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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156914
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】通知システム
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20241029BHJP
   G08B 21/24 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
B60N2/90
G08B21/24
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024130136
(22)【出願日】2024-08-06
(62)【分割の表示】P 2019039020の分割
【原出願日】2019-03-04
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦
(74)【代理人】
【識別番号】100195453
【弁理士】
【氏名又は名称】福士 智恵子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 生佳
(72)【発明者】
【氏名】星 祐一郎
(72)【発明者】
【氏名】木幡 耕平
(72)【発明者】
【氏名】島崎 隼人
(57)【要約】
【課題】ユーザがシートに荷物又は携帯端末を置き忘れた際、速やかに置き忘れたことをユーザに通知する通知システムを提供する。
【解決手段】通知システム1は、シートSと、シート上又はシートの近傍にユーザが保有する荷物の存在を検知する荷物検知部31と、ユーザがシート上に着座したか否かを検知する着座検知部32と、ユーザに荷物の有無の情報を通知する通知部33と、荷物検知部及び通知部に接続し制御する制御部20と、を備え、制御部は、着座検知部がユーザの離席を検知してから所定の時間経過した後、荷物検知部が荷物を検知した場合、通知部によりユーザに荷物を検知したことを通知する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートと、
該シート上又は該シートの近傍にユーザが保有する荷物の存在を検知する荷物検知部と、
前記ユーザが前記シート上に着座したか否かを検知する着座検知部と、
前記ユーザに前記荷物の有無の情報を通知する通知部と、
前記荷物検知部、前記着座検知部及び前記通知部に接続し制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記着座検知部が前記ユーザの離席を検知してから所定の時間経過した後、前記荷物検知部が前記荷物を検知した場合、前記通知部により前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知することを特徴とする通知システム。
【請求項2】
前記荷物は、前記ユーザが所有する携帯端末であり、
前記荷物検知部は、前記携帯端末を充電する充電装置を備え、
前記荷物検知部は、前記充電装置と前記携帯端末との接続状態を検知して、前記携帯端末の存在を検知することを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項3】
前記充電装置は電磁波により前記携帯端末にワイヤレス給電可能であり、
前記荷物検知部は、前記充電装置が前記携帯端末に対して充電中であるか否かを検知して、前記携帯端末の存在を検知することを特徴とする請求項2に記載の通知システム。
【請求項4】
前記荷物検知部は、前記シート上又は前記シートの近傍に配置された荷物の荷重を検知する荷重センサであって、前記荷物検知部は、前記荷重を検知して、前記荷物の存在を検知することを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項5】
前記荷物検知部は赤外線センサ又は超音波センサを有し、前記赤外線センサ又は超音波センサにより、前記荷物の存在を検知することを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項6】
前記通知部は、前記シートに設けられたスピーカであり、前記制御部は、前記荷物検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記スピーカから音を発することにより前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通知システム。
【請求項7】
前記通知部は、前記シートに設けられた照明又はディスプレイであり、前記制御部は、前記荷物検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記照明を光らせるか前記ディスプレイにメッセージを表示することにより前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通知システム。
【請求項8】
前記通知部は、通信装置であり、前記制御部は、前記荷物検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記通信装置により前記ユーザが所有する携帯端末に所定のメッセージを送信して、前記荷物を検知したことを通知することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通知システム。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の通知システムを備えた車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知システム及びその通知システムを備える車両に係り、特に荷物の置忘れをユーザに通知する通知システム及びその通知システムを備える車両に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の利用方法として、複数のユーザ(会員)が一台の自動車を共同利用するカーシェアリングシステムが利用されるようになってきた。共同で利用される自動車はシェアカーと呼ばれる。
【0003】
カーシェアリングシステムは、シェアカーを管理する管理センタのホストコンピュータと、会員であるユーザが所有するパソコン又は携帯電話等の端末装置と、端末装置とホストコンピュータと接続する通信ネットワークとから構成される。ユーザは、シェアカーを利用する際、端末装置を用いて通信ネットワークを介しホストコンピュータに接続する。そして、シェアカーの利用可能か否かの問い合わせを行ない、利用する日時や個人情報等を含む予約情報をホストコンピュータに送信して、利用可能なシェアカーの予約を行う(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-183749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、カーシェアリングシステムでは、一台の車両を複数のユーザが利用するため、個人で所有する車両と異なり、個人の荷物等を車両内に常時置いておくことはできない。そのため、シェアカーの利用が終了した後、自分の荷物を全て取り出すために、荷物の置忘れについて注意を払う必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザがシートに荷物又は携帯端末を置き忘れた際、速やかに置き忘れたことをユーザに通知する通知システム及びその通知システムを備えた車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、本発明の通知システムによれば、シートと、該シート上又は該シートの近傍にユーザが保有する荷物の存在を検知する荷物検知部と、前記ユーザが前記シート上に着座したか否かを検知する着座検知部と、前記ユーザに前記荷物の有無の情報を通知する通知部と、前記荷物検知部及び前記通知部に接続し制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記着座検知部が前記ユーザの離席を検知してから所定の時間経過した後、前記荷物検知部が前記荷物を検知した場合、前記通知部により前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知することにより解決される。
【0008】
以上のように構成された本発明の通知システムでは、ユーザの離席後、所定の時間経過後に荷物検知部が荷物を検知すると、通知部により荷物を検知したことをユーザに通知するため、荷物の置忘れを抑止することができる。
【0009】
また、上記の通知システムにおいて、前記荷物は、前記ユーザが所有する携帯端末であり、前記荷物検知部は、前記携帯端末を充電する充電装置を備え、前記荷物検知部は、前記充電装置と前記携帯端末との接続状態を検知して、前記携帯端末の存在を検知すると、好適である。
簡易な装置により、携帯端末の置忘れを検知することが可能になる。
【0010】
また、上記の通知システムにおいて、前記充電装置は電磁波により前記携帯端末にワイヤレス給電可能であり、前記荷物検知部は、前記充電装置が前記携帯端末に対して充電中であるか否かを検知して、前記携帯端末の存在を検知すると、好適である。
携帯端末にワイヤレス給電を行う場合でも、携帯端末の存在を検知することができ、携帯端末の置忘れを検知することが可能になる。
【0011】
また、上記の通知システムにおいて、前記荷物検知部は、前記シート上又は前記シートの近傍に配置された荷物の荷重を検知する荷重センサであって、前記荷物検知部は、前記荷重を検知して、前記荷物の存在を検知すると好適である。
荷物検知部に荷重センサを用いることで、携帯端末以外の荷物であっても検知することができ、その存在を通知することで、荷物の置忘れを抑制することが可能になる。
【0012】
また、上記の通知システムにおいて、前記荷物検知部は赤外線センサ又は超音波センサを有し、前記赤外線センサ又は超音波センサにより、前記荷物の存在を検知すると好適である。
赤外線センサ又は超音波センサを用いることで、より簡便に荷物の存在を検知することが可能になる。
【0013】
また、上記の通知システムにおいて、前記通知部は、前記シートに設けられた照明又はディスプレイであり、前記制御部は、前記荷物検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記照明を光らせるか前記ディスプレイにメッセージを表示することにより前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知すると好適である。
通知部として照明又はディスプレイを用いることで、ユーザに対して視覚的に荷物の置忘れを通知することができる。
【0014】
また、上記の通知システムにおいて、前記通知部は、前記シートに設けられたスピーカであり、前記制御部は、前記検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記スピーカから音を発することにより前記ユーザに前記荷物を検知したことを通知すると好適である。
通知部としてスピーカを用いることで、ユーザに対して聴覚で荷物の置忘れを通知することができる。
【0015】
また、上記の通知システムにおいて、前記通知部は、通信装置であり、前記制御部は、前記荷物検知部が前記荷物の存在を検知した場合、前記通信装置によりユーザが所有する携帯端末に所定のメッセージを送信して、前記荷物を検知したことを通知すると好適である。
通知部として通信装置を用いることで、ユーザが車から離れている場合でも、荷物の置忘れを通知することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザの離席後、所定の時間経過後に荷物検知部が荷物を検知すると、通知部によりユーザに荷物を検知したことを通知するため、荷物の置忘れを抑止することができる。
また、荷物がユーザの携帯端末である場合、荷物検知部が充電装置との接続状態を検知することで、簡易な構成により携帯端末の置忘れを検知することが可能になる。
また、携帯端末にワイヤレス給電を行う場合でも、充電中か否かを検知することで携帯端末の存在を検知することができ、携帯端末の置忘れを検知することが可能になる。
また、荷物検知部に荷重センサを用いることで、携帯端末以外の荷物であっても検知することができ、その存在を通知することで、荷物の置忘れを抑制することが可能になる。
また、荷物検知部に赤外線センサ又は超音波センサを用いることで、より簡便に荷物の存在を検知することが可能になる。
また、通知部として照明又はディスプレイを用いることで、ユーザに対して視覚的に荷物の置忘れを通知することができる。
また、通知部としてスピーカを用いることで、ユーザに対して聴覚で荷物の置忘れを通知することができる。
また、通知部として通信装置を用いてユーザの携帯端末にメッセージを送信することにより、ユーザが車両から離れている場合でも、荷物の置忘れを通知することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係る通知システムの外観を示す斜視図である。
図2】通知システムのECU(制御装置)及びECUの制御対象を示す構成図である。
図3】通知処理のフロー図である。
図4A】車両用シート及びシェル装置を備えるシート装置の外観を示す斜視図である。
図4B】シート装置の別例の外観を示す斜視図である。
図5A】シェル装置のアームレストに設けられた操作スイッチを示す斜視図である。
図5B】シェル装置のアームレストに設けられた操作スイッチの別例を示す斜視図である。
図6A】空調装置において冷・温風の供給方法を示す図である。
図6B】空調装置において冷・温風の供給方法の別例を示す図である。
図7】予約席通知システムのECUとECUの制御対象を示す構成図である。
図8】携帯端末と連携するシート装置の状態を示す斜視図である。
図9】予約した座席をユーザに通知する通知処理のフロー図である。
図10】オットマンを有する車両用シートを備えたシート装置の斜視図である。
図11A】乗降時のオットマンの状態を示す断面図である。
図11B】着座時のオットマンの状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1図3を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係る通知システムについて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、以下の実施形態において同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付して示し、理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
【0019】
以下の説明中、「前後方向」とは、図1に示すように車両用シートSの着座者(ユーザ)から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。「シートの幅方向」とは、車両用シートSの横幅方向を意味し、車両用シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、「上下方向」とは、車両用シートSの高さ方向を意味し、図1に示すように車両用シートSの上下方向と一致する。
【0020】
通知システム1は、車両用シートS(シート)と、車両用シートS上又はその車両用シートSの近傍にユーザが保有する荷物6の存在を検知する荷物検知部31と、ユーザが車両用シートS上に着座したか否かを検知する着座検知部32と、ユーザに荷物6の有無の情報を通知する通知部33と、荷物検知部31、着座検知部32及び通知部33に接続し制御するECU(Electronic Control Unit:制御部)20と、を備える。ECU20は、着座検知部32がユーザの離席を検知してから所定の時間経過した後、荷物検知部31が荷物6(携帯端末5も含む)を検知した場合、通知部33によりユーザに荷物6を検知したことを通知する。
【0021】
通知システム1の車両用シートSは、シェアカー等で用いられるシートである。図1では一つの車両用シートSのみを示しているが、シェアカーには、複数の車両用シートSが搭載されており、一台のシェアカーを複数のユーザで使用し、乗降することが可能である。シェアカーには、図1に示す車両用シートSの前又は後ろ、左又は右に同様の構成を有する車両用シートSが配置される。
【0022】
車両用シートSは、図1に示すようにシートバック10、シートクッション11、ヘッドレスト12、シート支持部14を備える。車両用シートSの周囲には、車両用シートSを囲むように車両用シートSの近傍に設けられたシェル装置2を備える。シェル装置2は、隣り合うユーザの目線を遮り、ユーザのプライバシーを確保することを目的として設けられる囲いであり、車両用シートSの左右と上部を覆う形状に形成される。また、車両用シートS及びシェル装置2をまとめてシート装置100と称する。シェル装置2の詳細については後述するものとする。
【0023】
本実施形態の通知システム1は、車両用シートSとシェル装置2を含むシート装置100に搭載されるシステムであり、シート装置100のシェル装置2にECU20が設置されている。ECU20が設置される場所は、シェル装置2に限らず、車両用シートSの内部やシェアカーの床上又は床下にあってもよい。
【0024】
図2に通知システム1の構成図を示す。ECU20は、本実施形態の制御部として動作し、荷物検知部31、着座検知部32及び通知部33と接続して、それらを制御すると共に、荷物検知部31、着座検知部32から発信される信号を受信して処理する。また、ECU20は、通知部33であるスピーカ41、振動装置42、ディスプレイ43、シート照明44、通信装置45と接続し、それらを制御している。ECU20は、プロセッサ21、データを記憶するメモリ22、入出力インターフェース23を備える。
【0025】
スピーカ41は、図1に示すようにシェル装置2の上部に設けられ、車両用シートSに着座したユーザに聴覚を用いて通知することができる。振動装置42は、図1に示すように車両用シートSのシートクッション11に設けられ、振動することでユーザに通知することができる。ディスプレイ43は、シェル装置2のアームレスト3に設けられメッセージや光でユーザに通知する。シート照明44は、シェル装置2の側部に設けられたLED44aや、車両用シートSの側部(例えば玉縁付近)に設けられたLED44b、アームレスト3の一部に設けられたLED44cであり、発光することによりユーザに視覚的に通知する。
【0026】
プロセッサ21は、メモリ22に記憶されるプログラムやデータ、入出力インターフェース23を介して接続される各デバイスから受信した信号に基づいて各種の演算処理を実行するとともに、通知システム1の各部を制御する中央処理装置である。メモリ22は、例えば半導体メモリであり、各種のプログラムやデータを記憶するほか、プロセッサ21のワークメモリとしても機能する。入出力インターフェース23は、荷物検知部31、着座検知部32、通知部33であるスピーカ41、振動装置42、ディスプレイ43、シート照明44及び通信装置45と接続し、各デバイスと通信する。
【0027】
シート装置100は、車両用シートSの下方にある空間に、荷物置き場16を備える。また、図1に示すように、シェル装置2のアームレスト3に携帯端末収納部15が設けられている。なお、本実施形態において荷物6とは、ユーザが保有し車内に持ち込み可能なものであり、例えば鞄であるが、荷物6にはスマートフォン、携帯電話、ノートパソコン若しくはタブレット端末等の携帯端末5も含まれる。また、スマートフォン及び携帯電話等の通信可能な端末は通信端末と称する場合がある。
【0028】
携帯端末収納部15には、携帯端末5を充電する充電装置15aを備える。ユーザは乗車時に、携帯端末5を充電装置15aに接続する。通知部33は、充電装置15aと携帯端末5の接続状態を常に監視していて、携帯端末5が接続されているか否かをチェックする。充電装置15aは、電磁波により携帯電話を充電するワイヤレス給電可能なものであってもよい。その場合、荷物検知部31は、充電装置15aが携帯端末5に対して充電中であるか否かを検知する。
【0029】
ユーザが車内の持ち込む荷物6が、鞄、ノートパソコン又はタブレット端末である場合、ユーザは、荷物6を車両用シートSの下方に設けられた荷物置き場16を置くことができる。荷物置き場16の下方には、荷重センサ31aが設けられていて、荷物6の荷重を検知することで、荷物検知部31は荷物6の有無をチェックすることが可能である。荷重センサ31aは、車両用シートSのシートクッション11にも設けられてもよい。この場合、着座者だけでなくシートクッション11上に置忘れられた荷物6を検知するようにしてもよい。荷重センサ31aは、携帯端末収納部15にも設けられてよく、充電状態や充電器との接続状態を検知しない場合でも携帯端末5の荷重を検知することにより携帯端末5の存在を検知してもよい。
【0030】
荷重センサ31a以外にも、携帯端末収納部15及び荷物置き場16に、赤外線センサ31b又は超音波センサ31cを設置し、赤外線又は超音波を用いて荷物6の有無をチェックしてもよい。
【0031】
また、上述したように通知部33は、シェル装置2に設けられたスピーカ41であってもよい。ECU20は、荷物検知部31により置忘れの荷物6を検知したとき、警告音をスピーカ41により発することでユーザに置忘れの携帯端末5又は荷物6があることを通知する。
【0032】
上述したように、本実施形態において通知部33は、例えばシェル装置2のディスプレイ43又はシート照明44である。ECU20は、荷物検知部31により置忘れの携帯端末5や荷物6を検知したとき、シート照明44を光らせるかディスプレイ43にメッセージを表示することにより、ユーザに置忘れの携帯端末5又は荷物6があることを通知する。
【0033】
通知部33は、通知システム1に設けられた通信装置45であってもよい。ECU20は、荷物検知部31により置忘れの荷物を検知したとき、ユーザが所有する携帯端末5に所定のメッセージを送信して、ユーザに置忘れの携帯端末5又は荷物6を検知したことを通知する。
【0034】
次に、通知システム1が実行する通知処理について、図3のフロー図を用いて説明する。
まず、ECU20は荷物検知部31により携帯端末5又は荷物6の存在を検知する(S101)。次にシェアカーが目的に到着する(S102)。ECU20は着座検知部32によりユーザが車両用シートSから離席したか否かを検知する。離席したと判断、例えばシートクッション11にかかる荷重が減少したことを検知した場合、ECU20は離席した時点から時間Tを計測する(S103)。計測を開始してから所定の時間、例えば2秒経過した場合、ECU20は荷物検知部31により携帯端末5又は荷物6の存在を検知していないか否か、すなわち荷物検知部31がOFFであるか否かを判断する(S104)。荷物検知部31により携帯端末5又は荷物6を検知していない場合(S104でYesの場合)、ECU20は置忘れの携帯端末5又は荷物6がないと判断し、通知処理を終了する。
【0035】
荷物検知部31により携帯端末5又は荷物6を検知した場合(S104でNOの場合)、ECU20は、置忘れの携帯端末5又は荷物6があると判断し、通知部33に通知するよう命令する(S105)。例えばECU20はスピーカ41に所定の音を発するよう命令する。また、例えばECU20は、ディスプレイ43に所定のメッセージを表示するか、シート照明44を点滅するよう命令する。また、ECU20は通信装置45を用いて、ユーザの携帯端末5にメッセージを送るよう命令してもよい。
【0036】
通知部33により置忘れがある旨の通知がされた後、ECU20は、荷物検知部31が荷物6を検知していないか(OFFとなっていないか)を確認する(S106)。ユーザが置忘れの荷物を持ち出し、荷物検知部31の検知がOFFとなった場合(S106でYESの場合)、ECU20は、置忘れの荷物6がなくなったと判断し処理を終了する。荷物検知部31が荷物6を検知している場合(S106でNOの場合)、ECU20は、S105に戻り、再びユーザ対して荷物の置忘れがあることを通知する。この通知は、荷物検知部31により携帯端末5又は荷物6が検知されなくなるまで行われるが、所定時間又は所定回数、通知処理を実施した後、通知処理を終了してもよい。
【0037】
次に、図4Aを用いてシート装置101のシェル装置402Aについて説明する。シェル装置402Aは、上述したように、隣り合うユーザの目線を遮り、車両用シートSに着座したユーザのプライバシーを確保することを目的として設けられる囲いである。図4Aに示すように、シェル装置402Aは、車両用シートSの左右と上部を覆うよう形成されたシェル部2aと、ユーザが着座した際、横にいる隣のユーザが隠れるよう配置されたシェード部2bとを備える。
【0038】
また、図4Aに示すように着座したユーザの右側に位置するようアームレスト3が設けられている。アームレスト3は、ユーザの左側に位置するよう設けられてもよい。
【0039】
シェード部2bは、ユーザの腕の横側も覆うよう形成されていて、それにより携帯端末を操作しているときの携帯端末の画面を覗かれることを防ぐことができる。シェード部2bは、収納又は透明化することが可能である。シェード部2bによる仕切りは電子シェード(電子カーテン)でもよく、ユーザがスイッチをON/OFFすることで電圧を加え、それにより不透明になるよう構成されてもよい。また、シェード部2bの収納及び透明化は隣り合うユーザが双方でその操作を行った場合にのみ可能にしてもよい。シェード部2bがあることにより、乗員であるユーザのプライバシーを確保することができる。
【0040】
アームレスト3の上部に低い仕切り3aを設けてもよい。アームレスト3に仕切り3aを設けることにより、隣り合うユーザの手が触れることを防止することができる。この仕切り3aは格納可能であってよくユーザにより出し入れ可能に設けてもよい。
【0041】
アームレスト3の反対側、すなわち通常はドア側(他のユーザと隣り合わない)部分の高さを低くすることにより、乗降のしやすさを向上させている。なお、高さが低くなったアームレスト3の反対側の部分については、ユーザの乗降時は格納されており、乗降後に展開され車両用シートSの側部と上部を覆うよう構成されてもよい。
【0042】
シェル部2aが車両用シートSの上部及びそれに着座したユーザの上部も覆うことで、着座したユーザにのみ音が聞こえるスピーカ41を配置することが可能になる。
【0043】
シェル装置402Aは、図4Aに示すようにアームレスト3に空調装置51を設けてもよい。シェル装置2に空調装置51を設けることにより、ユーザに近い位置から冷暖房を行うことが可能になる。空調装置51の送風ダクト51bは、図6Aに示すように着座したユーザの足元及び首元に温風又は冷風を供給できるようにシェル装置402Aの内部に配置される。温風及び冷風の供給は、シェアカーの車体に設置される空調装置(A/C)から供給されてもよい。温風及び冷風の供給は、図6Bに示すようにアームレスト3の下方内部に内蔵された、HVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning:暖房換気空調設備)51cから供給されてもよい。
【0044】
また、アームレスト3には、図5Aに示すよう操作スイッチ35を設けてもよい。車両用シートSをリクライニングした状態では、ディスプレイ43等の操作パネル(インパネ)の位置が遠くなる。そのため、着座した位置において手元で操作することができるよう、アームレスト3に操作スイッチ35があると、ユーザは手元で操作することが可能になる。操作スイッチ35は、アームレスト3の異なる面に、例えば上面及び側面に機能が異なるスイッチを設けてもよい。例えば図5Aに示すように内側の側面に十字キー35a、上面に決定キー35bを配置してよい。また、図5Bに示すように、側面に決定キー35b、上面にタッチパッド35cを配置してもよい。アームレスト3の異なる面にキーを配置することで、手の形に沿った形状で掴みやすくなると共に操作もしやすくなる。
【0045】
また、シェル装置402Aには、図4Aに示すように消臭・脱臭装置52を設けてもよい。シェアカーは複数のユーザが使用することから、においが気になる場合がある。そのため、車内のにおいを消す又は脱臭するため、シェル装置2の上部に消臭・脱臭装置52を設けている。
【0046】
車両用シートSのシートバック10に、マッサージ装置53が設けられてもよい。また、シートバック10に、ヒータやAVS(Adaptive Variable Suspension System)が設けられてもよい。シートバック10には、心拍数等を計測する非接触型のセンシング装置50が設けられてもよい。利用するたびに心拍数等のデータを計測することにより健康管理もすることができる。
【0047】
また、シェル装置402Aには、シートバック10の両側に読書灯等に利用されるスポット照明54が設けられてもよい。周辺に着席するユーザが睡眠する場合もあるため、シェアカーの走行中、車内は消灯されている場合がある。また、携帯端末5を操作する場合でも、座席ごとに照明を調整することができる方がよい。個別に照明可能なスポット照明54を設けることで、ユーザは個別に読書等の作業をすることができる。
【0048】
また、シェル装置2には、図4Aに示すように、アームレスト3に格納可能な作業用テーブル55を内蔵してもよい。作業用テーブル55を設けることで、例えばパソコン等を用いて作業をしたり、食事をしたりすることができる。
【0049】
なお、図4Aに示すシェル装置2は、車両用シートSの上部及び側部を囲うよう設けられていたが、図4Bに示すシート装置102のように、シェード部2bを有し、ユーザの右側部分のみを囲うシェル装置402Bが車両用シートS(隣接する座席に対向する側部)に設けられてもよい。シェル装置402Bのシェード部2bは、隣の座席からの視線を遮断するために設けられる。
【0050】
次に、図7及び図8を用いて、予約席通知システム701について説明する。
シェアカーを利用する場合、複数の座席があるため自分が予約した座席がどれであるのかわからない場合がある。そのため、予約した座席を通知するシステムを構築した。
【0051】
予約席通知システム701の構成を図7に示す。図2に示す通知システム1と同様の機能を有する構成要素については同じ番号を付し詳細な説明は省略する。
【0052】
予約席通知システム701は、車両用シートSと、ユーザの予約情報を記憶するECU20(制御部)と、ユーザが保有する通信端末(携帯端末5)に対して通信可能な通信装置45と、車両用シートS上又は車両用シートSの近傍に設けられた通知部33とから構成される。通信装置45は、ユーザを特定するためのユーザ個人情報を通信端末(携帯端末5)から受け取り、ECU20は、ユーザ個人情報と予約情報とを比較して、それらが一致した場合、通知部33にユーザ識別情報、例えば予約席の場所等の情報を通知する。
【0053】
予約席通知システム701の通知部33は、例えばシート照明44であり、車両用シートSに設けられたシート照明44が発光することにより、ユーザに予約した座席(シート装置103)であることを通知する。シート照明44は、例えば図8に示すように車両用シートSの側部に設けられたLED44a、シェル装置2の側部に設けられた44b、又はアームレスト3の一部に設けられたLED44cである。シート照明44が、ユーザの目につきやすい位置にあることでユーザは容易に自分の座席が分かるようになる。
【0054】
また、携帯端末5に表示された色とシート照明44が発光する色とが同じ色であってもよい。例えば図8に示すように携帯端末5の画面に青色(BLUE)を表示させた場合、予約情報等を受信したECU20はシート照明44を同じ青色で発光させる。複数のユーザが同時に予約席通知システム701を利用した場合は、シート毎に別の色で表示させる。それにより、ユーザは、自分が予約した座席(シート装置103)の場所を容易に見つけることができる。
【0055】
シート照明44は、車両用シートSに設けられた着座検知部32がユーザの着座を検知し、ECU20が正しいユーザが着座したことを検知した場合に消灯される。例えば、ECU20はユーザが予約に使用された携帯端末5を所有しているか否かで正しいユーザが着座したことを検知する。より具体的には、携帯端末5を携帯端末収納部15(荷物検知部31)に置くことで、携帯端末収納部15が携帯端末5の個別情報等を読み取り検知する。予約したユーザと着座したユーザが異なる場合、例えば予約時と異なる携帯端末5を所有している場合、通知部33が警告を通知する。
【0056】
通知部33はシート照明44であってもよく、例えばシート照明44が点滅することで、間違った席に着座していることを通知する。また、通知部33が例えばディスプレイ43である場合は、ディスプレイ43に間違った座席に座っていることを伝えるメッセージを表示する。通知部33がスピーカ41である場合は音をだし聴覚でユーザに警告を通知する。通知部33は、シートクッション11に設けられた振動装置42であってもよく、その場合、振動装置42が振動することによりユーザに、間違った座席に座っていることを通知する。
【0057】
図9を用いて、予約席通知システム701による通知処理について説明する。まず、ユーザは、所有する携帯端末5を用いてライドシェアを予約する(S701)。予約したシェアカーに乗車する(S702)。ECU20が、通信装置45を介して、ユーザの携帯端末5からユーザを特定するためのユーザ個人情報を受け取る。そして、メモリ22に記憶されている予約情報とユーザ個人情報とを照らし合わせて、一致するか否か確認し、予約された座席のシート照明44を点滅させる(S703)。
【0058】
ユーザが着座したことを着座検知部32により確認する。この際、ECU20が、再度ユーザの個人情報を受信し、車両用シートSの予約者の情報と着座したユーザの個人情報とが一致するか否か判断する(S704)。正しいユーザであると判断した場合(S704でYES)、シート照明44を消灯する(S705)。予約者の情報と着座したユーザの個人情報とが一致しない場合(S704でNO)、ECU20は、異なる車両用シートSで着座が検知されたか否かを判断する(S706)。異なるシートで着座を検知した場合(S706でNOの場合)、S703に戻り、正しく予約された座席のシート照明44を点滅させる。これにより、ユーザは正しい座席に導かれるようになる。また、異なるシートで着座検知した場合(S706でYES)、通知部33であるスピーカ41、振動装置42、ディスプレイ43、シート照明44を用いて座席が誤っていることを着座したユーザに通知する(S707)。
【0059】
ECU20は、着座検知部32により異なる座席からユーザが離席したか否かを確認する(S708)。着座検知部32により離席を確認できない場合(S708でNO)、S707に戻り、ECU20は、再度、通知部33により着座したユーザに警告を通知する。離席を確認した場合は、S703に戻り予約された座席のシート照明44を点滅させ、正しい座席の位置をユーザに通知する。
【0060】
次に、図10から図11Bを用いてシート装置104に設けられた車両用シートSに設けられたオットマン13について説明する。シェアカーを利用するユーザは、車両用シートSをリクライニングさせた状態で、着座することが想定される。そのため、着座時にユーザの脚を支持するオットマン13を車両用シートSに設けると、ユーザはよりリラックスして着座することができる。しかしながら、オットマン13の脚を載せる面が平らである場合、移動中にハンドルが切られたことによる急な車体の旋回による横G(横加速度)により脚がずれる場合がある。そのため、リクライニングした状態で横Gがかかっても脚がずれることを抑制することが望ましい。
【0061】
車両用シートSは、図10に示すようにオットマン13を備える。オットマン13を備える以外は、図1に示すシート装置100と同様であるため、オットマン13以外の構成についての説明は省略する。
【0062】
オットマン13は、図10に示すように、シートクッション11の前方に取り付けられており、ユーザの着座状態によって、例えばオットマン13に設けられた駆動機構により傾斜・延長することが可能である。また、オットマン13は、その両側部において出し入れ可能な段差部13aが設けられている。ユーザの乗降時は、図11Aに示すように、段差部13aが格納され、脚を置く座面13bは略平らになっている。そして図11Bに示すように、ユーザが乗車してシートに着座した際、段差部13aは展開され、座面13bから突出するようになる。急に車体が旋回した場合でも、ユーザの脚が段差部13aに当たることで、脚がオットマン13からずれることが抑制されるようになる。この段差部13aの展開はエアー又は機械的な手段を用いて実現されてよい。
【0063】
上記実施形態では、具体例としてシェアカーに用いられる通知システムについて説明したが、通知システムはシェアカーに限定されることなく、本願の通知システムは電車、バス等の座席として設けることも可能であり、また、飛行機、船の座席にも利用することもできる。
【符号の説明】
【0064】
1 通知システム
100、101、102、104 シート装置
701 予約席通知システム
2、402A、402B シェル装置
2a シェル部
2b シェード部
3 アームレスト
3a 仕切り
5 携帯端末
6 荷物
10 シートバック
11 シートクッション
12 ヘッドレスト
13 オットマン
13a 段差部
15 携帯端末収納部
15a 充電装置
16 荷物置き場
20 ECU(制御部)
21 プロセッサ
22 メモリ
23 入出力インターフェース
31 荷物検知部
32 着座検知部
33 通知部
35 操作スイッチ
35a 十字キー
35b 決定キー
35c タッチパッド
41 スピーカ(通知部)
42 振動装置(通知部)
43 ディスプレイ(通知部)
44 シート照明(通知部)
44a、44b、44c LED
45 通信装置(通知部)
50 センシング装置
51 空調装置
51b 送風ダクト
51c HVAC
52 消臭・脱臭装置
53 マッサージ装置
54 スポット照明
55 作業用テーブル
S 車両用シート
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
【手続補正書】
【提出日】2024-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートと、
該シートを予約したユーザの予約情報を記憶する制御部と、
前記ユーザが所有する通信端末に対して通信可能な通信装置と、
前記シート上又は前記シートの近傍に設けられ、前記ユーザに情報を通知する通知部と、を備え、
前記制御部は、前記通信装置と前記通知部とを制御し、
前記通知部は、シート照明を含み、
前記制御部は、前記通信端末から前記ユーザを特定する個人情報を受け取った場合、前記予約情報と前記個人情報とを照合して一致したときに、前記シートに設けられた前記シート照明を発光させることを特徴とする通知システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記ユーザの前記通信端末の画面に表示された色と同じ色で前記シート照明を発光させることを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項3】
前記シートは複数設けられており、
前記制御部は、複数のユーザの前記通信端末から同時に前記個人情報を受け取った場合、前記通信端末毎に異なる色を前記画面に表示させるように構成されており、
前記制御部は、前記ユーザの前記通信端末に表示させた色と同じ色で、前記ユーザが予約した前記シートの前記シート照明を発光させることを特徴とする請求項2に記載の通知システム。
【請求項4】
前記シートは、前記ユーザが前記シートに着座したことを検知する着座検知部を有し、
前記制御部は、前記着座検知部により着座が検知され、着座した前記ユーザが所有する前記通信端末から読み取った前記個人情報が前記予約情報と一致した場合に、前記シート照明を消灯することを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【請求項5】
前記シートの近傍に前記通信端末を置くことが可能な収納部と、
前記収納部において前記通信端末の存在を検知する荷物検知部と、を有し、
前記制御部は、前記荷物検知部が前記通信端末の存在を検知した場合に、前記通信端末から前記個人情報を読み取ることを特徴とする請求項4に記載の通知システム。
【請求項6】
前記制御部は、着座した前記ユーザが所有する前記通信端末から読み取った前記個人情報が、前記予約情報と異なる場合、前記通知部を用いて警告を通知することを特徴とする請求項4に記載の通知システム。
【請求項7】
前記通知部は、スピーカ、振動装置及びディスプレイを含み、
前記制御部は、前記通知部を用いて、照明、音声、振動及びメッセージ表示のうちいずれかの手段で前記警告を通知することを特徴とする請求項6に記載の通知システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記通知部を用いて前記警告を通知した後、前記着座検知部により前記ユーザの離席を確認した場合、離席した前記ユーザが予約した前記シートの前記シート照明を発光させることを特徴とする請求項6に記載の通知システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記通知部を用いて前記警告を通知した後、前記着座検知部により前記ユーザの離席を確認できない場合、再度、前記通知部を用いて前記警告を通知することを特徴とする請求項6に記載の通知システム。
【請求項10】
前記シートは、シートクッション、シートバック、ヘッドレスト、アームレスト、オットマン及びリクライニング機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の通知システム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザがシートに荷物又は携帯端末を置き忘れた際、速やかに置き忘れたことをユーザに通知する通知システム及びその通知システムを備えた車両を提供することにある。
また、別の目的として、予約した座席を通知する通知システムを提供することにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題は、本発明の通知システムによれば、シートと、該シートを予約したユーザの予約情報を記憶する制御部と、前記ユーザが所有する通信端末に対して通信可能な通信装置と、前記シート上又は前記シートの近傍に設けられ、前記ユーザに情報を通知する通知部と、を備え、前記制御部は、前記通信装置と前記通知部とを制御し、前記通知部は、シート照明を含み、前記制御部は、前記通信端末から前記ユーザを特定する個人情報を受け取った場合、前記予約情報と前記個人情報とを照合して一致したときに、前記シートに設けられた前記シート照明を発光させることにより解決される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
以上のように構成された本発明の通知システムにより、ユーザは容易に自分の座席が分かるようになり、予約した座席を通知する通知システムを提供することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、上記の通知システムにおいて、前記制御部は、前記ユーザの前記通信端末の画面に表示された色と同じ色で前記シート照明を発光させると、好適である
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、上記の通知システムにおいて、前記シートは複数設けられており、前記制御部は、複数のユーザの前記通信端末から同時に前記個人情報を受け取った場合、前記通信端末毎に異なる色を前記画面に表示させるように構成されており、前記制御部は、前記ユーザの前記通信端末に表示させた色と同じ色で、前記ユーザが予約した前記シートの前記シート照明を発光させると、好適である
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、上記の通知システムにおいて、前記シートは、前記ユーザが前記シートに着座したことを検知する着座検知部を有し、前記制御部は、前記着座検知部により着座が検知され、着座した前記ユーザが所有する前記通信端末から読み取った前記個人情報が前記予約情報と一致した場合に、前記シート照明を消灯すると好適である
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、上記の通知システムにおいて、前記シートの近傍に前記通信端末を置くことが可能な収納部と、前記収納部において前記通信端末の存在を検知する荷物検知部と、を有し、前記制御部は、前記荷物検知部が前記通信端末の存在を検知した場合に、前記通信端末から前記個人情報を読み取ると好適である
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、上記の通知システムにおいて、前記制御部は、着座した前記ユーザが所有する前記通信端末から読み取った前記個人情報が、前記予約情報と異なる場合、前記通知部を用いて警告を通知すると好適である
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、上記の通知システムにおいて、前記通知部は、スピーカ、振動装置及びディスプレイを含み、前記制御部は、前記通知部を用いて、照明、音声、振動及びメッセージ表示のうちいずれかの手段で前記警告を通知すると好適である
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
また、上記の通知システムにおいて、前記制御部は、前記通知部を用いて前記警告を通知した後、前記着座検知部により前記ユーザの離席を確認した場合、離席した前記ユーザが予約した前記シートの前記シート照明を発光させることと好適である。
また、上記の通知システムにおいて、前記制御部は、前記通知部を用いて前記警告を通知した後、前記着座検知部により前記ユーザの離席を確認できない場合、再度、前記通知部を用いて前記警告を通知すると好適である。
また、前記シートは、シートクッション、シートバック、ヘッドレスト、アームレスト、オットマン及びリクライニング機構を備えるとよい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
本発明によれば、予約した座席を通知する通知システムを提供することができる