(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156411
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】キャスターを着脱できる台車
(51)【国際特許分類】
B62B 5/00 20060101AFI20241029BHJP
B62B 3/02 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B62B5/00 K
B62B3/02 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070850
(22)【出願日】2023-04-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2022年11月18日にトラスコ中山株式会社 大阪本社(大阪府大阪市西区新町一丁目34番15号)にて試作モデルを提供 〔刊行物等〕 (二次的公開)2023年2月20日にトラスコ中山株式会社 東京本社(東京都港区新橋四丁目28番1号)にて公開で取材 〔刊行物等〕 (二次的公開)2023年3月5日にウェブサイト(https://www.ntv.co.jp/svf/articles/2431zz73na6r5p553gtt.html)に掲載 〔刊行物等〕 (二次的公開)2023年3月6日にウェブサイト(https://www.trusco.co.jp/press/2023/03/-show71.html)に掲載 〔刊行物等〕 (二次的公開)2023年3月12日に番組放送(〔サンバリュ〕2023年3月12日(日)放送『稼ぐならイマだ!解金!企画SHOW~総額71億円超の企画書~』)
(71)【出願人】
【識別番号】398075851
【氏名又は名称】株式会社ホシプラ
(74)【代理人】
【識別番号】100104581
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 伊章
(72)【発明者】
【氏名】星川 和胤
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB02
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
3D050FF05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】台車の裏面にキャスターを取り付けるのに当たり、組立作業や分解作業をワンタッチで簡単に行うことができる安定した台車で、特に、キャスターのストッパーの形状が簡単で、コンパクトでありその底面が小さいことにより着脱が簡単な操作によってできる台車を提供する。
【解決手段】台車の台板の裏面に取付部を介してキャスターを備え、ストッパー受容部に下方にストッパーを挿入してキャスターの座板を前記取付部に抜けどめすると共に、前記ストッパーの係合突起を前記ストッパー受容部に係合している台車において、前記取付部は、一組の固定溝を有するキャスターガイド部を備えており、前記ストッパーは、収納可能な本体部と、係合突起を有するばね状の腕部を備えており、前記ストッパー受容部は、前記ストッパーを下方へ変位させたときに前記ストッパーの係合突起を係合するための、被係合部を備えていることを特徴とする台車である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車を構成する台板の裏面に取付部を介してキャスターを備え、前記取付部の横側壁面の手前に備えたストッパー受容部にストッパーを下方へ挿入し、そのストッパーによって、キャスターの座板を前記取付部に抜けどめすると共に、前記ストッパーに設けた係合突起を前記ストッパー受容部に係合している台車において、
前記取付部は、
前記取付部の上部前端と上部後端に一組のキャスターガイド部を備えており、
前記上部前端のキャスターガイド部は前記座板の一側端を横スライドして挿入する固定溝を備えており、
前記上部後端のキャスターガイド部は前記座板の他側端を横スライドして挿入する固定溝を備えており、
前記ストッパーは、
樹脂性であり、
前記取付部の横側壁面の手前に横側壁面と並行に収納可能な本体部を備えており、
前記本体部の台車前側方向と後側方向の両端に、それぞれ前記本体部下側から前記本体部上側に向かうばね状の腕部を備えており、
前記腕部は前記腕部の外側壁面に係合突起を備えており、
前記ストッパー受容部は、
前記ストッパーを下方へ変位させたときに前記ストッパーの係合突起を係合するための、被係合部を備えている
ことを特徴とする台車。
【請求項2】
前記ストッパーは、
前記本体部下側に、複数のスリット部を備えており、
前記ストッパー受容部は、
前記ストッパー受容部底面に前記ストッパーを下方へ変位させたときに前記ストッパーの各スリット部に係合するための、リブ形状の被係合部を、前記ストッパー受容部底面と垂直方向に並行して備えている
ことを特徴とする請求項1記載の台車。
【請求項3】
前記ストッパーは、前記各腕部の上端部に、耳部を備えている
ことを特徴とする請求項1または2記載の台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、裏面にキャスターを着脱するのに当たり、組立作業や分解作業をワンタッチできわめて簡単に行うことができる台車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からこの種の台車は、裏面にキャスターを取り付けるのに当たっては、ボルトやねじによって取り付ける構造のもの、あるいはキャスター取付部にキャスターの座板をスライドして取り付けるものなど、各種提案されている。特許文献1及び2は、ボルトやねじによらず、キャスター取付部にキャスターの座板をスライドし、ストッパーでキャスターを固定するだけなので、簡単な操作性を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-117395
【特許文献2】特開2020-062922
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、キャスター取付部にキャスターの座板をスライドし、ストッパーで固定するので、ボルトやねじを使用するよりも簡単な操作性を有する。しかし、キャスターのストッパーは形状が複雑である分、部品の変形・破損のリスクがある。またストッパーが箱型で底面が大きいため、それに対応する台車側の台座のストッパー装着部の底面の面積の広さも必要になる。
よって、ストッパーがさらに簡単な形状で、底面が小さくコンパクトであることが望まれるものである。
【0005】
特許文献2は、台車下面の取付部にキャスターの座板をスライドし、着脱具(ストッパー)で固定するので、ボルトやねじを使用するよりも簡単な操作性を有する。特許文献2は、特許文献1よりも、構造が簡単で着脱具(ストッパー)の底面が小さいので、それに対応する台車側の台板のストッパーの装着部の面積は特許文献1の広さほど必要はない。しかし、問題は、着脱具(ストッパー)を取り外すときの操作が複雑であることである。その操作は、前記着脱具(ストッパー)の舌状片を押しながら、係止している着脱片を開放して脱着する(0022)。
すなわち舌状片を台板方向に押しながら係止している着脱片を解放し、それと同時に着脱具を逆台板方向に引っ張りださなくてはならない。したがって同時に逆方向に力をかけなければならず複雑な操作であり、ある程度の慣れや要領が必要となる。
よって、着脱具(ストッパー)の取り外しがさらに簡単な操作によってできる構造であることが望まれるものである。
【0006】
したがって、キャスターを着脱できる台車において、キャスターのストッパーの形状が簡単で、コンパクトでありその底面が小さく、かつ着脱が簡単な操作によってできることが求められる。
【0007】
この発明の目的は、台車の裏面にキャスターを取り付けるのに当たり、従来のものと比べて形状が簡単で、組立作業や分解作業をワンタッチで簡単に行うことができる安定した台車を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するため、本発明は、台車を構成する台板の裏面に取付部を介してキャスターを備え、前記取付部の横側壁面の手前に備えたストッパー受容部にストッパーを下方へ挿入し、そのストッパーによって、キャスターの座板を前記取付部に抜けどめすると共に、前記ストッパーに設けた係合突起を前記ストッパー受容部に係合している台車において、前記取付部の上部前端と上部後端に一組のキャスターガイド部を備えており、前記上部前端のキャスターガイド部は前記座板の一側端を横スライドして挿入する固定溝を備えており、前記上部後端のキャスターガイド部は前記座板の他側端を横スライドして挿入する固定溝を備えており、前記ストッパーは、樹脂性であり、前記取付部の横側壁面と並行に収納可能な本体部を備えており、前記本体部の台車前側方向と後側方向の両端に、それぞれ前記本体部下側から前記本体部上側に向かうばね状の腕部を備えており、前記腕部は前記腕部の外側壁面に係合突起を備えており、前記ストッパー受容部は、前記ストッパーを下方へ変位させたときに前記ストッパーの係合突起を係合するための、被係合部を備えていることを特徴とする台車を採用した。
【0009】
前記ストッパーは、前記本体部下側に、複数のスリット部を備えており、前記ストッパー受容部は、前記ストッパー受容部底面に前記ストッパーを下方へ変位させたときに前記ストッパーの各スリット部に係合するための、リブ形状の被係合部を、前記ストッパー受容部底面と垂直方向に並行して備えていることを特徴とする台車である。
さらに前記ストッパーは、前記各腕部の上端部に、耳部を設けていることを特徴とする台車である。
【0010】
なお本願において、台板を裏面にしてキャスターを備えつけるのでその際の状況に合わせ、台板方向を下方向とし、逆台板方向を上方向と記載する。
【発明の効果】
【0011】
従って、キャスターを取り付ける際には、まず台車取付部の上部前端と上部後端にある一組のキャスターガイド部の固定溝に前記キャスターの座板の一側端及び他側端を横スライドさせて挿入して座板を固定し、しかる後前記取付部の横側壁面の手前に備えたストッパー受容部にストッパーの本体部を下方へ挿入し、その際に、前記本体部の台車前側方向と後側方向の両端にそれぞれ前記本体部下側から前記本体部上側に向かって備えられたばね状の腕部を、前記腕部の上端部に備えられた耳部を外側方向から内側方向に摘みながら前記ストッパーを漸次下方へ変位させ、ストッパーが前記ストッパー受容部内側壁面の被係合部を乗り越えたのち、前記耳部を放すことで前記腕部の係合突起と前記ストッパー受容部の被係合部が係合する。さらに、前記ストッパーの各スリット部に、前記ストッパー受容部底面と垂直方向に並行して設けられたリブ形状の被係合部が係合する。
キャスターを取り外す際には、前記ストッパーの耳部を前記本体部外側方向から内側方向に摘み、係合を解放し引き上げて取り外す。
要するにキャスターを横スライドさせてしかる後、前記ストッパーの耳部を前記本体部の外側方向から内側方向に摘みながら下方に押し下げて前記ストッパー受容部の内側壁面の被係合部およびリブ形状の被係合部に係合すれば、ワンタッチに取り付けることができる。
またこれと反対に、前記ストッパーの耳部を外側方向から内側方向に摘みながら、係合している係合突起を解放し、引き上げれば、ワンタッチに取り外すことができる。
【0012】
特許文献1のストッパーは、形状が複雑である分、部品の変形・破損のリスクがあるが、本願は、ストッパーは全体がシンプルな形状であるため、変形・破損がしにくい。また特許文献1のストッパーは箱型でストッパーの底面が大きいため、それに対応する台車側の台板のストッパー装着部の底面の面積の広さも必要になるが、本願のストッパーはストッパーの底面が大きくなく、台車側の台板のストッパー装着部の底面の面積の広さも必要ではない。
【0013】
特許文献2では、キャスターを取り外すときは、ストッパーの舌状片を下に押しながら、ストッパーを上に引っ張りだす操作となる。これは、同時に下と上という逆方向に力をかけなければならず複雑な操作である。しかし本願は、前記ストッパーの耳部を外側方向から内側方向に摘みながら、ストッパー受容部の被係合部と係合している前記腕部の係合突起を解放し、引き上げるので、特許文献1のストッパーのように同時に下と上という逆方向に力をかけ、慣れや要領が必要というものと比べれば、操作が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の台車の一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】キャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れた後の要部拡大斜視図である。
【
図3】ストッパーを嵌め入れた要部拡大断面図である。
【
図4(a)】固定溝にキャスターを横スライドさせる前の斜視図である。
【
図4(b)】固定溝にキャスターを横スライドさせる途中の斜視図である。
【
図4(c)】固定溝にキャスターを横スライド完了の斜視図である。
【
図5(a)】キャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れる前の斜視図である。
【
図5(b)】キャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れる途中の斜視図である。
【
図6】ストッパーを嵌め入れる前の要部拡大断面斜視図である。
【
図7】ストッパーを嵌め入れる前の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の台車の一実施形態を示す斜視図である。
図1において、1は台車であり、台車1を構成する台板100の裏面101には複数のキャスター200を備えている。
【0016】
台板100は合成樹脂の射出成型品で、平面形状が略長方形である。台板100のうち荷物が載置される部分には、台板100裏面に補強用のリブ204が少なくとも網の目状に張り巡らされている。
【0017】
図2及び
図3は、キャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れた後の要部拡大斜視図と及びその断面図である。 キャスター200は、座板201の中央部に車輪支持脚202を連結して備え、その車輪支持脚202に車輪203が回転可能に保持された構造になっている。108は台板100の裏面101に設けられたキャスター200の取付部である。
【0018】
前記取付部108の上部前端と上部後端に一組のキャスターガイド部102と103を備えている。
前記キャスターガイド部102は前記キャスター200の座板201の一側端205を奥行き方向に横スライドして挿入する固定溝104を備えている。
前記固定溝104に座板201の一側端205を奥行き方向に横スライドさせて挿入するだけで一側端205は前記取付部108の端縁部106aにあたりそれ以上進まない構造となっている。
【0019】
他方のキャスターガイド部103は、前記キャスター200の座板201の他方側206を奥行き方向に横スライドして挿入する固定溝105を備えている。前記固定溝105に同じ座板201の他側端206を奥行き方向に横スライドさせて挿入するだけで他側端206は前記取付部108の端縁部106aにあたりそれ以上進まない構造となっている。
【0020】
図4(a)乃至
図4(c)は、台車の固定溝にキャスターを横スライドさせる過程を示した斜視図である。
図4(a)は、固定溝にキャスターを横スライドさせる前の斜視図であり、
図4(b)は、固定溝にキャスターを横スライドさせる途中の斜視図であり、
図4(c)は、台車の固定溝にキャスターを横スライド完了の斜視図である。
【0021】
図5(a)乃至
図5(b)は、キャスターを横スライドさせた後、ストッパーを嵌め入れる過程を示した斜視図である。
図5(a)はキャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れる前の斜視図であり、
図5(b)はキャスターを横スライドした後、ストッパーを嵌め入れる途中の斜視図である。なお、ストッパーを嵌め入れ完了時の斜視図は、
図2に示した通りである。
【0022】
図5(a)に示すようにストッパー110は、樹脂性であり、前記取付部の横側壁面の手前に横側壁面と並行に収納可能な本体部111を備えており、前記本体部の台車前側方向と後側方向の両端に、それぞれ前記本体部下側から前記本体部上側に向かうばね状の腕部112と113を備えており、前記腕部112と113は前記腕部の外側壁面に係合突起を114と115を備えている。
なお、腕部がばね状であるのは、樹脂の性質を生かしたものである。
前記本体部111の下側には、複数のスリット部116を備えている。
【0023】
図5(a)に示すように、ストッパー110は、前記各腕部112と113の上端部に、それぞれ耳部117をと118を備えている。
【0024】
一方、
図6は、ストッパーを嵌め入れる前の要部拡大断面斜視図、
図7はストッパーを嵌め入れる前の要部拡大断面図である。
ストッパー110は、前記取付部108の横側壁面の手前に挿入する。
台車のストッパー受容部119には、被係合部120と121を備えており、前記ストッパー受容部底面124に、前記ストッパーの各スリット部116に係合するためのリブ形状の被係合部122を、前記ストッパー受容部底面と垂直方向に並行して備えている。
【0025】
なお、前記腕部の係合突起114と115は、前記ストッパーを下方へ変位させたときに、台車のストッパー受容部119の被係合部120と121に係合させるためのものである。
すなわち、前記ストッパーの耳部117をと118を本体部の外側方向から内側方向に摘みながら下方へ変位させると、樹脂のばねの力により前記腕部の係合突起114は被係合部120を乗り越えたのち係合し、前記腕部の係合突起115は被係合部121を乗り越えたのち係合する。
【0026】
さらに複数のスリット部116は、前記ストッパーを下方へ変位させたときに、台車のストッパー受容部の底面に備えられた複数のリブ形状の被係合部122と係合させるためのものである。前記リブ形状の被係合部122は、前記ストッパー受容部底面124と垂直方向に並行して、スリット部116に対応して複数備えている。
【0027】
前記ストッパーは、前記腕部の係合突起114と115と、それらに対応するストッパー受容部側に被係合部120と121により、ストッパーを下方へ変位させた際にしっかりと固定することが可能となる。さらに、前記のスリット部116とそれらに対応する複数のリブ形状の被係合部122の両方の係合によって、ストッパーを下方へ変位させた際にしっかりと固定することが可能となる。
またストッパー110は、前記各腕部の上端部に、耳部117をと118を備えているが、これは、特に取り外しのときに、耳部があると両側から摘まむことができ取り外しやすい効果がある。
【0028】
従って、組立作業又は分解作業において、この台車1は前記取付部108にキャスター200を固定するために、ワンタッチで着脱するストッパー110を備えていることから、簡単な操作によってできる。
【0029】
よって、従来の如く、台車を構成する台板のキャスターの取付部に、座板の取付方向からボルト又はネジの通し穴を穿設し、続いて台板にボルト又はネジの通し穴を設け、これらの通し穴にボルト又はネジを締結する必要がない。また、ストッパー110をスライドさせるだけなので極めて簡単に着脱できることから、従来の如く複雑で不安定なスライド構造をとる必要がない。
【0030】
本願のストッパーはストッパーの底面が大きくなく、それに対応する台車側の台板のストッパーの装着部の底面の面積の広さも必要ではない。
【0031】
本願のストッパーは、前記ストッパーの耳部を外側方向から内側方向に摘みながら、前記係合突起と被係合部の係合を解放し、さらに引き上げて前記のスリット部とリブ形状の被係合部の係合を解放するので、従来のものに比べれば、操作が簡単である。
【0032】
以上の通り、キャスターを取り付ける際には、まず両方の固定溝に前記キャスターの座板の一側端及び他側端を横スライドさせて挿入して座板を固定し、しかる後ストッパーの本体部を前記取付部の横側壁面と並行に下方へ挿入し、及びその際にストッパーの耳部の外側方向から内側方向に摘み、前記腕部の係合突起はストッパー受容部の係合部に係合し、さらに前記ストッパー本体部の下側の複数のスリット部は、ストッパー受容部のリブ形状の被係合部に係合する。
取り外しの時は、前記耳部を前記本体部外側方向から内側方向に摘み、前記腕部の係合突起に係合しているストッパー受容部の被係合部から解放して、上に引き上げる。
【0033】
要するに、キャスターの座板を両方の固定溝に固定し、しかる後、ストッパーの耳部を本体外側方向から内側方向に摘み、下方へ変位させ、前記ストッパー受容部の被係合部に係合すれば、ワンタッチに取り付けできる。
またこれと反対に、前記耳部を前記本体部外側方向から内側方向に摘み、係合しているところを開放し、引き上げれば、ワンタッチに取り外しできる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は台板を有する台車に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 台車
100 台板
101 裏面
102 キャスターガイド部
103 キャスターガイド部
104 固定溝
105 固定溝
106a 端縁部
108 取付部
109 横側壁面
110 ストッパー
111 本体部
112 腕部
113 腕部
114 係合突起
115 係合突起
116 スリット部
117 耳部
118 耳部
119 ストッパー受容部
120 ストッパー受容部の被係合部
121 ストッパー受容部の被係合部
122 リブ形状の被係合部
123A 台車前側方向
123B 台車後側方向
124 ストッパー受容部底面
200 キャスター
201 座板
202 車輪支持脚
203 車輪
204 リブ
205 座板の一側端
206 座板の他側端