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特開2024-156794変化したアルカロイドレベルと望ましい葉品質とを有するタバコ植物およびタバコ製品を作製するための組成物および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156794
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】変化したアルカロイドレベルと望ましい葉品質とを有するタバコ植物およびタバコ製品を作製するための組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A01H 6/82 20180101AFI20241029BHJP
   A01H 5/00 20180101ALI20241029BHJP
   A24B 15/10 20060101ALI20241029BHJP
   C12N 15/113 20100101ALN20241029BHJP
   C12N 15/29 20060101ALN20241029BHJP
   C12N 15/53 20060101ALN20241029BHJP
   C12N 15/82 20060101ALN20241029BHJP
   C12N 15/09 20060101ALN20241029BHJP
【FI】
A01H6/82 ZNA
A01H5/00 A
A24B15/10
A01H6/82
C12N15/113 130Z
C12N15/29
C12N15/53
C12N15/82 Z
C12N15/09 100
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024124145
(22)【出願日】2024-07-31
(62)【分割の表示】P 2020546483の分割
【原出願日】2019-03-04
(31)【優先権主張番号】62/638,928
(32)【優先日】2018-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517453405
【氏名又は名称】アルトリア クライアント サーヴィシーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】デ ゴドイ ルッソ マルコス フェルナンド
(72)【発明者】
【氏名】ストリックランド ジェームズ エイ.
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック ジェシー
(72)【発明者】
【氏名】シュ ドンメイ
(72)【発明者】
【氏名】クディシプディ チェンガルラヤン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】低アルカロイドタバコ植物における葉品質を向上させるための方法および組成物を提供する。
【解決手段】誘導性プロモーターと、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAとを組み合わせることによって、低アルカロイドタバコ植物における葉品質を向上させるための方法および組成物を提供する。また、ポリアミンレベルが正常な、抑制された、またはそうでなければ変化した、低アルカロイドタバコ植物も提供される。さらに、変化した全アルカロイドおよびニコチンレベルと、商業的に許容される葉グレードとを有するタバコ植物、育種またはトランスジェニックアプローチを介した該タバコ植物の開発、ならびに、該タバコ植物からのタバコ製品の作製が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む、タバコ植物。
【請求項2】
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンを含む葉を生成することができる、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項3】
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内のクロロフィルレベルを含む葉を生成することができる、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項4】
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の単位葉面積当たりの葉肉細胞数を含む葉を生成することができる、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項5】
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の表皮細胞サイズを含む葉を生成することができる、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項6】
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の葉収率を含む、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項7】
前記オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子が、SEQ ID NO:29、30、31、32、33、および34からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%の同一性を有するポリペプチド配列をコードする、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項8】
前記ODC遺伝子が、SEQ ID NO:23、24、25、26、27、および28からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項7に記載のタバコ植物。
【請求項9】
前記誘導性プロモーターが、SEQ ID NO:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、および21からなる群から選択される配列を含む、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項10】
前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:35および36からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載のタバコ植物。
【請求項11】
前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:22に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含むODC RNAi構築物中で提供される、請求項10に記載のタバコ植物。
【請求項12】
対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの1つまたはそれ以上の形質を提供し、該形質が、
i.全葉ポリアミンレベル、
ii.全根ポリアミンレベル、
iii.全葉クロロフィルレベル、
iv.単位葉面積当たりの葉肉細胞数、および
v.葉表皮細胞サイズ
からなる群から選択される、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
【請求項13】
前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全遊離ポリアミンを葉または根に含む、請求項12に記載のタバコ植物またはその部分。
【請求項14】
前記タバコ植物が、前記対照植物に由来する葉の葉グレードと同等の葉グレードを有する葉を生成することができる、請求項12に記載のタバコ植物またはその部分。
【請求項15】
請求項1に記載のタバコ植物に由来する、乾燥タバコ材料。
【請求項16】
請求項15に記載の乾燥タバコ材料を含む、タバコ製品。
【請求項17】
シガレット、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、細断タバコ、ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、鼻嗅ぎタバコ、およびカットタバコからなる群から選択される、請求項16に記載のタバコ製品。
【請求項18】
請求項12に記載のタバコ植物に由来する、乾燥タバコ材料。
【請求項19】
請求項18に記載の乾燥タバコ材料を含む、タバコ製品。
【請求項20】
シガレット、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、細断タバコ、ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、鼻嗅ぎタバコ、およびカットタバコからなる群から選択される、請求項19に記載のタバコ製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年3月5日に出願された米国特許仮出願第62/638,928号に対する優先権を主張し、参照することにより全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
配列表の組込み
88,011バイト(MS-Windows(登録商標)において測定)であり2019年3月4日に作成された「P34584WO00_SL.txt」という名称のASCIIファイルに含有される配列表は、本明細書と共に電子的に提出され、参照することによりその全体が組み込まれる。
【0003】
分野
本開示は、変化した全アルカロイドおよびニコチンレベルと、商業的に許容される葉グレードとを有するタバコ植物、育種またはトランスジェニックアプローチを介した該タバコ植物の開発、ならびに、該タバコ植物からのタバコ製品の作製を含む。
【背景技術】
【0004】
背景
タバコは、世界で最も広く栽培されている非食用作物の1つであり、世界生産量が740万トンを超え(FAOSTAT, Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO)(2014), faostat.fao.org)、結果として生じるタバコ製品の年間世界市場の大きさが7700億米ドルである(Euromonitor International, 2016)。ニコチンはタバコ葉に蓄積する主要なアルカロイドである。ニコチンおよび他の微量アルカロイドはまた、タバコ特異的ニトロソアミン(TSNA)の前駆体でもある。低レベルのニコチンを有するタバコ栽培品種の開発への需要が存在する。
【0005】
商用タバコ栽培品種において、ニコチンは全アルカロイドプールの90~95%を占めるか、または葉の全乾燥重量の2~5%を占める(Saitoh F, Nona M, Kawashima N (1985). The alkaloid contents of sixty Nicotiana species. Phytochem. 24: 477-480)。ニコチンは根で合成され(Dawson RF (1942) Accumulation of nicotine in reciprocal grafts of tomato and tobacco. Am. J. Bot. 29: 66-71)、木部(Baldwin IT (1988). The alkaloidal responses of wild tobacco to real and simulated herbivory. Oecologia 77: 378-381)を通って植物の気性部分(aerial part)(Hildreth SB, Gehman EA, Yang H, Lu RH, Ritesh KC, Harich KC, Yu S, Lin J, Sandoe JL, Okumoto S, Murphyd, AS, Jeleskoaet JG (2011). Tobacco nicotine uptake permease (NUP1) affects alkaloid metabolism. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 108: 18179-18184)に転流され、そこで葉に蓄積し、昆虫食害に応答して突起様構造によってにじみ出される(Kessler A, Baldwin IT (2002). Plant responses to insect herbivory: the emerging molecular analysis. Annu Rev. Plant Biol. 53: 299-328)。ニコチン生合成は遺伝的要因、植物発達、生物ストレスおよび非生物ストレス、植物ホルモンシグナル、ならびに農業管理業務、例えば、摘心および株分けの影響を受ける(Wang SS, Shi QM, Li WQ, Niu JF, Li CJ, Zhang FS (2008). Nicotine concentration in leaves of flue-cured tobacco plants as affected by removal of the shoot apex and lateral buds. J. Integr. Plant Bio. 50: 958-964; Shoji T, Hashimoto T (2015). Stress-induced expression of NICOTINE2-locus genes and their homologs encoding Ethylene Response Factor transcription factors in tobacco. Phytochem.113: 41-49)。ニコチン生合成の遺伝子調節は、ニコチンレベルに相乗作用を及ぼす2つの独立した遺伝子座Nic1およびNic2と相関関係があるが、Nic1の効果はNic2の効果より約2.4倍強い(Legg PD, Collins GB (1971). Inheritance of percent total alkaloids in Nicotiana tabacum L. II. Genetic effects of two loci in Burley 21 x LA Burley 21 populations. Can. J. Genet. Cytol. 13: 287-291)。両遺伝子座とも、ニコチン生合成経路に関連しない非常に多くの他の遺伝子の発現にも影響を及ぼす(Kidd SK, Melillo AA, Lu RH, Reed DG, Kuno N, Uchida K, Furuya M, Jelesko JG (2006). The A and B loci in tobacco regulate a network of stress response genes, few of which are associated with nicotine biosynthesis. Plant Mol. Biol. 60: 699-716; Shoji T, Kajikawa M, Hashimoto T (2010) Clustered transcription factor genes regulate nicotine biosynthesis in tobacco. Plant Cell 22: 3390-3409)。転写分析から、Nic2遺伝子座は、少なくとも7つのエチレン応答転写因子(ERF)をコードする遺伝子クラスターであることが分かっている(Shoji et al. 2010)。
【0006】
一方または両方の遺伝子座のホモ接合性変異を用いて、低減したアルカロイドレベルを有する準同質遺伝子(near-isogenic)バーレイ(Burley)21株、すなわち、遺伝子型nic2を有する高中間(high-intermediate)(HI)品種、遺伝子型nic1を有する低中間(low-intermediate)(LI)品種、および遺伝子型nic1nic2を有する低アルカロイド(LA)品種を作出することができる(Legg PD, Chaplin JF, Collins GB (1969). Inheritance of percent total alkaloids in Nicotiana tabacum L. J. Hered. 60: 213-217; Legg et al. 1971)。LAバーレイ21植物は、正常アルカロイド(NA)野生型品種に見られる全アルカロイドレベルの約5.7%しか含有しない(Legg PD, Collins GB, Littion CC (1970). Registration of LA Burley 21 tobacco germplasm. Crop. Sci. 10: 212)。LA植物では、nic1変異およびnic2変異の相乗作用は、低収率、成熟および老化の遅延、昆虫食害に対する高い感受性、ならびに乾燥(curing)後の最終製品の低品質を特徴とする好ましくない葉表現型の原因ともなる(Chaplin JF, Weeks WW (1976). Association between percent total alkaloids and other traits in flue-cured tobacco. Crop Sci. 16: 416-418; Legg et al. 1970; Chaplin JF, Burk LG (1983). Agronomic, chemical, and smoke characteristics of flue-cured tobacco lines with different levels of total alkaloids. Crop Sci. 75: 133-136)。
【0007】
タバコ植物のLA品種において好ましくない葉表現型を回復させる遺伝子を同定すること、ならびにタバコ葉品質を(優れたものとしないにしても)維持しながら変化したニコチンレベル(例えば、低減したニコチン)を含有するタバコ植物および製品を開発することの必要性が存在する。
【発明の概要】
【0008】
概要
一局面では、本開示は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含むタバコ植物を提供する。
【0009】
別の局面では、本開示は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの1つまたはそれ以上の形質を提供し、該形質が、全葉ポリアミンレベル、全根ポリアミンレベル、全葉クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、および葉表皮細胞サイズからなる群から選択される、第2のゲノム改変とを含み、かつ前記対照植物が前記第1のゲノム改変と前記第2のゲノム改変を両方とも有さない、タバコ植物またはその部分を提供する。
【0010】
一局面では、本開示は、低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、タバコ植物を生育する工程、該タバコ植物におけるプトレシンレベルを低減する工程、該タバコ植物から葉を収穫する工程を含む、方法を提供する。
【0011】
別の局面では、本開示は、低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、タバコ植物を生育する工程、該タバコ植物においてオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子の発現または活性を抑制する工程、該タバコ植物から葉を収穫する工程を含む、方法を提供する。
【0012】
一局面では、トランスジーン抑制、変異誘発、または標的指向性ゲノム編集を介してMYB8活性が抑制されたタバコ植物が提供される。
[本発明1001]
オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む、タバコ植物。
[本発明1002]
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンを含む葉を生成することができる、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1003]
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内のクロロフィルレベルを含む葉を生成することができる、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1004]
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の単位葉面積当たりの葉肉細胞数を含む葉を生成することができる、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1005]
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の表皮細胞サイズを含む葉を生成することができる、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1006]
変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて少なくとも20%以内の葉収率を含む、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1007]
前記オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子が、SEQ ID NO:29、30、31、32、33、および34からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%の同一性を有するポリペプチド配列をコードする、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1008]
前記ODC遺伝子が、SEQ ID NO:23、24、25、26、27、および28からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、本発明1007のタバコ植物。
[本発明1009]
前記誘導性プロモーターが、SEQ ID NO:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、および21からなる群から選択される配列を含む、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1010]
前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:35および36からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、本発明1001のタバコ植物。
[本発明1011]
前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:22に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含むODC RNAi構築物中で提供される、本発明1010のタバコ植物。
[本発明1012]
対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの1つまたはそれ以上の形質を提供し、該形質が、
i.全葉ポリアミンレベル、
ii.全根ポリアミンレベル、
iii.全葉クロロフィルレベル、
iv.単位葉面積当たりの葉肉細胞数、および
v.葉表皮細胞サイズ
からなる群から選択される、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
[本発明1013]
前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全遊離ポリアミンを葉または根に含む、本発明1012のタバコ植物またはその部分。
[本発明1014]
前記タバコ植物が、前記対照植物に由来する葉の葉グレードと同等の葉グレードを有する葉を生成することができる、本発明1012のタバコ植物またはその部分。
[本発明1015]
本発明1001のタバコ植物に由来する、乾燥タバコ材料。
[本発明1016]
本発明1015の乾燥タバコ材料を含む、タバコ製品。
[本発明1017]
シガレット、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、細断タバコ、ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、鼻嗅ぎタバコ、およびカットタバコからなる群から選択される、本発明1016のタバコ製品。
[本発明1018]
本発明1012のタバコ植物に由来する、乾燥タバコ材料。
[本発明1019]
本発明1018の乾燥タバコ材料を含む、タバコ製品。
[本発明1020]
シガレット、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、細断タバコ、ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、鼻嗅ぎタバコ、およびカットタバコからなる群から選択される、本発明1019のタバコ製品。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】温室で生育されたN.タバカム(N.tabacum)L.cv.バーレイ21正常アルカロイド(NA)野生型植物および3つの変異品種の表現型特徴決定。図1A:温室で生育された野生型(NA)高中間(HI、nic2)、低中間(LI、nic1)、および低アルカロイド(LA、nic1nic2)株の全クロロフィル含有量。異なる発達ステージ:開花前(摘心の2.5週間前)、摘心時、摘心してから1週間後(WPT)、2.5WPT、および収穫時に、15cmより長い全ての葉のクロロフィルを1枚の葉につき2回測定した。値は4つのバイオロジカルレプリケートの平均である。図1B:収穫時のNA植物およびLA植物の代表的な写真。図1C:葉15における葉肉細胞数の時間経過評価。図1D:異なる植物発達ステージでのNA植物およびLA植物からの葉15の葉肉細胞の顕微鏡画像。バー=100μm。AおよびCの値は6つのバイオロジカルレプリケートの平均である。エラーバーは平均の標準偏差を表す。NAに対する統計学的差異を示した。p<0.05。
図2】野外および温室で生育されたNA植物およびLA植物におけるポリアミン分析。図2A:摘心してから1週間後のNA植物およびLA植物の十分に広がった5枚の上葉(upper leaf)(野外で生育された3つのバイオロジカルレプリケート)からの遊離(F)および複合型(C)プトレシン(Put)、スペルミジン(Spd)、ならびにスペルミン(Spm)含有量。図2B:温室で生育されたNA植物およびLA植物における全ポリアミン含有量の時間経過モニタリング。葉試料は同じ発達ステージの葉:開花前(葉12)、摘心時(葉19)、および収穫時の葉(24)から収集した。根試料は摘心時および収穫時から収集した。値は3(A)/4(B)つのバイオロジカルレプリケートの平均である。エラーバーは平均の標準偏差を表す。NAとの統計学的差異を示した:p<0.05; **p<0.005.PA:ポリアミン;FW:新鮮重量。
図3】温室で生育されたNA、HI、LI、およびLA植物の葉および根におけるポリアミン含有量。開花前(葉6)、摘心時(若い葉23、根)、および収穫時(成熟した葉23、根)のNA、HI、LI、およびLA植物の葉(図3A)および根(図3B)における遊離(F)および複合型(C)のプトレシン(Put)、スペルミジン(Spd)、およびスペルミン(Spm)画分を示した。4時間光を当てた後に試料を収集し、液体窒素中ですぐに冷凍し、LC-MS/MSによって分析した。値は3つのバイオロジカルレプリケートの平均である。エラーバーは平均の標準偏差を表す。統計学的差異を示した:p<0.05; **p<0.001。これは、LI植物およびLA植物が同じ条件下でNA植物とは有意差があるhを示す。根については摘心および収穫からの試料しか入手できなかった。FW:新鮮重量。
図4】ポリアミン生合成酵素の活性。摘心時(若い葉23、根)および収穫時(成熟した葉23、根)のNA植物およびLA植物の葉および根におけるアルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)(図4A)およびオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)(図4B)活性の分析。値は3つのバイオロジカルレプリケートの平均である。エラーバーは平均の標準偏差を表す。NAとの統計学的差異を示した:p<0.05; **p<0.001。
図5】未処理のNA植物およびLA植物、ならびに収穫時にポリアミン生合成阻害剤および/または植物成長調整物質で処理したLA植物からの葉23の代表的な写真。D-アルギニン(5mM)はADCの阻害剤である。DFMO(ジフルオロメチルオルニチン, 2mM)はODCの阻害剤である。ETH(Ethephon(登録商標), 0.5mM)は成長調整物質である。
図6】ポリアミン生合成阻害剤および/またはEthephon(登録商標)を用いたLA植物の処理。摘心時および収穫時の未処理LA植物および処理済みLA植物の葉(図6A)および根(図6B)における比較を用いた全ポリアミン、遊離ポリアミン、および複合型ポリアミン。タバコ植物を、ポリアミン生合成阻害剤および/またはEthephon(登録商標)(5mM D-アルギニン、2mM DFMO、2mM DFMO/0.5mM Ethephon(登録商標)、または0.5mM Ethephon(登録商標)単独)の非存在下(NAおよびLA)または存在下(LA)で温室において生育した。DアルギニンおよびDFMOを開花前から収穫まで6週間にわたって週3回適用した。これに対して、Ethephon(登録商標)処理は摘心後(2.5週間後)から開始して収穫まで行った。試料は、1つの遺伝子型または1回の処理につき4つのバイオロジカルレプリケートの葉23または根から、4時間光を当てた後に収集した。未処理LA植物(灰色のバー)からの平均ポリアミン含有量、またはD-アルギニン(黒色のバー)、DFMO(白色のバー)、DFMO/Ethephon(登録商標)(水平線のあるバー)、およびEthephon(登録商標)(ディボット(divot)のバー)で処理した植物からの平均ポリアミン含有量間の変化倍率をプロットした。エラーバーは平均の標準偏差(n=4)を示す。LA/NAの平均との統計学的差異を示した:p<0.05。赤色の線はNAにおけるポリアミン含有量を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
配列の簡単な説明
SEQ ID NO:1~11は、摘心応答性の根特異的発現または根選好性発現のための例示的なプロモーターの配列を示す。
【0015】
SEQ ID NO:11~21は、摘心応答性の葉特異的発現または葉選好性発現のための例示的なプロモーターの配列を示す。
【0016】
SEQ ID NO:22は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)を抑制する非コーディングRNAをコードする例示的なDNA構築物の配列を示す。
【0017】
SEQ ID NO:23~28は例示的なタバコODC遺伝子のcDNA配列を示す。
【0018】
SEQ ID NO:29~34は、例示的なODC遺伝子によってコードされるアミノ酸配列を示す。
【0019】
SEQ ID NO:35および36は、本開示に従ってODC遺伝子を標的指向する2つのmiRNA配列を示す。
【0020】
様々な配列がヌクレオチド配列に「N」、またはアミノ酸配列に「X」を含む。「N」は、任意のヌクレオチド、例えば、A、T、G、Cでもよいか、あるいは1つまたはそれ以上のヌクレオチドの欠失または挿入でもよい。場合によっては一続きの「N」が示される。「N」の数は、その位置にある未決定のヌクレオチドの実際の数と必ず相関するとは限らない。実際のヌクレオチド配列は、「N」の示されたセグメントよりも長くてもよいかまたは短くてもよい。同様に、「X」は任意のアミノ酸残基でもよいか、あるいは1つまたはそれ以上のアミノ酸の欠失または挿入でもよい。これもまた、「X」の数は、その位置にある未決定のアミノ酸の実際の数と必ず相関するとは限らない。実際のアミノ酸配列は、「X」の示されたセグメントよりも長くてもよいかまたは短くてもよい。配列表でのSEQ IDの説明にA、T、G、C(A、U、G、Cと比較して)が使用されているのにもかかわらず、このSEQ IDはSEQ IDが言及されている文脈に応じてRNA配列も指している場合がある。
【0021】
詳細な説明
他に定義されなければ、本明細書において使用される科学技術用語は、当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。当業者は、多くの方法を本開示の実施において使用できることを認識する。実際、本開示は、記載される方法および材料に何ら限定されない。本開示の目的のために、以下の用語を以下において定義する。
【0022】
例えば、全ての特許および刊行物を含む本明細書において参照されるいずれの参考文献も参照することにより全体が組み込まれる。
【0023】
本明細書において使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈が明らかにそうでないことを規定しなければ、複数への言及を含む。例えば、「化合物(a compound)」または「少なくとも1つの化合物」という用語は、その混合物を含めて、複数の化合物を含んでもよい。
【0024】
「約」という用語は、おおよそ、大まかに、その辺り、またはその領域内にあることを意味するために本明細書において使用される。「約」という用語が数値範囲と組み合わせて使用される場合、それは、示される数値より上および下に境界を広げることによってその範囲を加減する。少しでも疑いをかけられないようにするために、「約」、「少なくとも」、「少なくとも約」、「最大で」、「未満」、「より多い」、「以内」などの本明細書において使用される用語または句は、パーセントの数値の一連のリストが後に続く場合、このような用語または句は、この一続きのまたはリスト中のパーセントのどの数値も修飾するとみなされる。
【0025】
本明細書において使用される場合、タバコ植物は、ニコチアナ・タバカム(Nicotiana tabacum)、ニコチアナ・アンプレキシカウリス(Nicotiana amplexicaulis)PI 271989;ニコチアナ・ベンサミアナ(Nicotiana benthamiana)PI 555478;ニコチアナ・ビゲロビー(Nicotiana bigelovii)PI 555485;ニコチアナ・デブネイ(Nicotiana debneyi);ニコチアナ・エクセルシオル(Nicotiana excelsior)PI 224063;ニコチアナ・グルチノーサ(Nicotiana glutinosa)PI 555507;ニコチアナ・グッドスピーデイ(Nicotiana goodspeedii)PI 241012;ニコチアナ・ゴセイ(Nicotiana gossei)PI 230953;ニコチアナ・ヘスペリス(Nicotiana hesperis)PI 271991;ニコチアナ・ナイティアナ(Nicotiana knightiana)PI 555527;ニコチアナ・マリティマ(Nicotiana maritima)PI 555535;ニコチアナ・メガロシフォン(Nicotiana megalosiphon)PI 555536;ニコチアナ・ヌディカウリス(Nicotiana nudicaulis)PI 555540;ニコチアナ・パニクラータ(Nicotiana paniculata)PI 555545;ニコチアナ・プルムバギニフォリア(Nicotiana plumbaginifolia)PI 555548;ニコチアナ・レパンダ(Nicotiana repanda)PI 555552;ニコチアナ・ルスティカ(Nicotiana rustica);ニコチアナ・スアベオレンス(Nicotiana suaveolens)PI 230960;ニコチアナ・シルベストリス(Nicotiana sylvestris)PI 555569;ニコチアナ・トメントーサ(Nicotiana tomentosa)PI 266379;ニコチアナ・トメントシフォルミス(Nicotiana tomentosiformis);およびニコチアナ・トリゴノフィラ(Nicotiana trigonophylla)PI 555572を含むが、これに限定されないニコチアナ(Nicotiana)属からの任意の植物であり得る。
【0026】
一局面では、本開示は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、タバコ植物は、低減したレベルのニコチンを付与する変異またはトランスジーンを含む。一局面では、タバコ植物は低アルカロイドタバコ植物である。一局面では、本開示のタバコ植物はnic1変異、nic2変異、またはその両方を含む。一局面では、タバコ植物は、同様の生育条件で生育された場合の対照植物のニコチンレベルの1%より少ない、2%より少ない、5%より少ない、8%より少ない、10%より少ない、12%より少ない、15%より少ない、20%より少ない、25%より少ない、30%より少ない、40%より少ない、50%より少ない、60%より少ない、70%より少ない、または80%より少ないレベルのニコチンを含み、対照植物は、低ニコチンを付与する変異またはトランスジーンを除いて、前記タバコ植物と本質的に同一の遺伝的背景を共有する。別の局面では、タバコ植物は、同様の生育条件で生育された場合の対照植物のニコチンまたは全アルカロイドレベルの1%より少ない、2%より少ない、5%より少ない、8%より少ない、10%より少ない、12%より少ない、15%より少ない、20%より少ない、25%より少ない、30%より少ない、40%より少ない、50%より少ない、60%より少ない、70%より少ない、または80%より少ないレベルのニコチンまたは全アルカロイドを含む。別の局面では、タバコ植物は、同様の生育条件で生育された場合の対照植物のニコチンレベルの3%未満、2.75%未満、2.5%未満、2.25%未満、2.0%未満、1.75%未満、1.5%未満、1.25%未満、1%未満、0.9%未満、0.8%未満、0.7%未満、0.6%未満、0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満、0.1%未満、および0.05%未満からなる群から選択される全アルカロイドレベルを含み、対照植物は、低ニコチンを付与する変異またはトランスジーンを除いて、前記タバコ植物と本質的に同一の遺伝的背景を共有する。別の局面では、タバコ植物は、同様の生育条件で生育された場合の対照植物のニコチンまたは全アルカロイドレベルの3%未満、2.75%未満、2.5%未満、2.25%未満、2.0%未満、1.75%未満、1.5%未満、1.25%未満、1%未満、0.9%未満、0.8%未満、0.7%未満、0.6%未満、0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満、0.1%未満、および0.05%未満からなる群から選択されるニコチンまたは全アルカロイドレベルを含む。
【0027】
一局面では、タバコ植物は、アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレート(quinolate)ホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、Sアデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、nic1、nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(nicotine uptake permease)(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする、1種類もしくはそれ以上、2種類もしくはそれ以上、3種類もしくはそれ以上、4種類もしくはそれ以上、5種類もしくはそれ以上、6種類もしくはそれ以上、7種類もしくはそれ以上、8種類もしくはそれ以上、9種類もしくはそれ以上、10種類もしくはそれ以上、11種類もしくはそれ以上、12種類もしくはそれ以上、13種類もしくはそれ以上、14種類もしくはそれ以上、15種類もしくはそれ以上、16種類もしくはそれ以上、17種類もしくはそれ以上、18種類もしくはそれ以上、19種類もしくはそれ以上、20種類もしくはそれ以上、または21種類全ての遺伝子または遺伝子座の発現または活性を直接抑制するトランスジーンまたは変異を含む。Dewey and Xie, Molecular genetics of alkaloid biosynthesis in Nicotiana tabacum, Phytochemistry 94 (2013) 10-27を参照されたい。
【0028】
一局面では、タバコ植物は、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される1種類またはそれ以上の、2種類もしくはそれ以上、3種類もしくはそれ以上、4種類もしくはそれ以上、5種類もしくはそれ以上、6種類もしくはそれ以上、7種類もしくはそれ以上、8種類もしくはそれ以上、9種類もしくはそれ以上、または10種類全ての遺伝子において1つまたはそれ以上の変異をさらに含む。一局面では、タバコ植物は、ERF189、ERF115、またはその両方において1つまたはそれ以上の変異をさらに含む。一局面では、タバコ植物は、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される1種類またはそれ以上の、2種類もしくはそれ以上、3種類もしくはそれ以上、4種類もしくはそれ以上、5種類もしくはそれ以上、6種類もしくはそれ以上、7種類もしくはそれ以上、8種類もしくはそれ以上、9種類もしくはそれ以上、または10種類全てのタンパク質をコードする遺伝子を標的指向しかつ抑制する1つまたはそれ以上のトランスジーンをさらに含む。
【0029】
一局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、55またはそれ以上の値、60またはそれ以上の値、65またはそれ以上の値、70またはそれ以上の値、75またはそれ以上の値、80またはそれ以上の値、85またはそれ以上の値、90またはそれ以上の値、および95またはそれ以上の値からなる群から選択されるUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。別の局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、類似の条件において生育および乾燥された場合の対照植物のUSDAグレード指数値と同等のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができ、対照植物は、低ニコチンを付与する変異またはトランスジーンを除いて該タバコ植物と本質的に同一の遺伝的背景を共有する。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、類似の条件において生育された場合の対照植物のUSDAグレード指数値の少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約98%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができ、対照植物は、低ニコチンを付与する変異またはトランスジーンを除いて該タバコ植物と本質的に同一の遺伝的背景を共有する。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値の65%~130%、70%~130%、75%~130%、80%~130%、85%~130%、90%~130%、95%~130%、100%~130%、105%~130%、110%~130%、115%~130%、または120%~130%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値の70%~125%、75%~120%、80%~115%、85%~110%、または90%~100%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。
【0030】
別の局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、55またはそれ以上の値、60またはそれ以上の値、65またはそれ以上の値、70またはそれ以上の値、75またはそれ以上の値、80またはそれ以上の値、85またはそれ以上の値、90またはそれ以上の値、および95またはそれ以上の値からなる群から選択されるUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。別の局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、50~95、55~95、60~95、65~95、70~95、75~95、80~95、85~95、90~95、55~90、60~85、65~80、70~75、50~55、55~60、60~65、65~70、70~75、75~80、80~85、85~90、および90~95からなる群から選択されるUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値の少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約98%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値の65%~130%、70%~130%、75%~130%、80%~130%、85%~130%、90%~130%、95%~130%、100%~130%、105%~130%、110%~130%、115%~130%、または120%~130%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。さらなる局面では、タバコ植物は、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値の70%~125%、75%~120%、80%~115%、85%~110%、または90%~100%のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。
【0031】
一局面では、本開示はまた、nic1変異、nic2変異、およびその組合せからなる群から選択される変異を含むタバコ品種、栽培品種、または株であって、タバコ品種、栽培品種、または株が、類似の生育条件において生育された場合の対照タバコ品種、栽培品種、または株の葉グレードと同等の葉グレードを有し、対照タバコ品種が、変異を除いて該タバコ品種、栽培品種、または株と本質的に同一の遺伝的背景を共有する、タバコ品種、栽培品種、または株を提供する。
【0032】
一局面では、本開示は、3%未満、2.75%未満、2.5%未満、2.25%未満、2.0%未満、1.75%未満、1.5%未満、1.25%未満、1%未満、0.9%未満、0.8%未満、0.7%未満、0.6%未満、0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満、0.1%未満、および0.05%未満からなる群から選択されるニコチンまたは総アルカロイドレベルを含み、非トランスジェニックタバコ植物が、乾燥された場合に、50またはそれ以上の値、55またはそれ以上の値、60またはそれ以上の値、65またはそれ以上の値、70またはそれ以上の値、75またはそれ以上の値、80またはそれ以上の値、85またはそれ以上の値、90またはそれ以上の値、および95またはそれ以上の値USDAグレード指数値を有する葉を生成することができる、非トランスジェニックタバコ植物またはその部分をさらに提供する。別の局面では、そのような非トランスジェニックタバコ植物は、2.0%未満のニコチンレベルを含み、かつ、乾燥された場合に、70またはそれ以上のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。さらなる局面では、そのような非トランスジェニックタバコ植物は、1.0%未満のニコチンレベルを含み、かつ、乾燥された場合に、70またはそれ以上のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができる。
【0033】
一局面では、本開示はまた、非トランスジェニック変異を含み、非トランスジェニック変異が、タバコ植物のニコチンまたは総アルカロイドレベルを、類似の生育条件において生育された場合の対照植物のニコチンレベルの1%未満、2%未満、5%未満、8%未満、10%未満、12%未満、15%未満、20%未満、25%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、または80%未満まで低減し、タバコ植物が、乾燥された場合に、対照植物のUSDAグレード指数値と同等のUSDAグレード指数値を有する葉を生成することができ、かつ、対照植物が、非トランスジェニック変異を除いて該タバコ植物と本質的に同一の遺伝的背景を共有する、タバコ植物またはその部分を提供する。
【0034】
一局面では、本開示は、遺伝子中または遺伝子座中の変異を含み、変異がLAバーレイ21には存在しない、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、LAバーレイ21と比較して関心対象の遺伝子座においてより短い染色体移入を含む。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、関心対象の遺伝子座中の完全な遺伝子の欠失も完全な遺伝子コーディング配列の欠失も含まない。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、関心対象の遺伝子座においてホモ接合である。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、関心対象の遺伝子座においてヘテロ接合である。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、関心対象の遺伝子または遺伝子座における点変異、欠失、挿入、重複、および逆位からなる群から選択される変異を含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物中の変異は、ランダム変異誘発および標的指向性変異誘発からなる群から選択されるアプローチにより導入される。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物中の変異は、メガヌクレアーゼ、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、TALEN、およびCRISPRからなる群から選択される標的指向性変異誘発アプローチにより導入される。
【0035】
本明細書において使用される場合、変異は、遺伝子によりコードされる産物の発現または活性を変化させるために遺伝子に導入される遺伝性の遺伝子改変を指す。そのような改変は、遺伝子の任意の配列領域中、例えば、プロモーター、5’UTR、エクソン、イントロン、3’UTR、またはターミネーター領域中に存在し得る。一局面では、変異は、遺伝子産物の発現または活性を低減、阻害、または除去する。別の局面では、変異は、遺伝子産物の発現または活性を増大させるか、上昇させるか、強化するか、または増やす。一局面では、変異は、特定のタバコ品種または栽培品種中に存在する天然の多型ではない。本明細書において使用される場合、「変異体アレル」は、変異を含む遺伝子座からのアレルを指す。本明細書において使用される場合、「変異誘発性」は、トランスジーンを伴うことも、変異関連のトランスジーンが最終的な変異体中に残留することもなく、変異を生成することを指す。一局面では、変異誘発性はシスジェニックである。別の局面では、変異誘発性は遺伝子またはゲノム編集を介する。さらなる局面では、変異誘発性は、ランダム変異誘発、例えば、化学的(例えば、EMS)または物理的(r照射)変異誘発を介する。
【0036】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、SEQ ID NO:23~28およびその断片からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するコーディング配列を含む1つまたはそれ以上の遺伝子内の1つまたはそれ以上の変異を含む。一局面では、1つまたはそれ以上の変異は、SEQ ID NO:23~28およびその断片からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するコーディング配列を含む1つまたはそれ以上の遺伝子の発現または活性を低減する。
【0037】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、SEQ ID NO:29~34およびその断片からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するポリペプチドをコードする1つまたはそれ以上の遺伝子内の1つまたはそれ以上の変異を含む。一局面では、1つまたはそれ以上の変異は、SEQ ID NO:29~34およびその断片からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するポリペプチドをコードする1つまたはそれ以上の遺伝子の発現または活性を低減する。
【0038】
LAバーレイ21(LA BU21としても参照される)は、いくつかの戻し交雑を通じたキューバシガー品種からの低アルカロイド遺伝子のバーレイ21への組込みにより産生される低い総アルカロイドのタバコ株である(Legg et al.1970)。それは、その親であるバーレイ21の約3.5%(乾燥重量)と比較して約0.2%の総アルカロイド(乾燥重量)を有する。LA BU21は、商業的に許容される基準よりかなり低い葉グレードを有する。LA BU21はまた、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質により特徴付けられる他の不都合な葉の表現型を呈する(ChaplinおよびWeeks、1976;Legg et al. 1970;ChaplinおよびBurk、1983)。LA BU21の葉はさらに、単位葉面積当たりのより高いポリアミン含有量、より高いクロロフィル含有量、およびより多い葉肉細胞などの形質を呈する。
【0039】
報告によると、植物においてポリアミンは、細胞増殖および分裂、ストレス耐性、維管束の分化、リグニン重合、病原体防御、老化および成熟などの、発達プロセス、生理学的プロセス、および代謝プロセスに関与する(Fariduddin Q, Varshney P, Yusuf M, Ahmad A (2013) Polyamines: potent modulators of plant responses to stress. J. Plant Interac. 8: 1-16; Kusano T, Suzuki H (2015). Polyamines a universal molecular nexus for growth, survival and specialized metabolism. Tokyo: Springer.)。いくつかの研究からポリアミンと植物細胞老化の調節が結びつけられている(Sobieszczuk-Nowicka, E., Kubala, S., Zmienko, A., Malecka, A., Legocka, J. 2016. From accumulation to degradation: Reprograming polyamine metabolism facilitates dark-induced senescence in Barley leaf cells. Front. Plant Sci. doi: 10.3389/fpls.2015.01198)。果実および栄養組織では、ポリアミンは、葉緑体光化学系複合体の崩壊と細胞壁/膜組成物の変化を防ぐ抗老化制御因子および抗成熟制御因子として作用する(Lester GE (2000). Polyamines and their cellular anti-senescence properties in honey dew musk melon fruit. Plant Sci. 160: 105-112; Mattoo AK, Handa AK (2008). Higher polyamines restore and enhance metabolic memory in ripening fruit. Plant Sci. 174: 386-393; Serafini-Fracassini D, Di Sandro A, Del Duca S (2010). Spermine delays leaf senescence in Lactuca sativa and prevents the decay of chloroplast photosystems. Plant Physiol. Biochem. 48: 602-611)。高レベルのポリアミンはトマトつる植物(vine)の寿命を延ばし(Mehta RA, Cassol T, Li N, Ali N, Handa AK, Mattoo AK (2002). Engineered polyamine accumulation in tomato enhances phytonutrient content, juice quality and vine life. Nat. Biotechnol. 20: 613-618)、酵母スペルミジン合成酵素を過剰発現するトランスジェニックトマト植物では成熟および葉老化の遅延が観察された(Nambeesan S, Datsenka T, Ferruzzi MG, Malladi A, Mattoo AK, Handa AK (2010). Overexpression of yeast spermidine synthase impacts ripening, senescence and decay symptoms in tomato. Plant J. 63: 836-847)。ポリアミンは細胞壁を安定化することによって、またはエチレン、アブシジン酸、サイトカイニン、およびジベレリンなどの植物ホルモンとのクロストークによって直接作用し得る(Kussano and Suzuki 2015)。
【0040】
ほとんどの植物において、プトレシンは、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)によってオルニチンから、またはアルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)によって開始する3つの酵素段階を介してアルギニンから直接合成することができる(Michael AJ, Furze JM, Rhodes MJ, Burtin D (1996). Molecular cloning and functional identification of a plant ornithine decarboxylase cDNA. Biochem. J. 314: 241-248; Piotrowski M, Janowitz T, Kneifel H (2003). Plant C-N hydrolases and the identification of a plant N-carbamoylputrescine amidohydrolase involved in polyamine biosynthesis J. Biol. Chem. 278: 1708-1712; Illingworth C, Mayer MJ, Elliot K, Hanfrey C, Walton NJ, Michael AJ (2003). The diverse bacterial origins of the Arabidopsis polyamine biosynthetic pathway FEBS Letters 549: 26-30)。以前の研究では、プトレシンへのADC経路はタバコのアルカロイドプロファイルにほんの少ししか影響を及ぼさず、それに対して、ODC経路はニコチン生合成に大きな役割を果たすことが述べられている(Chintapakorn Y, Hamill JD (2007). Antisense-mediated reduction in ADC activity causes minor alterations in the alkaloid profile of cultured hairy root and regenerated transgenic plants of Nicotiana tabacum. Phytochem. 68: 2465-2479; DeBoer KD, Dalton HL, Edward FJ, Hamill JD (2011). RNAi-mediated down-regulation of ornithine decarboxylase (ODC) leads to reduced nicotine and increased anatabine levels in transgenic Nicotiana tabacum L. Phytochem. 72: 344-355; DeBoer KD, Dalton HL, Edward FJ, Ryan SM, Hamill JD (2013). RNAi-mediated down-regulation of ornithine decarboxylase (ODC) impedes wound-stress stimulation of anabasine synthesis in Nicotiana glauca. Phytochem. 86: 21-28; Dalton HL, Blomstedt CK, Neale AD, Gleadow R, DeBoer KD, Hamill JD (2016). Effects of down-regulating ornithine decarboxylase upon putrescine-associated metabolism and growth in Nicotiana tabacum L. J. Exp. Bot. 67: 3367-3381)。プトレシンは、脱炭酸されたS-アデノシルメチオニン(SAM)に由来するアミノプロピル基が連続して付加されることで、酵素スペルミジン合成酵素によって触媒される反応でスペルミジンに変換され、次いで、スペルミン合成酵素によって触媒される反応でスペルミンに変換される。SAMはエチレン生合成の基質でもあり(Tiburcio AF, Altabella T, Bitrian M, Alcazar R (2014). The roles of polyamines during the lifespan of plants: from development to stress. Planta 240: 1-18)、エチレンは老化および果実成熟を調節する(Fluhr R, Mattoo AK (1996). Ethylene - biosynthesis and perception. Crit. Rev. Plant Sci. 15:479-523)。ポリアミン生合成経路とエチレン生合成経路は共通の前駆体SAMにおいて競合するが、特に、栄養生長から成熟/老化への発達切り換えの間に反対の発達作用を有する(Nambeesan S, Handa AK, Mattoo AK (2008). Polyamines and regulation of ripening and senescence. In: Paliyath G, Murr DP, Handa AK, Lurie S (eds) Postharvest biology and technology of fruits, vegetables and flowers. Willey-Blackwell Publ, Ames. pp 319-340, Harpaz-Saad S, Yoon GM, Mattoo AK, Kieber JJ (2012). The formation of ACC and competition between polyamines and ethylene for SAM. Annu. Plant Reviews. 44: 53-81, Gupta A, Pal RK, Rajam MV (2013). Delayed ripening and improved fruit processing quality in tomato by RNAi-mediated silencing of three homologs of 1-aminopropane-1-carboxylate synthase gene. J. Plant Physiol. 170: 987-995)。トマト(Saftner RA, Baldi BG (1990). Polyamine levels and tomato fruit development: possible interaction with ethylene. Plant Physiol. 92: 547-550; Morilla A, Garcia JM, Albi MA (1996). Free polyamine contents and decarboxylase activities during tomato development and ripening. J. Agri. Food Chem. 44: 2608-2611)およびアボカド(Kushad MM, Yelenosky G, Knight R (1988). Interrelationship of polyamine and ethylene biosynthesis during avocado fruit development and ripening. Plant Physiol. 87:463-467)において果実成熟が開始する間にポリアミンレベルは減少し、エチレンレベルは増大する。これは、ポリアミン生合成に対して相互に拮抗する作用を反映しており、逆もまた同じである(Harpaz-Saad et al. 2012; Anwar R, Mattoo A, HandaA (2015). Polyamine interactions with plant hormones: crosstalk at several levels in Kusano T, Suzuki H (eds). Polyamines a Universal Molecular Nexus for Growth, Survival and Specialized Metabolism. Tokyo: Springer. pp 267-303)。しかしながら、成熟特異的E8プロモーターの制御下で酵母S-アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ(SAMDC)を発現するトランスジェニックトマト植物は果実成熟中に高レベルのエチレンとポリアミンを同時に生成した。このことから、この系にはSAMに対する競合が無いことが分かる(Mehta RA, Cassol T, Li N, Ali N, Handa AK, Mattoo AK (2002). Engineered polyamine accumulation in tomato enhances phytonutrient content, juice quality and vine life. Nat. Biotechnol. 20: 613-618)。
【0041】
いかなる科学理論によっても縛られないが、LAタバコ植物におけるニコチン生合成の抑制はニコチン経路、ポリアミン経路、およびエチレン経路間のクロストークに影響を及ぼし、その結果としてプトレシンが蓄積する。その結果としてエチレン生合成が阻害されると同時に、高次ポリアミン(higher polyamine)であるスペルミジンとスペルミンに向かう代謝フラックスが増え、それによって葉の成熟と老化に劇的な効果が生じるであろう。
【0042】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンを含む葉を生成することができる、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0043】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等のクロロフィルレベルを含む葉を生成することができる、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等のクロロフィルレベルとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等のクロロフィルレベルとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等のクロロフィルレベルとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0044】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の単位葉面積当たりの葉肉細胞数を含む葉を生成することができる、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等の単位葉面積当たりの葉肉細胞数は、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等の単位葉面積当たりの葉肉細胞数は、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等の単位葉面積当たりの葉肉細胞数は、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0045】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の表皮細胞サイズを含む葉を生成することができる、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等の表皮細胞サイズとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等の表皮細胞サイズとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等の表皮細胞サイズとは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0046】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の葉収率を含む葉を生成することができる、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等の葉収率とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等の葉収率とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等の葉収率とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0047】
一局面では、本開示は、低ニコチンまたは低アルカロイドを付与する変異またはトランスジーンを含み、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の昆虫食害感受性を示す、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、同等の昆虫食害感受性とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である。一局面では、同等の昆虫食害感受性とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~1%、1%~2%、2%~3%、3%~4%、4%~5%、5%~6%、6%~7%、7%~8%、8%~9%、9%~10%、11%~12%、12%~13%、13%~14%、14%~15%、15%~16%、16%~17%、17%~18%、18%~19%、または19%~20%である。さらなる局面では、同等の昆虫食害感受性とは、同じ変異もトランスジーンも含まない対照植物の同等の葉におけるレベルの0.5%~5%、5%~10%、または10%~20%である。
【0048】
昆虫食害感受性レベルは、当技術分野において公知の方法、例えば、昆虫摂食アッセイ(insect feeding assay)によってアッセイすることができる。手短に言えば、水中0.7%の1/4インチの寒天層を、100mmペトリ皿に加え、固化させる。ペトリ皿の蓋から葉ディスクを切り取り、プレートの中に入れ、寒天の中にそっと押し入れる。4~5の葉ステージの植物から葉ディスクを採取する。中肋を除外するようにディスクを葉身から採取する。植物の最も大きな4枚の葉のそれぞれから1枚のディスクを採取して、1つの植物につき4枚のレプリケートを作製する。4つの植物を合計16回のバイオロジカルレプリケート試験ラインのためにサンプリングする。二齢ステージの1匹の青虫を葉に加え、48時間、周囲温度で食餌させた。48時間後に青虫の幼虫を秤量し、幼虫の最終重量を記録する。
【0049】
特に定めのない限り、タバコ植物、品種、栽培品種、または株についての本明細書に記載のアルカロイド、ポリアミン、もしくはニコチンレベル(もしくは別の葉の化学もしくは特性の特徴)の測定値または葉グレード指数値は、例えば、文脈に応じて、単一の植物の複数の葉の平均または単一の品種、栽培品種、もしくは株からのタバコ植物の集団からの平均測定値を含む、平均測定値を指してもよい。一局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、摘心後に葉番号3、4、および5から収集されたプールされた葉試料において摘心後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、ニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミン(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)の最も高いレベルを有する葉において摘心後に測定される。一局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、またはポリアミンレベルは、葉番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30において摘心後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、葉番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、および30からなる群から選択される連続する葉番号を有する2つまたはそれ以上の葉のプールにおいて摘心後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、1~5、6~10、11~15、16~20、21~25、および26~30からなる群から選択される葉番号を有する葉において摘心後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、1~5、6~10、11~15、16~20、21~25、および26~30からなる群から選択される葉番号を有する2つまたはそれ以上の葉のプールにおいて摘心後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、1~5、6~10、11~15、16~20、21~25、および26~30からなる群から選択される葉番号を有する3つまたはそれ以上の葉のプールにおいて摘心後に測定される。
【0050】
アルカロイドレベルは、当技術分野において公知の方法によって、例えば、ガス液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、ラジオイムノアッセイ、および酵素結合免疫測定法に基づく定量によってアッセイすることができる。
【0051】
本明細書において使用される場合、葉の番号付けは、タバコの茎上の葉の位置に基づき、葉番号1は摘心後の最も古い葉(最基部)であり、最も大きい葉番号は最も若い葉(先端部)に割り当てられる。
【0052】
平均測定値(例えば、アルカロイドもしくはニコチンレベルまたは葉のグレード付け)を決定するためのタバコ植物の集団またはタバコ葉の集合物は、例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、または50といった任意のサイズであり得る。産業上承認される標準的なプロトコールに従って平均測定値またはグレード(grad)指数値が決定される。
【0053】
本明細書において使用される場合、「摘心」は、タバコ植物が栄養成熟に近くかつ生殖生長の開始時期にある時の、SAM、花、および数枚までの隣接する葉を含む、茎の頂部の除去を指す。典型的には、タバコ植物は、つぼみステージ(花が現れ始めた直後)において摘心される。例えば、温室または野外生育のタバコ植物は、50%の植物が少なくとも1つの開いた花を有する時に摘心され得る。タバコ植物の摘心は、頂芽優勢の喪失を結果としてもたらし、かつアルカロイド産生の増大も誘導する。
【0054】
典型的には、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、摘心してから約2週間後に測定される。他の時点もまた使用され得る。一局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、摘心してから約1、約2、約3、約4、または約5週間後に測定される。別の局面では、タバコ植物のニコチン、アルカロイド、もしくはポリアミンレベル(または別の葉の化学もしくは特性の特徴)は、摘心してから約3、約5、約7、約10、約12、約14、約17、約19、または約21日後に測定される。
【0055】
本明細書において使用される場合、「類似の生育条件」は、生育のためおよび2つまたはそれ以上の植物遺伝子型の間の意味のある比較を行うための類似の環境条件および/または耕種学的実施であって、環境条件および耕種学的実施のいずれも、2つまたはそれ以上の植物遺伝子型の間に観察される任意の差異に寄与せず、かつ該差異の説明とならないような、類似の環境条件および/または耕種学的実施を指す。環境条件としては、例えば、光、温度、水(湿度)、ならびに栄養物(例えば、窒素およびリン)が挙げられる。耕種学的実施としては、例えば、種まき、切取り(clipping)、切落し(undercutting)、移植、摘心、および吸枝が挙げられる。Tobacco,Production,Chemistry and Technology、Davis & Nielsen編、Blackwell Publishing、Oxford(1999)、pp 70-103のChapter 4Bおよび4Cを参照。
【0056】
本明細書で使用する「同等の葉」とは、同様のサイズ、形状、齢、および/または葉柄の位置を有する葉を指す。
【0057】
一局面では、本開示は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む、タバコ植物またはその部分を提供する。一局面では、誘導性プロモーターとは摘心誘導性プロモーターである。一局面では、誘導性プロモーターはまた組織特異的プロモーターまたは組織選好性プロモーターでもある。一局面では、組織特異的プロモーターまたは組織選好性プロモーターは、シュート、根、葉、茎、花、吸器、根端、葉肉細胞、表皮細胞、および脈管構造からなる群から選択される1つまたはそれ以上の組織または器官に特異的であるか、または好ましい。さらなる局面では、摘心誘導性プロモーターは、タバコニコチンデメチラーゼ遺伝子、例えば、CYP82E4、CYP82E5、またはCYP82E10に由来するプロモーター配列を含む。
【0058】
様々なタイプのプロモーターをここで使用することができる。これらは、プロモーター、例えば、構成的プロモーター、発達プロモーター、組織特異的プロモーター、組織選好性プロモーター、誘導性プロモーターなどに機能的に連結されたコード配列または遺伝子(トランスジーンを含む)の発現パターンに関連する様々な判断基準に従って分類される。植物の全てのまたはほとんどの組織において転写を開始するプロモーターは「構成的」プロモーターと呼ばれる。発達のある特定の期間またはステージに転写を開始するプロモーターは「発達」プロモーターと呼ばれる。他の植物組織と比べて、ある特定の植物組織において発現を増強するプロモーターは「組織増強」または「組織選好性」プロモーターと呼ばれる。従って、「組織選好性」プロモーターは、特異的な植物組織では比較的高い、または優先的な発現を引き起こすが、他の植物組織では低レベルの発現を引き起こす。植物の特異的な組織内で発現し、他の植物組織では発現がわずかであるかまたは発現がない、プロモーターは、「組織特異的」プロモーターと呼ばれる。植物のある特定の細胞タイプにおいて発現するプロモーターは「細胞タイプ特異的」プロモーターと呼ばれる。「誘導性」プロモーターとは、環境刺激、例えば、寒さ、乾燥、熱、もしくは光、または他の刺激、例えば、傷もしくは化学物質の適用に応答して転写を開始するプロモーターである。プロモーターはまた、異種、同種、キメラ、合成などなどの起源の点から分類されることもある。「異種」プロモーターとは、その結合している転写可能な配列、コード配列、または遺伝子(もしくはトランスジーン)と比べて異なる起源を有する、かつ/または形質転換しようとする植物種に天然に存在しない、プロモーター配列である。「異種」という用語は、もっと広範には、2つまたはそれ以上のDNA分子または配列の組み合わせが天然では通常見出されない場合には、このような組み合わせを含む。例えば、2つまたはそれ以上のDNA分子または配列が、異なるゲノムに、もしくは同じゲノム内の異なる遺伝子座に通常見出されれば、または天然で全く同じに組み合わされていなければ互いに異種であろう。
【0059】
一局面では、誘導性プロモーターは根特異的発現または根選好性発現を提供する。一局面では、根特異的または根選好性の誘導性プロモーターは、SEQ ID NO:1~11からなる群から選択される配列およびその機能的断片を含む。表1は、SEQ ID NO:1~11によってドライブされる推定の葉特異的発現レベル対根特異的発現レベルの比較を示す。
【0060】
一局面では、誘導性プロモーターは葉特異的発現または葉選好性発現を提供する。一局面では、葉特異的または葉選好性の誘導性プロモーターは、SEQ ID NO:12~21からなる群から選択される配列およびその機能的断片を含む。表2は、SEQ ID NO:12~21によってドライブされる推定の葉特異的発現レベル対根特異的発現レベルの比較を示す。
【0061】
(表1)摘心応答性の根特異的発現または根選好性発現のための例示的な誘導性プロモーター
【0062】
(表2)摘心応答性の葉特異的発現または葉選好性発現のための例示的な誘導性プロモーター
【0063】
一局面では、誘導性プロモーターは、機能的に連結された転写可能なDNA配列にとって異種である。一局面では、転写可能なDNA配列は、マイクロRNA(miRNA)、アンチセンスRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、トランス作動性siRNA(ta-siRNA)、およびヘアピンRNA(hpRNA)からなる群から選択される非コーディングRNAをコードする。一局面では、非コーディングRNAは、SEQ ID NO:35および36からなる群から選択される配列に対して少なくとも99.9%、少なくとも99.5%、少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%の同一性を有するヌクレオチド配列、およびその任意の部分を含む。一局面では、非コーディングRNAは、SEQ ID NO:22に対して少なくとも99%、少なくとも97%、少なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%の同一性を有するヌクレオチド配列を含むODC RNAi構築物中で提供される。
【0064】
「アルカロイド」は、植物中に天然に存在する複雑な窒素含有化合物であり、ヒトおよび動物において薬理学的効果を有する。「ニコチン」は、市販のシガレットタバコ中の主要な天然アルカロイドであり、ニコチアナ・タバカム中のアルカロイド含有量の約90パーセントを占める。タバコ中の他の主要なアルカロイドとしては、コチニン、ノルニコチン、ミオスミン、ニコチリン、アナバシン、およびアナタビンが挙げられる。微量のタバコアルカロイドとしては、ニコチン-n-オキシド、N-メチルアナタビン、N-メチルアナバシン、シュードオキシニコチン、2,3ジピリジル、およびその他が挙げられる。
【0065】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、類似の生育条件において生育された場合のnic1変異および/またはnic2変異のいずれも有しない対照タバコ植物と比較してより低いレベルの総アルカロイドまたは個々のアルカロイドを含む。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、類似の生育条件において生育された場合の対照タバコ植物と比較して、より低いレベルの、コチニン、ノルニコチン、ミオスミン、ニコチリン、アナバシン、およびアナタビンからなる群から選択される1種またはそれ以上のアルカロイドを含む。一局面では、より低いアルカロイドまたはニコチンレベルは、対照タバコ植物のアルカロイドまたはニコチンレベルの1%未満、2%未満、5%未満、8%未満、10%未満、12%未満、15%未満、20%未満、25%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、または80%未満のアルカロイドまたはニコチンレベルを指す。別の局面では、より低いアルカロイドまたはニコチンレベルは、対照タバコ植物のアルカロイドまたはニコチンレベルの約0.5%~1%、約1%~2%、約2%~3%、約3%~4%、約4%~5%、約5%~6%、約6%~7%、約7%~8%、約8%~9%、約9%~10%、約11%~12%、約12%~13%、約13%~14%、約14%~15%、約15%~16%、約16%~17%、約17%~18%、約18%~19%、約19%~20%、約21%~22%、約22%~23%、約23%~24%、約24%~25%、約25%~26%、約26%~27%、約27%~28%、約28%~29%、または約29%~30%のアルカロイドまたはニコチンレベルを指す。さらなる局面では、より低いアルカロイドまたはニコチンレベルは、対照タバコ植物のアルカロイドまたはニコチンレベルの約0.5%~5%、約5%~10%、約10%~20%、約20%~30%のアルカロイドまたはニコチンレベルを指す。
【0066】
アルカロイドレベルは、当技術分野において公知の方法により、例えば、気体-液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、ラジオイムノアッセイ、および酵素結合免疫吸着アッセイに基づく定量化により、アッセイされ得る。例えば、ニコチンアルカロイドレベルは、キャピラリーカラムおよびFID検出器を備えた気体-液体クロマトグラフィーを使用する方法のためのCORESTA Recommended Method No.7、1987およびISO規格(ISO TC 126N 394 E.;Hibi et al.、Plant Physiology 100:826-35(1992)も参照)に基づくGC-FID法により測定され得る。特に定めのない限り、本明細書に記載の全てのアルカロイドレベルは、CORESTA Method No 62、Determination of Nicotine in Tobacco and Tobacco Products by Gas Chromatographic Analysis、February 2005による方法、ならびにFederal Register Vol.64、No.55 March 23、1999において刊行(およびVol.74、No.4、January 7、2009において補正)されたCenters for Disease Control and Prevention’s Protocol for Analysis of Nicotine,Total Moisture and pH in Smokeless Tobacco Productsにおいて定義される方法を使用して測定される。
【0067】
代替的に、タバコの総アルカロイドは、Skalar Instrument Co(West Chester、PA)により採用されるようなタバコ試料の分析のために開発され、Collins et al.、Tobacco Science 13:79-81(1969)により記載されているセグメントフロー比色法を使用して測定され得る。簡潔に述べれば、タバコの試料を乾燥し、粉砕し、抽出した後に総アルカロイドおよび還元糖の分析を行う。方法では次に、脱色のために酢酸/メタノール/水抽出および木炭が用いられる。総アルカロイドの決定は、有色複合体を形成するための芳香族アミンの存在下でのニコチンアルカロイドとの塩化シアノゲンの反応に基づき、該複合体は460nmにおいて測定される。特に定めのない限り、本明細書に示される総アルカロイドレベルまたはニコチンレベルは、乾燥重量(例えば、総アルカロイドのパーセントまたはニコチンのパーセント)に基づく。
【0068】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、類似の生育条件において生育された場合のnic1変異および/またはnic2変異のいずれも有しない対照タバコ植物と比較してより低いレベルのニコチンを含む。一局面では、より低いニコチンレベルは、対照タバコ植物の平均ニコチンレベルの1%未満、2%未満、5%未満、8%未満、10%未満、12%未満、15%未満、20%未満、25%未満、30%未満、40%未満、50%未満、60%未満、70%未満、または80%未満の平均ニコチンレベルを指す。別の局面では、より低いニコチンレベルは、対照タバコ植物の平均ニコチンレベルの約0.5%~1%、約1%~2%、約2%~3%、約3%~4%、約4%~5%、約5%~6%、約6%~7%、約7%~8%、約8%~9%、約9%~10%、約11%~12%、約12%~13%、約13%~14%、約14%~15%、約15%~16%、約16%~17%、約17%~18%、約18%~19%、約19%~20%、約21%~22%、約22%~23%、約23%~24%、約24%~25%、約25%~26%、約26%~27%、約27%~28%、約28%~29%、または約29%~30%の平均ニコチンレベルを指す。さらなる局面では、より低いニコチンレベルは、対照タバコ植物の平均ニコチンレベルの約0.5%~5%、約5%~10%、約10%~20%、約20%~30%の平均ニコチンレベルを指す。
【0069】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、乾燥重量に基づいて約0.01%、約0.02%、約0.05%、約0.75%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.3%、約0.35%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3%、約3.1%、約3.2%、約3.3%、約3.4%、約3.5%、約3.6%、約3.7%、約3.8%、約3.9%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、および約9%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、乾燥重量に基づいて約0.01%~0.02%、約0.02%~0.05%、約0.05%~0.75%、約0.75%~0.1%、約0.1%~0.15%、約0.15%~0.2%、約0.2%~0.3%、約0.3%~0.35%、約0.35%~0.4%、約0.4%~0.5%、約0.5%~0.6%、約0.6%~0.7%、約0.7%~0.8%、約0.8%~0.9%、約0.9%~1%、約1%~1.1%、約1.1%~1.2%、約1.2%~1.3%、約1.3%~1.4%、約1.4%~1.5%、約1.5%~1.6%、約1.6%~1.7%、約1.7%~1.8%、約1.8%~1.9%、約1.9%~2%、約2%~2.1%、約2.1%~2.2%、約2.2%~2.3%、約2.3%~2.4%、約2.4%~2.5%、約2.5%~2.6%、約2.6%~2.7%、約2.7%~2.8%、約2.8%~2.9%、約2.9%~3%、約3%~3.1%、約3.1%~3.2%、約3.2%~3.3%、約3.3%~3.4%、約3.4%~3.5%、および約3.5%~3.6%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。さらなる局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、乾燥重量に基づいて約0.01%~0.1%、約0.02%~0.2%、約0.03%~0.3%、約0.04%~0.4%、約0.05%~0.5%、約0.75%~1%、約0.1%~1.5%、約0.15%~2%、約0.2%~3%、および約0.3%~3.5%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。
【0070】
本開示はまた、他のタバコ形質、例えば、葉グレード指数値に対して負の影響を有さずに変化したニコチンレベルを有するタバコ植物を提供する。一局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は、商業的に許容されるグレードの乾燥タバコを提供する。タバコグレードは、葉の茎上の位置、葉のサイズ、葉の色、葉の均一性および完全性、熟度、感触、弾性、光沢(葉の呈色の強度および深さの他に輝きに関する)、吸湿性(周囲の水分を吸収および保持するタバコ葉の能力)、ならびに緑色の特徴または色合いが挙げられるがそれに限定されない要因に基づいて評価される。葉グレードは、例えば、Agricultural Marketing Service of the US Department of Agricultureにより刊行されたOfficial Standard Grade(7 U.S.C.§511)を使用して決定され得る。例えば、1990年11月5日(55 F.R.40645)に発効されたOfficial Standard Grades for Burley Tobacco(U.S.Type 31 and Foreign Type 93);1989年3月27日(54 F.R.7925)に発効されたOfficial Standard Grades for Flue-Cured Tobacco(U.S.Types 11,12,13,14 and Foreign Type 92);1965年1月8日(29 F.R.16854)に発効されたOfficial Standard Grades for Pennsylvania Seedleaf Tobacco(U.S.Type 41);1963年12月8日(28 F.R.11719および28 F.R.11926)に発効されたOfficial Standard Grades for Ohio Cigar-Leaf Tobacco(U.S.Types 42,43,and 44);1969年11月20日(34 F.R.17061)に発効されたOfficial Standard Grades for Wisconsin Cigar-Binder Tobacco(U.S.Types 54 and 55);1969年11月20日(34 F.R.17061)に発効されたOfficial Standard Grades for Wisconsin Cigar-Binder Tobacco(U.S.Types 54 and 55);1971年4月に発効されたOfficial Standard Grades for Georgia and Florida Shade-Grown Cigar-Wrapper Tobacco(U.S.Type 62)を参照。USDAグレード指数値は、産業上承認されたグレード指数にしたがって決定され得る。例えば、Bowman et al、Tobacco Science、32:39-40(1988);Legacy Tobacco Document Library(Bates Document #523267826-523267833、July 1、1988、Memorandum on the Proposed Burley Tobacco Grade Index);およびMiller et al.、1990、Tobacco Intern.、192:55-57(全ての以上の参考文献は参照することにより全体が組み込まれる)を参照。一局面では、USDAグレード指数は、受領された連邦政府のグレードの0~100の数値表現であり、全ての茎上の位置の加重平均である。より高いグレード指数はより高い品質を指し示す。代替的に、葉グレードは、ハイパースペクトルイメージングを介して決定され得る。例えば、WO2011/027315(公開日2011年3月10日;参照することにより全体が組み込まれる)を参照。同等の葉グレード指数は、同様の葉柄位置からの葉を比較した場合に、適切な対照または比較物の30%超または30%未満を超えては変化しない葉グレード指数を示す。一局面では、同等の葉グレード指数は、同様の葉柄位置からの葉を比較した場合に、適切な対照または比較物の25%超、20%超、15%超、10%超、9%超、8%超、7%超、6%超、5%超、4%超、3%超、2%超、もしくは1%超または25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、もしくは1%未満を超えては変化しない。
【0071】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、類似の生育条件において生育された場合の対照タバコ植物と比較して、類似のレベルの、3-メチル吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、ラブダノイド、センブラノイド、糖エステル、および還元糖からなる群から選択される1つまたはそれ以上のタバコ芳香化合物を含む。別の局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、3-メチル吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、ラブダノイド、センブラノイド、糖エステル、および還元糖からなる群から選択される1つまたはそれ以上のタバコ芳香化合物のレベルに対して影響を有しないnic1変異、nic2変異、またはその組合せを含む。
【0072】
本明細書において使用される場合、タバコ芳香化合物は、タバコの煙の風味および芳香と関連付けられる化合物である。これらの化合物としては、3-メチル吉草酸、吉草酸、イソ吉草酸、センブラノイドおよびラブダノイドジテルペン、ならびに糖エステルが挙げられるがそれに限定されない。タバコ芳香化合物の濃度は、ガスクロマトグラフィー質量分析(GC-MS)、核磁気共鳴分光法、液体クロマトグラフィー連結質量分析が挙げられるがそれに限定されない当技術分野における任意の公知の代謝物プロファイリング方法により測定され得る。The Handbook of Plant Metabolomics、WeckwerthおよびKahl編、(Wiley-Blackwell)(May 28、2013)を参照。
【0073】
本明細書において使用される場合、「還元糖」は、遊離のまたは潜在的に遊離のアルデヒドまたはケトン基を有する任意の糖(単糖または多糖)である。グルコースおよびフルクトースは、煙のpHを低減することおよび「遊離」の非プロトン化ニコチンの量を効果的に低減することによりシガレットの煙中のニコチン緩衝剤として作用する。還元糖は、例えば、ニコチンおよび他のタバコアルカロイドの知覚的影響を改変することにより、煙の風味の均衡を取る。糖含有量とアルカロイド含有量との逆の関係性が、タバコ品種にわたり、同じ品種内において、および栽培条件により引き起こされる同じ植物株内において報告されている。還元糖レベルは、Skalar Instrument Co(West Chester、PA)により採用されるようなタバコ試料の分析のために開発され、Davis、Tobacco Science 20:139-144(1976)により記載されているセグメントフロー比色法を使用して測定され得る。例えば、試料は、炭酸ナトリウム溶液に対して透析される。銅ネオクプロインが試料に添加され、溶液が加熱される。銅ネオクプロインキレートは糖の存在下で還元されて有色複合体を結果としてもたらし、該複合体は460nmにおいて測定される。
【0074】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、nic1および/またはnic2遺伝子座から1つまたはそれ以上の遺伝子活性を低減または除去するnic1および/またはnic2遺伝子座における1つまたはそれ以上の天然に存在しない変異体アレルを含む。一局面では、これらの変異体アレルは、より低いニコチンレベルを結果としてもたらす。変異体nic1および/またはnic2アレルは、ランダムまたは標的指向性変異誘発アプローチを含む当技術分野において公知の任意の方法により導入され得る。
【0075】
そのような変異誘発方法としては、エチルメチルスルフェート(EMS)(HilderingおよびVerkerk、The use of induced mutations in plant breeding.Pergamon press、pp 317-320、1965)またはUV照射、X線、および高速中性子照射(例えば、Verkerk、Neth.J.Agric.Sci.19:197-203、1971;およびPoehlman、Breeding Field Crops、Van Nostrand Reinhold、New York(3.sup.rd ed)、1987を参照)、トランスポゾンタグ付加(Fedoroff et al.、1984;米国特許第4,732,856号および米国特許第5,013,658号)を用いる種子の処理の他に、T-DNA挿入方法論(Hoekema et al.、1983;米国特許第5,149,645号)が挙げられるがそれに限定されない。EMS誘導変異誘発は、ゲノムの長さにわたりランダムな点変異を化学的に誘導することからなる。高速中性子変異誘発は、種子を中性子衝撃に曝露することからなり、中性子衝撃は二本鎖DNA切断を通じて大きな欠失を引き起こす。トランスポゾンタグ付加は、内因性遺伝子内にトランスポゾンを挿入して遺伝子の発現を低減または除去することを含む。タバコ遺伝子中に存在し得る変異の種類としては、例えば、点変異、欠失、挿入、重複、および逆位が挙げられる。そのような変異は、望ましくは、タバコ遺伝子のコーディング領域中に存在するが、タバコ遺伝子のプロモーター領域、およびイントロン、または非翻訳領域中の変異もまた望ましいことがある。
【0076】
加えて、変性HPLCまたは選択されるPCR産物の選択的なエンドヌクレアーゼ消化を使用する、化学的に誘導される変異のためのスクリーニングの迅速かつ自動化可能な方法、TILLING(Targeting Induced Local Lesions In Genomes)もまた本開示に応用可能である。McCallum et al.(2000)Nat.Biotechnol.18:455-457を参照。遺伝子発現に影響するまたは遺伝子の機能に干渉する変異は、当技術分野において周知の方法を使用して決定され得る。遺伝子エクソン中の挿入変異は、通常、ヌル変異体を結果としてもたらす。保存された残基中の変異は、タンパク質の機能の阻害において特に効果的であり得る。一局面では、タバコ植物は、いずれも参照することにより全体が本明細書に組み込まれる米国特許仮出願第62/616,959号および同62/625,878号に記載の1つまたはそれ以上のNCG遺伝子中のナンセンス(例えば、終止コドン)変異を含む。
【0077】
一局面では、本開示はまた、商業的に許容される葉品質を維持しながら変化したニコチンレベルを有するタバコ株を提供する。これらの株は、精密なゲノム操作技術、例えば、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、メガヌクレアーゼ、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、およびclustered regularly-interspaced short palindromic repeats(CRISPR)/Cas9システム、CRISPR/Cpf1システム、CRISPR/Csm1システム、およびその組合せを介してnic1および/またはnic2遺伝子座における1つまたはそれ以上の遺伝子中に変異を導入することにより産生され得る(例えば、米国特許出願公開第2017/0233756号を参照)。例えば、Gaj et al.、Trends in Biotechnology、31(7):397-405(2013)を参照。
【0078】
変異誘発されたタバコ植物のスクリーニングおよび選択は、当業者に公知の任意の方法論を介してもよい。スクリーニングおよび選択の方法論の例としては、サザン解析、ポリヌクレオチドの検出のためのPCR増幅、ノーザンブロット、リボヌクレアーゼ保護、プライマー伸長、RNA転写物の検出のためのRT-PCR増幅、サンガーシークエンシング、次世代シークエンシング技術(例えば、Illumina、PacBio、Ion Torrent、454)、ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの酵素またはリボザイム活性の検出のための酵素アッセイ、ならびにポリペプチドを検出するためのタンパク質ゲル電気泳動、ウエスタンブロット、免疫沈降、および酵素結合イムノアッセイが挙げられるがそれに限定されない。インサイチューハイブリダイゼーション、酵素染色、および免疫染色などの他の技術もまた、ポリペプチドおよび/またはポリヌクレオチドの存在または発現を検出するために使用され得る。参照される全ての技術を行うための方法は公知である。
【0079】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、メガヌクレアーゼ、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、CRISPR/Cas9ヌクレアーゼ、CRISPR/Cpf1ヌクレアーゼ、またはCRISPR/Csm1ヌクレアーゼからなる群から選択されるヌクレアーゼにより変異誘発または編集される。
【0080】
一局面では、nic1変異、nic2変異、またはその両方を含む、本明細書において提供されるタバコ植物は、早期老化形質をもたらすトランスジーンまたは変異をさらに含む。一局面では、早期老化形質をもたらす変異はyellow burley1(-yb1)である。一局面では、早期老化形質をもたらす変異はyellow burley2(-yb2)である。一局面では、早期老化形質をもたらす変異はpale yellow(PY)である。
【0081】
一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの1つまたはそれ以上の形質を提供し、該形質が、全葉ポリアミンレベル、全根ポリアミンレベル、全葉クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、および葉表皮細胞サイズからなる群から選択される、第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの全葉ポリアミンレベルを提供する第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの全根ポリアミンレベルを提供する第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの全葉クロロフィルレベルを提供する第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの単位葉面積当たりの葉肉細胞数を提供する第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。一局面では、タバコ植物またはその部分は、対照タバコ植物と比べて、低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する第1のゲノム改変と、同等のレベルの葉表皮細胞サイズを提供する第2のゲノム改変とを含み、対照植物は第1のゲノム改変と第2のゲノム改変を両方とも有さない。
【0082】
一局面では、第1のゲノム改変、第2のゲノム改変、またはその両方は、トランスジーン、変異、またはその両方を含む。一局面では、ゲノム改変、第2のゲノム改変、またはその両方はトランスジーンを含む。一局面では、第1のゲノム改変、第2のゲノム改変、またはその両方は変異を含む。一局面では、第1のゲノム改変も、第2のゲノム改変も、その両方もトランスジーンに基づいていない。一局面では、第1のゲノム改変も、第2のゲノム改変も、その両方も変異に基づいていない。
【0083】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比較して低レベルのニコチンを提供する第1のゲノム改変を含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、nic1変異、nic2変異、またはその両方を含む第1のゲノム改変を含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、Nic1遺伝子座を標的指向するトランスジーン、Nic2遺伝子座を標的指向するトランスジーン、またはその両方を含む。
【0084】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンNメチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、およびS-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む第1のゲノム改変を含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、およびS-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子または遺伝子座を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む第1のゲノム改変を含む。
【0085】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む第1のゲノム改変を含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子または遺伝子座を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む第1のゲノム改変を含む。
【0086】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子に1つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のNCG変異を有する編集または変異されたタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のERF遺伝子に1つまたはそれ以上の変異をさらに含み、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0087】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子に2つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、2つまたはそれ以上のNCG変異を有する編集または変異されたタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される2つまたはそれ以上のERF遺伝子に2つまたはそれ以上の変異をさらに含み、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0088】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子に3つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、3つまたはそれ以上のNCG変異を有する編集または変異されたタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される3つまたはそれ以上のERF遺伝子に3つまたはそれ以上の変異をさらに含み、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0089】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子に4つまたはそれ以上の変異を有するように変異または編集されており、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、4つまたはそれ以上のNCG変異を有する編集または変異されたタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される4つまたはそれ以上のERF遺伝子に4つまたはそれ以上の変異をさらに含み、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0090】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される1つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、1つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のERF遺伝子に1つまたはそれ以上の変異をさらに含み、1つまたはそれ以上の変異は、1つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、4つもしくはそれ以上、または5つもしくはそれ以上のERF遺伝子を標的指向する1つまたはそれ以上のトランスジーンをさらに含み、1つまたはそれ以上のERFを標的指向するトランスジーンは、1つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0091】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、1つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される2つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、2つまたはそれ以上のトランスジーンは、2つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、2つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される2つまたはそれ以上のERF遺伝子に2つまたはそれ以上の変異をさらに含み、2つまたはそれ以上の変異は、2つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、2つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される2つまたはそれ以上のERF遺伝子を標的指向する2つまたはそれ以上のトランスジーンをさらに含み、2つまたはそれ以上のERFを標的指向するトランスジーンは、2つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0092】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される3つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、3つまたはそれ以上のトランスジーンは、3つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、3つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される3つまたはそれ以上のERF遺伝子に3つまたはそれ以上の変異をさらに含み、3つまたはそれ以上の変異は、3つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、3つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される3つまたはそれ以上のERF遺伝子を標的指向する3つまたはそれ以上のトランスジーンをさらに含み、3つまたはそれ以上のERFを標的指向するトランスジーンは、3つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0093】
一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG35からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG13、NCG15、NCG16、NCG17、NCG21、NCG22、NCG24、NCG26、NCG29、NCG30、およびNCG35からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1~NCG21からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG1、NCG2、NCG11、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG2、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。一局面では、提供されるタバコ植物または植物ゲノムは、NCG12、NCG15、NCG16、およびNCG17からなる群から選択される4つまたはそれ以上のNCG遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンを含み、4つまたはそれ以上のトランスジーンは、4つまたはそれ以上のNCG遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、4つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される4つまたはそれ以上のERF遺伝子に4つまたはそれ以上の変異をさらに含み、4つまたはそれ以上の変異は、4つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。別の局面では、4つまたはそれ以上のNCGを標的指向するトランスジーンを有するタバコ植物は、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択される4つまたはそれ以上のERF遺伝子を標的指向する4つまたはそれ以上のトランスジーンをさらに含み、4つまたはそれ以上のERFを標的指向するトランスジーンは、4つまたはそれ以上のERF遺伝子の活性または発現を低減または除去する。
【0094】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む第2のゲノム改変を含む。別の局面では、トランスジーン抑制、変異誘発、または標的指向性ゲノム編集を介してMYB8活性が抑制されたタバコ植物が提供される。簡単にするために、ODC抑制(例えば、任意の特定のタイプのプロモーターに機能的に連結される)について言及した、ここでの全ての事例はMYB8抑制に等しく適用される。
【0095】
一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを葉に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを根に含む。ここで使用される、複合型ポリアミンには、1つまたはそれ以上のフェニルプロパノイド、例えば、フェルラ酸、コーヒー酸、およびクマル酸(courmaric acid)と結合体化した、可溶性複合型ポリアミン、例えば、遊離ポリアミン(例えば、プトレシン、スペルミン、および/またはスペルミジン)からなるバックボーンを含有するフェノールアミドが含まれるが、これに限定されない。複合型ポリアミンには、リグニンなどの構造ポリマーに組み込まれた不溶性複合型ポリアミンも含まれるが、これに限定されない。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の全遊離ポリアミン(例えば、プトレシン、スペルミン、およびスペルミジン)を葉に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを根に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を葉に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を根に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全遊離型を葉に含む。一局面では、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を根に含む。
【0096】
一局面では、ここで説明したタバコ植物の特徴または形質は、開花直前、摘心時、摘心してから1週間後(WPT)、2WPT、3WPT、4WPT、5WPT、6WPT、7WPT、8WPT、および収穫時からなる群から選択される時期に測定される。一局面では、第1のゲノム改変と第2のゲノム改変とを含む、本明細書において提供されるタバコ植物は、対照植物に由来する葉の葉グレードと同等の葉グレードを有する葉を生成することができる。一局面では、第1のゲノム改変と第2のゲノム改変とを含む、本明細書において提供されるタバコ植物は対照植物と同等の全葉収率を有する。
【0097】
本明細書において使用される場合、「編集」または「ゲノム編集」は、内因性の植物ゲノム核酸配列の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、もしくは少なくとも10ヌクレオチドの標的指向性変異誘発、または内因性の植物ゲノム核酸配列の除去もしくは置換を指す。一局面では、提供される編集された核酸配列は、内因性核酸配列と少なくとも99.9%、少なくとも99.5%、少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%の配列同一性を有する。一局面では、提供される編集された核酸配列は、SEQ ID NO:23~28およびその断片と少なくとも99.9%、少なくとも99.5%、少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%の配列同一性を有する。別の局面では、提供される編集された核酸配列は、SEQ ID NO:29~34からなる群から選択されるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも99.9%、少なくとも99.5%、少なくとも99%、少なくとも98%、少なくとも97%、少なくとも96%、少なくとも95%、少なくとも94%、少なくとも93%、少なくとも92%、少なくとも91%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、または少なくとも75%の配列同一性を有する。
【0098】
メガヌクレアーゼ、ZFN、TALEN、CRISPR/Cas9、CRISPR/Csm1およびCRISPR/Cpf1は、ゲノム配列の標的部位において二本鎖DNA切断を誘導し、それは次に、相同組換え(HR)または非相同末端結合(NHEJ)の天然のプロセスにより修復される。次に、切断された部位において配列改変が行われ、それは、NHEJの場合に遺伝子破壊を結果としてもたらす欠失もしくは挿入、またはHRによるドナー核酸配列の組込みを含み得る。一局面では、提供される方法は、提供されるヌクレアーゼを用いて植物ゲノムを編集して、ドナーポリヌクレオチドを用いるHRを介して植物ゲノム中の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10ヌクレオチド、または10ヌクレオチド超を変異させる工程を含む。一局面では、提供される変異は、ヌクレアーゼを使用するゲノム編集により引き起こされる。別の局面では、提供される変異は、非相同末端結合または相同組換えにより引き起こされる。
【0099】
一局面では、本明細書において提供される変異は、1つまたはそれ以上の酸化防止剤について、関心対象の遺伝子、例えば、生合成酵素、調節性転写因子、トランスポーター、異化酵素、またはその組合せからなる群から選択される遺伝子の発現または活性を活性化させる優性変異体を提供する。
【0100】
一般的に微生物において同定されるメガヌクレアーゼは、標的DNAの部位特異的な消化を結果としてもたらす高い活性および長い認識配列(>14bp)を有する特有の酵素である。天然に存在するメガヌクレアーゼの操作型は、典型的には、伸長されたDNA認識配列(例えば、14~40bp)を有する。メガヌクレアーゼの操作は、ZFNおよびTALENの操作より困難であり得、その理由は、メガヌクレアーゼのDNA認識と切断機能が単一ドメインにおいて絡み合っているからである。特有の配列を認識しかつ向上したヌクレアーゼ活性を有する新規のメガヌクレアーゼバリアントを作製するために変異誘発およびハイスループットスクリーニングの特別の方法が使用されている。
【0101】
ZFNは、FokI制限エンドヌクレアーゼの切断ドメインに融合した操作されたジンクフィンガーDNA結合ドメインからなる合成タンパク質である。ZFNは、ジンクフィンガーDNA結合ドメインの改変のために二本鎖DNAの任意の長さと言ってよい長さのストレッチを切断するように設計され得る。ZFNは、標的DNA配列に結合するように操作されたジンクフィンガーアレイに融合したFokIエンドヌクレアーゼの非特異的なDNA切断ドメインから構成される単量体から二量体を形成する。
【0102】
ZFNのDNA結合ドメインは、典型的には、3~4個のジンクフィンガーアレイから構成される。標的DNAへの部位特異的な結合に寄与するジンクフィンガー∞-ヘリックスの開始に対して-1、+2、+3、および+6の位置のアミノ酸を変更およびカスタマイズして、特定の標的配列に適合させることができる。他のアミノ酸はコンセンサス骨格を形成して、異なる配列特異性を有するZFNを生成する。ZFN用の標的配列を選択するための規則は当技術分野において公知である。
【0103】
FokIヌクレアーゼドメインは、DNAを切断するために二量体化を必要とし、したがって、C末端領域を有する2つのZFNは切断部位の対向するDNA鎖(5~7bpだけ分離されている)に結合することが必要とされる。2-ZF-結合部位がパリンドロームの場合、ZFN単量体は標的部位を切断することができる。ZFNという用語は、本明細書において使用される場合、広義のものであり、別のZFNからの補助なしで二本鎖DNAを切断できる単量体ZFNを含む。ZFNという用語はまた、同じ部位においてDNAを切断するために一緒に働くように操作された一対のZFNの1つまたは両方のメンバーを指すために使用される。
【0104】
いかなる科学理論によっても限定されないが、ジンクフィンガードメインのDNA結合特異性は様々な方法の1つを使用して原理的に再操作され得るので、カスタマイズされたZFNは理論的に、ほぼすべての遺伝子配列を標的指向するように構築され得る。ジンクフィンガードメインを操作するための公開されている方法としては、Context-dependent Assembly(CoDA)、Oligomerized Pool Engineering(OPEN)、およびModular Assemblyが挙げられる。
【0105】
TALENは、転写活性化因子様エフェクター(TALE)DNA結合ドメインをFokIヌクレアーゼドメインに融合させることにより生成される人工的な制限酵素である。TALENペアの各メンバーが標的部位に隣接するDNA部位に結合する場合、FokI単量体は二量体化して標的部位において二本鎖DNA切断を引き起こす。TALENという用語は、本明細書において使用される場合、広義のものであり、別のTALENの補助なしで二本鎖DNAを切断できる単量体TALENを含む。TALENという用語はまた、同じ部位においてDNAを切断するために一緒に働く一対のTALENの1つまたは両方のメンバーを指すために使用される。
【0106】
転写活性化因子様エフェクター(TALE)は、実際的に任意のDNA配列に結合するように操作され得る。TALEタンパク質は、キサントモナス(Xanthomonas)属の様々な植物細菌性病原体に由来するDNA結合ドメインである。キサントモナス病原体は、感染の間に宿主植物細胞中にTALEを分泌する。TALEは核に移動し、そこで宿主ゲノム中の特定の遺伝子のプロモーター領域中の特定のDNA配列のプロモーター領域中の特定のDNA配列を認識してそれに結合する。TALEは、33~34アミノ酸の13~28個のリピートモノマーから構成される中心のDNA結合ドメインを有する。各単量体のアミノ酸は、位置12および13における超可変アミノ酸残基を除いて高度に保存されている。2つの可変アミノ酸は反復可変二残基(RVD)と呼ばれる。RVDのアミノ酸ペアNI、NG、HD、およびNNはそれぞれ、アデニン、チミン、シトシン、およびグアニン/アデニンを優先的に認識し、RVDのモジュレーションは、連続するDNA塩基を認識することができる。アミノ酸配列とDNA認識とのこの単純な関係性は、適切なRVDを含有するリピートセグメントの組合せを選択することによる特定のDNA結合ドメインの操作を可能とした。
【0107】
野生型FokI切断ドメインの他に、変異を有するFokI切断ドメインのバリアントが、切断特異性および切断活性を向上させるために設計されている。FokIドメインは二量体として機能し、適切な配向および空間的配置を有する標的ゲノム中の部位のための特有のDNA結合ドメインを有する2つの構築物を必要とする。TALEN DNA結合ドメインとFokI切断ドメインとの間のアミノ酸残基の数および2つの個々のTALEN結合部位の間の塩基数の両方は、高レベルの活性を達成するためのパラメータである。
【0108】
TALE結合ドメインのアミノ酸配列とDNA認識との関係性は、設計可能なタンパク質を可能とする。DNA Worksなどのソフトウェアプログラムを使用してTALE構築物を設計することができる。TALE構築物を設計する他の方法は当業者に公知である。Doyle et al,、Nucleic Acids Research(2012)40:W117-122.;Cermak et al.、Nucleic Acids Research(2011).39:e82;およびtale-nt.cac.cornell.edu/aboutを参照。
【0109】
CRISPR/Cas9システム、CRISPR/Csm1、またはCRISPR/Cpf1システムは、FokIベースの方法のZFNおよびTALENの代替である。CRISPRシステムは、標的部位におけるDNA配列を認識するために相補的塩基対形成を使用するRNAガイド操作型ヌクレアーゼに基づく。
【0110】
CRISPR/Cas9、CRISPR/Csm1、およびCRISPR/Cpf1システムは、細菌および古細菌の適応免疫系の部分であり、配列依存的な方式で外来DNAを切断することによりウイルスなどの侵入性核酸からそれらを保護する。免疫は、CRISPR遺伝子座の近位末端における2つの隣接リピートの間のスペーサーとして公知の侵入性DNAの短い断片の組込みにより獲得される。スペーサーを含むCRISPRアレイは、侵入性DNAとのその後の遭遇の間に転写され、約40ntの長さの低分子干渉CRISPR RNA(crRNA)にプロセシングされ、crRNAはトランス活性化CRISPR RNA(tracrRNA)と合わさってCas9ヌクレアーゼを活性化およびガイドする。これは侵入性DNA中のプロトスペーサーとして公知の相同的二本鎖DNA配列を切断する。切断のための必要条件は、標的DNAの下流の保存されたプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)の存在であり、これは通常、配列5-NGG-3、より低い頻度でNAGを有する。特異性は、PAMの約12塩基上流のいわゆる「シード配列」により提供され、これはRNAと標的DNAとの間でマッチしなければならない。Cpf1およびCsm1はCas9と類似の方式で作用するが、Cpf1およびCsm1はtracrRNAを必要とする。
【0111】
さらに別の局面では、提供されるタバコ植物は、ニコチンデメチラーゼをコードする1つまたはそれ以上の遺伝子座中の1つまたはそれ以上の変異を欠いた対照植物と比較して、低減した量のノルニコチンを付与するニコチンデメチラーゼをコードする1つまたはそれ以上の遺伝子座中の1つまたはそれ以上の変異(例えば、CYP82E4、CYP82E5、CYP82E10)をさらに含む(米国特許第8,319,011号、同第8,124,851号、同第9,187,759号、同第9,228,194号、同第9,228,195号、同第9,247,706号を参照)。一局面では、記載される改変タバコ植物は、同等の条件下で生育および乾燥された場合の対照植物と比較して低減したニコチンデメチラーゼ活性をさらに含む。さらなる局面では、提供されるタバコ植物は、高レベルの1種類またはそれ以上の種類の酸化防止剤をもたらす1つまたはそれ以上の変異またはトランスジーンをさらに含む(米国特許出願第15/727,523号およびPCT出願番号PCT/US2017/055618を参照されたい)。別の局面では、提供されるタバコ植物は、低減したレベルの1つまたはそれ以上のTSNA(例えば、N’-ニトロソノルニコチン(NNN)、4-メチルニトロソアミノ-l-(3-ピリジル)-l-ブタノン(NNK)、N’-ニトロソアナタビン(NAT)N’-ニトロソアナバシン(NAB))をもたらす1つまたはそれ以上の変異またはトランスジーンをさらに含む。
【0112】
本開示はまた、植物において、特に、様々な商用品種のタバコ植物を含むニコチアナ属の植物において、ポリアミン生合成またはその調節に関与する1つまたはそれ以上の遺伝子の発現または機能を阻害するための組成物および方法も提供する。
【0113】
一局面では、本開示は、ODC阻害配列を含む異種発現カセットを含む、タバコ植物またはその部分を提供する。別の局面では、タバコ植物またはその部分は、SEQ ID NO:23~28からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する配列を含む遺伝子の阻害配列、およびその断片を含む異種発現カセットを含み、阻害配列は、植物細胞において機能するプロモーターに機能的に連結され、阻害配列は、SEQ ID NO:23~28からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%の同一性を有する配列、およびその断片の少なくとも21、少なくとも22、少なくとも23、少なくとも24、少なくとも25、少なくとも26、少なくとも27、少なくとも28、少なくとも29、少なくとも30、少なくとも31、少なくとも32、少なくとも33、少なくとも34、少なくとも35、少なくとも36、少なくとも37、少なくとも38、少なくとも39、少なくとも40、少なくとも41、少なくとも42、少なくとも43、少なくとも44、少なくとも45、少なくとも46、少なくとも47、少なくとも48、少なくとも49、少なくとも50、少なくとも51、少なくとも52、少なくとも53、少なくとも54、少なくとも55、少なくとも56、少なくとも57、少なくとも58、少なくとも59、少なくとも60、少なくとも61、少なくとも62、少なくとも63、少なくとも64、少なくとも65、少なくとも66、少なくとも67、少なくとも68、少なくとも69、少なくとも70、少なくとも71、少なくとも72、少なくとも73、少なくとも74、少なくとも75、少なくとも76、少なくとも77、少なくとも78、少なくとも79、または少なくとも80ヌクレオチドの断片に対して少なくとも90%の配列同一性を有する。
【0114】
本明細書において使用される場合、「阻害する」、「阻害」、および「阻害すること」という用語は、関心対象の遺伝子産物(例えば、標的遺伝子産物)の発現または機能を減少させる当技術分野において公知のまたは本明細書に記載の任意の方法として定義される。「阻害」は、2つの植物、例えば、遺伝学的に変化した植物と野生型植物との比較の文脈におけるものであり得る。代替的に、標的遺伝子産物の発現または機能の阻害は、同じ植物内のまたは異なる植物間の植物細胞、細胞小器官、器官、組織、もしくは植物部分の間での比較の文脈におけるものであり得、同じ植物内もしくは植物部分内のまたは植物間もしくは植物部分間の発達ステージもしくは時間的ステージの間での比較が挙げられる。「阻害」は、関心対象の遺伝子産物の機能または産生の完全な除去を含めて該完全な除去までの、その遺伝子産物の機能または産生の任意の相対的な減少を含む。「阻害」という用語は、標的遺伝子産物の翻訳および/もしくは転写または標的遺伝子産物の機能的活性を下方調節する任意の方法または組成物を包含する。一局面では、改変植物中の1つまたはそれ以上の遺伝子のmRNAまたはタンパク質レベルは、変異体ではない植物中またはその遺伝子の発現を阻害するように遺伝子改変されていない植物中の同じ遺伝子のmRNAまたはタンパク質レベルの95%未満、90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、または1%未満である。
【0115】
「阻害配列」という用語は、植物中のNic1b遺伝子座からのニコチン生合成調節に関与する遺伝子の発現または機能を阻害することができる任意のポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列を包含し、例えば、全長ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列、切断型ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列、ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列の断片、ポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列のバリアント、センス方向のヌクレオチド配列、アンチセンス方向のヌクレオチド配列、センスまたはアンチセンス方向のヌクレオチド配列の相補体、ヌクレオチド配列の逆位領域、ヌクレオチド配列のヘアピン、二本鎖ヌクレオチド配列、一本鎖ヌクレオチド配列、およびその組合せなどである。「ポリヌクレオチド配列」という用語は、RNA、DNA、化学修飾核酸、核酸アナログ、およびその組合せなどの配列を含む。
【0116】
阻害配列は、標的遺伝子産物の名称により指し示される。したがって、「ODC阻害配列」は、例えば、転写および/もしくは翻訳のレベルにおいて、植物中のポリアミン生合成調節に関与するODC遺伝子の発現を阻害することができる、または遺伝子産物の機能を阻害することができる阻害配列を指す。「阻害することができる」という語句がポリヌクレオチド阻害配列の文脈において使用される場合、それは、阻害配列自体が阻害効果を発揮すること;または、阻害配列が阻害性ヌクレオチド分子(例えば、ヘアピンRNA、miRNA、もしくは二本鎖RNAポリヌクレオチド)をコードするか、もしくは阻害性ポリペプチド(例えば、標的遺伝子産物の発現もしくは機能を阻害するポリペプチド)をコードする場合、その転写(例えば、ヘアピンRNA、miRNA、もしくは二本鎖RNAポリヌクレオチドをコードする阻害配列の場合)もしくはその転写および翻訳(阻害性ポリペプチドをコードする阻害配列の場合)後に、それぞれ転写もしくは翻訳された産物が標的遺伝子産物に対する阻害効果を発揮する(例えば、標的遺伝子産物の発現もしくは機能を阻害する)ことを意味するように意図される。
【0117】
開示されるODC阻害配列は、センス抑制/共抑制、アンチセンス抑制、二本鎖RNA(dsRNA)干渉、ヘアピンRNA干渉およびイントロン含有ヘアピンRNA干渉、アンプリコン媒介性干渉、リボザイム、小干渉性RNA、人工または合成マイクロRNA、および人工トランス作用性siRNAが挙げられるがそれに限定されない当技術分野において公知の任意のサイレンシング経路または機構を介して遺伝子サイレンシングを誘発する配列であり得る。ODC阻害配列は、所望のアウトカムに依存して、少なくとも約20ヌクレオチド、約50ヌクレオチド、約70ヌクレオチド、約100ヌクレオチド、約150ヌクレオチド、約200ヌクレオチド、約250ヌクレオチド、約300ヌクレオチド、約350ヌクレオチド、約400ヌクレオチドから本開示のタンパク質をコードする全長ポリヌクレオチドまでの範囲内であってもよい。一局面では、ODC阻害配列は、約50~約400ヌクレオチド、約70~約350ヌクレオチド、約90~約325ヌクレオチド、約90~約300ヌクレオチド、約90~約275ヌクレオチド、約100~約400ヌクレオチド、約100~約350ヌクレオチド、約100~約325ヌクレオチド、約100~約300ヌクレオチド、約125~約300ヌクレオチド、または約125~約275ヌクレオチドの長さの断片であり得る。
【0118】
「ポリヌクレオチド」という用語の使用は、DNAを構成するポリヌクレオチドに本開示を限定することを意図しない。当業者は、ポリヌクレオチドはリボヌクレオチドおよびリボヌクレオチドとデオキシリボヌクレオシドとの組合せを含み得ることを認識する。そのようなデオキシリボヌクレオシドおよびリボヌクレオチドとしては、天然に存在する分子および合成アナログの両方が挙げられる。本開示のポリヌクレオチドはまた、一本鎖形態、二本鎖形態、ヘアピン、およびステム-アンド-ループ構造などが挙げられるがそれに限定されない全ての形態の配列を包含する。
【0119】
一局面では、本開示は、タバコ細胞中で機能し、かつSEQ ID NO:23~28およびその断片からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%同一のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードするRNAに結合することができるRNA分子をコードするポリヌクレオチドに機能的に連結された、プロモーターを含み、かつ、RNA分子がポリペプチドの発現を抑制する、組換えDNA構築物を提供する。一局面では、RNA分子は、マイクロRNA、siRNA、およびトランス作用性siRNAからなる群から選択される。別の局面では、組換えDNA構築物は二本鎖RNAをコードする。これらの組換えDNA構築物を含むトランスジェニックタバコ植物もしくはその部分、乾燥タバコ材料、またはタバコ製品もまた提供される。一局面では、これらのトランスジェニック植物、乾燥タバコ材料、またはタバコ製品は、組換えDNA構築物を有しない対照タバコ植物と比較してより低いレベルのニコチンを含む。タバコ植物のニコチンレベルを低減する方法であって、これらの組換えDNA構築物のいずれかを用いてタバコ植物を形質転換する工程を含む、方法がさらに提供される。
【0120】
本明細書において使用される場合、「機能的に連結された」は、2つまたはそれ以上の要素の間の機能しうる連結を指す。例えば、関心対象のポリヌクレオチドと調節配列(例えば、プロモーター)との機能的な連結は、関心対象のポリヌクレオチドの発現を可能とする機能しうる連結である。機能的に連結された要素は、連続または非連続であってもよい。
【0121】
本明細書において使用され、かつ配列に関して使用される場合、「異種」は、外来種を起源とするか、または、同じ種からの場合、意図的なヒトの介入により組成物および/もしくはゲノム位置においてその天然の形態から実質的に改変されている配列を指す。この用語はまた、本明細書において「ポリヌクレオチド構築物」または「ヌクレオチド構築物」と称されることもある核酸構築物にあてはまる。このようにして、「異種」核酸構築物は、外来種を起源とするか、または、同じ種からの場合、意図的なヒトの介入により組成物および/もしくは位置においてその天然の形態から実質的に改変されている構築物を意味することが意図される。異種核酸構築物としては、例えば、形質転換方法、または関心対象の別の植物を用いるトランスジェニック植物のその後の育種を介して、植物またはその植物部分に導入された組換えヌクレオチド構築物が挙げられるがそれに限定されない。一局面では、使用されるプロモーターは、プロモーターによりドライブされる配列にとって異種である。別の局面では、使用されるプロモーターは、タバコにとって異種である。さらなる局面では、使用されるプロモーターは、タバコにとって天然である。
【0122】
一局面では、記載される改変タバコ植物はシスジェニック植物である。本明細書において使用される場合、「シスジェネシス」または「シスジェニック」は、全ての成分(例えば、プロモーター、ドナー核酸、選択遺伝子)が植物のみを起源とする(すなわち、非植物起源の成分は使用されない)植物、植物細胞、または植物ゲノムの遺伝子改変を指す。一局面では、提供される改変植物、植物細胞、または植物ゲノムはシスジェニックである。提供されるシスジェニック植物、植物細胞、および植物ゲノムは、使用準備済みのタバコ株に繋がり得る。別の局面では、提供される改変タバコ植物は、非タバコの遺伝材料および配列のいずれも含まない。
【0123】
本明細書において使用される場合、「遺伝子発現」は、遺伝子産物の転写および/または翻訳を含む、遺伝子産物の生合成または産生を指す。
【0124】
一局面では、組換えDNA構築物または発現カセットはまた、トランスジェニック細胞の選択のための選択マーカー遺伝子を含み得る。選択マーカー遺伝子としては、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(NEO)およびハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ(HPT)をコードする遺伝子などの抗生物質抵抗性をコードする遺伝子の他に、グルホシネートアンモニウム、ブロモキシニル、イミダゾリノン、および2,4-ジクロロフェノキシアセテート(2,4-D)などの除草性化合物に対して抵抗性を付与する遺伝子が挙げられるがそれに限定されない。追加の選択マーカーとしては、β-ガラクトシダーゼなどの表現型マーカーおよび緑色蛍光タンパク質(GFP)などの蛍光タンパク質が挙げられる。
【0125】
一局面では、組換えDNA構築物または発現カセットは、構成的プロモーター、誘導性プロモーター、および組織選好性プロモーター(例えば、葉特異的または根特異的プロモーター)からなる群から選択されるプロモーターを含む。例示的な構成的プロモーターとしては、Rsyn7プロモーターのコアプロモーターおよび米国特許第6,072,050号に開示される他の構成的プロモーター;コアCaMV 35Sプロモーター(Odell et al.(1985)Nature 313:810-812);ユビキチン(Christensen et al.(1989)Plant Mol.Biol.12:619-632およびChristensen et al.(1992)Plant Mol.Biol.18:675-689);pEMU(Last et al.(1991)Theor.Appl.Genet.81:581-588);MAS(Velten et al.(1984)EMBO J 3:2723-2730);ならびにALSプロモーター(米国特許第5,659,026号)などが挙げられる。例示的な化学物質誘導性プロモーターとしては、サリチル酸により活性化されるタバコPR-1aプロモーターが挙げられる。他の関心対象の化学物質誘導性プロモーターとしては、ステロイド応答性プロモーター(例えば、Schena et al.(1991)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:10421-10425およびMcNellis et al.(1998)Plant J.14(2):247-257におけるグルココルチコイド誘導性プロモーターを参照)ならびにテトラサイクリン誘導性プロモーター(例えば、Gatz et al.(1991)Mol.Gen.Genet.227:229-237、および米国特許第5,814,618号および同第5,789,156号を参照)が挙げられる。使用され得る追加の例示的なプロモーターは、熱調節性遺伝子発現、光調節性遺伝子発現(例えば、エンドウマメrbcS-3A;トウモロコシrbcSプロモーター;エンドウマメにおいて見出されるクロロフィルalb結合性タンパク質遺伝子;またはArabssuプロモーター)、ホルモン調節性遺伝子発現(例えば、コムギのEm遺伝子からのアブシジン酸(ABA)応答性配列;オオムギおよびシロイヌナズナ(Arabidopsis)のABA誘導性のHVA1およびHVA22、およびrd29Aプロモーター;ならびに創傷誘導性遺伝子発現(例えば、wunl)、器官特異的遺伝子発現(例えば、塊茎特異的貯蔵タンパク質遺伝子;により記載されるトウモロコシからの23kDaのゼイン遺伝子;またはインゲンマメ(β-ファセオリン遺伝子)、または病原体誘導性プロモーター(例えば、PR-1、prp-1、または(β-1,3グルカナーゼプロモーター、コムギの真菌誘導性のwirlaプロモーター、および線虫誘導性プロモーター、それぞれタバコ乾燥パセリのTobRB7-5AおよびHmg-1)に関与するものである。
【0126】
一局面では、提供されるタバコ植物は、ニコチン生合成または輸送に関与する遺伝子の活性の発現の増大または低減をさらに含む。ニコチン生合成に関与する遺伝子としては、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、およびS-アデノシル-メチオニンシンセターゼ(SAMS)が挙げられるがそれに限定されない。ニコチン酸誘導体とメチルピロリニウム陽イオンとの縮合段階を触媒するニコチンシンターゼは解明されていないが、2つの候補遺伝子(A622およびNBB1)が提唱されている。US2007/0240728A1およびUS2008/0120737A1を参照。A622はイソフラボンレダクターゼ様タンパク質をコードする。加えて、いくつかのトランスポーターがニコチンの移行に関与し得る。MATEと命名されたトランスポーター遺伝子がクローニングおよび特徴決定されている(Morita et al.、PNAS 106:2447-52(2009))。
【0127】
一局面では、提供されるタバコ植物は、対照タバコ植物と比較して、PMT、MPO、QPT、ADC、ODC、PRAI、SAMS、BBL、MATE、A622、およびNBB1からなる群から選択される産物をコードする1つまたはそれ以上の遺伝子の増大または低減したレベルのmRNA、タンパク質、または両方をさらに含む。別の局面では、提供されるタバコ植物は、PMT、MPO、QPT、ADC、ODC、PRAI、SAMS、BBL、MATE、A622、およびNBB1からなる群から選択される産物をコードする1つまたはそれ以上の遺伝子の発現を直接的に抑制するトランスジーンをさらに含む。別の局面では、提供されるタバコ植物は、PMT、MPO、QPT、ADC、ODC、PRAI、SAMS、BBL、MATE、A622、およびNBB1からなる群から選択される産物をコードする1つまたはそれ以上の遺伝子の発現または活性を抑制するトランスジーンまたは変異をさらに含む。別の局面では、提供されるタバコ植物は、PMT、MPO、QPT、ADC、ODC、PRAI、SAMS、BBL、MATE、A622、およびNBB1からなる群から選択される産物をコードする1つまたはそれ以上の遺伝子を過剰発現するトランスジーンをさらに含む。
【0128】
当技術分野において公知の任意の好適な形質転換方法を使用する記載される組換え構築物または発現カセットを用いるタバコ植物の形質転換もまた開示される。ポリヌクレオチド配列をタバコ植物に導入するための方法は当技術分野において公知であり、安定な形質転換方法、一過性形質転換方法、およびウイルス媒介性の方法が挙げられるがそれに限定されない。「安定な形質転換」は、植物に導入された関心対象のヌクレオチド構築物が植物のゲノムに組み込まれ、その子孫に遺伝することができる形質転換を指す。「一過性形質転換」は、配列が植物に導入され、かつ、一時的にのみ発現されるかまたは一過性にのみ植物中に存在することを意味することが意図される。
【0129】
ポリヌクレオチドを本開示の植物細胞に導入する好適な方法としては、マイクロインジェクション(Crossway et al.(1986)Biotechniques 4:320-334)、エレクトロポレーション(Shillito et al.(1987)Meth.Enzymol.153:313-336;Riggs et al.(1986)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 83:5602-5606)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介性の形質転換(米国特許第5,104,310号、同第5,149,645号、同第5,177,010号、同第5,231,019号、同第5,463,174号、同第5,464,763号、同第5,469,976号、同第4,762,785号、同第5,004,863号、同第5,159,135号、同第5,563,055号、および同第5,981,840号)、直接的な遺伝子移入(Paszkowski et al.(1984)EMBO J.3:2717-2722)、および衝撃粒子加速(ballistic particle acceleration)(例えば、米国特許第4,945,050号、同第5,141,131号、同第5,886,244号、同第5,879,918号、および同第5,932,782号;Tomes et al.(1995)、Plant Cell,Tissue,and Organ Culture Fundamental Methods、GamborgおよびPhillips編(Springer-Verlag、Berlin);McCabe et al.(1988)Biotechnology 6:923-926を参照)が挙げられる。Weissinger et al.(1988)Ann.Rev.Genet.22:421-477;Christou et al.(1988)Plant Physiol.87:671-674(ダイズ);McCabe et al.(1988)Bio/Technology 6:923-926(ダイズ);FinerおよびMcMullen(1991)In Vitro Cell Dev.Biol.27P:175-182(ダイズ);Singh et al.(1998)Theor.Appl.Genet.96:319-324(ダイズ);De Wet et al.(1985)、The Experimental Manipulation of Ovule Tissues、Chapman et al.編(Longman、N.Y.)、pp.197-209(花粉);Kaeppler et al.(1990)Plant Cell Reports 9:415-418およびKaeppler et al.(1992)Theor.Appl.Genet.84:560-566(ウィスカー媒介性形質転換);D’Halluin et al.(1992)Plant Cell 4:1495-1505(エレクトロポレーション)も参照。
【0130】
別の局面では、組換え構築物または発現カセットは、植物をウイルスまたはウイルス核酸と接触させることにより植物に導入されてもよい。概しては、そのような方法は、本開示の発現カセットをウイルスDNAまたはRNA分子内に組み込む工程を含む。発現カセットにおいて使用するためのプロモーターはまた、ウイルスRNAポリメラーゼによる転写のために用いられるプロモーターを包含することが認識される。ウイルスDNAまたはRNA分子を伴う、ポリヌクレオチドを植物に導入し、かつ、それにコードされるタンパク質を発現させるための方法は当技術分野において公知である。例えば、米国特許第5,889,191号、同第5,889,190号、同第5,866,785号、同第5,589,367号、同第5,316,931号、およびPorta et al.(1996)Molecular Biotechnology 5:209-221を参照。
【0131】
器官発生によるものであれ胚発生によるものであれ、クローン法を使用してその後に繁殖され得る任意の植物組織は、組換え構築物または発現カセットを用いて形質転換されてもよい。「器官発生」により、シュートおよび根が成長点の中心から逐次的に発達するプロセスが意図される。「胚発生」により、シュートおよび根が、体細胞からであれ配偶子からであれ、協調した様式(逐次的ではない)において一緒に発達するプロセスが意図される。記載される様々な形質転換プロトコールのために好適な例示的な組織としては、カルス組織、既存の分裂性組織(例えば、頂端分裂組織、腋芽、および根端分裂組織)ならびに誘導性分裂組織(例えば、子葉分裂組織および胚軸分裂組織)、胚軸、子葉、葉盤、花粉、ならびに胚などが挙げられるがそれに限定されない。
【0132】
一局面では、提供されるタバコ植物は、熱風乾燥タバコ、空気乾燥タバコ、暗色空気乾燥タバコ、暗色火力乾燥タバコ、ガルパオ(Galpao)タバコ、およびオリエンタル(Oriental)タバコからなる群から選択されるタバコ種からのものである。別の局面では、提供されるタバコ植物は、バーレイタバコ、メリーランド(Maryland)タバコ、およびダークタバコからなる群から選択されるタバコ種からのものである。
【0133】
一局面では、提供されるタバコ植物は、熱風乾燥タバコのバックグラウンドであるか、または本明細書に記載の1つもしくはそれ以上の熱風乾燥タバコの特徴を呈する。熱風乾燥タバコ(バージニア(Virginia)またはブライトタバコとも呼ばれる)は、世界のタバコ産生の約40%の量を占める。熱風乾燥タバコは、乾燥の間に達するゴールデンイエローからディープオレンジの色のため、多くの場合に「ブライトタバコ」とも称される。熱風乾燥タバコは、軽い、鮮烈な芳香および味を有する。熱風乾燥タバコは、概して、糖分が高くかつ油分が低い。主要な熱風乾燥タバコ生育国は、アルゼンチン、ブラジル、中国、インド、タンザニアおよび米国である。一局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、CC 13、CC 27、CC 33、CC 37、CC 65、CC 67、CC 700、GF 318、GL 338、GL 368、GL 939、K 346、K 399、K326、NC 102、NC 196、NC 291、NC 297、NC 299、NC 471、NC 55、NC 606、NC 71、NC 72、NC 92、PVH 1118、PVH 1452、PVH 2110、スペイト(SPEIGHT)168、スペイト 220、スペイト 225、スペイト 227、スペイト 236、および以上の品種のいずれか1つに本質的に由来する任意の品種からなる群から選択される熱風乾燥タバコのバックグラウンドである。別の局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、コッカー(Coker)48、コッカー 176、コッカー371ゴールド(Coker 371-Gold)、コッカー 319、コッカー 347、GL 939、K 149、K326、K 340、K 346、K 358、K 394、K 399、K 730、NC 27NF、NC 37NF、NC 55、NC 60、NC 71、NC 72、NC 82、NC 95、NC 297、NC 606、NC 729、NC 2326、マクネア(McNair)373、マクネア944、Ox 207、Ox 414 NF、レームズ(Reams)126、レームズ713、レームズ744、RG 8、RG 11、RG 13、RG 17、RG 22、RG 81、RG H4、RG H51、スペイトH-20、スペイトG-28、スペイトG-58、スペイトG-70、スペイトG-108、スペイトG-l11、スペイトG-l17、スペイト168、スペイト179、スペイトNF-3、Va 116、Va 182、および以上の品種のいずれか1つに本質的に由来する任意の品種からなる群から選択される熱風乾燥タバコのバックグラウンドである。WO2004/041006A1を参照。さらなる局面では、低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物、種子、ハイブリッド、品種、または株は、K326、K346、およびNC196からなる群から選択される任意の熱風乾燥のバックグラウンドである。
【0134】
一局面では、提供されるタバコ植物は、空気乾燥タバコのバックグラウンドであるか、または本明細書に記載の1つもしくはそれ以上の空気乾燥タバコの特徴を呈する。空気乾燥タバコとしては、バーレイ、メリーランド、およびダークタバコが挙げられる。共通の因子は、乾燥が主に、熱および湿度の人工的な供給源なしであるということである。バーレイタバコは、ライトブラウンからダークブラウンの色であり、油分が高く、かつ糖分が低い。バーレイタバコは、納屋中で空気乾燥される。主要なバーレイ生育国は、アルゼンチン、ブラジル、イタリア、マラウイ、および米国である。メリーランドタバコは極めてふっくらしており、良好な燃焼特性、低いニコチン、および中立的な芳香を有する。主要なメリーランド生育国としては、米国およびイタリアが挙げられる。一局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、Clay 402、Clay 403、Clay 502、Ky 14、Ky 907、Ky 910、Ky 8959、NC 2、NC 3、NC 4、NC 5、NC 2000、TN 86、TN 90、TN 97、R 610、R 630、R 711、R 712、NCBH 129、Bu 21×Ky 10、HB04P、Ky 14×L 8、Kt 200、Newton 98、Pedigo 561、Pf561、およびVa 509からなる群から選択されるバーレイタバコのバックグラウンドである。さらなる局面では、低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物、種子、ハイブリッド、品種、または株は、TN 90、KT 209、KT 206、KT212、およびHB 4488からなる群から選択される任意のバーレイのバックグラウンドである。別の局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、Md 10、Md 40、Md 201、Md 609、Md 872およびMd 341からなる群から選択されるメリーランドタバコのバックグラウンドである。
【0135】
一局面では、提供されるタバコ植物は、暗色空気乾燥タバコのバックグラウンドであるか、または本明細書に記載の1つもしくはそれ以上の暗色空気乾燥タバコの特徴を呈する。暗色空気乾燥タバコは主に、暗色空気乾燥タバコにミディアムブラウンからダークブラウンの色および独特の芳香を与えるその乾燥プロセスにより他の種類から区別される。暗色空気乾燥タバコは主に、噛みタバコおよび嗅ぎタバコの産生において使用される。一局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、スマトラ(Sumatra)、ジャティム(Jatim)、ドミニカン・キュバノ(Dominican Cubano)、ビスキ(Besuki)、ワンサッカー(One sucker)、グリーンリバー(Green River)、バージニア太陽乾燥種(Virginia sun-cured)、およびパラグアン・パサッド(Paraguan Passado)からなる群から選択される暗色空気乾燥タバコのバックグラウンドである。
【0136】
一局面では、提供されるタバコ植物は、暗色火力乾燥タバコのバックグラウンドであるか、または本明細書に記載の1つもしくはそれ以上の暗色火力乾燥タバコの特徴を呈する。暗色火力乾燥タバコは、概して、閉鎖乾燥納屋の床上で低燃木の火を用いて乾燥される。それらの葉は、低い糖含有量であるが高いニコチン含有量を有する。暗色火力乾燥タバコは、パイプブレンド物、シガレット、噛みタバコ、嗅ぎタバコおよび強い味のシガーを作製するために使用される。暗色火力乾燥タバコの主要な生育領域は、米国のテネシー、ケンタッキー、およびバージニアである。一局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、ナロー・リーフ・マドーレ(Narrow Leaf Madole)、改良マドーレ、トム・ロッソン・マドーレ(Tom Rosson Madole)、Newton’s VHマドーレ、リトル・クリテンデン(Little Crittenden)、グリーン・ウッド(Green Wood)、リトル・ウッド(Little Wood)、スモール・ストーク・ブラック・マンモス(Small Stalk Black Mammoth)、DT 508、DT 518、DT 592、KY 171、DF 911、DF 485、TN D94、TN D950、VA 309、およびVA 359からなる群から選択される暗色火力乾燥タバコのバックグラウンドである。
【0137】
一局面では、提供されるタバコ植物は、オリエンタルタバコのバックグラウンドであるか、または本明細書に記載の1つもしくはそれ以上のオリエンタルタバコの特徴を呈する。オリエンタルタバコは、トルコ、ギリシャ、ブルガリア、マケドニア、シリア、レバノン、イタリア、およびルーマニアなどの東地中海地域において典型的に生育されるという事実に起因してギリシャ、アロマ、およびトルコタバコとも称される。今日のオリエンタル品種に固有の小さい植物および葉のサイズの他に、その特有の芳香特性は、過去何世紀にもわたり植物が発達する乏しい土壌および苛酷な気候の条件への植物の適合の結果である。一局面では、提供される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物または種子は、イズミール(Izmir)、カテリニ(Katerini)、サムスン(Samsun)、バスマ(Basma)およびクルモブラグド(Krumovgrad)、トラブゾン(Trabzon)、テサリアン(Thesalian)、タソバ(Tasova)、シノップ(Sinop)、イズミット(Izmit)、ヘンデク(Hendek)、エディルネ(Edirne)、セムディンリ(Semdinli)、アジヤンマン(Adiyanman)、ヤイラダグ(Yayladag)、イスケンデルン(Iskenderun)、デュズジェ(Duzce)、マセドニアン(Macedonian)、マヴァラ(Mavra)、プリレップ(Prilep)、バフラ(Bafra)、バルサ(Bursa)、バカク(Bucak)、ビトリス(Bitlis)、バリケシル(Balikesir)、ならびに以上の品種のいずれか1つに本質的に由来する任意の品種からなる群から選択されるオリエンタルタバコのバックグラウンドである。
【0138】
一局面では、低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物、種子、ハイブリッド、品種、または株は、BU 64、CC 101、CC 200、CC 27、CC 301、CC 400、CC 500、CC 600、CC 700、CC 800、CC 900、コッカー176、コッカー319、コッカー371ゴールド、コッカー48、CU 263、DF911、ガルパオタバコ、GL 26H、GL 350、GL 600、GL 737、GL 939、GL 973、HB 04P、K 149、K 326、K 346、K 358、K394、K 399、K 730、KDH 959、KT 200、KT204LC、KY 10、KY 14、KY 160、KY 17、KY 171、KY 907、KY907LC、KTY14×L8 LC、リトル・クリテンデン(Little Crittenden)、マクネア373、マクネア(944、msKY 14xL8、ナロー・リーフ・マドーレ、NC 100、NC 102、NC 2000、NC 291、NC 297、NC 299、NC 3、NC 4、NC 5、NC 6、NC7、NC 606、NC 71、NC 72、NC 810、NC BH 129、NC 2002、ニール・スミス・マドール(Neal Smith Madole)、OXFORD 207、「ペリック」タバコ、PVH03、PVH09、PVH19、PVH50、PVH51、R 610、R 630、R 7-11、R 7-12、RG 17、RG 81、RG H51、RGH 4、RGH 51、RS 1410、スペイト168、スペイト172、スペイト179、スペイト210、スペイト220、スペイト225、スペイト227、スペイト234、スペイトG-28、スペイトG-70、スペイトH-6、スペイトH20、スペイトNF3、TI 1406、TI 1269、TN 86、TN86LC、TN 90、TN 97、TN97LC、TN D94、TN D950、TR(トム・ロッソン)マドーレ、VA 309、またはVA359、メリーランド609、HB3307PLC、HB4488PLC、KT206LC、KT209LC、KT210LC、KT212LC、R610LC、PVH2310、NC196、KTD14LC、KTD6LC、KTD8LC、PD7302LC、PD7305LC、PD7309LC、PD7318LC、PD7319LC、PD7312LC、シャーレイ(Shirey)LC、または当技術分野において公知の標準的なタバコ育種技術による任意の商用のタバコ品種に本質的に由来するか、またはその遺伝的背景である。
【0139】
暗色空気乾燥、バーレイ、メリーランド、暗色火力乾燥、またはオリエンタル種の全ての上記の特定の品種は、例示的な目的のためにのみ列記されている。任意の追加の暗色空気乾燥、バーレイ、メリーランド、暗色火力乾燥、オリエンタル品種もまた本出願において想定される。
【0140】
記載されるタバコ植物の集団もまた提供される。一局面では、タバコ植物の集団は、1エーカー当たり約5,000~約8000、約5,000~約7,600、約5,000~約7,200、約5,000~約6,800、約5,000~約6,400、約5,000~約6,000、約5,000~約5,600、約5,000~約5,200、約5,200~約8,000、約5,600~約8,000、約6,000~約8,000、約6,400~約8,000、約6,800~約8,000、約7,200~約8,000、または約7,600~約8,000個の植物の栽植密度を有する。別の局面では、タバコ植物の集団は、低い~中程度の肥沃度を有する土壌型
中に存在する。
【0141】
記載されるタバコ植物からの種子の容器もまた提供される。本開示のタバコ種子の容器は、任意の数、重量、または体積の種子を含有してもよい。例えば、容器は、少なくとも約100、少なくとも約200、少なくとも約300、少なくとも約400、少なくとも約500、少なくとも約600、少なくとも約700、少なくとも約800、少なくとも約900、少なくとも約1000、少なくとも約1500、少なくとも約2000、少なくとも約2500、少なくとも約3000、少なくとも約3500、少なくとも約4000、もしくはそれ以上、または約100、約200、約300、約400、約500、約600、約700、約800、約900、約1000、約1500、約2000、約2500、約3000、約3500、約4000個、もしくはそれ以上より多い種子を含有し得る。代替的に、容器は、少なくとも約1オンス、少なくとも約5オンス、少なくとも約10オンス、少なくとも約1ポンド、少なくとも約2ポンド、少なくとも約3ポンド、少なくとも約4ポンド、少なくとも約5ポンド、もしくはそれ以上、または約1オンス、約5オンス、約10オンス、約1ポンド、約2ポンド、約3ポンド、約4ポンド、約5ポンド、もしくはそれ以上より多い種子を含有し得る。タバコ種子の容器は、当技術分野において利用可能な任意の容器であってもよい。非限定的な例として、容器は、箱、バッグ、小包、ポーチ、テープロール、チューブ、またはボトルであってもよい。
【0142】
記載される低アルカロイドまたは低ニコチンのタバコ植物から作製された乾燥タバコ材料もまた提供される。より高いレベルの総アルカロイドまたはニコチンを有する記載されるタバコ植物から作製された乾燥タバコ材料がさらに提供される。
【0143】
「乾燥」は、水分を低減し、かつ、タバコ葉に黄金色を与えかつそれによりデンプンが糖に変換されるクロロフィルの分解をもたらす熟成プロセスである。乾燥タバコは、したがって、収穫された緑色の葉と比較してより高い還元糖含有量およびより低いデンプン含有量を有する。一局面では、提供される緑色の葉のタバコは、従来の手段、例えば、熱風乾燥、納屋乾燥、火力乾燥、空気乾燥、または太陽乾燥を使用して乾燥され得る。例えば、異なる種類の乾燥方法の説明のためにTso(1999、Chapter 1、Tobacco,Production,Chemistry and Technology、Davis & Nielsen編、Blackwell Publishing、Oxford)を参照。乾燥タバコは、通常、10%~約25%の範囲内の水分含有量において数年(例えば、2~5年)にわたり圧縮条件において木製ドラム(例えば、大だる)または段ボール箱中で熟成される。米国特許第4,516,590号および同第5,372,149号を参照。乾燥および熟成されたタバコは次にさらに加工され得る。さらなる加工としては、様々な温度での蒸気の導入ありまたはなしでの真空下でのタバコのコンディショニング、低温殺菌、および発酵が挙げられる。発酵は、典型的には、高い初期水分含有量、熱生成、および乾燥重量の10~20%の損失により特徴付けられる。例えば、米国特許第4,528,993号、同第4,660,577号、同第4,848,373号、同第5,372,149号;米国特許出願公開第2005/0178398号;およびTso(1999、Chapter 1、Tobacco,Production,Chemistry and Technology、Davis & Nielsen編、Blackwell Publishing、Oxford)を参照。乾燥、熟成、および発酵されたタバコはさらに加工(例えば、切断、細断、膨化、またはブレンド)され得る。例えば、米国特許第4,528,993号、同第4,660,577号、および同第4,987,907号を参照。一局面では、本開示の乾燥タバコ材料は太陽乾燥されている。別の局面では、本開示の乾燥タバコ材料は、熱風乾燥、空気乾燥、または火力乾燥されている。
【0144】
本開示のタバコ株、品種またはハイブリッドから得られるタバコ材料は、タバコ製品を作製するために使用され得る。本明細書において使用される場合、「タバコ製品」は、ヒトでの使用または消費が意図されるタバコから作製または派生された任意の製品として定義される。
【0145】
提供されるタバコ製品としては、シガレット製品(例えば、シガレットおよびビディシガレット)、シガー製品(例えば、葉巻タバコ(cigar wrapping tobacco)およびシガリロ)、パイプタバコ製品、タバコに由来する製品、タバコ由来ニコチン製品、無煙タバコ製品(例えば、湿潤嗅ぎタバコ、乾燥嗅ぎタバコ、および噛みタバコ)、フィルム、チュワブル、タブ、成形部分、ゲル、消費可能単位、不溶性マトリックス、中空形状、再構成タバコ、ならびに膨化タバコなどが挙げられるがそれに限定されない。例えば、米国特許出願公開第US2006/0191548号を参照。
【0146】
本明細書において使用される場合、「シガレット」は、「ロッド」および「フィラー」を有するタバコ製品を指す。シガレット「ロッド」は、シガレットペーパー、フィルター、プラグラップ(フィルター材料を含有するために使用される)、シガレットペーパー(フィラーを含む)をフィルターに保持するティッピングペーパー(tipping paper)、およびこれらの成分を一緒に保持する全ての接着剤を含む。「フィラー」としては、(1)再構成タバコおよび膨化タバコが挙げられるがそれに限定されない全てのタバコ、(2)非タバコ代用品(シガレットペーパー内に巻かれたタバコを伴ってもよいハーブ、非タバコ植物材料および他のスパイスが挙げられるがそれに限定されない)、(3)ケーシング、(4)風味物質、ならびに(5)全ての他の添加物(タバコおよび代用品に混合され、シガレット中に巻かれる)が挙げられる。
【0147】
本明細書において使用される場合、「再構成タバコ」は、シート形態に加工され、かつタバコに似せるように細片に切断された、タバコ塵および他のタバコ屑材料から作製されたタバコフィラーの部分を指す。コストの節約に加えて、再構成タバコは、アンモニアと糖との反応を使用する風味発生の加工からシガレットの味に対するその寄与のために非常に重要である。
【0148】
本明細書において使用される場合、「膨化タバコ」は、タバコが「膨らむ」ように好適な気体の膨張を通じて加工されて、低減された密度およびより大きい充填能力を結果としてもたらすタバコフィラーの部分を指す。それは、シガレットにおいて使用されるタバコの重量を低減する。
【0149】
本開示の植物に由来するタバコ製品としてはまた、シガレットと、特にフィルター要素を含む、他の喫煙物品とが挙げられ、喫煙可能材料のロッドがタバコブレンド物内に乾燥タバコを含む。一局面では、本開示のタバコ製品は、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、水タバコ、細断タバコ、およびカットタバコからなる群から選択される。別の局面では、本開示のタバコ製品は無煙タバコ製品である。無煙タバコ製品は燃焼されず、噛みタバコ、湿潤無煙タバコ、スヌース、および乾燥嗅ぎタバコが挙げられるがそれに限定されない。噛みタバコは、典型的には大きいパウチ様パッケージ中に包装されてプラグまたはツイストにおいて使用される粗く分割されたタバコ葉である。湿潤無煙タバコは、ルース(loose)形態またはパウチ形態において提供される湿潤の、より微細に分割されたタバコであり、典型的には、丸缶中に包装され、成人タバコ消費者の頬と歯肉との間に置かれるピンチとしてまたはパウチ中で使用される。スヌースは、熱処理される無煙タバコである。乾燥嗅ぎタバコは、口の中に置かれるまたは経鼻的に使用される微細に粉砕されたタバコである。さらなる局面では、本開示のタバコ製品は、ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、および鼻嗅ぎタバコからなる群から選択される。さらに別の局面では、本開示のタバコ製品は、電子加熱シガレット、e-シガレット、電子的気化デバイスからなる群から選択される。
【0150】
一局面では、本開示のタバコ製品は、ブレンドされたタバコ製品であり得る。一局面では、ブレンドされたタバコ製品は乾燥タバコ材料を含む。一局面では、乾燥タバコ材料は、重量でタバコブレンド物中の乾燥タバコのおおよそ少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%を構成する。一局面では、乾燥タバコ材料は、体積でタバコブレンド物中の乾燥タバコのおおよそ少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%を構成する。
【0151】
一局面では、本開示のタバコ製品はブレンドタバコ製品であり得る。別の局面では、本開示のタバコ製品は低ニコチンタバコ製品であり得る。さらなる局面では、本開示のタバコ製品は、約3mg/g未満のレベルのノルニコチンを含んでもよい。例えば、そのような製品中のノルニコチン含有量は、約3.0mg/g、約2.5mg/g、約2.0mg/g、約1.5mg/g、約1.0mg/g、約750μg/g、約500pg/g、約250pg/g、約100pg/g、約75pg/g、約50pg/g、約25pg/g、約10pg/g、約7.0pg/g、約5.0pg/g、約4.0pg/g、約2.0pg/g、約1.0pg/g、約0.5pg/g、約0.4pg/g、約0.2pg/g、約0.1pg/g、約0.05pg/g、約0.01pg/g、または検出不可能であり得る。
【0152】
一局面では、提供される乾燥タバコ材料またはタバコ製品は、乾燥重量に基づいて約0.01%、約0.02%、約0.05%、約0.75%、約0.1%、約0.15%、約0.2%、約0.3%、約0.35%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、約2%、約2.1%、約2.2%、約2.3%、約2.4%、約2.5%、約2.6%、約2.7%、約2.8%、約2.9%、約3%、約3.1%、約3.2%、約3.3%、約3.4%、約3.5%、約3.6%、約3.7%、約3.8%、約3.9%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、および約9%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。別の局面では、提供される乾燥タバコ材料またはタバコ製品は、乾燥重量に基づいて約0.01%~0.02%、約0.02%~0.05%、約0.05%~0.75%、約0.75%~0.1%、約0.1%~0.15%、約0.15%~0.2%、約0.2%~0.3%、約0.3%~0.35%、約0.35%~0.4%、約0.4%~0.5%、約0.5%~0.6%、約0.6%~0.7%、約0.7%~0.8%、約0.8%~0.9%、約0.9%~1%、約1%~1.1%、約1.1%~1.2%、約1.2%~1.3%、約1.3%~1.4%、約1.4%~1.5%、約1.5%~1.6%、約1.6%~1.7%、約1.7%~1.8%、約1.8%~1.9%、約1.9%~2%、約2%~2.1%、約2.1%~2.2%、約2.2%~2.3%、約2.3%~2.4%、約2.4%~2.5%、約2.5%~2.6%、約2.6%~2.7%、約2.7%~2.8%、約2.8%~2.9%、約2.9%~3%、約3%~3.1%、約3.1%~3.2%、約3.2%~3.3%、約3.3%~3.4%、約3.4%~3.5%、および約3.5%~3.6%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。さらなる局面では、提供される乾燥タバコ材料またはタバコ製品は、乾燥重量に基づいて約0.01%~0.1%、約0.02%~0.2%、約0.03%~0.3%、約0.04%~0.4%、約0.05%~0.5%、約0.75%~1%、約0.1%~1.5%、約0.15%~2%、約0.2%~3%、および約0.3%~3.5%からなる群から選択される平均ニコチンまたは総アルカロイドレベルを含む。
【0153】
本開示はまた、望ましいレベルの総アルカロイドまたはニコチン、例えば、低ニコチンまたはニコチン非含有を含むタバコ株、栽培品種、または品種を育種するための方法を提供する。育種は、任意の公知の手法を介して実行され得る。DNAフィンガープリンティング、SNPマッピング、ハプロタイプマッピング、または類似の技術は、望ましい形質またはアレルをタバコ植物に移入または育種するためにマーカー補助選択(MAS)育種プログラムにおいて使用されてもよい。例えば、育種家は、F1ハイブリッド植物を使用してまたはF1ハイブリッド植物を耕種学的に望ましい遺伝子型を有する他のドナー植物とさらに交雑してFまたは戻し交雑世代において分離集団を作製することができる。Fまたは戻し交雑世代における植物は、当技術分野において公知のまたは本明細書において列記される技術の1つを使用して所望の耕種学的形質または望ましい化学的プロファイルについてスクリーニングされ得る。期待される遺伝パターンまたは使用されるMAS技術に依存して、所望の個々の植物の同定を補助するために戻し交雑の各サイクルの前に選択された植物の自家受粉が行われ得る。戻し交雑または他の育種手法は、反復親(recurrent parent)の所望の表現型が回収されるまで反復され得る。本開示における反復親は、熱風乾燥品種、バーレイ品種、暗色空気乾燥品種、暗色火力乾燥品種、またはオリエンタル品種であり得る。他の育種技術は、例えば、Wernsman,E.A.およびRufty,R.C.1987.Chapter Seventeen.Tobacco.Pages 669-698 In:Cultivar Development.Crop Species.W.H.Fehr(編)、MacMillan Publishing Go.,Inc.、New York、N.Y.(参照することにより全体が本明細書に組み込まれる)において見出され得る。
【0154】
記載されるタバコ植物を使用する植物育種プログラムの結果としては、本開示の有用な株、栽培品種、品種、子孫、近交系、およびハイブリッドが挙げられる。本明細書において使用される場合、「品種」という用語は、同じ種の他の植物からそれらを分離する一定の特徴を共有する植物の集団を指す。品種は、常にではないが多くの場合に、商業的に販売される。1つまたはそれ以上の特徴的な形質を有するが、品種は、その品種内の個体間の非常に小さい全体的なバリエーションによりさらに特徴付けられる。「純粋株」品種は、組織または細胞培養技術を使用して単一の親からの自家受粉および選択、または栄養繁殖のいくつかの世代により作製されてもよい。品種は、別の株または品種に本質的に由来し得る。International Convention for the Protection of New Varieties of Plants(1961年12月2日;1972年11月10日、1978年10月23日、および1991年3月19日にGenevaにおいて改訂)により定義されるように、品種は、a)主に初期品種、または初期品種の遺伝子型もしくは遺伝子型の組合せの結果としてもたらされる本質的な特徴の発現を保持しながら主に初期品種に由来する品種に由来し、b)初期品種から明確に区別可能であり、かつc)誘導という行為の結果としてもたらされる差異を除いて、初期品種の遺伝子型または遺伝子型の組合せの結果としてもたらされる本質的な特徴の発現において初期品種と合致する場合に、初期品種に「本質的に由来する」。本質的に由来する品種は、例えば、天然のもしくは誘導された変異体、体細胞繁殖系バリアント、初期品種の植物からのバリアント個体の選択、戻し交雑、または形質転換により得られ得る。第1のタバコ品種および第1の品種が本質的に由来する第2のタバコ品種は、本質的に同一の遺伝的背景を有すると考えられる。品種から区別されるような「株」は、最も多くの場合に、非商業的に、例えば植物研究において使用される植物の群を表す。株は、典型的には、1つまたはそれ以上の関心対象の形質について個体間の全体的なバリエーションをほとんど示さないが、他の形質について個体間で何らかのバリエーションがあってもよい。
【0155】
本明細書において使用される場合、「遺伝子座」は、多型核酸、形質決定因子、遺伝子、またはマーカーが位置する染色体領域である。本開示の遺伝子座は集団中に1つまたはそれ以上の多型を含み、例えば、代替的なアレルが一部の個体中に存在する。本明細書において使用される場合、「アレル」は、特定の遺伝子座における代替的な核酸配列を指す。アレルの長さは、1ヌクレオチド塩基もの短さであり得るが、典型的にはより長い。例えば、ヘテロ接合個体の異なる染色体について、または集団中の異なるホモ接合もしくはヘテロ接合個体の間で存在するように、例えば、第1のアレルが1つの染色体上で存在し得ると共に、第2のアレルが第2の相同染色体上で存在する。本明細書において使用される場合、「染色体間隔」という用語は、単一の染色体上にあるゲノムDNAの連続する線形スパンを示す。
【0156】
本明細書において使用される場合、「移入」または「移入する」は、1つの遺伝的背景から別の遺伝的背景への遺伝子座の所望のアレルの伝達を指す。
【0157】
本明細書において使用される場合、「交雑される」または「交雑」は、受精(例えば、細胞、種子、または植物)を介して子孫を産生することを意味し、植物の間の交雑(有性)および自家受精(自殖)を含む。
【0158】
本明細書において使用される場合、「戻し交雑」および「戻し交雑する」は、子孫植物がその親の1つに戻して繰り返して交雑される方法を指す。戻し交雑スキームにおいて、「ドナー」親は、移入される所望の遺伝子または遺伝子座を有する親植物を指す。「レシピエント」親(1回もしくは複数回使用される)または「反復」親(2回もしくはそれ以上の回数使用される)は、遺伝子または遺伝子座が移入されている親植物を指す。初期交雑はF1世代を生じさせる。「BC1」という用語は反復親の2回目の使用を指し、「BC2」は反復親の3回目の使用を指す、などである。一局面では、戻し交雑は繰り返して行われ、連続する戻し交雑世代それぞれの子孫個体は、それ自体が同じ親遺伝子型に対して戻し交雑される。
【0159】
本明細書において使用される場合、「単一遺伝子変換される」または「単一遺伝子変換」は、戻し交雑として公知の植物育種技術を使用して、または遺伝子操作を介して開発される植物を指し、ここで、戻し交雑技術を介してまたは遺伝子操作を介して品種に移入される単一遺伝子に加えて、品種の所望の形態学的および生理学的特徴の本質的に全てが元通りとされる。
【0160】
本明細書において使用される場合、「エリート品種」は、優れた耕種学的性能のための育種および選択の結果としてもたらされた任意の品種を意味する。
【0161】
本明細書において使用される場合、マーカー補助選択または育種の文脈における「選択する」または「選択」は、ある特定の予め決定された基準に基づく、通常は集団からの所望の個体の採集または選出の行為を指す。
【0162】
本明細書において使用される場合、「形質」という用語は、遺伝子型により影響され得る細胞または生物の1つまたはそれ以上の検出可能な特徴を指す。表現型は、肉眼で、または当技術分野において公知の評価の任意の他の手段により観察可能であり得、該手段は、例えば、顕微鏡法、生化学的分析、ゲノム解析、特定の耐病性についてのアッセイなどである。一部の場合には、表現型は、単一の遺伝子または遺伝子座、例えば、「単一の遺伝子形質」により直接的に制御される。他の場合には、表現型はいくつかの遺伝子の結果である。
【0163】
本開示の任意のタバコ植物は、例えば、当技術分野において公知の技術を使用する遺伝子構築物またはトランスジーンを用いる形質転換により、追加の耕種学的に望ましい形質をさらに含み得ることが理解される。非限定的に、所望の形質の例は、除草剤抵抗性、有害生物抵抗性、耐病性;高い収率;高いグレード指数値;治癒可能性;乾燥品質;機械的収穫可能性;保持能力;葉品質;高さ、植物成熟度(例えば、早期成熟、早期成熟から中程度成熟、中程度成熟、中程度成熟から後期成熟、もしくは後期成熟);茎サイズ(例えば、小さい、中程度、もしくは大きい茎);または植物1つ当たりの葉数(例えば、少ない(例えば、5~10枚の葉)、中程度(例えば、11~15枚の葉)、または多数(例えば、16~21枚)の葉)、または任意の組合せである。一局面では、開示される低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ植物または種子は、1つまたはそれ以上の殺虫タンパク質、例えば、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の結晶タンパク質またはバチルス・セレウス(Bacillus cereus)からの栄養殺虫タンパク質、例えば、VIP3などを発現する1つまたはそれ以上のトランスジーンを含む(例えば、Estruch et al.(1997)Nat.Biotechnol.15:137を参照)。別の局面では、タバコ植物は、落葉病への抵抗性(米国特許第5,689,035号)またはシスト線虫への抵抗性(米国特許第5,491,081号)を付与する移入された形質をさらに含む。
【0164】
本開示はまた、変化したニコチンまたは総アルカロイドレベルを含むがそのようなニコチンレベルの変化を有しない対応する初期タバコ植物の収率と同等の収率を有するタバコ植物を提供する。一局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は、約1200~3500、約1300~3400、約1400~3300、約1500~3200、約1600~3100、約1700~3000、約1800~2900、約1900~2800、約2000~2700、約2100~2600、約2200~2500、および約2300~2400lb/エーカーからなる群から選択される収率を提供する。別の局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は、約1200~3500、約1300~3500、約1400~3500、約1500~3500、約1600~3500、約1700~3500、約1800~3500、約1900~3500、約2000~3500、約2100~3500、約2200~3500、約2300~3500、約2400~3500、約2500~3500、約2600~3500、約2700~3500、約2800~3500、約2900~3500、約3000~3500、および約3100~3500lb/エーカーからなる群から選択される収率を提供する。さらなる局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ植物は、nic1b変異、nic2変異、Nic1bトランスジーン、Nic2トランスジーン、またはその組合せを除いて本質的に同一の遺伝的背景を有する対照植物の収率の65%~130%、70%~130%、75%~130%、80%~130%、85%~130%、90%~130%、95%~130%、100%~130%、105%~130%、110%~130%、115%~130%、または120%~130%の収率を提供する。さらなる局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ植物は、nic1変異、nic2変異、Nic1トランスジーン、Nic2トランスジーン、またはその組合せを除いて本質的に同一の遺伝的背景を有する対照植物の収率の70%~125%、75%~120%、80%~115%、85%~110%、または90%~100%の収率を提供する。
【0165】
一局面では、タバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、または全てを呈しない。一局面では、開示されるタバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の2つまたはそれ以上を呈しない。一局面では、開示されるタバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の3つまたはそれ以上を呈しない。一局面では、開示されるタバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、LA BU21、LAFC53、またはLN KY171と比較してより低いレベルにおいて、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の1つもしくはそれ以上、2つもしくはそれ以上、3つもしくはそれ以上、または全てを呈する。一局面では、開示されるタバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、LA BU21、LAFC53、またはLN KY171と比較してより低いレベルにおいて、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の2つまたはそれ以上を呈する。一局面では、開示されるタバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、LA BU21、LAFC53、またはLN KY171と比較してより低いレベルにおいて、より低い収率、成熟および老化の遅延、昆虫の草食に対するより高い感受性、摘心後のポリアミン含有量の増加、より高いクロロフィル、単位葉面積当たりのより多い葉肉細胞、ならびに乾燥後の不良な最終製品の品質からなる群から選択されるLA BU21形質の3つもしくはそれ以上、または全てを呈する。
【0166】
一局面では、改変タバコ植物(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイドのタバコ品種)は、収率、成熟および老化、昆虫の草食に対する感受性、摘心後のポリアミン含有量、クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、ならびに乾燥後の最終製品の品質からなる群から選択される形質に実質的に影響することなく所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含む。
【0167】
一局面では、改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物と実質的に同等の形質をさらに含み、該形質は、収率、成熟および老化、昆虫の草食に対する感受性、摘心後のポリアミン含有量、クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、ならびに乾燥後の最終製品の品質からなる群から選択される。
【0168】
一局面では、改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の収率と比べて80%より高い、85%より高い、90%より高い、95%より高い、100%より高い、105%より高い、110%より高い、115%より高い、120%より高い、125%より高い、130%より高い、135%より高い、または140%より高い収率をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の収率と比べて70%~140%、75%~135%、80%~130%、85%~125%、90%~120%、95%~115%、または100%~110%の収率をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の収率と比べて70%~80%、75%~85%、80%~90%、85%~95%、90%~100%、95%~105%、105%~115%、110%~120%、115%~125%、120%~130%、125~135%、または130%~140%の収率をさらに含む。
【0169】
一局面では、改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の摘心後のポリアミン含有量と比べて80%より高い、85%より高い、90%より高い、95%より高い、100%より高い、105%より高い、110%より高い、115%より高い、120%より高い、125%より高い、130%より高い、135%より高い、または140%より高い摘心後のポリアミン含有量をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の摘心後のポリアミン含有量と比べて70%~140%、75%~135%、80%~130%、85%~125%、90%~120%、95%~115%、または100%~110%の摘心後のポリアミン含有量をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の摘心後のポリアミン含有量と比べて70%~80%、75%~85%、80%~90%、85%~95%、90%~100%、95%~105%、105%~115%、110%~120%、115%~125%、120%~130%、125~135%、または130%~140%の摘心後のポリアミン含有量をさらに含む。
【0170】
一局面では、改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物のクロロフィルレベルと比べて80%より高い、85%より高い、90%より高い、95%より高い、100%より高い、105%より高い、110%より高い、115%より高い、120%より高い、125%より高い、130%より高い、135%より高い、または140%より高いクロロフィルレベルをさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物のクロロフィルレベルと比べて70%~140%、75%~135%、80%~130%、85%~125%、90%~120%、95%~115%、または100%~110%のクロロフィルレベルをさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物のクロロフィルレベルと比べて70%~80%、75%~85%、80%~90%、85%~95%、90%~100%、95%~105%、105%~115%、110%~120%、115%~125%、120%~130%、125~135%、または130%~140%のクロロフィルレベルをさらに含む。
【0171】
一局面では、改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の単位葉面積当たりの葉肉細胞数と比べて80%より高い、85%より高い、90%より高い、95%より高い、100%より高い、105%より高い、110%より高い、115%より高い、120%より高い、125%より高い、130%より高い、135%より高い、または140%より高い単位葉面積当たりの葉肉細胞数をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の単位葉面積当たりの葉肉細胞数と比べて70%~140%、75%~135%、80%~130%、85%~125%、90%~120%、95%~115%、または100%~110%の単位葉面積当たりの葉肉細胞数をさらに含む。一局面では、開示される改変タバコ植物は、所望の形質(例えば、低ニコチン、ニコチン非含有、または低アルカロイド)を付与する改変を含み、かつ非改変の対照植物の単位葉面積当たりの葉肉細胞数と比べて70%~80%、75%~85%、80%~90%、85%~95%、90%~100%、95%~105%、105%~115%、110%~120%、115%~125%、120%~130%、125~135%、または130%~140%の単位葉面積当たりの葉肉細胞数をさらに含む。
【0172】
一局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は、機械収穫のために適合されている。別の局面では、開示される低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は、機械で収穫される。
【0173】
一局面では、低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、タバコ植物を生育する工程;タバコ植物においてプトレシンレベルを低減する工程、およびタバコ植物から葉を収穫する工程を含む、方法が提供される。
【0174】
一局面では、低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、タバコ植物を生育する工程;タバコ植物においてオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子の発現または活性を抑制する工程、およびタバコ植物から葉を収穫する工程を含む、方法が提供される。一局面では、抑制する工程は2WPT以内、4WPT以内、6WPT以内、または8WPT以内である。一局面では、抑制する工程は、タバコ植物を摘心する前と後の両方でODC遺伝子を抑制する工程を含む。一局面では、抑制する工程は化学阻害剤の使用を含まない。一局面では、抑制する工程は、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAの発現を誘導することによって成し遂げられる。一局面では、抑制する工程は、ODC阻害剤をタバコ植物に適用する工程を含む。一局面では、抑制する工程は、ODC阻害剤をタバコ植物に適用することによって成し遂げられる。一局面では、ODC阻害剤はDFMOである。
【0175】
一局面では、提供されるタバコ植物はハイブリッド植物である。ハイブリッドは、第1の品種の雌性親植物(例えば、種子親)の自家受粉を予防して、第2の品種の雄性親植物からの花粉が雌性親植物に授精することを可能とし、F1ハイブリッド種子が雌性植物において形成されることを可能とすることにより産生され得る。雌性植物の自家受粉は、早期の花発達ステージにおいて花を除雄することにより予防され得る。代替的に、花粉形成は、雄性不稔性の形態を使用して雌性親植物において予防され得る。例えば、雄性不稔性は、トランスジーンが小胞子形成および/もしくは花粉形成を阻害する雄性不稔性(MS)、もしくはトランスジェニック雄性不稔性、または自家不和合性により生じ得る。MSを含有する雌性親植物は特に有用である。雌性親植物がMSである局面では、花粉が雄性稔性植物から収穫され、MS雌性親植物の柱頭に手動で適用されてもよく、結果として生じたF1種子が収穫される。
【0176】
植物は、単交雑タバコF1ハイブリッドを形成するために使用され得る。雄性親植物からの花粉は、F1種子を形成するために、除雄された雌性親植物または雄性不稔性の雌性親植物に手動で移動される。代替的に、単交雑F1ハイブリッドが雌性親として使用されて異なる雄性親と交雑される三系交雑が実行され得る。別の代替として、2つの異なる単交雑のF1子孫がそれら自体で交雑される二重交雑ハイブリッドが作製され得る。二重交雑ハイブリッドを形成する場合の雌性親の自家受粉を予防するための特定の利点のために自家不和合性が使用され得る。
【0177】
一局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は雄性不稔性である。別の局面では、低ニコチンまたはニコチン非含有のタバコ品種は細胞質雄性不稔性である。雄性不稔性のタバコ植物は、当技術分野において公知の任意の方法により産生されてもよい。雄性不稔性のタバコを産生する方法は、Wernsman,E.A.およびRufty,R.C.1987.Chapter Seventeen.Tobacco.Pages 669-698 In:Cultivar Development.Crop Species.W.H.Fehr(編)、MacMillan Publishing Go.,Inc.、New York、N.Y.761 ppに記載されている。
【0178】
さらなる局面では、提供されるタバコ部分としては、葉、茎、根、種子、花、花粉、葯、胚珠、小花柄、果実、分裂組織、子葉、胚軸、さや、胚、内乳、外植片、カルス、組織培養物、シュート、細胞、およびプロトプラストが挙げられるがそれに限定されない。一局面では、提供されるタバコ部分は種子を含まない。一局面では、本開示は、生殖材料ではなく、かつ植物の天然の生殖を媒介しないタバコ植物の細胞、組織、および器官を提供する。別の局面では、本開示はまた、生殖材料であり、かつ植物の天然の生殖を媒介するタバコ植物の細胞、組織、および器官を提供する。別の局面では、本開示は、光合成を介して維持され得ないタバコ植物の細胞、組織、および器官を提供する。別の局面では、本開示は、体細胞性タバコ植物細胞を提供する。体細胞は、生殖細胞系列細胞とは異なり、植物生殖を媒介しない。
【0179】
提供される細胞、組織、および器官は、種子、果実、葉、子葉、胚軸、分裂組織、胚、内乳、根、シュート、茎、さや、花、花序、茎、小花柄、花柱、柱頭、花托、花弁、がく、花粉、葯、花糸、子房、胚珠、果皮、師部、管束組織からのものであってもよい。別の局面では、本開示は、タバコ植物葉緑体を提供する。さらなる局面では、本開示は、表皮細胞、気孔細胞、葉毛もしくは根毛、貯蔵根、または塊茎を提供する。別の局面では、本開示は、タバコプロトプラストを提供する。
【0180】
タバコ植物は、無性生殖または栄養繁殖を介してではなく、種子を介して天然に生殖することを当業者は理解する。一局面では、本開示は、タバコ内乳を提供する。別の局面では、本開示は、タバコ内乳細胞を提供する。さらなる局面では、本開示は、ヒトの介入なしでは生殖できない雄性または雌性不稔性タバコ植物を提供する。
【0181】
一局面では、本開示は、SEQ ID NO:23~28およびその断片からなる群から選択される配列に対して少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または少なくとも約100%の同一性を含む核酸分子を提供する。一局面では、本開示は、SEQ ID NO:29~34からなる群から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または少なくとも約100%の同一性を含むポリペプチドまたはタンパク質を提供する。別の局面では、本開示は、SEQ ID NO:29~34からなる群から選択されるアミノ酸配列を有するタンパク質の生物活性バリアントを提供する。本開示のタンパク質の生物学的活性バリアントは、わずか1~15アミノ酸残基、わずか10、わずか9、わずか8、わずか7、わずか6、わずか5、わずか4、わずか3、わずか2、またはわずか1アミノ酸残基だけそのタンパク質から異なるものであってもよい。ODC経路からの遺伝子またはタンパク質のオルソログ遺伝子またはタンパク質もまた提供される。「オルソログ」は、共通の祖先遺伝子に由来し、かつ種分化の結果として異なる種において見出される遺伝子である。オルソログは、ヌクレオチド配列および/またはタンパク質配列のレベルにおいて少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性または類似性を共有してもよい。オルソログの機能は、多くの場合に種間で高度に保存されている。
【0182】
本明細書において使用される場合、2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列の文脈における「配列同一性」または「同一性」という用語は、指定される比較ウインドウにわたる最大の一致のためにアライメントされた場合に同じである2つの配列中の残基を参照する。配列同一性のパーセンテージがタンパク質に関して使用される場合、同一でない残基位置は多くの場合に保存的アミノ酸置換により異なり、その場合、アミノ酸残基は類似の化学的特性(例えば、電荷または疎水性)を有する他のアミノ酸残基で置換されており、したがって分子の機能的特性を変化させないことが認識される。配列が保存的置換において異なる場合、配列同一性パーセントは、置換の保存的性質について補正するために上方に調整されてもよい。そのような保存的置換により異なる配列は、「配列類似性」または「類似性」を有するとみなされる。
【0183】
提供される核酸分子、ポリペプチド、またはタンパク質は、単離または実質的に精製され得る。「単離された」または「精製された」核酸分子、ポリペプチド、タンパク質、またはその生物活性部分は、その天然に存在する環境において見出されるようなそのポリヌクレオチドまたはタンパク質と通常一緒にあるまたは相互作用する成分を実質的または本質的に含まない。例えば、単離または精製されたポリヌクレオチドまたはタンパク質は、組換え技術により産生される場合に他の細胞材料、もしくは培養培地を実質的に含まず、かつ、化学合成される場合に化学的前駆体もしくは他の化学物質を実質的に含まない。
【0184】
本開示は、開示されるタバコ植物からのタバコ材料を含むタバコ製品を産生する方法をさらに提供する。一局面では、方法は、タバコ植物から作製された熟成されたタバコ材料をコンディショニングして約12.5%~約13.5%から約21%までその水分含有量を増加させ、コンディショニングされたタバコ材料をブレンドして望ましいブレンド物を産生する工程を含む。一局面では、タバコ製品を産生する方法は、ブレンド物をケーシングまたは風味付けする工程をさらに含む。概して、ケーシングプロセスの間に、ケーシングまたはソース材料をブレンド物に加えて、化学組成の均衡を取ることによりそれらの品質を増強し、かつある特定の所望の風味の特徴を発生させる。ケーシング加工についてのさらなる詳細は、Tobacco Production,Chemistry and Technology、L.DavisおよびM.Nielsen編、Blackwell Science、1999において見出され得る。
【0185】
提供されるタバコ材料はまた、熱処理(例えば、クッキング、トースティング)、風味付け、酵素処理、膨張、および/または乾燥が挙げられるがそれに限定されない方法を使用して加工され得る。発酵タバコおよび非発酵タバコの両方がこれらの技術を使用して加工され得る。好適な加工タバコの例としては、暗色空気乾燥、暗色火力乾燥、バーレイ、熱風乾燥、およびシガーフィラーまたはラッパーの他に、葉全体から茎を取り除く操作(whole leaf stemming operation)からの製品が挙げられる。一局面では、タバコ繊維は、新鮮重を基準にして最大70%のダークタバコを含む。例えば、タバコは、米国特許出願公開第2004/0118422号または同第2005/0178398号に記載されるような加熱、蒸しおよび/または低温殺菌段階によりコンディショニングされ得る。
【0186】
提供されるタバコ材料は、発酵に供され得る。発酵は、典型的には、高い初期水分含有量、熱生成、および乾燥重量の10~20%の損失により特徴付けられる。例えば、米国特許第4,528,993号、同第4,660,577号、同第4,848,373号、および同第5,372,149号を参照。葉の芳香の改良に加えて、発酵は、葉の色および感触のいずれかまたは両方を変化させ得る。また、発酵プロセスの間に、発生ガスが産生され得、酸素が取り込まれ得、pHが変更され得、かつ保持される水の量が変更され得る。例えば、米国特許出願公開第2005/0178398号およびTso(1999、Chapter 1、Tobacco,Production,Chemistry and Technology、Davis & Nielsen編、Blackwell Publishing、Oxford)を参照。乾燥、または乾燥および発酵タバコは、口腔製品への組込みの前にさらに加工(例えば、切断、膨化、ブレンド、ミーリング加工、または粉砕)され得る。タバコは、一部の場合には、コポリマーとの混合ならびに任意選択的に香料および他の添加物の前に48~50重量パーセントのオーブン揮発分含有量(oven volatiles content)を有するロングカットの発酵乾燥湿潤タバコである。
【0187】
一局面では、提供されるタバコ材料は、所望のサイズに加工され得る。一局面では、タバコ繊維は、200マイクロメートル未満の平均繊維サイズを有するように加工され得る。一局面では、タバコ繊維は75~125マイクロメートルである。別の局面では、タバコ繊維は、75マイクロメートルまたはそれ未満のサイズを有するように加工される。一局面では、タバコ繊維は、ロングカットのタバコを含み、該タバコは、約10カット/インチから約110カット/インチまでの幅および約0.1インチから約1インチまでの長さにカットまたは細断され得る。ダブルカットタバコ繊維は、ダブルカットタバコ繊維の約70%が-20メッシュ~80メッシュの間のメッシュサイズを落ちるような粒子サイズの範囲を有し得る。
【0188】
提供されるタバコ材料は、約10重量%もしくはそれ以上、約20重量%もしくはそれ以上、約40重量%もしくはそれ以上、約15重量%~約25重量%、約20重量%~約30重量%、約30重量%~約50重量%、約45重量%~約65重量%、または約50重量%~約60重量%の総オーブン揮発分含有量を有するように加工され得る。「湿潤」タバコは、典型的には、約40重量%~約60重量%(例えば、約45重量%~約55重量%、または約50重量%)のオーブン揮発分含有量を有するタバコを指すことを当業者は理解する。本明細書において使用される場合、「オーブン揮発分」は、110℃に予め温めた強制送風オーブン中で3.25時間にわたり試料を乾燥した後の試料の重量損失のパーセンテージを算出することにより決定される。口腔製品は、口腔製品を作製するために使用されるタバコ繊維のオーブン揮発分含有量とは異なる全体的なオーブン揮発分含有量を有し得る。記載される加工段階は、オーブン揮発分含有量を低減または増加させ得る。
【0189】
本開示が大まかに説明されたが、定めのない限り、例示として提供され、本開示を限定することを目的としない以下の実施例を参照することによって同じことがもっと容易に理解される。
【0190】
以下は本開示の例示的な態様である。
態様1.オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列に機能的に連結された誘導性プロモーターを含む、タバコ植物。
態様2.低減したレベルのニコチンを付与する変異またはトランスジーンを含む、態様1記載のタバコ植物。
態様3.低アルカロイドタバコ植物である、態様1または2記載のタバコ植物。
態様4.nic1変異、nic2変異、またはその両方を含む、態様1~3のいずれかに記載のタバコ植物。
態様5.アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、S-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む、態様1~4のいずれかに記載のタバコ植物。
態様6.ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む、態様1~5のいずれかに記載のタバコ植物。
態様7.アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、S-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む、態様1~6のいずれかに記載のタバコ植物。
態様8.ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む、態様1~7のいずれかに記載のタバコ植物。
態様9.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等のレベルの1種類またはそれ以上のポリアミンを含む葉を生成することができる、態様1~8のいずれかに記載のタバコ植物。
態様10.前記同等のレベルが、前記対照におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である、態様1~9のいずれかに記載のタバコ植物。
態様11.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等のクロロフィルレベルを含む葉を生成することができる、請求項態様1~10のいずれかに記載のタバコ植物。
態様12.前記同等のクロロフィルレベルが、前記対照におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である、態様1~11のいずれかに記載のタバコ植物。
態様13.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の単位葉面積当たりの葉肉細胞数を含む葉を生成することができる、態様1~12のいずれかに記載のタバコ植物。
態様14.同等の単位葉面積当たりの前記葉肉細胞が、前記対照におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である、態様1~13のいずれかに記載のタバコ植物。
態様15.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の表皮細胞サイズを含む葉を生成することができる、態様1~14のいずれかに記載のタバコ植物。
態様16.前記同等の表皮細胞サイズが、前記対照におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である、態様1~15のいずれかに記載のタバコ植物。
態様17.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の葉収率を含む、態様1~16のいずれかに記載のタバコ植物。
態様18.前記同等の葉収率が、前記対照におけるレベルの20%以内、17.5%以内、15%以内、12.5%以内、10%以内、7.5%以内、5%以内、2.5%以内、または1%以内である、態様1~17のいずれかに記載のタバコ植物。
態様19.前記変異も前記トランスジーンも含まない対照植物の同等の葉と比べて同等の昆虫食害感受性を示す、態様1~18のいずれかに記載のタバコ植物。
態様20.前記オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子が、SEQ ID NO:29~34からなる群から選択される配列に対して少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するポリペプチド配列をコードする、態様1~19のいずれかに記載のタバコ植物。
態様21.前記ODC遺伝子が、SEQ ID NO:23~28からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、態様1~20のいずれかに記載のタバコ植物。
態様22.前記誘導性プロモーターが摘心誘導性プロモーターである、態様1~21のいずれかに記載のタバコ植物。
態様23.前記誘導性プロモーターが組織特異的プロモーターまたは組織選好性プロモーターでもある、態様1~22のいずれかに記載のタバコ植物。
態様24.前記組織特異的プロモーターまたは前記組織選好性プロモーターが、シュート、根、葉、茎、花、吸器、根端、葉肉細胞、表皮細胞、および脈管構造からなる群から選択される1つまたはそれ以上の組織または器官に特異的であるかまたは好ましい、態様1~23のいずれかに記載のタバコ植物。
態様25.前記誘導性プロモーターが、根特異的発現または根選好性発現を調節する、態様1~24のいずれかに記載のタバコ植物。
態様26.前記誘導性プロモーターが、SEQ ID NO:1~11からなる群から選択される配列を含む、態様1~25のいずれかに記載のタバコ植物。
態様27.前記誘導性プロモーターが、葉特異的発現または葉選好性発現を調節する、態様1~26のいずれかに記載のタバコ植物。
態様28.前記誘導性プロモーターが、SEQ ID NO:12~21からなる群から選択される配列を含む、態様1~27のいずれかに記載のタバコ植物。
態様29.前記誘導性プロモーターが前記転写可能なDNA配列にとって異種である、態様1~28のいずれかに記載のタバコ植物。
態様30.前記非コーディングRNAが、マイクロRNA(miRNA)、アンチセンスRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、トランス作動性siRNA(ta-siRNA)、およびヘアピンRNA(hpRNA)からなる群から選択される、態様1~29のいずれかに記載のタバコ植物。
態様31.前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:35および36からなる群から選択される配列に対して少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも99%、または100%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む、態様1~30のいずれかに記載のタバコ植物。
態様32.前記非コーディングRNAが、SEQ ID NO:22に対して少なくとも90%の同一性を有するヌクレオチド配列を含むODC RNAi構築物中で提供される、態様1~31のいずれかに記載のタバコ植物。
態様33.nic1変異、nic2変異、またはその両方を含み、早期老化形質をもたらすトランスジーンまたは変異をさらに含む、タバコ植物またはその部分。
態様34.早期老化形質をもたらす前記変異がyellow burley1(-yb1)である、態様33記載のタバコ植物。
態様35.早期老化形質をもたらす前記変異がyellow burley2(-yb2)である、態様33または34記載のタバコ植物。
態様36.早期老化形質をもたらす前記変異がpale yellow(PY)である、態様33~35のいずれかに記載のタバコ植物。
態様37.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの1つまたはそれ以上の形質を提供し、該形質が、
i.全葉ポリアミンレベル、
ii.全根ポリアミンレベル、
iii.全葉クロロフィルレベル、
iv.単位葉面積当たりの葉肉細胞数、および
v.葉表皮細胞サイズ
からなる群から選択される、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様38.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの全葉ポリアミンレベルを提供する、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様39.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの全根ポリアミンレベルを提供する、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様40.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの全葉クロロフィルレベルを提供する、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様41.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの単位葉面積当たりの葉肉細胞数を提供する、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様42.対照タバコ植物と比べて、
a.低レベルのニコチンまたは全アルカロイドを提供する、第1のゲノム改変と、
b.同等のレベルの葉表皮細胞サイズを提供する、第2のゲノム改変と
を含むタバコ植物またはその部分であって、
該対照植物が、該第1のゲノム改変と該第2のゲノム改変を両方とも有さない、該タバコ植物またはその部分。
態様43.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを葉に含む、態様37~42のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様44.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを根に含む、態様37~43のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様45.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全遊離ポリアミンを葉に含む、態様37~44のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様46.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の全複合型ポリアミンを根に含む、態様37~45のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様47.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を葉に含む、態様37~46のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様48.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を根に含む、態様37~47のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様49.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全遊離型を葉に含む、態様37~48のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様50.前記タバコ植物が、前記対照タバコ植物と比べて低減した量の、プトレシン、スペルミジン、およびスペルミンからなる群から選択される1種類またはそれ以上のポリアミンの全複合型を根に含む、態様37~49のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様51.前記第1のゲノム改変が、前記対照タバコ植物と比較して低レベルのニコチンを提供する、態様37~50のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様52.前記第1のゲノム改変、前記第2のゲノム改変、またはその両方がトランスジーン、変異、またはその両方を含む、態様37~51のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様53.前記第1のゲノム改変、前記第2のゲノム改変、またはその両方がトランスジーンを含む、態様37~52のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様54.前記第1のゲノム改変、前記第2のゲノム改変、またはその両方が変異を含む、態様37~53のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様55.前記第1のゲノム改変も前記第2のゲノム改変もその両方もトランスジーンに基づいていない、態様37~54のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様56.前記第1のゲノム改変も前記第2のゲノム改変もその両方も変異に基づいていない、態様37~55のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様57.前記第1のゲノム改変がnic1変異、nic2変異、またはその両方を含む、態様37~56のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様58.前記第1のゲノム改変が、Nic1遺伝子座を標的指向するトランスジーン、Nic2遺伝子座を標的指向するトランスジーン、またはその両方を含む、態様37~57のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様59.前記第2のゲノム改変が、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子、MYB8遺伝子、またはその両方を抑制するための非コーディングRNAをコードする転写可能なDNA配列を含む、態様37~58のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様60.前記転写可能なDNA配列が、構成的プロモーター、発達プロモーター、組織特異的プロモーター、組織選好性プロモーター、誘導性プロモーター、およびその任意の組み合わせからなる群から選択される異種プロモーターに機能的に連結されている、態様37~59のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様61.前記第2のゲノム改変が、ジアミンオキシダーゼの過剰発現、アルギニンデカルボキシラーゼの抑制、またはその両方を含む、態様37~60のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様62.前記第1のゲノム改変が、アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、およびS-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む、態様37~61のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様63.前記第1のゲノム改変が、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子中または遺伝子座中に変異を含む、態様37~62のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様64.前記第1のゲノム改変が、アスパラギン酸オキシダーゼ、アグマチンデイミナーゼ(AIC)、アルギナーゼ、ジアミンオキシダーゼ、アルギニンデカルボキシラーゼ(ADC)、メチルプトレシンオキシダーゼ(MPO)、NADHデヒドロゲナーゼ、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)、ホスホリボシルアントラニル酸イソメラーゼ(PRAI)、プトレシンN-メチルトランスフェラーゼ(PMT)、キノレートホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPT)、およびS-アデノシル-メチオニン合成酵素(SAMS)、A622、NBB1、BBL、MYC2、Nic1、Nic2、エチレン応答因子(ERF)転写因子、ニコチン取り込みパーミアーゼ(NUP)、およびMATE輸送体からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子または遺伝子座を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む、態様37~63のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様65.前記第1のゲノム改変が、ERF32、ERF34、ERF39、ERF189、ERF115、ERF221、ERF104、ERF179、ERF17、およびERF168からなる群から選択されるタンパク質をコードする遺伝子または遺伝子座を標的指向しかつ抑制するトランスジーンを含む、態様37~64のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様66.前記低レベルが、開花直前、摘心時、摘心してから1週間後(WPT)、2WPT、3WPT、4WPT、5WPT、6WPT、7WPT、8WPT、および収穫時からなる群から選択される時期に測定される、態様37~65のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様67.前記同等のレベルが、開花直前、摘心時、摘心してから1週間後(WPT)、2WPT、3WPT、4WPT、5WPT、6WPT、7WPT、8WPT、および収穫時からなる群から選択される時期に測定される、態様37~66のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様68.前記タバコ植物が、前記対照植物に由来する葉の葉グレードと同等の葉グレードを有する葉を生成することができる、態様37~67のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様69.前記タバコ植物が、前記対照植物と同等の全葉収率を有する、態様37~68のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様70.前記タバコ植物が、3%未満、2.75%未満、2.5%未満、2.25%未満、2.0%未満、1.75%未満、1.5%未満、1.25%未満、1%未満、0.9%未満、0.8%未満、0.7%未満、0.6%未満、0.5%未満、0.4%未満、0.3%未満、0.2%未満、0.1%未満、および0.05%未満からなる群から選択されるニコチンレベルを含む、前記態様のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様71.前記タバコ植物が、同等の生育条件で生育された場合の前記対照植物のニコチンレベルの1%より少ない、2%より少ない、5%より少ない、8%より少ない、10%より少ない、12%より少ない、15%より少ない、20%より少ない、25%より少ない、30%より少ない、40%より少ない、50%より少ない、60%より少ない、70%より少ない、または80%より少ないレベルのニコチンを含む、態様37~70のいずれかに記載のタバコ植物またはその部分。
態様72.前記態様のいずれかに記載のタバコ植物の集団。
態様73.前記態様のいずれかに記載のタバコ植物に由来する、乾燥タバコ材料。
態様74.熱風乾燥、空気乾燥、火力乾燥、および太陽乾燥からなる群から選択される乾燥プロセスによって作製される、態様73記載の乾燥タバコ材料。
態様75.態様73または74記載の乾燥タバコ材料を含む、タバコブレンド物。
態様76.前記乾燥タバコ材料が、重量で前記タバコブレンド物中の乾燥タバコのおおよそ少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%を構成する、態様73~75のいずれかに記載のタバコブレンド物。
態様77.前記乾燥タバコ材料が、体積で前記タバコブレンド物中の乾燥タバコのおおよそ少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%を構成する、態様73~76のいずれかに記載のタバコブレンド物。
態様78.態様73~77のいずれかに記載の乾燥タバコ材料を含む、タバコ製品。
態様79.シガレット、シガリロ、非通気式リセスフィルターシガレット、通気式リセスフィルターシガレット、シガー、嗅ぎタバコ、パイプタバコ、シガータバコ、シガレットタバコ、噛みタバコ、葉タバコ、細断タバコ、およびカットタバコからなる群から選択される、態様78記載のタバコ製品。
態様80.ルーズリーフ噛みタバコ、プラグ噛みタバコ、湿潤嗅ぎタバコ、および鼻嗅ぎタバコからなる群から選択される、態様78または79記載のタバコ製品。
態様81.低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、
a.タバコ植物を生育する工程;
b.該タバコ植物においてプトレシンレベルを低減する工程;
c.該タバコ植物から葉を収穫する工程
を含む、該方法。
態様82.低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、
a.タバコ植物を生育する工程;
b.該タバコ植物においてオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子の発現または活性を抑制する工程;
c.該タバコ植物から葉を収穫する工程
を含む、該方法。
態様83.前記抑制する工程が2WPT以内、4WPT以内、6WPT以内、または8WPT以内である、態様81または82に記載の方法。
態様84.前記抑制する工程が、タバコ植物を摘心する前または摘心した後に前記ODC遺伝子を抑制する工程を含む、態様81~83のいずれかに記載の方法。
態様85.前記抑制する工程が化学阻害剤の使用を含まない、態様82~84のいずれかに記載の方法。
態様86.前記抑制する工程が、ODC阻害剤を前記タバコ植物に適用する工程を含む、態様82~85のいずれかに記載の方法。
態様87.前記抑制する工程が、ODC阻害剤を前記タバコ植物に適用することによる、態様82~86のいずれかに記載の方法。
態様88.前記ODC阻害剤がDFMOである、態様82~87のいずれかに記載の方法。
態様89.前記抑制する工程が、前記オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAの発現を誘導することによる、態様82~88のいずれかに記載の方法。
態様90.窒素施肥を低減するかまたはニトレートを低減する工程をさらに含む、態様82~89のいずれかに記載の方法。
【実施例0191】
実施例1:植物材料および一般的な生育条件
ニコチアナ・タバカムL.cv.バーレイ21野生型 NAならびに HI (nic2)、LI (nic1)、および LA (nic1nic2)準同質遺伝子品種の種子はノースカロライナ州立大学 のUS Nicotiana Germplasm Collectionから入手し、全ての温室実験において使用した。種子を、27/23℃昼/夜温度、16時間明期(約200mmols-1-2; λ=400~700nm)、70%相対湿度の温室条件下で植木鉢の中で発芽させた。5週齢タバコ小植物を、標準的な基質(Einheitserde, Frondenberg, Germany)のある13L植木鉢に移した。植物を、4時間ごとに約5分間動作する連続点滴灌漑システムに取り付け、0.7%(w/v)Ferty 2 Mega containing 16% nitrogen,(Planta Dungemittel, Regenstauf, Germany)によって16時間明期の間、1時間につき5分間灌漑し、さらに4週間生育させた。植物の50%に少なくとも1つの開いた花がある時に温室植物の先端を切り取った。摘心後、摘心してから30日後の収穫まで、さらに4~7週間間、植物を成育させた。ポリアミン分析に使用するタバコ葉を、温室で生育された植物から3つの時点:開花前(6.5週齢植物)、摘心、すなわち、花茎頂(floral apex)切除の直前(9週齢植物)、および収穫時(13週齢植物、摘心してから4週間後)で収集した。根試料は摘心時および収穫時に収集した。LAおよびNAタバコ植物を野外で1エーカーにつき135単位の窒素で生育させ、ポリアミン分析のために摘心してから1週間後にサンプリングした。
【0192】
ポリアミン生合成阻害剤で処理するために、点滴灌漑システムの代わりに、5mM D-アルギニン(AKos, Steinen, Germany)、2mM DFMO(Synchem Ug & Co. KG, Felsberg, Germany)単独もしくは0.5mM Ethephon(登録商標)との組み合わせ、または0.5mM Ethephon(登録商標)単独(Merck KGaA, Darmstadt, Germany)を、毎日の灌漑に使用した等量の水で希釈し、週3回、4時間ごとに9am、12am、3pm、および6pmにLA植物に適用した。D-アルギニンおよびDFMOによる処理は開花前(植物がまだ栄養生長ステージにある、摘心の約2.5週間前)から開始し、収穫まで6週間にわたった。それに対して、Ethephon(登録商標)は、LA植物での早期老化を回避するために摘心から収穫(全体で4週間)まで適用された。1種類の阻害剤につき12の植物を処理した。NA植物を対照として使用し、LA植物と同じように処理した。実験手法およびデータのさらなる説明は、Nolke G, et al. Polyamines delay leaf maturation in low‐alkaloid tobacco varieties. Plant Direct. 2018;2:1-12に記載されている。
【0193】
実施例2:クロロフィル測定
クロロフィル含有量は、SPAD-502 Plus装置(Minolta Camera Co., Osaka, Japan)を用いて赤色領域および赤外領域での葉吸光度を測定することによって求めた。クロロフィルは、各株から無作為に選択した6つの植物に由来する、異なる位置にある完全に広がった(長さ>15cm)全ての葉(葉6-26)において、5つの生育ステージ:開花前(6.5週齢の植物および摘心の2.5週間前)、摘心時、1WPTおよび2.5WPT、ならびに収穫時(摘心してから30日後)開花前に同日に2回測定した。全クロロフィル含有量は、葉位置の影響を最小限にするために植物1つ当たりの全ての葉クロロフィル測定値の平均として計算した。
【0194】
実施例3:葉細胞顕微鏡観察
異なる発達ステージ(開花前、摘心時、1WPT、および収穫時)にある6つのバイオロジカルレプリケートの葉15から切った4枚の葉ディスク(1cm)をスライドの上にのせ、10×空気対物レンズ(air objective)が付いたLeica DM R顕微鏡(Leica, Wetzlar, Germany)を用いて画像化した。画像をImageJおよびAdobe Photoshop CS5.1ソフトウェアにインポートし、単位面積当たりの細胞を、Photoshop CS5のCount Toolを用いて計数した。全ての画像にわたって3回、細胞を計数するのに使用するために標準的な領域を指定し、どの細胞も2回計数しないように気をつけた。
【0195】
実施例4:ODC活性およびADC活性の確認
酵素活性を測定するために、3つのバイオロジカルレプリケートの葉23から収集した500mgのタバコ葉組織を1ml HEPES 抽出緩衝液(100mM HEPES、2mMジチオスレイトール(DTT)、1mM EDTA、pH7.5)中で粉砕し、粉砕している間に100mgのポリビニルピロリドンを添加した。遠心分離(13,000g、10分、4℃)後に、同位体法を用いてCapell et al. (1998)に記載のように14COの放出を測定することによって酵素活性を測定した。L-[1-14C]ArgおよびL-[1-14C]Ornを放射性基質として使用した。
【0196】
実施例5:ポリアミン抽出および分析
ポリアミン分析のために、150μgの葉または根材料を、温室で生育された植物から、異なる発達ステージ:開花前(根元から番号を付けた、葉6および12)、摘心時(葉19および23ならびに根)、ならびに収穫時(葉23および24ならびに根)に採取した。3つのバイオロジカルレプリケートから、4時間光を当てた後に試料を収集し、液体窒素中で急速冷凍した。野外で生育された植物については、3つのバイオロジカルレプリケートの十分に広がった5枚の上葉から葉材料を収集した。植物材料を1.6mlの予め冷却した10%(v/v)過塩素酸中で粉砕し、4℃で1時間インキュベートした。抽出物を10秒間ボルテックスし、遠心分離(16,000 g, 15分, 4℃)した後に800μlの上清を100μlの1mMヘキサメチレンジアミンと混合した。次いで、10μlの透明な上清を新鮮な2mlチューブに移し、遊離ポリアミンのダンシル化(dansilation)のためにポリアミンを200μlのシクロヘキサンで抽出した。複合型ポリアミンを抽出するために、ペレットを1600μlの1M NaOHおよび200μlの1mMヘキサメチレンジアミンに再懸濁し、上記のように遠心分離した。透明な上清(200μl)を、12M HClを含有する2mlガラスアンプルに移し、混合し、複合型ポリアミンを加水分解するために110℃で16時間、一晩インキュベートした。遊離ポリアミンおよび複合型ポリアミンのダンシル化は、Flores and Galston (1982)に記載のように塩化ダンシルを用いて行った。
【0197】
ダンシル化ポリアミンをLC-MS/MSによって測定した。全実験を、HPLC Agilent 1200システム(Waldbronn, Germany)とつながった3200 QTRAP(商標)質量分析計(Sciex, Darmstadt, Germany)によって行った。質量分析計にはエレクトロスプレーイオン化源が備わっていた。試料を、対応するガードカラムが付いた孔径80Å、粒径4μm、および寸法50mm×2.0mm内径の逆相Synergi Fusion(Phenomenex, Aschaffenburg, Germany)によって流速800μl/分で分離した。カラムオーブンを30℃まで加熱した。溶出のために、溶媒Aは94.9%(v/v)水、5%(v/v)アセトニトリル、0.1%(v/v)ギ酸を含み、溶媒Bは94.9%(v/v)アセトニトリル、5%(v/v)水、0.1%(v/v)ギ酸を含んだ。以下の溶出プロファイルを使用した:1分、60%溶媒A/40%溶媒Bで維持する;3分、100%溶媒Bまで直線的に増やす、3分100%溶媒Bで維持する;0.1分で60%溶媒A/40%溶媒Bまで迅速に直線的に減らす;1分間維持する。全操作時間は8分であり、各操作で注入する試料体積は10μlであった。
【0198】
質量分析計をQ1およびQ3においてユニット分解能に設定した。全測定を多重反応モニタリングモードで捕捉した。化合物最適化のために、標準物質をダンシル化プロトコールに従って調製し、50:50(v/v)メタノール/水で希釈し、イオン源に直接接続したシリンジポンプを用いて10μl/分の流速で注入した。全化合物のデクラスタリング電位(declustering potential)、衝突エネルギー、コリジョンセルエントランス電位(collision cell entrance potential)、コリジョンセルエグジット電位(collision cell exit potential)、およびエントランス電位(entrance potential)を、自動化合物最適化を用いて最適化した(表3)。イオン源パラメータをキャピラリー電圧=5.5kV、ヒーターガス温度=500℃、カーテンガス(curtain gas)=30psi、噴霧ガス(nebulizing gas)=70psi、乾燥ガス(drying gas)=70psi、およびコリジョンガス=中程度に設定した。それぞれの分析物について、ある遷移を定量に使用し、別の遷移をクォリファイアー(qualifier)に使用した。取得したデータをAnalyst v1.6(Sciex)を用いて処理した。3200 QTRAPのマスキャリブレーションを、ポリプロピレングリコール標準物質(Standards Chemical Kit with Low/High Concentration PPGs, Sciex)を用いて製造業者の説明書に従って行った。
【0199】
(表3)ポリアミン定量のための化合物パラメータ。DP=デクラスタリング電位、CE=衝突エネルギー、CEP=コリジョンセルエントランス電位、CXP=コリジョンセルエグジット電位、EP=エントランス電位
【0200】
実施例6:統計解析
遺伝子型間の差異は、Excelソフトウェア(Microsoft, Redmond, Washington, USA)を用いて一元配置分散分析(ANOVA)の後に事後ボンフェローニ検定(post-hoc Bonferroni test)を適用することによって判定した。両側t検定を適用した。p値<0.05が統計的に有意だとみなされた。
【0201】
実施例7:葉成熟中の4品種間の生化学的および形態学的な差異
バーレイ21 NA、HI、LI、およびLA株における老化の進行は、葉にあるクロロフィルaおよびbの減少を測定することによってモニタリングした。摘心してから1週間後(WPT)に全ての遺伝子型においてクロロフィルレベルは有意に低下した(p<0.01)(図1A)。しかしながら、LI植物およびLA植物の葉は2.5WPT(両遺伝子型で22%多い)ならびに収穫時(LI葉およびLA葉でそれぞれ36%および44%多い)でNA対照よりも有意に(p<0.001)高いレベルのクロロフィルを含んだ。このことは、NA対照と比較してクロロフィル分解がゆっくりであることを示している。クロロフィル減少はNA植物の葉の形態学的変化と相関関係にあった。すなわち、NA植物の葉はしわが多く、革のようであり、黄色の斑点があった。それに対して、LA葉は滑らかで、つやがあり、緑色のままであった(図1B)。
【0202】
LA株およびNA株の葉形態が異なることを考えて、葉肉細胞のサイズと形状を異なる時点で調べた。開花前に、NA植物と比較してLA植物の葉15(根元から番号を付けた)の葉肉細胞の方が小さくかつ豊富にあった(単位葉面積当たりの細胞が多かった)(図1C/D)。その時点から収穫まで、NA株およびLA株の両方で単位面積当たりの葉の葉肉細胞数がほぼ同じ速度で減少したが、成熟の間ずっとLA植物の葉肉細胞数の方が有意に(p<0.05)多いままであった。単位面積当たりの葉肉細胞数の最も大きな差(NA対照と比較してLA植物の方は細胞が54%多い)が初期の葉発達ステージ(開花前)で観察された。LI植物もNA植物より多くの葉肉細胞を含んだが、LA植物で観察される程度ではなく、HI株とNA株との間には葉肉細胞数に有意差はなかった(データ示さず)。
【0203】
実施例8:LA植物はNA植物より高レベルのポリアミンを蓄積する
ポリアミン生合成に及ぼすnic1nic2二重変異の影響を調べるために、NA植物およびLA植物における遊離および複合型のプトレシン、スペルミジン、およびスペルミンのレベルを液体クロマトグラフィータンデム質量分析法(LC-MS/MS)によって比較した。最初に、野外で生育された植物の葉16~18のポリアミン含有量を分析した。1WPTでは、全ポリアミン含有量はNA植物と比較してLA植物の方が有意に多かった(1.9倍、p<0.001)(図2A)。組成分析から、LA植物の葉には有意に高いレベルの遊離プトレシン(1.4倍、p<0.05)、複合型プトレシン(2.3倍、p<0.005)、および複合型スペルミジン(1.9倍、(p<0.005)レベルがあることが明らかになった。このことは、ポリアミン生合成経路がnic1nic2二重変異体によって強力に誘導されるか、または基質がニコチンにこれ以上処理できないために、これらの材料が蓄積することを示している。対照的に、LA植物における遊離スペルミジンレベルはNA植物より少なかったが、この差は統計的に有意でなかった(p>0.05)。
【0204】
ポリアミン生合成に及ぼす変化に富んだ環境要因の影響を最小限にするために、温度、光、および湿度の点で標準的な野外条件を模倣する管理された温室条件下で、さらなる実験を行った(データ示さず)。収穫時(摘心してから30日後)の温室におけるNA植物およびLA植物の表現型は、植物の高さ、葉の数、および葉形態の点で、野外で生育された対応物と同様であった(データ示さず)。それぞれの葉/根試料を1つの植物および1つの時点につき1回だけ収集するように実験を設計することによって、ポリアミン生合成に及ぼす傷の影響を最小限にした。同じ発達ステージでの葉、すなわち、葉12開花前、葉19摘心時、および葉24収穫時での葉における全ポリアミン含有量の時間経過モニタリングから、NA対照と比較してLA植物では開花前(1.5倍)および収穫時(2.1倍)に有意に(p<0.05)高いレベルのポリアミンがあることが明らかになった(図2B)。LA植物はまた、NA対照と比較して、摘心時(2.4倍)および収穫時(1.4倍)に根に有意に(p<0.05)高いレベルの全ポリアミンも有意に蓄積した(図2B)。
【0205】
実施例9:ポリアミン生合成に及ぼすnic1nic2二重変異の影響
4品種の選択された葉(葉6開花前、若い葉23摘心時、および成熟した葉23収穫時)におけるポリアミン組成物の比較分析から、開花前に、株LIおよびLAはNA対照よりも有意に(p<0.05)高いレベルの遊離プトレシン(それぞれ1.6倍および4.2倍)を含有し、さらに高レベルの複合型プトレシン(それぞれ2.1倍および5倍)を含有することが明らかになった(図3A)。複合型プトレシンおよびスペルミジン画分は4品種全てにおいて成熟中に連続して増大したが、NA対照と比較してLI植物およびLA植物では有意に高いままであった(図3A)。ポリアミン含有量の最大の差は収穫時のLA葉において観察され、NA対照と比較して、遊離プトレシンが1.8倍増加、複合型プトレシンが2.9倍増加、複合型スペルミジンが2.9倍増加したことを含めて全ポリアミンレベルが2.1倍増加した。しかしながら、NA品種とHI品種との間には有意差は無かった。このことから、ポリアミン蓄積に及ぼすnic2単一変異の影響が小さかったことが分かる。
【0206】
摘心時に、LA植物の根はNA植物よりも有意に(p<0.05)高いレベルの遊離プトレシン、複合型プトレシン、および複合型スペルミジンを含有し(それぞれ、2.6倍、2.9倍、および2.5倍の増加)、このような差異は収穫時にも観察された(それぞれ、1.6倍、1.4倍、および2.5倍の増加)(図3B)。
【0207】
実施例10:ポリアミン生合成経路はLA植物においてより活発である
プトレシン生合成へのADCおよびODCの相対的寄与を、摘心時および収穫時のNA植物およびLA植物の葉(葉23)および根における各酵素の活性を測定することによって評価した。両株ともADC活性およびODC活性は器官特異的および発達ステージ特異的に変化した(図4)。ADC活性は両株の葉で高いが根では最小であるのに対して、ODC活性は若い葉と根で高い。このことから、ODCは主に根でのプトレシン生合成を担っていることが分かる。ADC活性は摘心時および収穫時にNA対照と比較してLA植物の葉において有意に高かった(1.4倍、p<0.05)(図4A)。同様に、ODC活性は、NA対照と比較してLA植物の摘心時の根(1.8倍)および収穫時の根(1.7倍)、ならびに摘心時の若い葉(1.5倍)において有意に(p<0.05)高かった(図4B)。
【0208】
実施例11:LA品種におけるポリアミン生合成の阻害
LA品種における高次ポリアミンレベルと望ましくない葉形態との間には相関関係があると仮定して、ADCおよびODCを阻害する化学物質によって植物を処理する効果を評価した。予備実験によって、適切な阻害剤濃度、適用時間、処理強度、および期間が定められた(データ示さず)。遊離プトレシンおよび複合型プトレシンのレベルは開花前および収穫時にはNA対照よりもLA植物の方が有意に高かった(図3)。そのため、ADC阻害剤D-アルギニンとODC阻害剤ジフルオロメチルオルニチン(DFMO)を摘心の2.5週間前から適用し、収穫まで処理を続けた。さらに、エチレン遊離を介して成熟を加速するために、植物成長調整物質Ethephon(登録商標)を単独で、またはDFMOと組み合わせて使用した。老化の早期誘導を回避するために、Ethephon(登録商標)を摘心から収穫まで適用した。
【0209】
DFMOおよびDFMO/Ethephon(登録商標)処理によって、LA植物の葉がNA葉の特徴のいくつか(しわ、クロロフィル分解)を獲得するように形態学的表現型が部分的に改善した。それに対して、Ethephon(登録商標)単独での処理によってクロロフィル含有量が低減したが、葉形態は影響を受けなかった(図5)。開花前にDFMO処理を開始すると生育が止まり、これは、摘心時に処理を開始した際には観察されなかった(データ示さず)。D-アルギニン処理はLA植物のクロロフィルレベルにも形態にも影響を及ぼさなかった。
【0210】
ポリアミンレベルの分析から、摘心の2.5週間前にDFMO処理すると、LA葉における全ポリアミンレベルが2.1倍増加することが明らかになった。このことは、主に、高レベルの複合型プトレシンと複合型スペルミジンを反映している(図6A)。この高い割合の複合型ポリアミンは、DFMOおよびDFMO/Ethephon(登録商標)で処理した植物では収穫まで残存した。対照的に、Ethephon(登録商標)単独で処理すると、収穫時の全ポリアミンレベルは有意に低減した。このことは、主に、遊離プトレシンと複合型プトレシンの低減を反映している。根では、DFMO処理することで、LA植物の全ポリアミン含有量が、摘心時(1.5倍)および収穫時(1.4倍)に有意に低減した(p<0.05)。これは、主に、遊離プトレシンおよび複合型プトレシンならびに複合型スペルミジンの低減によるものである(図6B)。この減少はEthephon(登録商標)を添加しても逆転しなかった。葉での効果とは対照的にEthephon(登録商標)単独適用は根のポリアミン含有量に影響を及ぼさなかった。D-アルギニン処理はLA植物のポリアミン含有量に影響を及ぼさなかった。従って、根でのポリアミン減少は、根でのプトレシン生合成を担う主な酵素であるODC活性の阻害を反映している可能性がある。
【0211】
実施例12:遺伝子操作によるポリアミンレベルの変化
nic1nic2変異バックグラウンドでODC活性を抑制する目的で改変タバコ植物を作製する。ODC RNAiカセット(例えば、SEQ ID NO:22)をドライブして1つまたはそれ以上のODC遺伝子(例えば、SEQ ID NO:23~34に示したコード配列またはタンパク質配列)を抑制するために、摘心応答性プロモーター(例えば、SED ID NO:1~21)を使用する。トランスジェニック植物を作製し、例えば、全葉ポリアミンレベル、全根ポリアミンレベル、全葉クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、葉表皮細胞サイズ、および乾燥葉グレードを含む葉表現型について評価する。
【0212】
nic1nic2変異バーレイバックグラウンドでMYB8遺伝子の発現および活性を調整する目的でも改変タバコ植物を作製する。MYB8は、ニコチアナ・アテヌアタ(Nicotiana attenuata)において3種類のヒドロキシシンナモイル-コエンザイムA:ポリアミントランスフェラーゼを活性化することによって誘導性フェノールアミドレベルを制御すると報告された。Onkokesung et al., Plant Physiology 158 (1) 389-407 (2012)を参照されたい。MYB8 RNAiカセットまたはMYB8 cDNA配列をドライブして、それぞれ抑制または過剰発現するために、構成的プロモーターまたは摘心応答性プロモーター(例えば、SED ID NO:1~21)を使用する。トランスジェニック植物を作製し、例えば、全葉ポリアミンレベル、全根ポリアミンレベル、全葉クロロフィルレベル、単位葉面積当たりの葉肉細胞数、葉表皮細胞サイズ、および乾燥葉グレードを含む葉表現型について評価する。
【0213】
実施例13:育種集団
低アルカロイドのタバコハイブリッド、品種、または株は、バーレイ種、ダーク種、熱風乾燥種、メリーランド種、もしくはオリエンタル種のタバコとして作製することができ、またはBU64、CC101、CC200、CC27、CC301、CC400、CC500、CC600、CC700、CC800、CC900、コッカー176、コッカー319、コッカー371ゴールド、コッカー48、CU263、DF911、Galpaoタバコ、GL26H、GL350、GL600、GL737、GL939、GL973、HB04P、K149、K326、K346、K358、K394、K399、K730、KDH959、KT200、KT204LC、KY10、KY14、KY160、KY17、KY171、KY907、KY907LC、KTY14xL8LC、リトル・クリテンデン、マクネア373、マクネア944、msKY14xL8、ナロー・リーフ・マドーレ、NC100、NC102、NC2000、NC291、NC297、NC299、NC3、NC4、NC5、NC6、NC7、NC606、NC71、NC72、NC810、NCBH129、NC2002、ニール・スミス・マドール、OXFORD207、「ペリック」タバコ、PVH03、PVH09、PVH19、PVH50、PVH51、R610、R630、R7-11、R7-12、RG17、RG81、RGH51、RGH4、RGH51、RS1410、スペイト168、スペイト172、スペイト179、スペイト210、スペイト220、スペイト225、スペイト227、スペイト234、スペイトG-28、スペイトG-70、スペイトH-6、スペイトH20、スペイトNF3、TI1406、TI1269、TN86、TN86LC、TN90、TN97、TN97LC、TND94、TND950、TR(トム・ロッソン)マドーレ、VA309、もしくはVA359、メリーランド609、HB3307PLC、HB4488PLC、KT206LC、KT209LC、KT210LC、KT212LC、R610LC、PVH2310、NC196、KTD14LC、KTD6LC、KTD8LC、PD7302LC、PD7305LC、PD7309LC、PD7318LC、PD7319LC、PD7312LC、シャーレイLC、または当技術分野において公知の標準的なタバコ育種技術による任意の商用のタバコ品種に本質的に由来し得る。
【0214】
配列情報
SEQUENCE LISTING
<110> ALTRIA CLIENT SERVICES LLC
<120> COMPOSITIONS AND METHODS FOR PRODUCING TOBACCO PLANTS AND
PRODUCTS HAVING ALTERED ALKALOID LEVELS WITH DESIRABLE LEAF
QUALITY
<150> US 62/638,928
<151> 2018-03-05
<160> 36
<170> PatentIn version 3.5

<210> 1
<211> 2001
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 1
cttttaccta aacttaaata ttggccttat gcacgggcat caactcgcgt attactaaga 60
agaaagaaga acggctcctc gtctcccatg tcggcctctg gaactcttaa tataaccgcc 120
gacagacaaa accggctggt ctctcactgt ttcttatcct cagaattatt atgaacataa 180
actaaagtac ctatctcttg ttttctcatt tcacaccatt tttttcttca cttcacactt 240
ggtctcaatc aaataaaaaa cagcaaccgc cttagcttgt tgtcttcttc actactccac 300
ttgtccctag agttccccaa aaatatcaag ctaagaaaaa gttaactaaa gaagagaata 360
tatgggagct gaggtttctt tcataagctg accgactctt tatttggcgg cgcttatttt 420
atttattact tcaaaagaaa agttcttttt gttttccttt tttataattt tcaactccca 480
acttgtgtgt gttgtctaaa tgtctatata taaatatgta tataacggtt tgtttaagaa 540
acttgcattg gtactggttt gttcttgtca accttcttga ctagtatata tattgtaaac 600
ttttgtgtct ctgtattgga gatttttgtt tgagttctct ttttgaatat tgcatgtgta 660
tttacaaggt ggcgaattca agagacaaaa tatctaacag gagaagacat gaagataggg 720
atagagatga taattataat gtgttggaat cgatgttttc gggtaatatt aatagggaac 780
aggagatgtc tgtaatggtt tctgcactaa aacatgttgt tgctggtgaa gatagattga 840
atcaccaaat cttgactgat gaaaatggtg cagctgagaa taatcttggt tcaggttttt 900
cttcagtttc ttggggggtt ggtgagaaaa gaggacgtga acaacggcaa agtagtcagc 960
aattcttaca tattggaagt tctgatatga gatcatcagg tatttttatt ttactttact 1020
tttttttttg aaaaaaatga caccgccgta aaaataataa ccgaaaaaag tgtataaaat 1080
ttgtataatt tttgcgttat atatatacat tctgtatgtt atatacaaaa attatacaaa 1140
tagttaacaa atttgtatat aaaaattata caaattttat acatttttcg gctaccacat 1200
ataaatagtt tctggcgccg gctaaaagtg ataatacccc ttttttcctt aaagttttgg 1260
attttctttt agtttatgtt gtgttttcag tgggtatttt gaaaacataa ttaactagtg 1320
gccaatgtag cattatacgg attcaattga atccatagct ttcgaggcat aaaataaatt 1380
tatgtgtaaa atttcattaa agttataaga tatagtagaa tttgaaccca tataacagat 1440
atgaacccat aactttaaaa atacaatatg ttcaatgcta gaatcttaaa tgttcaaccc 1500
acaaaattta aattttggat ccgcctctga ttattaaaag tatattttct ctaacggttt 1560
aattaacatt tagataagat gatcaaacat taatactatg atattagagt gggtataagt 1620
tccgggctga agcttaaata tttagatgaa acagacacac aattcaatag tttggatgtg 1680
ttgcaggaat cattattgct aaataacagc taaatgtaga tgagaataaa tggattaaaa 1740
gatttggttg atcttctatg tgagttgtat tcattctgca ttttatttag aagtaaattg 1800
ctgcagatgc ctttgttttt agttttgatt cttgccattt tctccattaa aaaaatgcac 1860
ttgaaacata caatataaat caagtgtgtg acttttcact atattgattt ttagtacatt 1920
attaatgaaa gatacaatta ggtggatgtg tacgtgcttc attatcacat tttcattatt 1980
ttgaatagca gattttacac a 2001

<210> 2
<211> 2001
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 2
ttgtttatgt tgtatgtatt ggtttagtga gttatgatat aatgttttca ttgaaagtgt 60
gacatgatac gagtattttc aaatggacgt gagttagcat ttcagatttt cacttcattt 120
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taaatttcaa gaatttagac aaaaagattt agctttaaaa ttttgatatg gtaattttgt 240
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tacacgcaag caaagatgga tctagaattt gcggagatac atgaacaaac tgttcaacta 1080
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tataagtaaa ttatatcatc gtttttaata tatatagaca aatattttaa aaaaaattgc 1440
cgatgtgtga cctctatctc ctagcatagg tccgccaact tggagagaag aatacaaatt 1500
aaggaagctc atgagctgac tagccgactc tatattcttg tctttattat tttacaaaaa 1560
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gctggttggt ataattagtt tgttcatctt gtcaactttc ttgaaaagca aaagttttta 1740
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tactctgtta agacttttta gttagtatag tatactagct atatactaga ttaacttttt 1860
tttttttatt tataaagtcc cttaatttag tgaagttttg ttacatgtgt atactcaagg 1920
tggcaaattt tagaaacaaa gccatttata agccaataag agatgatgtg atgttttctg 1980
ggattaatag agaagaggag a 2001

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<211> 2001
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aaaaaaaaag aagcagcaat atgtcagtat tcaggagaaa ttcaaaaata gtcagattta 420
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ctccaaaccc cacttagtga gactttagtg ggtagttgtt gttgttattg ttatggtaac 1800
ctgggaaaca ggataaataa ctatctataa caggatatat tacattgata ttaccatgtc 1860
aaaaaattaa gcaagtacat gaataatcgc cgtgaaatct tcaagatttc tcctataaat 1920
acccttggta gtaaatctag tttttccatt caaagtacaa catttctcct atagtcatgg 1980
aatttgttct cttttcacaa a 2001

<210> 20
<211> 2001
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 20
aaatttttgc taaagtactc tctttttatt agttgaaaaa gaaattactc tttctataac 60
atgaaaataa agtactcatt tgttgaaatg aaagaaaata tttttttcta catcatgaaa 120
agatactcgt tatggggaca tggcgaatag gggtgggttg gtggggatat ggggaatagg 180
gggaagattg aaaaagagtt ttgggaaagt ttttttttgt tttgataggg aaaatatttt 240
cctccaattt gagaaaaatg agttcatggg cgtggggtgg aggtgggtag ctggaggtgt 300
ggggtgggtt ggtggggata tgtggaatag gggaagattg gaaaagagtt ttgggaaagt 360
attttttttt gttttgatgg ggaaaacatt ttcctctaat tgatgaaaaa tgagttcact 420
agaaaaatat tttccaaaat atttaatcca accaaacatg ataaaattaa aaaatattta 480
aaaatatttt cgttcgtacc aaacacaccc acagtggaac tgattaatct gtgtgttacg 540
taatttgtgc cgcttcatgc atttatttcg tgcgacgatt tggaattctt caataaataa 600
ctaatagtga aagatcatat aatactagta atactagctt taaaaaaatg taagtgtcgg 660
gagggtgacg gaaatgacaa ttatgtcata aacacacgtt gttcatactt cacatagggg 720
cgactctaag gctttgggac cataatagta gcagcagtag taatagtagt cgtaatcata 780
gtaacagtag tggtaataat cgtagtggtg atagtggtgg taatggtagt gatggtagtg 840
gtagtaataa tagtagcagt agtgatagta ataataatag taatagtaga tagtggtggt 900
agtggtagta gtaatagtgg tagtagatat tcaccaataa gcgtgctact taatagaata 960
aactacaaca atcgtttaaa ttgatcagga gtaaatactt ttgacaccgt caatactcaa 1020
aacttaagct attacgttat atatgtacgc ttattctttt tctcgtttgt gatgatagcc 1080
aaatcaaaat tttcaatttg agttctagac ctcgacattc gatagtccac cactttattt 1140
tttgtgctct ttttcctaat ttgtttttga aattcgcttt tttgtcttaa atgatttaaa 1200
agtaaatttt attgttagtg taaatatttt ataaaataaa tttaagagcc tctcaatatg 1260
atttcatctt aggccacgaa atccgttgag cacaggggcg gagccacctt atgggatgcg 1320
tgacaccgct tcatcggaaa gatttattaa atacatatat agacatatgc aaaaccaaat 1380
aatacataaa aacgataaag gtgacaacac ttgaaataaa ataactcatt gtccaactgg 1440
ttaagcgttt caacttctta gtatgtcggg agtacgaatc cttttggtgg aacccttatg 1500
tttttattgt tttgaagaca ttatttatta aaaaagaatt aaaatatatt ctatattagt 1560
aaggacctct aacaaaatta agcaacaaca aaagtcactt gaacaagaat tcatttgtta 1620
gtcaatttga caataaatat actcaaatca ttcttggaaa aagacatatt tggtactagt 1680
atttctaaca agattattat taatacattt agaaaataaa aactcgttgt aaagatttat 1740
agtaatgttt tgaattttat tttttttaat aaatacaatg tcattatagt tattcatttg 1800
ttcacttctt tgtttaccta ttacaaaata tgatacggac ttacgaaaaa ttttgcgtac 1860
gacactggtt gagctgcccc tgtgttcaca ttggaagaat aatatcatgg cacatttctt 1920
ctctataaat tcaaggttag catggtcgaa taaagcatcc aaaacaaata tcgcatatcc 1980
aatctaaaga aacaaaaaaa a 2001

<210> 21
<211> 2001
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 21
aagggaaaaa aataaaaata gaagagaaat gcaagggttt gctttcttgt accaaatatt 60
gaaagaaaaa aaatgttaca accatttcat ttgcaaaaaa aaaaaataaa aaaataaatt 120
gaaattgaaa ttcaaaagta aagctgtttg gttcggaaca gaagtcgatt ttgaaaatcg 180
aaccgacgcg ttttacgaaa atgaaaacga ccatcgctag attttcacaa actaaaacaa 240
ttttttccag aaaccttata cccataagca aattcaacac ataaattctc cccaattatt 300
tttaagaaaa tttagaacta ttttttaaga aattaaatta aaccaactca actattcaag 360
caacgcatta agtataacgg attcttaaag tctcgttctt aattctcgaa atgtgtcgag 420
aaatcacaac cgttaaatct aatgcctcaa agtaaagaaa atgaataagg agtgtagcaa 480
aaatatcaat gtggacaaga tggtcgtata taatttgtac aaagaaaatt caaatgggaa 540
tctcttaccc agtcaaaaca tgcatattct cttggattct aggcaagctt tcccattcca 600
aagtcaatgg aacgaaccaa ttattgctct ctaagtcttt ttctttcact aaagagtaaa 660
ttcaatatct tgacaattag gcactaagta aactgaagaa atagaatccc aatatttttc 720
cttcctcgta acaataacat taaagactca tcaatgtgac tcgaccaaag gttcagtagc 780
ttcattttca caaatagggg tgacaatttg aatccaaatc catctagccc gtccaaagat 840
taatggttga gctacaaaca ttttaattta tgagttaatt taggctgagc ccaagttaac 900
tcattatttt tttataactc attctgaccc attaaacagc ccaaatataa ctcatgaaac 960
tcacgcaaaa caaagaatct cagtccaatt tatctagaaa tttacttaat caccccaatt 1020
tcactttttt ttttgtattt ttaattttct gttcttttat ttttctgcac cacccaccct 1080
acccctatcc cccccaaacc ccctcaaaaa ttaattttta cctttttttt tttttaatat 1140
tttcaatttt tttttttgta tttctgcacc acccacccgc cctaaccccc tacccccggc 1200
aaaaaccctc aatttttttt actttttttg tttatttttt ttaatttttt attttttttt 1260
tatttttcta caccacccta aaagtatagt acaaaattca gatttgaact cctttttatt 1320
ggtagattaa tcaaagtaga aaaaaaaaga cagtttgaaa actacctcat tctataaggt 1380
tttcagaact cgtttgctta ctgagaaaat gaattattca cagttaaaat atattttaat 1440
gttcaatata agtaatatca gcataatttt tataccacat ctaacgaggg ataacaattc 1500
agggattagc tataccggaa taaaacaagt aaaatgataa aattgtcctt ctaccaaagc 1560
cttttaaagg aaaatcaagg ttaatattag aaacaaaaca ttatcaaagt taatttagtt 1620
taaaaccaaa taaatgcttt atacgtatat cttattacta atgcagtaaa ccaaataaat 1680
cagaggtact aaatgatctc aatattagta caatttagtt acgtactaaa atttctaaca 1740
taattttatt ctcgccaacc ctacaagtat agtactccaa cccctttctc ttggcaaaat 1800
aatccaatag gaaataaaga cggtaagaaa attggcacac gttatatatg acttttgaca 1860
ctatttaagc cagccaatgg cattagtggt tgcatacttt gaatgtagag aaataactaa 1920
taaagactgt tgagagttgt ttcttcttac cccttttgaa gtttattttc ctcagatttt 1980
cacagttcca agcaagcact a 2001

<210> 22
<211> 847
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
polynucleotide
<400> 22
gccattcttc agtccacaat aggcggcgga gcttcaccta cagcggcggc ggcggaaaac 60
ggtaccagaa aagtcatccc tctctcaaga gatgccctcc aagatttcat gttatcaatc 120
ataacccaaa aattacaaga tgagaaacaa cctttttacg tgttagattt gggtgaagtt 180
gtttctctta tggaccaatg gaaatctgct ctcccaaata tccgtccatt ttacgctgtt 240
aaatgtaacc ctgaaccgtc gttcctttca attttatctg ctatgggctc aaattttgat 300
tgtgctagcc gagctgaaat tgagtacgtt ttgtcccttg gcatttctaa taagatcttc 360
aacacctaca ccattttttt aatcactact acccattgca ttgaacaaac ttccaagttc 420
ttcttagctt cagattaaga aagtaccctt tcttggcttt gttgatgtgg taccattgtc 480
cattgtcttg tgtgtttcca gaaatgccaa gggacaaaac gtactcaatt tcagctcggc 540
tagcacaatc aaaatttgag cccatagcag ataaaattga aaggaacgac ggttcagggt 600
tacatttaac agcgtaaaat ggacggatat ttgggagagc agatttccat tggtccataa 660
gagaaacaac ttcacccaaa tctaacacgt aaaaaggttg tttctcatct tgtaattttt 720
gggttatgat tgataacatg aaatcttgga gggcatctct tgagagaggg atgacttttc 780
tggtaccgtt ttccgccgcc gccgctgtag gtgaagctcc gccgcctatt gtggactgaa 840
gaatggc 847

<210> 23
<211> 1302
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 23
atggccggcc aaacaatcat cgtttccggg ttgaacccgg cggccattct tcagtccaca 60
attggcggcg gagcttctcc tacagcggcg gcggcggcgg aaaacggcac cagaaaagtc 120
atccctctct caagagatgc cttacaagat ttcatgttat caatcataac ccaaaaatta 180
caagatgaga aacaaccttt ttacgtgcta gacttgggtg aggttgtttc tcttatggac 240
caatggaaat ctgctctccc aaatatccgt ccattttacg ctgttaaatg taaccctgaa 300
ccgtcgttcc tttcaatttt atctgctatg ggctcaaatt ttgattgtgc tagccgagct 360
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ctttacgacc atgcgacggt gaatgcaacg ccgttagctg ttctgtcgaa tcgtagtaac 1080
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cttgatactg ttttaaggga ttaccagtta ccggagctgc aggttaatga ttggctggtt 1200
tttcctaata tgggtgctta tactaaagct gctgggtcca attttaatgg atttaatact 1260
tccgccattg ttactcacct cgcttattct tatccaagct ga 1302

<210> 24
<211> 1299
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 24
atggccggcc aaacaataat cgtttccggg ttgaacccgg cggccattct tcagtccaca 60
ataggcggcg gagcttcacc tacagcggcg gcggcggaaa acggtaccag aaaagtcatc 120
cctctctcaa gagatgccct ccaagatttc atgttatcaa tcataaccca aaaattacaa 180
gatgagaaac aaccttttta cgtgttagat ttgggtgaag ttgtttctct tatggaccaa 240
tggaaatctg ctctcccaaa tatccgtcca ttttacgctg ttaaatgtaa ccctgaaccg 300
tcgttccttt caattttatc tgctatgggc tcaaattttg attgtgctag ccgagctgaa 360
attgagtacg ttttgtccct tggcatttca cctgaccgta ttgtttttgc aaatccatgc 420
aaaccggaat ccgatattat ttttgcagca aaagttgggg tgaatttaac aacgtacgat 480
tcagaagacg aggtttacaa gatccgaaag catcacccga aatccgaact cttgctccga 540
atcaagccaa tgttcgacgg caacgcgagg tgcccaatgg gtccaaaata cggcgcgctt 600
ccagaagaag tcgagccgct gctccgggca gctcaggccg cccggctcac cgtctccggt 660
gtctccttcc acatcggcag cggagatgcc gattcaaacg cttatctcgg cgccatagcc 720
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ggagaattga gggagtattg gattaacgac gggttgtacg gttcgatgaa ctgtgtactt 1020
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acctgcggcg ggtcgaaaac gtttccgacg actgtgtttg ggcccacttg tgatgctctt 1140
gatactgttt taagggatta ccagttaccg gagctgcagg ttaatgattg gctagttttt 1200
cctaatatgg gtgcttatac taaagctgct gggtccaatt ttaatggatt taatacgtcc 1260
gccattgtta ctcacctcgc ttatgcttat ccaagctga 1299

<210> 25
<211> 807
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 25
atgccagatt taatccgttc aattgcagag aaccatgaag ctggccagcc attttatctc 60
atggatttgg ctataattga aaagctaatg gacaaatgga accattcttt tccaaatata 120
aaacctttct atgctgtgaa atgcaacacc gaacctgctc ttcttactaa actagccaaa 180
ttgggtgcaa attttgattg tgctagccaa ctagaaatag aaaccgtctt aaatctcgaa 240
attggcccaa accaaatcat atttgctaac ccatgcaaag ctatttccca catcaaatac 300
gcagccaatg ttggggtcaa tctcacaact tttgattcca aacttgaaat tgacaagatc 360
aagaaatggc acccacattg tcatttgttg cttcgagtta aagcgcctaa tgatagcggc 420
gcattacgtc ccctgggaaa aaaattcggc gtgctaccag aagaagttga gccactactg 480
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gttgctgatc atcttcgaat gcctaaaatg caaattttaa acattggtgg aggatttaga 660
tcaacaccat tgttcgagga aatagctagt gtagtaaacg aggcagtcca agattatttt 720
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tacgttagtc gctcatgtga ttggtaa 807

<210> 26
<211> 1140
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 26
atgccagatt taatccgttc aattgcagag aaccatgaag ctggccagcc attttatctc 60
atggatttgg ctataattga aaagctaatg gacaaatgga accattcttt tccaaatata 120
aaacctttct atgctgtgaa atgcaacagc gaacctgctc ttcttactaa actagccaaa 180
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gcattacgtc ccctgggaaa aaaattcggc gtgctaccag aagaagttga gccactactg 480
cattacgctt gtaatgtggt cgggctaaaa gttgtaggcg tttcatttca tgttggatct 540
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gttgctgatc atcttcgaat gcctaaaatg caaattttaa acattggtgg aggatttaga 660
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ttcaatggat ttgatatgtt atctacacct gcctatcttg ttaactcaaa ttctagctaa 1140

<210> 27
<211> 1140
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 27
atgccagatt taatccgttc aattgcagaa aaccatgaag ctggccagcc attttatcta 60
cttgatttgg ctataattga aaagcttatg gacaaatgga accattcttt tccaaatatg 120
aaacctttct atgctgtgaa atgcaacact gaacctgcac ttcttactaa actagccaaa 180
ttgggtgcaa attttgattg tgctagccaa ctagaaatag aaaccgtctt aaatctcgga 240
attagcccaa accaaatcat atttgctaac ccatgcaaag ctatttccca catcaaatac 300
gcagccactg ttggggtcaa tctcacaact tttgattcca aacttgaaat tgacaagatc 360
aagaaatggc aaccacaatg tcatttgttg cttcgaatta aagcccctag tgatagtggc 420
gcgttacgtc ccctgggaaa aaaatttggt gtattaccag aagaagttga gccattactg 480
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<210> 28
<211> 1053
<212> DNA
<213> Nicotiana sp.
<400> 28
atggacaaat ggaaccattc ttttccaaat ataaaacctt tctatgctgt gaaatgcaac 60
agtgaacctg cacttcttac taaactagcc aaattgggtg caaattttga ttgtgctagc 120
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gaggcgattg cagctgctag gaccgtgttt gatgttgctg atcatcttcg aatgcctaaa 540
atgcaaattt tagacattgg tggaggattt agatcgacac cattgttcga ggaaatagct 600
agtgtagtaa aaaaagcagt ccaagattat ttacccttgc ccaacttaac attatttgca 660
gagccagggc ggttttttgc agaaacggcc tttactttag tcactcatgt gattggtaaa 720
agagttagag gtgagaaaat agagtattgg attgatgaag ggatttatgg atcatttagg 780
ccaacgcttt acaatagttg ttttgtgggt attaagccat ttttacgtca ggttgaagaa 840
aaatcttgtc aaatatgtga gtcaactatt tatggaccaa gttgtgactc acttgatgca 900
gtggctattg acataaaatt gcccgagctt catttggatg atctgatagt gttttataac 960
atgggcgcat attcaatatg tggaggaact aagttcaatg gatttgatat gttatctacc 1020
cctatctatc ttgttaattc aaattcaagc taa 1053

<210> 29
<211> 433
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 29
Met Ala Gly Gln Thr Ile Ile Val Ser Gly Leu Asn Pro Ala Ala Ile
1 5 10 15
Leu Gln Ser Thr Ile Gly Gly Gly Ala Ser Pro Thr Ala Ala Ala Ala
20 25 30
Ala Glu Asn Gly Thr Arg Lys Val Ile Pro Leu Ser Arg Asp Ala Leu
35 40 45
Gln Asp Phe Met Leu Ser Ile Ile Thr Gln Lys Leu Gln Asp Glu Lys
50 55 60
Gln Pro Phe Tyr Val Leu Asp Leu Gly Glu Val Val Ser Leu Met Asp
65 70 75 80
Gln Trp Lys Ser Ala Leu Pro Asn Ile Arg Pro Phe Tyr Ala Val Lys
85 90 95
Cys Asn Pro Glu Pro Ser Phe Leu Ser Ile Leu Ser Ala Met Gly Ser
100 105 110
Asn Phe Asp Cys Ala Ser Arg Ala Glu Ile Glu Tyr Val Leu Ser Leu
115 120 125
Gly Ile Ser Pro Asp Arg Ile Val Phe Ala Asn Pro Cys Lys Pro Glu
130 135 140
Ser Asp Ile Ile Phe Ala Ala Lys Val Gly Val Asn Leu Thr Thr Tyr
145 150 155 160
Asp Ser Glu Asp Glu Val Tyr Lys Ile Arg Lys His His Pro Lys Ser
165 170 175
Glu Leu Leu Leu Arg Ile Lys Pro Met Leu Asp Gly Asn Ala Arg Cys
180 185 190
Pro Met Gly Pro Lys Tyr Gly Ala Leu Pro Glu Glu Val Asp Pro Leu
195 200 205
Leu Arg Ala Ala Gln Ala Ala Arg Leu Thr Val Ser Gly Val Ser Phe
210 215 220
His Ile Gly Ser Gly Asp Ala Asp Ser Asn Ala Tyr Leu Gly Ala Ile
225 230 235 240
Ala Ala Ala Lys Glu Val Phe Glu Thr Ala Ala Lys Leu Gly Met Ser
245 250 255
Lys Met Thr Val Leu Asp Val Gly Gly Gly Phe Thr Ser Gly His Gln
260 265 270
Phe Thr Thr Ala Ala Val Ala Val Lys Ser Ala Leu Lys Gln His Phe
275 280 285
Asp Asp Glu Pro Glu Leu Thr Ile Ile Ala Glu Pro Gly Arg Phe Phe
290 295 300
Ala Glu Thr Ala Phe Thr Leu Ala Thr Thr Ile Ile Gly Lys Arg Val
305 310 315 320
Arg Gly Glu Leu Arg Glu Tyr Trp Ile Asn Asp Gly Leu Tyr Gly Ser
325 330 335
Met Asn Cys Val Leu Tyr Asp His Ala Thr Val Asn Ala Thr Pro Leu
340 345 350
Ala Val Leu Ser Asn Arg Ser Asn Val Thr Cys Gly Gly Ser Lys Thr
355 360 365
Phe Pro Thr Thr Val Phe Gly Pro Thr Cys Asp Ala Leu Asp Thr Val
370 375 380
Leu Arg Asp Tyr Gln Leu Pro Glu Leu Gln Val Asn Asp Trp Leu Val
385 390 395 400
Phe Pro Asn Met Gly Ala Tyr Thr Lys Ala Ala Gly Ser Asn Phe Asn
405 410 415
Gly Phe Asn Thr Ser Ala Ile Val Thr His Leu Ala Tyr Ser Tyr Pro
420 425 430
Ser

<210> 30
<211> 432
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 30
Met Ala Gly Gln Thr Ile Ile Val Ser Gly Leu Asn Pro Ala Ala Ile
1 5 10 15
Leu Gln Ser Thr Ile Gly Gly Gly Ala Ser Pro Thr Ala Ala Ala Ala
20 25 30
Glu Asn Gly Thr Arg Lys Val Ile Pro Leu Ser Arg Asp Ala Leu Gln
35 40 45
Asp Phe Met Leu Ser Ile Ile Thr Gln Lys Leu Gln Asp Glu Lys Gln
50 55 60
Pro Phe Tyr Val Leu Asp Leu Gly Glu Val Val Ser Leu Met Asp Gln
65 70 75 80
Trp Lys Ser Ala Leu Pro Asn Ile Arg Pro Phe Tyr Ala Val Lys Cys
85 90 95
Asn Pro Glu Pro Ser Phe Leu Ser Ile Leu Ser Ala Met Gly Ser Asn
100 105 110
Phe Asp Cys Ala Ser Arg Ala Glu Ile Glu Tyr Val Leu Ser Leu Gly
115 120 125
Ile Ser Pro Asp Arg Ile Val Phe Ala Asn Pro Cys Lys Pro Glu Ser
130 135 140
Asp Ile Ile Phe Ala Ala Lys Val Gly Val Asn Leu Thr Thr Tyr Asp
145 150 155 160
Ser Glu Asp Glu Val Tyr Lys Ile Arg Lys His His Pro Lys Ser Glu
165 170 175
Leu Leu Leu Arg Ile Lys Pro Met Phe Asp Gly Asn Ala Arg Cys Pro
180 185 190
Met Gly Pro Lys Tyr Gly Ala Leu Pro Glu Glu Val Glu Pro Leu Leu
195 200 205
Arg Ala Ala Gln Ala Ala Arg Leu Thr Val Ser Gly Val Ser Phe His
210 215 220
Ile Gly Ser Gly Asp Ala Asp Ser Asn Ala Tyr Leu Gly Ala Ile Ala
225 230 235 240
Ala Ala Lys Glu Val Phe Glu Thr Ala Ala Lys Leu Gly Met Ser Lys
245 250 255
Met Thr Val Leu Asp Val Gly Gly Gly Phe Thr Ser Gly His Gln Phe
260 265 270
Thr Thr Ala Ala Val Ala Val Arg Ser Ala Leu Lys Gln His Phe Asp
275 280 285
Asp Gln Pro Glu Leu Thr Ile Ile Ala Glu Pro Gly Arg Phe Phe Ala
290 295 300
Glu Thr Ala Phe Thr Leu Ala Thr Thr Ile Ile Gly Lys Arg Val Arg
305 310 315 320
Gly Glu Leu Arg Glu Tyr Trp Ile Asn Asp Gly Leu Tyr Gly Ser Met
325 330 335
Asn Cys Val Leu Tyr Asp His Ala Thr Val Asn Ala Thr Pro Leu Ala
340 345 350
Val Leu Ser Asn Arg Thr Asn Val Thr Cys Gly Gly Ser Lys Thr Phe
355 360 365
Pro Thr Thr Val Phe Gly Pro Thr Cys Asp Ala Leu Asp Thr Val Leu
370 375 380
Arg Asp Tyr Gln Leu Pro Glu Leu Gln Val Asn Asp Trp Leu Val Phe
385 390 395 400
Pro Asn Met Gly Ala Tyr Thr Lys Ala Ala Gly Ser Asn Phe Asn Gly
405 410 415
Phe Asn Thr Ser Ala Ile Val Thr His Leu Ala Tyr Ala Tyr Pro Ser
420 425 430

<210> 31
<211> 268
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 31
Met Pro Asp Leu Ile Arg Ser Ile Ala Glu Asn His Glu Ala Gly Gln
1 5 10 15
Pro Phe Tyr Leu Met Asp Leu Ala Ile Ile Glu Lys Leu Met Asp Lys
20 25 30
Trp Asn His Ser Phe Pro Asn Ile Lys Pro Phe Tyr Ala Val Lys Cys
35 40 45
Asn Thr Glu Pro Ala Leu Leu Thr Lys Leu Ala Lys Leu Gly Ala Asn
50 55 60
Phe Asp Cys Ala Ser Gln Leu Glu Ile Glu Thr Val Leu Asn Leu Glu
65 70 75 80
Ile Gly Pro Asn Gln Ile Ile Phe Ala Asn Pro Cys Lys Ala Ile Ser
85 90 95
His Ile Lys Tyr Ala Ala Asn Val Gly Val Asn Leu Thr Thr Phe Asp
100 105 110
Ser Lys Leu Glu Ile Asp Lys Ile Lys Lys Trp His Pro His Cys His
115 120 125
Leu Leu Leu Arg Val Lys Ala Pro Asn Asp Ser Gly Ala Leu Arg Pro
130 135 140
Leu Gly Lys Lys Phe Gly Val Leu Pro Glu Glu Val Glu Pro Leu Leu
145 150 155 160
His Tyr Ala Cys Asn Val Val Gly Leu Lys Val Val Gly Val Ser Phe
165 170 175
His Val Gly Ser Ile Ala Gln Asn Pro Ser Ile Tyr Arg Glu Ala Ile
180 185 190
Ala Ala Ala Arg Ala Val Phe Asp Val Ala Asp His Leu Arg Met Pro
195 200 205
Lys Met Gln Ile Leu Asn Ile Gly Gly Gly Phe Arg Ser Thr Pro Leu
210 215 220
Phe Glu Glu Ile Ala Ser Val Val Asn Glu Ala Val Gln Asp Tyr Phe
225 230 235 240
Pro Met Thr Asn Leu Thr Ile Phe Ala Glu Pro Gly Arg Phe Phe Cys
245 250 255
Arg Asn Gly Ile Tyr Val Ser Arg Ser Cys Asp Trp
260 265

<210> 32
<211> 379
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 32
Met Pro Asp Leu Ile Arg Ser Ile Ala Glu Asn His Glu Ala Gly Gln
1 5 10 15
Pro Phe Tyr Leu Met Asp Leu Ala Ile Ile Glu Lys Leu Met Asp Lys
20 25 30
Trp Asn His Ser Phe Pro Asn Ile Lys Pro Phe Tyr Ala Val Lys Cys
35 40 45
Asn Ser Glu Pro Ala Leu Leu Thr Lys Leu Ala Lys Leu Gly Ala Asn
50 55 60
Phe Asp Cys Ala Ser Gln Leu Glu Ile Glu Thr Val Leu Asn Leu Gly
65 70 75 80
Ile Ser Pro Asn Gln Ile Ile Phe Ala Asn Pro Cys Lys Ala Ile Ser
85 90 95
His Ile Lys Tyr Ala Ala Asn Val Arg Val Asn Leu Thr Thr Phe Asp
100 105 110
Ser Lys Leu Glu Ile Asp Lys Ile Lys Lys Arg His Pro His Cys His
115 120 125
Leu Leu Leu Arg Val Lys Ala Pro Asn Asp Ser Gly Ala Leu Arg Pro
130 135 140
Leu Gly Lys Lys Phe Gly Val Leu Pro Glu Glu Val Glu Pro Leu Leu
145 150 155 160
His Tyr Ala Cys Asn Val Val Gly Leu Lys Val Val Gly Val Ser Phe
165 170 175
His Val Gly Ser Ile Ala Gln Asn Pro Ser Ile Tyr Arg Glu Ala Ile
180 185 190
Ala Ala Ala Arg Ala Val Phe Asp Val Ala Asp His Leu Arg Met Pro
195 200 205
Lys Met Gln Ile Leu Asn Ile Gly Gly Gly Phe Arg Ser Thr Pro Leu
210 215 220
Phe Glu Glu Ile Ala Ser Val Val Asn Glu Ala Val Gln Asp Tyr Phe
225 230 235 240
Pro Met Thr Asn Leu Thr Ile Phe Ala Glu Pro Gly Arg Phe Phe Ala
245 250 255
Glu Thr Ala Phe Thr Leu Val Ala His Val Ile Gly Lys Arg Val Arg
260 265 270
Gly Glu Lys Ile Glu Tyr Trp Ile Asp Glu Gly Ile Tyr Gly Ser Phe
275 280 285
Arg Pro Thr Leu Tyr Asn Ser Cys Phe Val Gly Ile Lys Pro Leu Leu
290 295 300
Leu Gln Val Thr Glu Lys Ser Cys Gln Ile Tyr Glu Ser Thr Ile Tyr
305 310 315 320
Gly Pro Ser Cys Asp Ser Leu Asp Ala Val Ala Ile Asp Ile Asn Leu
325 330 335
Pro Glu Leu His Leu Asp Asp Leu Ile Val Phe Ser Asn Met Gly Ala
340 345 350
Tyr Ser Thr Cys Gly Gly Thr Lys Phe Asn Gly Phe Asp Met Leu Ser
355 360 365
Thr Pro Ala Tyr Leu Val Asn Ser Asn Ser Ser
370 375

<210> 33
<211> 379
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 33
Met Pro Asp Leu Ile Arg Ser Ile Ala Glu Asn His Glu Ala Gly Gln
1 5 10 15
Pro Phe Tyr Leu Leu Asp Leu Ala Ile Ile Glu Lys Leu Met Asp Lys
20 25 30
Trp Asn His Ser Phe Pro Asn Met Lys Pro Phe Tyr Ala Val Lys Cys
35 40 45
Asn Thr Glu Pro Ala Leu Leu Thr Lys Leu Ala Lys Leu Gly Ala Asn
50 55 60
Phe Asp Cys Ala Ser Gln Leu Glu Ile Glu Thr Val Leu Asn Leu Gly
65 70 75 80
Ile Ser Pro Asn Gln Ile Ile Phe Ala Asn Pro Cys Lys Ala Ile Ser
85 90 95
His Ile Lys Tyr Ala Ala Thr Val Gly Val Asn Leu Thr Thr Phe Asp
100 105 110
Ser Lys Leu Glu Ile Asp Lys Ile Lys Lys Trp Gln Pro Gln Cys His
115 120 125
Leu Leu Leu Arg Ile Lys Ala Pro Ser Asp Ser Gly Ala Leu Arg Pro
130 135 140
Leu Gly Lys Lys Phe Gly Val Leu Pro Glu Glu Val Glu Pro Leu Leu
145 150 155 160
His Tyr Ala Tyr Asn Val Val Gly Leu Lys Val Val Gly Val Ser Phe
165 170 175
His Val Gly Ser Ile Ala Gln Asp Pro Ser Ile Tyr Arg Glu Ala Ile
180 185 190
Ala Thr Ala Arg Thr Val Phe Asp Val Val Asp His Leu Arg Met Pro
195 200 205
Lys Met Gln Ile Leu Asn Ile Gly Gly Gly Phe Arg Ser Thr Pro Leu
210 215 220
Phe Glu Glu Ile Ala Ser Val Val Asn Glu Ala Val Gln Asp Tyr Phe
225 230 235 240
Ser Met Pro Asn Leu Thr Ile Phe Ala Glu Pro Gly Arg Phe Phe Ala
245 250 255
Glu Thr Ala Phe Thr Leu Val Thr His Val Ile Gly Lys Arg Val Arg
260 265 270
Gly Glu Lys Ile Glu Tyr Trp Ile Asp Glu Gly Ile Tyr Gly Ser Phe
275 280 285
Arg Pro Thr Leu Tyr Asn Ser Cys Phe Val Gly Ile Lys Pro Leu Leu
290 295 300
Arg Gln Val Thr Glu Lys Ser Cys Gln Ile Cys Glu Ser Thr Ile Tyr
305 310 315 320
Gly Pro Ser Cys Asp Ser Leu Asp Ala Val Ala Ile Asp Ile Lys Leu
325 330 335
Pro Glu Leu His Leu Asp Asp Leu Ile Val Phe Tyr Asn Met Gly Ala
340 345 350
Tyr Ser Ile Cys Gly Gly Thr Lys Phe Asn Gly Phe Asp Met Leu Ser
355 360 365
Thr Pro Thr Tyr Leu Val Asn Ala Asn Ser Ser
370 375

<210> 34
<211> 350
<212> PRT
<213> Nicotiana sp.
<400> 34
Met Asp Lys Trp Asn His Ser Phe Pro Asn Ile Lys Pro Phe Tyr Ala
1 5 10 15
Val Lys Cys Asn Ser Glu Pro Ala Leu Leu Thr Lys Leu Ala Lys Leu
20 25 30
Gly Ala Asn Phe Asp Cys Ala Ser Gln Leu Glu Ile Glu Thr Val Leu
35 40 45
Asn Leu Gly Ile Ser Pro Asn Gln Ile Ile Phe Ala Asn Pro Cys Lys
50 55 60
Ala Ile Ser His Ile Lys Tyr Ala Ala Asn Val Gly Val Asn Leu Thr
65 70 75 80
Thr Phe Asp Ser Lys Leu Glu Ile Asp Lys Ile Lys Lys Trp His Pro
85 90 95
Gln Cys His Leu Leu Leu Arg Ile Lys Ala Pro Ser Asp Ser Gly Ser
100 105 110
Leu Arg Pro Leu Gly Lys Lys Phe Gly Ala Leu Pro Glu Glu Val Glu
115 120 125
Pro Leu Leu His Tyr Ala Cys Asn Met Val Gly Leu Lys Val Val Gly
130 135 140
Val Ser Phe His Val Gly Ser Ile Ala Gln Asp Pro Ser Ile Tyr Arg
145 150 155 160
Glu Ala Ile Ala Ala Ala Arg Thr Val Phe Asp Val Ala Asp His Leu
165 170 175
Arg Met Pro Lys Met Gln Ile Leu Asp Ile Gly Gly Gly Phe Arg Ser
180 185 190
Thr Pro Leu Phe Glu Glu Ile Ala Ser Val Val Lys Lys Ala Val Gln
195 200 205
Asp Tyr Leu Pro Leu Pro Asn Leu Thr Leu Phe Ala Glu Pro Gly Arg
210 215 220
Phe Phe Ala Glu Thr Ala Phe Thr Leu Val Thr His Val Ile Gly Lys
225 230 235 240
Arg Val Arg Gly Glu Lys Ile Glu Tyr Trp Ile Asp Glu Gly Ile Tyr
245 250 255
Gly Ser Phe Arg Pro Thr Leu Tyr Asn Ser Cys Phe Val Gly Ile Lys
260 265 270
Pro Phe Leu Arg Gln Val Glu Glu Lys Ser Cys Gln Ile Cys Glu Ser
275 280 285
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290 295 300
Ile Lys Leu Pro Glu Leu His Leu Asp Asp Leu Ile Val Phe Tyr Asn
305 310 315 320
Met Gly Ala Tyr Ser Ile Cys Gly Gly Thr Lys Phe Asn Gly Phe Asp
325 330 335
Met Leu Ser Thr Pro Ile Tyr Leu Val Asn Ser Asn Ser Ser
340 345 350

<210> 35
<211> 22
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
oligonucleotide
<400> 35
ttggctagga gagtcagaag tg 22

<210> 36
<211> 22
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> Description of Artificial Sequence: Synthetic
oligonucleotide
<400> 36
tcatcgaacg cttgttcccg tg 22
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【配列表】
2024156794000001.app
【手続補正書】
【提出日】2024-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、
a.タバコ植物を生育する工程;
b.該タバコ植物においてプトレシンレベルを低減する工程;および
c.該タバコ植物から葉を収穫する工程
を含む、前記方法。
【請求項2】
低減アルカロイドタバコ植物において葉品質を向上させるための方法であって、
a.タバコ植物を生育する工程;
b.該タバコ植物においてオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子の発現または活性を抑制する工程;および
c.該タバコ植物から葉を収穫する工程
を含む、前記方法。
【請求項3】
前記抑制する工程が、摘心してから2週間以内、4週間以内、6週間以内、または8週間以内である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記抑制する工程が、タバコ植物を摘心する前および摘心した後の両方で前記ODC遺伝子を抑制することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記抑制する工程が、化学阻害剤の使用を含まない、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記抑制する工程が、ODC阻害剤を前記タバコ植物に適用することを含む、請求項2~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記抑制する工程が、ODC阻害剤を前記タバコ植物に適用することによる、請求項2~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記ODC阻害剤がDFMOである、請求項2~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記抑制する工程が、オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)遺伝子を抑制するための非コーディングRNAの発現を誘導することによる、請求項2~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
窒素施肥を低減するかまたはニトレートを低減する工程をさらに含む、請求項2~9のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】変更
【補正の内容】
【配列表】
2024156794000001.xml