(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156579
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】映像表示システム、制御装置、映像表示装置、映像表示方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20241029BHJP
H04N 23/61 20230101ALI20241029BHJP
【FI】
G06F3/01 510
H04N23/61
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071169
(22)【出願日】2023-04-24
(71)【出願人】
【識別番号】513101629
【氏名又は名称】株式会社アシュラスコープインスタレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100187218
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 宏光
(72)【発明者】
【氏名】秋葉 哲也
【テーマコード(参考)】
5C122
5E555
【Fターム(参考)】
5C122EA42
5C122FH11
5C122FH14
5C122HA86
5C122HB01
5E555AA56
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA87
5E555BB02
5E555BC17
5E555CA42
5E555CA47
5E555CB78
5E555CB81
5E555DA03
5E555DB57
5E555EA22
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザに対する魅力を向上させたフォトスポットを提供することが可能な映像表示システムを提供する。
【解決手段】映像表示システム10は、フォトスポットSにいる人もしくはフォトスポットSの状況に関する情報を取得可能な取得装置200と、フォトスポットSに映像を表示する映像表示装置300と、取得装置200により取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置300を制御する制御装置100と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置と、
前記フォトスポットに映像を表示する映像表示装置と、
前記取得装置により取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう前記映像表示装置を制御する制御装置と、を有する、映像表示システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記取得装置により取得した情報を処理する情報処理部を有し、
前記制御装置は、前記情報処理部による処理により抽出された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう前記映像表示装置を制御する、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項3】
前記情報処理部による処理により抽出された情報は、前記フォトスポット内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、前記フォトスポット内の人が身に着けている服飾の形及び色と、前記フォトスポットにおける音、明るさ、温度、及び温度のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の映像表示システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記映像表示装置に映像コンテンツを表示させる度に、表示させるべき映像コンテンツを予め用意された複数の映像コンテンツのなかから選択するよう構成されている、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記映像表示装置で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから無作為に抽出をするよう構成されている、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項6】
前記制御装置は、前記映像表示装置で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから重み付きで無作為に抽出をするよう構成されている、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項7】
複数の映像コンテンツのうち最も選択される確率が低い映像コンテンツの選択確率は、1/10以下である、請求項6に記載の映像表示システム。
【請求項8】
前記制御装置は、前記取得装置により取得された情報に基づいて、複数の映像コンテンツに関連付けられた重みの値を変更するよう構成されている、請求項6に記載の映像表示システム。
【請求項9】
前記制御装置は、前記取得装置により取得された情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツと表示位置の少なくとも一方を変えるよう構成されている、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項10】
前記制御装置は、前記フォトスポット内の人の身長、体格、姿勢及び位置のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツの表示位置を変更する、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項11】
前記制御装置は、前記フォトスポット内の人が身に着けている服飾の色の情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツを選択するよう構成されている、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項12】
前記取得装置は、前記フォトスポット内の人の有無に関する情報を取得可能であり、
前記制御装置は、前記フォトスポット内に人を検出したら、自動的に映像コンテンツを表示するよう前記映像表示装置を制御する、請求項1に記載の映像表示システム。
【請求項13】
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置により取得された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御するよう構成されている、制御装置。
【請求項14】
請求項13に記載の制御装置による制御によって映像コンテンツを表示可能に構成されている、映像表示装置。
【請求項15】
コンピュータが、
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得することと、
取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御することと、
を実行することを含む、映像表示方法。
【請求項16】
請求項15に記載の映像表示方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像表示システム、制御装置、映像表示装置、映像表示方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばプロジェクションマッピングのような映像を表示する技術が、遊戯やエンターテイメントのような用途で利用されている(以下の特許文献1参照)。特許文献1は、プロジェクションマッピングが既存の遊具に向けて行われるアスレチック施設を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ユーザによるSNSへの投稿が、観光地、施設及びイベントにおけるビジネス上の成功において不可欠となっている。本願発明者は、観光地や観光施設及びイベント等におけるフォトスポットが、観光地や観光施設及びイベント等の宣伝広告として高い役割を担うということに着目した。このような観点で、ユーザに対する魅力を向上させたフォトスポットを提供することが可能な映像表示システム、制御装置、映像表示装置、映像表示方法及びコンピュータプログラムが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様における映像表示システムは、フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置と、前記フォトスポットに映像を表示する映像表示装置と、前記取得装置により取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう前記映像表示装置を制御する制御装置と、を有する。
【0006】
一態様における制御装置は、フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置により取得された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御するよう構成されている。
【0007】
一態様における映像表示装置は、上記の制御装置による制御によって映像コンテンツを表示可能に構成されている。
【0008】
一態様における映像表示方法は、コンピュータが、フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得することと、取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御することと、を実行することを含む。
【0009】
一態様におけるコンピュータプログラムは、上記の映像表示方法をコンピュータに実行させるよう構成されている。
【発明の効果】
【0010】
上記態様によれば、ユーザに対する魅力を向上させたフォトスポットを提供することが可能な映像表示システム、制御装置、映像表示装置、映像表示方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態におけるフォトスポットの例を示す模式図である。
【
図2】一実施形態における映像表示システムの構成を示したブロック図である。
【
図3】映像表示方法の一例を説明するフローチャートである。
【
図4】映像表示方法の別の一例を説明するフローチャートである。
【
図5】映像コンテンツの表示位置の制御の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。
【0013】
図1は、一実施形態におけるフォトスポットの例を示す模式図である。
図2は、一実施形態における映像表示システムの構成を示したブロック図である。映像表示システム10は、制御装置100、取得装置200及び映像表示装置300を有していてよい。
図1では、取得装置200及び映像表示装置300がフォトスポットSに設置された様子が描かれている。フォトスポットSは、フォトスポットS内の人や物体を撮影可能なスポットであればよい。
【0014】
映像表示装置300は、例えば、フォトスポットSに映像コンテンツを表示させる装置であってよい。ここで、映像コンテンツは、静止画又は動画のコンテンツであってよい。
【0015】
映像表示装置300は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示装置であってもよい。この場合、表示装置は、フォトスポットSの床面、壁面及び/又は天井等に設置されていてもよく、フォトスポットSの造作に組み込まれていてもよい。この代わりに、表示装置は、自立して設置されていてもよい。映像表示装置300が、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示装置である場合、映像表示装置300は、フォトスポットS内の人物に遮られることなく映像コンテンツを表示できるというメリットを提供できる。
【0016】
この代わりに、映像表示装置300は、例えば映像コンテンツ(映像光)を投影するプロジェクタであってもよい。この場合、映像表示装置300は、いわゆるプロジェクションマッピングにより、フォトスポットSに映像光を投射することができる。プロジェクタは、フォトスポットSの床面、壁面及び/又は天井等に予め設置されたスクリーンに映像光を投射するだけでなく、フォトスポットS内の人物や物体に向けて映像光を投射することもできる。
【0017】
映像表示システム10は、不図示の音響装置を有していても良い。音響装置は、例えば音声を発するスピーカを備えていてもよい。音響装置は、映像表示装置300により表示される映像コンテンツに関連する音声を発する。
【0018】
取得装置200は、フォトスポットSにいる人もしくはフォトスポットSの状況に関する情報を取得可能な装置である。映像表示システム10は、1つ又は複数の取得装置200を有していてよい。取得装置200は、例えば撮像装置、人感センサ、モーションセンサ、光センサ、音感知センサ、加速度センサ、圧力センサ、曲げセンサ、傾きセンサ、測距センサ、温度センサ、湿度センサもしくは金属検知センサ、又はこれらの組み合わせであってよい。
【0019】
撮像装置は、例えばフォトスポットSの動画を取得可能なカメラであってよい。人感センサは、例えばフォトスポットS内の人を検知可能なセンサであってよい。人感センサは、例えば温度、赤外線、超音波等を用いたセンサ等であってよい。モーションセンサ、フォトスポットS内の人の動作を検知可能なセンサであってよい。光センサ、温度センサ及び/又は湿度センサはフォトスポットSの明るさ、天候及び/又は湿度のような、フォトスポットSの状況に関する情報を取得可能である。
【0020】
制御装置100は、映像表示システム10全体の管理制御を行うコンピュータであってよい。制御装置100は、無線及び/又は有線により、取得装置200及び映像表示装置300と通信可能に構成されている。制御装置100は、映像コンテンツに関連する音声を発するよう上記の音響装置を制御してもよい。
【0021】
制御装置100は、情報処理部120及び記憶部180を有していてよい。情報処理部120は、映像表示システム10を制御するための各種情報を処理するよう構成されていてよい。情報処理部120は、取得装置200により取得された情報を処理することが好ましい。
【0022】
情報処理部120は、例えばCPUやGPUのようなプロセッサにより構成されていてよい。情報処理部120は、記憶部180に記憶されているコンピュータプログラムを読み出し、コンピュータプログラムに従って所定の処理を行う。情報処理部120は、処理の結果やその途中経過を記憶部180に書き込んだり、記憶部180から読み出したりすることができる。
【0023】
記憶部180は、情報処理部120における処理に用いられる各種情報を記憶することができる。記憶部180は、コンピュータプログラムを記憶していてよい。記憶部180は、例えばHDD及びSDDのような不揮発性メモリによって構成されていてよい。記憶部180は,情報処理部120による演算処理の途中経過等を書き込む又は読み出すためのメモリを有していてもよい。このため、記憶部180は、RAMやDRAMのような揮発性メモリを有していてよい。
【0024】
制御装置100は、取得装置200により取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置300を制御する。情報処理部120は、取得装置200により取得した情報を処理するよう構成されていてよい。この場合、制御装置100は、情報処理部120による処理により抽出された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置300を制御する。
【0025】
情報処理部120による処理により抽出される情報は、フォトスポットS内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、前記フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つを含んでいてよい。
【0026】
取得装置200がフォトスポットS内の動画を取得可能な撮像装置である場合、情報処理部120は、取得装置200により取得された動画データを処理することによって、フォトスポットS内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットSにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つを抽出することができる。
【0027】
フォトスポットS内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置は、取得装置200により取得された動画データに、公知の動体検知、人物抽出、顔抽出及び/又は姿勢抽出のような画像解析技術を適用することにより、抽出可能である。同様に、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色は、取得装置200により取得された動画データに、公知の画像処理技術を適用することにより、抽出可能である。また、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度は、光センサ、音感知センサ、温度センサ及び/又は湿度センサ等によって抽出可能である。
【0028】
制御装置100は、上記のように抽出した情報に基づいて、映像表示装置300を制御すればよい。例えば、制御装置100は、上記のように抽出した情報に基づいて、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツと表示位置の少なくとも一方を変えるよう構成されていてよい。これにより、フォトスポットSに表示される映像コンテンツの表示位置が、フォトスポットS内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度の少なくとも1つに応じて変わったり、フォトスポットSに表示される映像コンテンツ自体が、上記の情報に応じて変わったりする。
【0029】
これにより、ユーザに対する魅力を向上させたフォトスポフォトSが提供され、同じフォトスポットで何度も撮影したいというユーザの意欲が高まる。ユーザは、同じフォトスポットで何度も写真や動画を撮影し、撮影した写真や動画をSNSに複数回投稿し得る。したがって、上記のフォトスポットSは、観光地、施設及び/又はイベントの宣伝広告として高い役割を担うと考えられる。
【0030】
以下、
図3を参照しつつ映像表示システム及び映像表示方法の具体的一例について詳細に説明する。
図3は、映像表示方法の一例を説明するフローチャートである。
【0031】
まず、本映像表示方法において、取得装置200は、継続的にフォトスポットSにいる人に関する情報を取得する。取得装置200が例えば動画を取得するカメラであれば、取得装置200は、フォトスポットSの動画データを取得する。取得装置200により取得された情報は、制御装置100に送られる。これにより、制御装置100は、フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得する(ステップS1)。
【0032】
制御装置100の情報処理部120は、取得装置200から取得した情報を処理する。情報処理部120は、まず、取得装置200から取得した情報を解析し、フォトスポットS内における人の有無を検出する(ステップS2)。情報処理部120は、フォトスポットS内における人の有無の他に、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つを抽出してもよい。
【0033】
制御装置100は、フォトスポットS内に人がいることを検知したら、自動的に映像表示装置300に映像コンテンツを表示するための以下の処理を自動的に実行することが好ましい。制御装置100は、フォトスポットS内に人がいることを検知しない場合、取得装置200からの情報の取得を継続的に実施すればよい。
【0034】
本例では、映像表示装置300が表示すべき映像コンテンツのデータは、予め記憶部180に記憶されている。複数の映像コンテンツのデータが、記憶部180に記憶されていてよい。制御装置100の情報処理部120は、フォトスポットS内に人がいることを検知した場合、記憶部180に記憶されている複数の映像コンテンツのデータのなかから、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツを選択する(ステップS3)。
【0035】
制御装置100は、映像表示装置300で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから無作為に抽出をするよう構成されていてよい。好ましくは、制御装置100は、映像表示装置300で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから重み付きで無作為に抽出をするよう構成されている。
【0036】
例えば映像コンテンツが5種類存在している場合、制御装置100が各映像コンテンツを選択する確率をそれぞれ「P1」、「P2」、「P2」、「P1」及び「P5」とする。この場合、P1~P5は、それぞれ0より大きく、1未満の数であってよい。
【0037】
「P1=P2=P3=P4=P5」であれば、制御装置100は、完全なランダムサンプリングにて映像コンテンツを選択することになる。一方、「P1=P2=P3=P4=P5」でなければ、制御装置100は、重み付のランダムサンプリングにて映像コンテンツを選択することになる。
【0038】
制御装置100が、ランダムサンプリングにて映像コンテンツを選択する場合、フォトスポットSにランダムに可変する要素が加わる。これにより、ユーザは、フォトスポットSにどのような映像コンテンツが表示されるか予測できず、何度もフォトスポットSで撮影したいという意欲がより高まる。
【0039】
制御装置100が重み付のランダムサンプリングにて映像コンテンツを選択する場合、最も選択される確率が低い映像コンテンツの選択確率は、例えば1/10以下、好ましくは1/20以下であってよい。選択され難い映像コンテンツが存在することによって、ユーザは、何度もフォトスポットSを訪れてレアな映像コンテンツに触れたいという意欲が沸く。
【0040】
ここで、制御装置100は、取得装置200により取得された情報、より詳細には情報処理部120により抽出された情報(上記の人に関する情報又はフォトスポットの状況に関する情報)に基づいて、複数の映像コンテンツに関連付けられた重み(選択確率)の値を変更するよう構成されていてもよい。例えば、制御装置100は、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つに基づき、複数の映像コンテンツに関連付けられた重み(選択確率)を変更してもよい。この場合、フォトスポットSを訪れた人もしくはフォトスポットの状況に関する情報に基づいて、選択される映像コンテンツの確率が変わる。したがって、フォトスポットの状況ごと及び/又はユーザごとに、選択され得る映像コンテンツに違いが生じ易くなり、フォトスポットSに対してゲームのような面白さを与えることができる。
【0041】
制御装置100は、映像表示装置300により表示すべき映像コンテンツを選択すると、選択した映像コンテンツを表示するよう映像表示装置300を制御する(ステップS5)。これにより、選択された映像コンテンツが映像表示装置300で表示される。
【0042】
映像表示装置300が映像コンテンツの表示を開始すると、制御装置100は、映像表示の終了の判断を行ってもよい(ステップS6)。映像表示の終了の判断は、例えば、映像表示の開始から所定時間の経過、ユーザからの映像表示の終了の指令、及び/又はフォトスポットSからのユーザの退避等が挙げられる。
【0043】
ユーザからの映像表示の終了の指令は、例えばフォトスポットSに備えられた所望のボタンやスイッチ等をユーザが操作することによって行われてよい。フォトスポットSからのユーザの退避は、取得装置200から取得した情報、例えば動画データを、制御装置100が画像処理することによって得られる。
【0044】
映像表示装置300による映像コンテンツの表示が終了したら、制御装置100は、次の映像コンテンツの表示に備えて、再び、フォトスポットSにおける人の有無を検知する(ステップS7)。前述したように、本例では、制御装置100は、映像表示装置300に映像コンテンツを表示させる度に、表示させるべき映像コンテンツを予め用意された複数の映像コンテンツのなかから選択するよう構成されていてよい。これにより、フォトスポットSの面白さを向上させることができる。
【0045】
以下、
図4を参照しつつ映像表示システム及び映像表示システム及び映像表示方法の具体的一例について詳細に説明する。
図4は、映像表示方法の別の一例を説明するフローチャートである。以下において、
図3に示すステップと同様のステップについてはその説明を省略することがあることに留意されたい。
【0046】
まず、本映像表示方法において、取得装置200は、継続的にフォトスポットSにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得する。取得装置200が例えば動画を取得するカメラであれば、取得装置200は、フォトスポットSの動画データを取得する。取得装置200により取得された情報は、制御装置100に送られる。これにより、制御装置100は、フォトスポットにいる人に関する情報を取得する(ステップS1)。
【0047】
制御装置100の情報処理部120は、取得装置200から取得した情報を処理する。情報処理部120は、まず、取得装置200から取得した情報を解析し、フォトスポット内における人の有無を検出する。情報処理部120は、フォトスポット内における人の有無の他に、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つを抽出してもよい。
【0048】
制御装置100は、フォトスポットS内に人がいることを検知したら、自動的に映像表示装置300に映像コンテンツを表示するための以下の処理を自動的に実行してよい(ステップS2)。制御装置100は、フォトスポットS内に人がいることを検知しない場合、取得装置200からの情報の取得を継続的に実施すればよい。
【0049】
本例では、映像表示装置300により表示すべき映像コンテンツのデータは、予め記憶部180に記憶されている。複数の映像コンテンツのデータが、記憶部180に記憶されていてよい。制御装置100の情報処理部120は、フォトスポットS内に人がいることを検知した場合、記憶部180に記憶されている複数の映像コンテンツのデータのなかから、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツを選択する(ステップS3)。
【0050】
本例では、制御装置100は、映像表示装置300で表示すべき映像コンテンツを、取得装置200により取得された情報に基づいて選択する。より詳細には、制御装置100は、映像表示装置300で表示すべき映像コンテンツを、取得装置200により取得された情報に基づいて選択する。より詳細には、制御装置100は、映像表示装置300で表示すべき映像コンテンツを、情報処理部120により抽出された、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、選択する。
【0051】
例えば、各々の映像コンテンツは、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の色に関連付けられていてよい。この場合、例えば、第1映像コンテンツが赤色に関連付けられており、第2映像コンテンツが黒色に関連付けられており、第3映像コンテンツが青色に関連付けられており、第4映像コンテンツが緑色に関連付けられており、第5映像コンテンツが白色に関連付けられていてよい。
【0052】
この場合、制御装置100は、取得装置200により取得された情報を処理して得られた、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の色にマッチする色に関連づけられた映像コンテンツを選択すればよい。例えば、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の色が赤い場合、制御装置100は、複数の映像コンテンツのなかから第1映像コンテンツを選択してもよい。
【0053】
このように、制御装置100は、フォトスポットSに進入した人もしくはフォトスポットSの状況に関する情報に応じて、映像表示装置300により表示すべき映像コンテンツを変えることができる。これにより、ユーザは、フォトスポットSをより楽しむことができる。
【0054】
上記例では、各々の映像コンテンツは、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の色に関連付けられており、制御装置100は、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の色に基づいて映像コンテンツを選択した。これに限らず、記憶部180に記憶されている複数の映像コンテンツは、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つに関連付けられていてよい。この場合、制御装置100は、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つに基づいて、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツを変えることができる。
【0055】
本例においても、制御装置100は、映像コンテンツの選択に関して前述した無作為抽出の処理を併用してもよい。例えば、制御装置100の記憶部180は、複数の映像コンテンツをグループ化したコンテンツ群を複数記憶していてよい。この場合、制御装置100は、フォトスポットS内の人の人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、フォトスポットS内の人が身に着けている服飾の形及び色と、フォトスポットにおける音、明るさ、温度及び温度のうちの少なくとも1つに基づいて、映像表示装置300に表示させるコンテンツ群を選択する。そして、制御装置100は、選択されたコンテンツ群に含まれる複数の映像コンテンツのなかから、無作為抽出により、映像表示装置300に表示させる1つの映像コンテンツを選択すればよい。
【0056】
本例によれば、ユーザによりコントロールできないパラメーター(無作為抽出)と、ユーザによりコントロール可能なパラメーター(取得装置で読み取らせる情報)とを組み合わせることにより、ユーザに提供するコンテンツの多様性をより向上させることができる。これにより、フォトスポットを訪れたユーザに、複数回のコンテンツに触れる体験を促すことができる。
【0057】
本例では、制御装置100は、フォトスポット内の人の身長、体格、動作、姿勢及び位置のうちの少なくとも1つに基づいて、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツの表示位置を制御することが好ましい(ステップS4)。これにより、例えば、フォトスポットS内の人の近くに映像コンテンツを表示したり、フォトスポットS内の人に重なるよう又は重ならないよう、映像コンテンツを表示したりすることができる。
【0058】
また、映像表示装置300がプロジェクタであれば、制御装置100は、フォトスポットS内の人の体に向けて映像コンテンツ(映像光)を投射するよう映像表示装置300を制御することも可能になる。この場合、制御装置100は、フォトスポット内の人の身長、体格及び姿勢のうちの少なくとも1つに基づいて、映像表示装置300に表示させる映像コンテンツの表示位置を制御してもよい。
【0059】
映像表示装置300が例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示装置である場合、映像コンテンツの表示位置の制御は、複数の表示装置のうち、コンテンツを表示させるべき表示装置を選択するという制御であってもよい。この代わりに、映像表示装置300が例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示装置である場合、映像コンテンツの表示位置の制御は、1つの表示装置内において、コンテンツ中の特定の画像を表示させるべき位置を変更するという制御であってもよい。
【0060】
映像表示装置300がプロジェクタである場合、映像コンテンツの表示位置の制御は、プロジェクタの投影範囲を変えるという制御であってもよい。この代わりに、映像コンテンツの表示位置の制御は、プロジェクタの投影範囲を変えることなく、投影範囲内に投影される画像の位置を変更するという制御であってもよい。
【0061】
図5は、映像表示装置300がプロジェクタである場合において、映像コンテンツの表示位置の制御の具体例を示している。
図5(A)及び
図5(B)に示すように、映像コンテンツの表示位置の制御は、投射可能領域Tを変えることなく、投射可能領域T内の画像Iの位置を制御することであってよい。
図5(A)及び
図5(B)では、フォトスポットS内の人物の位置に応じて画像Iの投射位置が変えられている。また、映像コンテンツの表示位置の制御は、
図5(C)に示すように、投射可能領域Tを変えることなく、投射可能領域T内で、実際に画像を投射している位置、向き、大きさを制御することであってもよい。また、映像コンテンツの表示位置の制御は、
図5(D)に示すように、投射可能領域Tを変えることなく、投射可能領域T内で、投射すべき複数の画像の位置関係、画像の色ないし大きさ等を制御することであってもよい。
【0062】
映像表示装置300が映像コンテンツの表示を開始すると(ステップS5)、制御装置100は、映像表示の終了の判断を行ってもよい(ステップS6)。映像表示の終了の判断は、例えば、映像表示の開始から所定時間の経過、ユーザからの映像表示の終了の指令、及び/又はフォトスポットからのユーザの退避等が挙げられる。
【0063】
映像表示装置300による映像コンテンツの表示が終了したら、制御装置100は、次の映像コンテンツの表示に備えて、再び、フォトスポットにおける人の有無を検知する(ステップS7)。前述したように、本例では、制御装置100は、映像表示装置300に映像コンテンツを表示させる度に、表示させるべき映像コンテンツを予め用意された複数の映像コンテンツのなかから選択するよう構成されていてよい。これにより、フォトスポットSの面白さを向上させることができる。
【0064】
上記の実施形態では、1つ又は複数の映像コンテンツが記憶部180に記憶されている。しかしながら、映像コンテンツは、必ずしも予め記憶部180に記憶されていなくてもよい。この場合、制御装置100は、取得装置により取得した情報に基づいて映像コンテンツをリアルタイムで生成してもよい。
【0065】
上記実施形態で説明した処理をコンピュータが行う方法も本発明の範囲に含まれることに留意されたい。さらに、そのような方法をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。したがって、上記の映像表示方法を制御装置(コンピュータ)に実行させるコンピュータプログラムも本発明の範囲に含まれる。
【0066】
このようなコンピュータプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)に格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。
【0067】
非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
【0068】
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0069】
前述した実施形態に係る映像表示システムは、フォトスポットで使用されるものである。前述した映像表示システムは、必ずしもフォトスポットで使用されることに制限されないことに留意されたい。すなわち、前述した処理を実行する映像表示システムは、別の用途にも適用可能である。
【0070】
前述した説明により、少なくとも以下の付記として記載された発明が本明細書内に明示されていることに留意されたい。
【0071】
[付記1]
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置と、
前記フォトスポットに映像を表示する映像表示装置と、
前記取得装置により取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう前記映像表示装置を制御する制御装置と、を有する、映像表示システム。
【0072】
[付記2]
前記制御装置は、前記取得装置により取得した情報を処理する情報処理部を有し、
前記制御装置は、前記情報処理部による処理により抽出された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう前記映像表示装置を制御する、付記1に記載の映像表示システム。
【0073】
[付記3]
前記情報処理部による処理により抽出された情報は、前記フォトスポット内の人の有無、人数、性別、年齢、身長、体格、動作、姿勢及び位置と、前記フォトスポット内の人が身に着けている服飾の形及び色と、前記フォトスポットにおける音、明るさ、温度、及び温度のうちの少なくとも1つを含む、付記2に記載の映像表示システム。
【0074】
[付記4]
前記制御装置は、前記映像表示装置に映像コンテンツを表示させる度に、表示させるべき映像コンテンツを予め用意された複数の映像コンテンツのなかから選択するよう構成されている、付記1から3のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0075】
[付記5]
前記制御装置は、前記映像表示装置で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから無作為に抽出をするよう構成されている、付記1から4のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0076】
[付記6]
前記制御装置は、前記映像表示装置で表示すべき映像コンテンツを、複数の映像コンテンツから重み付きで無作為に抽出をするよう構成されている、付記1から5のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0077】
[付記7]
複数の映像コンテンツのうち最も選択される確率が低い映像コンテンツの選択確率は、1/10以下である、付記6に記載の映像表示システム。
【0078】
[付記8]
前記制御装置は、前記取得装置により取得された情報に基づいて、複数の映像コンテンツに関連付けられた重みの値を変更するよう構成されている、付記6又は7に記載の映像表示システム。
【0079】
[付記9]
前記制御装置は、前記取得装置により取得された情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツと表示位置の少なくとも一方を変えるよう構成されている、付記1から8のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0080】
[付記10]
前記制御装置は、前記フォトスポット内の人の身長、体格、姿勢及び位置のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツの表示位置を変更する、付記1から9のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0081】
[付記11]
前記制御装置は、前記フォトスポット内の人が身に着けている服飾の色の情報に基づいて、前記映像表示装置に表示させる映像コンテンツを選択するよう構成されている、付記1から10のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0082】
[付記12]
前記取得装置は、前記フォトスポット内の人の有無に関する情報を取得可能であり、
前記制御装置は、前記フォトスポット内に人を検出したら、自動的に映像コンテンツを表示するよう前記映像表示装置を制御する、付記1から11のいずれか1項に記載の映像表示システム。
【0083】
[付記13]
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得可能な取得装置により取得された情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御するよう構成されている、制御装置。
【0084】
[付記14]
付記13に記載の制御装置による制御によって映像コンテンツを表示可能に構成されている、映像表示装置。
【0085】
[付記15]
コンピュータが、
フォトスポットにいる人もしくはフォトスポットの状況に関する情報を取得することと、
取得した情報に基づいて映像コンテンツを表示させるよう映像表示装置を制御することと、
を実行することを含む、映像表示方法。
【0086】
[付記16]
付記15に記載の映像表示方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【0087】
ここで、「取得装置により取得した情報」は、取得装置により直接取得した情報そのものだけではなく、取得装置により直接取得した情報を解析及び/又は処理することによって得られた情報をも含むものとする。したがって、「取得装置により取得した情報」は、前述した情報処理部による解析によって得られた情報を含む。
【0088】
上述したように、実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものであることに留意されたい。
【符号の説明】
【0089】
10 映像表示システム
100 制御装置
120 情報処理部
180 記憶部
200 取得装置
300 映像表示装置