IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機ビルテクノサービス株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-乗客コンベア 図1
  • 特開-乗客コンベア 図2
  • 特開-乗客コンベア 図3
  • 特開-乗客コンベア 図4
  • 特開-乗客コンベア 図5
  • 特開-乗客コンベア 図6
  • 特開-乗客コンベア 図7
  • 特開-乗客コンベア 図8
  • 特開-乗客コンベア 図9
  • 特開-乗客コンベア 図10
  • 特開-乗客コンベア 図11
  • 特開-乗客コンベア 図12
  • 特開-乗客コンベア 図13
  • 特開-乗客コンベア 図14
  • 特開-乗客コンベア 図15
  • 特開-乗客コンベア 図16
  • 特開-乗客コンベア 図17
  • 特開-乗客コンベア 図18
  • 特開-乗客コンベア 図19
  • 特開-乗客コンベア 図20
  • 特開-乗客コンベア 図21
  • 特開-乗客コンベア 図22
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156413
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】乗客コンベア
(51)【国際特許分類】
   B66B 29/02 20060101AFI20241029BHJP
   B66B 31/00 20060101ALI20241029BHJP
   B66B 23/12 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B66B29/02 D
B66B31/00 C
B66B31/00 B
B66B31/00 A
B66B23/12 D
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070853
(22)【出願日】2023-04-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003568
【氏名又は名称】弁理士法人加藤国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】門口 彰吾
【テーマコード(参考)】
3F321
【Fターム(参考)】
3F321AA04
3F321CB11
3F321EA01
3F321EB07
3F321EC07
3F321FB00
3F321GA31
3F321HA01
(57)【要約】
【課題】乗り口に大型の装置を設置することなく、乗客の歩行を抑制することができる乗客コンベアを得ることを目的とする。
【解決手段】乗客検出装置21によって、検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかが検出される。そして、乗客検出装置21によって先行の乗客に続けて後行の乗客が検出され、かつ、先行の乗客の位置と後行の乗客の位置とがステップ12の幅方向における同じ側に片寄っている場合、後行の乗客に対して警告が発せられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における検出位置に位置しているステップである検出ステップ上の乗客を検出する乗客検出装置、
乗客に対して警告を発する警告装置、及び
前記乗客検出装置からの信号を受信し、前記警告装置を制御する制御装置
を備え、
前記乗客検出装置は、前記検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかを検出可能であり、
前記制御装置は、前記乗客検出装置によって先行の乗客に続けて後行の乗客が検出され、かつ、前記先行の乗客の位置と前記後行の乗客の位置とが前記ステップの幅方向における同じ側に片寄っている場合、前記警告装置によって前記後行の乗客に対して警告を発せさせる乗客コンベア。
【請求項2】
前記乗客検出装置は、複数の光電センサーを有しており、
各前記ステップには、前記光電センサーからの検出ビームを通す窓部が設けられている請求項1記載の乗客コンベア。
【請求項3】
往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における第1検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第1乗客検出装置、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における第2検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第2乗客検出装置、
乗客に対して警告を発する警告装置、及び
前記第1乗客検出装置からの信号と前記第2乗客検出装置からの信号とを受信し、前記警告装置を制御する制御装置
を備え、
前記第2検出位置は、前記複数のステップの移動方向において前記第1検出位置よりも前方の位置であり、
前記制御装置は、前記第1乗客検出装置により乗客が検出されてから前記第2乗客検出装置により乗客が検出されるまでの時間が時間閾値未満である場合、前記警告装置によって乗客に対して警告を発せさせる乗客コンベア。
【請求項4】
前記第1乗客検出装置及び前記第2乗客検出装置は、それぞれ複数の光電センサーを有しており、
各前記ステップには、前記光電センサーからの検出ビームを通す窓部が設けられている請求項3記載の乗客コンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、乗客コンベアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の乗客コンベアの歩行防止装置では、乗り口の幅方向一側に第1ゲート部が設けられている。また、乗り口の幅方向他側に第2ゲート部が設けられている。そして、第1ゲート部を開状態とし、かつ第2ゲート部を閉状態とすることにより、乗客は、踏板の幅方向一側へ乗り込むように誘導される。また、第1ゲート部を閉状態とし、かつ第2ゲート部を開状態とすることにより、乗客は、踏板の幅方向他側へ乗り込むように誘導される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6429726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の乗客コンベアの歩行防止装置では、第1ゲート部及び第2ゲート部という大型の装置が乗り口に設置されているため、設置に大掛かりな工事が必要である。また、乗客の荷物が接触することにより、第1ゲート部又は第2ゲート部が破損する恐れがある。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乗り口に大型の装置を設置することなく、乗客の歩行を抑制することができる乗客コンベアを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る乗客コンベアは、往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、往路と帰路との間に設けられており、複数のステップのうち、往路における検出位置に位置しているステップである検出ステップ上の乗客を検出する乗客検出装置、乗客に対して警告を発する警告装置、及び乗客検出装置からの信号を受信し、警告装置を制御する制御装置を備え、乗客検出装置は、検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかを検出可能であり、制御装置は、乗客検出装置によって先行の乗客に続けて後行の乗客が検出され、かつ、先行の乗客の位置と後行の乗客の位置とがステップの幅方向における同じ側に片寄っている場合、警告装置によって後行の乗客に対して警告を発せさせる。
また、本開示に係る乗客コンベアは、往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、往路と帰路との間に設けられており、複数のステップのうち、往路における第1検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第1乗客検出装置、往路と帰路との間に設けられており、複数のステップのうち、往路における第2検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第2乗客検出装置、乗客に対して警告を発する警告装置、及び第1乗客検出装置からの信号と第2乗客検出装置からの信号とを受信し、警告装置を制御する制御装置を備え、第2検出位置は、複数のステップの移動方向において第1検出位置よりも前方の位置であり、制御装置は、第1乗客検出装置により乗客が検出されてから第2乗客検出装置により乗客が検出されるまでの時間が時間閾値未満である場合、警告装置によって乗客に対して警告を発せさせる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の乗客コンベアによれば、乗り口に大型の装置を設置することなく、乗客の歩行を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1によるエスカレーターを示す概略の側面図である。
図2図1の要部を示す平面図である。
図3図2の乗客検出装置のトラスへの取り付け構造を示す平面図である。
図4図2のステップを示す平面図である。
図5図4のステップを示す背面図である。
図6図4のステップを示す側面図である。
図7】対象ステップに乗客が乗っていない場合における図2の左側センサー、中央センサー、及び右側センサーの出力信号を示す説明図である。
図8】対象ステップ上の右側に乗客が乗っている状態を示す説明図である。
図9図8の状態における図2の右側センサーの出力信号を示す説明図である。
図10図1のエスカレーターの制御系を示すブロック図である。
図11図2の各表示器による第1表示例を示す説明図である。
図12図2の各表示器による第2表示例を示す説明図である。
図13図10の制御装置による乗客検出処理を示すフローチャートである。
図14図10の制御装置による乗客監視処理を示すフローチャートである。
図15】実施の形態2によるエスカレーターを示す概略の側面図である。
図16図15の要部を示す平面図である。
図17図16の第1乗客検出装置及び第2乗客検出装置のトラスへの取り付け構造を示す平面図である。
図18図16の第1右側センサーによって乗客が検出されている状態を示す説明図である。
図19】実施の形態2におけるエスカレーターの制御系を示すブロック図である。
図20図19の制御装置による乗客監視処理を示すフローチャートである。
図21】実施の形態1、2の制御装置の各機能を実現する処理回路の第1例を示す構成図である。
図22】実施の形態1、2の制御装置の各機能を実現する処理回路の第2例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1によるエスカレーターを示す概略の側面図である。実施の形態1の乗客コンベアは、エスカレーターである。図において、建物における上階と下階との間には、トラス11が設置されている。
【0010】
トラス11には、複数のステップ12が支持されている。複数のステップ12は、無端状に連結されている。また、複数のステップ12は、移動経路に沿って循環する。図1では、複数のステップ12のうちの3つのステップ12のみが示されている。
【0011】
移動経路は、往路と帰路とを含んでいる。往路は、各ステップ12が乗客を乗せて搬送する区間である。実施の形態1では、往路における各ステップ12の移動方向は、図1の矢印A方向、即ち斜め上方向である。帰路は、各ステップ12が往路の終点から往路の始点まで戻る区間である。
【0012】
トラス11上には、一対の欄干13が立てられている。各欄干13には、無端状の移動手摺14が設けられている。各移動手摺14は、複数のステップ12の移動に同期して循環する。
【0013】
トラス11には、乗客検出装置21が設けられている。乗客検出装置21は、往路と帰路との間に設けられている。また、乗客検出装置21は、検出ステップ上の乗客を検出する。
【0014】
検出ステップは、複数のステップ12のうち、往路における検出位置に位置しているステップ12である。乗客検出装置21は、検出ステップの真下に配置されている。検出位置は、往路の中間よりも往路の始点に近い位置に設定されている。
【0015】
図2は、図1の要部を示す平面図である。乗客検出装置21は、複数の光電センサーとして、左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cを有している。左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cとしては、それぞれ反射式光電センサーが用いられている。
【0016】
左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cは、ステップ12の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。ステップ12の幅方向は、往路における各ステップ12を真上から見て、各ステップ12の移動方向に直角の方向であり、図2の左右方向である。
【0017】
各欄干13の下部には、インナーデッキ15が設けられている。各インナーデッキ15には、表示器23が設けられている。各欄干13又は各インナーデッキ15には、スピーカー24が設けられている。表示器23及びスピーカー24のそれぞれは、乗客に対して警告を発する警告装置として機能する。
【0018】
各表示器23は、乗客に対して警告の表示を行う。また、スピーカー24は、乗客に対して警告メッセージ又は警告音を発する。警告音は、例えばブザー音である。
【0019】
図3は、図2の乗客検出装置21のトラス11への取り付け構造を示す平面図である。トラス11は、補強材としての複数のボクシングメンバー16を有している。各ボクシングメンバー16は、トラス11の幅方向に沿って配置されている。トラス11の幅方向は、ステップ12の幅方向に平行な方向である。
【0020】
複数のボクシングメンバー16のうちの2本のボクシングメンバー16間には、一対のベースブラケット25が固定されている。一対のベースブラケット25は、トラス11の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。
【0021】
一対のベースブラケット25間には、センサーブラケット26が固定されている。左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cは、センサーブラケット26に取り付けられている。
【0022】
図4は、図2のステップ12を示す平面図である。図5は、図4のステップ12を示す背面図である。図6は、図4のステップ12を示す側面図である。
【0023】
ステップ12は、フレーム31、踏板32、ライザ33、一対の駆動ローラ34、及び一対の追従ローラ35を有している。
【0024】
踏板32は、フレーム31の上部に固定されている。また、踏板32の上面は、乗客を乗せる踏み面である。ライザ33は、フレーム31における下段側端部に固定されている。
【0025】
一対の駆動ローラ34は、フレーム31における上段側端部に設けられている。一対の追従ローラ35は、フレーム31の下端部に設けられている。
【0026】
各ステップ12の踏板32には、複数の窓部32aが設けられている。複数の窓部32aは、ステップ12の幅方向において、左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cと同じ位置に配置されている。
【0027】
各窓部32aには、図示しない透明カバーが設けられている。これにより、窓部32aを通してトラス11内に物が落ちることが防止されている。透明カバーとしては、例えばアクリル板が用いられている。
【0028】
図7は、対象ステップに乗客が乗っていない場合における図2の左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cの出力信号を示す説明図である。左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cからの検出ビーム20は、それぞれ鉛直上方へ出射されている。各窓部32aは、検出ビーム20を通す。
【0029】
左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cのそれぞれの出力信号は、ステップ12又は乗客により反射された検出ビーム20を受けると、ONとなる。
【0030】
左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cのそれぞれの出力信号は、ステップ12又は乗客により反射された検出ビーム20を受けないと、OFFとなる。
【0031】
対象ステップに乗客がいない場合、各窓部32aが検出位置を通過する間だけ、出力信号はOFFとなる。
【0032】
図8は、対象ステップ上の右側に乗客が乗っている状態を示す説明図である。図8では、乗客の靴によって右側センサー22c上の窓部32aが塞がれている。
【0033】
図9は、図8の状態における図2の右側センサー22cの出力信号を示す説明図である。対象ステップ上の右側に乗客が乗っている場合、右側センサー22cの出力信号は、対応する窓部32aが検出位置を通過する間も、ONのままとなる。これにより、対象ステップ上の右側に乗客が乗っていることが検出される。
【0034】
対象ステップ上の左側に乗客が乗っていることは、左側センサー22aの出力信号によって検出される。対象ステップ上の中央に乗客が乗っていることは、中央センサー22bの出力信号によって検出される。
【0035】
このように、乗客検出装置21は、検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかを検出可能である。
【0036】
図10は、図1のエスカレーターの制御系を示すブロック図である。エスカレーターは、制御装置40を備えている。制御装置40は、ステップ12の移動を制御する。また、制御装置40は、乗客検出装置21からの信号を受信し、表示器23及びスピーカー24を制御する。
【0037】
制御装置40は、機能ブロックとして、センサー制御部41、信号処理部42、及び警告制御部43を有している。
【0038】
センサー制御部41は、左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cを制御する。信号処理部42は、乗客検出装置21の出力信号を処理する。警告制御部43は、信号処理部42における処理結果に基づいて、表示器23及びスピーカー24を制御する。
【0039】
具体的には、信号処理部42は、乗客検出装置21からの信号に基づいて、警告必要状態が発生しているかどうかを判定する。警告必要状態は、乗客検出装置21によって、先行の乗客に続き、設定時間以内に後行の乗客が検出され、かつ、先行の乗客の位置と後行の乗客の位置とがステップ12の幅方向における同じ側に片寄っている状態である。
【0040】
警告必要状態が発生していると信号処理部42によって判定された場合、警告制御部43は、表示器23及びスピーカー24の少なくともいずかれ1つによって、後行の乗客に対して警告を発せさせる。
【0041】
図11は、図2の各表示器23による第1表示例を示す説明図である。図12は、図2の各表示器23による第2表示例を示す説明図である。図11及び図12において、ハッチングを付した円は、それぞれ乗客の位置を示している。
【0042】
図11では、先行の乗客がステップ12上の右側に位置しており、後行の乗客がステップ12上の左側に位置している。この場合、検出ステップの幅方向における先行の乗客の位置と後行の乗客の位置とが同じ側に片寄っておらず、警告必要状態は発生していない。このため、制御装置40は、各表示器23に、後行の乗客の位置に問題がないことを意味する表示として、例えば「〇」を表示させる。
【0043】
一方、図12では、先行の乗客も後行の乗客もステップ12上の左側に位置しており、警告必要状態が発生している。このため、制御装置40は、各表示器23に、後行の乗客の位置に問題があることを意味する表示として、例えば「×」を表示させる。また、制御装置40は、スピーカー24に警告音を発せさせる。
【0044】
警告の意味を多くの利用者に予め周知させておくことにより、警告を受けた後行の乗客は、ステップ12の幅方向について先行の乗客とは異なる位置に移動する。
【0045】
これにより、先行の乗客と後行の乗客とがステップ12の幅方向の異なる位置に位置することになり、さらに後からエスカレーターに乗った乗客は、ステップ12の移動方向へ歩行しにくくなり、乗客の歩行が抑制される。
【0046】
図13は、図10の制御装置40による乗客検出処理を示すフローチャートである。乗客検出処理が開始されると、制御装置40は、ステップS101において、乗客検出装置21によって対象ステップ上の乗客が検出されたかどうかを判定する。乗客が検出されていなければ、制御装置40は、ステップS101の処理を周期的に繰り返す。
【0047】
乗客が検出されている場合、制御装置40は、ステップS102において、左側センサー22aによって乗客が検出されたかどうかを判定する。左側センサー22aによって乗客が検出されている場合、制御装置40は、ステップS103において、中央センサー22bによっても乗客が検出されたかどうかを判定する。
【0048】
中央センサー22bによっても乗客が検出されている場合、制御装置40は、ステップS104において、右側センサー22cによっても乗客が検出されたかどうかを判定する。右側センサー22cによっても乗客が検出されている場合、制御装置40は、ステップS105において、対象ステップ上の左側、中央、及び右側の全てに乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0049】
ステップS104において、右側センサー22cによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS106において、対象ステップ上の左側及び中央に乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0050】
ステップS103において、中央センサー22bによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS107において、右側センサー22cによって乗客が検出されたかどうかを判定する。右側センサー22cによって乗客が検出ている場合、制御装置40は、ステップS108において、対象ステップ上の左側及び右側に乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0051】
ステップS107において、右側センサー22cによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS109において、対象ステップ上の左側のみに乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0052】
ステップS102において、左側センサー22aによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS110において、中央センサー22bによって乗客が検出されたかどうかを判定する。中央センサー22bによって乗客が検出されている場合、制御装置40は、ステップS111において、右側センサー22cによって乗客が検出されたかどうかを判定する。
【0053】
右側センサー22cによって乗客が検出ている場合、制御装置40は、ステップS112において、対象ステップ上の中央及び右側に乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0054】
ステップS111において、右側センサー22cによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS113において、対象ステップ上の中央のみに乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0055】
ステップS110において、中央センサー22bによって乗客が検出されていない場合、制御装置40は、ステップS114において、対象ステップ上の右側のみに乗客がいると判定し、判定結果を登録して、ステップS101の処理に戻る。
【0056】
図14は、図10の制御装置40による乗客監視処理を示すフローチャートである。制御装置40は、乗客検出装置21によって対象ステップ上の乗客が検出されると、乗客監視処理を実行する。
【0057】
乗客監視処理が開始されると、制御装置40は、ステップS201において、設定時間内に対象ステップ上の乗客が検出されたかどうかを判定する。即ち、制御装置40は、先行の乗客に続けて後行の乗客が検出されたかどうかを判定する。設定時間内に後行の乗客が検出されなければ、制御装置40は、その回の乗客監視処理を終了する。
【0058】
設定時間内に後行の乗客が検出された場合、制御装置40は、ステップS202において、後行の乗客の位置が左側のみであるかどうかを判定する。後行の乗客の位置が左側のみである場合、制御装置40は、ステップS203において、先行の乗客の位置も左側のみであるかどうかを判定する。
【0059】
先行の乗客の位置が左側のみではなかった場合、制御装置40は、その回の乗客監視処理を終了する。
【0060】
先行の乗客の位置も左側のみであった場合、制御装置40は、ステップS204において、表示器23及びスピーカー24に警告指令を出力し、その回の乗客監視処理を終了する。制御装置40から警告指令が出力されることにより、表示器23及びスピーカー24から警告が発せられる。
【0061】
ステップS202において、後行の乗客の位置が左側のみではない場合、制御装置40は、ステップS205において、後行の乗客の位置が右側のみであるかどうかを判定する。後行の乗客の位置が右側のみではない場合、制御装置40は、その回の乗客監視処理を終了する。
【0062】
後行の乗客の位置が右側のみである場合、制御装置40は、ステップS206において、先行の乗客の位置も右側のみであるかどうかを判定する。先行の乗客の位置が右側のみではなかった場合、制御装置40は、その回の乗客監視処理を終了する。
【0063】
先行の乗客の位置も右側のみであった場合、制御装置40は、ステップS204において、表示器23及びスピーカー24に警告指令を出力し、その回の乗客監視処理を終了する。
【0064】
このようなエスカレーターでは、乗客検出装置21によって、検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかが検出される。そして、乗客検出装置21によって、先行の乗客に続き、設定時間以内に後行の乗客が検出され、かつ、先行の乗客の位置と後行の乗客の位置とがステップ12の幅方向における同じ側に片寄っている場合、後行の乗客に対して警告が発せられる。
【0065】
このため、乗り口に大型の装置を設置することなく、乗客の歩行を抑制することができる。
【0066】
また、乗客検出装置21は往路と帰路との間に設けられているため、建築レイアウトに影響を与えず、乗客を検出することができる。
【0067】
また、後行の乗客に対して、リアルタイムで、効果的に注意を促すことができる。また、警告必要状態が発生しなければ、警告は発せられないため、乗客に不快感を与えることが抑制される。
【0068】
また、左側センサー22a、中央センサー22b、及び右側センサー22cとして、光電センサーが用いられている。このため、カメラ撮影又は画像処理により乗客を検出する場合と比べて、省スペース化を図るとともに、コストを低減することができる。
【0069】
また、各ステップ12に、検出ビーム20を通す窓部32aが設けられているため、対象ステップ上の乗客をより確実に検出することができる。
【0070】
実施の形態2.
次に、図15は、実施の形態2によるエスカレーターを示す概略の側面図である。実施の形態2の乗客コンベアは、エスカレーターである。
【0071】
トラス11には、第1乗客検出装置51と、第2乗客検出装置52とが設けられている。第1乗客検出装置51及び第2乗客検出装置52は、往路と帰路との間に設けられている。
【0072】
第1乗客検出装置51は、複数のステップのうち、往路における第1検出位置に位置しているステップ12上の乗客を検出する。第2乗客検出装置52は、複数のステップのうち、往路における第2検出位置に位置しているステップ12上の乗客を検出する。
【0073】
第2検出位置は、複数のステップ12の移動方向において第1検出位置よりも前方、即ち上段の位置である。複数のステップ12の移動方向におけるステップ12の寸法をLとしたとき、第2検出位置は、第1検出位置から、L~2Lだけ離れている。第1検出位置及び第2検出位置は、往路の中間よりも往路の始点に近い位置に設定されている。
【0074】
図16は、図15の要部を示す平面図である。第1乗客検出装置51は、複数の光電センサーとして、第1左側センサー53a、第1中央センサー53b、及び第1右側センサー53cを有している。第1左側センサー53a、第1中央センサー53b、及び第1右側センサー53cは、ステップ12の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。
【0075】
第2乗客検出装置52は、複数の光電センサーとして、第2左側センサー53d、第2中央センサー53e、及び第2右側センサー53fを有している。第2左側センサー53d、第2中央センサー53e、及び第2右側センサー53fは、ステップ12の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。
【0076】
第1左側センサー53a、第1中央センサー53b、第1右側センサー53c、第2左側センサー53d、第2中央センサー53e、及び第2右側センサー53fとしては、それぞれ反射式光電センサーが用いられている。
【0077】
第1乗客検出装置51及び第2乗客検出装置52は、それぞれステップ12の幅方向のどの位置に乗客が乗っているかを検出可能である。
【0078】
図17は、図16の第1乗客検出装置51及び第2乗客検出装置52のトラス11への取り付け構造を示す平面図である。一対のベースブラケット25間には、第1センサーブラケット27と第2センサーブラケット28とが固定されている。
【0079】
第1左側センサー53a、第1中央センサー53b、及び第1右側センサー53cは、第1センサーブラケット27に取り付けられている。第2左側センサー53d、第2中央センサー53e、及び第2右側センサー53fは、第2センサーブラケット28に取り付けられている。
【0080】
図18は、図16の第1右側センサー53cによって乗客が検出されている状態を示す説明図である。図18では、第1右側センサー53cの出力信号は、対応する窓部32aが第1検出位置を通過する間も、ONのままとなる。これにより、第1検出位置に位置するステップ12上の右側に乗客が乗っていることが検出される。
【0081】
第1検出位置に位置するステップ12上の左側に乗客が乗っていることは、第1左側センサー53aの出力信号によって検出される。第1検出位置に位置するステップ12上の中央に乗客が乗っていることは、第1中央センサー53bの出力信号によって検出される。
【0082】
第2検出位置に位置するステップ12上の左側に乗客が乗っていることは、第2左側センサー53dの出力信号によって検出される。第2検出位置に位置するステップ12上の中央に乗客が乗っていることは、第2中央センサー53eの出力信号によって検出される。第2検出位置に位置するステップ12上の右側に乗客が乗っていることは、第2右側センサー53fの出力信号によって検出される。
【0083】
図19は、実施の形態2におけるエスカレーターの制御系を示すブロック図である。実施の形態2の制御装置40は、第1乗客検出装置51からの信号と第2乗客検出装置52からの信号とを受信し、表示器23及びスピーカー24を制御する
【0084】
センサー制御部41は、第1左側センサー53a、第1中央センサー53b、第1右側センサー53c、第2左側センサー53d、第2中央センサー53e、及び第2右側センサー53fを制御する。
【0085】
信号処理部42は、第1乗客検出装置51の出力信号と、第2乗客検出装置52の出力信号とを処理する。
【0086】
信号処理部42には、時間閾値t0が設定されている。時間閾値t0は、ステップ12の移動速度と、第1検出位置から第2検出位置までの距離とに基づいて設定されている。
【0087】
信号処理部42は、第1乗客検出装置51により乗客が検出されてから、第2乗客検出装置52により乗客が検出されるまでの時間が、時間閾値t0未満である場合、乗客がステップ12の移動方向へ歩行していると判定する。この場合、制御装置40は、表示器23及びスピーカー24の少なくともいずかれ1つによって、乗客に対して警告を発せさせる。
【0088】
実施の形態2における他の構成は、実施の形態1と同様である。また、第1検出位置及び第2検出位置のそれぞれにおける乗客の有無の判定方法は、図13と同様である。
【0089】
図20は、図19の制御装置40による乗客監視処理を示すフローチャートである。制御装置40は、第1乗客検出装置51によって乗客が検出されると、乗客監視処理を実行する。
【0090】
乗客監視処理が開始されると、制御装置40は、ステップS301において、タイマーをセットする。この後、制御装置40は、ステップS302において、第2乗客検出装置52によって乗客が検出されたかどうかを判定する。
【0091】
第2乗客検出装置52によって乗客が検出されていなければ、制御装置40は、ステップS303において、タイマーを加算し、ステップS302の処理に戻る。
【0092】
第2乗客検出装置52によって乗客が検出された場合、制御装置40は、ステップS304において、タイマーにより計測されている時間tが時間閾値t0未満であるかどうかを判定する。時間tが時間閾値t0以上である場合、制御装置40は、乗客がステップ12上を歩行していないと判定し、その回の乗客監視処理を終了する。
【0093】
時間tが時間閾値t0未満である場合、制御装置40は、乗客がステップ12上を歩行していると判定し、ステップS305において、表示器23及びスピーカー24に警告指令を出力し、その回の乗客監視処理を終了する。
【0094】
制御装置40から警告指令が出力されることにより、表示器23及びスピーカー24から警告が発せられる。この場合の警告は、例えば、乗客に歩行を止めるよう伝える表示及びアナウンスである。
【0095】
このようなエスカレーターでは、第1乗客検出装置51により乗客が検出されてから第2乗客検出装置52により乗客が検出されるまでの時間が時間閾値t0未満である場合、乗客に対して警告が発せられる。このため、乗り口に大型の装置を設置することなく、乗客の歩行を抑制することができる。
【0096】
また、第1乗客検出装置51及び第2乗客検出装置52は往路と帰路との間に設けられているため、建築レイアウトに影響を与えず、乗客を検出することができる。
【0097】
また、ステップ12上を歩行している乗客に対して、リアルタイムで、効果的に警告を発することができる。また、歩行が検出されなければ、警告は発せられないため、乗客に不快感を与えることが抑制される。
【0098】
また、光電センサーが用いられているため、カメラ撮影又は画像処理により乗客を検出する場合と比べて、省スペース化を図るとともに、コストを低減することができる。
【0099】
また、各ステップ12に、検出ビーム20を通す窓部32aが設けられているため、ステップ12上の乗客をより確実に検出することができる。
【0100】
なお、実施の形態1、2では、ステップ12上を3つの領域に分割して乗客の有無を検出したが、2つ又は4つ以上の領域に分割して乗客の有無を検出してもよい。これに伴い、乗客検出装置21、第1乗客検出装置51、及び第2乗客検出装置52に含まれる光電センサーの数も、2つ又は4つ以上であってもよい。
【0101】
また、制御装置40は、実施の形態1における制御と、実施の形態2における制御との両方を組み合わせて行ってもよい。
【0102】
また、実施の形態2においては、第1検出位置における乗客の有無と第2検出位置における乗客に有無とを検出できれば、必ずしもステップ12上における乗客の位置が検出されなくてもよい。
【0103】
また、実施の形態1、2では、上昇運転するエスカレーターについて説明したが、下降運転するエスカレーターであってもよい。この場合、ステップ12の移動方向における前方は、下段である。
【0104】
また、実施の形態1、2について、乗客コンベアは動く歩道であってもよい。
【0105】
また、実施の形態1、2における制御装置40の各機能は、処理回路によって実現される。図21は、実施の形態1、2の制御装置40の各機能を実現する処理回路の第1例を示す構成図である。第1例の処理回路100は、専用のハードウェアである。
【0106】
また、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。また、制御装置40の各機能それぞれを個別の処理回路100で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路100で実現してもよい。
【0107】
また、図22は、実施の形態1、2の制御装置40の各機能を実現する処理回路の第2例を示す構成図である。第2例の処理回路200は、プロセッサ201及びメモリ202を備えている。
【0108】
処理回路200では、制御装置40の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
【0109】
メモリ202に格納されたプログラムは、上述した各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDといった記憶可能な媒体等も、メモリ202に該当する。
【0110】
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
【0111】
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
【符号の説明】
【0112】
12 ステップ、20 検出ビーム、21 乗客検出装置、22a 左側センサー(光電センサー)、22b 中央センサー(光電センサー)、22c 右側センサー(光電センサー)、23 表示器(警告装置)、24 スピーカー(警告装置)、32a 窓部、40 制御装置、51 第1乗客検出装置、52 第2乗客検出装置、53a 第1左側センサー(光電センサー)、53b 第1中央センサー(光電センサー)、53c 第1右側センサー(光電センサー)、53d 第2左側センサー(光電センサー)、53e 第2中央センサー(光電センサー)、53f 第2右側センサー(光電センサー)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2023-12-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における検出位置に位置しているステップである検出ステップ上の乗客を検出する乗客検出装置、
乗客に対して警告を発する警告装置、及び
前記乗客検出装置からの信号を受信し、前記警告装置を制御する制御装置
を備え、
前記乗客検出装置は、前記検出ステップの真下に配置されており、かつ前記検出ステップの幅方向のどの位置に乗客が乗っているかを検出可能であり、
前記制御装置は、前記乗客検出装置によって先行の乗客に続けて後行の乗客が検出され、かつ、前記先行の乗客の位置と前記後行の乗客の位置とが前記ステップの幅方向における同じ側に片寄っている場合、前記警告装置によって前記後行の乗客に対して警告を発せさせる乗客コンベア。
【請求項2】
前記乗客検出装置は、複数の光電センサーを有しており、
各前記ステップには、前記光電センサーからの検出ビームを通す窓部が設けられている請求項1記載の乗客コンベア。
【請求項3】
往路と帰路とを含む移動経路に沿って循環する複数のステップ、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における第1検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第1乗客検出装置、
前記往路と前記帰路との間に設けられており、前記複数のステップのうち、前記往路における第2検出位置に位置しているステップ上の乗客を検出する第2乗客検出装置、
乗客に対して警告を発する警告装置、及び
前記第1乗客検出装置からの信号と前記第2乗客検出装置からの信号とを受信し、前記警告装置を制御する制御装置
を備え、
前記第2検出位置は、前記複数のステップの移動方向において前記第1検出位置よりも前方の位置であり、
前記制御装置は、前記第1乗客検出装置により乗客が検出されてから前記第2乗客検出装置により乗客が検出されるまでの時間が時間閾値未満である場合、前記警告装置によって乗客に対して警告を発せさせる乗客コンベア。
【請求項4】
前記第1乗客検出装置及び前記第2乗客検出装置は、それぞれ複数の光電センサーを有しており、
各前記ステップには、前記光電センサーからの検出ビームを通す窓部が設けられている請求項3記載の乗客コンベア。