(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156531
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】物品収容容器
(51)【国際特許分類】
B65D 6/02 20060101AFI20241029BHJP
A63H 33/00 20060101ALI20241029BHJP
A63H 3/00 20060101ALI20241029BHJP
A23G 3/50 20060101ALN20241029BHJP
A23G 1/50 20060101ALN20241029BHJP
【FI】
B65D6/02
A63H33/00 301Z
A63H3/00 Z
A23G3/50
A23G1/50
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071072
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】根岸 淳
【テーマコード(参考)】
2C150
3E061
4B014
【Fターム(参考)】
2C150BC02
2C150CA01
2C150DD14
2C150EH16
2C150FB43
2C150FD08
3E061AA30
3E061AB09
3E061DA11
3E061DB11
4B014GE12
(57)【要約】
【課題】取り扱い性の良い物品収容容器を提供する。
【解決手段】物品収容容器1であって、互いに連結可能な第1主部品11と第2主部品12とから成る本体部10を備え、第1主部品11は、主体部11aと、第2主部品12との連結部10jを構成し且つ主体部11aから立設する立設部11bと、を含み、立設部11bは、第1主部品11と第2主部品12との連結方向の長さL2が、連結状態の本体部10の最大径の長さD1の1/5以上である。これにより、連結部10jの連結状態を維持し易く且つ連結解除がし易い取り扱い性の良い物品収容容器1を提供できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収容容器であって、
互いに連結可能な第1主部品と第2主部品とから成る本体部を備え、
前記第1主部品は、主体部と、前記第2主部品との連結部を構成し且つ前記主体部から立設する立設部と、を含み、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品との連結方向の長さが、連結状態の前記本体部の最大径の長さの1/5以上である、
物品収容容器。
【請求項2】
請求項1に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記連結方向における長さが、前記第1主部品の前記連結方向における最大長さの1/3以上である、
物品収容容器。
【請求項3】
請求項2に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品のうち前記第1主部品にのみ設けられている、
物品収容容器。
【請求項4】
請求項3に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品、及び前記第2主部品の連結状態において、外表面が球型形状を成している、
物品収容容器。
【請求項5】
請求項4に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品、及び前記第2主部品は、各々の内部が中空であり異なる外形を成している、
物品収容容器。
【請求項6】
請求項5に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品は、第1開口が形成され、
前記立設部は、先端側において前記第1開口の周縁部を構成する第1端部を含み、
前記主体部は、前記立設部の基端側において当該立設部の外周面に対して交差方向に段差を有するように構成された第2端部を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項7】
請求項6に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品は、第2開口と、前記第2開口の周縁部を構成する第3端部と、を含み、
前記第2主部品と前記第1主部品との連結状態は、前記第3端部が前記第1端部と接触した状態と、前記第3端部が前記第2端部と接触した状態と、を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項8】
請求項7に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第2主部品の前記第3端部が前記第1主部品の前記第2端部と接触した連結状態において、外部から視認不可能である、
物品収容容器。
【請求項9】
請求項7に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品の前記第3端部には、切り欠きが形成されている、
物品収容容器。
【請求項10】
請求項6~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1端部は、その外周の最大長さが、前記第2端部の外周の最大長さよりも小さく構成されている、
物品収容容器。
【請求項11】
請求項6~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記立設部の外周面には、前記外周面の周方向に沿った環状の凸条部が形成されている、
物品収容容器。
【請求項12】
請求項11に記載の物品収容容器であって、
前記凸条部は、前記第1端部寄りの位置に形成されている、
物品収容容器。
【請求項13】
請求項12に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品には、前記凸条部を受容可能な凹部が形成されている、
物品収容容器。
【請求項14】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、その外表面が押圧されることで変形可能に構成されている、
物品収容容器。
【請求項15】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、前記立設部の外周面が前記第2主部品の内表面に接するように構成されている、
物品収容容器。
【請求項16】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、その外表面の全体が球面を成し、その内表面の一部が球面を成さない内部空間に構成されている、
物品収容容器。
【請求項17】
請求項16に記載の物品収容容器であって、
前記内部空間は、円筒形状の空間を含む、
物品収容容器。
【請求項18】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、内部に収容されている物品が外部から視認不可能に構成されている、
物品収容容器。
【請求項19】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、その外表面の全てが菓子により被覆されている、
物品収容容器。
【請求項20】
請求項19に記載の物品収容容器であって、
前記本体部の前記外表面と前記菓子との間には隙間が形成され、前記本体部が前記菓子内において揺動可能に設けられている、
物品収容容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カプセル内部に物品を収納するカプセル型の物品収容容器がある。例えば特許文献1においては、カプセルは、内部にフィギュア等の物品(玩具)を収容し、その周りを菓子により被覆した構造が、開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、球形状のカプセルの物品収容容器は、半球カプセルを2つ組み合わせてなる構成である。そして、特許文献1には、カプセルの連結部の構成については記載がない。しかしながら、この種のカプセルを用いた商品においては、カプセルを開けるときは、比較的小さい子供でも容易に開けることができ、且つ、製造時においてはフィギュアなどの玩具を収容した状態で確りと閉じた状態を維持できる取り扱い性の良い構成が必要ある。
【0005】
本発明は、取り扱い性の良い物品収容容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の物品収容容器は、物品収容容器であって、互いに連結可能な第1主部品と第2主部品とから成る本体部を備え、第1主部品は、主体部と、第2主部品との連結部を構成し且つ主体部から立設する立設部と、を含み、立設部は、第1主部品と第2主部品との連結方向の長さが、連結状態の本体部の最大径の長さの1/5以上である、
ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、取り扱い性の良い物品収容容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の物品収容容器の物品収容状態における一態様を示す斜視図である。
【
図2】
図1に示す物品収容容器における要部の断面図である。
【
図3】
図1に示す物品収容容器の分解斜視図である。
【
図4】
図1に示す物品収容容器を開け方の一例を示す要部拡大断面図である。
【
図5】
図1に示す物品収容容器を開け方の他の例を示す要部拡大断面図である。
【
図6】
図1に示す物品収容容器が菓子で覆われた状態の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の物品収容容器の一態様について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の物品収容容器において物品収容状態の一態様を示す斜視図であり、
図2は、物品収容容器における要部の断面図である。また、
図3は、物品収容容器の分解斜視図である。
【0010】
物品収容容器1は、
図1及び
図2に示すように、互いに連結可能な第1主部品11と、第2主部品12と、から成る本体部10を備えている。そして、第1主部品11、及び第2主部品12は、連結状態において、外表面10usが球型形状を成している。
第1主部品11は、略半球形状の主体部11aと、当該主体部11aから立設する円筒形(
図3参照)の立設部11bと、を備えている。そして、立設部11bが第2主部品12と連結する連結部10jを構成している。
【0011】
また、立設部11bは、その突出先端側において第1開口11hの周縁部を構成する第1端部11eを有しており、立設部11bの外周面11fには、外周面11fの周方向に沿った環状の凸条部11cが形成されている。この凸条部11cは、第1端部11e寄りの位置に形成されている。更に、立設部11bは、立設部11bの突出基端側において、当該立設部11bの外周面11fに対して交差方向(本形態では直交方向)に段差を有する第2端部11dが設けられている。これは、第1端部11eの外周を構成する外周面11fの最大長さが、第2端部11dの外周の最大長さよりも小さく構成されている。すなわち、立設部11bは、主体部11aの最大径d2よりも立設部11bの先端部分の外径d3が小さく構成され、第2主部品12の内側に嵌り込んだ時に、
図1に示すように、外表面10usに段差を構成することなく連結される。
【0012】
一方、第2主部品12の内表面10isには、凸条部11cを受容可能な凹部12cが第2開口12hの周方向に沿って形成されている。この凹部12cの形成位置は、第2開口12hを構成する第3端部12bから第2主部品12の内側に離れた位置となっている。したがって、
図2に示すように、第1主部品11と第2主部品12の連結状態においては、立設部11bの外周面11fは、第2主部品12の内表面10isにおける第2開口12h付近の内周面に接した状態となる。
【0013】
本体部10は、第1主部品11と第2主部品12の連結状態において、その内部空間SP1内に収容されているキャラクター等の物品Cが外部から視認不可能に構成された適宜有色の合成樹脂にて構成されている。
【0014】
また、立設部11bは、第1主部品11にのみ設けられているが、
図2に示すように、第3端部12bが第1主部品11の第2端部11dと接触した連結状態においては、第2主部品12の重なり部12aにより覆われて外部から視認不可能となる。
【0015】
第1主部品11と第2主部品12の連結状態において、前掲のように外表面10usの全体は球面を成しているが、内表面10isは、
図2に示すように、若干縦長の内部空間SP1を構成している。すなわち、立設部11bの内側の内周面11g、内周面11gの下端側屈曲線11iを含む仮想平面、及び第1端部11e含む仮想面に囲まれた円筒空間SP2の上下に略半球面が繋がった空間である。このように、内部空間SP1が非球形に構成されていることで、内部に収容された物品Cの回転移動を規制することができる。
【0016】
図3は、物品収容容器1の分解斜視図である。
また、
図3に示すように、第2主部品12の第3端部12bには、略矩形の切り欠き12kが180度反対の位置に2つ形成されている。
【0017】
第2主部品12と第1主部品11との連結状態は、第3端部12bが第1端部11eと接触する状態(連結初期状態又は連結解除最終状態)と、第3端部12bが第2端部11dと接触するような連結状態の係止状態(
図2参照))と、を含む。例えば、連結するために挿入連結する初期の状態と、挿入連結の最終状態と、では連結方向に一定以上のスライド移動が必要な長さ(連結方向の長さL2)が確保された構造となっている。この結果、連結部10jにおいて、連結の係止状態が安定して維持されると共に、後述するように、本体部10の分解操作が容易に行える。
【0018】
立設部11bの立ち上がりの大きさ(連結方向の長さL2(
図2参照))は、第1主部品11と第2主部品12との連結状態での連結方向の長さ(本体部10の最大径の長さD1(
図2参照))との関係により、その操作性を左右する。例えば、この立設部11bの長さL2が、ある一定以上の大きさとなると、係止状態の維持、連結解除性が良好になる。この立設部11bの連結方向の長さL2と本体部10の最大径の長さD1との関係は、長さL2が長さD1に対して1/5以上に構成されていることで操作性が良くなる。
【0019】
ここで、本体部10の素材は、合成樹脂(PVC、PC等)にて構成され、その最大径の長さD1は、20.0mm~80.0mm、また、厚みは1.00mm~3.00mmの範囲である。
【0020】
また、立設部11bの連結方向における長さL2は、第1主部品11のサイズと対比した場合においては、第1主部品11の連結方向における最大長さL1の1/3以上である。
【0021】
図4は、物品収容容器1の開け方(連結解除の仕方)の一例を示す要部拡大断面図である。
物品収容容器1を開けるときは、
図4に示すように、切り欠き部12kに指先50を引っ掛けるようにして、第1主部品11の立設部11bから第2主部品12の重なり部12aを離すようにする。これにより、重なり部12aが本体部10の外側に弾性変形し、凸条部11cと凹部12cの嵌合の一部が離れて嵌合解除がし易くなる。
【0022】
図5は、物品収容容器1を開け方の他の例を示す要部拡大断面図である。
物品収容容器1を開ける際には、切り欠き12kを利用しない操作もある。例えば、本体部10の外表面10usを押圧することで連結解除の操作が可能である。この場合は、
図5に示すように、例えば、第2主部品12側において、外表面10usを容器内側に向かって押す。
【0023】
この場合、
図5に示した押圧位置において、第1端部11eの近傍において第3端部12bとは反対側が押圧されることで、押圧部分(指先50の下側)が容器内方に弾性変形する。この変形に伴い、重なり部12aの上端側の内面が第1端部11eに当接して、この当接部分が支点となって、第3端部12bが第2端部11dから離れるように動く。これにより凸条部11cと凹部12cとが外れ易い方向に動き嵌合解除がし易くなる。
【0024】
なお、押圧する位置は、
図5に示す位置でなくてもよく、また、第2主部品12側でなく第1主部品11側を押圧する場合であっても良い。更に、押圧個所は1か所でなく、複数の指先50による複数個所であってもよい。また、
図5の押圧操作、及び
図4の切り欠き部12kの引っ張り操作を同時に利用した分解方法であってもよい。
【0025】
図6は、物品収容容器1が菓子20で覆われた状態の一例を示す断面図である。
物品収容容器1は、その内部空間SP1内に物品Cを収容した状態で、本体部10の全体が菓子20により覆われている。なお、物品収容容器1は、菓子20を壊して食べるなどすることで、取り出すことができる。
また、本体部10の外表面10usと菓子20との間には隙間SP3が設けられており、本体部10が菓子20内において揺動することができる。
本体部10は、菓子20で覆われている以上、消費者に手に取っていただく前に、不用意に第1主部品11と第2主部品12の二部材に分離してしまうことで、菓子20が破壊されることを回避することが必要であるところ、立設部11bの連結方向の長さL2が本体部10の最大径の長さD1の1/5以上の長さとすることで、これを回避できると共に、必要なときには、第1主部品11と第2主部品の分離動作(開動作)を容易とすることもできる。
【0026】
以上述べたように、本態様の物品収容容器1は、物品収容容器1の第1主部品11と第2主部品12の二部材の連結により構成された本体部10において、連結部10jの連結方向に突設して当該連結部10jを構成する立設部11bの連結方向の長さL2が本体部10の最大径の長さD1の1/5以上の長さに構成されているので、第1主部品11の第2主部品12との重なり合いの長さを大きくできる。これにより、連結部10jの連結状態を維持し易く且つ連結解除がし易い取り扱い性の良い物品収容容器1を提供できる。更に、立設部11bの長さL2を、第1主部品11の最大長さL1の1/3以上とすることで、連結強度を強くできる。
【0027】
本態様においては、立設部11bが第1主部品11側にのみ設けられていることで、連結部10jの外側(外表面10us)の形状については、第2主部品12により覆う構成で、第2主部品12の重なり部12aを、球形の外表面10usとすることができる。
【0028】
本態様においては、立設部11bは、その突出基端側において立設部11bの外周面11fから外側に突出する段差を構成する第2端部11dを含んでいることで、第2主部品12の開口(第2開口12h)の第3端部12bを、第2端部11dに接触させるような状態とすることができる。この結果、立設部11bを第2主部品12の重なり部12aによって覆うことができ、立設部11bを外部から見えないような連結状態とすることができる。
【0029】
本態様においては、第3端部12bに切り欠き部12kが設けられていることで、連結部10jを外すときに指先50を掛けることができる。この結果、本体部10を開けやすくできる。また、切り欠き部12kが設けられる構成によって、第3端部12bの剛性を調整することができ、連結強度の強さを変えることが可能である。
【0030】
本態様においては、立設部11bの外周面11fにその周方向に沿った環状の凸条部11cが形成されているので、第2主部品12の凹部12cと嵌合することができ、連結部10jの連結状態を係止・維持することができる。更に、凸条部11cが設けられた位置は、立設部11bの先端側の第1端部11e寄りであるので、立設部11bの弾性変形による変位量(容器内方への変位量)を大きくすることができる。この結果、凸条部11cと凹部12cとの嵌合及び嵌合解除の時に凸条部11cの突出方向の位置を変え易くでき、連結・連結解除の操作性が向上する。
【0031】
本態様においては、本体部10は、その外表面10usが押圧されることで変形可能に構成されているので、本体部10の押圧に伴う凸条部11cと凹部12cの位置ずれにより、連結部10jの嵌合を外し易くすることができる。
【0032】
本態様においては、本体部10は、内表面10isの一部分が球面を成さない例えば円筒形を含む内部空間SP1に構成されているので、内部空間SP1に収容した物品Cの回転移動を規制することが可能となる。
【0033】
また、本態様においては、本体部10は、その内部に収容されている物品Cを外部から見えないように構成さえていることで、内部の物品Cが何なのかの期待感を持たせることができる。
【0034】
本態様においては、本体部10の外表面10usに菓子20を被覆することで、菓子20を食べる楽しみと共に本体部10内に収容された物品Cにて楽しむことができる。
【0035】
また、本体部10の外表面10usと菓子20との間に隙間SP3が形成されていることで、菓子20と本体部10の分離がし易い。また、本体部10が菓子20内において揺動可能に構成されていることで、例えば、菓子20を振ったときに本体部10が菓子20の内面に当たる音を発生させることができ、音がする菓子20として楽しむことができる。
【0036】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、立設部11bの突出高さは、その全周において同じ高さとしたが、この構成に限るものではなく、例えば、適宜傾斜するような突出高さが変化する構成であっても良い。
【0037】
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が記載されている。
【0038】
(1)
物品収容容器であって、
互いに連結可能な第1主部品と第2主部品とから成る本体部を備え、
上記第1主部品は、主体部と、上記第2主部品との連結部を構成し且つ上記主体部から立設する立設部と、を含み、
上記立設部は、上記第1主部品と上記第2主部品との連結方向の長さが、連結状態の上記本体部の最大径の長さの1/5以上である、
物品収容容器。
【0039】
(2)
(1)に記載の物品収容容器であって、
上記立設部は、上記連結方向における長さが、上記第1主部品の上記連結方向における最大長さの1/3以上である、
物品収容容器。
【0040】
(3)
(1)又は(2)に記載の物品収容容器であって、
上記立設部は、上記第1主部品と上記第2主部品のうち上記第1主部品にのみ設けられている、
物品収容容器。
【0041】
(4)
(1)~(3)のいずれかに記載の物品収容容器であって、
上記本体部は、上記第1主部品、及び上記第2主部品の連結状態において、外表面が球型形状を成している、
物品収容容器。
【0042】
(5)
(1)~(4)のいずれかに記載の物品収容容器であって、
上記第1主部品、及び上記第2主部品は、各々の内部が中空であり異なる外形を成している、
物品収容容器。
【0043】
(6)
(1)~(5)のいずれかに記載の物品収容容器であって、
上記第1主部品は第1開口が形成され、
上記立設部は、先端側において上記第1開口の周縁部を構成する第1端部を含み、
上記主体部は、上記立設部の基端側においてその立設部の外周面に対して交差方向に段差を有するように構成された第2端部を含んでいる、
物品収容容器。
【0044】
(7)
(6)に記載の物品収容容器であって、
上記第2主部品は、第2開口と、上記第2開口の周縁部を構成する第3端部と、を含み、
上記第2主部品と上記第1主部品との連結状態は、上記第3端部が上記第1端部と接触した状態と、上記第3端部が上記第2端部と接触した状態と、を含んでいる、
物品収容容器。
【0045】
(8)
(7)に記載の物品収容容器であって、
上記立設部は、上記第2主部品の上記第3端部が上記第1主部品の上記第2端部と接触した連結状態において、外部から視認不可能である、
物品収容容器。
【0046】
(9)
(7)又は(8)に記載の物品収容容器であって、
上記第2主部品の上記第3端部には、切り欠きが形成されている、
物品収容容器。
【0047】
(10)
(6)~(9)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記第1端部は、その外周の最大長さが、上記第2端部の外周の最大長さよりも小さく構成されている、
物品収容容器。
【0048】
(11)
(6)~(10)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記立設部の外周面には、上記外周面の周方向に沿った環状の凸条部が形成されている、
物品収容容器。
【0049】
(12)
(11)に記載の物品収容容器であって、
上記凸条部は、上記第1端部寄りの位置に形成されている、
物品収容容器。
【0050】
(13)
(11)又は(12)に記載の物品収容容器であって、
上記第2主部品には、上記凸条部を受容可能な凹部が形成されている、
物品収容容器。
【0051】
(14)
(1)~(13)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記本体部は、その外表面が押圧されることで変形可能に構成されている、
物品収容容器。
【0052】
(15)
(1)~(14)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記第1主部品と上記第2主部品の連結状態において、上記立設部の外周面が上記第2主部品の内表面に接するように構成されている、
物品収容容器。
【0053】
(16)
(1)~(15)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記本体部は、上記第1主部品と上記第2主部品の連結状態において、その外表面の全体が球面を成し、その内表面の一部が球面を成さない内部空間に構成されている、
物品収容容器。
【0054】
(17)
(16)に記載の物品収容容器であって、
上記内部空間は、円筒形状の空間を含む、
物品収容容器。
【0055】
(18)
(1)~(17)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記本体部は、上記第1主部品と上記第2主部品の連結状態において、内部に収容されている物品が外部から視認不可能に構成されている、
物品収容容器。
【0056】
(19)
(1)~(18)の何れかに記載の物品収容容器であって、
上記本体部は、その外表面の全てが菓子により被覆されている、
物品収容容器。
【0057】
(20)
(19)に記載の物品収容容器であって、
上記本体部の上記外表面と上記菓子との間には隙間が形成され、上記本体部が上記菓子内において揺動可能に設けられている、
物品収容容器。
【符号の説明】
【0058】
1 物品収容容器
10 本体部
10j 連結部
10us 外表面
10is 内表面
11 第1主部品
11a 主体部
11b 立設部
11c 凸条部
11d 第2端部
11e 第1端部
11f 外周面
11h 第1開口
12 第2主部品
12a 重なり部
12b 第3端部
12c 凹部
12h 第2開口
20 菓子
D1 本体部の最大径の長さ
L2 立設部の連結方向の長さ
SP1 内部空間
SP3 隙間
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収容容器であって、
互いに連結可能であって、第1開口が形成されている第1主部品と第2開口が形成されている第2主部品とから成る本体部を備え、
前記第1主部品は、主体部と、前記第2主部品との連結部を構成し且つ前記主体部から立設し、外周面の周方向に沿った環状の凸条部が1つのみ形成されている立設部と、を含み、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品との連結方向の長さが、連結状態の前記本体部の最大径の長さの1/5以上であり、
前記凸条部は、前記第1開口の周縁部を構成する第1端部寄りの位置に形成され、
前記第1主部品は、前記第1開口の中央から最深部までの長さが、前記第2主部品の前記第2開口の中央から最深部までの長さよりも長く構成されている、
物品収容容器。
【請求項2】
請求項1に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記連結方向における長さが、前記第1主部品の前記連結方向における最大長さの1/3以上である、
物品収容容器。
【請求項3】
請求項2に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品のうち前記第1主部品にのみ設けられている、
物品収容容器。
【請求項4】
請求項3に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品、及び前記第2主部品の連結状態において、外表面が球型形状を成している、
物品収容容器。
【請求項5】
請求項4に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品、及び前記第2主部品は、各々の内部が中空であり異なる外形を成している、
物品収容容器。
【請求項6】
請求項5に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品は、第1開口が形成され、
前記主体部は、前記立設部の基端側において当該立設部の外周面に対して交差方向に段差を有するように構成された第2端部を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項7】
請求項6に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品は、第2開口と、前記第2開口の周縁部を構成する第3端部と、を含み、
前記第2主部品と前記第1主部品との連結状態は、前記第3端部が前記第1端部と接触した状態と、前記第3端部が前記第2端部と接触した状態と、を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項8】
請求項7に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第2主部品の前記第3端部が前記第1主部品の前記第2端部と接触した連結状態において、外部から視認不可能である、
物品収容容器。
【請求項9】
請求項7に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品の前記第3端部には、切り欠きが形成されている、
物品収容容器。
【請求項10】
請求項6~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1端部は、その外周の最大長さが、前記第2端部の外周の最大長さよりも小さく構成されている、
物品収容容器。
【請求項11】
請求項1に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品には、前記凸条部を受容可能な凹部が形成されている、
物品収容容器。
【請求項12】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、その外表面が押圧されることで変形可能に構成されている、
物品収容容器。
【請求項13】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、前記立設部の外周面が前記第2主部品の内表面に接するように構成されている、
物品収容容器。
【請求項14】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、その外表面の全体が球面を成し、その内表面の一部が球面を成さない内部空間に構成されている、
物品収容容器。
【請求項15】
請求項14に記載の物品収容容器であって、
前記内部空間は、円筒形状の空間を含む、
物品収容容器。
【請求項16】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、内部に収容されている物品が外部から視認不可能に構成されている、
物品収容容器。
【請求項17】
請求項1~9の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、その外表面の全てが菓子により被覆されている、
物品収容容器。
【請求項18】
請求項17に記載の物品収容容器であって、
前記本体部の前記外表面と前記菓子との間には隙間が形成され、前記本体部が前記菓子内において揺動可能に設けられている、
物品収容容器。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収容容器であって、
互いに連結可能であって、第1開口が形成されている第1主部品と第2開口が形成されている第2主部品とから成る本体部を備え、
前記第1主部品は、主体部と、前記第2主部品との連結部を構成し且つ前記主体部から立設し、外周面の周方向に沿った環状の凸条部が1つのみ形成されている立設部と、を含み、
前記第2主部品は、変形可能であって、前記凸条部を受容可能な凹部を含み、前記凹部の近傍かつ前記第2開口の端部において、切り欠きが形成され、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品との連結方向の長さが、連結状態の前記本体部の最大径の長さの1/5以上であり、
前記凸条部は、前記第1開口の周縁部を構成する第1端部寄りの位置に形成され、
前記第1主部品は、前記第1開口の中央から最深部までの長さが、前記第2主部品の前記第2開口の中央から最深部までの長さよりも長く構成されている、
物品収容容器。
【請求項2】
請求項1に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記連結方向における長さが、前記第1主部品の前記連結方向における最大長さの1/3以上である、
物品収容容器。
【請求項3】
請求項2に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第1主部品と前記第2主部品のうち前記第1主部品にのみ設けられている、
物品収容容器。
【請求項4】
請求項3に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品、及び前記第2主部品の連結状態において、外表面が球型形状を成している、
物品収容容器。
【請求項5】
請求項4に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品、及び前記第2主部品は、各々の内部が中空であり異なる外形を成している、
物品収容容器。
【請求項6】
請求項5に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品は、第1開口が形成され、
前記主体部は、前記立設部の基端側において当該立設部の外周面に対して交差方向に段差を有するように構成された第2端部を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項7】
請求項6に記載の物品収容容器であって、
前記第2主部品は、第2開口と、前記第2開口の周縁部を構成する第3端部と、を含み、
前記第2主部品と前記第1主部品との連結状態は、前記第3端部が前記第1端部と接触した状態と、前記第3端部が前記第2端部と接触した状態と、を含んでいる、
物品収容容器。
【請求項8】
請求項7に記載の物品収容容器であって、
前記立設部は、前記第2主部品の前記第3端部が前記第1主部品の前記第2端部と接触した連結状態において、外部から視認不可能である、
物品収容容器。
【請求項9】
請求項6~8の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1端部は、その外周の最大長さが、前記第2端部の外周の最大長さよりも小さく構成されている、
物品収容容器。
【請求項10】
請求項1~8の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、前記立設部の外周面が前記第2主部品の内表面に接するように構成されている、
物品収容容器。
【請求項11】
請求項1~8の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、その外表面の全体が球面を成し、その内表面の一部が球面を成さない内部空間に構成されている、
物品収容容器。
【請求項12】
請求項11に記載の物品収容容器であって、
前記内部空間は、円筒形状の空間を含む、
物品収容容器。
【請求項13】
請求項1~8の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、前記第1主部品と前記第2主部品の連結状態において、内部に収容されている物品が外部から視認不可能に構成されている、
物品収容容器。
【請求項14】
請求項1~8の何れか一項に記載の物品収容容器であって、
前記本体部は、その外表面の全てが菓子により被覆されている、
物品収容容器。
【請求項15】
請求項14に記載の物品収容容器であって、
前記本体部の前記外表面と前記菓子との間には隙間が形成され、前記本体部が前記菓子内において揺動可能に設けられている、
物品収容容器。