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特開2024-156389情報処理装置、ストッカシステム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156389
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、ストッカシステム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241029BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070807
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樋田 大起
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】より簡易な手法で、利用者に荷物のサイズ感を認識させる。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカを備えるストッカシステムに用いられる情報処理装置であって、荷物が納品された納品庫のサイズに関するサイズ情報を荷物を受け取る利用者に対して送信する情報送信部を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカを備えるストッカシステムに用いられる情報処理装置であって、
荷物が納品された前記納品庫のサイズに関するサイズ情報を前記荷物を受け取る利用者に対して送信する情報送信部
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報処理装置であって、
複数の前記納品庫を識別するための識別情報と、前記サイズ情報と、を対応付ける納品庫情報を記憶する記憶部
を備え、
前記情報送信部は、前記荷物が納品された前記納品庫の前記識別情報を取得し、前記記憶部に記憶されている前記納品庫情報に基づいて取得した前記識別情報に対応する前記サイズ情報を前記利用者に対して送信する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の情報処理装置であって、
前記サイズ情報は、前記納品庫の間口のサイズ及び/又は前記納品庫のサイズの種類を含む
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1または2記載の情報処理装置であって、
前記情報送信部は、前記サイズ情報を含む電子メールを前記利用者に対して送信する
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1または2記載の情報処理装置であって、
前記情報送信部は、前記ストッカの情報を管理すると共に、前記サイズ情報を前記利用者に対して送信する
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1または2記載の情報処理装置であって、
前記ストッカシステムは、前記ストッカの情報を管理すると共に前記サイズ情報を前記情報送信部に対して送信するストッカ管理装置を有し、
前記情報送信部は、前記利用者の情報を管理すると共に、前記ストッカ管理装置からの前記サイズ情報を受信し、受信した前記サイズ情報を前記利用者に対して送信する
情報処理装置。
【請求項7】
サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカと、
請求項1または2記載の情報処理装置と、
を備えるストッカシステム。
【請求項8】
サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカを備えるストッカシステムに用いられる情報処理方法であって、
荷物が納品された前記納品庫のサイズに関するサイズ情報を前記荷物を受け取る利用者に対して送信するステップ
を備える情報処理方法。
【請求項9】
請求項8記載の情報処理方法の前記ステップを少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、ストッカシステム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の情報処理装置としては、サイズが異なる複数の納品庫を備えるストッカを管理するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この情報処理装置では、インターネット上の販売サイトに登録された商品情報を参照して配達対象の商品のサイズを取得し、取得した商品のサイズから商品を梱包する梱包箱のサイズを取得し、梱包箱のサイズを荷物のサイズとする。そして、情報処理装置は、荷物が納品庫に納品されると、納品依頼を特定するための伝票データと荷物のサイズと利用者の特徴とに基づく取り出しの注意事項データとを含む配達通知とを、荷物を受け取る利用者宛てに送信する。これにより、利用者に、荷物の納品庫からの取り出しに関する準備を事前に行なわせることができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-36821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の情報処理装置では、荷物のサイズを取得するが、荷物の利用者は、必ずしも荷物のサイズを精度よく認識する必要がなく、例えば、受け取りの際に台車が必要であるか否かや両手を空かせる必要があるか否かなどを判断できる程度に荷物のサイズ感が認識できれば足りる場合がある。この場合、より簡易な手法で、利用者に荷物のサイズ感を認識させることが望まれている。
【0005】
本開示の情報処理装置、ストッカシステム、情報処理方法及びプログラムは、より簡易な手法で、利用者に荷物のサイズ感を認識させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の情報処理装置、ストッカシステム、情報処理方法及びプログラムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の情報処理装置は、
サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカを備えるストッカシステムに用いられる情報処理装置であって、
荷物が納品された前記納品庫のサイズに関するサイズ情報を前記荷物を受け取る利用者に対して送信する情報送信部
を備えることを要旨とする。
【0008】
本開示の情報処理装置では、荷物が納品された納品庫のサイズに関するサイズ情報を荷物を受け取る利用者に対して送信する。利用者は、荷物が納品された納品庫のサイズに関するサイズ情報により荷物のサイズ感を認識できる。この結果、この情報処理装置では、より簡易な手法で、利用者に荷物のサイズ感を認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】配送管理システム10およびストッカシステム11の一例を示す概略説明図。
図2】ストッカ40の概略構成図。
図3】記憶部33が記憶する情報の一例を示す説明図。
図4】納品処理の一例を示すフローチャート。
図5】送信する電子メールMの文章の一例を示す説明図。
図6】他の実施形態の納品処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、配送管理システム10およびストッカシステム11の一例を示す概略説明図である。図2は、ストッカ40の概略構成図である。なお、本実施形態において、左右方向、前後方向および上下方向は、図2に示した通りとする。
【0011】
図1に示すように、配送管理システム10は、例えば店舗20などを有する事業者が管理するシステムであり、販売管理装置21を備えている。販売管理装置21は、インターネットなどのネットワーク13を介して、利用者が有する例えば携帯端末やパーソナルコンピュータなどの端末15と情報のやりとりを行なうと共に、利用者14に商品の販売情報を提供し、利用者14の情報を管理する情報処理装置として構成されている。この販売管理装置21は、制御部22と、記憶部23と、通信部26とを備えている。制御部22は、CPU、ROMおよびRAMなどにより構成され装置全体の制御を司るものである。記憶部23は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するものである。通信部26は、ストッカ管理装置30などの外部機器と通信を行なうものである。事業者は、この販売管理装置21から、ストッカ管理装置30へストッカ40の使用要求などを送信する。また、事業者は、配達者19により店舗20などからストッカ40へ商品を配送させる。
【0012】
ストッカシステム11は、ストッカ管理装置30と、1又は2以上のストッカ40とを備えている。
【0013】
ストッカ管理装置30は、インターネットやWAN、LANなどのネットワーク12を介してストッカ40と情報のやりとりを行なうと共にストッカ40を管理する情報処理装置として構成されている。ネットワーク12は、ネットワーク13とも通信可能に接続されている。ストッカ管理装置30は、制御部31と、通信部36とを備えている。制御部31は、CPU32や記憶部33などを含み、装置全体の制御を司るものである。記憶部33は、利用者14の端末15に情報を送信するための情報送信プログラム35などの各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶している。通信部36は、販売管理装置21やストッカ40などの外部機器と通信を行なうものである。記憶部33には、納品庫情報34が記憶されている。納品庫情報34は、図3に示すように、ストッカシステム11が有するストッカ40を識別する識別情報としてのストッカIDと、納品庫41を識別する識別情報としての納品庫IDと、納品庫41のサイズの情報としての納品庫サイズと、納品庫41の使用状況と、納品庫41を解錠するための解錠コードと、が対応付けられた情報である。本実施形態では、解錠コードには、例えば、利用者14が商品としての荷物17の注文を行なった際に販売管理装置21により付与される注文番号など利用者14や利用者14が注文した商品を特定することができるものが用いられる。本実施形態では、解錠コードは、注文番号とされている。
【0014】
ストッカ40は、店舗20等から配送された商品としての荷物17を利用者14へ受け渡す際に用いられる装置である。ストッカ40は、多数の利用者14が利用可能であり、通勤などの外出時に商品を受け取ることができるよう、デパート、コンビニエンスストア、各種公共施設など様々な場所に設置されている。
【0015】
ストッカ40は、施錠可能な複数(例えば15個)の納品庫41を備えている。ストッカ40は、上下に複数個(図1では左端の列から5個、3個、3個、4個)の納品庫41が左右に複数列(図1では4列)並んで配置されている。各納品庫41は、荷物17等の物品を収容可能な内部空間を有している。各納品庫41は、「大」、「中」、「小」の3種類のサイズのうちのいずれかのサイズとなっている。本実施形態では、左端の列の5個の納品庫41のうち2個の納品庫41は、他の納品庫41に比して小さい「小」サイズであり、その高さが「中」サイズの納品庫41の高さの2分の1となっている。左端から2列目および3列目では、同列の3個の納品庫41のうち1個の納品庫41は、他の納品庫41に比して大きい「大」サイズであり、その高さが「中」サイズの納品庫41の高さの2倍となっている。その他の納品庫41は、「中」サイズとなっている。納品庫41の各々は、図2に示すように、前面の扉42と、扉42の施錠および解錠を行なうロック機構43と、納品庫41内の物品の有無を検出する物品センサ44と、扉42の開閉を検出する開閉センサ45とを備えている。物品センサ44は、光を用いた非接触式のセンサとしてもよいし、素子を用いた接触式のセンサとしてもよい。この複数の納品庫41のうち、左端の列のサイズが「中」の納品庫41のうちの1つには、制御装置50が収容され、その扉42には、操作表示部46と、読取部47とが配設されている。操作表示部46は、ストッカ40の前面に配置されたタッチパネルであり、荷物17の配達者19および受取者としての利用者14への各種情報の表示や、荷物17の配達者19および利用者14からの各種操作の入力を行なう。読取部47は、コード情報を読み取るコードリーダである。制御装置50は、制御部51と、通信部56とを備えている。制御部51は、CPU52、記憶部53などを含み、装置全体の制御を司るものである。記憶部53は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するものである。通信部56は、ストッカ管理装置30などの外部機器と通信を行なうものである。記憶部53には、ストッカ40の各納品庫41の納品情報55などが記憶されている。納品情報55は、納品庫IDと、納品庫41の使用状況と、納品庫41を解錠するための解錠コードと、が含まれる。
【0016】
こうして構成されたストッカシステム11の動作について説明する。販売管理装置21は、利用者14から商品としての荷物17の注文を受け付けると、荷物17の受取希望先を含む使用要求をストッカ管理装置30に送信する。ストッカ管理装置30は、使用要求を受信すると、荷物17の受取希望先や各ストッカ40の使用状況から配達先のストッカ40を決定し、配達に必要な各種情報を配達者19に送信して配達を依頼する。この情報には、配達先のストッカ40を示す配達先情報や、配達者19の本人認証に必要な配達者番号、利用者14がストッカ40から荷物17を受け取るのに必要な注文番号などが含まれる。配達者19は、配達先のストッカ40まで荷物17を配送する。配達先のストッカ40及びストッカ管理装置30は、後述する納品処理を実行する。利用者14は、受取先のストッカ40に出向いて、操作表示部46への入力操作や読取部47への読み取り操作などにより注文番号を入力して、利用者14の本人認証を受ける。ストッカ40の制御部51は、利用者14の本人認証を行なうと、該当する納品庫41の扉42を解錠する。これにより、利用者14は、解錠された納品庫41の扉42を開けて荷物17を取り出すことができる。
【0017】
次に、配達者19が荷物17を納品庫41に納品する際にストッカ40及びストッカ管理装置30で実行される納品処理の詳細について説明する。図4は、納品処理の一例を示すフローチャートである。納品処理は、ストッカ40の制御装置50の制御部51のCPU52とストッカ管理装置30の制御部31のCPU32とにより実行される。なお、ストッカ管理装置30の制御部31のCPU32は、予め、記憶部33に記憶された情報送信プログラム35を読み込んでいる。
【0018】
納品処理が実行されると、ストッカ40の制御装置50の制御部51のCPU52は、まず、操作表示部46に配達者番号入力画面を表示して配達者番号の入力を受け付ける(ステップS100)。配達者番号の入力は、例えば、配達事業者毎に予め付与された番号をストッカ40またはストッカ40の近傍に掲示しておき、配達者19が、所属する配達事業者に対応する番号を掲示から確認して入力することにより行なわれる。
【0019】
CPU52は、配達者番号の入力が完了すると(ステップS110)、配達者19の本人認証を行ない、本人認証が成功したか否かを判定する(ステップS120)。CPU52は、配達者19の本人認証が失敗した場合には、納品処理を終了する。一方、CPU52は、配達者19の本人認証が成功した場合には、操作表示部46に注文番号入力画面を表示して注文番号の入力を受け付ける(ステップS130)。注文番号の入力は、配達者19が操作表示部46を操作して注文番号を直接入力することにより行なってもよいし、荷物17の伝票に記された注文番号を含むコードを読取部47に読み取らせてもよい。
【0020】
CPU52は、注文番号の入力が完了すると(ステップS140)、ストッカ40の空いている納品庫41を解錠する(ステップS150)。配達者19は、解錠された納品庫41の扉42を開け、納品庫41に荷物17を納品して扉42を閉める。CPU52は、物品センサ44により納品庫41内で荷物17が検知され、且つ、開閉センサ45により納品庫41の扉42の閉鎖が検知されるのを待って(ステップS160)、当該納品庫41を施錠する(ステップS170)。そして、CPU52は、配達者19が入力した注文番号を納品情報55に記憶する(ステップS180)。さらに、CPU52は、記憶部53の納品情報55において荷物17が納品された納品庫41の納品庫IDに対応する使用状況を「空き」から「納品済み」に更新すると共に(ステップS190)、CPU52は、記憶部53の納品情報55から、荷物17が納品された納品庫41の納品庫IDと、使用状況と、ステップS130で入力された注文番号としての解除コードとを通信部56を介してストッカ管理装置30に送信して(ステップS200)、ストッカ40での処理を終了する。
【0021】
ストッカ管理装置30の制御部31のCPU32は、通信部36を介して、ストッカ40の制御装置50から納品庫IDと使用状況と解錠コードとを取得すると、情報送信プログラム35により、以下の処理を実行する。CPU32は、取得した納品庫IDと使用状況と解錠コードとを用いて、記憶部33に記憶されている納品庫情報34の納品庫IDと使用状況と解錠コードとを更新する(ステップS210)。そして、CPU32は、記憶部33に記憶されている納品庫情報34からステップS200で更新した納品庫IDに対応する納品庫サイズを取得する(ステップS220)。CPU32は、解錠コード、即ち、注文番号に対応する利用者14に対して、電子メールMを通信部36を介して送信して(ステップS230)、ストッカ管理装置30での処理を終了する。図5は、電子メールMの文章の一例を示す説明図である。電子メールMには、注文番号と、受取先のストッカ40を示す受取先情報と、ステップS220で取得した納品庫サイズとが記載されている。こうした電子メールMを受信した利用者14は、受取先を認識できるから、荷物17の受取先のストッカ40に出向いて、荷物17を受け取ることができる。また、利用者14は、納品庫サイズから荷物17が納品された納品庫41のサイズを認識できるから、荷物17のサイズ感を認識できる。こうしてストッカ管理装置30の制御部31は、納品庫サイズを利用者14に対して送信するから、利用者14の注文毎に荷物17自体のサイズを調べて利用者14に送信する場合に比して、より簡易な手法で、利用者14に荷物17のサイズ感を認識させることができる。また、利用者14は、荷物17のサイズ感を認識することができるから、その受領時において、必要に応じて荷物17を入れる手提げ袋や台車などをストッカ40へ持って行くことができる。よって、利用者14は、効率よく荷物17を運ぶことができる。
【0022】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の納品庫41が本開示の納品庫の一例であり、ストッカ40がストッカの一例であり、ストッカシステム11がストッカシステムの一例であり、制御部31が情報送信部の一例である。なお、本実施形態では、ストッカ管理装置30の動作を説明することにより本開示の情報処理方法の一例も明らかにしている。
【0023】
以上説明した本実施形態のストッカ管理装置30では、荷物17が納品された納品庫41のサイズに関する情報を、荷物17を受け取る利用者14に対して送信する制御部31を備えることにより、より簡易な手法で、利用者14に荷物17のサイズ感を認識させることができる。
【0024】
また、ストッカ管理装置30は、複数の納品庫41を識別するための識別情報としての納品庫IDと、納品庫41のサイズに関する情報としての納品庫サイズと、を対応付ける納品庫情報34を記憶する記憶部33を備え、制御部31は、荷物17が納品された納品庫41の納品庫IDを取得し、記憶部33に記憶されている納品庫情報34に基づいて取得した納品庫IDに対応する納品庫サイズを利用者14に対して送信するから、このストッカ管理装置30では、記憶部33に記憶している納品庫情報34を用いて、より適正に、利用者14に荷物17のサイズ感を認識させることができる。
【0025】
さらに、納品庫サイズは、「大」、「中」、「小」の3種類を含んでいるから、このストッカ管理装置30では、利用者14に荷物17のサイズ感をより適正に認識させることができる。
【0026】
そして、制御部31は、納品庫サイズを含む電子メールMを利用者14に対して送信するから、このストッカ管理装置30では、より簡易な手法で、利用者14に荷物17のサイズ感を認識させることができる。
【0027】
また、制御部31は、ストッカ40の情報を管理すると共に、納品庫サイズを利用者14に対して送信するから、このストッカ管理装置30では、ストッカ40の情報の管理を行ないつつ、納品庫サイズを利用者14に対して送信できる。
【0028】
なお、本開示は上述の実施形態に何ら限定されることなく、本開示の技術的に範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0029】
上述の実施形態では、ストッカ40は、「大」、「中」、「小」の3種類のサイズの複数の納品庫41を備えている。しかし、ストッカ40は、サイズが異なる複数の納品庫41を備えていればよいから、例えば、2種類のサイズの複数の納品庫41を備えていてもよいし、4種類以上のサイズの複数の納品庫41を備えていてもよい。
【0030】
上述の実施形態では、納品庫サイズは、「大」、「中」、「小」の3種類のサイズのうちの1つとされている。しかし、納品庫サイズは、納品庫41のサイズを示す情報であればよく、納品庫41の間口のサイズとしてもよい。この場合、制御部31は、納品庫サイズとして、「大」、「中」、「小」の3種類のサイズに代えて納品庫41の間口のサイズを記載した電子メールMを利用者14に対して送信してもよいし、「大」、「中」、「小」の3種類のサイズと共に納品庫41の間口のサイズを記載した電子メールMを利用者14に対して送信してもよい。
【0031】
上述の実施形態では、ストッカ40は、15個の納品庫41を備えている。しかし、納品庫41の個数は、15個に限定されるものではなく、2個以上であればよい。
【0032】
上述の実施形態では、制御部31は、納品庫サイズが記載された電子メールMを利用者14に対して送信している。しかし、制御部31は、納品庫41のサイズに関する情報を利用者14に対して送信すればよいから、電子メールMの送信に代えて、又は、電子メールMの送信と共に、例えば利用者14の端末15へ納品庫サイズの情報を画像として表示させるか、利用者14の端末15から納品庫サイズの情報を音声として出力させてもよい。また、制御部31は、利用者14の端末15へ納品庫サイズの情報を画像として表示させると共に納品庫サイズの情報を音声として出力させてもよい。
【0033】
上述の実施形態では、記憶部33は、納品庫IDと、納品庫サイズと、を対応付ける納品庫情報34を記憶している。そして、制御部31は、荷物17が納品された納品庫41の納品庫IDを取得し、記憶部33に記憶されている納品庫情報34に基づいて取得した納品庫IDに対応する納品庫サイズを記載した電子メールMを利用者14に対して送信している。しかし、荷物17が納品された納品庫41のサイズに関する情報を記載した電子メールMを、荷物17を受け取る利用者14に対して送信すればよいから、例えば、ストッカ40の制御部51で荷物17が納品された納品庫41のサイズの入力を受け付け、配達者19が操作表示部46を操作して荷物17が納品された納品庫41のサイズを入力し、入力したサイズを納品庫サイズとしてストッカ管理装置30に送信し、ストッカ管理装置30は、利用者14に対して受信した納品庫サイズを記載した電子メールMを利用者14に対して送信してもよい。
【0034】
上述の実施形態では、配達先のストッカ40及びストッカ管理装置30は、上述の納品処理を実行している。しかし、配達先のストッカ40及びストッカ管理装置30及び販売管理装置21が、納品処理を実行してもよい。図6は、他の実施形態の納品処理の一例を示すフローチャートである。他の実施形態では、ストッカ40の制御装置50の制御部51のCPU52は、上述のステップS100~S200を実行して、ストッカ40での処理を終了する。ストッカ管理装置30の制御部31のCPU32は、上述のステップS210、S220を実行する。そして、CPU32は、通信部36を介して、解錠コード、即ち、注文番号と、受取先のストッカ40を示す受取先情報と、ステップS210で取得した納品庫サイズとを販売管理装置21に対して送信して(ステップS330)、ストッカ管理装置30での処理を終了する。販売管理装置21の制御部22のCPUは、通信部36を介して、ストッカ管理装置30から注文番号と受取先情報と納品庫サイズとを取得すると、受取先情報と納品庫サイズとを注文番号に対応付けて記憶部23に記憶する(ステップS400)。そして、販売管理装置21の制御部22のCPUは、注文番号に対応する利用者14に対して、注文番号と受取先情報と納品庫サイズとが記載された電子メールMを、通信部26を介して送信して(ステップS410)、販売管理装置21での処理を終了する。こうすれば、販売管理装置21は、利用者14に対して納品庫サイズを記載した電子メールMを送信できる。
【0035】
上述した実施形態では、配送管理システム10は、配送管理装置の一例として販売管理装置21を備え、事業者は、ストッカ40へ販売による商品としての荷物17を配送させるものとしたが、これに限定されない。配送管理システム10は、販売以外による荷物17の配送を管理する装置を備え、事業者は、販売以外による荷物17をストッカ40へ発送させてもよい。販売以外による荷物17の配送としては、例えば、預かり品、貸与品、返却品、無償提供品の配送などがある。
【0036】
本開示の情報処理装置は、以下のように構成してもよい。
【0037】
本開示の情報処理方法は、
サイズが異なる複数の納品庫を有するストッカを備えるストッカシステムに用いられる情報処理方法であって、
荷物が納品された前記納品庫のサイズに関するサイズ情報を前記荷物を受け取る利用者に対して送信するステップ
を備えることを要旨とする。
【0038】
この本開示の情報処理方法では、荷物が納品された納品庫のサイズに関するサイズ情報を、荷物を受け取る利用者に対して送信する。利用者は、荷物が納品された納品庫のサイズに関するサイズ情報により荷物のサイズ感を認識できる。この結果、この情報処理方法では、より簡易な手法で、利用者に荷物のサイズ感を認識させることができる。
【0039】
本明細書では、出願当初の請求項4において「請求項1または2記載の情報処理装置」を「請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の情報処理装置」に変更した技術思想や、出願当初の請求項5において「請求項1または2記載の情報処理装置」を「請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の情報処理装置」に変更した技術思想や、出願当初の請求項6において「請求項1または2記載の情報処理装置」を「請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の情報処理装置」に変更した技術思想や、出願当初の請求項7において「請求項1または2記載の情報処理装置」を「請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の情報処理装置」に変更した技術思想も開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、情報処理装置やストッカシステムの製造産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 配送管理システム、11 ストッカシステム、12,13 ネットワーク、14 利用者、15 端末、17 荷物、19 配達者、20 店舗、21 販売管理装置、22,31,51 制御部、23,33,53 記憶部、26,36,56 通信部、30 ストッカ管理装置、32,52 CPU、34 納品庫情報、35 情報送信プログラム、40 ストッカ、41 納品庫、42 扉、43 ロック機構、44 物品センサ、45 開閉センサ、46 操作表示部、47 読取部、50 制御装置、55 納品情報。
図1
図2
図3
図4
図5
図6