(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156393
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20241029BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20241029BHJP
G06T 7/70 20170101ALI20241029BHJP
G09G 5/10 20060101ALI20241029BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20241029BHJP
G09G 5/08 20060101ALI20241029BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G06T7/00 660A
G06T7/70 B
G09G5/00 555G
G09G5/00 510V
G09G5/10 B
G09G5/14 A
G09G5/08 Z
G09G5/00 550H
G09G5/00 510H
H04N5/66 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070811
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(72)【発明者】
【氏名】西尾 匡史
(72)【発明者】
【氏名】和田 祐司
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5L096
【Fターム(参考)】
5C058AA06
5C058AA12
5C058BA05
5C058BA35
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB02
5C182AC01
5C182AC38
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA14
5C182BA27
5C182BA37
5C182BA55
5C182BA56
5C182BB02
5C182BB17
5C182CA01
5C182CA02
5C182CB47
5C182CC04
5C182CC06
5C182DA04
5C182DA34
5C182DA42
5C182DA44
5C182DA52
5C182DA65
5C182DA66
5L096BA18
5L096CA02
5L096FA67
(57)【要約】
【課題】外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じてディスプレイの画面輝度を低減すること。
【解決手段】情報処理装置は、撮像部で撮像された画像の中から顔が撮像されている顔領域と顔の向きとを検出する顔検出処理と、顔検出処理により検出された内部ディスプレイに対する顔の向きに基づいて、内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合には輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、を行う。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、
内部ディスプレイと、
外部ディスプレイと接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、
を行う情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されていない状態で前記輝度低減処理が有効の状態では、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にし、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記輝度低減処理を有効にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記輝度低減処理において、前記顔検出処理により検出された前記外部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する外部輝度低減処理をさらに行い、
前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記外部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記外部輝度低減処理を無効にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記外部輝度低減処理を有効にする、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記外部輝度低減処理を無効にする、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、
内部ディスプレイと、
外部ディスプレイと接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、
を行う情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記対象ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記輝度低減処理を有効にする、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記対象ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にする、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、
前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、
を含む制御方法。
【請求項11】
撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、
前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、
を含む制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人物が近づくと使用可能な状態に遷移し、人物が離れると一部の機能を除いて停止した待機状態に遷移する機器がある。例えば、特許文献1には、赤外線センサを用いて、人物が近づいてきたか否か、或いは人物が遠ざかったか否かを検出している。
【0003】
近年、コンピュータビジョンなどの発展により、画像から顔を検出する際の検出精度が高くなってきている。そのため、赤外線センサによる人物の検出に代えて、顔検出による人物の検出も行われている。顔検出による人物の検出では、単に人物を検出するだけでなく顔の向きを検出することも可能であるため、顔の向き(正面を向いているか、横を向いているか等)に応じた制御を行うことも可能である。例えば、顔の向きが正面(機器の方向)を向いていないときにはユーザが使用していないと判断できるため、ディスプレイの画面輝度を低減して省電力化する情報処理装置(例えば、PC:Personal Computer)もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えばノート型(クラムシェル型)のPCは、外部ディスプレイと接続されて使用されることがある。従来は、外部ディスプレイが接続されているときには上述の顔の向きに応じて画面輝度を低減する輝度低減処理は行われていなかったが、詳細に顔の向きが検出できるようになると、外部ディスプレイ接続時にも輝度低減処理の適用が望まれる。
【0006】
ここで従来、外部ディスプレイが接続されていないときには、ユーザが正面(PCの方向)を向いていなくてもキーボードなどのHID(Human Interface Device)へユーザ入力が(HID入力)あった場合、ユーザが使用していると判断できるため、上述の顔の向きに応じた輝度低減処理を行わないように無効(Disable)にすることが行われている。しかしながら、外部ディスプレイ接続時には、HID入力があったとしてもユーザが外部ディスプレイを使用している(見ている)場合には、PCの内部ディスプレイを使用している(見ている)わけではないため、PCの内部ディスプレイに対しては輝度低減処理を有効(Enable)にしておくことが省電力化などの観点から望ましい。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じてディスプレイの画面輝度を低減する情報処理装置、及び制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1態様に係る情報処理装置は、撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部と、を備え、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、を行う。
【0009】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されていない状態で前記輝度低減処理が有効の状態では、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にし、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記輝度低減処理を有効にしてもよい。
【0010】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にしてもよい。
【0011】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減処理において、前記顔検出処理により検出された前記外部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する外部輝度低減処理をさらに行い、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記外部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記外部輝度低減処理を無効にしてもよい。
【0012】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記外部輝度低減処理を有効にしてもよい。
【0013】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記外部輝度低減処理を無効にしてもよい。
【0014】
また、本発明の第2態様に係る情報処理装置は、撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部と、を備え、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、を行う。
【0015】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記対象ディスプレイの画面に表示されていない場合には、ユーザ入力の有無にかかわらず前記輝度低減処理を有効にしてもよい。
【0016】
上記情報処理装置において、前記プロセッサは、前記輝度低減制御処理において、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記対象ディスプレイの画面に表示されている場合でもユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にしてもよい。
【0017】
また、本発明の第3態様に係る、撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、を含む。
【0018】
また、本発明の第4態様に係る、撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法は、前記プロセッサが、前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、を含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明の上記態様によれば、顔の向きを検出して表示部の画面輝度を制御する際の応答性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1の実施形態に係る情報処理装置の外観の構成例を示す斜視図。
【
図2】第1の実施形態に係る情報処理装置の人物の検出範囲の一例を示す図。
【
図3】第1の実施形態に係る顔の向きに応じた画面輝度の制御を説明する模式図。
【
図4】第1の実施形態に係る情報処理装置が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第1例を示す模式図。
【
図5】第1の実施形態に係る情報処理装置が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第2例を示す模式図。
【
図6】第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図。
【
図7】第1の実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す概略ブロック図。
【
図8】第1の実施形態に係る輝度低減処理の一例を示すフローチャート。
【
図9】第1の実施形態に係る輝度低減制御処理の一例を示すフローチャート。
【
図10】第2の実施形態に係る情報処理装置が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第1例を示す模式図。
【
図11】第2の実施形態に係る情報処理装置が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第2例を示す模式図。
【
図12】第2の実施形態に係る輝度低減制御処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
[概要]
まず、第1の実施形態に係る情報処理装置の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0022】
情報処理装置1は、例えば、ノート型(クラムシェル型)のPC(Personal Computer)である。情報処理装置1は、第1筐体10、第2筐体20、及びヒンジ機構15を備える。第1筐体10と第2筐体20は、ヒンジ機構15を用いて結合されている。第1筐体10は、第2筐体20に対して、ヒンジ機構15がなす回転軸の周りに相対的に回動可能である。第1筐体10と第2筐体20との回動による開き角を「θ」として図示している。
【0023】
第1筐体10は、Aカバー、ディスプレイ筐体とも呼ばれる。第2筐体20は、Cカバー、システム筐体とも呼ばれる。以下の説明では、第1筐体10と第2筐体20の側面のうち、ヒンジ機構15が備わる面を、それぞれ側面10c、20cと呼ぶ。第1筐体10と第2筐体20の側面のうち、側面10c、20cとは反対側の面を、それぞれ側面10a、20aと呼ぶ。図示において、側面20aから側面20cに向かう方向を「後」と呼び、側面20cから側面20aに向かう方向を「前」と呼ぶ。後方に対して右方、左方を、それぞれ「右」、「左」と呼ぶ。第1筐体10、第2筐体20の左側面をそれぞれ側面10b、20bと呼び、右側面をそれぞれ側面10d、20dと呼ぶ。また、第1筐体10と第2筐体20とが重なり合って完全に閉じた状態(開き角θ=0°の状態)を「閉状態」と呼ぶ。閉状態において第1筐体10と第2筐体20との互いに対面する側の面を、それぞれの「内面」と呼び、内面に対して反対側の面を「外面」と呼ぶ。また、閉状態に対して第1筐体10と第2筐体20とが開いた状態のことを「開状態」と呼ぶ。
【0024】
図1に示す情報処理装置1の外観は開状態の例を示している。開状態は、第1筐体10の側面10aと第2筐体20の側面20aとが離れた状態である。開状態では、第1筐体10と第2筐体20とのそれぞれの内面が表れる。開状態はユーザが情報処理装置1を使用する際の状態の一つであり、典型的には開き角θ=100~130°程度の状態で使用されることが多い。なお、開状態となる開き角θの範囲は、ヒンジ機構15よって回動可能な角度の範囲等に応じて任意に定めることができる。
【0025】
第1筐体10の内面には、表示部110が設けられている。表示部110は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどを含んで構成されている。また、第1筐体10の内面のうち表示部110の周縁の領域に、撮像部120が設けられている。例えば、撮像部120は、表示部110の周縁の領域のうち側面20a側に配置されている。なお、撮像部120が配置される位置は一例であって、表示部110の表示画面に対面する方向を向くことが可能であれば他の場所であってもよい。
【0026】
撮像部120は、開状態において、表示部110の表示画面に対面する方向(即ち、情報処理装置1の前方)の所定の撮像範囲を撮像する。所定の撮像範囲とは、撮像部120が有する撮像素子と撮像素子の撮像面の前方に設けられた光学レンズとによって定まる画角の範囲である。例えば、撮像部120は、情報処理装置1の前方(正面側)に存在する人物(ユーザ)を含む画像を撮像することができる。
【0027】
また、第2筐体20の側面20bには、電源ボタン140が設けられている。電源ボタン140は、電源のオンまたはオフ、待機状態から通常動作状態への遷移、通常動作状態から待機状態への遷移などをユーザが指示するための操作子である。通常動作状態とは、特に制限なく処理の実行が可能なシステムの動作状態であり、例えば、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)で規定されているS0状態に相当する。
【0028】
待機状態とは、システム処理の少なくとも一部が制限されている状態であって、通常動作状態よりも消費電力が低い状態である。例えば、待機状態は、スタンバイ状態、スリープ状態等であってもよく、Windows(登録商標)におけるモダンスタンバイや、ACPIで規定されているS3状態(スリープ状態)等に相当する状態であってもよい。また、待機状態には、少なくとも表示部の表示がOFF(画面OFF)となる状態、または画面ロックとなる状態が含まれてもよい。画面ロックとは、処理中の内容が視認できないように予め設定された画像(例えば、画面ロック用の画像)が表示部に表示され、ロックを解除(例えば、ユーザ認証)するまで、使用できない状態である。
【0029】
また、第2筐体20の内面には、ユーザの操作入力を受け付ける入力デバイスとして、キーボード151及びタッチパッド153が設けられている。なお、入力デバイスとして、キーボード151及びタッチパッド153に代えて、または加えて、タッチセンサが設けられてもよいし、マウスや外付けのキーボードが接続されてもよい。タッチセンサが設けられた構成の場合、表示部110の表示画面に対応する領域が操作を受け付けるタッチパネルとして構成されてもよい。また、入力デバイスには、音声が入力されるマイクが含まれてもよい。
【0030】
なお、第1筐体10と第2筐体20とが閉じた閉状態では、第1筐体10の内面に設けられている表示部110、及び撮像部120と、第2筐体20の内面に設けられているキーボード151及びタッチパッド153は、互いに他方の筐体面で覆われ、機能を発揮できない状態となる。
【0031】
情報処理装置1は、撮像部120により撮像された撮像画像に基づいて、情報処理装置1の前方に存在する人物を検出するHPD(Human Presence Detection)処理を実行する。
【0032】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の人物の検出範囲の一例を示す図である。図示する例において、情報処理装置1の前方の検出範囲FoV(Field of View:検出視野角)が、人物の検出可能な範囲である。
【0033】
例えば、情報処理装置1は、撮像部120により撮像された撮像画像から顔が撮像されている顔領域を検出することにより、情報処理装置1の前方に人物(ユーザ)が存在するか否かを判定する。検出範囲FoVは、情報処理装置1が撮像する撮像画角に相当する。情報処理装置1は、撮像画像から顔領域が検出された場合、人物(ユーザ)が存在すると判定する。一方、情報処理装置1は、撮像画像から顔領域が検出されなかった場合、人物(ユーザ)が存在しないと判定する。
【0034】
情報処理装置1は、HPD処理により人物(ユーザ)の存在の有無に応じて情報処理装置1のシステムの動作状態を制御する。例えば、情報処理装置1は、情報処理装置1の前方に人物(ユーザ)が存在する場合には通常動作状態に制御し、情報処理装置1の前方に人物(ユーザ)が存在しない場合には待機状態に制御する。
【0035】
また、情報処理装置1は、情報処理装置1の前方に人物(ユーザ)が存在する場合には、その人物(ユーザ)の顔の向きを検出する。例えば、情報処理装置1は、人物(ユーザ)の顔の向きが、情報処理装置1の方向(表示部110及び撮像部120の方向)を向いているか否かを判定する。ここでの顔の向きとは、顔の左右方向への回転角度に対応する向きである。以下では、情報処理装置1の方向(表示部110及び撮像部120の方向)を顔が向いている状態を、顔の向きが正面を向いている状態とする。また、顔の向きが正面に対して右方向または左方向を向いている状態を、顔の向きが横向きの状態とする。
【0036】
図3は、本実施形態に係る顔の向きに応じた画面輝度の制御を説明する模式図である。この図に示すように、情報処理装置1は、人物(ユーザ)の顔の向きに応じて表示部110の画面輝度を低減させる輝度低減処理を実行する。具体的には、情報処理装置1は、顔の向きが正面を向いていないとき(例えば、横を向いたとき)には、表示部110の画面輝度を低減させることで省電力化を図る。また、情報処理装置1は、再び顔の向きが正面を向いたときには、低減させる前の元の画面輝度に戻す。
【0037】
以下では、下げる前の元の画面輝度のことを「標準輝度」と称する。また、顔の向きが正面を向いていないとき(例えば、横を向いたとき)に標準輝度から下げた画面輝度のことを「低輝度」と称する。低輝度は、少なくとも標準輝度よりも低い輝度であるが、より低い輝度にするほど省電力化の効果が上がる。例えば、低輝度は、標準輝度の0~10%程度の輝度としてもよい。なお、顔の向きが正面を向いていないときには、上または下を向いたときも含まれる。
【0038】
ここで、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続することができる。例えば、外部ディスプレイが接続されていないときには、ユーザが正面(PCの方向)を向いていなくてもキーボード151またはタッチパッド153などのHID(Human Interface Device)へユーザ入力(以下、「HID入力」と称する)があった場合、ユーザが使用していると判断できる。そのため、情報処理装置1は、HID入力があった場合、上述の顔の向きに応じた輝度低減処理を行わないように無効(Disable)にする。
【0039】
一方、外部ディスプレイが接続されているときには、HID入力があったとしてもユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)可能性があるため、輝度低減処理を無効にしないで、有効(Enable)のままにしておいた方が省電力化などの観点から望ましい場合がある。そのため、情報処理装置1は、外部ディスプレイが接続されているときには、アクティブウィンドウ及びカーソルが外部と内部のいずれのディスプレイの画面に表示されているかによって輝度低減処理を有効にするか無効にするかの制御を異ならせる。
【0040】
なお、アクティブウィンドウとは、作業中または選択中のウィンドウのことを指す。また、カーソルとは、マウスやタッチパッドなどのポインティングデバイスによって示される操作位置または入力位置を示すアイコン(絵柄、印など)又は記号などのことを指す。つまり、アクティブウィンドウ及びカーソルが表示されているということは、ユーザが見ている状態(注目している状態)と想定できる。
【0041】
図4は、本実施形態に係る情報処理装置1が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第1例を示す模式図である。情報処理装置1は、外部ディスプレイとしての表示部510を含んで構成される外部ディスプレイ装置5(表示装置)と接続される。接続方法は、HDMI(登録商標)、USB Type-C、ディスプレイポートなどを用いた任意の接続方法を適用できる。なお、情報処理装置1は、外部ディスプレイ装置5と無線で接続されてもよい。
【0042】
なお、以下の説明において、情報処理装置1が備える内部ディスプレイとしての表示部110のことを単に「内部ディスプレイ」と称する。一方、外部ディスプレイ装置5が備える外部ディスプレイとしての表示部510のことを単に「外部ディスプレイ」と称する。
【0043】
図4に示す例では、アクティブウィンドウ及びカーソルが外部ディスプレイの画面に表示されており、内部ディスプレイの画面にはアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない。この場合、ユーザは外部ディスプレイを見て(注目して)いると想定できる。そのため、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、HID入力の有無にかかわらず(即ち、HID入力があったとしても)内部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効(Enable)にする。
【0044】
次に、
図5を参照して、アクティブウィンドウ及びカーソルが内部ディスプレイの画面に表示されている場合について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理装置1が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第2例を示す模式図である。
【0045】
図5に示す例では、アクティブウィンドウ及びカーソルが内部ディスプレイの画面に表示されており、外部ディスプレイの画面にはアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない。この場合、ユーザは内部ディスプレイを見て(注目して)いると想定できる。そのため、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合には、HID入力があったことに応じて内部ディスプレイに対する輝度低減処理を無効(Disable)にする。
【0046】
以下、本実施形態に係る情報処理装置1の構成について詳しく説明する。
[情報処理装置のハードウェア構成]
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す概略ブロック図である。この
図6において、
図1の各部に対応する構成には同一の符号を付している。情報処理装置1は、表示部110、撮像部120、外部接続端子130、電源ボタン140、入力デバイス150、通信部160、記憶部170、EC(Embedded Controller)200、顔検出部210、メイン処理部300、及び電源部400を含んで構成される。
【0047】
表示部110(内部ディスプレイ)は、メイン処理部300により実行されるシステム処理及びシステム処理上で動作するアプリケーションプログラムの処理等に基づいて生成された表示データ(画像)を表示する。
【0048】
撮像部120は、第1筐体10の内面に対面する方向(前方)の所定の撮像範囲(画角)内の物体の像を撮像し、撮像した画像をメイン処理部300及び顔検出部210へ出力する。例えば、撮像部120は、可視光を用いて撮像する可視光カメラ(RGBカメラ)と赤外線を用いて撮像する赤外線カメラ(IRカメラ)とを備えている。
【0049】
なお、撮像部120は、可視光カメラと赤外線カメラとのいずれか一方を含んで構成されてもよいし、両方を含んで構成されてもよい。
【0050】
外部接続端子130は、外部ディスプレイ装置5(表示装置)に接続するための接続端子である。例えば、外部接続端子130は、HDMI(登録商標)端子、USB Type-C端子、ディスプレイポートなどである。
【0051】
電源ボタン140は、ユーザの操作に応じて操作信号をEC200へ出力する。入力デバイス150は、ユーザによる入力を受け付けるHPD(入力部)であり、例えばキーボード151及びタッチパッド153を含んで構成されている。入力デバイス150は、キーボード151及びタッチパッド153に対する操作を受け付けることに応じて、操作内容を示す操作信号をEC200へ出力する。
【0052】
通信部160は、無線または有線による通信ネットワークを介して他の機器と通信可能に接続し、各種のデータの送信および受信を行う。例えば、通信部160は、イーサネット(登録商標)等の有線LANインターフェースやWi-Fi(登録商標)等の無線LANインターフェース等を含んで構成されている。
【0053】
記憶部170は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、RAM、ROMなどの記憶媒体を含んで構成される。記憶部170は、OS、デバイスドライバ、アプリケーションなどの各種のプログラム、その他、プログラムの動作により取得した各種のデータを記憶する。
【0054】
電源部400は、情報処理装置1の各部の動作状態に応じて各部へ電力を供給する。電源部400は、DC(Direct Current)/DCコンバータを備える。DC/DCコンバータは、AC(Alternate Current)/DCアダプタもしくはバッテリー(電池パック)から供給される直流電力の電圧を、各部で要求される電圧に変換する。DC/DCコンバータで電圧が変換された電力が各電源系統を介して各部へ供給される。例えば、電源部400は、EC200から入力される制御信号に基づいて各電源系統を介して各部に電力を供給する。
【0055】
EC200は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびI/O(Input/Output)ロジック回路などを含んで構成されたマイクロコンピュータである。EC200のCPUは、自部のROMに予め記憶した制御プログラム(ファームウェア)を読み出し、読み出した制御プログラムを実行して、その機能を発揮する。EC200は、メイン処理部300とは独立に動作し、メイン処理部300の動作を制御し、その動作状態を管理する。また、EC200は、電源ボタン140、入力デバイス150、及び電源部400等と接続されている。
【0056】
例えば、EC200は、電源部400と通信を行うことにより、バッテリーの状態(残容量など)の情報を電源部400から取得するとともに、情報処理装置1の各部の動作状態に応じた電力の供給を制御するための制御信号などを電源部400へ出力する。また、EC200は、電源ボタン140や入力デバイス150から操作信号を取得し、取得した操作信号のうちメイン処理部300の処理に関連する操作信号についてはメイン処理部300へ出力する。
【0057】
顔検出部210は、撮像部120により撮像された撮像画像の画像データを処理するプロセッサを含んで構成されている。顔検出部210は、撮像部120により撮像された撮像画像の画像データを取得し、取得した画像データをメモリに一時的に保存する。画像データを保存するメモリは、システムメモリ304であってもよいし、顔検出部210内の不図示のメモリであってもよい。
【0058】
例えば、顔検出部210は、撮像部120から取得した撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像から顔領域(顔画像の領域)の検出、及び検出された顔領域の顔画像の顔の向きの検出などを行う顔検出処理を行う。顔の検出方法としては、顔の特徴情報を基に顔を検出する顔検出アルゴリズムや、顔の特徴情報を基に機械学習された学習データ(学習済みモデル)や顔検出ライブラリなどを用いた顔検出など、任意の検出方法を適用することができる。また、顔の向きは、例えば基準方向を0°として基準方向からの角度として検出される。基準方向とは、例えば、情報処理装置1の方向(表示部110及び撮像部120の方向)である。顔が基準方向を向いているときが情報処理装置1(表示部110及び撮像部120)に対して正面を向いている状態として検出される。
【0059】
また、顔検出部210は、顔検出処理において、顔が正面を向いているか否かの顔方向判定処理を行う。顔検出部210は、撮像画像から検出した顔の向きに基づいて、顔が正面を向いているか否かを判定し、判定結果をメイン処理部300へ送信する。また、顔検出部210は、顔検出処理を行う際の検出フレームレートを制御する。
【0060】
メイン処理部300は、CPU(Central Processing Unit)301、GPU(Graphic Processing Unit)302、チップセット303、及びシステムメモリ304を含んで構成され、OS(Operating System)に基づくシステム処理によって、OS上で各種のアプリケーションプログラムの処理が実行可能である。
【0061】
CPU301は、BIOSのプログラムに基づく処理、OSのプログラムに基づく処理、OS上で動作するアプリケーションプログラムに基づく処理などを実行するプロセッサである。例えば、CPU301は、システムを待機状態から起動させて通常動作状態に遷移させる起動処理、通常動作状態から待機状態へ遷移させるスリープ処理などを実行する。また、CPU301は、上述した顔検出部210による顔検出処理の結果などに基づいて、表示部110(内部ディスプレイ)の画面輝度を低減させる輝度低減処理を実行する。
【0062】
GPU302は、表示部110(内部ディスプレイ)に接続されている。GPU302は、CPU301の制御に基づいて画像処理を実行して表示データを生成する。GPU302は、生成した表示データを表示部110(内部ディスプレイ)に出力する。
【0063】
チップセット303は、メモリコントローラとしての機能及びI/Oコントローラとしての機能などを有する。例えば、チップセット303は、CPU301及びGPU302によるシステムメモリ304、記憶部170などからのデータの読出し、書込みを制御する。また、チップセット303は、通信部160、表示部110(内部ディスプレイ)およびEC200からのデータの入出力を制御する。また、チップセット303は、センサハブとしての機能を有する。例えば、チップセット303は、顔検出部210から取得する顔検出処理による検出結果などを取得してCPU301へ出力する。
【0064】
システムメモリ304は、CPU301で実行されるプログラムの読み込み領域ならびに処理データを書き込む作業領域などとして用いられる。また、システムメモリ304は、撮像部120で撮像された撮像画像の画像データを一時的に記憶する。
【0065】
なお、CPU301、GPU302、及びチップセット303は、一体化された一つのプロセッサとして構成されてもよいし、一部またはそれぞれが個々のプロセッサとして構成されてもよい。例えば、通常動作状態では、CPU301、GPU302、及びチップセット303のいずれも動作している状態となるが、待機状態では、チップセット303の少なくとも一部のみが動作している状態となる。
【0066】
[情報処理装置の機能構成]
次に、顔の向きに応じて画面輝度の制御を行う情報処理装置1の機能構成について詳しく説明する。
【0067】
図7は、本実施形態に係る情報処理装置1の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。情報処理装置1は、顔検出部210と、システム処理部310とを備えている。顔検出部210は、
図6の顔検出部210に対応し、顔検出処理を行う機能構成として、顔領域検出部211と、顔方向検出部212と、検出結果出力部213とを備えている。
【0068】
顔領域検出部211は、撮像部120から取得した撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像から顔が撮像されている顔領域(顔画像の領域)を検出する。
【0069】
顔方向検出部212は、顔領域検出部211により撮像画像から検出された顔領域に撮像されている顔の向き(顔角度)を検出する。例えば、顔方向検出部212は、顔が正面を向いているときの顔角度を0°として、±90°の範囲で顔角度を検出する。
【0070】
検出結果出力部213は、顔方向検出部212により検出された顔角度に基づいて、検出結果に基づく情報を出力する。例えば、検出結果出力部213は、顔方向検出部212により検出された顔角度に基づいて、顔が正面を向いている(正面を向いた)と判定した場合、ユーザが情報処理装置1を見ている状態(注目している状態)であることを示す情報として「Attention」情報をシステム処理部310へ出力する。
【0071】
一方、検出結果出力部213は、顔方向検出部212により検出された顔角度に基づいて顔が正面を向いていないと判定した場合、ユーザが情報処理装置1を見ていない状態(注目していない状態)であることを示す情報として「No Attention」情報をシステム処理部310へ出力する。
【0072】
なお、検出結果出力部213は、顔方向検出部212により検出された顔角度に基づいてユーザが外部ディスプレイ装置5の方向を向いているか否かを判定してもよい。
【0073】
システム処理部310は、CPU301またはチップセット303がシステムのプログラムまたはHPD処理用のプログラムを実行することにより実現される機能構成である。例えば、システム処理部310は、OSのプログラムを実行することにより実現される機能構成として、輝度低減処理部311と、接続検出部312と、HID入力検出部313と、表示状態判定部314と、輝度低減制御部315とを備えている。
【0074】
輝度低減処理部311は、顔検出部210により検出された顔の向きに基づいて、表示部110(内部ディスプレイ)の画面輝度を低減する輝度低減処理を実行する。例えば、輝度低減処理部311は、通常動作状態において、顔検出部210から「No Attention」情報を取得した場合、画面輝度を低輝度に制御する。即ち、輝度低減処理部311は、顔検出部210により検出された顔の向きが正面を向いている状態から正面を向いていない状態に変化した(例えば、横を向いた)場合に、画面輝度を低減させる。
【0075】
また、輝度低減処理部311は、画面輝度を低輝度に制御した状態で、顔検出部210から「Attention」情報を取得した場合、画面輝度を標準輝度に戻す。即ち、輝度低減処理部311は、画面輝度を低減させた後に、顔検出部210により検出された顔の向きが正面を向いていると判定した場合、画面輝度を低減させる前の標準輝度に戻す。
【0076】
また、輝度低減処理部311は、時間を計測するタイマを備えており、通常動作状態において顔検出部210から「No Attention」情報を取得してから画面輝度を低輝度に制御するまでの待機時間を計時する。例えば、輝度低減処理部311は、「No Attention」情報を取得しても所定の待機時間が経過するまでに「Attention」情報を取得した場合には、画面輝度を低輝度に制御しないで標準輝度のままとする。一方、輝度低減処理部311は、「No Attention」情報を取得した後、所定の待機時間が経過するまでに「Attention」情報を取得しない場合には、画面輝度を低輝度に制御する。これにより、ユーザが情報処理装置1を使用している最中に、少しよそ見をしただけで画面輝度が低輝度になってしまわないようにすることができる。所定の待機時間は、例えば10秒などに予め設定されている。なお、この所定の待機時間は、ユーザが設定可能な構成としてもよい。
【0077】
接続検出部312は、外部接続端子130を介して接続される外部ディスプレイ装置5との接続の有無を検出する。接続検出部312は、外部ディスプレイ装置5との接続の有無の検出結果を表示状態判定部314及び輝度低減制御部315へ出力する。
【0078】
HID入力検出部313は、キーボード151またはタッチパッド153などへのHID入力を検出する。例えば、HID入力検出部313は、キーボード151及びタッチパッド153からの操作信号が入力されるEC200を介して、HID入力を検出する。なお、HID入力は、キーボード151またはタッチパッド153への入力に限られるものではなく、外付けのキーボードやマウスを用いた入力であってもよいし、不図示のマイクへの音声入力であってもよい。HID入力検出部313は、HID入力を検出した場合、HID入力を検出したことを示す情報を輝度低減制御部315へ出力する。
【0079】
表示状態判定部314は、接続検出部312により外部接続端子130を介して外部ディスプレイ装置5と接続されていると判定された状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルが内部ディスプレイの画面に表示されているか外部ディスプレイの画面に表示されているかを判定する。表示状態判定部314は、判定結果を輝度低減制御部315へ出力する。
【0080】
輝度低減制御部315は、接続検出部312の検出結果、HID入力検出部313の検出結果、表示状態判定部314の判定結果などに基づいて、輝度低減処理部311による輝度低減処理を有効(Enable)または無効(Disable)に制御する。
【0081】
例えば、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されていない状態で輝度低減処理が有効の状態では、HPD入力があったことに応じて輝度低減処理を無効にする。この外部ディスプレイと接続されていない状態において、HPD入力があったことに応じて輝度低減処理を無効にする処理モードのことを「第1輝度低減処理モード」(通常の輝度低減処理モード)と称する。
【0082】
一方、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイ(表示部110)の画面に表示されていない場合には輝度低減処理を有効にする。例えば、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイ(表示部110)の画面に表示されていない場合には、HPD入力の有無にかかわらず輝度低減処理を有効にする。この外部ディスプレイと接続されている状態において、HPD入力の有無にかかわらず輝度低減処理を有効にする処理モードのことを「第2輝度低減処理モード」と称する。
【0083】
また、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイ(表示部110)の画面に表示されている場合、HPD入力が無いときには輝度低減処理を有効にし、HPD入力があったことに応じて輝度低減処理を無効にする。即ち、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイ(表示部110)の画面に表示されている場合には、外部ディスプレイと接続されていない状態と同様に、第1輝度低減処理モードで輝度低減処理を実行する。
【0084】
なお、輝度低減制御部315は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイ(表示部110)の画面に表示されている場合、HPD入力の有無にかかわらず輝度低減処理を無効にしてもよい。
【0085】
[処理の動作]
次に
図8を参照して、輝度低減処理部311が実行する輝度低減処理の動作について説明する。
図8は、本実施形態に係る輝度低減処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、情報処理装置1が通常動作状態でユーザの顔が正面を向いている状態であり、画面輝度が標準輝度に設定されているものとする。
【0086】
(ステップS101)輝度低減処理部311は、顔検出部210から「No Attention」情報を取得したか否かを判定する。輝度低減処理部311は、「No Attention」情報を取得していないと判定した場合(NO)、再びステップS101の処理を行う。一方、輝度低減処理部311は、「No Attention」情報を取得したと判定した場合(YES)、タイマを用いて待機時間の計時を開始する(ステップS103)。そして、ステップS105の処理へ進む。
【0087】
(ステップS105)輝度低減処理部311は、顔検出部210から「Attention」情報を取得したか否かを判定する。輝度低減処理部311は、「Attention」情報を取得していないと判定した場合(NO)、ステップS107の処理へ進む。
【0088】
(ステップS107)輝度低減処理部311は、タイマの値に基づいて待機時間(例えば、10秒)が経過したか否か(即ち、タイマが終了したか否か)を判定する。輝度低減処理部311は、待機時間(例えば、10秒)が経過していない(即ち、タイマが終了していない)と判定した場合(ステップS107:NO)、ステップS105の処理へ戻る。輝度低減処理部311は、待機時間(例えば、10秒)が経過する前に、「Attention」情報を取得したと判定した場合(ステップS105:YES)、ステップS101の処理に戻る。この時、タイマはリセットされる。
【0089】
一方、輝度低減処理部311は、ステップS107で待機時間(例えば、10秒)が経過したと判定した場合(ステップS107:YES)、ステップS109の処理へ進む。
【0090】
(ステップS109)輝度低減処理部311は、画面輝度を標準輝度から低輝度に変更する。そして、ステップS111の処理へ進む。
【0091】
(ステップS111)輝度低減処理部311は、顔検出部210から「Attention」情報を取得したか否かを判定する。輝度低減処理部311は、「Attention」情報を取得していないと判定した場合(NO)、再びステップS111の処理を行う。一方、輝度低減処理部311は、「Attention」情報を取得したと判定した場合(YES)、画面輝度を標準輝度に戻す(ステップS113)。
【0092】
次に
図9を参照して、輝度低減制御部315が実行する輝度低減制御処理の動作について説明する。
図9は、本実施形態に係る輝度低減制御処理の一例を示すフローチャートである。
【0093】
(ステップS201)輝度低減制御部315は、接続検出部312の検出結果に基づいて、外部ディスプレイと接続されているか否かを判定する。輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されていないと判定した場合(NO)、ステップS207の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されていると判定した場合(YES)、ステップS203の処理へ進む。
【0094】
(ステップS203)輝度低減制御部315は、表示状態判定部314の判定結果に基づいて、アクティブウィンドウの表示位置を判定する。輝度低減制御部315は、アクティブウィンドウの表示位置が内部ディスプレイであると判定した場合、ステップS207の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、アクティブウィンドウの表示位置が外部ディスプレイであると判定した場合、ステップS205の処理へ進む。
【0095】
(ステップS205)輝度低減制御部315は、表示状態判定部314の判定結果に基づいて、カーソルの表示位置を判定する。輝度低減制御部315は、カーソルの表示位置が内部ディスプレイであると判定した場合、ステップS207の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、カーソルの表示位置が外部ディスプレイであると判定した場合、ステップS209の処理へ進む。
【0096】
(ステップS207)輝度低減制御部315は、「第1輝度低減処理モード」(通常の輝度低減処理モード)で内部ディスプレイに対する輝度低減処理の有効または無効を制御する。例えば、輝度低減制御部315は、HPD入力があったことに応じて内部ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0097】
(ステップS209)輝度低減制御部315は、「第2輝度低減処理モード」で内部ディスプレイに対する輝度低減処理の有効または無効を制御する。例えば、輝度低減制御部315は、HPD入力の有無にかかわらず内部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。
【0098】
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る情報処理装置1は、撮像部120で撮像された撮像画像の画像データを一時的に記憶するメモリ(例えば、システムメモリ304)を備えている。また、情報処理装置1はプロセッサの一例として顔検出部210、CPU301およびチップセット303などを備えている。顔検出部210は、上記メモリに記憶された撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像の中から顔が撮像されている顔領域と顔の向きとを検出する顔検出処理を実行する。また、情報処理装置1は、内部ディスプレイとしての表示部110と、外部ディスプレイとしての外部ディスプレイ装置5と接続する外部接続端子130(接続部の一例)とを備えている。
【0099】
情報処理装置1は、上記の顔検出処理により検出された内部ディスプレイに対する顔の向きに基づいて、内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を実行する。また、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には輝度低減処理を有効にする。一方、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合には輝度低減処理を無効にする。
【0100】
これにより、情報処理装置1は、ユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際には、HID入力(ユーザ入力)があったとしても内部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。一方、情報処理装置1は、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)可能性がある場合には輝度低減処理を無効にするため、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。よって、情報処理装置1は、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じて内部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0101】
例えば、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されていない状態で輝度低減処理が有効の状態では、HID入力があったことに応じて輝度低減処理を無効にする。一方、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、HID入力(ユーザ入力)の有無にかかわらず輝度低減処理を有効にする。
【0102】
これにより、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されていない状態でHID入力があった場合、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)ことが想定されるため、画面輝度が低減してしまうことを防止できる。一方、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態では、ユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際にはHID入力(ユーザ入力)があったとしても内部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。よって、情報処理装置1は、外部ディスプレイが接続されているときも接続されていないときも適切に顔の向きに応じて内部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0103】
また、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合でもHID入力が無い場合には輝度低減処理を有効にし、HID入力があったことに応じて輝度低減処理を無効にする。
【0104】
これにより、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合でも、HID入力が無く且つ顔が正面を向いていない場合には、ユーザが内部ディスプレイを見ていない(注目していない)と想定できるため、内部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にすることにより、省電力化を図ることができる。
【0105】
なお、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合、HID入力の有無にかかわらず輝度低減処理を無効にしてもよい。この場合、情報処理装置1は、HID入力が無く且つ顔が正面を向いていない状態で省電力化が図れないものの、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。
【0106】
また、本実施形態に係る情報処理装置1における制御方法は、メモリ(例えば、システムメモリ304)に記憶された撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像の中から顔が撮像されている顔領域と顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、顔検出処理により検出された内部ディスプレイに対する顔の向きに基づいて、内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が内部ディスプレイの画面に表示されている場合には輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、を含む。
【0107】
これにより、情報処理装置1における制御方法は、ユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際には、HID入力(ユーザ入力)があったとしても内部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。一方、情報処理装置1は、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)可能性がある場合には輝度低減処理を無効にするため、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。よって、情報処理装置1における制御方法は、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じて内部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0108】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、内部ディスプレイに対する輝度低減処理について説明したが、外部ディスプレイに対しても同様に輝度低減処理を行っても良い。なお、情報処理装置1からの制御で画面輝度を変更する機能を有する外部ディスプレイに適用することができる。本実施形態に係る情報処理装置1の基本的な構成は、第1の実施形態で
図1、
図2、
図6、および
図7を参照して説明した構成と同様であるためその説明を省略する。また、
図8を参照して説明した輝度低減処理は、外部ディスプレイに対しても同様に適用することができる。
【0109】
図10及び
図11を参照して、本実施形態に係る輝度低減処理の概要を説明する。なお、
図10及び
図11は、
図4及び
図5に対して外部ディスプレイに対する輝度低減処理についての記載を追加しており、内部ディスプレイに対する輝度低減処理については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0110】
図10は、本実施形態に係る情報処理装置1が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第1例を示す模式図である。この
図10に示す例では、アクティブウィンドウ及びカーソルが外部ディスプレイの画面に表示されており、内部ディスプレイの画面にはアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない。この場合、ユーザは外部ディスプレイを見て(注目して)いると想定できる。そのため、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が外部ディスプレイの画面に表示されている場合には、HID入力があったことに応じて内部ディスプレイに対する輝度低減処理を無効(Disable)にする。
【0111】
図11は、本実施形態に係る情報処理装置1が外部ディスプレイと接続されて使用されている状態の第2例を示す模式図である。
この
図11に示す例では、アクティブウィンドウ及びカーソルが内部ディスプレイの画面に表示されており、外部ディスプレイの画面にはアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない。この場合、ユーザは内部ディスプレイを見て(注目して)いると想定できる。そのため、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、HID入力の有無にかかわらず(即ち、HID入力があったとしても)外部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効(Enable)にする。
【0112】
このように、情報処理装置1は、顔検出処理により検出された外部ディスプレイに対する顔の向きに基づいて、外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理(外部輝度低減処理)を実行する。例えば、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には外部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。一方、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が外部ディスプレイの画面に表示されている場合には外部ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0113】
これにより、情報処理装置1は、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際には、HID入力(ユーザ入力)があったとしても外部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。一方、情報処理装置1は、ユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)可能性がある場合には輝度低減処理を無効にするため、ユーザが外部ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。よって、情報処理装置1は、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じて外部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0114】
例えば、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には、HID入力(ユーザ入力)の有無にかかわらず外部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。
【0115】
これにより、情報処理装置1は、ユーザが内部ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際にはHID入力(ユーザ入力)があったとしても外部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。
【0116】
また、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が外部ディスプレイの画面に表示されている場合でもHID入力が無い場合には外部ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にし、HID入力があったことに応じて外部ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0117】
これにより、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が外部ディスプレイの画面に表示されている場合でも、HID入力が無く且つ顔が外部ディスプレイの方を向いていない場合には、ユーザが外部ディスプレイを見ていない(注目していない)と想定できるため、外部ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にすることにより、省電力化を図ることができる。
【0118】
次に
図12を参照して、輝度低減制御部315が実行する輝度低減制御処理の動作について説明する。
図12は、本実施形態に係る輝度低減制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、内部ディスプレイと外部ディスプレイのそれぞれを輝度低減処理の対象とすることができる。以下では、内部ディスプレイと外部ディスプレイのうち輝度低減処理の対象となるディスプレイを「対象ディスプレイ」、「対象ディスプレイ」ではないディスプレイを「非対象ディスプレイ」と称して説明する。
【0119】
(ステップS301)輝度低減制御部315は、接続検出部312の検出結果に基づいて、外部ディスプレイと接続されているか否かを判定する。輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されていないと判定した場合(NO)、ステップS307の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、外部ディスプレイと接続されていると判定した場合(YES)、ステップS303の処理へ進む。
【0120】
(ステップS303)輝度低減制御部315は、表示状態判定部314の判定結果に基づいて、アクティブウィンドウの表示位置を判定する。輝度低減制御部315は、アクティブウィンドウの表示位置が対象ディスプレイであると判定した場合、ステップS307の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、アクティブウィンドウの表示位置が非対象ディスプレイであると判定した場合、ステップS305の処理へ進む。
【0121】
(ステップS305)輝度低減制御部315は、表示状態判定部314の判定結果に基づいて、カーソルの表示位置を判定する。輝度低減制御部315は、カーソルの表示位置が対象ディスプレイであると判定した場合、ステップS307の処理へ進む。一方、輝度低減制御部315は、カーソルの表示位置が非対象ディスプレイであると判定した場合、ステップS309の処理へ進む。
【0122】
(ステップS307)輝度低減制御部315は、「第1輝度低減処理モード」(通常の輝度低減処理モード)で対象ディスプレイに対する輝度低減処理の有効または無効を制御する。例えば、輝度低減制御部315は、HPD入力があったことに応じて対象ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0123】
(ステップS309)輝度低減制御部315は、「第2輝度低減処理モード」で対象ディスプレイに対する輝度低減処理の有効または無効を制御する。例えば、輝度低減制御部315は、HPD入力の有無にかかわらず対象ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。
【0124】
[第2の実施形態のまとめ]
以上説明してきたように、本実施形態に係る情報処理装置1は、撮像部120で撮像された撮像画像の画像データを一時的に記憶するメモリ(例えば、システムメモリ304)を備えている。また、情報処理装置1はプロセッサの一例として顔検出部210、CPU301およびチップセット303などを備えている。顔検出部210は、上記メモリに記憶された撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像の中から顔が撮像されている顔領域と顔の向きとを検出する顔検出処理を実行する。また、情報処理装置1は、内部ディスプレイとしての表示部110と、外部ディスプレイとしての外部ディスプレイ装置5と接続する外部接続端子130(接続部の一例)とを備えている。
【0125】
情報処理装置1は、上記の顔検出処理により検出された顔の向きに基づいて、内部ディスプレイまたは外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を実行する。また、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、内部ディスプレイ及び外部ディスプレイのうち輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には対象ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。一方、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には対象ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0126】
これにより、情報処理装置1は、ユーザが非対象ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際には、HID入力(ユーザ入力)があったとしても対象ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。一方、情報処理装置1は、ユーザが対象ディスプレイを見ている(注目している)可能性がある場合には輝度低減処理を無効にするため、ユーザが対象ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。よって、情報処理装置1は、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じて外部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0127】
例えば、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも対象ディスプレイの画面に表示されていない場合には、HID入力(ユーザ入力)の有無にかかわらず対象ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にする。
【0128】
これにより、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態では、ユーザが非対象ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際にはHID入力(ユーザ入力)があったとしても対象ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。
【0129】
また、情報処理装置1は、外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が対象ディスプレイの画面に表示されている場合でもHID入力が無い場合には対象ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にし、HID入力があったことに応じて対象ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする。
【0130】
これにより、情報処理装置1は、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が対象ディスプレイの画面に表示されている場合でも、HID入力が無く且つ顔が対象ディスプレイの方を向いていない場合には、ユーザが対象ディスプレイを見ていない(注目していない)と想定できるため、対象ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にすることにより、省電力化を図ることができる。
【0131】
また、本実施形態に係る情報処理装置における制御方法は、メモリ(例えば、システムメモリ304)に記憶された撮像画像の画像データを処理することにより、撮像画像の中から顔が撮像されている顔領域と顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、顔検出処理により検出された顔の向きに基づいて、内部ディスプレイまたは外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、外部ディスプレイと接続されている状態において、内部ディスプレイ及び外部ディスプレイのうち輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には対象ディスプレイに対する輝度低減処理を有効にし、対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には対象ディスプレイに対する輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、を含む。
【0132】
これにより、情報処理装置1における制御方法は、ユーザが非対象ディスプレイを見ている(注目している)と想定される際には、HID入力(ユーザ入力)があったとしても対象ディスプレイに対して輝度低減処理を有効にするため、省電力化を図ることができる。一方、情報処理装置1は、ユーザが対象ディスプレイを見ている(注目している)可能性がある場合には輝度低減処理を無効にするため、ユーザが対象ディスプレイを見ている(注目している)のに画面輝度が低減してしまうことを防止できる。よって、情報処理装置1における制御方法は、外部ディスプレイが接続されているときも適切に顔の向きに応じて外部ディスプレイの画面輝度を低減することができる。
【0133】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
【0134】
また、上記実施形態では、情報処理装置1に外部ディスプレイ(外部ディスプレイ装置5)が1台接続されている構成例を説明したが、2台以上の外部ディスプレイが接続されてもよい。
【0135】
また、CPU301とチップセット303とは個別のプロセッサとして構成されてもよいし、1つのプロセッサとして一体化して構成されてもよい。
【0136】
また、上記実施形態では、顔検出部210がCPU301およびチップセット303とは別に備えられている例を示したが、顔検出部210の一部または全部は、チップセット303に備えられてもよいし、CPU301またはチップセット303と一体化されたプロセッサに備えられてもよい。例えば、CPU301とチップセット303と顔検出部210とは個別のプロセッサとして構成されてもよいし、1つのプロセッサとして一体化して構成されてもよい。また、顔検出部210の一部または全部は、EC200に備えられてもよい。また、システム処理部310の一部は、EC200に備えられてもよい。
【0137】
また、上述した待機状態には、ハイバネーション状態やパワーオフ状態等が含まれてもよい。ハイバネーション状態は、例えば、ACPIで規定されているS4状態に相当する。パワーオフ状態は、例えば、ACPIで規定されているS5状態(シャットダウンした状態)に相当する。なお、待機状態のうちスタンバイ状態、スリープ状態、ハイバネーション状態、パワーオフ状態などは、通常動作状態よりも電力の消費量が低い状態(電力の消費を抑えた状態)である。
【0138】
なお、上述した情報処理装置1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した情報処理装置1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述した情報処理装置1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0139】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に情報処理装置1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0140】
また、上述した実施形態における情報処理装置1が備える各機能の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0141】
また、上記実施形態の情報処理装置1は、ノートブック型のPCに限られるものではなく、例えば、デスクトップ型PCなどであってもよい。
【符号の説明】
【0142】
1 情報処理装置、10 第1筐体、20 第2筐体、15 ヒンジ機構、110 表示部、120 撮像部、130 外部接続端子、140 電源ボタン、150 入力デバイス、151 キーボード、153 タッチパッド、160 通信部、170 記憶部、200 EC、210 顔検出部、211 顔領域検出部、212 顔方向検出部、213 検出結果出力部、300 メイン処理部、301 CPU、302 GPU、303 チップセット、304 システムメモリ、310 システム処理部、311 輝度低減処理部、312 接続検出部、313 HID入力検出部、314 表示状態判定部、315 輝度低減制御部、400 電源部
【手続補正書】
【提出日】2024-04-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、
内部ディスプレイと、
外部ディスプレイと接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には、ユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、
を行う情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記輝度低減処理において、前記顔検出処理により検出された前記外部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する外部輝度低減処理をさらに行い、
前記輝度低減制御処理において、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記外部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記外部ディスプレイの画面に表示されている場合には、ユーザ入力が無い場合には前記外部輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記外部輝度低減処理を無効にする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
撮像部と、
前記撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、
内部ディスプレイと、
外部ディスプレイと接続する接続部と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理と、
前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理と、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には、ユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理と、
を行う情報処理装置。
【請求項4】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、
前記顔検出処理により検出された前記内部ディスプレイに対する前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも前記内部ディスプレイの画面に表示されていない場合には前記輝度低減処理を有効にし、アクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が前記内部ディスプレイの画面に表示されている場合には、ユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、
を含む制御方法。
【請求項5】
撮像部と、前記撮像部で撮像された画像の画像データを一時的に記憶するメモリと、前記メモリに記憶された画像データを処理するプロセッサと、内部ディスプレイと、外部ディスプレイと接続する接続部とを備える情報処理装置における制御方法であって、
前記プロセッサが、
前記メモリに記憶された画像の画像データを処理することにより、前記画像の中から顔が撮像されている顔領域と前記顔の向きとを検出する顔検出処理を行うステップと、
前記顔検出処理により検出された前記顔の向きに基づいて、前記内部ディスプレイまたは前記外部ディスプレイの画面輝度を低減する輝度低減処理を行うステップと、
前記外部ディスプレイと接続されている状態において、前記内部ディスプレイ及び前記外部ディスプレイのうち前記輝度低減処理の対象となる対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれも表示されていない場合には前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を有効にし、前記対象ディスプレイの画面にアクティブウィンドウ及びカーソルのいずれか一方または両方が表示されている場合には、ユーザ入力が無い場合には前記輝度低減処理を有効にし、ユーザ入力があったことに応じて前記対象ディスプレイに対する前記輝度低減処理を無効にする輝度低減制御処理を行うステップと、
を含む制御方法。