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特開2024-156467案内装置、案内方法及び案内プログラム
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  • 特開-案内装置、案内方法及び案内プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156467
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】案内装置、案内方法及び案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241029BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20241029BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20241029BHJP
   G07C 9/20 20200101ALI20241029BHJP
【FI】
G06Q50/10
G01C21/26 P
G08G1/005
G07C9/20
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070952
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 健一
(72)【発明者】
【氏名】阿部 健太郎
【テーマコード(参考)】
2F129
3E138
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2F129AA02
2F129BB05
2F129EE52
2F129FF18
2F129FF20
2F129FF32
3E138AA11
3E138CA02
3E138CB03
3E138EA02
3E138FA03
3E138GA03
3E138JA03
3E138JB12
3E138JD04
3E138JD06
5H181AA21
5H181BB04
5H181FF03
5H181FF13
5H181FF23
5H181FF33
5L049CC17
5L050CC17
(57)【要約】
【課題】訪問客をより効率的に訪問先へ案内する。
【解決手段】訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する。また入退場ゲートを管理し、認証キーが入力された場合に入退場ゲートを開錠し、端末に対して訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する。ここで、端末の位置に基づいて、経路案内情報の内容を切り替える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信部と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理部と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信部と、を備え、
前記経路案内情報送信部が、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置。
【請求項2】
前記経路案内情報送信部が、前記端末から発信されるビーコンに基づいて前記端末の位置を特定する、請求項1に記載の案内装置。
【請求項3】
前記経路案内情報送信部が、前記端末が前記入退場ゲートを通過した際に前記経路案内情報の内容を切り替える、請求項1に記載の案内装置。
【請求項4】
前記端末を介して、前記訪問客から前記訪問先以外の場所への案内要求を受け付ける案内要求受付部を更に備え、
前記経路案内情報送信部が、前記訪問先以外の場所までの経路を示す経路案内情報を送信する、請求項1に記載の案内装置。
【請求項5】
前記経路案内情報送信部が、経路案内情報に示された経路からの前記端末の逸脱を検知した場合に、前記端末を介して訪問客に対して経路案内情報に示された経路への帰還を要請する、請求項1に記載の案内装置。
【請求項6】
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信ステップと、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理ステップと、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信ステップと、を含み、
前記経路案内情報送信ステップにおいて、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置による案内方法。
【請求項7】
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信処理と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理処理と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信処理と、を含み、
前記経路案内情報送信処理において、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内をコンピュータに実行させる案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、案内装置、案内方法及び案内プログラムに関する。特に、訪問客を訪問先まで案内する案内装置、案内方法及び案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
訪問客の受付案内業務を軽減及び効率化するための装置が開発されている。例えば、特許文献1には、暗証キーが受付端末に入力された際に、訪問先である会議室までの案内情報を受付端末に表示する案内装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-288432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。なお、上記先行技術文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。
【0005】
特許文献1の案内装置では、訪問客が移動中に案内情報の内容を忘れてしまい、訪問先まで辿り着けないことがある。また、訪問客が所有する端末に会議室までの案内情報を表示したとしても、会議室に至るルートの途中で、例えば、会議室が存在する棟の位置やエレベータの場所などに関して訪問客が迷うことがある。
【0006】
そこで、本発明では、訪問客をより効率的に訪問先へ案内することに寄与する案内装置、案内方法及び案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の視点によれば、
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信部と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理部と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信部と、を備え、
前記経路案内情報送信部が、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置、が提供される。
【0008】
本発明の第2の視点によれば、
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信ステップと、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理ステップと、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信ステップと、を含み、
前記経路案内情報送信ステップにおいて、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置による案内方法、が提供される。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信処理と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理処理と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信処理と、を含み、
前記経路案内情報送信処理において、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内をコンピュータに実行させる案内プログラム、が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の各視点によれば、訪問客をより効率的に訪問先へ案内することに寄与する案内装置、案内方法及び案内プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一概要を説明するための図である。
図2】案内装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図3】経路案内情報の一例を示す図である。
図4】経路案内情報の一例を示す図である。
図5】経路案内情報の一例を示す図である。
図6】案内装置100による処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】案内装置100としてのコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のとり得る好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の記載に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、各図におけるブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インターフェイスも同様である。
【0013】
本発明の一概要について説明する。図1に示すように、案内装置100は、認証キー送信部10と、入退場ゲート管理部20と、経路案内情報送信部30とを備える。認証キー送信部10は、訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する。入退場ゲート管理部20は、入退場ゲートを管理し、認証キーが入力された場合に入退場ゲートを開錠する。経路案内情報送信部30は、端末に対して訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する。ここで、経路案内情報送信部30は、端末の位置に基づいて経路案内情報の内容を切り替える。
【0014】
上記の案内装置100によれば、訪問客をより効率的に訪問先へ案内することが可能である。例えば、訪問先がB棟の会議室である場合に、案内装置100は端末が入退場ゲートを通過した際に、B棟までの経路を示す経路案内情報を端末に対して送信する。また、端末がB棟へ到達した際に、案内装置100はB棟における会議室までの経路を示す経路案内情報に切り替えて端末に対して送信する。端末が受信した経路案内情報を表示すれば、訪問客はB棟までの経路を示す経路案内情報に従ってB棟まで移動し、B棟の中では会議室までの経路を示す経路案内情報に従って会議室まで移動することができる。そのため、訪問客は訪問先まで迷うことなく到達することができる。
【0015】
[実施形態1]
以下では、上記概要の案内装置100についてより具体的に説明する。実施形態1では、会社に案内装置100を設置し、訪問客をB棟の会議室まで案内する場合を想定する。ここで、案内装置100は、図2に示すように、認証キー送信部10と、入退場ゲート管理部20と、経路案内情報送信部30と、案内要求受付部40とを備えるとともに、入退場ゲート及びアンテナと接続される。
【0016】
入退場ゲートは、会社内への部外者の入場を阻むゲートである。ここで入退場ゲートは、会社への訪問が許可された訪問客については認証キーによる認証が行われた場合に開錠することで会社内への入場を許可する。
【0017】
アンテナは、訪問客が携帯する端末と通信するためのものであり、入退場ゲートの周囲を含めて、会社内の任意の複数箇所に設置され得る。
【0018】
認証キー送信部10は、訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する。ここで、認証キーは、例えば、会議室において訪問客と会議を行う応接者によって発行される。認証キーは、例えばQR(Quick Response)コード(登録商標)であるが、会社内でビーコンを発信するように訪問客の端末を制御するアプリケーションとして発行され得る。なお、認証キーは、通例、訪問客による会社への訪問に先立って発行され、例えば、訪問先の会社のサーバからのダウンロードによって訪問客が取得することができる。訪問者の管理(例えば、チェックインやゲート通過の記録)に関しては、種々の既存技術を適用することができる。
【0019】
入退場ゲート管理部20は、入退場ゲートを管理し、認証キーが入力された場合に入退場ゲートを開錠する。例えば、入退場ゲートに設置された受付パネルに訪問客の端末がかざされて認証キーが入力される。その際に入退場ゲート管理部20は、入退場ゲートを開錠する。ここで、入退場ゲート管理部20は、応接者に対して訪問客の来社を通知しても良い。
【0020】
経路案内情報送信部30は、端末に対して訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する。例えば、経路案内情報送信部30は、端末が入退場ゲートを通過した際に、B棟までの経路を示す経路案内情報を送信する(例えば図3参照)。さらに経路案内情報送信部30は、端末がB棟に到達した際に、会議室までの経路を示す経路案内情報を送信する(例えば図4参照)。言い換えると、経路案内情報送信部30は、端末の位置に基づいて経路案内情報の内容を切り替える。特に、経路案内情報送信部30は、端末が入退場ゲートを通過した際に経路案内情報の内容を切り替える。
【0021】
ここで、経路案内情報送信部30は端末から発信されるビーコンに基づいて端末の位置を特定する。例えば、経路案内情報送信部30は、B棟の入口に設置したアンテナが端末から発信されるビーコンを受信した際に、端末がB棟に位置すること、すなわち訪問客がB棟に到達したことを特定する。なお、B棟の入口に入退場ゲートを更に設置し、端末が入退場ゲートを通過した際に会議室までの経路を示す経路案内情報を送信しても良い。
【0022】
また、案内要求受付部40は、端末を介して、訪問客から訪問先以外の場所への案内要求を受け付け、経路案内情報送信部30は、訪問先以外の場所までの経路を示す経路案内情報を送信する。例えば、案内要求受付部40が端末を介して訪問客から待機スペースへの案内要求を受け付けて、経路案内情報送信部30が待機スペースまでの経路を示す経路案内情報を送信する(例えば図5参照)。訪問先以外の場所としては、待機スペースの他に、売店、喫煙所、トイレなどが考えられる。
【0023】
以下では、案内装置100による処理の流れを説明する。なお、認証キーは、訪問客による会社への訪問に先立って発行されているものとする。図6に示すように、案内装置100は、端末が入退場ゲートを通過すると(ステップS01、Yes)、端末に対してB棟までの経路を示す経路案内情報を送信する(ステップS02)。その後、端末がB棟へ到達したことを検知すると(ステップS03、Yes)、案内装置100は、端末に対して会議室までの経路を示す経路案内情報を送信する(ステップS04)。
【0024】
なお、案内装置100による訪問先以外の場所までの経路の送信は、上記の処理の流れの中で、端末を介して訪問客からの案内要求の受信をトリガにして行われる。
【0025】
上記のように案内装置100によれば、訪問客の位置に基づいて経路案内情報が切り替わるので、訪問客をより効率的に訪問先へ案内することが可能である。すなわち、訪問客にとっては、入退場ゲートを通過した後はB棟までの経路を示す経路案内情報を頼りに移動することができ、B棟の中では会議室までの経路を示す経路案内情報を頼りに移動することができる。
【0026】
また、本発明では、訪問客に対する受付業務が自動で行われるため、オペレータなどに要するコストが削減できる。
【0027】
また、本発明では、訪問客に対して来訪者カードなどを配布する必要が無いため、来訪者カードの紛失によるセキュリティ性の低下を防止することができる。
【0028】
[実施形態2]
実施形態1では、訪問客は会社内で自由に移動できると言える。ここで、訪問客が意図的に案内された経路から逸脱して、あるいは、経路案内されているにも関わらず誤って、立ち入り禁止エリアに侵入する可能性がある。そのため、案内した経路から訪問客が逸脱した場合に、訪問客に対して案内した経路への帰還を要請することが考えられる。
【0029】
具体的には、経路案内情報送信部30は、経路案内情報に示された経路からの端末の逸脱を検知した場合に、端末を介して訪問客に対して経路案内情報に示された経路への帰還を要請する。例えば、A棟の入口に設置したアンテナが端末から発信されるビーコンを受信した際に、B棟へ向かう経路に戻ることを端末を介して訪問客に対して要請する。かかる要請は、例えば、訪問客の端末に対するメッセージの送信によって行われる。
【0030】
また、経路案内情報送信部30は、経路案内情報に示された経路からの端末の逸脱を検知した場合に、応接者や警備員に対してその旨を報知してもよい。仮に訪問客が道に迷って経路案内情報に示された経路から逸脱している場合には、応接者が訪問客を迎えに行くことができる。また、仮に訪問客が意図的に立ち入り禁止エリアへ侵入しようとしても、警備員は侵入を阻止することができる。なお、訪問先以外の場所への案内要求として、立ち入り禁止エリアへの案内要求を受信した場合には、経路案内情報送信部30は、立ち入り禁止エリアである旨を訪問客に対して通知しても良い。
【0031】
[変化形態]
実施形態1では、屋外マップ(図3)から屋内マップ(図4)に切り替えているとも言える。しかしながら、本発明は様々なシチュエーションで展開可能である。例えば、案内装置100が会社の入口において端末に対してエレベータホールまでの経路を示す経路案内情報を送信し、訪問先が存在するフロアに端末が到着した際に訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信しても良い。
【0032】
また、本発明において、経路案内情報(マップ)上に端末(つまり訪問客)の現在地を示すアイコンなどを表示しても良い。
【0033】
また、実施形態1では、経路案内情報送信部30は、端末から発信されるビーコンに基づいて端末の位置を特定している。しかしながら、本発明において、端末の位置が特定できるならば、任意の既存技術を採用することができる。例えば、端末と通信している基地局の位置に基づいて端末の位置を特定しても良い。また、会社の入口とB棟の入口との2か所に入退場ゲートを設置し、端末が各々の入退場ゲートを通過した際に経路案内情報を切り替えるようにすれば、入退場ゲートにおいて端末の位置が特定されるため、端末の位置のモニタや追跡をする必要もない。
【0034】
また、本発明は、既存のアセット(例えば、会議室予約サーバ、入退室管理サーバ、ワークフロー制御サーバ、ウェブサーバなど)と連携して活用することもできる。
【0035】
また、本発明をスタジアムの座席予約などに応用することもできる。例えば、観客がスタジアムに入場する際に、チケット確認のために端末に表示したパスコードを受付端末にかざすことがある。ここで、受付端末が観客の予約席までの経路を端末に対して送信して、表示させても良い。
【0036】
なお、本発明は、案内装置100としてのコンピュータに、上述の処理を実行させる案内プログラムとしても展開可能である。例えば、図7に示すように案内装置100としてのコンピュータは、メモリ、CPU(Central Processing Unit)及びインターフェイスを備える。CPUは、メモリから本発明の案内プログラムを読み出して実行することで、認証キー送信部10、入退場ゲート管理部20及び経路案内情報送信部30に相当する処理モジュールを実現する。
【0037】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0038】
(付記1)
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信部と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理部と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信部と、を備え、
前記経路案内情報送信部が、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置。
【0039】
(付記2)
前記経路案内情報送信部が、前記端末から発信されるビーコンに基づいて前記端末の位置を特定する、付記1に記載の案内装置。
【0040】
(付記3)
前記経路案内情報送信部が、前記端末が前記入退場ゲートを通過した際に前記経路案内情報の内容を切り替える、付記1又は2に記載の案内装置。
【0041】
(付記4)
前記端末を介して、前記訪問客から前記訪問先以外の場所への案内要求を受け付ける案内要求受付部を更に備え、
前記経路案内情報送信部が、前記訪問先以外の場所までの経路を示す経路案内情報を送信する、付記1~3のいずれか1つに記載の案内装置。
【0042】
(付記5)
前記経路案内情報送信部が、経路案内情報に示された経路からの前記端末の逸脱を検知した場合に、前記端末を介して訪問客に対して経路案内情報に示された経路への帰還を要請する、付記1~4のいずれか1つに記載の案内装置。
【0043】
(付記6)
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信ステップと、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理ステップと、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信ステップと、を含み、
前記経路案内情報送信ステップにおいて、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内装置による案内方法。
【0044】
(付記7)
訪問客の端末に対して、入退場ゲートを通過する際に用いる認証キーを送信する認証キー送信処理と、
前記入退場ゲートを管理し、前記認証キーが入力された場合に前記入退場ゲートを開錠する入退場ゲート管理処理と、
前記端末に対して前記訪問客の訪問先までの経路を示す経路案内情報を送信する経路案内情報送信処理と、を含み、
前記経路案内情報送信処理において、前記端末の位置に基づいて、前記経路案内情報の内容を切り替える、
案内をコンピュータに実行させる案内プログラム。
【0045】
なお、引用した上記の特許文献等の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本発明の趣旨に則り、本発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれるものと、みなされる。
【符号の説明】
【0046】
10:認証キー送信部
20:入退場ゲート管理部
30:経路案内情報送信部
40:案内要求受付部
100:案内装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7