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特開2024-156613SMT垂直テール端子を有するコネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156613
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】SMT垂直テール端子を有するコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/57 20110101AFI20241029BHJP
   H01R 13/6461 20110101ALN20241029BHJP
【FI】
H01R12/57
H01R13/6461
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024053314
(22)【出願日】2024-03-28
(31)【優先権主張番号】63/497,882
(32)【優先日】2023-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】コリー エンスリー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ウッドロー メラー
(72)【発明者】
【氏名】ヴィヴェク エム シャー
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA16
5E021FB05
5E021FB14
5E021FC20
5E021FC40
5E223AA01
5E223AA11
5E223AB03
5E223AB08
5E223AB58
5E223AB65
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB22
5E223CB39
5E223CB44
5E223CB63
5E223CD01
5E223CD15
5E223DB09
5E223DB11
5E223DB13
5E223DB23
5E223EA32
(57)【要約】      (修正有)
【課題】データ伝送用の所望の電気特性を維持し、高データレート用途に必要とされる導体密度及び小さいフットプリントを有するコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、ハウジングと端子導体320~323を備えるウエハを含む。端子導体320~323は、リード接点330~333と、テール接点340~343と、端子導体本体350~353を含む。コネクタの一態様によれば、ウエハ及び端子導体320~323は、コネクタにおいて垂直に配置され、端子導体320~323のテール接点340~343は、表面実装テール接点を備える。他の態様では、端子導体320~323は、側面と、切断縁部面と、端子導体本体に沿った本体屈曲部を含む。切断縁部面は、リードフレームから端子導体320~323をせん断又は切断形成された縁部面である。表面実装テール接点は、側面と、側面に屈曲部を有しない表面実装切断縁部面を含む。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタであって、
ハウジングと、
端子導体を備えるウエハであって、前記端子導体は、リード接点と、テール接点と、前記リード接点とテール接点との間に延在する端子導体本体とを含む、ウエハと、を備え、
該ウエハ及び端子導体は、前記コネクタにおいて垂直に配置され、
前記端子導体のテール接点は、表面実装テール接点を含む、コネクタ。
【請求項2】
前記端子導体は、側面と、切断縁部面と、前記端子導体本体に沿った本体屈曲部とを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記表面実装テール接点は、側面と、表面実装切断縁部面とを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記表面実装テール接点は、側面と、該側面に屈曲部を有しない表面実装切断縁部面とを含む、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記表面実装切断縁部面は、リードフレームから前記端子導体をせん断又は切断することによって形成された縁部面である、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
コネクタであって、
ハウジングと、
複数のウエハと複数の端子導体とを含むウエハアセンブリであって、前記複数の端子導体のうちの各端子導体は、リード接点と、テール接点と、前記リード接点とテール接点との間に延在する端子導体本体とを含む、ウエハアセンブリと、を備え、
複数のウエハは、前記ウエハアセンブリにおいて垂直に配置され、
複数の端子導体の各テール接点は、表面実装テール接点を含み、
各表面実装テール接点は、前記コネクタの実装端部領域に沿って延在する直線状の列に配置される、コネクタ。
【請求項7】
各表面実装テール接点は、側面と、表面実装切断縁部面とを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
各表面実装テール接点は、側面と、該側面に屈曲部を有しない表面実装切断縁部面とを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項9】
直線状の列に配置された表面実装テール接点は、データテール接点と接地テール接点との組合せを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記表面実装テール接点は、プリント回路基板(PCB)の表面実装接点パッド上に載置されるか、又は接触され、適所にはんだ付けされる、請求項1又は請求項6に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
様々な入力/出力(I/O)コネクタが、基板対基板、ワイヤ対ワイヤ、及びワイヤ対基板システムを含む、電力、データ、並びに電力及びデータ相互接続システムのために設計される。コネクタが使用される電力及びデータ通信環境の要件に応じて、システムの各タイプについて様々な設計が存在する。一例として、ワイヤ対基板システムは、ワイヤに取り付けられた自由端コネクタと、基板に取り付けられた固定端コネクタとを含む。
【0002】
高データレートコネクタ、ケーブルアセンブリ、及び相互接続システムは、多くの場合、差動信号を伝送するために2つの導体が対に配置された差動結合信号対に依存する。伝送される信号は、導体対の間で測定される電位差によって具現化される。差動信号伝送は、スプリアス信号及びクロストークを回避し、隣接する信号対間の不注意な信号伝達モードを回避するために有用であり得る。コネクタインターフェースにおいて、接地端子は、電気的接地への戻り経路を生成するために、差動対間の遮蔽を提供するために、及び他の目的のために依存され得る。
【0003】
高データレート用途で使用されるコネクタは、典型的には、様々な機械的及び電気的要件を満たすように設計される。高データレートコネクタは、一例として、非常に高い導体密度及びデータレートを必要とするバックプレーン用途で使用されることが多い。所望の機械的及び電気的要件を達成するために、そのような用途で使用されるコネクタは、多くの場合、1つ以上のウエハアセンブリを組み込む。ウエハアセンブリは、ウエハアセンブリ内の端子導体を支持する絶縁ウェブを含むことができる。ウエハアセンブリの使用は、いくつかの異なるアセンブリプロセスを使用して高データレートを達成することが可能なコネクタを製造するのに有用であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示の多くの態様は、以下の図面を参照してより良く理解することができる。図面中の構成要素は必ずしも縮尺どおりではなく、代わりに本開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。更に、図面において、同様の参照番号は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。
【0005】
図1】本開示の様々な態様による、例示的なコネクタの上面斜視図を示す。
図2】本開示の様々な態様による、図1に示されるコネクタの例示的なウエハを示す。
図3】本開示の様々な態様による、図2に示されるウエハの端子導体を示す。
図4】本開示の様々な態様による、図1に示されるコネクタの底面斜視図を示す。
図5】本開示の様々な態様による、図1に示されるコネクタの別の底面斜視図を示す。
図6】実施形態の様々な態様による、別の例示的なコネクタの上面斜視図を示す。
図7】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタの例示的なウエハを示す。
図8】実施形態の様々な態様による、図6に示されるウエハの端子導体を示す。
図9】実施形態の様々な態様による、図8に示す端子導体の別の図を示す。
図10】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタ内の端子導体用の例示的なリードフレームを示す。
図11】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタ内の例示的なテール接点を示す。
図12】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタ内の接地導体フレームを示す。
図13】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタの底面斜視図を示す。
図14】実施形態の様々な態様による、図6に示されるコネクタの別の底面斜視図を示す。
図15】実施形態の様々な態様による水平型端子導体を示す。
図16図1に示されるコネクタの例示的なPCB実装フットプリントを示し、寸法はミリメートルで示される。
図17図6に示されるコネクタの例示的なPCB実装フットプリントを示し、寸法はミリメートルで示される。
図18】実施形態の様々な態様による別の端子導体を示す。
図19】実施形態の様々な態様による別の端子導体を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
コネクタは、典型的には、様々な機械的及び電気的要件を満たすように設計される。高データレートコネクタは、一例として、非常に高い導体密度及びデータレートを必要とするバックプレーン用途で使用されることが多い。所望の機械的及び電気的要件を達成するために、そのような用途で使用されるコネクタは、多くの場合、1つ以上のウエハアセンブリを組み込む。ウエハアセンブリは、ウエハアセンブリ内の端子導体を支持する絶縁ウェブを含むことができる。ウエハアセンブリの使用は、様々な異なるアセンブリプロセスを使用して高データレートが可能なコネクタを製造するのに有用であり得る。いずれの場合も、完全性を有するデータ伝送用の所望の電気特性を維持しながら、新しいシステムにおける高データレート用途に必要とされる導体密度及び小さいフットプリントを有するウエハ及びコネクタを設計することは依然として困難である。
【0007】
上記で概説した文脈において、接点支持構造及び他の特徴を有するコネクタの様々な態様及び実施形態が本明細書で説明される。
【0008】
図面を参照すると、図1は、例示的なコネクタ10の斜視図を示す。コネクタ10は代表的な例として示されており、いかなる特定の縮尺又はサイズで描かれていない。コネクタ10の形状、サイズ、比率、及び他の特性は、図示されたものと比較して変化し得る。更に、本明細書で説明されるコネクタ10及び他のコネクタは、400 Form Factor Pluggable、zCD、又はCDFP相互接続システムとともに使用するために説明されるが、概念は、そのようなケーブル及び相互接続システムとともに使用することに限定されない。概念は、他のタイプのケーブル及び相互接続システム用の他のコネクタにおいて使用するように拡張されることができる。
【0009】
コネクタ10は、嵌合端部領域12と実装端部領域14とを含む。相互接続システムケーブルの自由端は、以下で説明されるように、嵌合端部領域12においてコネクタ10に嵌合され、電気的に結合され得る。コネクタ10の実装端部領域14は、プリント回路基板(PCB)に実装され、電気的に結合され得る。
【0010】
コネクタ10のハウジング100は、一例では、プラスチック又は他の絶縁材料から形成することができるが、ハウジングは、場合によっては、金属又は絶縁材料と導電性材料との組合せから形成することもできる。ハウジング100は、数ある特徴の中でも特に、前部ポート端部110及び実装面120を含む。前部ポート開口部112、114は、ハウジング100の前部ポート端部110に形成される。図示の例では、コネクタ10は、CDFP相互接続システムケーブル又は同様のケーブルアセンブリの自由端でPCB型インターフェースと接続するように設計されている。ケーブルのPCB型インターフェースは、コネクタ10の開口部112、114内に嵌合し、延在することができる。前部ポート開口部112内の端子列121、122は、PCBインターフェースが前部ポート開口部112に挿入されたときに、PCB型チップのPCBインターフェースの上面及び底面上の表面接触領域と電気的に接触する。更に、前部ポート開口部114内の端子列124、126は、PCB型チップの別のPCBインターフェースの上面及び底面上の接点と電気的に接触する。このようにして、コネクタ10は、ケーブルアセンブリの自由端インターフェース上の接点との電気的接続を確立し、維持することができる。
【0011】
以下で更に詳細に説明するように、端子列121は、信号端子導体(「信号導体」とも称する)及び接地端子導体(「接地導体」とも称する)を含む。場合によっては、端子列121は、電力端子導体(「電力導体」とも称する)も含むことができる。端子列121内の導体の各々は、一方の遠位端にある(すなわち、嵌合端部領域12の前部ポート開口部112内に配置された)リード接点と、他方の遠位端にある(すなわち、実装端部領域14に配置される)テール接点と、リード接点とテール接点との間に延在する導体本体とを含む。端子列121の信号導体は、コネクタ10内で互いに電気的に絶縁されている。端子列121内の導体のテール接点は、同様に以下で更に詳細に説明されるように、スルーホール(例えば、「ニードルアイ」(EON))接点として形成される。端子列122、124、126は、端子列121と同様の導体を含み、各々が、リード接点、導体本体、テール接点を有する。
【0012】
コネクタ10は、端子列121、122、124、126内の端子導体が前部ポート開口部112、114からコネクタ10の実装端部領域14まで延在するときに、端子導体上の差動信号の遮蔽を提供し、信号完全性を維持するように設計されている。図1では見えないが、コネクタ10はウエハアセンブリを含む。ウエハアセンブリは、端子列121、122、124、126内の導体上で搬送されるデータ信号の信号完全性を保持し、位置決めし、電気的に絶縁し、維持するのに役立つ。ウエハアセンブリは、水平構成ではなく垂直構成に配置されたいくつかのウエハ及び端子導体を含む。コネクタ10内のウエハアセンブリのウエハのうちの1つが図2に示されている。
【0013】
図2は、図1に示すコネクタ10の例示的なウエハ200を示し、図3は、図2に示すウエハ200の端子導体220~223を示す。ウエハ200は、コネクタ10内のより大きなウエハアセンブリのうちの1つのウエハの代表的な例として示されている。例えば、ウエハ200は、ウエハアセンブリ内のウエハ200と同様のいくつかの他のウエハと並べて配置することができる。しかしながら、コネクタ10内のウエハアセンブリは、ウエハ200と同様であるが異なるいくつかの他のウエハを含むこともできる。ウエハ200は、水平構成ではなく垂直構成に配置される。
【0014】
図2及び図3を参照すると、ウエハ200は、ウエハ成形体210及び端子導体220~223を含む。端子導体220~223は導電性であり、アルミニウム、銅、亜鉛、又は他の金属若しくは金属合金などの金属から形成することができ、場合によっては1つ以上のめっき金属でめっきすることができる。端子導体220~223は、ウエハ成形体210を貫通して延在する。端子導体220~223の各々は、リードフレームなどの平坦な金属シートから形成することができる(例えば、打ち抜き、せん断、又は他の方法で形成することができる)。場合によっては、金属シート又はリードフレームは、1つ以上のめっき金属でめっきすることができる。ウエハ成形体210は、液晶ポリマー(LCP)、ポリエチレン(PE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フルオロポリマー、又は他のプラスチック若しくは絶縁材料などのプラスチックから形成することができ、端子導体220~223の周囲に成形される。一例では、端子導体220~223及びウエハ成形体210がより大きなリードフレームから切断又はせん断される前に、ウエハ成形体210を端子導体220~223の周囲に成形することができる。端子導体220~223は、ウエハ200内で互いに物理的及び電気的に分離されている。
【0015】
上述したように、端子導体220~223を含むコネクタ10内の端子導体は、場合によっては、データ信号、接地、及び電力用の端子導体を含む。端子導体220~223は、データ信号用の端子導体であり、コネクタ10内の他の端子導体を表す。端子導体220~223は、一方の遠位端のリード接点と、他方の遠位端のテール接点と、リード接点とテール接点との間の端子導体本体とを含む。より詳細には、端子導体220は、リード接点230と、テール接点240と、リード接点230とテール接点240との間の端子導体本体250とを含む。端子導体221は、リード接点231と、テール接点241と、リード接点231とテール接点241との間の端子導体本体251とを含む。端子導体222は、リード接点232と、テール接点242と、リード接点232とテール接点242との間の端子導体本体252とを含む。端子導体223は、リード接点233と、テール接点243と、リード接点234とテール接点243との間の端子導体本体253とを含む。端子導体220~223のテール接点240~243は、それぞれスルーホール又はEONテール接点として形成される。コネクタ10の実装端部領域14(図1参照)が実装され、PCB基板に電気的に結合されるとき、コネクタ10の他のテール接点の中でも、端子導体230~234のテール接点240~243は、めっきされたビア又はPCBのスルーホールを通して挿入され、場合によっては、適所にはんだ付けされ得る。
【0016】
図4は、図1に示すコネクタ10の底面斜視図を示し、図5は、図1に示すコネクタ10の別の底面斜視図を示す。コネクタ10の実装端部領域14は、図4及び図5により詳細に示されている。他の特徴の中でも、コネクタ10の端子導体220~223(図2及び図3参照)のテール接点240~243が示されている。コネクタ10は、テール接点の他の列の中でも、テール接点の列「Ra」、「Rb」、及び「Rc」を含む。実装端部領域14内のテール接点の各々は、コネクタ10内のスルーホール又はEON接点として形成される。図示の例では、テール接点243は列「Ra」の一端に配置され、テール接点242は列「Rb」の一端に配置されている。テール接点の列「Ra」、「Rb」及び「Rc」は、互い違いに配置されている(すなわち、領域14の前部から後部までの距離がオフセットされている)。
【0017】
端子導体230~234は、コネクタ10内のデータ信号導体であるが、コネクタ10は、接地用の他の端子導体も含む。例えば、テール接点260は、コネクタ10の別のデータ信号導体用のテール接点であり、テール接点261は、コネクタ10の接地導体用のテール接点である。コネクタ10において、接地導体用のテール接点の全ては、データ信号テール接点が延在する任意の列から分離された列に配置される。換言すれば、接地テール接点261は列「Rc」に延在し、コネクタ10の他の接地テール接点も列「Rc」に延在する。しかしながら、コネクタ10のデータ信号接点は、列「Rc」に延在しない。同様に、データ信号テール接点242は列「Rb」に延在し、他のデータ信号テール接点も列「Rb」に延在する。しかしながら、コネクタ10の接地テール接点は、列「Rb」に延在しない。
【0018】
他の例を参照すると、図6は、例示的なコネクタ20の斜視図を示している。コネクタ20は代表的な例として示されており、いかなる特定の縮尺又はサイズで描かれていない。コネクタ20の形状、サイズ、比率、及び他の特性は、図示されたものと比較して変化し得る。更に、コネクタ20は、CDFP相互接続システムとともに使用するために説明されるが、本明細書で説明される概念は、そのようなケーブル及び相互接続システムとともに使用することに限定されない。概念は、他のタイプのケーブル及び相互接続システム用の他のコネクタにおいて使用するように拡張されることができる。
【0019】
コネクタ20は、嵌合端部領域22と実装端部領域24とを含む。相互接続システムケーブルの自由端は、嵌合端部領域22においてコネクタ20に嵌合され、電気的に結合され得る。コネクタ20の実装端部領域24は、プリント回路基板(PCB)に実装され、電気的に結合され得る。図1に示すコネクタ10と比較すると、コネクタ20の嵌合端部領域22は、スルーホール又はEONテール接点ではなく、表面実装(SMT)テール接点を含む。
【0020】
コネクタ20は、図1に示すコネクタ10と同様のハウジング100を含む。ハウジング100は、一例では、プラスチック又は他の絶縁材料から形成することができるが、ハウジングは、場合によっては、金属又は絶縁材料と導電性材料の組合せから形成することもできる。ハウジング100は、数ある特徴の中でも特に、前部ポート端部110及び実装面120を含む。前部ポート開口部112、114は、ハウジング100の前部ポート端部110に形成される。コネクタ20は、CDFP相互接続システムケーブル又は同様のケーブルアセンブリの自由端でPCB型インターフェースと接続するように設計される。ケーブルのPCB型インターフェースは、コネクタ20の開口部112、114内に嵌合し、延在することができる。前部ポート開口部112内の端子列121A、122Aは、PCBインターフェースが前部ポート開口部112に挿入されたときに、PCB型チップのPCBインターフェースの上面及び底面上の表面接触領域と電気的に接触する。更に、前部ポート開口部114内の端子列124A、126Aは、PCB型チップの別のPCBインターフェースの上面及び底面上の接点と電気的に接触する。このようにして、コネクタ20は、ケーブルアセンブリの自由端インターフェース上の接点との電気的接続を確立し、維持することができる。
【0021】
以下に更に詳細に説明するように、端子列121Aは、信号端子導体(「信号導体」とも称する)及び接地端子導体(「接地導体」とも称する)を含む。場合によっては、端子列121Aはまた、電力端子導体(「電力導体」とも称する)を含むことができる。端子列121A内の導体の各々は、一方の遠位端にある(すなわち、嵌合端部領域22の前部ポート開口部112内に配置された)リード接点と、他方の遠位端にある(すなわち、実装端部領域24に配置された)テール接点と、リード接点とテール接点との間に延在する導体本体とを含む。端子列121Aの信号導体は、コネクタ20内で互いに電気的に絶縁されている。端子列121A内の導体のテール接点は、同様に以下で更に詳細に説明されるように、SMT接点として形成される。端子列122A、124A、126Aは、端子列121Aと同様の導体を含み、各々が、リード接点、導体本体、テール接点を有する。
【0022】
コネクタ20は、端子列121A、122A、124A、126Aの端子導体が前部ポート開口部112A、114Aからコネクタ20の実装端部領域24まで延在するときに、端子導体上の差動信号の遮蔽を提供し、信号完全性を維持するように設計されている。図6では見えないが、コネクタ20はウエハアセンブリを含む。ウエハアセンブリは、端子列121A、122A、124A、126A内の導体上で搬送されるデータ信号の信号完全性を保持し、位置決めし、電気的に絶縁し、維持するのに役立つ。ウエハアセンブリは、水平構成ではなく垂直構成に配置されたいくつかのウエハ及び端子導体を含む。コネクタ20内のウエハアセンブリのウエハのうちの1つが図7に示されている。
【0023】
図7は、図6に示すコネクタ20の例示的なウエハ300を示し、図8は、図7に示すウエハ300の端子導体320~323を示す。ウエハ300は、コネクタ20内のより大きなウエハアセンブリのうちの1つのウエハの代表的な例として示されている。例えば、ウエハ300は、ウエハアセンブリ内のウエハ300と同様のいくつかの他のウエハと並べて配置することができる。しかしながら、コネクタ20内のウエハアセンブリは、ウエハ300と同様であるが異なるいくつかの他のウエハを含むこともできる。ウエハ300は、水平構成ではなく垂直構成に配置される。
【0024】
図7及び図8を参照すると、ウエハ300は、ウエハ成形体310及び端子導体320~323を含む。端子導体320~323は導電性であり、アルミニウム、銅、亜鉛、又は他の金属若しくは金属合金などの金属から形成することができ、場合によっては1つ以上のめっき金属でめっきすることができる。端子導体320~323は、ウエハ成形体310を貫通して延在する。端子導体320~323の各々は、リードフレームなどの平坦な金属シートから形成することができる(例えば、打ち抜き、せん断、又は他の方法で形成することができる)。場合によっては、金属シート又はリードフレームは、1つ以上のめっき金属でめっきすることができる。ウエハ成形体310は、LCP又は他の絶縁材料などのプラスチックから形成することができ、端子導体320~323の周囲に成形される。一例では、端子導体320~323及びウエハ成形体310がより大きなリードフレームから切断又はせん断される前に、ウエハ成形体310を端子導体320~323の周囲に成形することができる。端子導体320~323は、ウエハ300内で互いに物理的及び電気的に分離されている。
【0025】
端子導体320~323を含む、コネクタ20内の端子導体は、場合によっては、データ信号、接地、及び電力用の端子導体を含む。端子導体320~323は、データ信号用の端子導体であり、コネクタ20内の他の端子導体を表す。端子導体320~323は、一方の遠位端のリード接点と、他方の遠位端のテール接点と、リード接点とテール接点との間の端子導体本体とを含む。より詳細には、端子導体320は、リード接点330と、テール接点340と、リード接点330とテール接点340との間の端子導体本体350とを含む。端子導体321は、リード接点331と、テール接点341と、リード接点331とテール接点341との間の端子導体本体351とを含む。端子導体322は、リード接点332と、テール接点342と、リード接点332とテール接点342との間の端子導体本体352とを含む。端子導体323は、リード接点333と、テール接点343と、リード接点334とテール接点343との間の端子導体本体353とを含む。
【0026】
端子導体320~323のテール接点340~343は、それぞれ、SMTテール接点として形成される。コネクタ20の実装端部領域24(図6参照)がPCB基板に実装されて電気的に結合されるとき、コネクタ20の他のテール接点の中でも、端子導体320~323のテール接点340~343は、PCBの表面実装接点パッド上に配置され(すなわち、載置され、又は接触され)、適所にはんだ付けされ得る。テール接点340~343は、SMTテール接点として形成されており、場合によっては、コネクタ10のEONテール接点240~243とは対照的に、コネクタ20に改善された信号完全性性能を提供することができる。
【0027】
図9は、図8に示される端子導体320~323の別の図を示す。特に端子導体320を参照すると、端子導体320は、側面360A、360Bと、切断縁部面370と、本体屈曲部380とを含む。本体屈曲部380は、端子導体320の端子導体本体350に沿って配置される。図9には示されていないが、端子導体320~323は、場合によっては、追加の本体屈曲部を含むことができる。例えば、端子導体320~323のテール接点340~343は、図11を参照して以下で説明されるように、本体屈曲部を含むことができる。
【0028】
側面360A、360Bは、端子導体320が形成されるリードフレームの元の面である。端子導体320の全長にわたって、側面360A、360Bは、他方から離れて面し、本体屈曲部380を含む、互いに平行な平面内に延在する。コネクタ20において、側面360Aは、ハウジング100の実装面120(図6参照)が延在する平面と略平行又は直交する平面「Pa」内に延在する。したがって、端子導体320は、コネクタ20内で水平ではなく垂直に延在すると言われる。水平に延在するリードフレームから切り出された端子の一例については、図15を参照しながら以下で説明する。
【0029】
切断縁部面370は、側面360A、360Bと区別するために、リードフレームから端子導体320をせん断又は切断して形成された縁部面である。切断縁部面370は、端子導体320の単一の連続面であり、その周囲に延在し、平坦面及び湾曲面の両方を含む。テール接点340~343の各々の底縁部は、切断縁部面であり、これらの切断縁部面は、コネクタ20が実施形態に従って表面実装されるPCB基板の上面に載置されて接触することができる。
【0030】
端子導体320は、本体屈曲部380で曲げられる又は回転される。一例として、端子導体320の材料は、本体屈曲部380上で約90度曲げられる又は回転される。本体屈曲部380は、CDFP相互接続システムケーブルの自由端におけるPCB型インターフェースへの電気的結合のために、リード接点330及び端子導体320のリード端部がある程度曲がることを可能にする。これにより、端子導体320のリード端部において、側面360Bは、平面「Pa」に直交する平面「Pb」内に延在する。
【0031】
図10は、図6に示されるコネクタ20内の端子導体320~323用の例示的なリードフレーム400を示す。リードフレーム400は導電性であり、アルミニウム、銅、亜鉛、又は他の金属若しくは金属合金などの金属から形成することができ、場合によっては1つ以上のめっき金属でめっきすることができる。リードフレーム400は、導電性材料のシートから始まり、シートの領域が切断又はせん断されて、端子導体320~323が図示のように残される。材料のシートは、例えば、0.10~0.25mmの間の厚さの範囲であり得るが、他の厚さに依存することができる。特定の例として、リードフレーム用の材料のシートは、厚さが0.15mm、0.16mm、0.17mm、0.18mm、0.19mm、0.20mm、0.21mm、0.22mm、又は0.23mmであり得る。側面360A、360Bは、リードフレーム400の導電性材料の元のシートの元の面である。切断縁部面370は、リードフレーム400の導電性材料の元のシートをせん断又は切断することによって形成された縁部面である。
【0032】
リードフレーム400は、図10に示すように、モールド及びLCP又は他の絶縁材料などのプラスチックに挿入することができ、リードフレーム400の周囲に成形して、図7に示すウエハ成形体310を形成することができる。ウエハ成形体310が端子導体320~323の周囲に形成された後、端子導体320~323及びウエハ成形体310は、後続の切断工程又はせん断工程によってリードフレーム400の残りの部分から除去することができる。
【0033】
図11は、本開示の様々な態様による、図6に示すコネクタ20内のテール接点340を示す。特に、図11は、テール接点340の側面プロファイルを示す。テール接点340の側面プロファイルが図11に代表的な例として示されており、テール接点341~343は同様のプロファイルを有することができる。しかしながら、テール接点340~343は、図11に示されるプロファイルと比較して異なるプロファイルを有することができる。コネクタ20はまた、信号、接地、及び電力SMTテール接点用の異なるプロファイルなど、異なるプロファイルの組合せを有するSMTテール接点を含むことができる。例えば、図12は、図11に示すものとは異なる側面プロファイルを有するコネクタ20用の接地導体フレーム500のSMTテール接点を示す。
【0034】
図11に示すように、テール接点340は、側面360Aと、切断縁部面370とを含む。側面360Aは、リードフレーム400の導電性材料のシートの元の面である。切断縁部面370は、リードフレーム400の導電性材料の元のシートをせん断又は切断することによって形成された縁部面である。切断縁部面370は、丸みを帯びた縁部面領域370Aと、テール接点340の上の延長縁部面領域370Aとを含む。丸みを帯びた縁部370Aは、曲げ半径「R」を有し、これは、例えば、0.2~0.5mmの範囲であり得るが、他の寸法に依存することもできる。特定の例として、曲げ半径「R」は、0.30mm、0.31mm、0.32mm、0.33mm、0.33mm、0.34mm、0.35mm、0.36mm、0.37mm、0.38mm、0.39mm、又は0.40mmであり得る。延長縁部370Aは、一例では平坦又は平面状であり、延長縁部370Aは、PCB上の表面実装接点パッドに電気的に表面実装結合するためのテール接点340の主面である。
【0035】
図11に示す例では、テール接点340は、側面360A(又は側面360B)に屈曲部を含まない。しかしながら、テール接点340は、場合によっては、側面360Aに屈曲部を含むことができる。例えば、テール接点340は、図11に示す曲げ線「BLA」又は曲げ線「BLB」に沿って曲げることができる。このような屈曲部は、図9に示される本体屈曲部380と同様であってもよいが、テール接点340に形成される。その場合、側面360A(又は反対側の側面360B)は、PCB上の表面実装接点パッドへの電気的に表面実装結合するためのテール接点340の主面である。曲げ線「BLA」、「BLB」は、コネクタ20の左右方向ではなく前後方向に延在する。
【0036】
図12は、本開示の様々な態様による、図6に示されるコネクタ20内の接地導体フレーム500を示す。接地導体フレーム500は、SMTテール接点として形成される接地テール接点540~543を含む。コネクタ20の実装端部領域24(図6参照)が実装され、PCB基板に電気的に結合されるとき、接地導体フレーム500の接地テール接点540~543は、とりわけ、PCB接点に表面実装され、適所にはんだ付けされ得る。接地導体フレーム500はまた、図10に示したリードフレーム400と同様のリードフレームから形成することができる。したがって、接地導体フレーム500は、側面及び切断縁部面も含む。
【0037】
図13は、図6に示すコネクタ20の底面斜視図を示し、図14は、図6に示すコネクタ20の別の底面斜視図を示す。コネクタ20の実装端部領域24は、図13及び図14により詳細に示されている。他の特徴の中でも、コネクタ20の端子導体220~223(図7及び図8参照)のテール接点340~343が示されている。コネクタ20は、テール接点の他の列の中でも、テール接点の列「Rd」及び「Re」を含む。実装端部領域24内のテール接点の各々は、コネクタ20内のSMT接点として形成される。図示の例では、テール接点343は列「Rd」の一端に配置され、テール接点342は列「Re」の一端に配置される。列「Rd」及び「Re」は、互い違いに配置されている(すなわち、領域24の前部から後部までの距離がオフセットされている)。
【0038】
端子導体330~334は、コネクタ20内のデータ信号導体であるが、コネクタ20は、接地用の他の端子導体も含む。例えば、テール接点360は、コネクタ20の別のデータ信号導体用のテール接点であり、テール接点361は、コネクタ20の接地導体用のテール接点である。コネクタ20において、接地導体用のテール接点は、データ信号テール接点が延在する同じ列にインラインで配置される。換言すれば、接地テール接点361は列「Re」に延在し、コネクタ20の他の接地テール接点も列「Re」に延在する。更に、テール接点342のようなコネクタ20のデータ信号接点も列「Re」に延在する。したがって、コネクタ20において、SMTテール接点の単一のインライン列は、接地テール接点とデータテール接点との組合せを含むことができる。場合によっては、SMTテール接点の単一の列は、接地、データ、及び電力テール接点の組合せを含むこともできる。これは、接地導体用の全てのテール接点が、データ信号テール接点が延在する任意の列とは別の列に配置される、図4に示されるコネクタ10の設計とは対照的である。
【0039】
図15は、実施形態の様々な態様による水平型端子導体600を示す。端子導体600は、コネクタ内で使用することができるが、コネクタ10又は20に依存しない。端子導体600は、リード接点601と、テール接点602と、リード接点601とテール接点602との間に延在する端子導体本体603とを含む。端子導体600は、側面610A、610Bと、切断縁部面620と、本体屈曲部630、631とを含む。側面610A、610Bは、端子導体600が形成されるリードフレームの元の面である。端子導体600の全長にわたって、側面610A、610Bは、互いから離れて面し、本体屈曲部630、631を含む、互いに平行な平面内に延在する。切断縁部面620は、側面610A、610Bと区別するために、リードフレームから端子導体600をせん断又は切断して形成された縁部面である。切断縁部面620は、端子導体600の単一の連続面であり、その周囲に延在し、平坦面及び湾曲面の両方を含む。
【0040】
テール接点602において、側面610Aは、SMTテールを形成するために本体屈曲部631の上に曲げられる。この構成では、側面610Aは、PCBとの電気的接続を形成するために、PCB基板の上面に載置されて接触することができる。したがって、図9に示す水平型端子導体600の構成は、コネクタ20内の垂直型端子導体とは異なる。特に、端子コネクタ600の切断縁部面620ではなく側面610Aが、PCBに電気的に表面実装結合するためのテール接点340の主面である。
【0041】
図16は、図1に示すコネクタ10の例示的なPCB実装フットプリントをミリメートルで示す寸法で示し、図17は、図6に示すコネクタ20の例示的なPCB実装フットプリントをミリメートルで示す寸法で示す。
【0042】
図17は、実施形態の様々な態様による別の端子導体700を示す。端子導体700は、コネクタ10又は20と同様のコネクタに使用することができる。端子導体700は、リード接点701と、テール接点702と、リード接点701とテール接点702との間に延在する端子導体本体703とを含む。端子導体700は、側面710A、710Bと、切断縁部面720と、本体屈曲部730、731とを含む。側面710A、710Bは、端子導体700が形成されるリードフレームの元の面である。端子導体700の全長にわたって、側面710A、710Bは、互いから離れて面し、本体屈曲部730、731を含む、互いに平行な平面内に延在する。切断縁部面720は、側面710A、710Bと区別するために、リードフレームから端子導体700をせん断又は切断して形成された縁部面である。切断縁部面720は、端子導体700の単一の連続面であり、その周囲に延在し、平坦面及び湾曲面の両方を含む。テール接点702において、側面710Aは、SMTテールを形成するために本体屈曲部731の上に曲げられる。この構成では、側面710Aは、PCBとの電気的接続を形成するために、PCB基板の上面に載置されて接触することができる。
【0043】
図18は、実施形態の様々な態様による別の端子導体800を示す。端子導体800は、コネクタ10又は20と同様のコネクタに使用することができる。端子導体800は、リード接点801と、テール接点802と、リード接点801とテール接点802との間に延在する端子導体本体803とを含む。端子導体800は、側面810A、810Bと、切断縁部面820と、本体屈曲部830、831、832とを含む。側面810A、810Bは、端子導体800が形成されるリードフレームの元の面である。端子導体800の全長にわたって、側面810A、810Bは、互いから離れて面し、本体屈曲部830、831を含む、互いに平行な平面内に延在する。切断縁部面820は、側面810A、810Bと区別するために、リードフレームから端子導体800をせん断又は切断して形成された縁部面である。切断縁部面820は、端子導体800の単一の連続面であり、その周囲に延在し、平坦面及び湾曲面の両方を含む。テール接点802において、側面810Bは、SMTテールを形成するために本体屈曲部831、832の上に曲げられる。この構成では、側面810Bは、PCBとの電気的接続を形成するために、PCB基板の上面に載置されて接触することができる。
【0044】
「上部」、「底部」、「側部」、「前部」、「後部」、「右」、及び「左」などの用語は、絶対的な基準系を提供することを意図していない。むしろ、これらの用語は相対的なものであり、本明細書に記載される構造の向きが変化し得るので、特定の特徴を互いに対して特定することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including )」、「有する(having)」などの用語は同義であり、オープンエンド式に使用され、追加の要素、特徴、行為、動作などを除外しない。また、「又は(若しくは)(or)」という用語は、排他的な意味ではなく、包括的な意味で使用され、したがって、例えば、リスト内の要素どうしを接続するために使用されるとき、「又は(若しくは)(or)」という用語は、リスト内の要素のうちの1つ、いくつか、又は全てを意味する。
【0045】
「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」又は「X、Y、又はZのうちの少なくとも1つ」などの組合せ言語は、別段の指示がない限り、XであってXのみ、YであってYのみ、及びZであってZのみ、XとYとの組合せ、XとZとの組合せ、及びYとZとの組合せ、並びにX、Y、及びZの全てなど、それらのうちの1つ、任意の2つの組合せ、又は3つ全て(又はより大きい群が識別される場合はそれ以上)を特定するために一般に使用される。かかる組合せ言語は、別段の指示がない限り、少なくとも1つのX、少なくとも1つのY、及び少なくとも1つのZを特定するか、又は含める必要があることを一般的に意図しているわけではない。「約」及び「実質的に」という用語は、特定の範囲、パーセンテージ、又は関連する偏差の測定基準と関連付けられるように本明細書で別段に定義されない限り、アメリカ機械学会(American Society of Mechanical Engineers、ASME(登録商標))Y14.5及び関連する国際標準化機構(ISO(登録商標))の規格に説明される、幾何学的寸法及び公差基準などの、理論的設計と製造された製品又はアセンブリとの間の、少なくともいくつかの製造公差を説明する。当業者が理解するように、幾何学的「垂直」、「直交」、「頂点」、「同一線上」、「同一平面上」、及び他の用語等の理論的用語の使用に関連しても、「約」、「実質的に」、又は関連する用語は、明示的に参照されなくても、そのような製造公差が依然として想定される。
【0046】
本開示の上述の実施形態は、本開示の原理の明確な理解を提供するために記載された実施態様の例にすぎない。本開示の趣旨及び原理から実質的に逸脱することなく、上述の実施形態に対して多くの変更及び修正を行うことができる。加えて、ある1つの実施形態に関して説明される構成要素及び特徴を、別の実施形態で含むこともできる。全てのそのような修正及び変更は、本開示の範囲内で本明細書に含まれることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19