に互いに電気的に接続することができる。
【0123】
(態様6)
態様6では、前記アンテナベースが金属部をさらに有し、前記導電性締結部品と異なる他の導電性締結部品が、前記金属部、前記基板及び前記導電性プレートを互いに固定する。
【0124】
「金属部」は、上述の実施形態の「金属ベース」に相当する。「他の導電性締結部品」は、上述の実施形態の「サイドねじ」に相当する。
【0125】
上述の態様によれば、導電性プレートが、他の導電性締結部品に電気的に接続される他の延在部を有する必要がない。他の延在部が設けられていない場合、他の延在部が設けられている場合と比較して、導電性プレートの加工コストを低減することができる。
【符号の説明】
【0126】
10A,10B アンテナ装置、100A,100B アンテナベース、110A,110B 樹脂ベース、112A,112B 取付孔、112Ba 第1圧入突起、112Bb 第2圧入突起、112Bc 第1基準面、112Bd 第2基準面、114A,114B 囲繞溝、116A,116B フロントボス、117A,117B インナーボス、118A,118B 第1リアボス、119A,119B 第2リアボス、120A,120B 金属ベース、122A 切欠き、124A 凸部、126A コネクタ挿通孔、130A,130B 取付部材、132A,132B ホルダ、134A,134B ワッシャ、134Aa 腕部、136A,136B ボルト、140A,140B 囲繞シール、200A リアグランドプレート、200B グランドプレート、210A リアプレート部、210B プレート部、212A リアプレート貫通孔、212B プレート貫通孔、214B 開口、220A,220B 第1接続部、222A 第1リア貫通孔、222B リア貫通孔、223A,223B リア延在部、223Aa 第1延在部、223Ab 第2延在部、230A,230B 第2接続部、232A 第2リア貫通孔、232B フロント貫通孔、233B フロント延在部、300A フロントグランドプレート、310A フロントプレート部、312A 第1フロント貫通孔、313A 第1フロント延在部、314A 第2フロント貫通孔、315A 第2フロント延在部、316A 凹部、320A 第1突起脚部、322A 第1扁平部、324A 第2扁平部、330A 第2突起脚部、332A 第3扁平部、334A 第4扁平部、400A,400B インナーケース、402A ストッパ、410A,410B インナーパッド、500A,500B 基板、502A 基板フロント貫通孔、504A,504B 基板リア貫通孔、506A,506B 基板サイド貫通孔、508A 基板大径貫通孔、510A,510B コネクタ、522A,522B 第1フロントねじ、524A,524B 第1リアねじ、524Aa ねじ部、524Ab 頭部、526A,526B サイドねじ、600A パッチアンテナ、602A 両面テープ、610A 無給電素子、700A,700B ラジオアンテナ、710A,710B エレメントホルダ、712A ホルダ部、712Aa 下部リブ、712Ab 上部リブ、712B ホルダ部、714A,714B フロント脚部、716A,716B リア脚部、720A,720B 容量装荷素子、730A,730B ボビン、742A,742B 第2フロントねじ、744A,744B 第2リアねじ、C1 第1接続経路、C2 第2接続経路、C3 第3接続経路
図1
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図10