(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156486
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ
(51)【国際特許分類】
G06F 21/10 20130101AFI20241029BHJP
【FI】
G06F21/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023070991
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】岡本 大和
(72)【発明者】
【氏名】井尻 善久
(57)【要約】
【課題】コンテンツを不適切に二次利用したコンテンツの公開を防止する。
【解決手段】サーバによって実行されるプログラムは、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を制御部によって行うことと、第1判定と第2判定とに基づく処理を制御部によって行うこととがサーバによって実行される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行されるプログラムであって、
第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2コンテンツが前記第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を前記制御部によって行うことと、
前記第1判定と前記第2判定とに基づく処理を前記制御部によって行うこととが前記サーバによって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記処理は、前記第2コンテンツの再生の許可に関する第1設定を行う処理を含む。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第2判定は、前記第1判定において少なくとも一部が同一であると判定された場合に、前記制御部によって行われ、
前記第1設定は、前記第2判定において許諾されたコンテンツであると判定された場合に、前記制御部によって行われる。
【請求項4】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1判定は、前記第2判定において許諾されたコンテンツであると判定された場合に、前記制御部によって行われ、
前記第1設定は、前記第1判定において少なくとも一部が同一ではないと判定された場合に、前記制御部によって行われる。
【請求項5】
請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1コンテンツの特徴量と前記第2コンテンツの特徴量とに基づいて、前記第1設定を行うか否かを判定する第3判定を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記第3判定は、前記第1コンテンツの特徴量と前記第2コンテンツの特徴量とを比較することによって行われる。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記第3判定は、前記第1コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された特徴量と前記第2コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された特徴量とを比較することによって行われる。
【請求項8】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記第3判定は、前記第1コンテンツの特徴量と前記第2コンテンツの特徴量とを機械学習モデルに入力することにより得られた出力値に基づいて行われる。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記特徴量は、映像および/または音を含むコンテンツの内容に基づく特徴量である。
【請求項10】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1判定は、コンテンツとしての画像に基づくテキストデータ、またはコンテンツとしての画像とともに出力される音のデータの一致態様に基づいて行われる。
【請求項11】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記コンテンツは、音のコンテンツであり、
前記第1判定は、前記音のコンテンツの音データの一致態様に基づいて行われる。
【請求項12】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記処理は、前記第2コンテンツの再生の制限に関する第2設定を行う処理を含む。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記第2判定は、前記第1判定において少なくとも一部が同一であると判定された場合に、前記制御部によって行われ、
前記第2設定は、前記第2判定において許諾されたコンテンツではないと判定された場合に、前記制御部によって行われる。
【請求項14】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記第1判定は、前記第2判定において許諾されたコンテンツであると判定された場合に、前記制御部によって行われ、
前記第2設定は、前記第1判定において少なくとも一部が同一であると判定された場合に、前記制御部によって行われる。
【請求項15】
請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2設定は、前記第2コンテンツを、公開前の審査を行うコンテンツとする設定を含む。
【請求項16】
請求項12から請求項14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2設定は、前記第2コンテンツを、公開が禁止されたコンテンツとする設定を含む。
【請求項17】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2判定は、前記第1コンテンツの二次利用を許諾されたユーザが登録されるリストに前記第2コンテンツを投稿したユーザが含まれるか否かを判定することにより行われる。
【請求項18】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2判定において、前記第2コンテンツに特定の人物に関する画像または音声が含まれている場合に、前記第2コンテンツが許諾されたコンテンツではないと判定することを前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項19】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第2コンテンツにおいて二次利用されたコンテンツが前記第1コンテンツであることを示す情報が前記第2コンテンツに含まれ、前記第1コンテンツは第1種コンテンツよりも多くのユーザに対して二次利用が許諾された第2種コンテンツとされている場合に、前記第2コンテンツの少なくとも一部が前記第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かの判定を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項20】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1コンテンツを投稿したユーザに前記第2コンテンツに関する情報を通知する通知処理を前記制御部によって行うことが前記サーバによって実行される。
【請求項21】
サーバの情報処理方法であって、
第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定を前記サーバの制御部によって行うことと、
前記第2コンテンツが前記第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を前記制御部によって行うことと、
前記第1判定と前記第2判定とに基づく処理を前記制御部によって行うこととを含む。
【請求項22】
サーバであって、
第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定を行い、前記第2コンテンツが前記第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を行い、前記第1判定と前記第2判定とに基づく処理を行う制御部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、サーバ、端末、システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
投稿された動画や音声などのコンテンツが適切か否かを判定する技術が存在する。例えば、下記特許文献1には、投稿されたコンテンツのうち他のコンテンツと類似しているコンテンツを不適切コンテンツとして検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、サーバによって実行されるプログラムは、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を制御部によって行うことと、第1判定と第2判定とに基づく処理を制御部によって行うこととがサーバによって実行される。
本発明の第2の態様によると、サーバの情報処理方法は、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定をサーバの制御部によって行うことと、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を制御部によって行うことと、第1判定と第2判定とに基づく処理を制御部によって行うことを含む。
本発明の第3の態様によると、サーバは、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定を行い、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を行い、第1判定と第2判定とに基づく処理を行う制御部を備える。
本発明の第4の態様によると、サーバは、メモリに記憶されたプログラムを読み出し、プログラムに基づく処理を実行するプロセッサーを備え、プロセッサーは、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定を行うことと、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定を行うことと、第1判定と第2判定とに基づく処理を行うこととを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】第1実施例に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データの一例を示す図。
【
図1-5】第1実施例に係るコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図1-6】第1実施例に係る公開リストの一例を示す図。
【
図1-7】第1実施例に係る非公開リストの一例を示す図。
【
図1-8】第1実施例に係る二次利用許諾リストの一例を示す図。
【
図1-9】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-10】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-11】第1実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-12】第1実施例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-13】第1変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-14】第1変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-1】第2実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係るコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係るネガティブキーワードリストの一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-5】第2変形例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-6】第2変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-7】第2変形例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-8】第2変形例に係るポジティブキーワードリストの一例を示す図。
【
図3-1】第3実施例に係る二次利用許諾リストの一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る二次利用許諾リストの一例を示す図。
【
図3-3】第3実施例に係るコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図3-4】第3実施例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-1】第4実施例に係るコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る二次利用許諾リストの一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を使用する。これは、装置が、限定ではなく例として、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示す。
【0009】
また、本明細書において、「コンテンツ」とは、限定ではなく例として、ユーザによって投稿された、或いは、投稿されることを前提として生成された情報或いは情報群であり、限定ではなく例として、
・静止画や動画(映像)を含む画像情報
・音声や音楽(曲や楽曲等を含む。)などの音響情報
・コンテンツのタイトル、説明文、カテゴリ、サムネイル画像、再生時間長やチャプター区切り位置などの再生情報、コンテンツの投稿者(或いは制作者)などが含まれるメタデータ
のうちの少なくとも何れかを含む情報とすることができる。
【0010】
なお、これらの任意の組み合わせとしてもよい。限定ではなく例として、画像のみのコンテンツ、音のみのコンテンツ、画像+音のコンテンツなども、本明細書におけるコンテンツに含めてよい。
【0011】
なお、本明細書においては、捉え方に応じた名称をコンテンツに対して付与する。具体的には、説明に応じてコンテンツを、限定ではなく例として「第1コンテンツ」や「第2コンテンツ」や「オリジナルコンテンツ」や「二次利用コンテンツ」と記載する。
【0012】
先ず、「第2コンテンツ」は、限定ではなく例として、ユーザによって投稿されたコンテンツであり、公開すべきか否かの判定処理の対象とされたコンテンツを指す場合に用いる。
【0013】
「第1コンテンツ」は、限定ではなく例として、第2コンテンツを公開すべきか否かを判定するために用いられる比較対象のコンテンツを指す場合に用いる。多くの場合、第1コンテンツは、第2コンテンツよりも前に投稿されたコンテンツとされる。
【0014】
「オリジナルコンテンツ」は、限定ではなく例として、投稿者が他の動画を利用せずに全ての部分或いは大部分を作成したコンテンツを指す場合に用いる。
【0015】
「二次利用コンテンツ」は、限定ではなく例として、他のコンテンツの少なくとも一部を含むコンテンツを指す場合に用いる。限定ではなく例として、複数の他のコンテンツを含むコンテンツであって、複数の他のコンテンツの比較をしながら自身の見解を述べているようなコンテンツは、二次利用コンテンツとされる。
【0016】
これらの各種のコンテンツは捉え方による呼び方の違いであるため、同じコンテンツであってもある場面では「第1コンテンツ」に相当し、他のある場面では「第2コンテンツ」に相当することがある。
【0017】
なお、ここに示す以外の名称が付されたコンテンツに関しては都度説明する。
【0018】
また、本明細書において、「ユーザ」とは、限定ではなく例として、コンテンツサービスを利用する利用者を指す。
【0019】
なお、本明細書においては、捉え方に応じた名称をユーザに対して付与する。具体的には、説明に応じてユーザを限定ではなく例として「第1ユーザ」や「第2ユーザ」や「オリジナルユーザ」と記載する。
【0020】
これらの各ユーザは、コンテンツに応じた呼称であり、限定ではなく例として、「第1ユーザ」は第1コンテンツの投稿者(制作者)である。同様に、「第2ユーザ」は第2コンテンツの投稿者(制作者)であり、「オリジナルユーザ」はオリジナルコンテンツの投稿者(制作者)である。
【0021】
<第1実施例>
第1実施例は、限定ではなく例として、第2ユーザによって投稿された第2コンテンツに対して公開すべきものであるか否かを判定する処理を行い、その結果に応じて公開或いは非公開にする実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例の何れにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、適宜説明を省略或いは簡略化する。
【0022】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と複数の端末20(端末20A、端末20B、端末20C、・・・)とが接続される。
以降の説明において端末20A、20B、20C、・・・を区別しないときは単に「端末20」と記載する。
【0023】
サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20にコンテンツの送信やウェブページの送信を行う。
本実施の形態では、サーバ10を用いて各種の操作を行うユーザを「管理者」とする。管理者は、限定ではなく例として、コンテンツ提供サービスの事業者等とすることができる。また、単に「ユーザ」と記載した場合には、端末20の利用者を指すものとする。
【0024】
なお、
図1-1においては、通信システム1が一つのサーバ10を備えている例を記載しているが、複数のサーバ10を備えていてもよい。
限定ではなく例として、通信システム1がユーザに複数のサービス(或いは機能)を提供する場合に、サービス(機能)ごとに異なるサーバ10を備えていてもよいし、一つのサービスが複数のサーバ10によって提供されてもよい。
【0025】
端末20は、各実施例において記載する機能を実現可能な情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯端末(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定ではなく例としてデスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例としてケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例としてPDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定ではなく例としてメガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0026】
各端末20は、限定ではなく例として、同一の構成とすることができるし、必要に応じて一部が異なる構成とすることができる。また、端末20は、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応付けられた所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
【0027】
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザに関する情報である。ユーザ情報は、限定ではなく例として、ユーザにより入力されるまたは所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味嗜好、ユーザの識別子、ユーザが投稿したコンテンツの履歴、ユーザが閲覧したコンテンツの履歴、ユーザがコンテンツの作成に利用した他のコンテンツの情報などのユーザに対応付けられた情報を含み、これらの何れか一つまたは組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0028】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。即ち、ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad hoc Network)、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(Integrated Service Digital Networks)、無線LAN、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(商標登録))、衛星通信など、または、これらの二つ以上の組み合わせを含むことができる。ネットワーク30は、一つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0029】
サーバ10(限定ではなく例として、サーバ、情報処理装置、情報管理装置)は、端末20に対して、所定のサービス(本実施例ではコンテンツサービス)を提供する機能を備える。
サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。
【0030】
サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例としてデスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例としてケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例としてPDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、或いは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
また、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
[各装置のハードウェア(HW:Hardware)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0032】
(1)端末のHW構成
図1-1に端末20のHW構成の一例を示す。
端末20は、制御部21(CPU:Central Processing Unit(中央処理装置))と、記憶部22と、通信I/F(Interface)23と、入出力部24と、時計部25を備える。
【0033】
端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続されている。なお、端末20のHW構成として、
図1-1に示す全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0034】
通信I/F23は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。この通信は、有線或いは無線の何れで行われてもよく、互いの通信が実行できるのであればどのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0035】
通信I/F23は、ネットワーク30を介してサーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F23は、制御部21からの指示に従って各種データをサーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F23は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。
【0036】
また、通信I/F23を単に「通信部」と表現する場合もある。また、通信I/F23が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0037】
入出力部24は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部24は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部が分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0038】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置の何れかまたはその組み合わせにより実現される。
入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0039】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置の何れかまたはその組み合わせにより実現される。
出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(Three Dimensions)出力やホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0040】
あくまでも一例ではあるが、入出力部24は、限定ではなく例として、表示部26、音入力部27、音出力部28、撮像部29を備える。
【0041】
表示部26は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置の何れかまたはその組み合わせにより実現される。表示部26は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(Organic Electroluminescence Display))、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部26は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
音入力部27は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部27は、マイクなどを含む。
音出力部28は、音データの出力に利用される。音出力部28は、スピーカなどを含む。
【0043】
撮像部29は、画像データ(静止画データ、動画データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部29は、カメラなどを含む。
【0044】
入出力部24がタッチパネルの場合、入出力部24と表示部26とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0045】
時計部25は、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部25は、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部25は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0046】
なお、時計部25は、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0047】
制御部21は、限定ではなく例として、入出力部24によって検出されたユーザの操作に基づいて、記憶部22に記憶された画像データや画像データに紐付くメタデータ等の各種情報をコンテンツとしてサーバ10に送信する処理を通信I/F23に指示する。このとき、制御部21は、時計部25において取得された時間情報を画像データと共に、或いは、メタデータに含ませてサーバ10に送信させる指示を通信I/F23に指示してもよいし、しなくてもよい。この時間情報は、限定ではなく例として、コンテンツの投稿時間としてサーバ10に送信される。
【0048】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0049】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、プロセッサコア(Processor Core)、マルチプロセッサ(Multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含む。
【0050】
記憶部22は、端末20が動作する上で必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部22は、限定ではなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部22は、メモリ(Memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0051】
端末20は、プログラムPを記憶部22に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部22に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0052】
(2)サーバのHW構成
図1-1にサーバ10のHW構成の一例を示す。
サーバ10は、制御部11(CPU)と、記憶部12と、通信I/F13(インタフェース)と、入出力部14と、時計部15を備える。
サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0053】
記憶部12は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部12は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部12は、これらに限定されない。また、記憶部12は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0054】
通信I/F13は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。この通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0055】
通信I/F13は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F13は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F13は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F13を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F13が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0056】
入出力部14は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部14は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0057】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0058】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0059】
あくまでも一例であるが、入出力部14は、限定ではなく例として、表示部を備えていてもよい。入出力部14の表示部は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD)で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0060】
時計部15は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部15は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部15は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0061】
制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F23で受信した端末20からのコンテンツを記憶部12に記憶する。なお、制御部11は、限定ではなく例として、受信したコンテンツを記憶部12以外の記憶装置に記憶してもよい。
【0062】
制御部11は、限定ではなく例として、端末20から受信したコンテンツを公開すべきか否かを判定するための種々の処理を行う。制御部11によって実行される種々の処理については改めて後述する。
【0063】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0064】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11はこれらに限定されない。
【0065】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部12に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部12に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0066】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0067】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。
また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を一つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0068】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。
記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0069】
記憶媒体は、一つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、FPGAまたは特定用途向けIC(ASIC)など)、HDD、HHD(Hybrid Hard Drive)、光ディスク、ODD(Optical Disc Drive:光ディスクドライブ)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、FDD(Floppy Disk Drive:フロッピィ・ディスク・ドライブ)、磁気テープ、SSD(Solid State Drive:固体ドライブ)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。
記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体はメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0070】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0071】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0072】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0073】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0074】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0075】
[各装置の機能構成]
(1)サーバ
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
【0076】
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部12に記憶されたコンテンツ管理処理プログラム121に従って端末20から受信したコンテンツの管理処理を実行するためのコンテンツ管理処理部111を機能部として含む。
【0077】
コンテンツ管理処理部111は、限定ではなく例として、サーバ10が提供するサービス(本例ではコンテンツサービス)を利用するユーザ、即ち、端末20のユーザについてのアカウントの管理処理や、端末20から受信したコンテンツをコンテンツデータベース123に記憶する処理や、コンテンツを公開すべきか否かを判定する処理や、それらの判定処理の結果に応じてコンテンツを種々のリストに登録する処理などを行う。
【0078】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部12に記憶される情報等の一例を示す図である。
【0079】
記憶部12には、限定ではなく例として、コンテンツ管理処理として実行されるコンテンツ管理処理プログラム121と、アカウント登録データ122と、コンテンツデータベース123と、公開リスト124と、非公開リスト125と、二次利用許諾リスト126とが記憶される。
【0080】
アカウント登録データ122は、アプリケーション(この例ではコンテンツサービスアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
アカウント登録データ122には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションID(Identification)と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0081】
ユーザ名は、アプリケーションを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0082】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0083】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報、ユーザの年齢、性別、職業等の情報を含めるようにすることができる。
また、その他登録情報には、ユーザが投稿したコンテンツを一意に特定するための情報や、ユーザがお気に入りに指定したコンテンツを一意に特定するための情報や、ユーザが作成したコンテンツにおいて利用した他のコンテンツを一意に特定するための情報などが記憶されてもよいし、記憶されなくてもよい。
【0084】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、アプリケーションIDとすることができる。なお、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
【0085】
また、一つの端末20につき一つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0086】
また、限定ではなく例として、一つのユーザIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0087】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ122に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ122に記憶させるようにすることができる。
【0088】
コンテンツデータベース123は、各ユーザが投稿したコンテンツ、即ち、端末20から受信したコンテンツを管理するためのデータベースであり、その一例である第1のコンテンツデータベース123Aのデータ構成の一例を
図1-5に示す。
【0089】
第1のコンテンツデータベース123Aは、端末20から受信したコンテンツごとにサーバ10の制御部11によって記憶される情報群であり、コンテンツに関する情報を集約したものである。
第1のコンテンツデータベース123Aには、一つのコンテンツについての情報が集約されたコンテンツ管理データが1または複数含まれる。
【0090】
一つのコンテンツ管理データには、限定ではなく例として、コンテンツIDと、タイトルと、投稿ユーザIDと、投稿日時と、利用コンテンツIDと、許諾フラグと、記憶場所の情報が含まれている。
【0091】
コンテンツIDは、コンテンツを識別するための情報である。このコンテンツIDは、好ましくはコンテンツごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によって受信したコンテンツごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
コンテンツIDは、コンテンツに関連付けられた情報であり、コンテンツに関する情報、またはコンテンツを投稿したユーザに関する情報の一例である。
【0092】
タイトルは、コンテンツIDによって識別されるコンテンツの名称であり、このコンテンツを投稿したユーザなどによって付与されるものである。
【0093】
投稿ユーザIDは、コンテンツIDによって識別されるコンテンツを投稿したユーザを識別するためのユーザIDである。限定ではなく例として、アカウント登録データ122に記憶されたアプリケーションIDのうち、対応するユーザのアプリケーションIDが記憶される。
【0094】
投稿日時は、限定ではなく例として、コンテンツIDによって識別されるコンテンツを端末20から受信した日時の情報である。投稿日時は、限定ではなく例として、サーバ10がコンテンツを受信した際にサーバ10の時計部15によって取得された時間情報(即ち受信日時)に基づいていてもよいし、サーバ10に対して端末20がコンテンツを送信した際に端末20の時計部25によって取得された時間情報(即ち送信日時)に基づいていてもよいし、これらに基づいていなくてもよい。
【0095】
利用コンテンツIDは、コンテンツIDによって識別されるコンテンツをユーザが作成した際に利用したと推定される他のコンテンツを識別するための情報である。利用コンテンツIDは、コンテンツを作成したユーザが意図して利用した他のコンテンツについてのIDや、コンテンツを作成したユーザが意図せずに利用した他のコンテンツについてのIDなどが記憶される。
図1-5に示す例では、コンテンツIDがC0021とされた他のコンテンツと、コンテンツIDがC0024とされた他のコンテンツとが、コンテンツIDがC0092とされたコンテンツの作成に利用されていることを示している。
なお、他のコンテンツを利用せずに作成されたと推定されるコンテンツについてのコンテンツ管理データにおいては、利用コンテンツIDに利用コンテンツIDの情報が記憶されないか、或いは、他のコンテンツを利用していないことを示す情報が記憶される。
【0096】
許諾フラグは、利用コンテンツIDに記憶されたコンテンツIDによって識別される他のコンテンツごとに、コンテンツの二次利用が許諾されているか否かを示す情報である。
図1-5に示す例では、コンテンツIDがC0021とされた他のコンテンツの二次利用が許諾されていること、そして、コンテンツIDがC0024とされた他のコンテンツの二次利用が許諾されていないことが示されている。
なお、他のコンテンツを利用せずに作成されたと推定されるコンテンツについてのコンテンツ管理データにおいては、許諾フラグに二次利用が許諾されているか否かの情報が記憶されないか、或いは、他のコンテンツを利用していないことを示す情報が記憶される。
【0097】
記憶場所は、コンテンツの実態データである画像データやテキストデータが記憶されている場所(限定ではなく例として、フォルダの場所など)を示す情報(限定ではなく例として、URI(URLやURNを含む。))である。
なお、記憶場所の代わりにコンテンツの実態データが記憶されてもよい。
コンテンツの実態データは、画質の変換やコーデック変換の処理が施された状態で記憶されてもよい。
【0098】
このコンテンツ管理データは、限定ではなく例として、端末20のユーザの指示に基づいて端末20の制御部21が記憶部22に記憶されているコンテンツの情報をサーバ10に送信した場合に、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11が通信I/F13によってコンテンツを受信した際に或いはその後に、受信したコンテンツについての種々の情報が自動で、或いは手動操作により記憶される。
【0099】
公開リスト124は、公開されているコンテンツ、或いは、公開予定のコンテンツを管理するためのデータであり、データ構成の一例を
図1-6に示す。
【0100】
公開リスト124は、公開されているコンテンツ、或いは、公開予定のコンテンツを識別するためのコンテンツIDが記憶される。
図1-6に示す公開リスト124は、限定ではなく例として、リスト状(リスト形式)のデータとされている。
【0101】
この公開リスト124は、限定ではなく例として、サーバ10がコンテンツを受信した後に実行される後述の判定処理によって公開してもよいと判定された場合に、このコンテンツを識別するコンテンツIDが追加される。
【0102】
非公開リスト125は、非公開とされているコンテンツ、或いは、非公開予定のコンテンツを管理するためのデータであり、データ構成の一例を
図1-7に示す。
【0103】
非公開リスト125は、非公開のコンテンツ、或いは、非公開予定のコンテンツを識別するためのコンテンツIDが記憶される。
図1-7に示す非公開リスト125は、限定ではなく例として、リスト状のデータとされている。
【0104】
この非公開リスト125は、限定ではなく例として、サーバ10がコンテンツを受信した後に実行される後述の判定処理によって公開しないと判定された場合に、このコンテンツを識別するコンテンツIDが追加される。
【0105】
二次利用許諾リスト126は、コンテンツごとの二次利用が許諾されたユーザを管理するためのデータであり、その一例である第1の二次利用許諾リスト126Aのデータ構成の一例を
図1-8に示す。
【0106】
第1の二次利用許諾リスト126Aでは、限定ではなく例として、コンテンツIDと許諾ユーザIDとが関連付けられている。
【0107】
コンテンツIDは、コンテンツを識別するための情報である。
【0108】
許諾ユーザIDは、コンテンツIDによって識別されるコンテンツの二次利用が許諾されたユーザを識別するための情報である。
図1-8に示す第1の二次利用許諾リスト126Aの例では、コンテンツIDがC0001とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは、ユーザIDがU0002とされたユーザとU0003とされたユーザを含むことが示されている。
【0109】
また、
図1-8に示す第1の二次利用許諾リスト126Aの例では、コンテンツIDがC0002とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは、ユーザIDがU0001とされたユーザとU0014とされたユーザを含むことが示されている。
そして、
図1-8に示す第1の二次利用許諾リスト126Aの例では、コンテンツIDがC0003とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは一人もいないことが示されている。
【0110】
なお、二次利用が許諾されたユーザが一人もいないコンテンツについては、
図1-8に示すように、許諾ユーザIDの情報が記憶されなくてもよいし、許諾されたユーザが一人もいないことを示す情報が記憶されてもよいし、そのようなコンテンツについてのレコード自体が生成されないようにしてもよいし、これ以外の方法で表現してもよい。
【0111】
この第1の二次利用許諾リスト126Aは、限定ではなく例として、コンテンツIDによって識別されるコンテンツを作成したユーザなどによってこのコンテンツの二次利用を許諾するユーザを指定する操作が端末20で行われ、その操作に基づいて二次利用を許諾するコンテンツを識別するコンテンツIDと許諾するユーザを識別するユーザIDについての情報を端末20からサーバ10の通信I/F13が受信した場合に、限定ではなく例として、通信I/F13の通知を受けた制御部11が受信した情報に基づいて新たなレコードを追加することにより、或いは、既に存在するレコードにユーザIDを追加することにより、更新される。
【0112】
(2)端末
図1-9は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部22に記憶されたコンテンツサービスアプリケーション処理プログラム221に従ってコンテンツサービスアプリケーション処理を実行するためのコンテンツサービスアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0113】
コンテンツサービスアプリケーション処理部211は、サーバ10が提供するサービスコンテンツサービスを利用するための種々の処理を行う。このような種々の処理としては、限定ではなく例として、端末20の記憶部22に記憶されたコンテンツデータ213をサーバ10に送信(アップロード)するためのユーザインタフェース処理や、限定ではなく例として、サーバ10によって管理されているコンテンツを閲覧および/または再生するためのユーザインタフェース処理や、ダウンロード処理などを実行する。
【0114】
図1-10は、本実施例において端末20の記憶部22に記憶される情報等の一例を示す図である。
【0115】
記憶部22には、限定ではなく例として、コンテンツサービスアプリケーション処理プログラム221と、コンテンツデータ223とが記憶される。
【0116】
コンテンツデータ223は、限定ではなく例として、端末20のユーザが作成したコンテンツの情報や、コンテンツサービスアプリケーションを利用してサーバ10からダウンロードしたコンテンツの情報などが記憶される。
【0117】
<処理>
図1-11は、本実施例において端末20の一例である端末20Aが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0118】
なお、
図1-11は、本開示の手法を実現するための処理の一例を示したに過ぎず、この処理に限定されるものではない。この処理に別のステップを追加してもよいし、この処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
これは、以下説明する各フローチャート(処理)についても同様である。
【0119】
本処理に先んじて、端末20AのユーザA.Aは、端末20A或いはその他の機器で、限定ではなく例として、動画や静止画などを撮影し、端末20Aの記憶部22に記憶させる操作を行い、コンテンツをサーバ10に送信するための準備を済ませているものとする。即ち、端末20Aの記憶部22には、アップロード予定のコンテンツデータ223が記憶されている状態とされる。
【0120】
なお、コンテンツとしてサーバ10に送信するファイル(情報)であるコンテンツデータ223は、動画や静止画に限らず、音データ(音声データも含む)のみのファイルであってもよいし、テキストデータとしてのファイルであってもよいし、そうでなくてもよい。
更に、静止画や動画を撮像した後に、これらの画像にテキスト情報を重畳させたファイルであってもよいし、音データを更に追加したものであってもよい、そうでなくてもよい。
また、静止画や動画のファイルは、ユーザA.Aが撮影することにより得られたものだけでなく、サーバ10やその他のサーバ装置からダウンロードしたファイルであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0121】
端末20Aの制御部21は、コンテンツサービスにアップロードするファイルを選択するユーザの操作(限定ではなく、ユーザ入力の一例。操作入力以外の入力としてもよい。以下同様。)に応じて、限定ではなく例として、操作対象となったファイルをアップロード対象のコンテンツとして選択する処理を行う(A110)。
【0122】
続いて、選択されたファイルをコンテンツサービスにアップロードするためのユーザの操作に応じて、限定ではなく例として、端末20Aの制御部21は、通信I/F23によって、先ほど選択したファイルをコンテンツとしてサーバ10に送信する(A120)。
【0123】
端末20Aからサーバ10にコンテンツが送信されたことに応じてサーバ10の制御部11が実行する処理の流れの一例であるフローチャートを
図1-12に示す。
【0124】
サーバ10の制御部11は、端末20Aから送信されたコンテンツを通信I/F13によって第2コンテンツとして受信する(S110)。第2コンテンツは、先述したように、限定ではなく例として、公開すべきか否かの判定処理の対象とされたコンテンツである。また、第2コンテンツを送信した端末20AのユーザA.Aは、第2ユーザとされる。
【0125】
サーバ10の制御部11は、受信した第2コンテンツを記憶部12のコンテンツデータベース123に記憶する(S120)。
【0126】
続いて、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第2コンテンツを公開すべきか否かの判定を行うために一連の処理を行う。
【0127】
先ず、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツの比較対象となる第1コンテンツを選択する(S130)。
ここでの第1コンテンツの選択は、限定ではなく例として、サーバ10が管理する全てのコンテンツが一度ずつ選択されるように順番に選択されてもよいし、サーバ10が管理する全てのコンテンツのうち一部のコンテンツが一度ずつ選択されるように順番に選択されてもよい。
サーバ10が管理する一部のコンテンツを選択する場合には、限定ではなく例として、受信した第2コンテンツと同じジャンルに分類されたコンテンツを第1コンテンツとして順に選択してもよいし、投稿日が近いコンテンツを第1コンテンツとして順に選択してもよいし、そうしなくてもよい。
【0128】
第2コンテンツ以外の一つのコンテンツを第1コンテンツとして選択した後、サーバ10の制御部11は、第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一であるか否かを判定する(S140)。この判定処理を「第1判定処理」と記載する。
【0129】
第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一である場合とは、限定ではなく例として、第1コンテンツに含まれる画像から抽出した特徴量が第2コンテンツに含まれる画像から抽出した特徴量が一致した場合などである。
なお、画像から抽出する特徴量とは、限定ではなく例として、画像解析により得られた映像の構成や配色といった特徴量とされる。
【0130】
ここで、第1コンテンツに含まれる画像から抽出した特徴量が、第2コンテンツに含まれる画像における一部の領域から抽出した特徴量と一致した場合に、第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一であると判定してもよい。
これにより、第2コンテンツの画像領域における一部の領域に第1コンテンツをコピーした場合などにコンテンツの一部同士が一致する判定することができる。
【0131】
なお、第1コンテンツに含まれる音データ(限定ではなく例として、音声や楽曲や残響や効果音など)の少なくとも一部から抽出した特徴量と第2コンテンツに含まれる音データの少なくとも一部から抽出した特徴量が一致する場合に、第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一であると判定してもよい。
【0132】
第1判定処理において第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一ではない、即ち、第1コンテンツと第2コンテンツは一部同一や全部同一であると判定されなかった場合(S140:NO)、サーバ10の制御部11は、第1コンテンツとして選択されていない未選択のコンテンツが存在するか否かを判定する(S150)。
【0133】
未選択のコンテンツが存在すると判定した場合(S150:YES)、サーバ10の制御部11はS130のステップへと戻り、別のコンテンツを第1コンテンツとして選択する。
【0134】
S130のステップとS140のステップとS150のステップを繰り返し実行することにより、選択対象とされたコンテンツが順に第1コンテンツとして選択されて、第2コンテンツと少なくとも一部同一であるか否かを判定することができる。
【0135】
未選択のコンテンツが存在しないと判定した場合(S150:NO)、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツに対する第1ファイル操作を行う(S160)。そして、サーバ10の制御部11は、
図1-12に示す一連の処理を終了させる。
【0136】
第1ファイル操作は、限定ではなく例として、第2コンテンツを公開リスト124に登録する処理としてよい。
なお、第1ファイル操作はこれに限らず、限定ではなく例として、第2コンテンツについてのコンテンツ管理データに、公開フラグを設定するファイル操作であってもよいし、記憶部12において公開用のコンテンツを管理するために区分けされた領域に第2コンテンツを記憶するファイル操作であってもよい。また、これらの第1ファイル操作のうちの複数を行ってもよいし、一つだけ行ってもよい。
【0137】
また、S140の第1判定処理において一部同一である(或いは全部同一である)と判定した場合(S140:YES)、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツをアップロードした第2ユーザがS130のステップで選択された第1コンテンツの制作者(投稿者)である第1ユーザの許諾を得ているか否かを判定する(S170)。この処理を「第2判定処理」と記載する。
S170の第2判定処理は、限定ではなく例として、記憶部12に記憶されている二次利用許諾リスト126において、第1コンテンツとして選択中のコンテンツを識別するコンテンツIDについてのレコードに(
図1-8参照)、第2ユーザを識別するユーザIDが紐付けられているか否かを確認することにより行われる。
【0138】
二次利用許諾リスト126において第1コンテンツのコンテンツIDに第2ユーザのユーザIDが紐付けられており、第2判定処理において第2ユーザが許諾ユーザであると判定した場合(S170:YES)、第2コンテンツに第1コンテンツの一部が含まれることは問題がないことを示す結果が得られたこととなる。この場合には、サーバ10の制御部11はS150のステップへと戻り、第1コンテンツとして選択されていない未選択のコンテンツが存在するか否かを判定する。
【0139】
一方、二次利用許諾リスト126において第1コンテンツのコンテンツIDに第2ユーザのユーザIDが紐付けられておらず、第2判定処理において第2ユーザが許諾ユーザでないと判定した場合(S170:NO)、第2コンテンツに第1コンテンツの一部が含まれていることが問題であることを示す結果が得られたこととなる。この場合には、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツに対して第2ファイル操作を行う(S180)。そして、サーバ10の制御部11は、
図1-12に示す一連の処理を終了させる。
【0140】
第2ファイル操作は、限定ではなく例として、第1ファイル操作において用いたリストとは異なるリストに第2コンテンツを登録する処理としてよく、限定ではなく例として、第2コンテンツを非公開リスト125に登録する処理としてよい。
なお、第2ファイル操作はこれに限らず、限定ではなく例として、第2コンテンツについてのコンテンツ管理データに、非公開フラグを設定するファイル操作であってもよいし、記憶部12において非公開用のコンテンツを管理するために区分けされた領域に第2コンテンツを記憶するファイル操作であってもよい。また、これらの第2ファイル操作のうちの複数を行ってもよいし、一つだけ行ってもよい。
【0141】
つまり、第1ファイル操作と、第2ファイル操作とのいずれについても、第2コンテンツをリストに登録する処理に限定されず、フラグ(限定ではなく例として、第1ファイル操作では「公開フラグ」、第2ファイル操作では「非公開フラグ」)を設定する処理や、コンテンツを管理するための区分けされた領域に第2コンテンツを記憶する処理等の処理としてもよい。
【0142】
また、第2ファイル操作は、第2コンテンツを公開可能な処理を含んでもよい。限定ではなく例として、第2ファイル操作の対象となった第2コンテンツが再生されているとき(または再生操作が行われる前)に、その第2コンテンツについて、第1ユーザの許諾が得られていない可能性があることを示す警告メッセージ(限定ではなく例として、「この動画は不適切なものである可能性があります」等)が画像上に表示されるようにしてもよく、画像をぼかすようにしてもよく、画像は表示されずに音声のみが再生される(あるいは画像は表示されるが音声は再生されない)ようにしてもよい。
【0143】
また、限定ではなく例として、第2ファイル操作の対象となった第2コンテンツに関しては、非公開リスト125に登録される前に、第1ユーザや第1ユーザとは異なる投稿内容の管理者による公開可否チェックが必要なコンテンツであるとして、チェック対象フラグが付されるようにしてもよい。チェック対象フラグが付された第2コンテンツは、公開可能ではあるものの、第1ユーザ等の許諾が得られるまではチェック対象フラグに基づく警告メッセージが表示され、第1ユーザ等の許諾が得られた場合には第1ファイル操作が行われる(チェック対象フラグがクリアされて制限なく公開される)が、第1ユーザ等の許諾が得られなかった場合には非公開リスト125に登録されるようにしてもよい。
このように、第2ファイル操作は、第2コンテンツを再生可能な処理ではあるものの、その再生に関して所定の制限が課される処理(再生の制限に関する処理)であってもよい。
【0144】
第1ファイル操作は、第2コンテンツの再生の許可に関する第1設定を行うことの一例としてよく、第2ファイル操作は、第2コンテンツの再生の制限に関する第2設定を行うことの一例としてよい。
また、これらの処理は、第1判定と第2判定とに基づく処理の一例としてよい。
【0145】
また、第2ファイル操作に加えて、第2ユーザを投稿禁止ユーザが登録される投稿禁止ユーザリストに登録してもよいししなくてもよい。また、投稿したコンテンツの中でS180のステップの第2ファイル操作の対象となったコンテンツが所定の数に達した場合に投稿ユーザたる第2ユーザを投稿禁止ユーザリストへ登録してもよい。この所定の数は、1個であってもよいし、複数であってもよい。また、投稿したコンテンツの中でS180のステップの第2ファイル操作の対象となったコンテンツが所定の期間において所定の数に達した場合に、第2ユーザを投稿禁止ユーザリストへ登録してもよい。
【0146】
また、第1コンテンツの再生回数等に応じたインセンティブ(限定ではなく例として、広告料)が第1ユーザに付与されており、第2コンテンツの再生回数等に応じたインセンティブが第2ユーザに付与される形態において、第2コンテンツを対象とした第2ファイル操作(ただし公開は可能な処理)が行われた場合に、その後、第2コンテンツの再生に応じたインセンティブが第2ユーザではなく第1ユーザに付与されるようにしてもよい。
【0147】
また、限定ではなく例として、第1コンテンツは、事前にストレージ等の記憶装置に保存(保管)されていてもよい。この記憶装置は、サーバ10の記憶部15としてもよいし、外部装置の記憶装置としてもよい。
第2コンテンツについても同様としてもよく、第1コンテンツと第2コンテンツとの少なくともいずれか一方が、事前に記憶装置に保存されていてもよい。
そして、サーバ10の制御部11は、少なくともいずれか一方のコンテンツを記憶装置から取得して、上記と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0148】
<第1実施例の効果>
本実施例は、サーバ10は、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定処理(限定ではなく例として、S140の処理。限定ではなく、第1判定の一例)を制御部11によって行う。
サーバ10は、第2コンテンツを投稿した第2ユーザが第1コンテンツの利用を許諾されたユーザ(許諾ユーザ)であるか否かを判定する第2判定処理(限定ではなく例として、S170の処理。限定ではなく、第2判定の一例)を制御部11によって行う。
そして、サーバ10は、第1判定と第2判定とに基づく処理を制御部11によって行う構成を示している。
【0149】
第2判定処理(第2判定)は、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する処理の一例としてよい。
【0150】
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2コンテンツの少なくとも一部が第1コンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する第1判定と、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定する第2判定とを行うことができる。また、第1判定と第2判定とに基づく処理を行うことができる。
【0151】
また、この場合、サーバ10は、第1判定処理において少なくとも一部が同一であると判定された場合に、第2判定処理を制御部11によって行うようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1判定において少なくとも一部が同一であると判定された場合に、第2コンテンツが第1コンテンツの利用を許諾されたコンテンツであるか否かを判定することができる。
【0152】
また、本実施例は、サーバ10が、第2判定処理の結果に応じて第2コンテンツをリスト(限定ではなく例として、公開リスト124や非公開リスト125など)に登録することを制御部11によって行う。
限定ではなく例として、第1コンテンツと第2コンテンツの少なくとも一部同士が同一であると判定された場合であっても、第1コンテンツの利用を許諾されたユーザである場合とそうでない場合とで第2コンテンツが異なるリストに登録されるように構成する。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、コンテンツの二次利用が許諾されたユーザであるか否かに応じて異なる処理を行うことが可能となり、第2ユーザが許諾ユーザである場合の処理と許諾ユーザでない場合の処理をそれぞれ適切に実行することが容易となる。
なお、第2コンテンツをリストに登録することは、第2コンテンツの再生に関する設定を行うことの一例としてよい。
【0153】
また、本実施例は、第1判定処理(限定ではなく例として、S140の処理)において一部同一か全部同一と判定されなかった場合に(限定ではなく例として、S140:NO)、第2コンテンツを公開のための第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト)に登録する処理(限定ではなく例として、第1ファイル操作:S160)をサーバ10の制御部11によって行う。
第1リストは、限定ではなく例として、公開に適したコンテンツが登録されるリストである。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、問題のないコンテンツをリストに基づいて公開することが可能となる。
【0154】
また、本実施例は、第2判定処理(限定ではなく例として、S170の処理)において第2ユーザが許諾されたユーザであると判定された場合に(限定ではなく例として、S170:YES)、第2コンテンツを公開のための第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト124)に登録する処理をサーバ10の制御部11によって行う。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1コンテンツの投稿者である第1ユーザによって第1コンテンツの利用を許諾された第2ユーザが第1コンテンツを利用した第2コンテンツを作成して投稿した場合に、第2コンテンツが不適切なコンテンツであると判定されてしまうことを防止することができる。
従って、第2コンテンツを公開することが可能となり、第2ユーザに不利益が生じてしまうことを防止することができる。
なお、第2コンテンツを第1リストに登録することは、第2コンテンツの再生の許可に関する第1設定を行うことの一例としてよい。
【0155】
また、本実施例は、第2判定処理(限定ではなく例として、S170の処理)において許諾されたユーザでないと判定された場合に(限定ではなく例として、S170:YES)、公開のための第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト124)とは異なる第2リスト(限定ではなく例として、非公開リスト125)に第2コンテンツを登録する処理をサーバ10の制御部11によって行う。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2リストを対象とした処理を好適に実現することができる。具体的には、限定ではなく例として、第2リストに登録されたコンテンツを確認して公開の可否を人の手で行うことや、第2リストに登録されたコンテンツを視聴できないようにすることが可能となる。
【0156】
また、本実施例は、第2リスト(限定ではなく例として、非公開リスト125)は公開が禁止されたコンテンツが登録されるリストとされる。即ち、第2リストに登録された第2コンテンツは、公開がされないコンテンツとされる。
「公開が禁止されたコンテンツ」には、限定ではなく例として、公開が禁止された、もしくは非公開を前提とした自動の審査・チェックを行うコンテンツが含まれるものとしてよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、不適切なコンテンツが不用意に公開されてしまうことを防止することができる。
なお、第2コンテンツを第2リストに登録することは、第2コンテンツの再生の制限に関する第2設定を行うことの一例としてよい。
【0157】
また、本実施例は、第2判定処理(限定ではなく例として、S170の処理)は、第1コンテンツの二次利用を許諾されたユーザが登録される第3リスト(限定ではなく例として、二次利用許諾リスト126)に第2コンテンツを投稿したユーザ(限定ではなく例として、第2ユーザ)が含まれるか否かを判定することにより行われる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2判定を簡易な処理で実現することが可能となり、サーバ10の処理負担を軽減することができる。
【0158】
<第1変形例(1)>
第1実施例では、S180のステップで第2コンテンツに対する第2ファイル操作が非公開リスト125への登録操作であることを示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第2ファイル操作が第2コンテンツを公開前の審査を行うコンテンツが登録される要審査リストへの登録操作であってもよい。
【0159】
「公開前の審査」には、限定ではなく例として、公開もしくは公開を前提とした手動もしくは自動の審査・チェックを行うことが含まれるものとしてよい。
また、「公開前の審査を行うコンテンツ」には、限定ではなく例として、公開もしくは公開を前提とした手動もしくは自動の審査・チェックを行うコンテンツが含まれるものとしてよい。
【0160】
要審査リストは、限定ではなく例として、
図1-7と同様のリストとして構成されてもよく、登録対象のコンテンツのコンテンツIDが記憶されるリストデータとされる。
【0161】
第2リスト(要審査リスト)に登録された第2コンテンツは、限定ではなく例として、サーバ10或いはコンテンツサービスの管理者や第1コンテンツの投稿者である第1ユーザによって公開の可否についての審査を行う対象のコンテンツとなる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2リストに登録された第2コンテンツの公開の可否を人手によって適切に判断することが可能となる。
【0162】
<第1変形例(2)>
第1実施例では、S140の第1判定処理において、画像から抽出した特徴量(限定ではなく例として、画像解析により得られた映像の構成や配色といった特徴量)に基づいて少なくとも一部が同一であるか否かを判定したが、これに限定されない。限定はなく例として、第1判定処理において用いるコンテンツの特徴量は、テキストデータとされてもよい。
【0163】
限定ではなく例として、コンテンツの特徴量は、画像に基づくテキストデータとされ、限定ではなく例として、第1判定処理はテキストデータの一致態様に基づいて判定されてもよい。
【0164】
また、テキストデータは、限定ではなく例として、コンテンツの画像から画像解析により抽出した文字データであってもよいし、コンテンツに付随する字幕データから抽出したものであってもよいし、コンテンツのメタデータから抽出したものであってもよい。
【0165】
また、テキストデータの一致態様とは、限定ではなく例として、テキストデータを比較した結果、コンテンツ間で一致しているテキストの量や、或いは、コンテンツ間で一致しているテキストの比率や、または、テキストの表示タイミングや表示している時間長などの一致具合などに基づいていてもよい。
【0166】
即ち、本変形例における第1判定処理(S140)は、コンテンツとしての画像に基づくテキストデータの一致態様に基づいて行われてもよい。
画像に基づくテキストデータとは、限定ではなく例として、字幕やキャプション等としてもよい。
また、これらのテキストデータの出現タイミングが一致するか否かなどもテキストデータの一致態様に含まれ得る。
これらのテキストデータは、限定ではなく例として、画像認識によりコンテンツの画像から抽出することが可能である。
【0167】
なお、これに限定されるものではなく、第1判定処理(S140)は、音(音声等を含む。)データの一致態様に基づいて行われてもよい。
この場合、音データは、音のみのコンテンツにおける音のデータであってもよいし、画像+音のコンテンツにおける音のデータであってもよい。
【0168】
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、テキストデータの一致態様に基づいてコンテンツの少なくとも一部が一致するか否かを判定する第1判定を行うことにより、画像の一部が改変された場合であってもコンテンツの一部が一致するか否かを適切に判定することが可能となる。
従って、不適切な第2コンテンツが公開されてしまうことを防止することができる。
【0169】
<第1変形例(3)>
第1実施例では、S170の第2判定処理において、第2コンテンツを投稿した第2ユーザが第1コンテンツの二次利用を許諾された許諾ユーザであるか否かを判定する処理をすることとしたが、これに限定されない。限定ではなく例として、第2判定処理に替えて、或いは、第2判定処理に加えて、特定の人物に関する画像や音声が第2コンテンツに含まれている場合に、第2コンテンツに第2ファイル操作を適用してもよい。
【0170】
<処理>
図1-13は、本変形例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0171】
サーバ10の制御部11は、S140のステップにおける第1判定処理で、第1コンテンツの少なくとも一部と第2コンテンツの少なくとも一部が同一であると判定した場合(S140:YES)、第2コンテンツに特定の人物についての画像や音声が含まれているか否かを判定する(S190)。
【0172】
ここで、特定の人物とは、限定ではなく例として、特定の要人や特定の著名人とすることができる。また、特定の人物の情報は、限定ではなく例として、リスト化されてサーバ10の記憶部12に記憶されていてもよいし、それ以外のサーバ装置の記憶部に記憶されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0173】
特定の人物が第2コンテンツの画像に含まれているか否かの判定結果は、限定ではなく例として、第2コンテンツに画像処理を施すことにより得られる。限定ではなく例として、特定の人物の髪型や服装や体型などから抽出した特徴量と、第2コンテンツの画像に含まれる被写体の髪型や服装や体型などから抽出した特徴量とを比較することにより特定の人物が含まれているか否かを判定してもよい。
【0174】
また、特定の人物の音声が第2コンテンツの音データに含まれているか否かの判定結果は、限定ではなく例として、第2コンテンツに音声解析を施すことにより得られる。
【0175】
なお、特定の人物とは、実在する実際の人物だけでなく、二次元のキャラクタやイラストなどであってもよい。
【0176】
なお、これらの判定処理では、限定ではなく例として、機械学習により得られたAI(Artificial Intelligence)モデルを用いてもよい。即ち、AIモデルに第2コンテンツの画像データや音声データを入力することにより、特定の人物が含まれているか否かのフラグ情報が出力されてもよい。
なお、限定ではなく例として、機械学習はAIの一種としてもよく、機械学習には、ニューラルネットワーク等が含まれることとしてもよい。
【0177】
特定の人物が含まれていないと判定した場合(S190:NO)、サーバ10の制御部11は、第1コンテンツとして選択されていない未選択のコンテンツが存在するか否かを判定する(S150)。
【0178】
一方、特定の人物が含まれていると判定した場合(S190:YES)、第2コンテンツに対して第2ファイル操作を行う(S180)。
【0179】
なお、特定の人物が第2コンテンツに含まれていると判定した場合(S190:YES)、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、更に検出された特定の人物自身が第2ユーザであるか否かを判定してもよい。
即ち、第2ユーザ自身が特定の人物である場合、自分自身を撮影した画像や自分自身の声を録音した音などが第2コンテンツに含まれていても問題がないと判定できる。
従って、限定ではなく例として、第2ユーザ自身が特定の人物であると判定した場合は、S150のステップへと進み、第2ユーザ自身が特定の人物でないと判定した場合は、S180のステップへと進む。
【0180】
なお、第2ユーザ自身が特定の人物であるか否かを判定し、第2ユーザ自身が特定の人物であるとの判定結果が得られた場合には、第2ユーザは許諾ユーザであると判定したものと見なしてもよい。また、一方で、第2ユーザ自身が特定の人物ではないとの判定結果が得られた場合には、第2ユーザは許諾ユーザでないと判定したものと見なしてもよい。
【0181】
なお、
図1-13では、S170の第2判定処理の替わりにS190の判定処理を行うこととしたが、第2判定処理としてS170の判定処理とS190の判定処理の双方を行ってもよい。その場合には、S170の判定処理とS190の判定処理の少なくとも何れか一方に該当した場合(何れかがYES判定の場合)にS180の第2ファイル操作を行うようにしてもよい。
【0182】
また、S140の第1判定処理を行う前にS190の判定処理を行い、特定の人物が含まれている場合には、第1判定処理や第2判定処理を行うことなく第2コンテンツに対する第2ファイル操作(S180)を行ってもよい。
【0183】
本変形例は、第2判定処理において、或いは、第2判定処理に替えて行う判定処理において、第2コンテンツに特定の人物に関する画像または音声が含まれている場合に、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツを投稿した第2ユーザが許諾されたユーザでないと判定する構成を含んでいる。限定ではなく例として、被写体または音声を二次利用すべきでない人物のものである場合に、第2判定処理やその代替の判定処理においてユーザが許諾されたユーザであるか否かを判定するまでもなく第2コンテンツを公開しないようにする構成を含んでいる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、このような第2コンテンツを、限定ではなく例として、要審査リストに登録し、人の手で公開しても問題が無いか否かを判定するなどすることで、第2コンテンツの公開に基づく種々の問題を排除することができる。
【0184】
<第1変形例(4)>
限定ではなく例として、第1コンテンツを投稿した第1ユーザに第2コンテンツについての情報を通知する通知処理を実行してもよい。
【0185】
<処理>
図1-14は、本変形例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0186】
サーバ10の制御部11は、S110で第2コンテンツを通信I/F13によって受信した後に、通知フラグをOFFに設定する処理を行う(S200)。
この通知フラグは、第2コンテンツに対して後に行われる第1ファイル操作や第2ファイル操作に関する情報を第1コンテンツの投稿者である第1ユーザに通知するか否かを示す情報である。ここでは限定ではなく例として通知フラグとしているが、フラグ情報に限られない。
【0187】
通知フラグは、限定ではなく例として、メモリに一時的に記憶され、
図1-14に示す一連の処理を終える場合にメモリから削除されてもよいし、S120のステップで実行される記憶処理においてコンテンツ管理データに記憶されてもよいし、されなくてもよい。
【0188】
S200で通知フラグをOFFに設定する初期化処理を終えた後、サーバ10の制御部11は、S130のステップを繰り返し実行することにより順次選択された全ての第1コンテンツについて、一部同一や全部同一であるか否かを判定する第1判定処理を行う(S140)。
【0189】
そして、一部同一や全部同一であると判定された第1コンテンツが存在する場合には(S140:YES)、限定ではなく例として、通知フラグをONに設定する(S210)。この処理は、第1コンテンツと一部同一とされた第2コンテンツ或いは全部同一とされた第2コンテンツが投稿されたことを第1コンテンツの第1ユーザ(即ちオリジナルユーザ)に通知するために実行される処理である。
【0190】
ここで、S210のステップで実行される処理は、通知フラグをONに設定する処理の替わりに、或いは、加えて、通知対象となる第1ユーザを記憶する処理が実行されてもよい。また、通知フラグが既にONであるか否かを判定する処理を行い、通知フラグがOFFである場合に限って通知フラグをONに設定する処理を実行してもよい。
【0191】
サーバ10の制御部11は、S130のステップで選択された第1コンテンツの全てが、第2コンテンツと一部同一や全部同一ではないと判定した場合に(全てのS140でNO判定)、或いは、S130のステップで選択された第1コンテンツの一部或いは全てが第2コンテンツと一部同一や全部同一であると判定されたが(一部または全てのS140でYES判定)、第2ユーザが許諾ユーザであると判定した場合に、第2コンテンツについて第1ファイル操作を行う(S160)。
【0192】
また、サーバ10の制御部11は、S130のステップで選択された第1コンテンツの少なくとも一部において、第2コンテンツと一部同一や全部同一であると判定され(S140:YES)、且つ、第2ユーザが許諾ユーザではないと判定した場合に(S170:NO)、第2コンテンツについて第2ファイル操作を行う(S180)。
【0193】
第1ファイル操作を行った後、或いは、第2ファイル操作を行った後、サーバ10の制御部11は、通知フラグがONであるか否かを判定する(S220)。そして、通知フラグがONである場合には(S220:YES)、第2コンテンツと一部同一または全部同一と判定された第1コンテンツの第1ユーザに対する通知処理を行う(S230)。そして、サーバ10の制御部11は、
図1-12に示す一連の処理を終了させる。
【0194】
一方、通知フラグがOFFである場合には(S220:NO)、S230のステップを回避して、サーバ10の制御部11は、
図1-12に示す一連の処理を終了させる。
【0195】
S230のステップで実行される通知処理は、限定ではなく例として、第1ユーザが所持する端末20に対してプッシュ通知を行うものであってもよいし、第1ユーザが所持する電子メールアドレスに対して通知内容を記載したメールを送信するものであってもよいし、第1ユーザの連絡先としての電話番号に紐付くメッセージサービスを介して通知内容を送信するものであってもよいし、サーバ10が提供するコンテンツサービスに第1ユーザがログインした状態で閲覧可能なウェブページ上で通知内容が確認できるようにメッセージコンテンツを登録するものであってもよいし、これらとは異なる態様で通知を行うものであってもよい。
【0196】
第1ユーザへの通知内容は、限定ではなく例として、第2コンテンツの内容を把握することができるような情報(限定ではなく例として、第2コンテンツを閲覧するためのURL(Uniform Resource Locator))や、第2コンテンツに対してなされたファイル操作(限定ではなく例として、第1ファイル操作と第2ファイル操作の別)や、第2コンテンツの投稿者やタイトル名などの各種の情報が含まれてもよいし、含まれていなくてもよい。
【0197】
また、第1ユーザへの通知内容に加えて、第2コンテンツの第2ユーザに対して第1コンテンツの二次利用を許諾するか否かの選択が可能な手段を提供してもよいし、しなくてもよい。そして、第2ユーザに対して第1コンテンツの二次利用を許諾することを第1ユーザが意思表示した場合には、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツを非公開リスト125から削除する処理と、公開リスト124に登録する処理と、二次利用許諾リスト126に第1コンテンツのコンテンツIDと第2ユーザのユーザIDを紐付けて登録する処理を実行してもよいし、しなくてもよい。
【0198】
なお、
図1-14に示す例では、第2ユーザが許諾ユーザであった場合でも通知フラグがONに設定されることを説明したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第2ユーザが許諾ユーザでなかった場合に限って通知フラグをONに設定することにより、不適切な二次利用が行われた場合に限ってオリジナルユーザである第1ユーザへの通知を行ってもよい。
【0199】
本変形例は、第1コンテンツを投稿した第1ユーザに、第1コンテンツと一部同一または全部同一と判定された第2コンテンツに関する情報を通知する通知処理をサーバ10の制御部11(通信I/F13)によって行う構成を含んでいる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1コンテンツの投稿者である第1ユーザにとって好ましくない第2コンテンツが公開されたことなどを第1ユーザが速やかに把握することが可能となり、第2コンテンツを非公開にするための対応を迅速に取ることなどが可能となる。
【0200】
<第1変形例(5)>
第1実施例では、S130のステップにおける第1コンテンツを選択する処理で、第2コンテンツ以外の全てのコンテンツを選択してもよいこととしたが、これに限られない。
【0201】
限定ではなく例として、投稿日時が第2コンテンツよりも前の日時とされたコンテンツのみS130のステップで第1コンテンツとして選択され得るようにしてもよい。
限定ではなく例として、第2コンテンツより後に投稿された他のコンテンツは、第2ユーザが第2コンテンツの作成時に参考資料として利用する可能性は低い。
【0202】
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2コンテンツが二次利用コンテンツである場合のオリジナルコンテンツを探すために実行されると換言できるS130及びS140の各ステップの処理で、オリジナルコンテンツである可能性が低いコンテンツが第1コンテンツとして選択されないようにすることで、サーバ10の制御部11の処理負担の軽減を図ることができる。
【0203】
また、限定ではなく例として、第2ファイル操作の対象とされたコンテンツはS130のステップにおいて第1コンテンツとして選択されないようにしてもよい。
限定ではなく例として、非公開のコンテンツは、第2ユーザが第2コンテンツの作成時に参考資料として利用する可能性は低い。
【0204】
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2コンテンツが二次利用コンテンツである場合のオリジナルコンテンツを探すために実行されると換言できるS130及びS140の各ステップの処理で、オリジナルコンテンツである可能性が低いコンテンツが第1コンテンツとして選択されないようにすることで、サーバ10の制御部11の処理負担の軽減を図ることができる。
【0205】
<第2実施例>
第1実施例では、サーバ10の制御部11は、S170のステップで第2ユーザが許諾ユーザであるか否かを判定した後、S150のステップへと進むことを説明したが、これに限定されない。
第2実施例は、限定ではなく例として、第2コンテンツが二次利用コンテンツである場合に、オリジナルコンテンツの利用態様が許容範囲か否かを判定する処理を行う実施例である。
【0206】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例の何れにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同じ符号を付して再度の説明を省略する。
【0207】
図2-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部12に記憶される情報の一例を示す図である。
【0208】
記憶部12には、限定ではなく例として、コンテンツ管理処理プログラム121と、アカウント登録データ122と、コンテンツデータベース123と、公開リスト124と、非公開リスト125と、二次利用許諾リスト126と、ネガティブキーワードリスト127とが記憶される。
【0209】
図2-2は、本実施例で用いられるコンテンツデータベース123の一例である第2のコンテンツデータベース123Bのデータ構成例を示す図である。
【0210】
第2のコンテンツデータベース123Bは、端末20から受信したコンテンツごとにサーバ10の制御部11によって記憶される情報群であり、コンテンツに関する情報を集約したものである。
第2のコンテンツデータベース123Bには、一つのコンテンツについての情報が集約されたコンテンツ管理データが1または複数含まれる。
【0211】
一つのコンテンツ管理データには、限定ではなく例として、コンテンツIDと、タイトルと、投稿ユーザIDと、投稿日時と、利用コンテンツIDと、許諾フラグと、記憶場所の情報と、特徴量とが含まれている。
【0212】
特徴量は、限定ではなく例として、コンテンツを解析することにより得られる値であり、コンテンツの二次利用が許容範囲に収まっているか否かを判定するための処理に用いられる。
【0213】
特徴量の算出方法は多種多様の例が考えられる。限定ではなく例として、コンテンツに含まれる画像(画像データ)の特徴を数値化することにより特徴量を算出してもよいし、コンテンツに含まれる音(音データ)の特徴を数値化することにより特徴量を算出してもよいし、コンテンツに含まれる或いはコンテンツから抽出したテキストデータの特徴を数値化することにより特徴量を算出してもよいし、それらを組み合わせて特徴量を算出してもよいし、それ以外の手法を用いて特徴量を算出してもよい。
なお、特徴量を、スカラーではなくベクトルとして算出するようにしてもよい。
【0214】
また、コンテンツの特徴量は、限定ではなく例として、一つのコンテンツに対して算出されてもよいし、一つのコンテンツに対して複数算出されてもよい。
【0215】
一つのコンテンツに対して一つの特徴量を算出する場合には、限定ではなく例として、コンテンツにおける代表フレームについての特徴量を算出することによりそのコンテンツの特徴量としてもよいし、複数の代表フレームについての特徴量を平均化することによりそのコンテンツの特徴量としてもよい。
【0216】
一つのコンテンツに対して複数の特徴量を算出する場合には、限定ではなく例として、コンテンツを複数の時間区分に区切った部分コンテンツごとに特徴量を算出してもよいし、コンテンツの画像領域を複数の領域に区切った部分コンテンツごとに特徴量を算出してもよいし、それ以外の切り口によって複数に分割した部分コンテンツごとに特徴量を算出してもよいし、しなくてもよい。
【0217】
本実施例では、限定ではなく例として、一つのコンテンツについて一つの特徴量を算出する。また、本実施例では、限定ではなく例として、コンテンツから抽出したテキストデータからネガティブなキーワードを抽出し、ネガティブなキーワードの数に応じてコンテンツの特徴量を算出する。なお、本実施例では、特徴量はコンテンツのネガティブ度合いを表す数値とされており、ネガティブキーワードの数が多いほど特徴量の数値が高くなるように特徴量を算出するが、これに限定されない。限定ではなく例として、コンテンツの単位時間あたりに出現するネガティブキーワードの数を算出して特徴量としてもよい。
テキストデータは、映像から抽出してもよいし、音(音声や音楽等を含む。)から取得してもよいし、その両方から取得するようにしてもよい。
コンテンツの特徴量は、限定ではなく例として、映像および/または音(音声や音楽等を含む。)を含むコンテンツの内容(中身)に基づく特徴量であってもよい。
【0218】
また、コンテンツの解析により得られた特徴量は、限定ではなく例として、そのコンテンツ(第2コンテンツ、二次利用コンテンツ)が他のコンテンツ(第1コンテンツ、オリジナルコンテンツ)に対して加えた変更(編集)が許容範囲に収まっているか否かを判定するために用いてもよいし、変更が許容範囲に収まっているか否かを人の手で確認すべきか否かを選り分ける事前の処理に用いられてもよい。
【0219】
ネガティブキーワードリスト127は、限定ではなく例として、コンテンツに含まれるテキストデータがどの程度のネガティブなニュアンスを含んでいるかを表す特徴量を算出するために用いられるリスト状のデータであり、データ構成の一例を
図2-3に示す。
【0220】
ネガティブキーワードリスト127は、1または複数の各種キーワードが記憶される。ネガティブキーワードリスト127に記憶されるキーワードは、限定ではなく例として、ネガティブなニュアンスを含むキーワードとされる。
【0221】
ネガティブキーワードリスト127には、限定ではなく例として、サーバ10の管理者によって入力されたキーワードが登録されてもよいし、ネットワーク30などを介して取得したキーワードのリストが登録されてもよいし、それらの手法を組み合わせて登録されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0222】
<処理>
図2-4は、本実施例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0223】
サーバ10の制御部11は、S170の許諾ユーザであるか否かの判定処理(第2判定処理)において第2ユーザが第1ユーザの許諾を得た許諾ユーザであると判定した場合に(S170:YES)、第2コンテンツに加えられた編集が許容範囲であるか否かを判定するための処理を行う。
【0224】
本実施例では、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、編集が許容範囲であるか否かを判定するために、第1コンテンツと第2コンテンツの特徴量を比較し、第1コンテンツに対して第2コンテンツがよりネガティブな要素を含むコンテンツに改変されているか否かを判定する。
【0225】
サーバ10の制御部11は、先ず、第2コンテンツの特徴量(以降、「第2特徴量」と記載する。)が算出済みであるか否かを判定する(S240)。第2特徴量は、第2コンテンツを受信した後の最初のS240のステップで算出されてもよいし、第2コンテンツを受信した際に予め算出しておいてもよいし、それ以外のタイミングで算出されてもよい。
【0226】
第2特徴量が算出済みでないと判定した場合(S240:NO)、サーバ10の制御部11は、第2特徴量を算出する(S250)。
【0227】
一方、第2特徴量は算出済みであると判定した場合(S240:YES)、サーバ10の制御部11はS250のステップをスキップする。
【0228】
続いて、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツの特徴量と第1コンテンツの特徴量(以降、「第1特徴量」と記載する。)を比較する(S260)。なお、第1特徴量が未算出である場合には、第1特徴量をここで算出してもよい。
【0229】
S260のステップで実行する比較処理では、限定ではなく例として、特徴量の比較を行うことにより、第1コンテンツから抽出されたネガティブキーワードの数と第2コンテンツから抽出されたネガティブキーワードの数とを比較することになる。
【0230】
サーバ10の制御部11は、比較結果が許容範囲内であるか否かを判定する(S270)。この判定処理を「第3判定処理」と記載する。
ここで、比較結果が許容範囲内である場合とは、限定ではなく例として、第2特徴量が第1特徴量未満である場合や、第2特徴量と第1特徴量の差分が閾値以内である場合が考えられるが、もちろんそれ以外の判定基準であってもよい。
【0231】
比較結果が許容範囲内であると判定した場合(S270:YES)、サーバ10の制御部11はS150のステップへと進む。これは、先のS130で選択された第1コンテンツに対して第2コンテンツは公開しても問題がないと判定したことになる。
【0232】
一方、比較結果が許容範囲外であると判定した場合(S270:NO)、サーバ10の制御部11はS180のステップへと進む。これは、先のS130で選択された第1コンテンツに対して第2コンテンツはより多くのネガティブな要素を含むコンテンツであり、公開すべきではない、或いは、人の手等で確認すべきであると判定したことになる。
【0233】
<第2実施例の効果>
本実施例は、第2判定処理(限定ではなく例として、S170の処理)において第2ユーザは第1ユーザによって第1コンテンツの二次利用が許諾されたユーザであると判定された場合に、第1コンテンツの特徴量と第2コンテンツの特徴量とに基づいて第2コンテンツを公開のための第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト124)に登録するか否かを判定する第3判定処理(限定ではなく例として、S270の処理)をサーバ10の制御部11によって行う。
特徴量とは、限定ではなく例として、コンテンツの画像や音声などから抽出されるキーワードなどのテキストデータの傾向を数値化したものや、コンテンツに紐付くメタデータから抽出されたキーワードを数値化したものなどである。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、これらの特徴量に基づいて各コンテンツを評価することにより、第2コンテンツが適切な改変がなされたものか、或いは不適切な改変が為されたものかを客観的に判定することが可能となる。
これにより、第3判定処理をプログラムで実現することが可能となる。
【0234】
また、本実施例は、第3判定処理(限定ではなく例として、S270の処理)は、第1コンテンツの特徴量と第2コンテンツの特徴量とを比較することによって行われる。
この場合、限定ではなく例として、ネガティブキーワードが多いほど特徴量が高くなるように第1特徴量と第2特徴量とを算出する。そして、限定ではなく例として、第1特徴量から第2特徴量を減算して得られる特徴量の差分と、閾値(限定ではなく例として、「0」や正の値)とを比較するなど、コンテンツの特徴量の差分を閾値判定(閾値と比較)するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、簡易な処理で改変内容を客観的に判定することができる。
【0235】
また、上記において、第3判定処理(限定ではなく例として、S270の処理)は、第1コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第1特徴量と第2コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第2特徴量とを比較することによって行われるようにしてもよい。
【0236】
この場合、限定ではなく例として、第2コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第2特徴量が第1コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第1特徴量を上回らない場合に、サーバ10の制御部11は第2コンテンツを第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト124)に登録すると判定するようにしてもよい。
ネガティブなキーワードは、限定ではなく例として、コンテンツに含まれる画像から抽出した文字列や音声から抽出した文字列や、コンテンツのメタデータに含まれる文字列などから抽出されたキーワードとされる。また、これらの抽出されたキーワードとネガティブワードの辞書データを照合することにより、キーワードがネガティブなキーワードか、否かを判定することができる。これにより、情報処理装置の処理として改変内容の審査(S270の第3判定処理)を行うことができる。
本構成では、改変内容が第1コンテンツの投稿者の評判を下げるものではない場合に、第2コンテンツを公開リストに登録されるようにする。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、適切な第2コンテンツを公開することができる。
【0237】
また、限定ではなく例として、第2コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第2特徴量が第1コンテンツに含まれるネガティブなキーワードに基づいて算出された第1特徴量を上回る場合に、サーバ10の制御部11は第2コンテンツを第1リスト(限定ではなく例として、公開リスト124)に登録しないと判定するようにしてもよい。
即ち、改変内容が第1コンテンツの投稿者の評判を下げるものである場合に、第2コンテンツを公開リストに登録しないようにする。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、悪意のある第2コンテンツを公開しないことで、第1コンテンツの投稿者の評判を不当に下げてしまうことを防止することができる。
【0238】
<第2変形例(1)>
第2実施例では、コンテンツに含まれるネガティブキーワードの数に基づいて第1特徴量と第2特徴量を算出し、その差分に基づいて第3判定処理(S270)を行うことを示したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第1特徴量と第2特徴量とを機械学習により得られたAIモデルに入力することにより、S270のステップにおける判定結果に相当する出力値を得てもよい。
【0239】
サーバ10の記憶部12には、限定ではなく例として、コンテンツ管理処理として実行されるコンテンツ管理処理プログラム121と、アカウント登録データ122と、コンテンツデータベース123と、公開リスト124と、非公開リスト125と、二次利用許諾リスト126と、ネガティブキーワードリスト127と、AIモデル128が記憶される(
図2-5参照)。
【0240】
AIモデルは、限定ではなく例として、二つの特徴量と許容範囲内であるか否かの判定結果の情報を教師データとして与えた機械学習によって得られたモデルである。
このAIモデルにより、単純に二つの特徴量の差分と閾値を比較するよりも細かな判定を行うことができる。
限定ではなく例として、第1コンテンツの第1特徴量が低い場合(ネガティブ度合いが低い場合)には許容範囲が狭くなり、第1コンテンツの第1特徴量が高い場合(ネガティブ度合いが高い場合)には許容範囲が広くなるような推論を行うことが可能となる。
【0241】
<処理>
図2-6は、本変形例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0242】
サーバ10の制御部11は、第2判定処理で第2ユーザが許諾ユーザであると判定した場合(S170:YES)、S240及びS250の各処理を適宜実行した後に、AIモデルに第1特徴量と第2特徴量を入力する推論処理を実行する(S280)。
【0243】
推論処理では、限定ではなく例として、第2コンテンツの第1コンテンツからの改変が許容範囲であるか否かを示すフラグ情報をAIモデルからの出力値として得る。
【0244】
サーバ10の制御部11は、S270の判定処理で、このフラグ情報に基づく分岐処理を行う。
【0245】
本変形例は、第3判定処理(S270)は、第1特徴量と第2特徴量とを機械学習モデルに入力することにより得られた出力値(限定ではなく例としてフラグ情報)に基づいて行われる構成を含んでいる。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2コンテンツの公開が適切であるか否かを判定するためのアルゴリズムを構築せずに済み、作業負担の軽減を図ることができる。
【0246】
なお、AIモデルの出力値を用いた第3判定処理は、限定ではなく例として、コンテンツを簡易的に分類する処理とされてもよく、その場合には、最終的な確認を人の手で行うようにしてもよい。
【0247】
また、第1特徴量と第2特徴量をAIモデルに入力することとしたが、これに限られない。限定ではなく例として、第1コンテンツのデータと第2コンテンツのデータをAIモデルに入力することにより、第1特徴量と第2特徴量の差分に相当する出力値をAIモデルの出力値として得てもよいし、S270の第3判定処理の結果を示すフラグ情報をAIモデルの出力値として得てもよい。
【0248】
<第2変形例(2)>
第2実施例では、コンテンツに含まれるネガティブキーワードに基づいてコンテンツの特徴量を算出することを説明したが、これに限られない。
【0249】
限定ではなく例として、コンテンツに含まれるポジティブキーワードを用いてコンテンツの特徴量を算出してもよい。
【0250】
限定ではなく例として、コンテンツに含まれるポジティブキーワードのみを用いて特徴量を算出してもよいし、ネガティブキーワードとポジティブキーワードの双方を用いて特徴量を算出してもよいし、ポジティブキーワードとそれ以外の指標に基づいて特徴量を算出してもよい。
【0251】
サーバ10の記憶部12には、限定ではなく例として、コンテンツ管理処理として実行されるコンテンツ管理処理プログラム121と、アカウント登録データ122と、コンテンツデータベース123と、公開リスト124と、非公開リスト125と、二次利用許諾リスト126と、ネガティブキーワードリスト127と、ポジティブキーワードリスト129が記憶される(
図2-7参照)。
【0252】
ポジティブキーワードリスト129は、限定ではなく例として、コンテンツに含まれるテキストデータがどの程度のポジティブなニュアンスを含んでいるかを算出するために用いられるリスト状のデータであり、データ構成の一例を
図2-8に示す。
【0253】
ポジティブキーワードリスト129は、1または複数の各種キーワードが記憶される。ポジティブキーワードリスト129には、限定ではなく例として、サーバ10の管理者によって入力されたキーワードが登録されてもよいし、ネットワーク30などを介して取得したキーワードのリストが登録されてもよいし、それらの手法を組み合わせて登録されてもよいし、そうでなくてもよい。
【0254】
コンテンツの特徴量が、限定ではなく例として、コンテンツがポジティブな要素を含むほど大きくなりネガティブな要素を含むほど小さくなるように特徴量を算出する場合に、限定ではなく例として、ポジティブなキーワードが一つ含まれるごとに特徴量が1大きくなるように、且つ、ネガティブなキーワードが一つ含まれるごとに特徴量が1小さくなるように算出してもよい。また、ポジティブなキーワードとネガティブなキーワードの重み付けを変えてもよい。限定ではなく例として、ネガティブなキーワード一つでポジティブなキーワード二つが相殺するように重み付けを変えてもよい。
また、キーワードごとのポジティブの度合いとネガティブの度合いに基づいた数値を予め定めておいてもよい。即ち、よりポジティブなニュアンスを含むキーワードほど、特徴量が大きく上昇するように、そして、よりネガティブなニュアンスを含むキーワードほど、特徴量が大きく下降するように、キーワードごとの数値を決定してもよい。
【0255】
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ネガティブキーワードのみをカウントすることにより、ポジティブキーワードを多く含むコンテンツが第1ユーザや第1コンテンツの評価を不当に下げるコンテンツであると判定されてしまうことを防止することができ、コンテンツに対してより適切な評価を行うことができる。
【0256】
<第3実施例>
第1実施例では、第1コンテンツがユーザごとに第1コンテンツの二次利用の許諾をする例を説明したが、これに限定されない。
第3実施例は、限定ではなく例として、第1コンテンツが全ユーザに対して二次利用の許諾がなされたコンテンツでありコンテンツの二次利用の申請が不要とされたコンテンツが存在する場合についての実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例の何れにも適用可能である。
【0257】
二次利用許諾リスト126は、コンテンツごとの二次利用が許諾されたユーザを管理するために限定ではなく例として記憶部12に記憶されるデータであり、その一例である第2の二次利用許諾リスト126Bのデータ構成の一例を
図3-1に示す。
【0258】
第2の二次利用許諾リスト126Bは、コンテンツの二次利用を他のユーザに許諾するか否かの設定において、全ユーザに対して許諾する場合と全ユーザに対して許諾しない場合の二通りのみが設定可能とされた場合の例である。
ここで、全ユーザに対して二次利用が許諾されたコンテンツを「フリーコンテンツ」と記載する。
【0259】
即ち、第2の二次利用許諾リスト126Bは、全ユーザに対して二次利用が許諾されたコンテンツを識別するためのコンテンツIDが記憶される。なお、全ユーザに対して二次利用が許諾されていないコンテンツを識別するためのコンテンツIDが第2の二次利用許諾リスト126B(或いは二次利用非許諾リスト)に記憶されていてもよい。
【0260】
なお、「フリーコンテンツ」は、限定ではなく例として、所定の属性(限定ではなく例として、年齢、国籍)を有する全ユーザに対して二次利用が許諾されたコンテンツであってもよい。
また、アカウントの使用が禁止されたユーザおよびコンテンツの投稿が禁止されたユーザ、並びに、アプリケーションの設定に基づいてコンテンツの投稿を行うことができないユーザ(限定ではなく例として、コンテンツの視聴は可能であるがコンテンツの投稿はできない設定をアプリケーションで行ったユーザ)を除いた全ユーザに対して二次利用が許諾されたコンテンツであってもよい。
【0261】
また、別の例である第3の二次利用許諾リスト126Cのデータ構成の一例を
図3-2に示す。
【0262】
第3の二次利用許諾リスト126Cは、全ユーザに二次利用が許諾されたコンテンツと、全ユーザに二次利用が許諾されていないコンテンツと、特定のユーザに二次利用が許諾されたコンテンツが混在している場合の例である。
【0263】
コンテンツIDがC0001とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは、特定のユーザであり、ユーザIDがU0002とされたユーザとU0003とされたユーザを含むことが示されている。
【0264】
また、コンテンツIDがC0002とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは、全ユーザであることが示されている。即ち、コンテンツIDがC0002とされたコンテンツはフリーコンテンツとされている。
【0265】
更に、コンテンツIDがC0003とされたコンテンツの二次利用が許諾されたユーザは存在しないことが示されている。
【0266】
図3-3は、本変形例で用いられるコンテンツデータベース123の一例である第3のコンテンツデータベース123Cのデータ構成例を示す図である。
【0267】
第3のコンテンツデータベース123Cには、一つのコンテンツについての情報が集約されたコンテンツ管理データが1または複数含まれる。
【0268】
一つのコンテンツ管理データには、限定ではなく例として、コンテンツIDと、タイトルと、投稿ユーザIDと、投稿日時と、利用コンテンツIDと、許諾フラグと、記憶場所の情報とが含まれている。
【0269】
本実施例において、許諾フラグには、利用コンテンツIDに記憶されたコンテンツIDによって識別される他のコンテンツごとに、コンテンツの二次利用が許諾されているか否かを示す情報が記憶される。
図3-3に示す例では、コンテンツIDがC0018とされた他のコンテンツの二次利用は個別には許諾されていないが全ユーザに対して許諾されていること(
図3-3において「ALL」と記載)、C0021とされた他のコンテンツの二次利用の許諾は個別に受けていること、そして、コンテンツIDがC0024とされた他のコンテンツの二次利用は許諾されていないことが示されている。
なお、他のコンテンツを利用せずに作成されたと推定されるコンテンツについてのコンテンツ管理データにおいては、許諾フラグに二次利用が許諾されているか否かの情報が記憶されないか、或いは、他のコンテンツを利用していないことを示す情報が記憶されてもよい。
【0270】
なお、限定ではなく例として、二次利用の許諾対象とするコンテンツを、「フリーコンテンツ」とするか「非フリーコンテンツ」とするかは、端末20のユーザが、端末20を用いて選択することができる。
【0271】
限定ではなく例として、ユーザが、あるコンテンツ(限定ではなく例として、端末20の表示部26に表示されたコンテンツ)を、「フリーコンテンツ」と設定するための選択操作を行った場合には、そのコンテンツのコンテンツIDと「フリーコンテンツ」の選択情報がサーバ10に送信され、サーバ10において、そのコンテンツIDと「フリーコンテンツ」であることを示す情報(限定ではなく例として、二次利用許諾リストにおける「ALL」)とが関連付けて記憶されることにより、そのコンテンツが「フリーコンテンツ」として設定される。
【0272】
一方、ユーザが、あるコンテンツ(限定ではなく例として、端末20の表示部26に表示されたコンテンツ)を、「非フリーコンテンツ」と設定するための選択操作を行った場合には、そのコンテンツのコンテンツIDと「非フリーコンテンツ」の選択情報がサーバ10に送信され、サーバ10において、そのコンテンツIDと「非フリーコンテンツ」であることを示す情報(限定ではなく例として、二次利用許諾リストにおける「None」)とが関連付けて記憶されることにより、そのコンテンツが「非フリーコンテンツ」として設定される。「非フリーコンテンツ」として設定されたコンテンツに関しては、個別に二次利用が許諾されたユーザが追加されていく。
【0273】
従って、第2種コンテンツである「フリーコンテンツ」は、第1種コンテンツである「非フリーコンテンツ」よりも、公開された場合に二次利用が許諾されているユーザが多いコンテンツであるということもできる。
【0274】
また、限定ではなく例として、端末20のユーザが、端末20における変更操作によって、「フリーコンテンツ」を「非フリーコンテンツ」に変更することが可能であり、「非フリーコンテンツ」を「フリーコンテンツ」に変更することが可能である。
【0275】
限定ではなく例として、ユーザが、あるコンテンツ(限定ではなく例として、端末20の表示部26に表示されたコンテンツ)を、「フリーコンテンツ」から「非フリーコンテンツ」に変更するための変更操作を行った場合には、そのコンテンツのコンテンツIDとコンテンツ種別の変更情報がサーバ10に送信され、サーバ10において、そのコンテンツIDに関連付けられている「フリーコンテンツ」であることを示す情報が、「非フリーコンテンツ」であることを示す情報に変更されることにより、そのコンテンツが第2種コンテンツから第1種コンテンツに変更される。
【0276】
一方、ユーザが、あるコンテンツ(限定ではなく例として、端末20の表示部26に表示されたコンテンツ)を、「非フリーコンテンツ」から「フリーコンテンツ」に変更するための変更操作を行った場合には、そのコンテンツのコンテンツIDとコンテンツ種別の変更情報がサーバ10に送信され、サーバ10において、そのコンテンツIDに関連付けられている「非フリーコンテンツ」であることを示す情報が、「フリーコンテンツ」であることを示す情報に変更されることにより、そのコンテンツが第1種コンテンツから第2種コンテンツに変更される。
【0277】
<処理>
図3-4は、本変形例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0278】
サーバ10の制御部11は、第2コンテンツを端末20から受信し(S110)、第2コンテンツを記憶部12のコンテンツデータベース123に記憶する(S120)。
【0279】
続いて、サーバ10の制御部11は、二次利用したコンテンツIDが含まれているか否かを判定する(S290)。限定ではなく例として、
図3-3に示すコンテンツIDがC0092とされたコンテンツにおいては、利用コンテンツIDがC0018、C0021、C0024とされている。従って、このコンテンツが第2コンテンツである場合におけるS290の判定処理では、二次利用したコンテンツIDが含まれていると判定する(S290:YES)。
【0280】
一方、第2コンテンツのコンテンツ管理データにおいて利用コンテンツIDのデータがなかった場合、或いは、二次利用したコンテンツが存在しないことを示す情報が記憶されていた場合、S290の判定処理では二次利用したコンテンツIDが含まれていないと判定する(S290:NO)。
【0281】
S290でNO判定の場合、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、第1実施例の
図1-12におけるS130のステップへと進む。即ち、サーバ10の制御部11は、フリーコンテンツに関する
図3-4に示す処理を終え、第1コンテンツを適切に利用しているか否かを判定するための処理へと進む。
【0282】
なお、S290でNO判定の場合、
図1-12のS130のステップへと進むかわりに、
図1-13のS130のステップや、
図1-14のS130のステップや、
図2-4のS130のステップや、
図2-6のS130のステップへと進んでもよい。
【0283】
S290でYES判定の場合、サーバ10の制御部11は、二次利用したコンテンツ(コンテンツIDに紐づくコンテンツ)を第1コンテンツとして選択する(S300)。
【0284】
続いて、サーバ10の制御部11は、選択した第1コンテンツがフリーコンテンツであるか否かを判定する(S310)。フリーコンテンツではないと判定した場合(S310:NO)、限定ではなく例として、第1実施例の
図1-12におけるS140のステップへと進む。即ち、サーバ10の制御部11は、フリーコンテンツに関する
図3-4に示す処理を終え、第1コンテンツを適切に利用しているか否かを判定するための処理へと進む。
【0285】
なお、S310でNO判定の場合、
図1-12のS140のステップへと進むかわりに、
図1-13のS140のステップや、
図1-14のS140のステップや、
図2-4のS140のステップや、
図2-6のS140のステップへと進んでもよい。
【0286】
一方、第1コンテンツがフリーコンテンツである場合(S310:YES)、サーバ10の制御部11は、第1コンテンツと第2コンテンツの少なくとも一部が同一であるか否かを判定する(S140)。この判定処理は、第2コンテンツに対して第1コンテンツのコンテンツIDを利用コンテンツIDとして登録することにより第1コンテンツを二次利用していることを宣言しておきながら、実際には全く異なる他のコンテンツを悪質に利用している場合を検出するための処理であり、不適切な第2コンテンツが公開されてしまうことを防止するための処理である。
【0287】
第2ユーザが宣言(設定)したように第2コンテンツと第1コンテンツの少なくとも一部が同一であると判定した場合(S140:YES)、サーバ10の制御部11は、S160の第1ファイル操作を行う。
【0288】
一方、第2ユーザの宣言(設定)とは異なり第2コンテンツと第1コンテンツが一部同一であるか全部同一であると判定されなかった場合(S140:NO)、限定ではなく例として、第2コンテンツと第1コンテンツは同一部分が全くない異なるコンテンツであると判定された場合、サーバ10の制御部11は、S180の第2ファイル操作を行う。
【0289】
なお、第2ユーザが第2コンテンツにおいて二次利用した第1コンテンツが複数あると設定(宣言)していた場合には、フリーコンテンツである第1コンテンツに対しては、それぞれS300、S310、S140の各ステップを実行し、フリーコンテンツではない第1コンテンツに対しては、S310のNO判定から各実施例や各変形例におけるS140の処理へと進む。
【0290】
なお、第3実施例において、第2コンテンツが利用したとされるフリーコンテンツの内容が本当に第2コンテンツに含まれていると判定された場合に(
図3-4のS140:YES)、サーバ10の制御部11は、第1特徴量と第2特徴量とを比較して(
図2-4:S260)、比較結果が許容範囲内であるか否かを判定し(
図2-4:S270)、比較結果が許容範囲内であると判定した場合(
図2-4のS270:YES)、
図3-4のS160に進み、比較結果が許容範囲外であると判定した場合(
図2-4のS270:NO)、
図3-4のS180に進むようにしてもよい。
【0291】
また、
図3-4のS140でYESの場合に、AIモデルに第1特徴量と第2特徴量を入力する推論処理を実行して(
図2-6:S280)。第2コンテンツの第1コンテンツからの改変が許容範囲内であると判定した場合(
図2-6のS270:YES)、
図3-4のS160に進み、改変が許容範囲外であると判定した場合(
図2-6のS270:NO)、
図3-4のS180に進むようにしてもよい。これにより、たとえフリーコンテンツが使用されている場合であっても、過度に改変されてしまうことを防止できる。
【0292】
<第3実施例の効果>
本実施例は、第2コンテンツにおいて二次利用されたコンテンツが第1コンテンツであることを示す情報が第2コンテンツに含まれ、第1コンテンツは全てのユーザに対して二次利用が許諾されたコンテンツ(フリーコンテンツ)とされている場合に、第2コンテンツの少なくとも一部がフリーコンテンツの少なくとも一部と同一であるか否かを判定する処理(限定ではなく例として、S140の処理)をサーバ10の制御部11によって行う。
これにより、第2コンテンツが利用したとされるフリーコンテンツの内容が本当に第2コンテンツに含まれているか否かを判定する。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、フリーコンテンツを利用していないにもかかわらずフリーコンテンツを利用したと宣言した場合に、不適切な第2コンテンツに対して与えられた低評価がフリーコンテンツ及びその投稿者である第1ユーザに化体してしまうことを防止することができる。
また、二次利用が許諾されていない他のコンテンツを無許可で利用したコンテンツであることを隠蔽するために二次利用が許諾されたフリーコンテンツを利用している振りをした第2コンテンツが不正に公開されてしまうことを防止することができる。
【0293】
<第4実施例>
第1実施例では、あるユーザが他のユーザに対してコンテンツの利用を許諾した場合に、許諾対象のコンテンツのコンテンツIDと二次利用が許諾されたユーザのユーザIDを紐づけて第1の二次利用許諾リスト126Aに記憶することを説明したが、これに限定されない。
第4実施例は、あるユーザが他のユーザに対してコンテンツの利用を許諾した場合に、許諾IDが発行される実施例である。
【0294】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例の何れにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同じ符号を付して再度の説明を省略する。
【0295】
図4-1は、本実施例においてサーバ10の記憶部12に記憶されるコンテンツデータベース123の一例である第4のコンテンツデータベース123Dのデータ構成例を示す図である。
【0296】
第4のコンテンツデータベース123Dには、一つのコンテンツについての情報が集約されたコンテンツ管理データが1または複数含まれる。
【0297】
一つのコンテンツ管理データには、限定ではなく例として、コンテンツIDと、タイトルと、投稿ユーザIDと、投稿日時と、許諾IDと、記憶場所の情報とが含まれている。
【0298】
許諾IDは、限定ではなく例として、あるユーザが他のユーザにコンテンツの二次利用を許諾した際に発行されるものであり、少なくとも、許諾対象のコンテンツを識別するためのコンテンツIDと二次利用が許諾されたユーザを識別するためのユーザIDとが紐づけられる。
許諾IDに紐づけられる各種の情報をまとめて「許諾管理データ」と記載する。
【0299】
なお、許諾対象のコンテンツを投稿したユーザを識別するためのユーザIDや、二次利用が許諾された日時(許諾IDが発行された日時)を特定するための情報などが更に許諾IDに紐づけられてもよいし、紐づけられなくてもよい。
【0300】
また、二次利用が許諾された第1コンテンツを実際に利用した第2コンテンツを識別するためのコンテンツIDが更に許諾IDに紐づけられてもよいし、紐づけられなくてもよい。
【0301】
図4-1に示す例では、コンテンツIDがC0092とされたコンテンツに対して、少なくとも二つの許諾ID(L0028及びL0044)が紐づけられている。
【0302】
図4-2は、本実施例においてサーバ10の記憶部12に記憶される二次利用許諾リスト126の一例である第4の二次利用許諾リスト126Dのデータ構成例を示す図である。
【0303】
第4の二次利用許諾リスト126Dは、許諾IDと許諾コンテンツIDと許諾ユーザIDが紐づけられた許諾管理データが記憶される。
【0304】
許諾コンテンツIDは、限定ではなく例として、二次利用の許諾の対象とされたコンテンツを特定するためのコンテンツIDとされる。
また、許諾ユーザIDは、限定ではなく例として、二次利用が許諾されたユーザを特定するためのユーザIDとされる。
【0305】
図4-2に示す例では、許諾IDがL0028とされた許諾管理データと、許諾IDがL0044とされた許諾管理データとが第4の二次利用許諾リスト126Dに含まれていることが示されている。
【0306】
許諾IDがL0028とされた許諾管理データは、ユーザIDがU0001とされたユーザにコンテンツIDがC0018とされたコンテンツの二次利用が許諾されていることを示す。
【0307】
同様に、許諾IDがL0044とされた許諾管理データは、ユーザIDがU0001とされたユーザにコンテンツIDがC0021とされたコンテンツの二次利用が許諾されていることを示す。
【0308】
これらの許諾管理データは、ユーザIDがU0001とされたユーザがコンテンツIDC0092とされたコンテンツを作成する際に、許諾に基づいてコンテンツC0018とC0021とを利用したことを示している(
図4-1、
図4-2参照)。
【0309】
<処理>
図4-3は、本実施例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0310】
サーバ10の制御部11は、S110のステップで第2コンテンツを受信し、S120のステップで第2コンテンツを記憶部12のコンテンツデータベース123に記憶した後、第2コンテンツに許諾IDが含まれているか否かを判定する(S320)。
許諾IDは、限定ではなく例として、第2コンテンツのメタデータに含まれていてもよいし、第2コンテンツの画像データに重畳されたテキストとして含まれていてもよいし、それ以外の方法で第2コンテンツに含まれるようにされていてもよい。
【0311】
許諾IDが含まれていないと判定した場合(S320:NO)、サーバ10の制御部11は、上述した各実施例や変形例におけるS130のステップへと進む。
【0312】
一方、許諾IDが含まれていると判定した場合(S320:YES)、サーバ10の制御部11は、許諾IDを一つ選択する(S330)。
【0313】
続いて、サーバ10の制御部11は、選択した許諾IDを第4の二次利用許諾リスト126Dから検索し記憶されている情報と照らし合わせることにより、第2コンテンツについてのコンテンツ管理データが正しいか否かを判定する(S340)。
この判定処理では、限定ではなく例として、S330で選択された許諾ID(
図4-1では、限定ではなく例としてL0028)に基づいて第4の二次利用許諾リスト126Dから抽出された情報(
図4-2では、限定ではなく例としてL0028に紐付く許諾管理データ)の許諾ユーザID(
図4-2では、限定ではなく例としてU0001)と、第2コンテンツの投稿ユーザID(
図4-1では、限定ではなく例としてU0001)が一致するか否かを判定する。
【0314】
コンテンツ管理データが正しいと判定した場合、即ち、限定ではなく例として、ユーザIDが一致すると判定した場合、サーバ10の制御部11は、他の許諾IDが第2コンテンツに含まれているか否かを判定する(S350)。そして、他の許諾IDが含まれていると判定した場合(S350:YES)、サーバ10の制御部11は、S330のステップへと戻る。
一方、他の許諾IDが含まれていないと判定した場合(S350:NO)、サーバ10の制御部11は、上述した各実施例や変形例におけるS130のステップへと進む。
【0315】
また、S340において、コンテンツ管理データが正しくないと判定した場合、即ち、限定ではなく例として、ユーザIDが一致しないと判定した場合、サーバ10の制御部11は、S180のステップで第2ファイル操作を行うことにより第2コンテンツが公開されないようにする。
【0316】
これにより、第2ユーザが第2コンテンツを投稿する際に設定した利用コンテンツごとに、S330からS350の各ステップ、そしてS180のステップが実行され、第2ユーザの設定が正しいか否か、即ち、許諾に基づいて他のコンテンツを適切に利用しているか否かを判定することが可能となる。
【0317】
なお、第3実施例において
図3-4を参照して説明したように、第4実施例においてS340のステップでコンテンツ管理データの情報が正しいと判定した後に(S340:YES)、S140のステップとして許諾IDに紐付く二次利用が許諾された第1コンテンツの少なくとも一部が第2コンテンツに含まれているか否かを判定してもよい。
そして、二次利用が許諾された第1コンテンツが第2コンテンツに全く含まれていないと判定した場合には、S180のステップで第2コンテンツに対する第2ファイル操作を行うようにしてもよい。
【0318】
これにより、限定ではなく例として、第1コンテンツを利用していないにもかかわらず第1コンテンツを利用したと宣言した場合に、不適切な第2コンテンツに対して与えられた低評価が第1コンテンツ及びその投稿者である第1ユーザに化体してしまうことを防止することができる。
また、二次利用が許諾されていない他のコンテンツを無許可で利用したコンテンツであることを隠蔽するために二次利用が許諾された第1コンテンツを利用している振りをした第2コンテンツが不正に公開されてしまうことを防止することができる。
【0319】
<第4実施例の効果>
上記の構成により得られる実施例の効果の一例として、許諾IDに各情報を紐付けた許諾管理データが生成されることで、コンテンツの許諾に関する情報の管理がしやすくされる。また、コンテンツ管理データにおいてコンテンツの二次利用についての情報として許諾IDを記憶するだけで済むため、コンテンツ管理データの情報量を削減することができる。
【0320】
<第5実施例>
第1実施例では、第2コンテンツと第1コンテンツとが少なくとも一部同一であるか否かを判定(S140)した後に、第2ユーザが許諾ユーザであるか否かを判定(S170)することを説明したが、処理の順序はこれに限定されない。
第5実施例は、処理の順序を変更した実施例であるが、本実施例は処理の順序を変更する一態様に過ぎない。
【0321】
第5実施例では、限定ではなく例として、第2ユーザが許諾ユーザであるか否かを判定し、その後、他の第1コンテンツと一部同一であるか否かを判定する。
【0322】
<処理>
図5-1は、本実施例においてサーバ10が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、既に説明済みの処理と同様の処理については同じステップ番号を付し、適宜説明を省略する。
【0323】
サーバ10の制御部11は、S110のステップで第2コンテンツを受信し、S120のステップで第2コンテンツを記憶部12のコンテンツデータベース123に記憶した後、第2コンテンツで適切に利用可能な第1コンテンツをコンテンツデータベース123から抽出する(S360)。
【0324】
ここで抽出される第1コンテンツは、第2コンテンツを投稿した第2ユーザが利用を許諾されている第1コンテンツや、フリーコンテンツなどである。このような第1コンテンツは、第2コンテンツに含まれる許諾IDや第2ユーザのユーザIDに基づいて抽出される。
【0325】
続いて、サーバ10の制御部11は、抽出された第1コンテンツの中に第2コンテンツと少なくとも一部同一とされたコンテンツが存在するか否かを判定する(S370)。
この判定処理は、S360のステップで抽出された第1コンテンツと第2コンテンツをそれぞれ比較することにより行われる。
【0326】
S360のステップで抽出した第1コンテンツの中に少なくとも一部同一とされたコンテンツが存在する場合(S370:YES)、サーバ10の制御部11は、第2コンテンツに対してS160の第1ファイル操作を行う。
【0327】
一方、S360のステップで抽出した第1コンテンツの中に少なくとも一部同一とされたコンテンツが存在しない場合(S370:NO)、サーバ10の制御部11は、二次利用が許諾されていないコンテンツを第2コンテンツが利用しているか否かを判定する処理へと進む。
【0328】
具体的には、サーバ10の制御部11は、S360のステップで抽出されていない第1コンテンツのうちの一つを選択し(S130)、第2コンテンツと少なくとも一部同一であるか否かを判定する(S140)。
【0329】
S130のステップで選択した第1コンテンツと第2コンテンツが少なくとも一部同一であると判定した場合(S140:YES)、第2コンテンツは二次利用が許諾されていない第1コンテンツを利用していることとなるため、サーバ10の制御部11は、S180で第2コンテンツに対する第2ファイル操作を行う。
これにより、第2コンテンツは公開されない。
【0330】
一方、S130のステップで選択した第1コンテンツと第2コンテンツが一部同一や全部同一ではないと判定した場合(S140:NO)、サーバ10の制御部11は、S150で未選択の第1コンテンツの有無を判定し、未選択の第1コンテンツがある場合にはS130のステップへと戻る。
そして、未選択の第1コンテンツがない場合、即ち、S360のステップで抽出されていない第1コンテンツ全てに対して、第2コンテンツに含まれていないと判定した場合(S150:NO)、サーバ10の制御部11は、S160のステップで第2コンテンツに対する第1ファイル操作を行う。
これにより、第2コンテンツは速やかに公開される。
【0331】
なお、ここでいう、S360のステップで抽出されていない第1コンテンツ全てとは、必ずしもS360で選択されていない他のコンテンツの全てでなくてもよく、限定ではなく例として、第2コンテンツと同じジャンルのコンテンツなどの一部のコンテンツに限定されてもよい。即ち、限定ではなく例として、第2コンテンツと比較すべき他のコンテンツの全てと解釈してもよい。
【0332】
<第5実施例の効果>
上記の構成により得られる実施例の効果の一例として、二次利用が許諾されている第1コンテンツを適切に利用して作成された第2コンテンツが多い場合には、コンテンツ同士を比較する処理の回数を少なくすることができるため、サーバ10の処理負担の軽減を図ることができる。
【0333】
<他の実施例>
(1)上記の実施形態では、第1判定において、第2コンテンツの少なくとも一部が、選択された第1コンテンツの少なくとも一部と同一であると判定されたことに基づいて、第2コンテンツの第2ユーザが、第1コンテンツの第1ユーザから許諾を受けた許諾ユーザであるか否かを判定する第2判定が実行される例について説明したが、判定の順序はこれに限られない。限定ではなく例として、第2判定の後に第1判定を実行してもよい。
【0334】
具体的には、まず、選択された第2コンテンツの第2ユーザが、第1コンテンツの第1ユーザから、第1ユーザのコンテンツ(限定ではなく例として、第1ユーザの全てのコンテンツ、第1ユーザが指定した属性を有する第1ユーザの全てのコンテンツ、等)についての使用許諾を受けているユーザであるか否かを判定する第2判定を実行してもよい。そして、第2判定の結果、使用許諾を受けている場合には、第1判定を実行することなく第1ファイル操作を実行し、使用許諾を受けていない場合には、第1判定を実行し、同一であれば第2ファイル操作を実行し、非同一であれば第1ファイル操作を実行するようにしてもよい。
【0335】
限定ではなく例として、選択された第2コンテンツの第2ユーザが、第1ユーザの全てのコンテンツについて使用許諾を受けているユーザである場合には、その第2コンテンツについて、第1判定を実行することなく第1ファイル操作を実行し、使用許諾を受けていないユーザである場合には、第1判定を実行して、その第2コンテンツの少なくとも一部が、選択された第1コンテンツの少なくとも一部と同一であると判定された場合に第2ファイル操作を実行し、そうではない(非同一である)と判定された場合に第1ファイル操作を実行してもよい。
【0336】
また、選択された第2コンテンツが、所定の属性を有する(限定ではなく例として、所定の分野(政治、経済、スポーツ等)、所定のキーワード(人物名、商品名、サービス名等)、所定の公開期間(限定ではなく例として、2022年10月1日~2022年12月31日等)に関連付けられている)場合には、その第2コンテンツの第2ユーザが、第1ユーザのコンテンツについて使用許諾を受けているユーザであって、且つ、その第2コンテンツが、第1ユーザが指定した属性を有している場合に、その第2コンテンツについて、第1判定を実行することなく第1ファイル操作を実行し、その第2ユーザが、使用許諾を受けていないユーザであるか、または、使用許諾を受けていても、その第2コンテンツが、第1ユーザが指定した属性を有していない場合には、第1判定を実行するようにしてもよい。
【0337】
このようにすることで、限定ではなく例として、第1判定に関する計算量を低減させ、処理負荷を軽減させることができる。
【0338】
(2)上記の実施形態では、第1コンテンツのコンテンツIDに第2ユーザのユーザIDが紐付けられており、第2判定処理が、第2コンテンツの第2ユーザが許諾ユーザであるか否かを判定する処理である例について説明したが、このような形態に限らず、第2判定処理は、第2コンテンツの他の属性情報(限定ではなく例として、分野、キーワード、公開期間等)に基づいて実行されてもよい。
限定ではなく例として、第2コンテンツの属性情報は、第2ユーザの操作によって設定された情報であってもよく、サーバ10又は端末20で実行されるプログラムによって、第2コンテンツの内容に基づいて(画像処理、音声処理等に基づいて)自動的に設定された情報であってもよい。
【0339】
限定ではなく例として、第1ユーザが、第1コンテンツの利用を許諾する条件として属性情報を設定しておき、第2判定では、第2コンテンツの属性情報が、第1ユーザによって設定された属性情報と合致するか否かを判定して、合致する場合には第1ファイル操作を実行し、合致しない場合には第2ファイル操作を実行するようにしてもよい。
このように、第1コンテンツの利用を許諾するか否かを、第2ユーザのユーザ単位で判定するのではなく、第2コンテンツ単位で判定するようにしてもよい。
【0340】
限定ではなく例として、第2コンテンツの公開開始が3ヶ月以上先であれば、その第2コンテンツに関しては第1コンテンツの利用は許諾されるが、第2コンテンツの公開開始が1月以内であれば、その第2コンテンツに関しては第1コンテンツの利用は許諾されないようにしてもよい。
また、限定ではなく例として、ある第2ユーザが同じ第1コンテンツを利用して、スポーツ分野の第2コンテンツを作成した場合には、その第2コンテンツは公開が許諾されるが、映画分野の第2コンテンツを作成した場合には、その第2コンテンツは公開が許諾されないようにしてもよい。このように、同じ第2ユーザに第1コンテンツが利用される場合であっても、その第1コンテンツが、第1ユーザの意図に反した用途に利用されることを防止することができる。
【0341】
(3)上述した各実施形態においては、第1コンテンツと第2コンテンツの比較をすることにより、第1コンテンツと第2コンテンツが少なくとも一部同一であるか否かを判定したが、第1コンテンツと第2コンテンツを作成したユーザが同一ユーザである場合には、コンテンツ同士の比較をせずに二次利用が許諾されていると見なしてもよい。
これにより、コンテンツを比較する処理の回数を減らすことができ、処理負担の軽減を図ることができる。
【0342】
(4)上述した各実施形態においては、第2ファイル操作として非公開リスト125に第2コンテンツを登録する例を説明したが、これに限定されない。限定ではなく例として、第2ファイル操作は、第2コンテンツを閲覧禁止リストに登録する操作であってもよいし、警告対象のコンテンツが記憶される警告リストに登録する操作であってもよいし、警告寸前のコンテンツが記憶されるグレイリストに登録する操作であってもよいし、それ以外の操作であってもよい。
また、第2ファイル操作は、第2コンテンツを各種リストに登録する操作に加えて、第2コンテンツを投稿した第2ユーザを各種リスト登録する操作を含むものであってもよい。
第2ユーザを各種リストに登録する操作とは、限定ではなく例として、投稿が禁止されたユーザが記憶される投稿禁止ユーザに第2ユーザを登録する操作であってもよいし、警告対象のユーザが登録される警告ユーザリストに第2ユーザを登録する操作であってもよいし、警告寸前のユーザが登録されるグレイユーザリストに第2ユーザを登録する処理であってもよいし、それ以外の操作であってもよい。
【0343】
(5)上述した各実施形態において、第2コンテンツが複数の第1コンテンツを利用するコンテンツである場合、利用した全ての第1コンテンツの第1ユーザから二次利用を許諾されていることに基づいて(限定ではなく例として、利用した全ての第1コンテンツの二次利用許諾リストにその第2コンテンツのユーザIDが登録されていることに基づいて)、その第2コンテンツが第1ファイル操作の対象となるようにしてもよい。
限定ではなく例として、第2コンテンツが、第1コンテンツAと、第1コンテンツBとを二次利用するコンテンツである場合、第1コンテンツAの二次利用許諾リストには第2コンテンツのユーザIDが登録されているが、第1コンテンツBの二次利用許諾リストには第2コンテンツのユーザIDが登録されていないときは、その第2コンテンツは第2ファイル操作の対象となり、第1コンテンツAの二次利用許諾リストに第2コンテンツのユーザIDが登録されており、且つ、第1コンテンツBの二次利用許諾リストにも第2コンテンツのユーザIDが登録されているときには、その第2コンテンツは第1ファイル操作の対象となるようにしてもよい。
【0344】
(6)本開示の手法を適用可能なシステムは、上記のシステムに限定されない。
端末とサーバとを含むシステムに限らず、サーバを含まないシステムを適用してもよい。これは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとしてよい。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、前述したブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【符号の説明】
【0345】
1 通信システム
10 サーバ
11 制御部
124 公開リスト
125 非公開リスト
126 二次利用許諾リスト
126A 第1の二次利用許諾リスト
126B 第2の二次利用許諾リスト
126C 第3の二次利用許諾リスト
126D 第4の二次利用許諾リスト
128 AIモデル
13 通信I/F
20 端末
30 ネットワーク