(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156818
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】ユーザインターフェースオブジェクトを操作するユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20241029BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20241029BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0488
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024124777
(22)【出願日】2024-07-31
(62)【分割の表示】P 2023015606の分割
【原出願日】2014-09-03
(31)【優先権主張番号】61/959,851
(32)【優先日】2013-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/873,356
(32)【優先日】2013-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/873,359
(32)【優先日】2013-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】61/873,360
(32)【優先日】2013-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/476,657
(32)【優先日】2014-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザンベッティ, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】チャウドリ, イムラン
(72)【発明者】
【氏名】ダスコーラ, ジョナサン, アール.
(72)【発明者】
【氏名】ダイ, アラン, シー.
(72)【発明者】
【氏名】フォス, クリストファー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】グズマン, オーレリオ
(72)【発明者】
【氏名】カルナムニ, チャナカ, ジー.
(72)【発明者】
【氏名】カール, ダンカン, ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ルメイ, ステファン, オー.
(72)【発明者】
【氏名】マリック, ナタリア
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン, エリック, ランス
(72)【発明者】
【氏名】ヤング, ローレンス, ワイ.
(72)【発明者】
【氏名】ブッチャー, ギャリー, イアン
(72)【発明者】
【氏名】ダビドフ, アントン, エム.
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ, ディラン, ロス
(72)【発明者】
【氏名】アイブ, ジョナサン, ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ケネディ, ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】キング, ニコラス, ブイ.
(72)【発明者】
【氏名】プレストン, ダニエル, トレント
(57)【要約】 (修正有)
【課題】クラウンの動作に基づいてナビゲートする、パーソナル電子デバイス上のユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】クラウンの動作に基づくパーソナル電子デバイスのユーザインターフェースのナビゲートが開示される。デバイスは、クラウンの動作に基づく表示のためにz軸906に沿って配置された適切な情報レベルを選択することができる。ナビゲートは、クラウンの角速度に基づくことができる。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実行される方法であって、
第1の複数のアイコンをウェアラブル電子デバイスのタッチ感知ディスプレイに表示することと、
前記ウェアラブル電子デバイスの物理的なクラウンの動作に基づく入力を受信することと、
前記受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第1の複数のアイコンを第2の複数のアイコンと置き換えることと、
を含み、前記第2の複数のアイコンが前記第1の複数のアイコンの部分集合である、方法。
【請求項2】
前記ウェアラブル電子デバイスが腕時計である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記動作が前記物理的なクラウンの押込み、引出しである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記動作が前記物理的なクラウンの回転である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記回転が第1の回転方向である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記回転が所定の角速度閾値を超える、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記物理的なクラウンが、タッチ入力を感知するように構成された静電容量式タッチセンサを含み、前記受信された入力が、前記物理的なクラウン上の前記タッチ入力に更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の複数のアイコンのうちの第1のアイコンがアプリケーションと関連付けられ、前記第2の複数のアイコンのうちの第2のアイコンが同一の前記アプリケーションと関連付けられ、前記方法が、
前記第2の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する情報と共に前記第2のアイコンを表示することと、
前記第1の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する異なる情報と共に前記第1のアイコンを表示することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1の情報密度が前記第1の複数のアイコンと関連付けられ、第2の情報密度が前記第2の複数のアイコンと関連付けられる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記方法が、
前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信することと、
前記第2の受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第2の複数のアイコンを前記第1の複数のアイコンと置き換えることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の動作が、前記第1の方向とは反対の第2の方向の前記物理的なクラウンの回転である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の動作が前記物理的なクラウンの押込み又は引出しである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記方法が、
前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信することであって、前記第2の動作は前記第1の回転方向の回転である、ことと、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンの前記表示を第3の複数のアイコンと置き換えることと、
を更に含み、前記第3の複数のアイコンが前記第2の複数のアイコンの部分集合である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記方法が、
前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信することであって、前記第2の動作は前記第1の方向の回転である、ことと、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンのうちのアイコンと関連付けられたアプリケーションを起動することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、
表示されたアイコンに対応するアプリケーションの活動状態を表す情報を受信することと、
前記受信された情報に応答して、前記表示されたアイコンの外観を変更することと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記変更することが、点滅すること、色を変化させること、及びアニメーション表示することのうちの1つ以上である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが、前記第2の表示において表示されない、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが、前記第2の表示における上から2番目の行の最も左のアイコンである、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の複数のアイコンの前記表示の前記第2の複数のアイコンへの前記置き換えが、
前記第1の複数のアイコンのうちのアイコンを、前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置から、前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に平行移動させることを含み、
前記アイコンの全体が、前記平行移動させている間に前記タッチ感知ディスプレイに表示される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の複数のアイコンの前記表示の前記第2の複数のアイコンへの前記置き換えが、
前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置に、前記第1の複数のアイコンのうちのアイコンの一部分のみを表示することと、
前記アイコンの残り部分を前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に表示することと、
を含み、前記第1の位置と前記第2の位置が離れている、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記物理的なクラウンが機械式クラウンである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記タッチ感知ディスプレイに加えられた力を検出することと、
前記検出された力に基づいて前記第1の表示を置き換えることと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
コンピュータ実行可能命令を有する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が、1つ以上のコンピュータプロセッサにより実行されると、前記1つ以上のコンピュータプロセッサに、
第1の複数のアイコンをウェアラブル電子デバイスのタッチ感知ディスプレイに表示させ、
前記ウェアラブル電子デバイスの物理的なクラウンの動作に基づく入力を受信させ、
前記受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第1の複数のアイコンを第2の複数のアイコンと置き換えさせ、
前記第2の複数のアイコンが前記第1の複数のアイコンの部分集合である、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
前記ウェアラブル電子デバイスが腕時計である、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
前記動作が前記物理的なクラウンの押込み、引出しである、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項26】
前記動作が前記物理的なクラウンの回転である、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記回転が第1の回転方向である、請求項26に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
前記回転が所定の角速度閾値を超える、請求項26に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
前記物理的なクラウンが、タッチ入力を感知するように構成された静電容量式タッチセンサを含み、前記受信された入力が、前記物理的なクラウン上の前記タッチ入力に更に基づく、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項30】
前記第1の複数のアイコンのうちの第1のアイコンがアプリケーションと関連付けられ、前記第2の複数のアイコンのうちの第2のアイコンが同一の前記アプリケーションと関連付けられ、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、
前記第2の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する情報と共に前記第2のアイコンを表示し、
前記第1の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する異なる情報と共に前記第1のアイコンを表示する、
コンピュータ実行可能命令を更に備える、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項31】
第1の情報密度が前記第1の複数のアイコンと関連付けられ、第2の情報密度が前記第2の複数のアイコンと関連付けられる、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記コンピュータ実行可能命令が、
前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第2の複数のアイコンを前記第1の複数のアイコンと置き換える、
命令を更に備える、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項33】
前記第2の動作が、前記第1の方向とは反対の第2の方向の前記物理的なクラウンの回転である、請求項32に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
前記第2の動作が前記物理的なクラウンの押込み又は引出しである、請求項32に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項35】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、
前記第1の回転方向の回転である、前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンの前記表示を第3の複数のアイコンと置き換える、
コンピュータ実行可能命令を更に備え、前記第3の複数のアイコンが前記第2の複数のアイコンの部分集合である、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記非一時的なコンピュータ可読記憶媒体が、
前記第1の方向の回転である、前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンのうちの1つのアイコンと関連付けられたアプリケーションを起動する、
コンピュータ実行可能命令を更に備える、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項37】
表示されたアイコンに対応するアプリケーションの活動状態を表す情報を受信し、
前記受信された情報に応答して、前記表示されたアイコンの外観を変更する、
コンピュータ実行可能命令を更に備える、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項38】
前記変更することが、点滅すること、色を変化すること、及びアニメーションを表示することのうちの1つ以上である、請求項37に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項39】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが前記第2の表示において表示されない、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項40】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが、前記第2の表示における上から2番目の行の最も左のアイコンである、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項41】
前記第1の複数のアイコンの前記表示を前記第2の複数のアイコンに前記置き換えることが、
前記第1の複数のアイコンのうちの1つのアイコンを、前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置から、前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に平行移動させることを含み、
前記1つのアイコンの全体が、前記平行移動させている間に前記タッチ感知ディスプレイに表示される、請求項40に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
前記第1の複数のアイコンの前記表示を前記第2の複数のアイコンに前記置き換えることが、
前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置に、前記第1の複数のアイコンのうちの1つのアイコンの一部分のみを表示することと、
前記1つのアイコンの残り部分を前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に表示することと、
を含み、前記第1の位置と前記第2の位置が離れている、請求項40に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項43】
前記物理的なクラウンが機械式クラウンである、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項44】
前記タッチ感知ディスプレイに加えられた力を検出し、
前記第1の表示を前記検出された力に基づいて置き換える、コンピュータ実行可能命令を更に備える、請求項23に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項45】
電子デバイスであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に結合された物理的なクラウンと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に結合されたタッチ感知ディスプレイと、
を備え、前記1つ以上のプロセッサが、
第1の複数のアイコンをウェアラブル電子デバイスのタッチ感知ディスプレイに表示し、
前記ウェアラブル電子デバイスの物理的なクラウンの動作に基づく入力を受信し、
前記受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第1の複数のアイコンを第2の複数のアイコンと置き換える、
ように構成され、前記第2の複数のアイコンが前記第1の複数のアイコンの部分集合である、電子デバイス。
【請求項46】
前記電子デバイスが腕時計である、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記動作が前記物理的なクラウンの押込み、引出しである、請求項45に記載のデバイス。
【請求項48】
前記動作が前記物理的なクラウンの回転である、請求項45に記載のデバイス。
【請求項49】
前記回転が第1の回転方向である、請求項48に記載のデバイス。
【請求項50】
前記回転が所定の角速度閾値を超える、請求項48に記載のデバイス。
【請求項51】
前記物理的なクラウンが、タッチ入力を感知するように構成された静電容量式タッチセンサを含み、前記受信された入力が、前記物理的なクラウン上の前記タッチ入力に更に基づく、請求項45に記載のデバイス。
【請求項52】
前記第1の複数のアイコンのうちの第1のアイコンがアプリケーションと関連付けられ、前記第2の複数のアイコンのうちの第2のアイコンが同一の前記アプリケーションと関連付けられ、前記1つ以上のプロセッサが、
前記第2の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する情報と共に前記第2のアイコンを表示し、
前記第1の複数のアイコンが表示されるときに、前記アプリケーションに関する異なる情報と共に前記第1のアイコンを表示する、
ように更に構成される、請求項45に記載のデバイス。
【請求項53】
第1の情報密度が前記第1の複数のアイコンと関連付けられ、第2の情報密度が前記第2の複数のアイコンと関連付けられる、請求項45に記載のデバイス。
【請求項54】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記1つ以上のプロセッサが、
前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記タッチ感知ディスプレイにおいて前記第2の複数のアイコンを前記第1の複数のアイコンと置き換える、
ように更に構成される、請求項45に記載のデバイス。
【請求項55】
前記第2の動作が、前記第1の方向とは反対の第2の方向の前記物理的なクラウンの回転である、請求項54に記載のデバイス。
【請求項56】
前記第2の動作が前記物理的なクラウンの押込み又は引出しである、請求項54に記載のデバイス。
【請求項57】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記1つ以上のプロセッサが、
前記第1の回転方向の回転である、前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンの前記表示を第3の複数のアイコンと置き換える、
ように更に構成され、前記第3の複数のアイコンが前記第2の複数のアイコンの部分集合である、請求項45に記載のデバイス。
【請求項58】
前記受信された入力が、第1の受信された入力であり、前記1つ以上のプロセッサが、
前記第1の方向の回転である、前記物理的なクラウンの第2の動作に基づく第2の入力を受信し、
前記第2の受信された入力に応答して、前記第2の複数のアイコンのうちの1つのアイコンと関連付けられたアプリケーションを起動する、
ように更に構成される、請求項45に記載のデバイス。
【請求項59】
前記1つ以上のプロセッサが、
表示されたアイコンに対応するアプリケーションの活動状態を表す情報を受信し、
前記受信された情報に応答して、前記表示されたアイコンの外観を変更する、
ように更に構成される、請求項45に記載のデバイス。
【請求項60】
前記変更することが、点滅すること、色を変化すること、及びアニメーション表示することのうちの1つ以上である、請求項59に記載のデバイス。
【請求項61】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが、前記第2の表示において表示されない、請求項45に記載のデバイス。
【請求項62】
前記第1の複数のアイコンのうちの右上のアイコンが、前記第2の表示における上から2番目の行の最も左のアイコンである、請求項45に記載のデバイス。
【請求項63】
前記第1の複数のアイコンの前記表示を前記第2の複数のアイコンに前記置き換えることが、
前記第1の複数のアイコンのうちの1つのアイコンを、前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置から、前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に平行移動させることを含み、
前記1つのアイコンの全体が、前記平行移動させている間に前記タッチ感知ディスプレイに表示される、請求項62に記載のデバイス。
【請求項64】
前記第1の複数のアイコンの前記表示を前記第2の複数のアイコンに前記置き換えることが、
前記タッチ感知ディスプレイの第1の位置に、前記第1の複数のアイコンのうちの1つのアイコンの一部分のみを表示することと、
前記1つのアイコンの残り部分を前記タッチ感知ディスプレイの第2の位置に表示することと、
を含み、前記第1の位置と前記第2の位置が離れている、請求項62に記載のデバイス。
【請求項65】
前記物理的なクラウンが機械式クラウンである、請求項45に記載のデバイス。
【請求項66】
前記タッチ感知ディスプレイに加えられた力を検出する1つ以上のセンサを更に備える、請求項45に記載のデバイス。
【請求項67】
前記物理的なクラウン上のタッチを検出するセンサを更に備える、請求項45に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、「CROWN INPUT FOR A WEARABLE ELECTRONIC DEVICE」と題する2013年9月3日出願の米国特許仮出願第61/873,356号、「USER INTERFACE OBJECT MANIPULATIONS IN A USER INTERFACE」と題する2013年9月3日出願の米国特許仮出願第61/873,359号、「USER INTERFACE FOR MANIPULATING USER INTERFACE OBJECTS」と題する2013年9月3日出願の米国特許仮出願第61/959,851号、「USER INTERFACE FOR MANIPULATING USER INTERFACE OBJECTS WITH MAGNETIC PROPERTIES」と題する2013年9月3日出願の米国特許仮出願第61/873,360号、及び「USER INTERFACE FOR MANIPULATING USER INTERFACE OBJECTS WITH MAGNETIC PROPERTIES」と題する2014年9月3日出願の米国特許非仮出願第14/476,657号の優先権を主張する。これらの出願の内容は、全ての目的でその全体の参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この出願は、Nicholas Zambetti等を発明者とし、本出願と同時に2014年9月3日に出願された、「CROWN INPUT FOR A WEARABLE ELECTRONIC DEVICE」と題する同時係属出願である米国特許非仮出願、Nicholas Zambetti等を発明者とし、本出願と同時に2014年9月3日に出願された、「USER INTERFACE OBJECT MANIPULATIONS IN A USER INTERFACE」と題する米国特許非仮出願、及び、「Device,Method,and Graphical User Interface for Manipulating User Interface Objects with Visual and/or Haptic Feedback」と題する2012年12月29日出願の米国特許仮出願第61/747,278号に関係付けられる。これらの出願の内容は、全ての目的でその全体の参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
[技術分野]
開示される実施形態は、概して、非限定的に電子腕時計用のユーザインターフェースを含む、電子デバイスのユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0004】
最新のパーソナル電子デバイスは小型形状を有することができる。例示的なパーソナル電子デバイスは、非限定的にタブレット及びスマートフォンを含む。このようなパーソナル電子デバイスの使用は、パーソナル電子デバイスのデザインを補完する小型形状を有する、ディスプレイ画面上のユーザインターフェースオブジェクトの操作を伴う。
【0005】
ユーザがパーソナル電子デバイス上で実行できる例示的な操作は、階層のナビゲート、ユーザインターフェースオブジェクトの選択、ユーザインターフェースオブジェクトの位置、サイズ、及びズームの調節、或いはユーザインターフェースの操作を含む。例示的なユーザインターフェースオブジェクトは、デジタル画像、映像、テキスト、アイコン、ボタン等の制御要素、及び他のグラフィックを含む。
【0006】
小型化されたパーソナル電子デバイス上のユーザインターフェースオブジェクトを操作する既存の方法は、非効率である場合がある。更に、既存の方法は、概して、好ましいよりも低い精度を提供する。
【発明の概要】
【0007】
一部の実施形態において、パーソナル電子デバイス上のユーザインターフェースをクラウンの動作に基づいてナビゲートする技術が開示される。上述されたプロセスを実行するシステム及びコンピュータ可読記憶媒体も開示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】例示的なパーソナル電子デバイスを図示する。
【0009】
【
図2】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0010】
【
図3】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0011】
【
図4】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0012】
【
図5】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0013】
【
図6】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0014】
【
図7】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0015】
【
図8】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0016】
【
図9】例示的なユーザインターフェース論理構造を図示する。
【0017】
【
図10】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0018】
【
図11】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0019】
【
図12】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0020】
【
図13】例示的なユーザインターフェース遷移を図示する。
【0021】
【
図14】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0022】
【
図15】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0023】
【
図16】例示的なユーザインターフェース遷移を図示する。
【0024】
【
図17】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0025】
【
図18】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0026】
【
図19】例示的なユーザインターフェース遷移を図示する。
【0027】
【
図20】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0028】
【
図21】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0029】
【
図22】例示的なユーザインターフェース及び遷移を図示する。
【0030】
【
図23】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0031】
【
図24】例示的なユーザインターフェース及び遷移を図示する。
【0032】
【
図25A】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【
図25B】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0033】
【
図26】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0034】
【
図27】例示的なユーザインターフェース及び遷移を図示する。
【0035】
【
図28】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0036】
【
図29】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0037】
【
図30】例示的なユーザインターフェース及び遷移を図示する。
【0038】
【
図31】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0039】
【
図32】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0040】
【
図33】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0041】
【
図34】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0042】
【0043】
【
図36】例示的なコンピューティングシステムを図示する。
【0044】
【
図37】例示的なパーソナル電子デバイスを図示する。
【0045】
【
図38】例示的なパーソナル電子デバイスを図示する。
【0046】
【
図39】例示的なパーソナル電子デバイスを図示する。
【0047】
【
図40】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【0048】
【
図41】例示的なユーザインターフェース論理構造を図示する。
【0049】
【
図42】例示的なユーザインターフェースを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本開示及び例の以下の説明において、実践できる特定の例を例示として示す添付図面が参照される。他の例を実践できること、及び、本開示の範囲から逸脱せずに構造を変更できることが理解されるべきである。
【0051】
図1は、例示的なパーソナル電子デバイス100を図示する。図示された例において、デバイス100は、本体102と、デバイス100をユーザの身体に着けるストラップ104とを一般に含む腕時計である。すなわち、デバイス100はウェアラブルである。本体102をストラップ104と結び付けられるようにデザインすることができる。デバイス100は、タッチ感知ディスプレイ画面(以下タッチスクリーン)106及びクラウン108を有することができる。一部の実施形態において、デバイス100は、1つ以上のボタン110、112、及び114を有することができる。一部の実施形態において、デバイス100は、ボタン110、112、及び114を有しない。
【0052】
通常、腕時計のコンテキストにおける用語「クラウン」は、腕時計を巻く軸の頂部のキャップを指す。パーソナル電子デバイスのコンテキストにおいて、クラウンは、タッチ感知ディスプレイ上の仮想的なクラウンよりもむしろ電子デバイスの物理的部品であることができる。クラウン108を機械式にできることは、それをクラウンの物理的動作を電気信号に変換するセンサに接続できることを意味する。クラウン108は、2つの回転方向(例えば前後)に回転することができる。クラウン108をデバイス100の本体に押し込むこと及び/又はデバイス100から引き出すこともできる。クラウン108は、例えば、ユーザがクラウンにタッチしているかを検出できる静電容量式タッチ技術を用いる、タッチ感知式であることができる。また、クラウン108を更に1つ以上の方向に揺動させること又は本体102の縁部若しくは周縁の少なくとも一部に沿う通路に沿って平行移動させることができる。一部の例において、1つよりも多いクラウン108を用いることができる。クラウン108の外見は、必要ではないが、通常の腕時計のクラウンに似せることができる。本明細書に記述される例は、クラウンの回転、押込み、引出し、及び/又はタッチを参照し、それらのそれぞれは、クラウンの物理的状態を構成する。
【0053】
ボタン110、112、及び114は、含まれる場合、それぞれ物理的ボタン又はタッチ感知式ボタンであることができる。すなわち、ボタンは、例えば、物理的ボタン又は静電容量式ボタンであり得る。更に、ベゼルを含むことができる本体102は、ボタンとして働く、ベゼル上の所定の領域を有し得る。
【0054】
タッチスクリーン106は、相互容量式タッチ感知、自己容量式タッチ感知、抵抗式タッチ感知、投影走査式タッチ感知等の任意の所望のタッチ感知技術を用いて実施されるタッチセンサパネルの背面又は前面に部分的に又は完全に配置された、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等のディスプレイデバイスを含むことができる。タッチスクリーン106は、1つ以上の指又は他の物体を用いてタッチセンサパネルにタッチすること又はタッチセンサパネルの近くでホバリングすることよって、ユーザが各種の機能を実行することを可能にすることができる。
【0055】
一部の例において、デバイス100は、ディスプレイに加えられた力又は圧力を検出する1つ以上の圧力センサ(不図示)を更に含むことができる。タッチスクリーン106に加えられた力又は圧力をデバイス100に対する入力として用いて、選択を行う、メニューに入る若しくはメニューから出る、追加オプション/アクション等を表示させる等の任意の所望の操作を実行することができる。一部の例において、タッチスクリーン106に加えられている力又は圧力の量に基づいて異なる操作を実行することができる。1つ以上の圧力センサを更に用いて、タッチスクリーン106に力が加えられている位置を決定することができる。
1.クラウンに基づくユーザインターフェース制御
【0056】
図2~
図7は、クラウン108(
図1)の動作に応答する例示的なユーザインターフェースを図示する。
図2は、デバイス100により表示できる例示的な画面200を示す。画面200は、例えば、デバイス100の電源が入るときに現れる又はデバイス100のタッチスクリーンディスプレイの電源が入るとき(スリープ状態からのスリープ解除を含む)に最初に現れる、ホーム画面であることができる。アイコン204、206、及び208を画面200に表示することができる。一部の実施形態において、アイコンは、デバイス100上で動作可能なアプリケーションに対応することができ、このことは、アプリケーションをデバイス100上にインストールできること及び/又はアプリケーションがデバイス100上のサービスとして実行できることを意味する。アイコン上のタッチ(例えば指タップ)は、対応するアプリケーションを起動させ、このことは、アプリケーションが、デバイス100のフォアグラウンドで動作し、タッチスクリーン106上に現れることを意味する。一部の実施形態において、アイコンは、テキスト文書、メディアアイテム、ウェブページ、電子メールメッセージ等に対応することができる。
【0057】
デバイス100は、アイコン204、206、及び208を、利用可能なアイコンの大きな集合からディスプレイ画面200上の表示のために選択することができ、これは、これらのアイコンが現時点のユーザ関連情報を有しているためである。例えば、アイコン204は、ユーザが着信メッセージを受信したばかりのメッセージングアプリケーションに対応することができ、アイコン206は、ユーザが近日中のカレンダアポイントメント項目を有するカレンダアプリケーションに対応することができる。
【0058】
図3は、画面200(
図2)が表示されている間にクラウン108の方向302の回転に応答してデバイス100により表示できる例示的な画面300を示す。画面300は、例えば、利用可能なアイコンの大きな集合からユーザにより前に選択されたユーザの好みのアイコンを示すことができる。また、画面300は、利用可能なアイコンの大きな集合からユーザのアイコンアクセス頻度に基づいてデバイス100により選択されたアイコンを含むことができる。画面300に表示された例示的なアイコン304、306、308、310、及び312は、デバイス100上で動作可能なアプリケーションにそれぞれ対応することができる。アイコン上のタッチ(例えば指タップ)は、対応するアプリケーションを起動させる。
【0059】
図4は、画面300(
図3)が表示されている間にクラウン108の方向402の回転に応答してデバイス100により表示できる例示的な画面400を示す。画面400は、例えば、デバイス100上で動作可能なアプリケーションの全てに対応するアイコンを示すことができる。多数のアプリケーションがデバイス100上で動作可能であることができるため、画面400は、多数のアイコンを含むことができる。多くのアイコンが表示されるとき、タッチスクリーン106内に適合できるようにアイコンを適宜にサイズ決定することができ、又は、アイコンのうちの少なくとも代表的なもの若しくは所定の割合をタッチスクリーン106内に視認可能に適合できるようにサイズ決定することができる。
【0060】
図5は、画面400(
図4)が表示されている間にクラウン108の方向502の回転に応答してデバイス100により表示できる例示的な画面500を示す。画面500は、例えば、デバイス100上で動作可能なアプリケーションの部分集合に対応するアイコンを示すことができる。画面400と比べて少ないアイコンが画面500に表示されるため、画面500に表示されるアイコン、例えばアイコン504は、画面400上のアイコンの表示と比べて大きくなることができ、追加の忠実性を有することができる。例えば、画面500上のアイコンは、テキスト及び/又はイメージの形での印を有し、その対応するアプリケーションを特定することができる。示されるように、アイコン504は、文字「c」を用いて、対応するアプリケーションの名称が時計(clock)の「c」で始まることを助言する。一部の実施形態において、アイコン上のタッチ(例えば指タップ)は、対応するアプリケーションを起動させる。
【0061】
図6は、クラウン108の方向602の回転に応答してデバイス100により表示できる例示的な画面600を示す。画面600は、例えば、デバイス100上で動作可能なアプリケーションに対応し、画面500と比べて更に選び出された、アイコンの部分集合を示すことができる。
画面500(
図5)と比べてもより少ないアイコンが画面600に表示されるため、表示されるアイコン(例えばアイコン604)は、画面200、300、400、及び500上のアイコンの表示と比べて更に拡大し、追加の忠実性を有することができる。例えば、アイコン604は、現在時刻を表示する時計の画像を有することができる。一部の実施形態において、アイコン上のタッチ(例えば指タップ)は、対応するアプリケーションを起動させる。
【0062】
図7及び
図8は、画面600(
図6)が表示されている間にクラウン108の方向702の回転に応答してデバイス100により表示できる例示的な画面700及び800をそれぞれに示す。
【0063】
図7を参照すると、一部の実施形態において、画面600(
図6)が表示されているときに方向702のクラウン回転に応答して画面700を表示することができる。単一のアイコン704が画面700に表示されるため、アイコン704は、前の画面と比べて追加の忠実性を有することができる。例えば、アイコン704は、現在時刻と共に日付情報を表示する時計の画像を有することができる。アイコン704上のタッチ(例えば指タップ)は、対応するアプリケーションを起動させる。
【0064】
図8に転ずると、一部の実施形態において、画面600(
図6)が表示されているときに方向802のクラウン回転に応答して画面800を表示することができる。画面800は、アイコン704(
図7)に対応し、デバイス100のフォアグラウンドで動作する、アプリケーション804を示す。すなわち、アプリケーション804は、方向802のクラウン回転に応答して起動した。例示的なアプリケーション804は、アラーム機能を提供する時計アプリケーションであることができる。また、一部の実施形態において、画面800は、画面700(
図7)が表示されているときに方向802のクラウン回転に応答して表示された状態となる。
【0065】
上述された画面200~700(
図2~
図7)を軸に沿う情報平面として論理的に体系付けることができる。この体系付けの下では、所与のアイコン画面を、2つの軸(例えばx軸及びy軸)により定義され、その上に空間的に配置されたアイコンを有する、平面とみなすことができる。複数の平面をx軸又はy軸のうちの少なくとも一方に直交するz軸と呼ばれる第3の軸に沿って体系付けることができる。(z軸をx及びy軸により形成された平面に垂直とすることができる。)
【0066】
この論理的体系付けは、x軸902及びy軸904がデバイス100のタッチスクリーンの画面表面(
図1)と同一平面の平面を形成し、z軸906が軸902及び904により形成されたx/y平面に垂直である、
図9により図示される。平面908は、画面200(
図2)に対応することができる。平面910は、画面300(
図3)に対応することができる。平面912は、パーソナル電子デバイスの動作可能なアプリケーションを表すアイコンの集りを表すことができる。よって、平面912の異なる視点は、画面400~700(
図4~
図7)に対応することができる。平面908及び910を平面912に関係付けることができ、平面908及び910は、平面912上で利用可能なアイコンの部分集合をそれぞれ含むことができる。パーソナル電子デバイス上に表示されるべき特定の情報平面(すなわちアイコン画面)を、クラウンの回転等のクラウンの動作により選択することができる。すなわち、クラウンの動作を用いて、z軸906に交差する情報平面を横断することができ、又は所与の平面(例えば平面912)の代替的な視認を提供することができる。
【0067】
一部の実施形態において、クラウンの動作によりz軸の端(例えば、最上又は最下の平面)に到達すると、表示された情報(例えばアイコン画面)は、ラバーバンド効果を生じさせて端に到達したことを示す。ユーザがクラウンの入力により最下の情報平面に到達した状況を考慮されたい。ユーザが追加のクラウンの入力を同一方向に提供すると、表示されたアイコンの集りは、動作が止まるまでクラウンの動作に従って(可能な範囲で)縮む。クラウンの動作が止まると、表示されたアイコンは、画面上のアニメーションによりそれらの縮んだサイズからそれらの普通のサイズに戻り、それによりラバーバンディングの視覚効果を生じさせる。
【0068】
この論理的体系付けの特筆すべき1つの利益は、異なる情報平面が互いにズームされた部分集合である必要がない(ズームされた部分集合であることはできるが)ことである。すなわち、例えば、平面908及び910は、パーソナル電子デバイス上で利用可能なアイコンのうちの全く異なるアイコンを収容できるが、異なる情報平面は、ユーザにより効率的にアクセスすることができる。
【0069】
代わりに、画面200~700(
図2~
図7)をパーソナル電子デバイスの異なるモード状態に属する情報の部分集合として論理的に体系付けることができる。この体系付けの下では、画面200及び300は、デバイスの第1及び第2のモード状態に対応することができ、画面400~700は、例えば第3のモード状態に対応することができる。パーソナル電子デバイスは、クラウンの押込みに応答してモード状態を循環し、画面200又は300を第1及び第2のモード状態でそれぞれ表示することができる。代替的な実施形態において、モード状態は、ボタン110、112、又は114を用いて循環され得る。複数の画面が特定のモード状態(例えば第3のモード状態)内で利用可能であるとき、デバイスは、ある画面(例えば300)の表示から別の画面(例えば400)にクラウンの回転に基づいて切り替わることができる。ページングドット等の、画面上のユーザインターフェース要素を用いて、特定のモード状態内の表示のための追加画面の利用可能性を示すことができる。
【0070】
この論理的配置は、
図41により図示される。示されるように、平面4102と4104は、画面200(
図2)と300(
図3)にそれぞれ対応する。平面4106は、パーソナル電子デバイスの動作可能なアプリケーションを表すアイコンの集りを表すことができる。よって、平面4106の異なる視点は、画面400~700(
図4~
図7)に対応することができる。パーソナル電子デバイス上に表示されるべき特定の情報平面(すなわちアイコン画面)を、クラウンの押込み等のクラウンの動作により選択することができる。
2.速度に基づくクラウン制御
【0071】
デバイス100(
図1)は、あるアイコン画面が別のアイコン画面と置き換えられるべきかを判定する際にクラウン108(
図1)の回転角速度を考慮することができる。具体的には、デバイス100は、あるアイコン画面の表示を別のアイコン画面に変化させる前に、クラウン108に所定の角速度を上回る回転を要求することができる。このようにして、ユーザにより意図されないクラウン108の緩慢な回転がデバイス100に角度変位を示すクラウンの入力を受信させる一方、変位は、ユーザインターフェースの意図されない更新を生じさせるために十分な速度を有すると解釈される必要がない。この目的のための所定の角速度の選択は、現在表示されているアイコンの密度、現在表示されているアイコンの視覚的配置等の多数の要因に依存することができる。
【0072】
一部の実施形態において、アイコン画面の間を切り替えるために必要となるクラウンの最小回転角速度は、クラウン108(
図1)の瞬間角速度に直接対応し、このことは、デバイス100のユーザインターフェースが、本質的に、クラウン108が十分な角速度に到達したときに応答することを意味する。一部の実施形態において、アイコン画面の間の切替えに必要となるクラウン回転の最小角速度は、クラウン108の瞬間的な(「現在の」)角速度に基づくが、該角速度に直接等しくはない計算された速度である。これらの実施形態において、デバイス100は、数式1に従って時間T内の別々の瞬間に、計算されたクラウン(角)速度Vを維持することができる。
【数1】
(数式1)
【0073】
数式1において、VTは、時間Tでの計算されたクラウン速度(スピード及び方向)を表し、V(T-1)は、時間T-1での前の速度(スピード及び方向)を表し、ΔVCROWNは、時間Tでのクラウンの回転により加えられる力により生じた速度変化を表し、ΔVDRAGは、抗力による速度変化を表す。加えられる力は、ΔVCROWNにより反映され、クラウンの現在の回転角速度に依存することができる。よって、ΔVCROWNも、クラウンの現在角速度に依存することができる。このようにして、デバイス100は、クラウンの瞬間速度のみならず、複数の時間インターバルに亘るクラウンの動作の形でのユーザ入力に基づいて、それらのインターバルが細かく区分される場合でも、ユーザインターフェース相互作用を提供することができる。典型的に、ΔVCROWNの形でのユーザ入力がない場合、VTは、数式1に従ってΔVDRAGに基づいてゼロに近づく(ゼロになる)が、VTの符号は、クラウンの回転(ΔVCROWN)の形でのユーザ入力なしに変化しないことに留意されたい。
【0074】
典型的に、クラウンの回転角速度が大きいほど、ΔVCROWNの値が大きくなる。しかし、クラウンの回転角速度とΔVCROWNとの間の実際のマッピングは、所望のユーザインターフェース効果に応じて変動する場合がある。例えば、クラウンの回転角速度とΔVCROWNとの間で各種の線形又は非線形マッピングを用いることができる。別の例において、マッピングは、現在表示されているアイコンの数及び/又はアイコンの配置に依存することができる。
【0075】
また、ΔVDRAGは、各種の値を取ることができる。例えば、ΔVDRAGは、より大きな速度では、より大きな反対の速度変化(ΔVDRAG)を生じさせることができるように、クラウンの回転速度に依存することができる。別の例において、ΔVDRAGは定数値を有することができる。更に別の例において、ΔVDRAGは、現在表示されているアイコンの数及び/又は現在表示されているアイコンの配置に基づくことができる。ΔVCROWN及びΔVDRAGの上述された要件を望ましいユーザインターフェース効果を生じさせるように変化させることができることが理解されるべきである。
【0076】
数式1から分かるように、維持された速度(VT)は、ΔVCROWNがΔVDRAGよりも大きい限り増加し続けることができる。加えて、VTは、ΔVCROWNの入力が受信されないときでも非ゼロ値を有することができ、このことは、ユーザがクラウンを回転させなくてもユーザインターフェース画面が変化し続けることができることを意味する。このことが起きると、画面は、ユーザがクラウンの回転を止めたときの維持された速度及びΔVDRAG成分に基づいて変化を止めることができる。
【0077】
一部の実施形態において、クラウンが現在のユーザインターフェースの変化とは反対の回転方向に対応する方向に回転されるとき、V(T-1)成分をゼロ値にリセットすることができ、ユーザが、VTをオフセットするために十分な力を提供する必要なしに画面変化の方向を素早く変化させることを可能にする。
【0078】
他の実施形態において、表示されたアイコンをナビゲートするためにクラウンの回転以外の物理的なクラウンの異なる状態が用いられる。
3.ユーザインターフェースの外観
【0079】
アイコンは、各種の外見を取ることができる。例えば、アイコンは、
図10に示されるように矩形形状であることができる。別の例として、アイコンは、
図2~
図7に示されるように円形であることができる。更に、アイコンは、各種の空間配置スキームを取ることができ、このことは、アイコンを視認不能なグリッドの行及び列に沿って配置できることを意味する。グリッドを対称又は非対称とすることができる。
図10において、例えば対称グリッドが用いられる。
図5において、例えば、第1の行に配置されたxアイコンと第2の行に沿って配置されたyアイコンとを有する非対称グリッドが用いられる。
【0080】
図11は、異なる直径の視認不能な円1102及び1104の周囲に沿って円形アイコンが位置合わせされる放射状のアイコン配置スキームを図示する。視認不能な円1102及び1104は、必要ではないが、同心状である。異なる視認不能な円に沿って配置された、アイコン1106等のアイコンは、異なるサイズを有することができる。示されるように、視認不能な円1102に沿って配置されたアイコンは、視認不能な円1104に沿って配置されたアイコンよりも、デバイス100の中心により近くにあり、かつ大きい。また、
図11に図示されていないが、放射状配置のアイコンを2つよりも多い視認不能な円に沿って配置することができる。
【0081】
特定のアイコンが放射状のアイコン配置の中心から配置される距離は、異なる要因に依存することができる。例えば、距離をアイコンの使用頻度に比例させることができ、頻繁に使用されるアイコンは、より中心の近くにある。別の例として、距離は、アイコン(に対応するアプリケーション)のために着信通知が受信されたかに依存することができる。別の例として、距離をユーザにより定義することができ、或いは、デバイス100により決定(すなわち精選)することができる。
【0082】
図25Aは、アイコングループ内へのアイコンの配置を図示する。グリッド2502上に、アイコングループ2512を含むアイコンの4つのグループが表示される。グループ2512上のタッチスクリーン位置2514での、指タップ等のタッチ入力に応答して、グループ2512内のアイコンを拡大形式で表示することができる。グリッド2506において、アイコン2516を含むグループ2512内のアイコンは、拡大形式で表示される。
図25Bは、グループ内へのアプリケーション機能性の配置を図示する。グリッド2508上において、上で議論されたように、アイコングループ2512の4つのアイコンがグリッド2506上に表示される。(例えば指タップ2518による)アイコン2516の選択は、(アイコン2508に対応する)アプリケーション2510により提供される機能2520のグループを表示させることができる。
【0083】
アイコングループのサイズ及び形状を系統的とすることができ、又は定義することができる。グリッド2502内のアイコングループ2512(
図25A)等の定義されるアイコングループは、予め定義されたグループサイズ及びグループ形状を共有する。
図42に示される系統的なアイコングループは、ユーザ定義されたグループサイズ及び/又はグループ形状であることができる。例えば、グリッド4202内のアイコングループ4204及び4206は、ユーザ定義された異なる形状及びサイズである。一部の実施形態において、系統的なアイコングループは、パーソナル電子デバイスの外部のコンピュータ上で動作し、パーソナル電子デバイス上にダウンロードされる、ソフトウェアを用いて定義される。
【0084】
図30は、ローロデックスのページに類似してアイコンが配置されるアイコン配置スキームを図示する。例示的なローロデックス3002のページは、クラウンの回転に応答してフリップすることができる。例えば、ページ(アイコン)3004は、クラウンの回転に応答してページ(アイコン)3006上に下側へフリップすることができる。
【0085】
図31は、アイコンが旋回ダイヤルの外周に配置されるアイコン配置スキームを図示する。例示的な旋回ダイヤル3102は、クラウンの回転に応答して旋回することができる。例えば、方向3104のクラウンの回転は、ダイヤル3102を同一方向(3106)に旋回させる。また、クラウンの押込み(又は引出し)は、3102の列の数を変化させ、残り列のアイコンを拡大させること及び/又は忠実性を高めることを可能にすることができる。
【0086】
図32は、サムネイルリスト202の形でのアイコン配置スキームを図示する。例示的なサムネイルリスト3202内のアイコン3204は、対応するサムネイル3206を有することができる。サムネイルリスト3202のアイコンをクラウンの回転により横断することができる。アイコン3204等の特定のアイコンを対応するサムネイル3206にタッチすることにより表示のために直接選択することができる。
【0087】
図33は、アイコンが視認不能な球体又は多面体の表面と位置合わせされる配置スキームを図示する。視認不能な球体のフォアグラウンド表面の、アイコン3302等のアイコンを表示することができる。視認不能な球体の表面の反対側にあるアイコンは表示されない。視認不能な球体は、クラウンの回転及び/又はタッチスクリーンの入力に応答して回転することができ、それにより、表示される特定のアイコンを変化させる。
【0088】
操作中、デバイス100(
図1)は、上述されたアイコン配置スキームのうちの1つ以上を用いることができる。デバイス10により用いられる(単数又は複数)特定の配置をユーザにより選択することができ及び/又はシステムにより選択することができる。すなわち、ユーザは、表示のための1つ以上の好しい配置を特定することを許可され得る。また、デバイス上にインストールされたアプリケーションの合計数、頻繁にアクセスされたアイコンの数等の判定基準に基づいて、配置をデバイス100により選択することができる。
【0089】
更に、特定のアイコン配置スキームにおけるアイコンの特定の順序及び配置をユーザにより選択することができ、及び/又はシステムにより選択することができる。例えば、ユーザは、所与の画面におけるアイコンの位置を指定することを許可され得る。また、特定のアイコンの使用頻度、計算された関係性等の判定基準に基づいて、アイコン配置をデバイス100により決定(すなわち精選)することができる。
4.ユーザ入力に対する応答
【0090】
表示されたアイコンは、ユーザ入力に応答することができる。
図12~
図14は、クラウンの回転に応答した表示されたアイコンの再配置を図示する。
図12において、9つのアイコンは、3×3の対称グリッド1202に沿って表示される。アイコン1204は、グリッド1202の右上位置に表示される。
図4~
図7に関して上で議論されたように、クラウン108の回転は、表示されたアイコンの数をデバイス100に低減させることができる。例えば、クラウン108の回転は、デバイス100に2×2グリッドを表示させることができ、それにより、表示されたアイコンの数が低減する。
図13は、方向1302のクラウンの回転に応答した2×2グリッドへの例示的な遷移を図示する。示されるように、クラウンの回転1302に応答して、アイコン1204は、
図12の3×3グリッドのその右上位置から、表示されるべき2×2グリッド内のその新しい位置に画面上で視認可能に平行移動される。具体的には、
図14に示されるように、アイコン1204は、2×2グリッド1402の左下コーナに平行移動される。更に、グリッド1202からの遷移の後に2×2グリッド内に表示されたままに留まるべきアイコンは、拡大され2×2グリッド1402内に配置される。
【0091】
図15~
図17は、クラウンの回転に応答したアイコンの別の再配置を図示する。
図15において、9つのアイコンは、3×3の対称グリッド1502に沿って表示される。アイコン1504は、グリッド1502の右上位置に表示される。
図16に示されるように、クラウンの回転1602に応答して、アイコン1504は、2×2グリッド内の表示されるべきその新しい位置に平行移動される間に、グリッド1502(
図15)内のその位置から画面外で平行移動される。言い換えれば、
図16により図示される遷移中に、アイコン1504をデバイス100のタッチスクリーンの2つの離れた非接触位置に表示される2つの部分に分割することができる。より具体的には、アイコン1504が画面外で平行移動されるときにアイコン1504の一部分が右上コーナに部分的に表示されたままに留まる一方、1504の残り部分は、画面上で平行移動されるときに左下コーナに部分的に表示される。
図17に示されるように、アイコン1504は、2×2グリッド1702の左下コーナに平行移動される。更に、グリッド1502からの遷移の後に2×2グリッド内に表示されたままに留まるべきアイコンは、拡大され2×2グリッド1702内に配置される。
【0092】
図18~
図20は、クラウンの回転に応答したアイコンの別の再配置を図示する。
図18において、9つのアイコンは、3×3の対称グリッド1802に沿って表示される。
図19に示されるように、クラウンの回転1902に応答して、グリッド1802(
図18)の右及び下の境界に沿うアイコンは、残りのアイコンが拡大されている間に表示から除去される。残りのアイコンは、
図20のグリッド2002内に示されるように拡大されて表示される。
【0093】
図12~
図20に示される例示的な画面において、左上コーナに表示された(すなわち「A」と印付けられた)アイコンが固定され、このことは、上述された遷移がアイコンを左上コーナから離れさせないことを意味することが留意されるべきである。しかし、以下で議論されるように、このようなアイコンをユーザ入力により固定解除することが可能である。
【0094】
図21は、タッチスクリーン入力に応答したアイコンの再配置を図示する。示されるように、アイコン2106は、4×4グリッド2012の下端行に表示される。アイコン2106上の指タップ2104に応答して、3×3グリッド2108は、アイコン2106が中心に拡大された状態で表示される。特筆すべきは、「A」と印付けられたアイコンは、グリッド2012内に表示され、グリッド2108内にはもはや表示されない。
図21は、クラウンの回転に応答した表示されたアイコンの更新も図示する。具体的には、クラウンの回転2110に応答して、アイコン2106は、更に拡大され、画面上に表示された唯一のアイコンになる。
【0095】
図22は、デバイス100の動作に応答したアイコンの再配置を図示する。デバイスの動作を1つ以上のセンサ、例えばジャイロスコープを用いて検出することができる。示されるように、各種のアイコンは、グリッド2202内に表示される。デバイス100の方向2204の傾動に応答して、表示されたアイコンは、方向2206に平行移動され、グリッド2208内に異なるアイコンの表示をもたらす。具体的には、デバイス100の左側方向2204の傾動に応答して、グリッド2202のアイコンは、左方向2206に平行移動する。一部の実施形態において、平行移動は、単一の行又は列が外に遷移し、単一の行又は列がディスプレイ上に遷移するように増加し得る。代わりに、完全に新しいセットのアイコンがディスプレイ上に遷移するときに、アイコンの全画面が外に遷移してもよい。
【0096】
図23は、タッチスクリーン入力に応答したアイコンの外観の変化を図示する。示されるように、位置2304でのタッチに応答して、アイコン2306は拡大状態となる。特筆すべきは、アイコン2306は、位置2304に位置しておらず、むしろ、アイコン2306は、(その拡大されていない状態で)行2312に沿うタッチ位置2304の上方の行2310にある。このようにして、アイコンが拡大されるため、及びデバイス100にタッチしている場合によっては不透明な物体によりアイコンの視認が邪魔されないための両方で、アイコン2306のユーザ視認性が向上する。近くのタッチに応答して1つよりも多いアイコンを拡大することができることが留意されるべきである。複数のアイコンを、拡大されている各アイコンとタッチ位置との間の距離に反比例する異なる倍率レベルで拡大することができる。
【0097】
図40は、近くのアイコンの間の物理的な相互作用を説明するアイコン動作を図示する。示されるように、グリッド4002は、放射状配置に配置された多数のアイコンを含む。位置4010でのタッチ入力に応答して、多数のアイコンは、異なる倍率レベルで拡大される。特筆すべきは、アイコン4004の拡大は、アイコンが互いに視認を邪魔しないように、隣接するアイコン4006及び4008をアイコン4004から離れさせることができる。
【0098】
図24は、アイコンとグリッド境界の間の相互作用を説明するアイコン動作を図示する。示されるように、多数のアイコンは、非対称グリッド2402に従って表示される。表示されたアイコンは、圧縮されていないアイコン2408を含む。右側方向2404のジェスチャの形でのタッチ入力に応答して、グリッド2402の左側のアイコンが拡大形式又は非拡大形式のいずれかでより優位に表示されるように、グリッド2402の右境界上のアイコンを圧縮されたアイコン2406に圧縮することができる。また、左側方向2406のタッチジェスチャに応答して、グリッド2402の右側のアイコンがより優位に表示されるように、グリッド2402の左境界上のアイコンを圧縮されたアイコン2412に圧縮することができる。上述された相互作用は、ユーザがアイコンを容易に視認及び選択することを可能にしながら、全て又は実質的に全てのアイコンが同時に表示されることを可能にする。この圧縮は、図示されないが対称グリッドで起き得ることに留意されたい。
【0099】
図34は、グリッド境界と近くのアイコンとの間の相互作用を説明するアイコン動作を図示する。
図34の放射状配置において、アイコンは、視認不能な内側円3402と視認不能な外側境界円3400との間に表示される。外側円3400をデバイス100のタッチスクリーンの物理的なサイズに基づいてサイズ決定することができる。内側円3402をデザイン及び/又はユーザの好みに基づいてサイズ決定することができる。内側円3402もクラウンの回転等のユーザ入力に基づいてサイズ決定することができる。内側円3402は、その面範囲内のタッチスクリーン入力に応答することができる。例えば、内側円3402の面範囲内で起きるタッチダウン及び次のタッチ動作を内側円3402のパンと解釈することができる。内側円3402がパンされるとき、アイコン3404及び3408等、内側円3402と外側円3400の間に配置されるアイコンを、内側円3402と外側円3400の間の利用可能な空間、表示されているアイコンの数、及び隣接するアイコンのサイズに基づいて、再びサイズ決定することができる。例えば、円3402の右側へのパンに応答して、アイコン3404は、サイズを大きくすることができ、アイコン3404の拡大は、アイコン3408のサイズを小さくさせることができる。
【0100】
ユーザ入力がない場合、表示されたアイコンを、画面の焼付きを防ぐために画面上で移動するように、プログラムできることに留意されたい。また、アイコン配置は、マルチタッチジェスチャに応答することができる。例えば、デバイス100(
図1)のタッチスクリーン上での2本指の下側へのジェスチャは、ステータスバー等のシステム情報の表示を生じさせることができる。別の例として、2本の指が反対方向に移動する2本指のジェスチャは、左利き又は右利きの使用のためにデバイス100(
図1)を設定することができる。
5.追加機能
【0101】
図2に戻ると、ホーム画面200は、アラート等のシステム生成情報を表示することができる。例えば、ホーム画面200は、ユーザが長時間座っており、運動が要求されることの注意を表示することができる。また、画面200は、ユーザが翌朝多忙なカレンダを有するため、休息の助言を表示することができる。また
図3に戻ると、デバイス100がドックに結合されるときに画面300を表示することができる。
【0102】
図26は、グリッド内でのアイコンのユーザナビゲーションを助ける壁紙2602の使用を図示する。示されるように、グリッド2600は、比較的多数のアイコンを有する。クラウンの回転2604に応答して、グリッド2600のアイコンの部分集合は、拡大されグリッド2606内に表示される。加えて、部分集合の背景に表示された壁紙2602の対応する部分も表示され、このことは、例えば、グリッド2600の左上象限のアイコンがグリッド2606内に表示されるようになる場合、次いで壁紙2602の左上象限もグリッド2606で表示されることを意味する。また示されるように、左側方向2608のタッチジェスチャに応答して、デバイス100は、グリッド2600のアイコンの別の部分集合を表示することができる。例えば、グリッド2610において、グリッド2600の右上象限のアイコンは、壁紙2600の右上象限と一緒に表示される。このようにして、ユーザは、現在表示されているアイコンの集合とデバイス100上の表示のために利用可能なアイコンの全体との間の関係を決定することができる。
【0103】
図27は、配置が情報、例えば現在時刻情報をユーザに提供する、アイコンの例示的な配置を図示する。配置をクラウンの動作に応答して表示することができる。また、所定のユーザ入力非活動期間の後に配置を表示することができる。例えば、小さなサイズのアイコンを用いて現在時刻を示す画面2702を、所定のユーザ入力非活動期間の後に表示することができる。更に、クラウンの回転に応答して、画面2702は、画面2704及び2706を通じて、アイコンのグリッドを示す画面2708に遷移することができる。
【0104】
図28は、表示されたアイコンの色及び/又は強度が着信情報に応答して変化できる、アイコン(グリッド2802)の例示的な配置を図示する。例えば、メッセージングアプリケーションに対応するアイコン2804は、新しいメッセージが到着するときに点滅又は発光することができる。一部の実施形態において、点滅又は発光は、アプリケーションストアにおけるアプリケーションの人気、又はユーザのより大きなエコシステムにおけるアプリケーションの使用頻度に対応することができる。更に、グリッド2802のアイコンは、インストールされているそれらのアプリケーションを越えて、アプリケーションストアにおいて利用可能なアプリケーションのより大きな集合を表すアイコンを示すことができる。
【0105】
図29は、コンテキスト依存メッセージの例示的な表示を図示する。ユーザによるクラウン108のタッチの検出に応答してコンテキスト依存メッセージを表示することができる。コンテキスト依存メッセージは、デバイス100のフォアグラウンドにおいて現在動作しているアプリケーションに応じて異なる機能を取ることができる、クラウン108の現在の機能性を示す。例えば、音楽アプリケーションがデバイス100のフォアグラウンドにおいて動作しているとき、クラウン108上のタッチは、クラウン108の現在の機能性が音量制御であることをユーザに示すことができる音量インジケータの形でのコンテキスト依存メッセージ2902の表示をもたらすことができる。
【0106】
図35は、上述されたユーザインターフェース技術を提供する例示的なプロセス3500を描写する。ブロック3510において、クラウンの動作及び/又はクラウンのタッチに基づく入力が受信される。クラウンの動作は、回転、押込み、及び/又は引出しであることができる。ブロック3520において、受信された入力により表されるクラウンの動作の種類に基づいて決定が行われる。受信された入力がクラウンの回転を表す場合、処理はブロック3530に進む。受信された入力がクラウンの押込み又は引出しを表す場合、処理はブロック3550に進む。受信された入力が、(回転又は押込み/引出しを伴わない)クラウンのタッチを表すとき、処理はブロック3560に進む。ブロック3530において、現在表示されている画面及びz軸906(
図9)に沿うその対応する位置を決定することができる。加えて、z軸906に沿う隣接する情報レベルを決定することができる。隣接するレベルを、受信された入力により表されるクラウンの回転方向に基づいて決定することができる。
図4~
図7のそれぞれにより図示されるアイコン等のアイコンの対応するグリッドを表示することができる。ブロック3550において、
図2の例示的な画面200等のホーム画面を表示することができる。代替案において、
図3の例示的な画面300等のユーザの好みの画面を表示することができる。ブロック3560において、
図29の例示的なコンテキスト依存メッセージ2902等のコンテキスト依存メッセージを表示することができる。
【0107】
図36は、上述されたユーザインターフェース技術を提供する例示的なコンピューティングシステム3600を描写する。一部の実施形態において、コンピューティングシステム3600は、デバイス100を形成することができる。示されるように、コンピューティングシステム3600は、I/Oセクション3604と、1つ以上のコンピュータプロセッサ3606と、メモリセクション3608とを1つに接続するバス3602を有することができる。メモリセクション3608は、プロセス3500(
図35)を含む上述された技術を実施するコンピュータ実行可能命令及び/又はデータを収容することができる。I/Oセクション3604をタッチ感知部品3612を有することができるディスプレイ3610に接続することができる。I/Oセクション3604をクラウン3614に接続することができる。I/Oセクション3604をボタンを含み得る入力デバイス3616に接続することができる。I/Oセクション3604を、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、及び/又はセルラー機能を提供できる通信ユニット3618に接続することができる。I/Oセクション3604を、ジャイロスコープ、GPSセンサ、光センサ、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又はそれらの組合せを有することができる、センサパック3620に接続することができる。上述された部品の1つ以上がオンチップシステムの部分であり得ることに留意されたい。
【0108】
コンピューティングシステム3600のメモリセクション3608は、1つ以上のコンピュータプロセッサ3606により実行されると、例えば、コンピュータプロセッサにプロセス3500(
図35)を含む上述されたユーザインターフェース技術を実行させることができる、コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であることができる。コンピュータベースシステム、プロセッサを含むシステム、又は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスから命令をフェッチし、命令を実行することができる他のシステム等の、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによる使用又は関連して、コンピュータ実行可能命令を任意の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体内で記憶及び/又は転送することもできる。この文書の目的のために、「非一時的なコンピュータ可読記憶媒体」は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによる使用又は関連してコンピュータ実行可能命令を収容又は記憶できる任意の媒体であることができる。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体としては、非限定的に、磁気、光、及び/又は半導体ストレージを挙げることができる。このようなストレージの例としては、磁気ディスク、CD、DVD、若しくはBlu-ray技術に基づく光ディスク、並びにRAM、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、及びソリッドステートメモリを挙げることができる。
【0109】
コンピューティングシステム3600は、
図36の部品及び構成に限定されないが、複数の構成において他の又は追加の部品を含むことができる。一部の実施形態において、システム3600は、
図37に示されるようなタブレットであるパーソナル電子デバイス3700を形成することができる。一部の実施形態において、コンピューティングシステム3600は、
図38に示されるような移動電話であるパーソナル電子デバイス3800を形成することができる。一部の実施形態において、コンピューティングシステム3600は、
図39に示されるような携帯式音楽デバイスであるパーソナル電子デバイス3900を形成することができる。
【0110】
本開示及び例が添付図面を参照して完全に記述されてきたが、各種の変更及び修正が当業者には明らかとなることが留意されるべきである。このような変更及び修正は、添付の特許請求の範囲により定義されるように本開示及び例の範囲内に含まれることが理解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-08-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
ディスプレイ及び回転可能入力機構を有する電子デバイスにおいて、
前記ディスプレイ上に、グラフィカルオブジェクト選択ユーザインタフェースを表示することであって、前記グラフィカルオブジェクト選択ユーザインタフェースは、
第1のグラフィカルオブジェクト及び第2のグラフィカルオブジェクトを含み、
前記第1のグラフィカルオブジェクトは、前記第2のグラフィカルオブジェクトに対応し、
前記第1のグラフィカルオブジェクトは、前記第2のグラフィカルオブジェクトの第1の個別のサイズよりも大きい第1のサイズで表示され、
前記第2のグラフィカルオブジェクトは、表示されるグラフィカルオブジェクトのセットから選択されたものである、
ことと、
前記第1のグラフィカルオブジェクト及び前記第2のグラフィカルオブジェクトを表示している間に、前記回転可能入力機構を介する回転入力を検出することと、
前記回転入力を検出したことに応じて、前記第2のグラフィカルオブジェクトとは異なる第3のグラフィカルオブジェクトを選択することであって、
前記第2のグラフィカルオブジェクトは第2の個別のサイズで表示され、
前記第3のグラフィカルオブジェクトは、前記第2の個別のサイズよりも大きい前記第1の個別のサイズで表示される、
ことと、
を備える、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記第3のグラフィカルオブジェクトは、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットから選択される、
方法。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれか一項に記載の方法であって、前記第3のグラフィカルオブジェクトを選択することは、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットの一部を横断することを含む、
方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法であって、前記第3のグラフィカルオブジェクトを選択することは、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットの中から前記第3のグラフィカルオブジェクトを視覚的に区別することと含む、
方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法であって、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットは、前記ディスプレイの相対的な縁部に沿ってグラフィカルオブジェクトのリストとして表示される、
方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記回転可能入力機構は、前記ディスプレイの前記相対的な縁部に隣接して配置される、
方法。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法であって、前記回転可能入力機構は、前記ディスプレイに対して固定された軸の周りで回転する、
方法。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法であって、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットは、垂直配置で表示される、
方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法であって、個別の選択されたグラフィカルオブジェクトは、グラフィカルオブジェクトの前記セットのうちの非選択の表示されるグラフィカルオブジェクトよりも大きいサイズで表示される、
方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記非選択のグラフィカルオブジェクトは、第4のグラフィカルオブジェクト及び第5のグラフィカルオブジェクトを含み、前記第4のグラフィカルオブジェクトは、前記第5のグラフィカルオブジェクトと比べて前記個別の選択されたグラフィカルオブジェクトの近くに表示され、前記個別の選択されたグラフィカルオブジェクトは、前記第4のグラフィカルオブジェクトよりも大きいサイズで表示され、前記第4のグラフィカルオブジェクトは、前記第5のグラフィカルオブジェクトよりも大きいサイズで表示される、
方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法であって、前記電子デバイスは、腕時計である、
方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法であって、前記回転可能入力機構は、物理的なクラウンである、
方法。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法であって、
前記グラフィカルオブジェクト選択ユーザインタフェースは、前記第2のグラフィカルオブジェクト及び前記第3のグラフィカルオブジェクトを含む表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットを含み、前記第3のグラフィカルオブジェクトは、前記第1の個別のサイズよりも小さい第3の個別のサイズで表示され、
前記回転入力は、前記第1のグラフィカルオブジェクト、前記第2のグラフィカルオブジェクト、及び前記第3のグラフィカルオブジェクトを表示している間に検出される、
方法。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の方法であって、前記ディスプレイはタッチ感知ディスプレイであり、前記方法は更に、
前記タッチ感知ディスプレイを介して、表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットから前記第1の個別のサイズで表示される第6のグラフィカルオブジェクトを選択するタッチ入力を検出することと、
表示されるグラフィカルオブジェクトの前記セットから前記第6のグラフィカルオブジェクトを選択する前記タッチ入力を検出したことに応じて、前記第1のグラフィカルオブジェクトの表示を前記第1のサイズでの第7のグラフィカルオブジェクトに置換することであって、前記第7のグラフィカルオブジェクトは、前記第6のグラフィカルオブジェクトに対応する、ことと、
を備える、方法。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の方法であって、前記第3のグラフィカルオブジェクトは、前記第2のグラフィカルオブジェクトに隣接して表示される、
方法。
【請求項16】
ディスプレイ及び回転可能入力機構を有する電子デバイスの1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを格納したコンピュータ可読記録媒体であって、前記1以上のプログラムは、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、
コンピュータ可読記録媒体。
【請求項17】
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
回転可能入力機構と、
1以上のプロセッサと、
前記1以上のプロセッサによって実行されるように構成された1以上のプログラムを格納したメモリと、を備え、前記1以上のプログラムは、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、
電子デバイス。
【請求項18】
電子デバイスであって、
請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法を実行する手段
を備える、電子デバイス。
【外国語明細書】