(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024156933
(43)【公開日】2024-11-06
(54)【発明の名称】生放送中の音声フィードバックのための方法とシステム、および非一時的コンピュータ読取可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 21/239 20110101AFI20241029BHJP
H04N 21/2743 20110101ALI20241029BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20241029BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241029BHJP
【FI】
H04N21/239
H04N21/2743
H04L51/04
H04M11/00 302
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024131133
(22)【出願日】2024-08-07
(62)【分割の表示】P 2023014363の分割
【原出願日】2018-10-09
(31)【優先権主張番号】10-2017-0139197
(32)【優先日】2017-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】キム クムリョン
(57)【要約】
【課題】 生放送中の音声フィードバックのための方法、システムおよび非一時的コンピュータ読取可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】 コンピュータシステムで実行される方法は、キャスターのアカウントと複数のユーザのアカウントとの間に設定された通信セッションにおいて、キャスターの電子機器から送出される放送コンテンツを受信してユーザの電子機器にストリーミングすることによって生放送を提供する段階、および生放送中にユーザの電子機器から生放送に対する音声フィードバックを受信してキャスターの電子機器に伝達する段階を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行される方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読取可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
当該方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、キャスターのアカウントと複数のユーザのアカウントとの間に設定された通信セッションにおいて、前記キャスターの電子機器から送出される放送コンテンツを受信して前記ユーザの電子機器にストリーミングすることによって生放送を提供する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記生放送中に前記ユーザの電子機器から前記生放送に対する音声フィードバックを受信して前記キャスターの電子機器に伝達する段階
を含む、方法。
【請求項2】
前記伝達する段階は、
前記ユーザの電子機器から音声入力信号が受信されると、前記キャスターのアカウントと前記ユーザのアカウント間の音声チャネルを活性化させ、前記ユーザの電子機器から音声メッセージをリアルタイムで受信して前記キャスターの電子機器に伝達する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記伝達する段階は、
前記ユーザの電子機器の音声入力信号に応じてPTT(push to talk)方式または音声通話方式の音声チャネルを活性化させる段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記伝達する段階は、
前記ユーザの電子機器から録音ファイル形態の音声メッセージを受信して前記キャスターの電子機器に伝達すること
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記音声フィードバックは、受信直後に前記キャスターの電子機器の音声出力インタフェースに直ぐに出力されること
を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記伝達する段階は、
前記キャスターの放送環境設定に応じて前記ユーザの前記音声フィードバックを許容するか否かを決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記伝達する段階は、
前記ユーザのフィードバックヒストリーに基づいて前記ユーザの前記音声フィードバックを許容するか否かを決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記伝達する段階は、
前記キャスターの放送環境設定に応じて前記音声フィードバックを前記複数のユーザと共有するか否かを決定する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記提供する段階は、
前記放送コンテンツの映像にエフェクト(effect)とフィルタ(filter)のうちの少なくとも1つを適用するための機能を提供する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記通信セッションに対応するチャットルームと関連付けて前記放送コンテンツと前記音声フィードバックを格納する段階
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されていることを特徴とする、非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項12】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読取可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
キャスターのアカウントと複数のユーザのアカウントとの間に設定された通信セッションにおいて、前記キャスターの電子機器から送出される放送コンテンツを受信して前記ユーザの電子機器にストリーミングすることによって生放送を提供する生放送提供部、および
前記生放送中に前記ユーザの電子機器から前記生放送に対する音声フィードバックを受信して前記キャスターの電子機器に伝達するフィードバック伝達部
を備える、コンピュータシステム。
【請求項13】
前記フィードバック伝達部は、
前記ユーザの電子機器から音声入力信号が受信されると、前記キャスターのアカウントと前記ユーザのアカウントとの間の音声チャネルを活性化させ、前記ユーザの電子機器から音声メッセージをリアルタイムで受信して前記キャスターの電子機器に伝達すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記フィードバック伝達部は、
前記ユーザの電子機器の音声入力信号に応じてPTT(push to talk)方式または音声通話方式の音声チャネルを活性化させること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記フィードバック伝達部は、
前記ユーザの電子機器から録音ファイル形態の音声メッセージを受信して前記キャスターの電子機器に伝達すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記音声フィードバックは、受信直後に前記キャスターの電子機器の音声出力インタフェースに直ぐに出力されること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記フィードバック伝達部は、
前記キャスターの放送環境設定または前記ユーザのフィードバックヒストリーに基づいて前記ユーザの前記音声フィードバックを許容するか否かを決定すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記フィードバック伝達部は、
前記キャスターの放送環境設定に応じて前記音声フィードバックを前記複数のユーザと共有するか否かを決定すること
を特徴とする、請求項12に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、生放送(Live Broadcast)中に視聴者(Viewer)のフィードバック(feedback)をキャスター(Caster)に伝達する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生放送(Live Broadcast)を含むメディアクライアント(Media Client)が急速に成長している。
【0003】
キャスター(Caster)は、キャスターのメディアクライアントを介してチャネルに生放送をアップロードすることができ、視聴者(Viewer)は、キャスターがアップロードした生放送を視聴者のメディアクライアントを介して自由に視聴することができる。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2006年11月27日)には、ネットワークを介して生放送を行うライブストリーミング放送方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2006-0120571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
視聴者が、生放送中のキャスターを直接対象として音声フィードバックを伝達することができる技術を提供する。
【0007】
生放送中のキャスターが特別な操作をしなくても、視聴者の音声フィードバックを直ぐに聞くことができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータシステムで実行される方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読取可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、当該方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、キャスターのアカウントと複数のユーザのアカウントとの間に設定された通信セッションにおいて、前記キャスターの電子機器から送出される放送コンテンツを受信して前記ユーザの電子機器にストリーミングすることによって生放送を提供する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記生放送中に前記ユーザの電子機器から前記生放送に対する音声フィードバックを受信して前記キャスターの電子機器に伝達する段階を含む方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記伝達する段階は、前記ユーザの電子機器から音声入力信号が受信されると、前記キャスターのアカウントと前記ユーザのアカウント間の音声チャネルを活性化させ、前記ユーザの電子機器から音声メッセージをリアルタイムで受信して前記キャスターの電子機器に伝達する段階を含む。
【0010】
他の側面によると、前記伝達する段階は、前記ユーザの電子機器の音声入力信号に応じてPTT(push to talk)方式または音声通話方式の音声チャネルを活性化させる段階を含む。
【0011】
また他の側面によると、前記伝達する段階は、前記ユーザの電子機器から録音ファイル形態の音声メッセージを受信して前記キャスターの電子機器に伝達する。
【0012】
また他の側面によると、前記音声フィードバックは、受信直後に前記キャスターの電子機器の音声出力インタフェースに直ぐに出力される。
【0013】
また他の側面によると、前記伝達する段階は、前記キャスターの放送環境設定に応じて前記ユーザの前記音声フィードバックを許容するか否かを決定する段階を含む。
【0014】
また他の側面によると、前記伝達する段階は、前記ユーザのフィードバックヒストリーに基づいて前記ユーザの前記音声フィードバックを許容するか否かを決定する段階を含む。
【0015】
また他の側面によると、前記伝達する段階は、前記キャスターの放送環境設定に応じて前記音声フィードバックを前記複数のユーザと共有するか否かを決定する段階を含む。
【0016】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記放送コンテンツの映像にエフェクト(effect)とフィルタ(filter)のうちの少なくとも1つを適用するための機能を提供する段階を含む。
【0017】
また他の側面によると、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記通信セッションに対応するチャットルームと関連付けて前記放送コンテンツと前記音声フィードバックを格納する段階をさらに含む。
【0018】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されていることを特徴とする、非一時的コンピュータ読取可能な記録媒体を提供する。
【0019】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読取可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、キャスターのアカウントと複数のユーザのアカウントとの間に設定された通信セッションで、前記キャスターの電子機器から送出される放送コンテンツを受信して前記ユーザの電子機器にストリーミングすることによって生放送を提供する生放送提供部、および前記生放送中に前記ユーザの電子機器から前記生放送に対する音声フィードバックを受信して前記キャスターの電子機器に伝達するフィードバック伝達部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、生放送を視聴する視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、生放送を視聴する視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、生放送を視聴する視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、生放送を視聴する視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、生放送を進行するキャスターの電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、生放送を進行するキャスターの電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
本発明の実施形態に係る生放送提供方法は、以下で説明される電子機器やサーバのようなコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置には、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールおよび駆動されてよく、コンピュータ装置は、駆動されたコンピュータプログラムの制御に従って本発明の一実施形態に係る生放送提供方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合して生放送提供方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読取可能な記録媒体に格納されてよい。例えば、サーバは、インターネットを介してグループチャットやグループ通話を行うことができるSNS(social network service)(例えば、メッセンジャーなど)を基盤として生放送ストリーミングサービス(streaming service)を提供することができ、このとき、生放送を進行するキャスターに視聴者のフィードバックをリアルタイムで伝達することができる。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、本発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0024】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型パンコン、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器1(110)の例としてスマートフォンの形状を示しているが、本発明の実施形態において、電子機器1(110)は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0025】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことができる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網)を活用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的(hierarchical)ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0026】
サーバ150、160のそれぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140にインストールされて駆動するコンピュータプログラムとしてのアプリケーションにより、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、生放送ストリーミングサービスなど)を、第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび駆動のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを、第2サービスとして提供してもよい。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器1(110)の内部構成を説明し、サーバに対する例としてサーバ150の内部構成を説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器1(110)またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0028】
電子機器1(110)とサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的コンピュータ読取可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブ、SSD(soild state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永久大容量記憶装置(permanent mass storage device)を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブなどのような永久大容量記憶装置は、メモリ211、221とは区分される別の永久格納装置として電子機器1(110)やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器1(110)にインストールされて駆動されるブラウザや特定のサービスを提供するために電子機器1(110)にインストールされたアプリケーションなどのためのコード)が格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読取可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読取可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読取可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読取可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0029】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に格納されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0030】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器1(110)とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器1(110)および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器2(120))または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器1(110)のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に格納されたプログラムコードに従って生成した要求が、通信モジュール213の制御に従ってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御に従って提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器1(110)の通信モジュール213を通じて電子機器1(110)で受信されてもよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信したサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器1(110)がさらに含むことができる格納媒体(上述した永久格納装置)に格納されてよい。
【0031】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を含んでよく、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイス(haptic feedback device)などのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器1(110)と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150と連結するかサーバ150が含むことができる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器1(110)のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器2(120)が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を経てディスプレイに表示されてよい。
【0032】
また、他の実施形態において、電子機器1(110)およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器1(110)は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器1(110)がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンに含まれる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が電子機器1(110)にさらに含まれるように実現されてよい。
【0033】
以下では、生放送中に視聴者のフィードバックをキャスターに伝達する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0034】
生放送ストリーミングサービスとは、複数のユーザが参加するグループチャットルームを通じて生放送を提供するものであり、該当の放送が行われるチャットルームにおいて、視聴者が、放送を見ながら反応ボタン(いいね、怒り、悲しいなど)、絵文字、スタンプなどを入力したり、テキスト基盤のメッセージを作成したりすることにより、視聴者のフィードバックが、生放送を進行するキャスターに伝達されるようにするものである。
【0035】
生放送に対する視聴者フィードバックの多くはテキストメッセージに依存する傾向があるが、テキストメッセージの送信が困難な状況にある視聴者や、音声コミュニケーションを好む視聴者にとっては、キャスターにフィードバックを伝達するにあたり困難や不便などを感じることがある。
【0036】
そこで、生放送ストリーミングサービスにおいて、視聴者がキャスターに音声フィードバックをリアルタイムで伝達することができる機能を提供することにより、視聴者だけではなく、キャスターの立場にとっても、テキストメッセージの確認が困難な環境で視聴者のフィードバックを音声によって確認できるようになるという便利性を提供することができる。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことができる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るサーバ150は、クライアント(client)である複数の電子機器110、120、130、140を対象に生放送ストリーミングサービスを提供するプラットフォームの役割をする。サーバ150は、電子機器110、120、130、140上にインストールされるアプリケーションと連動して生放送ストリーミングサービスを提供し、生放送中に視聴者が音声フィードバックをキャスターに直ぐに伝達できるようにする。
【0039】
サーバ150が
図4に示された生放送提供方法を実行するために、
図3に示すように、サーバ150のプロセッサ222は、生放送提供部310およびフィードバック伝達部320を構成要素として備えてよい。実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれてもよく、除外されてもよい。また、実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されてもよく、併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、
図4の生放送提供方法に含まれる段階410~段階440を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221に含まれるオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に格納されたプログラムコードが提供する命令に従ってプロセッサ222によって実行される、プロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150が生放送を提供するように、上述した命令に従ってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、生放送提供部310が利用されてよい。
【0042】
段階410において、プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ることができる。この場合、読み取られた命令は、以下で説明される段階420~段階440をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0043】
段階420において、生放送提供部310は、キャスターのアカウントと複数の視聴者のアカウントとの間に設定された通信セッションにおいて、キャスターの電子機器から送出された放送コンテンツを受信して視聴者の電子機器にリアルタイムストリーミングすることによって、生放送を提供することができる。生放送提供部310は、SNS(例えば、メッセンジャーなど)を基盤として生放送ストリーミングサービスを提供してよく、生放送ストリーミングサービスでは、キャスターの映像と音声を含んだ放送コンテンツを視聴者に一方向(oneway)でリアルタイムに伝達する。一例として、生放送提供部310は、ソーシャルネットワークのチャットルーム、すなわち、キャスターのアカウントと視聴者のアカウントとの間に設定された通信セッションに対応するチャットルームを通じて、生放送ストリーミングサービスを提供してよい。このとき、生放送提供部310は、キャスターによって選択された視聴者を対象にキャスターの生放送を提供してよい。例えば、キャスターの電子機器上に格納されたソーシャルネットワークのチャットルームリストや友達リストから選択された対象を、キャスターの生放送のためのチャットルームに参加させ、該当の放送コンテンツを提供することができる。
【0044】
段階430において、フィードバック伝達部320は、キャスターの生放送を視聴している視聴者のうちの一視聴者の電子機器から音声入力信号が受信されると、キャスターと視聴者との間の音声チャネルを活性化させることができる。これは、キャスターの生放送中に視聴者の音声フィードバックをキャスターに伝達するために、一方向のサービスチャネルを双方向に切り換えるためである。音声フィードバックのためには、ウォーキートーキー(walkie-talkie)のようなPTT(push to talk)方式または音声通話方式の音声チャネルをサポートすることができる。例えば、キャスターの生放送が進行中であるチャットルームにおいて、視聴者が音声入力のためのインタフェースを選択した場合、フィードバック伝達部320は、その選択信号に従ってキャスターと視聴者との間の音声通話チャネルを開設することができる。
【0045】
段階440において、フィードバック伝達部320は、生放送中に視聴者の電子機器から、視聴者によって入力された音声フィードバックを受信して、キャスターの電子機器に伝達することができる。フィードバック伝達部320は、キャスターと視聴者との間の音声チャネルの活性化によって視聴者の音声メッセージをリアルタイムで受信してキャスターに直ぐに伝達してよく、これにより、キャスターは、生放送が進行中であるチャットルームにおいて、特別な操作や確認の手順を踏まなくても視聴者の音声メッセージを直ぐに聞くことができるようになる。音声フィードバックの形態は、ウォーキートーキーまたは音声通話のリアルタイム送信方式によって実現されてよいが、これに限定されることはなく、録音ファイル形態で提供されることも可能である。言い換えれば、フィードバック伝達部320は、視聴者の電子機器から録音ファイル形態の音声メッセージを受信してキャスターの電子機器に伝達することもでき、生放送が進行中であるチャットルームにおいて、受信した録音ファイルを自動再生したりキャスターの要請に応じて再生したりすることにより、視聴者が送った音声メッセージを確認することができる。視聴者の音声フィードバックは、生放送中のキャスターを直接対象として提供されるものであるが、他の例としては、キャスターの生放送が進行中であるチャットルームに参加するすべてのユーザが共有する形態で提供されてもよい。
【0046】
図5~
図8は、本発明の一実施形態における、生放送を視聴する視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【0047】
図5は、視聴者の電子機器に表示されるチャットルーム画面500の例を示している。電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、視聴者とキャスターが参加するチャットルーム画面500として、キャスターが進行する生放送画面510を表示することができる。一例として、チャットルーム画面500には、事前に定められた画面比の生放送画面510がチャットルーム画面500の上端に固定された形態、すなわち、エンベッド(embed)された形態で表示されてよい。
【0048】
これは例示に過ぎず、
図5の表示形態の他にも、フルスクリーンモード(full screen mode)やPIP(picture in picture)モードなどのような多様な形態で生放送画面510が表示されてもよい。
【0049】
したがって、視聴者は、電子機器上にインストールされた専用アプリケーションのチャットルーム画面500に表示された生放送画面510を通じて、キャスターの生放送をリアルタイム視聴することができる。
【0050】
チャットルーム画面500には、視聴者が生放送を視聴しながら該当の放送に対するフィードバックを入力することができるように、フィードバック入力メニューが含まれてよい。このとき、フィードバック入力メニューは、テキスト基盤のメッセージを入力するためのテキスト入力メニュー501や、スタンプや絵文字などのような各種イメージ基盤のフィードバックを入力するためのイメージ入力メニュー502などを含んでよく、特に、生放送に対する視聴者フィードバックとして音声メッセージを入力するための音声入力メニュー503を含んでよい。
【0051】
図6を参照すると、電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、視聴者が生放送視聴中にチャットルーム画面500でテキスト入力メニュー501を選択すると、チャットルーム画面500上にはテキスト入力のための仮想キーボード620が実行され、仮想キーボード620を利用して視聴者が入力したテキストメッセージは、サーバ150を介してキャスターに送信されてよい。
【0052】
図7を参照すると、電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、視聴者が生放送の視聴中にチャットルーム画面500でイメージ入力メニュー502を選択すると、チャットルーム画面500上にはスタンプや絵文字などのイメージリスト730が表示され、イメージリスト730を利用して視聴者が選択したイメージは、サーバ150を介してキャスターに送信されてよい。
【0053】
図8を参照すると、電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、視聴者が生放送の視聴中にチャットルーム画面500で音声入力メニュー503を選択すると、チャットルーム画面500上には音声入力インタフェースの活性化状態840が表示され、音声入力インタフェースの活性化状態840で視聴者が入力した音声メッセージは、サーバ150を介してキャスターに送信されてよい。このとき、フィードバック伝達部320は、チャットルーム画面500で視聴者が音声入力メニュー503を選択すると、その選択信号を視聴者の音声入力信号として受信してよく、音声入力信号に従ってキャスターと視聴者との間の音声チャネルを活性化させ、視聴者の音声メッセージをリアルタイムで受信してキャスターに直ぐに伝達することができる。
【0054】
一般的な生放送環境では、視聴者がキャスターに音声を直接伝達する方法がなく、テキスト基盤のフィードバックに依存するしかないという限界を抱えている。しかし、本実施形態では、テキストを入力するのが面倒あるいは困難な状況にあるユーザ、または音声コミュニケーションを好むユーザなどのために、さらには生放送用に最適化されたフィードバック環境を提供するために、生放送中に視聴者がキャスターに音声を直接伝達する機能を含む生放送ストリーミングサービスを提供することができる。
【0055】
したがって、生放送ストリーミングサービスにおいて、視聴者がキャスターに音声をリアルタイムで伝達する機能を提供することができ、キャスターの生放送に対する視聴者フィードバックとして、テキストメッセージやイメージ(スタンプ、絵文字など)はもちろん、テキストやイメージを入力するのが面倒あるいは困難な視聴者の場合には、音声メッセージを伝達することができる。
【0056】
図5~
図8を参照しながら説明したテキスト入力メニュー501、イメージ入力メニュー502、音声入力メニュー503は、生放送を進行するキャスターの設定に応じて、チャットルーム画面500に表示されるか否かが決定されてよい。例えば、キャスターが、放送環境設定において、視聴者フィードバック類型のうちから音声フィードバックだけを許容するように設定した場合、生放送を視聴するチャットルーム画面500には、テキスト入力メニュー501とイメージ入力メニュー502は表示されず、音声入力メニュー503だけが選択的に表示されるようになる。他の例として、視聴者の個人情報(例えば、年齢など)、視聴環境(例えば、移動可否、位置、時間など)、フィードバックヒストリーなどに基づいてテキスト入力メニュー501、イメージ入力メニュー502、音声入力メニュー503のうちの少なくとも1つの表示が自動決定されることも可能である。例えば、視聴者が移動中である場合や、音声フィードバックの比重が最大である場合、生放送を視聴するチャットルーム画面500に音声入力メニュー503が表示されてよい。
【0057】
生放送に対する視聴者フィードバック(テキストメッセージ、イメージ、音声メッセージ)は、該当の放送を進行するキャスターだけに伝達されてよいが、他の例では、生放送が進行中であるチャットルームに参加するすべてのユーザ(キャスターと視聴者全員)に一括伝達されてもよい。
【0058】
サーバ150(すなわち、プロセッサ222)では、生放送コンテンツを、サーバ150に含まれるかサーバ150と連動可能なデータベースシステム(図示せず)に、チャットルームに関する情報(キャスター情報と視聴者情報を含む)と共に格納してよく、これと同時に、放送コンテンツそれぞれに対して視聴者から受信されたフィードバック(テキストメッセージ、イメージ、音声メッセージ)を格納してよい。視聴者フィードバックの場合、キャスターと視聴者のうちの少なくとも1つのクライアントのローカル領域に格納することも可能である。生放送が終了した後でも、キャスターや視聴者の要請に従って、サーバ150またはクライアントのローカル領域から読み取って該当の放送に対する視聴者フィードバックを再確認することができる機能を提供することができる。
【0059】
したがって、本実施形態では、視聴者が生放送中のキャスターを直接対象として音声フィードバックを伝達することができ、このとき、音声フィードバックは、ウォーキートーキーや音声通話のようなリアルタイム送信方式はもちろん、録音ファイル形態をサポートすることもできる。
【0060】
図9~
図10は、本発明の一実施形態における、生放送を進行するキャスターの電子機器に表示されるチャットルーム画面の例を示した図である。
【0061】
図9は、キャスターの電子機器に表示されるチャットルーム画面900の例を示している。電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、チャットルーム画面900を通じて生放送を進行する機能を提供する。一例として、キャスターによって構成されたグループのチャットルーム画面900には、該当のチャットルームに参加するすべてのユーザを対象として生放送を提供するための「ライブ」メニュー901が含まれてよい。
【0062】
キャスターが生放送のために構成したグループのチャットルーム画面900で「ライブ」メニュー901を選択した場合、キャスターの電子機器のカメラによって取得された映像である放送画面910をチャットルーム画面900上に表示することができる。
【0063】
チャットルーム画面900には、事前に定められた画面比の放送画面910がチャットルーム画面900の上端に固定された形態、すなわち、エンベッドされた形態で表示されてよい。これは例示に過ぎず、
図9の表示形態の他にも、フルスクリーンモード(full screen mode)やPIP(picture in picture)モードなどのような多様な形態で放送画面910が表示されてもよい。
【0064】
チャットルーム画面900には、放送画面910でキャッチされたカメラ映像から生放送を始めるための開始メニュー913が含まれてよく、さらに、放送画面910上のカメラ映像に各種エフェクト(effect)を適用するためのエフェクトメニュー911、放送画面910上のカメラ映像に各種フィルタ(filter)を適用するためのフィルタメニュー912などがさらに含まれてよい。
【0065】
生放送提供部310は、キャスターがチャットルーム画面900で開始メニュー913を選択すると、該当のチャットルームに参加しているユーザを対象に、放送画面910にキャッチされたカメラ映像を利用した生放送ストリーミングサービスを提供することができる。言い換えれば、生放送提供部310は、生放送を視聴する視聴者としてキャスターによって選択された複数のユーザが参加しているチャットルームにおいて、キャスターの電子機器から送出された放送コンテンツを、視聴者の電子機器にリアルタイムストリーミングすることができる。
【0066】
このとき、フィードバック伝達部320は、生放送中に視聴者の電子機器から視聴者によって入力されたフィードバック(テキストメッセージ、イメージ、音声メッセージ)を受信して、キャスターの電子機器に伝達することができる。
図10を参照すると、チャットルーム画面900には、進行中の生放送に対する視聴者のフィードバック情報を表示するためのインタフェース領域1050が含まれている。視聴者フィードバックには、テキストメッセージで入力されたテキストフィードバック1051と、スタンプや絵文字などのイメージで入力されたイメージフィードバック1052が含まれてよく、特に、本実施形態では、フィードバック類型のうちの1つとして音声で入力された音声フィードバックが含まれてよい。
【0067】
音声フィードバックの場合、生放送中に視聴者が放送中のキャスターに直ぐに伝達するための音声メッセージとして、ウォーキートーキーや音声通話のようなリアルタイム送信方式によって提供されてもよいし、録音ファイル形態で提供されてもよい。キャスターの電子機器上にインストールされた専用アプリケーションでは、視聴者から音声メッセージを受信した直後に電子機器の音声出力インタフェースに直ぐに出力することができ、キャスターが特別な操作や確認の手順を踏むことなく、視聴者の音声メッセージをリアルタイムで聴取および確認することができる。
【0068】
視覚的な情報として直接表現されるテキストフィードバック1051やイメージフィードバック1052とは異なり、音声フィードバックは、チャットルーム画面900ではなく、キャスターの電子機器の音声出力インタフェースから出力されるようになるが、このとき、チャットルーム画面900には、音声フィードバックを伝達した視聴者に関する情報1060と、音声メッセージが出力されていることを示す音声再生状態情報1053が表示されてよい。
【0069】
視聴者フィードバック1051、1052、1053は、生放送中のキャスターを対象としたチャットルーム画面900だけに提供されてもよいが、キャスターのチャットルーム画面900はもちろん、生放送を視聴している視聴者を対象としたチャットルーム画面500を通じてすべてのユーザが共有する形態で提供されてもよい。
【0070】
視聴者のフィードバック1051、1052、1053は、生放送を進行するキャスターの設定に応じて視聴者と共有するか否かが決定されてよい。このとき、フィードバック類型(テキストフィードバック、イメージフィードバック、音声フィードバック)別に視聴者と共有するか否かを決定することができる。例えば、キャスターが放送環境設定において、視聴者フィードバック類型のうちのテキストとイメージフィードバックに対しては視聴者との共有を許容したが、音声フィードバックの共有は許容しなかった場合、テキストとイメージフィードバックは全視聴者のチャットルーム画面500とキャスターのチャットルーム画面900に表示され、音声フィードバックはキャスターだけに出力される。
【0071】
したがって、本実施形態では、生放送中に視聴者のフィードバックをテキストやイメージで伝達することの他にも、視聴者フィードバックとして音声をキャスターにリアルタイムで伝達する機能を提供する。テキストの作成が困難な視聴者には、音声フィードバックによってフィードバックの伝達が容易な環境を提供することができ、これと同じように、テキストの確認が困難なキャスターにも、音声フィードバックを直ぐに出力することにより、放送中にフィードバックを簡単かつ迅速に確認できる環境を提供することができる。
【0072】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0073】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ格納媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読取可能な記録媒体に格納されてよい。
【0074】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読取可能な媒体に記録されてよい。このとき、媒体は、コンピュータによって実行可能なプログラムを継続して格納するものであっても、実行またはダウンロードのために臨時格納するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよいが、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令語が格納されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを流通するアプリストアや他の多様なソフトウェアを供給あるいは流通するサイト、サーバなどで管理する記録媒体あるいは格納媒体が挙げられてもよい。
【0075】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0076】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0077】
222:プロセッサ
310:生放送提供部
320:フィードバック伝達部